JP3172587B2 - 可燃性溶剤使用のドライクリーニング装置におけるすゝぎ洗い工程制御方法 - Google Patents
可燃性溶剤使用のドライクリーニング装置におけるすゝぎ洗い工程制御方法Info
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- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライクリーニング機
の洗浄・乾燥系内に不活性ガスを投入して、可燃性溶剤
使用による爆発の危険をなくしたドライクリーニング装
置におけるすゝぎ洗い工程制御方法に関する。
の洗浄・乾燥系内に不活性ガスを投入して、可燃性溶剤
使用による爆発の危険をなくしたドライクリーニング装
置におけるすゝぎ洗い工程制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ドライクリーニングにおいては、公害防
止のために石油系溶剤を使用することが検討されている
が、石油系溶剤は引火点が約41℃と低く、洗浄・乾燥
工程、特に乾燥工程において衣服類が乾燥されていくに
つれて衣服類の温度が上昇すると共に溶剤ガスの濃度が
薄くなって引火しやすくなり、静電気による火花や、金
属が衣服類と一緒に内胴中に入った場合に内胴と金属と
が当ることによって発生する火花によって、溶剤ガスに
引火して爆発するおそれがある。
止のために石油系溶剤を使用することが検討されている
が、石油系溶剤は引火点が約41℃と低く、洗浄・乾燥
工程、特に乾燥工程において衣服類が乾燥されていくに
つれて衣服類の温度が上昇すると共に溶剤ガスの濃度が
薄くなって引火しやすくなり、静電気による火花や、金
属が衣服類と一緒に内胴中に入った場合に内胴と金属と
が当ることによって発生する火花によって、溶剤ガスに
引火して爆発するおそれがある。
【0003】前記のような爆発の危険を防止するため、
ドライクリーニング機の洗浄・乾燥系内を減圧し、窒素
ガスを投入して洗浄・乾燥系内をほゞ大気圧に戻し、こ
の状態で、洗浄および乾燥工程を行なうことが提案され
ている(特開平3−126489号参照)。また、石油
系溶剤は、加熱によって蒸発する留出温度が155℃か
ら194℃くらいまでの広い留出温度範囲の物質が含ま
れているので、蒸留器の加熱温度を145℃〜150℃
に設定すると共に蒸留系をバキュームポンプにより減圧
し、その減圧度を調整することにより初留出点から終留
出点に至るまでの蒸留を行なうことが知られている(特
開平4−122401号参照)。
ドライクリーニング機の洗浄・乾燥系内を減圧し、窒素
ガスを投入して洗浄・乾燥系内をほゞ大気圧に戻し、こ
の状態で、洗浄および乾燥工程を行なうことが提案され
ている(特開平3−126489号参照)。また、石油
系溶剤は、加熱によって蒸発する留出温度が155℃か
ら194℃くらいまでの広い留出温度範囲の物質が含ま
れているので、蒸留器の加熱温度を145℃〜150℃
に設定すると共に蒸留系をバキュームポンプにより減圧
し、その減圧度を調整することにより初留出点から終留
出点に至るまでの蒸留を行なうことが知られている(特
開平4−122401号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドライクリ
ーニングは、一般に、洗浄槽中の溶剤の液位を一定に保
って被洗物を洗浄する溜め洗いと、溶剤をベースタンク
からフィルタおよび洗浄槽を経てベースタンクに循環さ
せながら洗浄する循環洗いと、清浄溶剤によるすゝぎ洗
いとを行ない、かつ、その溜め洗いにより汚れた溶剤を
蒸留器に移送し、その汚れた溶剤を蒸留して得た清浄な
溶剤を次回の被洗物の洗浄工程のすゝぎ洗い用として用
いるのであるが、本発明を適用するドライクリーニング
装置は、前記の如く、洗浄・乾燥系内はほゞ大気圧であ
るのに、蒸留系内は減圧されているので、蒸留系内の清
浄溶剤を洗浄系内の洗浄槽中に重力で落し込むことがで
きず、ポンプを用いて強制的に落し込む必要があった。
ーニングは、一般に、洗浄槽中の溶剤の液位を一定に保
って被洗物を洗浄する溜め洗いと、溶剤をベースタンク
からフィルタおよび洗浄槽を経てベースタンクに循環さ
せながら洗浄する循環洗いと、清浄溶剤によるすゝぎ洗
いとを行ない、かつ、その溜め洗いにより汚れた溶剤を
蒸留器に移送し、その汚れた溶剤を蒸留して得た清浄な
溶剤を次回の被洗物の洗浄工程のすゝぎ洗い用として用
いるのであるが、本発明を適用するドライクリーニング
装置は、前記の如く、洗浄・乾燥系内はほゞ大気圧であ
るのに、蒸留系内は減圧されているので、蒸留系内の清
浄溶剤を洗浄系内の洗浄槽中に重力で落し込むことがで
きず、ポンプを用いて強制的に落し込む必要があった。
【0005】本発明は前記従来技術の如きポンプを用い
ることなく、蒸留系内の清浄溶剤を洗浄槽中に重力によ
り落し込むことができ、かつ、汚れた溶剤の蒸留を乾燥
工程終了時までに完全に行なうことができるドライクリ
ーニング装置におけるすゝぎ洗い工程制御方法を提供す
ることを目的とする。
ることなく、蒸留系内の清浄溶剤を洗浄槽中に重力によ
り落し込むことができ、かつ、汚れた溶剤の蒸留を乾燥
工程終了時までに完全に行なうことができるドライクリ
ーニング装置におけるすゝぎ洗い工程制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の如き目
的を達成するため、洗浄・乾燥系内を減圧した後不活性
ガスを投入して洗浄および乾燥工程を行ない、洗浄工程
により汚れた溶剤を蒸留系に移送し、その蒸留系内を減
圧しながら溶剤を蒸留し、これにより得られた清浄溶剤
を蒸留系内の一部である新液タンクに貯留し、その新液
タンクに貯留した清浄溶剤を用いて次回の被洗物のすゝ
ぎ洗いを行なう可燃性溶剤使用のドライクリーニング装
置において、前記洗浄・乾燥系と蒸留系とをエアバラン
ス弁を有する管路により接続し、マイコン制御による前
記すゝぎ洗いに際し、先づエアバランス弁を開いて清浄
・乾燥系内と蒸留系内とを均圧化すると共に新液流出弁
を開いて新液タンク中の溶剤を洗浄槽中に落し込み、そ
の溶剤落し込み終了後エアバランス弁を閉じて蒸留系内
を減圧し、すゝぎ洗いおよびその後の乾燥工程と汚れた
溶剤の蒸留とを並列的に行なうことを特徴とする。
的を達成するため、洗浄・乾燥系内を減圧した後不活性
ガスを投入して洗浄および乾燥工程を行ない、洗浄工程
により汚れた溶剤を蒸留系に移送し、その蒸留系内を減
圧しながら溶剤を蒸留し、これにより得られた清浄溶剤
を蒸留系内の一部である新液タンクに貯留し、その新液
タンクに貯留した清浄溶剤を用いて次回の被洗物のすゝ
ぎ洗いを行なう可燃性溶剤使用のドライクリーニング装
置において、前記洗浄・乾燥系と蒸留系とをエアバラン
ス弁を有する管路により接続し、マイコン制御による前
記すゝぎ洗いに際し、先づエアバランス弁を開いて清浄
・乾燥系内と蒸留系内とを均圧化すると共に新液流出弁
を開いて新液タンク中の溶剤を洗浄槽中に落し込み、そ
の溶剤落し込み終了後エアバランス弁を閉じて蒸留系内
を減圧し、すゝぎ洗いおよびその後の乾燥工程と汚れた
溶剤の蒸留とを並列的に行なうことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明を適用するドライクリーニング装置は、
蒸留系内を減圧しながら溶剤を蒸留するので、1サイク
ルの洗浄、乾燥、蒸留工程を終了した時点では、蒸留系
内は例えば−550mmHgであるのに対し、洗浄・乾
燥系内はほゞ大気圧になっている。また、新たな被洗物
を洗浄槽に入れた後、洗浄・乾燥系内を速やかに減圧す
るため、エアバランス弁を開くと、洗浄・乾燥系内と蒸
留系内とが−250mmHgで均圧化されるが、その後
の洗浄工程の時には洗浄・乾燥系内に窒素ガスを投入し
てほゞ大気圧とするため、この場合でも蒸留系内は−2
50mmHgであるのに対し、洗浄・乾燥系内はほゞ大
気圧となっている。従って、この状態のままでは、蒸留
系内の新液タンクから洗浄系内の洗浄槽に至る管路の新
液流出弁を開いても溶剤は洗浄槽中に流下しない。
蒸留系内を減圧しながら溶剤を蒸留するので、1サイク
ルの洗浄、乾燥、蒸留工程を終了した時点では、蒸留系
内は例えば−550mmHgであるのに対し、洗浄・乾
燥系内はほゞ大気圧になっている。また、新たな被洗物
を洗浄槽に入れた後、洗浄・乾燥系内を速やかに減圧す
るため、エアバランス弁を開くと、洗浄・乾燥系内と蒸
留系内とが−250mmHgで均圧化されるが、その後
の洗浄工程の時には洗浄・乾燥系内に窒素ガスを投入し
てほゞ大気圧とするため、この場合でも蒸留系内は−2
50mmHgであるのに対し、洗浄・乾燥系内はほゞ大
気圧となっている。従って、この状態のままでは、蒸留
系内の新液タンクから洗浄系内の洗浄槽に至る管路の新
液流出弁を開いても溶剤は洗浄槽中に流下しない。
【0008】ここにおいて、本発明は、マイコン制御に
よるすゝぎ洗いに際し、先づエアバランス弁を開いて洗
浄・乾燥系内と蒸留系内とを均圧化すると共に新液流出
弁を開くので、蒸留系内が−250mmHgであった場
合、双方の系内は例えば−100mmHgとなって新液
タンク中の清浄溶剤を洗浄槽中に落し込むことができ、
かつ、その落し込み終了後エアバランス弁を閉じて蒸留
系内を減圧し、すゝぎ洗いおよびその後の乾燥工程と汚
れた溶剤の蒸留とを並列的に行なうので、乾燥工程の終
了時点までに溶剤の蒸留を完了することができる。
よるすゝぎ洗いに際し、先づエアバランス弁を開いて洗
浄・乾燥系内と蒸留系内とを均圧化すると共に新液流出
弁を開くので、蒸留系内が−250mmHgであった場
合、双方の系内は例えば−100mmHgとなって新液
タンク中の清浄溶剤を洗浄槽中に落し込むことができ、
かつ、その落し込み終了後エアバランス弁を閉じて蒸留
系内を減圧し、すゝぎ洗いおよびその後の乾燥工程と汚
れた溶剤の蒸留とを並列的に行なうので、乾燥工程の終
了時点までに溶剤の蒸留を完了することができる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例
を説明する。図1は本発明の制御方法を示すフローチャ
ート、図2は本発明を適用したドライクリーニング装置
の概要を示すブロック図、図3は図2の洗浄・乾燥系の
具体例を示す系統図、図4は図2に示す蒸留系の具体例
を示す系統図である。
を説明する。図1は本発明の制御方法を示すフローチャ
ート、図2は本発明を適用したドライクリーニング装置
の概要を示すブロック図、図3は図2の洗浄・乾燥系の
具体例を示す系統図、図4は図2に示す蒸留系の具体例
を示す系統図である。
【0010】図2において、1はドライクリーニング機
の洗浄・乾燥系、2は同じく蒸留系であって、両者は図
に示す如く多数の管路により接続されている。なお、図
2は、図示の都合上洗浄・乾燥系1と蒸留系2とが分離
されているが、実際には一体的に組み込まれて1つのド
ライクリーニング装置が構成されている。
の洗浄・乾燥系、2は同じく蒸留系であって、両者は図
に示す如く多数の管路により接続されている。なお、図
2は、図示の都合上洗浄・乾燥系1と蒸留系2とが分離
されているが、実際には一体的に組み込まれて1つのド
ライクリーニング装置が構成されている。
【0011】本発明を適用するドライクリーニング装置
は、洗浄・乾燥系1を窒素ガス投入弁3を有する管路を
介して窒素ガスタンク4に接続し、かつ、その窒素ガス
タンク4は管路を介して空気中から窒素をとり込む窒素
ガス発生装置5と接続されており、その窒素ガス発生装
置5により空気中からとり込んだ窒素を窒素ガスタンク
4中に貯留圧5kg/cm2で貯留し、窒素ガスタンク
4中の窒素ガスを洗浄・乾燥系に投入して貯留圧が下が
ると窒素ガス発生装置5を駆動して窒素ガスタンク4の
貯留圧を5kg/cm2に保つように構成されている。
そして、洗浄・乾燥系1内を減圧し、その減圧度が設定
圧例えば−550mmHgになったことを窒素ガス投入
制御用圧力検出手段6が検出すると、マイコン制御部7
を介し窒素ガス投入弁3を開いて洗浄・乾燥系1内に窒
素ガスを投入し、これにより洗浄・乾燥系1内が大気圧
(0mmHg)になったことを圧力検出手段6が検出す
ると窒素ガス投入弁3を閉じて洗浄工程に入るように構
成されている。
は、洗浄・乾燥系1を窒素ガス投入弁3を有する管路を
介して窒素ガスタンク4に接続し、かつ、その窒素ガス
タンク4は管路を介して空気中から窒素をとり込む窒素
ガス発生装置5と接続されており、その窒素ガス発生装
置5により空気中からとり込んだ窒素を窒素ガスタンク
4中に貯留圧5kg/cm2で貯留し、窒素ガスタンク
4中の窒素ガスを洗浄・乾燥系に投入して貯留圧が下が
ると窒素ガス発生装置5を駆動して窒素ガスタンク4の
貯留圧を5kg/cm2に保つように構成されている。
そして、洗浄・乾燥系1内を減圧し、その減圧度が設定
圧例えば−550mmHgになったことを窒素ガス投入
制御用圧力検出手段6が検出すると、マイコン制御部7
を介し窒素ガス投入弁3を開いて洗浄・乾燥系1内に窒
素ガスを投入し、これにより洗浄・乾燥系1内が大気圧
(0mmHg)になったことを圧力検出手段6が検出す
ると窒素ガス投入弁3を閉じて洗浄工程に入るように構
成されている。
【0012】また、洗浄・乾燥系1に接続した洗浄・乾
燥系用の電磁開閉バキューム弁8を有する管路と蒸留系
2に接続した蒸留系用の電磁開閉バキューム弁9,9′
を有する管路とを接続し、かつ、その接続点を1台のバ
キュームポンプ10に接続し、常態においては該バキュ
ームポンプ10を連続的に運転し、蒸留系用の電磁開閉
バキューム弁9,9′を閉じると共に洗浄系用の電磁開
閉バキューム弁8を開くと洗浄・乾燥系1内を減圧し、
逆に、洗浄・乾燥系用の電磁開閉バキューム弁8を閉じ
ると共に蒸留系用の電磁開閉バキューム弁9,9′を開
くと蒸留系2内を減圧し得るように構成されている。な
お、この実施例において、蒸留系用の電磁開閉バキュー
ム弁が2個併設されているのは、その一方が先に示した
特開平4−122401号公報に開示されている大流量
排気管路用、他方が小流量排気管路用のものである。
燥系用の電磁開閉バキューム弁8を有する管路と蒸留系
2に接続した蒸留系用の電磁開閉バキューム弁9,9′
を有する管路とを接続し、かつ、その接続点を1台のバ
キュームポンプ10に接続し、常態においては該バキュ
ームポンプ10を連続的に運転し、蒸留系用の電磁開閉
バキューム弁9,9′を閉じると共に洗浄系用の電磁開
閉バキューム弁8を開くと洗浄・乾燥系1内を減圧し、
逆に、洗浄・乾燥系用の電磁開閉バキューム弁8を閉じ
ると共に蒸留系用の電磁開閉バキューム弁9,9′を開
くと蒸留系2内を減圧し得るように構成されている。な
お、この実施例において、蒸留系用の電磁開閉バキュー
ム弁が2個併設されているのは、その一方が先に示した
特開平4−122401号公報に開示されている大流量
排気管路用、他方が小流量排気管路用のものである。
【0013】また、この実施例において、11は洗浄・
乾燥系内の減圧度を制御する圧力検出手段であって、前
記の如く、蒸留系のバキューム弁9,9′を閉じると共
に洗浄・乾燥系のバキューム弁8を開いて洗浄・乾燥系
内を減圧し、その減圧度が設定値例えば−550mmH
gに達したことを圧力検出手段11が検出すると、マイ
コン制御部7を介してバキューム弁8を閉じるように構
成されている。
乾燥系内の減圧度を制御する圧力検出手段であって、前
記の如く、蒸留系のバキューム弁9,9′を閉じると共
に洗浄・乾燥系のバキューム弁8を開いて洗浄・乾燥系
内を減圧し、その減圧度が設定値例えば−550mmH
gに達したことを圧力検出手段11が検出すると、マイ
コン制御部7を介してバキューム弁8を閉じるように構
成されている。
【0014】本発明においては、洗浄・乾燥系1と蒸留
系2とをエアバランス弁12を有する管路13によって
接続し、このエアバランス弁は常態においては閉じてい
るが、後述のように、マイコン制御部7に設定したすゝ
ぎ工程への移行時にエアバランス12弁を開き、次いで
新液流出弁を閉じるときそれと同時に閉じるように構成
されている。
系2とをエアバランス弁12を有する管路13によって
接続し、このエアバランス弁は常態においては閉じてい
るが、後述のように、マイコン制御部7に設定したすゝ
ぎ工程への移行時にエアバランス12弁を開き、次いで
新液流出弁を閉じるときそれと同時に閉じるように構成
されている。
【0015】図2に示す洗浄・乾燥系1の具体的な構成
は図3に示すとおりであって、主として、外胴、内胴よ
りなる洗浄槽14と、洗浄槽14中の空気を加熱すると
共に循環させ乍ら溶剤を回収する乾燥系チャンバー15
と、ベースタンク16とから構成されている。また、図
2に示す蒸留系2の具体的な構成は図4に示すとおりで
あって、主として、蒸留器17およびコンデンサ18
と、新液タンク19とから構成されており、その新液タ
ンク19は洗浄槽14により高い位置に配設されると共
に新液流出弁20を有する管路21によって洗浄槽14
と接続されている。
は図3に示すとおりであって、主として、外胴、内胴よ
りなる洗浄槽14と、洗浄槽14中の空気を加熱すると
共に循環させ乍ら溶剤を回収する乾燥系チャンバー15
と、ベースタンク16とから構成されている。また、図
2に示す蒸留系2の具体的な構成は図4に示すとおりで
あって、主として、蒸留器17およびコンデンサ18
と、新液タンク19とから構成されており、その新液タ
ンク19は洗浄槽14により高い位置に配設されると共
に新液流出弁20を有する管路21によって洗浄槽14
と接続されている。
【0016】次に、図1について本発明のすゝぎ洗い工
程制御方法を説明する。マイコン制御による溜め洗いお
よび循環洗い時には、洗浄・乾燥系1内はほゞ大気圧で
あるが、蒸留系2内は例えば−250mmHgとなって
いる。この状態で循環洗いを終了し、すゝぎ洗いに移行
する際、マイコン制御部7によりエアバランス弁12を
開いて洗浄・乾燥系1内と蒸留系2内とを均圧化させる
と共に新液流出弁20を開く。従って双方の系内は例え
ば−100mmHgとなってポンプを使用することな
く、新液タンク19中の清浄溶剤が洗浄槽14中に円滑
に落し込まれてすゝぎ洗い工程を行ない、洗浄槽14中
の液位が設定液位に達すると新液流出弁20とエアバラ
ンス弁12とを閉じると共に蒸留系バキューム弁9,9
´を開いてすゝぎ洗いおよびそれに続く乾燥工程と並列
的に蒸留工程を行なう。なお、前記の蒸留系バキューム
弁は、当初バキューム弁9を開いて蒸留系内を急速に減
圧し、次いでバキューム弁9´を開くとと共にバキュー
ム弁9を閉じ、この状態で蒸留を続行する。
程制御方法を説明する。マイコン制御による溜め洗いお
よび循環洗い時には、洗浄・乾燥系1内はほゞ大気圧で
あるが、蒸留系2内は例えば−250mmHgとなって
いる。この状態で循環洗いを終了し、すゝぎ洗いに移行
する際、マイコン制御部7によりエアバランス弁12を
開いて洗浄・乾燥系1内と蒸留系2内とを均圧化させる
と共に新液流出弁20を開く。従って双方の系内は例え
ば−100mmHgとなってポンプを使用することな
く、新液タンク19中の清浄溶剤が洗浄槽14中に円滑
に落し込まれてすゝぎ洗い工程を行ない、洗浄槽14中
の液位が設定液位に達すると新液流出弁20とエアバラ
ンス弁12とを閉じると共に蒸留系バキューム弁9,9
´を開いてすゝぎ洗いおよびそれに続く乾燥工程と並列
的に蒸留工程を行なう。なお、前記の蒸留系バキューム
弁は、当初バキューム弁9を開いて蒸留系内を急速に減
圧し、次いでバキューム弁9´を開くとと共にバキュー
ム弁9を閉じ、この状態で蒸留を続行する。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、す
ゝぎ洗い工程への移行に際し、エアバランス弁を開いて
洗浄・乾燥系内と蒸留系内とを均圧化させると共に新液
流出弁を開くので、蒸留系内が常に減圧されているドラ
イクリーニング装置であってもポンプを使用することな
く新液タンク中の清浄溶剤を洗浄槽に落し込んですゝぎ
洗いを行なうことができ、かつ、新液流出弁を閉じると
きにはエアバランス弁も閉じると共に蒸留系のバキュー
ム弁を開き、すゝぎ洗い工程およびそれに続く乾燥工程
と並列的に蒸留工程を行なうので、乾燥工程の終了時に
は溶剤の蒸留を完了することができる。
ゝぎ洗い工程への移行に際し、エアバランス弁を開いて
洗浄・乾燥系内と蒸留系内とを均圧化させると共に新液
流出弁を開くので、蒸留系内が常に減圧されているドラ
イクリーニング装置であってもポンプを使用することな
く新液タンク中の清浄溶剤を洗浄槽に落し込んですゝぎ
洗いを行なうことができ、かつ、新液流出弁を閉じると
きにはエアバランス弁も閉じると共に蒸留系のバキュー
ム弁を開き、すゝぎ洗い工程およびそれに続く乾燥工程
と並列的に蒸留工程を行なうので、乾燥工程の終了時に
は溶剤の蒸留を完了することができる。
【図1】図1は本発明のすゝぎ洗い工程制御方法の一例
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図2】図2は本発明を適用したドライクリーニング装
置の構成を概略的に示すブロック図である。
置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図3は図2の洗浄・乾燥系の具体例を示す系統
図である。
図である。
【図4】図4は図2の蒸留系の具体例を示す系統図であ
る。
る。
1…ドライクリーニング装置の洗浄・乾燥系、2…同じ
く蒸留系、3…窒素ガス投入弁、4…窒素ガスタンク、
5…窒素ガス発生装置、6…窒素ガス投入制御用圧力検
出手段、7…マイコン制御部、8…洗浄・乾燥系用の電
磁開閉バキューム弁、9,9′…蒸留系用の電磁開閉バ
キューム弁、10…バキュームポンプ、11…洗浄・乾
燥系の減圧制御用圧力検出手段、12…エアバランス
弁、13…洗浄・乾燥系と蒸留系とを結ぶ管路,14…
洗浄槽,15…乾燥系チャンバー,16…ベースタン
ク,17…蒸留器,18…コンデンサ,19…新液タン
ク,20…新液流出弁。
く蒸留系、3…窒素ガス投入弁、4…窒素ガスタンク、
5…窒素ガス発生装置、6…窒素ガス投入制御用圧力検
出手段、7…マイコン制御部、8…洗浄・乾燥系用の電
磁開閉バキューム弁、9,9′…蒸留系用の電磁開閉バ
キューム弁、10…バキュームポンプ、11…洗浄・乾
燥系の減圧制御用圧力検出手段、12…エアバランス
弁、13…洗浄・乾燥系と蒸留系とを結ぶ管路,14…
洗浄槽,15…乾燥系チャンバー,16…ベースタン
ク,17…蒸留器,18…コンデンサ,19…新液タン
ク,20…新液流出弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−228800(JP,A) 特開 昭61−179192(JP,A) 特開 平3−228799(JP,A) 特開 平4−122401(JP,A) 実開 昭55−128691(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 43/08
Claims (1)
- 【請求項1】 洗浄・乾燥系内を減圧した後不活性ガス
を投入して洗浄および乾燥工程を行ない、洗浄工程によ
り汚れた溶剤を蒸留系に移送し、その蒸留系内を減圧し
ながら溶剤を蒸留し、これにより得られた清浄溶剤を蒸
留系内の一部である新液タンクに貯留し、その新液タン
クに貯留した清浄溶剤を用いて次回の被洗物のすゝぎ洗
いを行なう可燃性溶剤使用のドライクリーニング装置に
おいて、前記洗浄・乾燥系と蒸留系とをエアバランス弁
を有する管路により接続し、マイコン制御による前記す
ゝぎ洗いに際し、先づエアバランス弁を開いて清浄・乾
燥系内と蒸留系内とを均圧化すると共に新液流出弁を開
いて新液タンク中の溶剤を洗浄槽中に落し込み、その溶
剤落し込み完了後エアバランス弁を閉じて蒸留系内を減
圧し、すゝぎ洗いおよびそれに続く乾燥工程と汚れた溶
剤の蒸留とを並列的に行なうことを特徴とする可燃性溶
剤使用のドライクリーニング装置におけるすゝぎ洗い工
程制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17433192A JP3172587B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 可燃性溶剤使用のドライクリーニング装置におけるすゝぎ洗い工程制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17433192A JP3172587B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 可燃性溶剤使用のドライクリーニング装置におけるすゝぎ洗い工程制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615094A JPH0615094A (ja) | 1994-01-25 |
JP3172587B2 true JP3172587B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=15976775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17433192A Expired - Fee Related JP3172587B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 可燃性溶剤使用のドライクリーニング装置におけるすゝぎ洗い工程制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3172587B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1291525A1 (de) | 2001-09-07 | 2003-03-12 | Linde AG | Verfahren zum Regeln eines Verdichtersatzes |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1295715B1 (it) * | 1997-10-14 | 1999-05-27 | Comau Spa | Dispositivo di bloccaggio utilizzabile nella saldatura di elementi di lamiera metallica. |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP17433192A patent/JP3172587B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1291525A1 (de) | 2001-09-07 | 2003-03-12 | Linde AG | Verfahren zum Regeln eines Verdichtersatzes |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0615094A (ja) | 1994-01-25 |
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