JP2905040B2 - 抜取り収穫機の収穫部構造 - Google Patents
抜取り収穫機の収穫部構造Info
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- JP2905040B2 JP2905040B2 JP15840393A JP15840393A JP2905040B2 JP 2905040 B2 JP2905040 B2 JP 2905040B2 JP 15840393 A JP15840393 A JP 15840393A JP 15840393 A JP15840393 A JP 15840393A JP 2905040 B2 JP2905040 B2 JP 2905040B2
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- Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、人参や大根といった根
菜類の作物の圃場からの堀取り工程から後処理工程に向
けての搬送工程に至るまでの一連の収穫作業を機械化さ
せる技術に関するものである。
菜類の作物の圃場からの堀取り工程から後処理工程に向
けての搬送工程に至るまでの一連の収穫作業を機械化さ
せる技術に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、作物の収穫作業は、圃場に育って
いる作物を１本ずつ手で引き抜いてから包丁で葉を切り
落とすという人為作業で賄われていた。
いる作物を１本ずつ手で引き抜いてから包丁で葉を切り
落とすという人為作業で賄われていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】作物の人為収穫作業
は、腰を曲げた姿勢で作物を圃場から引き抜くという重
労働になるため、例えばコンバインのような機械化され
た収穫機の実現が望まれていた。大規模圃場では切実な
課題である。本発明は、作物の引抜きから茎葉部切断に
至る手前までの一連の工程が機械化された作物の収穫機
を実現して提供するものである。
は、腰を曲げた姿勢で作物を圃場から引き抜くという重
労働になるため、例えばコンバインのような機械化され
た収穫機の実現が望まれていた。大規模圃場では切実な
課題である。本発明は、作物の引抜きから茎葉部切断に
至る手前までの一連の工程が機械化された作物の収穫機
を実現して提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、後上り傾斜状態で対向配置して駆動される左
右一対の前部無端回動帯により、作物の茎葉部を挟持し
て作物を圃場から引き抜きつつ上方に引き上げる引抜き
部と、左右一対の後部無端回動帯とこれの下方に配置さ
れる左右一対の位置揃え搬送機構とから成り、その茎葉
部の下部を一対の位置揃え搬送機構間で誘導案内しなが
ら、茎葉部の上部を一対の後部無端回動帯の駆動によっ
て挟持移送することにより、引抜き部から送られてくる
作物を後方に搬送する搬送装置とを夫々設け、一対の後
部無端回動帯と一対の位置揃え搬送機構との上下間隔
が、搬送方向下手側に行くほど広くなるように、これら
後部無端回動帯と位置揃え搬送機構とを相対配置し、か
つ、搬送作物に所定以上の下方移動力が作用すると、該
作物の後部無端回動帯から下方へのずれ動きが許容され
るように、一対の後部無端回動帯による茎葉部挟持力を
設定するとともに、引抜き部に、これで搬送される作物
の本体上面と無端回動帯対前部との上下方向間隔を所定
値以上に保つための案内手段を設け、この案内手段を、
搬送作物に作用する所定以上の下方移動力によって作物
が無端回動帯対から下方へずれ動けるように茎葉部挟持
力が設定された前部無端回動帯対の中間部と、作物本体
上面に作用する左右一対のガイド部材をその後部ほど無
端回動帯対との上下間隔が広まる状態で配設することと
で構成し、かつ、無端回動帯対の作物茎葉部に対する挟
持力を、無端回動帯対の中間部、後部、前部という順で
強くなる状態に設定してあることを特徴構成とする。
本発明は、後上り傾斜状態で対向配置して駆動される左
右一対の前部無端回動帯により、作物の茎葉部を挟持し
て作物を圃場から引き抜きつつ上方に引き上げる引抜き
部と、左右一対の後部無端回動帯とこれの下方に配置さ
れる左右一対の位置揃え搬送機構とから成り、その茎葉
部の下部を一対の位置揃え搬送機構間で誘導案内しなが
ら、茎葉部の上部を一対の後部無端回動帯の駆動によっ
て挟持移送することにより、引抜き部から送られてくる
作物を後方に搬送する搬送装置とを夫々設け、一対の後
部無端回動帯と一対の位置揃え搬送機構との上下間隔
が、搬送方向下手側に行くほど広くなるように、これら
後部無端回動帯と位置揃え搬送機構とを相対配置し、か
つ、搬送作物に所定以上の下方移動力が作用すると、該
作物の後部無端回動帯から下方へのずれ動きが許容され
るように、一対の後部無端回動帯による茎葉部挟持力を
設定するとともに、引抜き部に、これで搬送される作物
の本体上面と無端回動帯対前部との上下方向間隔を所定
値以上に保つための案内手段を設け、この案内手段を、
搬送作物に作用する所定以上の下方移動力によって作物
が無端回動帯対から下方へずれ動けるように茎葉部挟持
力が設定された前部無端回動帯対の中間部と、作物本体
上面に作用する左右一対のガイド部材をその後部ほど無
端回動帯対との上下間隔が広まる状態で配設することと
で構成し、かつ、無端回動帯対の作物茎葉部に対する挟
持力を、無端回動帯対の中間部、後部、前部という順で
強くなる状態に設定してあることを特徴構成とする。
【０００５】
【作用】上記特徴構成では、引抜き部は、圃場面に広が
っている茎葉部を挟持することで圃場にある作物を引き
抜いて上方に持ち上げるように機能し、搬送装置は、一
対の位置揃え搬送機構によって茎葉部の下部の搬送経路
を形成した状態で、一対の後部無端回動帯による茎葉部
上部を挟持しての搬送作用を与える機能を発揮する。搬
送装置では、位置揃え搬送機構と後部無端回動帯との上
下間隔が、搬送方向下手側に行くほど広くなるように、
かつ、一対の後部無端回動帯では作物の下方移動が許容
されるようにしてあるから、後方への搬送に従って位置
揃え搬送機構は茎葉部の根元に近づき、ついには作物本
体上面に接触した状態で搬送される接触搬送状態にな
り、それ以後では一対の後部無端回動帯と茎葉部とが上
下に相対移動して接触搬送状態が維持されるようにな
る。その結果、この搬送装置の終端では、どの作物も接
触搬送状態に統一されるようになり、作物を一定の姿勢
・位置でもって茎葉部を切断するカッター装置等の後処
理工程に受渡しできるようになる。
っている茎葉部を挟持することで圃場にある作物を引き
抜いて上方に持ち上げるように機能し、搬送装置は、一
対の位置揃え搬送機構によって茎葉部の下部の搬送経路
を形成した状態で、一対の後部無端回動帯による茎葉部
上部を挟持しての搬送作用を与える機能を発揮する。搬
送装置では、位置揃え搬送機構と後部無端回動帯との上
下間隔が、搬送方向下手側に行くほど広くなるように、
かつ、一対の後部無端回動帯では作物の下方移動が許容
されるようにしてあるから、後方への搬送に従って位置
揃え搬送機構は茎葉部の根元に近づき、ついには作物本
体上面に接触した状態で搬送される接触搬送状態にな
り、それ以後では一対の後部無端回動帯と茎葉部とが上
下に相対移動して接触搬送状態が維持されるようにな
る。その結果、この搬送装置の終端では、どの作物も接
触搬送状態に統一されるようになり、作物を一定の姿勢
・位置でもって茎葉部を切断するカッター装置等の後処
理工程に受渡しできるようになる。
【０００６】ところで、位置揃え搬送機構始端と後部無
端回動帯との上下間隔は零にはならず、機構寸法上ある
程度の上下間隔が生じるものであるが、偶然、引抜かれ
た作物がその時点ですでに前部無端回動帯に作物本体上
面が接触した接触搬送状態になっていると、作物本体が
位置揃え搬送機構と後部無端回動帯との間に食い込んで
挟まれるおそれがある。そこで本願では、作物の本体上
面と前部無端回動帯との上下方向間隔を所定値以上に保
つための案内手段を設けてあるから、位置揃え搬送機構
に移送されるときには後部無端回動帯と作物本体上面と
に所定の上下間隔が存在し、位置揃え搬送機構始端と後
部無端回動帯との間に食い込むことなく位置揃え搬送機
構に移送されるようになる。
端回動帯との上下間隔は零にはならず、機構寸法上ある
程度の上下間隔が生じるものであるが、偶然、引抜かれ
た作物がその時点ですでに前部無端回動帯に作物本体上
面が接触した接触搬送状態になっていると、作物本体が
位置揃え搬送機構と後部無端回動帯との間に食い込んで
挟まれるおそれがある。そこで本願では、作物の本体上
面と前部無端回動帯との上下方向間隔を所定値以上に保
つための案内手段を設けてあるから、位置揃え搬送機構
に移送されるときには後部無端回動帯と作物本体上面と
に所定の上下間隔が存在し、位置揃え搬送機構始端と後
部無端回動帯との間に食い込むことなく位置揃え搬送機
構に移送されるようになる。
【０００７】そして、無端回動帯対の茎葉部挟持力を、
中間部、後部、前部という順で強くなるようにしてある
ことにより、前部では強い挟持力によって確実に作物を
引き抜き、中間部では弱い挟持力による下方へのズレ動
き可能構成によって確実に作物を無端回動帯から所定間
隔下方の位置に揃え、これら前部と中間部との間の挟持
力に設定された後部では、位置揃え機構の挟持力には打
勝って作物を上方に引上げるとともに、接触搬送状態と
なった後での茎葉部の下方へのズレ動きが可能となる。
つまり、不必要に強い挟持力を設定するといった無駄な
く、無端回動帯対における各部での茎葉部挟持作用に足
りるだけの挟持力が設定されるようになる。
中間部、後部、前部という順で強くなるようにしてある
ことにより、前部では強い挟持力によって確実に作物を
引き抜き、中間部では弱い挟持力による下方へのズレ動
き可能構成によって確実に作物を無端回動帯から所定間
隔下方の位置に揃え、これら前部と中間部との間の挟持
力に設定された後部では、位置揃え機構の挟持力には打
勝って作物を上方に引上げるとともに、接触搬送状態と
なった後での茎葉部の下方へのズレ動きが可能となる。
つまり、不必要に強い挟持力を設定するといった無駄な
く、無端回動帯対における各部での茎葉部挟持作用に足
りるだけの挟持力が設定されるようになる。
【０００８】
【発明の効果】従って、作物の圃場からの引抜きからカ
ッター装置等の後処理の手前までの一連の工程を、引抜
き搬送用無端回動帯での無駄な挟持力のない円滑な作動
を実現し、かつ、位置揃え搬送機構始端での食い込みお
それなく機械化できたとともに、後処理に受け渡す作物
を一定姿勢・位置に揃えることによる機械化処理の円滑
化・安定化が図れて収穫能率向上に寄与し得るものを提
供できた。
ッター装置等の後処理の手前までの一連の工程を、引抜
き搬送用無端回動帯での無駄な挟持力のない円滑な作動
を実現し、かつ、位置揃え搬送機構始端での食い込みお
それなく機械化できたとともに、後処理に受け渡す作物
を一定姿勢・位置に揃えることによる機械化処理の円滑
化・安定化が図れて収穫能率向上に寄与し得るものを提
供できた。
【０００９】
【実施例】図１及び図２に人参用の抜取り収穫機が示さ
れ、Ａは引抜き部、Ｂは搬送装置、８は葉切り装置、９
は回収部、１０は茎葉部搬送装置、１２はコンテナ積載
部、１３は操縦部、２０はクローラ走行装置であり、引
抜き部Ａで茎葉部を挟持して圃場から人参を引き抜き、
搬送装置Ｂで茎葉部を上方に扱きつつ人参本体を所定姿
勢に揃えてから茎葉部を葉切り装置８で切断する。切断
された茎葉部は茎葉部搬送装置１０で機体前方に排出さ
れ、回収部９で回収された人参本体はコンテナ９ｂに搭
載され、満杯になるとコンテナ積載部１２の空のコンテ
ナ９ｂと交換される。又、機体前部には、上下支点Ｘで
揺動調節可能なドーザ装置２８が取付けてあり、畝間の
溝を埋めながら走行することで片側のクローラ走行装置
２０が畝溝に嵌まり込んで左右傾斜することを極力回避
できるようにしてある。
れ、Ａは引抜き部、Ｂは搬送装置、８は葉切り装置、９
は回収部、１０は茎葉部搬送装置、１２はコンテナ積載
部、１３は操縦部、２０はクローラ走行装置であり、引
抜き部Ａで茎葉部を挟持して圃場から人参を引き抜き、
搬送装置Ｂで茎葉部を上方に扱きつつ人参本体を所定姿
勢に揃えてから茎葉部を葉切り装置８で切断する。切断
された茎葉部は茎葉部搬送装置１０で機体前方に排出さ
れ、回収部９で回収された人参本体はコンテナ９ｂに搭
載され、満杯になるとコンテナ積載部１２の空のコンテ
ナ９ｂと交換される。又、機体前部には、上下支点Ｘで
揺動調節可能なドーザ装置２８が取付けてあり、畝間の
溝を埋めながら走行することで片側のクローラ走行装置
２０が畝溝に嵌まり込んで左右傾斜することを極力回避
できるようにしてある。
【００１０】引抜き部Ａは、圃場に植えた人参の茎葉部
を挟持して機体後方で斜め上方に引き抜いて吊り下げ搬
送するための、左右一対の駆動回動自在な挟持搬送ベル
ト１１，１１、分草具３、人参を抜け易くする土切り刃
４を備えて構成される。詳しくは後述するが、この引抜
き部Ａでは人参を圃場から引抜くため、強い挟持力が発
生するようにしてある。
を挟持して機体後方で斜め上方に引き抜いて吊り下げ搬
送するための、左右一対の駆動回動自在な挟持搬送ベル
ト１１，１１、分草具３、人参を抜け易くする土切り刃
４を備えて構成される。詳しくは後述するが、この引抜
き部Ａでは人参を圃場から引抜くため、強い挟持力が発
生するようにしてある。
【００１１】搬送装置Ｂは、前述した挟持搬送ベルト１
１，１１と、これの下方に配置される左右一対の位置揃
え搬送機構２，２とから構成され、茎葉の下部を一対の
位置揃え搬送機構２，２間で誘導案内しながら、茎葉の
上部を挟持搬送ベルト１１，１１によって挟持移送する
ことにより、引抜き部Ａから送られてくる作物を後方に
搬送する。この際、挟持搬送ベルト１１，１１と一対の
位置揃え搬送機構２，２との上下間隔が、搬送方向下手
側に行くほど広くなるように相対角度を付けて配置して
ある。
１，１１と、これの下方に配置される左右一対の位置揃
え搬送機構２，２とから構成され、茎葉の下部を一対の
位置揃え搬送機構２，２間で誘導案内しながら、茎葉の
上部を挟持搬送ベルト１１，１１によって挟持移送する
ことにより、引抜き部Ａから送られてくる作物を後方に
搬送する。この際、挟持搬送ベルト１１，１１と一対の
位置揃え搬送機構２，２との上下間隔が、搬送方向下手
側に行くほど広くなるように相対角度を付けて配置して
ある。
【００１２】葉切り装置８は左右一対の回転カッター
７，７で構成され、位置揃え搬送機構２の後方に配置さ
れている。そして、搬送装置Ｂで吊り下げられた人参の
茎葉部をその挟持位置より上方の位置で掴み直して葉切
り装置８に移送する左右一対の駆動自在な挟持搬送ベル
ト等から成る持直し搬送装置６を備えてある。位置揃え
用搬送装置２において、図３に示すように、左右の回動
チェーン１４に付設のホルダー１５夫々にローラ１６を
バネ１７で接近方向に付勢した状態で取付け、ローラ１
６の支軸を茎葉部の長手方向への移動により回転するよ
うに方向設定し、搬送装置Ｂによる引き上げに伴って人
参がローラ１６に接当するまで上昇するように構成して
ある。
７，７で構成され、位置揃え搬送機構２の後方に配置さ
れている。そして、搬送装置Ｂで吊り下げられた人参の
茎葉部をその挟持位置より上方の位置で掴み直して葉切
り装置８に移送する左右一対の駆動自在な挟持搬送ベル
ト等から成る持直し搬送装置６を備えてある。位置揃え
用搬送装置２において、図３に示すように、左右の回動
チェーン１４に付設のホルダー１５夫々にローラ１６を
バネ１７で接近方向に付勢した状態で取付け、ローラ１
６の支軸を茎葉部の長手方向への移動により回転するよ
うに方向設定し、搬送装置Ｂによる引き上げに伴って人
参がローラ１６に接当するまで上昇するように構成して
ある。
【００１３】葉切り装置８からの作物を回収する回収部
９を引抜き部Ａの後方で葉切り装置８の下方に設け、回
収部９を形成するに、作物のうち小径のものを下方のコ
ンテナ９ａに落下させ、大径のものを機体後方隅部の作
物受け入れ位置の収穫作物収納用コンテナ９ｂに斜め揚
送する選別コンベア９ｃ、及び、葉切り装置８から落下
する作物を選別コンベア９ｃに導くシュート９ｄ設ける
とともに、選別コンベア９ｃの後部に形成した水平搬送
部９ｅの下方にコンテナ収容空間１８を設けてある。
９を引抜き部Ａの後方で葉切り装置８の下方に設け、回
収部９を形成するに、作物のうち小径のものを下方のコ
ンテナ９ａに落下させ、大径のものを機体後方隅部の作
物受け入れ位置の収穫作物収納用コンテナ９ｂに斜め揚
送する選別コンベア９ｃ、及び、葉切り装置８から落下
する作物を選別コンベア９ｃに導くシュート９ｄ設ける
とともに、選別コンベア９ｃの後部に形成した水平搬送
部９ｅの下方にコンテナ収容空間１８を設けてある。
【００１４】又、作物受け入れ位置とコンテナ収容空間
１８に亘って遊転自在なローラコンベア１９を配備し、
作物受け入れ位置のコンテナ９ｂをローラコンベア１９
に載置して容易に前方移動させてコンテナ収容空間６に
送り込み、かつ、コンテナ収容空間１８のコンテナ９ｂ
を横方向に引きずり出してコンテナ積載部１２へ移動さ
せることができるように構成してある。つまり、作物受
け入れ位置のコンテナ９ｂが収穫作物で一杯になった
時、そのコンテナ９ｂをローラコンベア１９に載置した
状態でかつ後方に空のコンテナが連なる状態で前方に移
動させてコンテナ収容空間１８に移動させ、同時に空の
コンテナを作物受入れ位置にセットし、コンテナの交換
を容易に、かつ、選別コンベア９ｃからの作物をこぼす
ことなく実行できるように構成してある。
１８に亘って遊転自在なローラコンベア１９を配備し、
作物受け入れ位置のコンテナ９ｂをローラコンベア１９
に載置して容易に前方移動させてコンテナ収容空間６に
送り込み、かつ、コンテナ収容空間１８のコンテナ９ｂ
を横方向に引きずり出してコンテナ積載部１２へ移動さ
せることができるように構成してある。つまり、作物受
け入れ位置のコンテナ９ｂが収穫作物で一杯になった
時、そのコンテナ９ｂをローラコンベア１９に載置した
状態でかつ後方に空のコンテナが連なる状態で前方に移
動させてコンテナ収容空間１８に移動させ、同時に空の
コンテナを作物受入れ位置にセットし、コンテナの交換
を容易に、かつ、選別コンベア９ｃからの作物をこぼす
ことなく実行できるように構成してある。
【００１５】又、茎葉部搬送装置１０は、葉切り装置８
からの切断茎葉部を機体外側方に放出する駆動自在な搬
送チェーン１０ａと挟持レール１０ｂ等から構成され、
操縦部１３の前方に切断茎葉部を放出する状態で設けら
れている。
からの切断茎葉部を機体外側方に放出する駆動自在な搬
送チェーン１０ａと挟持レール１０ｂ等から構成され、
操縦部１３の前方に切断茎葉部を放出する状態で設けら
れている。
【００１６】図４、図５に示すように、引抜き部Ａに、
これで搬送される人参の本体上面と挟持搬送ベルト１
１，１１との上下方向間隔を所定値以上に保つための案
内手段Ｃを設けてある。すなわち、案内手段Ｃは、挟持
搬送ベルト１１，１１と、第１案内機構２１と、この第
１案内機構２１よりも作物搬送方向下手側に位置する第
２案内機構２２とで構成されている。そして、後部ほど
挟持搬送ベルト１１との上下間隔が広まる左右一対の第
１ガイド部材２３，２３で第１案内機構２１を、かつ、
後部ほど挟持搬送ベルト１１との上下間隔が広まる左右
一対の第２ガイド部材２４，２４で第２案内機構２２を
夫々構成するとともに、左右の第１ガイド部材２３，２
３間の作物茎葉部通過幅Ｄ1 を、左右の第２ガイド部材
２４，２４間の作物茎葉部通過幅Ｄ2 よりも広く設定し
てある。
これで搬送される人参の本体上面と挟持搬送ベルト１
１，１１との上下方向間隔を所定値以上に保つための案
内手段Ｃを設けてある。すなわち、案内手段Ｃは、挟持
搬送ベルト１１，１１と、第１案内機構２１と、この第
１案内機構２１よりも作物搬送方向下手側に位置する第
２案内機構２２とで構成されている。そして、後部ほど
挟持搬送ベルト１１との上下間隔が広まる左右一対の第
１ガイド部材２３，２３で第１案内機構２１を、かつ、
後部ほど挟持搬送ベルト１１との上下間隔が広まる左右
一対の第２ガイド部材２４，２４で第２案内機構２２を
夫々構成するとともに、左右の第１ガイド部材２３，２
３間の作物茎葉部通過幅Ｄ1 を、左右の第２ガイド部材
２４，２４間の作物茎葉部通過幅Ｄ2 よりも広く設定し
てある。
【００１７】第１及び第２ガイド部材２３，２４は引き
抜きフレーム１ｆに固定された後向き片持ち状のバネ線
で形成され、夫々の挟持搬送ベルト１１との上下間隔Ｌ
1 とＬ2 とは、Ｌ1 ＝Ｌ2 に設定してある。従って、図
４に示すように、大なる人参は第１案内機構２１で下方
に押し下げられ、小なる人参は第１案内機構２１を通過
して第２案内機構２２で下方に押し下げらてから、位置
揃え搬送機構２に移送されていくのである。
抜きフレーム１ｆに固定された後向き片持ち状のバネ線
で形成され、夫々の挟持搬送ベルト１１との上下間隔Ｌ
1 とＬ2 とは、Ｌ1 ＝Ｌ2 に設定してある。従って、図
４に示すように、大なる人参は第１案内機構２１で下方
に押し下げられ、小なる人参は第１案内機構２１を通過
して第２案内機構２２で下方に押し下げらてから、位置
揃え搬送機構２に移送されていくのである。
【００１８】挟持搬送ベルト１１対による茎葉部の挟持
力は、前部は引き抜き用として強く、後部は接触搬送状
態の現出のために適度に強く、中間部は案内手段Ｃによ
る下方ズレのために弱く、つまり、茎葉部挟持力を、中
間部、後部、前部という順で強くなるようにしてある。
その具体手段は、図６に示すように、前部では位置固定
の転動輪２５を左右に対向配置するに、その前後間隔を
詰めて多数配備してあり、中間部では位置固定の転動輪
２５を左右互い違いに、かつ、前後間隔を十分広く取っ
て疎らに配備し、後部では巻きバネ２６によって突出付
勢された可動転動輪２７と固定転動輪２５とを左右に対
向配置して成る組合わせを前後に適当間隔あけて配備す
ることによって構成されている。
力は、前部は引き抜き用として強く、後部は接触搬送状
態の現出のために適度に強く、中間部は案内手段Ｃによ
る下方ズレのために弱く、つまり、茎葉部挟持力を、中
間部、後部、前部という順で強くなるようにしてある。
その具体手段は、図６に示すように、前部では位置固定
の転動輪２５を左右に対向配置するに、その前後間隔を
詰めて多数配備してあり、中間部では位置固定の転動輪
２５を左右互い違いに、かつ、前後間隔を十分広く取っ
て疎らに配備し、後部では巻きバネ２６によって突出付
勢された可動転動輪２７と固定転動輪２５とを左右に対
向配置して成る組合わせを前後に適当間隔あけて配備す
ることによって構成されている。
【００１９】転動輪の支持構造を、挟持搬送ベルト後部
において説明する。図３に示すように、左右の挟持搬送
ベルト１１を接近方向に押圧する固定転動輪２５と可動
転動輪２７とが示され、固定転動輪２５は固定のホルダ
ー１ｈに支承されている。可動転動輪２７は、これを支
承するホルダー１ｈをバネ２６で付勢した状態でフレー
ム１ｆに摺動自在に取付けることで弾性押圧力を現出さ
せている。
において説明する。図３に示すように、左右の挟持搬送
ベルト１１を接近方向に押圧する固定転動輪２５と可動
転動輪２７とが示され、固定転動輪２５は固定のホルダ
ー１ｈに支承されている。可動転動輪２７は、これを支
承するホルダー１ｈをバネ２６で付勢した状態でフレー
ム１ｆに摺動自在に取付けることで弾性押圧力を現出さ
せている。
【００２０】〔別実施例〕 挟持搬送ベルト１１の挟持力設定は、ベルト前部も強力
にバネ付勢した可動転動輪を用いるとか、ベルト裏面に
沿わしたガイド棒をバネ付勢するといった具合に種々の
変更が可能である。
にバネ付勢した可動転動輪を用いるとか、ベルト裏面に
沿わしたガイド棒をバネ付勢するといった具合に種々の
変更が可能である。
【００２１】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】抜取り収穫機の全体平面図
【図２】抜取り収穫機の全体側面図
【図３】図２のａ−ａ矢視図
【図４】案内手段の構造を示す側面図
【図５】案内手段の構造を示す底面図
【図６】挟持搬送ベルトの押圧構造を示す平面図
２ 位置揃え搬送装置 １１ 無端回動帯 ２３ ガイド部材 Ａ 引抜き部 Ｂ 搬送装置 Ｃ 案内手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末鶴 正明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A01D 13/00 - 33/14
Claims (1)
- 【請求項１】 後上り傾斜状態で対向配置して駆動され
る左右一対の無端回動帯（１１），（１１）前部によ
り、作物の茎葉部を挟持して該作物を圃場から引き抜き
つつ上方に引き上げる引抜き部（Ａ）と、前記無端回動
帯（１１）対の後部と該後部の下方に配置される位置揃
え搬送機構（２）とから成り、その茎葉部の下部を前記
位置揃え搬送機構（２）で誘導案内しながら、茎葉部の
上部を前記無端回動帯（１１）対後部によって挟持移送
することにより、前記引抜き部（Ａ）から送られてくる
作物を後方に搬送する搬送装置（Ｂ）とを夫々設け、 前記一対の無端回動帯（１１）対後部と前記位置揃え搬
送機構（２）との上下間隔が、搬送方向下手側に行くほ
ど広くなるように、これら無端回動帯（１１）対後部と
位置揃え搬送機構（２）とを相対配置し、かつ、搬送作
物に所定以上の下方移動力が作用すると、該作物の前記
無端回動帯（１１）対後部から下方へのずれ動きが許容
されるように、前記無端回動帯（１１）対後部による茎
葉部挟持力を設定してあるとともに、 前記引抜き部（Ａ）に、これで搬送される作物の本体上
面と前記無端回動帯（１１）対前部との上下方向間隔を
所定値以上に保つための案内手段（Ｃ）を設け、この案
内手段（Ｃ）を、搬送作物に作用する所定以上の下方移
動力によって該作物が前記無端回動帯（１１）対から下
方へずれ動けるように茎葉部挟持力が設定された前記前
部無端回動帯（１１）対の中間部と、作物本体上面に作
用する左右一対のガイド部材（２３），（２３）をその
後部ほど前記無端回動帯（１１）対との上下間隔が広ま
る状態で配設することとで構成し、 前記無端回動帯（１１）対の作物茎葉部に対する挟持力
が、該無端回動帯（１１）対の中間部、後部、前部とい
う順で強くなる状態に設定されている抜取り収穫機の収
穫部構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15840393A JP2905040B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 抜取り収穫機の収穫部構造 |
| KR1019930020314A KR960006487B1 (ko) | 1993-06-25 | 1993-10-02 | 뿌리채소수확기의 수확부구조 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15840393A JP2905040B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 抜取り収穫機の収穫部構造 |
Related Child Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5060198A Division JP2930927B2 (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 抜取り収穫機の収穫部 |
| JP10050602A Division JP3073954B2 (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 根菜類収穫機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH078057A JPH078057A (ja) | 1995-01-13 |
| JP2905040B2 true JP2905040B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=15670992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP15840393A Expired - Fee Related JP2905040B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-29 | 抜取り収穫機の収穫部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2905040B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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|---|---|---|---|---|
| CN110972670B (zh) * | 2019-12-16 | 2022-02-01 | 潍坊丰旭农业装备有限公司 | 动力传动装置 |
| CN113906895B (zh) * | 2021-09-13 | 2022-11-29 | 华南农业大学 | 洋葱收获机及洋葱收获方法 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15840393A patent/JP2905040B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH078057A (ja) | 1995-01-13 |
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