JP3120736B2 - キャブオーバ型車両の安全装置 - Google Patents
キャブオーバ型車両の安全装置Info
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- JP3120736B2 JP3120736B2 JP08220347A JP22034796A JP3120736B2 JP 3120736 B2 JP3120736 B2 JP 3120736B2 JP 08220347 A JP08220347 A JP 08220347A JP 22034796 A JP22034796 A JP 22034796A JP 3120736 B2 JP3120736 B2 JP 3120736B2
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- JP
- Japan
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- cab
- vehicle
- energy absorbing
- over type
- safety device
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D33/00—Superstructures for load-carrying vehicles
- B62D33/06—Drivers' cabs
- B62D33/063—Drivers' cabs movable from one position into at least one other position, e.g. tiltable, pivotable about a vertical axis, displaceable from one side of the vehicle to the other
- B62D33/067—Drivers' cabs movable from one position into at least one other position, e.g. tiltable, pivotable about a vertical axis, displaceable from one side of the vehicle to the other tiltable
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D21/00—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
- B62D21/15—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
- B62D21/152—Front or rear frames
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャブオーバ型車
両において、その衝突時の衝撃を吸収して、乗員の安全
を図る装置に関する。
両において、その衝突時の衝撃を吸収して、乗員の安全
を図る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキャブオーバ型車両は、実公平4
−29964号公報に例示されているように、キャブの
フロントパネル裏面にガード部材を配置し、そのガード
部材とフレームとを油圧シリンダで連結することによ
り、車両の衝突時にガード部材でキャブの変形を抑制す
ると共に、油圧シリンダで衝撃を吸収して、乗員を保護
するように配慮しているが、ガード部材を配置するため
キャブ自体が大型化すると同時に、キャブ重量の増加を
招き、また、ガード部材とフレームとを連結する油圧シ
リンダがキャブ前面に対して傾斜しているので、車両の
衝突時における油圧シリンダの衝撃吸収作用が必ずしも
スムースに機能するとは限らない問題を有している。
−29964号公報に例示されているように、キャブの
フロントパネル裏面にガード部材を配置し、そのガード
部材とフレームとを油圧シリンダで連結することによ
り、車両の衝突時にガード部材でキャブの変形を抑制す
ると共に、油圧シリンダで衝撃を吸収して、乗員を保護
するように配慮しているが、ガード部材を配置するため
キャブ自体が大型化すると同時に、キャブ重量の増加を
招き、また、ガード部材とフレームとを連結する油圧シ
リンダがキャブ前面に対して傾斜しているので、車両の
衝突時における油圧シリンダの衝撃吸収作用が必ずしも
スムースに機能するとは限らない問題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、キャブオー
バ型車両において、簡単な構成により車両衝突時の衝撃
を効果的に吸収して、乗員の安全を図る装置を提供しよ
うとするものである。
バ型車両において、簡単な構成により車両衝突時の衝撃
を効果的に吸収して、乗員の安全を図る装置を提供しよ
うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
るキャブオーバ型車両の安全装置は、キャブの下部に設
けられ車両の前後方向に延びる左右一対の補強部材と、
同補強部材の各前端部で両端がそれぞれ連結され車幅方
向に延びるクロス部材と、同クロス部材の近傍に一端が
位置し他端がシャシフレームに固着された略U字状パイ
プ材からなるエネルギ吸収部材とを有し、上記クロス部
材と上記エネルギ吸収部材とが可撓部材で連結されてい
る。
るキャブオーバ型車両の安全装置は、キャブの下部に設
けられ車両の前後方向に延びる左右一対の補強部材と、
同補強部材の各前端部で両端がそれぞれ連結され車幅方
向に延びるクロス部材と、同クロス部材の近傍に一端が
位置し他端がシャシフレームに固着された略U字状パイ
プ材からなるエネルギ吸収部材とを有し、上記クロス部
材と上記エネルギ吸収部材とが可撓部材で連結されてい
る。
【0005】すなわち、左右一対のキャブ補強部材に両
端がそれぞれ連結されて車幅方向に延びるクロス部材
と、シャシフレームに固着されたエネルギ吸収部材の一
端とが可撓部材で連結され、可撓部材及びエネルギ吸収
部材を介してキャブがシャシフレームに係止されている
ため、車両の衝突によるキャブの後方変位はシャシフレ
ームにより抑制されると共に、キャブ補強部材からクロ
ス部材及び可撓部材を経てエネルギ吸収部材へ伝達され
た衝撃は、略U字状パイプ材からなるエネルギ吸収部材
の変形により確実に吸収されて、キャブが受ける衝撃を
緩和することができ、また、クロス部材とエネルギ吸収
部材の一端とが可撓部材で連結されていて、キャブのチ
ルト時にクロス部材とエネルギ吸収部材との間に生じる
相対距離の差は可撓部材が容易に吸収することができる
ので、キャブのチルト操作に支障が起こることもない。
端がそれぞれ連結されて車幅方向に延びるクロス部材
と、シャシフレームに固着されたエネルギ吸収部材の一
端とが可撓部材で連結され、可撓部材及びエネルギ吸収
部材を介してキャブがシャシフレームに係止されている
ため、車両の衝突によるキャブの後方変位はシャシフレ
ームにより抑制されると共に、キャブ補強部材からクロ
ス部材及び可撓部材を経てエネルギ吸収部材へ伝達され
た衝撃は、略U字状パイプ材からなるエネルギ吸収部材
の変形により確実に吸収されて、キャブが受ける衝撃を
緩和することができ、また、クロス部材とエネルギ吸収
部材の一端とが可撓部材で連結されていて、キャブのチ
ルト時にクロス部材とエネルギ吸収部材との間に生じる
相対距離の差は可撓部材が容易に吸収することができる
ので、キャブのチルト操作に支障が起こることもない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施形
態例について説明する。キャブオーバ型車両1におい
て、キャブ2の下部には左右両側でそれぞれ車両の前後
方向に延びる一対のメインシル3が設けられ、車幅方向
に延びるクロスパイプ4の両端がそれぞれ各メインシル
3の前端に固着されていて、メインシル3及びクロスパ
イプ4によりキャブ2が補強されており、各メインシル
3の先端にはアッパーキャブヒンジブラケット5がボル
ト止めされている。
態例について説明する。キャブオーバ型車両1におい
て、キャブ2の下部には左右両側でそれぞれ車両の前後
方向に延びる一対のメインシル3が設けられ、車幅方向
に延びるクロスパイプ4の両端がそれぞれ各メインシル
3の前端に固着されていて、メインシル3及びクロスパ
イプ4によりキャブ2が補強されており、各メインシル
3の先端にはアッパーキャブヒンジブラケット5がボル
ト止めされている。
【0007】また、左右のシャシフレーム6先端にはそ
れぞれロワーキャブヒンジブラケット7がボルト止めさ
れていて、左右のアッパーキャブヒンジブラケット5及
びロワーキャブヒンジブラケット7が車幅方向に延びる
キャブヒンジシャフト8を介してそれぞれ連結され、ア
ッパーキャブヒンジブラケット5、キャブヒンジシャフ
ト8及びロワーキャブヒンジブラケット7によりフロン
トキャブヒンジが形成されていて、キャブ2がキャブヒ
ンジシャフト8を中心として図1の上前方へチルトでき
るように構成されている。
れぞれロワーキャブヒンジブラケット7がボルト止めさ
れていて、左右のアッパーキャブヒンジブラケット5及
びロワーキャブヒンジブラケット7が車幅方向に延びる
キャブヒンジシャフト8を介してそれぞれ連結され、ア
ッパーキャブヒンジブラケット5、キャブヒンジシャフ
ト8及びロワーキャブヒンジブラケット7によりフロン
トキャブヒンジが形成されていて、キャブ2がキャブヒ
ンジシャフト8を中心として図1の上前方へチルトでき
るように構成されている。
【0008】一方、図3及び図4に示されているよう
に、左右のシャシフレーム6にはそれぞれ断面略コ字状
のアングル材10がボルト止めされ、各アングル材10
の車幅方向内側面にボルト止めされた帯金11により、
略U字状鋼製パイプ12の両端部がそれぞれアングル材
10の車幅方向内側面に固定されて、左右のシャシフレ
ーム6に支持され、車幅方向に延びるパイプ12の中央
部13が、図1及び図2に示されているようにシャシフ
レーム6よりも立ち上がって、キャブヒンジシャフト8
に近接している。
に、左右のシャシフレーム6にはそれぞれ断面略コ字状
のアングル材10がボルト止めされ、各アングル材10
の車幅方向内側面にボルト止めされた帯金11により、
略U字状鋼製パイプ12の両端部がそれぞれアングル材
10の車幅方向内側面に固定されて、左右のシャシフレ
ーム6に支持され、車幅方向に延びるパイプ12の中央
部13が、図1及び図2に示されているようにシャシフ
レーム6よりも立ち上がって、キャブヒンジシャフト8
に近接している。
【0009】また、図4によく示されているように、パ
イプ中央部13の両側部外周面には、それぞれ弧状に曲
げられた棒材14が小間隔をおいて溶着されていると共
に、これらにそれぞれ対向した位置でクロスパイプ4の
両側部外周面にも同様に、弧状に曲げられた棒材15が
小間隔をおいて溶着されており、クロスパイプ4の外周
面とパイプ中央部13の外周面との間には、それぞれ棒
材14間及び棒材15間で可撓性の大きいベルトもしく
はワイヤ16がゆるく掛けわたされていて、ベルトもし
くはワイヤ16はそれぞれ棒材14間及び棒材15間に
挟まれることによって、それぞれクロスパイプ4の外周
面及びパイプ中央部13の外周面上で車幅方向へずれる
ことが抑制されている。
イプ中央部13の両側部外周面には、それぞれ弧状に曲
げられた棒材14が小間隔をおいて溶着されていると共
に、これらにそれぞれ対向した位置でクロスパイプ4の
両側部外周面にも同様に、弧状に曲げられた棒材15が
小間隔をおいて溶着されており、クロスパイプ4の外周
面とパイプ中央部13の外周面との間には、それぞれ棒
材14間及び棒材15間で可撓性の大きいベルトもしく
はワイヤ16がゆるく掛けわたされていて、ベルトもし
くはワイヤ16はそれぞれ棒材14間及び棒材15間に
挟まれることによって、それぞれクロスパイプ4の外周
面及びパイプ中央部13の外周面上で車幅方向へずれる
ことが抑制されている。
【0010】なお、17は左右のロワーキャブヒンジブ
ラケット7間を連結するトーションバー、18はラジエ
ータ、19はエンジン、20は乗員である。
ラケット7間を連結するトーションバー、18はラジエ
ータ、19はエンジン、20は乗員である。
【0011】次に、上記装置の作用について説明する。
走行中の車両1が正面衝突することによりキャブ2の前
面、とくに、シャシフレーム6より上部で後方へ大きな
衝撃が作用すると、キャブ2は先ずアッパーキャブヒン
ジブラケット5、キャブヒンジシャフト8及びロワーキ
ャブヒンジブラケット7のフロントキャブヒンジを介し
て、車両1の主強度部材であるシャシフレーム6により
支持される。
走行中の車両1が正面衝突することによりキャブ2の前
面、とくに、シャシフレーム6より上部で後方へ大きな
衝撃が作用すると、キャブ2は先ずアッパーキャブヒン
ジブラケット5、キャブヒンジシャフト8及びロワーキ
ャブヒンジブラケット7のフロントキャブヒンジを介し
て、車両1の主強度部材であるシャシフレーム6により
支持される。
【0012】しかしながら、フロントキャブヒンジ部位
が破断されて、キャブ2が後方へ変位しようとすると、
左右のシャシフレーム6により両端が支持されたパイプ
12とキャブ2のメインシル3とが、クロスパイプ4及
び丈夫なベルトもしくはワイヤ16で連結されているた
め、キャブ2はシャシフレーム6により支持されて後方
変位が抑制され、さらにキャブ2が後方へ変位する場合
には、ベルトもしくはワイヤ16が丈夫で切断されない
ため、パイプ12を後方へ曲げ変形させることとなるの
で、この曲げ変形により上記衝撃の運動エネルギが吸収
される。
が破断されて、キャブ2が後方へ変位しようとすると、
左右のシャシフレーム6により両端が支持されたパイプ
12とキャブ2のメインシル3とが、クロスパイプ4及
び丈夫なベルトもしくはワイヤ16で連結されているた
め、キャブ2はシャシフレーム6により支持されて後方
変位が抑制され、さらにキャブ2が後方へ変位する場合
には、ベルトもしくはワイヤ16が丈夫で切断されない
ため、パイプ12を後方へ曲げ変形させることとなるの
で、この曲げ変形により上記衝撃の運動エネルギが吸収
される。
【0013】すなわち、キャブ2の後方変位が抑制され
ると共に、キャブ2に作用する衝撃がパイプ12の曲げ
変形により緩和される結果、キャブ2内の乗員20を上
記衝撃から保護して、乗員20の安全を図ることができ
る。
ると共に、キャブ2に作用する衝撃がパイプ12の曲げ
変形により緩和される結果、キャブ2内の乗員20を上
記衝撃から保護して、乗員20の安全を図ることができ
る。
【0014】また、パイプ12が略U字状をしているた
め、車両1が斜めに衝突する場合においても、正面衝突
のときとほぼ同様に、パイプ12によるキャブ2の後方
変位抑制と、キャブ2への衝撃緩和作用を果たすことが
できるものである。
め、車両1が斜めに衝突する場合においても、正面衝突
のときとほぼ同様に、パイプ12によるキャブ2の後方
変位抑制と、キャブ2への衝撃緩和作用を果たすことが
できるものである。
【0015】さらに、ベルトもしくはワイヤ16が掛け
わたされたクロスパイプ4の外周面とパイプ中央部13
の外周面では、それぞれ棒材15及び棒材14によりベ
ルトもしくはワイヤ16の車幅方向への横ずれが抑制さ
れているので、ベルトもしくはワイヤ16による上記牽
引作用を確実に発揮させることができ、ひいては、乗員
20の安全を確保することができる。
わたされたクロスパイプ4の外周面とパイプ中央部13
の外周面では、それぞれ棒材15及び棒材14によりベ
ルトもしくはワイヤ16の車幅方向への横ずれが抑制さ
れているので、ベルトもしくはワイヤ16による上記牽
引作用を確実に発揮させることができ、ひいては、乗員
20の安全を確保することができる。
【0016】また、クロスパイプ4の外周面とパイプ中
央部13の外周面との間には、それぞれ棒材15間及び
棒材14間でベルトもしくはワイヤ16がゆるく掛けわ
たされているので、キャブヒンジシャフト8を中心とす
るキャブ2のチルト時において、クロスパイプ4及びキ
ャブヒンジシャフト8間の相対距離が多少変動しても、
その差はベルトもしくはワイヤ16のゆるみ、あるい
は、張りにより容易に吸収することができ、従って、ベ
ルトもしくはワイヤ16が存在していても、キャブ2の
チルト操作に支障を来すことは全くない。
央部13の外周面との間には、それぞれ棒材15間及び
棒材14間でベルトもしくはワイヤ16がゆるく掛けわ
たされているので、キャブヒンジシャフト8を中心とす
るキャブ2のチルト時において、クロスパイプ4及びキ
ャブヒンジシャフト8間の相対距離が多少変動しても、
その差はベルトもしくはワイヤ16のゆるみ、あるい
は、張りにより容易に吸収することができ、従って、ベ
ルトもしくはワイヤ16が存在していても、キャブ2の
チルト操作に支障を来すことは全くない。
【0017】しかも、パイプ12とベルトもしくはワイ
ヤ16とは非常に簡単な構造であって、安価、軽量であ
り、かつ、大きな変更もなく在来の車両へも容易に適用
できるので、上記装置は実用的効果がとくに優れてい
る。
ヤ16とは非常に簡単な構造であって、安価、軽量であ
り、かつ、大きな変更もなく在来の車両へも容易に適用
できるので、上記装置は実用的効果がとくに優れてい
る。
【0018】また、パイプ12の形状や肉厚、あるい
は、材質等を適宜変更することによって、そのパイプの
曲げ変形によるエネルギの吸収量及び吸収特性を任意
に、かつ、容易に選定することができる長所があり、さ
らには、上記鋼製パイプを中実の鋼材等に置き換えて、
上記パイプの場合と同様なエネルギの吸収作用を行わせ
るようにすることも可能である。
は、材質等を適宜変更することによって、そのパイプの
曲げ変形によるエネルギの吸収量及び吸収特性を任意
に、かつ、容易に選定することができる長所があり、さ
らには、上記鋼製パイプを中実の鋼材等に置き換えて、
上記パイプの場合と同様なエネルギの吸収作用を行わせ
るようにすることも可能である。
【0019】なお、上記各実施形態例におけるベルトも
しくはワイヤは、クロスパイプとパイプ中央部等との間
でたすき状に掛けわたすようにして、両者間の距離に対
しベルトもしくはワイヤの長さを比較的大きくすること
により、クロスパイプ及びキャブヒンジシャフト間の相
対距離変動を一層吸収しやすいようにしてもよいことは
いうまでもない。
しくはワイヤは、クロスパイプとパイプ中央部等との間
でたすき状に掛けわたすようにして、両者間の距離に対
しベルトもしくはワイヤの長さを比較的大きくすること
により、クロスパイプ及びキャブヒンジシャフト間の相
対距離変動を一層吸収しやすいようにしてもよいことは
いうまでもない。
【0020】
【発明の効果】本発明にかかるキャブオーバ型車両の安
全装置にあっては、左右一対のキャブ補強部材に両端が
それぞれ連結されて車幅方向に延びるクロス部材と、シ
ャシフレームに固着されたエネルギ吸収部材の一端とが
可撓部材で連結され、可撓部材及びエネルギ吸収部材を
介してキャブがシャシフレームに係止されているため、
車両の衝突によるキャブの後方変位はシャシフレームに
より抑制されると共に、キャブ補強部材からクロス部材
及び可撓部材を経てエネルギ吸収部材へ伝達された衝撃
は、エネルギ吸収部材の変形により確実に吸収すること
ができるので、キャブが受ける衝撃を緩和して上記衝突
から車両の乗員を保護し、その安全性を高めることがで
きると共に、クロス部材とエネルギ吸収部材の一端とが
可撓部材で連結されていて、キャブのチルト時にクロス
部材とエネルギ吸収部材との間に生じる相対距離の差は
可撓部材が容易に吸収することができるので、キャブの
チルト操作に支障が起こることもない。
全装置にあっては、左右一対のキャブ補強部材に両端が
それぞれ連結されて車幅方向に延びるクロス部材と、シ
ャシフレームに固着されたエネルギ吸収部材の一端とが
可撓部材で連結され、可撓部材及びエネルギ吸収部材を
介してキャブがシャシフレームに係止されているため、
車両の衝突によるキャブの後方変位はシャシフレームに
より抑制されると共に、キャブ補強部材からクロス部材
及び可撓部材を経てエネルギ吸収部材へ伝達された衝撃
は、エネルギ吸収部材の変形により確実に吸収すること
ができるので、キャブが受ける衝撃を緩和して上記衝突
から車両の乗員を保護し、その安全性を高めることがで
きると共に、クロス部材とエネルギ吸収部材の一端とが
可撓部材で連結されていて、キャブのチルト時にクロス
部材とエネルギ吸収部材との間に生じる相対距離の差は
可撓部材が容易に吸収することができるので、キャブの
チルト操作に支障が起こることもない。
【図1】本発明の実施形態例における概略側面図。
【図2】上記実施形態例の要部縦断面図。
【図3】図1の III−III 断面拡大図。
【図4】上記実施形態例の要部斜視図。
1 車両 2 キャブ 3 メインシル 4 クロスパイプ 6 シャシフレーム 8 キャブヒンジシャフト 12 パイプ 13 パイプ中央部 16 ベルト 19 エンジン 20 乗員
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−45043(JP,A) 実開 平5−58511(JP,U) 実開 平6−59193(JP,U) 実開 平6−42544(JP,U) 実開 平3−40176(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 33/06 B62D 25/20
Claims (5)
- 【請求項1】 キャブの下部に設けられ車両の前後方向
に延びる左右一対の補強部材と、同補強部材の各前端部
で両端がそれぞれ連結され車幅方向に延びるクロス部材
と、同クロス部材の近傍に一端が位置し他端がシャシフ
レームに固着された略U字状パイプ材からなるエネルギ
吸収部材とを有し、上記クロス部材と上記エネルギ吸収
部材とが可撓部材で連結されたキャブオーバ型車両の安
全装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記エネルギ吸収部
材の両端がそれぞれ左右の上記シャシフレームに固着さ
れ、上記エネルギ吸収部材の車幅方向中央部が上記シャ
シフレームよりも立ち上がって、上記クロス部材の近傍
に位置するキャブオーバ型車両の安全装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、上記
可撓部材がワイヤまたはベルトにより構成されたキャブ
オーバ型車両の安全装置。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
て、上記クロス部材及びまたは上記エネルギ吸収部材
に、上記可撓部材の車幅方向へのずれを抑制するストッ
パが設けられたキャブオーバ型車両の安全装置。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかにおい
て、上記可撓部材が車幅方向に間隔をおいて複数設けら
れたキャブオーバ型車両の安全装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08220347A JP3120736B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | キャブオーバ型車両の安全装置 |
DE19733417A DE19733417B4 (de) | 1996-08-02 | 1997-08-01 | Sicherheitsvorrichtung für Unterflurfahrzeug |
US08/905,119 US5906248A (en) | 1996-08-02 | 1997-08-01 | Safety device for cab over type vehicle |
KR1019970037154A KR100313393B1 (ko) | 1996-08-02 | 1997-08-02 | 캡오버형 차량의 안전장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08220347A JP3120736B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | キャブオーバ型車両の安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1045042A JPH1045042A (ja) | 1998-02-17 |
JP3120736B2 true JP3120736B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=16749720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08220347A Expired - Fee Related JP3120736B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | キャブオーバ型車両の安全装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5906248A (ja) |
JP (1) | JP3120736B2 (ja) |
KR (1) | KR100313393B1 (ja) |
DE (1) | DE19733417B4 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19831329B4 (de) * | 1998-07-13 | 2019-04-11 | Man Truck & Bus Ag | Vordere Lagerung eines kippbaren Fahrerhauses eines Lastkraftwagens |
SE514294C2 (sv) * | 1998-09-30 | 2001-02-05 | Volvo Lastvagnar Ab | Anordning som möjliggör förskjutning av förarutrymmet hos ett fordon |
JP2003034265A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-04 | Denso Corp | 車両のフロントエンド構造 |
DE102004005572A1 (de) * | 2004-02-05 | 2005-08-25 | Daimlerchrysler Ag | Fahrerhaus für ein Nutzfahrzeug |
US6938948B1 (en) * | 2004-02-27 | 2005-09-06 | Daimlerchrysler Corporation | Energy absorbing front frame structure for a vehicle |
US7290829B2 (en) * | 2004-06-29 | 2007-11-06 | Kubota Corporation | Working vehicle with a cab |
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