JP2932381B1 - 畳 - Google Patents
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- JP2932381B1 JP2932381B1 JP10019899A JP1989998A JP2932381B1 JP 2932381 B1 JP2932381 B1 JP 2932381B1 JP 10019899 A JP10019899 A JP 10019899A JP 1989998 A JP1989998 A JP 1989998A JP 2932381 B1 JP2932381 B1 JP 2932381B1
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Abstract
【要約】
【課題】 畳芯材に伸長作用を付与することにより畳の
収縮を阻止することができる実用性,耐久性に秀れた畳
を提供するものである。 【解決手段】 畳表1と畳芯材2とから成る畳3であっ
て、畳芯材2が加熱により膨張する加熱膨張芯材層4を
有しているものである。
収縮を阻止することができる実用性,耐久性に秀れた畳
を提供するものである。 【解決手段】 畳表1と畳芯材2とから成る畳3であっ
て、畳芯材2が加熱により膨張する加熱膨張芯材層4を
有しているものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縮まない畳に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図1
は、一般に使用されている畳20の構造を図示したもの
で、畳表21と畳芯材22とから成り、畳芯材22が、木材チ
ップから成る木質繊維板や葦などの吸水性を有する素材
から構成された芯材23と薄いベニヤ板24とから成り、こ
の芯材23と薄いベニヤ板24とが線材25によって縫合され
ているものである。尚、符号26は裏地シートである。
は、一般に使用されている畳20の構造を図示したもの
で、畳表21と畳芯材22とから成り、畳芯材22が、木材チ
ップから成る木質繊維板や葦などの吸水性を有する素材
から構成された芯材23と薄いベニヤ板24とから成り、こ
の芯材23と薄いベニヤ板24とが線材25によって縫合され
ているものである。尚、符号26は裏地シートである。
【0003】この畳20は、畳芯材22が吸水性を有した素
材から構成されているため、床暖房装置と併用された場
合、床暖房装置による加熱によって畳芯材22内の水分が
蒸発していき縮んでいき、必然的に畳20も縮んでしまう
という問題点がある。
材から構成されているため、床暖房装置と併用された場
合、床暖房装置による加熱によって畳芯材22内の水分が
蒸発していき縮んでいき、必然的に畳20も縮んでしまう
という問題点がある。
【0004】また、畳芯材22は経年変化によっも吸水率
が低下してしまい、畳20が古くなってくると畳芯材22が
縮んで畳20そのものも縮んでしまい、隣接する畳20同志
の隙間が徐々に広がって見た目が悪くなってしまうとい
う問題点もある。
が低下してしまい、畳20が古くなってくると畳芯材22が
縮んで畳20そのものも縮んでしまい、隣接する畳20同志
の隙間が徐々に広がって見た目が悪くなってしまうとい
う問題点もある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するもので、
畳芯材に伸長作用を付与することにより畳の縮みが阻止
されることになる実用性,耐久性に秀れた畳を提供する
ものである。
畳芯材に伸長作用を付与することにより畳の縮みが阻止
されることになる実用性,耐久性に秀れた畳を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
明の要旨を説明する。
【0007】畳表1と畳芯材2とから成る畳3であっ
て、畳芯材2が加熱により膨張する加熱膨張芯材層4を
有し、また、畳芯材2は伝熱性良好な線材7で縫合せし
められ、線材7からの伝熱により前記加熱膨張芯材層4
が加熱され、該加熱膨張芯材層4の膨張により畳3の収
縮が阻止されるように構成されていることを特徴とする
畳に係るものである。
て、畳芯材2が加熱により膨張する加熱膨張芯材層4を
有し、また、畳芯材2は伝熱性良好な線材7で縫合せし
められ、線材7からの伝熱により前記加熱膨張芯材層4
が加熱され、該加熱膨張芯材層4の膨張により畳3の収
縮が阻止されるように構成されていることを特徴とする
畳に係るものである。
【0008】また、請求項1記載の畳において、加熱膨
張芯材層4は、内部に空気を保持可能な発泡合成樹脂か
ら構成されていることを特徴とする畳に係るものであ
る。
張芯材層4は、内部に空気を保持可能な発泡合成樹脂か
ら構成されていることを特徴とする畳に係るものであ
る。
【0009】また、請求項1,2いずれか1項に記載の
畳において、加熱膨張芯材層4は、ポリスチレンや、ポ
リイソシアネートとポリオールなどから成る発泡合成樹
脂から構成されていることを特徴とする畳に係るもので
ある。
畳において、加熱膨張芯材層4は、ポリスチレンや、ポ
リイソシアネートとポリオールなどから成る発泡合成樹
脂から構成されていることを特徴とする畳に係るもので
ある。
【0010】また、請求項1〜3いずれか1項に記載の
畳において、線材7が極細線を収束して成るものである
ことを特徴とする畳に係るものである。
畳において、線材7が極細線を収束して成るものである
ことを特徴とする畳に係るものである。
【0011】また、請求項1〜4いずれか1項に記載の
畳において、畳芯材2が、加熱膨張芯材層4の上下に該
加熱膨張芯材層4の耐久性を高める上部材5及び下部材
6が設けられて構成されていることを特徴とする畳に係
るものである。
畳において、畳芯材2が、加熱膨張芯材層4の上下に該
加熱膨張芯材層4の耐久性を高める上部材5及び下部材
6が設けられて構成されていることを特徴とする畳に係
るものである。
【0012】また、請求項5記載の畳において、上部材
5及び下部材6が、ベニヤ合板若しくは木材チップから
成る木質繊維板から構成されていることを特徴とする畳
に係るものである。
5及び下部材6が、ベニヤ合板若しくは木材チップから
成る木質繊維板から構成されていることを特徴とする畳
に係るものである。
【0013】また、請求項1〜6いずれか1項に記載の
畳において、畳芯材2の上側角辺部にコーナー補強材8
が設けられていることを特徴とする畳に係るものであ
る。
畳において、畳芯材2の上側角辺部にコーナー補強材8
が設けられていることを特徴とする畳に係るものであ
る。
【0014】
【発明の作用及び効果】床暖房装置などによって発生し
た熱が、加熱膨張芯材層4に伝熱され、該加熱膨張芯材
層4が伸長することで畳芯材2の収縮を阻止し、結果的
に縮まない畳3となる。
た熱が、加熱膨張芯材層4に伝熱され、該加熱膨張芯材
層4が伸長することで畳芯材2の収縮を阻止し、結果的
に縮まない畳3となる。
【0015】また、畳芯材2は伝熱性良好な線材7で縫
合せしめられているから、床暖房装置から発生する熱が
極めて良好に加熱膨張芯材層4に伝達されることにな
り、必然的に加熱膨張芯材層4の膨張作用が良好に発揮
される。
合せしめられているから、床暖房装置から発生する熱が
極めて良好に加熱膨張芯材層4に伝達されることにな
り、必然的に加熱膨張芯材層4の膨張作用が良好に発揮
される。
【0016】また、畳3を構成する畳芯材2は畳独特の
クッション性を損なわない素材で構成することができる
から、従来と同様の着座感を有した畳3とすることがで
きる。
クッション性を損なわない素材で構成することができる
から、従来と同様の着座感を有した畳3とすることがで
きる。
【0017】本発明は上述のように構成したから、畳芯
材に伸長作用を付与することにより畳の縮みが阻止され
ることになる実用性,耐久性に秀れた畳となる。
材に伸長作用を付与することにより畳の縮みが阻止され
ることになる実用性,耐久性に秀れた畳となる。
【0018】
【発明の実施の形態】図2,3は本発明の一実施例を図
示したものであり、以下に説明する。
示したものであり、以下に説明する。
【0019】本実施例は、畳表1と畳芯材2とから成る
畳3であって、畳芯材2は、加熱により膨張する加熱膨
張芯材層4の上下に該加熱膨張芯材層4の耐久性を高め
る上部材5及び下部材6が設けられて構成され、前記畳
3を加熱した際、前記加熱膨張芯材層4が膨張して該加
熱膨張芯材層4の膨張により前記畳3を伸長させて畳3
の収縮を阻止するように構成されているものである。
畳3であって、畳芯材2は、加熱により膨張する加熱膨
張芯材層4の上下に該加熱膨張芯材層4の耐久性を高め
る上部材5及び下部材6が設けられて構成され、前記畳
3を加熱した際、前記加熱膨張芯材層4が膨張して該加
熱膨張芯材層4の膨張により前記畳3を伸長させて畳3
の収縮を阻止するように構成されているものである。
【0020】畳表1は一般に使用されているものを使用
する。
する。
【0021】加熱膨張芯材層4は、内部に空気を保持可
能な発泡合成樹脂から構成され、加熱により加熱膨張芯
材層4内の空気が膨張して該加熱膨張芯材層4が膨張す
ることになる。このような素材としては、ポリスチレン
や、ポリイソシアネートとポリオールを使用すると良
い。また、この2つの素材は吸水性が殆どないので加熱
による吸水率の変化がなく、反りや縮みが発生しない。
また、従来の畳芯材として使用されている木材チップか
ら成る木質繊維板に近似したクッション性を有している
ため、畳芯材2として使用しても畳独特のクッション性
を損なわず、しかも、軽量(木質繊維板の1/3)でコ
スト安である。
能な発泡合成樹脂から構成され、加熱により加熱膨張芯
材層4内の空気が膨張して該加熱膨張芯材層4が膨張す
ることになる。このような素材としては、ポリスチレン
や、ポリイソシアネートとポリオールを使用すると良
い。また、この2つの素材は吸水性が殆どないので加熱
による吸水率の変化がなく、反りや縮みが発生しない。
また、従来の畳芯材として使用されている木材チップか
ら成る木質繊維板に近似したクッション性を有している
ため、畳芯材2として使用しても畳独特のクッション性
を損なわず、しかも、軽量(木質繊維板の1/3)でコ
スト安である。
【0022】上部材5にはベニヤ板を使用し、また、下
部材6には従来の畳芯材として使用されている木材チッ
プから成る木質繊維板を使用している。
部材6には従来の畳芯材として使用されている木材チッ
プから成る木質繊維板を使用している。
【0023】ベニヤ板は、繊維方向が互いに直交するよ
うに構成されているため(クロスバンド構造)、単板の
繊維直角方向の収縮や膨張が隣接する単板によって抑制
され、ベニヤ板全体の板面各方向への収縮や膨張が小さ
い。従って、このベニヤ板を上部材5として使用した畳
3は、加熱膨張芯材層4が経年変化などによって多少縮
んだとしても、畳表1の直ぐ下に位置することになる上
部材5が殆ど縮まないから、畳3同志の間の隙間が目立
ったりしないことになる。唯、ベニヤ板の厚さが厚いと
畳独特の着座感が損なわれるため、上部材5として使用
されるベニヤ板の厚さは薄く設定されることが望まし
い。尚、ベニヤ板を下部材6として使用しても良い。
うに構成されているため(クロスバンド構造)、単板の
繊維直角方向の収縮や膨張が隣接する単板によって抑制
され、ベニヤ板全体の板面各方向への収縮や膨張が小さ
い。従って、このベニヤ板を上部材5として使用した畳
3は、加熱膨張芯材層4が経年変化などによって多少縮
んだとしても、畳表1の直ぐ下に位置することになる上
部材5が殆ど縮まないから、畳3同志の間の隙間が目立
ったりしないことになる。唯、ベニヤ板の厚さが厚いと
畳独特の着座感が損なわれるため、上部材5として使用
されるベニヤ板の厚さは薄く設定されることが望まし
い。尚、ベニヤ板を下部材6として使用しても良い。
【0024】木質繊維板は元々畳芯材として使用されて
いる素材であるため、畳独特のクッション性を維持する
ことに適している。しかし、ベニヤ板より縮み易いた
め、下部材6として使用されることが望ましい。尚、畳
3のクッション性を重視する場合には、上部材5として
使用しても良い。
いる素材であるため、畳独特のクッション性を維持する
ことに適している。しかし、ベニヤ板より縮み易いた
め、下部材6として使用されることが望ましい。尚、畳
3のクッション性を重視する場合には、上部材5として
使用しても良い。
【0025】上記加熱膨張芯材層4,上部材5及び下部
材6は伝熱性良好な線材7で一体に縫合せしめられて畳
芯材2に構成される。
材6は伝熱性良好な線材7で一体に縫合せしめられて畳
芯材2に構成される。
【0026】この線材7は、直径120μm程度の銅製
若しくはアルミ製の極細線を収束せしめ且つ撚ったもの
を使用する。
若しくはアルミ製の極細線を収束せしめ且つ撚ったもの
を使用する。
【0027】図中、符号9は畳芯材2の裏シートであ
り、また、符号13は畳3のクッション性を高めるための
不織布である。この裏シート9及び不織布13も前記線材
7で縫合せしめられる。
り、また、符号13は畳3のクッション性を高めるための
不織布である。この裏シート9及び不織布13も前記線材
7で縫合せしめられる。
【0028】また、本実施例では、畳芯材2の上側角辺
部には塩化ビニール製のコーナー補強材8を設け、畳芯
材2の強度を高めると共に、畳3(畳芯材2)の縮みを
より一層防止できるように構成している。
部には塩化ビニール製のコーナー補強材8を設け、畳芯
材2の強度を高めると共に、畳3(畳芯材2)の縮みを
より一層防止できるように構成している。
【0029】上記構成から成る畳3は、該畳3の下方に
配置された面状発熱体などの床暖房装置から発生する熱
によって加熱され、畳芯材2内の加熱膨張芯材層4の膨
張によって伸長され、結果的に畳3同志の間に隙間が発
生したりしない畳3となる。
配置された面状発熱体などの床暖房装置から発生する熱
によって加熱され、畳芯材2内の加熱膨張芯材層4の膨
張によって伸長され、結果的に畳3同志の間に隙間が発
生したりしない畳3となる。
【0030】本実施例は上述のように構成したから、床
暖房装置によって加熱膨張芯材層4が加熱されると、こ
の加熱膨張芯材層4内の空気が膨張して該加熱膨張芯材
層4が膨張することになり、必然的に畳3が伸長されて
収縮を阻止され、結果的に縮むことが防止されることに
なる実用性に秀れた畳となる。
暖房装置によって加熱膨張芯材層4が加熱されると、こ
の加熱膨張芯材層4内の空気が膨張して該加熱膨張芯材
層4が膨張することになり、必然的に畳3が伸長されて
収縮を阻止され、結果的に縮むことが防止されることに
なる実用性に秀れた畳となる。
【0031】また、畳3を構成する畳芯材2は畳独特の
クッション性を損なわない素材で構成することができる
から、従来と同様の着座感を有した畳3とすることがで
き、しかも、軽量で安価な材料から構成することができ
るから、扱い易くて低コストとなるより一層実用性,生
産性に秀れた畳となる。
クッション性を損なわない素材で構成することができる
から、従来と同様の着座感を有した畳3とすることがで
き、しかも、軽量で安価な材料から構成することができ
るから、扱い易くて低コストとなるより一層実用性,生
産性に秀れた畳となる。
【0032】また、畳芯材2は伝熱性良好な線材7で縫
合せしめられているから、床暖房装置から発生する熱が
極めて良好に加熱膨張芯材層4に伝達されることにな
り、必然的に加熱膨張芯材層4の膨張作用が良好に発揮
されることになるより一層実用性に秀れた畳となる。
合せしめられているから、床暖房装置から発生する熱が
極めて良好に加熱膨張芯材層4に伝達されることにな
り、必然的に加熱膨張芯材層4の膨張作用が良好に発揮
されることになるより一層実用性に秀れた畳となる。
【0033】また、線材7は極細線を収束して成るもの
であるから、畳3に着座すると該線材7は容易に押しつ
ぶされて着座者に該線材3が違和感となって伝わること
がなく、また、線材7が押しつぶされると該線材7(極
細線)が広がり、それだけ放射面が広くなって伝熱性が
良好となるより一層実用性に秀れた畳となる。
であるから、畳3に着座すると該線材7は容易に押しつ
ぶされて着座者に該線材3が違和感となって伝わること
がなく、また、線材7が押しつぶされると該線材7(極
細線)が広がり、それだけ放射面が広くなって伝熱性が
良好となるより一層実用性に秀れた畳となる。
【0034】また、加熱膨張芯材層4の膨張作用は上部
材5及び下部材6によって耐久性が高められているか
ら、加熱膨張芯材層4がつぶれたりせず、また、経年変
化や寒暖変化によっても畳芯材2の膨張作用が劣化しに
くいより一層実用性,耐久性に秀れた畳となる。
材5及び下部材6によって耐久性が高められているか
ら、加熱膨張芯材層4がつぶれたりせず、また、経年変
化や寒暖変化によっても畳芯材2の膨張作用が劣化しに
くいより一層実用性,耐久性に秀れた畳となる。
【0035】以下、本発明の作用効果を裏付ける実験例
について詳述する。
について詳述する。
【0036】図4は実験方法を説明するもので、垂直に
立てられた本実施例に係る畳3の裏面に断熱材10を設
け、この畳3と断熱材10との間に床暖房装置に相当する
加熱装置として面状発熱体11を介存せしめたものであ
る。
立てられた本実施例に係る畳3の裏面に断熱材10を設
け、この畳3と断熱材10との間に床暖房装置に相当する
加熱装置として面状発熱体11を介存せしめたものであ
る。
【0037】畳3の寸法はJIS相当で、長さ1820
mm、巾910mmであり、厚さ38mmの畳芯材2に
畳表1を配設せしめたものである。尚、畳芯材2の各層
の厚さは、加熱膨張芯材層4が25mm、上部材5が2
mm、下部材6が10mm、不織布13が1mmである。
mm、巾910mmであり、厚さ38mmの畳芯材2に
畳表1を配設せしめたものである。尚、畳芯材2の各層
の厚さは、加熱膨張芯材層4が25mm、上部材5が2
mm、下部材6が10mm、不織布13が1mmである。
【0038】符号12はダイヤルゲージ(誤差範囲−0.
01〜+0.01mm)であり、このダイヤルゲージ12
によって畳3の伸長若しくは収縮を測定する。
01〜+0.01mm)であり、このダイヤルゲージ12
によって畳3の伸長若しくは収縮を測定する。
【0039】下記表1に、面状発熱体11を使用して畳3
を加熱した場合の畳3の長さ方向の寸法変化を示す。
を加熱した場合の畳3の長さ方向の寸法変化を示す。
【表1】 尚、面状発熱体11による加熱温度は、畳3を赤外線温度
計で測定したところ、約50℃であった。
計で測定したところ、約50℃であった。
【0040】このように、本実施例に係る畳3は、約1
時間の床暖房装置による加熱で1.2mm程度も伸長す
ることが確認された。
時間の床暖房装置による加熱で1.2mm程度も伸長す
ることが確認された。
【0041】以下、実験例の結果について考察する。
【0042】加熱膨張芯材層4として使用したポリスチ
レンの線膨張係数は、−30〜+30℃において6〜8
×10-5(cm/cm℃)である(ポリイソシアネート
とポリオールとから成る発泡合成樹脂でも同じ)。
レンの線膨張係数は、−30〜+30℃において6〜8
×10-5(cm/cm℃)である(ポリイソシアネート
とポリオールとから成る発泡合成樹脂でも同じ)。
【0043】従って、加熱膨張芯材層4の温度が40℃
上昇した場合、理論上の加熱膨張芯材層4の伸びは、 182.0(cm)×40(℃)×6〜8×10-5(cm/cm℃) =0.437〜0.582cm となる。
上昇した場合、理論上の加熱膨張芯材層4の伸びは、 182.0(cm)×40(℃)×6〜8×10-5(cm/cm℃) =0.437〜0.582cm となる。
【0044】しかし、実験例における畳3全体の伸長
は、上記理論値に対してかなり低い。
は、上記理論値に対してかなり低い。
【0045】これは、加熱膨張芯材層4と上部材5及び
下部材6とが線材7によって拘束されており、上部材5
及び下部材6が加熱によって縮む素材から構成されてい
る(吸水性を有している)ためであると推察され、よっ
て、結果的に畳3全体の伸長が1〜2mmとなって現れ
たものと考えられる。
下部材6とが線材7によって拘束されており、上部材5
及び下部材6が加熱によって縮む素材から構成されてい
る(吸水性を有している)ためであると推察され、よっ
て、結果的に畳3全体の伸長が1〜2mmとなって現れ
たものと考えられる。
【0046】また、実験では畳3を垂直状態に立設して
伸長を測定しており、畳3の自重がかかり普通に使用さ
れる載置条件とは異なっている。
伸長を測定しており、畳3の自重がかかり普通に使用さ
れる載置条件とは異なっている。
【0047】普通に使用される載置状態において行った
目視実験では、加熱膨張芯材層4が組み込まれた畳芯材
2では畳同志の間の隙間が収縮し、また、全く加熱膨張
芯材層が組み込まれなかった畳では、畳同志の間の隙間
が拡大した。
目視実験では、加熱膨張芯材層4が組み込まれた畳芯材
2では畳同志の間の隙間が収縮し、また、全く加熱膨張
芯材層が組み込まれなかった畳では、畳同志の間の隙間
が拡大した。
【0048】従って、本実施例に係る畳3は、縮まない
畳3としての特性を備えていることが確認された。
畳3としての特性を備えていることが確認された。
【0049】図5は、本実施例の別例を図示したもの
で、畳3のクッション性をより一層高めるために、上部
材5を木質繊維板とし、下部材6をベニヤ合板としたも
のである。
で、畳3のクッション性をより一層高めるために、上部
材5を木質繊維板とし、下部材6をベニヤ合板としたも
のである。
【0050】また、図6は、本実施例の更なる別例を図
示したもので、上部材5も下部材6もベニヤ合板とした
ものである。この更なる別例によれば、加熱膨張芯材層
4層の厚さを厚く設定することができ、加熱膨張芯材層
4の伸長作用が大きく、縮まないという本実施例の作用
効果が極めて良好に得られることになる。
示したもので、上部材5も下部材6もベニヤ合板とした
ものである。この更なる別例によれば、加熱膨張芯材層
4層の厚さを厚く設定することができ、加熱膨張芯材層
4の伸長作用が大きく、縮まないという本実施例の作用
効果が極めて良好に得られることになる。
【0051】また、その余は、本実施例と同様である。
【図1】従来例の説明部分断面側面図である。
【図2】本実施例の説明部分断面側面図である。
【図3】本実施例の説明斜視図である。
【図4】本実施例の実験方法を示す説明図である。
【図5】本実施例の別例の説明部分断面側面図である。
【図6】本実施例の更なる別例の説明部分断面側面図で
ある。
ある。
1 畳表 2 畳芯材 3 畳 4 加熱膨張芯材層 5 上部材 6 下部材 7 線材 8 コーナー補強材
Claims (7)
- 【請求項1】 畳表と畳芯材とから成る畳であって、畳
芯材が加熱により膨張する加熱膨張芯材層を有し、ま
た、畳芯材は伝熱性良好な線材で縫合せしめられ、線材
からの伝熱により前記加熱膨張芯材層が加熱され、該加
熱膨張芯材層の膨張により畳の収縮が阻止されるように
構成されていることを特徴とする畳。 - 【請求項2】 請求項1記載の畳において、加熱膨張芯
材層は、内部に空気を保持可能な発泡合成樹脂から構成
されていることを特徴とする畳。 - 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載の畳に
おいて、加熱膨張芯材層は、ポリスチレンや、ポリイソ
シアネートとポリオールなどから成る発泡合成樹脂から
構成されていることを特徴とする畳。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の畳に
おいて、線材が極細線を収束して成るものであることを
特徴とする畳。 - 【請求項5】 請求項1〜4いずれか1項に記載の畳に
おいて、畳芯材が、加熱膨張芯材層の上下に該加熱膨張
芯材層の耐久性を高める上部材及び下部材が設けられて
構成されていることを特徴とする畳。 - 【請求項6】 請求項5記載の畳において、上部材及び
下部材が、ベニヤ合板若しくは木材チップから成る木質
繊維板から構成されていることを特徴とする畳。 - 【請求項7】 請求項1〜6いずれか1項に記載の畳に
おいて、畳芯材の上側角辺部にコーナー補強材が設けら
れていることを特徴とする畳。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10019899A JP2932381B1 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 畳 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10019899A JP2932381B1 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 畳 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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