JP3268367B2 - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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Description
て流体間の熱交換を行う多管式(シェルアンドチューブ
形)の熱交換器に関するものである。
に示す熱交換器11のように、中空の胴2内に管板3・
4と多数のチューブ(伝熱管)5、バッフル(邪魔板)
7などを配置したものである。管板3・4は、各チュー
ブ5を一体に取り付けているだけでなく、各チューブ5
の内部につながる穴3aを有する板である。バッフル7
によって流路の定められた胴2内(熱交換部分)にガス
などの流体を供給するとともに、一方の管板3の外側か
ら各チューブ5内に他の流体を通して、チューブ5の管
壁をはさんだそれら二種類の流体間で熱交換を行う。各
チューブ5は、外径が数十ミリで厚さが1〜3ミリ、長
さが数メートル〜十メートル程度のもの、また胴2は、
直径が数百ミリから数メートルのものまである。
度、流体の種類(腐食性など)などを考慮して選定され
ねばならないが、たとえば、スチレンモノマー製造装置
の脱水素反応部に設けられる熱交換器には、21/4Cr-
1Mo鋼などのフェライト系クロムモリブデン鋼がよく
用いられる。その種の鋼は、低価格でありながらも上記
用途に適した耐熱性・耐食性を有しているからである。
上記用途の熱交換器は、脱水素反応器へ供給される低温
ガス(約100〜200℃。エチルベンゼンと水蒸気を
主成分とし、微量のCO2やCOを含むことがある)
と、同反応器を出た高温ガス(約550℃以上。スチレ
ンモノマーおよび水蒸気を主成分とする)との間で熱交
換を行うもので、前者を胴2内に流して約500℃以上
に加熱する一方、後者をチューブ5内に通して概ね30
0〜400℃に冷却する。
ブと管板との接合、つまり図4(a)におけるX部の構成
は、従来、同(b)・同(c)または同(d)のようになされ
ている。同(b)は、管板3の穴3aにチューブ5を貫き
通したうえ、チューブ5の先端部と管板3の表面(胴2
内の熱交換部分と反対側の表面。以下、管板3の外側の
表面という)3dとの間を溶接するもの。同(c)は、チ
ューブ5よりもやや外径の大きい周縁部3fを管板表面
(胴2内の熱交換部分に面し、その部分のガスと接触す
る側の表面。以下、管板3の内側の表面という)3eに
突出させ、そのインロウ部分3gにチューブ5の先端を
嵌めて突き合わせ全周に溶接するもの。そして同(d)
は、管板3の穴3aにチューブ5の先端5aのみを挿入
し、内外に溶け込みをとって全周溶接するものである。
なお図4(c)・(d)に示すものは、実開平2−7086
8号公報、または実開平4−92173号公報に記載の
接合形態であるが、チューブ5・管板3間の溶接そのも
のは、母材の溶け込みのみで行うノンフィラー溶接か、
母材(前記のフェライト系クロム・モリブデン鋼)と同
等のフィラー(溶加材)を用いる共金溶接を施すのが一
般である。
たチューブ・管板間の接合形態は、上述したスチレンモ
ノマー製造装置の脱水素反応部用の熱交換器など(後述
のように、CO2またはCOを含むガスを胴2内に導入
するもの)に適用する場合、つぎのような不都合があ
る。
板3の内側(図では右側)の部分とチューブ外面との間
に微細な隙間(クレビス)3qがあることから、ネッキ
ングと呼ばれる現象によりチューブ5が損傷することが
ある。ネッキングとは、このような隙間に炭素粒子が侵
入し、金属の酸化スケールの発生を促進し成長させてチ
ューブ5を内方へ圧迫し、変形の段階を経てチューブ5
の破損に至らしめる現象である。前記用途の熱交換器1
1では、胴内を流れるガスには、主成分のエチルベンゼ
ンや水分のほかに、不純物または派生物として微量のC
O2やCOが含まれるが、このようなガスでは反応学
上、約400〜600℃の温度範囲においてガス中の炭
素成分が炭素粒子として析出しやすいことが知られてい
る。したがって、この範囲内の温度になるうえにガス流
れが低流速になりやすい管板3の付近では炭素粒子の析
出がとくに起こりやすいと考えられる。
5と管板3との間に微細隙間はないので上記のようなネ
ッキング現象は発生しないが、つぎのような不都合がと
もなう。すなわち、イ ) チューブ5・管板3間の溶接部6が外周から腐食さ
れて損傷し、ついには断裂に至ることがある。最近の調
査によりこの現象は、CO2およびCOを含むガス雰囲
気にある金属が、組織変化を起こした(ベイナイト組織
になっている)溶接部を起点とし、浸炭と高温酸化とを
同時に受けて腐食する、いわゆるメタルダスティング現
象であることが明らかになっている。フェライト系クロ
ム・モリブデン鋼は、ガス組成にもよるが、550〜6
50℃においてこの腐食を受けやすい傾向があるため、
それを、相当の温度上昇があるチューブ5や管板3に使
用した上記用途の熱交換器11においては、条件次第で
このメタルダスティング現象が極めて発生しやすいので
ある。
う特殊な手段によって行わねばならない。これは、多数
のチューブ5が極めて密に管板3に取り付けられていて
チューブ5の外周からの溶接が不可能であることに加
え、溶接部6の位置が外側(図の左側)の端部3dから
遠いため溶接棒を適切な角度で(斜めに)差し入れるこ
とができないことなどがその理由である。
た周縁部3fにチューブ5の先端を突き合わせるため
に、熱交換器11の胴2内に作業員が入らなければなら
ない。胴2の内部は狭いうえ、溶接前の予熱等によって
作業環境が劣悪になるので、この場合の作業員の負担は
かなり厳しいものになる。
内に入る必要があることから、溶接部6の付近にはチュ
ーブ5用のバッフル7やサポートプレート8などを設け
られない。このため、最も望ましい状態にチューブ5の
振動防止策を施すことができない場合がある。
必要がある場合、チューブ5を管板3の外側(図の左
方)へ引き抜くために、管板3にチューブ5の外径より
わずかに大きい(すなわち元の穴3aより大きい)穴を
あけ直さなければなならい。それゆえ、チューブ5のみ
を交換するのにも多大な時間と費用を必要とする。
は、上記ロ)〜ホ)のような不利はないものの、メタルダス
ティング現象による上記イ)の不都合はやはり発生する。
のほかメタルダスティング現象も発生せず、溶接作業や
振動防止面・チューブの交換作業等についても利点があ
るうえ、製造コストの上昇を最小限にした熱交換器を提
供することである。
スの流通路である中空の胴内に、複数本のチューブとそ
れらを取り付けた管板とを配置し、CO 2 やCOなどの
炭素成分を含む高温ガスを導入する多管式の熱交換器で
あって、a)チューブおよび管板(複数ある場合は少なく
とも高温側の管板)としてフェライト系クロム・モリブ
デン鋼を使用し、b-1)管板に設けた穴にチューブの先端
を挿入するとともに、b-2)上記胴内のガスと接触する側
の管板表面(内側の表面)上に全周的に裏波が形成され
るよう、b-3)ニッケル合金のフィラー(溶加材または溶
着金属)を用いる溶接によってチューブ先端と管板とを
接合した−ものである。
したように、上記胴内のガスと接触する側の管板表面
(内側の表面)にニッケル合金の層を設けるとよい。な
お、この層のニッケル合金は、上記のフェライト系クロ
ム・モリブデン鋼と熱膨張率の近いものであれば、より
好ましい。
前記の目的を達成する。すなわち、 1) 上記のb-1)・b-2)に記載したとおり、管板とその穴
に挿入したチューブの先端との間を溶接するのに、管板
の内側表面に全周的に裏波が形成されるようにしたの
で、その溶接部付近には、析出する炭素粒子がガスの側
から侵入するような隙間(図4(b)の隙間3qなど)は
存在しない。したがって、CO2やCOなどの炭素成分
を含有するガスを胴内に入れて400〜600℃の温度
になる場合にも、この熱交換器ではチューブにネッキン
グ現象が発生しない。
板との間の溶接にニッケル合金のフィラーを用いるの
で、その溶接部をはじめ、チューブや管板にメタルダス
ティング現象が生じない。同現象は、溶接部の浸炭をき
っかけにしてその周辺に浸炭と高温酸化とが同時に進行
することにより発生するとみられるが、この熱交換器で
は、浸炭抵抗(浸炭の起こりにくさ)の高いニッケル合
金を溶接フィラーとしていることにより、同現象の発生
が起点において阻止されるものと考えられる。そのため
この熱交換器は、浸炭性のあるガスが導入されるととも
に、温度が約550℃以上に上昇しても差し支えない。
穴に挿入することから、両者間の溶接は比較的簡単に行
うことができる。つまり、チューブの先端が管板の外
側表面から近い位置に来るので、管板の穴に端部から溶
接棒を差し入れての溶接が可能な場合が多いうえ、チ
ューブと管板とを突き合わせる(図4(c)参照)のでは
なく、チューブを穴に挿入する方式なので、溶接の際、
胴内で作業員がチューブの先端を正確な溶接位置に嵌め
こむ必要がなく、胴外からの挿入作業が可能である−
ために、溶接が容易なのである。
スを確保する必要がないので、胴内にチューブの支持部
材を設けるうえで制約がなくなり、チューブの振動防止
策を効果的に施すことができる。
管板の外側から溶接部のみを中ぐり等によって取り除け
ば、チューブを容易に管板の外側へ引き抜くことがで
き、また、新しいチューブを挿入後は、元のと全く同じ
溶接方法でチューブと管板とを接合できる。つまり、チ
ューブのみの交換が極めて容易である。
ば18Cr−8Ni鋼)などでチューブや管板を形成す
るのでなく、上記a)のとおりフェライト系クロムモリブ
デン鋼という安価な金属材料を使用してメタルダスティ
ング現象等を防止するため、製造コストが従来とほとん
ど変わらない。
ば、溶接部を起点とせずにチューブや管板にメタルダス
ティング現象の起きる可能性は極めて低いが、ガス成分
等によっては、管板の内側の表面付近でわずかに浸炭が
起きるケースがあった。請求項2の熱交換器はその点を
考慮して構成したもので、管板の内側表面、すなわちガ
スと接触する側の表面に浸炭抵抗の高いニッケル合金層
を形成したので、上記のような浸炭自体をも完全に防止
する。ニッケル合金の層は、肉盛溶接や溶射などの方法
で形成すればよいが、管板(母材)の材料であるフェラ
イト系クロムモリブデン鋼と熱膨張率の近い金属にすれ
ば、管板が大きい場合や温度変化の激しい場合にも同層
の剥離や亀裂が生じる心配がない。
図示の熱交換器1は、スチレンモノマー製造装置(図示
せず)の脱水素反応部に設置されてガス−ガス間の熱交
換を行う多管式熱交換器である。前記にて紹介したよう
に、胴2内には、導入口2aよりエチルベンゼンと水蒸
気を主成分とする低温(約100〜200℃)のガスが
導入され、熱交換によって概ね500℃以上に加熱され
たうえ、脱水素反応器(図示せず)へ供給されるべく出
口2bから出ていく。一方、胴2内に配置された多数の
チューブ5内には、管板3の外側(図の左側)から、脱
水素反応器を出たスチレンモノマーと水蒸気とを主成分
とする高温(約550℃)の反応ガスが通され、熱交換
にて約300〜400℃にまで冷却されて管板4の外へ
送られる。
側)にある管板3は、固定管板として胴2に固定した
が、低温側(図の右側)の管板4は、上記二つの流体
(ガス)の温度差に基づくチューブ5と胴2との熱膨張
差を吸収できるよう、いわゆる遊動管板としている。ま
た、チューブ5に対して胴2内のガス流れをクロスフロ
ーにするよう、胴2内には、複数箇所にほぼ等間隔でバ
ッフル7(本例では、いわゆるNTIWバッフル)を取
り付けている。さらに、チューブ5の振動防止の目的
で、胴2内にやはり複数箇所においてサポートプレート
8をも設け、チューブ5を支持させている。チューブ5
は、したがって、2枚の管板3・4に両端付近が取り付
けられるとともに、バッフル7およびサポートプレート
8に中間部分を支持されている。
よびチューブ5の素材として 21/4Cr−1Mo鋼を使
用している。これに代表されるフェライト系クロムモリ
ブデン鋼は、使用可能な最高温度が600℃に近くて本
例の用途に適するうえ、ステンレス鋼などに比べて極め
て経済的だからである。
側の管板3とチューブ5との接合部分には、以下のよう
にやや特殊な溶接を施している。この部分は、運転中の
温度が500℃を超えるため、胴2内のガスに含まれる
炭素成分により、従来なら、前述のネッキングやメタル
ダスティングの不都合を受けたからである。さて、その
溶接は下記1)・2)のとおり行う。
3の内側(図の右側)から穴3a内にチューブ5の先端
を挿入する。穴3aには、外側にテーパ部分3bを設け
るとともに、内側に、チューブ5の外径よりわずかに大
きい直管部分3cを設けているが、チューブ5の先端
は、溶接時の溶け込みや裏波の形成を考慮して直管部分
3cにわずか(1mm程度)だけ挿入する。なお、チュ
ーブ5の先端内周に周回状に切欠き5aを形成したの
は、やはり溶接時に先端が溶け込みやすいようにしたも
のだが、同じ作用のある他の開先を採用してもよい。そ
のほか、外側にテーパ部分3bを形成したのは、その側
から差し入れる溶接棒の角度を最適にするためで、チュ
ーブ5や穴3aの径が大きい場合などは形成不要であ
る。
材(フィラー)を管板3の外側から差し入れて、管板3
とチューブ5との間にTIG溶接を施す(図1(b)の下
半分参照)。第一層6aは、溶け込みを十分にとって管
板3の内側表面3eとチューブ5の外周面との間に全周
的に裏波が出るようにし、チューブ5の周囲に微細隙間
のないノークレビス構造にする。続いて、同じインコネ
ルフィラーによる第二層6b・第三層6cの溶接を行う
が、第一層6a以外のこれらは、溶接品質に不都合がな
ければ、必ずしもインコネルフィラーによらなくてもよ
い。
したこの熱交換器1では、ノークレビスであるためにチ
ューブ5のネッキング現象が起こらず、またインコネル
フィラーの作用でメタルダスティング現象も発生しな
い。
現象の防止効果については、以下に示す試験によっても
明らかになった。すなわち、管板3とチューブ5との接
合部分に模して図3(a)・(b)のような試験片を作成
し、これらをCO2およびCOを多量に含有する高温の
ガス中にさらすことにより、メタルダスティング現象と
密接な関係がある浸炭の状況を調査した。試験はつぎの
要領で行った。
3およびチューブ5の材料は 21/4Cr−1Mo鋼とす
るが、溶接構造は下記のとおり 試験片:図3(b)すなわち図4(c)と同じ形態とし
て、フィラーを用いずに(つまりノンフィラーで)溶接 試験片:図3(a)の形態として、共金すなわち21/4
Cr-1Mo鋼と同等のフィラーを用いて溶接(つまり
図4(d)と同じ構造) 試験片:図3(a)の形態として、インコネルフィラー
を用いて溶接(つまり図1(b)と同じ構造) 試験条件‥‥いわゆる加速試験であるため、下記のよう
に、実際の熱交換器1内よりも厳しくする 使用ガス:CO−CO2−N2の混合ガス(CO−9.9
9 Vol%、CO2−3.31 Vol%、N2−残り) 温度 :600℃・650℃・700℃ 試験方法:上記混合ガスを、試験片を入れた試験装置内
にごく低流速で流通させる 試験時間:200時間(混合ガス流通通算時間) 浸炭調査方法‥‥WDX線分析法 浸炭調査箇所‥‥図3(a)・(b)の下部詳細図に示す管
板3・チューブ5の各母材と溶接部6および熱影響部3
x・5xについて、内周面と外周面(管板3については
内側(図の右側)表面)の各二箇所(合計10箇所)と
する。
る。試験片・では多くの箇所で浸炭が認められるも
のの、本実施例すなわち図1(b)と同じ溶接構造とした
試験片については、殆ど全ての調査箇所において浸炭
が起きていないことがわかる。 備考1) ○:浸炭なし、×:浸炭あり、−:調査せず 2) 「外」は外周面、「内」は内周面をさすが、管板3
の「外」は、管板3の内側(図3では右側)の表面をい
う。
表面で一部に浸炭が認められるが、この母材部分での浸
炭は、必ずしも直接にメタルダスティングにつながる性
質のものではない。また、図2のように、管板3の内側
表面3eにインコネルの層(オーバーレイ)3pを肉盛
溶接等によって形成すれば、管板3への浸炭自体が阻止
されるので、メタルダスティングの防止上一層効果的で
ある。なお、図2においては図1と共通する部分に同一
の符号を付し、ここでそれぞれを説明することは省略す
る。
防止するには、21/4Cr-1Mo鋼よりもさらに浸炭抵
抗の高いクロム・モリブデン鋼、たとえば5Cr-1/2M
o鋼などを使用してもよい。図2のようにする場合と同
様、この材料によることも、管板3やチューブ5(の母
材)に18Cr−8Niなどのステンレス鋼を使用する
場合に比較して、依然として経済的に有利である。
を含む高温ガスを導入する場合であっても、チューブの
ネッキング現象が発生しないうえ、2)メタルダスティン
グ現象も防止される。また、3)チューブ・管板間の溶接
が容易、4)支持部材による振動防止も行いやすい、5)チ
ューブの交換が容易−といった利点があり、しかも、
6)従来の熱交換器に比べて製造コストが上昇しない。と
くに請求項2の熱交換器によれば、メタルダスティング
現象は一層効果的に防止される。
の全体的な縦断面図、同(b)は同(a)におけるb部詳細
図である。
して、試験片の断面を示す。
(a))、およびそのX部(すなわちチューブ・管板間の
接合部)について従来の溶接構造を示す詳細図(同(b)
・(c)・(d))である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガスの流通路である中空の胴内に、複数
本のチューブとそれらを取り付けた管板とを配置し、炭
素成分を含む高温ガスを導入する多管式の熱交換器であ
って、 チューブおよび管板としてフェライト系クロム・モリブ
デン鋼を使用し、 管板に設けた穴にチューブの先端を挿入するとともに、
上記胴内のガスと接触する側の管板表面上に全周的に裏
波が形成されるよう、ニッケル合金のフィラーを用いる
溶接によってチューブ先端と管板とを接合したことを特
徴とする熱交換器。 - 【請求項2】 上記胴内のガスと接触する側の管板表面
にニッケル合金の層を形成した請求項1に記載の熱交換
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Family
ID=18375346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34525392A Expired - Lifetime JP3268367B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 熱交換器 |
Country Status (1)
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1992
- 1992-11-30 JP JP34525392A patent/JP3268367B2/ja not_active Expired - Lifetime
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