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JP3069183B2 - 安定化された合成樹脂組成物 - Google Patents

安定化された合成樹脂組成物

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Publication number
JP3069183B2
JP3069183B2 JP4005213A JP521392A JP3069183B2 JP 3069183 B2 JP3069183 B2 JP 3069183B2 JP 4005213 A JP4005213 A JP 4005213A JP 521392 A JP521392 A JP 521392A JP 3069183 B2 JP3069183 B2 JP 3069183B2
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JP
Japan
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compound
synthetic resin
tert
resin composition
weight
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP4005213A
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JPH05186636A (ja
Inventor
豊 中原
俊則 幸野
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
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Publication of JPH05186636A publication Critical patent/JPH05186636A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定化された合成樹脂
組成物に関し、詳しくは、特定の脂肪族ジカルボン酸の
ピペリジルエステル化合物、特定のブタンテトラカルボ
ン酸のピペリジルエステル化合物および特定の有機ホス
ファイト化合物を添加してなる、安定化された合成樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂等の合成樹脂は、紫外線に対して敏感であり、紫外
線の作用により、着色したり機械的強度が低下したりし
て、長期の使用に耐えなくなることが知られている。
【0003】上記のような紫外線等による有害作用を防
止するために、これまでにベンゾフェノン系、ベンゾト
リアゾール系、ベンゾエート系、ヒンダードアミン系等
の化合物が用いられており、特に、ポリアルキルピペリ
ジン化合物に代表されるヒンダードアミン系化合物は非
着色性であり、また光安定化効果も比較的大きいので近
年特に注目されている。
【0004】ピペリジン系化合物に代表されるヒンダー
ドアミン化合物は、比較的優れた光安定剤であるが、単
独使用による効果は未だ不充分なものであるため、ピペ
リジン系化合物とベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー
ル系、フェニルサリシレート系、シュウ酸ジアミド系等
の紫外線吸収剤とを併用することが提案されているが、
これらの効果は相加的なものに過ぎず、実用上は満足し
得るものではなかった。
【0005】また、特開昭58−79033号公報に
は、比較的低分子量のピペリジン化合物および比較的高
分子量のピペリジン化合物の特定の二種のピペリジン化
合物の組み合わせからなる安定剤を有機重合体に添加す
ることが提案されており、特開平1−153749号公
報には、モノピペリジン化合物およびポリピペリジン化
合物の二種のピペリジン化合物の組み合わせからなる安
定剤を合成樹脂組成物に添加することが提案されてお
り、特開平1−95139号公報には、ジピペリジン化
合物およびポリピペリジン化合物の二種のピペリジン化
合物の組み合わせからなる安定剤を合成樹脂組成物に添
加することが提案されており、特開昭63−24104
8号公報には、ジピペリジン化合物およびN−H型のポ
リピペリジン化合物の二種のピペリジン化合物に加え、
ベンゾエート化合物およびリン系化合物の組み合わせか
らなる安定剤を合成樹脂組成物に添加することが提案さ
れているが、いずれも実用上未だ満足のできるものでは
なかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる現状
に鑑み、合成樹脂の耐候性を著しく改善し得る安定剤系
を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、脂肪族ジカルボン
酸のピペリジルエステル化合物および有機ホスファイト
化合物に加え、特にN−メチル型のポリピペリジン化合
物を合成樹脂組成物に併用添加することによって、これ
らが相乗的に作用し、それぞれ単独で使用した場合もし
くはこれらの中から何れか一つを除いて使用した場合と
比較して著しく効果が大きいことを見出し、本発明に到
達した。
【0007】すなわち、本発明は、合成樹脂100重量
部に、(イ)下記〔化4〕(〔化1〕と同じ)の一般式
(I)で表される脂肪族ジカルボン酸のピペリジルエス
テル化合物の少なくとも一種0.001〜5重量部、
(ロ)下記〔化5〕(〔化2〕と同じ)の一般式(II)
で表されるブタンテトラカルボン酸またはその部分エス
テル化合物のピペリジルエステル化合物の少なくとも一
種0.001〜5重量部および(ハ)下記〔化6〕
(〔化3〕と同じ)の一般式(III)で表される有機ホス
ファイト化合物の少なくとも一種0.001〜5重量部
を添加してなる、安定化された合成樹脂組成物を提供す
るものである。
【0008】
【化4】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、kは2〜
10の数を示す。)
【0009】
【化5】 (式中、R2はアルキル基を示し、Gはグリコール類から
二個の水酸基を除いた残基を示す。jは1〜4、mは0
〜3、nは0または1であり、j+m+n=4である。
また、xは1〜5の数を示す。)
【0010】
【化6】 (式中、R3はアルキル基またはアリール基を示す。)
【0011】以下、本発明の合成樹脂組成物について詳
細に説明する。
【0012】本発明の合成樹脂組成物の(イ)成分であ
る上記一般式(I)で表される脂肪族ジカルボン酸のピ
ペリジルエステル化合物としては、例えば以下の〔化
7〕〜〔化10〕の化合物(化合物I−1〜化合物I−
4)が例示される。
【0013】
【化7】
【0014】
【化8】
【0015】
【化9】
【0016】
【化10】
【0017】本発明の合成樹脂組成物において使用され
る上記(イ)成分の添加量は、合性樹脂100重量部に
対して、0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜
3重量部である。
【0018】本発明の合成樹脂組成物の(ロ)成分であ
るブタンテトラカルボン酸またはその部分エステル化合
物のピペリジルエステル化合物は、上記一般式(II) で
表される。上記一般式(II)中、R2で示されるアルキル
基としては、炭素原子数が1〜20のアルキル基が好ま
しく、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、第
三ブチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2
−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデ
シル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキ
サデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、
エイコシルなどの基が挙げられる。また、上記一般式
(II) 中、Gで示される残基を与えるグリコール類とし
ては、例えば、エチレングリコール、ブチレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリール、
ネオペンチルグリコール、3,9−ビス(1,1−ジメ
チル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンなどが挙げられ
る。
【0019】従って、本発明の合成樹脂組成物の(ロ)
成分である上記一般式(II)で表されるブタンテトラカ
ルボン酸またはその部分エステル化合物のピペリジルエ
ステル化合物としては、例えば以下の〔化11〕〜〔化
13〕の化合物(化合物II−1〜化合物II−3)が例示
される。
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】
【化13】
【0023】本発明の合成樹脂組成物において使用され
る上記(ロ)成分の添加量は、合成樹脂100重量部に
対して、0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜
3重量部である。
【0024】本発明の合成樹脂組成物の(ハ)成分であ
る有機ホスファイト化合物は、上記一般式(III) で表さ
れる。上記一般式(III)中、R3で示されるアルキル基と
しては、炭素原子数が8〜20のアルキル基が好まし
く、例えば、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、
デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデ
シル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オ
クタデシル、ノナデシル、エイコシルなどの基が挙げら
れる。また、R3で示されるアリール基としては、フェニ
ル、ノニルフェニル、2,4−ジ第三ブチルフェニル、
2,4,6−トリ第三ブチルフェニル、2,6−ジ第三
ブチル−p−トルイルなどの基が挙げられる。
【0025】従って、本発明の合成樹脂組成物の(ハ)
成分である上記一般式(III)で表される有機ホスファイ
ト化合物としては、例えば以下の〔化14〕〜〔化1
7〕の化合物(化合物 III−1〜化合物 III−4)が例
示される。
【0026】
【化14】
【0027】
【化15】
【0028】
【化16】
【0029】
【化17】
【0030】本発明の合成樹脂組成物において使用され
る上記(ハ)成分の添加量は、合成樹脂100重量部に
対して、0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜
3重量部である。
【0031】本発明における安定性改善の対象となる合
成樹脂組成物(高分子材料)としては、特に制限はな
く、例えば、高密度、低密度または直鎖状低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−3−
メチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体等のα
−オレフィンの単重合体または共重合体、これらのα−
オレフィンと共役ジエンまたは非共役ジエン等の多不飽
和化合物、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル等と
の共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリフッ化
ビニリデン、塩化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢
酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステ
ル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合
体、塩化ビニル−シクロヘキシルマレイミド共重合体、
塩化ビニル−シクロヘキシルマレイミド共重合体等の含
ハロゲン樹脂、石油樹脂、クマロン樹脂、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、スチレン及び/又
はα−メチルスチレンと他の単量体(例えば、無水マレ
イン酸、フェニルマレイミド、メタクリル酸メチル、ブ
タジエン、アクリロニトリル等)との共重合体(例え
ば、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、耐熱ABS樹
脂等)、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、
ポリエチレンテレフタレート及びポリテトラメチレンテ
レフタレート等の直鎖ポリエステル、ポリフェニレンオ
キサイド、ポリカプロラクタム及びポリヘキサメチレン
アジパミド等のポリアミド、ポリカーボネート、ポリア
セタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリウレタ
ン、繊維素系樹脂等の熱可塑性合成樹脂、フェノール樹
脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、更に、イソプレン
ゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、エチレ
ンとプロピレン、ブテン−1等のα−オレフィンとの共
重合体ゴム、更にエチレン−α−オレフィンおよびエチ
リデンノルボルネン、シクロペンタジエン等の非共役ジ
エン類との三元共重合体ゴム等のエラストマー等が挙げ
られ、これらの樹脂および/またはエラストマーをブレ
ンドしたものであっても良い。
【0032】本発明の合成樹脂組成物には、前記(イ)
〜(ハ)成分と共に、他の汎用の抗酸化剤、紫外線吸収
剤、安定剤等の添加剤を併用することができる。
【0033】上記添加剤として特に好ましいものとして
は、フェノール系、硫黄系等の抗酸化剤および紫外線吸
収剤などが挙げられる。
【0034】上記フェノール系抗酸化剤としては、例え
ば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−
ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステア
リル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオ
ジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−
ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサ
メチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビ
ス(6−第三ブチル−m−クレゾール) 、2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三
ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕
グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−
エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェ
ノール) 、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−
第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタ
レート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−
ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドルキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−
トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−
トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、
テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2
−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオ
キシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル) フェノー
ル、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5. 5〕ウンデカン、トリエチレングリ
コールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げられる。
【0035】上記硫黄系抗酸化剤としては、例えば、チ
オジプロピオン酸ジラウリル、ジミリスチル、ジステア
リル等のジアルキルチオジプロピオネート類及びペンタ
エリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピ
オネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプ
ロピオン酸エステル類が挙げられる。
【0036】また、上記紫外線吸収剤としては、例え
ば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビ
ス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等
の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−メチルフェニル) ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ第三ブチルフ
ェニル) ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第
三ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−第三オ
クチルフェニル) ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’.5’−ジクミルフェニル) ベンゾトリ
アゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル
−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール等の2−(2’
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニ
ルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、
2,4−ジ第三ブチルフェニル−3’,5’−ジ第三ブ
チル−4’−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等
のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザ
ニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等
の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−
ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メ
チル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等の
シアノアクリレート類が挙げられる。
【0037】その他必要に応じて、本発明の組成物には
重金属不活性化剤、造核剤、金属石けん、有機錫化合
物、可塑剤、エポキシ化合物、発泡剤、帯電防止剤、難
燃剤、滑剤、加工助剤等を包含させることができる。
【0038】本発明の合成樹脂組成物は、農業用資材、
自動車用塗料及び内外装材等の長期間に渡って高度の耐
候性が要求される用途にも好適に用いることができ、例
えば、フィルム、繊維、テープ、シート、各種成型材
料、塗料、ラッカー用結合剤、接着剤、パテ及び写真材
料における基材等に用いることができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を更に詳細に説
明する。しかしながら、本発明は、以下の実施例によっ
て何ら制限を受けるものではない。
【0040】実施例1 下記〔配合〕により、250℃で押し出し加工してペレ
ットを作成した。次いで、250℃で射出成形して、厚
さ2mmの試験片を作成し、この試験片を用いて、83℃
のサンシャインウェザオメーター(雨なし)による耐候
性試験を行った。耐候性はクラックの発生時間で評価し
た。
【0041】その結果を下記〔表1〕に示した。
【0042】 〔配合〕 エチレン/プロピレンブロックコポリマー 100重量部 ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4− 0.1 ヒドロキシフェニル)−プロピオネート カルシウムステアレート 0.05 化合物I−1(前記例示化合物,〔化7〕) 0.2 化合物III −4(前記例示化合物,〔化17〕) 0.05 試料化合物(〔表1〕参照) 0.1
【0043】尚、比較化合物として下記〔化18〕及び
〔化19〕の化合物(比較化合物H−1及びH−2)を
用いた。
【0044】
【化18】
【0045】
【化19】
【0046】
【表1】 *1: 前記例示化合物(〔化7〕参照),尚、化合物I
−1の添加量は、比較例1−2のみ0.3重量部であ
る。 *2: 前記例示化合物(〔化11〕参照) *3: 前記例示化合物(〔化12〕参照) *4: 前記例示化合物(〔化13〕参照)
【0047】実施例2 下記〔配合〕により、実施例1と同様の試験を行なっ
た。
【0048】その結果を下記〔表2〕に示す。
【0049】 〔配合〕 エチレン/プロピレンブロックコポリマー 100重量部 ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4− 0.1 ヒドロキシフェニル)−プロピオネート カルシウムステアレート 0.05 化合物I−1(前記例示化合物,〔化7〕) 0.2 化合物II−3(前記例示化合物,〔化13〕) 0.1 試料化合物(〔表2〕参照) 0.05
【0050】尚、比較化合物として下記〔化20〕の化
合物(比較化合物P−1)を用いた。
【0051】
【化20】
【0052】
【表2】 *1: 前記例示化合物(〔化14〕参照) *2: 前記例示化合物(〔化15〕参照) *3: 前記例示化合物(〔化16〕参照) *4: 前記例示化合物(〔化17〕参照)
【0053】実施例3 下記〔配合〕により、240℃で押し出し加工してペレ
ットを作成した。次いで、240℃で射出成形して、厚
さ2mmの試験片を作成し、この試験片を用いて、83℃
のサンシャインウェザオメーター(雨あり)に入れ、ク
ラックの発生時間を測定すると共に、480時間照射後
の試験片の黄色度を測定した。
【0054】その結果を下記〔表3〕に示す。
【0055】 〔配合〕 プロピレンホモポリマー 70重量部 EPラバー 30 テトラキス〔メチレン−3−(3,5− 0.1 ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル) プロピオネート〕メタン カルシウムステアレート 0.05 化合物I−2(前記例示化合物,〔化8〕) 0.1 化合物III −4(前記例示化合物,〔化17〕) 0.05 試料化合物(〔表3〕参照) 0.05
【0056】
【表3】 *1: 化合物 III−2の代わりに比較化合物P−1を同量
添加した。 *2: 前記例示化合物(〔化11〕参照) *3: 前記例示化合物(〔化12〕参照) *4: 前記例示化合物(〔化13〕参照)
【0057】上記実施例の結果から、ピペリジノールの
ジカルボン酸縮合物{(イ)成分}、N−メチル型のポ
リピペリジノール化合物{(ロ)成分}及びスピロ構造
を有するホスファイト化合物{(ハ)成分}を併用添加
した場合の安定化効果が、N−H型のポリピペリジノー
ル化合物を用いた場合及び本発明における(ハ)成分以
外のホスファイト化合物を用いた場合の安定化効果と比
較して著しいものであったことがわかる。
【0058】
【発明の効果】本発明の合成樹脂組成物は、合成樹脂の
耐候性を著しく改善したものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−241048(JP,A) 特開 平1−299850(JP,A) 特開 平1−197543(JP,A) 特開 平4−63855(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08K 3/00 - 13/08 C08L 1/00 - 101/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂100重量部に、(イ)下記
    〔化1〕の一般式(I)で表される脂肪族ジカルボン酸
    のピペリジルエステル化合物の少なくとも一種0.00
    1〜5重量部、(ロ)下記〔化2〕の一般式(II) で表
    されるブタンテトラカルボン酸またはその部分エステル
    化合物のピペリジルエステル化合物の少なくとも一種
    0.001〜5重量部および(ハ)下記〔化3〕の一般
    式(III)で表される有機ホスファイト化合物の少なくと
    も一種0.001〜5重量部を添加してなる、安定化さ
    れた合成樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、kは2〜
    10の数を示す。) 【化2】 (式中、R2はアルキル基を示し、Gはグリコール類から
    二個の水酸基を除いた残基を示す。jは1〜4、mは0
    〜3、nは0または1であり、j+m+n=4である。
    また、xは1〜5の数を示す。) 【化3】 (式中、R3はアルキル基またはアリール基を示す。)
JP4005213A 1992-01-14 1992-01-14 安定化された合成樹脂組成物 Expired - Lifetime JP3069183B2 (ja)

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JP4005213A JP3069183B2 (ja) 1992-01-14 1992-01-14 安定化された合成樹脂組成物

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JP4005213A JP3069183B2 (ja) 1992-01-14 1992-01-14 安定化された合成樹脂組成物

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