JP2947346B2 - (メタ)アクリル系、ビニル芳香族系および/またはジエン系単量体のアニオン(共)重合のための開始系およびその使用法 - Google Patents
(メタ)アクリル系、ビニル芳香族系および/またはジエン系単量体のアニオン(共)重合のための開始系およびその使用法Info
- Publication number
- JP2947346B2 JP2947346B2 JP10097929A JP9792998A JP2947346B2 JP 2947346 B2 JP2947346 B2 JP 2947346B2 JP 10097929 A JP10097929 A JP 10097929A JP 9792998 A JP9792998 A JP 9792998A JP 2947346 B2 JP2947346 B2 JP 2947346B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- meth
- polymerization
- carbon atoms
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F4/00—Polymerisation catalysts
- C08F4/42—Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors
- C08F4/44—Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides
- C08F4/58—Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides together with silicon, germanium, tin, lead, antimony, bismuth or compounds thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F20/00—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F20/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
- C08F20/10—Esters
- C08F20/12—Esters of monohydric alcohols or phenols
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F297/00—Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
- C08F297/02—Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer using a catalyst of the anionic type
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F297/00—Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
- C08F297/02—Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer using a catalyst of the anionic type
- C08F297/026—Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer using a catalyst of the anionic type polymerising acrylic acid, methacrylic acid or derivatives thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F4/00—Polymerisation catalysts
- C08F4/42—Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors
- C08F4/44—Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides
- C08F4/46—Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides selected from alkali metals
- C08F4/48—Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides selected from alkali metals selected from lithium, rubidium, caesium or francium
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Polymerization Catalysts (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(メタ)アクリル
系、ビニル芳香族系および/またはジエン系単量体のア
ニオン(共)重合のための開始系に関するものである。
系、ビニル芳香族系および/またはジエン系単量体のア
ニオン(共)重合のための開始系に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】文献で
は、高いイソタクチック三重線比率を有するメタクリル
酸エステルのアニオン重合を可能とする開始系にはいず
れにも限界がある。これは、収率に関してであったり、
重合体の主要な特性(Ip、Mn(Mn=数平均分子
量)、立体規則性(tacticite))に関してであったりす
る。実験条件は、一般に厳しいものであって、特にきわ
めて低い温度(−78℃)を必要とする。たとえば、ポ
リマ−・ジャ−ナル第17巻第8号第977〜980頁(1985
年)およびポリマ−・ジャ−ナル第18巻第12号第1037〜
1047頁において、ハタダらは、ジエチルエ−テル中で調
製したt−C4H9MgBrは、トルエン中、−78℃で
のメタクリル酸メチルの重合において、二次反応を惹起
させず、高度にイソタクチックで、多分子性指数の狭い
重合体を生成させたと、報告している。しかしながら、
この方法はきわめて低い温度に限定され、きわめて大き
い分子量を有するPMMAの合成を可能とすることがで
きない。
は、高いイソタクチック三重線比率を有するメタクリル
酸エステルのアニオン重合を可能とする開始系にはいず
れにも限界がある。これは、収率に関してであったり、
重合体の主要な特性(Ip、Mn(Mn=数平均分子
量)、立体規則性(tacticite))に関してであったりす
る。実験条件は、一般に厳しいものであって、特にきわ
めて低い温度(−78℃)を必要とする。たとえば、ポ
リマ−・ジャ−ナル第17巻第8号第977〜980頁(1985
年)およびポリマ−・ジャ−ナル第18巻第12号第1037〜
1047頁において、ハタダらは、ジエチルエ−テル中で調
製したt−C4H9MgBrは、トルエン中、−78℃で
のメタクリル酸メチルの重合において、二次反応を惹起
させず、高度にイソタクチックで、多分子性指数の狭い
重合体を生成させたと、報告している。しかしながら、
この方法はきわめて低い温度に限定され、きわめて大き
い分子量を有するPMMAの合成を可能とすることがで
きない。
【0003】それゆえ、この分野においては、操作上の
制約の緩和ならびに方法または生成物の特性の改善が現
実に必要である。
制約の緩和ならびに方法または生成物の特性の改善が現
実に必要である。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ま
ず第一に、 a)式I:
ず第一に、 a)式I:
【0005】
【化7】
【0006】〔式中、RおよびR'は、同一かまたは異
なっており、各々に、炭素原子数1〜6の直鎖状または
分枝鎖状アルキル基もしくはアリ−ル基、アルキル基部
分の炭素原子数が1〜6であるアリ−ルアルキルまたは
アルキルアリ−ル基を表わし、pは3〜6の整数であ
る〕の少なくとも1種の環状シロキサン、および b)該環状シロキサンを開環させるのに充分な反応性を
有する少なくとも1種の有機金属化合物 との反応生成物を含み、モル比r=n0/n〔ここで、
n0は、nモルの環状シロキサン化合物と反応する有機
金属化合物由来の活性サイトのモル数である〕が0.8
p〜2p〔pはシロキサン反復単位(motif)の数を表わ
す〕である、(メタ)アクリル系、ビニル芳香族系およ
び/またはジエン系単量体のアニオン(共)重合のため
の開始系を対象とするものである。
なっており、各々に、炭素原子数1〜6の直鎖状または
分枝鎖状アルキル基もしくはアリ−ル基、アルキル基部
分の炭素原子数が1〜6であるアリ−ルアルキルまたは
アルキルアリ−ル基を表わし、pは3〜6の整数であ
る〕の少なくとも1種の環状シロキサン、および b)該環状シロキサンを開環させるのに充分な反応性を
有する少なくとも1種の有機金属化合物 との反応生成物を含み、モル比r=n0/n〔ここで、
n0は、nモルの環状シロキサン化合物と反応する有機
金属化合物由来の活性サイトのモル数である〕が0.8
p〜2p〔pはシロキサン反復単位(motif)の数を表わ
す〕である、(メタ)アクリル系、ビニル芳香族系およ
び/またはジエン系単量体のアニオン(共)重合のため
の開始系を対象とするものである。
【0007】環状シロキサンの式(I)において、Rお
よびR'は、同一かまたは異なっており、好ましくは、
メチル基を表わし、シロキサン反復単位の数を表わすp
は、好ましくは、3または4に等しい。環状シロキサン
をDp〔D=−(R)(R')Si−O−、p=これら
反復単位の数〕と呼ぶとき、特に好ましいものは、ヘキ
サメチルシクロトリシロキサン(D3)またはオクタメ
チルシクロテトラシロキサン(D4)である。
よびR'は、同一かまたは異なっており、好ましくは、
メチル基を表わし、シロキサン反復単位の数を表わすp
は、好ましくは、3または4に等しい。環状シロキサン
をDp〔D=−(R)(R')Si−O−、p=これら
反復単位の数〕と呼ぶとき、特に好ましいものは、ヘキ
サメチルシクロトリシロキサン(D3)またはオクタメ
チルシクロテトラシロキサン(D4)である。
【0008】該有機金属化合物は、特に、(1)式(I
I):
I):
【0009】
【化8】 (R1)U−M (II) 〔式中、 − R1は、炭素原子数3〜6の分枝鎖状アルキル基、
または置換されていてもよい1個以上の環を有するアリ
−ル基、またはアリールもしくはアルキルアリールで置
換された炭素原子数2〜6のアルケニル(alcenyle)基、
あるいは少なくとも1個のフェニル基で置換されている
炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝鎖状アルキル基も
しくはアルキル基部分の炭素原子数が1〜8であるアル
キルアリ−ル基を表わし; − Mは、それぞれ原子価uが1または2であるアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属を表わす〕の化合物、
(2)式(III):
または置換されていてもよい1個以上の環を有するアリ
−ル基、またはアリールもしくはアルキルアリールで置
換された炭素原子数2〜6のアルケニル(alcenyle)基、
あるいは少なくとも1個のフェニル基で置換されている
炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝鎖状アルキル基も
しくはアルキル基部分の炭素原子数が1〜8であるアル
キルアリ−ル基を表わし; − Mは、それぞれ原子価uが1または2であるアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属を表わす〕の化合物、
(2)式(III):
【0010】
【化9】
【0011】〔式中、 − M'はアルカリ金属であり; − R2は脂肪族、環式脂肪族、芳香族の、または少な
くとも1個の環式脂肪族または芳香族の基を有する、二
価有機基(radical organique divalent)を表わし、R2
は置換基を有していてもよく; − R3およびR4は、各々独立して、脂肪族、環式脂肪
族、芳香族の、または少なくとも1個の環式脂肪族また
は芳香族の基を有する、一価有機基を表わし、R 3およ
びR4は置換基を有していてもよい〕の二官能性化合
物、(3)式(IV):
くとも1個の環式脂肪族または芳香族の基を有する、二
価有機基(radical organique divalent)を表わし、R2
は置換基を有していてもよく; − R3およびR4は、各々独立して、脂肪族、環式脂肪
族、芳香族の、または少なくとも1個の環式脂肪族また
は芳香族の基を有する、一価有機基を表わし、R 3およ
びR4は置換基を有していてもよい〕の二官能性化合
物、(3)式(IV):
【0012】
【化10】
【0013】〔式中、 − R5、R6、R7は、各々独立して、炭素原子数1〜
6の直鎖状または分枝鎖状アルキル基を表わし; − R8は炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝鎖状ア
ルキレン基を表わし; − M"は、それぞれ原子価qが1または2であるアル
カリ金属またはアルカリ土類金属を表わす〕のシリル化
された一官能性化合物、および(4)式(V):
6の直鎖状または分枝鎖状アルキル基を表わし; − R8は炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝鎖状ア
ルキレン基を表わし; − M"は、それぞれ原子価qが1または2であるアル
カリ金属またはアルカリ土類金属を表わす〕のシリル化
された一官能性化合物、および(4)式(V):
【0014】
【化11】
【0015】〔式中、 − R9およびR10は、各々独立して、炭素原子数1〜
6の直鎖状または分枝鎖状アルキル基を表わし; − R11およびR12は、各々独立して、炭素原子数1〜
6の直鎖状または分枝鎖状アルキレン基を表わし; − M"'はアルカリ金属を表わす〕のシリル化された二
官能性化合物のうちから選ぶことができる。
6の直鎖状または分枝鎖状アルキル基を表わし; − R11およびR12は、各々独立して、炭素原子数1〜
6の直鎖状または分枝鎖状アルキレン基を表わし; − M"'はアルカリ金属を表わす〕のシリル化された二
官能性化合物のうちから選ぶことができる。
【0016】式(II)の一官能性開始剤(1)は、特
に、第二級ブチルリチウムおよび第三級ブチルリチウム
のうちから選ばれる。式(III)の二官能性開始剤
(2)に関しては、特に1,1,4,4−テトラフェニ
ル−1,4−ジリチオブタンおよび1,1,4,4−テ
トラフェニル−1,4−ジソジオブタンのうちから選ぶ
ことができる。
に、第二級ブチルリチウムおよび第三級ブチルリチウム
のうちから選ばれる。式(III)の二官能性開始剤
(2)に関しては、特に1,1,4,4−テトラフェニ
ル−1,4−ジリチオブタンおよび1,1,4,4−テ
トラフェニル−1,4−ジソジオブタンのうちから選ぶ
ことができる。
【0017】上記式(IV)および(V)において、R
5、R6、R7、R9およびR10が各々にメチル基を表わ
し、R8、R11およびR12が各々にメチレン基を表わ
し、M"およびM"'が各々にリチウムを表わすことが好
ましい。また、ナフタレンリチウム、ナフタレンナトリ
ウム、ナフタレンカリウムなどの二官能性前駆体を用い
ることもできる。
5、R6、R7、R9およびR10が各々にメチル基を表わ
し、R8、R11およびR12が各々にメチレン基を表わ
し、M"およびM"'が各々にリチウムを表わすことが好
ましい。また、ナフタレンリチウム、ナフタレンナトリ
ウム、ナフタレンカリウムなどの二官能性前駆体を用い
ることもできる。
【0018】本発明の開始系は、一般に、少なくとも1
種の環状シロキサンDpを少なくとも1種の有機金属化
合物と、外界温度で、窒素下、トルエンなどの無極性溶
媒中で反応させることによって得られる。この反応の機
構は、求電子性ケイ素原子への有機金属化合物の求核付
加であり、これにより環が開かれる。たとえば、nモル
の環状シロキサンD3(3個のシロキサン反復単位)と
該環状シロキサンD3と反応するn0モルの有機金属化合
物R1M由来の活性サイトの場合、反応はつぎの通りで
ある:
種の環状シロキサンDpを少なくとも1種の有機金属化
合物と、外界温度で、窒素下、トルエンなどの無極性溶
媒中で反応させることによって得られる。この反応の機
構は、求電子性ケイ素原子への有機金属化合物の求核付
加であり、これにより環が開かれる。たとえば、nモル
の環状シロキサンD3(3個のシロキサン反復単位)と
該環状シロキサンD3と反応するn0モルの有機金属化合
物R1M由来の活性サイトの場合、反応はつぎの通りで
ある:
【0019】
【化12】
【0020】媒質が無極性であるので、式xR1Mおよ
び6−xR1−D−MとD:
び6−xR1−D−MとD:
【0021】
【化13】
【0022】との混合関連種が存在するものと考えられ
る。なお、1≦x≦4である。複数の混合関連種の存在
のために、開始系の調製には、外界温度で、熱力学的に
もっとも安定な種にとって有利な平衡に達しうるに充分
な時間が必要である。この時間は、たとえば20時間に
達しうる。モル比n0/nの選択により、開始剤(A)
として作用する、有機金属化合物に対する得られるシラ
ノラ−ト種(S)のモル比(R)を制御でき、それゆ
え、その選択はこの平衡への介入パラメ−タとなる。
る。なお、1≦x≦4である。複数の混合関連種の存在
のために、開始系の調製には、外界温度で、熱力学的に
もっとも安定な種にとって有利な平衡に達しうるに充分
な時間が必要である。この時間は、たとえば20時間に
達しうる。モル比n0/nの選択により、開始剤(A)
として作用する、有機金属化合物に対する得られるシラ
ノラ−ト種(S)のモル比(R)を制御でき、それゆ
え、その選択はこの平衡への介入パラメ−タとなる。
【0023】シロキサン反復単位の量pは、重合の活性
中心を有する錯体(complexe)の形成を可能とし、かくし
て該中心を安定化するのに充分でなければならない。シ
ロキサン反復単位の量pは、選択した有機金属化合物お
よび重合すべき単量体(単数または複数)に依存する。か
くして、モル比n0/nは0.8p〜2pであることが
好ましい。
中心を有する錯体(complexe)の形成を可能とし、かくし
て該中心を安定化するのに充分でなければならない。シ
ロキサン反復単位の量pは、選択した有機金属化合物お
よび重合すべき単量体(単数または複数)に依存する。か
くして、モル比n0/nは0.8p〜2pであることが
好ましい。
【0024】好都合なものとして、つぎの開始系を挙げ
ることができる:第二級ブチルリチウム(sec.−B
uLi)とヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)
とから調製したもの、第三級ブチルリチウム(ter
t.−BuLi)とトリメチルシリルメチルリチウム
(TMSM−Li)とから調製したもの、sec.−B
uLiとオクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)
とから調製したもの、tert.−BuLiまたはTM
SM−LiとD4とから調製したもの。
ることができる:第二級ブチルリチウム(sec.−B
uLi)とヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)
とから調製したもの、第三級ブチルリチウム(ter
t.−BuLi)とトリメチルシリルメチルリチウム
(TMSM−Li)とから調製したもの、sec.−B
uLiとオクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)
とから調製したもの、tert.−BuLiまたはTM
SM−LiとD4とから調製したもの。
【0025】本発明は、上に定義した通りの開始系の存
在下で重合を実施することを特徴とする、(メタ)アク
リル系、ビニル芳香族系および/またはジエン系単量体
のアニオン(共)重合方法に関するものでもある。重合
温度は約−78℃〜+25℃の間で変動可能で、アクリ
ル酸エステルの場合には約−20℃以下、メタクリル酸
エステルの場合には約0℃であることが好ましい。
在下で重合を実施することを特徴とする、(メタ)アク
リル系、ビニル芳香族系および/またはジエン系単量体
のアニオン(共)重合方法に関するものでもある。重合
温度は約−78℃〜+25℃の間で変動可能で、アクリ
ル酸エステルの場合には約−20℃以下、メタクリル酸
エステルの場合には約0℃であることが好ましい。
【0026】本発明の開始系の存在下で実施する重合
は、水分および酸素の不存在下に、少なくとも一種の、
好ましくはベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、テト
ラヒドロフラン、ジグライム、テトラグライム、オルト
タ−フェニル、ビフェニル、デカリン、テトラリンまた
はこれらの混合物のうちから選ばれた極性または無極性
の、好ましくは大部分無極性の、非プロトン性溶媒の存
在下で、実施することが好ましい;トルエンまたはエチ
ルベンゼンも有利に使用できる。10体積%までのテト
ラヒドロフランを含有しうるトルエン−テトラヒドロフ
ランまたはエチルベンゼン−テトラヒドロフラン混合物
も使用できる。
は、水分および酸素の不存在下に、少なくとも一種の、
好ましくはベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、テト
ラヒドロフラン、ジグライム、テトラグライム、オルト
タ−フェニル、ビフェニル、デカリン、テトラリンまた
はこれらの混合物のうちから選ばれた極性または無極性
の、好ましくは大部分無極性の、非プロトン性溶媒の存
在下で、実施することが好ましい;トルエンまたはエチ
ルベンゼンも有利に使用できる。10体積%までのテト
ラヒドロフランを含有しうるトルエン−テトラヒドロフ
ランまたはエチルベンゼン−テトラヒドロフラン混合物
も使用できる。
【0027】本発明に従った重合は、バッチタイプまた
は管状の反応器中で可能であるが、これらに限定される
ものではない;それは等温反応であっても、断熱反応で
あってもよい。特許出願EP−A−0749987に記
載されているように、重合を連続的に実施することもで
き、この場合には、マイクロミキサ−(たとえばサイク
ロンタイプまたは接線方向ノズル(jets)、衝撃ノズルタ
イプのマイクロミキサ−)中で、重合すべき単量体(単
数または複数)および開始系をまず混合したのち、
(共)重合反応器中に該混合物を注入する。マイクロミ
キサ−中での単量体(単数または複数)および開始系の
滞留時間は、(共)重合時間よりも短い。
は管状の反応器中で可能であるが、これらに限定される
ものではない;それは等温反応であっても、断熱反応で
あってもよい。特許出願EP−A−0749987に記
載されているように、重合を連続的に実施することもで
き、この場合には、マイクロミキサ−(たとえばサイク
ロンタイプまたは接線方向ノズル(jets)、衝撃ノズルタ
イプのマイクロミキサ−)中で、重合すべき単量体(単
数または複数)および開始系をまず混合したのち、
(共)重合反応器中に該混合物を注入する。マイクロミ
キサ−中での単量体(単数または複数)および開始系の
滞留時間は、(共)重合時間よりも短い。
【0028】本発明の方法によれば、単独重合体、ラン
ダム共重合体、ブロック共重合体もしくは星状(etoile)
重合体または星状共重合体を生成させることができる。
本発明方法によって(共)重合させうる単量体は、特に
(メタ)アクリル系、ビニル芳香族系およびジエン系単
量体のうちから選択される。上記において用いた「(メ
タ)アクリル系単量体」なる語は、それぞれに式:
ダム共重合体、ブロック共重合体もしくは星状(etoile)
重合体または星状共重合体を生成させることができる。
本発明方法によって(共)重合させうる単量体は、特に
(メタ)アクリル系、ビニル芳香族系およびジエン系単
量体のうちから選択される。上記において用いた「(メ
タ)アクリル系単量体」なる語は、それぞれに式:
【0029】
【化14】
【0030】〔式中、R0は、直鎖状または分枝鎖状の
第一級、第二級または第三級C1〜C18アルキル基、
C5〜C18シクロアルキル基、直鎖状または分枝鎖状
であるアルキル基部分の炭素原子数が1〜8のアルコキ
シアルキルおよびアルキルチオアルキル基、アリ−ル基
およびアリ−ルアルキル基のうちから選ばれ、これらの
基は少なくとも1個のフッ素原子および/または少なく
とも1個のヒドロキシル基、このヒドロキシル基の保護
後のもので置換されていてもよい〕の(メタ)アクリル
酸エステル類;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メ
タ)アクリル酸ノルボルニル、(メタ)アクリル酸イソ
ボルニル、モノ−およびジ−(C1〜C18アルキル)
−(メタ)アクリルアミドのうちから選ばれた単量体を
表わす。
第一級、第二級または第三級C1〜C18アルキル基、
C5〜C18シクロアルキル基、直鎖状または分枝鎖状
であるアルキル基部分の炭素原子数が1〜8のアルコキ
シアルキルおよびアルキルチオアルキル基、アリ−ル基
およびアリ−ルアルキル基のうちから選ばれ、これらの
基は少なくとも1個のフッ素原子および/または少なく
とも1個のヒドロキシル基、このヒドロキシル基の保護
後のもので置換されていてもよい〕の(メタ)アクリル
酸エステル類;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メ
タ)アクリル酸ノルボルニル、(メタ)アクリル酸イソ
ボルニル、モノ−およびジ−(C1〜C18アルキル)
−(メタ)アクリルアミドのうちから選ばれた単量体を
表わす。
【0031】有用なメタクリル酸エステルの例として
は、メタクリル酸のメチル、エチル、2,2,2−トリ
フルオロエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、第二級ブチル、第三級ブチル、n−アミル、i−
アミル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、シクロヘ
キシル、オクチル、i−オクチル、ノニル、デシル、ラ
ウリル、ステアリル、フェニル、ベンジル、β−ヒロド
キシエチル、イソボルニル、ヒドロキシプロピル、ヒド
ロキシブチルの各エステルを挙げることができる。好ま
しいメタクリル系単量体はメタクリル酸メチルである。
は、メタクリル酸のメチル、エチル、2,2,2−トリ
フルオロエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、第二級ブチル、第三級ブチル、n−アミル、i−
アミル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、シクロヘ
キシル、オクチル、i−オクチル、ノニル、デシル、ラ
ウリル、ステアリル、フェニル、ベンジル、β−ヒロド
キシエチル、イソボルニル、ヒドロキシプロピル、ヒド
ロキシブチルの各エステルを挙げることができる。好ま
しいメタクリル系単量体はメタクリル酸メチルである。
【0032】上記の式のアクリル酸エステルの例として
は、アクリル酸のメチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、第二級ブチル、第三級ブチル、
ヘキシル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、3,
3,5−トリメチルヘキシル、ノニル、イソデシル、ラ
ウリル、オクタデシル、シクロヘキシル、フェニル、メ
トキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エト
キシエチルの各エステルが挙げられる。
は、アクリル酸のメチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、第二級ブチル、第三級ブチル、
ヘキシル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、3,
3,5−トリメチルヘキシル、ノニル、イソデシル、ラ
ウリル、オクタデシル、シクロヘキシル、フェニル、メ
トキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エト
キシエチルの各エステルが挙げられる。
【0033】本発明でいうビニル芳香族系単量体とは、
スチレン、ビニルトルエン、アルファ−メチルスチレ
ン、4−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メ
トキシスチレン、2−ヒドロキシメチルスチレン、4−
エチルスチレン、4−エトキシスチレン、3,4−ジメ
チルスチレン、3−第三級ブチルスチレン(tert.−buth
yl−3−styrene)、1−ビニルナフタレンなどの、エチ
レン性不飽和芳香族単量体を意味する。
スチレン、ビニルトルエン、アルファ−メチルスチレ
ン、4−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メ
トキシスチレン、2−ヒドロキシメチルスチレン、4−
エチルスチレン、4−エトキシスチレン、3,4−ジメ
チルスチレン、3−第三級ブチルスチレン(tert.−buth
yl−3−styrene)、1−ビニルナフタレンなどの、エチ
レン性不飽和芳香族単量体を意味する。
【0034】ジエン系単量体とは、たとえば線状または
環状の共役または非共役ジエン、たとえばブタジエン、
2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、1,3−ペ
ンタジエン、1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジ
エン、1,5−ヘキサジエン、1,9−デカジエン、5
−メチレン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノル
ボルネン、2−アルキル−2,5−ノルボルナジエン
類、5−エチレン−2−ノルボルネン、5−(2−プロ
ペニル)−2−ノルボルネン、5−(5−ヘキセニル)
−2−ノルボルネンのうちから選ばれるジエンを意味す
る。 特に、本発明の開始系は、約0℃から少なくとも
20℃に達しうる温度までの温度でPMMAを重合させ
て、イソタクチック三重線比率の高い(少なくとも75
%に達しうる)高分子量PMMAを、多分散性指数を低
くしえて(1.1〜1.3)、取得することを可能とす
る。
環状の共役または非共役ジエン、たとえばブタジエン、
2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、1,3−ペ
ンタジエン、1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジ
エン、1,5−ヘキサジエン、1,9−デカジエン、5
−メチレン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノル
ボルネン、2−アルキル−2,5−ノルボルナジエン
類、5−エチレン−2−ノルボルネン、5−(2−プロ
ペニル)−2−ノルボルネン、5−(5−ヘキセニル)
−2−ノルボルネンのうちから選ばれるジエンを意味す
る。 特に、本発明の開始系は、約0℃から少なくとも
20℃に達しうる温度までの温度でPMMAを重合させ
て、イソタクチック三重線比率の高い(少なくとも75
%に達しうる)高分子量PMMAを、多分散性指数を低
くしえて(1.1〜1.3)、取得することを可能とす
る。
【0035】イソタクチック三重線比率の高いPMMA
は、シンジオタクチックまたはラジカル重合(redicalai
re)PMMAもしくはシンジオタクチックPMMAブロ
ック(シ−ケンス)を含有するブロック共重合体と調和
(s'associer)しうるという長所を有する。これらの混合
物によって形成された立体複合体(ステレオコンプレッ
クス)は、2種の構成成分重合体とは異なる物理的性質
を有するという特徴を有する。熱分析によって明らかに
された熱的(thermiques)性質は、単独重合体の2つのガ
ラス転移温度(Tg)の消失を証明する。これらの立体
複合体の形成は、混合物中で、立体規則性を互いに異に
する鎖の物理的網状化を惹起する。このことは、それら
新規材料の力学的性質に対して大きい影響をもつ。
は、シンジオタクチックまたはラジカル重合(redicalai
re)PMMAもしくはシンジオタクチックPMMAブロ
ック(シ−ケンス)を含有するブロック共重合体と調和
(s'associer)しうるという長所を有する。これらの混合
物によって形成された立体複合体(ステレオコンプレッ
クス)は、2種の構成成分重合体とは異なる物理的性質
を有するという特徴を有する。熱分析によって明らかに
された熱的(thermiques)性質は、単独重合体の2つのガ
ラス転移温度(Tg)の消失を証明する。これらの立体
複合体の形成は、混合物中で、立体規則性を互いに異に
する鎖の物理的網状化を惹起する。このことは、それら
新規材料の力学的性質に対して大きい影響をもつ。
【0036】本発明の開始系は、また、 − 第一級アクリル酸エステルの制御された重合の実
施、 − (メタ)アクリル系ブロックをもつ共重合体、たと
えばポリ(メタクリル酸メチル−b−アクリル酸アルキ
ル)の合成の実施、 − 純トルエン中での単量体のほぼ定量的な重合開始の
実現 をも可能とする。
施、 − (メタ)アクリル系ブロックをもつ共重合体、たと
えばポリ(メタクリル酸メチル−b−アクリル酸アルキ
ル)の合成の実施、 − 純トルエン中での単量体のほぼ定量的な重合開始の
実現 をも可能とする。
【0037】本発明の開始系は、また、狭い(etroite)
多分子性をもつジエン系およびビニル芳香族系単量体の
重合にも利用できる。これらはリビング(vivants)ポリ
マ−であるので、ジエン系またはビニル芳香族系単量体
の重合ののちに、メタクリル酸メチルなどの他の単量体
を導入して、狭い多分子性指数を有するブロック共重合
体を製造することができる。
多分子性をもつジエン系およびビニル芳香族系単量体の
重合にも利用できる。これらはリビング(vivants)ポリ
マ−であるので、ジエン系またはビニル芳香族系単量体
の重合ののちに、メタクリル酸メチルなどの他の単量体
を導入して、狭い多分子性指数を有するブロック共重合
体を製造することができる。
【0038】本発明に従って得ることのできる2ブロッ
ク(bisequences)重合体、たとえばポリ(MMA−b−
nBuA)、ポリ(イソプレンまたはブタジエンまたは
スチレン−b−MMA)において、PMMAブロックは
少なくとも75%に等しいイソタクチック三重線比率を
有し、有利である。特に言及しうるのは、本発明の開始
系を利用することにより、ポリジエン系またはポリビニ
ル芳香族系の最初のブロックの形成後に、1,1−ジフ
ェニルエチレンなどの化合物を添加して、(メタ)アク
リル酸エステルの重合開始に先立ってポリジエン鎖また
はポリビニル芳香族鎖の末端のカルボアニオンの反応性
を低下させる(いわゆる「エンドキャッピング」法)必
要なしに、ジエン系またはビニル芳香族系−(メタ)ア
クリル系ブロック共重合体を製造することが可能であ
る、ということである。
ク(bisequences)重合体、たとえばポリ(MMA−b−
nBuA)、ポリ(イソプレンまたはブタジエンまたは
スチレン−b−MMA)において、PMMAブロックは
少なくとも75%に等しいイソタクチック三重線比率を
有し、有利である。特に言及しうるのは、本発明の開始
系を利用することにより、ポリジエン系またはポリビニ
ル芳香族系の最初のブロックの形成後に、1,1−ジフ
ェニルエチレンなどの化合物を添加して、(メタ)アク
リル酸エステルの重合開始に先立ってポリジエン鎖また
はポリビニル芳香族鎖の末端のカルボアニオンの反応性
を低下させる(いわゆる「エンドキャッピング」法)必
要なしに、ジエン系またはビニル芳香族系−(メタ)ア
クリル系ブロック共重合体を製造することが可能であ
る、ということである。
【0039】
【実施例】以下の実施例は、本発明を説明するためのも
のであって、その範囲を限定するものではない。これら
の実施例において、つぎの略号を使用した: − MMAおよびPMMA=メタクリル酸メチルおよび
ポリ(メタクリル酸メチル) − nBuA=アクリル酸n−ブチル − sec.−BuLi=第二級ブチルリチウム − tert.−BuLi=第三級ブチルリチウム − n−BuLi=n−ブチルリチウム。 − D3=ヘキサメチルシクロトリシロキサン 〔実施例1〜6〕:MMAの重合 一般的操作法 (A)開始溶液の調製 窒素流通下、500mlフラスコにD3を導入する。つ
ぎに、前もって乾燥、精製したトルエンを、注射器を用
いて添加する。D3の結晶が溶解したときに、sec.−
BuLiを添加する。混合物を、窒素下に攪拌しなが
ら、20時間外界温度に保つ。「開始系A」が得られ
る。
のであって、その範囲を限定するものではない。これら
の実施例において、つぎの略号を使用した: − MMAおよびPMMA=メタクリル酸メチルおよび
ポリ(メタクリル酸メチル) − nBuA=アクリル酸n−ブチル − sec.−BuLi=第二級ブチルリチウム − tert.−BuLi=第三級ブチルリチウム − n−BuLi=n−ブチルリチウム。 − D3=ヘキサメチルシクロトリシロキサン 〔実施例1〜6〕:MMAの重合 一般的操作法 (A)開始溶液の調製 窒素流通下、500mlフラスコにD3を導入する。つ
ぎに、前もって乾燥、精製したトルエンを、注射器を用
いて添加する。D3の結晶が溶解したときに、sec.−
BuLiを添加する。混合物を、窒素下に攪拌しなが
ら、20時間外界温度に保つ。「開始系A」が得られ
る。
【0040】(B)重合 あらかじめ窒素でパ−ジ(purge)した1リットルの反応
器に、1,1−ジフェニルヘキシルリチウムの溶液で精
製した、反応に必要なトルエンを導入する。先に(A)
で調製した開始溶液を、注射器を用いて導入し、つぎ
に、反応媒質の温度を0℃まで低下させる。つぎに、激
しく攪拌しながら、注射器で単量体を導入する。1時間
重合後、メタノ−ルで反応を停止させる。
器に、1,1−ジフェニルヘキシルリチウムの溶液で精
製した、反応に必要なトルエンを導入する。先に(A)
で調製した開始溶液を、注射器を用いて導入し、つぎ
に、反応媒質の温度を0℃まで低下させる。つぎに、激
しく攪拌しながら、注射器で単量体を導入する。1時間
重合後、メタノ−ルで反応を停止させる。
【0041】数平均分子量(Mn)ならびに多分子性指
数の決定は、立体排除クロマトグラフィ−(ポリスチレ
ンで校正)によって行なう。重合体鎖の立体規則性は、
プロトン核磁気共鳴分光法によって求める。開始系の効
率fとは、Mn(理論値)/Mn(実測値)の比である。 〔実施例1〜3〕:MMAの重合 つぎの操作条件で、指定通りに操作した: 開始系Aの調製のための量: 〔実施例1〕:s−BuLi=42.82mM;31.
5ml D3=14.76mM;3.29g トルエン=60.1ml この溶液66.5mlを使用した。
数の決定は、立体排除クロマトグラフィ−(ポリスチレ
ンで校正)によって行なう。重合体鎖の立体規則性は、
プロトン核磁気共鳴分光法によって求める。開始系の効
率fとは、Mn(理論値)/Mn(実測値)の比である。 〔実施例1〜3〕:MMAの重合 つぎの操作条件で、指定通りに操作した: 開始系Aの調製のための量: 〔実施例1〕:s−BuLi=42.82mM;31.
5ml D3=14.76mM;3.29g トルエン=60.1ml この溶液66.5mlを使用した。
【0042】〔実施例2〕:s−BuLi=29.94
mM;21.03ml D3=10.36mM;2.3g トルエン:42ml 溶液の全量を使用した。 〔実施例3〕:s−BuLi=95.16mM;61.
7ml D3=32.81mM;7.3g トルエン:134ml 溶液の全量を使用した。
mM;21.03ml D3=10.36mM;2.3g トルエン:42ml 溶液の全量を使用した。 〔実施例3〕:s−BuLi=95.16mM;61.
7ml D3=32.81mM;7.3g トルエン:134ml 溶液の全量を使用した。
【0043】〔MMA〕=0.5M r=n0sec.−BuLi/nD3=2.9 重合時間=1h p=収率 結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】結果は、該開始系が、トルエン中0℃での
MMAのアニオン重合に利用できるものであることを示
していた。PMMAは、驚くほど高い(>90%)イソ
タクチシティ(isotacticite)を有していた。収率は定量
的であり、重合は制御されている。 〔実施例4〕:重合の再開 操作法 (a)第一のリビングPMMAブロックの調製 つぎの操作条件下で、先に指定の通りに操作した(一般
的重合操作法B): 開始系Aの調製のための量: s−BuLi=61.27mM;47.1ml D3=21.88mM;4.87g トルエン 溶液の全量を使用した。
MMAのアニオン重合に利用できるものであることを示
していた。PMMAは、驚くほど高い(>90%)イソ
タクチシティ(isotacticite)を有していた。収率は定量
的であり、重合は制御されている。 〔実施例4〕:重合の再開 操作法 (a)第一のリビングPMMAブロックの調製 つぎの操作条件下で、先に指定の通りに操作した(一般
的重合操作法B): 開始系Aの調製のための量: s−BuLi=61.27mM;47.1ml D3=21.88mM;4.87g トルエン 溶液の全量を使用した。
【0046】〔MMA〕=0.43M;35g r=2.8 溶媒=トルエン 重合温度=−25℃ 重合時間=10分 生成重合体の特性分析のために、試料採取を行なった
(表2/4a参照)。
(表2/4a参照)。
【0047】(b)第二ブロックの形成 同じ条件下で、第二用量(35g)のMMAを加え、3
0分間の重合ののちに重合体を得た。特性を表2/4b
に示す。結果を表2に示す。
0分間の重合ののちに重合体を得た。特性を表2/4b
に示す。結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】これらの結果は、重合中の活性中心の安定
性を示している。 〔実施例5〕:単量体濃度を高めての実験 2MのMMA濃度を用いて実施例1を反復した。結果を
表3に示す。
性を示している。 〔実施例5〕:単量体濃度を高めての実験 2MのMMA濃度を用いて実施例1を反復した。結果を
表3に示す。
【0050】
【表3】
【0051】この実施例は、MMA濃度を高めて溶液重
合を実施できることを示しており、このことは安価であ
るという利点を呈する。 〔実施例6〕:多量を用いての実験 モル比r=2.8で実施例1を反復した。 〔MMA〕=2.57モル/リットル 結果を表4に示す。
合を実施できることを示しており、このことは安価であ
るという利点を呈する。 〔実施例6〕:多量を用いての実験 モル比r=2.8で実施例1を反復した。 〔MMA〕=2.57モル/リットル 結果を表4に示す。
【0052】
【表4】
【0053】この実施例は、ハタダらが記載している低
温での合成とは反対に、高い数平均分子量Mnのイソタ
クチックPMMAを合成することが可能なことを示して
いる。従って、高い数平均分子量Mnの場合にも一相性
(monomodale)の分布を示す高度にイソタクチックのPM
MAを得ることができる。 〔実施例7〜20〕:トルエン中0℃でのMMAのアニ
オン重合 一般的操作法 sec.−BuLiのヘキサン溶液およびD3はそのまま
用いた。AlEt3 の10重量%ヘキサン溶液に、持続
性の黄色が認められるまで、MMAを添加し、重合前に
それを蒸留した。トルエンは、新しい(frais)ナトリウ
ム−ベンゾフェノン錯体上で還流させ、使用直前に蒸留
することによって、精製した。
温での合成とは反対に、高い数平均分子量Mnのイソタ
クチックPMMAを合成することが可能なことを示して
いる。従って、高い数平均分子量Mnの場合にも一相性
(monomodale)の分布を示す高度にイソタクチックのPM
MAを得ることができる。 〔実施例7〜20〕:トルエン中0℃でのMMAのアニ
オン重合 一般的操作法 sec.−BuLiのヘキサン溶液およびD3はそのまま
用いた。AlEt3 の10重量%ヘキサン溶液に、持続
性の黄色が認められるまで、MMAを添加し、重合前に
それを蒸留した。トルエンは、新しい(frais)ナトリウ
ム−ベンゾフェノン錯体上で還流させ、使用直前に蒸留
することによって、精製した。
【0054】開始系は、前もって不活性雰囲気下であぶ
ったガラス製反応器中で現場(in situ)調製した。単量
体および溶媒は、注射器・キャピラリー手法により導入
した。D3を反応器に導入し、つぎに5mlのトルエン
およびsec.−BuLiを、ガラス製注射器を用いて
反応器へ移した。20℃で20時間経過後、80mlの
トルエンを加えた。溶液を0℃に冷却し、4.2gのM
MAを加えた。重合を1時間実施したのち、メタノ−ル
を添加して重合を停止させた。メタノ−ル中で沈殿させ
て重合体を回収し、真空下70℃で24時間乾燥した。
ったガラス製反応器中で現場(in situ)調製した。単量
体および溶媒は、注射器・キャピラリー手法により導入
した。D3を反応器に導入し、つぎに5mlのトルエン
およびsec.−BuLiを、ガラス製注射器を用いて
反応器へ移した。20℃で20時間経過後、80mlの
トルエンを加えた。溶液を0℃に冷却し、4.2gのM
MAを加えた。重合を1時間実施したのち、メタノ−ル
を添加して重合を停止させた。メタノ−ル中で沈殿させ
て重合体を回収し、真空下70℃で24時間乾燥した。
【0055】立体排除クロマトグラフィ−(SEC)
を、THF(テトラヒドロフラン)を溶離液として用い
る4PLゲルカラム(104、103、100、10n
m)および屈折率検出器HP1030Aを備えたHew
lettPackard1090装置を用いて実施し
た。流量は10ml/分であった。数平均分子量(M
n)および多分子性指数(Mw/Mn)(Mw=重量平
均分子量)を、立体排除溶出グラム(eluogramme)から、
ポリスチレンによる校正に基づいて算出した。重合体鎖
の立体規則性は、BrukerAN−400スペクトロ
メ−タを用いての 1H−NMRスペクトル測定によっ
て求めた。 〔実施例7〜9〕重合系に及ぼすブチルリチウムのタイ
プの影響を検討した。
を、THF(テトラヒドロフラン)を溶離液として用い
る4PLゲルカラム(104、103、100、10n
m)および屈折率検出器HP1030Aを備えたHew
lettPackard1090装置を用いて実施し
た。流量は10ml/分であった。数平均分子量(M
n)および多分子性指数(Mw/Mn)(Mw=重量平
均分子量)を、立体排除溶出グラム(eluogramme)から、
ポリスチレンによる校正に基づいて算出した。重合体鎖
の立体規則性は、BrukerAN−400スペクトロ
メ−タを用いての 1H−NMRスペクトル測定によっ
て求めた。 〔実施例7〜9〕重合系に及ぼすブチルリチウムのタイ
プの影響を検討した。
【0056】操作条件はつぎの通りである: 〔MMA〕:0.5M 重合時間:1h 溶媒:トルエン 重合温度=0℃ 結果を表5に示す。
【0057】
【表5】
【0058】〔実施例10〜16〕重合系に及ぼす比r
=〔sec.−BuLi〕0/〔D3〕の影響を検討し
た。 〔MMA〕:0.5M 重合時間:1h 重合温度=0℃ 溶媒=トルエン 結果を表6に示す。
=〔sec.−BuLi〕0/〔D3〕の影響を検討し
た。 〔MMA〕:0.5M 重合時間:1h 重合温度=0℃ 溶媒=トルエン 結果を表6に示す。
【0059】
【表6】
【0060】r=〔sec.−BuLi〕0/〔D3〕 比rに応じて、立体排除クロマトグラフィ−の溶出グラ
ムに下記の一つまたは異なる二つの分子量集団の存在が
認められる: − P1− より小さい数平均分子量(Mn1)のピ−ク
に対応するもの; − P2− より大きい数平均分子量(Mn2)のピ−ク
に対応するもの; − %P1および%P2=Mn1およびMn2の百分率。
ムに下記の一つまたは異なる二つの分子量集団の存在が
認められる: − P1− より小さい数平均分子量(Mn1)のピ−ク
に対応するもの; − P2− より大きい数平均分子量(Mn2)のピ−ク
に対応するもの; − %P1および%P2=Mn1およびMn2の百分率。
【0061】一相性分布を得るためには、rを3未満(i
nferieur a3)に選択することが好ましい。 〔実施例17〜20〕実施例7〜20について上に述べ
た操作条件を反復した。ただし、温度および有機金属化
合物の性質を変化させた。
nferieur a3)に選択することが好ましい。 〔実施例17〜20〕実施例7〜20について上に述べ
た操作条件を反復した。ただし、温度および有機金属化
合物の性質を変化させた。
【0062】結果を表7に示す。
【0063】
【表7】
【0064】結果は、0℃までは系が完全に制御される
が、約+20℃までは作業できる可能性のあることを、
示している。 〔実施例21〜24〕:アクリル酸n−ブチルの単独重
合。 実施例7〜20の一般的操作法の通りに操作した。ただ
し、MMAに代えてn−BuAを用い、重合温度および
比r=〔sec.−BuLi〕0/〔D3〕の影響を検討
した(溶媒:トルエン)。
が、約+20℃までは作業できる可能性のあることを、
示している。 〔実施例21〜24〕:アクリル酸n−ブチルの単独重
合。 実施例7〜20の一般的操作法の通りに操作した。ただ
し、MMAに代えてn−BuAを用い、重合温度および
比r=〔sec.−BuLi〕0/〔D3〕の影響を検討
した(溶媒:トルエン)。
【0065】結果を表8に示す。
【0066】
【表8】
【0067】これらの実験は、nBuAのほぼ定量的な
重合のためには、−20℃以下の温度が好ましいことを
示している。 〔実施例25〕:MMAとnBuAとのブロック共重合 a)比r=2.8を用いて、−78℃でトルエン中でリ
ビングPMMAブロックを調製した。重合時間は90分
であった。Mn1=33000g/モルの第一のブロッ
クが得られた。
重合のためには、−20℃以下の温度が好ましいことを
示している。 〔実施例25〕:MMAとnBuAとのブロック共重合 a)比r=2.8を用いて、−78℃でトルエン中でリ
ビングPMMAブロックを調製した。重合時間は90分
であった。Mn1=33000g/モルの第一のブロッ
クが得られた。
【0068】b)つぎに、nBuAを加えた。重合時間
は60分であった。分子量Mn2の最終ブロックが得ら
れた。他の操作条件ならびに結果を表9に示す。
は60分であった。分子量Mn2の最終ブロックが得ら
れた。他の操作条件ならびに結果を表9に示す。
【0069】
【表9】
【0070】〔実施例26〜30〕:ジエン系単量体お
よびビニル芳香族系単量体の単独重合 操作条件はつぎの通りであった: 開始系:sec.−BuLi/D3 溶媒:トルエン 重合時間:15h 結果を表10に示す。重合体収率は、いずれの場合にも
100%であった。
よびビニル芳香族系単量体の単独重合 操作条件はつぎの通りであった: 開始系:sec.−BuLi/D3 溶媒:トルエン 重合時間:15h 結果を表10に示す。重合体収率は、いずれの場合にも
100%であった。
【0071】
【表10】
【0072】ジエン類の場合の1,4タイプの微細構造
およびポリスチレンの活性が保持されたことがわかる。 〔実施例31および32〕:P(イソプレン−b−MM
A)共重合体の合成 一般的操作方法:操作条件はつぎの通りであった: ポリイソプレンは実施例30の通りにして調製した。
およびポリスチレンの活性が保持されたことがわかる。 〔実施例31および32〕:P(イソプレン−b−MM
A)共重合体の合成 一般的操作方法:操作条件はつぎの通りであった: ポリイソプレンは実施例30の通りにして調製した。
【0073】開始系:r=〔sec.−BuLi〕0/D
3=表11に示した通り。 溶媒:トルエン 〔実施例31〕: 〔実施例32〕: 結果を表11に示す。
3=表11に示した通り。 溶媒:トルエン 〔実施例31〕: 〔実施例32〕: 結果を表11に示す。
【0074】
【表11】
【0075】イソプレン重合後のMMAの導入により、
いわゆる「エンドキャッピング」手法((メタ)アクリ
ル酸エステルの重合開始に先立ち、ジエン鎖末端のカル
ボアニオンの反応性を低下させるために通常用いられる
技術。この目的には通常1,1−ジフェニルエチレンが
用いられる)を必要とせずに、Ipの狭い2ブロック共
重合体を調製することができる。
いわゆる「エンドキャッピング」手法((メタ)アクリ
ル酸エステルの重合開始に先立ち、ジエン鎖末端のカル
ボアニオンの反応性を低下させるために通常用いられる
技術。この目的には通常1,1−ジフェニルエチレンが
用いられる)を必要とせずに、Ipの狭い2ブロック共
重合体を調製することができる。
【0076】
【発明の効果】本発明の新規な開始系は、きわめて高性
能であることが証明される。なぜなら、それは、温度に
関して緩和な実験条件を、ほとんど定量的な収率で機能
させ、たとえば、イソタクチック三重線(triades)比率
が高く(少なくとも75%)、狭い多分子性指数Ip
(Mw/Mn)を維持しながら数平均分子量(Mn)の
高いポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)の所望通
りの合成を可能とし、さらに、アクリル酸エステル類、
特に第一級アクリル酸エステル類の制御された重合、お
よびイソタクチックPMMAブロックを有するブロック
共重合体の合成ならびに1,4−微細構造含有率の高い
ポリジエンの合成を可能とするからである。
能であることが証明される。なぜなら、それは、温度に
関して緩和な実験条件を、ほとんど定量的な収率で機能
させ、たとえば、イソタクチック三重線(triades)比率
が高く(少なくとも75%)、狭い多分子性指数Ip
(Mw/Mn)を維持しながら数平均分子量(Mn)の
高いポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)の所望通
りの合成を可能とし、さらに、アクリル酸エステル類、
特に第一級アクリル酸エステル類の制御された重合、お
よびイソタクチックPMMAブロックを有するブロック
共重合体の合成ならびに1,4−微細構造含有率の高い
ポリジエンの合成を可能とするからである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロベール ジェローム ベルギー国 ビー 4040 ティルフ,ル デ ソルビエール 6 (72)発明者 クリストフ ナヴァロ フランス国 64520 ビダシュ,ル バ ロン 12 (56)参考文献 J.Polym.Sci.,Poly m.Chem.Ed.(1980),18 (1),295−309 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 4/58 CA(STN)
Claims (18)
- 【請求項1】 (メタ)アクリル系、ビニル芳香族系お
よび/またはジエン系単量体のアニオン(共)重合のた
めの開始系であって、該開始系が a)式I: 【化1】 〔式中、 − RおよびR'は、同一かまたは異なっており、各々
に、炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝鎖状アルキル
基もしくはアリ−ル基、アルキル基部分の炭素原子数が
1〜6であるアリ−ルアルキルまたはアルキルアリ−ル
基を表わし; − pはシロキサン反復単位の数を表わす3〜6の整数
である〕の少なくとも1種の環状シロキサン、および b)該環状シロキサンを開環させるのに充分な反応性を
有する少なくとも1種の有機金属化合物との反応生成物
を含み、 モル比r=n0/n〔ここで、n0は、nモルの環状シロ
キサン化合物と反応する有機金属化合物由来の活性サイ
トのモル数である〕が0.8p〜2p〔pはシロキサン
反復単位の数を表わす〕である開始系。 - 【請求項2】 前記有機金属化合物が、 (1)式(II): 【化2】 (R1)u−M (II) 〔式中、 − R1は、炭素原子数3〜6の分枝鎖状アルキル基、
または置換されていてもよい1個以上の環を有するアリ
−ル基、またはアリールもしくはアルキルアリールで置
換された炭素原子数2〜6のアルケニル基、あるいは少
なくとも1個のフェニル基で置換されている炭素原子数
1〜6の直鎖状または分枝鎖状アルキル基もしくはアル
キル基部分の炭素原子数が1〜8であるアルキルアリ−
ル基を表わし; − Mは、それぞれ原子価uが1または2であるアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属を表わす〕の一官能性化
合物、 (2)式(III): 【化3】 〔式中、 − M'はアルカリ金属であり; − R2は脂肪族、環式脂肪族、芳香族の、または少な
くとも1個の環式脂肪族または芳香族の基を有する、二
価有機基を表わし、R2は置換基を有していてもよく; − R3およびR4は、各々独立して、脂肪族、環式脂肪
族、芳香族の、または少なくとも1個の環式脂肪族また
は芳香族の基を有する、一価有機基を表わし、R3およ
びR4は置換基を有していてもよい〕の二官能性化合
物、 (3)式(IV): 【化4】 〔式中、 − R5、R6、R7は、各々独立して、炭素原子数1〜
6の直鎖状または分枝鎖状アルキル基を表わし; − R8は炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝鎖状ア
ルキレン基を表わし; − M"は、それぞれ原子価qが1または2であるアル
カリ金属またはアルカリ土類金属を表わす〕のシリル化
された一官能性化合物、および (4)式(V): 【化5】 〔式中、 − R9およびR10は、各々独立して、炭素原子数1〜
6の直鎖状または分枝鎖状アルキル基を表わし; − R11およびR12は、各々独立して、炭素原子数1〜
6の直鎖状または分枝鎖状アルキレン基を表わし; − M'''はアルカリ金属を表わす〕のシリル化された
二官能性化合物からなる群より選択される少なくとも一
つのメンバーである、請求項1に記載の開始系。 - 【請求項3】 一官能性化合物(1)が第二級ブチルリ
チウムおよび第三級ブチルリチウムのうちから選ばれる
ことを特徴とする、請求項2に記載の開始系。 - 【請求項4】 二官能性化合物(2)が1,1,4,4
−テトラフェニル−1,4−ジリチオブタンおよび1,
1,4,4−テトラフェニル−1,4−ジソジオブタン
のうちから選ばれることを特徴とする、請求項2に記載
の開始系。 - 【請求項5】 式(IV)および(V)の化合物におい
て、R5、R6、R7、R9およびR10が各々にメチル基を
表わし、R8、R11およびR12が各々にメチレン基を表
わし、M"およびM'''が各々にリチウムを表わすことを
特徴とする、請求項2に記載の開始系。 - 【請求項6】 有機金属化合物が二官能性前駆体、ナフ
タレンリチウム、ナフタレンナトリウムおよびナフタレ
ンカリウムのうちから選ばれることを特徴とする、請求
項1に記載の開始系。 - 【請求項7】 第二級ブチルリチウムとヘキサメチルシ
クロトリシロキサン(D3)とから、第三級ブチルリチ
ウムまたはトリメチルシリルメチルリチウム(TMSM
−Li)とヘキサメチルシクロトリシロキサンとから、
第二級BuLiとオクタメチルシクロテトラシロキサン
(D4)とから、もしくは第三級BuLiまたはTMS
M−LiとD4とから調製されることを特徴とする、請
求項1〜6のいずれか一項に記載の開始系。 - 【請求項8】 nモルの環状シロキサンとn0モルの有
機金属化合物由来の活性サイトとを、外界温度におい
て、熱力学的に安定な種にとって有利な平衡に達しうる
のに充分な時間、0.8p〜2pのモル比n0/n(p
はシロキサン反復単位の数を表わす3〜6の整数であ
る)で、反応させることを特徴とする、請求項1〜7の
いずれか一項に記載の開始系の調製方法。 - 【請求項9】 混合を無極性溶媒中で行なうことを特徴
とする、請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか一項で定義さ
れている通りの開始系の存在下で重合を実施することを
特徴とする、(メタ)アクリル系、ビニル芳香族系およ
び/またはジエン系単量体のアニオン(共)重合方法。 - 【請求項11】 温度−78℃〜+25℃で実施するこ
とを特徴とする、請求項10に記載の方法。 - 【請求項12】 少なくとも1種の極性また無極性の、
好ましくは大部分無極性の、非プロトン性溶媒中で実施
することを特徴とする、請求項10および11のいずれ
か一項に記載の方法。 - 【請求項13】 溶媒が、ベンゼン、トルエン、エチル
ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジグライム、テトラグ
ライム、オルトタ−フェニル、ビフェニル、デカリン、
テトラリンまたはこれらの混合物、好ましくはトルエ
ン、エチルベンゼンまたは10体積%までのテトラヒド
ロフランを含有するトルエン−テトラヒドロフランまた
はエチルベンゼン−テトラヒドロフラン混合物のうちか
ら選ばれることを特徴とする、請求項12に記載の方
法。 - 【請求項14】 (メタ)アクリル系単量体が、式: 【化6】 〔式中、R0は、直鎖状または分枝鎖状の第一級、第二
級または第三級C1〜C18アルキル基、C5〜C18
シクロアルキル基、直鎖状または分枝鎖状であるアルキ
ル基部分の炭素原子数が1〜18のアルコキシアルキル
またはアルキルチオアルキル基、アリ−ル基およびアリ
−ルアルキル基のうちから選ばれ、これらの基は少なく
とも1個のフッ素原子および/または少なくとも1個の
ヒドロキシル基、このヒドロキシル基の保護後のもので
置換されていてもよい〕の(メタ)アクリル酸エステル
類;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル
酸ノルボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、モ
ノ−およびジ−(C1〜C18アルキル)−(メタ)ア
クリルアミドのうちから選ばれることを特徴とする、請
求項10〜13のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項15】 メタクリル系単量体が、メタクリル酸
のメチル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第二級ブチ
ル、第三級ブチル、n−アミル、i−アミル、n−ヘキ
シル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル、オクチ
ル、i−オクチル、ノニル、デシル、ラウリル、ステア
リル、フェニル、ベンジル、β−ヒロドキシエチル、イ
ソボルニル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチルの
各エステルのうちから選ばれることを特徴とする、請求
項14に記載の方法。 - 【請求項16】 アクリル系単量体が、アクリル酸のメ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、第二級ブチル、第三級ブチル、ヘキシル、2−エチ
ルヘキシル、イソオクチル、3,3,5−トリメチルヘ
キシル、ノニル、イソデシル、ラウリル、オクタデシ
ル、シクロヘキシル、フェニル、メトキシメチル、メト
キシエチル、エトキシメチルおよびエトキシエチルの各
エステルのうちから選ばれることを特徴とする、請求項
14に記載の方法。 - 【請求項17】 ビニル芳香族系単量体が、スチレン、
ビニルトルエン、アルファ−メチルスチレン、4−メチ
ルスチレン、3−メチルスチレン、4−メトキシスチレ
ン、2−ヒドロキシメチルスチレン、4−エチルスチレ
ン、4−エトキシスチレン、3,4−ジメチルスチレン
および1−ビニルナフタレンのうちから選ばれることを
特徴とする、請求項10〜13のいずれか一項に記載の
方法。 - 【請求項18】 ジエン系単量体が、ブタジエン、2,
3−ジメチルブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエン、1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエ
ン、1,5−ヘキサジエン、1,9−デカジエン、5−
メチレン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボ
ルネン、2−アルキル−2,5−ノルボルナジエン類、
5−エチレン−2−ノルボルネン、5−(2−プロペニ
ル)−2−ノルボルネン、5−(5−ヘキセニル)−2
−ノルボルネンのうちから選ばれることを特徴とする、
請求項10〜13のいずれか一項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9704467 | 1997-04-10 | ||
FR9704467A FR2762604B1 (fr) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | Procede et systeme d'amorcage pour la (co)polymerisation anionique de monomeres (meth)acryliques, vinylaromatiques et/ou dieniques |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1121308A JPH1121308A (ja) | 1999-01-26 |
JP2947346B2 true JP2947346B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=9505793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10097929A Expired - Fee Related JP2947346B2 (ja) | 1997-04-10 | 1998-04-09 | (メタ)アクリル系、ビニル芳香族系および/またはジエン系単量体のアニオン(共)重合のための開始系およびその使用法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6489262B2 (ja) |
EP (1) | EP0870777B1 (ja) |
JP (1) | JP2947346B2 (ja) |
CA (1) | CA2232532C (ja) |
DE (1) | DE69818332T2 (ja) |
ES (1) | ES2209076T3 (ja) |
FR (1) | FR2762604B1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2824834B1 (fr) * | 2001-05-18 | 2005-05-13 | Rhodia Elect & Catalysis | Procede de preparation de copolymeres blocs, copolymeres blocs ainsi obtenus et utilisation comme agents compatibilisants |
US7338625B2 (en) | 2002-09-18 | 2008-03-04 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Methods of restoring elasticity after stiffening treatments |
GB0326286D0 (en) * | 2003-11-11 | 2003-12-17 | Vantico Gmbh | Initiator systems for polymerisable compositions |
US7335712B2 (en) * | 2005-04-21 | 2008-02-26 | Bridgestone Corporation | Process of producing a siloxy-functionalized polymer |
FR2941704B1 (fr) | 2009-01-30 | 2011-12-23 | Arkema France | Copolymeres a blocs porteurs de groupes associatifs et adhesif les comprenant |
US8586691B2 (en) * | 2011-08-01 | 2013-11-19 | Bridgestone Corporation | Method of making a blocked polymer with a siloxane linking group |
JP7402820B2 (ja) * | 2018-12-05 | 2023-12-21 | 株式会社ブリヂストン | ポリブタジエン、ポリブタジエンの製造方法、ポリブタジエン組成物、タイヤ、及び樹脂部材 |
CN112961268B (zh) * | 2021-02-26 | 2021-12-07 | 吉林大学 | 基于双官能团膦碱的FLP催化合成可再生TPEs的方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3560469A (en) * | 1968-11-25 | 1971-02-02 | Dow Chemical Co | Process for polymerizing styrene |
CA1025467A (en) * | 1973-12-21 | 1978-01-31 | Pennwalt Corporation | Monoperoxycarbonates |
US5063190A (en) * | 1988-05-31 | 1991-11-05 | Gencorp Inc. | Anionic initiator system for polymerizing monomers |
JPH05125134A (ja) * | 1990-12-26 | 1993-05-21 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 新規なブロツク共重合体及びその製造方法 |
DE4234898C1 (de) * | 1992-10-16 | 1994-04-07 | Goldschmidt Ag Th | Organopolysiloxane mit einer endständigen SiH-Gruppe und einer am anderen Kettenende befindlichen weiteren funktionellen Gruppe sowie Verfahren zu ihrer Herstellung |
FR2698630B1 (fr) * | 1992-11-27 | 1995-01-06 | Atochem Elf Sa | Procédé de préparation de copolymères séquences élastomères thermoplastiques dérivés de diènes conjugués et de méthacrylate de méthyle, à tenue à la chaleur améliorée et produits obtenus. |
US5527751A (en) * | 1993-06-29 | 1996-06-18 | Maruzen Petrochemical Co., Ltd. | Polymerization catalyst and method for producing polyolefin or olefin block copolymer using the same |
US5453344A (en) * | 1994-01-28 | 1995-09-26 | Xerox Corporation | Layered imaging members with binder resins |
FR2735480B1 (fr) | 1995-06-15 | 1997-07-18 | Atochem Elf Sa | Procede de polymerisation anionique en continu d'au moins un monomere (meth)acrylique pour l'obtention de polymeres a haut taux de solide |
US5534592A (en) * | 1995-09-22 | 1996-07-09 | The Goodyear Tire & Rubber Company | High performance blend for tire treads |
US5605991A (en) * | 1996-03-21 | 1997-02-25 | Shell Oil Company | Multifunctional initiator from divinyl dislane |
-
1997
- 1997-04-10 FR FR9704467A patent/FR2762604B1/fr not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-03-11 EP EP98400579A patent/EP0870777B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1998-03-11 DE DE69818332T patent/DE69818332T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-03-11 ES ES98400579T patent/ES2209076T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1998-04-06 CA CA002232532A patent/CA2232532C/fr not_active Expired - Fee Related
- 1998-04-09 JP JP10097929A patent/JP2947346B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1998-04-10 US US09/058,504 patent/US6489262B2/en not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.(1980),18(1),295−309 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69818332D1 (de) | 2003-10-30 |
DE69818332T2 (de) | 2004-07-08 |
EP0870777A2 (fr) | 1998-10-14 |
FR2762604B1 (fr) | 2001-01-05 |
EP0870777A3 (fr) | 1999-04-28 |
CA2232532C (fr) | 2002-06-04 |
US20010018397A1 (en) | 2001-08-30 |
JPH1121308A (ja) | 1999-01-26 |
ES2209076T3 (es) | 2004-06-16 |
EP0870777B1 (fr) | 2003-09-24 |
FR2762604A1 (fr) | 1998-10-30 |
CA2232532A1 (fr) | 1998-10-10 |
US6489262B2 (en) | 2002-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Yasuda | Organo-rare-earth-metal initiated living polymerizations of polar and nonpolar monomers | |
Ballard et al. | Controlled polymerization of methyl methacrylate using lithium aluminum alkyls | |
Van Beylen et al. | Developments in anionic polymerization—a critical review | |
JP2604344B2 (ja) | (メタ)アクリルモノマーのアニオン重合開始系 | |
US5587441A (en) | Hyperbranched polymers from AB monomers | |
JP3113205B2 (ja) | (メタ)アクリルモノマーの連続アニオン重合方法 | |
CA1232998A (en) | "living" polymers and process for their preparation | |
FR2649400A1 (fr) | Copolymeres en etoile et leur procede de fabrication | |
US5756585A (en) | Star-shaped copolymers and process for their manufacture | |
US5391628A (en) | Functionalized multiblock macromonomers and process for their production | |
US6384146B1 (en) | Graft, graft-block, block-graft, and star-shaped copolymers and methods of making them | |
JP2947346B2 (ja) | (メタ)アクリル系、ビニル芳香族系および/またはジエン系単量体のアニオン(共)重合のための開始系およびその使用法 | |
EP1211270B1 (en) | Star block copolymer | |
JP3034183B2 (ja) | 1,5−ジビニルナフタレンの誘導体と、その製造方法と、アニオン重合の二官能性開始剤の前駆体としてのその応用 | |
JP4567147B2 (ja) | ラクトン環を側鎖に有する(メタ)アクリル酸重合体及びその製造方法 | |
JP2003246791A (ja) | 三価有機ランタノイド錯体、(メタ)アクリル系重合体製造用触媒および(メタ)アクリル系重合体 | |
JP2862868B2 (ja) | (メタ)アクリル系モノマーのアニオン(共)重合のためのアミノアルコラート配位子含有開始系およびその使用方法 | |
JP2001158805A (ja) | メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの重合方法 | |
JP2957919B2 (ja) | リビングランダム(メタ)アクリルコポリマーおよびそれから得られるコポリマーと、それらのアニオン共重合方法 | |
Sugiyama et al. | Anionic polymerization of 2-haloethyl methacrylates | |
Roussel et al. | Control of free-radical polymerization of 2, 2, 2-trifluoroethyl methacrylate (TEMA) by a substituted fluorinated tetraphenylethane-type INITER | |
JP4689216B2 (ja) | アルケニルフェノール系スターポリマー | |
JPH0258505A (ja) | アニオン重合方法 | |
EP1091964B1 (en) | Aluminum compounds for producing vinylic polymers | |
JP2523803B2 (ja) | 光学活性な重合用触媒および光学活性高分子の合成法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070702 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |