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JP3132567U - 貼付剤用包装袋 - Google Patents

貼付剤用包装袋 Download PDF

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JP3132567U
JP3132567U JP2007002270U JP2007002270U JP3132567U JP 3132567 U JP3132567 U JP 3132567U JP 2007002270 U JP2007002270 U JP 2007002270U JP 2007002270 U JP2007002270 U JP 2007002270U JP 3132567 U JP3132567 U JP 3132567U
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opening
bag
patch
folding
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JP2007002270U
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Inventor
淳一 石黒
剛史 牧
壽己 水本
敬紘 堀田
Original Assignee
大協薬品工業株式会社
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Publication date
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Abstract

【課題】 安価に製造することができ、包装形態自体が携帯に適した小サイズであっても、揮散しやすい低分子の薬剤成分を含んだ貼付剤の製品開封後の保存性がチャック付きの包装袋よりも向上される貼付剤用包装袋を得る。
【解決手段】 内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、包装袋が開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されているもの。
【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば、冷感湿布、温感湿布、プラスター剤等の貼付剤を封止し、開封後には貼付剤の揮散成分の漏出を防止して保存する貼付剤用包装袋に関するものである。
貼付剤の有効成分には揮発成分が多く含まれる。現在、市場で販売されている貼付剤は揮発成分を遮断する包装袋に封止された製品が市販され、製品を開封した後は製品自体の包装袋に封止チャックが備わっているものでは、そのままの保存である程度の期間は有効成分の低下を防止することが出来る。
しかしながら、チャック付きの包装袋は高価であり、袋自体もサイズが大きくなり、携帯などのニーズに対応が出来ない。このため、別にサイズの小さいチャック袋を添付し、開封後はそれに入れ替えて携帯などの保管をするものもある。
揮発成分など劣化のある貼付剤は近年、殆どアルミの層を有するフィルム製の袋が使用されている。この場合、チャック付きの包装袋を利用する場合は、袋本体の周囲の4方全てを熱シールとする、所謂「4方シール」となる。4方シールの包装袋は封止される中身に対してある程度のクリアランス(間隙)が必要であり、結果として中身よりも大判なものにせざるを得なく、携帯に不便である。また、チャック付きの包装袋自体、高価である。
これに対し、背貼りの封筒型の袋は、背と上下端との3箇所をシールしており、4方シールに比べてコンパクトになるが、この背貼りの封筒型の袋にチャックを付け、包装する技術は現在開発されていない。尚、前述の携帯用に別の小さいサイズのチャック袋を添付したものの添付袋は、アルミ層のないフィルムである。
一方、貼付剤の開示はないが、食品類或いは各種部品類などに使用される包装用袋において、開封後の開封箇所を2回以上適当回数折り曲げて、袋の中央部付近に設けた粘着部に貼り付ける包装用袋が提案されている(特許文献1参照)。
実開平6−65241号公報
しかしながら、特許文献1の包装袋は、用いた袋の材質については何の記載もなく、また、袋の中央部付近に設けた粘着部に折り曲げた部分を内側から貼着するものであり、折り曲げ箇所が膨らんでしまい、薬剤等の揮散しやすい低分子のガスの密閉性に問題があった。
本考案は、安価に製造することができ、包装形態自体が携帯に適した小サイズであっても、揮散しやすい低分子の薬剤成分を含んだ貼付剤の製品開封後の保存性がチャック付きの包装袋よりも向上される貼付剤用包装袋を得ることを目的とする。また、開封及び再封の繰り返しが可能な貼付剤用包装袋を得ることを目的とする。
請求項1に記載された考案に係る貼付剤用包装袋は、内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された考案に係る貼付剤用包装袋は、内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
前記包装袋を構成するフィルムの厚さが、0.02mm〜0.15mmであり、
前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された考案に係る貼付剤用包装袋は、内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
前記包装袋を構成するフィルムが、ポリエチレンテレフタレート層と、ポリエチレン層と、アルミニウム箔層と、エチレンメタクリル酸共重合樹脂層とのラミネート加工された厚さ0.02mm〜0.15mmのフィルムであり、
前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された考案に係る貼付剤用包装袋は、内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
前記包装袋を構成するフィルムが、ポリエチレンテレフタレート層と、ポリエチレン層と、アルミニウム箔層と、エチレンメタクリル酸共重合樹脂層とのラミネート加工された厚さ0.02mm〜0.15mmのフィルムであり、
前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されており、
前記形成された開封口を少なくとも3重に折込んだ折り曲げ縁を係止する係止手段を更に備えたことを特徴とするものである。
請求項5に記載された考案に係る貼付剤用包装袋は、内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
前記包装袋を構成するフィルムが、ポリエチレンテレフタレート層と、ポリエチレン層と、アルミニウム箔層と、エチレンメタクリル酸共重合樹脂層とのラミネート加工された厚さ0.02mm〜0.15mmのフィルムであり、
前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されており、
前記形成された開封口を少なくとも3重に折込んだ折り曲げ縁と包装袋本体とを外方から押さえて一体保持する感圧接着型ラベルを、予め包装袋の外表面に貼付してなり、
前記感圧接着剤ラベルが、前記開封口側の一端部につまみとなる接着剤層が形成されていない非接着部と、非接着部に対向する他端部に強い接着力で前記包装袋本体と接着されている強接着部と、非接着部と強粘着部との間に配された繰り返し貼着可能な弱粘着部とを備えたことを特徴とするものである。
本考案は、安価に製造することができ、包装形態自体が携帯に適した小サイズであっても、揮散しやすい低分子の薬剤成分を含んだ貼付剤の製品開封後の保存性がチャック付きの包装袋よりも向上される貼付剤用包装袋を得ることができる。また、開封及び再封の繰り返しが可能な貼付剤用包装袋を得ることができるという効果がある。
本考案においては、内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋である。包装袋の形態としては、携帯性を向上させるためにこの包装袋が、開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されないものである。例えば、背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれる。
本考案では、切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されているため、開封後に使用者が開封口を折込む際に折込案内線に沿って折込むことにより、確実に開封口からの薬剤成分の揮散を防止できる。折込案内線としては、開封口の大きさや開封口及び互いの折込案内線間の距離を大きく取るほど開封口からの薬剤成分の揮散の防止効果は高まるが、包装袋を大きく取らねばならなくなる。従って、開封口からの薬剤成分の揮散の防止効果を維持しつつ、包装袋を小さくする。好ましい開封口及び互いの折込案内線間の距離は7mm以上、10mm以下とする。
包装袋の素材としては、貼付剤から揮散するガスを透過させない素材であれば良く、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンなどのオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の合成樹脂製フィルム単独、又は、封止される貼付剤には揮発しやすい低分子化合物を含むため、より高いガスバリア性を得るために、金属箔などを積層したり、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、環状ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体などの他の合成樹脂シートからなる薬物非吸着性層を積層したものが用いられる。
特に、包装袋を構成するフィルムの厚さが、0.02mm〜0.15mmであるものは、3重に折込みが容易であり、開封口を少なくとも3重に折込んだ際に、折り跡が容易に形成されて折込状態を維持しやすく、揮散しやすい低分子の薬剤成分を含んだ貼付剤の製品開封後の保存性が向上され、後述するように、従来のチャック付きの携帯用袋よりも高い保存性が確認された。
具体的には、0.02mmよりも薄いと貼付剤に含まれる揮散成分を充分に保存することが難しいためであり、0.15mmより厚いと3重に折込まれた折込み部の厚さが1mmを越えることが多くなり、折込み部の折込が解けやすく、機密性に問題が生じるためである。即ち、例えば0.06mmの厚さのフィルムで袋を形成し、この開口部を3重に折込んだ状態の3重の折込み部の理論的な厚さは0.06×2×3=0.3mmとなるが、実測すると500〜600μmとなった。そのため、0.15mmを越えると3重に折込まれた折込み部の厚さが1mmを越えることが多くなるため、機密性に問題が生じる。
好ましい包装袋を構成するフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)層と、ポリエチレン(PE)層と、アルミニウム箔(AL)層と、エチレンメタクリル酸共重合樹脂(EMAA)層とをラミネート加工されたものが、フィルムの厚さを数十μmに薄くしても、内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させず、しかも、開封口を少なくとも3重に折込んだ際に、折り跡がしっかりと形成され、この折込状態を良好に保持することができる。
本考案の包装袋において、切り取られて開封された開封口を少なくとも3重に折込み、折込まれた折り曲げ縁を係止する係止手段を更に備えることも可能である。これにより、折り曲げ箇所が膨らむおそれがなく、また、バック等の中に携帯した場合にも、開封口の折込が不用意に解けず、揮散しやすい低分子の薬物成分を含んだ貼付剤であっても、良好な密閉性を有する。
係止手段としては、クリップ状の部材で折り曲げ縁を上下から挟み込んで係止するものや、バンド状のもので折り曲げ縁を包装袋本体と一緒に緊締するもの等が挙げられるが、包装袋本体と別体の部材であるため、バック等の中に携帯した場合に逸出するおそれがある。そのため、係止手段としては、包装袋本体に付属して設けられるものが好ましい。好ましい係止手段としては、折り曲げ縁と包装袋本体とを外方から押さえて一体保持する感圧接着型ラベルが挙げられる。これにより、折り曲げ箇所が膨らむおそれがなく、また、バック等の中に携帯した場合にも、開封口の折込が解けず、揮散しやすい低分子の薬物成分を含んだ貼付剤であっても、良好な密閉性を有する。
本考案の好ましい係止手段としての感圧接着型ラベルは、開封口が形成された後に、1枚以上の感圧接着型ラベルで一体保持させてもよいが、個別にラベルを剥離・貼付しなければならなく操作性が悪いため、好ましくは1枚の感圧接着型ラベルを予め包装袋の外表面に貼付して用いる。また、より好ましくは前記ラベルの幅は、開封口の幅の1/3以上とすることにより、バック等の中に携帯した場合にも、開封口の折込が解けず、揮散しやすい低分子の薬物成分を含んだ貼付剤であっても、良好な密閉性を有する。
本考案の感圧接着型ラベルは、切り取られて開封口を形成した後の再封止と開封とが容易に行えるように、好ましくは、開封口側の一端部につまみとなる接着剤層が形成されていない非接着部を備える。更に好ましくは、非接着部と、非接着部に対向する他端部に強い接着力で前記包装袋本体と接着されている強接着部と、非接着部と強粘着部との間に配された繰り返し貼着可能な弱粘着部とを備えることにより、再封止と開封との繰り返しが容易に行える。
本考案の貼付剤用包装袋は、切り取られて開封口を形成した後に、その開封口を感圧接着型ラベルで少なくとも3重に折込んだ折り曲げ縁と包装袋本体とを外方から押さえて一体保持するものであるため、開封口を形成する一端部を折込んでいない状態を製品としても、切り取られて開封口を形成する一端部は予め少なくとも3重に折込んで感圧接着ラベルで貼付した状態を製品としてもよい。
予め一端部を折込んだ状態の製品では既に折り込みが形成されているため、切り取られて開封口を形成した後に、容易に折り込みを形成しやすく、ラベルによる再封が容易となる利点がある。
本考案の貼付剤用包装袋には、好ましくは、包装袋の開封口を形成する一端部近傍に、一端部を切り取る際の目印となる案内線又は一端部を切り裂いた際に他所よりも脆弱な案内溝が形成される。これにより、手指で一端部を切り裂いて開封口を形成する場合でも、不用意に開封口が広がることがない。
1.本考案の構成
図1は本考案の一実施例の貼付剤用包装袋を含む貼付剤製品の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は側方断面図、c図は底面図である。図2は図1に示した貼付剤用包装袋の再封の動作を示す説明図である。
図1及び図2に示す通り、貼付剤用包装袋10は、内部に封止した5枚の貼付剤11からの揮散ガスを透過させない素材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)層12μmと、ポリエチレン(PE)層15μmと、アルミニウム箔(AL)層7μmと、エチレンメタクリル酸共重合樹脂(EMAA)層20μmとを順にラミネート加工したフィルムである。この包装袋10はc図に示す背面の略中央と上下端との3方をヒートシールして封止されている背貼りの封筒型袋である。
一端部のヒートシール部12の内側には切り取って開封口を形成しやすいように、切り取り案内溝13が形成され、更にその内側には形成された開封口13aを折込む際に指針となる2つの折込案内線14が印刷されている。
図2のa図に示す通り、貼付材用包装袋10の案内溝13に沿って一端部を切り離して開封口13aを形成する。b図に示す通り、開封口13aから内部の貼付剤11を一枚抜き取った後、c図に示す通り、包装袋10の面に開封口13aを形成した端部を案内線14の箇所で折り曲げ、d図及びe図に示す通り、2本の折込案内線14で折り跡がつくように3重に折込んで再封する。
図3は本考案の別の実施例の貼付剤用包装袋の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は側方断面図、c図は展開平面図、d図は展開底面図である。図4は貼付剤用包装袋に貼付する感圧接着型ラベルの構成を示す説明図である。図3の貼付剤用包装袋30は、図1に示した貼付剤用包装袋10の開封口13A側の端部を予め3重に折込んで感圧接着ラベルで貼付した状態を製品としたものであり、他の構成は図3のc図及びd図に示す通り、図1のものと同様の構成となっている。
即ち、貼付剤用包装袋30は、内部に封止した5枚の貼付剤31からの揮散ガスを透過させない素材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)層12μmと、ポリエチレン(PE)層15μmと、アルミニウム箔(AL)層7μmと、エチレンメタクリル酸共重合樹脂(EMAA)層20μmとを順にラミネート加工したフィルムである。この包装袋30はc図及びd図に示す通り、背面の略中央と上下端との3方をヒートシールして封止されている背貼りの封筒型袋である。
一端部のヒートシール部32の内側には切り取って開封口を形成しやすいように、切り取り案内溝33が形成され、更にその内側には開封口33aを折込み易いように目印となる2本の案内線34が印刷されている。a図及びb図に示す通り、包装袋30の面に案内溝33が形成された一端部を案内線34の箇所で3重に折込んで感圧接着型ラベル40の弱貼着部40b位置で3重に折込んだ折り曲げ縁と包装袋30本体とを外方から押さえて一体保持されている。
本実施例の貼付剤用包装袋30の再封は、図2と同様に、2本の折込案内線34で折り跡がつくように3重に折込んだ上で、開封口33aを形成した端部を案内線34の箇所で3重に折込んだ際に貼着される位置に貼着された感圧接着型ラベル40で外方から押さえて一体保持することにより、再封する。
図4のa図に示す感圧接着型ラベル40は図3に貼着したラベルであり、開封口側の一端部につまみとなる接着剤層が形成されていない非接着部40aと、非接着部40aに対向する他端部に強い接着力で包装袋30本体と接着される強接着部40cと、非接着部40aと強粘着部40cとの間に配された繰り返し貼着可能な弱粘着部40bとを備える。
包装袋30本体に貼着されるラベルは、図3に示すような楕円の外観を有しなくてもよい。例えば矩形状、角をまくる面取りした矩形状であってもよい。また、開封口33aの一部を覆うような幅であれば、開封口の折込は解け難いが、開封口33aの幅の1/3以上を覆うような幅を有することにより、バック等の中に携帯した場合にも、開封口の折込が解けず、揮散しやすい低分子の薬物成分を含んだ貼付剤であっても、良好な密閉性を有する。
また、非接着部40aのつまみについても、ラベルに突設させなくてもよい。例えば、図4のb図の感圧接着型ラベル41に示すように、楕円状の外形の一部を非接着部41aとし、それに隣接して弱粘着部41bと、強粘着部41cとを形成してもよい。更に、図4のc図の感圧接着型ラベル42に示すように、非接着部42aと弱粘着部42bと強粘着部42cとを楕円の外観に対して斜めに形成させてもよい。
2.製品開封後の保存性の検証1
市販の貼付剤Aを開封して製品を一度取り出した後、ピロー包装袋(PET#12/PE15/Al9/EMAA20)に入れ直し、開封口を2回折り曲げて3重に折込み、ラベルで押さえて再封した。これらを25℃及び40℃の一定温度にて保管し、一週間毎に、色(官能及び色差計による測定)、におい(官能)、膏体幅、粘着力(官能及びレオメータによる測定)、水分量(重量減少量測定)、有効成分の定量(全成分)の6つの評価項目について測定した。結果を次の表1及び表2に示す。尚、表中、評価基準を満たす場合は○、満たさない場合は×で示した(△は評価項目不足)。
尚、評価項目の各々は、以下のように検証した。
(1) 色[検体数:官能、色差計共にn=4]
官能 :開封直後の淡青色であること。
色差計:開封直後との差がみられるか否かを確認した。
開封時に色差計で色差を測定し、一定期間保存後に再度測定して差を求めた。
(2) におい[n=4]
特異なにおいがあるか否かを確認した。
同一条件で保存した未開封のものと比較して違いがあるか否かを確認した。
(3) 膏体幅[n=4]
ノギスにより測定した。
開封時にライナーに印刷されているはがしくちの線の部分の膏体幅を測定し、一定期間保存後に再度測定して差を求めた。
開封直後と差がみられるか否かを確認した。
(4) 粘着力[官能n=1、レオメータn=3]
官能:左右の腕のほぼ同位置に、同一条件で保存した未開封のものと比較できるように2時間程度貼付し、剥離したときに差があるか否かを確認した。
レオメータ:長辺に沿って20mm幅に裁断し、ベークライト板に貼付後、180度剥離にて剥離力を測定した。
未開封のものと比較して差があるか否かを確認した。
(5) 水分量[n=40]
開封時に1枚ずつ重量を測定し、一定期間保存後再度重量を測定した。
開封直後から重量減少がみられるか否かを確認した。
(6) 有効成分の定量[各成分n=3]
各成分規格範囲内であるか否かを確認した。
Figure 0003132567
Figure 0003132567
《検証結果》
表1及び表2に示す通り、色、におい、粘着力(貼付テスト)に関して、官能試験では25℃で8週間目まで、40℃で4週間目まで検証を行った結果、差はみられなかった。機器による測定においても25℃で4週間目まで、40℃で3週間目まで検証を行ったが、開封直後もしくは未開封のものと比較しほぼ差はみられなかった。膏体幅は測定時にノギスを当てた際に、膏体が押さえられて広がってしまうために正確に測定ができなかったが、ほぼ開封直後と差がないものと思われた。
重量測定に関して、25℃で8週間目まで、40℃で3週間目まで測定を行った結果、経時的に減少量は大きくなっていた。個々でピロー包装袋の閉まり具合に差があり減少量に若干バラツキもあるが、最も減少した25℃8週間目においても1%未満であり問題ないと思われた。
定量に関して、25℃で8週間目まで、40℃で3週間目まで測定を行った結果、L−メントールは開封後1週間目に低下がみられたが、その後はほぼ一定となり25℃、40℃とも規格範囲内であった。サリチル酸グリコールはほとんど低下もみられなく25℃、40℃とも良好な結果であった。酢酸トコフェロールも規格範囲内であった。
以上のように、25℃条件下で4週間目まで全項目問題のない範囲であり、また6週間目及び8週間目においても検体数の関係から全項目の評価ではないが問題のない範囲であった。また、40℃の条件下においても3週間目まで全項目問題のない範囲であり、また4週間目においても定量は行っていないが問題のない範囲であると予測された。これらのことから、25℃においては4〜8週間、40℃では3〜4週間品質保持可能であると考えられた。
3.製品開封後の保存性の検証2
市販の2種類の貼付剤B及び貼付剤Cを本考案の包装袋(材質:PET#12/PE15/Al7/EMAA20)で開封口を3重に折込んだものと、チャック付きの携帯用保存袋(PP/EVA/PP、厚さ60μm)とに保存した際の比較試験を開封後8週目まで実施した。
具体的な比較試験としては、保存温度25℃で、各貼付剤を本考案の包装袋で作製したものを開封した後、一度取り出して再び本考案の包装袋に入れ直し、開封囗を2回折り曲げて3重に折込んで所定期間保存した貼付剤(実施例)と、各貼付剤を本考案の包装袋で作製したものを開封した後、チャック付き包装材に入れ直し、チャックを閉じて所定期間保存した貼付剤(比較例)とに含まれる揮発3成分(dl−カンフル、l−メントール、サリチル酸メチル)の含量を測定し、その際の貼付剤の粘着力を測定した。揮発3成分の試験結果を次の表3〜8表及び図5〜図6に示す。尚、表中の数値は配合量に対する含有率である。尚、粘着力の測定はスチールボール法を用いた。
Figure 0003132567
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表3〜8に示す通り、揮発成分については、試験8週目まで実施したところ、実施例では、揮発3成分の含量低下は認められず規格内であり、良好な結果だった。比較例では、サリチル酸メチルの含量の低下がみられ、貼付剤Bは2週目で10%低下し、3週目で規格外となった。また、貼付剤Cは5週目で10%低下したと考えられ、6週目で規格外となった。また、粘着力については、データは割愛するが、試験8週目まで実施例及び比較例において、全て規格内であり、また大きな変化は認められず良好な結果だった。その他、膏体の物性や性状についても問題なかった。
本考案の一実施例の貼付剤用包装袋の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は側方断面図、c図は底面図である。 図1に示す貼付材用包装袋の再封の動作を示す説明図である。 本考案の別の実施例の貼付剤用包装袋の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は側方断面図、c図は展開平面図、d図は展開底面図である。 貼付剤用包装袋に貼付する感圧接着型ラベルの構成を示す説明図である。 表3〜表5の結果の線図である。 表6〜表8の結果の線図である。
符号の説明
10,30…貼付剤用包装袋、
11,31…貼付剤、
12,32…ヒートシール部、
13,33…案内溝、
13a,33a…開封口、
14,34…案内線、
40,41,42…感圧接着型ラベル、
40a,41a,42a…非接着部、
40b,41b,42b…弱接着部、
40c,41c,42c…強接着部、

Claims (5)

  1. 内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
    前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
    切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されていることを特徴とする貼付剤用包装袋。
  2. 内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
    前記包装袋を構成するフィルムの厚さが、0.02mm〜0.15mmであり、
    前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
    切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されていることを特徴とする貼付剤用包装袋。
  3. 内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
    前記包装袋を構成するフィルムが、ポリエチレンテレフタレート層と、ポリエチレン層と、アルミニウム箔層と、エチレンメタクリル酸共重合樹脂層とのラミネート加工された厚さ0.02mm〜0.15mmのフィルムであり、
    前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
    切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されていることを特徴とする貼付剤用包装袋。
  4. 内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
    前記包装袋を構成するフィルムが、ポリエチレンテレフタレート層と、ポリエチレン層と、アルミニウム箔層と、エチレンメタクリル酸共重合樹脂層とのラミネート加工された厚さ0.02mm〜0.15mmのフィルムであり、
    前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
    切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されており、
    前記形成された開封口を少なくとも3重に折込んだ折り曲げ縁を係止する係止手段を更に備えたことを特徴とする貼付剤用包装袋。
  5. 内部に封止した貼付剤からの揮散ガスを透過させない素材からなる貼付剤用包装袋において、
    前記包装袋を構成するフィルムが、ポリエチレンテレフタレート層と、ポリエチレン層と、アルミニウム箔層と、エチレンメタクリル酸共重合樹脂層とのラミネート加工された厚さ0.02mm〜0.15mmのフィルムであり、
    前記包装袋が、前記開封口を形成する一端部に直交する長手両側辺にシール部が形成されない背貼りの封筒型袋、中央合掌シール袋、ピロータイプ袋、ガゼット袋の何れかから選ばれ、
    切り取られて開封口を形成する包装袋の一端部近傍に、前記開封口を少なくとも3重に折込む指針となる少なくとも2つの折込案内線が印刷されており、
    前記形成された開封口を少なくとも3重に折込んだ折り曲げ縁と包装袋本体とを外方から押さえて一体保持する感圧接着型ラベルを、予め包装袋の外表面に貼付してなり、
    前記感圧接着剤ラベルが、前記開封口側の一端部につまみとなる接着剤層が形成されていない非接着部と、非接着部に対向する他端部に強い接着力で前記包装袋本体と接着されている強接着部と、非接着部と強粘着部との間に配された繰り返し貼着可能な弱粘着部とを備えたことを特徴とする貼付剤用包装袋。
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