JP3334990B2 - 硬質表面用洗浄剤組成物 - Google Patents
硬質表面用洗浄剤組成物Info
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Description
に関し、更に詳しくは特定の茶葉抽出物及び特定の界面
活性剤を特定の比率で配合することにより、硬質表面、
特にプラスチック表面の洗浄性に優れ、また洗浄後の陶
器・ガラスなどの表面の水濡れ性が向上すると共に、す
すぎ後の水切れ性が向上するため、ウォータースポット
防止性に優れた硬質表面用洗浄剤組成物に関する。
家庭用、業務用の洗浄剤、例えば食器用洗浄剤、台所用
洗浄剤、住居用洗浄剤などとして種々の洗浄剤組成物が
提案されている。これらのうち、茶葉からの抽出物を含
有する洗浄剤が、低い手荒れ性(特開昭63−1966
93号公報)、消臭性(特開昭62−167400号公
報、特開平2−102299号公報、特開平2−284
997号公報)などの特性を有するものとして注目され
ている。
軽減、消臭効果の点では優れるものの、洗浄剤本来の機
能である洗浄性、長期保存後の性能安定性といった点で
は未だ満足のいくものではなかった。洗浄性能は十分な
ものではなく、メラミン、ポリエチレン及びポリプロピ
レン等の高分子からなるプラスチック製食器などに付着
した、使用者が最も落としにくい汚れの1つである油汚
れの洗浄は特に困難であり、念入りにこすり洗いを行う
ことが必要であった。
は、特開昭59−47300号公報において緑茶又はそ
の熱加工茶の抽出物を含有する洗浄剤が提案されている
が、洗浄後の陶器・ガラス表面などの水濡れ性、すすぎ
時の水切れ性及びウォータースポット防止性に関しては
満足し得るものではなかった。
浄後の陶器・ガラス表面などの水濡れ性、すすぎ時の水
切れ性及びウォータースポット防止性などに優れた洗浄
剤組成物が望まれていた。
て、本発明者は鋭意検討を行った結果、後述する特定の
茶葉抽出物に特定の界面活性剤を特定の比率で配合する
ことにより、硬質表面、特にプラスチック表面の洗浄性
に優れると共に、陶器・ガラス表面の水濡れ性、すすぎ
時の水切れ性が向上するため、ウォータースポット防止
性の優れた洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発
明を完成した。
(b)、(c)及び(d); (a)ポリオキシエチレンアルキルエーテル及び高級脂肪酸アルカノールアミド からなる群より選ばれる1種又は2種以上 1〜30重量%、 (b)両性界面活性剤 1〜10重量%、 (c)重量平均分子量が300〜6,000のポリアルキレングリコール 0.1〜7重量%、 (d)緑茶抽出物、ウーロン茶抽出物及び紅茶抽出物からなる群より選ばれる1 種又は2種以上の茶葉抽出物 固形分として0.1〜7重量% を含有し、且つ成分(a)と成分(b)の比率が重量比
でa/b=4/6〜10/1であり、成分(c)と成分
(b)との比率が重量比でc/b=1/50〜20/1
及び成分(b)と成分(d)の比が重量比でd/b=1
/50〜3/1であることを特徴とする硬質表面用洗浄
剤組成物を提供するものである。
エチレンアルキルエーテル及び高級脂肪酸アルカノール
アミドからなる群より選ばれる1種又は2種以上であ
り、これらの内、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
としては、下記式(1);
鎖又は分岐のアルキル基を示し、nは平均値が1.5〜
25.0の数である。)で表わされるものを使用するこ
とが好ましい。
ては、疎水基が平均炭素数10〜16の直鎖又は分岐の
アルキル基である脂肪酸の1種又は2種以上の混合物と
アルカノールアミンより合成されたものが好ましく、例
えばラウロイルジエタノールアミド、ココイルジエタノ
ールアミド、ココイルモノエタノールアミドなどが挙げ
られる。この中で特に好ましいものはヤシ油脂肪酸又は
ラウリン酸のジエタノールアミドである。
〜30重量%(以下、単に%で示す)、好ましくは2.
5〜20%、特に好ましくは4〜15%である。成分
(a)の含有量が1%未満では洗浄力が不十分であり、
また30%を超えると茶葉抽出物との相乗効果が減少す
るため、洗浄後の陶器・ガラス表面などに対する水濡れ
性が低下することとなり、ウォータースポット防止性に
支障をきたす。
剤は、特に制限されるものではないが、例えばアルキル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルスルホ
ベタイン、アルキルジメチルヒドロキシスルホベタイ
ン、アルキルアミノプロピオン酸塩及びアルキルイミダ
ゾリニウムベタインなどが挙げられる。これらの両性界
面活性剤としては、疎水基の平均炭素数が10〜16の
直鎖又は分岐のアルキル基であるものが好ましい。
〜10%、好ましくは1.5〜10%、特に好ましくは
2〜8%である。成分(b)の含有量が1%未満では組
成物の洗浄力が不十分であり、また10%を超えると皮
膚に対する組成物の刺激性が強くなり過ぎるため、この
組成物を用いて手で洗浄する際に手荒れしやすいなどの
支障をきたす。
ングリコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコールなどが挙げられる。このポリアル
キレングリコールは重量平均分子量が300〜6,00
0のものを使用するが、特に600〜2000のものを
使用することが好ましい。重量平均分子量が300未満
ではすすぎ時の水切れ性が不十分であり、また6,00
0を超えると洗浄後の十分な水濡れ性を得ることができ
ない。
0.1〜7%であるが、特に0.4〜5%、更に1〜3
%とすることが好ましい。
緑茶、ウーロン茶及び紅茶の抽出物から選ばれる1種又
は2種以上の茶葉抽出物である。本発明においては、こ
れらの茶葉抽出物のうちプラスチック表面の洗浄性の点
で特に紅茶抽出物を用いることが好ましい。
出物中における酸化カテキン類の含有量が高くなるよう
な抽出方法を採用することが好ましい。詳細には抽出溶
媒として、メタノール、エタノール、アセトン、イソプ
ロパノール、エチルエーテル、酢酸エチル、メチルイソ
ブチルケトン等の極性有機溶剤又は水などの酸化カテキ
ン類の抽出率の高い溶媒を用いることが好ましい。この
とき、上記溶媒は単独でも混合して用いてもよく、更に
抽出操作は常温でも加熱した状態で行ってもよい。
形分として0.1〜7%であるが、特に0.5〜5%、
更に1〜3%とすることが好ましい。成分(d)の含有
量が0.1%未満では組成物の洗浄力が不十分であり、
また7%を超えると経日で組成物に茶葉成分の沈殿が生
じやすくなる。
分(b)の比率は重量比でa/b=4/6〜10/1で
あることを必要とするが、特にa/b=5/3〜9/1
であることが好ましい。a/b=4/6〜10/1が満
たされない場合には、この組成物を高温下で保存した後
の洗浄性能の劣化が顕著になる。また成分(c)と成分
(b)との比率は重量比でc/b=1/50〜20/1
であるが、特に1/10〜10/1であることが好まし
い。c/bが1/50よりも低い場合には十分な水切れ
効果を得ることができず、またc/bが20/1よりも
高い場合には両性界面活性剤の効果と相殺してしまうた
め、茶葉成分の沈殿を抑制する効果、水切れ効果共に不
十分なものとなる。更に成分(b)と成分(d)の比率
は重量比でd/b=1/50〜3/1であるが、特にd
/b=1/10〜2/1であることが好ましい。d/b
が1/50よりも低い場合には十分な水切れ効果を得る
ことができず、またd/bが3/1よりも高い場合には
経日で組成物に沈殿が生じやすくなる。
なわない範囲で、通常の洗浄剤組成物に用いられる他の
任意成分、例えば水、硫酸、塩酸、水酸化ナトリウム等
のpH調整剤、香料、色素、防腐・防かび剤等を所望に応
じて添加することができる。
に従い、必須成分(a)〜(d)、更に必要に応じ、上
記任意成分を配合することにより例えば水溶液として調
製することができる。
浄性、特にプラスチック表面に付着した油汚れの洗浄性
が従来の洗浄剤と比較して著しく向上したものであり、
また洗浄後の陶器・ガラス表面などの水濡れ性が向上す
ると共に、すすぎ後の水切れ性が向上するため、優れた
ウォータースポット防止性を有するものであり、実用的
価値が高く、特に食器用洗浄剤としての使用に適してい
る。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。まず、実施例で採用した洗浄力の評価、水切れ性の
評価及びウォータースポット防止性の評価について説明
する。
1%添加し、この2gをポリプロピレン製の容器(縦1
2cm、横10cm、深さ4cm)に添加し、6時間放置した
ものを洗浄対象とした。これを組成物0.15%を含有
する水1.5リットル中にてスポンジを用いて5回こす
り洗いし、流水にて10秒間すすいだ後に1時間風乾し
た。風乾後、洗浄後の容器の汚れ落ち具合を目視及び指
の触感にて下記の評価基準に従って判定した。 ◎;外観上油の残留がなく、触ったときもべたつきがな
くすっきり落ちている。 ○;外観上油の残留はないが、触ると油由来のべたつき
がわずかに感じられる。 △;外観上油の残留はないが、触ると油由来のべたつき
が少し分かる。 ×;外観上油の残留があり、触ってもかなりべたつく。
℃)3リットルを直径30cm、深さ12cmの容器に入
れ、この水溶液(洗浄液)中に直径7cmのガラス製のコ
ップを3分間浸漬した後、洗浄液から取り出して流水で
30秒間すすいだ後、濡れたコップから水の切れる時
間、状態を観察・測定する操作を5回くり返し、下記の
基準に従って判定した。 A:1分以内でコップ全面で均一に水が切れる。 B:コップ全体は均一に濡れているが水が切れるのに1
分以上要する。 C:コップの濡れる状態が不均一で、水の切れる時間も
10秒の場合から1分以上の場合まであり、ばらつきが
多い。
℃)3リットルを直径30cm、深さ12cmの容器に入
れ、この水溶液(洗浄液)中に直径25cmの磁製の皿を
3分間浸漬した後、洗浄液から取り出し、25℃で乾燥
する。このサイクルを5回くり返し、洗浄液から皿を取
り出して流水で30秒間すすいだ後、皿の表面に形成さ
れたウォータースポットの数を下記の基準に従って判定
した。 A:ウォータースポットの数が5個未満。 B:ウォータースポットの数が5個以上20個未満。 C:ウォータースポットの数が20個以上。
及びウォータースポット防止性について評価した。結果
を表1及び表2に示す。
数)=12、n=7.0 *2:式(1)において、(R1 の平均炭素数)=13.
0の第2級アルコール、n=3.3 *3:式(1)において、(R1 の平均炭素数)=12、
n=11.0 *4:茶葉2gを200mlの水(80℃)に3分間浸漬
し、水相を凍結乾燥して得られた固形分
(d)を前記の割合で配合した本発明組成物は油汚れに
対する洗浄力に優れ、水切れ性が良好であり、ウォータ
ースポット防止性にも優れていることがわかる。
Claims (4)
- 【請求項1】 次の成分(a)、(b)、(c)及び
(d); (a)ポリオキシエチレンアルキルエーテル及び高級脂肪酸アルカノールアミド からなる群より選ばれる1種又は2種以上 1〜30重量%、 (b)両性界面活性剤 1〜10重量%、 (c)重量平均分子量が300〜6,000のポリアルキレングリコール 0.1〜7重量%、 (d)緑茶抽出物、ウーロン茶抽出物及び紅茶抽出物からなる群より選ばれる1 種又は2種以上の茶葉抽出物 固形分として0.1〜7重量% を含有し、且つ成分(a)と成分(b)の比率が重量比
でa/b=4/6〜10/1であり、成分(c)と成分
(b)との比率が重量比でc/b=1/50〜20/1
及び成分(b)と成分(d)の比が重量比でd/b=1
/50〜3/1であることを特徴とする硬質表面用洗浄
剤組成物。 - 【請求項2】 上記両性界面活性剤がアルキルジメチル
アミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルスルホベタイ
ン、アルキルジメチルヒドロキシスルホベタイン、アル
キルアミノプロピオン酸塩及びアルキルイミダゾリニウ
ムベタインからなる群より選ばれる1種又は2種以上で
ある請求項1記載の硬質表面用洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 上記組成物がプラスチック表面用洗浄剤
組成物である請求項1又は2記載の硬質表面用洗浄剤組
成物。 - 【請求項4】 上記組成物が食器用洗浄剤組成物である
請求項1又は2記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
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JP02080094A JP3334990B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 硬質表面用洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02080094A JP3334990B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 硬質表面用洗浄剤組成物 |
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JPH07228890A JPH07228890A (ja) | 1995-08-29 |
JP3334990B2 true JP3334990B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=12037142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP6632140B2 (ja) * | 2016-08-31 | 2020-01-15 | ライオン株式会社 | 食器洗い用液体洗浄剤 |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP02080094A patent/JP3334990B2/ja not_active Expired - Fee Related
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