JP3255706B2 - シリコーン化合物 - Google Patents
シリコーン化合物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規シリコーン化合物に
関し、更に詳しくは、電子材料、接着剤などの熱硬化性
樹脂の可とう性付与剤として利用可能な新規シリコーン
化合物及びその製法に関する。本発明は更に、エポキシ
樹脂、マレイミド樹脂、及びポリイミド樹脂等の熱硬化
性樹脂用の可とう性付与剤にも関する。
関し、更に詳しくは、電子材料、接着剤などの熱硬化性
樹脂の可とう性付与剤として利用可能な新規シリコーン
化合物及びその製法に関する。本発明は更に、エポキシ
樹脂、マレイミド樹脂、及びポリイミド樹脂等の熱硬化
性樹脂用の可とう性付与剤にも関する。
【0002】
【従来技術】近年、電子、電気機器、輸送機などの小型
軽量化、高性能化が進み、これに伴い耐熱性に優れた材
料が望まれている。耐熱性樹脂としてはマレイミド樹
脂、ポリイミド樹脂が一般に知られているが、いずれも
硬化物が硬くて脆く、適用分野が限定されている。ま
た、エポキシ樹脂も同様に硬化物が硬く、また、硬化時
の収縮応力による接着表面の剥離、クラックなどの問題
が生じている。
軽量化、高性能化が進み、これに伴い耐熱性に優れた材
料が望まれている。耐熱性樹脂としてはマレイミド樹
脂、ポリイミド樹脂が一般に知られているが、いずれも
硬化物が硬くて脆く、適用分野が限定されている。ま
た、エポキシ樹脂も同様に硬化物が硬く、また、硬化時
の収縮応力による接着表面の剥離、クラックなどの問題
が生じている。
【0003】従来、かかる問題を解決するため、例えば
カルボキシ基を2個以上有するポリブタジエンと水酸基
又はアルコキシ基を1個以上有するシリコーン樹脂との
反応物を配合した半導体封止用エポキシ樹脂組成物(特
開昭59−113021)、あるいはエポキシ基を有す
る変性シリコーンオイルとフェノールノボラック樹脂と
の予備反応物である可とう化剤(特開昭63−4621
6)等が開示されている。しかし、これらの樹脂組成物
あるいは可とう化剤も未だその性能が不十分であり、か
つ適用樹脂が制限されている。
カルボキシ基を2個以上有するポリブタジエンと水酸基
又はアルコキシ基を1個以上有するシリコーン樹脂との
反応物を配合した半導体封止用エポキシ樹脂組成物(特
開昭59−113021)、あるいはエポキシ基を有す
る変性シリコーンオイルとフェノールノボラック樹脂と
の予備反応物である可とう化剤(特開昭63−4621
6)等が開示されている。しかし、これらの樹脂組成物
あるいは可とう化剤も未だその性能が不十分であり、か
つ適用樹脂が制限されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
に示したような従来技術の欠点を解消するためになされ
たものであり、種々の分野において有利に使用すること
ができる、耐熱性、可とう性、耐クラック性、密着性お
よび疎水性に優れた樹脂組成物を提供するためのシリコ
ーン化合物および該化合物から成る可とう性付与剤を提
供することにある。
に示したような従来技術の欠点を解消するためになされ
たものであり、種々の分野において有利に使用すること
ができる、耐熱性、可とう性、耐クラック性、密着性お
よび疎水性に優れた樹脂組成物を提供するためのシリコ
ーン化合物および該化合物から成る可とう性付与剤を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、新規な一定のシ
リコーン化合物、すなわち、シルフェニレンジシロキサ
ン−シロキサンコポリマーが特に耐熱性と可とう性付与
に寄与することの知見を得た。すなわち、一方のコポリ
マー成分中の骨格構造のシロキサンおよび側鎖のアルキ
ル基、ビニル基が硬化時の収縮に伴う応力緩和および疎
水性向上に寄与し、他方のコポリマー成分の芳香環が組
成物の耐熱性低下を防止することの知見を得て本発明を
完成した。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、新規な一定のシ
リコーン化合物、すなわち、シルフェニレンジシロキサ
ン−シロキサンコポリマーが特に耐熱性と可とう性付与
に寄与することの知見を得た。すなわち、一方のコポリ
マー成分中の骨格構造のシロキサンおよび側鎖のアルキ
ル基、ビニル基が硬化時の収縮に伴う応力緩和および疎
水性向上に寄与し、他方のコポリマー成分の芳香環が組
成物の耐熱性低下を防止することの知見を得て本発明を
完成した。
【0006】また、本発明化合物を添加する熱硬化性樹
脂は、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂、ポリイミド樹
脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等熱硬化
性樹脂全般に有効であることの知見も得られた。かくし
て、本発明のシリコーン化合物は、次式I:
脂は、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂、ポリイミド樹
脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等熱硬化
性樹脂全般に有効であることの知見も得られた。かくし
て、本発明のシリコーン化合物は、次式I:
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1 は低級アルキル基を表わし、
R2 およびR3 は互いに独立しておりかつ、それぞれ、
ビニル基もしくは低級アルキル基、又はフェニル基を表
わし、n:mは0.2:1〜2:1の割合を表わす) で表わされる、分子量500〜100000のシリコー
ン化合物であることを特徴とする。
R2 およびR3 は互いに独立しておりかつ、それぞれ、
ビニル基もしくは低級アルキル基、又はフェニル基を表
わし、n:mは0.2:1〜2:1の割合を表わす) で表わされる、分子量500〜100000のシリコー
ン化合物であることを特徴とする。
【0009】また、前記シリコーン化合物の製造方法
は、次式II:
は、次式II:
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R1 は低級アルキル基を表わし、
R4 は低級アルコキシ基又はハロゲン原子を表わす)で
表わされるシルフェニレン化合物を、次式III :
R4 は低級アルコキシ基又はハロゲン原子を表わす)で
表わされるシルフェニレン化合物を、次式III :
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R2 およびR3 は互いに独立して
おりかつ、それぞれ、ビニル基もしくは低級アルキル
基、又はフェニル基を表わし、R5 は低級アルコキシ基
又はハロゲン原子を表わし、ただしR 4 とは異なる) で表わされる珪素化合物とを反応させることを特徴とす
る。更に本発明の可とう性付与剤は、前記式Iのシリコ
ーン化合物から成ることを特徴とする。
おりかつ、それぞれ、ビニル基もしくは低級アルキル
基、又はフェニル基を表わし、R5 は低級アルコキシ基
又はハロゲン原子を表わし、ただしR 4 とは異なる) で表わされる珪素化合物とを反応させることを特徴とす
る。更に本発明の可とう性付与剤は、前記式Iのシリコ
ーン化合物から成ることを特徴とする。
【0014】本発明において、定義された低級アルキル
基は、炭素数1〜4のアルキル基を意味し、好ましくは
炭素数1〜2のアルキル基である。また、低級アルコキ
シ基は炭素数1〜4のアルコキシ基を意味し、好ましく
は炭素数1〜2のアルコキシ基である。又、ハロゲン原
子は、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素原子を意味し、好ま
しくは塩素原子である。
基は、炭素数1〜4のアルキル基を意味し、好ましくは
炭素数1〜2のアルキル基である。また、低級アルコキ
シ基は炭素数1〜4のアルコキシ基を意味し、好ましく
は炭素数1〜2のアルコキシ基である。又、ハロゲン原
子は、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素原子を意味し、好ま
しくは塩素原子である。
【0015】本発明のシリコーン化合物の分子量は50
0〜100000が好ましい。これは500未満では組
成物の耐熱性、可とう性を劣化させ、100000超で
は組成物との相溶性低下による硬化物表面へのブリード
アウトならびに耐熱性を劣化させるからである。本発明
の前記シリコーン化合物は、前記の如く式IIのシルフェ
ニレン化合物と式III の珪素化合物とを共重合させるこ
とによって得ることができる。
0〜100000が好ましい。これは500未満では組
成物の耐熱性、可とう性を劣化させ、100000超で
は組成物との相溶性低下による硬化物表面へのブリード
アウトならびに耐熱性を劣化させるからである。本発明
の前記シリコーン化合物は、前記の如く式IIのシルフェ
ニレン化合物と式III の珪素化合物とを共重合させるこ
とによって得ることができる。
【0016】共重合反応は、溶剤中で重合反応触媒を用
いて行うことが好ましい。溶媒としては、トルエン、メ
チルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、N−
メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどが挙げら
れるが、いずれも脱水処理を行ったものを使用する。ま
た、場合によっては2種以上の混合溶媒にしても差し支
えない。
いて行うことが好ましい。溶媒としては、トルエン、メ
チルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、N−
メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどが挙げら
れるが、いずれも脱水処理を行ったものを使用する。ま
た、場合によっては2種以上の混合溶媒にしても差し支
えない。
【0017】本発明では、モノマーの官能基を加水分解
しシラノールを形成した後、脱水縮合反応を行うことに
よって重合させる。この脱水縮合反応を促進させる触媒
としては、塩酸、硫酸、硝酸などの酸触媒を好ましく用
いることができる。また、本発明では、用途ならびに保
存安定化を行うために末端基である水酸基をシリル化し
ても差し支えない。シリル化剤としては、トリメチルク
ロルシラン、トリフェニルクロルシラン、トリビニルク
ロルシラン、ジビニルメチルクロルシラン、ジメチルビ
ニルクロルシラン、ジビニルフェニルクロルシラン、ジ
フェニルビニルクロルシラン、メチルフェニルビニルク
ロルシランなどの一官能のクロルシランであれば差し支
えない。また、シリル化を促進させるために、ピリジ
ン、トリエチルアミンなどの塩基性触媒を用いても差し
支えない。
しシラノールを形成した後、脱水縮合反応を行うことに
よって重合させる。この脱水縮合反応を促進させる触媒
としては、塩酸、硫酸、硝酸などの酸触媒を好ましく用
いることができる。また、本発明では、用途ならびに保
存安定化を行うために末端基である水酸基をシリル化し
ても差し支えない。シリル化剤としては、トリメチルク
ロルシラン、トリフェニルクロルシラン、トリビニルク
ロルシラン、ジビニルメチルクロルシラン、ジメチルビ
ニルクロルシラン、ジビニルフェニルクロルシラン、ジ
フェニルビニルクロルシラン、メチルフェニルビニルク
ロルシランなどの一官能のクロルシランであれば差し支
えない。また、シリル化を促進させるために、ピリジ
ン、トリエチルアミンなどの塩基性触媒を用いても差し
支えない。
【0018】更に反応温度は60℃〜150℃の温度範
囲で好ましく行うことができる。本発明のシリコーン化
合物は先に示したように、モノマー(1)式とモノマー
(2)式との共重合化により製造するが、その際に注意
する点は、R4 ,R5 の官能基が同一であり、且つ同時
加水分解を行うと、共役系、非共役系および直鎖性の違
いにより共重合化反応を阻害してしまう。そこで、本発
明の特徴としてR 4 ,R5 をそれぞれ異なる官能基(例
えば、R4 がメトキシ基、R5 がクロル基等)を用いる
ことにより、これらの問題点を解決することができる。
すなわち、共重合比の高いシリコーン化合物を製造する
ことができる。
囲で好ましく行うことができる。本発明のシリコーン化
合物は先に示したように、モノマー(1)式とモノマー
(2)式との共重合化により製造するが、その際に注意
する点は、R4 ,R5 の官能基が同一であり、且つ同時
加水分解を行うと、共役系、非共役系および直鎖性の違
いにより共重合化反応を阻害してしまう。そこで、本発
明の特徴としてR 4 ,R5 をそれぞれ異なる官能基(例
えば、R4 がメトキシ基、R5 がクロル基等)を用いる
ことにより、これらの問題点を解決することができる。
すなわち、共重合比の高いシリコーン化合物を製造する
ことができる。
【0019】
【作用】本発明によるシリコーン化合物は、上記示した
ような特性改善が挙げられるが、熱硬化性樹脂硬化物の
耐熱性向上、疎水性向上、可とう性向上、耐クラック性
向上、密着性向上に対して有効に作用する。従って、耐
熱性、疎水性、可とう性、耐クラック性、離型性、密着
性の同時的改善を実現することができる。
ような特性改善が挙げられるが、熱硬化性樹脂硬化物の
耐熱性向上、疎水性向上、可とう性向上、耐クラック性
向上、密着性向上に対して有効に作用する。従って、耐
熱性、疎水性、可とう性、耐クラック性、離型性、密着
性の同時的改善を実現することができる。
【0020】以下、更に本発明を実施例により説明する
が、本発明がこれらの実施例に制限されないことはもと
よりである。
が、本発明がこれらの実施例に制限されないことはもと
よりである。
【0021】
【実施例】実施例1 1,4−ビス(ジメチルメトキシシリル)ベンゼン9
1.6g(0.4mol )、ジビニルジクロロシラン3
2.26g(0.2mol )をメチルイソブチルケトン2
00gに溶解させ、1lの反応容器に仕込んだ。純水2
5.2g(1.4mol )を滴下し30分放置した。塩酸
1.5g添加し、118℃,5時間加熱した。この際、
N2 ガスをバブリングし、加水分解時の残存水ならびに
反応縮合水を除去した。得られた反応溶液を分液ロート
にて5回洗浄した後、10mmHgの条件下で濃縮した。次
に、得られた生成物をベンゼンに溶解させ凍結乾燥を行
い、シリコーン化合物78gを得た。得られたシリコー
ン化合物は、ゲルパーミュエーションクロマトグラムよ
り重量平均分子量22000(図1)であることがわか
った。また、 1H−NMRスペクトル(図2)より、6
ppm 付近にビニル基の存在が確認でき、その含有量はシ
ルフェニレンモノマー1に対し約0.25であった。実施例2 1,4−ビス(ジメチルメトキシシリル)ベンゼン9
1.6g(0.4mol )、ジビニルジクロロシラン6
0.52g(0.4mol )をメチルイソブチルケトン2
00gに溶解させ、1lの反応容器に仕込んだ。純水2
8.8g(1.6mol )を滴下し30分放置した。塩酸
1.5g添加し、118℃,5時間加熱した。この際、
N2 ガスをバブリングし、加水分解時の残存水ならびに
反応縮合水を除去した。得られた反応溶液を分液ロート
にて5回洗浄した後、10mmHgの条件下で濃縮した。次
に、得られた生成物をベンゼンに溶解させ凍結乾燥を行
い、シリコーン化合物89gを得た。得られたシリコー
ン化合物は、ゲルパーミュエーションクロマトグラムよ
り重量平均分子量18000であることがわかった。応用例1 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例1により得られたシリコーン化合物5部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。
1.6g(0.4mol )、ジビニルジクロロシラン3
2.26g(0.2mol )をメチルイソブチルケトン2
00gに溶解させ、1lの反応容器に仕込んだ。純水2
5.2g(1.4mol )を滴下し30分放置した。塩酸
1.5g添加し、118℃,5時間加熱した。この際、
N2 ガスをバブリングし、加水分解時の残存水ならびに
反応縮合水を除去した。得られた反応溶液を分液ロート
にて5回洗浄した後、10mmHgの条件下で濃縮した。次
に、得られた生成物をベンゼンに溶解させ凍結乾燥を行
い、シリコーン化合物78gを得た。得られたシリコー
ン化合物は、ゲルパーミュエーションクロマトグラムよ
り重量平均分子量22000(図1)であることがわか
った。また、 1H−NMRスペクトル(図2)より、6
ppm 付近にビニル基の存在が確認でき、その含有量はシ
ルフェニレンモノマー1に対し約0.25であった。実施例2 1,4−ビス(ジメチルメトキシシリル)ベンゼン9
1.6g(0.4mol )、ジビニルジクロロシラン6
0.52g(0.4mol )をメチルイソブチルケトン2
00gに溶解させ、1lの反応容器に仕込んだ。純水2
8.8g(1.6mol )を滴下し30分放置した。塩酸
1.5g添加し、118℃,5時間加熱した。この際、
N2 ガスをバブリングし、加水分解時の残存水ならびに
反応縮合水を除去した。得られた反応溶液を分液ロート
にて5回洗浄した後、10mmHgの条件下で濃縮した。次
に、得られた生成物をベンゼンに溶解させ凍結乾燥を行
い、シリコーン化合物89gを得た。得られたシリコー
ン化合物は、ゲルパーミュエーションクロマトグラムよ
り重量平均分子量18000であることがわかった。応用例1 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例1により得られたシリコーン化合物5部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。
【0022】なお、全ての応用例における物性の評価は
次の試験規格および方法によった。 ガラス転移温度 熱機械分析装置(943TMA,Du
pont) 弾性率 動的粘弾性測定装置(983DM
A,Dupont) 吸水率 JIS K6911 密着性 アルミ板上で樹脂を硬化(180
℃,1時間)させ超音波探傷装置を用いて剥離状態を観
察した。
次の試験規格および方法によった。 ガラス転移温度 熱機械分析装置(943TMA,Du
pont) 弾性率 動的粘弾性測定装置(983DM
A,Dupont) 吸水率 JIS K6911 密着性 アルミ板上で樹脂を硬化(180
℃,1時間)させ超音波探傷装置を用いて剥離状態を観
察した。
【0023】結果を後記の表1および表2に示す。なお
表中、の密着性の評価判定基準は次の通りである: ◎ 剥離無し ○ 微小の剥離 △ 半面剥離
× 全面剥離応用例2 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例1により得られたシリコーン化合物10部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例3 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例1により得られたシリコーン化合物20部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例4 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例2により得られたシリコーン化合物5部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例5 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例2により得られたシリコーン化合物10部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例6 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例2により得られたシリコーン化合物20部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例7 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例1により得られたシリコーン化合物5部を
加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転移
温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例8 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例1により得られたシリコーン化合物10部
を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転
移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例9 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例1により得られたシリコーン化合物20部
を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転
移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例10 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例2により得られたシリコーン化合物5部を
加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転移
温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例11 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例2により得られたシリコーン化合物10部
を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転
移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例12 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例2により得られたシリコーン化合物20部
を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転
移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。比較例1 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部を加熱
混合し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温
度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。
結果を後記の表1および表2に示す。比較例2 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラ
ス転移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評
価した。結果を後記の表1および表2に示す。
表中、の密着性の評価判定基準は次の通りである: ◎ 剥離無し ○ 微小の剥離 △ 半面剥離
× 全面剥離応用例2 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例1により得られたシリコーン化合物10部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例3 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例1により得られたシリコーン化合物20部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例4 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例2により得られたシリコーン化合物5部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例5 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例2により得られたシリコーン化合物10部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例6 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部、実施
例2により得られたシリコーン化合物20部を加熱混合
し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、弾
性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。結果を
後記の表1および表2に示す。応用例7 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例1により得られたシリコーン化合物5部を
加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転移
温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例8 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例1により得られたシリコーン化合物10部
を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転
移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例9 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例1により得られたシリコーン化合物20部
を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転
移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例10 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例2により得られたシリコーン化合物5部を
加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転移
温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例11 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例2により得られたシリコーン化合物10部
を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転
移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。応用例12 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部、実施例2により得られたシリコーン化合物20部
を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラス転
移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価し
た。結果を後記の表1および表2に示す。比較例1 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量2
00)100部、フェノールノボラック樹脂(水酸基当
量105)55部、トリフェニルホスフィン1部を加熱
混合し、150℃,10hで硬化させ、ガラス転移温
度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評価した。
結果を後記の表1および表2に示す。比較例2 ビスマレイミド100部、ジアミノジフェニルメタン5
0部を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、ガラ
ス転移温度、弾性率、吸水率、アルミ板との密着性を評
価した。結果を後記の表1および表2に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
るものであるから、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂など
の熱硬化性樹脂組成物の耐熱性、疎水性、可とう性、密
着性などの特性を有効に改善する効果を奏する。
るものであるから、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂など
の熱硬化性樹脂組成物の耐熱性、疎水性、可とう性、密
着性などの特性を有効に改善する効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例のシリコーン化合物の重量平
均分子量を示すグラフである。
均分子量を示すグラフである。
【図2】本発明の一実施例のシリコーン化合物の 1H−
NMRスペクトルのチャートである。
NMRスペクトルのチャートである。
フロントページの続き (72)発明者 猿渡 紀男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特公 昭41−14111(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 77/52
Claims (4)
- 【請求項1】 次式I: 【化1】 (式中、R1 は低級アルキル基を表わし、R2 およびR
3 は互いに独立しておりかつ、それぞれ、ビニル基もし
くは低級アルキル基、又はフェニル基を表わし、n:m
は0.2:1〜2:1の割合を表わす) で表わされる、分子量500〜100000のシリコー
ン化合物。 - 【請求項2】 請求項1のシリコーン化合物の製造方法
であって、 次式II: 【化2】 (式中、R1 は低級アルキル基を表わし、R4 は低級ア
ルコキシ基又はハロゲン原子を表わす) で表わされるシルフェニレン化合物を、次式III : 【化3】 (式中、R2 およびR3 は互いに独立しておりかつ、そ
れぞれ、ビニル基もしくは低級アルキル基、又はフェニ
ル基を表わし、R5 は低級アルコキシ基又はハロゲン原
子を表わし、ただしR 4 とは異なる) で表わされる珪素化合物とを反応させることを特徴とす
る、前記製造方法。 - 【請求項3】 反応溶媒中、60℃ないし150℃の温
度で反応を行う請求項2の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1のシリコーン化合物から成るこ
とを特徴とする、熱硬化性樹脂用可とう性付与剤。
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JP13264292A JP3255706B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | シリコーン化合物 |
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JPH05320350A JPH05320350A (ja) | 1993-12-03 |
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JP13264292A Expired - Fee Related JP3255706B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-25 | シリコーン化合物 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3255706B2 (ja) |
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JP5294414B2 (ja) | 2009-08-21 | 2013-09-18 | 信越化学工業株式会社 | オルガノポリシルメチレン組成物及びその硬化物 |
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CN107033356A (zh) * | 2017-05-12 | 2017-08-11 | 惠州市佳的利实业有限公司 | 一种硅酚基嵌段的硅系聚合物及其制备方法和组合物 |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP13264292A patent/JP3255706B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05320350A (ja) | 1993-12-03 |
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