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JP3368598B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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Publication number
JP3368598B2
JP3368598B2 JP27627592A JP27627592A JP3368598B2 JP 3368598 B2 JP3368598 B2 JP 3368598B2 JP 27627592 A JP27627592 A JP 27627592A JP 27627592 A JP27627592 A JP 27627592A JP 3368598 B2 JP3368598 B2 JP 3368598B2
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JP
Japan
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winding
windings
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phase
slots
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JP27627592A
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彰哉 七條
草瀬  新
裕章 梶浦
梅田  敦司
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/24Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors
    • H02K1/243Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors of the claw-pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/28Layout of windings or of connections between windings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Induction Machinery (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三相交流発電機、三相
誘導電動機などの回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、特開平4−8140
号公報に開示された技術が知られている。この技術は、
図11に示すように、3つの第1巻線100をY形に結
線したY形三相結線回路101と、3つの第2巻線10
2をΔ形に結線したΔ形三相結線回路103とを組み合
わせ、図12のベクトル図に示すように、第1巻線10
0の電圧ベクトル104と第2巻線102の電圧ベクト
ル105との位相差を約30°とすることによって、ポ
ールコアの回転に対するステータ側の空間起磁力分布を
均一化し、電磁的な騒音を抑えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記に示し
た技術では、第1巻線と第2巻線の位相差を約30°と
することにより、上記技術よりもさらに従来の技術(ス
テータコイルがY結線のみ、あるいはΔ結線のみ)のス
テータコアのスロット数に対し、2倍のスロットが必要
となる。つまり、上記で示した技術のステータコアは、
超多スロットにする必要がある。この結果、巻線作業が
煩雑になるとともに、ステータコアのコアティースの幅
が半減し、巻線作業中やステータコアの組立作業中にコ
アティースが変形し易いという問題点を有していた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、電磁的な騒音を抑えるとともに、
ステータコアのスロット数を減少させることのできる回
転電機の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の回転電機は、次
の2つの技術的手段を採用した。 〔第1発明〕第1発明の回転電機は、3つの第1巻線を
Y形に結線したY形三相結線回路と、3つの第2巻線
を、前記Y形三相結線回路と並列にΔ形に結線したΔ形
三相結線回路とを備える。そして、前記3つの第2巻線
の各位相差がほぼ120°を成すように、前記3つの第
2巻線をステータコアのスロット内に収納する。一方、
前記3つの第1巻線をそれぞれ2分割する。そして、こ
の2分割された巻線の合成ベクトルが、前記第2巻線の
ベクトルとほぼ30°の位相差を生じるように、前記2
分割された巻線を前記第2巻線を収容する前記スロット
内へ別々に収納する。 〔第2発明〕第2発明の回転電機は、3つの第1巻線を
Y形に結線したY形三相結線回路と、3つの第2巻線
を、前記Y形三相結線回路と並列にΔ形に結線したΔ形
三相結線回路とを備える。そして、前記3つの第1巻線
の各位相差がほぼ120°を成すように、前記3つの第
1巻線をステータコアのスロット内に収納する。一方、
前記3つの第2巻線をそれぞれ2分割する。そして、こ
の2分割された巻線の合成ベクトルが、前記第1巻線の
ベクトルとほぼ30°の位相差を生じるように、前記2
分割された巻線を前記第1巻線を収容する前記スロット
内へ別々に収納する。
【0006】
【発明の作用】〔第1発明の作用〕第1発明の回転電機
は、第1巻線が2分割されることにより、分割された各
巻線を、第2巻線を収納するスロットに収納しても、2
分割された巻線の合成ベクトルを第2巻線のベクトルの
ほぼ30°の位相差とすることができる。つまり、第1
巻線は、分割されて第2巻線と同じスロット内に収納さ
れるが、第2巻線の起磁力変化に対して30°の位相差
の起磁力変化をもつ。そして、各巻線の起磁力の位相変
化が30°となることにより、ポールコアの回転に対す
るステータ側の空間起磁力が均一化する。このため、ロ
ータとステータとの間に大きな脈動加振力が発生しなく
なる。 〔第2発明の作用〕第2発明の回転電機は、第2巻線が
2分割されることにより、分割された各巻線を、第1巻
線を収納するスロットに収納しても、2分割された巻線
の合成ベクトルを第1巻線のベクトルのほぼ30°の位
相差とすることができる。つまり、第2巻線は、分割さ
れて第1巻線と同じスロット内に収納されるが、第1巻
線の起磁力変化に対して30°の位相差の起磁力変化を
もつ。そして、各巻線の起磁力の位相変化が30°とな
ることにより、ポールコアの回転に対するステータ側の
空間起磁力が均一化する。このため、ロータとステータ
との間に大きな脈動加振力が発生しなくなる。
【0007】
【発明の効果】第1発明および第2発明の回転電機は、
ロータとステータとの間に大きな脈動加振力が発生しな
くなるため、出力の低下を招くことなく電磁的な騒音を
減少することができる。また、第1発明では、第1巻線
が2分割されて第2巻線スロットへ別々に収納される。
従って、従来のY形三相結線とΔ形三相結線との組み合
わせにより電磁的な騒音を抑える技術に対してステータ
コアのスロット数を、少なくすることができる。同様に
第2発明では、第2巻線が2分割されて第1巻線スロッ
トへ別々に収納される。従って、従来のY形三相結線と
Δ形三相結線との組み合わせにより電磁的な騒音を抑え
る技術に対してステータコアのスロット数を、少なくす
ることができる。つまり、第1発明および第2発明で
は、Y形三相結線回路の巻線と、Δ形三相結線回路の巻
線とが、同一のスロット内に収納されるため、従来のよ
うにY型専用およびΔ型専用のスロットが不要となり、
スロット数を従来に比較して少なくすることができる。
このため、スロット内への巻線作業が容易になるととも
に、コアティースの幅が大きくなり、巻線作業中やステ
ータコアの組立作業中などにおけるコアティースの変形
を防ぐことができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の回転電機を、図に示す一実施
例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図8は第1発明を適用した
第1実施例を示すもので、図1はステータコイルの結線
図、図2はその電圧ベクトル図、図3は三相交流発電機
の断面図、図4はロータのポールコアを示す図である。
三相交流発電機1は、図3に示すように、車両走行用エ
ンジン(図示しない)の回転出力が伝達されて回転する
ロータ2、このロータ2の外周側に固定されたステータ
3、および発電した交流電流を整流する整流回路4など
から構成されている。
【0009】ロータ2は、フィールドコイル5が装着さ
れたポールコア6、このポールコア6が固定された回転
軸7、および回転軸7の端部に固着されたスリップリン
グ8などから構成されたランデル型磁界ロータで、ポー
ルコア6の両側には、回転軸7と同軸に冷却ファン9が
固着されている。ステータ3は、2つのエンドフレーム
10に挟まれて固定された円環状のステータコア11、
および9つの独立したステータコイル12から構成され
る。ステータコア11は、ポールコア6とともに磁気回
路を構成するもので、その内周には、ステータコイル1
2を収納するための36本の図示しないスロット(毎極
毎相1スロット)が全周に亘って設けられている。
【0010】ステータコイル12は、Y形三相結線回路
13と、Δ形三相結線回路14とを備える。Y形三相結
線回路13は、3つの第1巻線Y1 、Y2 、Y3 をY形
に結線したもので、各第1巻線Y1 、Y2 、Y3 はそれ
ぞれ2分割されている。つまり、第1巻線Y1 が分割巻
線Yx1 、Yz2 、第1巻線Y2 が分割巻線Yy1 、Y
x2 、第1巻線Y3 が分割巻線Yz1 、Yy2 に分割さ
れている。一方、Δ形三相結線回路14は、3つの第2
巻線Δx3 、Δy3 、Δz3 を、Y形三相結線回路13
と並列にΔ形に結線したものである。
【0011】3つの第2巻線Δx3 、Δy3 、Δz3
は、各位相差が120°を成すように、ステータコア1
1に設けられた36本のスロット内に順次収納される。
一方、第1巻線Y1 の分割巻線Yx1 、Yz2 は、巻線
にかかる電圧の合成ベクトルEY1 が、図2の電圧ベク
トル図に示すように、第2巻線Δz3 のベクトルEΔ3
、および第2巻線Δx3 のベクトルEΔ1 と、30°
の位相差を生じるように、分割巻線Yx1 が第2巻線Δ
x3 と同じスロット内に収納され、分割巻線Yz2 が第
2巻線Δz3 と同じスロット内に収納される。同様に、
第1巻線Y2 の分割巻線Yy1 、Yx2 は、巻線にかか
る電圧の合成ベクトルEY2 が、第2巻線Δx3 のベク
トルEΔ1 、および第2巻線Δy3 のベクトルEΔ2
と、30°の位相差を生じるように、分割巻線Yy1 が
第2巻線Δy3 と同じスロット内に収納され、分割巻線
Yx2 が第2巻線Δx3 と同じスロット内に収納され
る。さらに、第1巻線Y3 の分割巻線Yz1 、Yy2
は、巻線にかかる電圧の合成ベクトルEY3 が、第2巻
線Δy3 のベクトルEΔ2 、および第2巻線Δz3 のベ
クトルEΔ3 と、30°の位相差を生じるように、分割
巻線Yz1 が第2巻線Δz3 と同じスロット内に収納さ
れ、分割巻線Yy2 が第2巻線Δy3 と同じスロット内
に収納される。
【0012】上記9つのステータコイル12の巻線仕様
図を図5に示す。なお、図5の各円内に示す数字は、図
1の結線図との対応を示すものである。また、本実施例
では、分割巻線Yx1 、Yy1 、Yz1 、Yx2 、Yy
2 、Yz2 の各巻数は3回、第2巻線Δx3 、Δy3 、
Δz3 の各巻数は10回としている。さらに、本実施例
では、図4に示すように、Δ形三相結線回路14が、Y
形三相結線回路13の内周側に位置するように、ステー
タコア11のスロット内に収納されている。これによ
り、Δ形三相結線回路14は、冷却ファン9によって冷
却される効果が高くなる。
【0013】また、本実施例では、本発明以外に電磁気
騒音を低減するべく、ポールコア6の形状を図4に示す
ように、回転方向に対して前傾して設けている。つま
り、通常であれば、図6の破線に示すように、左右対称
の台形形状であるポールコア6を、回転方向に対して前
傾した前傾台形形状に設けている。これは、Δ結線電機
子では、一般に負荷時に電機子反作用によって磁束歪み
が生じると、その歪みのうちの第3高調波成分がΔ結線
内部に循環電流をもたらすことが知られている。しかる
に、本実施例に示すように、2組の三相巻線の合成起磁
力のバランスで電磁的騒音の低減を図ろうとする場合、
図7の実線Aに示すように、上記の第3高調波成分がア
ンバランスとなり、結果的に磁束の変化のピークが、図
7の実線Bに示すように、ポールコア6の回転方向に対
して移動し、磁気騒音低減の妨げの要因となる。そこ
で、上記のように、ポールコア6の形状を回転方向に対
して傾斜して設けることにより、アンバランスな第3次
高調波成分の発生が抑えられて、結果的に第3高調波成
分のアンバランスによる磁気騒音を抑えることができ
る。なお、この手段を用いても、ロータ2の高速回転時
では、ポールコア6形状の寸法誤差により循環電流が残
り、基本波電流と相まってΔ形三相結線回路14の発熱
がY形三相結線回路13の側よりも増大する傾向にあ
る。しかるに、本実施例では、上述のように、Δ形三相
結線回路14を、冷却効果の高い冷却ファン9側に設け
ているので、結果的にΔ形三相結線回路14の昇温が抑
えられ、熱的トラブルの発生を招かない。
【0014】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を簡単に説明する。Y形三相結線回路13の第1巻線Y
1 、Y2 、Y3 の各分割巻線Yx1 、Yy1 、Yz1 、
Yx2 、Yy2 、Yz2 の巻数を3回、Δ形三相結線回
路14の第2巻線Δx3 、Δy3 、Δz3 の巻数を10
回とすることにより、各第1巻線Y1 、Y2 、Y3 の第
3次高調波電流と、第2巻線Δx3 、Δy3 、Δz3 の
第3次高調波電流とがそれぞれ同一の位相となる。ま
た、第1巻線Y1 、Y2 、Y3 の合成ベクトルが、第2
巻線Δx3 、Δy3、Δz3 のベクトルに対して30°
の位相差を生じるため、界磁起磁力分布と空隙起磁力分
布との磁気作用力は、ロータ2の回転方向における位置
にかかわらず、ほぼ一定値となり、結果的にロータ2と
ステータ3との間に大きな脈動加振力が発生しなくな
る。
【0015】具体的な実験結果を図8に示す。この実験
は、12V、120Aクラスの三相交流発電機1(スロ
ット数が36)をベースに、本実施例を適用した実施例
品(図中実線α)と、既存のY形三相結線回路のみの比
較品(図中破線β)とを試作し、全負荷をかけて同等出
力を出させて発電機の斜め後方30cmの位置でオーバー
オール磁気騒音を測定したものである。
【0016】〔実施例の効果〕本実施例では、上記の実
験結果のグラフが示すように、発電機の生じる騒音を約
10dBほど低減することができる。また、ステータコ
ア11に設けられるスロット数を、既存のY形三相結線
回路のみのスロット数、あるいは従来のΔ形三相結線回
路のみのスロット数と同じで済む。この結果、電磁的騒
音を抑えることのできる従来技術に比較して、スロット
数を半減できるため、スロット内への巻線作業が容易に
なるとともに、スロットの幅やコアティース(図示しな
い)の幅を大きく設定でき、巻線作業中やステータコア
11の組立作業中などにおけるコアティースの変形を防
ぐことができる。
【0017】〔第2実施例〕図9に第2発明を適用した
第2実施例を示す。上記の実施例では、第1巻線を分割
して、その合成ベクトルを、第2巻線のベクトルに対し
て30°の位相差を持たせた例を示したが、本実施例で
は、第1巻線Yx3 、Yy3 、Yz3 は分割せずに、第
2巻線Δ1 、Δ2 、Δ3 を2つに分割して図10に示す
ように、亀甲環状に接続し、その合成ベクトルを、第1
巻線Yx3 、Yy3 、Yz3 のベクトルに対して30°
の位相差を持たせたものである。つまり、第2巻線Δ1
が分割巻線Δx1 、Δy2 、第2巻線Δ2 が分割巻線Δ
y1 、Yz2 、第2巻線Δ3 が分割巻線Yz1 、Yx2
に分割され、各分割巻線の合成ベクトルが、第1巻線Y
x3 、Yy3 、Yz3 のベクトルに対して30°の位相
差を持つように、第1巻線Yx3 、Yy3 、Yz3 と共
通のスロット内に、別々に収納されている。なお、第1
巻線Yx3 、Yy3 、Yz3 は、各位相差が120°を
成すように、ステータコア11に設けられた36本のス
ロット内に順次収納されるものである。この実施例で
は、9つのステータコイル12全てを同一の巻数で構成
できるので、同一の巻線機で9つ全ての巻線ユニットが
作成でき、極めて巻線工程を簡素化できる。
【0018】〔第3実施例〕図10に第2発明を適用し
た第3実施例を示す。上記の第2実施例では、第2巻線
Δ1 、Δ2 、Δ3 を2つに分割して亀甲環状に接続し、
その合成ベクトルを、第1巻線Yx3 、Yy3 、Yz3
のベクトルに対して30°の位相差を持たせたものであ
るが、本実施例は、第2巻線Δ1 、Δ2 、Δ3 を2つに
分割して、図11に示すように、星形環状に接続し、そ
の合成ベクトルを、第1巻線Yx3 、Yy3 、Yz3 の
ベクトルに対して30°の位相差を持たせたものであ
る。この実施例においても、第2実施例同様、9つのス
テータコイル12全てを同一の巻数で構成できるので、
同一の巻線機で9つ全ての巻線ユニットが作成でき、極
めて巻線工程を簡素化できる。
【0019】〔変形例〕上記の第1実施例では、分割巻
線を3回巻、第2巻線を10回巻とした例を示したが、
それらの比率が、約1:3であれば電磁的騒音を抑える
効果がある。つまり、分割巻線の巻数と第2巻線の巻数
を、2回巻と6回巻、3回巻と9回巻などとしても良
い。分割される分割巻線は、所望の発電出力特性に合致
させるために多少アンバランスになっても良い。つま
り、第1巻線を分割する場合、3回巻と4回巻に分割し
ても良い。ポールコアの形状を回転方向に前傾させた例
を示したが、多少の第3高調波電流のΔ結線部における
循環、発熱を許容するのであれば、ポールコアの形状を
対称ポールコア形状に設けても良い。Δ形三相結線回路
を、Y形三相結線回路の内周がわに配した例を示した
が、例えばΔ形三相結線回路の耐熱グレードを上げて、
Y形三相結線回路の外周がわに配しても良い。この場
合、電磁的騒音を抑える効果を失うことはない。実施例
では各巻線を波巻でステータコアのスロット内に巻装し
たが、重巻であっても良い。実施例では、分割巻線の同
一相(第1実施例ではx1 とx2 、y1 とy2 、z1 と
z2 )の波巻形状を、反転して挿入しているが、パラ巻
にて同一フォームドコイルユニットを形成し、同時にス
ロット内に挿入可能な構成として、リード結線を反転す
ると、巻線挿入工程を低減することができる。また、本
発明を三相交流発電機に適用した例を示したが、三相誘
導電動機など他の回転電機に本発明を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明を適用したステータコイルの結線図で
ある(第1実施例)。
【図2】ステータコイルの電圧ベクトル図である(第1
実施例)。
【図3】三相交流発電機の断面図である(第1実施
例)。
【図4】ロータのポールコアを示す図である(第1実施
例)。
【図5】ステータコイルの巻線仕様図である(第1実施
例)。
【図6】ポールコアの形状を示す図である(第1実施
例)。
【図7】磁束変動波形図である(第1実施例)。
【図8】騒音特性図である(第1実施例)。
【図9】第2発明を適用したステータコイルの結線図で
ある(第2実施例)。
【図10】第2発明を適用したステータコイルの結線図
である(第3実施例)。
【図11】ステータコイルの結線図である(従来技
術)。
【図12】ステータコイルの電圧ベクトル図である(従
来技術)。
【符号の説明】 1 三相交流発電機(回転電機) 11 ステータコア 13 Y形三相結線回路 14 Δ形三相結線回路 Y1 、Y2 、Y3 第1巻線 Δx3 、Δy3 、Δz3 第2巻線 Yx1 、Yy1 、Yz1 、Yx2 、Yy2 、Yz2 分
割巻線
フロントページの続き (72)発明者 梅田 敦司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−79742(JP,A) 特開 昭54−15114(JP,A) 実公 昭40−32582(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 3/28 H02K 5/24 H02K 17/12 H02K 19/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つの第1巻線をY形に結線したY形三
    相結線回路と、 3つの第2巻線を、前記Y形三相結線回路と並列にΔ形
    に結線したΔ形三相結線回路とを備え、 前記3つの第2巻線の各位相差がほぼ120°を成すよ
    うに、前記3つの第2巻線をステータコアのスロット内
    に収納するとともに、 前記3つの第1巻線をそれぞれ2分割し、この2分割さ
    れた巻線の合成ベクトルが、前記第2巻線のベクトルと
    ほぼ30°の位相差を生じるように、前記2分割された
    巻線を前記第2巻線を収容する前記スロット内へ別々に
    収納することを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 3つの第1巻線をY形に結線したY形三
    相結線回路と、 3つの第2巻線を、前記Y形三相結線回路と並列にΔ形
    に結線したΔ形三相結線回路とを備え、 前記3つの第1巻線の各位相差がほぼ120°を成すよ
    うに、前記3つの第1巻線をステータコアのスロット内
    に収納するとともに、 前記3つの第2巻線をそれぞれ2分割し、この2分割さ
    れた巻線の合成ベクトルが、前記第1巻線のベクトルと
    ほぼ30°の位相差を生じるように、前記2分割された
    巻線を前記第1巻線を収容する前記スロット内へ別々に
    収納することを特徴とする回転電機。
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