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JP3272565B2 - 排煙処理装置 - Google Patents

排煙処理装置

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JP3272565B2
JP3272565B2 JP09677395A JP9677395A JP3272565B2 JP 3272565 B2 JP3272565 B2 JP 3272565B2 JP 09677395 A JP09677395 A JP 09677395A JP 9677395 A JP9677395 A JP 9677395A JP 3272565 B2 JP3272565 B2 JP 3272565B2
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calcium compound
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
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  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石灰石膏法による湿式
排煙脱硫装置を用いて、石炭焚きボイラなどから排出さ
れる排煙中の粉塵や亜硫酸ガスを取除く排煙処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特に石炭焚きボイラ用の湿式排煙
脱硫装置においては、排煙中に含まれる不純物(HF、
HCl、Alなど)の脱硫性能(吸収剤の活性)や副生
品である石膏の品質等への悪影響が問題となっており、
これを解決するために、例えば特開昭53−10296
7号公報や、特開昭55−124530号公報等に示さ
れるように、アルカリ剤(例えば、NaOH)を添加す
ることにより吸収剤スラリのpHを5以上に維持するこ
とが行われている。なお前記不純物は、スラリ液中に溶
解することにより蓄積され、吸収剤粒子の表面を覆い一
種のマスキング現象を起こして吸収剤の活性(亜硫酸ガ
スとの反応性)を低下させ、石膏品質を低下させること
が分かっている。またこれら不純物はpH5以上でスラ
リ溶液に格段に溶解し難くなるため、上記のようにアル
カリ剤を添加してpHを5以上に維持する方法が採られ
ているのである。
【0003】図4は、この種の脱硫装置を適用した排煙
処理装置の従来例を示す全体構成図であり、図5は、こ
の脱硫装置で行われる吸収剤(石灰石)の供給量制御方
法を示す図である。図4において、石炭焚きボイラ1か
ら出る排煙は、電気集塵装置2(ESP)でフライアッ
シュなどの粉塵を取除かれた後、導入ダクト3により脱
硫装置10に導かれ、脱硫装置10において亜硫酸ガス
を除かれた後、導出ダクト4により排出ダクト5に導か
れ、さらに排出ダクト5により煙突6に導かれてこの煙
突6から大気中に放出されるように構成されている。
【0004】なお、導入ダクト3の途上には、排煙を昇
圧して後述する吸収塔11に送り込む脱硫ファン7が設
けられている。また、ガスガスヒータ(以下、GGHと
称する)8が、導入ダクト3と導出ダクト4にまたがる
ようにして設けられている。このGGH8は、熱交換器
の一種であり、未処理排煙を冷却して脱硫処理のための
適温にする一方、未処理排煙から除去した熱を処理済排
煙に加えて、白煙化防止または拡散,後流設備(ダクト
など)の腐食防止のための加熱を行うもので、例えば回
転蓄熱式のGGHの場合には、適宜洗浄してエレメント
の閉塞を防止する必要がある。
【0005】脱硫装置10は、この場合タンク酸化方式
の脱硫装置であり、底部のタンク12にカルシウム化合
物含有スラリ(この場合石灰石からなるもので、以下、
吸収剤スラリという。)が供給される吸収塔11と、前
記タンク12内の吸収剤スラリを吸収塔11上部の排煙
導入部11aに送って排煙と接触させるための循環ポン
プ13と、吸収塔11のタンク12内に支持されて図示
省略したモータにより水平回転する攪拌棒14と、タン
ク12内に酸化のための空気を送り込むブロワ15とを
備え、例えばタンク12内底部に配設した空気供給管
(図示省略)よりバブリングにより空気を供給し、タン
ク12内で亜硫酸ガスを吸収した吸収剤スラリと空気と
を効率良く接触させて全量酸化し石膏を得るものであ
る。
【0006】すなわち、この装置では吸収塔11の排煙
導入部11aに未処理排煙を導き、循環ポンプ13によ
りヘッダパイプ16から噴射した吸収剤スラリに接触さ
せて、未処理排煙中の亜硫酸ガスを吸収除去し、排煙導
出部11bから処理済排煙として排出させる。ヘッダパ
イプ16から噴射された亜硫酸ガスを吸収しつつ、充填
材17を経由して流下する吸収剤スラリは、タンク12
内において攪拌棒14により攪拌されつつ、バブリング
により発生した多数の気泡と接触して酸化され、さらに
は中和反応を起こして石膏が生成する。なお、吸収塔1
1の排煙導出部11bには、ミストエリミネータ18が
設けられ、処理済み排煙中のミスト(タンク11内のス
ラリがミスト化したもの)が除去され、タンク12内に
戻されるようになっている。また、これらの処理中に起
きている主な反応は以下の反応式(1)乃至(3)のと
おりである。
【0007】
【化1】 (吸収塔排煙導入部) SO2 + H2 O → H+ + HSO3 - (1) (タンク) H+ + HSO3 - + 1/2O2 → 2H+ + SO4 2- (2) 2H+ + SO4 2- + CaCO3 + H2 O → CaSO4 ・2H2 O + CO2 (3)
【0008】これによりタンク12内のスラリには、石
膏(CaSO4 ・2H2 O)と吸収剤である少量の石灰
石(CaCO3 )が懸濁し、これらがスラリポンプ20
により吸い出され、濃縮された後、固液分離機21に供
給されてろ過され、水分の少ない石膏22(通常、水分
含有率10%程度)として採り出される。一方、固液分
離機21からのろ液(主に水)は、一旦ろ液タンク23
に送られ必要に応じ補充水Wを追加された後、ポンプ2
4により吸収剤スラリ槽25に送られて、石灰石サイロ
26から供給される石灰石27と混ぜ合わされ、吸収剤
スラリとしてスラリポンプ28により再びタンク12に
供給される。
【0009】そして、ろ液タンク23から吸収剤スラリ
槽25への配管の途上には、流量制御弁31が設けら
れ、この流量制御弁31を制御する流量コントローラ3
2の働きによって、サイロ26からの石灰石27の供給
流量に応じて予め設定された比例割合の水が吸収剤スラ
リ槽25に供給され、吸収剤スラリ槽25には所定の水
分率の吸収剤スラリが生成されるようになっている。ま
た、吸収剤スラリ槽25には、液位検出器33が設けら
れ、この液位検出器33の検出信号に基づいてサイロ2
6の切出器34を制御する液位コントローラ35の働き
によって、常に吸収剤スラリ槽25の液位が略一定とな
るように、石灰石27が供給される構成となっている。
【0010】また、スラリポンプ28によって吸収剤ス
ラリ槽25からタンク12に吸収剤スラリを供給する配
管の途上には、流量制御弁36が設けられ、この流量制
御弁36を制御する流量コントローラ37の働きによ
り、タンク12への吸収剤スラリの供給流量が制御され
るようになっている。すなわち、流量コントローラ37
には図4に示す如く、タンク12内のスラリのpHを検
出するpH検出器38と、吸収塔11に導入される排煙
の亜硫酸ガス(SO2 )濃度を検出する入口濃度検出器
39と、ボイラ1の負荷(あるいはボイラ空気流量また
は処理ガス流量)を検出するボイラ負荷検出器40とが
電気的に接続され、これら検出器からの出力値(入口S
2 濃度A、ボイラ負荷B、吸収塔タンクpH値C)に
基づいて吸収剤(この場合石灰石)の必要供給量を算出
し、吸収剤スラリの供給流量がこの算出値に相当するよ
うに流量制御弁36の開度を調節する機能が設けられて
いる。
【0011】そして、流量コントローラ37における吸
収剤の必要供給量の算出は、例えば図5に示す処理によ
り行われていた。すなわち、まず入口SO2 濃度Aとボ
イラ負荷Bとを掛合わせた値x(x=A・B)より、予
め設定された関数fに基づいて亜硫酸ガスの流量に応じ
た基本吸収剤供給量f(x)を算出する。一方、吸収塔
タンクpH値CとpH設定値P(P=5〜6)との偏差
から、追加吸収剤供給量gを算出する。そして、これら
基本吸収剤供給量f(x)と追加吸収剤供給量gとを加
え合わせて、最終的な吸収剤供給量の制御目標流量Q
(Q=f(x)+g)を算出する。
【0012】なお、ここでf(x)は、例えばf(x)
=α・xと設定され、比例係数αは、例えば基本吸収剤
供給量f(x)が、値xから決めるSO2 の量に対して
反応する吸収剤の化学量論的当量の供給量となるように
設定されている。また、追加吸収剤供給量gは、前記偏
差とその微積分値とから算出されるようになっており、
例えば吸収塔タンクpH値CがpH設定値であるP=5
〜6よりも低下すると比例感度に応じた分の追加吸収剤
供給量gが算出されて制御目標流量Qに加えられるよう
になっており、その際吸収塔タンクpH値Cの低下の速
度(前記偏差の微分値)が大きいとそれに応じて加えら
れる追加吸収剤供給量gの値が大きくなるようになって
いる。なお、追加吸収剤供給量gは、吸収塔タンクpH
値により決定するのでなく、図5の括弧内に示すよう
に、吸収塔出口SO2 濃度の検出値と設定値の偏差によ
り、吸収塔出口SO2 濃度を目標値に維持するように、
決定してもよい。
【0013】また、吸収塔11のタンク12には、ポン
プ41によりアルカリ剤タンク42内のアルカリ剤(例
えば、NaOH)が供給されるようになっている。ここ
で、ポンプ41は一定流量のアルカリ剤を供給するもの
であるが、その運転または停止あるいは運転時の吐出流
量の調整は、従来適宜作業者の判断により行われてい
た。なお、アルカリ剤の添加方式には、図4のように直
接タンク12に供給する方式の他に、前述の特開昭53
−102967号公報にも示されるように、例えば吸収
剤スラリ槽25に投入することにより吸収剤スラリに混
入させて添加する方式もあるが、何れにしろ従来このア
ルカリ添加の実行時期またはその添加量の調整は排煙処
理システムの運転を管理する作業者の経験等に基づく判
断により行われていた。具体的には、例えは作業者は、
吸収塔タンクpH値や吸収塔出口SO2 濃度等を常に監
視し、吸収塔タンクpH値が5以下に低下した場合や、
吸収塔出口SO2 濃度が目標値を下回った場合に、アル
カリ剤の添加を開始し、あるいはアルカリ剤の添加量を
増量する調節を行っていた。
【0014】なお図4には示していないが、従来の脱硫
装置では、未反応石灰石が副産物である石膏中に混在す
るのを防止すべく、例えは特開昭51−97597号公
報に示されるように、処理後のスラリに硫酸を加えて未
反応石灰石と反応させる場合もあった。また、吸収塔1
1のタンク12内の水分量調整は、例えばろ液タンク2
3の水を直接タンク12に供給するライン(配管)を設
けてこのラインの流量を制御することにより行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の排煙
脱硫装置は上述のように、アルカリ剤を添加し、あるい
は吸収塔タンクpH値の検出値に基づいて吸収剤の供給
量を制御することにより、吸収塔タンクpH値を5以上
に維持して、前述の不純物による反応の活性低下(脱硫
率の低下)や石膏の品質低下を抑制しているものである
が、アルカリ剤や吸収剤等の消費量を低く抑制しつつ、
不純物による活性低下を有効に防止して脱硫性能や石膏
品質の向上維持を図る上で以下のような問題点を残して
いた。
【0016】(1)アルカリ剤の添加開始または添加量
増加等の調節が、吸収塔タンクpH値や吸収塔出口SO
2 濃度等が所定値を下回ったときに、これを認識した作
業者により行われていた。このためアルカリ剤の添加開
始または添加量増加の操作がなされ、その効果が現れる
までの間、一時的な性能低下が避けられなかった。そし
て、これを解決するために、常に多めのアルカリ剤を投
入しつつ運転する方法も行われていたが、この場合に
は、アルカリ剤が多量に必要となり脱硫装置の運転コス
トの増加を招く。
【0017】(2)従来は、吸収塔タンクのpH値等が
下がったことを作業者が確認した上で、作業者の主観に
より、アルカリ剤を投入し、あるいはアルカリ剤の投入
量を調整していたので、作業者の熟練度等によっては、
不必要にアルカリ剤が投入され多量のアルカリ剤を無駄
に使用する恐れや、活性が低下したまま運転が長時間な
されることがあった。というのは、どのような場合に、
性能低下するのか明確にされていなかったため、活性低
下して初めてアルカリ注入を行うか、あるいは実際には
活性が低下していないのにアルカリ剤が長時間投入され
てしまうといった不具合が起きる可能性があった。
【0018】(3)上記のように、従来は吸収塔タンク
のpH値が下がると、通常無条件に吸収剤の供給量を増
加させていたので、必ずしも吸収剤が不足して活性低下
が起こっているわけではない場合にも吸収剤が多量に供
給され、吸収剤の消費量が無用に多くなり運転コストの
増加を招くという問題や、多量の未反応吸収剤が処理後
スラリに混在することになり、副産物である石膏の品質
が悪くなるという問題があった。なお、このような場合
にも石膏の品質を高く確保するために、前述したように
処理後スラリに硫酸を加える方法があるが、この方法を
採用した場合でも、硫酸を加える必要が生じてやはり運
転コストの増加を招く。
【0019】本発明は上記従来技術の水準に鑑み、少な
いアルカリ剤で有効かつ的確に吸収剤の活性維持(高い
脱硫性能の維持)ができ、さらには吸収剤等の必要量も
的確に調整して低い運転コストで高い脱硫率が達成で
き、高品質の石膏が回収できる排煙処理装置を提供する
ことを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、発明者らは、まず脱硫装置が性能低下する要因を分
析したところ、ガスガスヒータがエレメントを洗浄する
洗浄運転にあるとき、あるいは集塵機が荷電トリップに
より停止したときなどの、限定された特殊運転状態(非
定常運転時)において、未処理排煙に含まれたまま吸収
塔に流入する不純物の量が極端に増加して、吸収剤の活
性(脱硫性能)が大きく低下することが判明した。そし
て従来は、このような非定常運転状態となったときに
も、吸収塔タンク内スラリのpH値や吸収塔出口SO2
濃度等が所定値を下回ったときにはじめて、これを認識
した作業者によりアルカリ投入が行われているか、ある
いは、このような非定常運転状態においてのみ必要とさ
れる多量のアルカリ剤を常時投入する方式が採用されて
いたことが分かった。本発明はこのような事実に基づい
て完成されたもので、次の(1)乃至(5)の発明を含
むものである。
【0021】(1)亜硫酸ガスを含む未処理排煙の熱に
より処理後排煙を加熱するガスガスヒータと、このガス
ガスヒータを出た排煙を吸収塔に導いてカルシウム化合
物を含有するスラリと接触させ、亜硫酸ガスを吸収除去
するとともに石膏を生成させる湿式排煙脱硫装置とを備
えた排煙処理装置において、前記スラリ内にアルカリ剤
を投入する投入手段と、前記吸収塔内の前記スラリのp
Hを検出するpH検出器と、前記ガスガスヒータの運転
状態を検出するガスガスヒータ運転状態検出手段と、前
記pH検出器及びガスガスヒータ運転状態検出手段から
の信号によりアルカリ剤の投入量を制御するアルカリ剤
投入制御手段とを設け、前記吸収塔内のスラリのpHと
前記ガスガスヒータの運転状態を検出し、前記スラリの
pHが予め設定された目標値より低下するか、あるいは
前記ガスガスヒータの運転状態が前記未処理排煙中の不
純物量を増加させる非定常運転状態となったことが検出
された時点で前記スラリのpHが前記目標値に上昇し、
かつ前記非定常運転状態が終了するまで、少なくとも予
め設定された一定流量のアルカリ剤を前記スラリ内に投
入し得るようにしてなることを特徴とする排煙処理装
置。
【0022】(2)亜硫酸ガスを含む排煙中の粉塵を取
除く集塵機と、この集塵機で除塵された排煙を吸収塔に
導いてカルシウム化合物を含有するスラリと接触させ、
亜硫酸ガスを吸収除去するとともに石膏を生成させる湿
式排煙脱硫装置とを備えた排煙処理装置において、前記
スラリ内にアルカリ剤を投入する投入手段と、前記吸収
塔内の前記スラリのpHを検出するpH検出器と、前記
集塵機の運転状態を検出する集塵機運転状態検出手段
と、前記pH検出器及び集塵機運転状態検出手段からの
信号によりアルカリ剤の投入量を制御するアルカリ剤投
入制御手段とを設け、前記吸収塔内のスラリのpHと前
記集塵機の運転状態を検出し、前記スラリのpHが予め
設定された目標値より低下するか、あるいは前記集塵機
の運転状態が前記未処理排煙中の不純物量を増加させる
非定常運転状態となったことが検出された時点で前記ス
ラリのpHが前記目標値に上昇し、かつ前記非定常運転
状態が終了するまで、少なくとも予め設定された一定流
量のアルカリ剤を前記スラリ内に投入し得るようにして
なることを特徴とする排煙処理装置。
【0023】(3)亜硫酸ガスを含む未処理排煙の熱に
より処理後排煙を加熱するガスガスヒータと、未処理排
煙中の粉塵を取除く集塵機と、このガスガスヒータ及び
集塵機を通した排煙を吸収塔に導いてカルシウム化合物
を含有するスラリと接触させ、亜硫酸ガスを吸収除去す
るとともに石膏を生成させる湿式排煙脱硫装置とを備え
た排煙処理装置において、前記スラリ内にアルカリ剤を
投入する投入手段と、前記吸収塔内の前記スラリのpH
を検出するpH検出器と、前記ガスガスヒータの運転状
態を検出するガスガスヒータ運転状態検出手段と、前記
集塵機の運転状態を検出する集塵機運転状態検出手段
と、前記pH検出器及びガスガスヒータ並びに集塵機運
転状態検出手段からの信号によりアルカリ剤の投入量を
制御するアルカリ剤投入制御手段とを設け、前記吸収塔
内のスラリのpHと前記ガスガスヒータ及び集塵機の運
転状態を検出し、前記スラリのpHが予め設定された目
標値より低下するか、あるいは前記ガスガスヒータ及び
集塵装置の運転状態が前記未処理排煙中の不純物量を増
加させる非定常運転状態となったことが検出された時点
で前記スラリのpHが前記目標値に上昇し、かつ前記非
定常運転状態が終了するまで、少なくとも予め設定され
た一定流量のアルカリ剤を前記スラリ内に投入し得るよ
うにしてなることを特徴とする排煙処理装置。
【0024】(4)前記スラリに含有されるカルシウム
化合物の供給量を調整する供給量調整手段と、前記吸収
塔内の前記スラリのカルシウム化合物濃度を検出するカ
ルシウム化合物濃度検出手段と、このカルシウム化合物
濃度検出手段からの信号によりカルシウム化合物の供給
量を制御するカルシウム化合物供給量制御手段とを設
け、このカルシウム化合物濃度検出手段の検出値が予め
設定された目標値より低下した時点で、前記検出値が前
記目標値に上昇するまで前記カルシウム化合物の供給量
を増加させ得るようにしてなることを特徴とする前記
(1)乃至(3)のいずれかの排煙処理装置。
【0025】(5)前記スラリに含有されるカルシウム
化合物の供給量を調整する供給量調整手段と、処理後排
煙の亜硫酸ガス濃度を検出する亜硫酸ガス濃度検出手段
と、この亜硫酸ガス濃度検出手段からの信号によりカル
シウム化合物の供給量を制御するカルシウム化合物供給
量制御手段とを設け、この亜硫酸ガス濃度検出手段の検
出値が予め設定された目標値を超えた時点で、前記検出
値が前記目標値以下になるまで前記カルシウム化合物の
供給量を増加させ得るようにしてなることを特徴とする
前記(1)乃至(3)のいずれかの排煙処理装置。
【0026】
【作用】本発明の排煙処理装置により排ガスを処理する
場合、pH検出器により検出される吸収塔内のスラリの
pHが予め設定された目標値より低下するか、あるいは
運転状態検出手段によりGGH又は集塵機の運転状態が
吸収塔内に流入する未処理排煙中の不純物を増加させる
非定常運転状態となったことが検出されると、投入制御
手段の制御により、スラリ内にアルカリ剤を投入する投
入手段が瞬時に作動して、吸収塔内のスラリのpHが前
記目標値に上昇し、かつ前記非定常運転状態が終了する
まで、少なくとも予め設定された一定流量のアルカリ剤
がスラリ内に自動投入される。
【0027】このため、GGH又は集塵機の運転状態が
前記非定常運転状態となっときには、吸収塔内のスラリ
のpH値にかかわらず、少なくとも一定量のアルカリ剤
の投入が瞬時に開始され、前記非定常運転状態となるこ
とに起因して極端な性能低下が起こる前に(吸収塔内の
スラリのpHや吸収塔出口SO2 濃度等が低下傾向を示
す前に)、作業者の判断によらず、先行してアルカリ剤
が投入されることになる。また、吸収塔内のスラリのp
Hが目標値より低下したときには、GGH又は集塵機の
運転状態にかかわらず、やはり少なくとも一定量のアル
カリ剤の投入が開始されるから、前記非定常運転状態と
なること以外の要因(例えば、排煙中に含まれるそもそ
もの不純物の量が燃料等の関係により増加した場合等)
により、活性低下が起こっても、吸収塔内のスラリのp
H値が低下した時点で、作業者の判断によらず自動的に
アルカリ剤が投入される。しかも、このアルカリ剤の投
入は、吸収塔内のスラリのpHが目標値に上昇し、かつ
前記非定常運転状態が終了するまで続けられるから、ア
ルカリ剤投入の起因がなんであれ、アルカリ剤を投入す
べき状態が存在する限り確実にアルカリ剤投入が続けら
れる。
【0028】また、吸収剤であるカルシウム化合物の供
給量を調整する供給量調整手段と、吸収塔内のスラリの
カルシウム化合物濃度又は処理後排煙の亜硫酸ガス濃度
を検出する検出手段の検出値が予め設定された目標値を
超えると、前記供給量調整手段を制御して前記検出値が
前記目標値以下となるまでカルシウム化合物の供給量を
増加させる供給量制御手段とを設けた場合には、吸収塔
内のスラリのpH値とは無関係に、吸収塔内のスラリの
カルシウム化合物濃度又は処理後排煙の亜硫酸ガス濃度
に基づいて吸収剤の供給量を常時必要最小限に維持する
ことができる。すなわち、従来のように吸収塔タンクの
pH値に基づき吸収剤の供給量を調整する構成である
と、吸収塔タンクのpH値の低下により、アルカリ剤が
投入されるとともに吸収剤の供給量も無条件に増加する
ので、必ずしも吸収剤不足によりpH値が低下したわけ
ではない場合に吸収剤を無駄に供給することになるが、
吸収塔内のスラリのカルシウム化合物濃度又は未処理排
煙の亜硫酸ガス濃度に基づいて吸収剤の供給量を制御す
れば、このような不具合が解消される。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。図1は本発明の排煙処理装置の一例を示す全
体構成図、図2は本実施例における投入制御手段の処理
内容(機能)を示す説明図、図3は本実施例における供
給量制御手段の処理内容(機能)を示す説明図である。
なお、図4に示す従来の排煙処理装置と同様の構成要素
には同符号を付してその説明を省略する。
【0030】図1に示す排煙処理装置は、従来例と同様
の吸収塔11などからなる湿式排煙脱硫装置100を有
し、従来例と異なる構成要素としては、吸収塔11のタ
ンク12内にアルカリ剤を投入する投入手段110と、
GGH8の運転状態を検出するGGH運転状態検出手段
120と、電気集塵機2の運転状態を検出する集塵機運
転状態検出手段130と、前記投入手段110を制御す
る投入制御手段140と、吸収剤である石灰石(カルシ
ウム化合物)の供給量を調整する吸収剤供給量調整手段
150と、吸収塔内のスラリのカルシウム化合物濃度を
検出する石灰石濃度検出手段(カルシウム化合物濃度検
出手段)160と、この石灰石濃度検出手段160の検
出値Fなどに基づいて前記供給量調整手段150を制御
する供給量制御手段170とを備えている。なお、この
実施例及び本発明における湿式排煙脱硫装置100と
は、図1では、ボイラ1、電気集塵機2、導入ダクト
3、導出ダクト4、排出ダクト5、煙突6、脱硫ファン
7、GGH8及びこれらに付帯された設備以外の要素に
より構成されたものをいうが、例えば脱硫ファン7やG
GH8なども含めて湿式排煙脱硫装置と称することもあ
る。
【0031】ここで投入手段110は、この場合アルカ
リ剤タンク42と、アルカリ剤注入用のポンプ41と、
吸収塔11のタンク12とポンプ41とを結ぶ配管の途
上に設けられた流量制御弁111と、この流量制御弁を
駆動するソレノイドまたは空気源及び空圧制御弁(図示
略)などの駆動部からなる。なお、アルカリ剤として
は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジ
ウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウムなどの水酸化物が使用で
きる。
【0032】GGH8の運転状態を検出するGGH運転
状態検出手段120は、この場合少なくとも、除塵操
作、洗浄動作及び洗浄水受入動作等の、吸収塔11内に
流入する未処理排煙中の不純物を増加させる非定常運転
状態となったときに検出信号Dを出力するものである。
この、GGH運転状態検出手段120は、具体的には、
例えばその処理状態に応じて信号を出力するGGH8自
体のコントローラにより構成でき、必ずしも図1に示す
如くGGH8の本体部に設けられる必要はない。電気集
塵機2の運転状態を検出する集塵機運転状態検出手段1
30は、この場合少なくとも、集塵機2の荷電トリップ
による停止や、出口煤塵濃度が異常に高くなったことを
検出して検出信号Eを出力するもので、この集塵機運転
状態検出手段130も、必ずしも図1に示す如く集塵機
2の本体部に設けられる必要はない。
【0033】投入制御手段140は、pH検出器38の
検出信号Cに基づいてアルカリ剤の投入流量を算出し、
pH検出器38、GGH運転状態検出手段120及び集
塵機運転状態検出手段130の検出信号C,D,Eの入
力を受けて、投入手段110のポンプ41と流量制御弁
111とを制御してこの流量のアルカリ剤の投入を実行
させる機能を有するもので、例えばマイクロコンピュー
タやロジックシーケンス回路等よりなる演算部と、この
演算部の指令に基づいて投入手段110の駆動部に駆動
電流を加えるドライバ回路等よりなる。そして、この投
入制御手段140におけるアルカリ剤投入流量の算出及
び投入時期の判定は、例えば図2に示す処理により行わ
れる構成となっている。
【0034】すなわち、まず吸収塔タンクpH値Cとp
H設定値P(P=5〜6)との偏差により、pH制御の
ための追加アルカリ投入流量hを算出する。そして、予
め設定された一定流量QO(先行アルカリ投入流量)と
追加アルカリ導入流量hとを加え合わせて、総合アルカ
リ投入流量(制御目標流量)QA(QA=QO+h)を
算出する。なお、ここで一定流量QOは、システムの計
画において、上述の非定常運転状態(特殊運転状態)に
なったときに吸収塔11に流入する不純物の量を想定
し、この不純物による活性低下を抑制するのに必要な値
に初期設定し、必要に応じて現場で微調整するようにす
る。また、追加アルカリ投入流量hとしては、吸収塔タ
ンクpH値CがpH設定値であるP=5〜6よりも低下
すると比例感度に応じた分の追加アルカリ投入流量hが
算出されて制御目標流量QAに加えられるようになって
いる。
【0035】そして、この制御目標流量QAの注入は、
図2に示すように、下記の条件のいずれかが満足された
ときにのみ行われるようになっている。すなわち、吸
収塔タンクpH値Cが前記設定値Pよりも低下したと
き、GGHが除塵操作されているとき、GGHが洗
浄動作しているとき、GGHが洗浄水受入動作してい
るとき、ESP(集塵機2)が荷電トリップにより停
止したとき、ESPの出口煤塵濃度が異常に高いと検
出されたときにのみ、投入制御手段140の制御により
前記制御目標流量QAのアルカリ剤投入が行われる構成
となっている。
【0036】吸収剤供給量調整手段150は、吸収塔1
1のタンク12と吸収剤スラリ供給用のスラリポンプ2
8とを結ぶ配管の途上に設けられた前述の流動制御弁3
6と、流量制御弁36を駆動するソレノイドまたは空気
源及び空圧制御弁(図示略)などの駆動部からなる。供
給量制御手段170は、石灰石濃度検出手段160の検
出信号Fと、入口濃度検出器39の出力信号Aと、ボイ
ラ負荷検出器40の出力信号Bに基づいて吸収剤(この
場合石灰石)の必要供給量を算出し、吸収剤スラリの供
給流量がこの算出値に相当するように流量制御弁36の
開度を調節する機能を有するもので、例えばマイクロコ
ンピュータやロジックシーケンス回路等よりなる演算部
と、この演算部の指令に基づいて供給量調整手段150
の駆動部に駆動電流を加えるドライバ回路等よりなる。
そして、この供給量制御手段170における吸収剤供給
流量の算出は、例えば図3に示す処理により行われる構
成となっている。
【0037】すなわち、まず入口SO2 濃度Aとボイラ
負荷Bとを掛合わせた値x(x=A・B)より、予め設
定された関数fに基づいて亜硫酸ガスの流量に応じた基
本吸収剤供給量f(x)を算出する。一方、吸収塔タン
ク石灰石濃度Fと石灰石濃度の設定値DSの偏差から、
比例感度に応じた追加吸収剤供給量iを算出する。そし
て、これら基本吸収剤供給量f(x)と追加吸収剤供給
量i(F,DS)とを加え合わせて、総合的な吸収剤供
給量の制御目標流量QG(QG=f(x)+i(F,D
S))を算出する。
【0038】なお、ここでf(x)は、例えばf(x)
=α・xと設定され、比例係数αは、例えば基本吸収剤
供給量f(x)が、値xから決まるSO2 の量に対して
反応する吸収剤の化学量論的当量程度の供給量となるよ
うに設定されている。また、追加吸収剤供給量iとして
は、例えば、吸収塔タンク内の石灰石濃度Fが設定値で
あるDSよりも低下すると比例感度に応じた分の追加吸
収剤供給量iが算出されて制御目標流量QGに加えられ
るようになっている。そして設定値DSは、石灰石の活
性が維持されたときに、亜硫酸ガスとの十分な反応のた
めにタンク12内に残留すべき石灰石の最低限の残量に
基づいて予め設定される。なおまた、追加吸収剤供給量
iは、石灰石濃度により決定するのでなく、図3の括弧
内に示すように、吸収塔出口SO2 濃度(処理後排煙の
亜流感ガス濃度)の検出値と設定値により、吸収塔出口
SO2 濃度を目標値に維持するように、決定してもよ
い。この場合には、図1の符号180で示す亜硫酸ガス
濃度検出手段を設け、この亜硫酸ガス濃度検出手段18
0の出力信号Gを供給量制御手段170に入力すればよ
い。
【0039】以上のように構成された排煙処理装置にお
いては、pH検出器38により検出される吸収塔11内
のスラリのpHが予め設定された目標値(pH=5〜
6)より低下するか、あるいはGGH又は集塵機の運転
状態検出手段120,130によりGGH8または集塵
機2の運転状態が吸収塔11内に流入する未処理排煙中
の不純物を増加させる前記非定常運転状態(特殊運転状
態)〜のいずれかとなったことが検出されると、投
入制御手段140の制御により、スラリ内にアルカリ剤
を投入する投入手段110が瞬時に作動して、吸収塔1
1内のスラリのpHが前記目標値に上昇し、かつ前記非
定常運転状態が終了するまで、少なくとも予め煤塵濃度
の計画において設定された一定流量のアルカリ剤QO
(先行アルカリ投入流量)がスラリ内に自動投入され、
しかもこの場合、スラリのpHが前記目標値を下回って
いるとその低下分に比例した量の追加アルカリ投入流量
hも加えられて投入される。
【0040】このため、GGH8又は集塵機2の運転状
態が前記非定常運転状態となったときには、吸収塔11
内のスラリのpH値にかかわらず、少なくとも一定量Q
Oのアルカリ剤の投入が開始され、前記非定常運転状態
となることに起因して極端な性能低下が起こる前に(吸
収塔11内のスラリのpHや吸収塔出口SO2 濃度等が
低下傾向を示す前に)、作業者の判断によらず、先行し
てアルカリ剤が投入されることになる。また、吸収塔内
のスラリのpHが目標値より低下したときには、GGH
8又は集塵機2の運転状態にかかわらず、やはり少なく
とも一定流量QOのアルカリ剤の投入が瞬時に開始さ
れ、しかもこの場合スラリのpH値の低下分に比例した
追加アルカリ投入流量hも加えられて投入されるから、
前記非定常運転状態となること以外の要因(例えば、排
煙中に含まれるそもそもの不純物の量が燃料等の関係に
より増加した場合等)により、活性低下が起こっても、
吸収塔11内のスラリのpH値が低下した時点で、作業
者の判断によらず自動的にアルカリ剤が投入が開始さ
れ、pH値低下の程度が大きければ大きいほど多量のア
ルカリ剤が投入され続ける。
【0041】しかも、このアルカリ剤の投入は、吸収塔
11内のスラリのpHが目標値に上昇し、かつ前記非定
常運転状態が終了するまで続けられるから、アルカリ剤
投入の起因がなんであれ、アルカリ剤を投入すべき状態
が存在する限り確実にアルカリ剤投入が続けられる。し
たがって、前記アルカリ剤投入量のうち一定流量QO
(先行アルカリ投入流量)を必要最小限に設定すること
で、アルカリ剤の必要量を最小限に抑制しつつ、少なく
とも前記非定常運転状態になることによる極端な性能低
下を未然に防止し、かつそれ以外の要因によって性能低
下が起こった場合でも、吸収塔内のスラリのpH値が低
下した時点で、的確にアルカリ剤投入による性能維持
(大きな性能低下のない状態の維持)あるいは速やかな
性能回復が実現できる。
【0042】また本実施例では、吸収塔11内のスラリ
の石灰石濃度を検出する石灰石濃度検出手段160の検
出値が予め設定された目標値を超えると、石灰石の供給
量調整手段150を制御して前記検出値が前記目標値以
下になるまで石灰石の供給量を増加させる供給量制御手
段170が設けられているから、吸収塔11内のスラリ
のpH値とは無関係に、吸収塔11内のスラリの石灰石
濃度に基づいて吸収剤の供給量を常時必要最小限に維持
することができる。すなわち、従来のように吸収塔11
のタンク12内のpH値に基づき吸収剤の供給量を調整
する構成であると、タンク12内のpH値の低下によ
り、アルカリ剤が投入されるとともに吸収剤の供給量も
無条件に増加するので、必ずしも吸収剤不足によりpH
値が低下したわけではない場合に吸収剤を無駄に供給す
ることになるが、吸収塔11内のスラリの石灰石濃度に
基づいて吸収剤の供給量を制御すれば、このような不具
合が解消される。このため、本実施例によると、吸収剤
やアルカリ剤の必要量が最低限に抑制されて、運転コス
トが低減され、しかも高い性能が安定的に維持できると
ともに、副生品である石膏の品質も高度に維持すること
ができる。
【0043】なお、本発明は上記実施例に限られず各種
の態様がありうる。例えば、アルカリ剤は、必ずしも直
接吸収塔のタンクに投入する必要はなく、吸収塔に供給
される前の吸収剤スラリ(上記実施例においては吸収剤
スラリ槽25内)に対して投入する構成もあり得る。ま
た、GGHなどは場合によって設置されない場合もあ
る。また、吸収塔の構成は、グリッド式に限らず例えば
液柱式のものであってもよいし、さらに酸化塔を別に設
ける構成でもよいことはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】発明(1)乃至(3)の排煙処理装置に
よれば、アルカリ剤の必要量を最小限に抑制しつつ、少
なくとも集塵記やGGHが非定常運転状態になることに
よる極端な性能低下を未然に防止し、かつそれ以外の要
因によって性能低下が起こった場合でも、吸収塔内のス
ラリのpH値が低下した時点で、的確にアルカリ剤投入
による性能維持(大きな性能低下のない状態の維持)あ
るいは速やかな性能回復が実現できる。このため、アル
カリ剤の必要量が最低限に抑制されて、運転コストが低
減され、しかも高い脱硫率を安定的に維持することがで
きる。
【0045】さらに、前記(4)又は(5)の排煙処理
装置によれば、吸収塔内のスラリのpH値とは無関係
に、吸収塔内のスラリのカルシウム化合物濃度または処
理後排煙の亜硫酸ガス濃度に基づいて吸収剤の供給量を
常時必要最小限に維持することができる。すなわち、従
来のように吸収塔タンクのpH値に基づき吸収剤の供給
量を調整する構成であると、吸収塔タンクのpH値の低
下により、アルカリ剤が投入されるとともに吸収剤の供
給量も無条件に増加するので、必ずしも吸収剤不足によ
りpH値が低下したわけではない場合に吸収剤を無駄に
供給することになるが、吸収塔内のスラリのカルシウム
化合物濃度または処理後排煙の亜硫酸ガス濃度に基づい
て吸収剤の供給量を制御すれば、このような不具合が解
消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る排煙処理装置の全体構成
図。
【図2】実施例におけるアルカリ剤の投入制御手段の処
理内容(機能)を示す説明図。
【図3】実施例における吸収剤の供給量制御手段の処理
内容(機能)を示す説明図。
【図4】従来の排煙処理装置の一例を示す全体構成図。
【図5】従来の排煙処理装置における吸収剤の供給量制
御手段を示す説明図。
【符号の説明】
2 電気集塵機(ESP) 8 (GGH)ガスガスヒータ 11 吸収塔 38 pH検出器 40 ボイラ負荷検出器 100 湿式脱硫装置 110 投入手段 120 GGH運転状態検出手段 130 集塵機運転状態検出手段 140 投入制御手段 150 供給量調整手段 160 石灰石濃度検出手段(カルシウム化合物濃度検
出手段) 170 供給量制御手段 180 亜硫酸ガス濃度検出手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−241565(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜硫酸ガスを含む未処理排煙の熱により
    処理後排煙を加熱するガスガスヒータと、このガスガス
    ヒータを出た排煙を吸収塔に導いてカルシウム化合物を
    含有するスラリと接触させ、亜硫酸ガスを吸収除去する
    とともに石膏を生成させる湿式排煙脱硫装置とを備えた
    排煙処理装置において、前記スラリ内にアルカリ剤を投
    入する投入手段と、前記吸収塔内の前記スラリのpHを
    検出するpH検出器と、前記ガスガスヒータの運転状態
    を検出するガスガスヒータ運転状態検出手段と、前記p
    H検出器及びガスガスヒータ運転状態検出手段からの信
    号によりアルカリ剤の投入量を制御するアルカリ剤投入
    制御手段とを設け、前記吸収塔内のスラリのpHと前記
    ガスガスヒータの運転状態を検出し、前記スラリのpH
    が予め設定された目標値より低下するか、あるいは前記
    ガスガスヒータの運転状態が前記未処理排煙中の不純物
    量を増加させる非定常運転状態となったことが検出され
    た時点で前記スラリのpHが前記目標値に上昇し、かつ
    前記非定常運転状態が終了するまで、少なくとも予め設
    定された一定流量のアルカリ剤を前記スラリ内に投入し
    得るようにしてなることを特徴とする排煙処理装置。
  2. 【請求項2】 亜硫酸ガスを含む排煙中の粉塵を取除く
    集塵機と、この集塵機で除塵された排煙を吸収塔に導い
    てカルシウム化合物を含有するスラリと接触させ、亜硫
    酸ガスを吸収除去するとともに石膏を生成させる湿式排
    煙脱硫装置とを備えた排煙処理装置において、前記スラ
    リ内にアルカリ剤を投入する投入手段と、前記吸収塔内
    の前記スラリのpHを検出するpH検出器と、前記集塵
    機の運転状態を検出する集塵機運転状態検出手段と、前
    記pH検出器及び集塵機運転状態検出手段からの信号に
    よりアルカリ剤の投入量を制御するアルカリ剤投入制御
    手段とを設け、前記吸収塔内のスラリのpHと前記集塵
    機の運転状態を検出し、前記スラリのpHが予め設定さ
    れた目標値より低下するか、あるいは前記集塵機の運転
    状態が前記未処理排煙中の不純物量を増加させる非定常
    運転状態となったことが検出された時点で前記スラリの
    pHが前記目標値に上昇し、かつ前記非定常運転状態が
    終了するまで、少なくとも予め設定された一定流量のア
    ルカリ剤を前記スラリ内に投入し得るようにしてなるこ
    とを特徴とする排煙処理装置。
  3. 【請求項3】 亜硫酸ガスを含む未処理排煙の熱により
    処理後排煙を加熱するガスガスヒータと、未処理排煙中
    の粉塵を取除く集塵機と、このガスガスヒータ及び集塵
    機を通した排煙を吸収塔に導いてカルシウム化合物を含
    有するスラリと接触させ、亜硫酸ガスを吸収除去すると
    ともに石膏を生成させる湿式排煙脱硫装置とを備えた排
    煙処理装置において、前記スラリ内にアルカリ剤を投入
    する投入手段と、前記吸収塔内の前記スラリのpHを検
    出するpH検出器と、前記ガスガスヒータの運転状態を
    検出するガスガスヒータ運転状態検出手段と、前記集塵
    機の運転状態を検出する集塵機運転状態検出手段と、前
    記pH検出器及びガスガスヒータ並びに集塵機運転状態
    検出手段からの信号によりアルカリ剤の投入量を制御す
    るアルカリ剤投入制御手段とを設け、前記吸収塔内のス
    ラリのpHと前記ガスガスヒータ及び集塵機の運転状態
    を検出し、前記スラリのpHが予め設定された目標値よ
    り低下するか、あるいは前記ガスガスヒータ及び集塵装
    置の運転状態が前記未処理排煙中の不純物量を増加させ
    る非定常運転状態となったことが検出された時点で前記
    スラリのpHが前記目標値に上昇し、かつ前記非定常運
    転状態が終了するまで、少なくとも予め設定された一定
    流量のアルカリ剤を前記スラリ内に投入し得るようにし
    てなることを特徴とする排煙処理装置。
  4. 【請求項4】 前記スラリに含有されるカルシウム化合
    物の供給量を調整する供給量調整手段と、前記吸収塔内
    の前記スラリのカルシウム化合物濃度を検出するカルシ
    ウム化合物濃度検出手段と、このカルシウム化合物濃度
    検出手段からの信号によりカルシウム化合物の供給量を
    制御するカルシウム化合物供給量制御手段とを設け、こ
    のカルシウム化合物濃度検出手段の検出値が予め設定さ
    れた目標値より低下した時点で、前記検出値が前記目標
    値に上昇するまで前記カルシウム化合物の供給量を増加
    させ得るようにしてなることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の排煙処理装置。
  5. 【請求項5】 前記スラリに含有されるカルシウム化合
    物の供給量を調整する供給量調整手段と、処理後排煙の
    亜硫酸ガス濃度を検出する亜硫酸ガス濃度検出手段と、
    この亜硫酸ガス濃度検出手段からの信号によりカルシウ
    ム化合物の供給量を制御するカルシウム化合物供給量制
    御手段とを設け、この亜硫酸ガス濃度検出手段の検出値
    が予め設定された目標値を超えた時点で、前記検出値が
    前記目標値以下になるまで前記カルシウム化合物の供給
    量を増加させ得るようにしてなることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の排煙処理装置。
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