JP2943156B2 - 脱酸素剤 - Google Patents
脱酸素剤Info
- Publication number
- JP2943156B2 JP2943156B2 JP10334789A JP10334789A JP2943156B2 JP 2943156 B2 JP2943156 B2 JP 2943156B2 JP 10334789 A JP10334789 A JP 10334789A JP 10334789 A JP10334789 A JP 10334789A JP 2943156 B2 JP2943156 B2 JP 2943156B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxygen
- glycerin
- water
- oxygen scavenger
- alkaline substance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は脱酸素剤に関する。さらに詳しく、グリセリ
ンを主剤とする新規な脱酸素剤に関する。
ンを主剤とする新規な脱酸素剤に関する。
なお、本明細書で「脱酸素剤」とは主として「脱酸素
作用を有する組成物」(脱酸素剤組成物)の意味で用い
るが、「脱酸素作用を有する組成物の包装体」(脱酸素
剤包装体)の意味で用いることもある。
作用を有する組成物」(脱酸素剤組成物)の意味で用い
るが、「脱酸素作用を有する組成物の包装体」(脱酸素
剤包装体)の意味で用いることもある。
食品等の保存技術として脱酸素剤を用いるものがあ
り、これガスバリヤー性の密封袋または密閉容器(以
下、単に密封容器、または容器ということがある。)内
に食品等と脱酸素剤とを存在させ密封系内を実質的に無
酸素状態とすることにより食品等の酸化および細菌や黴
の生育増殖等を抑えるものであり、広範な食品等の保存
に用いられている。
り、これガスバリヤー性の密封袋または密閉容器(以
下、単に密封容器、または容器ということがある。)内
に食品等と脱酸素剤とを存在させ密封系内を実質的に無
酸素状態とすることにより食品等の酸化および細菌や黴
の生育増殖等を抑えるものであり、広範な食品等の保存
に用いられている。
従来から脱酸素剤としては、その酸素吸収能力、取扱
易さ、安全性、コスト等の理由によって、鉄粉を主剤と
するものが用いられてきた。
易さ、安全性、コスト等の理由によって、鉄粉を主剤と
するものが用いられてきた。
ところで、たとえば包装食品の場合、食品を包装袋に
密封後、異物混入をチェックする為に金属検出器にかけ
ることが行われている。
密封後、異物混入をチェックする為に金属検出器にかけ
ることが行われている。
しかしながら、鉄粉を主剤とする脱酸素剤は、当然こ
の金属検出器に検知される為、脱酸素剤を同封した包装
食品等には金属検出器が適用できなかった。
の金属検出器に検知される為、脱酸素剤を同封した包装
食品等には金属検出器が適用できなかった。
本発明の課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、脱酸
素剤を金属検出器にかけても検知されないものとするこ
とである。
素剤を金属検出器にかけても検知されないものとするこ
とである。
上記の課題を解決する手段は、脱酸素剤をグリセリン
とアルカリ性物質からなる組成物としたことである。
とアルカリ性物質からなる組成物としたことである。
解決手段の態様としては、前記ののグリセリンと
アルカリ性物質とからなる脱酸素剤、およびこの脱酸素
剤に必要に応じて他の成分を配合したもの挙げられ、た
とえば(1)グリセリンとアルカリ性物質からなる脱酸
素剤、(2)グリセリン、アルカリ性物質および水から
なる脱酸素剤、(3)グリセリン、アルカリ性物質およ
び遷移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)から
なる脱酸素剤、(4)グリセリン、アルカリ性物質、遷
移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)および水
からなる脱酸素剤、(5)グリセリン、アルカリ性物質
および水難溶性固体からなる脱酸素剤、(6)グリセリ
ン、アルカリ性物質、水難溶性固体および水からなる脱
酸素剤、(7)グリセリン、アルカリ性物質、遷移金属
化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)および水難溶性
固体からなる脱酸素剤、(8)グリセリン、アルカリ性
物質、遷移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除
く)、水難溶性固体および水からなる脱酸素剤が挙げら
れる。
アルカリ性物質とからなる脱酸素剤、およびこの脱酸素
剤に必要に応じて他の成分を配合したもの挙げられ、た
とえば(1)グリセリンとアルカリ性物質からなる脱酸
素剤、(2)グリセリン、アルカリ性物質および水から
なる脱酸素剤、(3)グリセリン、アルカリ性物質およ
び遷移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)から
なる脱酸素剤、(4)グリセリン、アルカリ性物質、遷
移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)および水
からなる脱酸素剤、(5)グリセリン、アルカリ性物質
および水難溶性固体からなる脱酸素剤、(6)グリセリ
ン、アルカリ性物質、水難溶性固体および水からなる脱
酸素剤、(7)グリセリン、アルカリ性物質、遷移金属
化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)および水難溶性
固体からなる脱酸素剤、(8)グリセリン、アルカリ性
物質、遷移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除
く)、水難溶性固体および水からなる脱酸素剤が挙げら
れる。
なお、前記の解決手段において、グリセリンは通常市
販されているものでよく、水等の不純物が含まれても良
い。
販されているものでよく、水等の不純物が含まれても良
い。
また、アルカリ性物質としては、水と作用してまたは
水に溶解してアルカリ性を呈する物質であり、アルカリ
金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水
素塩、第三リン酸塩、第二リン酸塩等が好ましく、アル
カリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物等が特に好まし
い。具体的には例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、第三リン酸ナトリウム、第
二リン酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素カリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カ
リウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等が好
ましい。これらの中でも水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化カルシウム等が特に好ましい。アルカリ性
物質は一種または二種以上の併用で用いることができ
る。グリセリンに対するアルカリ性物質の混合量はグリ
セリン100部(重量部、以下、同じ。)に対し10倍以上
が好ましく、30〜1,000部が更に好ましい。アルカリ性
物質の混合量が上記範囲より少ない場合、組成物として
の酸素吸収量が小さくなるので好ましくなく、またアル
カリ性物質の混合量が上記範囲より多くなると、単位重
量当たりの酸素吸収量が小さくなるので組成物を包装す
る包材を大きくする必要があり、食品包装体への装填面
での不備が生じるとともに、外観面でも好ましくない。
水に溶解してアルカリ性を呈する物質であり、アルカリ
金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水
素塩、第三リン酸塩、第二リン酸塩等が好ましく、アル
カリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物等が特に好まし
い。具体的には例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、第三リン酸ナトリウム、第
二リン酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素カリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カ
リウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等が好
ましい。これらの中でも水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化カルシウム等が特に好ましい。アルカリ性
物質は一種または二種以上の併用で用いることができ
る。グリセリンに対するアルカリ性物質の混合量はグリ
セリン100部(重量部、以下、同じ。)に対し10倍以上
が好ましく、30〜1,000部が更に好ましい。アルカリ性
物質の混合量が上記範囲より少ない場合、組成物として
の酸素吸収量が小さくなるので好ましくなく、またアル
カリ性物質の混合量が上記範囲より多くなると、単位重
量当たりの酸素吸収量が小さくなるので組成物を包装す
る包材を大きくする必要があり、食品包装体への装填面
での不備が生じるとともに、外観面でも好ましくない。
遷移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)とし
ては、遷移金属のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、リン
酸塩、炭酸塩、有機酸塩、酸化物、水酸化物、その他の
複塩、キレート化合物等が挙げられるが、、水の存在下
に金属イオンが生成される化合物が好ましい。遷移金属
としては、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マンガ
ン等が用いられ、銅、鉄、マンガン等が好ましく、安全
性の面を考慮すると鉄が最も好ましい。最も好ましい遷
移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)の具体例
として、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第
二鉄、水酸化第一鉄、水酸化第二鉄、クエン酸鉄、酒石
酸第一鉄、酒石酸第二鉄等の無機または有機鉄化合物等
を挙げることができる。これらの遷移金属化合物は必要
に応じて一種または二種以上併用して添加されるもの
で、本発明の組成物の触媒として働き、その配合量はグ
リセリ100部に対し、1部以上が好ましく、5部以上が
特に好ましい。
ては、遷移金属のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、リン
酸塩、炭酸塩、有機酸塩、酸化物、水酸化物、その他の
複塩、キレート化合物等が挙げられるが、、水の存在下
に金属イオンが生成される化合物が好ましい。遷移金属
としては、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マンガ
ン等が用いられ、銅、鉄、マンガン等が好ましく、安全
性の面を考慮すると鉄が最も好ましい。最も好ましい遷
移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)の具体例
として、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第
二鉄、水酸化第一鉄、水酸化第二鉄、クエン酸鉄、酒石
酸第一鉄、酒石酸第二鉄等の無機または有機鉄化合物等
を挙げることができる。これらの遷移金属化合物は必要
に応じて一種または二種以上併用して添加されるもの
で、本発明の組成物の触媒として働き、その配合量はグ
リセリ100部に対し、1部以上が好ましく、5部以上が
特に好ましい。
水難溶性固体とは、水に不溶または難溶性の固体物質
であり、具体的には、たとえば、活性炭、ゼオライト、
パーライト、珪藻土、活性白土、シリカ、カオリン、タ
ルク、ベンナイト、活性アルミナ、石膏、シリカアルミ
ナ、ケイ酸カルシウム、、酸化マグネシウム、黒鉛、カ
ーボンブラック、水酸化アルミニウム、酸化鉄等の粉末
または粒状物が挙げられる。水難溶性固体は必要に応じ
て一種または二種以上の併用で用いられる。水難溶性固
体を配合することにより、酸素吸収速度または酸素吸収
量の増加、組成物の取り扱いを簡便にすることできる。
また、水難溶性固体の配合により組成物中の液状成分の
酸素との接触面積を大きくすることができる。水難溶性
固体の配合量は他成分との関係で適宜選択され、特に限
定されてないがグリセリン100部に対して0.1〜10,000部
が好ましく、1〜1,000部が特に好ましい。
であり、具体的には、たとえば、活性炭、ゼオライト、
パーライト、珪藻土、活性白土、シリカ、カオリン、タ
ルク、ベンナイト、活性アルミナ、石膏、シリカアルミ
ナ、ケイ酸カルシウム、、酸化マグネシウム、黒鉛、カ
ーボンブラック、水酸化アルミニウム、酸化鉄等の粉末
または粒状物が挙げられる。水難溶性固体は必要に応じ
て一種または二種以上の併用で用いられる。水難溶性固
体を配合することにより、酸素吸収速度または酸素吸収
量の増加、組成物の取り扱いを簡便にすることできる。
また、水難溶性固体の配合により組成物中の液状成分の
酸素との接触面積を大きくすることができる。水難溶性
固体の配合量は他成分との関係で適宜選択され、特に限
定されてないがグリセリン100部に対して0.1〜10,000部
が好ましく、1〜1,000部が特に好ましい。
前記の解決手段において水を添加しない場合は反応に
必要な水は食品等の被保存物から蒸散する水が供給され
る。水を脱酸素剤組成物に添加する場合は食品等からの
水に依存しなくても酸素吸収反応が進行するので、その
添加量によって酸素吸収反応の進行を調節することが可
能である。この場合の水の添加量は、特に限定されない
が、組成物全体の70重量%以下に調整されるのが望まし
く、50重量%以下がさらに望ましい。水の添加量が上記
範囲より多いと組成物がペースト状となり、組成物の酸
素との接触面積が小さくなるので好ましくない。
必要な水は食品等の被保存物から蒸散する水が供給され
る。水を脱酸素剤組成物に添加する場合は食品等からの
水に依存しなくても酸素吸収反応が進行するので、その
添加量によって酸素吸収反応の進行を調節することが可
能である。この場合の水の添加量は、特に限定されない
が、組成物全体の70重量%以下に調整されるのが望まし
く、50重量%以下がさらに望ましい。水の添加量が上記
範囲より多いと組成物がペースト状となり、組成物の酸
素との接触面積が小さくなるので好ましくない。
本発明において上述した各成分の混合方法は特に制限
はないが、成分が液と粉末との場合は各成分を均一に混
合できる方法ならいずれでもよく、成分に粒状物を用い
る場合には、たとえば粒状物に液を含浸後粉分まぶす様
に添加する方法等も採用することができる。前記各成分
は通常通気性包材に収容され、包装体とされる。その包
装方法としてはたとえば各成分を混合後、パッキングマ
シンによって通気性包装材料の周縁部の熱シールによっ
て封じられた小袋に包み、脱酸素剤包装体とすることが
できる。
はないが、成分が液と粉末との場合は各成分を均一に混
合できる方法ならいずれでもよく、成分に粒状物を用い
る場合には、たとえば粒状物に液を含浸後粉分まぶす様
に添加する方法等も採用することができる。前記各成分
は通常通気性包材に収容され、包装体とされる。その包
装方法としてはたとえば各成分を混合後、パッキングマ
シンによって通気性包装材料の周縁部の熱シールによっ
て封じられた小袋に包み、脱酸素剤包装体とすることが
できる。
この脱酸素剤包装体は、食品等とともに非通気性の包
材に収納し密封する、あるいは食品等とともに気密容器
に収容し密閉するなどの方法で食品等の保存に供するこ
とができる。
材に収納し密封する、あるいは食品等とともに気密容器
に収容し密閉するなどの方法で食品等の保存に供するこ
とができる。
本発明の脱酸素剤はその組成物中に水を入れない場合
には、比較的水分の多い食品に適用し、食品より蒸散す
る水分を組成物内に取り入れて酸素を吸収するタイプに
することができる。グリセリンは極めて吸湿性が強い
為、水分蒸酸性の大きい雰囲気では良好な脱酸素機能を
果たす。この場合食品と共に密封するまでの取扱性が良
いとの長所がある。また、組成物中に水を入れれば、食
品の含水率には関係なく脱酸素する脱酸素剤とすること
ができる。
には、比較的水分の多い食品に適用し、食品より蒸散す
る水分を組成物内に取り入れて酸素を吸収するタイプに
することができる。グリセリンは極めて吸湿性が強い
為、水分蒸酸性の大きい雰囲気では良好な脱酸素機能を
果たす。この場合食品と共に密封するまでの取扱性が良
いとの長所がある。また、組成物中に水を入れれば、食
品の含水率には関係なく脱酸素する脱酸素剤とすること
ができる。
実施例1〜8 第1表に示す脱酸素剤各成分を混合した後、紙と有孔
ポリエチレンをラミネートした包材を用いて作った小袋
(縦50mm、横80mm)に収納し、脱酸素剤包装体とした。
この脱酸素剤包装体を空気1,000mlとともに、ポリ塩化
ビニリデンコートした延伸ナイロンとポリエチレンをラ
ミネートした袋に入れ、密封後、25℃の雰囲気に放置し
た。6日後袋内の酸素濃度を測定し酸素吸収量を求めた
結果は第1表のとおりであった。
ポリエチレンをラミネートした包材を用いて作った小袋
(縦50mm、横80mm)に収納し、脱酸素剤包装体とした。
この脱酸素剤包装体を空気1,000mlとともに、ポリ塩化
ビニリデンコートした延伸ナイロンとポリエチレンをラ
ミネートした袋に入れ、密封後、25℃の雰囲気に放置し
た。6日後袋内の酸素濃度を測定し酸素吸収量を求めた
結果は第1表のとおりであった。
なお、実施例1、3、5および7については水を含浸
させた脱脂綿を一緒に密封し、相対湿度100%下で実施
した。
させた脱脂綿を一緒に密封し、相対湿度100%下で実施
した。
実施例9 グリセリン2g、水酸化カルシウム2g、塩化第一鉄0,4
g、シリカ粉末1.2g、活性炭0.4gおよび水1.2gを混合し
て脱酸素剤として用いる以外は実施例1の同様に操作し
た。
g、シリカ粉末1.2g、活性炭0.4gおよび水1.2gを混合し
て脱酸素剤として用いる以外は実施例1の同様に操作し
た。
2日後、袋内の酸素濃度を測定したところ酸素濃度は
0.1%以下であった。この時の酸素吸収量は206mlであっ
た。
0.1%以下であった。この時の酸素吸収量は206mlであっ
た。
実施例10 グリセリン2g、水酸化カルシウム3.4g、塩化マンガン
0.6g、シリカ粉末2.6gおよび水2gを混合して脱酸素剤と
して用いる以外は実施例1と同様に操作した。
0.6g、シリカ粉末2.6gおよび水2gを混合して脱酸素剤と
して用いる以外は実施例1と同様に操作した。
2日後、袋内の酸素濃度を測定したところ酸素濃度は
0.1%以下であった。この時の酸素吸収量は206mlであっ
た。
0.1%以下であった。この時の酸素吸収量は206mlであっ
た。
実施例11 グリセリン2g、水酸化カルシウム3.4g、硫酸銅0.6g、
活性炭2.6gおよび水3.4gを混合して脱酸素剤として用い
る以外は実施例1と同様に操作した。
活性炭2.6gおよび水3.4gを混合して脱酸素剤として用い
る以外は実施例1と同様に操作した。
2日後、袋内の酸素濃度を測定したところ酸素濃度は
0.1%以下であった。この時の酸素吸収量は206mlであっ
た。
0.1%以下であった。この時の酸素吸収量は206mlであっ
た。
実施例12 コクゾウの成虫400匹を玄米1kg中で1週間飼育した
後、成虫を取り除いた。残った玄米を40gずつに分け、
以下の試料に供した。
後、成虫を取り除いた。残った玄米を40gずつに分け、
以下の試料に供した。
試料の玄米40gと実施例9の脱酸素剤包装体とを、ポ
リ塩化ビニリデンコート延伸ナイロンとポリエチレンを
ラミネートしてなる袋に入れ袋内空気量が1,000mlとな
るように密封した。同一検体を10個作製し20℃恒温室内
に保存した。20日後保存した後開封し、そのまま25℃で
室内に置いて試料玄米から羽化してくるコクゾウの数を
記録した。
リ塩化ビニリデンコート延伸ナイロンとポリエチレンを
ラミネートしてなる袋に入れ袋内空気量が1,000mlとな
るように密封した。同一検体を10個作製し20℃恒温室内
に保存した。20日後保存した後開封し、そのまま25℃で
室内に置いて試料玄米から羽化してくるコクゾウの数を
記録した。
対照区として脱酸素剤包装体を袋に同封しない以外は
上記と全く同一の試験を実施した。この場合羽化してく
るコクゾウの数を100%とした。
上記と全く同一の試験を実施した。この場合羽化してく
るコクゾウの数を100%とした。
結果を第2表に示す。
実施例13 15gの饅頭10個と、実施例11の脱酸素剤包装体とを、ポ
リ塩化ビニリデンコート延伸ナイロンとポリエチレンを
ラミネートしてなる袋に入れ袋内空気量が1,000mlとな
るようにして20℃で密封保存した。1週間後、袋内酸素
濃度、炭酸ガス濃度を測定し、饅頭の性状を観察した。
リ塩化ビニリデンコート延伸ナイロンとポリエチレンを
ラミネートしてなる袋に入れ袋内空気量が1,000mlとな
るようにして20℃で密封保存した。1週間後、袋内酸素
濃度、炭酸ガス濃度を測定し、饅頭の性状を観察した。
対照区として脱酸素剤包装体を袋に同封しない以外は
上記の全く同一の試験を実施した。
上記の全く同一の試験を実施した。
結果を第3表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の脱酸素剤は鉄粉を用いていないので、食品と
共に密封後、金属検出器にかけても検知することはない
為、食品の異物混入検査が可能である。更に、グリセリ
ンを主剤としている為、成分面の安全性は高く、反応中
に有毒ガスを出すこともない。
共に密封後、金属検出器にかけても検知することはない
為、食品の異物混入検査が可能である。更に、グリセリ
ンを主剤としている為、成分面の安全性は高く、反応中
に有毒ガスを出すこともない。
なお、本発明の脱酸素剤は食品の保存(防黴、細菌に
よる腐廃防止、防虫、酸化劣化防止、風味や鮮度の保
持、褪色防止など)のほか、酸素の存在が悪影響を及ぼ
す医薬品、衣類、毛皮、医療機器・器具、精密機器・器
具・部品、電子機器・器具、電子材料・部品、骨董品等
の物品の保存、防黴、細菌等の微生物汚染の防止、防
虫、酸化防止、褪色防止、防錆など広範な被保存物品に
適用することができる。
よる腐廃防止、防虫、酸化劣化防止、風味や鮮度の保
持、褪色防止など)のほか、酸素の存在が悪影響を及ぼ
す医薬品、衣類、毛皮、医療機器・器具、精密機器・器
具・部品、電子機器・器具、電子材料・部品、骨董品等
の物品の保存、防黴、細菌等の微生物汚染の防止、防
虫、酸化防止、褪色防止、防錆など広範な被保存物品に
適用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−111480(JP,A)
Claims (12)
- 【請求項1】グリセリンとアルカリ性物質からなる脱酸
素剤。 - 【請求項2】グリセリン、アルカリ性物質および水から
なる脱酸素剤。 - 【請求項3】グリセリン、アルカリ性物質および遷移金
属化合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)からなる脱酸
素剤。 - 【請求項4】グリセリン、アルカリ性物質、遷移金属化
合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)および水からなる
脱酸素剤。 - 【請求項5】グリセリン、アルカリ性物質および水難溶
性固体からなる脱酸素剤。 - 【請求項6】グリセリン、アルカリ性物質、水難溶性固
体および水からなる脱酸素剤。 - 【請求項7】グリセリン、アルカリ性物質、遷移金属化
合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)および水難溶性固
体からなる脱酸素剤。 - 【請求項8】グリセリン、アルカリ性物質、遷移金属化
合物(但し、亜二チオン酸塩は除く)、水難溶性固体お
よび水からなる脱酸素剤。 - 【請求項9】アルカリ性物質が、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、第三
リン酸塩または第二リン酸塩である請求項1乃至8に記
載の脱酸素剤。 - 【請求項10】遷移金属化合物(但し、亜二チオン酸塩
は除く)が、鉄、銅またはマンガンのハロゲン化物、硫
酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩、有機酸塩または水酸
化物である請求項3、4、7または8に記載の脱酸素
剤。 - 【請求項11】請求項1乃至10に記載の脱酸素剤を通気
性包材からなる小袋に収納してなる脱酸素剤包装体。 - 【請求項12】請求項11に記載の脱酸素剤包装体と食品
とを非通気性包材からなる気密容器に収納してなる食品
包装体。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10334789A JP2943156B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 脱酸素剤 |
KR1019900002680A KR930001255B1 (ko) | 1989-04-25 | 1990-02-28 | 탈 산소제 |
CA002013803A CA2013803C (en) | 1989-04-25 | 1990-04-04 | Oxygen absorbent |
US07/510,838 US5180518A (en) | 1989-04-25 | 1990-04-18 | Oxygen absorbent |
EP90107340A EP0394822B1 (en) | 1989-04-25 | 1990-04-18 | Oxygen absorbent |
ES90107340T ES2056288T3 (es) | 1989-04-25 | 1990-04-18 | Absorbente de oxigeno. |
DE69010550T DE69010550T2 (de) | 1989-04-25 | 1990-04-18 | Sauerstoffabsorbtion. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10334789A JP2943156B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 脱酸素剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02284646A JPH02284646A (ja) | 1990-11-22 |
JP2943156B2 true JP2943156B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=14351608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10334789A Expired - Lifetime JP2943156B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 脱酸素剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2943156B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0671593B2 (ja) * | 1990-09-14 | 1994-09-14 | 平成理研株式会社 | 脱酸素剤およびその使用方法 |
-
1989
- 1989-04-25 JP JP10334789A patent/JP2943156B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02284646A (ja) | 1990-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4384972A (en) | Foodstuff freshness keeping agents | |
KR960014899B1 (ko) | 산소 흡수제 | |
US8029842B2 (en) | Low water activity oxygen scavenger and methods of using | |
KR930001255B1 (ko) | 탈 산소제 | |
JP3052317B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
KR101399135B1 (ko) | 내습성 탈산소제 | |
JP2923978B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JP3541859B2 (ja) | 脱酸素剤及びその包装体 | |
JP2943156B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2822440B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JPH03284347A (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2923977B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2943155B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2923976B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2836126B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JPH11207177A (ja) | 脱酸素剤 | |
JPS6233265B2 (ja) | ||
JP2019170336A (ja) | 食品用品質保持剤 | |
JP3169285B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JPS6357030B2 (ja) | ||
JPS63233769A (ja) | 鮮度保持剤 | |
JPS626775B2 (ja) | ||
JPS62220178A (ja) | 食品等の保存剤 | |
JPH03137935A (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2956140B2 (ja) | 脱酸素剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080625 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |