JP2585849Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
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- JP2585849Y2 JP2585849Y2 JP548193U JP548193U JP2585849Y2 JP 2585849 Y2 JP2585849 Y2 JP 2585849Y2 JP 548193 U JP548193 U JP 548193U JP 548193 U JP548193 U JP 548193U JP 2585849 Y2 JP2585849 Y2 JP 2585849Y2
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- mold
- slide
- cavity
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、射出成形用金型に関
し、特に、アンダーカットとなる中空部を備えた成形品
を成形する際に使用して好適なものである。
し、特に、アンダーカットとなる中空部を備えた成形品
を成形する際に使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アンダーカットとなる中空部を備
えた成形品を成形する際に使用する射出成形用金型とし
ては、例えば、特開平2−107419号公報等に記載
されているようにスライドコアを使用し、スライドコア
に成形品のアンダーカットとなる中空部を成形するため
のコアピンを突設したものが知られている。
えた成形品を成形する際に使用する射出成形用金型とし
ては、例えば、特開平2−107419号公報等に記載
されているようにスライドコアを使用し、スライドコア
に成形品のアンダーカットとなる中空部を成形するため
のコアピンを突設したものが知られている。
【0003】このように、スライドコアを使用した射出
成形用金型としては、図15に示すように、固定型31
にスライドコア32が移動可能に設けられ、スライドコ
ア32には成形品33の中空部を成形するためのコアピ
ン34が突設され、スライドコア32に穿設されている
傾斜孔35には移動型36から突設されている傾斜ピン
37が挿通され、キャビティへの溶融樹脂注入後、図1
6に示すように、移動型36を上昇させると、スライド
コア32の傾斜孔35内を傾斜ピン37が移動する結
果、スライドコア32が矢印aで示すように、キャビテ
ィから離れる方向に移動し、スライドコア32に突設さ
れているコアピン34が成形品33の中空部から離脱す
るようになっている。
成形用金型としては、図15に示すように、固定型31
にスライドコア32が移動可能に設けられ、スライドコ
ア32には成形品33の中空部を成形するためのコアピ
ン34が突設され、スライドコア32に穿設されている
傾斜孔35には移動型36から突設されている傾斜ピン
37が挿通され、キャビティへの溶融樹脂注入後、図1
6に示すように、移動型36を上昇させると、スライド
コア32の傾斜孔35内を傾斜ピン37が移動する結
果、スライドコア32が矢印aで示すように、キャビテ
ィから離れる方向に移動し、スライドコア32に突設さ
れているコアピン34が成形品33の中空部から離脱す
るようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スライドコアを使用した射出成形用金型においては、キ
ャビティへの溶融樹脂注入後、キャビティ内で成形され
た成形品は冷却による収縮によりコアピンにかじりつい
ている為、型開きと共に成形品はコアピンの動きに拘束
された状態となり、その結果、成形品の離型不良が生じ
成形品が変形する問題があった。
スライドコアを使用した射出成形用金型においては、キ
ャビティへの溶融樹脂注入後、キャビティ内で成形され
た成形品は冷却による収縮によりコアピンにかじりつい
ている為、型開きと共に成形品はコアピンの動きに拘束
された状態となり、その結果、成形品の離型不良が生じ
成形品が変形する問題があった。
【0005】本考案は、従来のスライドコアを使用した
射出成形用金型における叙上のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、従来の
スライドコアを使用した射出成形用金型の問題点を解消
し、成形品の離型不良が生じることがなく、成形品が変
形することのない成形品を円滑に離型することのできる
射出成形用金型を提供するにある。
射出成形用金型における叙上のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、従来の
スライドコアを使用した射出成形用金型の問題点を解消
し、成形品の離型不良が生じることがなく、成形品が変
形することのない成形品を円滑に離型することのできる
射出成形用金型を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案射出成形用金型においては、分割閉合可能
であって閉合時に2個の金型の間にアンダーカットとな
る中空部を備えた所望の成形品形状に対応するキャビテ
ィが形成される射出成形用金型において、一方の金型に
は、キャビティブロック、アンギュラカム板、アンギュ
ラカム板駆動用シリンダーが設けられ、アンギュラカム
板には少なくとも2条のカム溝が設けられ、他方の金型
には少なくとも2個のスライドコアが設けられ、少なく
とも2個のスライドコアのうちの一方のスライドコアに
は所望の成形品の中空部を成形するためのコアピンが設
けられ、他方のスライドコアは一方のスライドコアより
もキャビティに近接した位置に設けられ、他方のスライ
ドコアにはキャビティの一部を形成するスリーブピンが
設けられ、スリーブピン内には一方のスライドコアに設
けられたコアピンが挿通され、少なくとも2個のスライ
ドコアの一方のスライドコアはアンギュラカム板に設け
られた少なくとも2条のカム溝の一方のカム溝に沿って
移動され、他方のスライドコアは他方のカム溝に沿って
移動されるようになされていることを特徴とするもので
ある。
めに、本考案射出成形用金型においては、分割閉合可能
であって閉合時に2個の金型の間にアンダーカットとな
る中空部を備えた所望の成形品形状に対応するキャビテ
ィが形成される射出成形用金型において、一方の金型に
は、キャビティブロック、アンギュラカム板、アンギュ
ラカム板駆動用シリンダーが設けられ、アンギュラカム
板には少なくとも2条のカム溝が設けられ、他方の金型
には少なくとも2個のスライドコアが設けられ、少なく
とも2個のスライドコアのうちの一方のスライドコアに
は所望の成形品の中空部を成形するためのコアピンが設
けられ、他方のスライドコアは一方のスライドコアより
もキャビティに近接した位置に設けられ、他方のスライ
ドコアにはキャビティの一部を形成するスリーブピンが
設けられ、スリーブピン内には一方のスライドコアに設
けられたコアピンが挿通され、少なくとも2個のスライ
ドコアの一方のスライドコアはアンギュラカム板に設け
られた少なくとも2条のカム溝の一方のカム溝に沿って
移動され、他方のスライドコアは他方のカム溝に沿って
移動されるようになされていることを特徴とするもので
ある。
【0007】本考案射出成形用金型においては、アンギ
ュラカム板駆動用シリンダーとしては、圧縮空気により
作動するエヤシリンダーでも油圧により作動するオイル
シリンダーでもよい。
ュラカム板駆動用シリンダーとしては、圧縮空気により
作動するエヤシリンダーでも油圧により作動するオイル
シリンダーでもよい。
【0008】
【作用】本考案においては、一方の金型には、キャビテ
ィブロック、アンギュラカム板、アンギュラカム板駆動
用シリンダーが設けられ、アンギュラカム板には少なく
とも2条のカム溝が設けられ、他方の金型には少なくと
も2個のスライドコアが設けられ、少なくとも2個のス
ライドコアのうちの一方のスライドコアには所望の成形
品の中空部を成形するためのコアピンが設けられ、他方
のスライドコアは一方のスライドコアよりもキャビティ
に近接した位置に設けられ、他方のスライドコアにはキ
ャビティの一部を形成するスリーブピンが設けられ、ス
リーブピン内には一方のスライドコアに設けられたコア
ピンが挿通され、少なくとも2個のスライドコアの一方
のスライドコアはアンギュラカム板に設けられた少なく
とも2条のカム溝の一方のカム溝に沿って移動され、他
方のスライドコアは他方のカム溝に沿って移動されるよ
うになされているので、型開きの際のコアピンとスリー
ブピンの作動のタイミングを2条のカム溝の形状により
任意に設定できる。従って、スリーブピンの作動をコア
ピンの作動より遅らせることにより成形品からコアピン
を円滑に引き抜くことができる。
ィブロック、アンギュラカム板、アンギュラカム板駆動
用シリンダーが設けられ、アンギュラカム板には少なく
とも2条のカム溝が設けられ、他方の金型には少なくと
も2個のスライドコアが設けられ、少なくとも2個のス
ライドコアのうちの一方のスライドコアには所望の成形
品の中空部を成形するためのコアピンが設けられ、他方
のスライドコアは一方のスライドコアよりもキャビティ
に近接した位置に設けられ、他方のスライドコアにはキ
ャビティの一部を形成するスリーブピンが設けられ、ス
リーブピン内には一方のスライドコアに設けられたコア
ピンが挿通され、少なくとも2個のスライドコアの一方
のスライドコアはアンギュラカム板に設けられた少なく
とも2条のカム溝の一方のカム溝に沿って移動され、他
方のスライドコアは他方のカム溝に沿って移動されるよ
うになされているので、型開きの際のコアピンとスリー
ブピンの作動のタイミングを2条のカム溝の形状により
任意に設定できる。従って、スリーブピンの作動をコア
ピンの作動より遅らせることにより成形品からコアピン
を円滑に引き抜くことができる。
【0009】
【実施例】図1は本考案射出成形用金型の一例の型閉合
前の状態を示す正面図、図2はその側面図、図5は図1
に示す本考案射出成形用金型の型閉合完了後の状態を示
す一部切欠正面図、図6はその側面図、図7は図1に示
す本考案射出成形用金型の射出終了後であって型開き前
の状態を示す一部切欠正面図、図8はその側面図であ
る。
前の状態を示す正面図、図2はその側面図、図5は図1
に示す本考案射出成形用金型の型閉合完了後の状態を示
す一部切欠正面図、図6はその側面図、図7は図1に示
す本考案射出成形用金型の射出終了後であって型開き前
の状態を示す一部切欠正面図、図8はその側面図であ
る。
【0010】これらの図において、1は移動型であっ
て、移動型1には、一対のキャビティブロック11、1
1、一対のアンギュラカム板12、12、一対の傾斜ブ
ロック13、13、一対のアンギュラカム板駆動用エア
シリンダー14、14が設けられている。
て、移動型1には、一対のキャビティブロック11、1
1、一対のアンギュラカム板12、12、一対の傾斜ブ
ロック13、13、一対のアンギュラカム板駆動用エア
シリンダー14、14が設けられている。
【0011】一対のキャビティブロック11、11に
は、両者が閉合されると、図3に示すように成形しよう
とするT形管の外形に対応する形状のキャビティ111
が設けられている。一対のアンギュラカム板12、12
には、図4に示すように、2条のカム溝121、122
が設けられている。
は、両者が閉合されると、図3に示すように成形しよう
とするT形管の外形に対応する形状のキャビティ111
が設けられている。一対のアンギュラカム板12、12
には、図4に示すように、2条のカム溝121、122
が設けられている。
【0012】一対のアンギュラカム板12、12は、図
1、2に示すような型閉合前の状態にあるときから型閉
合完了後、射出工程を経て後、型開き前の状態となるま
では、相互に離れた状態であり、型開き直前から型開き
終了までは相互に接近した状態となるようにエアシリン
ダー14により駆動されるようになっている。
1、2に示すような型閉合前の状態にあるときから型閉
合完了後、射出工程を経て後、型開き前の状態となるま
では、相互に離れた状態であり、型開き直前から型開き
終了までは相互に接近した状態となるようにエアシリン
ダー14により駆動されるようになっている。
【0013】2は固定型であって、固定型2には、図1
に示すように、2個のスライドコア21、22の一対が
固定型2の左右に相対峙して設けられ、中央部には大径
コア23が設けられ、大径コア23の先端には、成形し
ようとするT形管の分岐管部の中空部を成形するための
固定コアピン231が突設されている。
に示すように、2個のスライドコア21、22の一対が
固定型2の左右に相対峙して設けられ、中央部には大径
コア23が設けられ、大径コア23の先端には、成形し
ようとするT形管の分岐管部の中空部を成形するための
固定コアピン231が突設されている。
【0014】2個のスライドコア21、22のうちの一
方のスライドコア21には、成形しようとするT形管の
直管部の中空部を成形するためのコアピン211が設け
られている。他方のスライドコア22は一方のスライド
コア21よりも型閉合時のキャビティ111に近接した
位置に設けられ、他方のスライドコア22にはキヤビテ
イの一部を形成するスリーブピン221が設けられ、ス
リーブピン221内には一方のスライドコア21に設け
られたコアピン211が挿通されている。
方のスライドコア21には、成形しようとするT形管の
直管部の中空部を成形するためのコアピン211が設け
られている。他方のスライドコア22は一方のスライド
コア21よりも型閉合時のキャビティ111に近接した
位置に設けられ、他方のスライドコア22にはキヤビテ
イの一部を形成するスリーブピン221が設けられ、ス
リーブピン221内には一方のスライドコア21に設け
られたコアピン211が挿通されている。
【0015】2個のスライドコア21、22には、夫々
ガイドローラー212、222が設けられ、各ガイドロ
ーラー212、222は相互に接近した状態にあるアン
ギュラカム板12のカム溝121、122内を転動する
ようになっている。一方のスライドコア21のガイドロ
ーラー212が転動するカム溝121と他方のスライド
コア22のガイドローラー222が転動するカム溝12
2とは相互に相違した形状となっており、型開き当初は
一方のスライドコア21のみが移動し、若干の遅れをも
って他方のスライドコア22が移動するようになってい
る。尚、図4においてカム溝121の変移量Lはカム溝
121内を転動するガイドローラー212が設けられた
スライドコア21の移動距離を表している。
ガイドローラー212、222が設けられ、各ガイドロ
ーラー212、222は相互に接近した状態にあるアン
ギュラカム板12のカム溝121、122内を転動する
ようになっている。一方のスライドコア21のガイドロ
ーラー212が転動するカム溝121と他方のスライド
コア22のガイドローラー222が転動するカム溝12
2とは相互に相違した形状となっており、型開き当初は
一方のスライドコア21のみが移動し、若干の遅れをも
って他方のスライドコア22が移動するようになってい
る。尚、図4においてカム溝121の変移量Lはカム溝
121内を転動するガイドローラー212が設けられた
スライドコア21の移動距離を表している。
【0016】次に、この双方のスライドコア21、22
の移動の態様を図9〜12について説明する。図9は図
1と同様に型閉合前の状態を示し、(イ)は正面図、
(ロ)は側面図を示す。型閉合前の段階では、図9に示
すように、一方のスライドコア21は他方のスライドコ
ア22から離れている。
の移動の態様を図9〜12について説明する。図9は図
1と同様に型閉合前の状態を示し、(イ)は正面図、
(ロ)は側面図を示す。型閉合前の段階では、図9に示
すように、一方のスライドコア21は他方のスライドコ
ア22から離れている。
【0017】型の閉合が開始されると双方のスライドコ
ア21、22がキャビティに向かって移動し、型閉合完
了後には、図10の正面図に示すように、双方のスライ
ドコア21、22がキャビティに最も接近した状態とな
り、一方のスライドコア21は他方のスライドコア22
に密接すると共に一方のスライドコア21に突設されて
いるコアピン211が他方のスライドコア22に突設さ
れているスリーブピン221から最も突き出した状態と
なり、このコアピン211がキャビティ内において成形
しようとするT形管の中空部を成形するようになってい
る。
ア21、22がキャビティに向かって移動し、型閉合完
了後には、図10の正面図に示すように、双方のスライ
ドコア21、22がキャビティに最も接近した状態とな
り、一方のスライドコア21は他方のスライドコア22
に密接すると共に一方のスライドコア21に突設されて
いるコアピン211が他方のスライドコア22に突設さ
れているスリーブピン221から最も突き出した状態と
なり、このコアピン211がキャビティ内において成形
しようとするT形管の中空部を成形するようになってい
る。
【0018】図11は射出完了後の状態を示し、スリー
ブピン221から最も突き出したコアピン211がT形
管3の中に埋没された恰好となっている。図12は型開
きが開始され、型開きの中途段階を示しており、型開き
の開始から若干の段階までは、他方のスライドコア22
はその位置を保持しており、他方のスライドコア22に
突設されているスリーブピン221の端面がT形管3の
端面を抑えた状態において一方のスライドコア21のみ
がキャビティから後退し、一方のスライドコア21に突
設されているコアピン211がT形管3から離脱される
ようになっている。
ブピン221から最も突き出したコアピン211がT形
管3の中に埋没された恰好となっている。図12は型開
きが開始され、型開きの中途段階を示しており、型開き
の開始から若干の段階までは、他方のスライドコア22
はその位置を保持しており、他方のスライドコア22に
突設されているスリーブピン221の端面がT形管3の
端面を抑えた状態において一方のスライドコア21のみ
がキャビティから後退し、一方のスライドコア21に突
設されているコアピン211がT形管3から離脱される
ようになっている。
【0019】型閉合時には、図5に示すように、固定型
2に設けられた大径コア23及び固定コアピン231の
中心として両側からコアピン211、211が接近して
当接し、これらのコアピン211、211、231並び
にスリーブピン221及び大径コア23をキャビティブ
ロック11が閉合されることにより成形しようとするT
形管3に対応するキャビティが形成されるようになって
いる。
2に設けられた大径コア23及び固定コアピン231の
中心として両側からコアピン211、211が接近して
当接し、これらのコアピン211、211、231並び
にスリーブピン221及び大径コア23をキャビティブ
ロック11が閉合されることにより成形しようとするT
形管3に対応するキャビティが形成されるようになって
いる。
【0020】一方のスライドコア21には斜面213が
設けられ、図5に示すように、型閉合時には、スライド
コア21の斜面213に移動型1の傾斜ブロック13の
斜面131とが当接し、スライドコア21が移動しない
ようにロックされるようになっている。
設けられ、図5に示すように、型閉合時には、スライド
コア21の斜面213に移動型1の傾斜ブロック13の
斜面131とが当接し、スライドコア21が移動しない
ようにロックされるようになっている。
【0021】〔実施例の作用〕次に、図1乃至図12に
示す本考案射出成形用金型の作用について説明する。図
1に示すように、型閉合前では、移動型1は上昇されて
いて固定型2から離れており、一対のキャビティブロッ
ク11、11は開割されており、2個のスライドコア2
1、22も相互に離れている。
示す本考案射出成形用金型の作用について説明する。図
1に示すように、型閉合前では、移動型1は上昇されて
いて固定型2から離れており、一対のキャビティブロッ
ク11、11は開割されており、2個のスライドコア2
1、22も相互に離れている。
【0022】このような状態から型閉合が開始される
と、移動型1は下降し、一対のキャビティブロック1
1、11は相接近し、一対の2個のスライドコア21、
22が矢印b方向に相接近し、図5に示すように、型閉
合が終了した段階では、成形しようとするT形管のキャ
ビティが形成される。
と、移動型1は下降し、一対のキャビティブロック1
1、11は相接近し、一対の2個のスライドコア21、
22が矢印b方向に相接近し、図5に示すように、型閉
合が終了した段階では、成形しようとするT形管のキャ
ビティが形成される。
【0023】次いで、図7に示すように、キャビティ内
に溶融樹脂が射出注入され、溶融樹脂が冷却固化れる
と、これまで相互に離れていた一対のアンギュラカム板
12、12が、図8において矢印aで示すように、接近
し、2個のスライドコア21、22のガイドローラー2
12、222がアンギュラカム板12のカム溝121、
122内に挿入される。
に溶融樹脂が射出注入され、溶融樹脂が冷却固化れる
と、これまで相互に離れていた一対のアンギュラカム板
12、12が、図8において矢印aで示すように、接近
し、2個のスライドコア21、22のガイドローラー2
12、222がアンギュラカム板12のカム溝121、
122内に挿入される。
【0024】型開きが開始されると、図12に示すよう
に、スリーブピン221の端面がT形管3の端面を抑え
た状態において一方のスライドコア21のみがキャビテ
ィから後退し、一方のスライドコア21に突設されてい
るコアピン211がT形管3から離脱され、型開きが終
了すると、成形されたT形管3はキャビティ内から離型
される。
に、スリーブピン221の端面がT形管3の端面を抑え
た状態において一方のスライドコア21のみがキャビテ
ィから後退し、一方のスライドコア21に突設されてい
るコアピン211がT形管3から離脱され、型開きが終
了すると、成形されたT形管3はキャビティ内から離型
される。
【0025】以降、同様のサイクルを繰り返す。図1
3、14はアンギュラカム板12に設けるカム溝12
1、122の他の形状例を示しており、このようにカム
溝121、122の形状を変化させることにより2個の
スライドコア21、22の移動の開始時点、移動速度、
移動範囲等を変化させることができる。
3、14はアンギュラカム板12に設けるカム溝12
1、122の他の形状例を示しており、このようにカム
溝121、122の形状を変化させることにより2個の
スライドコア21、22の移動の開始時点、移動速度、
移動範囲等を変化させることができる。
【0026】
【考案の効果】本考案射出成形用金型においては、型開
きの際のコアピンとスリーブピンの作動のタイミングを
2条のカム溝の形状により任意に設定できるので、成形
品の離型時にスリーブピンの作動をコアピンの作動より
遅らせることによりスリーブピンで成形品を抑えた状態
で成形品からコアピンを円滑に引き抜くことができ、従
来のように、成形品が冷却収縮によりコアピンにかじり
ついて成形品の離型不良が生じ変形する恐れはない。
きの際のコアピンとスリーブピンの作動のタイミングを
2条のカム溝の形状により任意に設定できるので、成形
品の離型時にスリーブピンの作動をコアピンの作動より
遅らせることによりスリーブピンで成形品を抑えた状態
で成形品からコアピンを円滑に引き抜くことができ、従
来のように、成形品が冷却収縮によりコアピンにかじり
ついて成形品の離型不良が生じ変形する恐れはない。
【図1】本考案射出成形用金型の一例の型閉合前の状態
を示す正面図。
を示す正面図。
【図2】図1に示す本考案射出成形用金型の側面図。
【図3】図1に示す本考案射出成形用金型のキャビティ
ブロックの正面図。
ブロックの正面図。
【図4】図1に示す本考案射出成形用金型のアンギュラ
カム板の正面図。
カム板の正面図。
【図5】図1に示す本考案射出成形用金型の型閉合完了
後の状態を示す一部切欠正面図。
後の状態を示す一部切欠正面図。
【図6】図5に示す本考案射出成形用金型の側面図。
【図7】図1に示す本考案射出成形用金型の射出終了後
であって型開き前の状態を示す一部切欠正面図。
であって型開き前の状態を示す一部切欠正面図。
【図8】図7に示す本考案射出成形用金型の側面図。
【図9】型閉合前のスライドコア21、22の状態を示
し、(イ)は正面図、(ロ)は側面図。
し、(イ)は正面図、(ロ)は側面図。
【図10】型閉合完了後のスライドコア21、22の状
態を示す正面図。
態を示す正面図。
【図11】射出完了後のスライドコア21、22の状態
を示す正面図。
を示す正面図。
【図12】型開き途中のスライドコア21、22の状態
を示す正面図。
を示す正面図。
【図13】アンギュラカム板のカム溝の形状例を示す正
面図。
面図。
【図14】アンギュラカム板のカム溝の他の形状例を示
す正面図。
す正面図。
【図15】従来の射出成形用金型の射出終了後の状態を
示す正面図。
示す正面図。
【図16】従来の射出成形用金型の型開き開始時の状態
を示す正面図。
を示す正面図。
1 移動型 11 キャビティブロック 12 アンギュラカム板 121、121 カム溝 13 傾斜ブロック 14 アンギュラカム板駆動用エアシリンダ 2 固定型 21、22 スライドコア 211 コアピン 212 ガイドローラ 221 スリーブピン 222 ガイドローラ 23 大径コア 231 固定コアピン
Claims (1)
- 【請求項1】 分割閉合可能であって閉合時に2個の金
型の間にアンダーカットとなる中空部を備えた所望の成
形品形状に対応するキャビティが形成される射出成形用
金型において、一方の金型には、キャビティブロック、
アンギュラカム板、アンギュラカム板駆動用シリンダー
が設けられ、アンギュラカム板には少なくとも2条のカ
ム溝が設けられ、他方の金型には少なくとも2個のスラ
イドコアが設けられ、少なくとも2個のスライドコアの
うちの一方のスライドコアには所望の成形品の中空部を
成形するためのコアピンが設けられ、他方のスライドコ
アは一方のスライドコアよりもキャビティに近接した位
置に設けられ、他方のスライドコアにはキャビティの一
部を形成するスリーブピンが設けられ、スリーブピン内
には一方のスライドコアに設けられたコアピンが挿通さ
れ、少なくとも2個のスライドコアの一方のスライドコ
アはアンギュラカム板に設けられた少なくとも2条のカ
ム溝の一方のカム溝に沿って移動され、他方のスライド
コアは他方のカム溝に沿って移動されるようになされて
いることを特徴とする射出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP548193U JP2585849Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP548193U JP2585849Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 射出成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0664834U JPH0664834U (ja) | 1994-09-13 |
JP2585849Y2 true JP2585849Y2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=11612442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP548193U Expired - Fee Related JP2585849Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585849Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102015436B1 (ko) * | 2018-05-09 | 2019-08-28 | 주식회사 센트랄 | 브레이크 마스터실린더용 피스톤을 플라스틱 사출 형성하여 제조하는 금형장치 및 그 제조방법 |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP548193U patent/JP2585849Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0664834U (ja) | 1994-09-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |