JP3308717B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents
記録装置及び記録方法Info
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Description
する液体吐出ヘッドを用いたインクジェット記録装置に
関し、詳しくは、紙や布、不織布、OHP用シート等の
記録媒体に対して所定のプリントを行うプリント装置に
関するものである。
行うプリント装置、あるいは1メートル以上のプリント
幅の布に対して連続してプリントを行うようなプリント
装置に有効な発明を提供するものである。具体的には、
プリンタ、複写機、インクジェット印刷機、ファクシミ
リなどの事務機器や、捺染装置等の大型生産機器等が挙
げられる。
にインク滴を噴射することにより画像を得るもの、また
は特殊な液体を吐出してこれを利用した装置がある。イ
ンクジェット記録装置は、記録媒体上にインク滴を吐出
して画像を形成するもので、電子写真法等と違って画像
が形成されるまでに介在するものが少ないので、意図し
たものが安定して得られるという大きな特徴を持つ。
細な構成であるため、液体中に混入されている染料や顔
料が固着する状態が生じたり、異物が付着することによ
り吐出不良を生じることがある。そのため、インクジェ
ット記録装置のような液体吐出装置においては、記録不
良が生じてしまうという問題があった。これらの問題が
発生しないように、適当な間隔で、回復手段として知ら
れる吸引、加圧等による液体の強制排出や、吐出部のあ
る吐出領域を清掃したり、吐出部の吐出領域に対して気
体あるいは液状体を吐出することが行われている。
装置としての性格上、高品位、高解像の記録が望まれ、
より微細なノズルを用いて画像の形成を行っている。微
細なノズルを用いるため、前述のような問題に起因して
記録が不安定となり、記録画像を劣化させることとなっ
ていた。記録画像の劣化の原因には、インクの吐出方向
が不安定となりインク滴の着弾位置が微妙に異なること
による記録のよれ、塵や増粘インクによる吐出口(ノズ
ル)の目詰りが原因となる不吐出、電気・熱変換体(ヒ
ータ)を用いてインク中に気泡を生成してインクの吐出
を行うバブルジェット方式におけるヒータの断線による
不吐出、また、インク滴が吐出口面に付着して吐出口を
覆うことによる発生する不吐出等がある。
シリアル方式のプリンタにおいては、スキャン方向に沿
って記録が行われないラインが発生し、記録画像中に白
スジとして現れるため、記録画像を大きく劣化させてい
た。
めようとして、ノズル数を数百、数千と増やした場合、
それに比例して異常ノズルが発生する確率も増加してし
まい、さらに無欠陥の画像を得ることが困難となる。
来はすべてのノズルが正常で無欠陥のヘッドが要求され
ていた。しかし、上述のようにノズル数を増やした場
合、製造中の欠陥の発生確率がそれに比例して増加する
ため、製造歩留りが低下してしまい製造コストの上昇、
さらには市場のコストを低下させることが出来なかっ
た。
ても、記録に使用されていく中で多数のノズル中の1本
のノズルに故障が発生した場合、そのヘッドが記録に使
用できないものとなった。そのため、6〜8本のノズル
を有するマルチノズルヘッドを持った印刷装置において
は、しばしば異常ノズルが発生し、その度に不良印刷物
を形成してしまっていた。さらに異常ノズルが発生する
度にヘッドの交換を行う必要があるため、交換に要する
コストの問題だけでなく、装置を停止させなければなら
なかった。
各種記録素子を用いて記録媒体上に画像形成を行う記録
装置において、記録素子が損傷等により記録不能となっ
たとき、記録画像中の一部の記録ドットを欠いた状態で
記録を続けるか、記録を停止させて、記録ヘッドの交換
等により記録できる状態に修復させねばならなかった。
発明として、本出願人は特開平6−79956号におい
て、不吐出が発生したノズルによる記録位置に対して補
完記録を行う方法を開示している。それによれば、マル
チノズルヘッドを用いてシリアルスキャンを行い、所定
量域を複数回のスキャンに分割してそれぞれ補完的に記
録を行うマルチスキャン記録方式とし、不吐出が発生し
たノズルの記録位置に対しては別のスキャンで補完して
印字を行うことにより、不吐出による画像の劣化を防止
している。
が発生した異常ノズルの画像データを、別途設けられる
ヘッドによる不吐出ノズルを補完して記録を行う構成を
開示している。
提案される発明は、不吐出等の異常ノズルによる画像欠
陥(白スジ、よれ)低減するため、不吐出のノズルに対
する補完印字を達成するものである。しかし、上述の出
願に開示されるマルチスキャン方式によれば、補完記録
を行うノズルは重畳されたデータを印字することにな
る。この補完印字の印字スピードは重畳されたデータを
印字できる速さに切り替えることになる。記録可能幅の
2分の1ずつ副走査を行うマルチスキャン方式の場合、
印字スピードはほぼ半分に落ちてしまう。実際には、す
べてのノズルが良好な状態ではなくいくつかのノズルが
不吐出等の異常が発生した場合を想定すると、該提案で
は実質的には記録装置の印字速度を低下せざるを得な
い。
ズルの画像データを、別途設けられるヘッドによる不吐
出ノズルを補完して記録を行う構成を開示している。こ
の構成によれば、印字速度を低下させることなく印字が
可能であるが、補完専用のヘッドを別に設けなければな
らず、不吐出等の異常ノズルが発生していない状態では
不要であり、さらには補完専用のノズルの吐出状態を維
持しなくてはならない。特に、ノズル数を増やしたヘッ
ドを用い、高速記録を行おうとする際、ヘッドのコスト
は高くなる。さらに、カラーの印字装置では複数の色の
ヘッドに対応して補完専用のヘッドを設けなければなら
ず、コストの問題だけでなく、装置の構成が一層複雑に
なってしまう。また、装置自体も大型化してしまうとい
う問題もある。
1427号によれば、印字を行うと同時に印字直後の状
況をセンサで読み取り、印字されるべきデータとの差を
演算し、その差を不吐出と判定し、その後のスキャンも
しくは後続の補完用ヘッドで補完記録を行う構成を開示
するものである。この構成においても先に説明した問題
点を完全に解決するに至っていない。
は、不吐ノズルが発生した場合、不吐ノズルを含まない
一群のヘッドのみを使用して印字する構成を開示してい
る。この構成は、例えばヘッドの中央に不吐が発生する
とそこを除いたヘッドの前半か後半のみを用いて印字す
るというもので、不吐が多発するとたちまち使用できる
部分が減ってしまう。ましてカラー印刷機に適用すると
他の色のヘッドの不吐出とも重なるため、印字ヘッドの
使用できる部分が極端に減少し、それに伴い印字速度が
大幅に低下してしまうという欠点があった。
なされたもので、インクジェット記録装置等の液体吐出
装置における吐出手段に、吐出不良等の異常が生じた場
合、欠陥のない所望の吐出結果(記録画像)を得ること
ができる液体吐出装置を提供することを目的とする。
を低下させることなく、装置自体を複雑化、大型化させ
ることなく前述の補完記録を達成することにある。
みてなされたもので、複数の記録素子を配列してなる記
録ヘッドと、前記記録ヘッドを記録媒体に対して相対的
に主走査する主走査手段と、前記記録ヘッドを駆動して
記録媒体上に画像を形成する記録ヘッド駆動手段と、前
記記録ヘッドを記録媒体に対して前記主走査の方向とほ
ぼ直交する方向へ副走査する副走査手段とを備えた記録
装置において、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち
異常が発生した記録素子に対応した記録領域を、前記記
録ヘッドの正常な記録素子を用いて補完記録を行うため
の、前記副走査手段の副走査送り量を決定する決定手段
と、前記主走査手段による前記記録ヘッドの往方向への
主走査中に前記記録ヘッド駆動手段により記録を行った
後、前記決定手段により決定された前記副走査送り量の
副走査を行い、前記主走査手段による前記記録ヘッドの
復方向への主走査中に前記記録ヘッド駆動手段により補
完記録を行う記録制御手段と、を有し、前記決定手段
は、前記異常が発生した記録素子に対応した記録領域の
最大幅に対応する量を前記副走査送り量と決定するとと
もに、決定された前記副走査送り量の副走査を行う前と
後で、前記異常が発生した記録素子による記録領域が重
複すると判定した場合は、当該重複する量をさらに加え
た量を前記副走査送り量と決定することを特徴とする。
また、本発明は、複数の記録素子を配列してなる記録ヘ
ッドと、前記記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に主
走査する主走査手段と、前記記録ヘッドを駆動して記録
媒体上に画像を形成する記録ヘッド駆動手段と、前記記
録ヘッドを記録媒体に対して前記主走査の方向とほぼ直
交する方向へ副走査する副走査手段とを備えた記録装置
において、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち異常
が発生した記録素子に対応した記録領域を、前記記録ヘ
ッドの正常な記録素子を用いて補完記録を行うための、
前記副走査手段の副走査送り量を決定する決定手段と、
前記主走査手段による前記記録ヘッドの往方向への主走
査中に前記記録ヘッド駆動手段により記録を行った後、
前記決定手段により決定された前記副走査送り量の副走
査を行い、前記主走査手段による前記記録ヘッドの次の
往方向への主走査中に前記記録ヘッド駆動手段により補
完記録を行う記録制御手段と、を有し、前記決定手段
は、前記異常が発生した記録素子に対応した記録領域の
最大幅に対応する量を前記副走査送り量と決定するとと
もに、決定された前記副走査送り量の副走査を行う前と
後で、前記異常が発生した記録素子による記録領域が重
複すると判定した場合は、当該重複する量をさらに加え
た量を前記副走査送り量と決定することを特徴とする。
てなる記録ヘッドを複数用い、該複数の記録ヘッドによ
り異なる色の記録を行うカラー記録装置において、前記
複数の記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に主走査す
る主走査手段と、前記複数の記録ヘッドを駆動して記録
媒体上に画像を形成する記録ヘッド駆動手段と、前記複
数の記録ヘッドを記録媒体に対して前記主走査の方向と
ほぼ直交する方向へ副走査する副走査手段と、前記記録
ヘッドの複数の記録素子のうち異常が発生した記録素子
に対応した記録領域を、前記記録ヘッドの正常な記録素
子を用いて行う補完記録を前記複数の記録ヘッドそれぞ
れで行うための、前記副走査手段の副走査送り量を決定
する決定手段と、前記主走査手段による前記複数の記録
ヘッドの往方向への主走査中に前記記録ヘッド駆動手段
により記録を行った後、前記決定手段により決定された
前記副走査送り量の副走査を行い、前記主走査手段によ
る前記記録ヘッドの復方向への主走査中に前記複数の記
録ヘッド駆動手段により補完記録を行う記録制御手段
と、を有し、前記決定手段は、前記複数の記録ヘッド全
てにおいて補完記録を行うことが可能となる副走査の量
を判定し、前記副走査送り量を決定することを特徴とす
る。
てなる記録ヘッドと、前記記録ヘッドを記録媒体に対し
て相対的に主走査する主走査手段と、前記記録ヘッドを
駆動して記録媒体上に画像を形成する記録ヘッド駆動手
段と、前記記録ヘッドを記録媒体に対して前記主走査の
方向とほぼ直交する方向へ副走査する副走査手段とを備
えた記録装置において、前記記録ヘッドの複数の記録素
子のうち異常が発生した記録素子に対応した記録領域
を、前記記録ヘッドの正常な記録素子を用いて補完記録
を行うための、前記副走査手段の副走査送り量を決定す
る決定ステップと、前記主走査手段による前記記録ヘッ
ドの往方向への主走査中に、前記記録ヘッドの複数の記
録素子のうち異常が発生した記録素子を除いて記録を行
う記録ステップと、前記決定ステップによって決定され
た前記副走査送り量の副走査を行う副走査ステップと、
前記主走査手段による前記記録ヘッドの往または復方向
への主操作中に、前記正常な記録素子により補完記録を
行う補完記録ステップとからなり、前記決定ステップ
は、前記異常が発生した記録素子に対応した記録領域の
最大幅に対応する量を前記副走査送り量と決定するとと
もに、決定された前記副走査送り量の副走査を行う前と
後で、前記異常が発生した記録素子による記録領域が重
複すると判定した場合は、当該重複する量をさらに加え
た量を前記副走査送り量と決定することを特徴とする。
を行うインクジェット記録装置において、印字に先立ち
異常ノズルの検出を行い、異常が発生したノズルに加え
られるはずであった画像データを取り去って(もしくは
異常が不吐出の場合はそのまま取り去らずに)その行を
キャリッジの主走査の前進にて印字する。この記録にお
いて、印字されないノズルに対応して画像中に白すじが
発生する。その行の印字が終ってキャリッジが戻るに先
立ち、若干量の副走査送りを行う。前進時印字できなか
ったデータを、若干量の副走査送りで新たに対応するこ
とになった良好な状態のノズルへのデータとし、戻りの
ときこのデータを逆順で印字し、前進時白すじとなった
部分を補完印字する。このことによって、不吐出ノズル
による画像欠陥を防ぐことができる。
れたドットを一つひとつ読みとって行う。一つひとつの
ノズルを見ているので、上記若干量の副走査送りは僅か
(不吐出ノズルが1本の場合は最小1ノズル分の副走査
送り)でよく、従って副走査送りに要する時間は極僅か
で直ちに戻りの補完印字を開始できて、補完印字動作が
入っても印字スピードはほとんど低下しない。
も副走査送りして前進時の印字の白すじと不吐出ノズル
とがオーバーラップする可能性は低くかなりの程度不吐
出ノズルのあるヘッドでも正常な印字を継続できる。
学受光素子によって、例えば2〜32ノズルを1単位と
して数ピクセルの精度で(比較的粗い精度で)読み取る
ことも可能である。この場合どのノズルが不吐出なのか
判別は困難である。この場合記録ヘッドの辺りに不吐出
(異常)ノズルがある位置がほぼ判別される。この判別
にしたがって不吐出(異常)ノズルの位置するノズル群
の画像データを取り去って、その行をキャリッジの前進
で印字する(印字されないノズル分の巾のある白すじを
発生させる)。上記白すじを避けた量の副走査送りを行
って、戻りのときこの画像データを逆順で印字し、前進
時白すじとした部分を補完印字する。不吐出ノズルの数
が増えると戻りの補完印字の時の不吐出のあるノズル群
が前進のときに発生させた白すじを避け切れない可能性
が増すが、不吐検出装置が簡易な構成で信頼性が高く、
また不吐検出の判定時間も短くでき記録の速度低下を抑
え、安価に実現できる。
する。
としてのインクジェットプリント装置の構成の一例を示
す。
ンタ,イエロー,ブラックの4色に対応するカラー用の
プリントヘッド2a,2b,2c,2dを搭載してお
り、ガイドシャフト3はキャリッジ1を移動可能に案内
支持している。22a,22b,22c,22dは各プ
リントヘッドの吐出面である。
一部がキャリッジ1に接続されており、キャリッジ1
は、モータドライバ23に駆動されるパルスモータであ
る駆動モータ5によりベルト4を介してガイドシャフト
3上を紙、OHPフィルム,布その他のプリント媒体
(以下プリント用紙という)6のプリント面に沿って移
動するように駆動される。さらに、プリント用紙6を搬
送する搬送ローラ7、プリント用紙6を案内する案内ロ
ーラ8A,8Bおよびプリント用紙搬送モータ9を備え
ている。
c,2dには、プリント用紙6に向けてインク滴を吐出
させる液路10が設けられており、液路10に対して
は、それぞれのプリントヘッド2a,2b,2c,2d
に対応したインクタンク11a,11b,11c,11
dから供給チューブ12a,12b,12c,12dを
介してインクが供給される。各液路10に設けられ、イ
ンクを吐出するために利用されるエネルギを発生する手
段(図示せず)に対しては、各ヘッドドライバ24a,
24b,24c,24dよりフレキシブルケーブル13
a,13b,13c,13dを介してインク吐出信号が
選択的に供給される。
c,2dには、それぞれヘッドヒータ14a,14b,
14c,14d(14b,14c,14dは図1には示
されていない)と温度検知手段15a,15b,15
c,15d(15b,15c,15dは図1には示され
ていない)が設けられており、温度検知手段15a,1
5b,15c,15dからの検知信号は、CPUを有す
る制御回路16に入力され、制御回路16は、この信号
に基づいて、ドライバ17および電源18を介して、ヘ
ッドヒータ14a,14b,14c,14dにおける加
熱を制御する。
各プリントヘッド2a,2b,2c,2dの吐出口面に
当接されるものであり、非プリント時には、プリントヘ
ッド2a,2b,2c,2dが、キャッピング手段20
と対向する位置へ移動する。そのとき、キャッピング手
段20は、キャップドライバ25によって前進駆動さ
れ、弾性部材44を吐出口面に圧接させてキャッピング
を行う。
とノズル内のインクが蒸発して増粘し、吐出が不安定に
なる。これを防ぐため、非印字中はノズル部を外気と遮
断して密閉(キャッピング)する。キャップ部の内部に
はインクで湿潤状態に保たれた吸液材があり、キャップ
部の内部を高湿度に維持してインクの増粘を最小限に抑
えている。
インク加圧による回復が行われる。すなわち、長時間放
置の場合には、キャッピングをしていても吐出口内方の
インクは緩慢ではあるが蒸発して増粘する。また、吐出
口内部に気泡が残留して安定した吐出を妨げることも皆
無ではない。このため印字開始時にインクタンクに設け
たポンプを駆動してインク加圧を行い、吐出口内部の増
粘インクや残留気泡を吐出口外に排出する。これは、吐
出面にゴミや毛羽が付着したり、吐出口内方にゴミ等が
侵入していても、それらを洗い流して安定した吐出を保
つ効果がある。
2a,2b,2c,2dが空吐出(予備吐出)動作をす
るときに吐出インクを受けるものである。この目詰まり
防止手段31は、プリントヘッド2a,2b,2c,2
dと対面し、空吐出されたインクを吸収する受液部とし
ての液受け部材32を備えており、キャッピング手段2
0とプリント開始位置との間に配置されている。なお、
液受け部材32および液体保持部材45の材質として
は、スポンジ状多孔質部材、あるいはプラスチック焼結
体等が有効である。
でインクを吐出させるもので、液状体吐出流、気体吐出
流によって温度低下した領域の温度保証と、吐出口内の
不用物を排除するために行う。また、これ以外に印字開
始前に所定の駆動パルスを与え、全吐出口からキャップ
部等に向かってインク吐出を行わせる(エージング動
作)。また、吐出口の周辺雰囲気の湿潤状態を高める場
合にはキャッピングして行うこともある。
ポンプドライバ52が連結され、それぞれ制御回路16
による制御の下にワイピング洗浄手段53からの洗浄液
の噴出、ならびに清掃手段50からの洗浄液の吸引を行
う。
2は吐出ヘッドで、22はその吐出面である。101B
は複数本の液流路を鉛直方向に並列に配置したノズル部
であり、電気熱変換体等の吐出エネルギ発生素子を設け
てある。101Cは各液流路に共通にインクを供給する
インク室であり、供給管103および104を介してイ
ンクタンク110を接続している。そして、一方の供給
管104にはギアポンプ105を設け、供給路中やノズ
ル部101B等に混入した気泡や塵埃の除去処理、増粘
したインクの除去処理等の吐出回復処理に際して、プリ
ントヘッド2へのインク供給系にインクを圧送し、吐出
口よりインクを排出させる処理、あるいはインク供給管
103,104ないしインク室101Cでインクを循環
させてインクをリフレッシュする処理(以下加圧循環処
理という)を行う。
例を示す。ここに、図16は清掃手段50をヘッド2の
主走査方向から見たときの説明図であり、図17は清掃
部材70とヘッド2とを上方から見たときの説明図であ
る。本例における払拭手段たる清掃部材70は可撓性を
持つ多孔質体で構成される。清掃部材の材質としては、
高分子多孔質体が使用可能であり、高分子多孔質体を用
いる場合、高分子発泡体のように、インクミストの吸収
による体積変化が顕著なものではなく、インクを吸収し
ても体積の変化しない種類のものが好ましく、例えば、
発泡ホルマール樹脂タイプのものを好適なものして挙げ
ることができる。
て、熱焼結タイプの高分子多孔質体も利用することがで
き、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、高分子量ポリエチレン、複合ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル系共重合体、エチレン酢酸ビニル
共重合体、フッ素樹脂、フェノール樹脂等の熱焼結体を
挙げることができ、中でもインクミストの吸収性および
耐インク性から、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、高分子量ポリエチレン、ポリプロピレンを用いた
ものが好ましい。
2との間に挾持して固定する。73は取付ネジである。
ホルダ71には清掃部材71と当接する面71Aに開口
71Bが設けてあり、導通路71Cを介し吸引チューブ
74と接続しており、清掃部材70に含浸される洗浄液
やインクをポンプによる吸引手段82により矢印A方向
へ排出する構成としている。この吸引手段82は、多孔
質部材や繊維状部材を清掃部材70に連接し、排液路を
形成し、清掃部材より洗浄液を排出するような排出手段
でもよい。
70に残る洗浄液の量を適度に減少させることでインク
や異物等の吸収能力を回復させ、ヘッド2の吐出面22
の清掃効果を高めることが可能となった。また、清掃部
材70の先端部70Aは吐出ヘッド2の吐出面22とL
で示す長さだけオーバーラップしているので、ヘッド2
の走査時に、このオーバーラップ分でヘッド2の吐出面
22を払拭する構成となっている。
開閉により洗浄液供給手段であるタンク80から洗浄液
供給チューブ76を介して洗浄液81を矢印B方向に供
給され、ノズルの吐出部75Aから下方に向かって清掃
部材70に供給され、洗浄される構成となっている。
置されている。供給ノズル75から洗浄液が供給される
と、清掃部材70に吸収されずに滴下した洗浄液や清掃
部材70に付着していたインクや異物等が洗浄水と共に
落下するのを収容する構成となっている。78は受け皿
77に受けた洗浄液を不図示の排出部へ矢印C方向に排
出するための排出チューブである。
について、以下に説明する。図18において、プリント
開始検知センサ34およびキャッピング手段検知センサ
36は、それぞれ各プリントヘッド2a,2b,2c,
2dが所定のキャッピング位置にあることを検知する。
空吐出位置検知センサ35は、プリントヘッド2a,2
b,2c,2dが走査方向に移動しながら行う空吐出動
作の基準位置を検知する。
提となった技術の動作シーケンスを示すフローチャート
である。まず、待機中には、プリントヘッド2a,2
b,2c,2dの各吐出面22a,22b,22c,2
2dがキャッピング手段20により、キャッピングされ
ている。制御回路16にプリント信号が入ると、インク
加圧循環が開始される(ステップS1)。次にヘッドキ
ャップが開放する(ステップS2)。
材70の洗浄も行われる(ステップS3)。この洗浄に
より、清掃部材70に付着する増粘インクや異物等が洗
浄液と共に洗い流される。
れることで、清掃部材70に残る洗浄液の量が適度に減
少させるので、インクや異物等の捕集能力が向上し、清
掃部材70の清掃効果を高めることができる。また、洗
浄液が吸引されることで、清掃部材70である多孔質体
内部に毛細管現象による負圧が発生する。この負圧を液
体吐出ヘッドのノズルにかかる負圧よりも大にすること
で、清掃時にノズルからインクが引き出される状態とな
るために、洗浄液の液室内への混入が防止される。さら
にノズル内部のインクの吸収能力も発生するので、同時
にノズル内の増粘したインクの除去が行われるという効
果も合わせて奏することができる。
せられ、駆動モータ5の駆動がベルト4を介しキャリッ
ジ1に伝えられ、キャリッジ1が駆動され、ヘッドが往
復動する。すると、キャリッジ1が清掃手段50を通過
する際に清掃部材70が吐出面22を順次払拭し、クリ
ーニングを行う(ステップS5)。なお、本実施例にお
いて払拭とは、吐出面上の洗浄液やインクや異物等をぬ
ぐい清めることをいう。
るプリント開始検知位置P0 から、矢印D方向に走行し
ながら、インク滴が吐出され、プリント用紙6のプリン
ト幅部分Pに画像プリントが行われる(ステップS
6)。
テップS7)、次に洗浄液の吸引が行われ(ステップS
8)、清掃部材の清掃能力の回復が行われる。その後、
キャリッジ1は反転し、矢印E方向に駆動されて予備吐
出位置を通過しながら予備吐出動作を行う(ステップS
9)。ここで予備吐出は液受け部材32に対して行われ
る。そしてプリント用紙は6はプリント幅部材Pの幅だ
け矢印F方向に搬送される。
テップS10で否定判定される場合)、nラインプリン
トが終了していない場合(ステップS11で否定判定さ
れる場合)は、ステップS5へ戻り、キャリッジ1は往
復動を行い、図7に示すように往復動におけるクリーニ
ングが行われる(ステップS5)。この時、往動では清
掃部材の払拭面70Bが払拭されるので、一度汚れた払
拭面70Cは吐出面22を払拭しないので、清掃効果に
悪影響を及ぼさないだけでなく、清掃効果が2倍に高め
られる効果がある。
プS10で否定判定される場合)、またはnラインプリ
ントが終了した場合(ステップS11で肯定判定される
場合)は、ヘッド2の吐出面22はキャッピング手段2
0によりキャッピングされ、密閉される(ステップS1
2,S13)。
説明する。
ず、図1(a)において印字に先立ち、複数のノズルを
配列してなるマルチノズルを持つ印字ヘッド1、に異常
が発生したノズルがないか検出を行う。異常ノズルとし
ては、不吐出が発生したノズル、いわゆる“よれ”のあ
るノズル、過大または過小サイズのドットを印字するノ
ズルなどがあり、以後「不吐ノズル」と総称する。
の処理により検出された不吐ノズル(1本単位)もしく
は不吐ノズル群202に対応する画像データを取り除い
てその行を印字する。印字した結果、図1(c)に示す
ように、スキャンされた画像には不吐ノズルに対応する
部分が白すじとなって現れる。
だけ、つまり不吐ノズル(もしくは不吐ノズル群)20
2に対応する幅だけ副走査送りを行い、該白すじの部分
に対して、吐出状態の良好なノズル(群)を対向させ
る。副走査の送り量ははこれに限らず、前回の主走査で
記録されなかった領域に対して、良好なノズルで記録で
きる位置へヘッドを対向させれば足りるものである。
の戻りの走査時に、前回の主走査において印字しなかっ
た部分の画像データを良好なノズル(もしくはノズル
群)を用いて、前記白すじ部分を補完印字する。その結
果図1(f)に示す様に欠陥のない画像が形成される。
以後図1(g)の様に次の記録領域に対して記録が行え
るように副走査方向の送りを行い、前述の動作を繰り返
す。
ては不吐ノズルを除く他の良好なノズルによる記録を行
い、記録されなかった領域に対して他の良好なノズルで
記録できるよう副走査送りを行った後、記録ヘッドの戻
り動作中に補完印字を行うことで、不吐出等の異常ノズ
ルが発生した記録ヘッドにおいても欠陥のない良好な画
像を得ることができる。
必要もなく、記録装置自体の構成が複雑にならない。さ
らには、記録ヘッドの戻り動作時に先立ち若干量の副走
査送りを行うだけで、記録速度を低下させることなく良
好な画像を得ることができる。
ついて説明する。
副走査の方向における下流端側に不吐ノズル(もしくは
不吐ノズル群)が発生した場合を示している。
た場合、図2(a)に示すように、まず主走査における
1行の印字巾をその分狭くして印字することによって欠
陥のない画像を得る。次に不吐ノズルのため記録されな
かった領域に記録を行うように、図2(b)に示すよう
に逆方向に副走査送りして、良好な状態のノズルを対向
させる。第1実施例同様に、記録ヘッドの戻り動作にお
いて、不吐ノズルのため記録されなかった領域に対して
良好なノズルで補完印字を行う。
ては不吐ノズルを除く他の良好なノズルによる記録を行
い、記録されなかった領域に対して他の良好なノズルで
記録できるよう副走査送りを順方向逆方向に可能とし、
記録ヘッドの戻り動作中に補完印字を行うことで、不吐
出等の異常ノズルが発生した記録ヘッドにおいても欠陥
のない良好な画像を得ることができる。
必要もなく、記録装置自体の構成が複雑にならない。さ
らには、記録ヘッドの戻り動作時に先立ち若干量の副走
査送りを行うだけで、記録速度を低下させることなく良
好な画像を得ることができる。
のノズルの内、ヘッドの両端に不吐ノズル(もしくは不
吐ノズル群)が発生した場合を示している。
に不吐ノズルが発生した場合、図3(a)に示すよう
に、副走査送り方向の下流端の不吐ノズル(群)だけ印
字幅を減らして印字を行う。次に図3(b)に示すよう
に主走査送りで印字されなかったヘッド上流端側の余白
については、ヘッドの戻り走査時に、他の良好な状態の
ノズルにより補完印字を行う。
録の際の副走査送りは、順方向に対して行っているが、
実施例2に示したように、不吐出ノズルのため記録され
なかった領域に対して良好なノズルで記録が行えるよう
逆方向に副走査送りを行ってもよい。補完記録後の副走
査方向の送り量を考慮すると、戻り走査に先立つ副走査
送りは順方向に行った方が、主走査記録に先立つ副走査
量が少なくて済み、スループットを向上させることがで
きる。また、不吐ノズル群の量に応じて、補完記録に先
立つ副走査の方向を変更しても良い。さらには、補完記
録に先立つ副走査の方向を交互に行うことで、記録ヘッ
ドのノズルの使用頻度を均一化させることができ、記録
ヘッドを長寿命化することができる。
に、不吐出等の異常ノズルが発生した記録ヘッドにおい
ても欠陥のない良好な画像を得ることができる。
必要もなく、記録装置自体の構成が複雑にならない。さ
らには、記録ヘッドの戻り動作時に先立ち若干量の副走
査送りを行うだけで、記録速度を低下させることなく良
好な画像を得ることができる。
のノズルの内、ヘッドの複数個のノズルに不吐ノズル
(もしくは不吐ノズル群)203,203’が発生した
場合を示している。
群)が発生した場合、先の実施例同様に図4(a)の如
く不吐ノズル(群)を除いて記録を行い、次に図4
(b)に示すように、白スジとなって記録されなかった
領域を良好なノズルで記録できる様に副走査送りを行
い、補完記録を行うことで欠陥のない良好な画像を得る
ことができる。
た位置においては、先の実施例同様の補完記録では完全
に欠陥のない画像を得ることは困難である場合も生じ
る。
複数個のノズル(ノズル群)に不吐ノズルが発生した状
態を示している。図5は不吐出等の以上が発生したノズ
ル(ノズル群)位置が特に複雑になっておいる。図5中
の205aは、主走査記録の際の、記録ヘッドと記録媒
体の相対位置を示す図である。また、205bは不吐ノ
ズル群によって記録されなかったことにより発生する白
スジの最大幅分だけ副走査送りを行ったときの記録ヘッ
ドの相対位置を示している。図5に示すように不吐ノズ
ル(不吐ノズル群)が発生した場合、不吐ノズルの最大
幅分だけ副走査送りを行っただけでは完全に補完記録を
行えない場合もあり得る。この場合、205bの位置に
おいて、不吐ノズルのため記録できない領域とオーバー
ラップする分だけさらに副走査送りを行い、205cに
示す相対位置に記録ヘッドを移動させることにより、欠
陥のない画像を得ることができる。
ル群)が発生した場合においても、主走査記録後の副走
査送りを、白スジに対して良好な状態の記録ヘッドによ
り補完記録できる位置まで行うことで欠陥のない画像を
得ることができる。
よりもさらに補完記録するのに困難な位置に発生した場
合を示す。
(群)による白スジの最大幅分だけ副走査送りを行い、
206bに示す相対位置とすると、不吐ノズルのため記
録できない領域が重なる部分がある。さらにその量だけ
副走査送りを行い206cに示す相対位置とするものと
してみると下流端側の白スジの領域が記録されないこと
となる。この様な場合、不吐ノズルの補完記録が行えな
いものとし、警告を出して装置を停止とする。
ことが困難な場合、複数の不吐ノズルにより記録されな
かった領域に対して複数回の走査により補完記録を行う
よう設定しても良い。この場合、記録速度は低下する
が、記録を停止することなく欠陥のない良好な画像を得
ることができる。
なダイレクト印刷機の概略を示す断面図、また図8はそ
の印字部の概略を示した斜視図である。
置、不吐ノズル検出装置及び不吐検出から不吐ノズルの
補完記録に係る制御について、図を参照して詳細に説明
する。
ール状のインクジェット印刷用紙211は案内ローラー
212、送りローラー213、により適宜必要な長さに
切断するカッター214を経由して印字部215、に送
られる。印字部215で印字された後、排紙口216か
ら排出される。
説明する。
う複数のヘッドからなる。印字を行う各色のヘッドは、
黒を印字するヘッドBk、シアンC1、シアン系特色C
2、マゼンタM1、マゼンタ系特色M2、オレンジ系特
色O、イエローY、の7本のヘッドから成っている。こ
こで特色とは、従来の4色(Bk,Y,M,C)からの
混色ではなかなか得られない色であり、混色で得にくい
色を記録画像中に精彩に再現するとともに、広範な色再
現範囲を持たせることが可能となる。このヘッド列21
7はレール231で直線案内されている走査キャリッジ
218に一体に搭載されている。
示す方向(主走査方向)に左端から右に印字しながら右
端まで往動し(主走査)、左側にむかって復動する。1
行印字が終ると印刷用紙211は矢印227が示す方向
(副走査方向)に印字の巾だけ送られて(副走査)次の
行の印字を行う。
あって、印刷用紙211とは別に駆動されている。異常
検出パターン220は、異常が検出しやすいように、各
色がそれぞれおおむね100%デューティの濃度で印字
されたもので、後で述べるように異常ノズル検出の読み
取りのため、間欠的に送られる。異常検出用紙219
は、送りだしロール223から巻取りロール224へと
給送される。
印字巾w’のピッチで精密に副走査方向(矢印27)へ
送られ、各行の印字が連続するように印字が行われる。
出装置としては、特開平6−79956号において本出
願人が提案し詳述したものを適用することができる。
ノズル検出装置は、不吐ノズルを検出する性能としては
充分なものである。これによると個々のドットを検知し
て、個々のノズルの不吐、よれ、過大または過小ドット
を吐出するノズルまでの判定がなされているので、異常
が発生したノズルが多数あったとしても、補完記録時に
主走査で記録されなかった白スジの領域と、異常が発生
したノズルがオーバーラップする確率は少なくなり補完
機能が長期にわたって維持される。
いて異常の発生したノズルを検出する方法を提供する。
以下、図8、9、10を用いて詳細に説明する。
19に対向して位置し、各色の検出パターン(図9に示
すBk、C1、M1等の記録ヘッドによる記録パター
ン)を読み取れるように、その読み取りの中心222が
各色のパターンの移動線上に位置している。各読み取り
装置は、図10に示すようにランプ223と光学受光素
子224の対となって構成されている。またその上下方
向の幅は、不吐ノズルが検出できるよう狭く、また主走
査方向の幅は同一ノズルからのドットの変動が平均化さ
れるように幅広に読み取るように構成されている。ここ
で、上下方向の幅は、必ずしも個々のノズル毎の記録が
識別できるほど狭く構成する必要はない。
前面を、検出パターンは図9、10に示す矢印228の
方向へ通過してその濃度を読み取ることによって異常ノ
ズルの検出を行う。
231は不吐出が発生したノズルである。不吐部分23
1は読み取り領域225に比較して微細であるが、その
出力232には対応する部分233が現れる。不吐出判
定のためのあるレベル234を定め、これより読取出力
の大きい(検出パターンからの反射光が強い)部分を不
吐出ノズル群が存在する領域である判定する。この検出
結果からは、実際に不吐出が発生したノズル(1本)を
検出することはできないが、不吐出ノズルを含む前後数
ノズル分に不吐出ノズルがあるものとして判定されるこ
とになる。
(幅W)であるが、実際に印字する1行の巾は不吐検出
出力の内、ノズル列の両端に位置するノズルに対応した
出力がいわゆる「肩のだれ」の如く下がった領域を避け
た部分(幅W’)であって、この実印字幅W’の端に不
吐出が発生しても判定できるようにしてある。両端部数
ノズルの検出は正確に行うことはできないが、不吐出検
出装置が上述のように非常に簡便に実現され、かつ一度
の光学センサによるスキャンで直ちに不吐ノズルの判定
が行われ、従って読み取りから不吐判定、データ除去ま
でにかかる時間を短くできるため印字スピードが低下し
ないなど、本装置がコストパフォーマンスのよいものと
なる。
おいても、記録と副走査を組合わせて2回の記録により
副走査方向に連続した検出用パターンとし、そのつなぎ
目を検出することで、ヘッドのノズル列の端部に不吐ノ
ズルが存在するかを検出することも可能である。
し、ステップS102にて検出パターンの印字を行う。
図8において、キャリッジはホームポジション218’
から一度218”の位置まで前進し、ホームポジション
218’に戻るとき検出用紙219に各色の検出パター
ンを印字する。検出パターンの印字が終ると直ちに検出
用紙は矢印228の方向へ送られ、ステップS103に
おいて図11に示す読み取り出力を得る。次にステップ
S104において、得られた読取り出力から不吐出ノズ
ルの位置と幅を各色毎に得る。不吐出が発生したノズル
がないと判定されたとき、ステップS118へ進み、通
常の印字を行う。ステップS104において不吐出ノズ
ルが検出されたとき、次のステップS106にて不吐出
ノズルがヘッドの下流端にあるかを判定し、下流端にな
ければ、次のステップS107にて検出された不吐出ノ
ズルの最大幅分だけ副走査送りを行い、ステップS10
8にて主走査で記録された画像中の白スジと戻りの補完
印字のときの不吐ノズルが重なるかを判定する。ステッ
プS108にて重複しないものと判定されたとき、検出
結果に応じて主走査の前進時にノズル列のどの部分の印
字データを取り除くかということと、補完印字のための
副走査送り量を検出された不吐出ノズル(群)の最大幅
分にすることを決定する。以下決定された条件に従って
主走査の記録と副走査、戻り動作時の補完記録を行う。
補完記録に先立ち副走査を行った量を差し引いた量だけ
副走査送りをして次の行の印字に備える。次の行につい
て、ステップS105にて印字を行うか判定を行う。
と不吐ノズルとが重複すると判定された場合、さらにそ
の重複する量だけ副走査送りするものとしてみる。さら
に、先の記録で記録されなかった白スジと不吐ノズルと
が重複するかどうか判定をし、重複しないものと判定さ
れた場合、ノズルの下流端側について判定を行う。現時
点の記録ヘッドと記録領域との相対位置で問題がなけれ
ば、補完のための副走査送りをそのように定めて、以下
前述の様に印字と補完印字を行う。
にて、正確に補完ができないものと判定されたとき、ス
テップS112にて警告を表示して装置を停止させる。
ルがヘッドのノズル列の最下流端に検出された場合、そ
のノズルを存在しないものと想定し、行の印字幅をその
分だけ減らして印字を行う。ステップS121以降、上
述と同様に印字、補完印字を行う。
送りは順方向に行い、不吐ノズルによる記録画像中の白
スジと補完記録時の不吐ノズルの領域が重複しないかを
判定していたが、逆方向に副走査を行い、適正な副走査
量を算出していく方法や、あるいはその組み合わせもあ
る。
ドについて説明したが、何色ものヘッドを持つフルカラ
ー印刷機の場合は、すべての色の検出パターンについ
て、その中の最大の不吐出巾を補完のための副走査送り
としてみて不都合はないか、また適切に補完記録が行え
るか副走査送り量を判定し、補完記録に先立つ副走査量
が全ヘッドについて適切となるように決めていくことに
なる。
は、先に説明した各実施例に適用可能なもので、簡単な
構成の検出装置を用い、不吐ノズルによる記録画像の劣
化を適切に補完することができる。
おいては、不吐出等の異常が発生したノズルの検出を、
印字パターンを光学的に検出して行ったが、本発明はこ
れに限らず、吐出ヒータの断線を検知する構成について
も適用することはできる。吐出ヒータの断線検知は、印
字中に画像データに従って印加される吐出パルスの間で
抵抗チェックを行い、吐出ヒータが断線していないか検
知することができる。
ルを正確に検知できるだけでなく、所定行を印字中に異
常が発生した場合についても、異常が発生した位置を検
出することもできるため、それに従った補完動作を行え
ば適切な補完動作が行え、欠陥のない記録画像を得るこ
とができる。
動作時に補完記録を行ったが、印字ヘッドをホームポジ
ション側へ戻した後、再度補完記録のための主走査を行
い補完記録を行う構成であってもよい。この場合印字速
度は低下するものの、データの読み出し順を戻りの走査
にあわせて逆順に読み出す動作が不要となり、さらには
カラー記録時の各色の重ね順が、良好なノズルと同じに
なるため、補完記録された記録ドットの色味が他のドッ
トと同じとなり、さらに良好な不吐補完記録を行うこと
ができる。また、印字スピードが低下することを考慮
し、不吐補完記録を戻り動作時に行うか、再度主走査を
行い補完するかを操作者に任意に選択できるよう構成し
ても良い。
方式を採用する場合には、その中でも、インク吐出を行
わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発
生する手段を備え、前記熱エネルギによりインクの状態
変化を生起させる方式、すなわちキヤノン株式会社が提
唱するバブルジェット方式のプリントヘッド、プリント
装置を用いることで優れた効果をもたらすものである。
かかる方式によればプリントの高密度化,高精細化が達
成できるからである。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発
生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書,同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れたプリント
を行うことができる。
明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変
換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基いた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、プリント
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
ればプリントを確実に効率よく行うことができるように
なるからである。
の形態に対応して構成できるのは勿論であり、所謂ライ
ンプリンタ形態のものに対してはプリント媒体の幅に対
応した範囲にわたって吐出口を配列したものとすればよ
い。また、上例のようなシリアルタイプのプリントヘッ
ドとしては、装置本体に固定されたプリントヘッド、あ
るいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的
な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換
自在のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリン
トヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカー
トリッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発
明は有効である。
て、プリントヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段
等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を
行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備
吐出手段を挙げることができる。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用プ
リント信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
のプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、プリント用媒体に到達
する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エ
ネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使
用する場合も本発明は適用可能である。このような場合
のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるものの他、リーダ等と組合せた複写装置の形態を
採るもの等であってもよい。
を用いて布帛上にプリントを行うインクジェット捺染装
置に広く適用可能である。インクジェット捺染装置は、
従来のスクリーン捺染技術に比べ、データ化されたプリ
ント情報(画像、文字、色等)に従い、高速で布帛上に
プリントが行えるもので、インクジェット記録方式の特
徴を有効に用いている。
ため、工業的要素が強く、その性格上、高速化、低コス
ト化、長寿命化、メンテナンスの容易さが望まれる。そ
のため、本発明の補完記録技術により、連続して欠陥の
ない画像をプリントでき、高速性、コストパフォーマン
スにおいて優れた効果を奏するものである。
は、(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、本発明において、必要
に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくこ
とができる。例えば、特開昭62−53492号公報に
おいてはインク受容層を有する布帛類が開示され、ま
た、特公平3−46589号公報においては還元防止剤
やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を
挙げることができる。
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミ
ングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸
ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質
としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウ
ムおよび重炭酸ナトリウムがある。
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,
ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質,リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。
ビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系
化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2S
O4,KClおよびCH3COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 およびM
gCl2 等が挙げられる。中でもNa,KおよびCa
の塩類が好ましい。
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等イ
ンク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このよう
な定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチー
ミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法、
あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、ア
ルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム
法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス
法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反
応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例と
しては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなもの
がある。また、インクとしては所要の色素を有するもの
であれば適宜のものを用いることができ、染料に限られ
ず顔料を含むものでもよい。
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は、縫着,接着,溶着等、最終的な加工品を得るため
の工程が施され、ワンピース,ドレス,ネクタイ,水着
等の衣類や布団カバー,ソファカバー,ハンカチ,カー
テン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類や
その他の日用品とする方法は、例えば「最新ニット縫製
マニュアル」(センイジャーナル社発行)や月刊誌「装
苑」(文化出版局発行)等、公知の書籍に多数記載され
ている。
布,刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、OHP用フィ
ルム等が挙げられ、布帛とは、素材,織り方,編み方を
問わず、あらゆる織物,不織布およびその他の布地を含
む。
記録装置の記録手段に異常が生じた場合、特にはインク
ジェット記録装置等の液体吐出装置における吐出手段に
吐出不良等の異常が生じた場合、欠陥のない所望の吐出
結果(記録画像)を得ることができる。
も”良品”として使用できるようになり、例えば数百〜
数千の多数のノズルを備えたマルチノズルヘッドにおい
ても、その生産において収率が高くなった。
発生した場合においても、異常ノズルを検出して補完記
録を行うため、実効的にヘッドの寿命を著しく延ばすこ
とができた。
数千の多数のノズルを有するマルチノズルヘッドを実質
的にコストを低下させて使用でき、ヘッドの実効的長寿
命化と併せて、ヘッドの実効的寿命に至るまで連続運転
ができるから、インクジェット印刷技術に工業的な意味
を持つほどの生産性と経済性を持たせることが出来た。
動作時に補完記録を行うため、スループットを低下させ
ることなく異常ノズルの補完を行うことができる。ま
た、通常印字するヘッド以外に補完専用のヘッドを備え
る必要もなく装置自体の構成を複雑化、大型化すること
なく補完記録を達成するものである。
る。
る。
る。
る。
説明する図である。
る。
視図である。
る。
る図である。
を示す図である。
る。
る。
である。
ある。
の構成例を示す模式図である。
面図である。
ートである。
Claims (11)
- 【請求項1】 複数の記録素子を配列してなる記録ヘッ
ドと、前記 記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に主走査する
主走査手段と、 前記記録ヘッドを駆動して記録媒体上に画像を形成する
記録ヘッド駆動手段と、 前記記録ヘッドを記録媒体に対して前記主走査の方向と
ほぼ直交する方向へ副走査する副走査手段とを備えた記
録装置において、 前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち異常が発生した
記録素子に対応した記録領域を、前記記録ヘッドの正常
な記録素子を用いて補完記録を行うための、前記副走査
手段の副走査送り量を決定する決定手段と、前記主走査手段による前記記録ヘッドの往方向への主走
査中に前記記録ヘッド駆動手段により記録を行った後、
前記決定手段により決定された前記副走査送り量の副走
査を行い、前記主走査手段による前記記録ヘッドの復方
向への主走査中に前記記録ヘッド駆動手段 により補完記
録を行う記録制御手段と、を有し、 前記決定手段は、前記異常が発生した記録素子に対応し
た記録領域の最大幅に対応する量を前記副走査送り量と
決定するとともに、決定された前記副走査送り量の副走
査を行う前と後で、前記異常が発生した記録素子による
記録領域が重複すると判定した場合は、当該重複する量
をさらに加えた量を前記副走査送り量と決定する ことを
特徴とする記録装置。 - 【請求項2】 複数の記録素子を配列してなる記録ヘッ
ドと、前記 記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に主走査する
主走査手段と、 前記記録ヘッドを駆動して記録媒体上に画像を形成する
記録ヘッド駆動手段と、 前記記録ヘッドを記録媒体に対して前記主走査の方向と
ほぼ直交する方向へ副走査する副走査手段とを備えた記
録装置において、 前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち異常が発生した
記録素子に対応した記録領域を、前記記録ヘッドの正常
な記録素子を用いて補完記録を行うための、前記副走査
手段の副走査送り量を決定する決定手段と、前記主走査手段による前記記録ヘッドの往方向への主走
査中に前記記録ヘッド駆動手段により記録を行った後、
前記決定手段により決定された前記副走査送り量の副走
査を行い、前記主走査手段による前記記録ヘッドの次の
往方向への主走査中に前記記録ヘッド駆動手段 により補
完記録を行う記録制御手段と、を有し、 前記決定手段は、前記異常が発生した記録素子に対応し
た記録領域の最大幅に対応する量を前記副走査送り量と
決定するとともに、決定された前記副走査送り量の副走
査を行う前と後で、前記異常が発生した記録素子による
記録領域が重複すると判定した場合は、当該重複する量
をさらに加えた量を前記副走査送り量と決定する ことを
特徴とする記録装置。 - 【請求項3】 複数の記録素子を配列してなる記録ヘッ
ドを複数用い、該複数の記録ヘッドにより異なる色の記
録を行うカラー記録装置において、 前記複数の 記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に主走
査する主走査手段と、前記複数の 記録ヘッドを駆動して記録媒体上に画像を形
成する記録ヘッド駆動手段と、前記複数の 記録ヘッドを記録媒体に対して前記主走査の
方向とほぼ直交する方向へ副走査する副走査手段と、 前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち異常が発生した
記録素子に対応した記録領域を、前記記録ヘッドの正常
な記録素子を用いて行う補完記録を前記複数の記録ヘッ
ドそれぞれで行うための、前記副走査手段の副走査送り
量を決定する決定手段と、前記主走査手段による前記複数の記録ヘッドの往方向へ
の主走査中に前記記録ヘッド駆動手段により記録を行っ
た後、前記決定手段により決定された前記副走査送り量
の副走査を行い、前記主走査手段による前記記録ヘッド
の復方向への主走査中に前記複数の記録ヘッド駆動手段
により補完記録を行う記録制御手段と、 を有し、 前記決定手段は、前記複数の記録ヘッド全てにおいて補
完記録を行うことが可能となる副走査の量を判定し、前
記副走査送り量を決定することを特徴とするカラー記録
装置。 - 【請求項4】 前記主走査手段による前記記録ヘッドの
往方向への主走査中に、前記記録ヘッドの複数の記録素
子のうち異常が発生した記録素子を除いて前記記録ヘッ
ド駆動手段により記録を行うことを特徴とする請求項1
乃至3のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項5】 前記記録制御手段における前記主走査手
段による前記記録ヘッドの復方向への主走査中に、前記
記録ヘッドの複数の記録素子のうち異常が発生した記録
素子に対応した記録領域に対応する記録データの読出し
順を逆に行うことを特徴とする請求項1または3に記載
の記録装置。 - 【請求項6】 前記決定手段は、さらに、前記記録ヘッ
ドの複数の記録素子のうち異常が発生した記録素子に対
応した記録領域が、前記決定手段により決定された副走
査送り量の副走査を行った後の前記記録ヘッドの記録領
域と重複せずに補完記録が行えない場合は、警告を発し
て記録装置を停止することを特徴とする請求項1乃至5
のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項7】 前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち
異常が発生した記録素子を検出する異常検出手段を有す
ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
記録装置。 - 【請求項8】 前記記録ヘッドは、前記複数の記録素子
それぞれに対応した吐出口を備え、前記記録素子は前記
吐出口からインクを吐出させるための吐出手段であるこ
とを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の記録
装置。 - 【請求項9】 前記吐出手段は、インクに熱エネルギー
を付与する電気熱変換体であって、前記熱エネルギーに
よりインクに熱による状態変化を生起させインクを吐出
させることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。 - 【請求項10】 前記記録媒体として布帛を用いること
を特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の記録装
置。 - 【請求項11】 複数の記録素子を配列してなる記録ヘ
ッドと、前記 記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に主走査する
主走査手段と、 前記記録ヘッドを駆動して記録媒体上に画像を形成する
記録ヘッド駆動手段と、 前記記録ヘッドを記録媒体に対して前記主走査の方向と
ほぼ直交する方向へ副走査する副走査手段とを備えた記
録装置において、 前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち異常が発生した
記録素子に対応した記録領域を、前記記録ヘッドの正常
な記録素子を用いて補完記録を行うための、前記副走査
手段の副走査送り量を決定する決定ステップと、 前記主走査手段による前記記録ヘッドの往方向への主走
査中に、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち異常が
発生した記録素子を除いて記録を行う記録ステップと、前記決定ステップによって決定された前記副走査送り量
の 副走査を行う副走査ステップと、前記主走査手段による前記記録ヘッドの往または復方向
への主操作中に、前記正常な 記録素子により補完記録を
行う補完記録ステップとからなり、 前記決定ステップは、前記異常が発生した記録素子に対
応した記録領域の最大幅に対応する量を前記副走査送り
量と決定するとともに、決定された前記副走査送り量の
副走査を行う前と後で、前記異常が発生した記録素子に
よる記録領域が重複すると判定した場合は、当該重複す
る量をさらに加えた量を前記副走査送り量と決定する こ
とを特徴とする記録方法。
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