JP2960347B2 - 中空樹脂製品の成形方法 - Google Patents
中空樹脂製品の成形方法Info
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- JP2960347B2 JP2960347B2 JP6063696A JP6063696A JP2960347B2 JP 2960347 B2 JP2960347 B2 JP 2960347B2 JP 6063696 A JP6063696 A JP 6063696A JP 6063696 A JP6063696 A JP 6063696A JP 2960347 B2 JP2960347 B2 JP 2960347B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空樹脂製品の
成形方法、特に対抗力の弱い外壁の中空樹脂製品の成形
方法に関するものである。
成形方法、特に対抗力の弱い外壁の中空樹脂製品の成形
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中空樹脂製品の射出成形方法は広く用い
られているが、その内、外壁に凹凸部を有する中空樹脂
製品の射出成形金型は、図20の如く可動金型Bを構成
するスライドコアB1,B2と、該スライドコアB1,
B2の接合面、即ち、分割線L(パーティグラインとも
称する)に沿って保持する中子RにてキャビティCを形
成するもので、キャビティCに充填した溶融樹脂Dが適
宜固化した所で可動金型Bを切離すと共に、スライドコ
アB1,B2を型開きし、中空樹脂製品1に中子Rが嵌
挿する状態で露出し、その中空樹脂製品1の端面1aを
固定板b1にて中子Rの長手方向に押圧し、中子Rより
抜取っていた。
られているが、その内、外壁に凹凸部を有する中空樹脂
製品の射出成形金型は、図20の如く可動金型Bを構成
するスライドコアB1,B2と、該スライドコアB1,
B2の接合面、即ち、分割線L(パーティグラインとも
称する)に沿って保持する中子RにてキャビティCを形
成するもので、キャビティCに充填した溶融樹脂Dが適
宜固化した所で可動金型Bを切離すと共に、スライドコ
アB1,B2を型開きし、中空樹脂製品1に中子Rが嵌
挿する状態で露出し、その中空樹脂製品1の端面1aを
固定板b1にて中子Rの長手方向に押圧し、中子Rより
抜取っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】合成樹脂の材質や製品
形状によって多少異なるが、一般に、厚肉外壁に凹凸部
を有する中空樹脂製品にあっては、中子の支承部に外壁
の肉厚に相当する筒体を嵌挿しておき、中空樹脂製品の
取出し時に、中空樹脂製品の端面を押し出せば、中空樹
脂製品を容易に取出すことはできるが、薄肉外壁の中空
樹脂製品、例えば貫通孔を有する外壁の中空樹脂製品、
網目状外壁の中空樹脂製品にあっては、外壁の対抗力が
弱いので、中空樹脂製品の端面を押圧して取出すと、外
壁が座屈変形する等の問題点があった。
形状によって多少異なるが、一般に、厚肉外壁に凹凸部
を有する中空樹脂製品にあっては、中子の支承部に外壁
の肉厚に相当する筒体を嵌挿しておき、中空樹脂製品の
取出し時に、中空樹脂製品の端面を押し出せば、中空樹
脂製品を容易に取出すことはできるが、薄肉外壁の中空
樹脂製品、例えば貫通孔を有する外壁の中空樹脂製品、
網目状外壁の中空樹脂製品にあっては、外壁の対抗力が
弱いので、中空樹脂製品の端面を押圧して取出すと、外
壁が座屈変形する等の問題点があった。
【0004】また中子に抜き勾配を設ければ、中空樹脂
製品からの中子の抜取りが容易になるが、中子に抜き勾
配を設けた場合、中空部長さが長くなるほど、中子の先
部寸法と基部寸法との差が大きくなり、外壁の肉厚が不
均一になる問題点があった。上記問題点を改善するため
に同一径の中子(抜き勾配のない中子)を用いると、中
子の抜取り抵抗が大きくなる問題点があった。そこでこ
の発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、対抗力
の弱い外壁の中空樹脂製品であっても損傷することなく
高精度に、しかも簡単に形成する成形方法を提供するこ
とにある。
製品からの中子の抜取りが容易になるが、中子に抜き勾
配を設けた場合、中空部長さが長くなるほど、中子の先
部寸法と基部寸法との差が大きくなり、外壁の肉厚が不
均一になる問題点があった。上記問題点を改善するため
に同一径の中子(抜き勾配のない中子)を用いると、中
子の抜取り抵抗が大きくなる問題点があった。そこでこ
の発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、対抗力
の弱い外壁の中空樹脂製品であっても損傷することなく
高精度に、しかも簡単に形成する成形方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による中空樹脂製品の成形方法は、請求項1
として、少なくとも二分割された分割金型壁と、分割金
型壁の分割線に沿って保持する中子とで中空樹脂製品の
キャビティを形成し、キャビティ内で形成された対抗力
の弱い外壁の中空樹脂製品の取出工程を、一方の分割金
型で中空樹脂製品の製品長さと直交する横断面の1/2
以下を、製品長さに渡り保持して型開きする第一工程
と、一方の分割金型に保持されている中空樹脂製品から
中子を完全に抜取る第二工程と、一方の分割金型から中
空樹脂製品を型締め方向に突き出す第三工程とから構成
した。
に、本発明による中空樹脂製品の成形方法は、請求項1
として、少なくとも二分割された分割金型壁と、分割金
型壁の分割線に沿って保持する中子とで中空樹脂製品の
キャビティを形成し、キャビティ内で形成された対抗力
の弱い外壁の中空樹脂製品の取出工程を、一方の分割金
型で中空樹脂製品の製品長さと直交する横断面の1/2
以下を、製品長さに渡り保持して型開きする第一工程
と、一方の分割金型に保持されている中空樹脂製品から
中子を完全に抜取る第二工程と、一方の分割金型から中
空樹脂製品を型締め方向に突き出す第三工程とから構成
した。
【0006】請求項2として、少なくとも二分割された
分割金型壁と、分割金型壁の分割線に沿って保持する中
子とで中空樹脂製品のキャビティを形成し、キャビティ
内で形成された対抗力の弱い外壁の中空樹脂製品の取出
工程を、一方の分割金型で中空樹脂製品の製品長さと直
交する横断面の1/2以下を、製品長さに渡り保持して
型開きする第一工程と、他方の分割金型が外壁の凹凸部
に係止している型開き初期に、中空樹脂製品より中子を
完全に抜取る第二工程と、中子の抜取り後に型開きを再
開する第三工程と、一方の分割金型から中空樹脂製品を
型締め方向に突き出す第四工程から構成した。
分割金型壁と、分割金型壁の分割線に沿って保持する中
子とで中空樹脂製品のキャビティを形成し、キャビティ
内で形成された対抗力の弱い外壁の中空樹脂製品の取出
工程を、一方の分割金型で中空樹脂製品の製品長さと直
交する横断面の1/2以下を、製品長さに渡り保持して
型開きする第一工程と、他方の分割金型が外壁の凹凸部
に係止している型開き初期に、中空樹脂製品より中子を
完全に抜取る第二工程と、中子の抜取り後に型開きを再
開する第三工程と、一方の分割金型から中空樹脂製品を
型締め方向に突き出す第四工程から構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】先ず本発明による成形金型の基本
構造を、図1乃至図3の如く二分割式の成形金型に基づ
き説明すれば、成形金型5は固定側分割金型51と、可
動側分割金型52と、両分割金型51,52の分割線L
に沿って保持する中子6によりキャビティCを形成し、
キャビティCにて形成した中空樹脂製品1を保持して離
型する一方の分割金型5aに突出ピン7を出入り可能に
嵌挿すると共に、型開きの初期に、分割金型51,52
を少しだけ切離す離反手段8を設けている。固定側分割
金型51は中空樹脂製品1の製品長さHと直交する横断
面の半分に相当するキャビティCを形成し、可動側分割
金型52は残り半分のキャビティCを形成している。中
空樹脂製品1は、基体2の内部に成形金型5の分割線L
に平行する中空部4を穿設し、基体2は対抗力の弱い外
壁21に、型開き方向に平行する凹凸部3を形成するも
ので、凹凸部3は製品長さHの全長に形成するか、製品
長さHの一定範囲に形成し、或いは外壁21に分散形成
するものであり、且つ分割金型51,52の分割線Lを
境にして、一方の分割金型5a側と他方の分割金型5b
側の何れかに設けるか、両分割金型51,52側に設け
るものである。また中空部4は中空部長さhを中空内部
寸法Sより大きく形成し、主に中空樹脂製品1の中心に
設けるものであるが、図15の如く一方に偏って設ける
ことも可能であるし、2つ以上を平行に設けることも可
能である。中子6は中空部4の中空部長さhと中空内部
寸法Sに応じて形成するもので、分割線Lと平行するよ
うに配設し、機械的に、或いはシリンダーにより往復動
するものである。
構造を、図1乃至図3の如く二分割式の成形金型に基づ
き説明すれば、成形金型5は固定側分割金型51と、可
動側分割金型52と、両分割金型51,52の分割線L
に沿って保持する中子6によりキャビティCを形成し、
キャビティCにて形成した中空樹脂製品1を保持して離
型する一方の分割金型5aに突出ピン7を出入り可能に
嵌挿すると共に、型開きの初期に、分割金型51,52
を少しだけ切離す離反手段8を設けている。固定側分割
金型51は中空樹脂製品1の製品長さHと直交する横断
面の半分に相当するキャビティCを形成し、可動側分割
金型52は残り半分のキャビティCを形成している。中
空樹脂製品1は、基体2の内部に成形金型5の分割線L
に平行する中空部4を穿設し、基体2は対抗力の弱い外
壁21に、型開き方向に平行する凹凸部3を形成するも
ので、凹凸部3は製品長さHの全長に形成するか、製品
長さHの一定範囲に形成し、或いは外壁21に分散形成
するものであり、且つ分割金型51,52の分割線Lを
境にして、一方の分割金型5a側と他方の分割金型5b
側の何れかに設けるか、両分割金型51,52側に設け
るものである。また中空部4は中空部長さhを中空内部
寸法Sより大きく形成し、主に中空樹脂製品1の中心に
設けるものであるが、図15の如く一方に偏って設ける
ことも可能であるし、2つ以上を平行に設けることも可
能である。中子6は中空部4の中空部長さhと中空内部
寸法Sに応じて形成するもので、分割線Lと平行するよ
うに配設し、機械的に、或いはシリンダーにより往復動
するものである。
【0008】次に、本発明による中空樹脂製品の第一成
形方法を図1と図16,17に基づいて説明すれば、図
1(A)の如く少なくとも二分割された分割金型51,
52と、分割金型51,52の分割線Lに沿って保持す
る中子6とで中空樹脂製品1のキャビティCを形成し、
該キャビティCに図1(B)の如く溶融樹脂Dを充填
し、キャビティC内で図1(C)の如く冷却固化した定
対抗力の弱い外壁2の中空樹脂製品1の取出工程を、図
1(D)の如く一方の分割金型5aで中空樹脂製品1の
製品長さHと直交する横断面の1/2以下を、製品長さ
Hに渡り保持して型開きする第一工程と、図1(E)の
如く一方の分割金型5aに保持されている中空樹脂製品
1から中子6を完全に抜取る第二工程と、図1(F)の
如く一方の分割金型5aから中空樹脂製品1を型締め方
向に突き出す第三工程とから構成したものである。
形方法を図1と図16,17に基づいて説明すれば、図
1(A)の如く少なくとも二分割された分割金型51,
52と、分割金型51,52の分割線Lに沿って保持す
る中子6とで中空樹脂製品1のキャビティCを形成し、
該キャビティCに図1(B)の如く溶融樹脂Dを充填
し、キャビティC内で図1(C)の如く冷却固化した定
対抗力の弱い外壁2の中空樹脂製品1の取出工程を、図
1(D)の如く一方の分割金型5aで中空樹脂製品1の
製品長さHと直交する横断面の1/2以下を、製品長さ
Hに渡り保持して型開きする第一工程と、図1(E)の
如く一方の分割金型5aに保持されている中空樹脂製品
1から中子6を完全に抜取る第二工程と、図1(F)の
如く一方の分割金型5aから中空樹脂製品1を型締め方
向に突き出す第三工程とから構成したものである。
【0009】本発明による中空樹脂製品の第二成形方法
を図2と図3、及び図18,19に基づき説明すれば、
少なくとも二分割された分割金型51,52と、分割金
型51,52の分割線Lに沿って保持する中子6とで中
空樹脂製品1のキャビティCを形成し、図2(A)の如
くキャビティC内で形成された対抗力の弱い外壁2の中
空樹脂製品1の取出工程を、図2(B)の如く一方の分
割金型5aで中空樹脂製品1の製品長さHと直交する横
断面の1/2以下を、製品長さHに渡り保持して型開き
する第一工程と、図2(C)の如く他方の分割金型5b
が外壁2の凹凸部(3)に係止している型開き初期に、
中空樹脂製品1より中子6を完全に抜取る第二工程と、
図3(A)の如く中子6の抜取り後に型開きを再開する
第三工程と、図3(B)の如く一方の分割金型5aから
中空樹脂製品1を型締め方向に突き出す第四工程から構
成したものである。即ち、第二成形方法は、成形金型5
の型開きから中空樹脂製品1を突出するまで、一方の分
割金型5aにて中空樹脂製品1を保持し、他方の分割金
型5bが中空樹脂製品1に係止している型開き初期、即
ち、他方の分割金型5bが中空樹脂製品1の凹凸部3に
今だ係止している状態で中子6を完全に抜取り、中子6
の抜取り後に型開きを再開し、最後に一方の分割金型5
aより中空樹脂製品1を突出ピン7にて突出するもので
ある。
を図2と図3、及び図18,19に基づき説明すれば、
少なくとも二分割された分割金型51,52と、分割金
型51,52の分割線Lに沿って保持する中子6とで中
空樹脂製品1のキャビティCを形成し、図2(A)の如
くキャビティC内で形成された対抗力の弱い外壁2の中
空樹脂製品1の取出工程を、図2(B)の如く一方の分
割金型5aで中空樹脂製品1の製品長さHと直交する横
断面の1/2以下を、製品長さHに渡り保持して型開き
する第一工程と、図2(C)の如く他方の分割金型5b
が外壁2の凹凸部(3)に係止している型開き初期に、
中空樹脂製品1より中子6を完全に抜取る第二工程と、
図3(A)の如く中子6の抜取り後に型開きを再開する
第三工程と、図3(B)の如く一方の分割金型5aから
中空樹脂製品1を型締め方向に突き出す第四工程から構
成したものである。即ち、第二成形方法は、成形金型5
の型開きから中空樹脂製品1を突出するまで、一方の分
割金型5aにて中空樹脂製品1を保持し、他方の分割金
型5bが中空樹脂製品1に係止している型開き初期、即
ち、他方の分割金型5bが中空樹脂製品1の凹凸部3に
今だ係止している状態で中子6を完全に抜取り、中子6
の抜取り後に型開きを再開し、最後に一方の分割金型5
aより中空樹脂製品1を突出ピン7にて突出するもので
ある。
【0010】
【実施例】本発明の成形方法による中空樹脂製品1は、
基体2の横断面が円筒形に限定されるものではなく、図
13と図14の如く左右対称形状、又は上下対称形状の
楕円形、正方形、矩形、多角形は勿論、多分割で形成し
得るものであれば、如何なる形状でもよい。中空樹脂製
品1の形状を中空部4の状態で区分すると、図4(A)
と図5と図7の如く外壁21の一端に中空部4を塞ぐ底
部22を設け、一方に向けて開口する片口中空部41
と、図4(B)と図6と図8の如く外壁21内の途中に
中空部4を遮る仕切部23を設け、仕切部23を介して
両方向に開口する両口中空部42と、図4(C)と図9
乃至図11の如く貫通状態に穿設する貫通中空部43に
区分される。外壁21に設ける凹凸部3として、外壁2
1の表面から外壁厚さt内に食込む凹溝部31と、外壁
厚さt方向に貫通する貫通孔32と、外壁21の表面か
ら外側に突出する突条部33とがあり、凹溝部31と貫
通孔32、及び突条部33の大きさと形状は任意である
が、何れも分割金型51,52の型開き方向に平行して
いる。
基体2の横断面が円筒形に限定されるものではなく、図
13と図14の如く左右対称形状、又は上下対称形状の
楕円形、正方形、矩形、多角形は勿論、多分割で形成し
得るものであれば、如何なる形状でもよい。中空樹脂製
品1の形状を中空部4の状態で区分すると、図4(A)
と図5と図7の如く外壁21の一端に中空部4を塞ぐ底
部22を設け、一方に向けて開口する片口中空部41
と、図4(B)と図6と図8の如く外壁21内の途中に
中空部4を遮る仕切部23を設け、仕切部23を介して
両方向に開口する両口中空部42と、図4(C)と図9
乃至図11の如く貫通状態に穿設する貫通中空部43に
区分される。外壁21に設ける凹凸部3として、外壁2
1の表面から外壁厚さt内に食込む凹溝部31と、外壁
厚さt方向に貫通する貫通孔32と、外壁21の表面か
ら外側に突出する突条部33とがあり、凹溝部31と貫
通孔32、及び突条部33の大きさと形状は任意である
が、何れも分割金型51,52の型開き方向に平行して
いる。
【0011】突条部33は中空部4の形成状態、即ち、
片口中空部41や両口中空部42、及び貫通中空部43
に左右されずに、図7の如く何れ中空樹脂製品1の製品
長さHの全長に形成し得るし、凹溝部31も図8の如く
何れの中空樹脂製品1の製品長さHの全長に形成し得
る。また、何れの中空樹脂製品1にあっても、外壁21
の一定範囲に凹溝部31を形成したり、図5の如く外壁
21の一定範囲に貫通孔32を形成したり、図6の如く
外壁21の一定範囲に突条部33を形成することも可能
である。更に、凹溝部31や貫通孔32、或いは突条部
33は、外壁21に分散して形成し得るし、貫通孔32
は底部22まで、或は仕切部23を跨いで形成すること
も可能である。
片口中空部41や両口中空部42、及び貫通中空部43
に左右されずに、図7の如く何れ中空樹脂製品1の製品
長さHの全長に形成し得るし、凹溝部31も図8の如く
何れの中空樹脂製品1の製品長さHの全長に形成し得
る。また、何れの中空樹脂製品1にあっても、外壁21
の一定範囲に凹溝部31を形成したり、図5の如く外壁
21の一定範囲に貫通孔32を形成したり、図6の如く
外壁21の一定範囲に突条部33を形成することも可能
である。更に、凹溝部31や貫通孔32、或いは突条部
33は、外壁21に分散して形成し得るし、貫通孔32
は底部22まで、或は仕切部23を跨いで形成すること
も可能である。
【0012】凹溝部31と貫通孔32、及び突条部33
は複合形成することも可能で、例えば図9の如く凹溝部
31と突条部33を個別に複合形成し、或いは突条部3
3に凹溝部31を形成することも可能であるし、図10
の如く貫通孔32と突条部33を個別に複合形成し、或
いは突条部33に貫通孔32を形成することも可能であ
るし、図11の如く凹溝部31と貫通孔32を個別に複
合形成することも可能である。更に図12の如く凹溝部
31と貫通孔32、及び突条部33を個別に複合形成し
たり、その一部を重複して形成することも可能である。
は複合形成することも可能で、例えば図9の如く凹溝部
31と突条部33を個別に複合形成し、或いは突条部3
3に凹溝部31を形成することも可能であるし、図10
の如く貫通孔32と突条部33を個別に複合形成し、或
いは突条部33に貫通孔32を形成することも可能であ
るし、図11の如く凹溝部31と貫通孔32を個別に複
合形成することも可能である。更に図12の如く凹溝部
31と貫通孔32、及び突条部33を個別に複合形成し
たり、その一部を重複して形成することも可能である。
【0013】中子6を一方の分割金型5a側に配置して
型開きする場合、中子6は一方の分割金型5aと共に中
空樹脂製品1を製品長さHに渡り保持するが、第一成形
方法では、型開き後、一方の分割金型5aにて保持され
ている中空樹脂製品1より完全に抜取られ、第二成形方
法では、一方の分割金型5aにて中空樹脂製品1が保持
され、他方の分割金型5bが今だ中空樹脂製品1に係止
している型開きの初期に、中空樹脂製品1より完全に抜
取られる。
型開きする場合、中子6は一方の分割金型5aと共に中
空樹脂製品1を製品長さHに渡り保持するが、第一成形
方法では、型開き後、一方の分割金型5aにて保持され
ている中空樹脂製品1より完全に抜取られ、第二成形方
法では、一方の分割金型5aにて中空樹脂製品1が保持
され、他方の分割金型5bが今だ中空樹脂製品1に係止
している型開きの初期に、中空樹脂製品1より完全に抜
取られる。
【0014】成形金型5は三分割以上に構成することも
可能で、成形金型5の構成数によって中空樹脂製品1の
製品長さHと直交する横断面の保持範囲が、例えば1/
3以下、1/4以下になる。四分割に構成する成形金型
5にあっては、例えば図19の如く固定側分割金型52
と可動側分割金型51、及び左右分割金型53,54よ
り構成し、左右分割金型53,54を可動側分割金型5
1と共に型開きし、分割金型52にて中空樹脂製品1の
1/4を保持する状態で中子6を抜取るか、分割金型5
1,52を型開きし、左右分割金型53,54にて中空
樹脂製品1の1/2を保持する状態で中子6を抜取り、
或いは一方の分割金型5aにて中空樹脂製品1の1/4
を保持する状態で、且つ他方の分割金型5bが中空樹脂
製品1の凹凸部3に係止している型開きの初期に中子6
を抜取る。
可能で、成形金型5の構成数によって中空樹脂製品1の
製品長さHと直交する横断面の保持範囲が、例えば1/
3以下、1/4以下になる。四分割に構成する成形金型
5にあっては、例えば図19の如く固定側分割金型52
と可動側分割金型51、及び左右分割金型53,54よ
り構成し、左右分割金型53,54を可動側分割金型5
1と共に型開きし、分割金型52にて中空樹脂製品1の
1/4を保持する状態で中子6を抜取るか、分割金型5
1,52を型開きし、左右分割金型53,54にて中空
樹脂製品1の1/2を保持する状態で中子6を抜取り、
或いは一方の分割金型5aにて中空樹脂製品1の1/4
を保持する状態で、且つ他方の分割金型5bが中空樹脂
製品1の凹凸部3に係止している型開きの初期に中子6
を抜取る。
【0015】
【発明の効果】本発明による樹脂の成形方法は上記のと
おりであるから、次に記載する効果を奏する。請求項1
の成形方法は、一方の分割金型で中空樹脂製品の1/2
以下を製品長さに渡り保持する状態で中子を完全に抜取
るものであるから、対抗力が弱い外壁の中空樹脂製品、
例えば外壁に貫通孔を設けた中空樹脂製品や網目状外壁
の中空樹脂製品でも、形崩れや損傷することなく取出す
ことができる。しかも中子に抜き勾配を必ずしも設ける
必要がないので、その分、金型設計が容易になるし、高
精度の中空樹脂製品を提供し得る。
おりであるから、次に記載する効果を奏する。請求項1
の成形方法は、一方の分割金型で中空樹脂製品の1/2
以下を製品長さに渡り保持する状態で中子を完全に抜取
るものであるから、対抗力が弱い外壁の中空樹脂製品、
例えば外壁に貫通孔を設けた中空樹脂製品や網目状外壁
の中空樹脂製品でも、形崩れや損傷することなく取出す
ことができる。しかも中子に抜き勾配を必ずしも設ける
必要がないので、その分、金型設計が容易になるし、高
精度の中空樹脂製品を提供し得る。
【0016】請求項2の成形方法は、一方の分割金型で
中空樹脂製品の1/2以下を製品長さに渡り保持する状
態で、しかも他方の分割金型が外壁の凹凸部に係止する
型開き初期に中子を完全に抜取るものであるから、一段
と軟弱な外壁の中空樹脂製品でも高精度に形成し得る。
中空樹脂製品の1/2以下を製品長さに渡り保持する状
態で、しかも他方の分割金型が外壁の凹凸部に係止する
型開き初期に中子を完全に抜取るものであるから、一段
と軟弱な外壁の中空樹脂製品でも高精度に形成し得る。
【図1】(A)(B)(C)(D)(E)(F)本発明
による中空樹脂製品の第一成形方法を示す工程図であ
る。
による中空樹脂製品の第一成形方法を示す工程図であ
る。
【図2】(A)(B)(C)第二成形方法の第一工程と
第二工程を示す工程図である。
第二工程を示す工程図である。
【図3】(A)(B)第二成形方法の第三工程と第四工
程を示す工程図である。
程を示す工程図である。
【図4】(A)(B)(C)(D)凹溝部と中空部の形
成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
【図5】(A)(B)貫通孔の形成例を示す一部切欠側
面図と断面図である。
面図と断面図である。
【図6】(A)(B)突条部の部分形成例を示す一部切
欠側面図と断面図である。
欠側面図と断面図である。
【図7】(A)(B)突条部の全長形成例を示す一部切
欠側面図と断面図である。
欠側面図と断面図である。
【図8】(A)(B)凹溝部の全長形成例を示す一部切
欠側面図と断面図である。
欠側面図と断面図である。
【図9】(A)(B)(C)(D)凹溝部と突条部の複
合形成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
合形成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
【図10】(A)(B)(C)(D)貫通孔と突条部の
複合形成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
複合形成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
【図11】(A)(B)(C)(D)凹溝部と貫通孔の
複合形成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
複合形成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
【図12】(A)(B)(C)(D)(E)(F)凹凸
部の複合形成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
部の複合形成例を示す一部切欠側面図と断面図である。
【図13】(A)(B)(C)(D)(E)(F)外壁
の基本形成例を示す側面図である。
の基本形成例を示す側面図である。
【図14】(A)(B)(C)(D)外壁の形状例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図15】(A)(B)中空部の形成例を示す基体の側
面図である。
面図である。
【図16】二分割式金型における第一成形方法の型開き
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図17】(A)(B)四分割式金型における第一成形
方法の型開き例を示す断面図である。
方法の型開き例を示す断面図である。
【図18】(A)(B)二分割式金型における第二成形
方法の型開き例を示す断面図である。
方法の型開き例を示す断面図である。
【図19】(A)(B)四分割式金型における第二成形
方法の型開き例を示す断面図である。
方法の型開き例を示す断面図である。
【図20】(A)(B)(C)(D)従来中空樹脂製品
の成形方法を示す工程図である。
の成形方法を示す工程図である。
1 中空樹脂製品 2 基体、21 外壁、22 底部、23 仕切部 3 凹凸部、31 凹溝部、32 貫通孔、33 突条
部 4,41,42,43 中空部 5 成形金型、51,52,53,54 分割金型 5a 一方の分割金型、5b 他方の分割金型 6,R 中子 7 突出ピン A 固定金型 B 可動金型、B1,B2 スライドコア、b1 固定
板、b2 可動板 C キャビティ D 溶融樹脂 L 分割線、S 中空内部寸法 H 製品長さ、h 中空部長さ、t 外壁厚さ
部 4,41,42,43 中空部 5 成形金型、51,52,53,54 分割金型 5a 一方の分割金型、5b 他方の分割金型 6,R 中子 7 突出ピン A 固定金型 B 可動金型、B1,B2 スライドコア、b1 固定
板、b2 可動板 C キャビティ D 溶融樹脂 L 分割線、S 中空内部寸法 H 製品長さ、h 中空部長さ、t 外壁厚さ
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも二分割された分割金型(5
1,52)と、分割金型(51,52)の分割線(L)
に沿って保持する中子(6)とで中空樹脂製品(1)の
キャビティ(C)を形成し、キャビティ(C)内で形成
した対抗力の弱い外壁(2)の中空樹脂製品(1)の取
出工程を、 一方の分割金型(5a)で中空樹脂製品(1)の製品長
さ(H)と直交する横断面の1/2以下を、製品長さ
(H)に渡り保持して型開きする第一工程と、 一方の分割金型(5a)に保持されている中空樹脂製品
(1)から中子(6)を完全に抜取る第二工程と、 一方の分割金型(5a)から中空樹脂製品(1)を型締
め方向に突き出す第三工程とから構成したことを特徴と
する中空樹脂製品の成形方法。 - 【請求項2】 少なくとも二分割された分割金型(5
1,52)と、分割金型(51,52)の分割線(L)
に沿って保持する中子(6)とで中空樹脂製品(1)の
キャビティ(C)を形成し、キャビティ(C)内で形成
した対抗力の弱い外壁(2)の中空樹脂製品(1)の取
出工程を、 一方の分割金型(5a)で中空樹脂製品(1)の製品長
さ(H)と直交する横断面の1/2以下を、製品長さ
(H)に渡り保持して型開きする第一工程と、 他方の分割金型(5b)が外壁(2)の凹凸部(3)に
係止している型開き初期に中空樹脂製品(1)より中子
(6)を完全に抜取る第二工程と、 中子(6)の抜取り後に型開きを再開する第三工程と、 一方の分割金型(5a)から中空樹脂製品(1)を型締
め方向に突き出す第四工程から構成したことを特徴とす
る中空樹脂製品の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6063696A JP2960347B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 中空樹脂製品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6063696A JP2960347B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 中空樹脂製品の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09248830A JPH09248830A (ja) | 1997-09-22 |
JP2960347B2 true JP2960347B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=13148011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6063696A Expired - Lifetime JP2960347B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 中空樹脂製品の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2960347B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5365333B2 (ja) * | 2009-04-30 | 2013-12-11 | ぺんてる株式会社 | 多角形の外径、並びに、内径を有する筒状部材を成形するキャビテーブロック、並びに、コアピン |
JP2016188059A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | アスモ株式会社 | 洗浄装置 |
CN112356406B (zh) * | 2020-09-21 | 2022-05-27 | 贝隆精密科技股份有限公司 | 一种外观件脱模结构 |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP6063696A patent/JP2960347B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09248830A (ja) | 1997-09-22 |
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