JP3139481B2 - ネットワーク代理応答サーバ、ネットワークシステム及びこのネットワークシステムの消費電力低減方法 - Google Patents
ネットワーク代理応答サーバ、ネットワークシステム及びこのネットワークシステムの消費電力低減方法Info
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Description
応答サーバ、ネットワークシステム及びこのネットワー
クシステムの消費電力低減方法に関し、特にネットワー
クに接続されたクライアントのスリープ状態及び非スリ
ープ状態を制御することによりネットワークシステム全
体としての消費電力を低減する技術に関する。
図るために、コンピュータが使用されている場合は該コ
ンピュータの全体に電源を供給することにより「非スリ
ープ状態」にし、使用されていない場合は該コンピュー
タの一部だけに電源を供給することにより「スリープ状
態」にするといった省電力機能を有するコンピュータが
開発されている。
記のような省電力機能を有するコンピュータはネットワ
ークにクライアントとして接続されることが多い。この
ようなネットワークに接続された省電力機能を有するコ
ンピュータは、スリープ状態にある時にネットワーク経
由でメッセージが受信されると、スリープ状態から非ス
リープ状態へ遷移した後に受信されたメッセージに対す
る応答メッセージを送信する。
ピュータは、ネットワークに接続された他のコンピュー
タから頻繁にアクセスされるために、コンピュータがス
リープ状態に入ったとしても直ぐに非スリープ状態へ遷
移してしまい、スリープ状態を長時間維持することが困
難である。従って、省電力機能を有するもののその機能
を十分に発揮できず、消費電力の低減という目的が達成
されていない。
6−290154号公報に、「ネットワークパワーマネ
ージメント方式」が開示されている。このネットワーク
パワーマネージメント方式では、例えばクライアントB
が低消費電力状態になったときに、クライアントBは他
の情報処理装置に状態が変わったことを通知する。次
に、サーバがクライアントAとクライアントBの状態を
記憶する。次に、低消費電力状態になっていないクライ
アントAから低消費電力状態になっているクライアント
Bへネットワーク情報が送信されたときには、そのネッ
トワーク情報をサーバ内に格納する。そして、低消費電
力状態になっていたクライアントBが通常の状態に復帰
したときに、サーバは、サーバ内に格納していたクライ
アントB宛のネットワーク情報をクライアントBに送信
する。これにより、従来のネットワーク方式では伝達さ
れなかったネットワーク情報が一時的に退避されるの
で、低消費電力状態に移行可能な情報処理装置へ伝達さ
れるべき情報が欠落することを避けることができる。
は、「LANベース電話システム」が開示されている。
このLANベースシステムでは、ユーザID(電話番
号)がユーザが使用する計算機上の電話アプリケーショ
ンに登録される。電話システムを使用する全ユーザのユ
ーザID(電話番号)を管理する不在監視アプリケーシ
ョンは登録されたユーザの計算機(電話装置)が使用可
能な状態であるか否かを判断し、使用可能である場合は
当該計算機上の代理応答クライアントアプリケーション
が、使用不可能な状態の場合には代理応答サーバアプリ
ケーションが代理応答処理を実行し応答する。このよう
に、ユーザが使用する計算機の使用可,不可が自動検出
されるため、代理応答処理の切り替えをユーザが行う必
要がない。また、通話相手が使用不可能の場合、自動的
に代理応答処理に切り替えられるため、クライアント側
の待ち時間が少なくなる。
は、「無線ネットワーク用電力管理システム」が開示さ
れている。この無線ネットワーク用電力管理システムで
は、サーバはネットワーク・システム内で活動状態にあ
る移動局のテーブルを保持し、移動局の送信活動を監視
する。ある移動局の送信活動が所定時間検出されない場
合その移動局からの応答を要求する一連の照会メッセー
ジを送信する。移動局はメッセージの送受信を行う「起
動」状態または電力消費量の少ない「スリープ」状態で
作動する。移動局は照会メッセージの受信時点でスリー
プ状態から起動状態へ戻り、移動局が活動状態にある移
動局のテーブルからログアウトされるのを防ぐ。これに
より、所望しないときに可搬式端末がネットワーク・オ
ペレーティング・システムからログアウトされず、また
端末の電池電源を節電できる。
「ネットワークシステムおよび情報処理装置」が開示さ
れている。このネットワークシステムおよび情報処理装
置では、クライアントにおいては、スリープ処理は、ス
リープ処理が実行する直前の状態に復帰させるために必
要な復帰情報を、少なくとも1台のサーバに退避させる
と共に、該サーバを示すサーバ情報を不揮発性記憶部に
格納してから、電源を切断する。また、レジューム処理
は、電源が投入されると、不揮発性記憶部に格納されて
いるサーバ情報が示すサーバから、復帰情報を取得し
て、スリープ処理が実行する直前の状態に復帰させる。
これにより、ネットワークシステム全体を考慮したスリ
ープ処理およびレジューム処理を行うことが可能になっ
ている。
は、「LAN制御方式」が開示されている。このLAN
制御方式では、クライアントはネットワーク接続の際、
レジューム機能の使用可否をサーバに通知する。この通
知に応答してサーバは、サーバ上の領域に仮想クライア
ントを作成する。スリープモードに入る際、クライアン
トはサーバにその旨を通知する。サーバは仮想クライア
ントをクライアントの代わりとして割り当てる。スリー
プモードの間、仮想クライアントがクライアントの代わ
りに動作する。この結果、クライアントでレジューム機
能を使用してもサーバではクライアントが切断されたと
は認識しないようになる。クライアントがスリープモー
ドに入っている間の通信履歴を保存しておき、クライア
ントがスリープモードから復帰する際、通信履歴を送出
する。これにより、レジューム機能を有するクライアン
トをLANに接続する際、他のクライアントに影響を与
えることなくレジューム機能を使用可能にする。
開平6−290154号公報に開示されたネットワーク
パワーマネージメント方式では、低消費電力状態になっ
ていないクライアントAから低消費電力状態になってい
るクライアントBにネットワーク情報が送信されたとき
に、該ネットワーク情報をサーバ内に記憶するだけであ
り、該ネットワーク情報に対する応答メッセージを送信
元のクライアントAに返信することはできない。また、
低消費電力状態になっているクライアントBの状態はメ
ッセージの種類の如何を問わず非スリープ状態にならな
いので、重要或いは緊急を要するネットワーク情報に即
座に応答できないという問題がある。
に開示されたLANベースシステムでは、代理応答処理
は可能であるが、ユーザが使用する計算機が使用不可で
ある場合に、特定のメッセージによってこれを使用可能
にする、つまりスリープ状態から非スリープ状態に遷移
させることはできない。
示された無線ネットワーク用電力管理システムでは、サ
ーバからのメッセージによってスリープ状態を非スリー
プ常置アドレスに遷移させることはできるが、スリープ
状態にある移動局にメッセージが送信された場合、サー
バは代理応答を行うことができない。
されたネットワークシステムおよび情報処理装置では、
スリープ状態にある移動局にメッセージが送信された場
合、サーバは代理応答を行うことができない。
示されたLAN制御方式では、クライアントがスリープ
モードから復帰するのはクライアント側からのトリガー
によってのみ可能であり、特定のメッセージによってス
リープ状態に或るクライアントを非スリープ状態に遷移
させることはできない。
になされたものであり、ネットワークに接続された処理
装置の省電力機能を有効に発揮させてネットワーク全体
としての消費電力を低減させることのできるネットワー
ク代理応答サーバ、ネットワークシステム及びこのネッ
トワークシステムの消費電力低減方法を提供することを
目的とする。
るネットワーク代理応答サーバは、上記目的を達成する
ために、伝送路に接続されるネットワーク代理応答サー
バであって、電力の消費が低減されるスリープ状態にあ
るクライアントが受信すべきメッセージと該メッセージ
に応答して該クライアントが送信すべき応答メッセージ
とを対応させて記憶するデータベースと、前記伝送路を
伝送されるメッセージであってスリープ状態にあるクラ
イアント宛のメッセージを監視する監視手段と、該監視
手段によって前記スリープ状態にあるクライアント宛の
メッセージが検出された場合に、該メッセージが前記デ
ータベースに登録されていれば該メッセージに対応する
応答メッセージを前記スリープ状態にあるクライアント
に代わって該メッセージの送信元に送信する代理応答手
段と、前記監視手段によって前記スリープ状態にあるク
ライアント宛のメッセージが検出された場合に、該メッ
セージが前記データベースに登録されていなければ前記
スリープ状態にあるクライアントを非スリープ状態へ遷
移させる指示を行うウェイクアップ指示手段、とを備え
ている。
イアントからの通知に応じて該クライアントがスリープ
状態であるかどうかを示す情報を記憶する記憶手段を更
に備え、前記監視手段は、該記憶手段に記憶された情報
に基づきクライアントがスリープ状態にあるかどうかを
認識するように構成できる。
ークシステムは、上記と同様の目的で、クライアントと
ネットワーク代理応答サーバとが伝送路に接続されたネ
ットワークシステムであって、前記クライアントは、電
力の消費が低減されるスリープ状態に入る前にその旨を
前記ネットワーク代理応答サーバに通知するスリープ通
知手段を備え、前記ネットワーク代理応答サーバは、ス
リープ状態にあるクライアントが受信すべきメッセージ
と該メッセージに応答して該クライアントが送信すべき
応答メッセージとを対応させて記憶するデータベース
と、前記クライアントのスリープ通知手段からの通知に
基づきスリープ状態にあるクライアントを認識し、前記
伝送路を伝送されるメッセージであって該認識されたス
リープ状態にあるクライアント宛のメッセージを監視す
る監視手段と、該監視手段によって前記スリープ状態に
あるクライアント宛のメッセージが検出された場合に、
該メッセージが前記データベースに登録されていれば該
メッセージに対応する応答メッセージを前記スリープ状
態にあるクライアントに代わって該メッセージの送信元
に送信する代理応答手段と、前記監視手段によって前記
スリープ状態にあるクライアント宛のメッセージが検出
された場合に、該メッセージが前記データベースに登録
されていなければ前記スリープ状態にあるクライアント
を非スリープ状態へ遷移させる指示を行うウェイクアッ
プ指示手段、とを備えている。
ワーク代理応答サーバは、前記クライアントのスリープ
通知手段からの通知に応じて該クライアントがスリープ
状態であるかどうかを示す情報を記憶する記憶手段を更
に備え、前記監視手段は、該記憶手段に記憶された情報
に基づきクライアントがスリープ状態にあるかどうかを
認識するように構成できる。
スリープ状態にあるクライアントは、前記ネットワーク
代理応答サーバのウェイクアップ指示手段からの指示に
応じて非スリープ状態へ遷移した後に、該クライアント
宛のメッセージに応答する応答メッセージを該メッセー
ジの送信元に送信する送信手段を更に備えて構成でき
る。
ークシステムの消費電力低減方法は、上記と同様の目的
で、クライアントとネットワーク代理応答サーバとが伝
送路に接続されたネットワークシステムの消費電力低減
方法であって、前記クライアントは、電力の消費が低減
されるスリープ状態に入る前にその旨を前記ネットワー
ク代理応答サーバに通知し、スリープ状態にあるクライ
アントが受信すべきメッセージと該メッセージに応答し
て該クライアントが送信すべき応答メッセージとを対応
させて記憶するデータベースを備えた前記ネットワーク
代理応答サーバは、前記クライアントからの通知に基づ
きスリープ状態にあるクライアントを認識し、前記伝送
路を伝送されるメッセージであって該認識されたスリー
プ状態にあるクライアント宛のメッセージを監視し、該
監視によって前記スリープ状態にあるクライアント宛の
メッセージが検出された場合に、該メッセージが前記デ
ータベースに登録されていれば該メッセージに対応する
応答メッセージを前記スリープ状態にあるクライアント
に代わって該メッセージの送信元に送信し、前記監視に
よって前記スリープ状態にあるクライアント宛のメッセ
ージが検出された場合に、該メッセージが前記データベ
ースに登録されていなければ前記スリープ状態にあるク
ライアントを非スリープ状態へ遷移させる指示を行う。
方法は、前記ネットワーク代理応答サーバは、前記クラ
イアントからの通知に応じて該クライアントがスリープ
状態であるかどうかを示す情報を記憶するステップを更
に備え、該記憶された情報に基づきクライアントがスリ
ープ状態にあるかどうかを認識するように構成できる。
力低減方法は、前記スリープ状態にあるクライアント
は、前記ネットワーク代理応答サーバからの指示に応じ
て非スリープ状態へ遷移した後に、該クライアント宛の
メッセージに応答する応答メッセージを該メッセージの
送信元に送信するステップを更に備えて構成できる。
アントがスリープ状態の時は、該クライアントに代わっ
てネットワーク代理応答サーバがメッセージを受信す
る。そして、該ネットワーク代理応答サーバに備えられ
たデータベースに該クライアント宛のメッセージに対応
する応答メッセージが格納されている場合は、その応答
メッセージを送信元に返送するといった代理応答を行
う。一方、データベースに該クライアント宛のメッセー
ジに対応する応答メッセージが格納されていない場合
は、該クライアントをスリープ状態から非スリープ状態
に遷移させる。
ジが頻繁に送信されても、多くのメッセージに対しては
ネットワーク代理応答サーバが代理応答するので、その
クライアントがスリープ状態から非スリープ状態へ遷移
する回数を減らすことができる。その結果、スリープ状
態を長時間継続させることができるので、ネットワーク
システム全体としての消費電力を減らすことができる。
参照しながら詳細に説明する。
ワークシステムの構成を示すブロック図である。このネ
ットワークシステムの形状は所謂バス型であり、伝送路
40に接続されたネットワーク代理応答サーバ10、第
1クライアント20及び第2クライアント30から構成
されている。なお、この実施の形態では、説明を簡単に
するために、2個のクライアントが含まれるネットワー
クシステムについて説明するが、クライアントの数はこ
れに限定されず任意である。また、ネットワークワーク
の形状としては、バス型に限らず種々の型を用いること
ができる。
ついて説明する。このネットワーク代理応答サーバ10
は、例えば処理装置11とデータベース12とから構成
されている。処理装置11としては、パーソナルコンピ
ュータ、ワークステーションといった種々のコンピュー
タを使用できる。また、データベース12は、ハードデ
ィスク、リムーバブルディスクといったリード/ライト
が可能な種々のディスク装置上に形成することができ
る。
にそれぞれ対応する複数の管理テーブルで構成されてい
る。各管理テーブルには、例えば図2に示すように、代
理応答の対象となる代理応答対象メッセージと代理応答
で送信する応答メッセージとを1組としてN組のメッセ
ージが格納されている。この管理テーブルの内容は、ク
ライアントからの要求によって更新可能になっている。
従って、各クライアントは、管理テーブルに格納するメ
ッセージの組数Nを適宜定めることにより、スリープ状
態から非スリープ状態へ遷移する頻度を調整することが
できる。
視部13、比較部14、代理応答部15及びウェイクア
ップ指示部16から構成されている。本発明の監視手段
は監視部13に、代理応答手段は比較部14及び代理応
答部15に、ウェイクアップ指示手段は比較部14及び
ウェイクアップ指示部16に、それぞれ対応している。
ッセージを監視し、スリープ状態にあるクライアント宛
のメッセージであるかどうか又は自分宛のメッセージで
あるかどうかを検出する。
応するクライアント管理テーブル130を備えている。
このクライアント管理テーブル130は、このネットワ
ークシステムに接続されている全てのクライアントの状
態、つまり各クライアントがスリープ状態にあるか非ス
リープ状態にあるかを記憶している。監視部13は、伝
送路40上に流されるメッセージが自分宛であって、且
つスリープ状態に入る旨又は非スリープ状態に戻った、
つまりウェイクアップした旨のメッセージである場合
は、このクライアント管理テーブル130を更新する。
るメッセージを取り込み、該メッセージに含まれるデス
ティネーションアドレス(以下、「ID」という)を抽
出する。そして、この抽出されたIDに対応するクライ
アントがスリープ状態にあるか非スリープ状態にあるか
を、クライアント管理テーブル130を参照することに
より調べる。その結果、スリープ状態にあることが判断
されると、その取り込んだメッセージを受信メッセージ
として比較部14に供給する。
IDに対応する管理テーブルをデータベース12から選
択する。そして、受信メッセージに含まれるテキスト
と、選択された管理テーブル内の代理応答対象メッセー
ジとを順次比較し、該テキストに対応する代理応答対象
メッセージが存在するかどうかを調べる。
象メッセージが存在することが判断された場合は、該テ
キストに対応する応答メッセージを管理テーブルから取
り出して代理応答部15に供給する。この際、受信メッ
セージも代理応答部15に供給される。一方、テキスト
に対応する代理応答対象メッセージが存在しないことが
判断された場合は、その旨を表す未登録データを受信メ
ッセージと共にウェイクアップ指示部16に供給する。
れた応答メッセージを、同じく比較部14から供給され
た受信メッセージに含まれるソースアドレスで特定され
るクライアントに、伝送路40を経由して送信する。こ
れにより、比較部14応答メッセージが送信元のクライ
アントに送信される。
からの未登録データに応じてウェイクアップを指示する
メッセージを生成し、受信メッセージに含まれるIDを
有するクライアントに送信する。また、該クライアント
からスリープ状態から非スリープ状態に遷移した、つま
りウェイクアップした旨の通知があった場合に、受信メ
ッセージをそのクライアントに送信する。
お、このネットワークシステムに含まれる全てのクライ
アントは同一の構成であるので、以下では、第1クライ
アント20についてのみ説明する。
ルコンピュータ、ワークステーションといった種々のコ
ンピュータで構成される。この第1クライアント20
は、機能的に分割すると、スリープ通知部21、ウェイ
クアップ通知部22及び通常処理部(図示省略)とから
構成される。なお、通常処理部はクライアント固有の処
理、クライアント間のメッセージの送受信処理等を行
う。
ント20でスリープ条件が成立した場合、例えばキーが
操作されることなく一定時間が経過した場合に、スリー
プ状態に入る旨を表すメッセージをネットワーク代理応
答サーバ10に送信する。これにより、ネットワーク代
理応答サーバ10は、第1クライアント20がスリープ
状態に入った旨をクライアント管理テーブル130に記
憶する。
ク代理応答サーバ10からの指示に応じて、スリープ状
態から非スリープ状態への遷移、つまりウェイクアップ
が完了した場合に、その旨を表すメッセージをネットワ
ーク代理応答サーバ10に送信する。これにより、ネッ
トワーク代理応答サーバ10は、第1クライアント20
が非スリープ状態に戻った旨をクライアント管理テーブ
ル130に記憶する。
ークシステムの動作を説明する。ここでは、第1クライ
アント20がスリープ状態、第2クライアント30が非
スリープ状態にあるものとして説明する。
ント20が非スリープ状態にある第2クライアント30
から代理応答対象メッセージを受信する場合の動作を概
略的に示す説明図である。
条件が成立すると、スリープ状態に入る旨を表すメッセ
ージをネットワーク代理応答サーバ10に送信する。こ
れにより、ネットワーク代理応答サーバ10は、該第1
クライアント20がスリープ状態に入った旨をクライア
ント管理テーブル130に記憶する。
10が、第2クライアント30から第1クライアント2
0へメッセージが送信されたことを検出すると、このネ
ットワーク代理応答サーバ10は、データベース12を
参照することにより、そのメッセージが代理応答対象メ
ッセージであるかどうかを調べる。ここで、代理応答対
象メッセージであることが判断されると、その代理応答
対象メッセージに対応する応答メッセージがデータベー
ス12の管理テーブルから取り出され、第2クライアン
ト30に送信される。
ト20が受信し且つ応答すべきメッセージを、ネットワ
ーク代理応答サーバ10が第1クライアント20に代わ
って受信し且つ応答するので第1クライアント20のス
リープ状態は変化しない。
ント20が非スリープ状態にある第2クライアント30
から代理応答対象メッセージ以外のメッセージを受信す
る場合の動作を概略的に示す説明図である。
条件が成立すると、スリープ状態に入る旨を表すメッセ
ージをネットワーク代理応答サーバ10に送信する。こ
れにより、ネットワーク代理応答サーバ10は、該第1
クライアント20がスリープ状態である旨をクライアン
ト管理テーブル130に記憶する。
10が、第2クライアント30から第1クライアント2
0へメッセージが送信されたことを検出すると、このネ
ットワーク代理応答サーバ10は、データベース12を
参照することにより、そのメッセージが代理応答対象メ
ッセージであるかどうかを調べる。ここで、代理応答対
象メッセージでないことが判断されると、ウェイクアッ
プを指示するメッセージを第1クライアント20に送信
する。
ップを指示するメッセージに応答してスリープ状態から
非スリープ状態に遷移する。そして、非スリープ状態に
なった後に、ウェイクアップした旨のメッセージをネッ
トワーク代理応答サーバ10に送信する。これにより、
以後は、ネットワーク代理応答サーバ10は代理応答を
行わないように設定される。また、第1クライアント2
0は、受信メッセージに応答する応答メッセージを第2
クライアント30に直接送信する。
は、代理応答対象メッセージ以外のメッセージが受信さ
れたときだけスリープ状態から非スリープ状態に遷移し
て受信メッセージに応答する。
が行われることにより、第1クライアント20は、ネッ
トワーク代理応答サーバ10が代理応答できる場合はス
リープ状態を継続し、ネットワーク代理応答サーバ10
が代理応答できない場合のみウェイクアップして応答す
る。従って、第1クライアント20のスリープ状態が長
時間継続されるので、その電力消費を低減することがで
きる。
作を実現するためにネットワーク代理応答サーバ10及
び第1クライアント20のそれぞれで行われる処理を、
図5及び図6に示したフローチャートを参照しながら詳
細に説明する。
ント20で行われるクライアント処理を、図5に示した
フローチャートを参照しながら説明する。
件が成立したかどうかを調べる(ステップS10)。こ
れは、例えばキー操作が行われることなく一定時間が経
過したかどうかを図示しないタイマで計測することによ
り行われる。ここで、スリープ条件が成立していないこ
とが判断されると、シーケンスはステップS18に分岐
し、通常処理(詳細後述)が行われる。
されると、スリープ通知処理が行われる(ステップS1
1)。即ち、第1クライアント20は、スリープ状態に
入る旨を表すメッセージをネットワーク代理応答サーバ
10に送信する。これにより、ネットワーク代理応答サ
ーバ10の監視部13に含まれるクライアント管理テー
ブル130に、第1クライアント20がスリープ状態に
入った旨が記憶される。
プS12)。このスリープ処理は、スリープ状態から非
スリープ状態に戻るために必要な情報をセーブした後
に、次述するステップS13及びS14の処理を行うた
めに必要な部分以外の部分の電源をオフにする処理であ
る。これにより、この第1クライアント20はスリープ
状態に入る。
クライアント20は、ネットワーク代理応答サーバ10
からのウェイクアップを指示するメッセージが受信され
たかどうかを調べる(ステップS13)。ここで、ウェ
イクアップを指示するメッセージが受信されていないこ
とが判断されると、このステップS13を繰り返し実行
しながら待機する。そして、この繰り返し実行の過程で
ウェイクアップを指示するメッセージが受信されたこと
が判断されると、ウェイクアップ処理が行われる(ステ
ップS14)。このウェイクアップ処理では、上記ステ
ップS12でオフにされた部分の電源を投入し、且つセ
ーブされた情報を元に戻す処理が行われる。これにより
第1クライアント20はスリープ状態から非スリープ状
態に遷移する。
る(ステップS15)。即ち、第1クライアント20
は、スリープ状態から非スリープ状態に遷移した旨を表
すメッセージをネットワーク代理応答サーバ10に送信
する。これにより、ネットワーク代理応答サーバ10の
監視部13に含まれるクライアント管理テーブル130
に、第1クライアント20が非スリープ状態に復帰した
旨が記憶される。これにより、以後は第1クライアント
20宛てのメッセージに対し、ネットワーク代理応答サ
ーバ10が代理応答することはない。
てきた受信メッセージをネットワーク代理応答サーバ1
0から受け取ったかどうかが調べられる(ステップS1
6)。ここで、受信メッセージを受け取っていないこと
が判断されると、このステップS16を繰り返し実行し
ながら待機する。
ジを受け取ったことが判断されると、その受信メッセー
ジに対する応答処理が行われる(ステップS17)。即
ち、受信メッセージに対する応答メッセージがネットワ
ーク代理応答サーバ10を介することなく直接に第2ク
ライアント30に送信される。
18)。この通常処理では、クライアント固有の処理の
他、ネットワーク代理応答サーバ10及び/又は他のク
ライアントとの送受信処理等が行われる。その後、シー
ケンスはステップS10に戻り、以下同様の処理が繰り
返される。
答サーバ10で行われる処理を、図6に示したフローチ
ャートを参照しながら説明する。
スリープ通知が有るかどうかを調べる(ステップS2
0)。即ち、第1クライアント20から、スリープ状態
に入る旨を表すメッセージが受信されたかどうかを調べ
る。ここで、スリープ通知が有ることが判断されると、
次いで、クライアント管理テーブル130中の第1クラ
イアント20のIDに対応する位置にスリープ状態であ
る旨のデータが記憶される(ステップS21)。この処
理の後、ネットワーク代理応答サーバ10は、伝送路4
0を流れる第1クライアント20宛のメッセージの監視
を開始する。その後、シーケンスはステップS20に戻
る。
ことが判断されると、次いで、ウェイクアップ通知が有
るかどうかが調べられる(ステップS22)。即ち、第
1クライアント20から、スリープ状態から非スリープ
状態に遷移した旨を表すメッセージが受信されたかどう
かが調べられる。ここで、ウェイクアップ通知が有るこ
とが判断されると、次いで、クライアント管理テーブル
130中の第1クライアント20のIDに対応する位置
に非スリープ状態である旨のデータが記憶される(ステ
ップS23)。この処理の後、ネットワーク代理応答サ
ーバ10は、次に第1クライアント20からスリープ状
態に入った旨のメッセージが送られてくるまで、伝送路
40を流れる第1クライアント20宛のメッセージの監
視を停止する。その後、シーケンスはステップS20に
戻る。
が無いことが判断されると、次いで、スリープ状態にあ
る第1クライアント20宛のメッセージが受信されたか
どうかが調べられる(ステップS24)。ここで、第1
クライアント20宛のメッセージが受信されていないこ
とが判断されると通常処理が行われる(ステップS2
5)。この通常処理では、ネットワーク代理応答サーバ
10に固有の処理の他、各クライアントとの送受信処理
等が行われる。その後、シーケンスはステップS20に
戻り、以下同様の処理が繰り返される。
20宛のメッセージが受信されたことが判断されると、
次いで、データベース12内の第1クライアント用管理
テーブルが検索され、受信されたメッセージに含まれる
テキストと同一の代理応答対象メッセージが存在するか
どうかが調べられる(ステップS26)。ここで、存在
することが判断されると代理応答処理が行われる(ステ
ップS27)。即ち、上記代理応答対象メッセージに対
応する応答メッセージがデータベース12内の管理テー
ブルから取り出され、第2クライアント30に送信され
る。その後、シーケンスはステップS20に戻る。
メッセージに含まれるテキストと同一の代理応答対象メ
ッセージが存在しないことが判断されると、ウェイクア
ップ指示処理が行われる(ステップS28)。即ち、ネ
ットワーク代理応答サーバ10は、スリープ状態から非
スリープ状態に遷移するべき旨を表すメッセージを第1
クライアント20に送信する。このメッセージに対して
第1クライアント20からはスリープ状態から非スリー
プ状態に遷移した旨を表すメッセージが送られてくるの
で、ネットワーク代理応答サーバ10は、ウェイクアッ
プ通知があるかどうかを調べながら待機する(ステップ
S29)。
非スリープ状態に遷移した旨を表すメッセージが送られ
てきたことが判断されると、次いで、第2クライアント
30から送られてきた受信メッセージが第1クライアン
ト20に送信される(ステップS30)。その後、シー
ケンスはステップS20に戻り、以下同様の処理が繰り
返される。
トワークシステムによれば、ネットワークに含まれる第
1クライアント20がスリープ状態に入った場合に、ネ
ットワーク代理応答サーバ10が代行して特定のメッセ
ージ(代理応答対象メッセージ)に応答する。これによ
り、第1クライアント20のスリープ状態を、ネットワ
ーク代理応答サーバ10がない場合に比べ長く維持する
ことが可能となり、省電力効果を向上させることができ
る。なお、複数のクライアントの代理応答をネットワー
ク代理応答サーバ10に行わせると、ネットワークシス
テムに含まれる複数のクライアントの消費電力を低減さ
せることができるので、ネットワークシステム全体とし
ての消費電力の低減が可能になる。
イアント20にウェイクアップ指示を出したネットワー
ク代理応答サーバ10は、該第1クライアント20から
のウェイクアップ通知が得られるまで待機する(図6の
ステップS29)構成としたが、この待機時間を一定時
間に制限し、この一定時間内にスリープ状態から非スリ
ープ状態への遷移した旨の通知を第1クライアント20
から受けなかった場合もネットワーク代理応答サーバ1
0は代理応答を中止するように構成できる。この場合、
第2クライアント30は、ネットワーク代理応答サーバ
10からも第1クライアント20からも応答が得られな
いため、第1クライアント20に障害が発生したと判断
することができる。
ネットワークに接続された処理装置の省電力機能を有効
に発揮させてネットワーク全体としての消費電力を低減
させることのできるネットワーク代理応答サーバ、ネッ
トワークシステム及びこのネットワークシステムの消費
電力低減方法を提供できる。
ムの構成を示すブロック図である。
るデータベースの構成例を示す図である。
スリープ状態にあるクライアントが非スリープ状態にあ
るクライアントから代理応答対象メッセージを受信する
場合の動作を説明するための図である。
スリープ状態にあるクライアントが非スリープ状態にあ
るクライアントから代理応答対象メッセージ以外のメッ
セージを受信する場合の動作を説明するための図であ
る。
すフローチャートである。
われる処理を示すフローチャートである。
Claims (8)
- 【請求項1】伝送路に接続されるネットワーク代理応答
サーバであって、 電力の消費が低減されるスリープ状態にあるクライアン
トが受信すべきメッセージと該メッセージに応答して該
クライアントが送信すべき応答メッセージとを対応させ
て記憶するデータベースと、 前記伝送路を伝送されるメッセージであってスリープ状
態にあるクライアント宛のメッセージを監視する監視手
段と、 該監視手段によって前記スリープ状態にあるクライアン
ト宛のメッセージが検出された場合に、該メッセージが
前記データベースに登録されていれば該メッセージに対
応する応答メッセージを前記スリープ状態にあるクライ
アントに代わって該メッセージの送信元に送信する代理
応答手段と、 前記監視手段によって前記スリープ状態にあるクライア
ント宛のメッセージが検出された場合に、該メッセージ
が前記データベースに登録されていなければ前記スリー
プ状態にあるクライアントを非スリープ状態へ遷移させ
る指示を行うウェイクアップ指示手段、とを備えたネッ
トワーク代理応答サーバ。 - 【請求項2】クライアントからの通知に応じて該クライ
アントがスリープ状態であるかどうかを示す情報を記憶
する記憶手段を更に備え、 前記監視手段は、該記憶手段に記憶された情報に基づき
クライアントがスリープ状態にあるかどうかを認識する
請求項1に記載のネットワーク代理応答サーバ。 - 【請求項3】クライアントとネットワーク代理応答サー
バとが伝送路に接続されたネットワークシステムであっ
て、 前記クライアントは、 電力の消費が低減されるスリープ状態に入る前にその旨
を前記ネットワーク代理応答サーバに通知するスリープ
通知手段を備え、 前記ネットワーク代理応答サーバは、 スリープ状態にあるクライアントが受信すべきメッセー
ジと該メッセージに応答して該クライアントが送信すべ
き応答メッセージとを対応させて記憶するデータベース
と、 前記クライアントのスリープ通知手段からの通知に基づ
きスリープ状態にあるクライアントを認識し、前記伝送
路を伝送されるメッセージであって該認識されたスリー
プ状態にあるクライアント宛のメッセージを監視する監
視手段と、 該監視手段によって前記スリープ状態にあるクライアン
ト宛のメッセージが検出された場合に、該メッセージが
前記データベースに登録されていれば該メッセージに対
応する応答メッセージを前記スリープ状態にあるクライ
アントに代わって該メッセージの送信元に送信する代理
応答手段と、 前記監視手段によって前記スリープ状態にあるクライア
ント宛のメッセージが検出された場合に、該メッセージ
が前記データベースに登録されていなければ前記スリー
プ状態にあるクライアントを非スリープ状態へ遷移させ
る指示を行うウェイクアップ指示手段、とを備えたネッ
トワークシステム。 - 【請求項4】前記ネットワーク代理応答サーバは、前記
クライアントのスリープ通知手段からの通知に応じて該
クライアントがスリープ状態であるかどうかを示す情報
を記憶する記憶手段を更に備え、 前記監視手段は、該記憶手段に記憶された情報に基づき
クライアントがスリープ状態にあるかどうかを認識する
請求項3に記載のネットワークシステム。 - 【請求項5】前記スリープ状態にあるクライアントは、
前記ネットワーク代理応答サーバのウェイクアップ指示
手段からの指示に応じて非スリープ状態へ遷移した後
に、該クライアント宛のメッセージに応答する応答メッ
セージを該メッセージの送信元に送信する送信手段を更
に備えた請求項3又は請求項4に記載のネットワークシ
ステム。 - 【請求項6】クライアントとネットワーク代理応答サー
バとが伝送路に接続されたネットワークシステムの消費
電力低減方法であって、 前記クライアントは、電力の消費が低減されるスリープ
状態に入る前にその旨を前記ネットワーク代理応答サー
バに通知し、 スリープ状態にあるクライアントが受信すべきメッセー
ジと該メッセージに応答して該クライアントが送信すべ
き応答メッセージとを対応させて記憶するデータベース
を備えた前記ネットワーク代理応答サーバは、 前記クライアントからの通知に基づきスリープ状態にあ
るクライアントを認識し、前記伝送路を伝送されるメッ
セージであって該認識されたスリープ状態にあるクライ
アント宛のメッセージを監視し、 該監視によって前記スリープ状態にあるクライアント宛
のメッセージが検出された場合に、該メッセージが前記
データベースに登録されていれば該メッセージに対応す
る応答メッセージを前記スリープ状態にあるクライアン
トに代わって該メッセージの送信元に送信し、 前記監視によって前記スリープ状態にあるクライアント
宛のメッセージが検出された場合に、該メッセージが前
記データベースに登録されていなければ前記スリープ状
態にあるクライアントを非スリープ状態へ遷移させる指
示を行う、ネットワークシステムの消費電力低減方法。 - 【請求項7】前記ネットワーク代理応答サーバは、前記
クライアントからの通知に応じて該クライアントがスリ
ープ状態であるかどうかを示す情報を記憶するステップ
を更に備え、 該記憶された情報に基づきクライアントがスリープ状態
にあるかどうかを認識する請求項6に記載のネットワー
クシステムの消費電力低減方法。 - 【請求項8】前記スリープ状態にあるクライアントは、
前記ネットワーク代理応答サーバからの指示に応じて非
スリープ状態へ遷移した後に、該クライアント宛のメッ
セージに応答する応答メッセージを該メッセージの送信
元に送信するステップを更に備えた請求項6又は請求項
7に記載のネットワークシステムの消費電力低減方法。
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