JP3185703U - 縫製用糸 - Google Patents
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Abstract
【課題】消臭、抗菌効果を備えるとともに防汚効果をも備えることが可能な衣類等を製造することが可能な縫製用糸を提供する。
【解決手段】繊維製の糸本体2と、この糸本体2を被覆したコーティング層3とを具備し、コーティング層3は、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材を糸本体2の表面に塗布することで形成したことを特徴としており、これによって、珪藻土の分解消臭効果、抗酸化作用等によって消臭、抗菌等を行うことが可能であるとともに、チタンアパタイトの作用によって付着した汚れを分解することができる糸を得ることができ、従って、この消臭、抗菌効果があるとともに、汚れを吸着分解可能な糸を用いて衣類を製造することによって、消臭、抗菌効果を備えるとともに防汚効果をも備える衣類等を得ることが可能である。
【選択図】図1
【解決手段】繊維製の糸本体2と、この糸本体2を被覆したコーティング層3とを具備し、コーティング層3は、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材を糸本体2の表面に塗布することで形成したことを特徴としており、これによって、珪藻土の分解消臭効果、抗酸化作用等によって消臭、抗菌等を行うことが可能であるとともに、チタンアパタイトの作用によって付着した汚れを分解することができる糸を得ることができ、従って、この消臭、抗菌効果があるとともに、汚れを吸着分解可能な糸を用いて衣類を製造することによって、消臭、抗菌効果を備えるとともに防汚効果をも備える衣類等を得ることが可能である。
【選択図】図1
Description
本考案は、裁縫、縫製に用いられる縫製用糸に係り、より詳しくは、繊維製の糸本体と、この糸本体を被覆したコーティング層を具備するとともに、コーティング層は、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を糸本体の表面に塗布することで形成したことを特徴とする縫製用糸に関する。
周知のように、衣服、衣類等を製造するために用いられる縫製用糸は、一般的に繊維を用いて製造されており、この糸の製造方法には、繊維に撚りをかけて製造する紡績、蚕の繭から繊維部分を引き出して製造する製糸、あるいは化学繊維の原料を液状にして細かい孔から押し出すことで製造する紡糸等があるが、いずれの場合も、繊維より製造される糸本体により構成されている。
そのために、この通常の糸を用いて縫製された衣服、衣類等は、そのままの状態では、抗菌、消臭、防汚等の効果を得ることはできず、従って、従来から、特に体に直接触れて汗を吸収する下着に関しては、消臭、抗菌の効果を持たせるために、製造された衣服、衣類等に抗菌剤、消臭剤を塗布する等の処理が施されていた。
しかしながら、従来から提供されている消臭、抗菌効果を備えた衣服の場合には、特に発汗量が多い夏場等には十分な効果を得ることができない場合が考えられ、そのために、夏場等の発汗量が多い場合でも十分な消臭、抗菌効果が期待できる衣類等が望まれていた。
また、従来は消臭、抗菌効果に重点が置かれており、防汚等の効果を備えた衣類等は提供されておらず、そのために、防汚等の効果も備えた衣類の提供も望まれていた。
そこで、本考案は、消臭、抗菌効果を備えるとともに防汚効果をも備えることが可能な衣類等を得ることを課題としている。
本考案の縫製用糸は、
繊維製の糸本体と、
該糸本体を被覆したコーティング層と、を具備しており、
前記コーティング層は、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を前記糸本体の表面に塗布することで形成した、ことを特徴としている。
繊維製の糸本体と、
該糸本体を被覆したコーティング層と、を具備しており、
前記コーティング層は、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を前記糸本体の表面に塗布することで形成した、ことを特徴としている。
前述のように、従来は、消臭、抗菌等の効果を備える衣類を得るためには、製造した衣類に消臭、抗菌剤を塗布するか、あるいは製造した衣類を消臭、抗菌剤等に浸すこと等が行われていた。即ち、衣類を製造した後にその製造した衣類を対象として消臭、抗菌等の処理が施されていた。そのために、衣類の種類ごとに消臭、抗菌処理を行う設備が必要となり、コストの増加等を招いていた。
しかしながらこの点、本考案は、衣類等を製造するための縫製用糸を対象として、この糸に、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を塗布することで、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材よりなるコーティング層で糸を被覆し、これにより、糸自体に消臭、抗菌等の効果を付与するとともに、更に、防汚の効果をも付与している。
即ち、本考案の縫製用糸は、珪藻土の分解消臭効果、抗酸化作用等によって消臭等を行うことが可能であるとともに、光触媒の作用によって付着した汚れを分解することができる。従って、本考案の縫製用糸は、これを縫製の糸に用いることにより、消臭、抗菌効果を備えるとともに防汚効果をも備える衣類等を得ることが可能である。
本考案の縫製糸は、繊維製の糸本体を有しており、この糸本体は、コーティング層で被覆されている。
そして、前記コーティング層は、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を、糸本体の表面に塗布することで形成されている。
ここで、コーティング材は、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造するとよく、これにより、チタンアパタイトが有する優れた吸着力によって、フレームに付着した汚れ、菌等をほとんど分解することが可能となる。
本考案の縫製用糸(以下単に「糸」という。)の実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例の糸の縦断側面構造を示す断面図であり、また図2は、本実施例の糸の縦断正面構造を示す断面図であり、図において1が、本実施例の糸である。
そして、本実施例の糸1は、糸本体を有している。即ち、図において2が前記糸本体であり、本実施例において前記糸本体2は、一般的な糸と同様に繊維により構成されている。
また、本考案において前記糸本体2の構成は特に限定されない。即ち、周知のように糸には、綿糸等の短い繊維を撚って紡績により製造する糸や、蚕の繭から繊維部分を引き出して製糸により製造する糸、あるいは、化学繊維の原料を液状にして細い孔から押し出して凝固させる紡糸により製造される糸等があるが、本実施例において前記糸本体2は紡績、製糸、紡糸等のいずれにより製造したものでもよく、特に製造方法は限定されない。
次に、図において3はコーティング層である。即ち、本実施例の糸1では、前記糸本体2をコーティング層で被覆しており、これにより、糸に消臭、抗菌、及び防汚の効果を持たせている。
ここで、前記コーティング層3について説明すると、本実施例において前記コーティング層3は、前記糸本体2の表面にコーティング材を塗布することで形成されている。そして、本実施例において前記コーティング材は、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を用いており、光触媒としては、アパタイト結晶中に酸化チタンを導入して製造されるチタンアパタイトを用いている。従って、本考案の糸では、糸本体2の表面に塗布した前記コーティング材の作用により、消臭、抗菌の作用があるとともに、糸に付着した汚れを分解することができるので防汚の効果を得ることも可能である。
即ち、珪藻土は吸、放湿機能が大きいとともに自律的に呼吸するために半永久的に調湿機能を発揮することができるために、この珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材を塗布して形成したコーティング層を備えた本実施例の糸では、珪藻土の分解、消臭効果により、糸に付着した悪臭等を分解、消臭することができる。
また、周知のようにチタンアパタイトは、富士通研究所と東京大学先端科学技術研究センターの共同研究で開発されたもので、アパタイト結晶中に酸化チタンを導入して製造され、有機物を確実に吸着するアパタイトの機能と、吸着した有機物を水と二酸化炭素にまで完全に酸化分解する酸化チタンの効果を併せ持つために、このチタンアパタイトを珪藻土と混ぜ合わせて製造したコーティング材を塗布して形成したコーティング層を備えた本実施例の糸では、糸に付着した汚れや菌等をほとんど分解することができる。
そのため、本実施例の糸1では、フレーム本体の表面に形成したコーティング層が珪藻土と光触媒の双方の効果を発揮することができ、珪藻土の分解消臭効果、抗酸化作用等によって消臭等を行うことが可能であるとともに、光触媒の作用によって付着した汚れを分解することができる。
従って、本実施例の縫製用糸は、これを用いて衣類等を製造することによって、消臭、抗菌効果を備えるとともに防汚効果をも備える衣類等を得ることが可能である。
このように、本実施例の糸1では、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材を糸本体の表面に塗布することで糸本体をコーティング層で被覆しているために、消臭、抗菌効果を備えるとともに防汚効果をも備える衣類等を得ることが可能である。
本考案の糸では、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材によって糸本体を被覆しており、これにより、消臭、抗菌、防汚等の効果を備えた糸を得ることを可能にしているために、裁縫、衣類の製造等、縫製の全般に適用可能である。
1 糸
2 糸本体
3 コーティング層
2 糸本体
3 コーティング層
Claims (2)
- 縫製用糸であって、
繊維製の糸本体(2)と、
該糸本体(2)を被覆したコーティング層(3)と、を具備して、
前記コーティング層(3)は、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を前記糸本体(2)の表面に塗布することで形成した、ことを特徴とする糸。 - 前記コーティング材は、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材であることを特徴とする請求項1に記載の糸。
Priority Applications (1)
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JP2013003445U JP3185703U (ja) | 2013-06-18 | 2013-06-18 | 縫製用糸 |
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JP2013003445U Expired - Lifetime JP3185703U (ja) | 2013-06-18 | 2013-06-18 | 縫製用糸 |
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JP (1) | JP3185703U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017013483A (ja) * | 2015-03-13 | 2017-01-19 | 株式会社丸仁 | 涼感積層体 |
US20170058451A1 (en) * | 2014-08-29 | 2017-03-02 | The North Face Apparel Corp. | Fibers and other constructs treated with diatomite particles |
-
2013
- 2013-06-18 JP JP2013003445U patent/JP3185703U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20170058451A1 (en) * | 2014-08-29 | 2017-03-02 | The North Face Apparel Corp. | Fibers and other constructs treated with diatomite particles |
JP2017013483A (ja) * | 2015-03-13 | 2017-01-19 | 株式会社丸仁 | 涼感積層体 |
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