JP3165794B2 - 液体収納容器 - Google Patents
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Description
供給する液体を貯留した液体収納容器に関し、特に前記
液体噴射ヘッドに対する安定した負圧を提供可能な構成
の液体収納容器に関する。
噴射ヘッド(以下、記録ヘッドともいう。)に液体(以
下、インクともいう。)を供給する液体収納容器(以
下、インクタンクともいう。)としては、大きく分類し
て次の2つが挙げられる。
録装置本体内に内蔵され、インクタンクからインク供給
管等を本体内にはい回して記録ヘッドに結合させインク
を供給する方式がある。
となり、装置本体の小型化、低コスト化は難しい。ま
た、供給系でのインクがとぎれやすく、吐出信頼性を上
げるための吐出回復系(機構)が、大がかりなものとな
り、やはり、装置の小型化、低コスト化の達成が難しい
ばかりか、回復に要するインク消費量も多量となるた
め、廃インクの処理の問題、ひいてはランニングコスト
の増大につながる。
で、安定したメニスカスを維持させるための方法は、記
録ヘッドの位置に対して、インクタンクを下方に取り付
けることで達成することができ、簡単かつ、安定した負
圧を記録ヘッドのインク吐出口部に発生させられる。
部材として吸収体を収納し、その吸収体によってインク
を保持し、かつ、記録ヘッドのインク吐出口部で安定し
たメニスカスを維持させるインクタンクがある。この全
吸収体インクタンク方式は、吸収体が最大保持可能なイ
ンク量よりもやや少ないインクを保持させて、大気連通
部側の吸収体内部にメニスカスを発生させることによ
り、インク供給部で所定の内部負圧を発生させているの
で、インクタンクの毛細管力を大気連通部側の吸収体内
部のメニスカスと記録ヘッドの吐出部とのインク水頭差
を考慮して調整しておくことにより、記録ヘッドの吐出
部での安定したメニスカスを維持することが可能であ
り、安定したインクの吐出が可能である。しかしなが
ら、従来公知の全吸収体インクタンク方式は、インクタ
ンク容積に対する保持可能なインク量(インク保持比
率)が少なく、インクタンクが記録ヘッドとともに記録
紙に対向して記録走査することを考えると、記録装置本
体の小型化や、ランニングコストの低減化の上で改善す
る課題となっていた。特に、印字姿勢可変型のインクジ
ェット記録装置では小型化が重要な要素であり、安定し
た内部負圧を発生でき、かつ、インク保持比率の高い方
式が必要となっている。
るいは特開昭59−98857号公報には、インクタン
ク内にバネで付勢したインク袋を用いたバネ袋インクタ
ンク方式が開示されている。バネ袋方式はバネ力を用い
てインク供給部での内部負圧を安定して発生させている
点で優れているが、所定の内部負圧を得るためのバネ形
状の制約や、インクタンクに袋を固定する工程がやや複
雑になり製造コストが高いこと、さらには薄型のインク
タンクではインク保持比率が小さくなるなどの問題点も
多い。
は、インクタンク内を複数のインク室に区切り、互いに
負圧発生可能な細孔で互いに連通させた区分インク室イ
ンクタンク方式が開示されている。本件開示の区分イン
ク室方式はインク室を互いに連通させている細孔の毛細
管力によってインク供給部での内部負圧を発生させてい
る方式である。区分インク室方式はバネ袋方式に比べて
インクタンクの構成が簡略化できるので製造コストの面
で有利であることと、インクタンクの形状に機構的な制
約が少ない点で有利である。しかしながら、上述件開示
の区分インク室方式ではインクタンクの保持姿勢を変え
るとインク残量によっては細孔部のインクがない状態と
なることがあり、細孔による内部負圧が不安定となりイ
ンク漏れが発生する場合もあり、インクタンク取り扱い
上の制約が大きい。
に各種のインクタンク形態における技術課題を改善しよ
うとなされたものであって、区分インク室インクタンク
方式を改良して、取り扱い性の優れた、インク保持比率
の高い、かつ環境変化に対して、インク漏れのない、か
つ、負圧特性を安定化させて、インクの吐出特性に影響
を与えずに、記録ヘッドに安定したインク供給を行なう
インクタンクの形態を実現することを目的としている。
達成するために提案されたもので、大気と連通する大気
連通部と、液体噴射ヘッドに液体を供給するための液体
供給部とを備え、内部に負圧発生部材を収納した負圧発
生部材収納室と、前記負圧発生部材収納室と連通路を介
して連通するとともに、前記連通路を除いて実質的に密
閉である液体収納室と、前記負圧発生部材収納室の前記
連通路から上方へ延在する壁と、を有する液体噴射ヘッ
ド用の液体収納容器であって、前記連通路の上方側を大
気の前記液体収納室への移動に寄与する第1領域とし
て、前記連通路の下方側を前記大気の導入に応じた前記
液体の前記負圧発生部材収納室への移動に寄与する第2
領域として区分したことを特徴とする。
は、前記壁の途中から前記第1領域に向って構成された
大気導入路を有している。
の上端とを結ぶ経路には前記負圧発生部材が介在してい
る。
ク供給時に大気を前記連通路に強制的に導入すること
で、前記連通路におけるメニスカスを安定かつ、すみや
かに破断させてインク収容部のインクとの気液交換を良
好に行わせる。
ことで、気液交換動作がよりスムーズに行なえる。
記録装置の記録ヘッド、インクタンク、キャリッジの結
合の状態を示す断面図である。本実施例における記録ヘ
ッド20は電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生
じせしめるための熱エネルギーを生成する電気熱交換体
を用いて記録を行なうバブルジェット方式のものであ
る。図1において記録ヘッド20の主たる構成はすべて
ヘッドベースプレート111に設けた位置決め用の突起
111−1、111−2を位置決め基準としてヘッドベ
ースプレート111上に接着ないしは圧着して積層配置
されて成る。ここで、図1の面内上下方向はキャリッジ
HCのヘッド位置決め部104と突起111−2とで位
置決めされる。更に、図1の横断図の垂直方向は、突起
111−2の一部がヘッド位置決め部104を覆うよう
に突出し、該突起111−2の切り欠き部(不図示)と
ヘッド位置決め部104とで位置決めされる。ヒータボ
ード113はSi基板上に複数の列状に配された電気熱
変換体(吐出ヒータ)と、これに電力を供給するアルミ
ニウム等の電気配線とが成膜技術により形成されてな
り、本体装置からの電気信号を受け取るパッドを端部に
配した配線を有するヘッドフレキシブル基板(以下、
「ヘッドPCB」という。)105に対して、それぞれ
の配線を対応させてワイヤボンディングにより接続され
ている。吐出ヒータに対応して複数のインク流路を各々
区分するための隔壁や流路を介して交換インクタンク1
からインクを導入してインク流路に供給する共通液室と
複数の吐出口を形成するオリフィスとをポリサルフォン
等で一体成型した溝天板112をヒータボード113に
不図示のバネで押圧するとともに封止剤を用いて圧着固
定及び封止してインク吐出部を形成している。
は、交換インクタンク1と結合可能とするために、本実
施例においてはヘッドPCB113及びヘッドベースプ
レート111に設けた穴を通ってヘッドベースプレート
111の反対側へ貫通させるとともに、貫通部でヘッド
ベースプレート111に接着固定されている。また、流
路115のインクタンク1と結合する側の端部には吐出
部へのゴミや不如意の気泡などの流入を防止するための
フィルタ25が設けてある。
手段103とにより記録ヘッド20と結合され、インク
供給部のインク吸収体が流路115の先端に設けたフィ
ルタ25と接することにより機械的に結合がなされる。
結合後、記録装置本体の記録ヘッド吸引回復ポンプ50
15などを用いて、記録ヘッド20に交換インクタンク
1から強制的にインクを供給充填することでインク結合
を行なう。
録ヘッド20及び交換用インクタンク1が結合されると
ともに、同一方向で記録ヘッド20とキャリッジHCと
が機械的及び電気的接続がなされることになるので、ヘ
ッドPCB105上のパッドとヘッド駆動電極102と
の位置決めも確実に行なわれる。
できるように交換インクタンク外壁との接合部を広めに
取れるように、本実施例ではやや太い弾性体リングで構
成している。
ンクタンク1と記録ヘッド20とを十分に結合させた上
で交換インクタンクを付勢することで、キャリッジと記
録ヘッドと位置決めを簡単な構成で確実に行なうととも
に、記録ヘッドと交換インクタンクとを本体外で簡単に
結合した上でキャリッジに装着するようにしたので交換
操作を容易にすることができた。また、本実施例では、
キャリッジ(記録装置本体)と記録ヘッドとの電気的接
続も同時に行うように構成したので、記録ヘッド・交換
インクタンクの交換時の操作性も良好であるが、電気的
接続を別途コネクタ接続方式などにして、記録ヘッドの
位置決めと交換インクタンクとの結合をより確実なもの
とするための構成自由度を高くするのも良い。
記録装置における記録ヘッドの配置及び動作を説明する
ために、横置き印字姿勢の図4を用いて記録装置の動作
を説明する。図4で、記録媒体Pをプランテンローラ5
000を用いて紙面下方から上方へ案内し、紙押さえ板
5002でキャリッジ移動方向にわたってプランテン5
000に対して押圧する。キャリッジHCは、キャリッ
ジ移動ピンをそのらせん溝5004にはめ込んで、それ
自身が回転することで駆動源として動作するリードスク
リュー5005とリードスクリューに平行に配置された
スライダ5003とに支持係合されてプランテンローラ
5000上に案内された記録媒体Pの記録面に沿って左
右に往復動する。リードスクリュー5005は駆動伝達
ギア5011、5009を介して駆動モータの正逆回転
に連動して回転駆動制御される。5007、5008は
フォトカプラでキャリッジのレバー5006のこの域で
の存在を確認してモータ5013の回転方向切換等を行
なうためのホームポジション検知手段である。
ャリッジの移動にタイミングを計って記録ヘッドに送ら
れ、所定の位置でインク滴を吐出させて記録を行なう。
5016は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部
材5022を支持する部材で、5015はこのキャップ
内を吸引する吸引手段で、キャップ内開口5023を介
して記録ヘッドの吸引回復を行なう。5017はクリー
ニングブレードで、5019はこのブレードを前後方向
に移動可能にする部材であり、本体支持板5018にこ
れらは支持されている。吸引手段、ブレード等は、この
形態でなくとも良く、周知のものが適用可能なことはい
うまでもない。また、5012は、吸引回復動作のタイ
ミングを決めるためのレバーで、キャリッジと係合する
カム5020の移動に伴って移動し、駆動モータからの
駆動力がクラッチ切換等の公知の伝達手段で移動制御さ
れる。これらの回復手段は、キャリッジがホームポジシ
ョン側領域にきたときにリードスクリュー5005の作
用によって、それらの対応位置で所望の処理が所定のタ
イミングで行なえるように構成されている。
施例を詳細に説明する。
ンクの構成及び動作原理を説明する。
の本体は、インクジェット記録ヘッドと連結するための
開口部2を持ち、負圧発生部材3を収容した負圧発生部
材収容部4と該負圧発生部材収容部にリブ5を介して隣
接し、インクタンク底部11の隙間部8を介して連通し
たインク9を収容するインク収容部6とからなる。
クタンク1にインクジェット記録ヘッド20へインク9
を供給するジョイント部材7が挿入され、負圧発生部材
3に圧接してインクジェット記録装置が稼動可能な状態
になったときの模式断面図である。尚、ジョイント部材
7の端部にはインクタンク内のゴミを排除するためにフ
ィルター25が設置されている場合もある。
クジェット記録ヘッド20のオリフィスからインクが吐
出され、インクタンク1にインク吸引力が発生する。イ
ンク9はこの吸引力によりインク収容部6からリブ端部
Bとインクカートリッジ底部11との間であって、イン
ク収納部6と負圧発生部材収容部4とを連通する隙間部
8を通り、負圧発生部材収容部4へ、負圧発生部材3を
通ってジョイント部材7内に引き込まれインクジェット
記録ヘッド20へ供給される。これにより隙間部8以外
は密閉しているインク収容部6の内部の圧力が低下し、
インク収容部6と負圧発生部材収容部4との間に圧力差
を生じる。記録が継続すると、その圧力差は上昇を続け
るが、負圧発生部材収容部4は大気連通孔13により大
気に開放されているため、空気は負圧発生部材3を通っ
てリブ端部Bとインクカートリッジ底部11との隙間部
8からインク収容部6に入る。この時点で、インク収容
部6と負圧発生部材収容部4との間の圧力差が解消され
る。インクジェット記録中はこの動作が繰り返され、あ
る一定の負圧がインクカートリッジ内に得られる。ま
た、インク収容部6内のインク9は、インク収容部6内
の壁面に付着するインク9以外は、ほぼ全て使用できる
ためインク使用効率が向上する。
クの動作原理(1)を元に、本インクタンクの動作原理
を説明するための簡単なモデルを図10に示し、より詳
細な動作原理(2)を述べる。
インク収容部6に相当し、インクが入っている。10
2、103−1、103−2は負圧発生部材3を機能面
から模式的に表わした毛細管であり、そのメニスカスの
力により、インクタンク内に負圧を発生させる。107
はジョイント部材7に相当し、図示されないインクジェ
ット記録ヘッドと結合されており、この領域はインクタ
ンクからインクを供給するインク供給部に相当する部分
であり、オリフィスからインクが吐出されることで、イ
ンクの流れQが生じる。
インクが十分充填された状態から、負圧発生部材中の供
給可能なインク及び、インク収容部から、少しインクを
消費した状態に相当し、記録ヘッドのオリフィスでの水
頭圧とインク収容部106内での減圧状態と、102、
103−1、103−2の毛細管力が釣り合った状態で
ある。インク供給部から、インク供給がなされると、1
03−1、103−2の毛細管の高さはほとんど変化せ
ず、インク収容部106からインクが隙間部8に相当す
る108を通り消費される。その際のインク収容部10
6での負圧の増大により、102の毛細管のメニスカス
が変位して、気泡形状となり、更に、そのメニスカスが
破れることで、大気が気泡として、インク収容部106
内に取り込まれる。これにより103−1、103−2
の毛細管の高さを変化させずに、すなわち負圧発生部材
中のインク分布はほとんどが変化せずに、ほぼ内圧の平
衡を維持したまま、インク供給分だけ、インク収容部1
06からインクが消費されるのである。
け、インク供給がなされると、その体積分の変化が10
2の毛細管で、メニスカスの変位として生じ、その際の
メニスカスの表面エネルギーの変化分が圧力損失分とし
て、インク供給部の負圧を増大させるのだが、メニスカ
スが破断されて、気泡としてインク収容部内に取り込ま
れ、ついに気泡とインクが交換されることで、メニスカ
スも元に戻って、インク供給部の内圧も、102の毛細
管力によって所定の内圧に維持されるのである。
ク供給部における内圧がインク供給量(消費量)に応じ
て変化する様子を示すものである。初期状態(図14)
では、上述のように負圧発生部材収容部からのインク供
給が始まる。すなわち、インク室壁下端部、すなわち隙
間部8にメニスカスが形成されるまで負圧発生部材収容
部に存在しているインクが供給されるので、従来の全吸
収体方式のインクタンクと同様に負圧発生部材収容部内
の圧縮インク吸収体のインク上面(気液界面)の毛細管
力とインク自身の水頭圧とのバランスによってインク供
給部の内圧が発生している。インク供給(消費)に伴っ
て負圧発生部材収容部のインクが減少して上述のごとく
インク室下端部に気液界面が形成される状態(図15)
となるとインク収容部からのインク供給が始まり、イン
ク室下端部近傍の圧縮インク吸収体の毛細管力によって
インク供給部の内圧が維持されるようになり、インク収
容部からインクが供給されている間はほぼ一定の内圧を
保持する。インクが更に消費されてインク収容部のイン
クがほぼ消費されてインク室壁下端部よりインク収容部
のインク液面が低くなると(図16)、インク収容部に
大気が一気に供給され、インク収容部が大気と完全に連
通し、インク収容部に残余していた若干のインクが負圧
発生部材収容部の圧縮インク吸収体に吸収されて負圧発
生部材収容部内のインクが増量するためインク上面(気
液界面)がやや上昇する分だけインク供給部の内圧がや
や正方向に変化する。更に、インクが消費されると負圧
発生部材収容部のインクが再び消費されはじめるが、イ
ンク供給部より気液界面下がると記録ヘッドに大気が供
給され始めるのでインク供給の限界となり(図17)、
インクタンクの交換が必要となる。
時に前述の記録装置本体の吸引手段で吸引回復を行い、
結合時に発生するインク流路中の気泡を除去するととも
に若干のインクをインクタンクから流出させることで、
初期から安定したインク内圧を維持することが可能であ
り、負圧発生部材収容部のインクを初期及び交換直前に
消費する場合においても、図11に示したインク安定供
給期間で記録特性になんら問題はなく、良好な記録が行
えた。
給されるためには、次の重要なポイントがあることが分
かった。
インクと大気とのメニスカスが形成されている必要があ
ることである。そうでないと、メニスカスを変位させ
て、インク収容部まで移動させるために、インク供給部
の内圧をかなり大きい負圧にするまで、インクを供給し
なければならない。そうなると、高周波数での駆動が難
しくなり、高速印字を行うためには不利なものとなる。
のインク供給部における内圧がインク供給量(消費量)
に応じて変化する様子を示すものであり、インク供給を
行わない状態での、いわゆる静負圧と、インク供給を行
っている状態の、いわゆる動負圧を示している。
ンクを供給する際の圧力損失であり、先に説明した、メ
ニスカス変位の際に生ずる負圧が大きな比率をしめるも
のである。
断をすみやかに行わせることが本発明のポイントであ
り、そのための手段は、大気を隙間部8の近傍に強制的
に導入する大気導入路を設けることであり、以下にその
実施例を示す。
を示したもので、この図をもとに詳細に説明する。イン
クタンクの負圧発生部材3はウレタンフォーム等の吸収
体であるが、この吸収体3が負圧発生部材収容部4に納
入した際に、負圧発生部材収容部4のリブ5と吸収体3
との間に大気導入路14となる隙間を形成しており、リ
ブ端部Bとインクタンク底部11との隙間部8の近傍に
まで、その隙間部として大気導入路14が伸びている形
状となっている。そして、大気連通口を介して大気と連
通している。このためインク供給部2からインク9を供
給しはじめると、吸収体3からある程度のインクを消費
して、インク供給部2の内圧が所定の負圧に達すると、
図3に示すようなインク面を吸収体3中に安定して形成
し、隙間部8の近傍でインクと大気の間でメニスカスを
形成する。そして、この状態に至ると、その後のインク
9の供給により、すぐに隙間部8でのメニスカスの破断
を行わせることができる結果、圧力損失△Pをあまり大
きな値にさせることなく安定してインクを供給すること
ができるため、吐出安定性の良い、しかも高速印字が可
能となった。
毛細管力(あるいはインク−負圧発生部材界面でのメニ
スカス力)などが発現され、インクジェット記録ヘッド
からインクが漏れることを抑制する。
クジェット記録装置に対応するために各色(例えばブラ
ック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色)のインクを
それぞれ個別のインクタンクに収容して使用することが
できる。また、個別のインクカートリッジを一体化させ
てインクタンクとしても良く、あるいは、使用頻度の高
いブラックインク用の交換型インクカートリッジと、他
のカラーインク一体化交換カートリッジを分離した交換
型インクカートリッジとしても良い。これらの組み合わ
せはインクジェット装置に合わせて任意である。
ェット記録ヘッドにおける負圧を制御するためには、負
圧発生部材3の選定、形状、寸法はもとより、リブ端部
Bの形状、寸法、リブ端部Bとインクタンク底部11と
の間の隙間部8の形状、寸法、負圧発生部材収容部4と
インク収容部6の容積割合、ジョイント部材7のインク
タンクへの挿入量、形状、寸法、フィルター25の形
状、寸法、目の荒さ及びインクの表面張力などを最適化
することが好ましい。
自身、液体(インク)の自重及びわずかな振動に対して
もインクを保持する能力を有するものであれば従来公知
の部材が使用できる。例えば、繊維を網状に網込んだ綿
状体や連通孔を有する多孔質体などがあげられる。イン
ク保持力及び負圧発生などが調整容易なポリウレタンフ
ォームなどのスポンジが好ましい。特に、フォームの場
合には、フォーム製造時に所望の多孔密度となるように
調整できるので好ましい。尚、フォームを熱圧縮処理を
して更に多孔密度を調整した場合には、加熱による分解
物が発生し、インク物性を変化させ、記録品位に悪影響
を及ぼす場合があるので、洗浄などの処理が必要とな
る。また、各種インクジェット記録装置に対応したイン
クカートリッジを製造するためそれに応じた多孔密度の
フォームが要求されるが、熱圧縮を施していない特定の
セル数(1インチ当りの空孔の数)を持つフォーム材を
所望の寸法にカットし、負圧発生部材収容部4に圧縮挿
入し、多孔密度、毛細管力を調整することが好ましい。
化)密閉系のインク収容部6を持つインクカートリッジ
(インクタンク)においては、インクジェット記録装置
内に装填された状態での外部環境変化(温度上昇、ある
いは気圧低下)に対しては、インク収容部の空気膨張に
より(インクの膨張もある)、インク収容部6に残存し
ているインク9をインク収容部6外へ押し出し、その結
果インクタンクの外へのインク漏れ発生の可能性があ
る。しかしながら、本発明のインクカートリッジにおい
ては、最悪想定される環境状態に応じた密閉系インク収
容部6の空気膨張体積(僅かではあるがインク膨張分も
含む)を予想し、それに伴うインク収容部6からのイン
ク移動量分を負圧発生部材収容部4にあらかじめ持たせ
ることが好ましい。尚、大気連通孔13の設置位置は、
負圧発生部材収容部4側のインク供給口2としてのジョ
イント開口部より上部ならば特に指定はしないが、環境
変化時の負圧発生部材3中のインクの流れをジョイント
開口部から離すために、ジョイント開口部から遠い位置
にあるのが好ましい。また、大気連通孔13の数及び形
状、大きさなどはインクの蒸発を考慮して任意に設定す
ることができる。
カートリッジ単独の物流時においては、ジョイント開口
部及び又は、大気連通孔13をシール材などで密閉して
インクの蒸発やインクカートリッジ内の空気膨張に備え
ることが好ましい。シール材としては、包装分野におい
てバリヤー材と称される単体層のバリヤー及び数層のプ
ラスチックフィルムの複合化及びこれらと紙、布などの
補強材またアルミニウム箔などを複合化した複合化バリ
ヤー材を使用することが好ましい。インクカートリッジ
本体材質と同様な材質をバリヤー材の接着層とし、熱な
どで溶着することによって密閉性を上げることがより好
ましい。
蒸発あるいは、外部大気からの空気の流入を抑制するた
めには、インクカートリッジを挿入後は包材内の空気を
脱気してから密閉する包装形態をとれば効果的である。
包材としては、気体透過度及び液体透過度を考慮し、上
記シール材同様バリヤー材から選択することが好まし
い。
って、インクカートリッジ単独の物流は、インク漏れな
どもなく、非常に信頼性の高いものとなる。
は、従来成形品に用いられるいかなる材料であってもよ
いが、インクジェット用インクへの影響がないような材
料あるいは、影響がないように処理された部材から選択
する必要がある。また、インクカートリッジの生産性を
考慮することも必要となる。例えば、インクカートリッ
ジ本体をインクカートリッジ底部11部分とその上部部
分とに分割して樹脂材料にてそれぞれを一体成形し、負
圧発生部材3を挿入後、インクカートリッジ底部11部
分とその上部部分を溶着してインクカートリッジ本体を
製造することができる。樹脂材料に透明あるいは、半透
明なものを選択すればインク収容部のインクはインクカ
ートリッジ外部から視認することができるので、インク
カートリッジの取り替え時期を目視にて判断することが
できる。また、上記シール材などの溶着を容易にするた
めに図のような凸部を設けることが好ましい。更に、イ
ンクカートリッジ本体外面にシボなどの加工を施すこと
もデザイン上好ましい。
もが使用できる。尚、インクの充填にタンク本体のいず
れかにインク充填口を設けることは他のインクカートリ
ッジ開口部を汚すことがないので好ましい。インク充填
後のインク充填口は、プラスチックあるいは、金属材料
にて栓することが好ましい。
発明の範囲から逸脱することなく各種の変形を行うこと
ができる。
ジ)は、交換型として使っても良いし、記録ヘッドと一
体化させたものであっても良い。
による交換タンクの自動検知あるいは、ユーザー自身に
よる吸引等の回復動作をすることが好ましい。
に、4つの記録ヘッドが一体となって構成された記録ヘ
ッド20に、Bk(ブラック)1a、C(シアン)1
b、M(マゼンタ)1c、Y(イエロー)1dの4色の
交換インクタンクを結合させて記録を行うインクジェッ
トプリンターとして使っても良い。
例をインクタンクのインク供給部における内圧がインク
供給量に応じて変化する様子を交えながら示す。
が設けられておらず、負圧発生部材収容部内には、ほぼ
均一なポアサイズ分布の吸収体が内蔵されている。
容部内にはインクがほぼ充填された状態であり、負圧発
生部材収容部内にも、ある程度のインクが充填されてい
る。この状態から、インク供給が始まると、まず、負圧
発生部材収容部からのインクが供給されるので、負圧発
生部材収容部内の吸収体のインク上面(気液界面)の毛
細管力とインク自身との水頭圧とのバランスによってイ
ンク供給部の内圧が発生しているが、インク供給が進む
につれ、インク上面が降下していくため、その高さに対
して、ほぼ直線的に負圧が増大していく。図13のaの
状態となる。このまま、インク供給に伴って、インク室
の下端部である隙間部に気液界面(メニスカス)が形成
される状態にならないと、インク供給部の負圧はどんど
ん高まってしまう。
た状態になるまでに、吸収体内でのインク面は、かなり
下降してしまい、場合によってはヘッドとのジョイント
部よりも液面が下降してしまう。
むこととなり、吐出が不安定となり、不吐出に至ってし
まう。
供給部の内圧は図13のbの状態のように、隙間部の吸
収体のポアサイズによって決まる一定の負圧を越えて、
更に大きくなる場合もある。これは、吸収体はその周囲
を負圧発生部材収容部の内壁によって、多少圧縮されて
いるが、隙間部においては壁が存在しないので、圧縮さ
れていないため、その周囲に比べて圧縮率が若干小さい
ため、ちょうど図12で示したモデルのような状態とな
っていると考えられる。
からインクを消費した状態である。この状態から、更に
インクを供給すると、吸収体のポアサイズがR2 、R
3 、R4 の中で一番大きいR4 の部分のメニスカスがR
3 、R4 の部分に比べて大きく変位移動し、引き続き隙
間部の近くにまで来ると、急にメニスカス力が弱まるた
め、インク収容部側にまでメニスカスが移動して、その
メニスカスが破断することで、大気がインク収容部にと
り込まれる。この時には、R2 の部分からだけではな
く、R3 、R4 の部分からも少しインクが消費される。
この際のメニスカスの移動の際の圧力損失△Pは比較的
大きなものとなる。
も、復帰の際の勢いにより、再び元の位置に近い所でメ
ニスカスを形成するため、しばらくはこのまま圧力損失
の高い状態となる。
R1 の部分に安定するまで、同様なことを繰り返し、一
旦、隙間部でメニスカスが安定すると、隙間部のポアサ
イズR1 で決まる負圧になるまで気泡がインク収容部に
入り安定する。
り、インク収容部及び吸収体の双方からインクを消費し
ている状態である。このように、大気導入路が設定され
ないと、前記のようにインク供給部における内圧が安定
されないで、インク供給時の圧力損失△Pも大きくなる
ため、吐出特性が悪化し、高速印字が難しくなる場合が
ある。
た。
圧発生部材収容部4内側に、2本のリブ61を設けた。
リブ61はインクタンクの天井部分から隙間部8の近傍
にまでわたって設けられている。リブの間と吸収体3で
挟まれた部分が大気導入路14となる。
の下端Bよりも上に位置するようにすることで、単に直
方体形状の吸収体3を負圧発生部材収容部4内に挿入す
るだけで、隙間部8を吸収体3でカバーすることができ
るため、簡単にかつ安定した大気導入路14を隙間部8
の極く近傍まで導く構成とすることが可能となる。尚、
リブ61の天井部分の接点と大気連通孔13との間は、
吸収体3が介在している。
ところ、印字によるインク供給によって、素早く、図5
に示すようなインク面及びメニスカスを形成して、しか
も、歯切れの良い、メニスカス破断による気泡とインク
の交換が行われるため、圧力損失の少ないインク供給が
行えるようになり、高速印字を安定して行うことが可能
となった。
の構成を示し、実施例2におけるリブ61と同様のリブ
71を更に増して、大気導入路14の数を増して、か
つ、そのリブ71を負圧発生部材収容部の天井にも設け
た。尚、天井部分に設けられたリブ71の端部と大気連
通孔13との間には吸収体3が介在している。
気連通口13から、隙間部8の近傍まで安定して確保す
ることが可能となり、実施例1、2同様、圧力損失の少
ないインク供給が行えるようになり、高速印字を安定し
て行うことが可能となった。
た位置に設けても、大気の導入がスムーズに行うことが
可能となる。
た。
様、ついたてリブ5にリブ81を設けることで、大気導
入路14を形成しているものであるが、リブ81をつい
たてリブ5に対して非対称に構成することにより、イン
ク収容部6から隙間部8を通って負圧発生部材収容部4
に移動するインク9の流れる通路と、そのインク9の流
れと相補的に発生する、大気導入路14から隙間部8を
通って、インク収容部6に入り込む大気の流れの通路
を、中心線Aに対して、それぞれ独立別個にすること
で、入れ換えのための圧力損失を小さくする効果があ
る。
のための圧力損失△Pは、約半分となった。
た、インクの吐出を行うことが可能となった。
例を示す。
圧発生部材収容部の内壁の上側にまで伸ばしていたが、
本実施例では、そこまで伸ばさず短いものとしている。
体の上部が圧縮されるのを防ぎ、圧縮された部分で、メ
ニスカス力が発生する危険性を防ぎ、負圧のコントロー
ルをより安定したものにすることができる。
インクタンク中における、負圧発生部材3である吸収体
中のインク液面から、安定したインク液面に移行するま
では、吸収体中のインクを消費するようにする。すなわ
ち、大気導入路14を通した早すぎる気液交換を促す
と、インク収容部6からインクが消費される結果、吸収
体3からのインクの消費が少なくなってしまうため、気
圧変動等の環境変化時に、インク収容部6からのインク
が、負圧発生部材収容部4へ移ることが可能なインク量
が制限されるため、吸収体3のインク漏れに対するバッ
ファー効果が半減するという弊害が発生する。そこで、
本実施例では、インクが吸収体3中で、ある程度消費さ
れてから、大気導入がされるように、大気導入路14を
設置して、吸収体3中のインク液面をコントロールし、
インク漏れに対するバッファー効果を高めた。
のインク液面レベルが安定的に維持することが可能とな
り、インク収容部6内のインク9が消費される間、ほぼ
一定の負圧(水頭差)を発生させることになる。これに
より、ヘッドに対する負圧を安定化でき、吐出口からの
インクの吐出を安定させられる。
てリブに溝100を設けることで形成する。
3の圧縮率のひずみが少なくなるため、負圧のコントロ
ールがしやすいため、安定してインクを供給できる。
る。
が、異なるところは大気導入路14はリブ下端Bまで、
つき抜けた構成となっていることである。
る初期のインクタンク中における吸収体3中のインク液
面から、大気導入路14の上端部Cの高さの安定したイ
ンク液面に移行するまでは、吸収体中のインクを消費す
るようにして、その後は大気導入路14を通して気液交
換を行いながら、インク収容部6のインク9を消費して
いくが、大気導入路がリブ下端Bまでつき抜けているた
め、図20のようなモデルとして、考えることができる
挙動となる。
模式的に表わすと図20のような毛細管と考えられ、大
気導入路14は上端部Cの部分から、リブ下端Bまで継
っており、大気導入路14は、上端部Cの部分から上側
では再び、毛細管と継っていると考えられる。
液面は、インクが消費される初期のインクタンク中で
は、ある程度の高さになっているが、インクが消費され
るに従って徐々に、その液面が下がっていき、それに従
い、インク供給部6における内圧(負圧)は徐々に大き
くなっていく。
端部Cの部分の高さまで、インクが消費されると、イン
ク液面は毛細管中のDの位置でメニスカスを形成してい
る。更にインクが受給・消費されると、再びインク液面
すなわち、メニスカスが下降するが、Eの位置まで来る
と、大気導入路14中のインク液面のメニスカス力は急
激に弱まるため、一気に大気導入路14中のインクが消
費されるようになるため、その後、この位置で、インク
収容部のインクが消費されるようになる。すなわち、気
液交換が行なわれるようになる。よって、インク消費中
はインク液面が上端部Cの高さのわずか下方の位置Cで
安定するため、インク供給部6での内圧は安定領域に入
るのである。そして、インク供給が停止すると、毛細管
中のメニスカスはEの位置から再びDの位置に戻り安定
する。
て、消費するまで、吸収体3中のインク液面はDとEの
間を往復する。
費するようになるため、再び、インク供給部2の内圧
(負圧)は増大していき、インク切れとなる。
吸収体3の毛細管力(すなわち、吸収体がインクを吸い
上げることができる高さに相当する)から吸収体3中の
インク液面の高さ分の差として得られるため、上端部C
の高さを、インク供給部2に対して、高く設定する必要
があることから考えると、吸収体3のポアサイズをある
程度、小さくする必要がある。
高く設定する理由は明白であり、インク供給部2よりイ
ンク液面が低くなると、大気をとり込んでしまって吐出
不良を引き起こすためそれを防止するためである。
すなわち環境変化による、インクタンク内の内圧変化
で、インク収容部6から吸収体3側へインクがあふれた
際のバッファの余地が少なくなるためである。そこでC
の高さから上の吸収体3部の容積は、インク収容部6の
容積の半分程度に設定している。
る。
すると、インク供給部2における内圧(負圧)は、吸収
体3の毛細管力、すなわちインク供給部2の高さから吸
い上げることができる高さH1から、インク供給部2の
高さからすでにインクが吸い上げられている高さH2の
差すなわちH1−H2によって決まるのである。
上げる力がH1=60mmで、インク供給部2から大気
導入路14のCの部分の高さがH2=15mmであれ
ば、インク供給部の内圧はH1−H2=60mm−15m
mとなり45mmAqとなるのである。
費されるに従いその液面の高さが下がるに従い、ほぼリ
ニアに内圧(負圧)は下がっていくのである。
ば、安定した負圧によるインク供給を行うことができ
る。
容易に作成することができるため大量に安く作成するこ
とが可能となった。
面が大気導入路14の所まで、すなわち上端部Cの所ま
で来ると、すなわち、インク液面が図20のEの状態に
なると大気導入路14中のインクはメニスカス保持でき
なくなるため、吸収体3側に吸収され大気の通路が形成
され一気に大気導入による気液交換が行なわれ、一方、
吸収体3側に吸収されたインクにより吸収体3の液面が
再び上昇することで液面がDの状態となり、気液交換が
停止する。この状態では、大気導入路14中にはすでに
インクはなく、モデル図として書いた大気導入路14の
上の吸収体3は、単純に弁として機能しているのであ
る。ここで、大気導入路14の上端部Cと大気連通孔1
3との間には負圧発生部材が介在した構成となってい
る。
れば、吸収体3の液面が少し下がり、そのため弁が開く
ことになるため、一気に気液交換が行なわれインク収容
部6側のインクが消費されるようになり、インク消費が
終了すれば、吸収体3の液面が、吸収体の毛細管力によ
って上昇するが、Dの位置まで来ると気液交換が停止す
るため、その位置で液面が安定することになるのであ
る。
の高さ、すなわち、上端部Cの高さによって安定して制
御でき、かつ、吸収体3の毛細管力、すなわち、インク
の引き上げ高さはあらかじめ調整すれば、簡易にインク
供給部2の内圧を制御することが可能となるのである。
圧の変化によって、インク収容部から、吸収体側へあふ
れるインクを保持するために、吸収体の毛細管力、すな
わち、インク引き上げ高さを大きくしておくことで、イ
ンク9がインクタンクからあふれたり、インク供給部2
が正圧になるのを防ぐのである。
大気の移動と液体の移動に寄与する領域を区分したこと
で、インク供給時にインク収容部中のインクと大気と
が、安定かつ、すみやかに気液交換されることが可能と
なり、その結果、インク供給部における内圧を安定して
制御することが可能となり、記録ヘッドにおける吐出安
定性の良い、しかも、高速印字が可能となった。
ンク内の圧力変化に対しても、インク漏れが発生するこ
とのない、インクタンクを提供することが可能となっ
た。
略図である。
概略図である。
る。
図である。
略図である。
示す概略図である。
略図である。
示す概略図である。
して示す図である。
様子を示す特性図である。
して示す図である。
様子を示す特性図である。
態を示す図である。
可能とした形態を示す斜視図である。
を示す概略図である。
して示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 大気と連通する大気連通部と、液体噴射
ヘッドに液体を供給するための液体供給部とを備え、内
部に負圧発生部材を収納した負圧発生部材収納室と、 前記負圧発生部材収納室と連通路を介して連通するとと
もに、前記連通路を除いて実質的に密閉である液体収納
室と、 前記負圧発生部材収納室の前記連通路から上方へ延在す
る壁と、 を有する液体噴射ヘッド用の液体収納容器であって、 前記連通路の上方側を大気の前記液体収納室への移動に
寄与する第1領域として、前記連通路の下方側を前記大
気の導入に応じた前記液体の前記負圧発生部材収納室へ
の移動に寄与する第2領域として区分したことを特徴と
する液体収納容器。 - 【請求項2】 前記壁と前記負圧発生部材との間には、
前記壁の途中から前記第1領域に向って構成された大気
導入路を有していることを特徴とする請求項1に記載の
液体収納容器。 - 【請求項3】 前記大気連通部と前記大気導入路の上端
とを結ぶ経路には前記負圧発生部材が介在していること
を特徴とする請求項2に記載の液体収納容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12101797A JP3165794B2 (ja) | 1992-07-24 | 1997-05-12 | 液体収納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12101797A JP3165794B2 (ja) | 1992-07-24 | 1997-05-12 | 液体収納容器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4198681A Division JP2683187B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 液体収納容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044461A JPH1044461A (ja) | 1998-02-17 |
JP3165794B2 true JP3165794B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=14800750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12101797A Expired - Fee Related JP3165794B2 (ja) | 1992-07-24 | 1997-05-12 | 液体収納容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3165794B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-12 JP JP12101797A patent/JP3165794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1044461A (ja) | 1998-02-17 |
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