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JP3102269B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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Publication number
JP3102269B2
JP3102269B2 JP14156194A JP14156194A JP3102269B2 JP 3102269 B2 JP3102269 B2 JP 3102269B2 JP 14156194 A JP14156194 A JP 14156194A JP 14156194 A JP14156194 A JP 14156194A JP 3102269 B2 JP3102269 B2 JP 3102269B2
Authority
JP
Japan
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ink
solvent
pigment
recording method
low
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP14156194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH083499A (ja
Inventor
秀人 山崎
俊一 東山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=15294838&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3102269(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP14156194A priority Critical patent/JP3102269B2/ja
Priority to US08/489,369 priority patent/US5739833A/en
Priority to EP19950304384 priority patent/EP0688835B1/en
Priority to DE69509304T priority patent/DE69509304T2/de
Publication of JPH083499A publication Critical patent/JPH083499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3102269B2 publication Critical patent/JP3102269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/36Inkjet printing inks based on non-aqueous solvents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色剤としての顔料
と、インク溶媒として非水系溶剤とを含むインクを用
い、該インクを噴射口から噴射して被記録媒体に印字を
行うインクジェット記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録用インクとし
ては、着色剤として染料を水に溶解させた水性染料イン
ク組成物が主流を占めている。そのような水性染料イン
ク組成物は、各種の水溶性染料を水または水溶性有機溶
剤の混合溶剤に溶解しており、必要に応じて各種添加物
が添加されたものが現在主として用いられている。しか
しそのような水性染料インク組成物は耐水性、耐光性等
の面で十分とは言えず、様々な改良が検討されている
が、未だ十分ではない。
【0003】この欠点を解消するため、近年では着色剤
として染料よりも耐水性、耐光性が優れている顔料を用
いたインク組成物の開発が進められており、そのインク
組成物は大別して水系顔料インクと非水系顔料インクに
分けられる。
【0004】水系顔料インクは粘度がかなり低いため、
インク噴射装置に用いるとインクを噴射する際にミスト
化したり、小液滴が生成することがあり、印字品質が悪
くなることがある。また組成の大部分を占める水の蒸気
圧がかなり高いため、乾燥し易く、ヘッドの先端部での
目詰まりが発生することがある。これらの問題を解決す
るためによくエチレングリコール系の溶剤が添加される
が、そうすると一般的には増粘し、粘度の温度依存性が
高くなり、液滴生成のために比較的大きなエネルギーが
必要となる。また泡立ち易くなり、一旦インクジェット
ヘッドの小さなオリフィス内で気泡ができてしまうと脱
気が困難であり、印字品質に大きな影響を及ぼすことに
なる。
【0005】次に、非水系顔料インクとしては、特開平
3−64377号公報、特開平3−115372号公報
に開示されているものがある。非水系顔料インクは、イ
ンク溶媒として使用する有機溶剤の種類によってかなり
性能が変わってくる。例えばプロピレングリコール系溶
剤では、粘度の温度依存性が低く、常温でも30cps
以下であるため、液滴生成のためには小さなエネルギー
しか必要としない。また水よりは粘度が高いため、イン
クの噴射の際にミスト化したりすることもない。蒸気圧
も水に比べてかなり低いため、乾燥しにくく、ヘッドの
先端部で目詰まりする確率がかなり低くなる。しかし乾
燥しにくくても表面張力が低いため、紙面上ではすばや
く紙の繊維に吸収され、印字した面がべとつくことはな
い。また非常に泡立ちにくく、空気の溶解度も低いた
め、気泡を生じることはほとんどない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような非水系顔料インクでは表面張力が低いため、イン
ク中に分散された顔料粒子の大きさが小さいと、溶剤と
共に紙の繊維に顔料粒子が広がり滲みの原因となる。逆
に顔料粒子が大きいとインクとしての保存安定性が悪く
なる。またインク噴射時の液滴量が少ないと滲みは少な
いが、着色力が小さくなる。逆に液滴量が多いと表面張
力が低いため滲みがひどくなる。
【0007】そこで本発明は以上のような問題を解決
し、保存安定性に優れ、印字品質が良いインクジェット
記録方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1では、着色剤としての顔料と、イン
ク溶媒として非水系溶剤とを含むインクを用い、該イン
クを噴射口から噴射して被記録媒体に印字を行うインク
ジェット記録方法おいて、前記顔料粒子の平均径をXμ
m、インク噴射装置が噴射する単位インク滴量をYpl
としたとき、0.05≦X≦0.5かつ10≦Y≦10
0X+50を満足することを特徴とする。
【0009】請求項2では、前記単位インク滴量Yは、
100X−30≦Yを満足することを特徴とする。
【0010】請求項3では、前記非水系溶剤は、表面張
力が37dyn/cm以下、20℃における蒸気圧が1
0mmHg以下の低揮発性有機溶剤であることを特徴と
する。
【0011】請求項4では、前記低揮発性有機溶剤であ
るインク溶媒は、プロピレングリコール系溶剤であるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項5では、前記低揮発性有機溶剤であ
るインク溶媒は、脂肪族炭化水素であることを特徴とす
る。
【0013】請求項6では、前記低揮発性有機溶剤であ
るインク溶媒は、二塩基酸エステルであることを特徴と
する。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明の記録用インクで
は、前記顔料粒子の平均径をXμm、インク噴射装置が
噴射する単位インク滴量をYplとしたとき、0.05
≦X≦0.5かつ10≦Y≦100X+50を満足する
ことによって、良好に噴射が行われる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例の記録用インクは非水系の
溶媒と顔料とからなり、必要に応じて分散剤や樹脂等が
添加される。顔料はインクの着色成分である。また、分
散剤は顔料を溶媒中で分散させるものであり、樹脂は顔
料粒子の凝集を防ぎ、かつ印字後の耐水性を向上させる
ものである。
【0016】顔料は無機顔料・有機顔料のいずれもが使
用出来る。例えば白黒用としては、ファーネスブラッ
ク、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネル
ブラック等のカーボンブラック類、または酸化チタン等
の金属酸化物、あるいはオルトニトロアニリンブラック
等の有機顔料が使用できる。更にカラー用としては、ト
ルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、ファース
トイエローAAA、ジスアゾオレンジPMP、レーキレ
ッドC、ブリリアントカーミン6B、フタロシアニンブ
ルー、キナクリドンレッド、ジオキサンバイオレット、
ピクトリアピュアブルー、アルカリブルートナー、ファ
ーストイエロー10G、ジスアゾイエローAAOT、ジ
スアゾイエローAAMX、ジスアゾイエローHR、ジス
アゾイエローAAOA、黄色酸化鉄、オルトニトロアニ
リンオレンジ、ジニトロアニリンオレンジ、バルカンオ
レンジ、トルイジンレッド、塩素化パラレッド、ブリリ
アントファーストカーレット、ナフトールレッド23、
ピラゾロンレッド、バリウムレッド2B、カルシウムレ
ッド2B、ストロンチウムレッド2B、マンガンレッド
2B、バリウムリソームレッド、ピグメントスカーレッ
ド3Bレーキ、レーキボルドー10B、アンソシン3B
レーキ、アンソシン5Bレーキ、ローダミン6Gレー
キ、エオシンレーキ、ベンガラ、ファフトールレッドF
GR、ローダミンBレーキ、メチルバイオレッドレー
キ、ジオキサジンバイオレッド、ベーシックブルー5B
レーキ、ベーシックブルー6Gレーキ、ファーストスカ
イブルー、アルカリブルーRトナー、ピーコックブルー
レーキ、紺青、群青、レフレックスブルー2G、レフレ
ックスブルーR、ブリリアントグリーンレーキ、ダイア
モンドグリーンチオフラビンレーキ、フタロシアニング
リーンG、グリーンゴールド、フタロシアニングリーン
Y、酸化鉄、さびこ、亜鉛華、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、クレー、硫酸バリウム、アルミナホワイト、アル
ミニウム、ブロンズ、昼光蛍光顔料、パール顔料、ナフ
トールカーミンFB、ナフトールレッドM、パーマネン
トカーミンFB、ファーストイエローG、ジスアゾイエ
ローAAA、アルカリブルーGトナー等、その他顔料表
面を樹脂等で処理したグラフトカーボン等の加工顔料等
が使用できる。
【0017】次に、分散剤としては、イオン性(アニオ
ン及びカチオン性)、両性、ノニオン性界面活性剤、高
分子系界面活性剤、高分子化合物等が使用できる。
【0018】アニオン性界面活性剤としては、アルキル
硫酸塩、高級アルキルエーテル硫酸塩等が使用でき、具
体的にはラウリル硫酸アンモニウムやポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等である。
【0019】カチオン性界面活性剤としては、脂肪族ア
ンモニウム塩、アミン塩等が使用でき、具体的にはアル
キルトリメチルアンモニウム、ポリオキシエチレンアル
キルアミン等である。
【0020】両性界面活性剤としては、アルキルジメチ
ルベタイン等のベタイン型、アルキルジメチルアミンオ
キシドのオキシド型等が使用できる。
【0021】ノニオン性界面活性剤としては、グリセリ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシ
エチレンソルビット、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、高級脂
肪酸アルコールエステル、多価アルコール脂肪酸エステ
ル等が使用できる。
【0022】高分子系界面活性剤あるいは高分子化合物
としては、高分子量ポリウレタン、ポリエステル、顔料
に強い親和性のある官能基(例えばカルボニル基、アミ
ノ基等)を含む高分子共重合物等が使用できる。
【0023】樹脂は、一旦溶媒に溶けてしまえばインク
ジェットプリンター操作温度もしくは室温で析出したり
ゲル化したりしないものが選ばれる。例えばアルキド樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタン、ロジンエステル等で
ある。
【0024】溶媒としての低揮発性有機溶剤としては、
顔料を除く上記インク組成物の構成成分をいずれも良く
溶解させ、インクジェットヘッドの先端部での目詰まり
を防ぐために湿潤剤としても働き、紙への浸透乾燥を速
くする(表面張力が37dyn/cm以下)の溶剤が選
ばれる。また、引火点が高く、臭気が少なく、蒸気圧が
10mmHg(20℃)以下の溶剤、例えばプロピレン
グリコール系溶剤、脂肪族炭化水素、二塩基酸エステル
等が望ましい。具体的にはプロピレングリコール系溶剤
としてはプロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジ
プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、トリプロ
ピレングリコール−n−ブチルエーテル、プロピレング
リコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールジアセテート、ポリプロピレングリコール、脂肪族
炭化水素としては出光石油化学社のIPソルベント、日
本石油化学社のアイソゾール、エクソン社のアイソパー
ル、シェル石油化学社のシェルゾール、二塩基酸エステ
ルとしてはデュポン社のDBE、ゼネカ社のイムゾール
R等である。
【0025】以下、本発明の実施例1〜5及び比較例1
〜9を説明する。なお噴射特性や印字品質を比較し易く
するため、実施例1〜5及び比較例1〜7に於いては着
色剤(ここではカーボンブラック)以外は同じ材料を使
用し、同じ添加量で行った。もちろんこれらの着色剤及
びその他の添加物は、これらに限定されるものではな
く、添加量もこれらに限定されるものではない。比較例
8,9のインクについては、溶媒の表面張力または蒸気
圧を変えて作製した。
【0026】実施例1 溶媒(トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、
表面張力30.7dyn/cm(25℃)、蒸気圧0.
02mmHg(20℃)、78重量部)に樹脂(マレイ
ン酸レジン、マルキードNo.1、荒川化学工業社製、
3重量部)及び分散剤(顔料に強い親和性のある官能基
を含む高分子共重合物、Disperbyk−163、
BYK−Chemie社製、8重量部)を溶解し、カー
ボンブラック(#2650、三菱化成社製、11重量
部)を添加してプレミックスする。その後ビーズミル
(1mmビーズ、回転数4000rpm)にて30分間
分散し、顔料平均径0.48μmのインクを得た。この
インクを、特開平2−150355号公報に開示されて
いるせん断モード型のインクジェットヘッドに用いて2
5pl、50pl、80plで噴射したところ、いずれ
も噴射は良好であり、印字品質も良好であり、紙面上で
の乾燥も速かった。また作製したインクを70℃で6ヶ
月間、50℃で1年間保存したところ、顔料粒子の沈澱
は見られなかった。
【0027】尚、本実施例では、インク滴を噴射させる
圧力を発生させるための電圧値を変えてインク滴量を変
化させた。その他、インクジェットヘッドのノズルの大
きさ、圧力を発生させるインク室の大きさ等を変化させ
たヘッドを用いたり、圧力を発生させるための電圧幅等
を変化させたりして、インク滴量を変化させることがで
きる。
【0028】実施例2 実施例1と同様の組成で分散時間を45分間とし、顔料
平均径0.4μmのインクを得た。このインクを前記イ
ンクジェットヘッドに用いて12pl、40pl、85
plで噴射したところ、いずれも噴射は良好であり、印
字品質も良好であり、紙面上での乾燥も速かった。また
作製したインクを70℃で6ヶ月間、50℃で1年間保
存したところ、顔料粒子の沈澱は見られなかった。
【0029】実施例3 実施例1と同様の組成で分散時間を4時間とし、顔料平
均径0.25μmのインクを得た。このインクを前記イ
ンクジェットヘッドに用いて12pl、35pl、70
plで噴射したところ、いずれも噴射は良好であり、印
字品質も良好であり、紙面上での乾燥も速かった。また
作製したインクを70℃で6ヶ月間、50℃で1年間保
存したところ、顔料粒子の沈澱は見られなかった。
【0030】実施例4 溶媒(トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、
78重量部)に樹脂(マレイン酸レジン、マルキードN
o.1、荒川化学工業社製、3重量部)及び分散剤(顔
料に強い親和性のある官能基を含む高分子共重合物、D
isperbyk−163、BYK−Chemie社
製、8重量部)を溶解し、カーボンブラック(Prin
tex150T、デグサ社製、11重量部)を添加して
プレミックスする。その後ビーズミル(1mmビーズ、
回転数4000rpm)にて4時間分散し、顔料平均径
0.15μmのインクを得た。このインクを前記インク
ジェットヘッドに用いて12pl、30pl、60pl
で噴射したところ、いずれも噴射は良好であり、印字品
質も良好であり、紙面上での乾燥も速かった。また作製
したインクを70℃で6ヶ月間、50℃で1年間保存し
たところ、顔料粒子の沈澱は見られなかった。
【0031】実施例5 溶媒(トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、
78重量部)に樹脂(マレイン酸レジン、マルキードN
o.1、荒川化学工業社製、3重量部)及び分散剤(顔
料に強い親和性のある官能基を含む高分子共重合物、D
isperbyk−163、BYK−Chemie社
製、8重量部)を溶解し、カーボンブラック(#85
0、三菱化成社製、11重量部)を添加してプレミック
スする。その後ビーズミル(0.5mmビーズ、回転数
4000rpm)にて6時間分散し、顔料平均径0.0
7μmのインクを得た。このインクを前記インクジェッ
トヘッドに用いて12pl、30pl、55plで噴射
したところ、いずれも噴射は良好であり、印字品質も良
好であり、紙面上での乾燥も速かった。また作製したイ
ンクを70℃で6ヶ月間、50℃で1年間保存したとこ
ろ、顔料粒子の沈澱は見られなかった。
【0032】比較例1 溶媒(トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、
78重量部)に樹脂(マレイン酸レジン、マルキードN
o.1、荒川化学工業社製、3重量部)及び分散剤(顔
料に強い親和性のある官能基を含む高分子共重合物、D
isperbyk−163、BYK−Chemie社
製、8重量部)を溶解し、カーボンブラック(#265
0、三菱化成社製、11重量部)を添加してプレミック
スする。その後ビーズミル(1mmビーズ、回転数40
00rpm)にて15分間分散し、顔料平均径0.6μ
mのインクを得た。このインクを前記インクジェットヘ
ッドに用いて5pl、30pl、60pl、100p
l、120plで噴射したところ、いずれも噴射が不安
定であり、120plでは印字した際の滲みがひどかっ
た。また作製したインクを70℃で6ヶ月間、50℃で
1年間保存したところ、顔料粒子の沈澱が見られた。
【0033】比較例2 実施例1で得られたインク(顔料平均径0.48μm)
を前記インクジェットヘッドに用いて10pl、100
plで噴射したところ、10plでは噴射が不安定であ
り、100plでは印字した際の滲みがひどかった。
【0034】比較例3 実施例2で得られたインク(顔料平均径0.4μm)を
前記インクジェットヘッドに用いて5pl、100pl
で噴射したところ、5plでは噴射が不安定であり、1
00plでは印字した際の滲みがひどかった。
【0035】比較例4 実施例3で得られたインク(顔料平均径0.25μm)
を前記インクジェットヘッドに用いて5pl、80pl
で噴射したところ、5plでは印字後の濃度が低く(O
D値で1以下)、80plでは印字した際の滲みがひど
かった。尚、一般的にOD値が1.2以上で有れば、印
字濃度は良好である。
【0036】比較例5 実施例4で得られたインク(顔料平均径0.15μm)
を前記インクジェットヘッドに用いて5pl、70pl
で噴射したところ、5plでは印字後の濃度が低く(O
D値で1以下)、70plでは印字した際の滲みがひど
かった。
【0037】比較例6 実施例5で得られたインク(顔料平均径0.07μm)
を前記インクジェットヘッドに用いて5pl、60pl
で噴射したところ、5plでは印字後の濃度が低く(O
D値で1以下)、60plでは印字した際の滲みがひど
かった。
【0038】比較例7 溶媒(トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、
78重量部)に樹脂(マレイン酸レジン、マルキードN
o.1、荒川化学工業社製、3重量部)及び分散剤(顔
料に強い親和性のある官能基を含む高分子共重合物、D
isperbyk−163、BYK−Chemie社
製、8重量部)を溶解し、カーボンブラック(#96
0、三菱化成社製、11重量部)を添加してプレミック
スする。その後ビーズミル(0.5mmビーズ、回転数
4000rpm)にて10時間分散し、顔料平均径0.
045μmのインクを得た。このインクを前記インクジ
ェットヘッドに用いて5pl、12pl、30pl、5
0pl、60plで噴射したところ、60plでは印字
した際の滲みがひどく、それ以外は印字後の濃度が低く
かった(OD値で1以下)。なお作製したインクを70
℃で6ヶ月間、50℃で1年間保存したところ、顔料粒
子の沈澱は見られなかった。
【0039】比較例8 溶媒(プロピレングリコールフェニルエーテル、表面張
力39.8dyn/cm(25℃)、蒸気圧0.01m
mHg未満(20℃)、78重量部)に樹脂(マレイン
酸レジン、マルキードNo.1、荒川化学工業社製、3
重量部)及び分散剤(顔料に強い親和性のある官能基を
含む高分子共重合物、Disperbyk−163、B
YK−Chemie社製、8重量部)を溶解し、カーボ
ンブラック(Printex150T、デグサ社製、1
1重量部)を添加してプレミックスする。その後ビーズ
ミル(0.5mmビーズ、回転数4000rpm)にて
4時間分散し、顔料平均径0.12μmのインクを得
た。このインクを前記インクジェットヘッドに用いて1
2pl、30pl、50plで噴射したところ、いずれ
も紙面上での乾燥が遅く、印字直後に印字面に触れると
インクが手に付着した。なお作製したインクを70℃で
6ヶ月間、50℃で1年間保存したところ、顔料粒子の
沈澱は見られなかった。
【0040】比較例9 溶媒(メチルエチルケトン、表面張力24.6dyn/
cm(20℃)、蒸気圧71.2mmHg未満(20
℃)、78重量部)に樹脂(マレイン酸レジン、マルキ
ードNo.1、荒川化学工業社製、3重量部)及び分散
剤(顔料に強い親和性のある官能基を含む高分子共重合
物、Disperbyk−163、BYK−Chemi
e社製、8重量部)を溶解し、カーボンブラック(Pr
intex150T、デグサ社製、11重量部)を添加
してプレミックスする。その後ビーズミル(0.5mm
ビーズ、回転数4000rpm)にて4時間分散し、顔
料平均径0.13μmのインクを得た。このインクを前
記インクジェットヘッドを用いて噴射しようとしたとこ
ろ、すぐにヘッドの先端部で乾燥し、噴射不可能となっ
てしまった。なお作製したインクを70℃で6ヶ月間、
50℃で1年間保存したところ、顔料粒子の沈澱は見ら
れなかった。
【0041】以上説明したように、比較例1〜7の記録
用インクでは、印字した際に滲みがひどくなったり、印
字後の濃度(OD値)が低くなったり、噴射が不安定と
なったり、あるいは顔料粒子の沈澱が見られたりした。
表面張力39.8dyn/cmである比較例8では紙面
上での乾燥が遅く、蒸気圧71.2mmHg未満である
比較例9ではヘッドの先端部でインクが乾燥し、噴射不
能となってしまった。これに対し、実施例1〜5の記録
用インクでは、紙面上での乾燥が速く、インクジェット
ヘッドの先端部で乾燥しにくく、目詰まりしにくく、噴
射が良好であり、印字品質が良好であり、インクの保存
安定性も良好であった。そして、実施例1〜5で使用し
た溶媒以外の溶媒として、上述した表面張力が37dy
n/cm以下であり、蒸気圧が10mmHg(20℃)
以下である低揮発性有機溶剤を用いてインクを作製した
ところ、実施例1〜5と同様に、良好な結果が得られ
た。従って、比較例8,9については、表面張力が37
dyn/cmより大きいまたは蒸気圧が10mmHg
(20℃)より大きい溶媒を使用しているために、紙面
上での乾燥が遅かったり、ヘッドの先端部でインクが乾
燥して噴射不能となったりした。
【0042】そこで、実施例1〜5及び比較例1〜7の
顔料粒子径と液滴量の結果を図1に示す。前記顔料粒子
の平均径をXμm、インク噴射装置が噴射する単位イン
ク滴量をYplとしたとき、実施例1〜5は、線10,
20,30,40,50に囲まれた範囲内に存在する。
線10はX=0.5であり、線20はY=100X+5
0であり、線30はX=0.05であり、線40はY=
10であり、線50はY=100X−30であるので、
実施例1〜5の記録用インクは、0.05≦X≦0.5
かつ10≦Yかつ100X−30≦Y≦100X+50
の条件を満足している。そして、比較例1〜7の記録用
インクは前記条件を満足していない。
【0043】上述したように、本実施例の記録用インク
では、0.05≦X≦0.5かつ10≦Yかつ100X
−30≦Y≦100X+50の条件を満足しているの
で、この記録用インクを用いたインクジェットヘッドで
は、噴射は良好であり、印字品質も良好であり、紙面上
での乾燥も速く、インクの保存安定性も良好である。
【0044】また、インク溶媒の表面張力が37dyn
/cm以下であるため、紙面上での乾燥が速く、また蒸
気圧が10mmHg以下(20℃)であるため、インク
ジェットヘッドの先端部で乾燥しにくく、目詰まりしに
くい。
【0045】尚、いずれの実施例、比較例に於いても、
ビーズミルを用いて顔料を分散していたが、ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテー
タ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジ
ナイザー、超高圧ホモジナイザー、パールミル等を用い
て顔料を分散してもよい。
【0046】また、いずれの実施例、比較例に於いて
も、特開平2−150355号公報に開示されているせ
ん断モード型のインクジェットヘッドに用いていたが、
特公昭53−12138号公報に開示されているカイザ
ー型や特公昭61−59914号公報に開示されている
サーマルジェット型のインクジェットヘッドに上記の条
件の記録用インクを用いて印字を行った結果、同様の効
果が得られた。
【0047】
【発明の効果】上記の構成を有する本発明によれば、顔
料粒子の平均径Xμmと液滴量Yplとの関係が0.0
5≦X≦0.5かつ10≦Y≦100X+50の条件を
満たしているので、インク噴射が良好であり、印字品質
が良好であり、インクの保存安定性も良好である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例と比較例との顔料粒子径と液滴
量の関係を示す説明図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B41J 2/01 C09D 11/00 - 11/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤としての顔料と、インク溶媒とし
    て非水系溶剤とを含むインクを用い、該インクを噴射口
    から噴射して被記録媒体に印字を行うインクジェット記
    録方法おいて、 前記顔料粒子の平均径をXμm、インク噴射装置が噴射
    する単位インク滴量をYplとしたとき、 0.05≦X≦0.5 かつ 10≦Y≦100X+50 を満足することを特徴とするインクジェット記録方法
  2. 【請求項2】 前記単位インク滴量Yは、100X−3
    0≦Yを満足することを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録方法
  3. 【請求項3】 前記非水系溶剤は、表面張力が37dy
    n/cm以下、20℃における蒸気圧が10mmHg以
    下の低揮発性有機溶剤であることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェット記録方法
  4. 【請求項4】 前記低揮発性有機溶剤であるインク溶媒
    は、プロピレングリコール系溶剤であることを特徴とす
    る請求項3記載のインクジェット記録方法
  5. 【請求項5】 前記低揮発性有機溶剤であるインク溶媒
    は、脂肪族炭化水素であることを特徴とする請求項3記
    載のインクジェット記録方法
  6. 【請求項6】 前記低揮発性有機溶剤であるインク溶媒
    は、二塩基酸エステルであることを特徴とする請求項3
    記載のインクジェット記録方法
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