JP3372724B2 - カラーフィルタおよびその製造方法、液晶パネルならびに情報処理装置 - Google Patents
カラーフィルタおよびその製造方法、液晶パネルならびに情報処理装置Info
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Description
ソナルコンピューター等に使用されているカラー液晶デ
ィスプレイに好適なカラーフィルタの製造方法等に関
し、更に詳述すれば、インクジェット記録技術を利用し
たカラーフィルタの製造方法、その製造方法によって製
造されるカラーフィルタ、および同フィルタを組込んだ
液晶パネルに関する。
イの重要な構成部品で、このフィルタは透明基板上に赤
(R)、緑(G)、青(B)の三原色からなる画素を繰
返して多数配列した構造をしている。
に携帯用のパーソナルコンピューターの発達にともな
い、液晶ディスプレイ、特にカラー液晶ディスプレイの
需要が増加する傾向にある。しかしながら更なる普及の
ためにはコストダウンが必要であり、特にコスト的に比
重の高いカラーフィルタのコストダウンに対する要求が
高まっている。
足しつつ上記要求に応えるべく種々のフィルタの製造方
法が試みられているが、いまだ全ての要求性能を満足す
る方法は確立されていないのが現状である。
を説明する。
染色法である。染色法は、染色用の材料である水溶性の
高分子材料に感光剤を添加して感光化したものを用い
て、これをフォトリソグラフィー工程により透明支持体
上に所望の形状にパターニングした後、得られたパター
ンを染色浴に浸漬し着色パターンを得る。これを3回繰
り返してR,G,Bのカラーフィルタを形成する。
分散法であり、近年染色法に取って変わりつつある。こ
の方法は、まず基板上に顔料を分散した感光性樹脂層を
形成し、これをパターニングすることにより単色のパタ
ーンを得る。さらにこの工程を3回繰り返すことによ
り、R,G,Bの3色のカラーフィルタを形成する。
はまず基板上に透明電極をパターニングする。次に顔
料,樹脂,電解液等の入った電着塗装液に浸漬し、第1
の色を電着する。この工程を3回繰り返してR,G,B
のカラーフィルタ層を形成し、最後に焼成することによ
りカラーフィルタを形成する。
は、熱硬化性樹脂に顔料を分散させた塗料を、繰り返し
印刷により3色R,G,Bを塗り分けた後、着色層であ
る樹脂を加熱硬化させ着色層を形成してカラーフィルタ
を形成する。
するのが一般的である。
G,Bを形成するために同一工程を3回要することであ
り、これは必然的にコストを高くする。又工程が多けれ
ば多いほど歩留りが低下するという問題も有している。
可能なパターン形成が限定されるために、現状の技術で
はTFTカラーに適用することは困難である。更に、第
4の方法においては解像性、平滑性が悪いという欠点が
あり、ファインピッチのパターンが形成できない。
るために、インクジェット方式を用いたカラーフィルタ
の製造方法が提案されている(特開昭59−7520
5、特開昭63−235901、特開平1−21730
2、特開平4−123005など)。
の各色素を含有する着色液(以下インク)をフィルタ基
板にノズルより噴射し、該インクをフィルタ基板上で乾
燥させて画素を形成させるものである。該方法によれば
R,G,Bの各着色層の形成を一度に行なうことがで
き、更にインクの使用量にも無駄が生じないため、大幅
な生産性の向上、コストダウン等の効果を得ることがで
きる。
よるカラーフィルタ作製方法では、使用されている染料
が必ずしもインクジェット方式に好適なものばかりでは
ない等の理由から、下記の要求特性の全てを満足するも
のは無く、このため問題の早急な解決法の確立が望まれ
ている。
インク滴の着弾点精度 着色部(画素)の透明性 着色部(画素)のにじみ 着色部(画素)の耐光性 そこで本発明は上記問題を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、インクジェット法による
画素形成に好適なインクを得て上記要求特性を全て満足
するカラーフィルタを作製する製造方法とその方法によ
って製造される優れたカラーフィルタ、同カラーフィル
タを備えた液晶パネルならびにその液晶パネルを用いる
情報処理装置を提供することにある。
に本発明は、基板上にインクジェット方式によって赤、
青および緑のインクをそれぞれ付与することにより、基
板上に複数の着色された画素を配列してなるカラーフィ
ルタの製造方法において、青色インクおよび緑色インク
のうちの少なくとも1つが、C.I.Direct B
lue 86、C.I.Direct Blue 87
およびC.I.Direct Blue199から選ば
れるシアン染料を少なくとも含有してなることを特徴と
するカラーフィルタの製造方法を提供する。
って遮光部と光透過部を備えた基板上に、赤、青および
緑のインクを付与して着色剤を配列させるカラーフィル
タの製造方法において、(1)基板上に光照射または光
照射と加熱により硬化可能でありかつインク受容性を有
する樹脂層を設ける工程、(2)該遮光部上の樹脂層の
一部を光照射または光照射と加熱により硬化させる工
程、(3)該樹脂層の未硬化部にインクジェット方式に
よってC.I.Direct Blue 86,87お
よび199から選択されるシアン染料を少なくとも含む
青色インクあるいは緑色インクを用いて着色剤を付与す
る工程、および(4)着色された樹脂層を光照射および
/または加熱により硬化させる工程を含むことを特徴と
するカラーフィルタの製造方法を提供する。
れた画素を配列してなるカラーフィルタであって、青お
よび緑の着色部の少なくとも1つがC.I.Direc
tBlue 86、87および199から選ばれるシア
ン染料を含むことを特徴とするカラーフィルタを提供す
る。
た基板上に樹脂層を有し、該樹脂層が赤、青および緑の
着色部を有するカラーフィルタであって、該遮光部上の
樹脂層が着色部と非着色部を有し、青および緑の着色部
の少なくとも1つが、C.I.Direct 86、8
7および199から選ばれるシアン染料を含むことを特
徴とするカラーフィルタを提供する。
と、これと対向して配設したパネル基板と、前記カラー
フィルタとパネル基板との間に封入された液晶組成物と
を少なくとも有することを特徴とする液晶パネル、なら
びにその液晶パネルを備えた情報処理装置を提供する。
細に説明する。
タの製造方法を示したものであり、本発明の液晶用カラ
ーフィルタの構成の1例が示されている。
ス基板が用いられるが、液晶用カラーフィルタとしての
透明性、機械的強度等の必要特性を有するものであれば
ガラス基板に限定されるものではなく、樹脂フィルムで
も良い。
成されたガラス基板1を示したものである。ブラックマ
トリクスの形成方法としては、基板上に直接設ける場合
は、スパッタもしくは蒸着により金属薄膜を形成し、フ
ォトリソ工程によりパターニングする方法を、また、樹
脂組成物上に設ける場合は、一般的なフォトリソ工程に
よるパターニングの方法が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。また、材料も金属に限らず、ブラ
ックマトリクスとしての機能を有するものであれば樹脂
でも良い。また、ブラックマトリクスは、必ずしもカラ
ーフィルタが形成される基板に形成する必要はなく、カ
ラーフィルタと対向する基板側に設けても良い。
上に光あるいは熱で硬化可能な樹脂組成物を含む層を形
成し、これを硬化させることにより、基板1上にインク
受容層3を形成する(図1(b))。
知のものが使用でき、例えば、耐熱性等を考慮すると、
アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、イミド系樹脂が好適
であり、更に水性インク吸収性を考慮すると、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセ
ルロース系水溶性ポリマーを含むものが好ましい。他に
も、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルアセタール、ポリウレタン、カルボキシメチル
セルロース、ポリエステル等のものや、アルブミン、ゼ
ラチン、カゼイン、でんぷん、カチオン化でんぷん、ア
ラビアゴム、アルギン酸ソーダ等の天然樹脂を挙げるこ
とができる。
でなく、前述した着色部の透明性、にじみ、染料の耐光
性等をも考慮すると、ヒドロキシプロピルセルロースと
メチロール化メラミンとの混合物、或は、以下の構造単
位からなる水溶性アクリルモノマーの単独及び/又は他
のビニル系単量体との共重合体を少なくとも含む化合物
が好ましい。
〜5のアルキル基を示す。
て、各種添加剤を含んでもよい。添加剤の具体的な一例
としては各種界面活性剤、染料固着剤(耐水化剤)、消
泡剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、分散
剤、粘度調整剤、pH調整剤、防カビ剤、可塑剤が挙げ
られる。これらの添加剤については従来公知の化合物か
ら目的に応じて任意に選択すればよい。
ピンコート、ロールコート、バーコート、スプレーコー
ト、ディップコート等の方法を用いることができる。
た後、インクジェット方式により本発明において使用さ
れ、後述するR,G,Bの各色インクを用いて着色する
(図1(c))。着色に用いるインクとしては、染料
系、顔料系のいずれも用いることができ、また、液状イ
ンク、ソリッドインク共に使用可能であるが、とくに本
発明の場合には、水性インクの場合においても非常に好
適である。
ド、5はインク受容層に着弾したインクである。
色インクに用いる染料として、C.I.Direct
Blue 86、C.I.Direct Blue 8
7およびC.I.Direct Blue 199から
選ばれるシアン染料を少なくとも含むことにより、後述
するような好ましい効果が発揮できるものである。
染料と黄色染料を混合したものを使用することが好まし
く、黄色染料の好ましい例としては、C.I.Acid
Yellow 23やC.I.Direct Yel
low 86および142が挙げられる。
染料)は、重量基準で2:8〜8:2、好ましくは2:
8〜7:3である。
染料と、赤、マゼンタあるいは紫色染料から選択される
染料を混合したものを使用することが好ましく、赤、マ
ゼンタおよび紫色染料の好ましい例としては、C.I.
Acid Red 145,157,289および31
9、C.I.Acid Violet 9および51が
挙げられる。
マゼンタ,紫色染料)は、重量基準で6:4〜20:
1、好ましくは6:4〜10:1である。
id Red 158などが使用される。
発生素子として電気熱変換体を用いたバブルジェットタ
イプ、あるいは圧電素子を用いたピエゾジェットタイプ
等が使用可能であり、着色面積および着色パターンは任
意に設定することができる。
て本発明のインクを噴射し画素を形成するための好まし
い方法について述べる。
タの着色部を描画する装置の構成を示すブロック図であ
る。図2において、CPU21はヘッド駆動回路22を
介してインクジェット23が接続されている。さらにC
PU21にはプログラムメモリ24内の制御プログラム
情報が入力される。CPU21はインクジェットヘッド
23を所定の位置まで移動させ(不図示)、ガラス基板
25上の所望の画素位置をインクジェットヘッドの下方
にもたらし、その位置に所望の色のインク液滴26を噴
射して着色する。これを基板25上の全画素位置に対し
て行うことによりカラーフィルタを製造するものであ
る。
クジェットヘッドに設けられたノズルより噴射されたイ
ンク液滴の着弾点精度である。この着弾点精度が悪い場
合、即ちインク液滴の着弾した位置が目的の位置とずれ
ていると、隣接した画素(或はインク液滴)との混色に
よる色調の変化といった問題や、光透過部がインク液滴
で覆われていない部分で発生する所謂白ぬけ(透明部分
からの光もれ)といった問題が発生してしまう。
の2項目を挙げることができる。
均一濡れ b)ノズル先端部でのインクの増粘現象 第一の原因a)としては、インキが噴射ヘッドのノズル
が並んだオリフィス端面で不均一に漏れることにより、
インクの吐出方向が不規則に変化してしまうことが挙げ
られる。
特に固体表面への吸着性の高い染料をインクの着色剤と
して使用すると、上述したインクがオリフィス端面を不
均一に濡らしてしまう現象を頻発するようになり、その
結果、着弾点精度が低下することを発見した。一般に、
従来のカラーフィルタ用染料は基板表面へ速やかに染着
するような分子設計となっているが、その反面で上述し
たオリフィス端面への染料吸着性も高いため、着弾点精
度を著しく低下させるものが多かった。
しては、ノズル先端部でのインクの増粘現象が挙げられ
る。ノズル先端部で水や低沸点溶媒等の蒸発につれてイ
ンク粘度は上昇するが、染料の中には著しくこの傾向が
高いものがある。ノズル先端でこのような粘度上昇が生
じると、インクの吐出が正常に行なわれなくなり、その
結果上記と同様に着弾点精度の低下をきたしてしまうた
め好ましくない。本発明に係る染料を含有するインク組
成物は前述のような着弾点精度の低下を発生させること
がなく、好ましいものである。
ためには、前記〜の課題も解決する必要がある。こ
の点につき、以下説明する。
部)の形成過程を示す。従来方法と大きく異なる点は、
染料濃度の高いインクをカラーフィルタ基板表面の画素
形成部のみに選択的に付着させ、その後、インク中の水
及び有機溶媒を蒸発させて画素を形成させるところにあ
る。従って、使用する染料によっては、インク中に含有
される水及び溶媒が蒸発する際に、染料が基板表面で結
晶化する結果、透明性が低下してしまう場合があり、ま
た、微量の蒸発しきれなかった溶媒が残存すると経時的
に画素を形成している染料がマイグレートすることによ
るにじみが発生する場合もある。また画素中の溶媒の残
存は、染料によっては熱分解等による活性酸素等の影響
で耐光性低下の原因になる場合もある。しかしながら、
本発明に係る染料を含有するインクを用いることにより
何れも良好な結果を得ることができる。
る量としては、0.1〜15%、好ましくは1〜10
%、より好ましくは、2〜8%の範囲である。
に、インク溶媒として、以下のような特徴をもつ有機溶
剤を用いることが好ましい。即ち、好ましくは沸点15
0℃〜250℃の溶媒が、5〜50%より好ましくは沸
点180℃〜230℃の溶媒が、5〜50%且つ、好ま
しくは沸点250℃以上の溶媒が30%以下より好まし
くは沸点230℃以上の溶媒が20%以下である。
示す。
等の界面活性剤を用いても良く、他にも、pH調整剤、
防かび剤等の添加剤を必要に応じて添加しても良い。
フィルタの製造方法を説明すると、図1(c)の工程の
後、硬化可能な上記組成によるインク受容層を硬化させ
る(図1(d))。硬化させるには、光もしくは加熱を
行う。
1(e))。保護層としては、光照射または熱処理によ
り硬化可能な樹脂材料あるいは蒸着又はスパッタリング
により形成された無機膜等を用いることができ、カラー
フィルタとした場合の透明性を有し、その後のITO形
成プロセス、配向膜形成プロセス等に耐えうるものであ
れば使用可能である。
完成する。
だTFTカラー液晶パネルの1例の断面図を示す。
対向する基板14を合わせ込み、その間に液晶組成物1
2を封入することにより形成される。液晶パネルの一方
の基板の内側にTFT(不図示)と透明な画素電極13
がマトリクス状に形成されている。またもう一方の基板
16の内側には、画素電極に対向する位置にカラーフィ
ルタ9が設置され、その上に透明な対向(共通)電極1
0が一面に形成されている。更に両基板の面内には配向
膜11が形成されており、これをラビング処理すること
により液晶分子を一定方向に配列させることができる。
またそれぞれのガラス基板の外側には偏光板15が接着
されており、液晶化合物はこれらのガラス基板の間隙
(2〜5μm程度)に充填される。またバックライト1
6としては、蛍光灯と散乱板(いずれも不図示)の組み
合わせが用いられ、液晶化合物をバックライト光の透過
率を変化させる光シャッターとして機能させることによ
り表示を行うものである。
法の別の実施態様を示す図である。
クス2の形成された基板1上に、水性インク吸収性を有
し、光照射または光照射と熱処理により処理部分のイン
ク吸収性が低下する組成物を塗布し、必要に応じてプリ
ベークを行って光照射または光照射と熱処理により光照
射部分のインク吸収性が低下するインク受容層3を形成
する(図5(b))。
部であるブラックマトリクス上のインク受容層をパター
ン露光し、露光部(硬化部)のインク受容層のインク吸
収性を低下させた後(図5(c))、インクジェットヘ
ッド5を用いて未露光部分(未硬化部)である開口部を
R、G、Bの各色で着色し(図5(d))、必要に応じ
てインクの乾燥を行う。露光部(硬化部)はインクの混
色を防ぐ仕切り壁の機能を有する。
ためにはブラックマトリクスの開口部よりも広い面積に
対して着色することが好ましく、ブラックマトリクスの
遮光幅よりも狭い開口部を有するマスクを用いることが
好ましい。
スを設けた液晶パネルに用いるカラーフィルタの製造方
法を示す。
板にブラックマトリクスを設ける方法は、開口率を向上
させる方法として有効である。
射あるいは光照射および熱処理により光照射部分のイン
ク吸収性が低下する組成物を塗布し、必要に応じてプリ
ベークを行って光照射あるいは光照射および熱処理によ
り光照射部分のインク吸収性が低下するインク受容層3
を形成する(図6(b))。
ン露光を行うことによりインク受容層3の露光部(硬化
部)8のインク吸収性を低下させた後(図6(c))、
インクジェットヘッド5を用いて未露光部(未硬化部)
をR、G、Bの各色で着色し(図6(d))、必要に応
じて乾燥させる。色抜けを防止するために、露光部8の
幅は対向する基板に設けられたブラックマトリクス(不
図示)の幅よりも狭くすることが重要である。
および/または熱処理により硬化させ(図5(e)、図
6(e))、必要に応じて保護層6を形成(図5
(f)、6(f))してカラーフィルタを得る。保護層
としては、光硬化タイプ、熱硬化タイプあるいは光熱併
用による硬化タイプの樹脂材料や、蒸着,スパッタ等に
よって形成された無機膜等を用いることができ、カラー
フィルタとした場合の透明性を有し、その後のITO形
成プロセス、配向膜形成プロセス等に耐え得るものであ
れば使用可能である。
み込んだ液晶パネルを、情報処理装置に適用した場合の
例を図7〜9を参照しながら説明する。
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場
合の概略構成を示すブロック図である。
御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポ
ートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力した
り、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を
行っている。1802はディスプレイ部で、この表示画
面には各種メニューや文書情報およびイメージリーダ1
807で読み取ったイメージデータ等が表示される。1
803はディスプレイ部1802上に設けられた透明な
感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を押圧す
ることにより、ディスプレイ部1802上での項目入力
や座標位置入力等を行うことができる。
音源部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモ
リ部1810や外部記憶装置1812にデジタルデータ
として記憶しておき、それらメモリ等から読み出してF
M変調を行うものである。FM音源部1804からの電
気信号はスピーカ部1805により可聴音に変換され
る。プリンタ部1806はワードプロセッサ、パーソナ
ルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置の出力端
末として用いられる。
て入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原
稿の読取りを行う。
み取った原稿データのファクシミリ送信や、送られてき
たファクシミリ信号を復号するファクシミリ(FAX)
の送受信部であり、外部とのインターフェース機能を有
する。1809は通常の電話機能や留守番電話機能等の
各種電話機能を有する電話部である。
ジャプログラムおよびその他のアプリケーションプログ
ラム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROM
や、外部記憶装置1812からロードされたアプリケー
ションプログラムや文書情報、さらにはビデオRAM等
を含むメモリ部である。
入力するキーボード部である。
ディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部
記憶装置1812には文書情報や音楽あるいは音声情
報、ユーザのアプリケーションプログラム等が格納され
る。
概念図である。
したフラットパネルディスプレイで、各種メニューや図
形情報および文書情報等を表示する。このディスプレイ
1901上ではタッチパネル1803の表面は指等で押
圧することにより座標入力や項目指定入力を行うことが
できる。1902は装置が電話器として機能するときに
使用されているハンドセットである。キーボード190
3は、本体と脱着可能にコードを介して接続されてお
り、各種文書機能や各種データ入力を行うことができ
る。また、このキーボード1903には各種機能キー1
904等が設けられている。1905は外部記憶装置1
812へのフロッピーディスクの挿入口である。
み取られる原稿を載置する用紙載置部で、読取られた原
稿は装置後部より排出される。また、ファクシミリ受信
等においては、インクジェットプリンタ1907よりプ
リントされる。
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部1811から入力された各種情報が制御部1801に
より所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1
806に画像として出力される。
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読み取ら
れた原稿データが制御部1801を介してプリンタ部1
806に複写画像として出力される。なお。ファクシミ
リ装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部
1807によって読み取られた原稿データは、制御部1
801により所定のプログラムに従って送信処理された
後、FAX送受信部1808を介して通信回線に送信さ
れる。
すようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体
型としてもよく、その場合は、よりポータブル性を高め
ることが可能となる。同図において、図8と同一機能を
有する部分には、対応する符号を付した。
ルタを製造するための製造装置の構成を示した図であ
る。
の架台上に載置され、図中X方向およびY方向に移動可
能なXYテーブル22と、そのXYテーブル22の上方
に不図示の支持部材を介して架台上に固定されたインク
ジェットヘッドIJHを備えている。XYテーブル22
上には、すでに前述した方法によりブラックマトリクス
10bおよびインク受容層(図1参照)が形成されたガ
ラス基板12が載置される。インクジェットヘッドIJ
Hには、赤色のインクを吐出する赤色ヘッド120a
と、緑色のインクを吐出する緑色ヘッド120bと、青
色のインクを吐出する青色ヘッド120cが備えられて
おり、これらの各ヘッド120a、120b、120c
はそれぞれ独立にインクを吐出することができるように
構成されている。
ては、インクジェットヘッドIJHに対して、XYテー
ブル22がXY方向に移動しながら、ガラス基板12上
の所望のブラックマトリクス10bの枠内にR(赤)ま
たはG(緑)またはB(青)のインクを吐出していき、
ブラックマトリクス10bの各枠内を着色してカラーフ
ィルタを完成させる。
ラの構成を示すブロック図である。
の入出力手段であるティーチングペンダント、32は吐
出情報等の結果を表示する表示部、33は吐出パターン
等の吐出条件を設定する設定部である。34はカラーフ
ィルタの製造装置20を制御するところのコントロー
ラ、35はティーチングペンダントとのデータの受け渡
しを行うインターフェース、36は製造装置20のステ
ージ制御や軌道計画演算を行うCPU、37はCPUを
動作させるための制御プログラムを記憶しているRO
M、38は吐出条件などのデータを記憶するRAMであ
る。40はこの装置で特に重要な部分である着色剤の吐
出パターンを制御する吐出制御部であり、その構成は、
フィルタエレメント内の吐出開始位置,吐出間隔,吐出
数の制御を行う吐出タイミング制御部43とフィルタエ
レメント内におけるドットの大きさを制御する吐出両制
御部44からなる。41は、製造装置20のステージ2
2の制御部、20はコントローラ34に接続され、その
指示に従って動作する製造装置を示している。
部を有するブラックマトリックスを備えたガラス基板上
に、インク受容層としてN−メチロールアクリルアミド
とヒドロキシエチルメタクリレート(1:1(モル
比))の共重合体からなる硬化性樹脂組成物を、膜厚
1.2μmとなるようにスピンコートし、120℃,2
0分のプリベークをおこなった。次いでインクジェット
プリンターを用いて下記のR,B,GインクによりR,
B,Gのマトリックスパターンを着色した。次いで23
0℃,50分のベーキングをおこなうことにより硬化反
応を進行させ、乾燥後、さらにその上に2液型のアクリ
ル系熱硬化型樹脂材料(商品名 SS−7625 日本
合成ゴム社製)を膜厚1μmとなるようにスピンコート
し、240℃、20分の熱処理をおこなって硬化させる
ことにより、液晶用カラーフィルタを作成した。なお、
混合比は重量基準である。
Y)23で調色したもの(DBL86:AY23 = 3:7) G−2:DBL86をC.I.Direct Yellow(DY)86で調色したも
の(DBL86:DY86 = 4:6) G−3:DBL86をDY142で調色したもの(DBL86:DY142 =
3:7) G−4:DBL87をDY142で調色したもの(DBL87:DY142 =
3:7) G−5:DBL87をAY23で調色したもの(DBL87:AY23 = 5:
5) G−6:DBL199をAY23で調色したもの(DBL199:AY23 =
2:8) G−7:DBL199をDY86で調色したもの(DBL199:DY86 =
3:7) G−8:DBL199をDY142で調色したもの(DBL199:DY142
= 4:6) B染料 B−1:DBL86をC.I.Acid Red(AR)289で調色したもの
(DBL86:AR289 = 9:1) B−2:DBL86をAR319で調色したもの(DBL86:AR319 =
8.5:1.5) B−3:DBL86をC.I.Acid Violet(AV)9で調色したもの
(DBL86:AV9 = 9:1) B−4:DBL87をAV9で調色したもの(DBL87:AV9 = 9.5:
0.5) B−5:DBL87をAR145で調色したもの(DBL87:AR145 =
9:1) B−6:DBL199をAR157で調色したもの(DBL199:AR157
= 8:2) B−7:DBL199をAV51で調色したもの(DBL199:AV51 =
9:1) B−8:DBL199をAR289で調色したもの(DBL199:AR289
= 9.5:0.5)。
GおよびBパターン部の透明性を目視にて3段階にグル
ープ分けすることにより評価した: A:透明性良好 B:やや透明性が劣る C:A,Bのものと比較してよりくすんでいる 評価2:着弾位置精度 ノズル密度360dpi(ノズルピッチ70.4μ
m)、ノズル数64の記録ヘッドを搭載したインクジェ
ットプリンタに上記GまたはBのインクを詰め、全ノズ
ルを同時に駆動して64ドットからなる直線を0.5秒
毎に1本書く動作を200回くり返し、着弾位置精度を
下記の基準で評価した。
数が A:0.1%未満 B:0.1%以上0.5%未満 C:0.5%以上 評価3:耐光性 アトラス社フェードメーターCi35を用いて、上記の
カラーフィルタにキセノン光を50時間照射し、Gおよ
びBパターン部の変退色の大きさをCIEで定めたΔE
として算出し、下記の基準で評価した。
よびBパターンの着色部のにじみの度合(着色部面積の
増大)を評価した。着色部面積の増大が、 A:5%未満 B:5%以上、10%未満 C:10%以上 評価結果を表5および表6に示した。
GおよびB染料に代えて表4に示した染料を用いた以外
はこれと同一の条件で、比較例A1〜A2のカラーフィ
ルタを作成し、実施例と同じ評価を行なった。評価結果
を表5および表6に示した。
1〜A8および比較例A1〜A2におけるインク処方を
下記インク処方2に代えた以外はこれと同一の条件で実
施例B1〜B8および比較例B1〜B2の液晶用カラー
フィルタを作成した。このインクとカラーフィルタを用
いて上記と同様の評価をおこなった。
1〜A8および比較例A1〜A2におけるインク処方を
下記インク処方3に代えた以外はこれと同一の条件で実
施例C1〜C8および比較例C1〜C2の液晶用カラー
フィルタを作成した。このインクとカラーフィルタを用
いて上記と同様の評価をおこなった。
1〜B8および比較例B1〜B2における受容層に代え
て、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−H 日本
曹達製)およびメチロール化メラミン(スミテックスM
−3 住友化学製)からなる受容層を用いた以外はこれ
と同一の条件で実施例D1〜D8および比較例D1〜D
2の液晶用カラーフィルタを作成した。このインクとカ
ラーフィルタを用いて上記と同様の評価をおこなった。
評価結果を表11および12に示した。
が形成されたガラス基板1上に、N−メチロールアクリ
ルアミドとメタクリル酸メチルとヒドロキシエチルメタ
クリレートの三元共重合体10重量部とハロゲン化トリ
アジン化合物(ミドリ化学製、TAZ−101)0.5
重量部からなる光硬化性組成物を、膜厚1μmとなるよ
うにスピンコートし、50℃で10分間のプリベークを
行って光硬化可能なインク受容層3を形成した。
い開口部を有するフォトマスクを介してブラックマトリ
クス上の樹脂層の一部をパターン露光し、硬化させた。
実施例AおよびBのRインクとBインクとGインクを用
いてR、G、Bのマトリクスパターンを着色した後、9
0℃で5分間のインクの乾燥を行った。引き続き全面露
光を行い樹脂層3を硬化させた。
クリレートおよび光重合開始剤よりなる光硬化型樹脂組
成物を膜厚1μmとなるようにスピンコートし、90℃
で30分間のプリベークを行って保護層6を形成した。
次いで、全面露光を行って保護層6を硬化させることに
より、カラーフィルタを作製した。
びBで得られたのものと同様の良好な特性を有してい
た。
ンクジェット方式によって、着弾精度高く、画素の透明
性が良く、にじみの少ない、耐光性に優れた良好なカラ
ーフィルタを簡単に製造できる。
工程図である。
造装置を説明するブロック図である。
図である。
る。
示す工程図である。
の例を示す工程図である。
構成のブロック図である。
構成図である。
を示すブロック図である。
Claims (26)
- 【請求項1】 基板上にインクジェット方式によって
赤、青および緑のインクをそれぞれ付与することによ
り、基板上に複数の着色された画素を配列してなるカラ
ーフィルタの製造方法において、青色インクおよび緑色
インクのうちの少なくとも1つが、C.I.Direc
t Blue 86、C.I.Direct Blue
87およびC.I.Direct Blue 199
から選ばれるシアン染料を少なくとも含有してなること
を特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項2】 前記シアン染料と黄色染料を混合して得
たインクを緑色インクとして用いる請求項1記載のカラ
ーフィルタの製造方法。 - 【請求項3】 黄色染料が、C.I.Acid Yel
low 23、C.I.Direct Yellow
86およびC.I.Direct Yellow 14
2から選択される請求項2記載のカラーフィルタの製造
方法。 - 【請求項4】 前記シアン染料と、赤、マゼンタおよび
紫色の染料から選ばれる染料を混合して得たインクを青
色インクとして用いる請求項1記載のカラーフィルタの
製造方法。 - 【請求項5】 赤、マゼンタおよび紫色の染料が、C.
I.Acid Red 145,157,289および
319ならびにC.I.Acid Violet 9お
よび51から選択される請求項4記載のカラーフィルタ
の製造方法。 - 【請求項6】 インク中の染料濃度が0.1〜15重量
%である請求項1ないし5のいずれかに記載のカラーフ
ィルタの製造方法。 - 【請求項7】 インクが沸点150〜250℃の溶媒を
5〜50重量%含むものである請求項1ないし6のいず
れかに記載のカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項8】 基板が、光学的に透明であり、該基板上
にインク受容層を有する請求項1記載のカラーフィルタ
の製造方法。 - 【請求項9】 インク受容層を形成する材料が少なくと
も水溶性アクリルモノマー単位を含むポリマーである請
求項8記載のカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項10】 インク受容層を形成する材料が少なく
ともセルロース系水溶性ポリマーを含む請求項8記載の
カラーフィルタの製造方法。 - 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
の製造方法によって製造したカラーフィルタ。 - 【請求項12】 インクジェット方式によって遮光部と
光透過部を備えた基板上に、赤、青および緑のインクを
付与して着色剤を配列させるカラーフィルタの製造方法
において、 (1)基板上に光照射または光照射と加熱により硬化可
能でありかつインク受容性を有する樹脂層を設ける工
程、 (2)該遮光部上の樹脂層の一部を光照射または光照射
と加熱により硬化させる工程、 (3)該樹脂層の未硬化部にインクジェット方式によっ
てC.I.Direct Blue 86,87および
199から選択されるシアン染料を少なくとも含む青色
インクあるいは緑色インクを用いて着色剤を付与する工
程、および (4)着色された樹脂層を光照射および/または加熱に
より硬化させる工程を含むことを特徴とするカラーフィ
ルタの製造方法。 - 【請求項13】 (2)の工程で硬化される遮光部上の
樹脂層の幅が、遮光部の幅より狭い請求項12記載のカ
ラーフィルタの製造方法。 - 【請求項14】 前記樹脂層上に、硬化可能な第2の樹
脂層を形成する請求項12記載のカラーフィルタの製造
方法。 - 【請求項15】 第2の硬化可能な樹脂層が、光照射お
よび/または熱処理により硬化可能な樹脂組成物を含む
請求項14記載のカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項16】 前記樹脂層上に、蒸着またはスパッタ
により無機層を形成する請求項12記載のカラーフィル
タの製造方法。 - 【請求項17】 前記シアン染料と黄色染料を混合して
得たインクを緑色インクとして用いる請求項12記載の
カラーフィルタの製造方法。 - 【請求項18】 黄色染料が、C.I.Acid Ye
llow 23、C.I.Direct Yellow
86およびC.I.Direct Yellow14
2から選択される請求項17記載のカラーフィルタの製
造方法。 - 【請求項19】 前記シアン染料と、赤、マゼンタおよ
び紫色の染料から選ばれる染料を混合して得たインクを
青色インクとして用いる請求項12記載のカラ−フィル
タの製造方法。 - 【請求項20】 赤、マゼンタおよび紫色の染料が、
C.I.Acid Red 145,157,289お
よび319ならびにC.I.Acid Violet
9および51から選択される請求項19記載のカラーフ
ィルタの製造方法。 - 【請求項21】 インク中の染料濃度が0.1〜15重
量%である請求項12ないし20のいずれかに記載のカ
ラーフィルタの製造方法。 - 【請求項22】 インクが沸点150〜250℃の溶媒
を5〜50重量%含むものである請求項12ないし21
のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項23】 インク受容層を形成する材料が少なく
とも水溶性アクリルモノマー単位を含むポリマーである
請求項12記載のカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項24】 インク受容層を形成する材料が少なく
ともセルロース系水溶性ポリマーを含む請求項12記載
のカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項25】 基板上にインクジェット方式によって
赤、青および緑のインクをそれぞれ付与することによ
り、基板上に複数の着色された画素が配列されたカラー
フィルタを製造し、これに対向してパネル基板を配設
し、該カラーフィルタと該パネル基板との間に液晶組成
物を封入することにより液晶パネルを得る液晶パネルの
製造方法において、青色インクおよび緑色インクのうち
の少なくとも1つが、C.I.Direct Blue
86、C.I.Direct Blue 87および
C.I.Direct Blue 199から選ばれる
シアン染料を少なくとも含有してなることを特徴とする
液晶パネルの製造方法。 - 【請求項26】 請求項25記載の方法で製造された液
晶パネルを備えた情報処理装置。
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