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JP2836018B2 - 鶏の平飼飼育装置 - Google Patents

鶏の平飼飼育装置

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Publication number
JP2836018B2
JP2836018B2 JP20029195A JP20029195A JP2836018B2 JP 2836018 B2 JP2836018 B2 JP 2836018B2 JP 20029195 A JP20029195 A JP 20029195A JP 20029195 A JP20029195 A JP 20029195A JP 2836018 B2 JP2836018 B2 JP 2836018B2
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JP
Japan
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chicken
movable floor
chickens
breeding
birds
Prior art date
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実 細谷
孝雄 村岸
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JAPAN FUAAMU KK
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JAPAN FUAAMU KK
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  • Housing For Livestock And Birds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鶏雛を鶏舎にお
いてブロイラーに飼養するための鶏の平飼飼育装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鶏舎では、一般に、コンクリート
床の上に、敷わら、おが屑等の敷料を敷き、その上に雛
を入れて飼育している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、雛は自らの
糞と同居することになり、衛生上、好ましい環境ではな
い。従って、この雛が成長したブロイラーを食肉とする
場合、食肉としてより高い安全性が求められる。また、
昨今は敷料の入手も困難になりつつある。しかも、敷料
が鶏糞に混じって夾雑物が多くなるので、鶏糞の処理が
難しかった。一方、飼育中に死亡する雛も発生するが、
この死亡した雛の死体、即ち死鳥の発見及び取出しは非
常に人手の掛かる作業である。また、死鳥を取り出すた
めに、管理作業者が鶏舎内に入るので、人間による病原
菌の持ち込みが多発する。そして、成長した雛を出荷す
るときには鳥達を集めなければならないが、この集鳥作
業は非常に大変であり、出荷作業はブロイラー飼育にお
いて最も重労働な作業となっている。本発明は上記に鑑
み提案されたもので、雛には生育に適した環境を、管理
作業者には衛生的で作業の容易な環境を、消費者には安
全性の高い鶏肉を、夫々提供可能な鶏の平飼飼育装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載した発明は、鶏舎における鶏の平飼飼育装
置であって、鶏が排泄する鶏糞は通過可能であるが鶏の
飼育には支障のない開口を多数形成した無端ベルトと、
当該無端ベルトの駆動源及び制御手段とを備える可動床
を、鶏舎内に設け、鶏の飼育中、上記可動床を超低速で
運転するように制御して、生鳥を可動床上で自由に活動
させると共に、飼育中に発生した死鳥を可動床の端部か
ら排出可能とし、鶏が成長して出荷段階に達したら、可
動床を高速で運転するように制御して、鶏を可動床の端
部に集鳥可能にしたものである。
【0005】また、請求項2に記載した発明は、上記可
動床の進行方向側の縁部に沿って、上縁側を軸として傾
動自在な傾動扉を上方から臨ませると共に、鶏体移送ベ
ルトと駆動源及び制御手段とを備える鶏体移送手段を下
方から臨ませて、飼育期間中は死鳥を鶏体移送手段によ
って集積し、出荷時は生鳥を鶏体移送手段によって集積
するようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
ついて説明する。図1は鶏舎1の概略を示す斜視図、図
2は側面図、図3は図1のA−A線断面図である。
【0007】本発明に係る鶏の平飼飼育装置は、鶏が排
泄する鶏糞は通過可能であるが鶏の飼育には支障のない
開口を多数形成した無端ベルトと、当該無端ベルトの駆
動源及び制御手段とを備える可動床を鶏舎内に設けてな
る。また、図示の実施形態では、飼育床面を構成する可
動床2から飼育中の雛が逸脱しないように、当該可動床
2の進行方向側の縁部に沿って、上縁側を軸として傾動
自在な傾動扉3を上方から臨ませている。更に、可動床
2の縁部に沿って、後述する鶏体移送ベルト41と駆動
源及び制御手段とを備える鶏体移送手段4を下方から臨
ませて、飼育中に発生する死鳥及び出荷段階に成長した
生鳥を集積可能に構成している。
【0008】上記可動床2は、網目の大きさを雛が排泄
する糞は落下させるが飼育中の雛が活動するには支障の
ない大きさに設定した多数の開口を有する例えば無端状
のメッシュベルト21からなる。このメッシュベルト2
1は、両端に配設したプーリー22の間に張設してあ
り、複数のメッシュベルト21を鶏舎1内に並設するこ
とにより、広範な飼育床面を形成している。また、上記
メッシュベルト21が弛まないように、搬送側のベルト
の下面に適宜な間隔で支持ローラ23を配設している。
【0009】上記プーリー22はプーリー軸24によっ
て支承され、該プーリー軸24は鶏舎1の基板面11に
適宜な間隔で配置した支柱12に設けた軸受13を介し
て回転自在である。また、上記プーリー軸24は、カッ
プリング14によって連結してあり、上記支持ローラ2
3も支柱12に設けたローラーホルダー15によって回
転自在に支承されている。尚、上記支柱12は鶏舎1の
基板面11に起立させるだけでも充分である。また、支
柱12の上端には笠木16を設けて、並設するメッシュ
ベルト21の隙間を閉塞している。更に、上記プーリー
22は図示していないモータ等の駆動源に連絡させた原
動側プーリーと従動側プーリーとからなる。
【0010】そして、上記可動床2を駆動源及び制御手
段により、後述するように飼育中は超低速、例えば2日
間掛けて1回転するように運転制御する。
【0011】飼育中の鶏が逃げ出さないように、上記可
動床2の進行方向先端側の縁に沿って延在させる傾動扉
3は、上縁側を軸として回動自在に構成してある。一
方、進行方向後端側の縁には、固定状の衝立31或は柵
体等を臨ませる。
【0012】上記回動自在な傾動扉3の外側には、可動
床2の先端縁に沿って鶏体移送手段4を設ける。即ち、
無端ベルト状の鶏体移送ベルト41を張設するのであ
る。尚、この鶏体移送ベルト41には、図示していない
が当該鶏体移送ベルト41を運転するための駆動源及び
制御手段が設けてある。
【0013】一方、図示の実施形態においては、上記可
動床2の下方に糞回収床5を設けると共に、この糞回収
床5に落下した糞を移送するための糞回収ベルト6が上
記鶏体移送ベルト41とは反対側の縁部に設けられてお
り、これらが糞回収機構を構成している。
【0014】上記糞回収機構を構成する糞回収床5は、
前記したメッシュベルト21からなる可動床2の下方に
位置して、メッシュベルト21の複数の開口を通して落
下する糞を受け止めると共に側方へ排出可能なようにベ
ルト装置によって構成してある。また、この糞回収床5
の進行方向側の端部には、前記したように糞回収ベルト
6を配設する。そして、上記糞回収床5と糞回収ベルト
6とを運転するための制御駆動手段(図示せず)を設け
て糞回収機構を構成している。
【0015】一方、雛の飼育に必要な給餌装置、給水装
置、換気装置、照明装置等は、従来の鶏舎におけるそれ
らと同様な構成であるので、図示及び説明を省略する。
【0016】次に、上記のような構成の本発明の平飼飼
育装置による雛の飼育法を簡単に説明する。平飼飼育装
置においては、飼育床面となる可動床2が極めてゆっく
りであるが一定方向に移動している。従って、鶏舎1に
入れられた雛は、前記したようにメッシュベルト21に
よって形成され、駆動源によって移動している可動床2
の上で自由に活動する。即ち、餌を啄んだり、水を呑ん
だり、或は眠ったりして自由に活動する。
【0017】一方、何等かの原因で死亡した雛は、可動
床2の上に横たわることになる。従って、死鳥は、可動
床2に載って傾動扉3の位置まで運ばれる。そして、死
鳥は傾動扉3に当接しても、これを避けることができな
いので、死鳥が傾動扉3を押圧する。すると、回動自在
に軸着された傾動扉3が回動し、死鳥は鶏体移送ベルト
41の上に落下する。この鶏体移送ベルト41は、可動
床2の縁に沿って死鳥を鶏舎1の一隅へ搬送する。
【0018】従って、死鳥の発生を日々監視すると共に
これを除去する作業が不要となり、労力が著しく削減さ
れる。また、死鳥を除去するために管理作業員が雛の飼
育空間に入る必要がなくなり、管理作業者と雛との接触
の機会が減り、管理作業者の衣服や靴等に付着して持ち
込まれる病原菌がなくなる。
【0019】一方、雛が排泄する糞は、メッシュベルト
21の網目を通して糞回収床5に落下する。この落下し
た糞は、糞回収床5に載って端部へ搬送され、端部に設
けた糞回収ベルト6に載せ変えられ、糞回収ベルト6に
よって所定の集積場所に集められる。尚、この集積場所
を鶏舎1の外に設定しておけば、鶏舎1内に糞が残るこ
とがない。
【0020】従って、飼育中の鶏体と糞とが完全に分離
される。また、糞は舎外へ搬送されるので、糞からアン
モニアガス等が発生することが殆どなくなる。
【0021】また、鶏体と糞とが分離されて接触しない
ので、食物としての鶏体が汚染されることがない。しか
も、病原菌に感染する虞れがなく、病気の発生が著しく
減少するので、薬品を使用することなく飼育可能にな
る。
【0022】そして、所定の飼育期間、例えば50日程
度が経過して雛が出荷段階に成長したら、可動床2の移
動速度を早めて捕鳥する。即ち、鶏の歩行速度よりも早
くメッシュベルト21を回転させる。すると、鶏は傾動
扉3に当接してもベルトよりも早く移動できないので、
傾動扉3が鶏体によって押し上げられて開放し、鶏は鶏
体移送ベルト41に載り移る。そして、鶏体移送ベルト
41によって鶏舎1の一隅の集められる。尚、傾動扉3
を機械的或は電気的に開放するように構成しておき、出
荷時には適宜な操作によって傾動扉3を開放するように
してもよい。
【0023】上記ようにして集鳥すれば、出荷時に集鳥
のために要する労働力を著しく削減可能である。
【0024】尚、糞回収機構を設けない実施の形態、即
ち、可動床2の下方に糞回収床5を設けることなく、ま
た糞移送ベルト6を配設していない平飼飼育装置にあっ
ても、糞はメッシュベルト21の網目を通して鶏舎1の
床面に落下する。従って、糞と飼育中の鶏とが分離さ
れ、前記したような衛生面での効果を損なうことはな
い。また、死鳥の回収及び出荷時の集鳥に関しては、糞
回収機構がない実施の形態でも、労力を著しく削減可能
であると共に、鶏と人間との接触を絶って病原菌の持ち
込みを防止可能である。
【0025】そして、糞回収機構を設けていない実施の
形態では、成長した鶏を出荷して空になった平飼飼育装
置をクレーン等で吊り上げ、床面に溜った鶏糞を除去す
ることができる。このとき、メッシュベルト21を支え
る支柱12を床面に起立させてあるので、容易に吊り上
げることができる。
【0026】以上本発明を図面の実施形態について説明
したが、本発明は上記した実施形態に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限
り適宜に実施できる。例えば、図示の実施形態において
は、鶏舎全体を一つの飼育床面として、死鳥の回収や糞
の回収を鶏舎の一隅において行っているが、鶏舎内に複
数の飼育床面を構成してもよいし、各飼育床面から個々
に死鳥及び糞を回収し、或は集中して回収するようにし
てもよい。
【0027】
【発明の効果】以上要するに請求項1に記載した発明
は、鶏舎における鶏の平飼飼育装置であって、鶏が排泄
する鶏糞は通過可能であるが鶏の飼育には支障のない開
口を多数形成した無端ベルトと、当該無端ベルトの駆動
源及び制御手段とを備える可動床を、鶏舎内に設け、鶏
の飼育中、上記可動床を超低速で運転するように制御し
て、生鳥を可動床上で自由に活動させると共に、飼育中
に発生した死鳥を可動床の端部から排出可能とし、鶏が
成長して出荷段階に達したら、可動床を高速で運転する
ように制御して、鶏を可動床の端部に集鳥可能にしたの
で、以下のような優れた作用効果を奏することができ
る。
【0028】 鶏が排泄する糞が、可動床を構成する
無端ベルトの開口を通して落下し、鶏体と糞とが完全に
分離されるので、アンモニアガス等の発生が殆どなくな
ると共に、食物としての鶏体が糞で汚染されることがな
く、病原菌から隔離されて病気の発生が減少する。従っ
て、薬品を使うことなく飼育が可能になるので、ブロイ
ラーを、安全で健康的な食物として提供できる。 鶏の飼育に掛かる労働力が大幅に減る。即ち、毎日
の労働で最も大きな死鳥の発見と取出し作業が不要にな
り、可動床の端部に排出された死鳥を処理するだけでよ
い。また、死鳥の取出作業に起因する飼育中の鶏と作業
員との密接な接触がなくなるので、病原菌の持ち込みを
防ぐことができる。 養鶏において最も重労働である集鳥作業が極めて容
易になる。即ち、本発明によれば鶏を可動床の一隅に集
めることができるので、集鶏のための労働力が著しく低
減される。従って、本発明は、鶏には生育に適した快適
な環境を、管理作業者には衛生的で作業の容易な環境
を、生産者には病気の発生をなくして薬代が掛からない
と共に、人件費を大幅に減らした経済的で生産効率のよ
い環境を、消費者には安全性が高く美味しい鶏肉を、夫
々提供することができる実用的価値の高いものである。
【0029】また、請求項2に記載した発明は、上記可
動床の進行方向側の縁部に沿って、上縁側を軸として傾
動自在な傾動扉を上方から臨ませると共に、鶏体移送ベ
ルトと駆動源及び制御手段とを備える鶏体移送手段を下
方から臨ませて、飼育期間中は死鳥を鶏体移送手段によ
って集積し、出荷時は生鳥を鶏体移送手段によって集積
するようにしたので、飼育中は死鳥を一箇所に集めるこ
とができ、出荷時には生鳥を一箇所に集めることがで
き、更に労働力の削減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鶏の平飼飼育装置を配設した鶏舎
の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る鶏の平飼飼育装置を配設した鶏舎
の内部を示す側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 鶏舎 2 可動床 3 回動扉 4 鶏体移送手段 5 糞回収床 6 糞移送ベルト 21 メッシュベルト 41 鶏体移送ベルト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−217661(JP,A) 特開 昭57−110128(JP,A) 特開 昭55−19016(JP,A) 特開 平6−319402(JP,A) 特開 昭58−129919(JP,A) 特開 昭54−135169(JP,A) 特開 平4−335842(JP,A) 実開 昭53−53177(JP,U) 特表 平2−503743(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 31/00 A01K 31/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鶏舎における鶏の平飼飼育装置であっ
    て、 鶏が排泄する鶏糞は通過可能であるが鶏の飼育には支障
    のない開口を多数形成した無端ベルトと、当該無端ベル
    トの駆動源及び制御手段とを備える可動床を、鶏舎内に
    設け、 鶏の飼育中、上記可動床を超低速で運転するように制御
    して、生鳥を可動床上で自由に活動させると共に、飼育
    中に発生した死鳥を可動床の端部から排出可能とし、 鶏が成長して出荷段階に達したら、可動床を高速で運転
    するように制御して、鶏を可動床の端部に集鳥可能にし
    たことを特徴とする鶏の平飼飼育装置。
  2. 【請求項2】 上記可動床の進行方向側の縁部に沿っ
    て、上縁側を軸として傾動自在な傾動扉を上方から臨ま
    せると共に、鶏体移送ベルトと駆動源及び制御手段とを
    備える鶏体移送手段を下方から臨ませて、 飼育期間中は死鳥を鶏体移送手段によって集積し、出荷
    時は生鳥を鶏体移送手段によって集積するようにした請
    求項1に記載の鶏の平飼飼育装置。
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