[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP3289629B2 - 車体の前部構造 - Google Patents

車体の前部構造

Info

Publication number
JP3289629B2
JP3289629B2 JP01247597A JP1247597A JP3289629B2 JP 3289629 B2 JP3289629 B2 JP 3289629B2 JP 01247597 A JP01247597 A JP 01247597A JP 1247597 A JP1247597 A JP 1247597A JP 3289629 B2 JP3289629 B2 JP 3289629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
bumper
collision
buckling
side member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01247597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10203411A (ja
Inventor
重貴 原田
保真 宮坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP01247597A priority Critical patent/JP3289629B2/ja
Publication of JPH10203411A publication Critical patent/JPH10203411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3289629B2 publication Critical patent/JP3289629B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の左右サイド
メンバの前端にバンパを備えた車体の前部構造、特に、
障害物との衝突時の衝撃を車体前部の変形により緩和す
る機能を備えた車体の前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車体は、バネ下部材や
パワープラント等を取付けたフレームとその上側に取り
付けられたボディーとによって構成される。この種の車
体としてはフレームとボディーが独立形成された上で一
体化されたフレーム付きタイプと、フレームとボディー
が相互に共用部品化された部分を備えたフレームレスタ
イプとが知られており、いずれのタイプも車体前部の左
右両側に前後方向に延びる左右サイドメンバを備え、そ
の左右サイドメンバの前端には車両の左右方向に長いバ
ンパーを装着している。
【0003】このバンパは剛性の強化されたバー状体の
みで、あるいはこの剛性バー及びその表面を覆う弾性体
から成るパッド部材とで構成されたものが多い。このバ
ンパは、車両の衝突時において弾性変形あるいは塑性変
形し、これにより乗員の受ける衝撃を低減させ、乗員を
保護している。しかし、車両の衝突は広範囲の速度域で
生じることより、車両の衝突エネルギが大きいとバンパ
だけでは乗員の受ける衝撃を十分に低減させることが困
難となる。そこで、フレームおよびボディーの車室より
前方部分を塑性変形し易く形成しておき、車両の衝突時
に車体前側部分を塑性変形させ、衝突時の衝突エネルギ
ーを吸収させ衝撃を緩和して乗員の受ける衝撃を低減さ
せ、安全を確保するようにしている。
【0004】例えば、特公昭55−50810号公報に
は、一対のサイドメンバの先端部を八の字状に開いて形
成し、その先端部間にクロスメンバを設け、このクロス
メンバより後方の適当な部位において平行に第2クロス
メンバを架設し、両クロスメンバの間を前後方向に向け
て配設されたバルジ成形金属パイプで連結し、クロスメ
ンバの前面には衝突エネルギー吸収弾性体を介してバン
パを設け、サイドメンバの要部には同サイドメンバの軸
方向に沿つて補強部材を固着した車体の前部構造が開示
されている。
【0005】この前部構造では車両の衝突時に、バン
パ、衝突エネルギー吸収弾性体が衝突エネルギーの吸収
を行うと共にサイドメンバの補強部材より前方部分が座
屈変形し、衝突エネルギーを吸収し、乗員の安全確保を
行っている。なお、車両の衝突時における車体の挙動が
各種の衝突試験により研究されており、この衝突試験で
は、例えば試験車両の車体前部の塑性変形により衝突エ
ネルギーを効率よく吸収出来るか否かのデータや、車体
前部の変形によりクラッシュスペース(生存空間)がど
の程度狭められるか否か等のデータが採られている。と
ころで、車両は障害物との衝突時において、必ずしもバ
ンパの中心位置で衝突するとは限らない。むしろ、障害
物との衝突はバンパの中心位置よりずれた位置で起こる
比率の方が大きい。
【0006】車両が対向車Vとオフセット衝突した場
合、図11に示すように、オフセット衝突荷重はバンパ
4の一方側に偏って加わり、2点鎖線で示すように、バ
ンパ4やサイドメンバ3の折曲変形や、ボディー5の前
部より車室に至る部分の変形が進み、オフセット衝突荷
重Wを十分にサイドメンバ3に導き同サイドメンバを座
屈変形させ、ここで衝突エネルギーを吸収することが出
来ない。この場合、特に、左右サイドメンバのスパンL
が狭い車両では、オフセット衝突荷重Wがバンパの左右
端側を折曲するように加わり、サイドメンバ3側を折曲
させ易く、サイドメンバを十分に座屈変形させて衝突エ
ネルギーを十分に吸収するということが出来ない。この
結果、乗員の受ける衝撃を十分低減出来ず、車体前部を
比較的大きく変形させ易く、クラッシュスペース(生存
空間)を狭めてしまうことともなってしまう。
【0007】そこで、バンパの左右端側が受けたオフセ
ット衝突荷重をサイドメンバに導けるようにした構造が
提案されている。例えば、特開平7ー187033号公
報に開示された車体の前部構造では、左右サイドメンバ
の前部外側より斜め前方に補助メンバを延出させ、その
前端をバンパの側端部に固定させ、これにより、バンパ
の左右端からのオフセット衝突荷重をサイドメンバに導
くようにできる。この場合、車体がオフセット衝突荷重
を受けると補助メンバが座屈変形して乗員の受ける衝撃
を低減できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車体の
前部構造、たとえば特公昭55−50810号公報に開
示された車体の前部構造の場合、オフセット衝突荷重が
小さいと、バンパの衝突位置で受けられたオフセット衝
突荷重は衝突エネルギ吸収弾性体やバルジ成形金属パイ
プに伝わり、ここでが吸収されるが、オフセット衝突荷
重が大きいと、やはりバンパの左右端部が折曲しボディ
ー前部が大きく潰されてしまってサイドメンバの後方に
設定されるエネルギー吸収領域へ座屈荷重を伝達できな
くなるため、サイドメンバ側の衝突エネルギー吸収量を
低減させられてしまう。しかも、この先行例の場合、第
2クロスメンバを設ける構成ともしているので、コスト
高を招くという問題もある。
【0009】更に、特開平7ー187033号公報に開
示された車体の前部構造では、補助メンバがバンパの左
右端側からのオフセット衝突荷重をサイドメンバに導く
が、オフセット衝突荷重が大きいとバンパが折曲しサイ
ドスティが座屈すると共にボディー前部が大きく潰され
てしまってサイドメンバの後方に設定されるエネルギー
吸収領域へ座屈荷重を伝達できなくなるため、ボディー
前部の変形が更に進んでしまう。
【0010】このため、この先行例の場合でも、オフセ
ット荷重が大きいときの衝突に対してサイドメンバの座
屈変形を阻害させられるため、衝突エネルギーを効率良
く吸収することができず、乗員の受ける衝撃を十分に低
減させるということは困難となっている。この発明の目
的は、広範囲の速度域での車両のオフセット衝突に対
し、衝突エネルギーを十分に吸収して乗員の受ける衝撃
を十分に低減させ、乗員を保護できる車体の前部構造を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、車両の左右両側に配される左
右サイドメンバと、上記左右サイドメンバの前端より所
定距離後方の位置から斜め車両前方外向きに延びるよう
設けられる左右サイドスティとを有し、上記車両の左右
方向の向きに配されるバンパが、上記左右サイドメンバ
前端部と上記左右サイドスティ前端部とに跨って連結支
持されるよう構成した車体の前部構造において、上記左
右サイドメンバの上記左右サイドスティ連結部相互間に
クロスメンバを設け、上記バンパにオフセット衝突荷重
が加わったときの上記サイドスティの座屈強度を上記サ
イドメンバの座屈強度より大に設定したことを特徴とす
る。
【0012】従って、左右サイドメンバのサイドスティ
連結部相互間にクロスメンバを設け、サイドスティの座
屈強度がサイドメンバの座屈強度より大となるように設
定したので、バンパにオフセット衝突荷重が加わったと
き、同荷重はサイドスティよりサイドスティ連結部分を
介しサイドメンバに伝えられ、この時、サイドスティは
座屈せずにオフセット衝突荷重をサイドメンバに伝えら
れ、しかもクロスメンバがサイドメンバの折曲を抑える
ので、サイドメンバのサイドスティ連結部分近傍及びそ
の後方の領域を確実に座屈させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1、図2には本発明の車体の前
部構造を装備した車両が示される。この車両10はフレ
ーム付きタイプであり、図示しないバネ下部材やパワー
プラント等を取付けたフレーム11とその上側に結合さ
れたボディー12とによって形成される。ここで、フレ
ーム11は、車両前後方向Xに延びる左右一対のサイド
メンバ13,14と、これら左右サイドメンバ13,1
4の前端を結ぶバンパ16と、同バンパより後方のフロ
ントエンドクロスメンバ15及びその後方の図示しない
複数のクロスメンバ等によって構成される。しかも、左
右サイドメンバ13,14の前端側には、これら左右サ
イドメンバの前端より距離Nだけ後方にサイドスティ取
付け位置Cが設定され、同位置からは斜め車両前方外向
きに延びる左右サイドスティ17,18の後端がボルト
止めされる。
【0014】左右サイドメンバ13,14は、図2に示
すように、平面視において前後方向Xに略直状に延び、
側面視において、図1に示すように、前部e1と後部e
2とそれらの間の折曲段部e3とを備えるように構成さ
れる。前部e1はボディー12の前部を図示しないゴム
マウント等を介しボルト止めすると共に前部サスペンシ
ョンやパワープラントの取付部を成す。折曲段部e3は
上端側がデッキ27に連結されたトーボード26の下部
と干渉しないよう折曲形成され、後部e2はフロアパネ
ル21等に図示しないゴムマウント等を介しボルト止め
される。
【0015】図6に示すように、左右サイドメンバ1
3,14はそれぞれインナパネル131,141とアウ
タパネル132,142とを重ね合わせ、略矩形の閉断
面形状を成すようにそれぞれ形成される。しかも、図
1,図2に示すように、左右サイドメンバ13,14の
所定部分には複数の補強板(前後補強板19,20のみ
を示した)が一体的に接合され、これらの接合処理によ
り各部分の剛性、特に曲げ剛性の強化を図っている。更
に、ここでは左右サイドメンバ13,14の前部e1が
折曲段部e3や後部e2より座屈し易く形成され、しか
も、この前部e1はサイドスティ取付け位置Cを挾んで
前後座屈域D1,D2(図2参照)に区分される。ここ
で、前座屈域D1は後座屈域D2よりも容易に座屈変形
するよう、両者の閉断面形状の相対的な大きさや形状が
それぞれ調整される。これにより車両の衝突時における
衝撃エネルギーの吸収を先ず、車室Rより最も離れた前
座屈域D1で行わせ、その上で後座屈域D2で行えるよ
うに設定している。
【0016】バンパ16は、車両の左右方向Yの向きに
配され、左右サイドメンバ13,14の前端部と左右サ
イドスティ17,18の前端部とに跨って連結支持され
る。しかも、このバンパ16は、図8に示すように前後
パネル161,162を重ね合わせた閉断面形状を成
す。なお、バンパ16はその外周部がクッション材及び
表皮材から成るバンパパッド163(図7参照)により
覆われ、これにより車両の衝突時にバンパパッド163
の変形及びバンパ16自体の折曲変形により衝突エネル
ギーを吸収できるように構成されている。図6に示すよ
うに、前パネル161の左右端近傍には複数の穴164
が形成され、これらの各穴164は左右サイドメンバ1
3,14や左右サイドスティ17,18の結合に用いる
ボルトやナットの挿通口として用いられる。
【0017】即ち、図6,図8に示すように、左サイド
メンバ13はそのインナパネル131の前端部に前向き
片20を溶接され、これにより両パネルが形成する閉断
面の先端部分を覆っている。この前向き片20の後面に
はウエルドナット21やウエルドボルト22が溶接さ
れ、これらに螺着されるボルト23やナット24により
バンパの後パネル162が締付固定される。なお、右サ
イドメンバ14側の前向き片20(図7参照)も同様に
後パネル162と締付固定される。図2,図7に示すよ
うに、左右サイドスティ17,18は閉断面形状を成す
直状ブラケットであり、両者は左右対称に形成され、そ
れぞれのスティは前フランジ171,181及び後フラ
ンジ172,182を形成される。
【0018】図6,図10に示すように、左サイドステ
ィ17の前後フランジ171,172にはスティ長手方
向に対して傾斜した取付け面173,174が形成さ
れ、しかも前後フランジ171,172にはそれぞれ一
対のボルト穴175が形成される。前フランジ171は
その取付け面173をバンパの後パネル162に当接し
ており(図9参照)、両者はボルト穴175に挿通され
るボルト25により締付固定される。後フランジ172
はその取付け面174を左サイドメンバのアウタパネル
132に当接しており(図6参照)、両者はボルト穴1
75に挿通される図示しないボルトにより締付固定され
る。一方、右サイドスティ18(図7参照)も同様にそ
の前後フランジ181,182をバンパの後パネル16
2と右サイドメンバのアウタパネル142にボルト25
により締付固定される。
【0019】なお、図2に示すように、左右サイドステ
ィ17,18の各後フランジ172,182は左右サイ
ドメンバ13,14の各サイドスティ取付け位置Cに一
体結合される。ここで、左右アウタパネル132,14
2の各サイドスティ取付け位置Cの裏面には前補強板1
9がそれぞれ一体接合され、同前補強板の内側面にはボ
ルト25を螺着するウエルドナット28(図7に右側の
ナットのみを示した)が溶接される。
【0020】ところで、上述のような左右サイドスティ
17,18は主要部が略矩形の閉断面形状を成し、十分
に剛性強化され、特に長手方向の荷重による座屈強度は
左右サイドメンバ13,14側の前座屈域D1や後座屈
域D2の座屈強度よりも大に設定される。これにより、
左右サイドスティ17,18よりサイドスティ取付け位
置Cを経て後座屈域D2に荷重が加わり、同部が座屈を
進める場合、この間、左右サイドスティ17,18自体
の座屈変形は阻止され、バンパ16の左右端の後方への
折曲変形が防止され、後述するオフセット衝突荷重を確
実に後座屈域D2に導けることとなる。
【0021】このような車体の前部構造を備えた車両1
0の衝突時の変位を説明する。まず、この車両10が他
車両等の対向物体に正突した場合を説明する。車速が比
較的低く、衝突エネルギーが比較的低い場合、正突時の
荷重W(図2参照)はバンパ16のみの折曲変形で吸収
されるか、或はバンパ16及び左右サイドメンバ13,
14の両前座屈域D1の座屈変形で吸収される。車速が
比較的高く、衝突エネルギーが比較的大きい場合、衝突
時の荷重Wはバンパ16の折曲変形、左右サイドメンバ
13,14の両前座屈域D1及び両後座屈域D2のそれ
ぞれの座屈変形により吸収される。
【0022】このように正突の場合、バンパ16の受け
た荷重Wは左右サイドメンバ13,14の両前座屈域D
1及び後座屈域D2に確実に伝わり、衝突エネルギーの
大きさに応じて両部D1,D2を順次確実に座屈させ、
衝突エネルギーを吸収できる。次に、この車両10が他
車両等の対向物体に所定量aだけ変位した状態でオフセ
ット衝突する場合の車体変位を図3及び図4を用い説明
する。なお、ここでは、図11に示す如く対向車Vが本
車両10の中心位置(1点鎖線で示した)より所定量a
だけ右側にずれてオフセット衝突した場合について説明
する。
【0023】車速が比較的低く、衝突エネルギーが比較
的低い場合、図3に示すように衝突時のオフセット衝突
荷重W1はバンパ16の右端部に加わる。しかしこの右
端部が荷重W1を右サイドスティ18より右サイドメン
バ14のサイドスティ取付け位置Cに伝達し分散するの
で、バンパ16の右端部は屈曲せず、このバンパの右サ
イドメンバ14との対向部近傍のみの折曲変形で済む
か、或はバンパ16の変形に加え右サイドメンバ14の
前座屈域D1が座屈し、比較的小さな衝突エネルギーが
吸収される。
【0024】車速が比較的高く、衝突エネルギーが比較
的大きい場合、図4,図5に示すように衝突時のオフセ
ット衝突荷重W1はバンパ16より右サイドメンバ14
の前端や右サイドスティ18より右サイドメンバ14の
サイドスティ取付け位置Cに直接伝達される。この時、
まず、バンパ16の右サイドメンバ14との対向部が折
曲変形し、右サイドメンバ14の前座屈域D1が座屈
し、次いで、後座屈域D2が座屈を開始し、クロスメン
バ15が左端部(左サイドメンバ13のサイドスティ取
付け位置C側)を支点に右端部(右サイドメンバ14の
サイドスティ取付け位置C側)を後方に回動変位Mさ
せ、後座屈域D2を折曲変形させずに屈曲変形させる。
なお、衝突エネルギーが特に大きい場合、図5に示すよ
うに後座屈域D2の座屈変形に伴い折曲段部e3の前端
側が折曲し、右サイドメンバ14はその前部e1を上方
に変位させるが、車室Rの変形は最小限に抑えられる。
【0025】このように、バンパ16の受けたオフセッ
ト衝突荷重W1は右サイドメンバ14の前端部より直接
前座屈域D1に、更に、剛性強化され座屈及び折曲しな
い右サイドスティ18を介しサイドスティ取付け位置C
より後座屈域D2に加わることと成り、しかもクロスメ
ンバ15が右サイドメンバ14の折曲変形を阻止し、後
座屈域D2を確実に座屈させ、確実に衝突エネルギーを
吸収できる。上述のところにおいて、車両10はフレー
ム11とボディー12が独立形成されたフレーム付きタ
イプであったが、フレームとボディーが相互に共用部品
化された部分を備えたフレームレスタイプの車両に本発
明を適用してもよい。
【0026】このフレームレスタイプの車両の場合、通
常、図1に示した前部e1と折曲段部e3を備え左右一
対のフロントサイドメンバを備え、しかも、左右フロン
トサイドメンバが閉断面形状を成すことが多いので、ほ
ぼ、図1の車両10と同様に本発明の車体の前部構造を
適用出来、同様の作用効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、オフ
セット衝突荷重がバンパに加わると、サイドスティは座
屈せずにオフセット衝突荷重をサイドスティ連結部を介
しサイドメンバに伝えられ、しかもクロスメンバがサイ
ドメンバの折曲変形を抑えるので、サイドメンバのサイ
ドスティ連結部分近傍より後方の領域も確実に座屈す
る。このように、サイドスティ及びクロスメンバがバン
パに加わったオフセット衝突荷重をサイドメンバのサイ
ドスティ連結部分近傍の後方の領域にも効率よく導くこ
とができるので、その領域を座屈変形させ衝突エネルギ
ーを確実に吸収でき、乗員の受ける衝撃を低減させ、乗
員を保護することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本本発明の車体の前部構造を採用した車両の側
面視での切欠前部概略図である。
【図2】図1の車両の平面視での切欠前部概略図であ
る。
【図3】図1の車両の比較的低速でのオフセット衝突時
の平面視での切欠前部概略図である。
【図4】図1の車両の比較的高速でのオフセット衝突時
の平面視での切欠前部概略図である。
【図5】図4の車両の側面視での切欠前部概略図であ
る。
【図6】図1の車両のフレームの前部の分解斜視図であ
る。
【図7】図1の車両のフレームの右前部の切欠拡大平面
図である。
【図8】図6のA−A線拡大断面図である。
【図9】図6のB−B線拡大断面図である。
【図10】図6中の左サイドスティの拡大斜視図であ
る。
【図11】従来の車体の前部構造の平面視での切欠前部
概略図である。
【符号の説明】
10 車両 11 フレーム 12 ボディー 13 左サイドメンバ 14 右サイドメンバ 17 左サイドスティ 18 右サイドスティ 16 バンパ 15 クロスメンバ e1 前部 e2 後部 e3 折曲段部 C 左右サイドスティ連結部 N 所定距離 X 前後方向 Y 左右方向 W1 オフセット衝突荷重
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−258745(JP,A) 特開 昭57−194135(JP,A) 特開 平7−187003(JP,A) 実開 平4−58466(JP,U) 実開 平3−72056(JP,U) 実開 昭63−176877(JP,U) 特公 昭52−33849(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20 B62D 25/08 B60R 19/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の左右両側に配される左右サイドメン
    バと、 上記左右サイドメンバの前端より所定距離後方の位置か
    ら斜め車両前方外向きに延びるよう設けられる左右サイ
    ドスティとを有し、 上記車両の左右方向の向きに配されるバンパが、上記左
    右サイドメンバ前端部と上記左右サイドスティ前端部と
    に跨って連結支持されるよう構成した車体の前部構造に
    おいて、 上記左右サイドメンバの上記左右サイドスティ連結部相
    互間にクロスメンバを設け、 上記バンパにオフセット衝突荷重が加わったときの上記
    サイドスティの座屈強度を上記サイドメンバの座屈強度
    より大に設定したことを特徴とする車体の前部構造。
JP01247597A 1997-01-27 1997-01-27 車体の前部構造 Expired - Fee Related JP3289629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01247597A JP3289629B2 (ja) 1997-01-27 1997-01-27 車体の前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01247597A JP3289629B2 (ja) 1997-01-27 1997-01-27 車体の前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10203411A JPH10203411A (ja) 1998-08-04
JP3289629B2 true JP3289629B2 (ja) 2002-06-10

Family

ID=11806415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01247597A Expired - Fee Related JP3289629B2 (ja) 1997-01-27 1997-01-27 車体の前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3289629B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014104838A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Nissan Motor Co Ltd 車体構造

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4691964B2 (ja) * 2004-11-15 2011-06-01 日産自動車株式会社 車両前部構造
KR100774771B1 (ko) 2006-09-05 2007-11-07 현대자동차주식회사 전방 차체 케이블 연결구조
JP5012862B2 (ja) * 2009-07-17 2012-08-29 日産自動車株式会社 電気自動車のモータルーム構造
JP6052568B2 (ja) * 2011-12-01 2016-12-27 いすゞ自動車株式会社 アンダーランプロテクタ構造
WO2013157122A1 (ja) * 2012-04-19 2013-10-24 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP5966575B2 (ja) * 2012-05-02 2016-08-10 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
CN104254476B (zh) * 2012-05-18 2016-08-24 日产自动车株式会社 车身前部构造
JP5781031B2 (ja) * 2012-07-25 2015-09-16 本田技研工業株式会社 自動車の車体前部構造
JP5807663B2 (ja) * 2013-07-09 2015-11-10 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
WO2014088117A1 (ja) 2012-12-07 2014-06-12 トヨタ自動車株式会社 車体端部構造
WO2014097765A1 (ja) * 2012-12-21 2014-06-26 本田技研工業株式会社 自動車の車体構造
JP5881117B2 (ja) * 2012-12-25 2016-03-09 本田技研工業株式会社 自動車の車体構造
JP5761214B2 (ja) 2013-01-18 2015-08-12 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP5907121B2 (ja) * 2013-06-11 2016-04-20 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP6304078B2 (ja) * 2015-03-10 2018-04-04 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP6947046B2 (ja) 2018-01-16 2021-10-13 トヨタ自動車株式会社 耐力決定方法
EP4003792A4 (en) * 2019-07-29 2022-10-05 Shape Corp. VEHICLE BUMPER EXTENSION WITH DEFORMABLE BODY REINFORCEMENT
EP3915844A1 (en) 2020-05-27 2021-12-01 Volvo Car Corporation Vehicle front structure for improved compatibility during a frontal crash
CN114954676B (zh) * 2021-12-31 2023-06-13 比亚迪股份有限公司 车辆前舱结构及车辆

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014104838A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Nissan Motor Co Ltd 車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10203411A (ja) 1998-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3289629B2 (ja) 車体の前部構造
JP4762444B2 (ja) 車両のフロントエンド構造
CN111806561B (zh) 车辆的前支撑
JPH1076889A (ja) バンパリインフォース
US5810426A (en) Arrangement for absorbing vehicle collision energy
JPH10226363A (ja) 自動車のサイドストラクチャ構造
JP4501267B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP3045337B2 (ja) 自動車の前部構造
JP3870677B2 (ja) 移動体用緩衝装置
JP3494254B2 (ja) フードエッジ構造
JP3540879B2 (ja) 車両の前部フレーム構造
JP2023013303A (ja) 車体前部構造
JP2002120752A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2005022598A (ja) バンパ装置
JP2002356179A (ja) 自動車の車体前部構造
JP4687033B2 (ja) 車体の前部構造
JP2004338683A (ja) 車両における衝撃吸収構造
JP3095474B2 (ja) 自動車のニープロテクタ構造
JP3380670B2 (ja) 自動車の衝突時の衝撃吸収構造
JP2002316666A (ja) 車体前部構造
JP2940361B2 (ja) キャブオーバ型トラックの車体前部構造
EP4159546B1 (en) Front structure of vehicle
US20240001877A1 (en) Crash extension for crash management system
JP2002249078A (ja) 車両の衝撃吸収構造体
JP2553127Y2 (ja) ライセンスプレートブラケット

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020219

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090322

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090322

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120322

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120322

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130322

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140322

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees