JP3302216B2 - 走査型プローブ顕微鏡および光学顕微鏡 - Google Patents
走査型プローブ顕微鏡および光学顕微鏡Info
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Description
ーダーの分解能で観察するために用いられる走査型プロ
ーブ顕微鏡及びこれを用いた光学顕微鏡に関する。
解能で観察するための装置として、走査型プローブ顕微
鏡(SPM;Scanning Probe Microscope) が知られている。
このようなSPMの一例として、ビニッヒ(Binnig)や
ローラー(Rohrer)等によって、走査型トンネル顕微鏡
(STM;Scanning Tunneling Microscope)が発明された。
しかし、このSTMでは、観察できる試料は導電性の試
料に限られている。そこで、サーボ技術を始めとするS
TMの要素技術を利用し、絶縁性の試料を原子又は分子
オーダーの分解能で観察できる装置として原子間力顕微
鏡 (AFM;Atomic Force Microscope)が提案された。な
お、AFMは、例えば特開昭62−130302に開示
されている。
査型プローブ顕微鏡の一つとして位置付けられる。この
ようなAFMは、鋭く尖った突起部(探針)を自由端に
持つカンチレバーを備えている。この探針を試料に近づ
けると、探針先端の先端の原子と試料表面の原子との間
に働く相互作用力(原子間力)によりカンチレバーの自
由端が変位する。この自由端の変位を電気的あるいは光
学的に測定しながら、探針を試料表面に沿ってXY方向
に走査することによって、試料の凹凸情報等を三次元的
にとらえることができる。
組み込んだ光学顕微鏡(例えば、特開平7−43372
号公報参照)が開発されており、明視野検鏡法、暗視野
検鏡法、位相差検鏡法、微分干渉検鏡法等の各種の検鏡
法を用いた光学観察が行われている。
顕微鏡の構成が概略的に示されており、ステージ1上の
試料3に対してカンチレバー5をアプローチさせてSP
M測定を行うことができると共に、ステージ1下方の対
物レンズ7を介して導光された観察光を用いて、ステー
ジ1上の試料3の光学観察が行うことができるように構
成されている。
する測定を行う場合には、第1又は第2の照明装置9,
11が用いられる。第1の照明装置9を用いた場合、こ
の第1の照明装置9から出射された観察光を対物レンズ
7を介してステージ1上の試料3に照射させた際に、試
料3及びカンチレバー5から発生する光学像を接眼レン
ズ13を介して観察しながら、カンチレバー5を試料3
にアプローチさせることによって、試料3に対するSP
M測定が行われると共に試料3に対する光学観察が行わ
れる。
この第2の照明装置11から出射された観察光をSPM
装置15内の光学系を利用してステージ1上の試料3に
照射させることによって、試料3から発生する光学像を
接眼レンズ13を介して透過観察することができる。な
お、SPM装置15には、SPM測定時に生じるカンチ
レバー5の変位を光学的に測定可能な光学系及び信号処
理系等(図示しない)が内蔵されている。
レバー5の先端に設けられた探針17の径寸法は、約1
0nm程度であるため、試料3の測定場所までカンチレ
バー5の探針17を位置付けることは困難である。ま
た、カンチレバーの変位を光学的に測定可能な光学系
(変位検出光学系)から、カンチレバーに変位検出用レ
ーザーが照射された際、カンチレバーからは散乱光が発
生する。この結果、試料3の目標部位をSPMで観察又
は測定することができなくなってしまったり、小さな試
料の場合、プローブを十分に試料に近づけられないとい
った問題が生じる。また、試料を透過した透過光又は散
乱光等の外乱光が変位検出光学系に伝波した場合には、
試料に対するカンチレバーの変位を高精度に検出するこ
とができなくなってしまう。
めになされており、その目的は、プローブを試料に対し
て高精度に位置決め可能な走査型プローブ顕微鏡及び光
学顕微鏡を提供することにある。
プローブを走査させることによって、試料の表面情報を
観察又は測定する走査型プローブ顕微鏡であって、プロ
ーブに蛍光標識が施されている。更に、本発明は、上記
走査型プローブ顕微鏡に用いられたプローブを備えた光
学顕微鏡であって、プローブを用いて試料の表面情報を
測定すると共に、試料及びプローブの蛍光像を光学的に
検鏡する光学系を備えている。
って、プローブと試料の目標部位との位置関係を光学的
に確認することができる。更に、試料に対する蛍光観察
と同時に所定のSPM測定を行うことができる。
鏡について、図1を参照して説明する。本実施例の光学
顕微鏡には、倒立型光学顕微鏡(例えば、商品名「オリ
ンパスIX」)が適用されており、この倒立型光学顕微
鏡には、所定の蛍光処理が施されたプローブを備えた走
査型プローブ顕微鏡が組み込まれている。
鏡は、原子間力顕微鏡(AFM)、走査型トンネル顕微
鏡(STM)、磁気力顕微鏡(MFM)等を含んだ広義
の概念であり、この場合、プローブとは、単に探針のみ
を示す場合、先端に探針を有するカンチレバーを示す場
合、あるいは、先端に探針を有しないカンチレバーを示
す場合がある。
一例として、シリコン製のカンチレバー19の先端に探
針21を備えたカンチレバータイプのプローブを有する
走査型プローブ顕微鏡が組み込まれている。
21を備えたカンチレバー19)の蛍光処理方法におい
て、洗浄処理が施されたカンチレバー19に対してシラ
ン処理を施してカンチレバー19の表面にアミノ基を付
着させた後、アミノ基が付着したカンチレバー19をF
ITC(Fluorescein Isothiocyanate)溶液に浸漬させて
FITCをアミノ基に結合させる。そして、シラン処理
後、カンチレバー19に対する純水流洗浄処理を施する
ことによって、カンチレバー19の蛍光処理が完了す
る。
法を詳述する。洗浄処理では、カンチレバー19をアン
モニア過酸化水素水(アンモニアと過酸化水素と水の割
合を1対1対4の重量比で混合した溶液)に浸漬させた
状態で約30分間沸騰処理を施した後、沸騰処理が施さ
れたカンチレバー19に対して約150℃で乾燥処理を
施す。乾燥処理が施されたカンチレバー19に対して酸
素(O2 ;酸素量30ml/分)を用いたプラズマ処理
を施すと同時に紫外線ランプ(100W/分)によって
紫外線を照射して酸素をオゾン化させる。
施されたカンチレバー19をシランカップリング剤に浸
漬させる。このとき用いられるシランカップリング剤と
しては、例えば、信越シリコン社製のKBM602;N
−β(アミノエチル)γ−プロピルメチルジメトキシシ
ラン、KBM603;N−β(アミノエチル)γ−プロ
ピルメチルジメトキシシラン、KBM902;γ−アミ
ノプロピルメチルジエトキシシラン、KBM903;γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
具体的には、カンチレバー19を1重量%のKBM60
2水溶液中に浸漬させた状態で約2時間放置することに
よって、カンチレバー19の表面にアミノ基を付着させ
る。
19をFITC(FluoresceinIsothiocyanate) 溶液に浸
漬させてFITCをアミノ基に結合させる。純水流洗浄
処理では、上記の各処理が施されたカンチレバー19に
対して純水を約10分間流して洗浄処理を施した後、洗
浄処理が施されたカンチレバー19に対して約115℃
で4時間程度熱処理を施す。
チレバー19が完成する。図1(a)に示すように、本
実施例に適用された倒立型光学顕微鏡には、上記蛍光処
理が施されたカンチレバー19と、このカンチレバー1
9を用いてステージ23上の試料25に対するSPM測
定を行うSPM装置27とが設けられており、このSP
M装置27によって検出された試料25の表面測定デー
タは、コントローラ29によって画像処理された後、コ
ンピュータ31上に3次元画像として表示される。
微鏡の動作について説明する。本実施例の倒立型光学顕
微鏡には、その基台33側に例えば水銀ランプ(図示し
ない)が内蔵された照明装置35が取り付けられてお
り、この照明装置35は、所定波長を含む励起光を出射
可能に構成されている。なお、励起光としては、例え
ば、波長330〜385nmのU励起光、波長450〜
480nmのB励起光、波長510〜550nmのG励
起光等の種々の励起光を選択することが可能である。
起光は、所定波長の励起光のみを選択的に透過させるフ
ィルタ37(例えば、金属膜干渉フィルタ)を透過した
後、ダイクロイックミラー39に導光される。
起光は、このダイクロイックミラー39から反射した
後、回転式レボルバー41に取り付けられた対物レンズ
43を介してステージ23上の試料25に照射されると
共に、この試料25を透過してカンチレバー19に到達
する。
バー19から発生した蛍光像は、対物レンズ43によっ
て取り込まれた後、ダイクロイックミラー39を介して
全反射プリズム45に導光される。
た蛍光像は、後述するフィルタ47を透過した後、鏡筒
49上に設けられた接眼レンズ51に導光される。な
お、本実施例に適用される試料25としては、一般的な
試料及び細胞、細胞内のオルガネラ、蛋白質分子等の試
料25が適用可能であって、このような試料25は、所
定の励起光によって蛍光を発するように、予め所定の蛍
光処理が施されているか、又は、自家蛍光を有するもの
が好ましい。
ば試料25が蛋白質分子の場合には、接眼レンズ51を
介して観察可能な観察視野内には、カンチレバー19と
蛋白質分子25との位置関係が目視観察可能な状態で呈
示されることになる。
位置調整装置53を介してカンチレバー19と試料25
との間の相対位置を調整することによって、カンチレバ
ー19を試料25の測定部位に対して高精度に粗動及び
微動アプローチさせることが可能となる。
9の変位を検出することによって、試料25の表面情報
をSPM測定することになる。カンチレバー19の変位
を検出する場合、SPM装置27に内蔵された変位検出
光学系55から変位検出用レーザが出射され、このと
き、カンチレバー19から反射した反射光を変位検出光
学系55によって検出することによって、カンチレバー
19の変位が検出されることになる。
系55からカンチレバー19に変位検出用レーザが照射
された際、カンチレバー19からは、散乱光が発生す
る。この散乱光は、試料25を透過した後、対物レンズ
43からダイクロイックミラー39を介して全反射ミラ
ー45に導光され、この全反射ミラー45から接眼レン
ズ51及び撮像装置57の視野内に導光されることにな
る。
は、カンチレバー19からの散乱光を除去するフィルタ
47が全反射ミラー45と接眼レンズ51との間の光路
中に配置されている。
示すように、カンチレバー19と試料25(例として、
蛋白質分子)の蛍光像のみが鮮明に呈示されるため、試
料25の目標部位に対してカンチレバー19を簡単且つ
高精度に位置決めすることができる。この結果、試料2
5に対する蛍光観察を行いながら同時にカンチレバー1
9を用いたSPM測定を行うことが可能となる。この場
合、蛍光観察像は、基台33に設けられた撮像装置57
を介してモニタ59上に写し出されると同時にSPM測
定像は、コントローラ29を介してコンピュータ31上
に3次元的に画像表示されることになる。なお、この場
合のSPM測定は、例えばAFM測定やMFM測定の場
合を想定している。
定を行う場合には、変位検出光学系55から変位検出用
レーザを出射させる必要はないので、カンチレバー19
から散乱光が発生することはない。この場合、カンチレ
バー19と試料25との間にトンネル電流検出回路(図
示しない)を構成して、試料25と探針21との間に流
れるトンネル電流を検出することによって、試料25に
対する蛍光観察と同時にSTM測定を行うことが可能と
なる。
TCを使用しているが、蛍光物質は特にこれに限らず一
般的な蛍光物質が広く使用可能である。例えば、ローダ
ミン、ハイパーイエロー、Cy3(サイスリー)等が挙
げられる。
19の表面に蛍光処理を施したが、カンチレバー19の
一部、例えば探針21先端或いはカンチレバー19先端
にのみ蛍光処理を施した場合も上記同様の作用効果を奏
することは言うまでもない。この場合には、探針21先
端又はカンチレバー19先端が観察視野内で強調される
ことになるため、試料25に対する探針21先端又はカ
ンチレバー19先端の位置合わせの精度を更に向上させ
ることが可能となる。
光学顕微鏡には、基台33から延出したアーム61に透
過照明装置63が取り付けられており、この透過照明装
置63からの照明光をステージ23上の試料25に照射
させることによって、接眼レンズ51を介して試料25
に対する透過観察を行うこともできる。
ー19を試料25に対して高精度に位置決めすることが
できる。この結果、試料25に対する蛍光観察と同時に
所定のSPM測定を行うことが可能な光学顕微鏡を実現
することが可能となる。
レバー19即ちプローブへの蛍光物質の固定化は、共有
結合法によって行ったが、物理的吸着法でもよい。この
物理的吸着法によれば、プローブを蛍光物質の懸濁液中
に一定時間浸漬することによって、プローブに蛍光物質
が固定化される。
いるかは、プローブの材質によって適宜選択するればよ
い。第1の実施例では、カンチレバータイプのプローブ
を用いたが、このようなプローブは半導体プロセスを経
て製造されるため、プローブの表面にシリコン基(Si
基)又は水酸基(OH基)が存在する。このため、共有
結合法を用いることによって、容易に蛍光物質をプロー
ブに共有結合させることができる。
剤が用いられるが、カップリング剤としては、下記の化
学式で表されるシランカップリング剤が使用できる。 (Y’R’)nSiR4-n この化学式において、Y’は、アミノ基、カルボニル
基、カルボキシル基、イソシアノ基、ニトロ基、ジアゾ
基、イソチオシアノ基、スルフィドリル基及びハロカル
ボニル基から成り、R’は、低級アルキル基、低級アル
キルフェニル基及びフェニル基から成り、Rは、低級ア
ルコキシ基、フェノキシ基及びハロゲン基から成り、n
は、自然数1,2,3の値をとる。
上記Y’に蛍光物質が結合することが知られている。こ
のため、共有結合によってプローブに蛍光物質を結合す
る際には、シランカップリング剤を使用することが好ま
しい。
金属製プローブの表面にシランカップリング剤をコーテ
ィングした後に蛍光物質を固定させる方法や、金属製プ
ローブの表面を酸化させた後、シランカップリング剤を
用いて蛍光物質を固定させる方法を適用することができ
る。
微鏡について、図2を参照して説明する。本実施例の光
学顕微鏡には、共焦点レーザースキャン顕微鏡(例え
ば、商品名「オリンパスLSM−GB200」)が適用
されており、この共焦点レーザースキャン顕微鏡には、
所定の蛍光処理が施されたプローブを備えた走査型プロ
ーブ顕微鏡が組み込まれている。
1の実施例と同一の構成には、同一符号を付して、その
説明を省略する。図2に示すように、本実施例の光学顕
微鏡は、所定のレーザー光を試料25に走査して、その
際に発生する試料25及びカンチレバー19からの蛍光
像を目視観察することによって、試料25に対するカン
チレバー19の位置合わせを行うように構成されてい
る。なお、本実施例に適用されるカンチレバー19にも
蛍光処理が施されているが、この蛍光処理方法は、第1
の実施例と同様であるため、その説明は省略する。
65から発振された所定波長のレーザー光は、ガルバノ
メータ67から反射した後、ダイクロイックミラー69
及び対物レンズ43を介してステージ23上の試料25
に照射されると共に、この試料25を透過してカンチレ
バー19に到達する。
方向に所定角度だけ回動させることによって、レーザー
光は、試料25及びカンチレバー19上に走査されるこ
とになる。
チレバー19から発生した蛍光像は、対物レンズ43に
よって取り込まれた後、ダイクロイックミラー69に導
光される。
反射した蛍光像は、後述するフィルタ71を透過した
後、共焦点用ピンホール73を通過して光センサ75に
導光され、所定の信号に変換される。
トローラ77によって画像処理された後、モニタ79上
に蛍光像として写し出されることになる。この結果、モ
ニタ79内には、図1(b)に示すように、カンチレバ
ー19と試料25の蛍光像が呈示されることになり、試
料25に対する蛍光観察を行いながら同時にカンチレバ
ー19を用いたSPM測定を行うことが可能となる。
野にも、図1(b)と同様の蛍光像が呈示されているこ
とは言うまでもない。上述した本実施例の動作におい
て、レーザー発振器65からのレーザー光は、その一部
が試料25を透過した透過光又は試料25からの散乱光
となって、SPM装置27内の変位検出光学系55に伝
波されてしまう。このような透過光又は散乱光等の外乱
光が変位検出光学系55に伝波した場合には、試料25
に対するカンチレバー19の変位を高精度に検出するこ
とができなくなってしまう。
27には、上記外乱光のみを除去する外乱光除去フィル
タ81が内蔵されている。この結果、変位検出光学系5
5には、上記外乱光が除去されたカンチレバー19から
の反射光のみが伝波されることになる。
装置27の変位検出光学系55からカンチレバー19に
変位検出用レーザが照射された際、カンチレバー19か
らは、散乱光が発生する。
物レンズ43からダイクロイックミラー69及び共焦点
用ピンホール73を介して光センサ75に導光され、こ
の光センサ75から出力される信号にノイズとなって表
れることになる。
からの散乱光を除去するように、上記フィルタ71がダ
イクロイックミラー69と共焦点用ピンホール73との
間の光路中に配置されている。
に示すように、カンチレバー19と試料25の蛍光像の
みが鮮明に呈示されることになり、試料25に対する蛍
光観察を行いながら同時にカンチレバー19を用いたS
PM測定を行うことが可能となる。
実施例と同様に、カンチレバー19を試料25に対して
高精度に位置決めすることができる。この結果、試料2
5に対する蛍光観察と同時に所定のSPM測定を行うこ
とが可能な光学顕微鏡を実現することが可能となる。
例の構成に限定されることはなく、新規事項を追加する
ことなく種々変更することができる。例えば、図3
(a)に示すように、プローブとしてSTM用の探針2
1を適用した場合には、この探針21の先端部分に蛍光
処理を施すことも好ましい。この場合、探針21先端に
付着した蛍光物質83は、相互にある程度の間隙を有し
ているため、トンネル電流iは、蛍光物質83相互の間
隙を介して試料(図示しない)と探針21との間を流れ
ることが可能となる。
プローブとしてニアフィールド顕微鏡用の探針21を適
用した場合には、この探針21の先端部分に蛍光処理を
施すことも好ましい。具体的には、ニアフィールド顕微
鏡用の探針21は、ガラスファイバ21aの外周に金属
コート21bが施されて構成されており、蛍光物質38
は、金属コート21bの外面に付着されている。この場
合、蛍光物質38から発生する蛍光像を観察しながら探
針21を試料上に走査させることができると共に、試料
近傍に発生したエバネッセント光を検出することによっ
て、試料の表面情報を測定することができる。
ような技術的思想が導かれる。 (1) 試料に対してプローブを走査させることによっ
て、前記試料の表面情報を観察又は測定する走査型プロ
ーブ顕微鏡であって、蛍光標識されたプローブを有する
ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。 (2) 上記(1)の走査型プローブ顕微鏡に用いられ
た前記プローブを備えた光学顕微鏡であって、前記プロ
ーブを用いて前記試料の表面情報を測定すると共に、前
記試料及び前記プローブの蛍光像を光学的に検鏡する光
学系を備えていることを特徴とする光学顕微鏡。 (3) 上記(1)の走査型プローブ顕微鏡又は上記
(2)の光学顕微鏡に用いられた前記プローブの蛍光処
理方法であって、所定の化学洗浄液を用いて、前記プロ
ーブを洗浄処理する工程と、所定のシランカップリング
剤を用いて、洗浄処理が施された前記プローブに官能基
を付着させる工程と、所定の官能基反応性蛍光試薬を用
いて、前記プローブに付着している前記官能基に所定の
蛍光物質を結合させることによって、前記プローブに所
定の蛍光標識を施す工程と、所定の水溶液を用いて、前
記蛍光標識が施された前記プローブを洗浄処理する工程
とを有することを特徴とする蛍光処理方法。
位との位置関係を光学的に確認することができる。更
に、試料に対する蛍光観察と同時に所定のSPM測定を
行うことができる。また、本発明は、試料に対するカン
チレバーの変位を高精度に検出することができる。
微鏡の構成を示す図、(b)は、カンチレバーと試料と
の間の位置関係が観察視野内に光学的に表示された状態
を示す図。
を示す図。
用した場合において、この探針の先端部分に蛍光処理が
施された状態を示す図、(b)は、プローブとしてニア
フィールド顕微鏡用の探針を適用した場合において、こ
の探針の先端部分に蛍光処理が施された状態を示す図。
を示す図。
7…SPM装置、35…照明装置、51…接眼レンズ。
Claims (2)
- 【請求項1】 試料に対してプローブを走査させること
によって、前記試料の表面情報を観察又は測定する走査
型プローブ顕微鏡であって、蛍光標識されたプローブを
有することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。 - 【請求項2】 請求項1の走査型プローブ顕微鏡に用い
られた前記プローブを備えた光学顕微鏡であって、 前記プローブを用いて前記試料の表面情報を測定すると
共に、前記試料及び前記プローブの蛍光像を光学的に検
鏡する光学系を備えていることを特徴とする光学顕微
鏡。
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-
1995
- 1995-05-10 JP JP11174495A patent/JP3302216B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08304420A (ja) | 1996-11-22 |
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