JP3216279B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体記憶装置及びその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置即ちダ
イナミックRAM及びその製造方法に関する。
イナミックRAM及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電荷を蓄積するキャパシタとスイッチン
グ用MOSトランジスタからなるメモリセルを有して成
るダイナミックRAMは、一般に図8に示すように構成
される。このダイナミックRAM1は、例えばP形のシ
リコン基板2の一主面に選択酸化によるフィールド絶縁
層3が形成され、その素子形成領域に1対のソース・ド
レイン領域となるN- 拡散層3及び4と、SiO2 等に
よるゲート絶縁膜5を介して形成した例えばポリサイド
膜8(多結晶シリコン膜6とシリサイド膜7の積層膜)
からなるワード線となるゲート電極9を有するスイッチ
ング用MOSトランジスタQ1 が形成され、一方のN-
拡散層3に電荷を蓄積するキャパシタ10が接続され、
他方のN- 拡散層4に例えばポリサイド膜(多結晶シリ
コン膜14とシリサイド膜15の積層膜)によるビット
線16が接続されてメモリセルが構成される。
グ用MOSトランジスタからなるメモリセルを有して成
るダイナミックRAMは、一般に図8に示すように構成
される。このダイナミックRAM1は、例えばP形のシ
リコン基板2の一主面に選択酸化によるフィールド絶縁
層3が形成され、その素子形成領域に1対のソース・ド
レイン領域となるN- 拡散層3及び4と、SiO2 等に
よるゲート絶縁膜5を介して形成した例えばポリサイド
膜8(多結晶シリコン膜6とシリサイド膜7の積層膜)
からなるワード線となるゲート電極9を有するスイッチ
ング用MOSトランジスタQ1 が形成され、一方のN-
拡散層3に電荷を蓄積するキャパシタ10が接続され、
他方のN- 拡散層4に例えばポリサイド膜(多結晶シリ
コン膜14とシリサイド膜15の積層膜)によるビット
線16が接続されてメモリセルが構成される。
【0003】キャパシタ10は多結晶シリコン膜による
ストレージ電極11と、その上に形成した誘電体膜12
と、さらにその上に形成した多結晶シリコン膜によるプ
レート電極13とによって形成される。17,18は夫
々層間絶縁膜である。
ストレージ電極11と、その上に形成した誘電体膜12
と、さらにその上に形成した多結晶シリコン膜によるプ
レート電極13とによって形成される。17,18は夫
々層間絶縁膜である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ダイナミッ
クRAMでは、そのメモリセルの高密度化に伴い、スト
レージ電極11とN- 拡散層3との接続に際し、1度形
成したコンタクト孔をサイドウォールにて狭めて、コン
タクト面積を小さくした状態で接続する技術が用いられ
始めてきた。一方、大きなキャパシタ容量を得るべく、
そのストレージ電極11の表面積を増加させるために
は、ストレージ電極11となる多結晶シリコン膜の厚膜
化で対応していた。しかし、これにも限界があった。
クRAMでは、そのメモリセルの高密度化に伴い、スト
レージ電極11とN- 拡散層3との接続に際し、1度形
成したコンタクト孔をサイドウォールにて狭めて、コン
タクト面積を小さくした状態で接続する技術が用いられ
始めてきた。一方、大きなキャパシタ容量を得るべく、
そのストレージ電極11の表面積を増加させるために
は、ストレージ電極11となる多結晶シリコン膜の厚膜
化で対応していた。しかし、これにも限界があった。
【0005】また、ストレージ電極となる多結晶シリコ
ン膜をエッチングするSiエッチング装置は、SiO2
エッチング装置よりもSiとSiO2 との選択比がとり
にくいので、オーバーエッチング量に注意する必要があ
った。
ン膜をエッチングするSiエッチング装置は、SiO2
エッチング装置よりもSiとSiO2 との選択比がとり
にくいので、オーバーエッチング量に注意する必要があ
った。
【0006】本発明は、上述の点に鑑み、ストレージ電
極と拡散層とのコンタクト面積を小さくすると共に、大
きなキャパシタ容量を得るためのストレージ電極の表面
積の増加を可能にし、且つ容易に製造し得る半導体記憶
装置及びその製造方法を提供するものである。
極と拡散層とのコンタクト面積を小さくすると共に、大
きなキャパシタ容量を得るためのストレージ電極の表面
積の増加を可能にし、且つ容易に製造し得る半導体記憶
装置及びその製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電荷を蓄積す
るキャパシタCとスイッチング用MOSトランジスタQ
からなるメモリセルを有し、キャパシタCがストレージ
電極40と之に沿う誘電体膜46及びプレート電極47
で形成された半導体記憶装置において、ストレージ電極
40を第1の多結晶シリコン膜33と、その上に形成さ
れた第2の多結晶シリコン膜37と、これら第1及び第
2の多結晶シリコン膜33,37を覆った第3の多結晶
シリコン膜43とから形成し、第3の多結晶シリコン膜
43をMOSトランジスタQにコンタクトさせ、第2の
多結晶シリコン膜37及びこの第2の多結晶シリコン膜
37を覆う第3の多結晶シリコン膜43によりMOSト
ランジスタQとのコンタクト部を取り囲むストレージ電
極40の内側壁部40aと外側壁部40cを形成し、第
1の多結晶シリコン膜33及びこの第1の多結晶シリコ
ン膜33を覆う第3の多結晶シリコン膜43により、内
側壁部40a及び外側壁部40cに連続するストレージ
電極40の底面部40bを形成する。
るキャパシタCとスイッチング用MOSトランジスタQ
からなるメモリセルを有し、キャパシタCがストレージ
電極40と之に沿う誘電体膜46及びプレート電極47
で形成された半導体記憶装置において、ストレージ電極
40を第1の多結晶シリコン膜33と、その上に形成さ
れた第2の多結晶シリコン膜37と、これら第1及び第
2の多結晶シリコン膜33,37を覆った第3の多結晶
シリコン膜43とから形成し、第3の多結晶シリコン膜
43をMOSトランジスタQにコンタクトさせ、第2の
多結晶シリコン膜37及びこの第2の多結晶シリコン膜
37を覆う第3の多結晶シリコン膜43によりMOSト
ランジスタQとのコンタクト部を取り囲むストレージ電
極40の内側壁部40aと外側壁部40cを形成し、第
1の多結晶シリコン膜33及びこの第1の多結晶シリコ
ン膜33を覆う第3の多結晶シリコン膜43により、内
側壁部40a及び外側壁部40cに連続するストレージ
電極40の底面部40bを形成する。
【0008】そして、この内側壁部40a、底面部40
b及び外部壁部40cを有する形状のストレージ電極4
0の内面及び外面に沿って誘電体膜46を形成し、さら
にその上にプレート電極47を形成してキャパシタCを
構成する。
b及び外部壁部40cを有する形状のストレージ電極4
0の内面及び外面に沿って誘電体膜46を形成し、さら
にその上にプレート電極47を形成してキャパシタCを
構成する。
【0009】また、本発明は、上記半導体記憶装置にお
いて、ストレージ電極40を構成する外側壁部40cが
さらにまっすぐ上方に延長された、或いは内側壁部40
a側に折り曲げられて延長された構成とすることができ
る。
いて、ストレージ電極40を構成する外側壁部40cが
さらにまっすぐ上方に延長された、或いは内側壁部40
a側に折り曲げられて延長された構成とすることができ
る。
【0010】更に、本発明は、電荷を蓄積するキャパシ
タCとスイッチング用MOSトランジスタQとからなる
メモリセルを有し、キャパシタCがストレージ電極40
と之に沿う誘電体膜46及びプレート電極47で形成さ
れた半導体記憶装置の製造方法において、MOSトラン
ジスタQが形成された半導体基体21上に層間絶縁膜3
1,32を介してストレージ電極となるべき第1の多結
晶シリコン膜33を形成し、第1の多結晶シリコン膜3
3上にMOSトランジスタの一方のソース・ドレイン領
域28bとのコンタクト部に対応する部分を取り囲む絶
縁層34Aを選択的に形成し、絶縁層34Aを含む全面
にストレージ電極となるべき第2の多結晶シリコン膜3
7を形成する工程と、マスク38を介して異方性エッチ
ングにより第2の多結晶シリコン膜37を選択除去し、
コンタクト部を取り囲む第2の多結晶シリコン膜による
内側壁部40a及び外側壁部40cを形成する工程と、
同一のマスク38を用いてウエットエッチングにて絶縁
膜34Aを除去する工程と、内側壁部40aをマスクと
して異方性エッチングにて層間絶縁膜にコンタクト孔4
2を形成する工程と、コンタクト孔42を通して一方の
ソース・ドレイン領域28bに接続し、多結晶シリコン
による内側壁部40a、外側壁部40c及びそれら間の
第1の多結晶シリコン膜による底面部40bに沿って第
3の多結晶シリコン膜43を形成しパターニングしてス
トレージ電極を形成する工程を有してなる。
タCとスイッチング用MOSトランジスタQとからなる
メモリセルを有し、キャパシタCがストレージ電極40
と之に沿う誘電体膜46及びプレート電極47で形成さ
れた半導体記憶装置の製造方法において、MOSトラン
ジスタQが形成された半導体基体21上に層間絶縁膜3
1,32を介してストレージ電極となるべき第1の多結
晶シリコン膜33を形成し、第1の多結晶シリコン膜3
3上にMOSトランジスタの一方のソース・ドレイン領
域28bとのコンタクト部に対応する部分を取り囲む絶
縁層34Aを選択的に形成し、絶縁層34Aを含む全面
にストレージ電極となるべき第2の多結晶シリコン膜3
7を形成する工程と、マスク38を介して異方性エッチ
ングにより第2の多結晶シリコン膜37を選択除去し、
コンタクト部を取り囲む第2の多結晶シリコン膜による
内側壁部40a及び外側壁部40cを形成する工程と、
同一のマスク38を用いてウエットエッチングにて絶縁
膜34Aを除去する工程と、内側壁部40aをマスクと
して異方性エッチングにて層間絶縁膜にコンタクト孔4
2を形成する工程と、コンタクト孔42を通して一方の
ソース・ドレイン領域28bに接続し、多結晶シリコン
による内側壁部40a、外側壁部40c及びそれら間の
第1の多結晶シリコン膜による底面部40bに沿って第
3の多結晶シリコン膜43を形成しパターニングしてス
トレージ電極を形成する工程を有してなる。
【0011】
【作用】第1の発明においては、ストレージ電極40を
MOSトランジスタとのコンタクト部を取り囲む内側壁
部40aと外側壁部40cと、これらに連続する底面部
40bとを有する形状に形成することにより、その内面
及び外面がストレージ電極40の表面積として利用で
き、キャパシタCの大容量化が可能となる。
MOSトランジスタとのコンタクト部を取り囲む内側壁
部40aと外側壁部40cと、これらに連続する底面部
40bとを有する形状に形成することにより、その内面
及び外面がストレージ電極40の表面積として利用で
き、キャパシタCの大容量化が可能となる。
【0012】また、第2の発明においては、ストレージ
電極40を構成する外側壁部40cをさらにまっすぐ上
方に延長する、或いは内側壁部40a側に折り曲げて延
長することにより、更にストレージ電極40の表面積が
増加し、キャパシタ容量が更に大きくなる。
電極40を構成する外側壁部40cをさらにまっすぐ上
方に延長する、或いは内側壁部40a側に折り曲げて延
長することにより、更にストレージ電極40の表面積が
増加し、キャパシタ容量が更に大きくなる。
【0013】更に、第3の発明における製造方法によれ
ば、第1の多結晶シリコン膜33上にコンタクト部を取
り囲むように絶縁膜34Aを形成し、さらに全面に第2
の多結晶シリコン膜37を形成して後、異方性エッチン
グにてパターニングし、多結晶シリコンによる内側壁部
40a、底面部40b及び外側壁部40cを形成した
後、絶縁膜34Aをウエットエッチで除去する工程を有
することにより、上記の特殊形状のストレージ電極40
を容易に形成することができる。
ば、第1の多結晶シリコン膜33上にコンタクト部を取
り囲むように絶縁膜34Aを形成し、さらに全面に第2
の多結晶シリコン膜37を形成して後、異方性エッチン
グにてパターニングし、多結晶シリコンによる内側壁部
40a、底面部40b及び外側壁部40cを形成した
後、絶縁膜34Aをウエットエッチで除去する工程を有
することにより、上記の特殊形状のストレージ電極40
を容易に形成することができる。
【0014】しかも、多結晶シリコンによる内側壁部
(いわゆるサイドウォール)40aをマスクにコンタク
ト孔42を形成することにより、狭い面積のコンタクト
孔42を形成することができ、ストレージ電極の一部を
構成する第3の多結晶シリコン膜43とMOSトランジ
スタとのコンタクト面積を小さくすることができる。
(いわゆるサイドウォール)40aをマスクにコンタク
ト孔42を形成することにより、狭い面積のコンタクト
孔42を形成することができ、ストレージ電極の一部を
構成する第3の多結晶シリコン膜43とMOSトランジ
スタとのコンタクト面積を小さくすることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を製法
と共に説明する。
と共に説明する。
【0016】先ず、図1Aに示すように、第1導電形例
えばP形のシリコン基板21の一主面に選択酸化による
厚さ400〜600nm程度のフィールド絶縁層22を
形成した後、SiO2 等によるゲート絶縁膜23を介し
て多結晶シリコン又はポリサイド、本例では多結晶シリ
コン膜24及びメタルシリサイド25からなるポリサイ
ド膜26を形成し、パターニングしてゲート電極、従っ
てワード線27を形成する。そして、このワード線27
及びフィールド絶縁層22をマスクに、セルフアライン
により、素子形成領域のシリコン基板面にソース・ドレ
イン領域となるN- 拡散層28(28a,28b)を形
成する。しかる後、ワード線27の両側にSiO2 から
なるサイドウォール29を形成する。ここで、爾後形成
されるストレージ電極とのコンタクト部に対応する側の
N-拡散層28bの面積は小さく形成される。
えばP形のシリコン基板21の一主面に選択酸化による
厚さ400〜600nm程度のフィールド絶縁層22を
形成した後、SiO2 等によるゲート絶縁膜23を介し
て多結晶シリコン又はポリサイド、本例では多結晶シリ
コン膜24及びメタルシリサイド25からなるポリサイ
ド膜26を形成し、パターニングしてゲート電極、従っ
てワード線27を形成する。そして、このワード線27
及びフィールド絶縁層22をマスクに、セルフアライン
により、素子形成領域のシリコン基板面にソース・ドレ
イン領域となるN- 拡散層28(28a,28b)を形
成する。しかる後、ワード線27の両側にSiO2 から
なるサイドウォール29を形成する。ここで、爾後形成
されるストレージ電極とのコンタクト部に対応する側の
N-拡散層28bの面積は小さく形成される。
【0017】次に、図1Bに示すように、CVD(化学
気相成長)法にて厚さ200〜300nm程度のSiO
2 系層間膜31、フッ酸系のウエットエッチング時の耐
エッチング膜となる厚さ10〜100nm程度のSiN
層間膜32及びストレージ電極の一部となるべき厚さ1
00〜300nm程度の第1の多結晶シリコン膜33を
順次堆積する。
気相成長)法にて厚さ200〜300nm程度のSiO
2 系層間膜31、フッ酸系のウエットエッチング時の耐
エッチング膜となる厚さ10〜100nm程度のSiN
層間膜32及びストレージ電極の一部となるべき厚さ1
00〜300nm程度の第1の多結晶シリコン膜33を
順次堆積する。
【0018】次に、図2Cに示すように、ストレージ電
極の形状形成用のSiO2 膜34を例えば厚さ200〜
500nm程度CVD法にて堆積した後、このSiO2
膜34のストレージ電極を形成すべき部分上に爾後のコ
ンタクト部分を取り囲むようなリング状パターンのレジ
スト層36を選択的に形成する。
極の形状形成用のSiO2 膜34を例えば厚さ200〜
500nm程度CVD法にて堆積した後、このSiO2
膜34のストレージ電極を形成すべき部分上に爾後のコ
ンタクト部分を取り囲むようなリング状パターンのレジ
スト層36を選択的に形成する。
【0019】次に、図2Dに示すように、レジスト層3
6をマスクとしてRIE(反応性イオンエッチング)に
てSiO2 膜34をパターニングし、リング状SiO2
膜34Aを形成する。このRIEは、SiO2 エッチン
グ装置により行うので、選択比がとり易い。
6をマスクとしてRIE(反応性イオンエッチング)に
てSiO2 膜34をパターニングし、リング状SiO2
膜34Aを形成する。このRIEは、SiO2 エッチン
グ装置により行うので、選択比がとり易い。
【0020】次に、図3Eに示すように、ストレージ電
極の一部となるべき厚さ100〜400nm程度の第2
の多結晶シリコン膜37をCVD法で堆積する。この第
2の多結晶シリコン膜37上に、爾後のコンタクト部分
を中心にリング状SiO2 膜34Aの中間にまで跨がる
位置に開口38aを有するレジスト層38を形成する。
極の一部となるべき厚さ100〜400nm程度の第2
の多結晶シリコン膜37をCVD法で堆積する。この第
2の多結晶シリコン膜37上に、爾後のコンタクト部分
を中心にリング状SiO2 膜34Aの中間にまで跨がる
位置に開口38aを有するレジスト層38を形成する。
【0021】しかる後、図3Fに示すように、レジスト
層38をマスクとしてRIEにて多結晶シリコン膜3
7,33を選択的にエッチング除去する。この選択エッ
チングでリング状SiO2 膜34Aの上面の一部が露出
し、且つリング状SiO2 膜34Aの内側に多結晶シリ
コン膜によるサイドウォール、従ってストレージ電極の
内側壁部40aが形成される。この選択エッチングはウ
エットエッチングの耐エッチング膜であるSiN膜32
のところで止まる。
層38をマスクとしてRIEにて多結晶シリコン膜3
7,33を選択的にエッチング除去する。この選択エッ
チングでリング状SiO2 膜34Aの上面の一部が露出
し、且つリング状SiO2 膜34Aの内側に多結晶シリ
コン膜によるサイドウォール、従ってストレージ電極の
内側壁部40aが形成される。この選択エッチングはウ
エットエッチングの耐エッチング膜であるSiN膜32
のところで止まる。
【0022】続いて、図4Gに示すように、同一のレジ
スト層38をマスクとして、フッ酸等のエッチング液を
用いたウエットエッチングによりリング状のSiO2 膜
34Aのみを選択除去する。このウエットエッチングに
より、空洞41が形成されると共に、この空洞41を囲
うように爾後ストレージ電極を構成する各部即ち、多結
晶シリコン膜37による内側壁部40aと多結晶シリコ
ン膜33による底面部40bと多結晶シリコン膜37に
よる外側壁40c及びその上端より内側壁部40a側に
折曲延長する上端延長部40dが形成される。
スト層38をマスクとして、フッ酸等のエッチング液を
用いたウエットエッチングによりリング状のSiO2 膜
34Aのみを選択除去する。このウエットエッチングに
より、空洞41が形成されると共に、この空洞41を囲
うように爾後ストレージ電極を構成する各部即ち、多結
晶シリコン膜37による内側壁部40aと多結晶シリコ
ン膜33による底面部40bと多結晶シリコン膜37に
よる外側壁40c及びその上端より内側壁部40a側に
折曲延長する上端延長部40dが形成される。
【0023】次に、図Hに示すように、レジスト層38
を残した状態で多結晶シリコン膜による内側壁部(所謂
サイドウォール)40aをマスクとしてRIEにて一方
のN - 拡散層38bに達するコンタクト孔42を形成す
る。このコンタクト孔42は、内側壁部40aに規制さ
れた狭い面積のコンタクト孔となる。
を残した状態で多結晶シリコン膜による内側壁部(所謂
サイドウォール)40aをマスクとしてRIEにて一方
のN - 拡散層38bに達するコンタクト孔42を形成す
る。このコンタクト孔42は、内側壁部40aに規制さ
れた狭い面積のコンタクト孔となる。
【0024】次に、図5Iに示すように、レジスト層3
8を除去した後、N- 拡散層38bと爾後のストレージ
電極とを接続するために、空洞41の内面を含むように
多結晶シリコン膜の全面にCVD法により厚さ50〜2
00nm程度の第3の多結晶シリコン膜43を堆積す
る。そして再びストレージ電極の外輪郭形状にパターニ
ングされたレジスト層44を形成する。このパターニン
グは、マスク合わせずれに対してかなりの余裕をもって
いる。なぜならば、このストレージ電極自体に大きな段
差があり、RIEを行った場合、図5Jに示すようにサ
イドウォールが形成されるからである。このRIEのと
きSiN膜も除去される。
8を除去した後、N- 拡散層38bと爾後のストレージ
電極とを接続するために、空洞41の内面を含むように
多結晶シリコン膜の全面にCVD法により厚さ50〜2
00nm程度の第3の多結晶シリコン膜43を堆積す
る。そして再びストレージ電極の外輪郭形状にパターニ
ングされたレジスト層44を形成する。このパターニン
グは、マスク合わせずれに対してかなりの余裕をもって
いる。なぜならば、このストレージ電極自体に大きな段
差があり、RIEを行った場合、図5Jに示すようにサ
イドウォールが形成されるからである。このRIEのと
きSiN膜も除去される。
【0025】次に、図5Jに示すように、レジスト層4
4をマスクに多結晶シリコン膜43,37及び33を選
択的にエッチング除去して内側壁部40a、底面部40
b、外側壁部40c及び上端延長部40dからなるスト
レージ電極40を形成する。
4をマスクに多結晶シリコン膜43,37及び33を選
択的にエッチング除去して内側壁部40a、底面部40
b、外側壁部40c及び上端延長部40dからなるスト
レージ電極40を形成する。
【0026】しかる後、ストレージ電極40の表面に誘
電体膜46を形成し、その上に多結晶シリコン膜による
プレート電極47を形成してキャパシタCを構成する。
一方層間絶縁層49を形成し、コンタクト孔48を形成
した後、他方のN- 拡散層38aにポリサイド膜(多結
晶シリコン膜50とメタルシリサイド膜51の積層膜)
によるビット線53を形成する。
電体膜46を形成し、その上に多結晶シリコン膜による
プレート電極47を形成してキャパシタCを構成する。
一方層間絶縁層49を形成し、コンタクト孔48を形成
した後、他方のN- 拡散層38aにポリサイド膜(多結
晶シリコン膜50とメタルシリサイド膜51の積層膜)
によるビット線53を形成する。
【0027】斯くして、図6に示すように、スイッチン
グ用MOSトランジスタQと、そのトランジスタQのN
- 拡散層38bに接続するキャパシタCを有し、そのキ
ャパシタCのストレージ電極40とN- 拡散層38bと
がストレージ電極40の内側壁部40aにより規制され
縮小されたコンタクト孔42を通して接続され、且つス
トレージ電極40が内側壁部40a、底面部40b、外
側壁部40c及び上端延長部40dから表面積の大きい
形状に形成された目的とするダイナミックRAM54を
得る。
グ用MOSトランジスタQと、そのトランジスタQのN
- 拡散層38bに接続するキャパシタCを有し、そのキ
ャパシタCのストレージ電極40とN- 拡散層38bと
がストレージ電極40の内側壁部40aにより規制され
縮小されたコンタクト孔42を通して接続され、且つス
トレージ電極40が内側壁部40a、底面部40b、外
側壁部40c及び上端延長部40dから表面積の大きい
形状に形成された目的とするダイナミックRAM54を
得る。
【0028】上述の実施例によれば、キャパシタCを構
成するストレージ電極40が内側壁部40a、底面部4
0b、外側壁部40c及び上端延長部40dを有する形
状に形成したので、ストレージ電極の外表面及び空洞の
内表面を利用でき、ストレージ電極40の表面積が大き
くなり、容量の大きいキャパシタを構成することができ
る。また、ストレージ電極40とN- 拡散層38bとの
コンタクト部においては、コンタクト孔42がストレー
ジ電極を構成する内側壁部40aに規制されて小さく形
成されるので、コンタクト面積を小さくすることができ
る。従って、ダイナミックRAMにおいて、そのメモリ
セルの微小化、高密度化が図れる。
成するストレージ電極40が内側壁部40a、底面部4
0b、外側壁部40c及び上端延長部40dを有する形
状に形成したので、ストレージ電極の外表面及び空洞の
内表面を利用でき、ストレージ電極40の表面積が大き
くなり、容量の大きいキャパシタを構成することができ
る。また、ストレージ電極40とN- 拡散層38bとの
コンタクト部においては、コンタクト孔42がストレー
ジ電極を構成する内側壁部40aに規制されて小さく形
成されるので、コンタクト面積を小さくすることができ
る。従って、ダイナミックRAMにおいて、そのメモリ
セルの微小化、高密度化が図れる。
【0029】一方、本実施例の製法においては、ストレ
ージ電極形状に対応するリング状SiO2 膜34Aを形
成し、このリング状SiO2 膜34Aを包むように形成
した多結晶シリコン膜33,37に対し、第1のレジス
ト層38を介して異方性エッチングで多結晶シリコン膜
33,37をリング状SiO2 膜34Aが一部露出する
ようにパターニングしてサイドウォールとされた多結晶
シリコン膜による内側壁部40aを形成し、その後、ウ
エットエッチングでリング状SiO2 膜34Aを選択除
去することにより、内側壁部40a、底面部40b、外
側壁部40c及び上端延長部40dを有した表面積の大
きい特殊形状のストレージ電極を形成することができ
る。
ージ電極形状に対応するリング状SiO2 膜34Aを形
成し、このリング状SiO2 膜34Aを包むように形成
した多結晶シリコン膜33,37に対し、第1のレジス
ト層38を介して異方性エッチングで多結晶シリコン膜
33,37をリング状SiO2 膜34Aが一部露出する
ようにパターニングしてサイドウォールとされた多結晶
シリコン膜による内側壁部40aを形成し、その後、ウ
エットエッチングでリング状SiO2 膜34Aを選択除
去することにより、内側壁部40a、底面部40b、外
側壁部40c及び上端延長部40dを有した表面積の大
きい特殊形状のストレージ電極を形成することができ
る。
【0030】そして、その後、内側壁部40aをマスク
としてRIEによりN- 拡散層38bに達するコンタク
ト孔42を形成するので、小さな面積のコンタクト孔を
形成することができる。
としてRIEによりN- 拡散層38bに達するコンタク
ト孔42を形成するので、小さな面積のコンタクト孔を
形成することができる。
【0031】また、ストレージ電極の形状は多結晶シリ
コン膜33上のリング状SiO2 膜34Aにより決めら
れる。このSiO2 膜34Aの選択エッチングはSiO
2 エッチング装置を用いて行うので、SiO2 とSiと
の選択比がとり易く、オーバーエッチング量が十分に確
保できる。
コン膜33上のリング状SiO2 膜34Aにより決めら
れる。このSiO2 膜34Aの選択エッチングはSiO
2 エッチング装置を用いて行うので、SiO2 とSiと
の選択比がとり易く、オーバーエッチング量が十分に確
保できる。
【0032】図7は本発明の他の実施例を示す。本例
は、ストレージ電極40として内側壁部40aと底面部
40bと外側壁部40cからなる形状に形成する。これ
は、図3Eのパターニングに際し、レジスト層38の開
口部を鎖線38bに示すように大きくすることによって
容易に形成できる。他の構成は図6と同様であるので詳
細説明を省略する。
は、ストレージ電極40として内側壁部40aと底面部
40bと外側壁部40cからなる形状に形成する。これ
は、図3Eのパターニングに際し、レジスト層38の開
口部を鎖線38bに示すように大きくすることによって
容易に形成できる。他の構成は図6と同様であるので詳
細説明を省略する。
【0033】本実施例においても、ストレージ電極40
のN- 拡散層38bとのコンタクト面積を狭くすると共
に、従来に比べてストレージ電極40の表面積を増すこ
とができキャパシタCの大容量化が図られる。従ってダ
イナミックRAMにおけるメモリセルの微細化、高密度
化を促進できる。
のN- 拡散層38bとのコンタクト面積を狭くすると共
に、従来に比べてストレージ電極40の表面積を増すこ
とができキャパシタCの大容量化が図られる。従ってダ
イナミックRAMにおけるメモリセルの微細化、高密度
化を促進できる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、キャパシタのストレー
ジ電極とスイッチング用MOSトランジスタとのコンタ
クト部の面積を狭くすることができると共に、ストレー
ジ電極の表面積を増加することができ、メモリセルの微
細化、高密度化に適した半導体記憶装置を提供すること
ができる。
ジ電極とスイッチング用MOSトランジスタとのコンタ
クト部の面積を狭くすることができると共に、ストレー
ジ電極の表面積を増加することができ、メモリセルの微
細化、高密度化に適した半導体記憶装置を提供すること
ができる。
【0035】また、本製法によれば、内側壁部、底面部
及び外側壁部を有する表面積の大きいストレージ電極を
容易に形成することができ、且つこの内側壁部をマスク
として利用してコンタクト孔を形成することにより、ス
イッチングMOSトランジスタとのコンタクト面積を小
さくすることができ、半導体記憶装置のメモリセルの微
細化、高密度化を可能とする。
及び外側壁部を有する表面積の大きいストレージ電極を
容易に形成することができ、且つこの内側壁部をマスク
として利用してコンタクト孔を形成することにより、ス
イッチングMOSトランジスタとのコンタクト面積を小
さくすることができ、半導体記憶装置のメモリセルの微
細化、高密度化を可能とする。
【図1】本発明に係るダイナミックRAMの製造工程図
(その1)である。
(その1)である。
【図2】本発明に係るダイナミックRAMの製造工程図
(その2)である。
(その2)である。
【図3】本発明に係るダイナミックRAMの製造工程図
(その3)である。
(その3)である。
【図4】本発明に係るダイナミックRAMの製造工程図
(その4)である。
(その4)である。
【図5】本発明に係るダイナミックRAMの製造工程図
(その5)である。
(その5)である。
【図6】本発明に係るダイナミックRAMの一例を示す
構成図である。
構成図である。
【図7】本発明に係るダイナミックRAMの他の例を示
す構成図である。
す構成図である。
【図8】従来のダイナミックRAMの構成図である。
21 P形シリコン基板 22 フィールド絶縁層 23 ゲート絶縁膜 26 ポリサイド膜 27 ワード線 28a,28b N- 拡散層 31 SiO2 層間膜 32 SiN層間膜 33,37,43 多結晶シリコン膜 34A リング状SiO2 膜 38,44 レジスト層 40 ストレージ電極 40a 内側壁部 40b 底面部 40c 外側壁部 40d 上端延長部 42 コンタクト孔 Q スイッチング用MOSトランジスタ C キャパシタ 46 誘電体膜 47 プレート電極 48 コンタクト孔 49 層間絶縁膜 53 ビット線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/108 H01L 21/822 H01L 21/8242 H01L 27/04
Claims (3)
- 【請求項1】 電荷を蓄積するキャパシタとスイッチン
グ用MOSトランジスタからなるメモリセルを有し、該
キャパシタがストレージ電極と之に沿う誘電体膜及びプ
レート電極で形成された半導体記憶装置において、上記ストレージ電極が、第1の多結晶シリコン膜と、該
第1の多結晶シリコン膜上に形成された第2の多結晶シ
リコン膜と、該第1の多結晶シリコン膜及び該第2の多
結晶シリコン膜を覆った第3の多結晶シリコン膜とから
成り、 上記第3の多結晶シリコン膜が上記MOSトランジスタ
にコンタクトされ、 上記第2の多結晶シリコン膜及び該第2の多結晶シリコ
ン膜を覆う第3の多結晶シリコン膜により、上記MOS
トランジスタとのコンタクト部を取り囲む上記ストレー
ジ電極の内側壁部と外側壁部が形成され、 上記第1の多結晶シリコン膜及び該第1の多結晶シリコ
ン膜を覆う第3の多結晶シリコン膜により、上記内側壁
部及び上記外側壁部に連続する上記ストレージ電極の底
面部が形成されている ことを特徴とする半導体記憶装
置。 - 【請求項2】 ストレージ電極を構成する上記外側壁部
が、さらにまっすぐ上方に延長されて、或いは内側壁部
側に折り曲げられて延長されてなることを特徴とする請
求項1記載の半導体記憶装置。 - 【請求項3】 電荷を蓄積するキャパシタとスイッチン
グ用MOSトランジスタとからなるメモリセルを有し、
該キャパシタがストレージ電極と之に沿う誘電体膜及び
プレート電極で形成された半導体記憶装置の製造方法に
おいて、 上記MOSトランジスタが形成された半導体基体上に層
間絶縁膜を介してストレージ電極となるべき第1の多結
晶シリコン膜を形成し、該第1の多結晶シリコン膜上に
上記MOSトランジスタの一方のソース・ドレイン領域
とのコンタクト部に対応する部分を取り囲む絶縁層を選
択的に形成し、該絶縁層を含む全面にストレージ電極と
なるべき第2の多結晶シリコン膜を形成する工程と、 マスクを介して異方性エッチングにより上記第2の多結
晶シリコン膜を選択除去し、コンタクト部を取り囲む第
2の多結晶シリコン膜により内側壁部及び外側壁部を形
成する工程と、 上記マスクを用いてウエットエッチングにて上記絶縁膜
を除去する工程と、 上記内側壁部をマスクとして異方性エッチングにて上記
層間絶縁膜にコンタクト孔を形成する工程と、 上記コンタクト孔を通して上記一方のソース・ドレイン
領域に接続し、上記多結晶シリコンによる内側壁部、外
側壁部及びそれら間の第1の多結晶シリコン膜による底
面部に沿って第3の多結晶シリコン膜を形成しパターニ
ングしてストレージ電極を形成する工程を有することを
特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32561792A JP3216279B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32561792A JP3216279B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06177348A JPH06177348A (ja) | 1994-06-24 |
JP3216279B2 true JP3216279B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18178866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32561792A Expired - Fee Related JP3216279B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 半導体記憶装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216279B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5759890A (en) * | 1996-08-16 | 1998-06-02 | United Microelectronics Corporation | Method for fabricating a tree-type capacitor structure for a semiconductor memory device |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP32561792A patent/JP3216279B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06177348A (ja) | 1994-06-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |