JP3193146B2 - C型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 - Google Patents
C型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬Info
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- JP3193146B2 JP3193146B2 JP25002792A JP25002792A JP3193146B2 JP 3193146 B2 JP3193146 B2 JP 3193146B2 JP 25002792 A JP25002792 A JP 25002792A JP 25002792 A JP25002792 A JP 25002792A JP 3193146 B2 JP3193146 B2 JP 3193146B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、C型肝炎の病因である
C型肝炎ウイルス(以下、HCVとも略記する)に対す
る抗体を検出するためのC型肝炎診断用免疫学的凝集反
応試薬に関する。
C型肝炎ウイルス(以下、HCVとも略記する)に対す
る抗体を検出するためのC型肝炎診断用免疫学的凝集反
応試薬に関する。
【0002】
【従来技術】C型肝炎はHCVにより引き起こされるも
のであり、輸血後非A非B型慢性肝炎の9割以上はHC
Vの感染により引き起こされる肝炎と言われている。H
CVの遺伝子の一部がヨーロッパ特許EP0318216(198
9年公開)、及びヨーロッパ特許EP0388232(1990年公
開)に報告されている。
のであり、輸血後非A非B型慢性肝炎の9割以上はHC
Vの感染により引き起こされる肝炎と言われている。H
CVの遺伝子の一部がヨーロッパ特許EP0318216(198
9年公開)、及びヨーロッパ特許EP0388232(1990年公
開)に報告されている。
【0003】これまでの研究によると、HCVは遺伝子
配列全長約10kb(約1万ヌクレオチド)のRNAウイ
ルスと考えられている。HCV遺伝子から生産される蛋
白のうち、抗原活性の高いポリペプチドを抗原としてC
型肝炎診断用試薬が開発されてきた。例えば、ヨーロッ
パ特許0318216では非構造蛋白領域をコードする遺伝子
の一部を酵母の発現ベクターに挿入し、この遺伝子を発
現させて、C100と呼ばれるHCV抗原活性ポリペプチ
ドを抗原に用いたC型肝炎診断用試薬もその一つであ
る。
配列全長約10kb(約1万ヌクレオチド)のRNAウイ
ルスと考えられている。HCV遺伝子から生産される蛋
白のうち、抗原活性の高いポリペプチドを抗原としてC
型肝炎診断用試薬が開発されてきた。例えば、ヨーロッ
パ特許0318216では非構造蛋白領域をコードする遺伝子
の一部を酵母の発現ベクターに挿入し、この遺伝子を発
現させて、C100と呼ばれるHCV抗原活性ポリペプチ
ドを抗原に用いたC型肝炎診断用試薬もその一つであ
る。
【0004】C型肝炎診断には現在、1種あるいは2種
のHCV抗原活性ポリペプチドを抗原として用いた酵素
免疫法(以下、EIA法とも略す)及び受身凝集反応
(以下、PA法とも略す)による検査法が用いられてい
る。上記診断薬は輸血時におけるC型肝炎の予防に効果
をあげている。しかしながら、1種及び2種のHCV原
活性ポリペプチドを抗原として用いているため、偽陰
性、偽陽性が多く且つHCV感染初期の診断の感度に問
題があるのが現状である。
のHCV抗原活性ポリペプチドを抗原として用いた酵素
免疫法(以下、EIA法とも略す)及び受身凝集反応
(以下、PA法とも略す)による検査法が用いられてい
る。上記診断薬は輸血時におけるC型肝炎の予防に効果
をあげている。しかしながら、1種及び2種のHCV原
活性ポリペプチドを抗原として用いているため、偽陰
性、偽陽性が多く且つHCV感染初期の診断の感度に問
題があるのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在用いられているC
型肝炎診断薬は輸血時のC型肝炎ウイルスの感染の予防
に大きな効果をあげているが、より感度及び特異性の高
く且つHCV感染初期に診断可能な診断薬の開発が望ま
れている。本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究を
行い、その結果、加熱したC型肝炎ウイルス遺伝子由来
のHCV抗原活性ポリペプチドを抗原として使用するこ
とにより診断の感度及び特異性の優れたC型肝炎診断用
免疫学的凝集反応試薬が得られることを見い出し、本発
明を完成するに到った。
型肝炎診断薬は輸血時のC型肝炎ウイルスの感染の予防
に大きな効果をあげているが、より感度及び特異性の高
く且つHCV感染初期に診断可能な診断薬の開発が望ま
れている。本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究を
行い、その結果、加熱したC型肝炎ウイルス遺伝子由来
のHCV抗原活性ポリペプチドを抗原として使用するこ
とにより診断の感度及び特異性の優れたC型肝炎診断用
免疫学的凝集反応試薬が得られることを見い出し、本発
明を完成するに到った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱処理され
たC型肝炎ウイルス由来遺伝子のHCV抗原活性ポリペ
プチドを抗原として使用することを特徴とするC型肝炎
診断用免疫学的凝集反応試薬にある。上記HCV抗原活
性ポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列を含むH
CV抗原活性ポリペプチド、配列番号2のアミノ酸配列
を含むHCV抗原活性ポリペプチド、配列番号3のアミ
ノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチド、配列番号
4のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチドを
含むものである。
たC型肝炎ウイルス由来遺伝子のHCV抗原活性ポリペ
プチドを抗原として使用することを特徴とするC型肝炎
診断用免疫学的凝集反応試薬にある。上記HCV抗原活
性ポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列を含むH
CV抗原活性ポリペプチド、配列番号2のアミノ酸配列
を含むHCV抗原活性ポリペプチド、配列番号3のアミ
ノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチド、配列番号
4のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチドを
含むものである。
【0007】さらに、本発明は、配列番号1のアミノ酸
配列を含むHCV抗原活性ポリペプチド、配列番号2の
アミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチド、配列
番号3のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチ
ド及び配列番号4のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性
ポリペプチドを不溶性担体粒子に担持してなるC型肝炎
診断用免疫学的凝集反応試薬にある。
配列を含むHCV抗原活性ポリペプチド、配列番号2の
アミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチド、配列
番号3のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチ
ド及び配列番号4のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性
ポリペプチドを不溶性担体粒子に担持してなるC型肝炎
診断用免疫学的凝集反応試薬にある。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おける加熱処理とは、ポリペプチドの混合物を所定の温
度に加熱することにより行うものである。この加熱温度
は20℃以上80℃以下が有効である。好ましくは25℃以上
60℃以下であり、さらに好ましくは35℃以上50℃以下で
ある。ポリペプチドの加熱処理は、緩衝作用のある緩衝
液中で行い、その種類はいずれでもよい。例えば、燐酸
緩衝液、グリシン緩衝液、トリス緩衝液、酢酸緩衝液等
々である。pHについてもいずれでもよいが中性領域が
望ましい。好ましくは燐酸緩衝液、pH6.0 から8.0が
望ましい。処理時間は10分間以上であれば、いずれでも
よく、好ましくは10分間から5時間以下、さらに好ま
しくは30分間以上2時間以下である。
おける加熱処理とは、ポリペプチドの混合物を所定の温
度に加熱することにより行うものである。この加熱温度
は20℃以上80℃以下が有効である。好ましくは25℃以上
60℃以下であり、さらに好ましくは35℃以上50℃以下で
ある。ポリペプチドの加熱処理は、緩衝作用のある緩衝
液中で行い、その種類はいずれでもよい。例えば、燐酸
緩衝液、グリシン緩衝液、トリス緩衝液、酢酸緩衝液等
々である。pHについてもいずれでもよいが中性領域が
望ましい。好ましくは燐酸緩衝液、pH6.0 から8.0が
望ましい。処理時間は10分間以上であれば、いずれでも
よく、好ましくは10分間から5時間以下、さらに好ま
しくは30分間以上2時間以下である。
【0009】本発明で言うC型肝炎ウイルス遺伝子は、
例えば、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.87,pp.9524 〜95
28(1990)に記載されている塩基配列を有する全長約10
kb(約1万ヌクレオチド)のRNAである。HCVは
RNAウイルスであるが、HCV由来のRNAより逆転
写酵素により作り出されたcDNAも該C型肝炎ウイル
ス遺伝子に該当する。
例えば、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.87,pp.9524 〜95
28(1990)に記載されている塩基配列を有する全長約10
kb(約1万ヌクレオチド)のRNAである。HCVは
RNAウイルスであるが、HCV由来のRNAより逆転
写酵素により作り出されたcDNAも該C型肝炎ウイル
ス遺伝子に該当する。
【0010】該C型肝炎ウイルス遺伝子は、輸血後非A
非B肝炎患者の血清からウイルス遺伝子を分離して作製
したcDNAライブラリーから得ることが出来る。例え
ば、まず患者血清から超遠心によりC型肝炎ウイルスを
分離し、次いでウイルスから遺伝子RNAを調製し、該
RNAに対して逆転写酵素を使用してcDNAを合成
し、しかるのちに該cDNA断片をプラスミドベクター
あるいはファージベクターに挿入して、cDNAライブ
ラリーを調製する。次いで、該cDNAライブラリー
を、輸血後非A非B肝炎患者の血清(抗HCV抗体を含
有する血清)を用いイムノスクリーニングすることによ
り、目的の遺伝子を得ることができる。また公知のHC
V遺伝子の塩基配列をもとにDNAプローブを合成し
て、cDNAライブラリーをDNA/DNAハイブリダ
イゼーションによりスクリーニングしてもよい。また別
の方法としては Proceedings of the Japan Academy, V
ol.65, Ser.B, No.9, pp.219〜223(1989).に示される方
法、即ち逆転写酵素とPCR法とを組み合わせたRT−
PCR法により目標の領域を遺伝子増幅させて、その増
幅させた遺伝子断片をクローニングする方法も有効であ
る。
非B肝炎患者の血清からウイルス遺伝子を分離して作製
したcDNAライブラリーから得ることが出来る。例え
ば、まず患者血清から超遠心によりC型肝炎ウイルスを
分離し、次いでウイルスから遺伝子RNAを調製し、該
RNAに対して逆転写酵素を使用してcDNAを合成
し、しかるのちに該cDNA断片をプラスミドベクター
あるいはファージベクターに挿入して、cDNAライブ
ラリーを調製する。次いで、該cDNAライブラリー
を、輸血後非A非B肝炎患者の血清(抗HCV抗体を含
有する血清)を用いイムノスクリーニングすることによ
り、目的の遺伝子を得ることができる。また公知のHC
V遺伝子の塩基配列をもとにDNAプローブを合成し
て、cDNAライブラリーをDNA/DNAハイブリダ
イゼーションによりスクリーニングしてもよい。また別
の方法としては Proceedings of the Japan Academy, V
ol.65, Ser.B, No.9, pp.219〜223(1989).に示される方
法、即ち逆転写酵素とPCR法とを組み合わせたRT−
PCR法により目標の領域を遺伝子増幅させて、その増
幅させた遺伝子断片をクローニングする方法も有効であ
る。
【0011】本発明におけるHCV抗原活性ポリペプチ
ドはC型肝炎患者血清及び血漿に含まれる抗HCV抗体
と免疫学的反応性を有する。すなわち、抗HCV抗体に
対するエピトープ部位を有し、抗原抗体反応によりC型
肝炎患者血清及び血漿中の抗HCV抗体と特異的に結合
する特性を有する。該HCV抗原活性ポリペプチドはC
型肝炎診断用試薬の抗原として用いることが可能であ
る。
ドはC型肝炎患者血清及び血漿に含まれる抗HCV抗体
と免疫学的反応性を有する。すなわち、抗HCV抗体に
対するエピトープ部位を有し、抗原抗体反応によりC型
肝炎患者血清及び血漿中の抗HCV抗体と特異的に結合
する特性を有する。該HCV抗原活性ポリペプチドはC
型肝炎診断用試薬の抗原として用いることが可能であ
る。
【0012】該HCV抗原活性ポリペプチドはHCVの
遺伝子により生産されるポリペプチドである。さらにH
CV抗原活性ポリペプチドの長さはいずれでもよく、好
ましくは3アミノ酸残基以上3000アミノ酸残基以下、さ
らに好ましくは3アミノ酸残基以上2000アミノ酸残基以
下である。該HCV抗原活性ポリペプチドは、通常知ら
れている遺伝子発現系、即ち、大腸菌のホスト・ベクタ
ー系、枯草菌のホスト・ベクター系、酵母のホスト・ベ
クター系、昆虫細胞あるいは昆虫のホスト・ベクター
系、動物細胞のホスト・ベクター系等を利用して発現が
可能である。このうち、大腸菌は好適に利用できる。大
腸菌を用いて該HCV抗原活性ポリペプチドを発現する
には、まず大腸菌で発現可能なベクターにHCVの遺伝
子を挿入し組換えベクターを作製する。ベクターは特に
限定されず、大腸菌のベクターとして通常用いられるベ
クターならば如何なるベクターでも利用できるが、特に
遺伝子発現が高頻度で起こるベクターは好適に利用され
る。例えば、一連のpUCベクター(宝酒造(株)製
品)、一連のpTVベクター(宝酒造(株)製品)、一
連のpTZベクター(東洋紡績(株)製品)、一連のp
ET(Methods in enzymology,Vol.185に示される)な
どが利用できる。また、一連のpUEXベクター(アマ
シャム・ジャパン(株)製品)、一連のpEXベクター
(ベーリンガー・マンハイム山之内(株)製品)を利用
すれば、HCV抗原活性ポリペプチドをβ−ガラクトシ
ダーゼとの融合ポリペプチドとして発現させることがで
きる。大腸菌で発現可能なベクターには、通常は大腸菌
内で働く遺伝子発現のためのプロモーターや、それをコ
ントロールするオペレーターが附属している。このよう
なベクターのプロモーターの下流にある適当な制限酵素
部位を利用してHCV遺伝子を挿入することにより、組
換えベクターが作製される。組換えベクターにより大腸
菌を形質転換し、該形質転換大腸菌を培養し挿入された
HCV遺伝子を発現させることによりHCV抗原活性ポ
リペプチドが生産される。
遺伝子により生産されるポリペプチドである。さらにH
CV抗原活性ポリペプチドの長さはいずれでもよく、好
ましくは3アミノ酸残基以上3000アミノ酸残基以下、さ
らに好ましくは3アミノ酸残基以上2000アミノ酸残基以
下である。該HCV抗原活性ポリペプチドは、通常知ら
れている遺伝子発現系、即ち、大腸菌のホスト・ベクタ
ー系、枯草菌のホスト・ベクター系、酵母のホスト・ベ
クター系、昆虫細胞あるいは昆虫のホスト・ベクター
系、動物細胞のホスト・ベクター系等を利用して発現が
可能である。このうち、大腸菌は好適に利用できる。大
腸菌を用いて該HCV抗原活性ポリペプチドを発現する
には、まず大腸菌で発現可能なベクターにHCVの遺伝
子を挿入し組換えベクターを作製する。ベクターは特に
限定されず、大腸菌のベクターとして通常用いられるベ
クターならば如何なるベクターでも利用できるが、特に
遺伝子発現が高頻度で起こるベクターは好適に利用され
る。例えば、一連のpUCベクター(宝酒造(株)製
品)、一連のpTVベクター(宝酒造(株)製品)、一
連のpTZベクター(東洋紡績(株)製品)、一連のp
ET(Methods in enzymology,Vol.185に示される)な
どが利用できる。また、一連のpUEXベクター(アマ
シャム・ジャパン(株)製品)、一連のpEXベクター
(ベーリンガー・マンハイム山之内(株)製品)を利用
すれば、HCV抗原活性ポリペプチドをβ−ガラクトシ
ダーゼとの融合ポリペプチドとして発現させることがで
きる。大腸菌で発現可能なベクターには、通常は大腸菌
内で働く遺伝子発現のためのプロモーターや、それをコ
ントロールするオペレーターが附属している。このよう
なベクターのプロモーターの下流にある適当な制限酵素
部位を利用してHCV遺伝子を挿入することにより、組
換えベクターが作製される。組換えベクターにより大腸
菌を形質転換し、該形質転換大腸菌を培養し挿入された
HCV遺伝子を発現させることによりHCV抗原活性ポ
リペプチドが生産される。
【0013】組換えベクターで遺伝子発現を行う場合
は、ポリペプチドのN末端あるいはC末端にランダムな
配列のアミノ酸が複数個付加する場合がある。しかしな
がら、このようなN末端、あるいはC末端に付加された
複数個のアミノ酸はランダムなアミノ酸であるから、H
CV抗原活性には無関係であり、抗原活性測定には影響
しない。
は、ポリペプチドのN末端あるいはC末端にランダムな
配列のアミノ酸が複数個付加する場合がある。しかしな
がら、このようなN末端、あるいはC末端に付加された
複数個のアミノ酸はランダムなアミノ酸であるから、H
CV抗原活性には無関係であり、抗原活性測定には影響
しない。
【0014】該HCV抗原活性ポリペプチドは、上記形
質転換大腸菌を培養し得られた菌体を超音波処理などの
方法で破砕し、この菌体破砕物より公知の方法により分
離される。該HCV抗原活性ポリペプチドの精製方法は
公知の方法ならばいずれでもよく塩析、イオン交換樹脂
吸着、ゲル濾過等々である。好ましくは上記方法の組合
せが有効である。また、精製された該HCV抗原活性ポ
リペプチドはどの様な溶液に分散されていてもよいが、
好ましくは0.87%塩化ナトリウム水溶液(以下、生理食
塩水とも略記する)あるいは0.87%塩化ナトリウム含
有、20mM燐酸緩衝液、pH7.2(以下、PBSとも略
記する)に分散されていることが望ましい。また、精製
純度としては高い方がよい。好ましくは該HCV抗原活
性ポリペプチドが全蛋白質中の80%以上が望ましい。
質転換大腸菌を培養し得られた菌体を超音波処理などの
方法で破砕し、この菌体破砕物より公知の方法により分
離される。該HCV抗原活性ポリペプチドの精製方法は
公知の方法ならばいずれでもよく塩析、イオン交換樹脂
吸着、ゲル濾過等々である。好ましくは上記方法の組合
せが有効である。また、精製された該HCV抗原活性ポ
リペプチドはどの様な溶液に分散されていてもよいが、
好ましくは0.87%塩化ナトリウム水溶液(以下、生理食
塩水とも略記する)あるいは0.87%塩化ナトリウム含
有、20mM燐酸緩衝液、pH7.2(以下、PBSとも略
記する)に分散されていることが望ましい。また、精製
純度としては高い方がよい。好ましくは該HCV抗原活
性ポリペプチドが全蛋白質中の80%以上が望ましい。
【0015】本発明でいう第1のHCV抗原活性ポリペ
プチドとは、優れた抗原活性に必須な、配列番号1に示
すアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、Core抗
原とも略記する)であり、そのN末端あるいはC末端
に、余分なアミノ酸が複数個付加したものであってもよ
い。該配列は日本型HCVのN末端から1番目ないし1
68番目までのコア蛋白質のアミノ酸配列に相当する。
プチドとは、優れた抗原活性に必須な、配列番号1に示
すアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、Core抗
原とも略記する)であり、そのN末端あるいはC末端
に、余分なアミノ酸が複数個付加したものであってもよ
い。該配列は日本型HCVのN末端から1番目ないし1
68番目までのコア蛋白質のアミノ酸配列に相当する。
【0016】本発明でいう第2のHCV抗原活性ポリペ
プチドとは、優れた抗原活性に必須な、配列番号2に示
すアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、NS−3抗
原とも略記する)であり、そのN末端あるいはC末端
に、余分なアミノ酸が複数個付加したものであってもよ
い。この配列の1番目から211番目までは、日本型HC
VのN末端から数えて、1323番目から1533番目までのN
S−3蛋白質のアミノ酸に相当する。
プチドとは、優れた抗原活性に必須な、配列番号2に示
すアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、NS−3抗
原とも略記する)であり、そのN末端あるいはC末端
に、余分なアミノ酸が複数個付加したものであってもよ
い。この配列の1番目から211番目までは、日本型HC
VのN末端から数えて、1323番目から1533番目までのN
S−3蛋白質のアミノ酸に相当する。
【0017】本発明でいう第3のHCV抗原活性ポリペ
プチドとは、優れた抗原活性に必須な、配列番号3に示
すアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、NS−4抗
原とも略記する)であり、そのN末端あるいはC末端
に、余分なアミノ酸が複数個付加したものであってもよ
い。この配列の1番目から194番目までは、日本型HC
VのN末端から数えて、1605番目から1798番目までのN
S−4蛋白質のアミノ酸に相当する。
プチドとは、優れた抗原活性に必須な、配列番号3に示
すアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、NS−4抗
原とも略記する)であり、そのN末端あるいはC末端
に、余分なアミノ酸が複数個付加したものであってもよ
い。この配列の1番目から194番目までは、日本型HC
VのN末端から数えて、1605番目から1798番目までのN
S−4蛋白質のアミノ酸に相当する。
【0018】本発明でいう第4のHCV抗原活性ポリペ
プチドとは、優れた抗原活性に必須な、配列番号4に示
すアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、NS−5抗
原とも略記する)であり、そのN末端あるいはC末端
に、余分なアミノ酸が複数個付加したものであってもよ
い。この配列の1番目から160番目までは、日本型HC
VのN末端から数えて、2111番目から2270番目までのN
S−5蛋白質のアミノ酸に相当する。
プチドとは、優れた抗原活性に必須な、配列番号4に示
すアミノ酸配列を含むポリペプチド(以下、NS−5抗
原とも略記する)であり、そのN末端あるいはC末端
に、余分なアミノ酸が複数個付加したものであってもよ
い。この配列の1番目から160番目までは、日本型HC
VのN末端から数えて、2111番目から2270番目までのN
S−5蛋白質のアミノ酸に相当する。
【0019】本発明における不溶性担体粒子としては公
知の凝集法の診断薬に用いることができる担体ならば何
でもよく、例えば、核部となる無機質化合物に染料を被
覆させた高比重複合粒子(特開昭62-115366号、以下、
HDPとも略記する)、羊赤血球、ポリスチレン粒子、
ゼラチン粒子等である。好ましくはHDP、羊赤血球、
ポリスチレンが用いられる。さらに好ましくはHDPで
ある。また、本発明で用いる不溶性担体の粒子径も凝集
法診断試薬として用いる範囲のものならば、いずれでも
よく、好ましくは0.01μmから20μmまでの粒子径のも
のであり、さらに好ましくは0.01μmから3μmのもの
である。また、不溶性担体の比重もいずれのものでもよ
く、好ましくは1.0から2.5である。
知の凝集法の診断薬に用いることができる担体ならば何
でもよく、例えば、核部となる無機質化合物に染料を被
覆させた高比重複合粒子(特開昭62-115366号、以下、
HDPとも略記する)、羊赤血球、ポリスチレン粒子、
ゼラチン粒子等である。好ましくはHDP、羊赤血球、
ポリスチレンが用いられる。さらに好ましくはHDPで
ある。また、本発明で用いる不溶性担体の粒子径も凝集
法診断試薬として用いる範囲のものならば、いずれでも
よく、好ましくは0.01μmから20μmまでの粒子径のも
のであり、さらに好ましくは0.01μmから3μmのもの
である。また、不溶性担体の比重もいずれのものでもよ
く、好ましくは1.0から2.5である。
【0020】本発明でいう担持とは、不溶性担体にHC
V抗原活性ポリペプチドを吸着させる方法で公知の吸着
される方法ならばいずれでもよく、物理的吸着法、化学
的吸着法等々いずれでもよい。例えば、疎水的吸着、塩
化クロム法等々である。好ましくは疎水的吸着法が望ま
しい。前記担持は緩衝作用のある緩衝液中で行い、その
種類はいずれでもよい。例えば、燐酸緩衝液、グリシン
緩衝液、トリス緩衝液、酢酸緩衝液等々である。pHに
ついてもいずれでもよいが中性領域が望ましい。好まし
くは燐酸緩衝液、pH6.0から8.0が望ましい。
V抗原活性ポリペプチドを吸着させる方法で公知の吸着
される方法ならばいずれでもよく、物理的吸着法、化学
的吸着法等々いずれでもよい。例えば、疎水的吸着、塩
化クロム法等々である。好ましくは疎水的吸着法が望ま
しい。前記担持は緩衝作用のある緩衝液中で行い、その
種類はいずれでもよい。例えば、燐酸緩衝液、グリシン
緩衝液、トリス緩衝液、酢酸緩衝液等々である。pHに
ついてもいずれでもよいが中性領域が望ましい。好まし
くは燐酸緩衝液、pH6.0から8.0が望ましい。
【0021】HCV抗原活性ポリペプチドを担体に担持
させる場合は、蛋白質濃度には特に限定はないが好まし
くは0.1μg/ml以上が適当である。また、不溶性担
体粒子に担持させる時間及び温度には特に限定されない
が、温度は好ましくは1℃以上80℃以下、時間は30分間
以上で、好適に行うことが出来る。本発明のC型肝炎診
断用免疫学的凝集反応試薬は、水性懸濁液の状態で使用
されるが、長期の保存においてはこれを凍結乾燥するこ
とが好ましい。本発明の凝集反応用試薬は、かかる凍結
乾燥後、再び水性懸濁液としても前記した保存時の安定
性及び反応時の凝集像の切れが低下することなく、優れ
た性能を示す。 上記凍結乾燥方法は限定的ではなく通
常の方法で行えばよい。例えば感作赤血球の凍結乾燥法
に採用される方法及び条件が用いられる。好ましくは急
速予備凍結し次いで真空凍結乾燥する方法が採用され
る。該急速予備凍結には液体窒素、ドライアイスー メタ
ノール、ドライアイスー アセトンあるいはフルオロカー
ボン等に、上記水性懸濁液の入ったバイアル又はアンプ
ル等の容器を浸漬することにより達成される。
させる場合は、蛋白質濃度には特に限定はないが好まし
くは0.1μg/ml以上が適当である。また、不溶性担
体粒子に担持させる時間及び温度には特に限定されない
が、温度は好ましくは1℃以上80℃以下、時間は30分間
以上で、好適に行うことが出来る。本発明のC型肝炎診
断用免疫学的凝集反応試薬は、水性懸濁液の状態で使用
されるが、長期の保存においてはこれを凍結乾燥するこ
とが好ましい。本発明の凝集反応用試薬は、かかる凍結
乾燥後、再び水性懸濁液としても前記した保存時の安定
性及び反応時の凝集像の切れが低下することなく、優れ
た性能を示す。 上記凍結乾燥方法は限定的ではなく通
常の方法で行えばよい。例えば感作赤血球の凍結乾燥法
に採用される方法及び条件が用いられる。好ましくは急
速予備凍結し次いで真空凍結乾燥する方法が採用され
る。該急速予備凍結には液体窒素、ドライアイスー メタ
ノール、ドライアイスー アセトンあるいはフルオロカー
ボン等に、上記水性懸濁液の入ったバイアル又はアンプ
ル等の容器を浸漬することにより達成される。
【0022】また、真空凍結乾燥方法は、一般には、上
記感作担体の浮遊液の入ったバイアル等を急速予備凍結
したのち、予め−40〜−60℃に冷却した凍結乾燥機のチ
ャンバ−内に置き24〜72時間かけて徐々に昇温し真空凍
結乾燥する方法が好適である。この時のチャンバー内の
圧力50〜200μHg、最終乾燥温度は20〜50℃が適当で
ある。ついで真空状態、または不活化ガスを充填して封
栓保存すればよい。但し、真空凍結乾燥方法は前記方法
に限定されるものではない。
記感作担体の浮遊液の入ったバイアル等を急速予備凍結
したのち、予め−40〜−60℃に冷却した凍結乾燥機のチ
ャンバ−内に置き24〜72時間かけて徐々に昇温し真空凍
結乾燥する方法が好適である。この時のチャンバー内の
圧力50〜200μHg、最終乾燥温度は20〜50℃が適当で
ある。ついで真空状態、または不活化ガスを充填して封
栓保存すればよい。但し、真空凍結乾燥方法は前記方法
に限定されるものではない。
【0023】本発明の凝集反応用試薬は、通常診断に利
用される凝集反応法が何ら制限なく適用される。例え
ば、定性診断の平板法、半定量診断のマイクロタイター
法及び定量診断の比濁法、粒子数計測法等である。その
うち、特にマイクロタイタ−法に適用する場合、本発明
の効果が特に顕著である。本発明でいうC型肝炎診断用
免疫学的凝集反応試薬とはC型肝炎患者の血清または血
漿中に存在する抗HCV抗体を免疫学的凝集反応で検出
することによりC型肝炎の診断を行う診断用試薬であ
る。通常診断に利用される凝集反応法が何ら制限なく適
用される。例えば、定性診断の平板法、半定量診断のマ
イクロタイター法及び定量診断の比濁法、粒子数計測法
等である。そのうち、特にマイクロタイタ−法に適用す
る場合、本発明の効果が特に顕著である。
用される凝集反応法が何ら制限なく適用される。例え
ば、定性診断の平板法、半定量診断のマイクロタイター
法及び定量診断の比濁法、粒子数計測法等である。その
うち、特にマイクロタイタ−法に適用する場合、本発明
の効果が特に顕著である。本発明でいうC型肝炎診断用
免疫学的凝集反応試薬とはC型肝炎患者の血清または血
漿中に存在する抗HCV抗体を免疫学的凝集反応で検出
することによりC型肝炎の診断を行う診断用試薬であ
る。通常診断に利用される凝集反応法が何ら制限なく適
用される。例えば、定性診断の平板法、半定量診断のマ
イクロタイター法及び定量診断の比濁法、粒子数計測法
等である。そのうち、特にマイクロタイタ−法に適用す
る場合、本発明の効果が特に顕著である。
【0024】
【発明の効果】本発明のC型肝炎診断用免疫学的凝集反
応試薬は従来品に比べて検出感度及び特異性が著しく優
れており、且つ短時間で判定が可能である。また、凝集
反応の判定の基準である抗原抗体反応による凝集形成物
(以下、管底凝集像とも略記する)が極めて明確に形成
される。従って、本発明のC型肝炎診断用免疫学的凝集
反応試薬は従来のものに比較して極めて優れたC型肝炎
診断試薬である。
応試薬は従来品に比べて検出感度及び特異性が著しく優
れており、且つ短時間で判定が可能である。また、凝集
反応の判定の基準である抗原抗体反応による凝集形成物
(以下、管底凝集像とも略記する)が極めて明確に形成
される。従って、本発明のC型肝炎診断用免疫学的凝集
反応試薬は従来のものに比較して極めて優れたC型肝炎
診断試薬である。
【0025】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明する。但し、これらの実施例により本
発明の技術的範囲が限定されるものではない。本実施例
では特に断わらない限り、遺伝子操作実験の手法は、サ
ムブロックらの方法[Sambrook, J., Fritsch, E. F.,
Maniatis, T., Molecular Cloning, 2nd ed., Cold Spr
ing Harbor Laboratory Press, New York (1989). ]に
従って行った。なお、制限酵素は宝酒造(株)製品を使
用した。
らに具体的に説明する。但し、これらの実施例により本
発明の技術的範囲が限定されるものではない。本実施例
では特に断わらない限り、遺伝子操作実験の手法は、サ
ムブロックらの方法[Sambrook, J., Fritsch, E. F.,
Maniatis, T., Molecular Cloning, 2nd ed., Cold Spr
ing Harbor Laboratory Press, New York (1989). ]に
従って行った。なお、制限酵素は宝酒造(株)製品を使
用した。
【0026】(実施例1) Core抗原の製造 (1−1)組換えプラスミドpGC03 の作製 (RNAの調製)輸血後非A非B肝炎患者血清3000mlを
19,000rpm で16時間超遠心し、沈澱を得た。該沈澱物を
GITC溶液(4Mグアニジウムイソチオシアネート(フ
ルカ(株)製),25mMクエン酸ソーダ,0.5 %サルコシ
ル,0.1Mメルカプトエタノール)100ml に溶解し、該溶
解物100ml に対して、100ml のフェノール−クロロホル
ム(1: 1) を加え、15分間室温で振盪後、3000rpm 、1
5分間遠心した。該反応液の水層を取り出し、イソプロ
ピルアルコール100 mlを加え、−20℃に3時間放置した
後、3000rpm で15分間遠心し、沈澱物を得た。
19,000rpm で16時間超遠心し、沈澱を得た。該沈澱物を
GITC溶液(4Mグアニジウムイソチオシアネート(フ
ルカ(株)製),25mMクエン酸ソーダ,0.5 %サルコシ
ル,0.1Mメルカプトエタノール)100ml に溶解し、該溶
解物100ml に対して、100ml のフェノール−クロロホル
ム(1: 1) を加え、15分間室温で振盪後、3000rpm 、1
5分間遠心した。該反応液の水層を取り出し、イソプロ
ピルアルコール100 mlを加え、−20℃に3時間放置した
後、3000rpm で15分間遠心し、沈澱物を得た。
【0027】該沈澱物に対して、GITC溶液10mlを加
えて溶解液とした。該溶解液に対して、10mlのフェノー
ル−クロロホルム (1: 1) を加え、10分間室温で振盪
後、3000rpm, 15 分間遠心した。該反応液の水層を取り
出し、クロロホルム20mlを加え、5分間振盪した。振盪
後、3000rpm で5分間遠心し、水層10mlを回収した。こ
の水層10mlに対して、5M NaCl 溶液 0.4mlを加えた。
えて溶解液とした。該溶解液に対して、10mlのフェノー
ル−クロロホルム (1: 1) を加え、10分間室温で振盪
後、3000rpm, 15 分間遠心した。該反応液の水層を取り
出し、クロロホルム20mlを加え、5分間振盪した。振盪
後、3000rpm で5分間遠心し、水層10mlを回収した。こ
の水層10mlに対して、5M NaCl 溶液 0.4mlを加えた。
【0028】その後、30mlの氷冷エタノールを添加し、
−20℃で12時間放置した。放置後、3000rpm で15分間遠
心し、沈澱物を得た。該沈澱物を75%エタノールで洗浄
し、乾燥後、蒸留水200 μl に溶解し、RNA溶液を得
た。 (cDNAライブラリーの構築)cDNA合成はBRL
社の合成キットを使用した。その方法はcDNA合成マ
ニュアル[BRL/コスモバイオ社 Instruction Manua
l, Cat. No8267SA]に従って行った。本実施例の(RN
Aの調製)の項で、非A非B患者血清より調製した1本
鎖RNA溶液5 μl にランダムプライマー溶液(100μM)
[宝酒造(株)製品, 製品カタログ番号3810]を5 μl
加え、逆転写酵素反応を行い、RNA/DNAの2本鎖
とした。次いで大腸菌DNAポリメラーゼIと、大腸菌
RNA分解酵素Hとを加え、DNA/DNA2本鎖とし
た。
−20℃で12時間放置した。放置後、3000rpm で15分間遠
心し、沈澱物を得た。該沈澱物を75%エタノールで洗浄
し、乾燥後、蒸留水200 μl に溶解し、RNA溶液を得
た。 (cDNAライブラリーの構築)cDNA合成はBRL
社の合成キットを使用した。その方法はcDNA合成マ
ニュアル[BRL/コスモバイオ社 Instruction Manua
l, Cat. No8267SA]に従って行った。本実施例の(RN
Aの調製)の項で、非A非B患者血清より調製した1本
鎖RNA溶液5 μl にランダムプライマー溶液(100μM)
[宝酒造(株)製品, 製品カタログ番号3810]を5 μl
加え、逆転写酵素反応を行い、RNA/DNAの2本鎖
とした。次いで大腸菌DNAポリメラーゼIと、大腸菌
RNA分解酵素Hとを加え、DNA/DNA2本鎖とし
た。
【0029】次に、こうして得られた2本鎖DNAの両
末端にEcoRI リンカーを結合させた。この処理には宝酒
造の酵素を用い、宝酒造の酵素に添付されている反応条
件で反応を行った。まず2本鎖DNA約1 μg を用い
て、EcoRI メチラーゼ処理を行い、その後T4 DNAリ
ガーゼ反応によりEcoRI リンカー(dGGAATTCC) を結合さ
せた。最後に得られた反応液をEcoRI で切断し、EcoRI
断片を回収した。
末端にEcoRI リンカーを結合させた。この処理には宝酒
造の酵素を用い、宝酒造の酵素に添付されている反応条
件で反応を行った。まず2本鎖DNA約1 μg を用い
て、EcoRI メチラーゼ処理を行い、その後T4 DNAリ
ガーゼ反応によりEcoRI リンカー(dGGAATTCC) を結合さ
せた。最後に得られた反応液をEcoRI で切断し、EcoRI
断片を回収した。
【0030】最後にこのEcoRI 断片をλgt11のEcoRI 部
位に挿入し、組換えλgt11ファージを作製したが、これ
にはStratagene社のキットGIGAPACKII GOLD を用い、方
法はキットに添付されているマニュアル[Protocol/Ins
truction Manual Cat. #200214, 200215, 200216, Dece
mber 6, 1989]に従った。まずλgt11のEcoRI 部位にEc
oRI 断片を挿入し、これをT4 DNAリガーゼにより結
合させた。得られた組換えファージDNA溶液をGIGAPA
CKII GOLD のIn Vitro Packaging Kitを用いて、ファー
ジに戻した。この時のタイターを滴定したところ1.0 ×
106 であった。このタイター値は、独立したクローンの
数を示す。 (イムノスクリーニング)λgt11に挿入されたcDNA
はフレームが一致すると、λgt11に組み込まれているβ
−ガラクトシダーゼとの融合蛋白として、cDNAがコ
ードしているアミノ酸配列が表現される。この融合蛋白
を非A非B型肝炎患者血清を大腸菌の菌体で吸収したも
のでスクリーニングした。指示菌はE.coli Y1090を使用
した。直径15cmのL-bottom plate(水1 リットル当りBa
cto-tryptone 10g, NaCl 5g, Yeastextract 5g, Bacto-
agar 15g を加え、オートクレーブ滅菌)に1枚のプレ
ート当りプラークが約4万個となるように調製したファ
ージ液とY1090 を37℃で15分インキュベートした。それ
に45℃に温めておいた0.7 %L-top agarose 2.5ml を混
合し、L-bottom plateにひろげ、固化後42℃で3.5 時間
インキュベートした。一方ニトロセルロースフィルター
を10mMイソプロピルチオ−β−D −ガラクトシド(IP
TG)溶液に数分間ひたした後、室温で乾燥した。該フ
ィルターを上該プレートにのせ、37℃で一夜インキュベ
ートした。インキュベート後、フィルターをはがし、T
NT緩衝液(10mMトリス−HCl(pH8.0), 150mM NaCl, 0.
05%Tween20 )にひたし、よくリンスした。再度、新し
いTNT緩衝液に振盪しながら、30分間ひたした。さら
に該フィルターをブロッキング緩衝液(20%牛胎児血清
含有TNT緩衝液)で30分間インキュベートした。次ぎ
にフィルターをブロッキング緩衝液で150 倍希釈した一
次抗体液(非A非B型肝炎患者プール血清をY1090の超
音波破砕液で吸収したもの)と室温で4時間ゆっくり振
盪しながら反応させた。次いでフィルターを0.1 %牛血
清アルブミン(BSA)含有TNT緩衝液、0.1 %BS
A+0.1 %NP-40 含有TNT緩衝液、0.1 %BSA含有
TNT緩衝液の順で10分間ずつ洗浄した。次ぎに、10μ
l の西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgGヤギ
IgG(Kirkeguard & Perry Lab社製)を含有する15ml
のブロッキング緩衝液にフィルターをひたし、室温で2
時間反応させた後、0.1 %BSA含有TNT緩衝液、0.
1 %BSA+0.1 %NP-40 含有TNT緩衝液で10分間ず
つ洗浄した。さらにフィルターを10mMトリス−HCl(pH7.
5), 150mM NaClで1分間洗浄後、染色液[60mg 4−クロ
ロ−ナフトールを含むメタノール20mlを使用直前に、30
%H2O2 の60μl を含む10mMトリス−HCl(pH7.5), 150
mM NaCl溶液100mlと混合したもの]に室温で15分反応
し、2回蒸留水で洗浄した後、紫色に発色した陽性プラ
ークを得た。
位に挿入し、組換えλgt11ファージを作製したが、これ
にはStratagene社のキットGIGAPACKII GOLD を用い、方
法はキットに添付されているマニュアル[Protocol/Ins
truction Manual Cat. #200214, 200215, 200216, Dece
mber 6, 1989]に従った。まずλgt11のEcoRI 部位にEc
oRI 断片を挿入し、これをT4 DNAリガーゼにより結
合させた。得られた組換えファージDNA溶液をGIGAPA
CKII GOLD のIn Vitro Packaging Kitを用いて、ファー
ジに戻した。この時のタイターを滴定したところ1.0 ×
106 であった。このタイター値は、独立したクローンの
数を示す。 (イムノスクリーニング)λgt11に挿入されたcDNA
はフレームが一致すると、λgt11に組み込まれているβ
−ガラクトシダーゼとの融合蛋白として、cDNAがコ
ードしているアミノ酸配列が表現される。この融合蛋白
を非A非B型肝炎患者血清を大腸菌の菌体で吸収したも
のでスクリーニングした。指示菌はE.coli Y1090を使用
した。直径15cmのL-bottom plate(水1 リットル当りBa
cto-tryptone 10g, NaCl 5g, Yeastextract 5g, Bacto-
agar 15g を加え、オートクレーブ滅菌)に1枚のプレ
ート当りプラークが約4万個となるように調製したファ
ージ液とY1090 を37℃で15分インキュベートした。それ
に45℃に温めておいた0.7 %L-top agarose 2.5ml を混
合し、L-bottom plateにひろげ、固化後42℃で3.5 時間
インキュベートした。一方ニトロセルロースフィルター
を10mMイソプロピルチオ−β−D −ガラクトシド(IP
TG)溶液に数分間ひたした後、室温で乾燥した。該フ
ィルターを上該プレートにのせ、37℃で一夜インキュベ
ートした。インキュベート後、フィルターをはがし、T
NT緩衝液(10mMトリス−HCl(pH8.0), 150mM NaCl, 0.
05%Tween20 )にひたし、よくリンスした。再度、新し
いTNT緩衝液に振盪しながら、30分間ひたした。さら
に該フィルターをブロッキング緩衝液(20%牛胎児血清
含有TNT緩衝液)で30分間インキュベートした。次ぎ
にフィルターをブロッキング緩衝液で150 倍希釈した一
次抗体液(非A非B型肝炎患者プール血清をY1090の超
音波破砕液で吸収したもの)と室温で4時間ゆっくり振
盪しながら反応させた。次いでフィルターを0.1 %牛血
清アルブミン(BSA)含有TNT緩衝液、0.1 %BS
A+0.1 %NP-40 含有TNT緩衝液、0.1 %BSA含有
TNT緩衝液の順で10分間ずつ洗浄した。次ぎに、10μ
l の西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgGヤギ
IgG(Kirkeguard & Perry Lab社製)を含有する15ml
のブロッキング緩衝液にフィルターをひたし、室温で2
時間反応させた後、0.1 %BSA含有TNT緩衝液、0.
1 %BSA+0.1 %NP-40 含有TNT緩衝液で10分間ず
つ洗浄した。さらにフィルターを10mMトリス−HCl(pH7.
5), 150mM NaClで1分間洗浄後、染色液[60mg 4−クロ
ロ−ナフトールを含むメタノール20mlを使用直前に、30
%H2O2 の60μl を含む10mMトリス−HCl(pH7.5), 150
mM NaCl溶液100mlと混合したもの]に室温で15分反応
し、2回蒸留水で洗浄した後、紫色に発色した陽性プラ
ークを得た。
【0031】この組換えファージからファージDNAを
調製し、EcoRI で処理して、cDNAの断片をアガロー
ス電気泳動ゲルから回収し、プラスミドベクターpUC18
のEcoRI 部位に挿入した。該プラスミドをpGC03 と命名
し、塩基配列を決定した。このcDNA断片には、HC
Vの構造蛋白質遺伝子のコア領域が含まれていることが
明かとなった。 (1−2)大腸菌HB101 [pHCX01]の作製 pGC03 をHinfI で消化後、DNAポリメラーゼI Kleno
w fragmentにより末端を平滑化した。このDNAとBamH
I リンカー(dCGGATCCG, 宝酒造(株)製)をT4 DN
Aリガーゼにより連結反応を行い、更にBamHI で消化
し、アガロース電気泳動ゲルからコア領域を含む0.56kb
断片を回収した。この0.56kb断片をプラスミドベクター
pUC19 のBamHI 部位に挿入し、更に該プラスミドをBspH
I (New England Biolabs 社製品)で消化後、T4 DN
Aポリメラーゼにより末端を平滑化した。このDNAを
BamHI で消化し、アガロース電気泳動ゲルから5'側非翻
訳領域を除いた0.51kbのコア領域DNA断片を回収し
た。この0.51kb断片をプラスミドベクターpUEX2 (Amer
sham社製)のSmaI〜BamHI 部位に挿入して、組換えベク
ターpHCX01を得た。得られたpHCX01について、プラスミ
ド法による塩基配列の決定〔服部らの方法、Anal. Bioc
hem.,Vol.152, pp.232〜238(1986) をおこなった。この
組換えベクターpHCX01には、HCVのN末端から1番目
ないし168番目のアミノ酸配列をコードする塩基配列
が含まれ、その塩基配列は配列番号5に示すとおりであ
る。次に、組換えベクターpHCX01で宿主大腸菌HB101 を
形質転換し、組換え大腸菌HB101 [pHCX01]を得た。組
換え大腸菌HB101 [pHCX01]は、茨城県つくば市東1丁
目1番3号の通商産業省工業技術院微生物工業技術研究
所に微工研菌寄第13056号として寄託されている。
この組換え大腸菌HB101 [pHCX01]をLB+Amp培地
[Bacto tryptone 1.0%, Yeast extract 0.5%, NaCl0.5
%, アンピシリン(Amp)50 μg /ml]で30℃で一晩培養
し、最終濃度が15%となるようにグリセリンを添加して
−80℃で凍結保存した。 (1−3)Core抗原の製造 組換え大腸菌HB101 [pHCX01]を培養し遺伝子発現を行
うことにより、Core抗原はβ−ガラクトシダーゼと
の融合ポリペプチドとして生産される。組換え大腸菌HB
101 [pHCX01]の凍結保存菌体1mlを、1リットルのL
B+Amp培地に接種し30℃にて一晩培養した。続いて
この培養物を、20リットルのLB+Amp培地に植菌し
30℃でOD540 が1.5 となるまで培養し、培養温度を42
℃に上昇させて引き続き3時間培養した。培養後、遠心
分離により集菌し57g の湿菌体を得た。菌体を2リット
ルの、0.6M尿素を含むTNE 緩衝液(50mM Tris ・ HCl(pH
8.3), 100mM NaCl, 1mM EDTA)に懸濁し、超音波処理に
より破砕した。この菌体破砕物を10,000g 、20分間の遠
心分離により、Core抗原を含む不溶性顆粒を沈澱画
分に回収した。この沈澱を、再び2リットルの0.6M尿素
を含むTNE 緩衝液に懸濁して不溶性顆粒を洗浄し、遠心
分離することにより沈澱を回収した。更にこの沈澱を、
2リットルの3M尿素を含むTNE 緩衝液に懸濁し、室温で
30分間攪はんすることにより不溶性顆粒を十分洗浄した
後、遠心分離することにより不溶性顆粒を沈澱画分に回
収した。この不溶性顆粒の沈澱に、200ml の8M尿素を含
むTNE緩衝液を加え沈澱を可溶化した。これを16,000g
、20分間の遠心分離により上清を分取し、TNE 緩衝液
に対して透析した。透析後、16,000g 、20分間の遠心分
離により上清を分取しCore抗原を得た。20リットル
の培養液から980mg のCore抗原が得られた。得られ
たCore抗原について、SDSポリアクリルアミド電
気泳動(SDS−PAGE)により分子量を調べ、その
アミノ酸配列より計算される分子量(137kd)と一
致することを確認した。
調製し、EcoRI で処理して、cDNAの断片をアガロー
ス電気泳動ゲルから回収し、プラスミドベクターpUC18
のEcoRI 部位に挿入した。該プラスミドをpGC03 と命名
し、塩基配列を決定した。このcDNA断片には、HC
Vの構造蛋白質遺伝子のコア領域が含まれていることが
明かとなった。 (1−2)大腸菌HB101 [pHCX01]の作製 pGC03 をHinfI で消化後、DNAポリメラーゼI Kleno
w fragmentにより末端を平滑化した。このDNAとBamH
I リンカー(dCGGATCCG, 宝酒造(株)製)をT4 DN
Aリガーゼにより連結反応を行い、更にBamHI で消化
し、アガロース電気泳動ゲルからコア領域を含む0.56kb
断片を回収した。この0.56kb断片をプラスミドベクター
pUC19 のBamHI 部位に挿入し、更に該プラスミドをBspH
I (New England Biolabs 社製品)で消化後、T4 DN
Aポリメラーゼにより末端を平滑化した。このDNAを
BamHI で消化し、アガロース電気泳動ゲルから5'側非翻
訳領域を除いた0.51kbのコア領域DNA断片を回収し
た。この0.51kb断片をプラスミドベクターpUEX2 (Amer
sham社製)のSmaI〜BamHI 部位に挿入して、組換えベク
ターpHCX01を得た。得られたpHCX01について、プラスミ
ド法による塩基配列の決定〔服部らの方法、Anal. Bioc
hem.,Vol.152, pp.232〜238(1986) をおこなった。この
組換えベクターpHCX01には、HCVのN末端から1番目
ないし168番目のアミノ酸配列をコードする塩基配列
が含まれ、その塩基配列は配列番号5に示すとおりであ
る。次に、組換えベクターpHCX01で宿主大腸菌HB101 を
形質転換し、組換え大腸菌HB101 [pHCX01]を得た。組
換え大腸菌HB101 [pHCX01]は、茨城県つくば市東1丁
目1番3号の通商産業省工業技術院微生物工業技術研究
所に微工研菌寄第13056号として寄託されている。
この組換え大腸菌HB101 [pHCX01]をLB+Amp培地
[Bacto tryptone 1.0%, Yeast extract 0.5%, NaCl0.5
%, アンピシリン(Amp)50 μg /ml]で30℃で一晩培養
し、最終濃度が15%となるようにグリセリンを添加して
−80℃で凍結保存した。 (1−3)Core抗原の製造 組換え大腸菌HB101 [pHCX01]を培養し遺伝子発現を行
うことにより、Core抗原はβ−ガラクトシダーゼと
の融合ポリペプチドとして生産される。組換え大腸菌HB
101 [pHCX01]の凍結保存菌体1mlを、1リットルのL
B+Amp培地に接種し30℃にて一晩培養した。続いて
この培養物を、20リットルのLB+Amp培地に植菌し
30℃でOD540 が1.5 となるまで培養し、培養温度を42
℃に上昇させて引き続き3時間培養した。培養後、遠心
分離により集菌し57g の湿菌体を得た。菌体を2リット
ルの、0.6M尿素を含むTNE 緩衝液(50mM Tris ・ HCl(pH
8.3), 100mM NaCl, 1mM EDTA)に懸濁し、超音波処理に
より破砕した。この菌体破砕物を10,000g 、20分間の遠
心分離により、Core抗原を含む不溶性顆粒を沈澱画
分に回収した。この沈澱を、再び2リットルの0.6M尿素
を含むTNE 緩衝液に懸濁して不溶性顆粒を洗浄し、遠心
分離することにより沈澱を回収した。更にこの沈澱を、
2リットルの3M尿素を含むTNE 緩衝液に懸濁し、室温で
30分間攪はんすることにより不溶性顆粒を十分洗浄した
後、遠心分離することにより不溶性顆粒を沈澱画分に回
収した。この不溶性顆粒の沈澱に、200ml の8M尿素を含
むTNE緩衝液を加え沈澱を可溶化した。これを16,000g
、20分間の遠心分離により上清を分取し、TNE 緩衝液
に対して透析した。透析後、16,000g 、20分間の遠心分
離により上清を分取しCore抗原を得た。20リットル
の培養液から980mg のCore抗原が得られた。得られ
たCore抗原について、SDSポリアクリルアミド電
気泳動(SDS−PAGE)により分子量を調べ、その
アミノ酸配列より計算される分子量(137kd)と一
致することを確認した。
【0032】(実施例2) NS−3抗原の製造 (2−1)組換えプラスミドpHCV7 の作製 優れた抗原活性を示すことが予想されるHCVのNS3
領域の遺伝子断片について、その断片の両側20塩基ずつ
のプライマーをセットとして用い、RT−PCR法によ
る遺伝子増幅を行った。プライマーは、アプライドバイ
オシステムズ社製品、340A型機を用いて合成した。
なお、5’上流側プライマーの塩基配列は、(5’)C
CGACGGTGGATGCTCCGGG(3’)、
3’下流側プライマーの塩基配列は、(5’)CTGG
AGCCAATCCAACGCCC(3’)である。
領域の遺伝子断片について、その断片の両側20塩基ずつ
のプライマーをセットとして用い、RT−PCR法によ
る遺伝子増幅を行った。プライマーは、アプライドバイ
オシステムズ社製品、340A型機を用いて合成した。
なお、5’上流側プライマーの塩基配列は、(5’)C
CGACGGTGGATGCTCCGGG(3’)、
3’下流側プライマーの塩基配列は、(5’)CTGG
AGCCAATCCAACGCCC(3’)である。
【0033】まず、実施例1で得られたRNA溶液4 μ
l に、逆転写酵素反応液[250mM Tris・ HCl (pH8.3), 3
75mM KCl, 50mM DTT, 15mM MgCl2]2 μl 、3’下流側
のアンチセンス鎖プライマー溶液(25ng/μl)1 μl 、4
種類のデオキシヌクレオチド[dATP, dGTP, dCTP, dTT
P、各15mM]を各0.5 μl ずつ加えて、9 μl の溶液を
作った。これにミネラルオイルを加えて、70℃、2分間
加熱し、ついで37℃に冷却し、逆転写酵素1 μl (BR
L社製品)を加え、37℃で60分反応させた。この反応液
(10 μl)に、更にPCR反応液[400mM Tris・ HCl(pH8.
8), 100mM 硫酸アンモニウム, 40mM 塩化マグネシウ
ム, 60mM メルカプトエタノール, 0.1 % BSA]8.3 μ
l 、4種類のデオキシヌクレオチド[dATP, dGTP, dCT
P, dTTP, 各15mM]を各5 μl ずつ加えた。次いで、遺
伝子増幅させる目的の領域をはさんで、5’上流側のセ
ンス鎖の塩基配列を持つ20塩基のプライマー溶液(100ng
/μl)5μl と、更に3’下流側のアンチセンス鎖の塩
基配列を持つ20塩基のプライマー溶液5 μl(100ng/μ
l)を加え、最後に水0.7 μl を加え、全量49μl の溶液
とした。この溶液を92℃で5分間処理し、室温に冷却し
てTaq ポリメラーゼ1 μl(2単位、New England Biola
bs 社製品)を加えた。以下、アニール(55 ℃、45秒)
、ポリメリゼーション(72 ℃、2分) 、変性(90 ℃、
1分) を、35回繰り返して、DNAの増幅を行った。
l に、逆転写酵素反応液[250mM Tris・ HCl (pH8.3), 3
75mM KCl, 50mM DTT, 15mM MgCl2]2 μl 、3’下流側
のアンチセンス鎖プライマー溶液(25ng/μl)1 μl 、4
種類のデオキシヌクレオチド[dATP, dGTP, dCTP, dTT
P、各15mM]を各0.5 μl ずつ加えて、9 μl の溶液を
作った。これにミネラルオイルを加えて、70℃、2分間
加熱し、ついで37℃に冷却し、逆転写酵素1 μl (BR
L社製品)を加え、37℃で60分反応させた。この反応液
(10 μl)に、更にPCR反応液[400mM Tris・ HCl(pH8.
8), 100mM 硫酸アンモニウム, 40mM 塩化マグネシウ
ム, 60mM メルカプトエタノール, 0.1 % BSA]8.3 μ
l 、4種類のデオキシヌクレオチド[dATP, dGTP, dCT
P, dTTP, 各15mM]を各5 μl ずつ加えた。次いで、遺
伝子増幅させる目的の領域をはさんで、5’上流側のセ
ンス鎖の塩基配列を持つ20塩基のプライマー溶液(100ng
/μl)5μl と、更に3’下流側のアンチセンス鎖の塩
基配列を持つ20塩基のプライマー溶液5 μl(100ng/μ
l)を加え、最後に水0.7 μl を加え、全量49μl の溶液
とした。この溶液を92℃で5分間処理し、室温に冷却し
てTaq ポリメラーゼ1 μl(2単位、New England Biola
bs 社製品)を加えた。以下、アニール(55 ℃、45秒)
、ポリメリゼーション(72 ℃、2分) 、変性(90 ℃、
1分) を、35回繰り返して、DNAの増幅を行った。
【0034】RT−PCR法により増幅した遺伝子産物
のH7 断片を、アガロースゲル(2%) で電気泳動し目
的の長さのDNAを回収した。ついでこれをKlenow fra
gment 酵素処理し、DNAの末端を平滑に揃え、更にT
4 ポリヌクレオチドキナーゼにより、5’末端をリン酸
化した。これをプラスミドベクターpTZ19RのHincII部位
に挿入し、遺伝子のクローン化を行った。こうして組換
えプラスミドpHCV7 を得た。
のH7 断片を、アガロースゲル(2%) で電気泳動し目
的の長さのDNAを回収した。ついでこれをKlenow fra
gment 酵素処理し、DNAの末端を平滑に揃え、更にT
4 ポリヌクレオチドキナーゼにより、5’末端をリン酸
化した。これをプラスミドベクターpTZ19RのHincII部位
に挿入し、遺伝子のクローン化を行った。こうして組換
えプラスミドpHCV7 を得た。
【0035】組換えプラスミドpHCV7 により形質転換さ
れた大腸菌は、E. coli HCV7と表示し、通商産業省工業
技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第11831 号と
して寄託されている。 (2−2)大腸菌HB101 [pCI07 ]の作製 pHCV7 をEcoRI とStuIで消化し、cDNAの5’側の33
8bp 断片を得た。この338bp 断片はさらにHinfI で部分
消化後、DNAポリメラーゼI Klenow fragmentにより
末端を平滑化し、263bp 断片を得た。またpHCV7 をStuI
で消化し、CIP処理した後、PstI消化し、cDNAの
3’側の400bp 断片を得た。一方pUEX1(Amersham社製)
をSmaIとPstIで消化し、CIP 処理した。このpUEX1 とc
DNAの5’側の263bp 断片、cDNAの3’側の400b
p 断片のライゲーション反応を行い、組換えベクターpC
I07 を得た。実施例1と同様にして塩基配列を決定し、
この組換えベクターpCI07 には、HCVのN末端から数
えて、1323番目から1533番目のアミノ酸配列をコードす
る塩基配列が含まれ、その塩基配列は配列番号6に示す
とおりである。次に、組換えベクターpCI07 で宿主大腸
菌HB101 を形質転換し、組換え大腸菌HB101 [pCI07 ]
を得た。組換え大腸菌HB101 [pCI07 ]をLB+Amp
培地で30℃で一晩培養し、最終濃度が15%となるように
グリセリンを添加して−80℃で凍結保存した。 (2−3)NS−3抗原の製造 組換え大腸菌HB101 [pCI07 ]を培養し遺伝子発現を行
うことにより、NS−3抗原はβ−ガラクトシダーゼと
の融合ポリペプチドとして生産される。実施例1の(1
−3)Core抗原の製造と同様にして、組換え大腸菌
HB101 [pCI07]の培養、菌体の破砕、融合ポリペプチ
ドの分離精製を行った。20リットルのLB+Amp培地
にて培養し、1,000mg のNS−3抗原が得られた。得ら
れたNS−3抗原について、SDS−PAGEにより分
子量を調べそのアミノ酸配列より計算される分子量(14
1kd)と一致することを確認した。
れた大腸菌は、E. coli HCV7と表示し、通商産業省工業
技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第11831 号と
して寄託されている。 (2−2)大腸菌HB101 [pCI07 ]の作製 pHCV7 をEcoRI とStuIで消化し、cDNAの5’側の33
8bp 断片を得た。この338bp 断片はさらにHinfI で部分
消化後、DNAポリメラーゼI Klenow fragmentにより
末端を平滑化し、263bp 断片を得た。またpHCV7 をStuI
で消化し、CIP処理した後、PstI消化し、cDNAの
3’側の400bp 断片を得た。一方pUEX1(Amersham社製)
をSmaIとPstIで消化し、CIP 処理した。このpUEX1 とc
DNAの5’側の263bp 断片、cDNAの3’側の400b
p 断片のライゲーション反応を行い、組換えベクターpC
I07 を得た。実施例1と同様にして塩基配列を決定し、
この組換えベクターpCI07 には、HCVのN末端から数
えて、1323番目から1533番目のアミノ酸配列をコードす
る塩基配列が含まれ、その塩基配列は配列番号6に示す
とおりである。次に、組換えベクターpCI07 で宿主大腸
菌HB101 を形質転換し、組換え大腸菌HB101 [pCI07 ]
を得た。組換え大腸菌HB101 [pCI07 ]をLB+Amp
培地で30℃で一晩培養し、最終濃度が15%となるように
グリセリンを添加して−80℃で凍結保存した。 (2−3)NS−3抗原の製造 組換え大腸菌HB101 [pCI07 ]を培養し遺伝子発現を行
うことにより、NS−3抗原はβ−ガラクトシダーゼと
の融合ポリペプチドとして生産される。実施例1の(1
−3)Core抗原の製造と同様にして、組換え大腸菌
HB101 [pCI07]の培養、菌体の破砕、融合ポリペプチ
ドの分離精製を行った。20リットルのLB+Amp培地
にて培養し、1,000mg のNS−3抗原が得られた。得ら
れたNS−3抗原について、SDS−PAGEにより分
子量を調べそのアミノ酸配列より計算される分子量(14
1kd)と一致することを確認した。
【0036】(実施例3) NS−4抗原の製造 (3−1)組換えプラスミドpHCV10の作製 実施例1で得られたcDNAライブラリーをプラークハ
イブリダイゼーションによりスクリーニングした。まず
大腸菌 Y1090を宿主とし、直径15cmのプレート10枚に、
cDNAライブラリーの組換えλgt11ファージ5×105
相当を出現させた。得られたプラークを、ニトロセルロ
ースに写し取り、ハイブリダイゼーションを行った。こ
うして、HCV遺伝子断片をもつクローン6株を選択し
た。そして、このクローンからファージDNAを回収
し、次いでEcoRI で切断して、6種類のHCV遺伝子断
片、H1 、H5 、H10、H13、H20、H21断片をアガロ
ース電気泳動ゲルより回収した。このうち、優れた抗原
活性に必須なアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む
H10断片について、該断片をプラスミドベクターpTZ19R
のEcoRI 部位に挿入し、組換えプラスミドpHCV10を得
た。
イブリダイゼーションによりスクリーニングした。まず
大腸菌 Y1090を宿主とし、直径15cmのプレート10枚に、
cDNAライブラリーの組換えλgt11ファージ5×105
相当を出現させた。得られたプラークを、ニトロセルロ
ースに写し取り、ハイブリダイゼーションを行った。こ
うして、HCV遺伝子断片をもつクローン6株を選択し
た。そして、このクローンからファージDNAを回収
し、次いでEcoRI で切断して、6種類のHCV遺伝子断
片、H1 、H5 、H10、H13、H20、H21断片をアガロ
ース電気泳動ゲルより回収した。このうち、優れた抗原
活性に必須なアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む
H10断片について、該断片をプラスミドベクターpTZ19R
のEcoRI 部位に挿入し、組換えプラスミドpHCV10を得
た。
【0037】組換えプラスミドpHCV10により形質転換さ
れた大腸菌は、E. coli HCV10 と表示し、通商産業省工
業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第11834 号
として寄託されている。 (3−2)大腸菌HB101 [pCI10 ]の作製 pHCV10をAvaII で消化後、DNAポリメラーゼI Kleno
w fragmentにより末端を平滑化し、さらにBamHI で消化
して583bp 断片を単離した。一方pUEX3 ( Amersham社
製) をSmaIで消化し、CIP 処理し、さらにBamHI で消化
した。その後、電気泳動を行い目的の断片を分離した。
これらをライゲーションし、組換えベクターpCI10 を作
製した。実施例1と同様にして塩基配列を決定し、この
組換えベクターpCI10 には、HCVのN末端から数え
て、1605番目から1798番目のアミノ酸配列をコードする
塩基配列が含まれ、その塩基配列は配列番号7に示すと
おりでる。次に、組換えベクターpCI10 で宿主大腸菌HB
101 を形質転換し、組換え大腸菌HB101 [pCI10 ]を得
た。組換え大腸菌HB101 [pCI10 ]をLB+Amp培地
で30℃で一晩培養し、最終濃度が15%となるようにグリ
セリンを添加して−80℃で凍結保存した。 (3−3)NS−4抗原の製造 組換え大腸菌HB101 [pCI10 ]を培養し遺伝子発現を行
うことにより、NS−4抗原はβ−ガラクトシダーゼと
の融合ポリペプチドとして生産される。実施例1の(1
−3)Core抗原の製造と同様にして、組換え大腸菌
HB101 [pCI10]の培養、菌体の破砕、融合ポリペプチ
ドの分離精製を行った。20リットルのLB+Amp培地
にて培養し、720mg のNS−4抗原が得られた。得られ
たNS−4抗原について、SDS−PAGEにより分子
量を調べそのアミノ酸配列より計算される分子量(141k
d)と一致することを確認した。
れた大腸菌は、E. coli HCV10 と表示し、通商産業省工
業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第11834 号
として寄託されている。 (3−2)大腸菌HB101 [pCI10 ]の作製 pHCV10をAvaII で消化後、DNAポリメラーゼI Kleno
w fragmentにより末端を平滑化し、さらにBamHI で消化
して583bp 断片を単離した。一方pUEX3 ( Amersham社
製) をSmaIで消化し、CIP 処理し、さらにBamHI で消化
した。その後、電気泳動を行い目的の断片を分離した。
これらをライゲーションし、組換えベクターpCI10 を作
製した。実施例1と同様にして塩基配列を決定し、この
組換えベクターpCI10 には、HCVのN末端から数え
て、1605番目から1798番目のアミノ酸配列をコードする
塩基配列が含まれ、その塩基配列は配列番号7に示すと
おりでる。次に、組換えベクターpCI10 で宿主大腸菌HB
101 を形質転換し、組換え大腸菌HB101 [pCI10 ]を得
た。組換え大腸菌HB101 [pCI10 ]をLB+Amp培地
で30℃で一晩培養し、最終濃度が15%となるようにグリ
セリンを添加して−80℃で凍結保存した。 (3−3)NS−4抗原の製造 組換え大腸菌HB101 [pCI10 ]を培養し遺伝子発現を行
うことにより、NS−4抗原はβ−ガラクトシダーゼと
の融合ポリペプチドとして生産される。実施例1の(1
−3)Core抗原の製造と同様にして、組換え大腸菌
HB101 [pCI10]の培養、菌体の破砕、融合ポリペプチ
ドの分離精製を行った。20リットルのLB+Amp培地
にて培養し、720mg のNS−4抗原が得られた。得られ
たNS−4抗原について、SDS−PAGEにより分子
量を調べそのアミノ酸配列より計算される分子量(141k
d)と一致することを確認した。
【0038】(実施例4) NS−5抗原の製造 (4−1)組換えプラスミドpHCV14の作製 実施例2と同様にしてRT−PCR法により増幅した、
HCVのNS5領域の遺伝子産物のH14断片を、アガロ
ースゲル(2%) で電気泳動し目的の長さのDNAを回収
した。なお、5'上流側プライマーの塩基配列は、
(5')CGGGCATGACCACTGACAAC
(3')、3'下流側プライマーの塩基配列は、(5')
CCGCCTCTAGGACGCTTTTG(3')で
ある。ついでこれをKlenow fragment 酵素処理し、DN
Aの末端を平滑に揃え、更にT4 ポリヌクレオチドキナ
ーゼにより、5’末端をリン酸化した。これをプラスミ
ドベクターpTZ19RのHincII部位に挿入し組換えプラスミ
ドpHCV14を得た。組換えプラスミドpHCV14により形質転
換された大腸菌は、E. coli HCV14 と表示し、通商産業
省工業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第1183
8 号として寄託されている。 (4−2)大腸菌HB101 [pCI14 ]の作製 pHCV14をPstI及びXbaIで消化後、blunting kitにより末
端を平滑化し、484bpを含む断片を単離した。一方pUEX2
をSmaIで消化し、CIP 処理した。その後、電気泳動を
行い目的の断片を分離した。これらをライゲーション
し、組換えベクターpCI14 を作製した。実施例1と同様
にして塩基配列を決定し、この組換えベクターpCI14 に
は、HCVのN末端から数えて、2111番目から2270番目
のアミノ酸配列をコードする塩基配列が含まれ、その塩
基配列は配列番号8に示すとおりである。次に、組換え
ベクターpCI14 で宿主大腸菌HB101 を形質転換し、組換
え大腸菌HB101 [pCI14 ]を得た。組換え大腸菌HB101
[pCI14 ]をLB+Amp培地で30℃で一晩培養し、最
終濃度が15%となるようにグリセリンを添加して−80℃
で凍結保存した。 (4−3)NS−5抗原の製造 組換え大腸菌HB101 [pCI14 ]を培養し遺伝子発現を行
うことにより、NS−5抗原はβ−ガラクトシダーゼと
の融合ポリペプチドとして生産される。実施例1の(1
−3)Core抗原の製造と同様にして、組換え大腸菌
HB101 [pCI14]の培養、菌体の破砕、融合ポリペプチ
ドの分離精製を行った。20リットルのLB+Amp培地
にて培養し、750mg のNS−5抗原が得られた。得られ
たNS−5抗原について、得られたNS−4抗原につい
て、SDS−PAGEにより分子量を調べそのアミノ酸
配列より計算される分子量(135kd)と一致することを確
認した。
HCVのNS5領域の遺伝子産物のH14断片を、アガロ
ースゲル(2%) で電気泳動し目的の長さのDNAを回収
した。なお、5'上流側プライマーの塩基配列は、
(5')CGGGCATGACCACTGACAAC
(3')、3'下流側プライマーの塩基配列は、(5')
CCGCCTCTAGGACGCTTTTG(3')で
ある。ついでこれをKlenow fragment 酵素処理し、DN
Aの末端を平滑に揃え、更にT4 ポリヌクレオチドキナ
ーゼにより、5’末端をリン酸化した。これをプラスミ
ドベクターpTZ19RのHincII部位に挿入し組換えプラスミ
ドpHCV14を得た。組換えプラスミドpHCV14により形質転
換された大腸菌は、E. coli HCV14 と表示し、通商産業
省工業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第1183
8 号として寄託されている。 (4−2)大腸菌HB101 [pCI14 ]の作製 pHCV14をPstI及びXbaIで消化後、blunting kitにより末
端を平滑化し、484bpを含む断片を単離した。一方pUEX2
をSmaIで消化し、CIP 処理した。その後、電気泳動を
行い目的の断片を分離した。これらをライゲーション
し、組換えベクターpCI14 を作製した。実施例1と同様
にして塩基配列を決定し、この組換えベクターpCI14 に
は、HCVのN末端から数えて、2111番目から2270番目
のアミノ酸配列をコードする塩基配列が含まれ、その塩
基配列は配列番号8に示すとおりである。次に、組換え
ベクターpCI14 で宿主大腸菌HB101 を形質転換し、組換
え大腸菌HB101 [pCI14 ]を得た。組換え大腸菌HB101
[pCI14 ]をLB+Amp培地で30℃で一晩培養し、最
終濃度が15%となるようにグリセリンを添加して−80℃
で凍結保存した。 (4−3)NS−5抗原の製造 組換え大腸菌HB101 [pCI14 ]を培養し遺伝子発現を行
うことにより、NS−5抗原はβ−ガラクトシダーゼと
の融合ポリペプチドとして生産される。実施例1の(1
−3)Core抗原の製造と同様にして、組換え大腸菌
HB101 [pCI14]の培養、菌体の破砕、融合ポリペプチ
ドの分離精製を行った。20リットルのLB+Amp培地
にて培養し、750mg のNS−5抗原が得られた。得られ
たNS−5抗原について、得られたNS−4抗原につい
て、SDS−PAGEにより分子量を調べそのアミノ酸
配列より計算される分子量(135kd)と一致することを確
認した。
【0039】(実施例5) HCV抗原活性ポリペプチ
ドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (加熱操作) Core抗原、NS−3抗原、NS−4
抗原及びNS−5抗原の4種のHCV抗原活性ポリペプ
チドを各々100μg/mlずつをPBSに等量分散して
混合抗原溶液とする。該抗原混合溶液を35℃で30分間加
熱して感作用抗原溶液とする (感作)直径1.8μmのHDP(徳山曹達(株)製
品)をPBSで5(重量/重量)%になるように懸濁
し、HDP懸濁液とした。上記HDP懸濁液1mlと加
熱操作を施した感作用抗原溶液1mlを試験管内で混合
して室温で1時間放置してHDP表面に4種類のHCV
抗原活性ポリペプチドを疎水的に吸着させた(以下、こ
の吸着操作を感作とも略記する)。
ドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (加熱操作) Core抗原、NS−3抗原、NS−4
抗原及びNS−5抗原の4種のHCV抗原活性ポリペプ
チドを各々100μg/mlずつをPBSに等量分散して
混合抗原溶液とする。該抗原混合溶液を35℃で30分間加
熱して感作用抗原溶液とする (感作)直径1.8μmのHDP(徳山曹達(株)製
品)をPBSで5(重量/重量)%になるように懸濁
し、HDP懸濁液とした。上記HDP懸濁液1mlと加
熱操作を施した感作用抗原溶液1mlを試験管内で混合
して室温で1時間放置してHDP表面に4種類のHCV
抗原活性ポリペプチドを疎水的に吸着させた(以下、こ
の吸着操作を感作とも略記する)。
【0040】(洗浄操作)その後、余剰のHCV抗原活
性ポリペプチドを除去するために、上記混合液に2,500
rpm、5分間遠心分離を施し、遠心上清を除去した。
その遠心沈澱物に洗浄のため、PBS2mlを添加、懸
濁後2,500rpm、5分間遠心後上清を除去し、3(vol
/vol)%変性ウサギ血清含有PBS(以下、A液とも略
記する)に0.5(w/vol)%になるように懸濁した。上
記、HCVポリペプチドを吸着させたHDP(以下、感
作粒子とも略記する)をC型肝炎診断用免疫学的凝集反
応試薬(以下、B液とも略記する)とした。
性ポリペプチドを除去するために、上記混合液に2,500
rpm、5分間遠心分離を施し、遠心上清を除去した。
その遠心沈澱物に洗浄のため、PBS2mlを添加、懸
濁後2,500rpm、5分間遠心後上清を除去し、3(vol
/vol)%変性ウサギ血清含有PBS(以下、A液とも略
記する)に0.5(w/vol)%になるように懸濁した。上
記、HCVポリペプチドを吸着させたHDP(以下、感
作粒子とも略記する)をC型肝炎診断用免疫学的凝集反
応試薬(以下、B液とも略記する)とした。
【0041】(測定操作)一方、検査に用いる検体をA
液で2倍より倍数希釈して、8192倍まで希釈した。次
に、検体の希釈液を96穴マイクロタイタープレート
(96well micro-titer-plate)に各々25μlずつ1穴か
ら12穴まで滴下した。ついで、上記で調製したB液を各
穴25μlを滴下した。滴下後、プレートミキサー(plat
e mixer)で振とうして30分間静置したのち、管底凝集像
を観察した。管底凝集像のうち、抗原抗体反応が生じた
ために感作粒子がマイクロプレートの管底に広がったも
のを陽性像とし、抗原抗体反応が生じなかったために感
作粒子がマイクロタイタープレートの管底に沈澱したの
を陰性像とした。一般的にマイクロタイター試薬では検
出感度は陽性像の観察される血清及び血漿の最高希釈倍
率(以下、力価とも略記する)で表示するので以下、C
型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬の感度は力価で表示
する。なお、この力価は、健常者検体では低く、患者検
体では高ければ高いほど良いとされる。
液で2倍より倍数希釈して、8192倍まで希釈した。次
に、検体の希釈液を96穴マイクロタイタープレート
(96well micro-titer-plate)に各々25μlずつ1穴か
ら12穴まで滴下した。ついで、上記で調製したB液を各
穴25μlを滴下した。滴下後、プレートミキサー(plat
e mixer)で振とうして30分間静置したのち、管底凝集像
を観察した。管底凝集像のうち、抗原抗体反応が生じた
ために感作粒子がマイクロプレートの管底に広がったも
のを陽性像とし、抗原抗体反応が生じなかったために感
作粒子がマイクロタイタープレートの管底に沈澱したの
を陰性像とした。一般的にマイクロタイター試薬では検
出感度は陽性像の観察される血清及び血漿の最高希釈倍
率(以下、力価とも略記する)で表示するので以下、C
型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬の感度は力価で表示
する。なお、この力価は、健常者検体では低く、患者検
体では高ければ高いほど良いとされる。
【0042】(結果)次にELISA法試薬である市販
品Aと実施例5で調製したC型肝炎診断用免疫学的凝集
反応試薬を比較した。検討には健常者検体5検体及び患
者血清5検体を用いた。市販品Aと本発明のC型肝炎診
断用免疫学的凝集反応試薬は良好な相関を示したが、そ
のうち、1検体は本C型肝炎診断用免疫学的凝集反応試
薬のみ、陽性を示した。なお、陽性と陰性との判断は32
倍希釈より陽性像を示すものを陽性とした(表1参
照)。
品Aと実施例5で調製したC型肝炎診断用免疫学的凝集
反応試薬を比較した。検討には健常者検体5検体及び患
者血清5検体を用いた。市販品Aと本発明のC型肝炎診
断用免疫学的凝集反応試薬は良好な相関を示したが、そ
のうち、1検体は本C型肝炎診断用免疫学的凝集反応試
薬のみ、陽性を示した。なお、陽性と陰性との判断は32
倍希釈より陽性像を示すものを陽性とした(表1参
照)。
【0043】健常者検体及び患者検体をさらに30検体を
測定した(表2参照)。実施例5のC型肝炎診断用免疫
学的凝集反応試薬で陽性且つ市販品Aで陰性の判定の出
る検体が2検体検出された。
測定した(表2参照)。実施例5のC型肝炎診断用免疫
学的凝集反応試薬で陽性且つ市販品Aで陰性の判定の出
る検体が2検体検出された。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】比較例1 加熱処理を施さないHCV抗原
活性ポリペプチドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集
反応試薬 (混合操作)Core抗原、NS−3抗原、NS−4抗
原及びNS−5抗原の4種のHCV抗原活性ポリペプチ
ドを各々100μg/mlずつをPBSに等量分散して混
合抗原溶液して感作用抗原溶液とする。
活性ポリペプチドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集
反応試薬 (混合操作)Core抗原、NS−3抗原、NS−4抗
原及びNS−5抗原の4種のHCV抗原活性ポリペプチ
ドを各々100μg/mlずつをPBSに等量分散して混
合抗原溶液して感作用抗原溶液とする。
【0047】(感作)直径1.8μmのHDP(徳山曹達
(株)製品)をPBSで5(w/w)%になるように懸濁
し、HDP懸濁液とした。上記感作用抗原液1mlを試
験管内に入れ、HDP懸濁液と混合して室温で1時間放
置してHDP表面に混合したHCV抗原活性ポリペプチ
ドを感作した。
(株)製品)をPBSで5(w/w)%になるように懸濁
し、HDP懸濁液とした。上記感作用抗原液1mlを試
験管内に入れ、HDP懸濁液と混合して室温で1時間放
置してHDP表面に混合したHCV抗原活性ポリペプチ
ドを感作した。
【0048】(洗浄操作)実施例5と同様の操作で余剰
のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液にて粒子
濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感作
粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、C
液とも略記する)とした。 (測定操作)実施例5と同様に検査に用いる検体をA液
で2倍より倍数希釈して、8192倍まで希釈してC液、D
液、E液及びF液を滴下後、管底凝集像を観察した。
のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液にて粒子
濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感作
粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、C
液とも略記する)とした。 (測定操作)実施例5と同様に検査に用いる検体をA液
で2倍より倍数希釈して、8192倍まで希釈してC液、D
液、E液及びF液を滴下後、管底凝集像を観察した。
【0049】(結果)検討には実施例5のC型肝炎診断
用免疫学的凝集反応試薬で力価が8192倍の検体(以下、
患者検体1とも略記する)及び力価が8倍の検体(以
下、健常者検体1とも略記する)を用いた。上記のHC
V抗原活性ポリペプチドを感作したC型肝炎診断用免疫
学的凝集反応試薬ともに実施例5で調製したC型肝炎診
断用免疫学的凝集反応試薬より低い力価を示した(表3
参照)。
用免疫学的凝集反応試薬で力価が8192倍の検体(以下、
患者検体1とも略記する)及び力価が8倍の検体(以
下、健常者検体1とも略記する)を用いた。上記のHC
V抗原活性ポリペプチドを感作したC型肝炎診断用免疫
学的凝集反応試薬ともに実施例5で調製したC型肝炎診
断用免疫学的凝集反応試薬より低い力価を示した(表3
参照)。
【0050】
【表3】
【0051】比較例2 1種類のHCV抗原活性ポリペ
プチドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (加熱処理)Core抗原、NS−3抗原、NS−4抗
原及びNS−5抗原の4種のHCV抗原活性ポリペプチ
ドを各々100μg/mlとなるようにPBSに分散し
て、35℃で30分間、加熱処理して感作用Core抗原
液、感作用NS−3抗原液、感作用NS−4抗原液及び
感作用NS−5抗原液をそれぞれ調製した。
プチドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (加熱処理)Core抗原、NS−3抗原、NS−4抗
原及びNS−5抗原の4種のHCV抗原活性ポリペプチ
ドを各々100μg/mlとなるようにPBSに分散し
て、35℃で30分間、加熱処理して感作用Core抗原
液、感作用NS−3抗原液、感作用NS−4抗原液及び
感作用NS−5抗原液をそれぞれ調製した。
【0052】(感作)直径1.8μmのHDP(徳山曹達
(株)製品)をPBSで5(w/w)%になるように懸濁
し、HDP懸濁液とした。上記感作用Core抗原液、
感作用NS−3抗原液、感作用NS−4抗原液及び感作
用NS−5抗原液それぞれ1mlを別々の試験管内に入
れ、HDP懸濁液と混合して室温で1時間放置してHD
P表面にそれぞれのHCV抗原活性ポリペプチドを感作
した。
(株)製品)をPBSで5(w/w)%になるように懸濁
し、HDP懸濁液とした。上記感作用Core抗原液、
感作用NS−3抗原液、感作用NS−4抗原液及び感作
用NS−5抗原液それぞれ1mlを別々の試験管内に入
れ、HDP懸濁液と混合して室温で1時間放置してHD
P表面にそれぞれのHCV抗原活性ポリペプチドを感作
した。
【0053】(洗浄操作)実施例5と同様の操作で余剰
のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液にて粒子
濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感作
粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、
D、E、F及びG液とも略記する)とした。 (測定操作)実施例5と同様に検査に用いる検体をA液
で2倍より倍数希釈して、8192倍まで希釈してD液、E
液、F液及びG液を滴下後、管底凝集像を観察した。
のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液にて粒子
濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感作
粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、
D、E、F及びG液とも略記する)とした。 (測定操作)実施例5と同様に検査に用いる検体をA液
で2倍より倍数希釈して、8192倍まで希釈してD液、E
液、F液及びG液を滴下後、管底凝集像を観察した。
【0054】(結果)検討には患者検体1及び健常者検
体1を用いた。上記のHCV抗原活性ポリペプチドを感
作したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬ともに実施
例5で調製したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬よ
り低い力価を示した(表4参照)。
体1を用いた。上記のHCV抗原活性ポリペプチドを感
作したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬ともに実施
例5で調製したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬よ
り低い力価を示した(表4参照)。
【0055】
【表4】
【0056】比較例3 2種類のHCV抗原活性ポリペ
プチドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (加熱処理)Core抗原とNS−3抗原、Core抗
原とNS−4抗原、Core抗原とNS−5抗原、NS
−3抗原とNS−4抗原、NS−3抗原とNS−5抗原
及びNS−4抗原とNS−5抗原の2種類ずつのHCV
抗原活性ポリペプチドを各々50μg/mlずつをPBS
に等量分散して35℃、30分間加熱処理をしてそれぞれ感
作用抗原溶液1、2、3、4、5及び6とする。
プチドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (加熱処理)Core抗原とNS−3抗原、Core抗
原とNS−4抗原、Core抗原とNS−5抗原、NS
−3抗原とNS−4抗原、NS−3抗原とNS−5抗原
及びNS−4抗原とNS−5抗原の2種類ずつのHCV
抗原活性ポリペプチドを各々50μg/mlずつをPBS
に等量分散して35℃、30分間加熱処理をしてそれぞれ感
作用抗原溶液1、2、3、4、5及び6とする。
【0057】(感作)直径1.8μmのHDP(徳山曹達
(株)製品)をPBSで5(w/w)%になるように懸
濁し、HDP懸濁液とした。上記HDP懸濁液1mlと
感作用抗原溶液1mlを試験管内で混合して室温で1時
間放置してHDP表面に各々2種類のHCV抗原活性ポ
リペプチドを感作した。
(株)製品)をPBSで5(w/w)%になるように懸
濁し、HDP懸濁液とした。上記HDP懸濁液1mlと
感作用抗原溶液1mlを試験管内で混合して室温で1時
間放置してHDP表面に各々2種類のHCV抗原活性ポ
リペプチドを感作した。
【0058】(洗浄操作)実施例5と同様の操作で余剰
のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液にて粒子
濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感作
粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、
H、I、J、K、L及びM液とも略記する)とした。
のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液にて粒子
濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感作
粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、
H、I、J、K、L及びM液とも略記する)とした。
【0059】(測定操作)実施例5と同様に検査に用い
る患者検体1及び健常者検体1をA液で2倍より倍数希
釈し、8192倍まで希釈してH、I、J、K、L及びM液
を滴下後、管底凝集像を観察した。 (結果)各々2種類のHCV抗原活性ポリペプチドを感
作したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬ともに実施
例5で調製したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬よ
り低い力価を示した(表5参照)。
る患者検体1及び健常者検体1をA液で2倍より倍数希
釈し、8192倍まで希釈してH、I、J、K、L及びM液
を滴下後、管底凝集像を観察した。 (結果)各々2種類のHCV抗原活性ポリペプチドを感
作したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬ともに実施
例5で調製したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬よ
り低い力価を示した(表5参照)。
【0060】
【表5】
【0061】比較例4 3種類のHCV抗原活性ポリペ
プチドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (加熱処理)Core抗原とNS−3抗原とNS−4抗
原、Core抗原とNS−3抗原とNS−5抗原、Co
re抗原とNS−4抗原とNS−5抗原及びNS−3抗
原とNS−4抗原とNS−5抗原の3種類ずつのHCV
抗原活性ポリペプチドを各々33μg/mlずつをPB
Sに等量分散して35℃、30分間の加熱処理を行い感作用
抗原溶液7、8、9及び10とする。
プチドを用いたC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (加熱処理)Core抗原とNS−3抗原とNS−4抗
原、Core抗原とNS−3抗原とNS−5抗原、Co
re抗原とNS−4抗原とNS−5抗原及びNS−3抗
原とNS−4抗原とNS−5抗原の3種類ずつのHCV
抗原活性ポリペプチドを各々33μg/mlずつをPB
Sに等量分散して35℃、30分間の加熱処理を行い感作用
抗原溶液7、8、9及び10とする。
【0062】(感作)直径1.8μmのHDP(徳山曹達
(株)製品)をPBSで5(w/w)%になるように懸濁
し、HDP懸濁液とした。上記HDP懸濁液1mlと各
々の感作用抗原溶液1mlを試験管内で混合して室温で
1時間放置してHDP表面に各々3種類のHCV抗原活
性ポリペプチドを感作した。
(株)製品)をPBSで5(w/w)%になるように懸濁
し、HDP懸濁液とした。上記HDP懸濁液1mlと各
々の感作用抗原溶液1mlを試験管内で混合して室温で
1時間放置してHDP表面に各々3種類のHCV抗原活
性ポリペプチドを感作した。
【0063】(洗浄操作)実施例5と同様の操作で余剰
のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液にて粒子
濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感作
粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、
N、O、P及びQ液とも略記する)とした。 (測定操作)実施例5と同様に検査に用いる患者検体1
及び健常者検体1をA液で2倍より倍数希釈し、8192倍
まで希釈してN、0、P及びQ液を滴下後、管底凝集像
を観察した。
のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液にて粒子
濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感作
粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、
N、O、P及びQ液とも略記する)とした。 (測定操作)実施例5と同様に検査に用いる患者検体1
及び健常者検体1をA液で2倍より倍数希釈し、8192倍
まで希釈してN、0、P及びQ液を滴下後、管底凝集像
を観察した。
【0064】(結果)各々3種類のHCV抗原活性ポリ
ペプチドを感作したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試
薬ともに実施例5で調製したC型肝炎診断用免疫学的凝
集反応試薬より低い力価を示した(表6参照)。
ペプチドを感作したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試
薬ともに実施例5で調製したC型肝炎診断用免疫学的凝
集反応試薬より低い力価を示した(表6参照)。
【0065】
【表6】
【0066】(実施例6) 羊赤血球担体を用いたC型
肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (羊赤血球の固定)羊赤血球100ml、オルセバ液100m
lを混合し、ガ−ゼ濾過ののち血球濃度測定後、生理食
塩水で洗浄した。上記血球についてホルマリン固定を行
った(Methods in Immunology and Immunochemistory,
vol, pp33-34 (1977) (Williams, C, Hase編 Academic
Press New Yorkによる)) (加熱処理)実施例5と同様にCore抗原、NS−3
抗原、NS−4抗原及びNS−5抗原の4種のHCV抗
原活性ポリペプチドをPBSで各々100μg/mlずつ
等量混合した溶液を35℃、30分間加熱処理を行った(以
下、R液とも略記する)。
肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 (羊赤血球の固定)羊赤血球100ml、オルセバ液100m
lを混合し、ガ−ゼ濾過ののち血球濃度測定後、生理食
塩水で洗浄した。上記血球についてホルマリン固定を行
った(Methods in Immunology and Immunochemistory,
vol, pp33-34 (1977) (Williams, C, Hase編 Academic
Press New Yorkによる)) (加熱処理)実施例5と同様にCore抗原、NS−3
抗原、NS−4抗原及びNS−5抗原の4種のHCV抗
原活性ポリペプチドをPBSで各々100μg/mlずつ
等量混合した溶液を35℃、30分間加熱処理を行った(以
下、R液とも略記する)。
【0067】(感作)洗浄済み赤血球に3(vol/vol)
%ホルマリンー 生理食塩水液を加え10℃で24時間攪拌し
たのち、さらに40(vol/vol)%ホルマリンー 生理食塩
水液を追加して24時間攪拌した。生理食塩水で洗浄した
のち、2.5(vol/vol)%となるように懸濁し、固定羊
赤血球とした。
%ホルマリンー 生理食塩水液を加え10℃で24時間攪拌し
たのち、さらに40(vol/vol)%ホルマリンー 生理食塩
水液を追加して24時間攪拌した。生理食塩水で洗浄した
のち、2.5(vol/vol)%となるように懸濁し、固定羊
赤血球とした。
【0068】上記Q液1mlとPBSで5(w/w)%に
希釈した固定羊赤血球溶液1mlを37℃で攪拌しなが
ら、1時間、反応させた。この操作で4種のHCV抗原
活性ポリペプチドを固定羊赤血球に感作した。 (洗浄操作)次いで実施例5と同様と洗浄操作を行い、
余剰のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液に粒
子濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感
作粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、
S液とも略記する)とした。
希釈した固定羊赤血球溶液1mlを37℃で攪拌しなが
ら、1時間、反応させた。この操作で4種のHCV抗原
活性ポリペプチドを固定羊赤血球に感作した。 (洗浄操作)次いで実施例5と同様と洗浄操作を行い、
余剰のHCV抗原活性ポリペプチドを除去し、A液に粒
子濃度0.5(w/vol)%となるように懸濁した。上記、感
作粒子をC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬(以下、
S液とも略記する)とした。
【0069】(測定操作)実施例5と同様に検査に用い
る患者検体1及び健常者検体1をA液で2倍より倍数希
釈し、8192倍まで希釈してR液を滴下後、管底凝集像を
観察した。 (結果)実施例5と同様に、市販品Aと実施例6で調製
したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬を比較した。
検討には健常者検体5検体及び患者血清5検体を用い
た。市販品Aと本C型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬
は良好な相関を示したが、そのうち、1検体は本C型肝
炎診断用免疫学的凝集反応試薬のみ、陽性を示した。な
お、陽性と陰性との判断は32倍希釈より陽性像を示す
ものを陽性とした(表7参照)。
る患者検体1及び健常者検体1をA液で2倍より倍数希
釈し、8192倍まで希釈してR液を滴下後、管底凝集像を
観察した。 (結果)実施例5と同様に、市販品Aと実施例6で調製
したC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬を比較した。
検討には健常者検体5検体及び患者血清5検体を用い
た。市販品Aと本C型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬
は良好な相関を示したが、そのうち、1検体は本C型肝
炎診断用免疫学的凝集反応試薬のみ、陽性を示した。な
お、陽性と陰性との判断は32倍希釈より陽性像を示す
ものを陽性とした(表7参照)。
【0070】
【表7】
【0071】比較例5 ELISA試薬と免疫学的凝集
反応試薬の比較 (加熱処理)Core抗原、NS−3抗原、NS−4抗
原及びNS−5抗原を100μg/mlになるようにPB
Sで分散したのち、35℃、30分間の加熱処理を行った。
それぞれを加熱処理Core抗原、加熱処理NS−3抗
原、加熱処理NS−4抗原及び加熱処理NS−5抗原と
する。また、Core抗原、NS−3抗原、NS−4抗
原及びNS−5抗原を25μg/mlずつ等量混合したの
ち、35℃、30分間の加熱処理を行い、加熱処理抗原溶液
とする。
反応試薬の比較 (加熱処理)Core抗原、NS−3抗原、NS−4抗
原及びNS−5抗原を100μg/mlになるようにPB
Sで分散したのち、35℃、30分間の加熱処理を行った。
それぞれを加熱処理Core抗原、加熱処理NS−3抗
原、加熱処理NS−4抗原及び加熱処理NS−5抗原と
する。また、Core抗原、NS−3抗原、NS−4抗
原及びNS−5抗原を25μg/mlずつ等量混合したの
ち、35℃、30分間の加熱処理を行い、加熱処理抗原溶液
とする。
【0072】(マイクロタイタープレートへの吸着)加
熱処理Core抗原、加熱処理NS−3抗原、加熱処理
NS−4抗原及び加熱処理NS−5抗原をマイクロタイ
タープレート(ヌンク社製品)に1穴あたり50μlずつ
分注した。同様に該加熱処理抗原溶液をマイクロタイタ
ープレートに1穴あたり50μlずつ分注した。上記マイ
クロタイタープレートを37℃で1時間、吸着させた。吸
着後、PBS、200μlで3回洗浄した。
熱処理Core抗原、加熱処理NS−3抗原、加熱処理
NS−4抗原及び加熱処理NS−5抗原をマイクロタイ
タープレート(ヌンク社製品)に1穴あたり50μlずつ
分注した。同様に該加熱処理抗原溶液をマイクロタイタ
ープレートに1穴あたり50μlずつ分注した。上記マイ
クロタイタープレートを37℃で1時間、吸着させた。吸
着後、PBS、200μlで3回洗浄した。
【0073】(ブロッキング操作)該マイクロタイター
プレートに1%牛血アルブミン含有PBS(以下、BS
A溶液とも略記する)を各穴に50μl分注して37℃で1
時間、ブロッキングした。ブロッキング後、BSA溶液
を除去した。 (1次抗体反応)患者検体1及び健常者検体1各々10μ
lをBSA溶液で10倍希釈したのち、各穴に分注して3
7℃で1時間、反応させた。
プレートに1%牛血アルブミン含有PBS(以下、BS
A溶液とも略記する)を各穴に50μl分注して37℃で1
時間、ブロッキングした。ブロッキング後、BSA溶液
を除去した。 (1次抗体反応)患者検体1及び健常者検体1各々10μ
lをBSA溶液で10倍希釈したのち、各穴に分注して3
7℃で1時間、反応させた。
【0074】(洗浄操作)1次抗体反応終了後、各検体
の希釈液を除去した。0.5%トゥイーン80(tween80)含
有PBS溶液(以下、洗浄液とも略記する)200μlで
3回洗浄した。 (2次抗体反応)BSA溶液で20,000倍に希釈したパー
オキシダーゼ標識抗ヒトIgG(カペル社製品)を100
μlずつ各穴に分注して37℃で1時間反応させた。
の希釈液を除去した。0.5%トゥイーン80(tween80)含
有PBS溶液(以下、洗浄液とも略記する)200μlで
3回洗浄した。 (2次抗体反応)BSA溶液で20,000倍に希釈したパー
オキシダーゼ標識抗ヒトIgG(カペル社製品)を100
μlずつ各穴に分注して37℃で1時間反応させた。
【0075】(洗浄操作)1次抗体反応終了後、各検体
の希釈液を除去した。0.5%トゥイーン80(Tween80)含
有PBS溶液(以下、洗浄液とも略記する)200μlで
3回洗浄した。 (発色操作)過酸化水素水溶液(カペル社製品)とAB
TS溶液(カペル社製品)の等量混合液を100μlを添
加したのち、室温で30分間反応させた。反応後、10%ド
デシル硫酸ナトリウム溶液を100μlを添加して反応を
停止し、該反応液の吸光度(波長414nm)を測定し
た。
の希釈液を除去した。0.5%トゥイーン80(Tween80)含
有PBS溶液(以下、洗浄液とも略記する)200μlで
3回洗浄した。 (発色操作)過酸化水素水溶液(カペル社製品)とAB
TS溶液(カペル社製品)の等量混合液を100μlを添
加したのち、室温で30分間反応させた。反応後、10%ド
デシル硫酸ナトリウム溶液を100μlを添加して反応を
停止し、該反応液の吸光度(波長414nm)を測定し
た。
【0076】(結果)Core抗原、NS−3抗原、N
S−4抗原及びNS−5抗原をそれぞれ吸着させた穴と
4種類の該HCV抗原活性ポリペプチドを混合した穴を
比較したが、いつでも吸光度が同等で凝集反応試薬で見
られたような高感度のC型肝炎診断用試薬は調製できな
かった(表8参照)
S−4抗原及びNS−5抗原をそれぞれ吸着させた穴と
4種類の該HCV抗原活性ポリペプチドを混合した穴を
比較したが、いつでも吸光度が同等で凝集反応試薬で見
られたような高感度のC型肝炎診断用試薬は調製できな
かった(表8参照)
【0077】
【表8】
【0078】
1.配列番号1 (1)配列の長さ:168 (2)配列の型:アミノ酸 (3)トポロジー:直鎖状 (4)配列の種類:タンパク質 (5)起源 生物名:HCV(C型肝炎ウイルス) 2.配列番号2 (1)配列の長さ:211 (2)配列の型:アミノ酸 (3)トポロジー:直鎖状 (4)配列の種類:タンパク質 (5)起源 生物名:HCV(C型肝炎ウイルス) 3.配列番号3 (1)配列の長さ:194 (2)配列の型:アミノ酸 (3)トポロジー:直鎖状 (4)配列の種類:タンパク質 (5)起源 生物名:HCV(C型肝炎ウイルス) 4.配列番号4 (1)配列の長さ:160 (2)配列の型:アミノ酸 (3)トポロジー:直鎖状 (4)配列の種類:タンパク質 (5)起源 生物名:HCV(C型肝炎ウイルス) 5.配列番号5 (1)配列の長さ:504 (2)配列の型:核酸 (3)鎖の数:二本鎖 (4)トポロジー:直鎖状 (5)配列の種類:cDNA to genomic RNA (6)起源 生物名:HCV(C型肝炎ウィルス) (7)配列の特徴: 特徴を表す記号:peptide 存在位置:1..504 特徴を決定した方法:E 6.配列番号6 (1)配列の長さ:633 (2)配列の型:核酸 (3)鎖の数:二本鎖 (4)トポロジー:直鎖状 (5)配列の種類:cDNA to genomic RNA (6)起源 生物名:HCV(C型肝炎ウィルス) (7)配列の特徴: 特徴を表す記号:peptide 存在位置:1..633 特徴を決定した方法:E 7.配列番号7 (1)配列の長さ:582 (2)配列の型:核酸 (3)鎖の数:二本鎖 (4)トポロジー:直鎖状 (5)配列の種類:cDNA to genomic RNA (6)起源 生物名:HCV(C型肝炎ウィルス) (7)配列の特徴: 特徴を表す記号:peptide 存在位置:1..582 特徴を決定した方法:E 8.配列番号8 (1)配列の長さ:480 (2)配列の型:核酸 (3)鎖の数:二本鎖 (4)トポロジー:直鎖状 (5)配列の種類:cDNA to genomic RNA (6)起源 生物名:HCV(C型肝炎ウィルス) (7)配列の特徴: 特徴を表す記号:peptide 存在位置:1..480 特徴を決定した方法:E
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/576 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)
Claims (3)
- 【請求項1】 35℃以上50℃以下で加熱処理されたC型
肝炎ウイルス由来遺伝子のHCV抗原活性ポリペプチド
を抗原として使用することを特徴とするC型肝炎診断用
免疫学的凝集反応試薬。 - 【請求項2】 HCV抗原活性ポリペプチドが配列番号
1のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチド、
配列番号2のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペ
プチド、配列番号3のアミノ酸配列を含むHCV抗原活
性ポリペプチド及び配列番号4のアミノ酸配列を含むH
CV抗原活性ポリペプチドを含むことを特徴とする請求
項1記載のC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬。 - 【請求項3】 配列番号1のアミノ酸配列を含むHCV
抗原活性ポリペプチド、配列番号2のアミノ酸配列を含
むHCV抗原活性ポリペプチド、配列番号3のアミノ酸
配列を含むHCV抗原活性ポリペプチド及び配列番号4
のアミノ酸配列を含むHCV抗原活性ポリペプチドを不
溶性担体粒子に担持してなることを特徴とする請求項2
記載のC型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25002792A JP3193146B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | C型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25002792A JP3193146B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | C型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06102273A JPH06102273A (ja) | 1994-04-15 |
JP3193146B2 true JP3193146B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=17201752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25002792A Expired - Fee Related JP3193146B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | C型肝炎診断用免疫学的凝集反応試薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3193146B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19504302A1 (de) * | 1995-02-09 | 1996-08-14 | Boehringer Mannheim Gmbh | Methode zur serologischen Typisierung mittels typspezifischer Antigene |
JP3715027B2 (ja) | 1996-05-07 | 2005-11-09 | シスメックス株式会社 | C型肝炎ウイルス感染症診断薬 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP25002792A patent/JP3193146B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06102273A (ja) | 1994-04-15 |
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