JP3018430B2 - 脱酸素剤組成物 - Google Patents
脱酸素剤組成物Info
- Publication number
- JP3018430B2 JP3018430B2 JP2213678A JP21367890A JP3018430B2 JP 3018430 B2 JP3018430 B2 JP 3018430B2 JP 2213678 A JP2213678 A JP 2213678A JP 21367890 A JP21367890 A JP 21367890A JP 3018430 B2 JP3018430 B2 JP 3018430B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- oxygen
- present
- oxygen scavenger
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は古本、古文書、写真、磁気テープ、医薬品な
どの保存に適した脱酸素剤組成物に関する。
どの保存に適した脱酸素剤組成物に関する。
還元性化合物をガスバリアー性のある袋の中にいれて
密封し、系内の酸素濃度を0.1%以下にすることによっ
て物品の変質や腐食を防止し保存することは、食品分野
を中心に広く行われている。
密封し、系内の酸素濃度を0.1%以下にすることによっ
て物品の変質や腐食を防止し保存することは、食品分野
を中心に広く行われている。
食品から蒸散してくる水分を利用して、ハロゲン化金
属で被覆した鉄を空気中で酸化させ、袋内の酸素を0.1
%以下にする組成物が特公昭56−33980号公報に開示さ
れている。
属で被覆した鉄を空気中で酸化させ、袋内の酸素を0.1
%以下にする組成物が特公昭56−33980号公報に開示さ
れている。
また、乾燥食品や水分活性の低い食品に対して、ハロ
ゲン化金属で被覆した鉄と水分を含有したフィラーを通
気性小袋に入れ、袋内の酸素を0.1%以下にする組成物
が特公昭56−050618号公報に開示されている。
ゲン化金属で被覆した鉄と水分を含有したフィラーを通
気性小袋に入れ、袋内の酸素を0.1%以下にする組成物
が特公昭56−050618号公報に開示されている。
上記2つの方法は、いずれも、何等かの方法で還元性
化合物に対して水分を与えながら、系内の酸素を0.1%
以下にする方法である。
化合物に対して水分を与えながら、系内の酸素を0.1%
以下にする方法である。
これらは、主に食品の保存に対して好適に利用するこ
とができる。
とができる。
しかしながら、これらの方法においては、過剰の水分
を嫌う被保存物には不適であることや、さらに上記特許
に開示されている方法において、僅かであるが、水素や
硫化水素の発生があり、微量の水素や硫化水素によって
も変質が促進されるような物質、たとえば写真などある
いは金属製品などの保存には不適であった。
を嫌う被保存物には不適であることや、さらに上記特許
に開示されている方法において、僅かであるが、水素や
硫化水素の発生があり、微量の水素や硫化水素によって
も変質が促進されるような物質、たとえば写真などある
いは金属製品などの保存には不適であった。
これに対して、酸素吸収に水分を必要としないかつ水
素や硫化水素の発生のない脱酸素剤と乾燥剤とを通気性
小袋に入れ、密閉系内の酸素を0.1%以下にする方法が
特開昭63−198962号に開示されている。
素や硫化水素の発生のない脱酸素剤と乾燥剤とを通気性
小袋に入れ、密閉系内の酸素を0.1%以下にする方法が
特開昭63−198962号に開示されている。
この方法は、系内の湿度をかなり下げることができる
ため金属製品や半導体装置の保存に好適に用いられる。
しかしながら、酸素の存在が化学的、生物的劣化を引き
起こし、かつ水分の影響で物理的な破壊(たとえば乾燥
しすぎによるヒビ割れ、剥離とか水分が多すぎることに
よる膨潤、融着など)を引き起こすような物の保存に対
しては、既存の方法で対応することが困難であった。
ため金属製品や半導体装置の保存に好適に用いられる。
しかしながら、酸素の存在が化学的、生物的劣化を引き
起こし、かつ水分の影響で物理的な破壊(たとえば乾燥
しすぎによるヒビ割れ、剥離とか水分が多すぎることに
よる膨潤、融着など)を引き起こすような物の保存に対
しては、既存の方法で対応することが困難であった。
この様な物の例には、古文書、古本、写真、標本、医
薬品、磁気テープ等があり、これらの保存にはあまりよ
い方法がなく大変困っていた。
薬品、磁気テープ等があり、これらの保存にはあまりよ
い方法がなく大変困っていた。
被保存物の保存に最適な任意の湿度に容易に維持し、
かつ被保存物に変質を与える水素や硫化水素の発生がな
く、さらに系内の酸素あるいは還元性物質を吸収する脱
酸素剤組成物を提供するものである。
かつ被保存物に変質を与える水素や硫化水素の発生がな
く、さらに系内の酸素あるいは還元性物質を吸収する脱
酸素剤組成物を提供するものである。
本発明は不飽和脂肪族化合物、触媒、そして20℃以上
50℃以下で104cp以下の粘度を持ちかつ平衡相対湿度が7
0%以下である調湿剤からなり、さらに組成物全体の平
衡相対湿度が20〜70%であることを特徴とした脱酸素剤
組成物である。
50℃以下で104cp以下の粘度を持ちかつ平衡相対湿度が7
0%以下である調湿剤からなり、さらに組成物全体の平
衡相対湿度が20〜70%であることを特徴とした脱酸素剤
組成物である。
本発明の脱酸素剤組成物に用いる不飽和脂肪族化合物
(A)は酸素を吸収する主剤である。この不飽和脂肪族
化合物は不飽和脂肪酸化合物や不飽和脂肪族炭化水素化
合物などであり、不飽和結合を持った物質であれば特に
限定するものでない。具体的には炭素数7以上のリンデ
ン酸,オレイン酸,ダイマー酸,リノール酸等の不飽和
脂肪酸およびそのナトリウム,銅,鉄,コバルト,ニッ
ケル等の金属塩、あるいはアマニ油、大豆油、菜種油な
どの動物油や植物油等のトリグリセリド、不飽和脂肪族
炭化水素としてイソプレン、ネオプレン、ブタジエンな
どの重合体、不飽和ポリエステル、天然ゴム、合成ゴム
等の不飽和結合を持った高分子化合物などがあげられ
る。
(A)は酸素を吸収する主剤である。この不飽和脂肪族
化合物は不飽和脂肪酸化合物や不飽和脂肪族炭化水素化
合物などであり、不飽和結合を持った物質であれば特に
限定するものでない。具体的には炭素数7以上のリンデ
ン酸,オレイン酸,ダイマー酸,リノール酸等の不飽和
脂肪酸およびそのナトリウム,銅,鉄,コバルト,ニッ
ケル等の金属塩、あるいはアマニ油、大豆油、菜種油な
どの動物油や植物油等のトリグリセリド、不飽和脂肪族
炭化水素としてイソプレン、ネオプレン、ブタジエンな
どの重合体、不飽和ポリエステル、天然ゴム、合成ゴム
等の不飽和結合を持った高分子化合物などがあげられ
る。
これらの一種又は二種以上を混合して用いるが、飽和
化合物等が混入しても何ら支障がない。
化合物等が混入しても何ら支障がない。
本発明の脱酸素剤組成物に用いる・・・触媒(D)と
は鉄、コバルト、銅等の遷移金属とその化合物であり、
その他に吸着剤(C)および担持体(E)が使用され
る。
は鉄、コバルト、銅等の遷移金属とその化合物であり、
その他に吸着剤(C)および担持体(E)が使用され
る。
吸着剤(C)としてパーライト、活性炭、ゼオライト
等があげられ、これらに水分が有っても組成物全体の平
衡相対湿度が20〜70%になれば良い。また、この吸着剤
(C)は被保存物の保存に悪影響を与える物質を吸着除
去する機能を脱酸素剤組成物に付与する。
等があげられ、これらに水分が有っても組成物全体の平
衡相対湿度が20〜70%になれば良い。また、この吸着剤
(C)は被保存物の保存に悪影響を与える物質を吸着除
去する機能を脱酸素剤組成物に付与する。
担持体(E)は不飽和脂肪族化合物(A)あるいは調
湿剤(G)を担持し、組成物の形状を維持する一方、こ
れらと酸素や水分、その他のガスとの接触面積を増大さ
せて脱酸素速度や調湿速度を増大させるものであり、パ
ルプからなる紙、不織布、パーライト、活性炭、ゼオラ
イト等の粒状物である。この担持体(E)に不飽和脂肪
族化合物(A)あるいは調湿剤(G)を含浸したり、混
合したり、コートしたりして担持させる。
湿剤(G)を担持し、組成物の形状を維持する一方、こ
れらと酸素や水分、その他のガスとの接触面積を増大さ
せて脱酸素速度や調湿速度を増大させるものであり、パ
ルプからなる紙、不織布、パーライト、活性炭、ゼオラ
イト等の粒状物である。この担持体(E)に不飽和脂肪
族化合物(A)あるいは調湿剤(G)を含浸したり、混
合したり、コートしたりして担持させる。
本発明において利用される調湿剤(G)は、物品を保
存する場合において、系内を最適な相対湿度に保つため
のものである。
存する場合において、系内を最適な相対湿度に保つため
のものである。
本発明の調湿剤(G)は20℃以上50℃以下で104cp以
下の粘度を持ち、かつ平衡相対湿度が70%以下で、かつ
脱酸素剤組成物を包装した包装体とともに被保存物を容
器に密封した際系内の相対湿度を20〜70%のうちの最適
湿度に調湿する物質である。
下の粘度を持ち、かつ平衡相対湿度が70%以下で、かつ
脱酸素剤組成物を包装した包装体とともに被保存物を容
器に密封した際系内の相対湿度を20〜70%のうちの最適
湿度に調湿する物質である。
本発明において利用される調湿剤(G)は、水溶性有
機化合物の水溶液である。この水溶液有機化合物として
は、水と自由に混合するもので、具体的には水酸基とか
アミノ基或いはこれらの両方をもったトリメチロールプ
ロパン,グリセリン,ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、アミン類としてトリエタノールア
ミン、トリプロパノールアミン、などが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
機化合物の水溶液である。この水溶液有機化合物として
は、水と自由に混合するもので、具体的には水酸基とか
アミノ基或いはこれらの両方をもったトリメチロールプ
ロパン,グリセリン,ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、アミン類としてトリエタノールア
ミン、トリプロパノールアミン、などが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
本発明に利用される調湿剤の形状には特に制限が無い
が、実際の適用において取扱上の観点から固体に含浸さ
せた物であることが望ましい。
が、実際の適用において取扱上の観点から固体に含浸さ
せた物であることが望ましい。
具体的には、紙、布、不織布、多孔質の吸着体として
チリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、活性白土パー
ライト、等が挙げられる。
チリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、活性白土パー
ライト、等が挙げられる。
またこの調湿剤担持物を単独で通気性小袋に入れたも
の、あるいは脱酸素剤組成物と一緒に通気性小袋に入れ
たもの、その他の態様があげられる。
の、あるいは脱酸素剤組成物と一緒に通気性小袋に入れ
たもの、その他の態様があげられる。
本発明の脱酸素剤組成物に用いる塩基性物質(B)は
不飽和脂肪族化合物の酸素吸収で分解してくる物質を吸
収するものであり、アミン化合物や酸化マグネシウム、
水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウ
ムなどが好ましく用いられる。
不飽和脂肪族化合物の酸素吸収で分解してくる物質を吸
収するものであり、アミン化合物や酸化マグネシウム、
水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウ
ムなどが好ましく用いられる。
本発明の脱酸素剤組成物に用いる発熱防止剤(F)は
脱酸素剤組成物を通気性包装材料に包装した大量の包装
体を大気下に暴露したときの発熱を防止するためのもの
であり、10〜50℃において固体であり50〜230℃のいず
れかの温度において液状になり、流動性を示す物質であ
る。
脱酸素剤組成物を通気性包装材料に包装した大量の包装
体を大気下に暴露したときの発熱を防止するためのもの
であり、10〜50℃において固体であり50〜230℃のいず
れかの温度において液状になり、流動性を示す物質であ
る。
本発明の脱酸素剤組成物の組合せとして、具体的には
(A)、(B)、(C)、(D)からなる組成物、
(A)、(B)、(C)、(D)、(F)からなる組成
物、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)からなる
組成物、(A)、(C)、(D)からなる組成物、
(A)、(B)、(D)からなる組成物に調湿剤担持物
を加えたものがあげられる。なお、このとき調湿剤担持
物は上記の(A)〜(F)からなる組成物と一緒に通気
性小袋に入れてもよし、あるいは調湿剤担持物を上記の
(A)〜(F)からなる組成物とは別に通気性小袋に入
れて使用の際両小袋を一緒に被保存物とともに密封して
もよい。
(A)、(B)、(C)、(D)からなる組成物、
(A)、(B)、(C)、(D)、(F)からなる組成
物、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)からなる
組成物、(A)、(C)、(D)からなる組成物、
(A)、(B)、(D)からなる組成物に調湿剤担持物
を加えたものがあげられる。なお、このとき調湿剤担持
物は上記の(A)〜(F)からなる組成物と一緒に通気
性小袋に入れてもよし、あるいは調湿剤担持物を上記の
(A)〜(F)からなる組成物とは別に通気性小袋に入
れて使用の際両小袋を一緒に被保存物とともに密封して
もよい。
この(A)〜(F)の組成比は(A)100重量部に対
して(B)が0.1〜1000重量部、(C)が50〜2000重量
部、(D)が0.01〜75重量部、(E)が100〜5000重量
部、(F)は10〜10000重量部である。
して(B)が0.1〜1000重量部、(C)が50〜2000重量
部、(D)が0.01〜75重量部、(E)が100〜5000重量
部、(F)は10〜10000重量部である。
(A)〜(F)からなる組成物に対する調湿剤担持物
の重量比は保存対象物によって適宜選択されるべきであ
るが、通常0.1〜10が選ばれる。
の重量比は保存対象物によって適宜選択されるべきであ
るが、通常0.1〜10が選ばれる。
本発明の組成物はその形状を問わないが、取扱の容易
さから固体またはシート状が望ましく、この組成物を通
気性小袋に入れたものが実際の適用上から好ましい。
さから固体またはシート状が望ましく、この組成物を通
気性小袋に入れたものが実際の適用上から好ましい。
本発明脱酸素剤組成物の製造方法及び包装方法は特に
限定するものでないが、(A)に(D)を添加後、これ
を(C)に担持し、その表面に(B)および/または
(F)をまぶした原末と(E)に(G)を担持した原末
を別々に製造せしめ、これらの原末を秤量後包装時に一
緒にして通気性包装材料に包装する方法、またはこれら
を別々に通気性包装材料に包装する方法、あるいは
(A)に(D)と(G)を添加後、これを(C)に担持
し、その表面に(B)及び/又は(F)をまぶした原末
を秤量後包装時に通気性包装材料に包装する方法,或い
は(A)に(D)と(G)を添加後、これを(C)に担
持したシート包装時に通気性包装材料に包装する方法等
が挙げられる。
限定するものでないが、(A)に(D)を添加後、これ
を(C)に担持し、その表面に(B)および/または
(F)をまぶした原末と(E)に(G)を担持した原末
を別々に製造せしめ、これらの原末を秤量後包装時に一
緒にして通気性包装材料に包装する方法、またはこれら
を別々に通気性包装材料に包装する方法、あるいは
(A)に(D)と(G)を添加後、これを(C)に担持
し、その表面に(B)及び/又は(F)をまぶした原末
を秤量後包装時に通気性包装材料に包装する方法,或い
は(A)に(D)と(G)を添加後、これを(C)に担
持したシート包装時に通気性包装材料に包装する方法等
が挙げられる。
本発明の脱酸素剤組成物は水素や硫化水素の発生がな
くかつ被保存物を密封した包装袋あるいは包装容器内に
存在する好ましくない物質、たとえば硫黄化合物などの
酸性物質やホルムアルデヒドなどの還元性物質を吸収除
去し、さらに保存系内を保存に好適な湿度に調節できる
ものである。そして本発明の脱酸素剤組成物を通気性包
装材料に包んだ脱酸素剤包装体とともに被保存物を密封
包装した系内において、被保存物を変質、劣化や腐食さ
せず、また乾燥によるヒビ割れ、多湿による錆や膨潤な
どのない脱酸素剤を提供するものである。
くかつ被保存物を密封した包装袋あるいは包装容器内に
存在する好ましくない物質、たとえば硫黄化合物などの
酸性物質やホルムアルデヒドなどの還元性物質を吸収除
去し、さらに保存系内を保存に好適な湿度に調節できる
ものである。そして本発明の脱酸素剤組成物を通気性包
装材料に包んだ脱酸素剤包装体とともに被保存物を密封
包装した系内において、被保存物を変質、劣化や腐食さ
せず、また乾燥によるヒビ割れ、多湿による錆や膨潤な
どのない脱酸素剤を提供するものである。
さらに本発明の効果を発揮させる方法は非常に簡便で
あり、ガスバリアー性のある包装袋あるいは包装容器に
被保存物と本発明の脱酸素剤組成物の包装袋を入れて、
密封するだけでよく、大掛かりな保存装置や保存施設を
何ら必要としない。
あり、ガスバリアー性のある包装袋あるいは包装容器に
被保存物と本発明の脱酸素剤組成物の包装袋を入れて、
密封するだけでよく、大掛かりな保存装置や保存施設を
何ら必要としない。
本発明の脱酸素剤組成物は古本や古文書、写真、磁気
テープ,標本、医薬品等に適用される。
テープ,標本、医薬品等に適用される。
実施例において使用した脱酸素剤組成物は以下のよう
に調整した。
に調整した。
大豆油90gを90℃の水400mlとともに10%水酸化ナトリ
ウム水溶液230gに加え、けん化し、大豆油脂肪酸ナトリ
ウムの水溶液を得た。この溶液に塩化第二鉄の10%水溶
液270gを加え、水層を分離、油層を500ccの湯で3回洗
浄することにより大豆油脂肪酸鉄90gを得た。
ウム水溶液230gに加え、けん化し、大豆油脂肪酸ナトリ
ウムの水溶液を得た。この溶液に塩化第二鉄の10%水溶
液270gを加え、水層を分離、油層を500ccの湯で3回洗
浄することにより大豆油脂肪酸鉄90gを得た。
ここに生石灰180gを加えよくかき混ぜ、固形化せしめ
た後、カッターミキサーで粉砕し、脱酸素剤を調整し
た。
た後、カッターミキサーで粉砕し、脱酸素剤を調整し
た。
また、調節剤は、グリセリン92gに水8gをよく混ぜ、
それをシリカゲル300gに含浸させた。この調湿剤の平衡
湿度の理論値は、30%であるが、実測値は33%であっ
た。
それをシリカゲル300gに含浸させた。この調湿剤の平衡
湿度の理論値は、30%であるが、実測値は33%であっ
た。
上記の脱酸素剤3gと調湿剤5gを通気性のある小袋に入
れ、脱酸素剤組成物とした。
れ、脱酸素剤組成物とした。
対照例1においては、鉄粉に塩化ナトリウムを被覆さ
せ、多孔質の吸着体に塩化ナトリウム飽和水溶液を含浸
させた市販の脱酸素剤を、対照例2においては、鉄粉に
塩化ナトリウムを被覆させ、多孔質の吸着体に塩化カル
シウム飽和水溶液を含浸させた市販の脱酸素剤を用い
た。
せ、多孔質の吸着体に塩化ナトリウム飽和水溶液を含浸
させた市販の脱酸素剤を、対照例2においては、鉄粉に
塩化ナトリウムを被覆させ、多孔質の吸着体に塩化カル
シウム飽和水溶液を含浸させた市販の脱酸素剤を用い
た。
アルミ箔をラミネートした包材で作った150mm×200mm
の袋を、イオン交換水でよく洗浄してこれを脱酸素剤を
入れるための外装袋とした。
の袋を、イオン交換水でよく洗浄してこれを脱酸素剤を
入れるための外装袋とした。
この袋に上記3種の脱酸素剤をいれ、相対湿度50%
(25℃)の空気250CCと共に密封した。
(25℃)の空気250CCと共に密封した。
16時間後に脱酸素の終了した系内より、気体を1cc抜
き出しガスクロマトグラフにおいて硫黄化合物および水
素の定量を行った。
き出しガスクロマトグラフにおいて硫黄化合物および水
素の定量を行った。
結果を次の表に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】不飽和脂肪族化合物と触媒、そして20℃以
上50℃以下で104cp以下の粘度を有しかつ平衡相対湿度
が70%以下である調湿剤からなり、さらに組成物全体の
平衡相対湿度が20〜70%であることを特徴とした脱酸素
剤組成物。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2213678A JP3018430B2 (ja) | 1990-08-14 | 1990-08-14 | 脱酸素剤組成物 |
MYPI94002739A MY131565A (en) | 1990-04-25 | 1991-04-22 | Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same |
MYPI91000654A MY106162A (en) | 1990-04-25 | 1991-04-22 | Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same. |
CA002040993A CA2040993C (en) | 1990-04-25 | 1991-04-23 | Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same |
US07/690,486 US5286407A (en) | 1990-04-25 | 1991-04-24 | Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same |
DE69108088T DE69108088T2 (de) | 1990-04-25 | 1991-04-24 | Sauerstoffabsorptionsmittel und Verfahren zum Konservieren eines Gegenstandes mit demselben. |
EP91303682A EP0454437B1 (en) | 1990-04-25 | 1991-04-24 | Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same |
KR1019910006706A KR0148802B1 (ko) | 1990-04-25 | 1991-04-25 | 산소 흡수제 조성물 및 그것으로 물품을 보존하는 방법 |
US08/154,447 US5378428A (en) | 1990-04-25 | 1993-11-19 | Method of preserving article with an oxygen absorbent composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2213678A JP3018430B2 (ja) | 1990-08-14 | 1990-08-14 | 脱酸素剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100537A JPH04100537A (ja) | 1992-04-02 |
JP3018430B2 true JP3018430B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=16643163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2213678A Expired - Lifetime JP3018430B2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-08-14 | 脱酸素剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3018430B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4131030B2 (ja) * | 1997-03-13 | 2008-08-13 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素剤組成物、脱酸素剤包装体および物品の保存方法 |
US6254946B1 (en) * | 1997-06-30 | 2001-07-03 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Oxygen-absorbing component, oxygen absorbent package and oxygen-absorbing multilayered body containing same |
JP2013027800A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-07 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 酸素検知剤付き脱酸素剤 |
JP2013146668A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Powdertech Co Ltd | 脱酸素剤組成物及び酸素吸収組成物 |
CN115193243A (zh) * | 2022-05-23 | 2022-10-18 | 南京天华科技开发有限责任公司 | 一种药品袋装用的自平衡吸氧组合物、及其制备装置和制备方法 |
-
1990
- 1990-08-14 JP JP2213678A patent/JP3018430B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04100537A (ja) | 1992-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3171259B2 (ja) | 酸素吸収剤 | |
JP4305664B2 (ja) | 脱酸素剤組成物 | |
EP0965381B1 (en) | Oxygen absorbent | |
KR19980032770A (ko) | 산소흡수용 조성물 | |
JPH04215842A (ja) | 酸素吸収剤 | |
JP3824036B2 (ja) | 脱酸素剤組成物 | |
JP3018430B2 (ja) | 脱酸素剤組成物 | |
JP2002035579A (ja) | 水蒸気を吸収する脱酸素剤組成物 | |
AU768567B2 (en) | Rapid oxygen absorption by using activators | |
JP3541859B2 (ja) | 脱酸素剤及びその包装体 | |
JP4453797B2 (ja) | 脱酸素剤組成物 | |
JP3134291B2 (ja) | 酸素吸収用組成物 | |
JPS6218217B2 (ja) | ||
JP2000005596A (ja) | 脱酸素剤 | |
JP3028966B2 (ja) | 回転部品の軸受の保存方法 | |
JPH11207177A (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2668888B2 (ja) | 酸素吸収剤 | |
JPS63198962A (ja) | 酸素吸収剤 | |
JPH08323195A (ja) | 酸素吸収剤 | |
JP2822440B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2009227306A (ja) | 低水分活性物品の保存方法 | |
JP2943156B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JPH10130643A (ja) | 脱酸素剤 | |
JPS62220178A (ja) | 食品等の保存剤 | |
JP3047449B2 (ja) | 防錆用組成物 |