JP3120097U - 椅子の背もたれ - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱可塑性樹脂を用いて略全面に小穴を設けたクッション性の良好な背もたれにおいて、長時間に亘り背もたれに背中をあずけても、従来の背もたれのように凸出した背骨に高い面圧がかかることのない背もたれを提供すること。
【解決手段】 背もたれフレーム1に熱可塑性樹脂により形成した背もたれ面部材2を取付けた椅子の背もたれにおいて、前記背もたれ面部材2の略中心に、縦方向にに延びて当該背もたれ面部材2の前面が凹陥した溝部を背骨受け部として形成したこと。
【選択図】図4
【解決手段】 背もたれフレーム1に熱可塑性樹脂により形成した背もたれ面部材2を取付けた椅子の背もたれにおいて、前記背もたれ面部材2の略中心に、縦方向にに延びて当該背もたれ面部材2の前面が凹陥した溝部を背骨受け部として形成したこと。
【選択図】図4
Description
本考案は遊技ホール用椅子(パーラー用椅子ともいう)やオフィス用椅子などの椅子に適用して好適な背もたれに関する。
従来より、パーラー用や事務用の回転椅子において、長時間着座していても疲れにくいと称する座面や背もたれを備えた椅子が多数く提案され、また、実用にも供されているものもある。
特に、背もたれに関しては特許文献1や2のように、長時間着座しているときに良好なもたれ感を覚えることができるとして提案されている。この背もたれは、背もたれフレームに熱可塑性エラストマー材による背もたれ状をなす板状成形体の全面に穴をあけたもの、或は、背もたれフレームに熱可塑性エラストマー成形体による紐状体をネット状に交叉させ背もたれ面状に成形したものであるが、問題点もある。
即ち、上記文献1,2に開示されている背もたれは、背もたれ面が人の背中に沿った変形を許容する柔軟性を有するものであるが、人の背中が当接する面が、背骨が当る部位として以外の当る部位とが同一面内に形成されているため、背もたれに背中をあずけたとき、凸出した背骨が背もたれに当る当接面圧が、背中の他の部位が当る部分の当接面圧より高くなり、高い面圧を受ける背骨を中心に不快感や痛さがつのり、結局、余り良好な座り心地が得られていないという点である。
特開2001−327360号公報
特表平8−507935号公報
そこで本考案では、熱可塑性樹脂を用いて略全面に小穴を設けたクッション性の良好な背もたれにおいて、長時間に亘り背もたれに背中をあずけても、従来の背もたれのように凸出した背骨に高い面圧がかかることのない背もたれを提供することを課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案背もたれの構成は、背もたれフレームに熱可塑性樹脂により形成した背もたれ面部材を取付けた椅子の背もたれにおいて、前記背もたれ面部材の略中心に、縦方向にに延びて当該背もたれ面部材の前面が凹陥した溝部を背骨受け部として形成したことを特徴とするものである。
本考案背もたれにおいて、背もたれ面部材の略全面には、適宜パターンで多数の小穴を通気用穴として設けると、もたれ心地が一層良好になる。
また、背もたれ面部材は、熱可塑性エラストマー材乃至同プラストマー材の成形体により形成したものがある。エラストマー材製のものは、柔軟性が良好であり、プラストマー材製のものは、面全体のバネ性(弾力性)が良好である。
本考案では、背もたれ面部材の略中心に、縦方向にに延びて当該背もたれ面部材の前面が凹陥した溝部を背骨受け部として形成した背もたれ面部材を背もたれフレームに取付けて椅子の背もたれに構成したから、着座者がその背中を長時間に亘り前記面部材にあずけていても、凸出した背骨が不快になったり、痛くなったりすることがないという固有の効果を奏する。
次に本考案背もたれの実施の形態例について、添付した図を参照しつつ説明する。添付した図において、図1は本考案背もたれの一例の正面図、図2は図1の背もたれの背面図、図3は図1の背もたれの左側面図、図4は図1の背もたれの正面側からの斜視図、図5は本考案背もたれを回転椅子に適用した例の正面側からの斜視図である。
図2において、1は椅子の背もたれフレームで、図2の例では、縦長略矩形の外形を呈する外枠部1aが下部のフレームベース1bの上に一体形成され、かつ、外枠部1aの内側とベース1bの上部とが、大略Y状をなす中枠部1cにより一体に連結されることによって、外枠部1aの内側が3つの窓部1d,1e,1fに形成された外観(背面)に形成されている。背もたれフレーム1は、図3に示すように、側面から見て外枠部1aが略くの字(又は、その対称形)状に形成されている一方、中枠部1cはほぼ鉛直状に起立している。
2は、上記の背もたれフレーム1の前面(正面)に装着した背もたれ面部材で、この例では次の構成を具備したものである。
即ち、この背もたれ面部材2は、そのフレーム1の外枠部1aにおける上部水平辺部と左右の垂直辺部の3辺に取付けて支持される上半部側の3周縁2a,2b,2cを有すると共に、左右の周縁2b,2cの幅をテーパー状に狭めた逆台形状で下端がフレームベース1bの前面に取付けて支持される逆台形状部2dを備えて全体の形状が形成されている。
即ち、この背もたれ面部材2は、そのフレーム1の外枠部1aにおける上部水平辺部と左右の垂直辺部の3辺に取付けて支持される上半部側の3周縁2a,2b,2cを有すると共に、左右の周縁2b,2cの幅をテーパー状に狭めた逆台形状で下端がフレームベース1bの前面に取付けて支持される逆台形状部2dを備えて全体の形状が形成されている。
そして、この背もたれ面部材2の幅方向の中心部位は、正面から見て縦向きの凹陥した溝部3が、背骨受け部として形成されていると共に、前記溝部3を含む当該面部材2の略全面に亘り、ここでは弧状の長穴が通気穴4として多数穿設されている。
上記構成を具備した背もたれ面部材2は、熱可塑性エラストマー材、例えばポリウレタン等による成形品、或は、熱可塑性プラストマー材、例えば、ポリプロプレン等による成形品として形成する。
上記構成を具備した背もたれ面部材2は、熱可塑性エラストマー材、例えばポリウレタン等による成形品、或は、熱可塑性プラストマー材、例えば、ポリプロプレン等による成形品として形成する。
上記の構成を備えた背もたれフレーム1と背もたれ面部材2は、当該面部材2を前記フレーム1の前面に配置し、配置した背もたれ面部材2の上半部側の3周縁2a,2b,2cを、背もたれフレーム1における外枠部1aに嵌合,接着,ビス止めなどによる固着手段によって取付けると共に、当該面部材2の逆台形状部2dを前記フレーム1のベース1bに上記固着手段と同じ固着手段により取付ける。
この取付け態様により、背もたれ面部材2は、その上半部3周縁2a〜2cと逆台形状部2dの下端において、フレーム1に支持され、残りの背もたれ面はフレーム1(中枠部1c)から浮いた状態でそのフレーム1に取付けられて支持される(図3,図4参照)。
この取付けの結果、背もたれ面状部材2は、着座者の腰椎に相当する部位が前方へ膨出した膨出部5を形成し、この膨出部5より上方はならだかに後傾した弯曲面に、また前記膨出部位より下方はベース1dの後端側に後退するように傾斜した弯曲面に形成された態様で背もたれフレーム1に取付けられることになる。これによって本考案背もたれの一態様に形成される。
この取付けの結果、背もたれ面状部材2は、着座者の腰椎に相当する部位が前方へ膨出した膨出部5を形成し、この膨出部5より上方はならだかに後傾した弯曲面に、また前記膨出部位より下方はベース1dの後端側に後退するように傾斜した弯曲面に形成された態様で背もたれフレーム1に取付けられることになる。これによって本考案背もたれの一態様に形成される。
上記のように形成される本考案背もたれは、図5に例示したような態様で回転椅子に適用したとき、着座者が座面Sに座ると、その腰椎部分は背もたれ面部材2における膨出部5に好適にフィットし、また、着座者が着座姿勢のままその背中を背もたれ面部材2の側にあずけると、着座者の背骨が背もたれ面部材2の中央に設けた凹溝3による背骨受け部に対面するので、背骨に背もたれによる圧迫感を受けることがない。
また、上記の背もたれフレーム1並びに面部材2は、いずれも合成樹脂の成形品で形成でき、背もたれへの組立ても、両部材1,2を合着一体化する工程によって実現できるので、製造面でも少ない組立工数で背もたれを得ることができる。
本考案は以上の通りであって、背もたれ面部材の略中心に、縦方向にに延びて当該背もたれ面部材の前面が凹陥した溝部を背骨受け部として形成した背もたれ面部材を背もたれフレームに取付けて椅子の背もたれに構成したから、着座者がその背中を長時間に亘り前記面部材にあずけていても、凸出した背骨が不快になったり、痛くなったりすることがない。従って、本考案はパーラー用椅子やオフィス用椅子の背もたれとして、きわめて有用である。
1 背もたれフレーム
1a 外枠部
1b ベース
1c 中枠部
1d〜1f 窓部
2 背もたれ面部材
2a〜2c 3周縁部
2d 逆台形状部
3 凹溝
4 通気穴
5 膨出部
1a 外枠部
1b ベース
1c 中枠部
1d〜1f 窓部
2 背もたれ面部材
2a〜2c 3周縁部
2d 逆台形状部
3 凹溝
4 通気穴
5 膨出部
Claims (3)
- 背もたれフレームに熱可塑性樹脂により形成した背もたれ面部材を取付けた椅子の背もたれにおいて、前記背もたれ面部材の略中心に、縦方向にに延びて当該背もたれ面部材の前面が凹陥した溝部を背骨受け部として形成したことを特徴とする椅子の背もたれ。
- 背もたれ面部材の略全面には、適宜パターンで多数の小穴を通気用穴として設けた請求項1の椅子の背もたれ。
- 背もたれ面部材は、熱可塑性エラストマー材乃至熱可塑性プラストマー材の成形体により形成した請求項1又は2の椅子の背もたれ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005011078U JP3120097U (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 椅子の背もたれ |
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JP2005011078U JP3120097U (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 椅子の背もたれ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3120097U true JP3120097U (ja) | 2006-03-23 |
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ID=43470283
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP3120097U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012055777A (ja) * | 2011-12-26 | 2012-03-22 | Okamura Corp | 椅子の肘掛け装置 |
JP2015134087A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | 株式会社岡村製作所 | 椅子の荷重支持部材の基板構造 |
JP2015134085A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | 株式会社岡村製作所 | 椅子 |
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2005
- 2005-12-28 JP JP2005011078U patent/JP3120097U/ja not_active Expired - Fee Related
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