JP3407895B2 - 貼付材および貼付製剤の皮膚刺激性を評価する方法 - Google Patents
貼付材および貼付製剤の皮膚刺激性を評価する方法Info
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- JP3407895B2 JP3407895B2 JP33249391A JP33249391A JP3407895B2 JP 3407895 B2 JP3407895 B2 JP 3407895B2 JP 33249391 A JP33249391 A JP 33249391A JP 33249391 A JP33249391 A JP 33249391A JP 3407895 B2 JP3407895 B2 JP 3407895B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚面に貼付して傷口
の保護や皮膚を通して薬物を吸収させるための貼付材お
よび貼付製剤の皮膚刺激性を評価する方法に関する。
の保護や皮膚を通して薬物を吸収させるための貼付材お
よび貼付製剤の皮膚刺激性を評価する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の貼付材および貼付製剤に
おいては、重合体単独で粘着剤層を形成したものが知ら
れており、この粘着剤層の存在により皮膚への接着性が
良好となり皮膚への貼付材および貼付製剤の固定が可能
となるものであった。
おいては、重合体単独で粘着剤層を形成したものが知ら
れており、この粘着剤層の存在により皮膚への接着性が
良好となり皮膚への貼付材および貼付製剤の固定が可能
となるものであった。
【0003】ところが、上記貼付材および貼付製剤は、
確実に長時間皮膚面に固定する必要性から皮膚接着力が
強すぎて、使用後に皮膚面からこれを剥離除去するとき
に、皮膚表面の角質剥離に基因する物理的刺激による痛
みを生じ、時には著しい痛みが生じる場合もあった。こ
の課題を解消できるものとして、本出願人は先にアクリ
ル酸エステル系ポリマーに該ポリマーと相溶する液体成
分を通常の使用量よりも過剰量含有させたポリマー層を
架橋処理してゲル化させることにより、上記凝集力の低
下が防げるとともに、製剤の剥離時に皮膚面にかかる応
力を緩和・分散でき、皮膚接着性と皮膚刺激性のバラン
スが良好となることを見出し特許出願を行っている(特
開平3−220120号公報参照)。
確実に長時間皮膚面に固定する必要性から皮膚接着力が
強すぎて、使用後に皮膚面からこれを剥離除去するとき
に、皮膚表面の角質剥離に基因する物理的刺激による痛
みを生じ、時には著しい痛みが生じる場合もあった。こ
の課題を解消できるものとして、本出願人は先にアクリ
ル酸エステル系ポリマーに該ポリマーと相溶する液体成
分を通常の使用量よりも過剰量含有させたポリマー層を
架橋処理してゲル化させることにより、上記凝集力の低
下が防げるとともに、製剤の剥離時に皮膚面にかかる応
力を緩和・分散でき、皮膚接着性と皮膚刺激性のバラン
スが良好となることを見出し特許出願を行っている(特
開平3−220120号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記発
明の貼付材および貼付製剤は、前記従来の貼付材および
貼付製剤が有する課題を解消できる優れたものである
が、必ずしも常に上記効果を奏さず、使用後に皮膚面か
ら剥離除去するときに依然として痛みや角質剥離を生じ
る場合があった。本発明は上記課題が解消でき、皮膚へ
の長時間接着性に優れ、かつ、常に剥離時の物理的皮膚
刺激(痛み)がなく滑らかに剥離できる貼付材および貼
付製剤を判定するための皮膚刺激性評価方法を提供する
ことを目的とするものである。
明の貼付材および貼付製剤は、前記従来の貼付材および
貼付製剤が有する課題を解消できる優れたものである
が、必ずしも常に上記効果を奏さず、使用後に皮膚面か
ら剥離除去するときに依然として痛みや角質剥離を生じ
る場合があった。本発明は上記課題が解消でき、皮膚へ
の長時間接着性に優れ、かつ、常に剥離時の物理的皮膚
刺激(痛み)がなく滑らかに剥離できる貼付材および貼
付製剤を判定するための皮膚刺激性評価方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明者等がさらに鋭意研究を重ねた結果、貼付材や貼
付製剤の皮膚接着性、皮膚刺激性が、粘着剤層の架橋状
態と相関することを見出し、本発明を完成した。すなわ
ち、請求項1の評価方法は、支持体の片面に架橋処理さ
せた重合体からなる粘着剤層を有する貼付材の皮膚刺激
性を評価する方法であって、貼付材の粘着剤層面どうし
を密着させた後、上から荷重850gのローラーを一往
復させて貼合わせた物を180度方向に300mm/m
inの速さで剥離させて行う、180度角定速剥離強度
試験をしたとき、その接着力が20〜180g/12m
m幅を示す貼付材を低皮膚刺激性の貼付材であると判定
することを特徴とする評価方法である。また、請求項2
の評価方法は、支持体の片面に架橋処理させた重合体か
らなり、薬物を含有する粘着剤層を有する貼付製剤の皮
膚刺激性を評価する方法であって、貼付製剤の粘着剤層
面どうしを密着させた後、上から荷重850gのローラ
ーを一往復させて貼合わせた物を180度方向に300
mm/minの速さで剥離させて行う、180度角定速
剥離強度試験をしたとき、その接着力が20〜180g
/12mm幅を示す貼付製剤を低皮膚刺激性の貼付製剤
であると判定することを特徴とする評価方法である。
本発明者等がさらに鋭意研究を重ねた結果、貼付材や貼
付製剤の皮膚接着性、皮膚刺激性が、粘着剤層の架橋状
態と相関することを見出し、本発明を完成した。すなわ
ち、請求項1の評価方法は、支持体の片面に架橋処理さ
せた重合体からなる粘着剤層を有する貼付材の皮膚刺激
性を評価する方法であって、貼付材の粘着剤層面どうし
を密着させた後、上から荷重850gのローラーを一往
復させて貼合わせた物を180度方向に300mm/m
inの速さで剥離させて行う、180度角定速剥離強度
試験をしたとき、その接着力が20〜180g/12m
m幅を示す貼付材を低皮膚刺激性の貼付材であると判定
することを特徴とする評価方法である。また、請求項2
の評価方法は、支持体の片面に架橋処理させた重合体か
らなり、薬物を含有する粘着剤層を有する貼付製剤の皮
膚刺激性を評価する方法であって、貼付製剤の粘着剤層
面どうしを密着させた後、上から荷重850gのローラ
ーを一往復させて貼合わせた物を180度方向に300
mm/minの速さで剥離させて行う、180度角定速
剥離強度試験をしたとき、その接着力が20〜180g
/12mm幅を示す貼付製剤を低皮膚刺激性の貼付製剤
であると判定することを特徴とする評価方法である。
【0006】
【作用】本発明の貼付材および貼付製剤の評価方法は、
前記架橋処理させた粘着剤層どうしを貼合わせて上述の
ようにして行う180度角定速剥離強度試験をしたと
き、特定の接着力を示すか否かを判定しており、この判
定基準によって皮膚への長時間接着性に優れ、かつ、皮
膚への適当な接着性を示すか否かを判断できるので、貼
付(密着)性が良好で、さらに、角質細胞剥離がなく物
理的皮膚刺激(痛み)が生じない貼付材や貼付製剤を得
ることができる。
前記架橋処理させた粘着剤層どうしを貼合わせて上述の
ようにして行う180度角定速剥離強度試験をしたと
き、特定の接着力を示すか否かを判定しており、この判
定基準によって皮膚への長時間接着性に優れ、かつ、皮
膚への適当な接着性を示すか否かを判断できるので、貼
付(密着)性が良好で、さらに、角質細胞剥離がなく物
理的皮膚刺激(痛み)が生じない貼付材や貼付製剤を得
ることができる。
【0007】本発明をより詳細に説明すると、本発明の
評価方法を適用する貼付材および貼付製剤に用いる支持
体は、特に限定されないが、架橋処理させた粘着剤層に
含有される液体成分や薬物が支持体中を通過して背面か
ら失われて含量低下を起こさないもの、すなわち、これ
らの粘着剤層構成成分が不透過性の材質からなるものが
好ましい。
評価方法を適用する貼付材および貼付製剤に用いる支持
体は、特に限定されないが、架橋処理させた粘着剤層に
含有される液体成分や薬物が支持体中を通過して背面か
ら失われて含量低下を起こさないもの、すなわち、これ
らの粘着剤層構成成分が不透過性の材質からなるものが
好ましい。
【0008】このような不透過性支持体として、例えば
ポリエステル、ナイロン、サラン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化
ビニル、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリテ
トラフルオロエチレン、サーリン、金属箔などの単独フ
ィルムまたはこれらのラミネートフィルムなどが挙げら
れる。
ポリエステル、ナイロン、サラン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化
ビニル、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリテ
トラフルオロエチレン、サーリン、金属箔などの単独フ
ィルムまたはこれらのラミネートフィルムなどが挙げら
れる。
【0009】この支持体としては、前記貼付材および貼
付製剤のソフト感を損なわない程度の厚み、具体的に
は、1〜25μm、好ましくは1〜15μm厚を有する
ものを使用する。
付製剤のソフト感を損なわない程度の厚み、具体的に
は、1〜25μm、好ましくは1〜15μm厚を有する
ものを使用する。
【0010】また、上記支持体に多孔性フィルムがラミ
ネートされたものが使用されると、投錨効果により粘着
剤層と支持体との接着力が向上するので好適である。こ
の多孔性フィルムとしては、具体的には紙、織布、不織
布、機械的に穿孔処理したシートなどが使用できる。
ネートされたものが使用されると、投錨効果により粘着
剤層と支持体との接着力が向上するので好適である。こ
の多孔性フィルムとしては、具体的には紙、織布、不織
布、機械的に穿孔処理したシートなどが使用できる。
【0011】この多孔性フィルムの厚みは、前記投錨性
の向上や貼付材および貼付製剤全体の柔軟性を考慮する
と10〜500μm、また、プラスタータイプや粘着テ
ープタイプのような薄手の製剤の場合は、10〜200
μmの範囲とすることが好ましい。
の向上や貼付材および貼付製剤全体の柔軟性を考慮する
と10〜500μm、また、プラスタータイプや粘着テ
ープタイプのような薄手の製剤の場合は、10〜200
μmの範囲とすることが好ましい。
【0012】また、この多孔性フィルムとして織布や不
織布を用いる場合、粘着剤層の目付量を5〜30g/m
2 、好ましくは8〜20g/m2 とすると、上記投錨性
が向上するので好ましい。
織布を用いる場合、粘着剤層の目付量を5〜30g/m
2 、好ましくは8〜20g/m2 とすると、上記投錨性
が向上するので好ましい。
【0013】さらに、貼付製剤の薬物放出性を制御する
ために、前記支持体を比較的通気性のあるものにするこ
とも可能である。
ために、前記支持体を比較的通気性のあるものにするこ
とも可能である。
【0014】本発明の評価方法を適用する前記貼付材ま
たは貼付製剤は、支持体の片面に架橋処理させた重合体
からなる粘着剤層を形成させているので、適度の皮膚接
着力と凝集力とを備えている。この粘着剤層面の接着力
は、貼付材または貼付製剤のそれぞれの粘着剤層面どう
しを密着させた後、上から荷重850gのローラーを一
往復させて貼合わせた物を180度方向に300mm/
minの速さで剥離させて行う、180度角定速剥離強
度試験で測定して、その接着力が20〜180g/12
mm幅を示すもの、好ましくは30〜165g/12m
m幅、より好ましくは40〜150g/12mm幅を示
すものが皮膚刺激性の低い貼付材や貼付製剤として用い
るのに好適であると判定するのである。
たは貼付製剤は、支持体の片面に架橋処理させた重合体
からなる粘着剤層を形成させているので、適度の皮膚接
着力と凝集力とを備えている。この粘着剤層面の接着力
は、貼付材または貼付製剤のそれぞれの粘着剤層面どう
しを密着させた後、上から荷重850gのローラーを一
往復させて貼合わせた物を180度方向に300mm/
minの速さで剥離させて行う、180度角定速剥離強
度試験で測定して、その接着力が20〜180g/12
mm幅を示すもの、好ましくは30〜165g/12m
m幅、より好ましくは40〜150g/12mm幅を示
すものが皮膚刺激性の低い貼付材や貼付製剤として用い
るのに好適であると判定するのである。
【0015】上記接着力を示す粘着剤層を形成した貼付
材または貼付製剤が使用されると、皮膚への接着性や密
着性に優れ、皮膚へ貼付後に剥離除去する際、皮膚表面
の角質細胞剥離に起因する物理的皮膚刺激(痛み)が生
じることなく、滑らかに剥離できる。また、上記粘着剤
層は架橋処理により適度な凝集性を持っており、皮膚へ
の貼付性、剥離性(粘着剤残り無し)が優れる。
材または貼付製剤が使用されると、皮膚への接着性や密
着性に優れ、皮膚へ貼付後に剥離除去する際、皮膚表面
の角質細胞剥離に起因する物理的皮膚刺激(痛み)が生
じることなく、滑らかに剥離できる。また、上記粘着剤
層は架橋処理により適度な凝集性を持っており、皮膚へ
の貼付性、剥離性(粘着剤残り無し)が優れる。
【0016】前記粘着剤層のフィルム形成成分である重
合体としては、特に限定されないが、ゴム系、アクリル
系、シリコーン系などの重合体が使用可能であり、とく
にアクリル系重合体の使用が好ましい。
合体としては、特に限定されないが、ゴム系、アクリル
系、シリコーン系などの重合体が使用可能であり、とく
にアクリル系重合体の使用が好ましい。
【0017】上記アクリル系重合体としては、直鎖アル
キル基や分岐アルキル基などを有する(メタ)アクリル
酸アルキルエステル系ポリマーが挙げられる。上記(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル系ポリマーとしては、
アルキル基の炭素数が4以上の(メタ)アクリル酸アル
キルエステルを重合させたもの、とくに架橋反応のし易
さからこの(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分として他の共重合性モノマーと共重合させた共重合体
を使用することが好ましい。
キル基や分岐アルキル基などを有する(メタ)アクリル
酸アルキルエステル系ポリマーが挙げられる。上記(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル系ポリマーとしては、
アルキル基の炭素数が4以上の(メタ)アクリル酸アル
キルエステルを重合させたもの、とくに架橋反応のし易
さからこの(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分として他の共重合性モノマーと共重合させた共重合体
を使用することが好ましい。
【0018】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
と共重合させる共重合性モノマーとしては、カルボキシ
ル基含有モノマー、スルホキシル基含有モノマー、ヒド
ロキシル基含有モノマー、アミド含有モノマー、アルキ
ルアミノアルキル基含有モノマー、(メタ)アクリル酸
アルコキシアルキルエステル、アルコキシ基(または側
鎖にエーテル結合)含有(メタ)アクリル酸エステル、
ビニル系モノマーなどが挙げられ、これらは一種もしく
は二種以上併用して共重合することができる。
と共重合させる共重合性モノマーとしては、カルボキシ
ル基含有モノマー、スルホキシル基含有モノマー、ヒド
ロキシル基含有モノマー、アミド含有モノマー、アルキ
ルアミノアルキル基含有モノマー、(メタ)アクリル酸
アルコキシアルキルエステル、アルコキシ基(または側
鎖にエーテル結合)含有(メタ)アクリル酸エステル、
ビニル系モノマーなどが挙げられ、これらは一種もしく
は二種以上併用して共重合することができる。
【0019】上記共重合性モノマーは、粘着剤層の凝集
力の調整や、粘着剤層に配合する薬物の溶解性向上のた
め用いるもので、使用するモノマーの種類や使用量は目
的に応じて任意に選択すればよい。
力の調整や、粘着剤層に配合する薬物の溶解性向上のた
め用いるもので、使用するモノマーの種類や使用量は目
的に応じて任意に選択すればよい。
【0020】本発明に用いる液状成分は、前記重合体と
相溶する性質を有するものであり、粘着剤層に含有させ
ることにより、この粘着剤層を可塑化させてソフト感を
付与するとともに、皮膚への接着性が良好となり、ま
た、架橋処理させた粘着剤層を皮膚面から剥離するとき
に、皮膚接着力に起因する痛みや皮膚刺激性を低減する
役割を有するものである。
相溶する性質を有するものであり、粘着剤層に含有させ
ることにより、この粘着剤層を可塑化させてソフト感を
付与するとともに、皮膚への接着性が良好となり、ま
た、架橋処理させた粘着剤層を皮膚面から剥離するとき
に、皮膚接着力に起因する痛みや皮膚刺激性を低減する
役割を有するものである。
【0021】この液体成分としては、可塑化作用を有す
るものであればよいが、併存させる薬物の経皮吸収性を
向上させるために吸収促進作用を有するものを用いるこ
とが好ましい。
るものであればよいが、併存させる薬物の経皮吸収性を
向上させるために吸収促進作用を有するものを用いるこ
とが好ましい。
【0022】このような液状成分としては、重合体と相
溶するものであれば特に限定されないが、グリコール
類、油脂類、有機溶剤、液状の界面活性剤、可塑剤、炭
化水素類、エトキシ化ステアリルアルコール、グリセリ
ンエステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸
イソトリデシル、ラウリン酸エチル、N−メチルピロリ
ドンオレイン酸エチル、オレイン酸、アジピン酸ジイソ
プロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オ
クチル、1,3−ブタンジオールなどが挙げられる。
溶するものであれば特に限定されないが、グリコール
類、油脂類、有機溶剤、液状の界面活性剤、可塑剤、炭
化水素類、エトキシ化ステアリルアルコール、グリセリ
ンエステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸
イソトリデシル、ラウリン酸エチル、N−メチルピロリ
ドンオレイン酸エチル、オレイン酸、アジピン酸ジイソ
プロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オ
クチル、1,3−ブタンジオールなどが挙げられる。
【0023】上記液状成分の配合量は、粘着剤層の凝集
性、柔軟性、皮膚への接着性、貼付性(糊残り)、皮膚
刺激などのバランスを考慮して、重合体100重量部に
対して20〜200重量部、好ましくは40〜180重
量部である。200重量部を越えると粘着剤層に凝集破
壊が生じ、貼付材や貼付製剤を皮膚から剥離すると皮膚
に著しい量の粘着剤が残存するので好ましくない。一
方、20重量部より少ないと可塑化効果がえられず、ま
た、皮膚への接着性が低下するので、好ましくない。
性、柔軟性、皮膚への接着性、貼付性(糊残り)、皮膚
刺激などのバランスを考慮して、重合体100重量部に
対して20〜200重量部、好ましくは40〜180重
量部である。200重量部を越えると粘着剤層に凝集破
壊が生じ、貼付材や貼付製剤を皮膚から剥離すると皮膚
に著しい量の粘着剤が残存するので好ましくない。一
方、20重量部より少ないと可塑化効果がえられず、ま
た、皮膚への接着性が低下するので、好ましくない。
【0024】前記粘着剤層の形成は、上記した粘着剤組
成物を適当な方法、例えばロールコーター、リバースコ
ーター、ドクターブレード、バー等で直接支持材上に、
または、剥離ライナー上に粘着剤を乾燥膜厚が30〜1
20μmとなるように被覆した後、この粘着剤層を支持
材に接着させてなされる。
成物を適当な方法、例えばロールコーター、リバースコ
ーター、ドクターブレード、バー等で直接支持材上に、
または、剥離ライナー上に粘着剤を乾燥膜厚が30〜1
20μmとなるように被覆した後、この粘着剤層を支持
材に接着させてなされる。
【0025】本発明に用いる貼付材や貼付製剤では、皮
膚への適当な接着性を示し、貼付後剥離するとき、角質
細胞剥離に起因する物理的皮膚刺激(痛み)を低減させ
るために、上記粘着剤層を架橋処理させることを必須要
件とする。
膚への適当な接着性を示し、貼付後剥離するとき、角質
細胞剥離に起因する物理的皮膚刺激(痛み)を低減させ
るために、上記粘着剤層を架橋処理させることを必須要
件とする。
【0026】架橋処理は、紫外線照射や電子線照射など
の放射線照射による物理的架橋や、ポリイソシアネート
化合物、有機過酸化物、有機金属塩、金属アルコラー
ト、金属キレート化合物などの架橋剤を用いた化学的架
橋処理でなされる。ただし、本発明の貼付製剤では、粘
着剤層に薬物が配合されるので、この薬物が分解あるい
は反応しないような架橋処理方法を選択する必要があ
る。
の放射線照射による物理的架橋や、ポリイソシアネート
化合物、有機過酸化物、有機金属塩、金属アルコラー
ト、金属キレート化合物などの架橋剤を用いた化学的架
橋処理でなされる。ただし、本発明の貼付製剤では、粘
着剤層に薬物が配合されるので、この薬物が分解あるい
は反応しないような架橋処理方法を選択する必要があ
る。
【0027】上記方法により粘着剤層が架橋処理される
と、粘着剤層中に含有される液体成分の流出が防止でき
るとともに、粘着剤層に貼付材としての適当な凝集力が
付与される。
と、粘着剤層中に含有される液体成分の流出が防止でき
るとともに、粘着剤層に貼付材としての適当な凝集力が
付与される。
【0028】上記架橋剤の配合量は、貼付材または貼付
製剤が必要とする柔軟性を損なうことなく、皮膚への接
着(貼付)性が良好で、かつ、剥離時の物理的皮膚刺激
(痛み)が無くなるように調節することが必要である。
具体的には、重合体100重量部に対して0.05〜1
重量部添加することが好ましい。0.05重量部未満で
は、前記粘着剤層表面の接着力が180g/12mm幅を
越えて、貼付材を皮膚から剥離する時に物理的皮膚刺激
(痛み)が激しく、皮膚に著しい損傷を与える恐れがあ
る。また、1重量部を越えると、前記粘着剤層表面の接
着力が20g/12mm幅未満となり、粘着剤層に柔軟性
がなくなり皮膚への接着性が不足して、貼付材あるいは
貼付製剤として使えなくなる。
製剤が必要とする柔軟性を損なうことなく、皮膚への接
着(貼付)性が良好で、かつ、剥離時の物理的皮膚刺激
(痛み)が無くなるように調節することが必要である。
具体的には、重合体100重量部に対して0.05〜1
重量部添加することが好ましい。0.05重量部未満で
は、前記粘着剤層表面の接着力が180g/12mm幅を
越えて、貼付材を皮膚から剥離する時に物理的皮膚刺激
(痛み)が激しく、皮膚に著しい損傷を与える恐れがあ
る。また、1重量部を越えると、前記粘着剤層表面の接
着力が20g/12mm幅未満となり、粘着剤層に柔軟性
がなくなり皮膚への接着性が不足して、貼付材あるいは
貼付製剤として使えなくなる。
【0029】また、粘着剤の重合体が上記架橋剤と反応
する官能基を有さない場合でも、被架橋物質にアルカリ
処理などを施すことによって、架橋処理が可能な構造に
変性することができる。
する官能基を有さない場合でも、被架橋物質にアルカリ
処理などを施すことによって、架橋処理が可能な構造に
変性することができる。
【0030】本発明の評価方法では、前記貼付材の粘着
剤層中に薬物を含有させることによって得た貼付製剤に
も適用することができる。含有させる薬物としては、治
療目的に応じて任意に選択されるものであるが、例えば
コルチコステロイド類、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神
安定剤、抗高血圧剤、降圧利尿剤、抗生物質、麻酔剤、
抗菌剤、抗真菌剤、ビタミン剤、冠血管拡張剤、抗ヒス
タミン剤、鎮咳剤、性ホルモン、抗うつ剤、脳循環改善
剤、制吐剤、抗腫瘍剤、生体医薬などの経皮吸収可能な
ものが使用でき、これらは必要に応じて二種以上併用し
て配合することもできる。
剤層中に薬物を含有させることによって得た貼付製剤に
も適用することができる。含有させる薬物としては、治
療目的に応じて任意に選択されるものであるが、例えば
コルチコステロイド類、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神
安定剤、抗高血圧剤、降圧利尿剤、抗生物質、麻酔剤、
抗菌剤、抗真菌剤、ビタミン剤、冠血管拡張剤、抗ヒス
タミン剤、鎮咳剤、性ホルモン、抗うつ剤、脳循環改善
剤、制吐剤、抗腫瘍剤、生体医薬などの経皮吸収可能な
ものが使用でき、これらは必要に応じて二種以上併用し
て配合することもできる。
【0031】上記薬物の含有量は、薬物の種類や投与目
的に応じて適宜設定されるものであるが、一般的には粘
着剤組成物の1〜40重量%、好ましくは3〜30重量
%程度である。含有量が1重量%未満の場合は、薬物の
体内への吸収量が少なく治療効果が認められず、また、
40重量%を越えると治療効果に限界が生じるととも
に、経済的に不利となり好ましくない。
的に応じて適宜設定されるものであるが、一般的には粘
着剤組成物の1〜40重量%、好ましくは3〜30重量
%程度である。含有量が1重量%未満の場合は、薬物の
体内への吸収量が少なく治療効果が認められず、また、
40重量%を越えると治療効果に限界が生じるととも
に、経済的に不利となり好ましくない。
【0032】
【実施例】以下に実施例を示し、さらに具体的に説明す
る。なお、以下において、部および%は重量部および重
量%を意味する。 実施例1 不活性ガス雰囲気下でアクリル酸−2−エチルヘキシル
95部と、アクリル酸5部を酢酸エチル50部中で共重
合させてアクリル酸エステル系ポリマー溶液を調製し
た。この溶液の重合体100部に対し、三官能性イソシ
アネート(商品名コロネートHL、日本ポリウレタン社
製)0.14部を添加して粘稠な溶液を得た。この粘稠
な溶液を75μm厚のポリエステル製剥離ライナー上に
乾燥後の厚みが60μmとなる様にドクターブレードで
塗布し、100℃で5分乾燥後、これにポリエステル製
不織布(12g/m2 )に2μmポリエステルフィルム
をラミネートした支持体を貼り合わせて貼付材を得た。
る。なお、以下において、部および%は重量部および重
量%を意味する。 実施例1 不活性ガス雰囲気下でアクリル酸−2−エチルヘキシル
95部と、アクリル酸5部を酢酸エチル50部中で共重
合させてアクリル酸エステル系ポリマー溶液を調製し
た。この溶液の重合体100部に対し、三官能性イソシ
アネート(商品名コロネートHL、日本ポリウレタン社
製)0.14部を添加して粘稠な溶液を得た。この粘稠
な溶液を75μm厚のポリエステル製剥離ライナー上に
乾燥後の厚みが60μmとなる様にドクターブレードで
塗布し、100℃で5分乾燥後、これにポリエステル製
不織布(12g/m2 )に2μmポリエステルフィルム
をラミネートした支持体を貼り合わせて貼付材を得た。
【0033】比較例1
実施例1において、三官能性イソシアネートを添加せ
ず、アクリル酸エステル系ポリマー溶液単独で粘着剤層
を形成した以外は全て同様の操作を行い貼付材を得た。
ず、アクリル酸エステル系ポリマー溶液単独で粘着剤層
を形成した以外は全て同様の操作を行い貼付材を得た。
【0034】実施例2
実施例1において、アクリル酸エステル系ポリマー溶液
の重合体51.8部に対し、ミリスチン酸イソプロピル
48.2部さらに三官能性イソシアネート0.07部を
混合した以外は全て同様の操作を行い貼付材を得た。
の重合体51.8部に対し、ミリスチン酸イソプロピル
48.2部さらに三官能性イソシアネート0.07部を
混合した以外は全て同様の操作を行い貼付材を得た。
【0035】比較例2
実施例2において、三官能性イソシアネートを添加せず
に粘着剤層を形成した以外は全て同様にして貼付材を得
た。この貼付材は凝集破壊が著しく、後述する全ての試
験を行うことができなかった。
に粘着剤層を形成した以外は全て同様にして貼付材を得
た。この貼付材は凝集破壊が著しく、後述する全ての試
験を行うことができなかった。
【0036】実施例3
実施例1において、アクリル酸エステル系ポリマー溶液
の重合体43部に対し、ミリスチン酸イソプロピル40
部、イソソルビトジニトレート17部さらに三官能性イ
ソシアネート0.06部を配合した以外は全て同様の操
作を行い貼付製剤を得た。
の重合体43部に対し、ミリスチン酸イソプロピル40
部、イソソルビトジニトレート17部さらに三官能性イ
ソシアネート0.06部を配合した以外は全て同様の操
作を行い貼付製剤を得た。
【0037】実施例4
実施例3において、三官能性イソシアネート0.06部
にかえてエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプ
ロピレート0.09部を使用する以外は全て同様の操作
を行い貼付製剤を得た。
にかえてエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプ
ロピレート0.09部を使用する以外は全て同様の操作
を行い貼付製剤を得た。
【0038】実施例5
不活性ガス雰囲気下でアクリル酸−2−エチルヘキシル
75部とN−ビニル−2−ピロリドン22部、アクリル
酸3部を酢酸エチル150部中で共重合させてアクリル
酸エステル系ポリマー溶液を調製した。この溶液の重合
体100部に対し三官能性イソシアネート0.2部を添
加して粘稠な溶液を得た。ついで、実施例1と同様の操
作を行い貼付材を得た。
75部とN−ビニル−2−ピロリドン22部、アクリル
酸3部を酢酸エチル150部中で共重合させてアクリル
酸エステル系ポリマー溶液を調製した。この溶液の重合
体100部に対し三官能性イソシアネート0.2部を添
加して粘稠な溶液を得た。ついで、実施例1と同様の操
作を行い貼付材を得た。
【0039】実施例6
実施例5において、アクリル酸エステル系ポリマー溶液
の重合体60部に対し、パルミチン酸オクチル40部さ
らに三官能性イソシアネート0.12部を配合した以外
は実施例1と同様の操作を行い貼付材を得た。
の重合体60部に対し、パルミチン酸オクチル40部さ
らに三官能性イソシアネート0.12部を配合した以外
は実施例1と同様の操作を行い貼付材を得た。
【0040】比較例3
実施例6において、三官能性イソシアネートの配合量を
0.72部に変更する以外は全て同様の操作を行い貼付
材を得た。
0.72部に変更する以外は全て同様の操作を行い貼付
材を得た。
【0041】比較例4
実施例6において、三官能性イソシアネートの配合量を
0.024部に変更する以外は全て同様の操作を行い貼
付材を得た。
0.024部に変更する以外は全て同様の操作を行い貼
付材を得た。
【0042】実施例7
実施例5において、アクリル酸エステル系ポリマー溶液
の重合体57.5部に対して、パルミチン酸オクチル4
0部、エストラジオール2.5部さらに三官能性イソシ
アネート0.115部を配合する以外は全て同様の操作
を行い貼付製剤を得た。
の重合体57.5部に対して、パルミチン酸オクチル4
0部、エストラジオール2.5部さらに三官能性イソシ
アネート0.115部を配合する以外は全て同様の操作
を行い貼付製剤を得た。
【0043】実験例
上記実施例1〜7および比較例1〜4で得られる各サン
プルを70℃で2日間保存した後、下記の試験を行っ
た。 〔粘着剤層面接着力〕 各サンプルを12mm幅に切断しライナーを剥離した後、
各サンプル2枚の粘着剤層表面どうしを密着させた後、
上から荷重850gのローラーを一往復させて貼合わせ
た。ついで、この貼合わせ物を180度方向に300mm
/min.の速さで剥離させて、その接着力を測定した。な
お、上記接着力は、ショッパー引張り試験機(上島製作
所製)を用いて測定した。
プルを70℃で2日間保存した後、下記の試験を行っ
た。 〔粘着剤層面接着力〕 各サンプルを12mm幅に切断しライナーを剥離した後、
各サンプル2枚の粘着剤層表面どうしを密着させた後、
上から荷重850gのローラーを一往復させて貼合わせ
た。ついで、この貼合わせ物を180度方向に300mm
/min.の速さで剥離させて、その接着力を測定した。な
お、上記接着力は、ショッパー引張り試験機(上島製作
所製)を用いて測定した。
【0044】〔皮膚貼付性(密着性)〕
各サンプルをボランティア6名の上腕内部側に貼付し、
24時間経過後の皮膚貼付性(密着性)を目視にて判定
した。最も良く密着しているもの(貼付性良好のもの)
を5、はがれの著しいものを1として評価した。
24時間経過後の皮膚貼付性(密着性)を目視にて判定
した。最も良く密着しているもの(貼付性良好のもの)
を5、はがれの著しいものを1として評価した。
【0045】〔剥離時の皮膚刺激(痛み)〕
皮膚貼付性測定後、サンプルを剥離する際の皮膚刺激
(痛み)の程度を5段階で測定した。皮膚刺激が無いも
のを1として、その平均値を求めた。なお、基準とし
て、比較例1のものを5として判定した。
(痛み)の程度を5段階で測定した。皮膚刺激が無いも
のを1として、その平均値を求めた。なお、基準とし
て、比較例1のものを5として判定した。
【0046】
【表1】
【0047】表1から明らかなように、本発明の評価方
法では、実施例品の貼付材および貼付製剤は、皮膚貼付
性が良好であると共に、皮膚から剥離する時に物理的刺
激(痛み)が殆どないものである。
法では、実施例品の貼付材および貼付製剤は、皮膚貼付
性が良好であると共に、皮膚から剥離する時に物理的刺
激(痛み)が殆どないものである。
【0048】
【発明の効果】この発明の皮膚刺激性の評価方法では、
貼付材および貼付製剤は、前記架橋処理した重合体から
なる粘着剤層どうしを貼合わせたとき、その接着力が2
0〜180g/12mm幅を示すようにこの粘着剤層の構
成成分の配合比を調節した場合に、皮膚への長時間接着
性や貼付(密着)性に優れ、さらに、貼付後剥離すると
きの角質細胞剥離による物理的皮膚刺激(痛み)が生じ
ないということが判明した。
貼付材および貼付製剤は、前記架橋処理した重合体から
なる粘着剤層どうしを貼合わせたとき、その接着力が2
0〜180g/12mm幅を示すようにこの粘着剤層の構
成成分の配合比を調節した場合に、皮膚への長時間接着
性や貼付(密着)性に優れ、さらに、貼付後剥離すると
きの角質細胞剥離による物理的皮膚刺激(痛み)が生じ
ないということが判明した。
【0049】また、貼付材や貼付製剤における粘着剤を
架橋処理することにより、粘着剤層の保型性や凝集性が
良好となるので、剥離時に粘着剤が皮膚に残ることがな
く、接着力が上記範囲内に入るようになるので、皮膚刺
激性の低減が期待できるものである。
架橋処理することにより、粘着剤層の保型性や凝集性が
良好となるので、剥離時に粘着剤が皮膚に残ることがな
く、接着力が上記範囲内に入るようになるので、皮膚刺
激性の低減が期待できるものである。
【0050】また、薬物を含有させた貼付製剤は、薬物
を適度に皮膚面へ放出することができ、薬物を経皮吸収
によって皮膚面から生体内へ投与して、各種疾患の治療
や予防に効果を発揮するものである。
を適度に皮膚面へ放出することができ、薬物を経皮吸収
によって皮膚面から生体内へ投与して、各種疾患の治療
や予防に効果を発揮するものである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 明見 仁
大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日
東電工株式会社内
(72)発明者 大塚 三郎
大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日
東電工株式会社内
(72)発明者 村岡 崇光
大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日
東電工株式会社内
(56)参考文献 特開 平3−220120(JP,A)
特開 平3−223212(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 9/70
A61F 13/02
A61L 15/06
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体の片面に架橋処理させた重合体か
らなる粘着剤層を有する貼付材の皮膚刺激性を評価する
方法であって、貼付材の粘着剤層面どうしを密着させた
後、上から荷重850gのローラーを一往復させて貼合
わせた物を180度方向に300mm/minの速さで
剥離させて行う、180度角定速剥離強度試験をしたと
き、その接着力が20〜180g/12mm幅を示す貼
付材を低皮膚刺激性の貼付材であると判定することを特
徴とする評価方法。 - 【請求項2】 支持体の片面に架橋処理させた重合体か
らなり、薬物を含有する粘着剤層を有する貼付製剤の皮
膚刺激性を評価する方法であって、貼付製剤の粘着剤層
面どうしを密着させた後、上から荷重850gのローラ
ーを一往復させて貼合わせた物を180度方向に300
mm/minの速さで剥離させて行う、180度角定速
剥離強度試験をしたとき、その接着力が20〜180g
/12mm幅を示す貼付製剤を低皮膚刺激性の貼付製剤
であると判定することを特徴とする評価方法。 - 【請求項3】 粘着剤層が、重合体100重量部に対し
この重合体と相溶する液体成分25〜200重量部およ
び架橋剤0.05〜1.0重量部とより構成される粘着
剤組成物を成膜し、架橋させたものである請求項1また
は2に記載の評価方法。 - 【請求項4】 薬物が粘着剤組成物100重量部に対し
1〜40重量%の範囲で含有されたものである請求項2
に記載の評価方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33249391A JP3407895B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 貼付材および貼付製剤の皮膚刺激性を評価する方法 |
CA 2077369 CA2077369A1 (en) | 1991-09-09 | 1992-09-02 | Acrylic gel material and gel-based medical preparation for percutaneous absorption employing the same |
EP19920115344 EP0531938B1 (en) | 1991-09-09 | 1992-09-08 | Acrylic gel material and gel-based medical preparation for percutaneous absorption employing the same |
ES92115344T ES2097845T3 (es) | 1991-09-09 | 1992-09-08 | Material de gel acrilico y preparacion medica a base de gel para absorcion percutanea mediante el empleo del mismo. |
DE1992616963 DE69216963T2 (de) | 1991-09-09 | 1992-09-08 | Acrylgel und dieses enthaltende Zusammensetzung zur perkutanen Absorption |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33249391A JP3407895B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 貼付材および貼付製剤の皮膚刺激性を評価する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139960A JPH05139960A (ja) | 1993-06-08 |
JP3407895B2 true JP3407895B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=18255561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33249391A Expired - Lifetime JP3407895B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-11-20 | 貼付材および貼付製剤の皮膚刺激性を評価する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3407895B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003068280A1 (fr) | 2002-02-14 | 2003-08-21 | Lintec Corporation | Composition auto-adhesive, medicale, son procede de production et bande medicale |
JP4646865B2 (ja) * | 2006-07-07 | 2011-03-09 | 日東電工株式会社 | 皮膚貼付材および粘着剤層、並びに救急絆創膏 |
JP2012031071A (ja) | 2010-07-28 | 2012-02-16 | Nitto Denko Corp | 貼付剤および貼付製剤 |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP33249391A patent/JP3407895B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05139960A (ja) | 1993-06-08 |
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