JP3353171B2 - ホッパー装置及びその盛替方法 - Google Patents
ホッパー装置及びその盛替方法Info
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- JP3353171B2 JP3353171B2 JP00726394A JP726394A JP3353171B2 JP 3353171 B2 JP3353171 B2 JP 3353171B2 JP 00726394 A JP00726394 A JP 00726394A JP 726394 A JP726394 A JP 726394A JP 3353171 B2 JP3353171 B2 JP 3353171B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートを仮受け
するホッパー装置及びその盛替方法に関する。
するホッパー装置及びその盛替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダム建設においては、コンクリー
トを混練製造する、コンクリート混練設備が、ダム堤頂
部近傍であって該堤頂部よりやや高い位置に設けられて
おり、このため、コンクリート混練設備からのコンクリ
ートのダム堤体上への運搬は、インクライン設備によっ
て降ろす方法や、コンクリート混練設備よりさらに上方
に設置したケーブルクレーンを用いてバケットで運搬す
る方法が一般に採用されている。しかしながら、このよ
うにコンクリート混練設備をダム堤頂部近傍に設けるの
では、該設備等を設置するための広い用地が必要となる
ため、ダム堤頂部付近の山を大きく削り取って用地を確
保せざるを得ず、自然環境保全や景観上の観点から好ま
しくないという問題点があった。また、インクライン設
備を用いる場合は、コンクリート搬送手段を走行させる
レール設備を、ダムの掘削面のダム頂部から河床に至る
間に設置しなければならないため、ダムの打設開始に先
立ってレール設備下面全体の岩盤について岩盤検査を受
ける必要があり、またレールは前もって上から下まで全
部を布設しなければ稼働できないという構造であるた
め、ダムコンクリートの打設開始に対する工程上の制約
があるという問題等があった。
トを混練製造する、コンクリート混練設備が、ダム堤頂
部近傍であって該堤頂部よりやや高い位置に設けられて
おり、このため、コンクリート混練設備からのコンクリ
ートのダム堤体上への運搬は、インクライン設備によっ
て降ろす方法や、コンクリート混練設備よりさらに上方
に設置したケーブルクレーンを用いてバケットで運搬す
る方法が一般に採用されている。しかしながら、このよ
うにコンクリート混練設備をダム堤頂部近傍に設けるの
では、該設備等を設置するための広い用地が必要となる
ため、ダム堤頂部付近の山を大きく削り取って用地を確
保せざるを得ず、自然環境保全や景観上の観点から好ま
しくないという問題点があった。また、インクライン設
備を用いる場合は、コンクリート搬送手段を走行させる
レール設備を、ダムの掘削面のダム頂部から河床に至る
間に設置しなければならないため、ダムの打設開始に先
立ってレール設備下面全体の岩盤について岩盤検査を受
ける必要があり、またレールは前もって上から下まで全
部を布設しなければ稼働できないという構造であるた
め、ダムコンクリートの打設開始に対する工程上の制約
があるという問題等があった。
【0003】このため、コンクリート混練設備を河床部
に設置するとともに、すでにコンクリート打設により形
成されたダム堤体の側壁面に沿ってインクライン設備を
設置し、河床部のコンクリート混練設備から搬入された
コンクリートを該インクライン設備により運搬して、こ
れをコンクリート打設面にRCD(Roller CompactedDa
m-concrete)工法,拡張レヤー打設工法等で面状に打設
し、このようなコンクリートの面状打設層を積み重ね、
かつコンクリート打設の進捗とともにインクライン設備
を上方に延長することにより上記問題を解決することを
考えた。
に設置するとともに、すでにコンクリート打設により形
成されたダム堤体の側壁面に沿ってインクライン設備を
設置し、河床部のコンクリート混練設備から搬入された
コンクリートを該インクライン設備により運搬して、こ
れをコンクリート打設面にRCD(Roller CompactedDa
m-concrete)工法,拡張レヤー打設工法等で面状に打設
し、このようなコンクリートの面状打設層を積み重ね、
かつコンクリート打設の進捗とともにインクライン設備
を上方に延長することにより上記問題を解決することを
考えた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記を採用するにあた
り、インクライン設備で昇降するバケットを用いてコン
クリートを運搬する場合には、運搬されたコンクリート
をダム堤体上で仮受けするホッパー装置が必要となる
が、このホッパー装置も、コンクリート打設層の厚さ分
だけ上方にステップアップして行く必要がある。しか
し、ホッパー装置は、ケーブルクレーンを用いてステッ
プアップを行わなければならず、その重量が大きいこと
から、分解して吊り上げた後ステップアップ位置で組み
立てる必要があり、よって、工期の短縮化という点で、
さらに改良の余地があった。これは、ダム建設に限定さ
れることなく、コンクリートを順次層状に打設しかつコ
ンクリート上にホッパー装置を設置する場合には必然的
に生じてしまうものでもある。したがって、本発明の目
的は、分解することなく、コンクリートの層状打設の進
捗にともなって容易に上方にステップアップすることが
できるホッパー装置及びその盛替方法を提供することで
ある。
り、インクライン設備で昇降するバケットを用いてコン
クリートを運搬する場合には、運搬されたコンクリート
をダム堤体上で仮受けするホッパー装置が必要となる
が、このホッパー装置も、コンクリート打設層の厚さ分
だけ上方にステップアップして行く必要がある。しか
し、ホッパー装置は、ケーブルクレーンを用いてステッ
プアップを行わなければならず、その重量が大きいこと
から、分解して吊り上げた後ステップアップ位置で組み
立てる必要があり、よって、工期の短縮化という点で、
さらに改良の余地があった。これは、ダム建設に限定さ
れることなく、コンクリートを順次層状に打設しかつコ
ンクリート上にホッパー装置を設置する場合には必然的
に生じてしまうものでもある。したがって、本発明の目
的は、分解することなく、コンクリートの層状打設の進
捗にともなって容易に上方にステップアップすることが
できるホッパー装置及びその盛替方法を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載のホッパー装置は、ホッパ
ー本体の下方に設けられ、着地時に該ホッパー本体を支
持可能な支持部と、前記ホッパー本体に設けられ、前記
支持部の下側まで伸長可能とされた伸縮脚部と、前記支
持部を前記ホッパー本体に対し上下に移動させる昇降機
構と、前記支持部を前記ホッパー本体に対し水平方向に
移動させる横移動機構とを具備することを特徴としてい
る。
めに、本発明の請求項1記載のホッパー装置は、ホッパ
ー本体の下方に設けられ、着地時に該ホッパー本体を支
持可能な支持部と、前記ホッパー本体に設けられ、前記
支持部の下側まで伸長可能とされた伸縮脚部と、前記支
持部を前記ホッパー本体に対し上下に移動させる昇降機
構と、前記支持部を前記ホッパー本体に対し水平方向に
移動させる横移動機構とを具備することを特徴としてい
る。
【0006】
【0007】
【0008】本発明の請求項2記載のホッパー装置の盛
替方法は、ホッパー本体をジャッキアップした状態のジ
ャッキアップ手段の周囲に箱抜部を形成しつつコンクリ
ートを面状に打設し、新たに打設されたコンクリート打
設面で前記ホッパー本体を支持しつつ前記ジャッキアッ
プ手段を前記箱抜部から逃して該箱抜部に充填材を充填
し、次いで、前記ジャッキアップ手段を上層のコンクリ
ート打設面側に変更載置させて前記ホッパー本体をジャ
ッキアップすることを特徴としている。
替方法は、ホッパー本体をジャッキアップした状態のジ
ャッキアップ手段の周囲に箱抜部を形成しつつコンクリ
ートを面状に打設し、新たに打設されたコンクリート打
設面で前記ホッパー本体を支持しつつ前記ジャッキアッ
プ手段を前記箱抜部から逃して該箱抜部に充填材を充填
し、次いで、前記ジャッキアップ手段を上層のコンクリ
ート打設面側に変更載置させて前記ホッパー本体をジャ
ッキアップすることを特徴としている。
【0009】本発明の請求項3記載のホッパー装置の盛
替方法は、請求項2記載の方法に加えて、コンクリート
を面状に打設する際に、前記ジャッキアップ手段の周囲
に加えて、異なる位置にも箱抜部を形成し、該箱抜部内
に、前記ジャッキアップ手段を変更載置させることを特
徴としている。
替方法は、請求項2記載の方法に加えて、コンクリート
を面状に打設する際に、前記ジャッキアップ手段の周囲
に加えて、異なる位置にも箱抜部を形成し、該箱抜部内
に、前記ジャッキアップ手段を変更載置させることを特
徴としている。
【0010】本発明の請求項4記載のホッパー装置の盛
替方法は、請求項3記載の方法に加えて、前記ジャッキ
アップ手段を常に同じ方向に位置を異ならせて変更載置
させるとともにその際にホッパー本体も同様に移動させ
ることを特徴としている。
替方法は、請求項3記載の方法に加えて、前記ジャッキ
アップ手段を常に同じ方向に位置を異ならせて変更載置
させるとともにその際にホッパー本体も同様に移動させ
ることを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の請求項1記載のホッパー装置によれ
ば、すでに打設されたコンクリート打設面で、支持部の
下側まで伸縮脚部を伸長させることにより、ホッパー本
体をジャッキアップさせ、そして、この状態で、伸縮脚
部周囲を除いてコンクリートを面状に打設し、新たに打
設されたコンクリート打設面に、ホッパー本体の下方に
設けられた支持部を着地させ、該支持部でホッパー装置
を支持しつつ、伸縮脚部を縮長させて、コンクリートが
打設されなかった部分に充填材を充填し、次いで、上層
のコンクリート打設面側で、伸縮脚部を伸長させて、ホ
ッパー本体をジャッキアップさせる。このようにして上
方にステップアップできるため、分解・吊り上げ・組み
立てが不要となる。
ば、すでに打設されたコンクリート打設面で、支持部の
下側まで伸縮脚部を伸長させることにより、ホッパー本
体をジャッキアップさせ、そして、この状態で、伸縮脚
部周囲を除いてコンクリートを面状に打設し、新たに打
設されたコンクリート打設面に、ホッパー本体の下方に
設けられた支持部を着地させ、該支持部でホッパー装置
を支持しつつ、伸縮脚部を縮長させて、コンクリートが
打設されなかった部分に充填材を充填し、次いで、上層
のコンクリート打設面側で、伸縮脚部を伸長させて、ホ
ッパー本体をジャッキアップさせる。このようにして上
方にステップアップできるため、分解・吊り上げ・組み
立てが不要となる。
【0012】また、支持部をホッパー本体に対し上下に
移動させる昇降機構を具備するため、新たに打設された
コンクリート打設面に、ホッパー本体を下方に移動させ
ることなく支持部を昇降機構により着地させることがで
き、よって、重量の大きいホッパー本体を下方に移動さ
せて支持部を着地させるものより着地が円滑となる。
移動させる昇降機構を具備するため、新たに打設された
コンクリート打設面に、ホッパー本体を下方に移動させ
ることなく支持部を昇降機構により着地させることがで
き、よって、重量の大きいホッパー本体を下方に移動さ
せて支持部を着地させるものより着地が円滑となる。
【0013】更に、支持部をホッパー本体に対し水平方
向に移動させる横移動機構を具備するため、支持部をコ
ンクリート面に着地させ伸縮脚部を縮長させた状態で、
横移動機構により支持部をホッパー本体に対し水平方向
に移動されば、ホッパー本体が支持部に対し水平方向に
移動することになる。よって、ステップアップ毎にホッ
パー本体を横移動させることができるため、例えば、ダ
ム堤体の河床部側の傾斜する壁面の近傍に設けた場合
に、コンクリート打設の進捗に伴った河床部に対し反対
方向へのステップバックができる。
向に移動させる横移動機構を具備するため、支持部をコ
ンクリート面に着地させ伸縮脚部を縮長させた状態で、
横移動機構により支持部をホッパー本体に対し水平方向
に移動されば、ホッパー本体が支持部に対し水平方向に
移動することになる。よって、ステップアップ毎にホッ
パー本体を横移動させることができるため、例えば、ダ
ム堤体の河床部側の傾斜する壁面の近傍に設けた場合
に、コンクリート打設の進捗に伴った河床部に対し反対
方向へのステップバックができる。
【0014】本発明の請求項2記載のホッパー装置の盛
替方法によれば、ホッパー本体をジャッキアップした状
態のジャッキアップ手段の周囲に箱抜部を形成しつつコ
ンクリートを面状に打設し、新たに打設されたコンクリ
ート打設面でホッパー本体を支持しつつジャッキアップ
手段を箱抜部から逃して該箱抜部に充填材を充填し、次
いで、ジャッキアップ手段を上層のコンクリート打設面
側に変更載置させてホッパー本体をジャッキアップする
ことになる。このようにして上方にステップアップでき
るため、分解・吊り上げ・組み立てが不要となる。
替方法によれば、ホッパー本体をジャッキアップした状
態のジャッキアップ手段の周囲に箱抜部を形成しつつコ
ンクリートを面状に打設し、新たに打設されたコンクリ
ート打設面でホッパー本体を支持しつつジャッキアップ
手段を箱抜部から逃して該箱抜部に充填材を充填し、次
いで、ジャッキアップ手段を上層のコンクリート打設面
側に変更載置させてホッパー本体をジャッキアップする
ことになる。このようにして上方にステップアップでき
るため、分解・吊り上げ・組み立てが不要となる。
【0015】本発明の請求項3記載のホッパー装置の盛
替方法によれば、請求項2記載の方法に加えて、コンク
リートを面状に打設する際に、ジャッキアップ手段の周
囲に加えて、異なる位置にも箱抜部を形成し、この箱抜
部内に、ジャッキアップ手段を変更載置させるため、今
回打設前のコンクリート打設面側にジャッキアップ手段
を載置させることになる。よって、今回打設のコンクリ
ート打設面にジャッキアップ手段を変更載置させる場合
より、ジャッキアップ面の強度が確保可能となるまでの
時間を短くできる。
替方法によれば、請求項2記載の方法に加えて、コンク
リートを面状に打設する際に、ジャッキアップ手段の周
囲に加えて、異なる位置にも箱抜部を形成し、この箱抜
部内に、ジャッキアップ手段を変更載置させるため、今
回打設前のコンクリート打設面側にジャッキアップ手段
を載置させることになる。よって、今回打設のコンクリ
ート打設面にジャッキアップ手段を変更載置させる場合
より、ジャッキアップ面の強度が確保可能となるまでの
時間を短くできる。
【0016】本発明の請求項4記載のホッパー装置の盛
替方法によれば、請求項3記載の方法に加えて、ジャッ
キアップ手段を常に同じ方向に位置を異ならせて変更載
置させるとともにその際にホッパー本体も同様に移動さ
せることになるため、ステップアップ毎に一定方向にホ
ッパー本体が横移動し、よって、例えば、ダム堤体の河
床部側の傾斜する壁面の近傍に設けた場合の、コンクリ
ート打設の進捗に伴った河床部に対し反対方向へのステ
ップバックができる。
替方法によれば、請求項3記載の方法に加えて、ジャッ
キアップ手段を常に同じ方向に位置を異ならせて変更載
置させるとともにその際にホッパー本体も同様に移動さ
せることになるため、ステップアップ毎に一定方向にホ
ッパー本体が横移動し、よって、例えば、ダム堤体の河
床部側の傾斜する壁面の近傍に設けた場合の、コンクリ
ート打設の進捗に伴った河床部に対し反対方向へのステ
ップバックができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して以下に説
明する。なお、本実施例においては、図1に示すよう
に、すでにコンクリート打設により形成されたダム堤体
1の傾斜する下流側壁面2に沿ってインクライン設備3
を設置し、図示せぬ河床部のコンクリート混練設備から
搬入されたコンクリートを、該インクライン設備3によ
り昇降されるバケット4で運搬して、これをコンクリー
ト打設面にRCD工法等で面状に打設し、このようなコ
ンクリートの面状打設層を積み重ね、かつコンクリート
打設の進捗とともにインクライン設備3を上方に延長す
る場合に本発明を適用した例を説明する。
明する。なお、本実施例においては、図1に示すよう
に、すでにコンクリート打設により形成されたダム堤体
1の傾斜する下流側壁面2に沿ってインクライン設備3
を設置し、図示せぬ河床部のコンクリート混練設備から
搬入されたコンクリートを、該インクライン設備3によ
り昇降されるバケット4で運搬して、これをコンクリー
ト打設面にRCD工法等で面状に打設し、このようなコ
ンクリートの面状打設層を積み重ね、かつコンクリート
打設の進捗とともにインクライン設備3を上方に延長す
る場合に本発明を適用した例を説明する。
【0018】図1中符号6で示すものが、インクライン
設備3のバケット4で運搬されたコンクリートを仮受け
するべくダム堤体1上に設置された、本実施例のホッパ
ー装置であり、このホッパー装置6は、コンクリートを
上側から受け下側から適宜排出する仮受部7と、該仮受
部7を支持するよう四隅側から下方にすべて同長さ延出
する脚柱部8とを有するホッパー本体9を具備してい
る。ホッパー装置6には、図2に示すように、ホッパー
本体9の二本の略角筒状をなす脚柱部8にクライミング
機構11が設けられている(図示は略すが、このような
クライミング機構11が、他側の二本の脚柱部にも設け
られている)。
設備3のバケット4で運搬されたコンクリートを仮受け
するべくダム堤体1上に設置された、本実施例のホッパ
ー装置であり、このホッパー装置6は、コンクリートを
上側から受け下側から適宜排出する仮受部7と、該仮受
部7を支持するよう四隅側から下方にすべて同長さ延出
する脚柱部8とを有するホッパー本体9を具備してい
る。ホッパー装置6には、図2に示すように、ホッパー
本体9の二本の略角筒状をなす脚柱部8にクライミング
機構11が設けられている(図示は略すが、このような
クライミング機構11が、他側の二本の脚柱部にも設け
られている)。
【0019】クライミング機構11は、二本の脚柱部8
に跨がって水平延在するよう固定された横移動スライド
レール12を、両脚柱部8を間に挟むようにして二本有
しており、これら横移動スライドレール12には、相反
する側にその長さ方向に沿ってガイド溝13が形成され
ている。そして、横移動スライドレール12のガイド溝
13の底部中間所定位置には、横移動ジャッキ15が設
けられている。この横移動ジャッキ15は、横移動スラ
イドレール12に固定されたシリンダ16と該シリンダ
16の両端から突出するロッド17とを有しており、ロ
ッド17の状態を、シリンダ16からの一方の突出量が
最も大きくかつ他方の突出量が最も小さい状態と、一方
の突出量が最も小さくかつ他方の突出量が最も大きい状
態とに切り換えるものである。
に跨がって水平延在するよう固定された横移動スライド
レール12を、両脚柱部8を間に挟むようにして二本有
しており、これら横移動スライドレール12には、相反
する側にその長さ方向に沿ってガイド溝13が形成され
ている。そして、横移動スライドレール12のガイド溝
13の底部中間所定位置には、横移動ジャッキ15が設
けられている。この横移動ジャッキ15は、横移動スラ
イドレール12に固定されたシリンダ16と該シリンダ
16の両端から突出するロッド17とを有しており、ロ
ッド17の状態を、シリンダ16からの一方の突出量が
最も大きくかつ他方の突出量が最も小さい状態と、一方
の突出量が最も小さくかつ他方の突出量が最も大きい状
態とに切り換えるものである。
【0020】そして、ロッド17の両端には、それぞれ
ブラケット19が固定されており、これらブラケット1
9には、横移動ローラ20が二つずつ支持されている。
加えて、これら横移動ローラ20は横移動スライドレー
ル12のガイド溝13内にその長手方向に移動自在とな
るよう保持されている。これにより、横移動ジャッキ1
5の作動で横移動ローラ20がその上下をガイド溝13
内で案内されて、両ブラケット19が横移動スライドレ
ール12に対し水平同方向に同じ距離移動するようにな
っている。これらブラケット19は、横移動ローラ20
間に、横移動スライドレール12の下側まで延在する延
在板部21を有しており、これら延在板部21には、下
側に横移動用クライミングジャッキ23が設けられてい
る。この横移動用クライミングジャッキ23は、延在板
部21の下側に上下方向に沿うようにして上端が固定さ
れたシリンダ24と該シリンダ24の下側から突出し、
その突出量が変更駆動されるロッド25とを有してお
り、ロッド25の下側には、脚柱部8の下方で水平延在
する略平板状のソリ27が固定されている。そして、ソ
リ27は、横移動用クライミングジャッキ23の駆動に
より水平状態を維持しつつ上下移動可能となっており、
また横移動ジャッキ15の駆動により横移動スライドレ
ール12に対し水平移動するようになっている。ソリ2
7の、両脚柱部8の延長下方部分には、該ソリ27の長
手方向に沿う長穴形状の逃溝部28が厚さ方向に貫通形
成されている。
ブラケット19が固定されており、これらブラケット1
9には、横移動ローラ20が二つずつ支持されている。
加えて、これら横移動ローラ20は横移動スライドレー
ル12のガイド溝13内にその長手方向に移動自在とな
るよう保持されている。これにより、横移動ジャッキ1
5の作動で横移動ローラ20がその上下をガイド溝13
内で案内されて、両ブラケット19が横移動スライドレ
ール12に対し水平同方向に同じ距離移動するようにな
っている。これらブラケット19は、横移動ローラ20
間に、横移動スライドレール12の下側まで延在する延
在板部21を有しており、これら延在板部21には、下
側に横移動用クライミングジャッキ23が設けられてい
る。この横移動用クライミングジャッキ23は、延在板
部21の下側に上下方向に沿うようにして上端が固定さ
れたシリンダ24と該シリンダ24の下側から突出し、
その突出量が変更駆動されるロッド25とを有してお
り、ロッド25の下側には、脚柱部8の下方で水平延在
する略平板状のソリ27が固定されている。そして、ソ
リ27は、横移動用クライミングジャッキ23の駆動に
より水平状態を維持しつつ上下移動可能となっており、
また横移動ジャッキ15の駆動により横移動スライドレ
ール12に対し水平移動するようになっている。ソリ2
7の、両脚柱部8の延長下方部分には、該ソリ27の長
手方向に沿う長穴形状の逃溝部28が厚さ方向に貫通形
成されている。
【0021】脚柱部8の下端側には、略角筒状の伸縮脚
部30が突出部分を逃溝部28に挿通させて嵌合されて
いる。この伸縮脚部30には、脚柱部8内にシリンダ3
1が固定され該シリンダ31から下方に突出するロッド
32を有するクライミングジャッキ33の前記ロッド3
2が固定されている。これにより、クライミングジャッ
キ33の駆動により伸縮脚部30は、その脚柱部8から
の突出量を変更可能となっている。なお、逃溝部28
は、横移動ジャッキ15の駆動によりソリ27がホッパ
ー本体9に対し移動されても、該ソリ27が伸縮脚部3
0に干渉せぬようその長さおよび位置等が設定されてい
る。
部30が突出部分を逃溝部28に挿通させて嵌合されて
いる。この伸縮脚部30には、脚柱部8内にシリンダ3
1が固定され該シリンダ31から下方に突出するロッド
32を有するクライミングジャッキ33の前記ロッド3
2が固定されている。これにより、クライミングジャッ
キ33の駆動により伸縮脚部30は、その脚柱部8から
の突出量を変更可能となっている。なお、逃溝部28
は、横移動ジャッキ15の駆動によりソリ27がホッパ
ー本体9に対し移動されても、該ソリ27が伸縮脚部3
0に干渉せぬようその長さおよび位置等が設定されてい
る。
【0022】ここで、本実施例において、伸縮脚部30
の脚柱部8下端からの突出量は、最も突出された状態
で、最もホッパー本体9側とされたソリ27よりも、コ
ンクリートの面状打設の二層分の厚さより大きく突出
し、かつ脚柱部8側に最も引込まれた状態で、最もホッ
パー本体9から離間されたソリ27よりも脚柱部8側に
位置するように設定されている。なお、本実施例におい
ては、上記したソリ27が支持部を、横移動用クライミ
ングジャッキ23が昇降機構を、横移動スライドレール
12、横移動ジャッキ15、ブラケット19及び横移動
ローラ20が横移動機構35を構成している。
の脚柱部8下端からの突出量は、最も突出された状態
で、最もホッパー本体9側とされたソリ27よりも、コ
ンクリートの面状打設の二層分の厚さより大きく突出
し、かつ脚柱部8側に最も引込まれた状態で、最もホッ
パー本体9から離間されたソリ27よりも脚柱部8側に
位置するように設定されている。なお、本実施例におい
ては、上記したソリ27が支持部を、横移動用クライミ
ングジャッキ23が昇降機構を、横移動スライドレール
12、横移動ジャッキ15、ブラケット19及び横移動
ローラ20が横移動機構35を構成している。
【0023】次に、上記構成のホッパー装置6のコンク
リート打設の進捗に伴うステップアップおよびステップ
バック方法、すなわち盛替方法について、順を追って説
明する。図3に示すように、ホッパー装置6は、前回の
打設層nのさらに一層前の打設層(n−1)のコンクリ
ート打設面上であってダム堤体1の下流側側壁面2に近
接する位置に、ソリ27を上下流方向(図3左右方向)
に沿わせた状態で、伸縮脚部30の下端で立設されてい
る。このとき、ホッパー装置6は、ソリ27を、横移動
ジャッキ15のロッド17を上流側(図3左側)に位置
させることにより最も上流側に位置させかつ横移動用ク
ライミングジャッキ23を縮長させることにより最もホ
ッパー本体9側に位置させた状態としている。さらに、
ホッパー装置6は、伸縮脚部30をクライミングジャッ
キ33により最も伸長させ、ホッパー本体9を所定高さ
ジャッキアップさせた状態となっている。ここで、すべ
ての伸縮脚部30の周囲には、該伸縮脚部30がコンク
リートで埋ってしまうのを防止する筒状の箱抜部37
が、打設層nの打設時に埋設されて設けられている。以
上を工程{1}とする。
リート打設の進捗に伴うステップアップおよびステップ
バック方法、すなわち盛替方法について、順を追って説
明する。図3に示すように、ホッパー装置6は、前回の
打設層nのさらに一層前の打設層(n−1)のコンクリ
ート打設面上であってダム堤体1の下流側側壁面2に近
接する位置に、ソリ27を上下流方向(図3左右方向)
に沿わせた状態で、伸縮脚部30の下端で立設されてい
る。このとき、ホッパー装置6は、ソリ27を、横移動
ジャッキ15のロッド17を上流側(図3左側)に位置
させることにより最も上流側に位置させかつ横移動用ク
ライミングジャッキ23を縮長させることにより最もホ
ッパー本体9側に位置させた状態としている。さらに、
ホッパー装置6は、伸縮脚部30をクライミングジャッ
キ33により最も伸長させ、ホッパー本体9を所定高さ
ジャッキアップさせた状態となっている。ここで、すべ
ての伸縮脚部30の周囲には、該伸縮脚部30がコンク
リートで埋ってしまうのを防止する筒状の箱抜部37
が、打設層nの打設時に埋設されて設けられている。以
上を工程{1}とする。
【0024】次に、図4に示すように、打設層n上にさ
らに新たな打設層(n+1)を形成すべくコンクリート
を面状に打設する。このとき、この打設層(n+1)の
打設に対応して、上記箱抜部37がさらに上方に延長さ
れており、さらに、その上流側の1回のステップバック
(後述参照)に相当する距離離間した位置にもそれぞれ
箱抜部38が設けられている。以上を工程{2}とす
る。
らに新たな打設層(n+1)を形成すべくコンクリート
を面状に打設する。このとき、この打設層(n+1)の
打設に対応して、上記箱抜部37がさらに上方に延長さ
れており、さらに、その上流側の1回のステップバック
(後述参照)に相当する距離離間した位置にもそれぞれ
箱抜部38が設けられている。以上を工程{2}とす
る。
【0025】そして、図5に示すように、横移動用クラ
イミングジャッキ23を伸長させてソリ27を打設層
(n+1)上に着地させ、該ソリ27によりホッパー装
置6の全体を支持する。このとき、勿論打設層(n+
1)のコンクリートは、ソリ27を介してホッパー装置
6を支持可能な強度まで硬化されている。次に、上記状
態で、クライミングジャッキ33を縮長させることによ
り伸縮脚部30をホッパー本体9の脚柱部8側に縮長さ
せる。これにより、伸縮脚部30はその下端がソリ27
よりホッパー本体9側に位置することになる。以上を工
程{3}とする。
イミングジャッキ23を伸長させてソリ27を打設層
(n+1)上に着地させ、該ソリ27によりホッパー装
置6の全体を支持する。このとき、勿論打設層(n+
1)のコンクリートは、ソリ27を介してホッパー装置
6を支持可能な強度まで硬化されている。次に、上記状
態で、クライミングジャッキ33を縮長させることによ
り伸縮脚部30をホッパー本体9の脚柱部8側に縮長さ
せる。これにより、伸縮脚部30はその下端がソリ27
よりホッパー本体9側に位置することになる。以上を工
程{3}とする。
【0026】次に、図6に示すように、着地したソリ2
7に反力をとり、横移動ジャッキ15のロッド17を下
流側に移動させることにより、横移動スライドレール1
2が横移動ローラ20上を上流側に移動し、これによ
り、横移動スライドレール12に固定されたホッパー本
体9が上流側に水平移動する。ここで、移動後のホッパ
ー本体9の脚柱部8の下方には、上記箱抜部38が位置
することになる。以上を工程{4}とする。
7に反力をとり、横移動ジャッキ15のロッド17を下
流側に移動させることにより、横移動スライドレール1
2が横移動ローラ20上を上流側に移動し、これによ
り、横移動スライドレール12に固定されたホッパー本
体9が上流側に水平移動する。ここで、移動後のホッパ
ー本体9の脚柱部8の下方には、上記箱抜部38が位置
することになる。以上を工程{4}とする。
【0027】そして、図7に示すように、クライミング
ジャッキ33を伸長させて伸縮脚部30を下方に伸長さ
せ、箱抜部38に挿通させて打設層n上に着底させ、さ
らなる伸縮脚部30の伸長でホッパー本体9全体をジャ
ッキアップする。同時に横移動用クライミングジャッキ
23を縮長させる。以上を工程{5}とする。さらに、
図8に示すように、伸縮脚部30に反力を取りつつ、横
移動ジャッキ15のロッド17を上流側に移動させ、ソ
リ27を上流側へ移動させて、工程{1}の状態に戻
す。そして、打設層nおよび打設層(n+1)に連続す
る箱抜部37内をモルタル等の充填材39で充填させ
る。以上を工程{6}とする。
ジャッキ33を伸長させて伸縮脚部30を下方に伸長さ
せ、箱抜部38に挿通させて打設層n上に着底させ、さ
らなる伸縮脚部30の伸長でホッパー本体9全体をジャ
ッキアップする。同時に横移動用クライミングジャッキ
23を縮長させる。以上を工程{5}とする。さらに、
図8に示すように、伸縮脚部30に反力を取りつつ、横
移動ジャッキ15のロッド17を上流側に移動させ、ソ
リ27を上流側へ移動させて、工程{1}の状態に戻
す。そして、打設層nおよび打設層(n+1)に連続す
る箱抜部37内をモルタル等の充填材39で充填させ
る。以上を工程{6}とする。
【0028】このような工程{1}から工程{6}まで
を繰り返し行うことによって、ホッパー装置6は、図1
に実線で示すように、すでにコンクリートが打設されて
形成されたダム堤体1上に設置される位置から、コンク
リートの打設層が増える毎に、図1に二点鎖線で示すよ
うに、図1矢印Xで示す方向にステップアップしかつ図
1矢印Yで示す方向にダム堤体1の下流河床部側の傾斜
する側壁面2に沿ってステップバックすることになり、
よって、側壁面2に沿って上方に延長されるインクライ
ン設備3の上部位置の下側に常に位置することになる。
を繰り返し行うことによって、ホッパー装置6は、図1
に実線で示すように、すでにコンクリートが打設されて
形成されたダム堤体1上に設置される位置から、コンク
リートの打設層が増える毎に、図1に二点鎖線で示すよ
うに、図1矢印Xで示す方向にステップアップしかつ図
1矢印Yで示す方向にダム堤体1の下流河床部側の傾斜
する側壁面2に沿ってステップバックすることになり、
よって、側壁面2に沿って上方に延長されるインクライ
ン設備3の上部位置の下側に常に位置することになる。
【0029】以上に述べたように、本実施例において
は、ホッパー装置6自体に伸縮脚部30及びソリ27等
のクライミング機構11を付設させているため、分解・
吊り上げ・組み立てを行うことなく、コンクリートの層
状打設の進捗にともなってホッパー本体9を容易に上方
にステップアップさせることができる。また、ステップ
アップの作業が容易であるので、工程に及ぼす影響を無
くすことができる。さらに、ホッパー装置6の回りに後
工程での施工手戻りが無くなる。以上により、工期を大
幅に短縮することができる。
は、ホッパー装置6自体に伸縮脚部30及びソリ27等
のクライミング機構11を付設させているため、分解・
吊り上げ・組み立てを行うことなく、コンクリートの層
状打設の進捗にともなってホッパー本体9を容易に上方
にステップアップさせることができる。また、ステップ
アップの作業が容易であるので、工程に及ぼす影響を無
くすことができる。さらに、ホッパー装置6の回りに後
工程での施工手戻りが無くなる。以上により、工期を大
幅に短縮することができる。
【0030】なお、上記のように、ホッパー装置6にク
ライミング機構11を付設させるのではなく、ホッパー
本体9とは別に、ホッパー本体9を支持する支持手段及
びホッパー本体を昇降させるジャッキアップ手段を用意
して、例えば、ホッパー本体をジャッキアップ手段でジ
ャッキアップした状態でコンクリートを打設し、この打
設されたコンクリート打設面とホッパー本体との間に支
持手段を取り付けた状態で、ジャッキアップ手段をホッ
パー本体から取り外し、箱抜部に充填材を充填して、そ
して、ジャッキアップ手段を上層のコンクリート打設面
側に変更載置させてホッパー本体をジャッキアップし
て、支持手段を取り外すようにしてもよい。
ライミング機構11を付設させるのではなく、ホッパー
本体9とは別に、ホッパー本体9を支持する支持手段及
びホッパー本体を昇降させるジャッキアップ手段を用意
して、例えば、ホッパー本体をジャッキアップ手段でジ
ャッキアップした状態でコンクリートを打設し、この打
設されたコンクリート打設面とホッパー本体との間に支
持手段を取り付けた状態で、ジャッキアップ手段をホッ
パー本体から取り外し、箱抜部に充填材を充填して、そ
して、ジャッキアップ手段を上層のコンクリート打設面
側に変更載置させてホッパー本体をジャッキアップし
て、支持手段を取り外すようにしてもよい。
【0031】また、本実施例においては、ソリ27が、
昇降機構である横移動クライミングジャッキ23により
ホッパー本体9に対し上下に移動可能とされているた
め、上述したように、新たに打設されたコンクリート打
設面に、ホッパー本体9を下方に移動させることなく該
ソリ27を着地させることができ、よって、非移動タイ
プのソリでは重量の大きいホッパー本体を下方に移動さ
せてソリを着地させることになるためソリの着地が円滑
ではなくなるが、本実施例はソリの着地を円滑に行うこ
とができる。
昇降機構である横移動クライミングジャッキ23により
ホッパー本体9に対し上下に移動可能とされているた
め、上述したように、新たに打設されたコンクリート打
設面に、ホッパー本体9を下方に移動させることなく該
ソリ27を着地させることができ、よって、非移動タイ
プのソリでは重量の大きいホッパー本体を下方に移動さ
せてソリを着地させることになるためソリの着地が円滑
ではなくなるが、本実施例はソリの着地を円滑に行うこ
とができる。
【0032】さらに、本実施例においては、ソリ27を
ホッパー本体9に対し水平方向に移動させる横移動機構
35を具備するため、上述したように、ソリ27をコン
クリート面に着地させ伸縮脚部30をソリ27より上側
に位置させた状態でホッパー本体9を水平方向に移動さ
せることができる。よって、ステップアップ毎に一定方
向にホッパー本体9を横移動させることが可能となるた
め、上述したように、ダム堤体1の河床部側の傾斜する
側壁面2の近傍に設けた場合に、コンクリート打設の進
捗に伴った、河床部に対し反対方向へのステップバック
が容易にできる。また、このように、ステップバックの
作業が容易であるので、工程に及ぼす影響を無くすこと
ができる。さらに、ホッパー装置の回りに後工程での施
工手戻りが無くなる。以上により、さらに工期を短縮す
ることができる。
ホッパー本体9に対し水平方向に移動させる横移動機構
35を具備するため、上述したように、ソリ27をコン
クリート面に着地させ伸縮脚部30をソリ27より上側
に位置させた状態でホッパー本体9を水平方向に移動さ
せることができる。よって、ステップアップ毎に一定方
向にホッパー本体9を横移動させることが可能となるた
め、上述したように、ダム堤体1の河床部側の傾斜する
側壁面2の近傍に設けた場合に、コンクリート打設の進
捗に伴った、河床部に対し反対方向へのステップバック
が容易にできる。また、このように、ステップバックの
作業が容易であるので、工程に及ぼす影響を無くすこと
ができる。さらに、ホッパー装置の回りに後工程での施
工手戻りが無くなる。以上により、さらに工期を短縮す
ることができる。
【0033】なお、このような横移動機構35は、ホッ
パー装置6に一体に具備させるのではなく、例えば、ホ
ッパー本体9と別体の該ホッパー本体を支持可能な支持
手段を用いる場合には、該支持手段に設けてもよい。ま
た、後述するようにホッパー本体9の横移動すなわちス
テップバックが不要な場合は、横移動機構を設けなくて
もよい。
パー装置6に一体に具備させるのではなく、例えば、ホ
ッパー本体9と別体の該ホッパー本体を支持可能な支持
手段を用いる場合には、該支持手段に設けてもよい。ま
た、後述するようにホッパー本体9の横移動すなわちス
テップバックが不要な場合は、横移動機構を設けなくて
もよい。
【0034】加えて、本実施例においては、コンクリー
トを面状に打設する際に、伸縮脚部30の周囲に加え
て、異なる位置にも箱抜部38を形成し、この箱抜部3
8内に、伸縮脚部30を変更載置させるため、今回打設
前のコンクリート打設面側に伸縮脚部30を載置させる
ことになる。よって、今回打設のコンクリート打設面に
伸縮脚部30を変更載置させる場合より、ジャッキアッ
プ面の強度が確保可能となるまでの時間を短くできる。
勿論、この方法は、ホッパー本体とは別体のジャッキア
ップ手段を用いてホッパー本体をジャッキアップする場
合にも適用可能である。
トを面状に打設する際に、伸縮脚部30の周囲に加え
て、異なる位置にも箱抜部38を形成し、この箱抜部3
8内に、伸縮脚部30を変更載置させるため、今回打設
前のコンクリート打設面側に伸縮脚部30を載置させる
ことになる。よって、今回打設のコンクリート打設面に
伸縮脚部30を変更載置させる場合より、ジャッキアッ
プ面の強度が確保可能となるまでの時間を短くできる。
勿論、この方法は、ホッパー本体とは別体のジャッキア
ップ手段を用いてホッパー本体をジャッキアップする場
合にも適用可能である。
【0035】なお、ステップバックの必要がない場合に
は、例えば、上述の工程を以下のように変更すればステ
ップアップのみを行うことができる。すなわち、工程
{2}における箱抜部38の形成を略し、工程{4}と
工程{6}の手順を略し、さらに工程{4}の代りに箱
抜部37へステップアップ分(打設層一層分)だけのモ
ルタル等の充填材の充填作業を追加することにより、ソ
リ27を着地させ伸縮脚部30を縮長させた状態で、箱
抜部37へのステップアップ分だけの充填材の充填を行
い、伸縮脚部30を伸長させて硬化した充填材上でジャ
ッキアップを行ったり、あるいは、箱抜部がないコンク
リート打設面上で、伸縮脚部30を伸長させた状態で、
該伸縮脚部30の周囲に箱抜部を設けてコンクリートを
面状に打設し、新たに打設されたコンクリート打設面で
ホッパー本体9をソリ27で支持しつつ伸縮脚部30を
箱抜部から逃して該箱抜部に充填材を充填し、次いで、
伸縮脚部30を硬化した充填材上に変更載置させてホッ
パー本体9をジャッキアップしたりすることも可能であ
る。勿論、これらの場合も、ホッパー本体9とは別体の
ジャッキアップ手段及び支持手段を用いることが可能で
ある。
は、例えば、上述の工程を以下のように変更すればステ
ップアップのみを行うことができる。すなわち、工程
{2}における箱抜部38の形成を略し、工程{4}と
工程{6}の手順を略し、さらに工程{4}の代りに箱
抜部37へステップアップ分(打設層一層分)だけのモ
ルタル等の充填材の充填作業を追加することにより、ソ
リ27を着地させ伸縮脚部30を縮長させた状態で、箱
抜部37へのステップアップ分だけの充填材の充填を行
い、伸縮脚部30を伸長させて硬化した充填材上でジャ
ッキアップを行ったり、あるいは、箱抜部がないコンク
リート打設面上で、伸縮脚部30を伸長させた状態で、
該伸縮脚部30の周囲に箱抜部を設けてコンクリートを
面状に打設し、新たに打設されたコンクリート打設面で
ホッパー本体9をソリ27で支持しつつ伸縮脚部30を
箱抜部から逃して該箱抜部に充填材を充填し、次いで、
伸縮脚部30を硬化した充填材上に変更載置させてホッ
パー本体9をジャッキアップしたりすることも可能であ
る。勿論、これらの場合も、ホッパー本体9とは別体の
ジャッキアップ手段及び支持手段を用いることが可能で
ある。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のホッパー装置に
よれば、すでに打設されたコンクリート打設面で、支持
部の下側まで伸縮脚部を伸長させることにより、ホッパ
ー本体をジャッキアップさせ、そして、この状態で、伸
縮脚部周囲を除いてコンクリートを面状に打設し、新た
に打設されたコンクリート打設面に、ホッパー本体の下
方に設けられた支持部を着地させ、該支持部でホッパー
装置を支持しつつ、伸縮脚部を縮長させて、コンクリー
トが打設されなかった部分に充填材を充填し、次いで、
上層のコンクリート打設面側で、伸縮脚部を伸長させ
て、ホッパー本体をジャッキアップさせる。このように
して上方にステップアップできるため、分解・吊り上げ
・組み立てが不要となる。したがって、作業が容易にな
る上、工期を大幅に短縮することができる。
よれば、すでに打設されたコンクリート打設面で、支持
部の下側まで伸縮脚部を伸長させることにより、ホッパ
ー本体をジャッキアップさせ、そして、この状態で、伸
縮脚部周囲を除いてコンクリートを面状に打設し、新た
に打設されたコンクリート打設面に、ホッパー本体の下
方に設けられた支持部を着地させ、該支持部でホッパー
装置を支持しつつ、伸縮脚部を縮長させて、コンクリー
トが打設されなかった部分に充填材を充填し、次いで、
上層のコンクリート打設面側で、伸縮脚部を伸長させ
て、ホッパー本体をジャッキアップさせる。このように
して上方にステップアップできるため、分解・吊り上げ
・組み立てが不要となる。したがって、作業が容易にな
る上、工期を大幅に短縮することができる。
【0037】また、新たに打設されたコンクリート打設
面に、ホッパー本体を下方に移動させることなく支持部
を昇降機構により着地させることができるため、重量の
大きいホッパー本体を下方に移動させて支持部を着地さ
せるものより着地が円滑にできる。
面に、ホッパー本体を下方に移動させることなく支持部
を昇降機構により着地させることができるため、重量の
大きいホッパー本体を下方に移動させて支持部を着地さ
せるものより着地が円滑にできる。
【0038】更に、支持部をコンクリート面に着地させ
伸縮脚部を縮長させた状態で、横移動機構により支持部
をホッパー本体に対し水平方向に移動されば、ホッパー
本体が支持部に対し水平方向に移動することになるた
め、ステップアップ毎にホッパー本体を横移動させるこ
とができ、例えば、ダム堤体の河床部側の傾斜する壁面
の近傍に設けた場合に、コンクリート打設の進捗に伴っ
た河床部に対し反対方向へのステップバックが容易にで
きる。したがって、ステップバックが必要な場合には、
作業がさらに容易になる上、工期をさらに短縮すること
ができる。
伸縮脚部を縮長させた状態で、横移動機構により支持部
をホッパー本体に対し水平方向に移動されば、ホッパー
本体が支持部に対し水平方向に移動することになるた
め、ステップアップ毎にホッパー本体を横移動させるこ
とができ、例えば、ダム堤体の河床部側の傾斜する壁面
の近傍に設けた場合に、コンクリート打設の進捗に伴っ
た河床部に対し反対方向へのステップバックが容易にで
きる。したがって、ステップバックが必要な場合には、
作業がさらに容易になる上、工期をさらに短縮すること
ができる。
【0039】本発明の請求項2記載のホッパー装置の盛
替方法によれば、ホッパー本体をジャッキアップした状
態のジャッキアップ手段の周囲に箱抜部を形成しつつコ
ンクリートを面状に打設し、新たに打設されたコンクリ
ート打設面でホッパー本体を支持しつつジャッキアップ
手段を箱抜部から逃して該箱抜部に充填材を充填し、次
いで、ジャッキアップ手段を上層のコンクリート打設面
側に変更載置させてホッパー本体をジャッキアップする
ことになる。このようにして上方にステップアップでき
るため、分解・吊り上げ・組み立てが不要となる。した
がって、作業が容易になる上、工期を大幅に短縮するこ
とができる。
替方法によれば、ホッパー本体をジャッキアップした状
態のジャッキアップ手段の周囲に箱抜部を形成しつつコ
ンクリートを面状に打設し、新たに打設されたコンクリ
ート打設面でホッパー本体を支持しつつジャッキアップ
手段を箱抜部から逃して該箱抜部に充填材を充填し、次
いで、ジャッキアップ手段を上層のコンクリート打設面
側に変更載置させてホッパー本体をジャッキアップする
ことになる。このようにして上方にステップアップでき
るため、分解・吊り上げ・組み立てが不要となる。した
がって、作業が容易になる上、工期を大幅に短縮するこ
とができる。
【0040】本発明の請求項3記載のホッパー装置の盛
替方法によれば、請求項2記載の方法に加えて、コンク
リートを面状に打設する際に、ジャッキアップ手段の周
囲に加えて、異なる位置にも箱抜部を形成し、この箱抜
部内に、ジャッキアップ手段を変更載置させるため、今
回打設前のコンクリート打設面側にジャッキアップ手段
を載置させることになる。したがって、ジャッキアップ
面の強度が確保可能となるまでの時間を短くできる。
替方法によれば、請求項2記載の方法に加えて、コンク
リートを面状に打設する際に、ジャッキアップ手段の周
囲に加えて、異なる位置にも箱抜部を形成し、この箱抜
部内に、ジャッキアップ手段を変更載置させるため、今
回打設前のコンクリート打設面側にジャッキアップ手段
を載置させることになる。したがって、ジャッキアップ
面の強度が確保可能となるまでの時間を短くできる。
【0041】本発明の請求項4記載のホッパー装置の盛
替方法によれば、請求項3記載の方法に加えて、ジャッ
キアップ手段を常に同じ方向に位置を異ならせて変更載
置させるとともにその際にホッパー本体も同様に移動さ
せることになるため、ステップアップ毎に一定方向にホ
ッパー本体が横移動することになり、よって、例えば、
ダム堤体の河床部側の傾斜する壁面の近傍に設けた場合
の、コンクリート打設の進捗に伴った河床部に対し反対
方向へのステップバックが容易にできる。
替方法によれば、請求項3記載の方法に加えて、ジャッ
キアップ手段を常に同じ方向に位置を異ならせて変更載
置させるとともにその際にホッパー本体も同様に移動さ
せることになるため、ステップアップ毎に一定方向にホ
ッパー本体が横移動することになり、よって、例えば、
ダム堤体の河床部側の傾斜する壁面の近傍に設けた場合
の、コンクリート打設の進捗に伴った河床部に対し反対
方向へのステップバックが容易にできる。
【図1】本発明の一実施例によるホッパー装置及びその
盛替方法を説明する全体側面図である。
盛替方法を説明する全体側面図である。
【図2】本発明の一実施例によるホッパー装置の要部を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例によるホッパー装置の盛替方
法の工程{1}を示す側面図である。
法の工程{1}を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施例によるホッパー装置の盛替方
法の工程{2}を示す側面図である。
法の工程{2}を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施例によるホッパー装置の盛替方
法の工程{3}を示す側面図である。
法の工程{3}を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施例によるホッパー装置の盛替方
法の工程{4}を示す側面図である。
法の工程{4}を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施例によるホッパー装置の盛替方
法の工程{5}を示す側面図である。
法の工程{5}を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施例によるホッパー装置の盛替方
法の工程{6}を示す側面図である。
法の工程{6}を示す側面図である。
6 ホッパー装置 9 ホッパー本体 23 横移動用クライミングジャッキ(昇降機構) 27 ソリ(支持部) 30 伸縮脚部(ジャッキアップ手段) 35 横移動機構 37,38 箱抜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼塚 恵二 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 根上 義昭 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 小田原 卓郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−102409(JP,A) 特開 昭62−6060(JP,A) 実開 昭47−12667(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 88/00 - 90/66 E02B 7/00
Claims (4)
- 【請求項1】 ホッパー本体の下方に設けられ、着地時
に該ホッパー本体を支持可能な支持部と、 前記ホッパー本体に設けられ、前記支持部の下側まで伸
長可能とされた伸縮脚部と、 前記支持部を前記ホッパー本体に対し上下に移動させる
昇降機構と、 前記支持部を前記ホッパー本体に対し水平方向に移動さ
せる横移動機構とを具備する ことを特徴とするホッパー
装置。 - 【請求項2】 ホッパー本体をジャッキアップした状態
のジャッキアップ手段の周囲に箱抜部を形成しつつコン
クリートを面状に打設し、新たに打設されたコンクリー
ト打設面で前記ホッパー本体を支持しつつ前記ジャッキ
アップ手段を前記箱抜部から逃して該箱抜部に充填材を
充填し、次いで、前記ジャッキアップ手段を上層のコン
クリート打設面側に変更載置させて前記ホッパー本体を
ジャッキアップすることを特徴とするホッパー装置の盛
替方法。 - 【請求項3】 コンクリートを面状に打設する際に、前
記ジャッキアップ手段の周囲に加えて、異なる位置にも
箱抜部を形成し、該箱抜部内に、前記ジャッキアップ手
段を変更載置させることを特徴とする請求項2記載のホ
ッパー装置の盛替方法。 - 【請求項4】 前記ジャッキアップ手段を常に同じ方向
に位置を異ならせて変更載置させるとともにその際にホ
ッパー本体も同様に移動させることを特徴とする請求項
3記載のホッパー装置の盛替方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00726394A JP3353171B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | ホッパー装置及びその盛替方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00726394A JP3353171B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | ホッパー装置及びその盛替方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07206081A JPH07206081A (ja) | 1995-08-08 |
JP3353171B2 true JP3353171B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=11661148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00726394A Expired - Fee Related JP3353171B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | ホッパー装置及びその盛替方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3353171B2 (ja) |
-
1994
- 1994-01-26 JP JP00726394A patent/JP3353171B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07206081A (ja) | 1995-08-08 |
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