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JP3035979U - 銀行の現金自動取引装置 - Google Patents

銀行の現金自動取引装置

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Publication number
JP3035979U
JP3035979U JP1996005909U JP590996U JP3035979U JP 3035979 U JP3035979 U JP 3035979U JP 1996005909 U JP1996005909 U JP 1996005909U JP 590996 U JP590996 U JP 590996U JP 3035979 U JP3035979 U JP 3035979U
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JP
Japan
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bank
transfer
issuing company
account
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JP1996005909U
Other languages
English (en)
Inventor
優 矢野
Original Assignee
有限会社アクティ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】会員カードを用いて、容易に簡便に、より迅速
に、しかも正確に、会員カード発行元会社の指定する口
座に、借入れ金を返済(振込)することのできる銀行の
現金自動取引装置を提供する。 【解決手段】振込モード7をガイド表示させ、その振込
モード7が選択操作されたときには、読み込んだ会員カ
ード8に予め発行元として記憶された会員カード発行元
会社のホストコンピュータ11から、この会員カード発
行元会社の指定口座情報を受け取って、この指定口座に
振込を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、会員カードを用いて、会員カード発行元会社の所定の指定口座に振 込みを行う銀行の現金自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、銀行業務の省力化を図るため、キャッシュカードにより、銀行口座への 入金と引き出しを行う現金自動取引装置(本願明細書においては、現金自動預入 払出機(ATM)及びこれに類似した装置の総称である。)が広く普及している 。しかしながら、現在のところ、このようなキャッシュカードを他行(本願明細 書においては、キャッシュカードの発行された銀行口座のある銀行以外の銀行を いう。)に設置された現金自動取引装置において使用する場合には、そのキャッ シュカードの発行元となる銀行口座から現金を引き出す行為のみが許されており 、このキャッシュカードを用いて、自己の口座へ現金の振込を行うことはできな い。
【0003】 従って、振込を行いたい場合には、銀行の現金自動取引装置において、キャッ シュカードを用いることなく、自己の口座にとはいえ、通常の振込手続きに従っ て振り込むことになる。 一方、近年、貸出機能を有する様々な会員カードが発行されている。そのよう な会員カードとしては、消費者金融会社が発行する会員(利用者)カードや、銀 行系カード会社、信販系カード会社等が発行するクレジットカードや、百貨店、 大手物品販売会社、一流ホテル、ヘルスクラブ、航空会社等が発行する、いわゆ る、お得意様カード等がある。
【0004】 以下、消費者金融会社の会員カードを例にとり説明する。消費者金融会社の会 員カードによる借入金の返済は、消費者金融会社の店舗等に設置された専用の現 金自動取引装置に会員(利用者)カードを挿入して行うか、消費者金融会社との 約定にしたがって、銀行の引き落し口座等からの自動引き落しをするか、銀行の 現金自動取引装置から消費者金融会社の指定する銀行口座へ振込を行うか、又は 、銀行に設置されている振込用紙により、銀行の振込窓口から消費者金融会社の 指定する銀行口座へ振込を行うという方法がある。
【0005】 ここで、消費者金融会社の利用者には、借入金を返済する際には、より便利で 、より簡単な手続きで、より迅速に返済したいという心理的感情が働く。このた め、消費者金融会社の利用者は、地理的に便利な最寄りの銀行において、所定の 銀行口座への振込を行うことにより、借入金を返済する場合が多い。この場合に は、上述した通り、銀行窓口における手続きと、現金自動取引装置における手続 きとがある。
【0006】 しかしながら、銀行に設置されている振込用紙に消費者金融会社の指定する銀 行口座を記入し、銀行の振込窓口から手続きを行う場合には、手続き的に煩雑で あり、また、銀行窓口で順番を待たなければならない場合がある等、時間がかか るという問題がある。従って、銀行の現金自動取引装置において、消費者金融会 社の指定する銀行口座に返済金を振り込む場合が多い。
【0007】 その一方で、銀行の現金自動取引装置において振込を行う場合には、以下の複 雑な手順を踏む必要があり、この様子を図4を用いて説明する。この図は、銀行 の現金自動取引装置を用いて、消費者金融会社の指定する銀行口座へ現金を振り 込む手順を示すフローチャートである。 まず、消費者金融会社から借入れを行った利用者は、銀行の現金自動取引装置 の案内画面に表示された、振込モードを選択すると、案内画面には、振込人の指 示モードが表示される(図4に示すステップ(1))。利用者は、この指示モー ドに従って、自己の名前を現金自動取引装置に入力する(図4に示すステップ( 2))。
【0008】 銀行によっては、案内画面に振込人の電話番号を入力させる指示モードがでる こともあり、そのような場合には、利用者は、その指示モードに従って、自己の 電話番号を入力する。又、銀行によっては、振込銀行の種別を入力させる指示モ ードがでることもあるので、そのような場合には、その指示モードに従って、振 込銀行の種別を入力する(図4に示すステップ(3)、(4))。
【0009】 次に、案内画面に、振込先銀行の指示モードが表示されるので、消費者金融会 社から借入れを行った利用者は、この指示モードに従って、消費者金融会社の振 込先銀行を入力する(図4に示すステップ(5))。 すると、案内画面に、振込先銀行の支店名の指示モードが表示されるので、消 費者金融会社から借入れを行った利用者は、この指示モードに従って、振込先銀 行の支店名を入力する(図4に示すステップ(6))。
【0010】 すると、案内画面に、受取人の指示モードが表示されるので、利用者は、この 指示モードに従って、受取人名(消費者金融会社名、及びその店舗名等)を入力 する(図4に示すステップ(7))。 すると、案内画面に、振込口座(預金)の種別の指示モードが表示されるので 、利用者は、この指示モードに従って、振込口座(預金)の種別を選択する(図 4に示すステップ(8))。
【0011】 すると、案内画面に、振込口座番号の指示モードが表示されるので、利用者は 、この指示モードに従って、消費者金融会社の指定する振込口座番号を入力する (図4に示すステップ(9))。 すると、案内画面に、振込金額の指示モードが表示されるので、利用者は、こ の指示モードに従って、振込金額を入力する(図4に示すステップ(10))。
【0012】 すると、案内画面に、振込種別(電信扱い、または、文書扱い)の指示モード が表示されるので、利用者は、この指示モードに従って、振込種別を選択する( 図4に示すステップ(11))。 すると、現金投入口が開くので、利用者は、消費者金融会社に返済する現金を 現金投入口に投入する(図4に示すステップ(12))。
【0013】 すると、案内画面に読み取りモードが表示される。読み取りキーを押すと、現 金投入口が閉じられ、振り込む金額が確認のため、案内画面に表示されるととも に、実行モード、中止モードが表示される(図4に示すステップ(13))。 利用者が、案内画面に表示された金額を確認した後、実行モードを選択すると 、現金投入口に投入した現金が、消費者金融会社が指定する口座に振り込まれる 。中止モードを選択すれば、振込モードを終了し、現金投入口が開かれ、現金投 入口に投入した現金を取り出せるようにし、案内画面が初期画面に戻るようにな っている(図4に示すステップ(14)、(15))。
【0014】 そして、各々の入力項目において入力ミスをした場合には、訂正キーを押して 、画面表示にしたがって、入力し直している。 尚、上記した順序と異なる手順を採用している銀行もあるが、操作項目は、概 ね同様である。 以上、説明したように、銀行の現金自動取引装置を用いて、消費者金融会社等 が指定する口座に現金を振り込む場合には、案内画面に表示されるガイド表示に 従って、消費者金融会社の指定する振込先銀行名、振込先銀行の支店名、受取人 名、口座の種別、口座番号、振込金額等の多数の項目を、キーを操作して、入力 するという複雑で面倒な且つ時間を要する手続きを踏む必要があった。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、これらの課題を解 決することを目的としている。即ち、会員カードを用いて、容易に簡便に、より 迅速に、しかも正確に、会員カード発行元会社の指定する口座に、借入れ金を返 済(振込)することのできる銀行の現金自動取引装置を提供することを目的とす る。
【0016】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため提案される本考案は、次のような構成となっている。 請求項1に記載した本考案による銀行の現金自動取引装置は、振込モードをガ イド表示させ、その振込モードが選択操作されたときには、読み込んだ会員カー ドに予め発行元として記憶された会員カード発行元会社のホストコンピュータか ら、この会員カード発行元会社の指定口座情報を受け取って、この指定口座に振 込を行う。
【0017】 請求項2に記載した本考案による銀行の現金自動取引装置は、表示画面に振込 モードをガイド表示させ、その振込モードが選択指定されたときには、読み込ん だ会員カードに予め発行元として記憶された会員カード発行元会社の情報を含む 取引情報を読み込み、この会員カード発行元会社のホストコンピュータから指定 口座情報を受け取って、受け取った現金をその会員カード発行元会社の指定口座 に振込む。
【0018】 請求項3に記載した本考案による銀行の現金自動取引装置は、振込モードをガ イド表示させ、その振込モードが選択操作され、会員カード発行元会社と会員と の間に取り決められた暗証番号が入力されたときには、読み込んだ会員カードに 予め発行元として記憶された会員カード発行元会社のホストコンピュータから、 この会員カード発行元会社の指定口座情報を受け取って、この指定口座に振込を 行う。
【0019】 請求項4に記載した本考案による銀行の現金自動取引装置は、表示画面に振込 モードをガイド表示させ、その振込モードが選択指定され、会員カード発行元会 社と会員との間に取り決められた暗証番号が入力されたときには、読み込んだ会 員カードに予め発行元として記憶された会員カード発行元会社の情報を含む取引 情報を読み込み、この会員カード発行元会社のホストコンピュータから指定口座 情報を受け取って、受け取った現金をその会員カード発行元会社の指定口座に振 込むよう。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態について図面とともに説明する。 図1は、本考案に係る現金自動取引装置の構成の一例を示すブロック図である 。図中、1はB銀行の現金自動取引装置、10は口座振込プログラム用の記憶装 置、2は案内画面、3は現金投入口、4はカード投入口、5はB銀行のホストコ ンピュータ、5aはB銀行の顧客マスターファイル、6はA銀行のホストコンピ ュータ、6aはA銀行の顧客マスターファイル、11は会員カード発行元会社の ホストコンピュータ、11aはこの会社の顧客マスターファイルである。
【0021】 顧客マスターファイル5a,6aには、銀行名、支店名、預金の種別、口座を 開設した顧客の口座番号等の顧客情報が保持されており、顧客マスターファイル 11aには、会員カード発行元会社の会社名、店舗名、会員名、会員コード等の 顧客情報が保持されている。 また、8は会員カード発行元会社が発行した会員カードであり、この会員カー ド8の磁気テープには、会員名、会員コード等のみが予め記憶されており、会員 カード発行元会社側の情報である、振込先として指定する銀行名(A銀行)、支 店名、受取人名、口座の種別、指定口座番号等は記録されていない。
【0022】 ここで、本明細書で用いる用語の「記憶装置」は、プログラムを格納すること ができるものを意味し、その記憶保持の方法は問わない。従って、いわゆるRO M(読み出し専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体記憶 素子はもちろんのこと、これらの記憶素子を組み合わせて構成されるメモリモジ ュールや、ハードディスク等の磁気記憶装置や、光ディスク等の光学読取記憶装 置も含まれる。
【0023】 図2は、B銀行の現金自動取引装置1の案内画面2を拡大して示す図である。 案内画面2には、従来の取引可能な種目とともに、振込モード7が設けられてい る。 図3は、本考案の現金自動取引装置1の利用者の操作手順を示すフローチャー トである。
【0024】 ここでは、会員カード発行元会社の指定口座がA銀行に開設されている例を示 している。つまり、A銀行の顧客マスターファイル6aには、会員カード発行元 会社の指定口座番号等の顧客情報が保持されている。 以下に、会員カード発行元会社から借入れを行った利用者(会員)が、借入れ 金の返済を、会員カード8を用い、会員カード発行元会社の指定口座への振込に よって行う場合を説明する。
【0025】 まず、会員カード8の会員が借入金を返済する場合には、B銀行の現金自動取 引装置1の案内画面2に表示された、振込モード7を選択する(図3に示すステ ップ(1))。 次に、会員カード発行元会社が発行した会員カード8をカード投入口4に差し 込む(図3に示すステップ(2))。
【0026】 すると、案内画面2に暗証番号の指示モードが表示され(図3に示すステップ (3))、案内画面2に従って正しい暗証番号を入力すれば、会員カード発行元 会社のホストコンピュータ11が、会員カード8から読み込んだ会員コード等及 び入力された暗証番号と、顧客マスターファイル11aに登録された会員コード 等及び暗証番号とを照合して、これらが一致すれば、ホストコンピュータ11で は以降のアクセスを許可する。なお、暗証番号は予め会員カード8に記憶されて いてもよく、そうすれば、現金自動取引装置1において、このカードの使用をチ ェックすることもできる。
【0027】 ここに暗証番号は、予め、会員カード発行元会社と会員との間で、会員カード の発行時に会員毎に取り決められた番号であり、会員が任意の番号を選択できる ようになっている。ところで、会員カード発行元会社によっては、会社側でこの 番号を定める場合もあり、また、この番号を登録番号やID番号などと呼ぶ場合 もある。
【0028】 続いて、現金自動取引装置1は、会員カード8から読み込んだ会員名を振込人 として登録するとともに、会員カード8に予め記憶された振込先となる会員カー ド発行元会社のホストコンピュータ11に、指定口座情報の送信要求を行う。こ れを受けたホストコンピュータ11では、顧客マスターファイル11aから、振 込先として指定するA銀行名、A銀行の支店名、受取人名、口座の種別、指定口 座番号を読みだし、指定口座情報として現金自動取引装置1に返信する。
【0029】 現金自動取引装置1が受け取ったこのような情報は、案内画面2に表示され( 図3に示すステップ(4))、振込モード7が選択された旨の情報とともに、B 銀行のホストコンピュータ5に送られる。B銀行のホストコンピュータ5は、A 銀行のホストコンピュータ6にアクセスし、A銀行の顧客マスターファイル6a から、A銀行名、A銀行の支店名、口座の種別、会員カード発行元会社の口座番 号を検索し、会員カード発行元会社のA銀行の指定口座番号を振込先口座として 登録する。
【0030】 次に、案内画面2に、振込金額の指示モードが表示される(図3に示すステッ プ(5))。会員カード8の会員が、案内画面2のガイド表示に従って、振込金 額を入力すると、案内画面2に、振込種別の指示モード(電信扱いまたは文書扱 いの選択)が表示される(図3に示すステップ(6))。尚、この種の振込は、 ほとんどの場合が電信扱いである。このことを考慮して、電信扱いのみの利用に 統一すれば、図3に示すステップ(6)は不要となる。
【0031】 会員カード8の会員が、案内画面2のガイド表示に従って、振込種別の指示モ ードを選択すると、現金投入口3が開かれる。会員カード8の会員は、会員カー ド発行元会社の指定口座に振り込む現金を現金投入口3に投入する(図3に示す ステップ(7))。 すると、案内画面2に、読み取りモードが表示される。会員カード発行元会社 に借入金を返済する者が、読み取りキーを押すと、現金投入口3が閉じられ、振 込金額が確認のため案内画面2に表示されるとともに、実行モード、中止モード 、再処理モードが表示される(図3に示すステップ(8))。
【0032】 会員カード8の会員が、案内画面2に表示された金額を確認した後、実行モー ドを選択すると、現金投入口3に投入した現金が、B銀行経由で、A銀行の会員 カード発行元会社の指定口座に振り込まれ、カード投入口4から会員カード8が 返却され、同時に利用明細書を出力する。そして、A銀行の会員カード発行元会 社の指定口座には、振込人の名前、振込金額が記録されるようになっている。
【0033】 尚、この例では、会員カード8の会員の便宜を考慮して、中止モードを選択す れば、振込モード7を終了し、現金投入口3が開かれ、投入した現金を取り出せ るようにし、カード投入口4から会員カード8が返却され、案内画面2が初期画 面に戻るようになっている。また、会員カード8の会員が、再処理モードを選択 すれば、現金投入口3が開かれ、投入した現金を取り出せるようにし、案内画面 2を振込モード7を選択した状態に待機させるようにしてある(図3に示すステ ップ(9)、(10))。
【0034】 以上、説明した通り、この例では、会員カード8の会員は、B銀行の現金自動 取引装置1の振込モード7を選択し、カード投入口4に、会員カード8を差し込 んで、案内画面2のガイド表示にしたがうだけで、会員カード発行元会社が口座 を開設したA銀行の指定口座に、現金を振込むことができる。 記憶装置10には、上記した口座振込の操作を可能とするプログラムが格納さ れており、現金自動取引装置1に、この様な記憶装置10を取り付け接続するこ とで、この現金自動取引装置1は他行の口座への振込が可能となる。
【0035】 この例において、会員カード8に予め記憶させた会員コード、または、会員名 についても現金自動取引装置1に読み込ませるようにしているので、会員カード 8の会員は、振込人の名前を入力する必要が無い。 また、会員カード8に、本考案を実行するための特有な情報を予め書き込んで おいても良い。
【0036】 また、図3に示したフローチャートは、好ましい実施例を示したに過ぎず、操 作手順、案内画面2の案内表示の表示方法や案内順序等に、種々の変形例がある ことは、言うまでもない。 また、この具体例で示した振込モード7は、会員カード振込モードとして別表 示としてもよいが、従来の振込モード7を利用する方が、操作の簡便性からみて 好ましいことを付記しておく。
【0037】 また、この例では、A銀行に会員カード発行元会社の指定口座が開設されてい る例を示したが、これは単に説明するためにのみ用いたものであって、会員カー ド発行元会社の指定口座がB銀行に開設されている場合を除くことを意味するの ではない。 B銀行に会員カード発行元会社の指定口座が開設されている場合、つまり、振 込を行うB銀行の現金自動取引装置1が、会員カード発行元会社のホストコンピ ュータ11から振込先となるB銀行名、B銀行の支店名、受取人名、口座の種別 、口座番号等の必要な情報を受け取った場合でも、これらの情報は、振込モード 7が選択された旨の情報とともに、B銀行のホストコンピュータ5に送られ、B 銀行のホストコンピュータ5の顧客マスターファイル5aから、会員カード発行 元会社のB銀行の口座番号を検索して、この口座番号を振込先口座として登録し 、以降、上記と同じ手順によりB銀行の指定口座に、現金を振込むことができる ようになっているのは言うまでもない。
【0038】 また、この例では、会員カード8をカード投入口4に差し込む例を示したが、 これは好ましい例を示したに過ぎず、現金自動取引装置1に会員カード8を読み 込ませる機能を設ければよいので、図1に示したようなキャッシュカードをも差 し込みできるカード投入口4とは別に、会員カード専用の投入口を設ける構成と してもよいことを付記しておく。
【0039】 尚、貸金業者には、支払いを受けた場合、すみやかに、受領書を支払人に渡す 義務があるが、現金自動取引装置1が出力する利用明細書を受領書に代えれば、 この義務を容易に履行できる。 また、この例では、会員カード発行元会社の指定口座が銀行に開設されている 例を示したが、銀行のホストコンピュータ5,6と会員カード発行元会社のホス トコンピュータ11とをネットワークにより接続し、銀行のホストコンピュータ 5,6が会員カード発行元会社のホストコンピュータ11を直接登録し、会員カ ード発行元会社のホストコンピュータ11を指定振込先として、現金を振り込め るようにしてもよい。
【0040】
【考案の効果】
請求項1に記載した銀行の現金自動取引装置を用いれば、振込モードをガイド 表示させており、振込モードを選択し、会員カードを差し込む、という簡単な操 作をすれば、会員カードの情報を読み込んで、自動的に会員カード発行元会社か ら指定口座の情報を受け取って、この指定口座に投入された現金を振り込むこと ができる。
【0041】 即ち、最寄りの銀行の現金自動取引装置の振込モードを選択操作し、会員カー ドを差入れて、より容易に、より簡便に、より迅速に、しかも正確に、会員カー ド発行元会社の指定口座に現金を振込む(返済する)ことができるので、会員カ ードの利用者は、会員カード発行元会社の専用の現金自動取引装置から現金を振 込む(返済する)必要がなく、会員カード発行元会社へ現金を振込む(返済する )際の、労力(心理的苦痛を含む)の軽減が図れるという利点がある。
【0042】 請求項2に記載した銀行の現金自動取引装置を用いれば、振込モードを取引可 能な種目として表示画面に加えているので、この表示された振込モードを選択し 、会員カードを読み込ませれば、その会員カードに予め記憶されている会員情報 を自動的に読み込んだ後、会員カード発行元会社のホストコンピュータから指定 口座情報を受け取って、投入された現金を、会員カード発行元会社の指定口座に 振込むことができる。
【0043】 このため、会員カードの利用者にとっては、最寄りの銀行の現金自動取引装置 の振込モードを選択操作し、会員カードを差し込む、という簡単な操作をするだ けで、会員カード発行元会社から指定口座を照会して、投入された現金の振込( 返済)ができるという効果がある。 また、銀行の現金自動取引装置の設置台数は、会員カード発行元会社の専用の 現金自動取引装置の設置台数より多く、且つ、銀行の現金自動取引装置は、全国 にのいたるところに設置されているので、本考案に係る装置を採用すれば、会員 カードの利用者にとっては、会員カードを所持するだけで、最寄りのどこの銀行 の現金自動取引装置からでも会員カード発行元会社に対し、借入れ金の返済がで きるというメリットがある。
【0044】 また、会員カード発行元会社にとっては、たとえ、銀行の現金自動取引装置の 使用料を会員カード発行元会社が支払ったとしても、銀行の現金自動取引装置を 利用できるということにより、会員に対するサービスが向上し、社会的地位が向 上するというメリットや、貸付金の回収率が向上する等々、計り知れない多大な るメリットがある。
【0045】 一方、銀行にとっては、本願考案に係る装置を採用すれば、現金自動取引装置 の稼働率がアップし、取扱手数料、振込手数料等による収入面が増加し、会員カ ード発行元会社の預金残高の増加、そして、会員カード発行元会社との取り決め によっては、常時、低コストの運用資金を確保できる等のメリットがある。 請求項3,4に記載した銀行の現金自動取引装置を用いれば、請求項1,2に 記載した現金自動取引装置を用いたときの効果に加え、振込を行うときに、会員 カード発行元会社と会員との間に取り決められた暗証番号を入力しなければ、会 員カード発行元会社の指定口座情報を受け取ることが出来ないので、第三者が無 断で会員カードを用いて会員カード発行元会社のホストコンピュータをアクセス することができず、この装置の信頼性、安全性の向上を図れるという効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態の一例を示すブロック図で
ある。
【図2】B銀行の現金自動取引装置1の案内画面2を拡
大して示す図である。
【図3】本考案に係る現金自動取引装置の利用者の手順
を示すフローチャートである。
【図4】従来の現金自動取引装置を用いて、会員カード
発行元会社の口座に現金を振り込む手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 現金自動取引装置 2 案内画面 3 現金投入口 4 カード投入口 5、6、11 ホストコンピュータ 5a、6a、11a 顧客マスターファイル 7 振込モード 8 会員カード

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振込モードをガイド表示させ、その振込
    モードが選択操作されたときには、読み込んだ会員カー
    ドに予め発行元として記憶された会員カード発行元会社
    のホストコンピュータから、この会員カード発行元会社
    の指定口座情報を受け取って、この指定口座に振込を行
    うようにした、銀行の現金自動取引装置。
  2. 【請求項2】 表示画面に振込モードをガイド表示さ
    せ、その振込モードが選択指定されたときには、読み込
    んだ会員カードに予め発行元として記憶された会員カー
    ド発行元会社の情報を含む取引情報を読み込み、この会
    員カード発行元会社のホストコンピュータから指定口座
    情報を受け取って、受け取った現金をその会員カード発
    行元会社の指定口座に振込むようにした、銀行の現金自
    動取引装置。
  3. 【請求項3】 振込モードをガイド表示させ、その振込
    モードが選択操作され、会員カード発行元会社と会員と
    の間に取り決められた暗証番号が入力されたときには、
    読み込んだ会員カードに予め発行元として記憶された会
    員カード発行元会社のホストコンピュータから、この会
    員カード発行元会社の指定口座情報を受け取って、この
    指定口座に振込を行うようにした、銀行の現金自動取引
    装置。
  4. 【請求項4】 表示画面に振込モードをガイド表示さ
    せ、その振込モードが選択指定され、会員カード発行元
    会社と会員との間に取り決められた暗証番号が入力され
    たときには、読み込んだ会員カードに予め発行元として
    記憶された会員カード発行元会社の情報を含む取引情報
    を読み込み、この会員カード発行元会社のホストコンピ
    ュータから指定口座情報を受け取って、受け取った現金
    をその会員カード発行元会社の指定口座に振込むように
    した、銀行の現金自動取引装置。
JP1996005909U 1995-12-28 1996-06-24 銀行の現金自動取引装置 Expired - Lifetime JP3035979U (ja)

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