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JP2981142B2 - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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Publication number
JP2981142B2
JP2981142B2 JP4257895A JP4257895A JP2981142B2 JP 2981142 B2 JP2981142 B2 JP 2981142B2 JP 4257895 A JP4257895 A JP 4257895A JP 4257895 A JP4257895 A JP 4257895A JP 2981142 B2 JP2981142 B2 JP 2981142B2
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JP
Japan
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signal
determination signal
theft
engine control
line
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JP4257895A
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栄二 武藤
真一 久保田
進 前田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/461,422 priority patent/US5686883A/en
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Priority to DE19539011A priority patent/DE19539011B4/de
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両盗難防止装置に係
り、特に、エンジンキーなどに予め登録されたIDコー
ドと、車両側に予め登録されたIDコードとが所定の関
係を満足することを条件にエンジン始動を可能化する車
両盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両盗難を防止するために
種々の提案がなされている中に、不正なキーを使用して
車両を始動、走行しようとしたときには、機械的・電気
的手段によって車両の始動や走行を禁止(immobilize)
するようにしたものがある。このために、キーに識別符
号すなわちIDコードを内蔵させておき、キーシリンダ
にキーを差込んで車両を始動しようとしたときにキー内
蔵のIDコードを読取り、車両側に予め登録された基準
IDコードと照合し、両者が合致した時にのみ正当判定
信号を発生してエンジン始動を可能化するようにしてい
る。
【0003】この場合、正当判定信号がオン/オフの2
値信号であると、機械的な破壊や不正配線によって盗難
が遂行されてしまう恐れがあるので、正当判定信号をコ
−ド化することが提案されている(例えば、「自動車技
術」1994年第48巻第8号の第59〜64頁参
照)。
【0004】このような従来のトランスポンダ方式イモ
ビライザ(immobiliser )の一例を図8に示す。キー2
には、キーIDコード(例えば、64ビット)が予め記
憶されたメモリ(図示せず)と、このキーIDコードを
送信するための送信器4とが内蔵されている。キー2の
送信器4とキーシリンダ5とは、例えば誘導コイル(ア
ンテナ)6で結合されている。
【0005】キー2がキーシリンダ5に差し込まれてイ
グニッションONの位置にまで回されると、イグニッシ
ョンスイッチ7が閉じられる。これに応答して、エンジ
ン制御ユニット(以下、ECUと表現する)30内のイ
モビライザ制御用ハイブリッドIC(以下、イモビHI
Cと表現する)10に内蔵されたイモビCPU13が作
動し、アンテナユニット19から誘導コイル(アンテ
ナ)6を介して送信器4に電力が供給される。なお、ア
ンテナユニット19は、燃料噴射弁17、燃料ポンプ1
8、点火制御部20、およびバッテリ21等と共に、一
対のコネクタ40、50を介してECU30と電気的に
接続されている。送信器4は、電力を供給されるとこれ
に応答し、前記キー2に記憶されているIDコードを読
み取ってキーシリンダ5側へ送信する。
【0006】受信されたキーIDコードは、アンテナユ
ニット19において増幅され、イモビHIC10内のI
/F回路12を介してイモビCPU13に読み込まれ、
その中の適当なIDコードレジスタ13Bに一時記憶さ
れる。イモビHIC10のEEPROM14には、車両
ごとに割当てられた固有の基準IDコードが予め登録さ
れており、この基準IDコードと読み込まれたキーID
コードとがイモビCPU13の照合機能部13Sによっ
て対比照合される。そして、両者が一致するか、または
予め定められた関係にあることが判定されると、正当判
定信号が照合機能部13Sから判定信号ラインL3 を利
用してエンジンCPU16に送信される。これと同時に
スタータリレーが付勢されてスタータモータ(共に図示
せず)が回転し始める。
【0007】エンジンCPU16のROM15には、少
なくともエンジン制御アルゴリズム、入出力制御アルゴ
リズム、および盗難防止制御アルゴリズムを含むエンジ
ン制御プログラムが記憶されており、RAM11には、
エンジン制御に用いられる各種の学習データが記憶され
ている。エンジンCPU16は、このエンジン制御プロ
グラムにしたがって動作し、盗難防止制御アルゴリズム
に基づいて判定信号の受信を判別、確認する。そして、
判定信号が正規のコード信号であれば、入出力制御アル
ゴリズムで選択された信号ポート上の燃料噴射弁17、
燃料ポンプ18、および点火制御部20などに対して、
エンジン制御アルゴリズムに基づく固有の制御を実行
し、車両の始動、走行を可能にする。
【0008】一方、EEPROM14に登録された基準
IDコードとキー2から送信されて読込まれたキーID
コードとが一致しないか、または予め定められた関係に
ない時は、照合機能部13Sは前記正当判定信号を送出
しない。したがって、エンジンCPU16による車両の
始動が禁止されると共に、イモビCPU13によって警
報器(図示せず)が付勢されて適当な警報、表示がされ
る。
【0009】同様に、照合機能部13Sから送信された
正当判定信号が正規のコード信号でない場合も、エンジ
ンCPU16による車両の始動が禁止される。このよう
にして、不正なキーによるエンジンの不正始動、走行が
防止され、車両の盗難防止が確実になる。
【0010】ところで、上記した構成では、イモビHI
C10自体に故障(回路配線の断線、短絡など)が発生
すると、正当なイグニッションキ−による始動操作であ
るにもかかわらず正当判定信号が出力されず、エンジン
始動、車両走行ができないという問題がある。そこで、
本出願人等による特願平6−278572号では、イモ
ビHIC10が故障した場合には、その出力レベルが不
安定、不確定になることが多いことに着目し、判定信号
ラインL3 をプルアップ抵抗R0 によって“H”レベル
に固定している。そして、正規のキーが使用された場合
には所定のパルス信号(正当判定信号)を出力し、不正
なキーが使用された場合には“L”レベル(接地または
基準)の直流信号を出力するようにしている。
【0011】このようにすれば、正規のキーが使用され
た場合、および不正なキーが使用された場合には、イモ
ビHIC10から出力されるパルス信号および“L”レ
ベル直流信号がそのままエンジンCPU16に入力され
る一方、イモビHIC10が故障して出力レベルが不安
定になった場合には、プルアップされた“H”レベル直
流信号が入力されることになる。したがって、エンジン
CPU16では、入力信号を検出し、“L”レベルであ
ればエンジン制御を禁止し、所定のパルス信号または
“H”レベルであればエンジン制御を許可することによ
り、イモビHIC10が故障した場合であってもエンジ
ン制御が可能になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、イモビHIC10が悪意の第三者によって故意に破
壊されたり、あるいはECU30から取り外されてしま
い、判定信号ラインL3 の出力レベルが不安定、不確定
になった場合であっても、エンジンCPU16には、プ
ルアップ抵抗R0 によってプルアップされた“H”レベ
ル信号が入力されてしまうので、エンジンCPU16で
は、これを故障判定信号と誤認識し、エンジン制御が可
能になってしまうという問題があった。
【0013】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、イモビHIC10自体の故障が検知される
と正規のコード信号が検出できなくてもエンジンの始動
等を可能化する機能が、イモビHIC10が故意に破壊
等された場合には機能しなくするようにした車両盗難防
止装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、外部から入力されたIDコ−ドが
正当なIDコードでないと盗難判定を行う盗難判定手段
と、前記盗難判定が行われない限りエンジン制御を許可
する手段と、前記盗難判定手段に対する破壊行為の有無
を検出する破壊行為検出手段と、前記破壊行為が検出さ
れるとエンジン制御を禁止する手段とを具備した点に特
徴がある。
【0015】
【作用】上記した構成によれば、盗難判定が行われなく
ても直ぐにはエンジン制御が許可されず、盗難判定手段
に対する破壊行為の有無が検出される。そして、破壊行
為が認められるとエンジン制御が禁止されるので、盗難
判定手段が破壊により盗難判定を行えないような場合に
もエンジン制御が禁止され、より確実な車両盗難防止が
可能になる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図3は本発明の第1実施例である、車両盗
難防止機能を具備したECUの主要部のブロック図、図
4は、そのイモビHIC10の主要部の回路基板構成を
示した図であり、前記と同一の符号は同一または同等部
分を表している。
【0017】図4において、イモビHIC10の基板1
00上に配線された各種の信号ラインのうち、それが切
断されるとイモビCPU13の判定信号出力端子S1 の
出力レベルが不安定、不確定となり、プルアップ抵抗R
0 の作用によって判定信号ラインL3 に“H”レベルの
信号が供給されてしまう信号ライン、換言すれば、悪意
の第三者が故意に切断することにより、イモビHIC1
0の故障時と同様の故障判定信号が出力され得る信号ラ
インの近傍には、破壊検出用のダミーラインLd が配線
されている。
【0018】さらに具体的にいえば、少なくともイモビ
HIC10の電源ピンP1 とイモビCPU13等の電源
端子VDDとを接続する電源ラインL1 、アースピンP2
とイモビCPU13等のアース端子Vccとを接続するア
ースラインL2 、イモビHIC10の判定信号出力ピン
P3 とイモビCPU13の判定信号出力端子S1 とを接
続する判定信号ラインL3 、およびイモビCPU13に
クロック信号を供給する水晶振動子131の接続された
基準クロックラインL4 の近傍には、各ラインに沿うよ
うに破壊検出用ダミーラインLd が配線されている。
【0019】図示したように、ダミーラインLd は、そ
の一端がプルアップ抵抗R1 を介して電源ラインL1 に
接続されている。そして、当該一端から電源ラインL1
および判定信号ラインL3 に沿って引き回された後、判
定信号ラインL3 と交差するためにスルーホール51、
52により基板裏面を経由して再び基板表面へ戻り、さ
らに判定信号ラインL3 、基準クロックラインL4 、お
よびアースラインL2に沿って引き回された後、その他
端はイモビHIC10のダミーライン接続ピンP3 に接
続されている。ダミーライン接続ピンP3 とエンジンC
PU16の信号入力端子とは、ダミー信号ラインL5 に
よって接続され、当該ダミー信号ラインL5 はプルダウ
ン抵抗R2 を介してアース電位源に接続されている。
【0020】このような構成において、正規のエンジン
キーが使用された場合、および不正なエンジンキーが使
用された場合には、従来技術と同様に、それぞれ所定の
パルス信号(正当判定信号)および“L”レベルの直流
信号(盗難判定信号)が出力されるので、エンジンCP
U16は当該信号を検出することにより、正しい判定が
可能になる。
【0021】また、ダミー信号ラインL5 からエンジン
CPU16に入力されるダミーライン信号は、ダミーラ
インLd が切断されていなければ、プルアップ抵抗R0
およびプルダウン抵抗R1 が分圧抵抗として機能するた
めに、各抵抗R1 、R2 の抵抗値および電源電圧値(例
えば、12v)に基づいて、所定レベル(例えば、6
v)の直流電圧となる。
【0022】一方、悪意の第三者がイモビHIC10の
基板表面に傷を付けて信号ラインL1 〜L4 の切断を試
みると、これと同時にダミーラインLd も切断されてし
まう。この結果、プルアップ抵抗R1 が全く機能しなく
なるので、ダミーライン信号がプルダウン抵抗R2 によ
って“L”レベルに固定されてしまう。同様に、イモビ
HIC10全体が取り外されてしまった場合にも、ダミ
ーライン信号がプルダウン抵抗R2 によってアース電位
に固定されてしまう。
【0023】そして、エンジンCPU16では、判定信
号として故障判定信号が検出されていたとしても、ダミ
ーライン信号が“L”レベルであれば盗難と判断し、エ
ンジン制御を禁止する。
【0024】なお、当該ダミーラインLd は、他の信号
ラインよりも切断され易くするために、他の信号ライン
L1 〜L4 に比べて厚みを薄くしたり、あるいは線幅を
狭くすることにより、信号ラインを切断するような行為
が行われたときにはダミーラインLd が必ず切断される
ようにしておくことが望ましい。
【0025】図1は、本実施例の機能を示したブロック
図、図5は、その動作を示したフローチャートであり、
前記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0026】図1において、判定信号発生手段61は、
前記イモビCPU13の一機能であり、外部から入力さ
れたIDコ−ドが、正当なIDコ−ドであるときには正
当判定信号を、不当なIDコードであるときには盗難判
定信号を、それぞれ判定信号ライン上へ出力する。故障
信号発生手段62は、前記プルアップ抵抗R0 の一機能
であり、判定信号の信号レベルが不確定となると、判定
信号ライン上に故障判定信号を発生させる。
【0027】切断検知手段64は、前記エンジンCPU
16の一機能であり、ダミーラインLd の切断を検知す
る。エンジン制御手段63は、前記エンジンCPU16
の一機能であり、前記正当判定信号および故障判定信号
に応答してエンジン制御を許可し、盗難判定信号に応答
してエンジン制御を禁止する一方、前記ダミーラインの
切断が検知されると、判定信号にかかわらずエンジン制
御を禁止する。
【0028】このような構成において、ステップS1で
は判定信号発生手段61においてIDコードの入力の有
無が判定され、IDコードが検出されると、ステップS
2では、予め記憶されている基準IDコ−ドと比較照合
される。ステップS3では、比較照合結果に応じて、両
者が一致すれば、図7(a) に示したようなコード信号
(正規判定信号)が出力され、不一致であれば、図7
(b) に示したような“L”レベルの直流信号(盗難判定
信号)が出力される。一方、イモビCPU13の出力が
不確定であると、故障判定信号発生手段62により、図
7(c) に示したような“H”レベルの直流信号(故障判
定信号)が発生する。
【0029】ステップS5では、エンジン制御手段63
によって判定信号の種別が判別され、正規判定信号であ
れば、ステップS6へ進んでエンジン制御を許可し、盗
難判定信号であれば、ステップS7へ進んでエンジン制
御を禁止する。また、故障判定信号であれば、ステップ
S8では、切断検知手段64によってダミーライン信号
が検出され、ステップS9では、ダミーラインLd が切
断されているか否かが判断される。ここで、切断されて
いると判断されると、当該処理はステップS7へ進んで
エンジン制御が禁止され、切断されていないと判断され
ると、当該処理はステップS6へ進んでエンジン制御が
許可される。
【0030】本実施例によれば、故障判定信号が検出さ
れても、直ぐにはエンジン制御が許可されず、ダミーラ
インが切断されているか否かが判断される。そして、ダ
ミーラインが切断されていなければエンジン制御が許可
される一方、ダミーラインが切断されていればエンジン
制御が禁止される。したがって、イモビCPU13が故
意に破壊された場合のように、故障判定信号の発生が信
号ラインL1 〜L2 等の切断に起因したものであれば、
不正行為が行われたものと判断されてエンジン制御が禁
止される。
【0031】図2は、本発明の第2実施例の機能を示し
たブロック図、図6は、その動作を示したフローチャー
トであり、前記と同一の符号は同一または同等部分(処
理)を表している。
【0032】上記した第1実施例では、イモビHIC1
0が故意に破壊されたことの検出を、ダミーラインLd
が切断されているか否かに基づいて行ったが、イモビH
IC10はECU30内に収納され、当該ECU30も
車両の座席下やエンジンルーム内等に収容されている。
このため、イモビHIC10を破壊するためには、EC
U30の配線(通常は挿抜可能なコネクタ等によって行
われる)および固定部材を外して車両外へ一旦取り出
し、ECU30のケースを開けてイモビHIC10を破
壊した後、再び車両へ取り付ける等の作業が必要とな
る。
【0033】ここで、ECU30のエンジンCPU16
には、前記学習データを記憶する揮発性メモリ11が収
容されている。当該揮発性メモリ11は、バッテリ電圧
が瞬断等してもデータが失われないように、コンデンサ
等の適宜の手段によりバックアップされているが、EC
U30の配線が取り外され、バッテリからの給電が停止
すると、短時間のうちにコンデンサが放電してデータが
失われてしまう。
【0034】そこで、当該第2実施例では、イモビHI
C10を破壊するためにはECU30をバッテリライン
から切り離す必要があり、バッテリラインから切り離さ
れれば揮発性メモリ11のデータが失なわれることに着
目し、揮発性メモリ11のデータが失なわれているか否
かを履歴検出手段65により検出し、当該検出結果に基
づいて、イモビHIC10が破壊されたか否かを判断す
るようにしている。
【0035】このような構成において、ステップS1〜
S5では、前記と同様に判定信号発生手段61によるI
Dコードの照合およびエンジン制御手段63による判定
信号の識別が行われる。ここで、正規判定信号または盗
難判定信号が検出された場合には、前記第1実施例の場
合と同様に、それぞれエンジン制御の許可および禁止が
行われる。
【0036】一方、故障判定信号が検出されると、ステ
ップS8aでは、履歴検出手段65により、揮発性メモ
リ11のデータ検出が行われ、ステップS9aでは、デ
ータの有無が判定される。ここで、データが失われてい
ると判断されると、当該処理はステップS7へ進んでエ
ンジン制御が禁止され、失われていないと判断される
と、当該処理はステップS6へ進んでエンジン制御が許
可される。
【0037】本実施例によれば、故障判定信号が検出さ
れても、直ぐにはエンジン制御許可信号が出力されず、
揮発性メモリのデータ有無が判断される。そして、デー
タが失われていなければエンジン制御が許可される一
方、データが失われていればエンジン制御が禁止され
る。したがって、イモビHIC10を破壊するためにE
CU30がバッテリラインから切り離された場合のよう
に、故障判定信号の発生がECU30のバッテリライン
からの切り離しに起因したものであれば、不正行為が行
われたものと判断されてエンジン制御が禁止される。
【0038】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば以下の
ような効果が達成される。 (1) 本発明の第1実施例によれば、故障判定信号が検出
されても、直ぐにはエンジン制御許可信号が出力され
ず、ダミーラインが切断されているか否かが判断され
る。そして、ダミーラインが切断されていなければエン
ジン制御が許可される一方、ダミーラインが切断されて
いればエンジン制御が禁止される。したがって、当該装
置が故意に破壊された場合のように、故障判定信号の発
生が信号ラインの切断に起因したものであれば、不正行
為が行われたものと判断されてエンジン制御が禁止さ
れ、車両盗難が防止される。 (2) 本発明の第2実施例によれば、故障判定信号が検出
されても、直ぐにはエンジン制御許可信号が出力され
ず、揮発性メモリのデータ有無が判断される。そして、
データが失われていなければエンジン制御が許可される
一方、データが失われていればエンジン制御が禁止され
る。したがって、当該車両盗難防止装置に破壊行為を行
った場合のように、故障判定信号の発生が当該装置のバ
ッテリラインからの切り離しに起因したものであれば、
不正行為が行われたものと判断されてエンジン制御が禁
止され、車両盗難が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の主要部の機能ブロック
図である。
【図2】 本発明の第2実施例の主要部の機能ブロック
図である。
【図3】 第1実施例の具体的構成を示したブロック図
である。
【図4】 第1実施例の主要部の構成を示したブロック
図である。
【図5】 第1実施例の動作を示したフローチャートで
ある。
【図6】 第2実施例の動作を示したフローチャートで
ある。
【図7】 各判定信号の信号波形の一例を示した図であ
る。
【図8】 従来のトランスポンダ方式イモビライザのブ
ロック図である。
【符号の説明】
2…キー、4…送信器、5…キーシリンダ、6…誘導コ
イル(アンテナ)、7…イグニッションスイッチ、10
…イモビHIC、13…イモビCPU、14…EEPR
OM、16…エンジンECU、17…燃料噴射弁、18
…燃料ポンプ、19…アンテナユニット、30…EC
U、40、50…コネクタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−156191(JP,A) 特開 昭63−226471(JP,A) 特開 平4−297354(JP,A) 特開 平5−229401(JP,A) 特開 平4−278864(JP,A) 実開 昭61−55785(JP,U) 実開 平3−86872(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 25/04 602

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力されたIDコ−ドが、正当
    なIDコ−ドであれば正当判定信号を、正当なIDコー
    ドでなければ盗難判定信号を、それぞれ出力する盗難判
    定手段と、前記正当判定信号を検知してエンジン制御を許可し、盗
    難判定信号を検知してエンジン制御を禁止し、前記正当
    判定信号および盗難判定信号のいずれも検知できないと
    エンジン制御を許可するエンジン制御手段と、 前記盗難判定手段に対する破壊行為の有無を検出する破
    壊行為検出手段と、前記正当判定信号および盗難判定信号のいずれも検知で
    きずに 前記破壊行為が検出されるとエンジン制御を禁止
    する禁止手段とを具備したことを特徴とする車両盗難防
    止装置。
  2. 【請求項2】 前記盗難判定手段を構成する信号ライン
    の近傍にはダミーラインが引き回されており、前記破壊
    行為検出手段は、当該ダミーラインの切断を検知して破
    壊行為検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の車
    両盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 前記破壊行為検出手段は、当該車両盗難
    防止装置がバッテリラインから切り離された履歴を検知
    して破壊行為検出を行うことを特徴とする請求項1に記
    載の車両盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 外部から入力されたIDコ−ドが、正当
    なIDコ−ドであるときには正当判定信号を、正当なI
    Dコードでないときには盗難判定信号を、それぞれ判定
    信号ライン上へ出力する判定信号発生手段と、 判定信号の信号レベルが不確定となると、判定信号ライ
    ン上に故障判定信号を発生させる故障信号発生手段と、 前記判定信号発生手段を構成する信号ラインのうち、切
    断されると判定信号の信号レベルが不確定となる信号ラ
    インの近傍に引き回されたダミーラインと、 前記ダミーラインの切断を検知する切断検知手段と、 前記正当判定信号および故障判定信号に応答してエンジ
    ン制御を許可し、盗難判定信号に応答してエンジン制御
    を禁止する一方、前記ダミーラインの切断が検知される
    と、前記故障判定信号にかかわらずエンジン制御を禁止
    するエンジン制御手段とを具備したことを特徴とする車
    両盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 前記ダミーラインが近傍に引き回される
    判定信号発生手段の信号ラインは、電源ライン、接地ラ
    イン、判定信号ライン、および基準クロックラインの少
    なくとも一つであることを特徴とする請求項4に記載の
    車両盗難防止装置。
  6. 【請求項6】 前記故障信号発生手段は、判定信号ライ
    ンを抵抗手段を介して固定電位に接続する手段であるこ
    とを特徴とする請求項4または5に記載の車両盗難防止
    装置。
  7. 【請求項7】 ダミーラインの一端を第1の固定電位に
    接続する手段と、 ダミーラインの他端を抵抗手段を介して第2の固定電位
    に接続する手段とをさらに具備し、 前記切断検知手段は、前記ダミーラインの他端の信号レ
    ベルに基づいて切断検知を行うことを特徴とする請求項
    4ないし6のいずれかに記載の車両盗難防止装置。
  8. 【請求項8】 前記ダミーラインの一端は、抵抗手段を
    介して第1の固定電位に接続されたことを特徴とする請
    求項7に記載の車両盗難防止装置。
  9. 【請求項9】 前記ダミーラインは、他の信号ラインに
    比べて外力により切断されやすいことを特徴とする請求
    項4ないし8のいずれかに記載の車両盗難防止装置。
  10. 【請求項10】 外部から入力されたIDコ−ドが、正
    当なIDコ−ドであるときには正当判定信号を、正当な
    IDコードでないときには盗難判定信号を、それぞれ判
    定信号ライン上へ出力する判定信号発生手段と、 判定信号の信号レベルが不確定になると、判定信号ライ
    ン上に故障判定信号を発生させる故障信号発生手段と、 前記正当判定信号および故障判定信号に応答してエンジ
    ン制御を許可し、盗難判定信号に応答してエンジン制御
    を禁止するエンジン制御手段とを具備し、バッテリライ
    ンを介して電力を供給される車両盗難防止装置におい
    て、 当該車両盗難防止装置がバッテリラインから切り離され
    た履歴を検出する履歴検出手段をさらに具備し、 前記エンジン制御手段は、前記履歴検出手段によって当
    該車両盗難防止装置のバッテリラインからの切離し履歴
    が検出されていると、前記故障判定信号にかかわらずエ
    ンジン制御を禁止することを特徴とする車両盗難防止装
    置。
  11. 【請求項11】 エンジン制御用データを記憶する揮発
    性記憶手段と、 前記揮発性記憶手段をバッテリバックアップする手段と
    をさらに具備し、 前記履歴検出手段は、前記揮発性記憶手段の記憶内容を
    参照し、記憶内容が失われていると切離し履歴の有り検
    出を行うことを特徴とする請求項10に記載の車両盗難
    防止装置。
  12. 【請求項12】 前記正当判定信号は、予め定められた
    周期およびデューティ比を持つパルス信号であることを
    特徴とする請求項4ないし11のいずれかに記載の車両
    盗難防止装置。
  13. 【請求項13】 前記故障判定信号および盗難判定信号
    はそれぞれ、第1レベルおよびこれとは異なる第2レベ
    ルの直流信号であることを特徴とする請求項4ないし1
    2のいずれかに記載の車両盗難防止装置。
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