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JP3175070B2 - Ad変換器 - Google Patents

Ad変換器

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JP3175070B2
JP3175070B2 JP33829293A JP33829293A JP3175070B2 JP 3175070 B2 JP3175070 B2 JP 3175070B2 JP 33829293 A JP33829293 A JP 33829293A JP 33829293 A JP33829293 A JP 33829293A JP 3175070 B2 JP3175070 B2 JP 3175070B2
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signal
amplifier
circuit
sub
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JP33829293A
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明弘 北川
隆文 菊池
達治 松浦
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07202695A publication Critical patent/JPH07202695A/ja
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  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ信号をデジタ
ル信号に変換するAD変換器に係わり、特に、小さな回
路面積で集積回路を構成可能AD変換器の高速化技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】直並列形やパイプライン形、循環形など
の多段形のAD変換器では、一般に、内部に低分解能の
AD変換器やDA変換器、および、アナログ入力電圧と
DA変換器の出力電圧との差を求めて増幅する演算増幅
器を備えている。従来、循環形AD変換器(サイクリッ
クAD変換器)は、小さな回路面積で高精度のAD変換
器を構成する技術として知られている。この循環形AD
変換器に関しては、例えば、CICCプロシ−ディン
グ、1989年6.4.1から6.4.4 (Proceeding
of the 1989 CUSTOM INTEGRATED CIRCUITS CONFERENC
E)に報告されている。すなわち、この循環形AD変換器
は、まず入力信号をサブAD変換器を用いて粗くAD変
換して残差を求め、それを増幅して再び循環形AD変換
器の入力とし、これを繰り返して順次上位ビットから数
ビットずつAD変換結果を得ていく技術である。この例
では、AD変換器の入力を直接サブAD変換器に入力し
ているが、入力帯域を広げるために、AD変換器の入力
にサンプルホールド回路(以下SH回路と呼ぶ)を設け
る場合もある。
【0003】このような循環形AD変換技術では、入力
信号を入力してから変換結果が出力されるまでに変換回
数分の時間がかかり、その間は、次の信号の変換を行な
うことができないため、変換レートをあまり上げること
ができない。しかし、パイプライン技術など、他のAD
変換技術と比較して回路素子数が少ないため、小面積で
回路を構成でき、消費電力も小さくすることができる。
このため、この技術は、デジタル回路と混載してワンチ
ップで信号処理を行う特定用途向けIC(ASIC)の
マクロセルに適した技術である。この変換器の動作原理
を、次の図5を用いて、10ビット変換のために上位4
ビット、中位3ビット、下位3ビットに分けて変換を行
う場合を例に説明する。
【0004】図5は、従来の循環形AD変換器の構成を
示すブロック図である。本図5において、10は入力を
切り替えるためのスイッチ、30はサブAD変換器、5
0はDA変換器、60はサンプルホールド機能および減
算機能を備えた増幅器、65はサンプルホールド機能を
備えた増幅器、80はデジタル信号を合成するための論
理回路である。スイッチ10を、まず入力端子側に接続
し、増幅器60でアナログ入力信号をサンプルするとと
もに、サブAD変換器30でアナログ入力信号に対して
比較動作を行い、4ビットのデジタル値に変換する。こ
の変換結果は、論理回路80に与えられるとともに、D
A変換器50に入力されて、再びアナログ値に変換され
る。このDA変換器50の出力(アナログ値)を増幅器
60に入力し、増幅器60は、このDA変換器50から
のアナログ値と、先にサンプルしたアナログ入力信号と
の差信号を増幅して出力する。増幅器65は、この出力
をサンプルして、増幅して出力する。
【0005】ここで、アナログ入力信号とDA変換器5
0の出力信号との差信号を残差と呼ぶ。残差とは、アナ
ログ入力信号を4ビットで粗く量子化したときに、変換
されずに残った信号成分である。すなわち、アナログ入
力信号は、4ビットで粗く量子化すると、いくつかの量
子化ステップと、その余りの成分になる。この余りは、
始めの4ビット量子化の1量子化レベルをフルスケール
として、さらに細かい量子化レベルで再び量子化すれ
ば、さらに細かく量子化することができる。そこで、次
のように、残差を増幅して、再びアナログ入力信号とし
て入力することにより、さらに細かく量子化を行うこと
ができる。
【0006】すなわち、スイッチ10を増幅器65の出
力側に接続し、増幅器65で増幅した信号を、スイッチ
10を介してサブAD変換器30および増幅器60に入
力する。ここで、増幅器60および増幅器65の利得の
積を8倍とすれば、増幅器65の出力範囲は、サブAD
変換器30のフルスケールの2分の1になり、サブAD
変換器30は、今度は、3ビットの循環形AD変換器と
して動作する。以下、上の操作を3回繰り返すことによ
り、4+3+3ビットのデジタル値を論理回路80に入
力し、合計10ビットのデジタル値を出力する。
【0007】尚、このような図5の回路では、アナログ
入力信号は、増幅器60およびサブAD変換器30にそ
れぞれ入力されるため、高速に変化する入力信号に対し
て両者に食い違いが生じ、正しく変換されないことが起
こり得る。これを回避するために、次の図6に示すよう
に、アナログ入力信号をいったんSH回路にサンプル
し、SH回路の出力を増幅器60およびサブAD変換器
30に入力することが多い。
【0008】図6は、アナログ入力信号をまずSH回路
にサンプルする従来の循環形AD変換器の構成を示すブ
ロック図である。本図6において、10は入力を切り替
えるためのスイッチ、20はSH回路、30はサブAD
変換器、50はDA変換器、60はサンプルホールド機
能および減算機能を備えた増幅器、80はデジタル信号
を合成する論理回路である。この回路構成において、ス
イッチ10をまず入力端子側に接続し、SH回路20で
アナログ入力信号をサンプルする。SH回路20は、サ
ンプルした値を保持してその値を出力する。サンプルホ
ールド機能および減算機能を備えた増幅器60は、SH
回路20の出力をサンプルし、同時に、サブAD変換器
30は、SH回路20の出力に対して比較動作を行い、
4ビットのデジタル値に変換する。この変換結果は論理
回路80に与えられるとともにDA変換器50に入力さ
れ、DA変換器50は再びアナログ値に変換する。
【0009】DA変換器50の出力は増幅器60に入力
され、増幅器60は、このDA変換器50からの出力
と、先にサンプルしたSH回路20の出力との差信号を
増幅して出力する。この出力は、スイッチ10を介し
て、再び、SH回路20でサンプルされる。ここで、増
幅器60の利得を8倍とすれば、増幅器60の出力範囲
はサブAD変換器30のフルスケールの2分の1とな
り、サブAD変換器30は、今度は、3ビットの循環形
AD変換器として動作する。以下、上の動作を3回繰り
返すことにより、4+3+3ビットのデジタル値が論理
回路80に入力し、合計10ビットのデジタル値を出力
する。
【0010】しかし、これらの従来の循環形AD変換器
では、次の図7を用いて説明するように、DA変換器
と、差信号を作り出す減算器および増幅器を、単一クロ
ックタイミングで行っており、この信号パスが長く処理
に時間がかかる。そのために、クロック周波数を高くす
ることができないという問題があった。また、高速化の
ためには、DA変換器と、減算器および増幅器をそれぞ
れ高速にする必要があり、消費電力が増大するという問
題もあった。
【0011】図7は、図6における従来の循環形AD変
換器の動作タイミングを示す説明図である。本図7にお
いては、図6に示す従来の循環形AD変換器の部分回路
がどのタイミングで動作を行っているかを示しており、
クロック周期を1、2、3、・・・で示し、図中のφ
1、φ2は2相クロックの前半と後半を示すものとす
る。一般には、2相クロックである必要はなく、1−φ
1、1−φ2、2−φ1、2−φ2、・・・というクロ
ックタイミングに分けて考えればよい。
【0012】以下、図7に示すタイミングにおける図6
の循環形AD変換器の動作説明を行なう。図7に示す1
−φ1のタイミングでは、スイッチ10は入力端子側に
接続され、SH回路20がアナログ入力信号をサンプル
する。次に図7に示す1−φ2のタイミングでは、SH
回路20がサンプルしたアナログ入力信号を出力し、そ
の出力を、SH回路61がサンプルするとともに、サブ
AD変換器30がその出力に対して比較処理を行う。次
に、図7に示す2−φ1のタイミングでは、SH回路6
1が、サンプルした値を保持して出力する。また、サブ
AD変換器30が上位4ビットのデジタル値を出力し、
その出力は論理回路80およびDA変換器50に入力さ
れる。ついで、DA変換器が、入力されたデジタル値に
対応するアナログ値を出力し、その出力は、減算器62
に入力され、この減算器62は、SH回路61の出力と
DA変換器50の出力との差信号を求めて出力し、増幅
器63は、減算器62の出力を増幅して出力する。そし
て、スイッチ10は、増幅器63の出力側に接続され、
この増幅器63の出力を、SH回路20がサンプルす
る。次の図7に示すクロック2−φ2のタイミングで
は、1−φ2と同様の処理が行われる。
【0013】図7に示す3−φ1のタイミングでは、2
−φ1と同様の処理が行われ、サブAD変換器30は、
中位3ビットのデジタル値を出力し、その値が論理回路
80に入力される。図7の3−φ2のタイミングでは、
2−φ2と同様の処理が行われる。図7の4−φ1のタ
イミングでは、1−φ1と同様にアナログ入力信号をS
H回路20がサンプルするとともに、サブAD変換器3
0が下位3ビットのデジタル値を出力して、その出力が
論理回路80に与えられ、論理回路80は、上位4ビッ
ト、中位3ビット、下位3ビットのデジタル値を合成し
て10ビットのデジタル値を出力する。このように、従
来の循環形AD変換器では、図7に示すクロック2−φ
1およびクロック3−φ1のタイミングにおいて、サブ
AD変換器30−DA変換器50−減算器62−増幅器
63が連続して動作する必要がある。この動作に時間が
かかるため、従来の循環形AD変換器では、クロックを
高速化することができない。
【0014】パイプライン形AD変換器においては、こ
のような問題を解決するために、サブAD変換器とDA
変換器の間にラッチ回路を挿入し、また、サンプルホー
ルド機能および減算機能を備えた増幅器の前にSH回路
を挿入することにより、長い信号パスを二つのクロック
タイミングに分けてクロック周波数を上げることが提案
されている。このようにすることによって、変換結果を
得るために必要なクロック数は増加するが、クロック周
波数は高くできるため、パイプライン技術では変換レー
トを高速化できる。
【0015】図8は、ラッチ回路とSH回路を挿入した
従来の循環形AD変換器の構成を示すブロック図であ
る。本図における循環形AD変換器は、図6における循
環形AD変換器にラッチ回路40と、SH回路21を新
たに追加したものである。このような構成とすることに
より、クロック速度を上げることができる。しかし、循
環形のAD変換器では、変換結果を得るために必要なク
ロック数が増大すると変換レートが減少するため、上述
のパイプライン形AD変換器のように、ラッチ回路40
とSH回路21を挿入するだけでは、上述の問題を解決
することはできない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の循環形AD変換器に係わる技術では、変換
遅延時間を増大させることなく従来の長い信号パスを別
のクロックタイミングに分割することができない点であ
る。本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、
高速化と低消費電力化が可能AD変換器を提供するこ
とである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明AD変換器は、図1に示すようにSH回
路20に入力したアナログ入力信号をデジタル値に変換
するサブAD変換器30と、このサブAD変換器30で
変換したデジタル値をアナログ値に変換するDA変換器
50と、このDA変換器50で変換したアナログ値とS
H回路20に入力したアナログ入力信号との差信号を生
成して増幅する残留増幅器60と、この残留増幅器60
で増幅した差信号をSH回路20に再入力させるスイッ
チ10と、さらに新たに、サブAD変換器30からDA
変換器50に出力されるデジタル値を保持するラッチ回
路と、残留増幅器60で増幅した差信号を、SH回路2
0を介さず、直接、サブAD変換器30ヘ入力させるス
イッチ90とを設け、SH回路20に入力したアナログ
入力信号および差信号に対するサブAD変換器30の変
換等を繰り返し、順次に上位ビットから数ビットずつA
D変換結果を求めていく時に、DA変換器50と残留増
幅器60のそれぞれの動作を異なるクロックタイミング
で制御することを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明においては、サブAD変換器とDA変換
器との間にラッチ回路を、また、サブAD変換器の入力
にスイッチを設け、増幅器の出力をSH回路にサンプル
させると同時に、サブAD変換器に比較を行わせるよう
にした。このことにより、変換遅延時間を増大させるこ
となく、DA変換器と減算器および増幅器を同一クロッ
クタイミングで動作させる信号パスを、DA変換器を動
作させるパスと、減算器および増幅器を動作させるパス
に分割することができ、DA変換器や減算器および増幅
器を高速化することなく交換速度を高速化でき、変換速
度の向上、および、消費電力の低減が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の循環形AD変換器の本発明
に係わる構成の一実施例を示すブロック図である。本図
1において、10はSH回路の入力を切り替えるための
第1のスイッチ手段としてのスイッチ、20はSH回
路、30はサブAD変換器、40は本発明に係わるラッ
チ回路、50はDA変換器、60はSH回路61と減算
器62と増幅器63を一体としてサンプルホールド機能
および減算、増幅機能を備えた残差増幅器、80はデジ
タル信号を合成する論理回路、90はサブAD変換器3
0への入力を切り替えるための本発明の第2のスイッチ
手段としてのスイッチである。本実施例の循環形AD変
換器は、図6に示した従来の循環形AD変換器に、新た
に、ラッチ回路40とスイッチ90を設けた構成となっ
ている。このような構成の循環形AD変換器の本発明に
係わる動作を、図2に示す動作タイミングに従い説明す
る。
【0020】図2は、図1における循環形AD変換器の
本発明に係わる動作タイミング例を示す説明図である。
本図2においては、図1に示す循環形AD変換器の部分
回路がどのタイミングで動作を行っているかを示してお
り、図7での従来の循環形AD変換器における説明と同
様に、クロック周期を1、2、3、・・・で示し、図中
のφ1、φ2は2相クロックの前半と後半を示すものと
する。一般には、2相クロックである必要はなく、1−
φ1、1−φ2、2−φ1、2−φ2、・・・というク
ロックタイミングに分けて考えればよい。
【0021】以下、図2に示すタイミングにおける図1
の循環形AD変換器の動作説明を行なう。1−φ1のタ
イミングでは、図1のスイッチ10は入力端子側に接続
され、SH回路20(図中、SH(20)と記載)がア
ナログ入力信号をサンプルする。1−φ2のタイミング
では、SH回路20がサンプルしたアナログ入力信号を
出力し、サブAD変換器30(図中、サブAD(30)
と記載)は、SH回路20の出力端子側に接続された図
1のスイッチ90を介して、このアナログ入力信号を取
り込み、比較処理を行う。2−φ1のタイミングでは、
SH回路20が引き続きサンプルしたアナログ入力信号
を出力して、その値をSH回路61(図中、SH(6
1)と記載)がサンプルする。それとともに、サブAD
変換器30は、4ビットのデジタル値を出力し、その出
力は、図1の論理回路80に与えられるとともに、図1
のラッチ回路40を通過して、DA変換器50(図中、
DA(50)と記載)に入力され、DA変換器50は、
入力されたデジタル値に対応するアナログ値を出力す
る。
【0022】2−φ2のタイミングでは、図1のラッチ
回路40がサブAD変換器30の出力を保持してその値
を出力し、図1のラッチ回路40の出力は、DA変換器
50に与えられる。ここで、DA変換器50の入力信号
は、2−φ1のタイミング時と等しいので、DA変換器
50の出力も変化しない。そして、DA変換器50の出
力は、減算器62(図中、減算器(62)と記載)に入
力され、SH回路61に保持された値との差信号が、減
算器62により出力され、その出力が、増幅器63(図
中、増幅器(63)と記載)により増幅されて出力され
る。このとき、図1のスイッチ10は増幅器63の出力
端子側に接続され、増幅器63の出力をSH回路20が
サンプルするとともに、図1のスイッチ90も、増幅器
63の出力端子側に接続され、増幅器63の出力がサブ
AD変換器30に入力され、比較処理が行われる。
【0023】次に、3−φ1のタイミングでは、2−φ
1と同様の処理が行われ、サブAD変換器30が中位3
ビットのデジタル値を出力し、その値が、図1の論理回
路80に入力される。3−φ2のタイミングでは2−φ
2と同様の処理が行われる。また、4−φ1のタイミン
グでは1−φ1と同様の処理が行われ、次のアナログ入
力信号がSH回路20にサンプルされるとともに、サブ
AD変換器30が下位3ビットのデジタル値を出力し
て、その出力が図1の論理回路80に与えられ、図1の
論理回路80は、上位4ビット、中位3ビット、下位3
ビットのデジタル値を合成して10ビットのデジタル値
を出力する。このように、本実施例の循環形AD変換器
では、クロック2−φ1およびクロック3−φ1のタイ
ミングでは、サブAD変換器30がデジタル値を出力し
て、DA変換器50が動作し、また、クロック2−φ2
およびクロック3−φ2で、減算器61および増幅器6
3が動作する。このため、従来の循環形AD変換器に生
じていた長い信号パスが、複数のクロックタイミングに
分割され、クロックの高速化が可能となる。
【0024】図3は、図1における残差増幅器の本発明
に係わる構成の一実施例を示す回路構成図である。本例
におけるサンプルホールド機能および減算機能を備えた
残差増幅器は、図1におけるSF回路20からの入力1
を接続する本発明の第3のスイッチ手段としてのスイッ
チ101と、図1におけるDA変換器50からの入力2
を接続する本発明の第4のスイッチ手段としてのスイッ
チ102と、スイッチ101、102からの入力を蓄積
する本発明の差信号蓄積手段としての容量111と、ス
イッチ103と容量112を具備して容量111の蓄積
電荷を増幅する増幅器120からなる。このような構成
のホールド機能および減算機能を備えた増幅器は、第一
のタイミングでは、スイッチ102を開いて、スイッチ
101およびスイッチ103を閉じ、容量111に入力
1をサンプルする。そして、第二のタイミングで、スイ
ッチ101およびスイッチ103を開いて、スイッチ1
02を閉じ、サンプルした入力1のアナログ信号と入力
2のアナログ信号との差を、容量111と容量112の
容量値の比で決まる値で増幅して出力する。
【0025】図4は、図3における残差増幅器を用いた
循環形AD変換器の本発明に係わる動作タイミング例を
示す説明図である。本例は、図1に示す循環形AD変換
器において、サンプルホ−ルド機能および減算機能を備
えた残差増幅器60を、図3に示した回路で構成した場
合の循環形AD変換器の動作タイミングを示すものであ
り、図2に示した動作とほぼ同一である。すなわち、図
2では、図1におけるSH回路61、減算器62、増幅
器63が別々の素子として動作を記述しているのに対
し、本図4では、図3における残差増幅器60(図中、
AMP60と記載)を単一の素子としての動作を記述し
ている点が異なっている。
【0026】以上、図1〜図4を用いて説明したよう
に、本実施例の循環形AD変換器では、サブAD変換器
とDA変換器との間にラッチ回路を、また、サブAD変
換器の入力にスイッチを設け、増幅器の出力をSH回路
でサンプルすると同時に、サブAD変換器で比較を行な
う。このことにより、変換遅延時間を増大させることな
く、DA変換器を動作させるパスと、減算器および増幅
器を動作させるパスに分割することができ、DA変換器
や減算器および増幅器を高速化することなく変換速度を
高速化でき、小型化、および、変換速度の向上、そし
て、消費電力の低減が可能となる。尚、本発明は、図1
〜図4を用いて説明した実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
ある。例えば、上述の実施例においては、回路図は、す
べて1本の信号線を用いるシングルエンドの形式で記述
したが、これらはすべて2本1組の信号線を用いる差動
形でも構成することができ、耐雑音性の面からは、この
ような差動形の方が好ましい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、サブAD変換器とDA
変換器、および、減算器と増幅器を、それぞれ別個のク
ロックタイミングで動作させることにより、信号パスを
短くして処理時間を短縮でき、クロックの高速化が可能
となり、かつ、サブAD変換器とDA変換器、減算器、
および、増幅器のそれぞれが従来の速度のままでも変換
速度を高速にできるので、大型にして消費電力を大きく
する必要がなく、循環形AD変換器の小型化と高速化お
よび低消費電力化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の循環形AD変換器の本発明に係わる構
成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1における循環形AD変換器の本発明に係わ
る動作タイミング例を示す説明図である。
【図3】図1における残差増幅器の本発明に係わる構成
の一実施例を示す回路構成図である。
【図4】図3における残差増幅器を用いた循環形AD変
換器の本発明に係わる動作タイミング例を示す説明図で
ある。
【図5】従来の循環形AD変換器の構成を示すブロック
図である。
【図6】アナログ入力信号をまずSH回路にサンプルす
る従来の循環形AD変換器の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】図6における従来の循環形AD変換器の動作タ
イミングを示す説明図である。
【図8】従来の循環形AD変換器にラッチ回路とSH回
路を挿入した場合の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、90、101〜103 スイッチ 20、21、61、66 サンプルホールド回路 30 サブAD変換器 40 ラッチ回路 50 DA変換器 60 残差増幅器 62 減算器 63、67 増幅器 65 サンプルホールド機能を備えた増幅器 80 論理回路 111、112 容量 120 増幅器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−14199(JP,A) 特開 平4−312020(JP,A) 特開 平4−207714(JP,A) 特開 平4−26229(JP,A) 特開 昭63−19917(JP,A) 特開 昭60−246123(JP,A) 実開 昭63−120426(JP,U) 実開 昭63−55633(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/00 - 1/88

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルホールド回路に入力したアナロ
    グ入力信号をデジタル値に変換するサブAD変換器と、
    該サブAD変換器で変換したデジタル値をアナログ値に
    変換するDA変換器と、該DA変換器で変換したアナロ
    グ値と上記サンプルホールド回路に入力したアナログ入
    力信号との差信号を生成して増幅する残差増幅器と、該
    残差増幅器で増幅した差信号を上記サンプルホールド回
    路に再入力させる第1のスイッチ手段とを具備し、上記
    サンプルホールド回路に入力した上記アナログ入力信号
    および差信号に対する上記サブAD変換器の変換等を繰
    り返し、順次に上位ビットから数ビットずつAD変換結
    果を求めていくAD変換器であって、上記サブAD変換
    器から上記DA変換器に出力されるデジタル値を保持す
    るラッチ回路と、上記残差増幅器で増幅した差信号を上
    記サブAD変換器へ入力させる第2のスイッチ手段とを
    有し、上記DA変換器と上記残差増幅器のそれぞれの動
    作を異なるクロックタイミングで制御することを特徴と
    するAD変換器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のAD変換器において、
    上記第2のスイッチ手段は、上記残差増幅器で増幅した
    差信号を上記サンプルホールド回路を介さずに上記サブ
    AD変換器へ入力させることを特徴とするAD変換器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のAD変換器にお
    いて、上記残差増幅器は、上記サンプルホールド回路か
    らの信号を入力させる第3のスイッチ手段と、該第3の
    スイッチ手段の閉動作時のクロックタイミングの後の該
    第3のスイッチ手段の開動作時のクロックタイミング
    で、上記DA変換器からのDA変換結果の信号を入力さ
    せる第4のスイッチ手段と、上記第3のスイッチ手段の
    閉動作により上記サンプルホールド回路に接続され、該
    サンプルホールド回路からの信号電位を蓄積した後に、
    上記第4のスイッチ手段の閉動作により上記DA変換器
    に接続され、該DA変換器からのDA変換結果の信号電
    位との差を蓄積する差信号蓄積手段と、該差信号蓄積手
    段に蓄積した電位を増幅する増幅器からなり、上記DA
    変換器のDA変換動作時に、上記サンプルホールド回路
    からの信号のサンプリングを行い、上記DA変換器のD
    A変換動作時のクロックタイミングの後のクロックタイ
    ミングで、上記サンプルホールド回路からサンプリング
    した信号と、上記DA変換器のDA変換結果の信号との
    差信号の生成と増幅を行うことを特徴とするAD変換
    器。
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