JP3404117B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、撮影光学系を有するレ
ンズ鏡筒、詳しくは、上記撮影光学系の光束の外側に、
帯状に形成されたフレキシブルプリント基板を多角形に
折り曲げた形状で配置したレンズ鏡筒に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、撮影光学系を有するレンズ鏡筒な
どの筒状の筐体内部に配置されるフレキシブルプリント
基板は、種々提案されており、例えば実開昭６３−１０
６１９０号公報には、円筒状もしくは多角筒状の筐体内
の壁面に沿って収納するために、帯状の基板を略多角形
状に折り曲げ、その折曲部の間の平面部に電気部品を実
装し、筐体の軸方向と略平行にして前記筐体内に収納す
るように構成したフレキシブルプリント基板が開示され
ている。 【０００３】また、本出願人は特願平５−５４３５５号
において、レンズ鏡筒内に収納するフレキシブルプリン
ト基板として、中央部に撮影光束が通過する開口部を有
する円環形状部と、該円環形状部より外方もしくは内方
に突出した電気部品を実装する突出部とを有し、この突
出部をレンズ鏡筒の光軸と略平行となるように折り曲げ
てレンズ鏡筒内に収納するような構造のフレキシブルプ
リント基板を提案している。 【０００４】このようなフレキシブルプリント基板は、
レンズ鏡筒の内壁面に沿って略筒状となるように折り曲
げ成形することにより、レンズ鏡筒内の撮影光束より外
側の領域にスペース効率良く収納することができる。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】前述したような構成の
フレキシブルプリント基板では、基板上に大きな部品を
実装する場合や、ノイズの影響をおさえるために同一平
面上に近接させて多くの部品を実装させたい場合などに
は、電気部品を実装するための平面部を実装可能なだけ
大きくする必要がある。しかしながら、従来の基板を単
純に多角形の筒状に折り曲げて形成する構成では、平面
部を大きくすることによって基板の収納時の外径が大き
くなり、収納するレンズ鏡筒の径を大きくしなければな
らない問題点がある。 【０００６】特に、フレキシブルプリント基板において
平面部の端部の折り曲げ部近くはストレスがかかるため
折り曲げしろを設ける必要があり、端部いっぱいまで部
品を実装することができないので、円周方向に大きな部
品を実装したり高密度実装するような場合には、より大
きな面積の平面部が必要となり、基板の収納時の外径が
大きくなって収納するレンズ鏡筒が大径化してしまう問
題点が生じる。 【０００７】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、フレキシブルプリント基板をスペース効率よく
収納することができ、かつ外径を最小限に抑えることが
可能なレンズ鏡筒を提供することを目的とする。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本発明によるレンズ鏡筒
は、折曲部によって折り曲げて多角形の筒状に形成され
たフレキシブルプリント基板を収納したレンズ鏡筒にお
いて、上記フレキシブルプリント基板は、電気部品が実
装されていて、帯状に形成された接続部から所定の突出
幅で突出して形成された平面を有する第１の平面部と、
電気部品が実装されていて、少なくとも上記第１の平面
部の突出幅よりも広がった突出幅であって上記折曲部の
間隔よりも大きい突出幅の部分を有して形成された平面
を有する第２の平面部と、を有し、上記第１の平面部お
よび第２の平面部が、上記帯状の接続部に対して光軸と
略平行かつ重なった状態で円周方向に隣接するように折
り曲げられ、当該第１の平面部における円周方向端部の
上方に、当該第２の平面部少なくとも一部がせりだすよ
うに配置されて、当該第２の平面部に実装される上記電
気部品の実装領域が大きくなるように実装されているこ
とを特徴とする。 【０００９】 【００１０】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図１ないし図４は本発明の第１実施例に係り、図
１は本実施例のフレキシブルプリント基板をレンズ鏡筒
内に収納した状態を示す透視図、図２はフレキシブルプ
リント基板の展開形状を示す展開図、図３はレンズ鏡筒
内へ収納する際にフレキシブルプリント基板を折り曲げ
た状態での形状構成を示す斜視図、図４はレンズ鏡筒内
に収納した状態のフレキシブルプリント基板の構成を示
す断面図である。 【００１１】本実施例のフレキシブルプリント基板は、
レンズ鏡筒内に収納する折り曲げ可能な基板であって、
レンズ鏡筒の内壁面の周方向に沿って多角形の筒状に折
り曲げた状態でレンズ鏡筒内に収納する構造となってい
る。 【００１２】本実施例では、フレキシブルプリント基板
をカメラのレンズ鏡筒内に収納する場合の構成例を説明
する。図１はフレキシブルプリント基板をレンズ鏡筒内
に収納した状態を示したものである。 【００１３】フレキシブルプリント基板１は、電気部品
が実装され、略帯状に成形したものを多角形の環状に折
り曲げた形状でレンズ鏡筒２の外枠３内に収納されるよ
うになっている。レンズ鏡筒２の内部には撮影レンズ４
が設けられ、撮影光束５の通過領域より外側の外枠３内
の領域に、部品実装平面が撮影レンズの光軸と略平行に
なるように、フレキシブルプリント基板１が円周方向に
配置されるようになっている。また、前記フレキシブル
プリント基板１は保持部材としての略円筒状の台座１５
により保持されている。このフレキシブルプリント基板
１を収納したレンズ鏡筒２は、カメラ本体６に装着され
るようになっている。なお、図中の符号７は撮影面（カ
メラのフィルム面）を示している。 【００１４】フレキシブルプリント基板１は、図２に示
すような展開形状となっており、帯状に形成された接続
部８と、この接続部８の長手方向と直交する方向に突出
形成された平面部９ａ〜９ｆとを有して構成されてい
る。前記平面部９ａ〜９ｆの内、平面部９ａ，９ｄ，９
ｆは接続部８から一定の突出幅で突出しており、平面部
９ｂ，９ｃ，９ｅは、基端部では平面部９ａ，９ｄ，９
ｆと同じ突出幅であるが、途中より突出方向と直角方向
に幅が少し広がって突出した形状となっている。前記平
面部９ａ〜９ｆには、電気部品１０ａ〜１０ｊが実装さ
れるようになっており、前記接続部８には電気回路を構
成する配線パターン１１が配設され、平面部９ａ〜９ｆ
が電気的に接続されている。 【００１５】また、前記平面部９ａ〜９ｆの基端部に
は、図中破線で示す折曲部１３が、接続部８には折曲部
１４がそれぞれ形成されており、フレキシブルプリント
基板１がレンズ鏡筒２内に収納される際にはこれらの折
曲部１３，１４によって折り曲げられて多角形の筒状に
成形されるようになっている。 【００１６】この基板の構成では、電気部品を実装する
平面部と配線パターンを配設する帯状部とを有してお
り、帯状部を配線パターン専用の領域として用いること
ができるため、部品間を結ぶ配線の引き回しが容易であ
り、配線設計の自由度が増し、より高密度な電気部品の
実装、及び効率的でかつ性能を十分確保した基板設計が
可能となる。 【００１７】次に、レンズ鏡筒２内に収納する際のフレ
キシブルプリント基板１の組み付け方法について説明す
る。 【００１８】まず、フレキシブルプリント基板１の平面
部９ａ〜９ｆを折曲部１３に沿って電気部品１０ａ〜１
０ｊが実装された部品面を外側にして略１８０゜折り曲
げ、平面部９ａ〜９ｆの電気部品が実装されていない面
を接続部８に重ね合わせる。次いで、略帯状に成形され
たフレキシブルプリント基板１を、平面部９ａ〜９ｆの
部品面が外側になるように折曲部１４に沿って折り曲
げ、図３に示すように、多角形（略６角形）の筒状に成
形する。 【００１９】フレキシブルプリント基板１は、平面部９
ｂ，９ｃ，９ｅの突出幅が接続部８の折曲部１４の間隔
よりも大きくなっているため、図３の組立形状におい
て、多角形の筒状となった接続部８の平面部外周の一辺
より平面部９ｂ，９ｃ，９ｅの周方向の寸法が長く、平
面部９ｂ，９ｃ，９ｅの周方向の端部が多角形状の接続
部８の平面部外周より少しはみ出して平面部９ａ，９
ｄ，９ｆの端部上方に重なった形となる。なお、平面部
９ａ，９ｄ，９ｆは多角形状の接続部８の平面部外周よ
り突出しないようになっている。 【００２０】このように成形されたフレキシブルプリン
ト基板１を、図４に示すように保持部材としての略円筒
状の台座１５と共にレンズ鏡筒２内に収納し、台座１５
の外周部とレンズ鏡筒の外枠３の内周部との間の空間１
６に配置する。図４はレンズ鏡筒を図１のＡ−Ａ線で切
断した断面図である。 【００２１】前記台座１５は、外周面は平面部１５ａが
周方向に形成された多角柱状に、内周面は円筒状に形成
され、中央部に開口部１５ｂを有する略円筒形状の構成
となっており、例えばプラスチック等で形成されてい
る。フレキシブルプリント基板１は、台座の平面部１５
ａに電気部品１０ａ〜１０ｊを実装した基板の平面部９
ａ〜９ｆが対応して接して配置されるように、台座１５
の外周部に組み付けられて収納される。なお、台座１５
の内周側の開口部１５ｂは、レンズ鏡筒２における撮影
光束５の通過領域の径よりも大きな径となっている。 【００２２】平面部９ｂ，９ｃ，９ｅは、収納時の形状
において、他の平面部や多角形状となった接続部８の平
面部よりも周方向に大きく形成されており、多角形状の
接続部８の平面部外周より少し突出して平面部９ａ，９
ｄ，９ｆの上に重なった状態でレンズ鏡筒２内に配置さ
れる。このように組み付けた状態で、フレキシブルプリ
ント基板１はレンズ鏡筒２の後方から組み込まれて鏡筒
内に収納される。 【００２３】以上説明したように、本実施例では、フレ
キシブルプリント基板を、電気部品が実装された第１及
び第２の平面部と、これら第１及び第２の平面部を接続
する配線部を設けた接続部とを有して構成し、多角形の
筒状に成形してレンズ鏡筒内に収納する際に、第１の平
面部における円周方向の端部上方に、第２の平面部の少
なくとも一部がせりだすように配置し、円周方向に大き
な部品実装領域を得るようにして大型の部品の実装や周
方向に高密度の実装を可能にしている。 【００２４】フレキシブルプリント基板に大きなチップ
部品を実装する場合、いくつかの平面部を他の平面部よ
りも周方向に大きく形成し、この平面部に大型の部品を
実装して、周方向に隣接する平面部の端部上方に一部が
突出して重なるように多角形の筒状に構成することによ
り、筒状に形成したフレキシブルプリント基板の径が小
さくなる。 【００２５】本実施例の構成によれば、大きな電気部品
の実装等において必要とされる、円周方向に大きな部品
実装領域を持つ平面を得ることができ、また、多角形の
筒状に形成したフレキシブルプリント基板の径を小さく
できるため、収納するレンズ鏡筒の径を最小限にするこ
とが可能となる。また、本実施例ではフレキシブルプリ
ント基板の構成を帯状の接続部とこの接続部より突出形
成された平面部とからなる形状としているため、展開形
状において基板の面積を小さくすることができ、例えば
円環状に形成したものに比べて、面積効率良く基板取り
を行うことができる。 【００２６】次に、本発明の第２実施例について説明す
る。 【００２７】図５ないし図７は本発明の第２実施例に係
り、図５はフレキシブルプリント基板の展開形状を示す
展開図、図６はレンズ鏡筒内へ収納する際にフレキシブ
ルプリント基板を折り曲げた状態での形状構成を示す斜
視図、図７はレンズ鏡筒内に収納した状態のフレキシブ
ルプリント基板の構成を示す断面図である。 【００２８】第２実施例は、フレキシブルプリント基板
の展開形状を変更した例であり、第１実施例と異なる部
分についてのみ説明する。 【００２９】第２実施例のフレキシブルプリント基板３
１は、図５に示すような展開形状となっており、中央に
撮影光束が通過する円状の開口部を有し外周部が多角形
状に形成された円環形状の接続部３８と、この接続部３
８の外周方向に突出形成された平面部３９ａ〜３９ｆと
を有して構成されている。前記平面部３９ａ〜３９ｇの
内、平面部３９ａ，３９ｄ，３９ｆは接続部３８の外周
部から一定の突出幅で突出しており、平面部３９ｂ，３
９ｃ，３９ｅは、基端部では突出幅が平面部３９ａ，３
９ｄ，３９ｆと同じであるが、途中より幅が少し広がっ
た形状となっている。前記平面部３９ａ〜３９ｆには、
電気部品１０ａ〜１０ｊが実装されるようになってお
り、前記接続部３８には電気回路を構成する配線パター
ンが配設され、平面部３９ａ〜３９ｆが電気的に接続さ
れている。 【００３０】また、前記平面部３９ａ〜３９ｆの基端部
には、図中破線で示す折曲部３２が形成されており、フ
レキシブルプリント基板３１がレンズ鏡筒内に収納され
る際にはこれらの折曲部３２によって折り曲げられて多
角形の筒状に成形されるようになっている。 【００３１】次に、本実施例のフレキシブルプリント基
板３１をレンズ鏡筒内に収納する際の組み付け方法につ
いて説明する。 【００３２】まず、フレキシブルプリント基板３１の平
面部３９ａ〜３９ｆを折曲部３２に沿って電気部品１０
ａ〜１０ｊが実装された部品面を外側にして略９０゜折
り曲げ、図６に示すように、多角形（略６角形）の筒状
に成形する。 【００３３】フレキシブルプリント基板３１は、平面部
３９ｂ，３９ｃ，３９ｅの突出幅が接続部３８の外周部
の一辺の長さよりも大きくなっているため、図６の組立
形状において、多角形の筒状となった基板外周の一辺よ
り平面部３９ｂ，３９ｃ，３９ｅの周方向の寸法が長
く、平面部３９ｂ，３９ｃ，３９ｅの周方向の端部が基
板の多角形部分の外周より少しはみ出して平面部３９
ａ，３９ｄ，３９ｆの端部上方に重なった形となる。な
お、平面部３９ａ，３９ｄ，３９ｆは基板の多角形部分
の外周より突出しないようになっている。 【００３４】このように成形されたフレキシブルプリン
ト基板３１を、図７に示すように略円筒状の台座１５と
共にレンズ鏡筒２内に収納し、台座１５の外周部とレン
ズ鏡筒の外枠３の内面との間の空間１６に配置する。図
７は図４と同様の切断面でレンズ鏡筒を切断した断面図
である。 【００３５】第１実施例と同様に、フレキシブルプリン
ト基板３１は、台座の平面部に電気部品１０ａ〜１０ｊ
を実装した基板の平面部３９ａ〜３９ｆが対応して配置
されるように、台座１５の外周部に組み付けられて収納
される。 【００３６】平面部３９ｂ，３９ｃ，３９ｅは、収納時
の形状において、他の平面部よりも周方向に大きく形成
されており、台座１５の外周部に対応する基板の多角形
部分の外周より少し突出して平面部３９ａ，３９ｄ，３
９ｆの上に重なった状態でレンズ鏡筒２内に配置され
る。このように組み付けた状態で、フレキシブルプリン
ト基板３１はレンズ鏡筒２の後方から組み込まれて鏡筒
内に収納される。 【００３７】このように、フレキシブルプリント基板の
いくつかの平面部を他の平面部よりも周方向に大きく形
成し、周方向に隣接する平面部の端部上方に一部が突出
して重なるように円環状の基板を折り曲げて多角形の筒
状に構成することにより、この平面部に大型の部品を実
装可能であり、かつ平面部に重なり合う部分を設けない
場合に比べて筒状に形成したフレキシブルプリント基板
の径を小さくすることができ、収納するレンズ鏡筒の径
を小さくすることができる。 【００３８】この第２実施例の構成では、円環状の基板
を平面部と接続部との間の折曲部で略９０゜折り曲げて
多角形の筒状に成形しており、折曲部における折り曲げ
角度が小さいので、折曲部において基板や配線パターン
が切断されてしまうおそれがない。また、収納する状態
で台座の外周面上に直接、部品を実装した平面部が配置
されるため、第１実施例の構成に比べると接続部の分だ
け厚みが少なく、収納時のフレキシブルプリント基板の
径及びレンズ鏡筒の径をより小さくすることができる。
また、フレキシブルプリント基板の接続部の構成を円環
状の形状としているため、部品を実装した平面部間の配
線の引き回しを短くすることができ、配線の設計を容易
にできると共に、ノイズ等の影響を少なくすることがで
きる。 【００３９】なお、前述した第１及び第２実施例におい
て、フレキシブルプリント基板が収納されるレンズ鏡筒
は、例えばレンズ交換式一眼レフカメラに装着されるも
のに適用されるが、これに限らず、他の装置に適用する
こともできる。 【００４０】また、フレキシブルプリント基板の構成は
図示したものに限定されるものではない。フレキシブル
プリント基板において、平面部の形状、数、大きさ等を
異ならせたものでも同様の作用効果が得られる。また、
フレキシブルプリント基板はレンズ鏡筒の円周全周にわ
たって配置されない構成としても良く、フレキシブルプ
リント基板が設けられない円周方向の空間に機械部品等
他のものを配置しても良い。また、フレキシブルプリン
ト基板の各平面部を接続する接続部は、必ずしも帯状や
円弧状に限らず他の形状でも良い。 【００４１】［付記］以上詳述した如き本発明の実施態
様によれば、以下の如き構成を得ることができる。すな
わち、 （１） 撮影光学系を有するレンズ鏡筒内で、かつ撮影
光束の外側に配置されるフレキシブルプリント基板にお
いて、電気部品が実装され、前記撮影光学系の光軸と略
平行に形成された第１及び第２の平面部と、これら第１
及び第２の平面部から前記光軸に沿った方向に引き出さ
れ、かつ円周方向に前記第１及び第２の平面部を電気的
に接続する接続部と、を具備しており、前記第１の平面
部における円周方向の端部上方に、前記第２の平面部の
少なくとも一部がせりだすよう配置されていることを特
徴とするフレキシブルプリント基板。 【００４２】（２） 撮影光学系を有するレンズ鏡筒内
で、かつ撮影光束の外側に配置されるフレキシブルプリ
ント基板において、電気部品が実装され、前記撮影光学
系の光軸と略平行に配置された第１及び第２の平面部
と、これら第１及び第２の平面部における前記光軸に沿
った方向の端部に連結され、円周方向に前記第１及び第
２の平面部を電気的に接続する接続部と、を具備してお
り、前記第１の平面部における円周方向の端部上方に、
前記第２の平面部の少なくとも一部がせりだすよう配置
されていることを特徴とするフレキシブルプリント基
板。 【００４３】（３） 撮影光学系を有するレンズ鏡筒内
で、かつ撮影光束の外側にフレキシブルプリント基板を
配置する、フレキシブルプリント基板の保持構造におい
て、前記レンズ鏡筒に設けられた円筒状の保持部材と、
前記フレキシブルプリント基板に設けられ、前記保持部
材の外周と前記レンズ鏡筒の内周との間に配置された第
１及び第２の平面部と、前記フレキシブルプリント基板
に設けられ、前記第１及び第２の平面部を電気的に接続
する接続部と、を具備しており、前記第１の平面部にお
ける円周方向の端部上方に、前記第２の平面部の少なく
とも一部がせりだすよう配置されていることを特徴とす
る、フレキシブルプリント基板の保持構造。 【００４４】（４） 撮影光学系を有するレンズ鏡筒内
で、かつ撮影光束の外側にフレキシブルプリント基板を
配置する、フレキシブルプリント基板の保持構造におい
て、前記レンズ鏡筒に設けられ、少なくとも外周面が多
角柱状に形成された筒状の保持部材と、前記フレキシブ
ルプリント基板に設けられ、前記保持部材の外周と前記
レンズ鏡筒の内周との間で、かつ前記保持部材の外周面
における隣接する平面に接して配置された第１及び第２
の平面部と、前記フレキシブルプリント基板に設けら
れ、前記第１及び第２の平面部を電気的に接続する接続
部と、を具備しており、前記第１の平面部における円周
方向の端部上方に、前記第２の平面部の少なくとも一部
がせりだすよう配置されていることを特徴とする、フレ
キシブルプリント基板の保持構造。 【００４５】（５） 撮影光学系を有するレンズ鏡筒内
で、かつ撮影光束の外側にフレキシブルプリント基板を
配置する、フレキシブルプリント基板の保持構造におい
て、前記レンズ鏡筒に設けられ、少なくとも外周面が多
角柱状に形成された筒状の保持部材と、前記フレキシブ
ルプリント基板に設けられ、前記保持部材の外周と前記
レンズ鏡筒の内周との間に配置された第１及び第２の平
面部と、前記フレキシブルプリント基板に設けられ、前
記第１及び第２の平面部を電気的に接続する接続部と、
を具備しており、前記第１の平面部は、前記保持部材の
外周平面の一つに、前記第２の平面部が配置された隣接
する他の外周平面側にせりだすことなく接触して配置さ
れ、前記第２の平面部は、該第１の平面部の端部上方に
少なくとも一部がせりだすよう、前記他の外周平面に接
触して配置されていることを特徴とする、フレキシブル
プリント基板の保持構造。 【００４６】（６） 撮影光学系を有するレンズ鏡筒内
に配置されるフレキシブルプリント基板において、前記
撮影光学系の光軸に対し略垂直な平面上であって、中央
に撮影光束が通過する開口部を有する円環形状もしくは
円弧形状に形成された第１部分と、この第１部分より外
側に突出すると共に、その幅が突出する部分の基端部よ
り大である部分を持ち、かつ電気部品が実装された第２
部分と、を具備しており、前記レンズ鏡筒内に配置され
た際に、前記第２部分における電気部品の実装面が前記
撮影光学系の光軸に対して略平行となるように、該第２
部分を前記第１部分に対して曲折することを特徴とする
フレキシブルプリント基板。 【００４７】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、折
曲部によって折り曲げて多角形の筒状に形成されたフレ
キシブルプリント基板を収納したレンズ鏡筒において、
円周方向に大きな部品の実装領域を持つ平面を得ること
ができ、大型の部品の実装や周方向で高密度の実装が可
能なフレキシブルプリント基板を提供することができ
る。また、収納するレンズ鏡筒の径を最小限に抑えるこ
とが可能なフレキシブルプリント基板と提供することが
できる。さらに、当該フレキシブルプリント基板は帯状
の接続部とこの接続部より突出して形成された平面部と
を有しているので、展開形状において基板の面積を小さ
くすることができ、例えば、円環状に形成したものに比
べ、面積効率良く基板取りをすることができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】図１ないし図４は本発明の第１実施例に係り、
図１は本実施例のフレキシブルプリント基板をレンズ鏡
筒内に収納した状態を示す透視図 【図２】第１実施例におけるフレキシブルプリント基板
の展開形状を示す展開図 【図３】第１実施例における、レンズ鏡筒内へ収納する
際にフレキシブルプリント基板を折り曲げた状態での形
状構成を示す斜視図 【図４】第１実施例における、レンズ鏡筒内に収納した
状態のフレキシブルプリント基板の構成を示す断面図 【図５】図５ないし図７は本発明の第２実施例に係り、
図５はフレキシブルプリント基板の展開形状を示す展開
図 【図６】第２実施例における、レンズ鏡筒内へ収納する
際にフレキシブルプリント基板を折り曲げた状態での形
状構成を示す斜視図 【図７】第２実施例における、レンズ鏡筒内に収納した
状態のフレキシブルプリント基板の構成を示す断面図 【符号の説明】 １…フレキシブルプリント基板 ２…レンズ鏡筒 ５…撮影光束 ８…接続部 ９ａ〜９ｆ…平面部 １０ａ〜１０ｊ…電気部品 １３，１４…折曲部 １５…台座

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−55723（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−152984（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−265768（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−53675（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−152164（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−106190（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−138267（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−109912（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−112171（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭49−29018（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G02B 7/02 - 7/16 G03B 9/00 - 9/70 H05K 1/00 - 1/02 H05K 1/18 H05K 7/14

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 折曲部によって折り曲げて多角形の筒状
   に形成されたフレキシブルプリント基板を収納したレン
   ズ鏡筒において、 上記フレキシブルプリント基板は、 電気部品が実装されていて、帯状に形成された接続部か
   ら所定の突出幅で突出して形成された平面を有する第１
   の平面部と、 電気部品が実装されていて、少なくとも上記第１の平面
   部の突出幅よりも広がった突出幅であって上記折曲部の
   間隔よりも大きい突出幅の部分を有して形成された平面
   を有する第２の平面部と、 を有し、 上記第１の平面部および第２の平面部が、上記帯状の接
   続部に対して光軸と略平行かつ重なった状態で円周方向
   に隣接するように折り曲げられ、当該第１の平面部にお
   ける円周方向端部の上方に、当該第２の平面部少なくと
   も一部がせりだすように配置されて、当該第２の平面部
   に実装される上記電気部品の実装領域が大きくなるよう
   に実装されていることを特徴とする レンズ鏡筒。