JP2819236B2 - 経皮吸収製剤 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、癌終末期の疼痛や術後
疼痛を緩和するために有用な(塩酸)ブプレノルフィン
を皮膚を通して体内に投与するための経皮吸収製剤に関
するものである。
疼痛を緩和するために有用な(塩酸)ブプレノルフィン
を皮膚を通して体内に投与するための経皮吸収製剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】世界保健機構(WHO)によると全世界
の推定年間癌患者延べ数は約3700万人で、癌終末期
には8〜9割の患者が、程度の差こそあれ痛みに苦しめ
られている。癌終末期にはさまざまな社会的苦悩、精神
的な苦悩も加わり、身体的苦悩をいっそう耐え難いもの
としているので、終末期の人生を人間的に過ごす意味
で、痛みを取り除くことは患者本人のみならず家族にと
っても非常に重要なことである。
の推定年間癌患者延べ数は約3700万人で、癌終末期
には8〜9割の患者が、程度の差こそあれ痛みに苦しめ
られている。癌終末期にはさまざまな社会的苦悩、精神
的な苦悩も加わり、身体的苦悩をいっそう耐え難いもの
としているので、終末期の人生を人間的に過ごす意味
で、痛みを取り除くことは患者本人のみならず家族にと
っても非常に重要なことである。
【0003】癌性疼痛を緩和するため最終的にはモルヒ
ネの投与が行われているが、モルヒネは麻薬であるた
め、その使用にためらいがある。このようなことから非
麻薬性で強力な鎮痛薬の開発が望まれていた。このよう
な経緯で開発されたのが塩酸ブプレノルフィン及び/又
はブプレノルフィン(以下、「(塩酸)ブプレノルフィ
ン」ともいう)である。(塩酸)ブプレノルフィンは非
麻薬性の鎮痛薬で、モルヒネの約30倍の鎮痛効果を有
し、癌性疼痛や術後疼痛の緩和を目的に注射剤、舌下
錠、坐剤の形で用いられている。
ネの投与が行われているが、モルヒネは麻薬であるた
め、その使用にためらいがある。このようなことから非
麻薬性で強力な鎮痛薬の開発が望まれていた。このよう
な経緯で開発されたのが塩酸ブプレノルフィン及び/又
はブプレノルフィン(以下、「(塩酸)ブプレノルフィ
ン」ともいう)である。(塩酸)ブプレノルフィンは非
麻薬性の鎮痛薬で、モルヒネの約30倍の鎮痛効果を有
し、癌性疼痛や術後疼痛の緩和を目的に注射剤、舌下
錠、坐剤の形で用いられている。
【0004】ブプレノルフィンはアヘン系鎮痛薬に関連
して生じる重要な問題、例えばこの物質の習慣性の形成
と経口投与の場合の低いバイオアベイラビリティー(B
A)とを解決していない。例えば、胃腸からのBAは約
10%にしか過ぎず、舌下投与の場合約50%にしか過
ぎない。従って、ブプレノルフィンを経口投与しても、
静脈内投与量に比較して約10倍以上の薬物量を必要と
する。この関係において、ブプレノルフィンは大きな問
題を含んでいる。それはこの物質の過剰投与のために生
じる呼吸低下が拮抗剤、例えばアヘン製剤によって生じ
る中毒の適当な解毒薬であるナノルフィンの投与によっ
て処置不能だからである。
して生じる重要な問題、例えばこの物質の習慣性の形成
と経口投与の場合の低いバイオアベイラビリティー(B
A)とを解決していない。例えば、胃腸からのBAは約
10%にしか過ぎず、舌下投与の場合約50%にしか過
ぎない。従って、ブプレノルフィンを経口投与しても、
静脈内投与量に比較して約10倍以上の薬物量を必要と
する。この関係において、ブプレノルフィンは大きな問
題を含んでいる。それはこの物質の過剰投与のために生
じる呼吸低下が拮抗剤、例えばアヘン製剤によって生じ
る中毒の適当な解毒薬であるナノルフィンの投与によっ
て処置不能だからである。
【0005】また、注射剤の場合は一般的に医師、看護
婦による投与が必要であり、在宅治療が難しく、また、
持続時間が短いので頻回の投与が必要となるなど、急な
痛みに対する時間的な対処に問題がある。さらに、坐剤
は持続性に問題がある。
婦による投与が必要であり、在宅治療が難しく、また、
持続時間が短いので頻回の投与が必要となるなど、急な
痛みに対する時間的な対処に問題がある。さらに、坐剤
は持続性に問題がある。
【0006】一方、最近、研究開発が活発に行われてい
る経皮投与は多くの利点を有する。その利点とは、
(1)経皮投与は24時間以上にわたる薬効の持続が期
待できるので注射剤、舌下錠、坐剤のような頻回の投与
を必要としない、(2)吸収の均一性が期待できるので
過剰投与を避けることができ、それによって副作用を減
少させることができる、(3)消化管での吸収性、滞留
性のばらつき、肝臓での初回通過効果を回避できる、
(4)経口投与できない患者にも投与できる、といった
点である。
る経皮投与は多くの利点を有する。その利点とは、
(1)経皮投与は24時間以上にわたる薬効の持続が期
待できるので注射剤、舌下錠、坐剤のような頻回の投与
を必要としない、(2)吸収の均一性が期待できるので
過剰投与を避けることができ、それによって副作用を減
少させることができる、(3)消化管での吸収性、滞留
性のばらつき、肝臓での初回通過効果を回避できる、
(4)経口投与できない患者にも投与できる、といった
点である。
【0007】しかしながら、一般的に薬物の経皮吸収性
は低く、実用的な貼付面積である100cm2 以下の貼付
面積で必要量を皮膚から吸収させることは困難である。
これは皮膚の角質層が薬物透過のバリヤーとなるためと
考えられる。(塩酸)ブプレノルフィンも例外ではな
く、皮膚からの吸収性が極めて低い。そこで、上述した
利点を有する(塩酸)ブプレノルフィンの経皮吸収製剤
を開発するため多くの検討がなされてきた(例えば特開
平2−191214号公報、特開平2−191215号
公報、特開平2−237915号公報、特開平3−16
3014号公報、特開平3−193732号公報、特開
平4−217926号公報、米国特許第5,069,9
09号)。しかし、これら多くの特許は溶液状態で皮膚
透過性を検討したり、また、粘着剤に何の工夫もなく吸
収促進剤を含有させるなど、製剤の成形が困難と思われ
るものも多く、実用性に乏しい。さらに、吸収促進剤に
ついても有機酸を配合するものもあり、皮膚刺激を引き
起こすおそれがあるなど安全性の面で疑問なものがあ
る。
は低く、実用的な貼付面積である100cm2 以下の貼付
面積で必要量を皮膚から吸収させることは困難である。
これは皮膚の角質層が薬物透過のバリヤーとなるためと
考えられる。(塩酸)ブプレノルフィンも例外ではな
く、皮膚からの吸収性が極めて低い。そこで、上述した
利点を有する(塩酸)ブプレノルフィンの経皮吸収製剤
を開発するため多くの検討がなされてきた(例えば特開
平2−191214号公報、特開平2−191215号
公報、特開平2−237915号公報、特開平3−16
3014号公報、特開平3−193732号公報、特開
平4−217926号公報、米国特許第5,069,9
09号)。しかし、これら多くの特許は溶液状態で皮膚
透過性を検討したり、また、粘着剤に何の工夫もなく吸
収促進剤を含有させるなど、製剤の成形が困難と思われ
るものも多く、実用性に乏しい。さらに、吸収促進剤に
ついても有機酸を配合するものもあり、皮膚刺激を引き
起こすおそれがあるなど安全性の面で疑問なものがあ
る。
【0008】また、(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚か
らの吸収性を改善するため吸収促進剤を配合すると、保
存中に膏体表面に吸収促進剤がしみだし、製剤の特性が
変化することがある。さらに、粘着剤に可塑剤や吸収促
進剤を配合すると凝集力が低下し、皮膚に貼付したとき
に糊残りが生じることがあるが、これを改善する目的で
無水ケイ酸(親水性無水ケイ酸、疎水性無水ケイ酸)を
配合し凝集力を高くすることも行われている(特開平3
−291218号公報、特開平4−299927号公
報、特開平4−312525号公報)。しかしながら、
無水ケイ酸を配合すると膏体溶液のチクソトロピー性が
大きくなり、塗工しにくくなるといった問題もある。
らの吸収性を改善するため吸収促進剤を配合すると、保
存中に膏体表面に吸収促進剤がしみだし、製剤の特性が
変化することがある。さらに、粘着剤に可塑剤や吸収促
進剤を配合すると凝集力が低下し、皮膚に貼付したとき
に糊残りが生じることがあるが、これを改善する目的で
無水ケイ酸(親水性無水ケイ酸、疎水性無水ケイ酸)を
配合し凝集力を高くすることも行われている(特開平3
−291218号公報、特開平4−299927号公
報、特開平4−312525号公報)。しかしながら、
無水ケイ酸を配合すると膏体溶液のチクソトロピー性が
大きくなり、塗工しにくくなるといった問題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な問題点を解決すべくなされたものであり、その目的は
(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性に優れた経皮吸
収製剤を提供することにある。また本発明の目的は、
(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性に優れると共に
保存安定性にも優れた経皮吸収製剤を提供することにあ
る。
な問題点を解決すべくなされたものであり、その目的は
(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性に優れた経皮吸
収製剤を提供することにある。また本発明の目的は、
(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性に優れると共に
保存安定性にも優れた経皮吸収製剤を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく、鋭意研究した結果、吸収促進剤として炭素
数6〜8の脂肪酸のモノグリセリドとミリスチン酸イソ
プロピルを併用することにより(塩酸)ブプレノルフィ
ンの皮膚透過性が相乗的に増加することを見出し、本発
明を完成するに到った。
解決すべく、鋭意研究した結果、吸収促進剤として炭素
数6〜8の脂肪酸のモノグリセリドとミリスチン酸イソ
プロピルを併用することにより(塩酸)ブプレノルフィ
ンの皮膚透過性が相乗的に増加することを見出し、本発
明を完成するに到った。
【0011】本発明は、粘着剤中に塩酸ブプレノルフィ
ン及び/又はブプレノルフィンと吸収促進剤とを含有す
る膏体層を支持体の片面に設けた経皮吸収製剤であっ
て、該吸収促進剤が炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセ
リドとミリスチン酸イソプロピルとの組合せよりなり、
膏体中に炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセリドを10
重量%以上、ミリスチン酸イソプロピルを5重量%以上
含有し、かつ吸収促進剤総量が膏体中25重量%以上、
50重量%以下である塩酸ブプレノルフィン及び/又は
ブプレノルフィンを投与するための経皮吸収製剤であ
る。
ン及び/又はブプレノルフィンと吸収促進剤とを含有す
る膏体層を支持体の片面に設けた経皮吸収製剤であっ
て、該吸収促進剤が炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセ
リドとミリスチン酸イソプロピルとの組合せよりなり、
膏体中に炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセリドを10
重量%以上、ミリスチン酸イソプロピルを5重量%以上
含有し、かつ吸収促進剤総量が膏体中25重量%以上、
50重量%以下である塩酸ブプレノルフィン及び/又は
ブプレノルフィンを投与するための経皮吸収製剤であ
る。
【0012】本発明において、(塩酸)ブプレノルフィ
ンの吸収促進剤として用いる炭素数6〜8の脂肪酸のモ
ノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルは単独で使用
しても所望する皮膚透過性を得ることはできないが、両
者を併用することにより相乗的に皮膚透過性が高められ
るという効果を奏するものである。
ンの吸収促進剤として用いる炭素数6〜8の脂肪酸のモ
ノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルは単独で使用
しても所望する皮膚透過性を得ることはできないが、両
者を併用することにより相乗的に皮膚透過性が高められ
るという効果を奏するものである。
【0013】この経皮吸収製剤は膏体中に吸収促進剤を
25重量%以上、50重量%以下と多量に含有するの
で、高温保存すると吸収促進剤が膏体表面にしみだす現
象が観察される。吸収促進剤が膏体表面にしみだすと製
剤からの薬物の溶出性が高くなるという特性変化があら
われ、問題となる。この点について鋭意検討した結果、
本発明者らは、膏体中に含水ケイ酸を配合することによ
り吸収促進剤のしみだしが防止でき、その結果、薬物の
溶出性の変化も抑制できることを見出した。含水ケイ酸
と無水ケイ酸の構造式的な相違は結晶水を持つか否かだ
けであるが、本製剤に配合したときの特性は大きく異な
る。無水ケイ酸を配合すると製剤からの薬物の溶出性が
経時的に低下するという不都合な現象が起こるが、含水
ケイ酸では経時的な変化がないのである。また、無水ケ
イ酸を配合すると、そのチクソトロピー性により塗工し
ずらいのに対し、含水ケイ酸を用いると塗工が容易で、
膏体層を形成しやすいという相違点もある。
25重量%以上、50重量%以下と多量に含有するの
で、高温保存すると吸収促進剤が膏体表面にしみだす現
象が観察される。吸収促進剤が膏体表面にしみだすと製
剤からの薬物の溶出性が高くなるという特性変化があら
われ、問題となる。この点について鋭意検討した結果、
本発明者らは、膏体中に含水ケイ酸を配合することによ
り吸収促進剤のしみだしが防止でき、その結果、薬物の
溶出性の変化も抑制できることを見出した。含水ケイ酸
と無水ケイ酸の構造式的な相違は結晶水を持つか否かだ
けであるが、本製剤に配合したときの特性は大きく異な
る。無水ケイ酸を配合すると製剤からの薬物の溶出性が
経時的に低下するという不都合な現象が起こるが、含水
ケイ酸では経時的な変化がないのである。また、無水ケ
イ酸を配合すると、そのチクソトロピー性により塗工し
ずらいのに対し、含水ケイ酸を用いると塗工が容易で、
膏体層を形成しやすいという相違点もある。
【0014】以下、本発明の経皮吸収製剤について詳細
に説明する。本発明に使用する支持体は、膏体層に含ま
れる(塩酸)ブプレノルフィン及び吸収促進剤を透過さ
せない、適当な材料から作られる。支持体は膏体層の保
護と同時に支持機能の役割を果たす。支持体を作る適当
な材料はポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン、金属箔などを挙げることができる。これらの材料
は、単層フィルム又は複数の層を積層した多層フィルム
として使用することができる。またこれらの材料より作
られた織布又は不織布をこれらの材料より作られたフィ
ルムと積層して、多層フィルムとして使用することがで
きる。薬物や吸収促進剤を透過する材料でも前記の不透
過性の材料より作られたフィルムと積層して、多層フィ
ルムとして使用することができる。支持体は前記の役割
を果たすならば厚さに特に制限はないが、取扱い性の点
から適当な厚さは2〜100ミクロンである。
に説明する。本発明に使用する支持体は、膏体層に含ま
れる(塩酸)ブプレノルフィン及び吸収促進剤を透過さ
せない、適当な材料から作られる。支持体は膏体層の保
護と同時に支持機能の役割を果たす。支持体を作る適当
な材料はポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン、金属箔などを挙げることができる。これらの材料
は、単層フィルム又は複数の層を積層した多層フィルム
として使用することができる。またこれらの材料より作
られた織布又は不織布をこれらの材料より作られたフィ
ルムと積層して、多層フィルムとして使用することがで
きる。薬物や吸収促進剤を透過する材料でも前記の不透
過性の材料より作られたフィルムと積層して、多層フィ
ルムとして使用することができる。支持体は前記の役割
を果たすならば厚さに特に制限はないが、取扱い性の点
から適当な厚さは2〜100ミクロンである。
【0015】本発明で用いられる炭素数6〜8の脂肪酸
のモノグリセリドのうち、好適なものとしては、カプロ
ン酸モノグリセリド、カプリル酸モノグリセリドなどが
挙げられ、例えば、市販の「サンソフト700P−2」
(商品名;太陽化学株式会社製品)をそのまま使用する
ことができる。脂肪酸のジグリセリド又はトリグリセリ
ドは(塩酸)ブプレノルフィンの吸収を妨げるので使用
に適さない。また、ミリスチン酸イソプロピルは単独使
用ではほとんど(塩酸)ブプレノルフィンの経皮吸収を
増加させないが、炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセリ
ドと併用したときに、炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリ
セリドの吸収促進作用を相乗的に増強させるものであ
る。ミリスチン酸イソプロピルは市販の「IPM−10
0」(商品名;日光ケミカルズ株式会社製品)をそのま
ま使用することができる。
のモノグリセリドのうち、好適なものとしては、カプロ
ン酸モノグリセリド、カプリル酸モノグリセリドなどが
挙げられ、例えば、市販の「サンソフト700P−2」
(商品名;太陽化学株式会社製品)をそのまま使用する
ことができる。脂肪酸のジグリセリド又はトリグリセリ
ドは(塩酸)ブプレノルフィンの吸収を妨げるので使用
に適さない。また、ミリスチン酸イソプロピルは単独使
用ではほとんど(塩酸)ブプレノルフィンの経皮吸収を
増加させないが、炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセリ
ドと併用したときに、炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリ
セリドの吸収促進作用を相乗的に増強させるものであ
る。ミリスチン酸イソプロピルは市販の「IPM−10
0」(商品名;日光ケミカルズ株式会社製品)をそのま
ま使用することができる。
【0016】本発明では吸収促進剤として炭素数6〜8
の脂肪酸のモノグリセリドとミリスチン酸イソプロピル
を併用する。吸収促進剤は、膏体中に炭素数6〜8の脂
肪酸のモノグリセリドを10重量%以上、ミリスチン酸
イソプロピルを5重量%以上の割合で使用し、かつ吸収
促進剤総量が膏体中25重量%以上、50重量%以下の
範囲で使用する。
の脂肪酸のモノグリセリドとミリスチン酸イソプロピル
を併用する。吸収促進剤は、膏体中に炭素数6〜8の脂
肪酸のモノグリセリドを10重量%以上、ミリスチン酸
イソプロピルを5重量%以上の割合で使用し、かつ吸収
促進剤総量が膏体中25重量%以上、50重量%以下の
範囲で使用する。
【0017】炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセリドを
1重量%以上配合すると、ミリスチン酸イソプロピルを
併用することにより吸収促進作用は相乗的に増強される
が、炭素数6〜8の脂肪酸モノグリセリドの割合が10
重量%未満ではミリスチン酸イソプロピルと併用しても
実用的な貼付面積である100cm2 以下で所望する鎮痛
効果を達成できるような吸収促進作用を得ることができ
ない。ミリスチン酸イソプロピルの割合が5重量%未満
では、炭素数6〜8の脂肪酸モノグリセリドと併用して
も実用的な貼付面積である100cm2 以下で所望の鎮痛
効果を達成できるような吸収促進作用を得ることができ
ない。また吸収促進剤総量が25重量%未満の場合は、
実用的な貼付面積である100cm2 以下で所望量の(塩
酸)ブプレノルフィンの経皮吸収が達成されない。一
方、吸収促進剤総量が50重量%をこえると架橋剤を配
合して架橋したとしても、膏体が柔らかく、糸引き現象
(凝集破壊現象)を起こし、形を保つことが難しく、貼
付した製剤を剥がす際に皮膚上に残留物が残ることがあ
る。吸収促進剤の好適な量としては、脂肪酸モノグリセ
リドは15重量%以上、ミリスチン酸イソプロピルは1
0重量%以上である。
1重量%以上配合すると、ミリスチン酸イソプロピルを
併用することにより吸収促進作用は相乗的に増強される
が、炭素数6〜8の脂肪酸モノグリセリドの割合が10
重量%未満ではミリスチン酸イソプロピルと併用しても
実用的な貼付面積である100cm2 以下で所望する鎮痛
効果を達成できるような吸収促進作用を得ることができ
ない。ミリスチン酸イソプロピルの割合が5重量%未満
では、炭素数6〜8の脂肪酸モノグリセリドと併用して
も実用的な貼付面積である100cm2 以下で所望の鎮痛
効果を達成できるような吸収促進作用を得ることができ
ない。また吸収促進剤総量が25重量%未満の場合は、
実用的な貼付面積である100cm2 以下で所望量の(塩
酸)ブプレノルフィンの経皮吸収が達成されない。一
方、吸収促進剤総量が50重量%をこえると架橋剤を配
合して架橋したとしても、膏体が柔らかく、糸引き現象
(凝集破壊現象)を起こし、形を保つことが難しく、貼
付した製剤を剥がす際に皮膚上に残留物が残ることがあ
る。吸収促進剤の好適な量としては、脂肪酸モノグリセ
リドは15重量%以上、ミリスチン酸イソプロピルは1
0重量%以上である。
【0018】本発明は、薬物として塩酸ブプレノルフィ
ン及び/又はブプレノルフィンを使用する。薬物は膏体
中2.5〜20重量%、好ましくは5〜10重量%の割
合で使用する。薬物濃度が高まるほど薬物の皮膚透過性
は高くなるが、10重量%をこえると製剤中の薬物含有
量に対する皮膚透過量の割合が低下し、特に20重量%
をこえると、その傾向が著しく、薬物の有効利用の観点
から好ましいものではない。また、2.5重量%未満で
は十分な薬効を発現させる血中濃度を得るのに製剤の貼
付面積が大きくなりすぎる。好ましい製剤面積は100
cm2 以下であるが、小さすぎても貼付しづらく、好まし
くは5cm2 以上である。
ン及び/又はブプレノルフィンを使用する。薬物は膏体
中2.5〜20重量%、好ましくは5〜10重量%の割
合で使用する。薬物濃度が高まるほど薬物の皮膚透過性
は高くなるが、10重量%をこえると製剤中の薬物含有
量に対する皮膚透過量の割合が低下し、特に20重量%
をこえると、その傾向が著しく、薬物の有効利用の観点
から好ましいものではない。また、2.5重量%未満で
は十分な薬効を発現させる血中濃度を得るのに製剤の貼
付面積が大きくなりすぎる。好ましい製剤面積は100
cm2 以下であるが、小さすぎても貼付しづらく、好まし
くは5cm2 以上である。
【0019】本発明の経皮吸収製剤には、保存中に吸収
促進剤が膏体表面にしみだすのを防止するため、膏体中
に含水ケイ酸を配合することができる。本発明で使用す
る含水ケイ酸は、一般式SiO2 ・nH2 Oで表され、
含水無晶型酸化ケイ素、あるいは含水二酸化ケイ素と称
されるもので、例えば、市販の「カープレックス」(商
品名;塩野義製薬株式会社製品)をそのまま使用するこ
とができる。含水ケイ酸を配合する場合は、膏体中に
2.5重量%以上、20重量%以下、好ましくは5重量
%以上、15重量%以下の範囲で使用する。含水ケイ酸
の使用量が2.5重量%未満であると吸収促進剤のしみ
だしを抑制する効果が小さく、20重量%を越えてもし
みだし抑制効果は変わらず、接着性が低下する。また、
含水ケイ酸には糸引き現象(凝集破壊現象)の程度を小
さくする効果もある。なお、含水ケイ酸を添加した製剤
と無添加の製剤の薬物の皮膚透過速度を比べると、両者
に差はなく、含水ケイ酸に経皮吸収促進効果は認められ
ない。
促進剤が膏体表面にしみだすのを防止するため、膏体中
に含水ケイ酸を配合することができる。本発明で使用す
る含水ケイ酸は、一般式SiO2 ・nH2 Oで表され、
含水無晶型酸化ケイ素、あるいは含水二酸化ケイ素と称
されるもので、例えば、市販の「カープレックス」(商
品名;塩野義製薬株式会社製品)をそのまま使用するこ
とができる。含水ケイ酸を配合する場合は、膏体中に
2.5重量%以上、20重量%以下、好ましくは5重量
%以上、15重量%以下の範囲で使用する。含水ケイ酸
の使用量が2.5重量%未満であると吸収促進剤のしみ
だしを抑制する効果が小さく、20重量%を越えてもし
みだし抑制効果は変わらず、接着性が低下する。また、
含水ケイ酸には糸引き現象(凝集破壊現象)の程度を小
さくする効果もある。なお、含水ケイ酸を添加した製剤
と無添加の製剤の薬物の皮膚透過速度を比べると、両者
に差はなく、含水ケイ酸に経皮吸収促進効果は認められ
ない。
【0020】本発明で使用する粘着剤としては、常温で
感圧接着性を示すアクリル系の粘着剤で、アクリル酸と
アクリル酸と共重合可能なアクリル系モノマーとの共重
合物が好ましい。特に、アクリル酸とアクリル酸アルキ
ルエステルとの共重合物が好適である。本発明で使用す
る粘着剤は架橋処理のしやすさ、適度の粘着力、粘着剤
の内部凝集力の観点から、アクリル酸とアルキル基の炭
素数が4以上、15以下のアクリル酸アルキルエステル
との共重合物が好ましい。この粘着剤は、必要ならば架
橋処理が容易という利点もある。
感圧接着性を示すアクリル系の粘着剤で、アクリル酸と
アクリル酸と共重合可能なアクリル系モノマーとの共重
合物が好ましい。特に、アクリル酸とアクリル酸アルキ
ルエステルとの共重合物が好適である。本発明で使用す
る粘着剤は架橋処理のしやすさ、適度の粘着力、粘着剤
の内部凝集力の観点から、アクリル酸とアルキル基の炭
素数が4以上、15以下のアクリル酸アルキルエステル
との共重合物が好ましい。この粘着剤は、必要ならば架
橋処理が容易という利点もある。
【0021】アクリル酸アルキルエステルとしては、具
体的にはアルキル基がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデ
シル、トリデシルなどの直鎖状アルキル基や2−エチル
ヘキシルなどの分岐状アルキル基が挙げられ、これらは
一種又は二種以上用いることができる。
体的にはアルキル基がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデ
シル、トリデシルなどの直鎖状アルキル基や2−エチル
ヘキシルなどの分岐状アルキル基が挙げられ、これらは
一種又は二種以上用いることができる。
【0022】本発明の経皮吸収製剤の膏体には、糸引き
現象(凝集破壊現象)を防ぐため架橋処理を施し粘着剤
を架橋することができる。糸引き現象があると、剥離紙
から製剤をはがす時に剥離紙上に膏体が一部残ったり、
皮膚に製剤を貼付し、はがす時に皮膚上に残留物が残る
ことがあり、実用上好ましくない。このような糸引き現
象を防ぐために、架橋処理を行い凝集力を高めることが
好ましい。架橋処理には、ポリイソシアナート化合物、
有機過酸化物、有機金属塩、金属アルコラート、金属キ
レート化合物などの架橋剤を用いた化学的架橋が用いら
れる。本発明においては、これらの架橋剤のうち反応性
や取り扱い性の点から、三官能性イソシアナート、チタ
ン又はアルミニウムからなる金属アルコラートあるいは
金属キレート化合物が好適である。その例として、ヘキ
サメチレンジイソシアナートのトリメチロールプロパン
付加物(商品名;コロネートHL,日本ポリウレタン工
業株式会社製品)、キシリレンジイソシアナートのトリ
メチロールプロパン付加物(商品名;コロネートL,日
本ポリウレタン工業株式会社製品)、テトラオクチレン
グリコールチタン(商品名;タイザーOG,デュポン製
品)、アルミニウムジイソプロポキシドモノエチルアセ
テート(商品名;ALCH,川研ファインケミカル株式
会社製品)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテ
ート)(商品名;ALCH−TR,川研ファインケミカ
ル株式会社製品)などを挙げることができる。架橋剤の
配合量は粘着剤100重量部に対して0.01〜2重量
部程度である。前述のように含水ケイ酸には糸引き現象
の程度を小さくする効果があるため、含水ケイ酸を添加
した製剤の場合、架橋処理は必要に応じて行えばよい。
現象(凝集破壊現象)を防ぐため架橋処理を施し粘着剤
を架橋することができる。糸引き現象があると、剥離紙
から製剤をはがす時に剥離紙上に膏体が一部残ったり、
皮膚に製剤を貼付し、はがす時に皮膚上に残留物が残る
ことがあり、実用上好ましくない。このような糸引き現
象を防ぐために、架橋処理を行い凝集力を高めることが
好ましい。架橋処理には、ポリイソシアナート化合物、
有機過酸化物、有機金属塩、金属アルコラート、金属キ
レート化合物などの架橋剤を用いた化学的架橋が用いら
れる。本発明においては、これらの架橋剤のうち反応性
や取り扱い性の点から、三官能性イソシアナート、チタ
ン又はアルミニウムからなる金属アルコラートあるいは
金属キレート化合物が好適である。その例として、ヘキ
サメチレンジイソシアナートのトリメチロールプロパン
付加物(商品名;コロネートHL,日本ポリウレタン工
業株式会社製品)、キシリレンジイソシアナートのトリ
メチロールプロパン付加物(商品名;コロネートL,日
本ポリウレタン工業株式会社製品)、テトラオクチレン
グリコールチタン(商品名;タイザーOG,デュポン製
品)、アルミニウムジイソプロポキシドモノエチルアセ
テート(商品名;ALCH,川研ファインケミカル株式
会社製品)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテ
ート)(商品名;ALCH−TR,川研ファインケミカ
ル株式会社製品)などを挙げることができる。架橋剤の
配合量は粘着剤100重量部に対して0.01〜2重量
部程度である。前述のように含水ケイ酸には糸引き現象
の程度を小さくする効果があるため、含水ケイ酸を添加
した製剤の場合、架橋処理は必要に応じて行えばよい。
【0023】本発明の経皮吸収製剤には、通常、(塩
酸)ブプレノルフィン及び吸収促進剤が使用前に放出さ
れるのを防ぎ、膏体層の貼付面を保護する目的で剥離ラ
イナーを設ける。剥離ライナーは、膏体層に含まれる
(塩酸)ブプレノルフィン及び吸収促進剤を透過させな
い、適当な材料から作られ、その少なくとも一面がシリ
コンで離型処理されているものである。好適な材質とし
てはポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなど
が挙げられる。
酸)ブプレノルフィン及び吸収促進剤が使用前に放出さ
れるのを防ぎ、膏体層の貼付面を保護する目的で剥離ラ
イナーを設ける。剥離ライナーは、膏体層に含まれる
(塩酸)ブプレノルフィン及び吸収促進剤を透過させな
い、適当な材料から作られ、その少なくとも一面がシリ
コンで離型処理されているものである。好適な材質とし
てはポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなど
が挙げられる。
【0024】膏体層の厚さは特に制限はないが、10〜
200ミクロンが好ましく、特に20〜100ミクロン
が望ましい。膏体層の厚さが薄いと鎮痛効果発現に必要
な製剤の貼付面積が大きくなり、厚いと薬物の利用率
(経皮吸収された薬物量の製剤中に含まれる薬物量に対
する割合)が低下し、非効率的である。
200ミクロンが好ましく、特に20〜100ミクロン
が望ましい。膏体層の厚さが薄いと鎮痛効果発現に必要
な製剤の貼付面積が大きくなり、厚いと薬物の利用率
(経皮吸収された薬物量の製剤中に含まれる薬物量に対
する割合)が低下し、非効率的である。
【0025】本発明の経皮吸収製剤は、例えば次のよう
にして製造することができる。不活性ガス雰囲気下、粘
着剤を形成するためのモノマーと重合開始剤を適当な有
機溶媒(例えば酢酸エチルなど)中で反応させ粘着剤溶
液を得る。塩酸ブプレノルフィン及び/又はブプレノル
フィン、及び吸収促進剤を適当な有機溶媒中に溶解(又
は分散)させ、ここに前記粘着剤溶液と架橋剤(必要に
応じて)を添加し、膏体層を形成するための粘着剤溶液
を得る。含水ケイ酸を配合する場合は、この粘着剤溶液
に含水ケイ酸を添加することができる。
にして製造することができる。不活性ガス雰囲気下、粘
着剤を形成するためのモノマーと重合開始剤を適当な有
機溶媒(例えば酢酸エチルなど)中で反応させ粘着剤溶
液を得る。塩酸ブプレノルフィン及び/又はブプレノル
フィン、及び吸収促進剤を適当な有機溶媒中に溶解(又
は分散)させ、ここに前記粘着剤溶液と架橋剤(必要に
応じて)を添加し、膏体層を形成するための粘着剤溶液
を得る。含水ケイ酸を配合する場合は、この粘着剤溶液
に含水ケイ酸を添加することができる。
【0026】表面を離型処理した剥離ライナー上に、前
記粘着剤溶液を所望の厚みの膏体層が形成されるように
被覆し、溶媒を除去した後、支持体を貼り合わせるか、
あるいは、支持体上に上記粘着剤溶液を所望の厚みの膏
体層が形成されるように被覆し、溶媒を除去した後、表
面を離型処理した剥離ライナーを貼り合わせることによ
り経皮吸収製剤を得る。粘着剤溶液の被覆法としては、
従来一般に使用されている方法が採用できる。例えば流
延法、ロールコーター法、リバースコーター法、ドクタ
ーブレード法、バーコーター法などが採用できる。
記粘着剤溶液を所望の厚みの膏体層が形成されるように
被覆し、溶媒を除去した後、支持体を貼り合わせるか、
あるいは、支持体上に上記粘着剤溶液を所望の厚みの膏
体層が形成されるように被覆し、溶媒を除去した後、表
面を離型処理した剥離ライナーを貼り合わせることによ
り経皮吸収製剤を得る。粘着剤溶液の被覆法としては、
従来一般に使用されている方法が採用できる。例えば流
延法、ロールコーター法、リバースコーター法、ドクタ
ーブレード法、バーコーター法などが採用できる。
【0027】本発明の経皮吸収製剤には、必要に応じて
適当な段階で架橋処理を行う。例えば、化学的架橋の場
合、前記のようにして成形した製剤を約40℃〜約70
℃にて24〜96時間程度、加熱処理することにより架
橋が施される。あるいは、膏体層の成形前に予め粘着剤
組成物に架橋処理を施しておき、これをミキサー等の適
当な手段で攪拌、分散した後、前記と同様な操作により
膏体層を成形し、経皮吸収製剤を得ることもできる。
適当な段階で架橋処理を行う。例えば、化学的架橋の場
合、前記のようにして成形した製剤を約40℃〜約70
℃にて24〜96時間程度、加熱処理することにより架
橋が施される。あるいは、膏体層の成形前に予め粘着剤
組成物に架橋処理を施しておき、これをミキサー等の適
当な手段で攪拌、分散した後、前記と同様な操作により
膏体層を成形し、経皮吸収製剤を得ることもできる。
【0028】本発明の経皮吸収製剤は、支持体の片面に
設けられた膏体層を皮膚に貼り付け、皮膚から薬物を吸
収させて所望の効果を発現させるものである。貼付時、
膏体層の皮膚への接着力が弱い場合には、他の手段を用
いて製剤を皮膚に固定してもよい。固定手段に特に制限
はないが、粘着シートなどで製剤を皮膚に固定するのが
簡便である。
設けられた膏体層を皮膚に貼り付け、皮膚から薬物を吸
収させて所望の効果を発現させるものである。貼付時、
膏体層の皮膚への接着力が弱い場合には、他の手段を用
いて製剤を皮膚に固定してもよい。固定手段に特に制限
はないが、粘着シートなどで製剤を皮膚に固定するのが
簡便である。
【0029】
【実施例】以下に、本発明を実施例により更に具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるも
のではない。なお、以下において、部及び%は重量部及
び重量%を意味する。
説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるも
のではない。なお、以下において、部及び%は重量部及
び重量%を意味する。
【0030】実施例1 不活性ガス雰囲気下でフラスコ内にアクリル酸5部とア
クリル酸2−エチルヘキシル95部を仕込み、重合開始
剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.3部を添加
し、酢酸エチル中で温度60℃に維持しつつ重合してア
クリル系感圧接着剤溶液(固形分40%)を得た。塩酸
ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド10
部、ミリスチン酸イソプロピル15部、酢酸エチル19
6部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィンを分
散させる。これに上記の粘着剤溶液174.5部(固形
分として69.8部)とヘキサメチレンジイソシアナー
トのトリメチロールプロパン付加物0.2部を添加し、
よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶液を厚さ
75ミクロンのポリエステル製剥離ライナー上に乾燥後
の厚みが60ミクロンとなるように塗布し、90℃で4
分間乾燥後、厚さ12ミクロンのポリエチレンテレフタ
レート製支持体を貼りあわせて本発明の経皮吸収製剤を
得た。
クリル酸2−エチルヘキシル95部を仕込み、重合開始
剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.3部を添加
し、酢酸エチル中で温度60℃に維持しつつ重合してア
クリル系感圧接着剤溶液(固形分40%)を得た。塩酸
ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド10
部、ミリスチン酸イソプロピル15部、酢酸エチル19
6部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィンを分
散させる。これに上記の粘着剤溶液174.5部(固形
分として69.8部)とヘキサメチレンジイソシアナー
トのトリメチロールプロパン付加物0.2部を添加し、
よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶液を厚さ
75ミクロンのポリエステル製剥離ライナー上に乾燥後
の厚みが60ミクロンとなるように塗布し、90℃で4
分間乾燥後、厚さ12ミクロンのポリエチレンテレフタ
レート製支持体を貼りあわせて本発明の経皮吸収製剤を
得た。
【0031】比較例1 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例1
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はミリ
スチン酸イソプロピルを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 10部 粘着剤 84.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例1
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はミリ
スチン酸イソプロピルを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 10部 粘着剤 84.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
【0032】比較例2 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例1
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は経皮
吸収促進剤総量が15部である。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 10部 ミリスチン酸イソプロピル 5部 粘着剤 79.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例1
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は経皮
吸収促進剤総量が15部である。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 10部 ミリスチン酸イソプロピル 5部 粘着剤 79.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
【0033】実施例2 塩酸ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド
20部、ミリスチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル
203部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液16
2.0部(固形分として64.8部)とヘキサメチレン
ジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物0.
2部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例1と同様な操作を行い、厚さ60ミクロンの本発
明の経皮吸収製剤を得た。
20部、ミリスチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル
203部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液16
2.0部(固形分として64.8部)とヘキサメチレン
ジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物0.
2部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例1と同様な操作を行い、厚さ60ミクロンの本発
明の経皮吸収製剤を得た。
【0034】実施例3 塩酸ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド
20部、ミリスチン酸イソプロピル20部、酢酸エチル
181部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液13
7.0部(固形分として54.8部)とヘキサメチレン
ジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物0.
2部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例1と同様な操作を行い、厚さ60ミクロンの本発
明の経皮吸収製剤を得た。
20部、ミリスチン酸イソプロピル20部、酢酸エチル
181部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液13
7.0部(固形分として54.8部)とヘキサメチレン
ジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物0.
2部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例1と同様な操作を行い、厚さ60ミクロンの本発
明の経皮吸収製剤を得た。
【0035】実施例4 塩酸ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド
30部、ミリスチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル
181部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液13
7.0部(固形分として54.8部)とヘキサメチレン
ジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物0.
2部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例1と同様な操作を行い、厚さ60ミクロンの本発
明の経皮吸収製剤を得た。
30部、ミリスチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル
181部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液13
7.0部(固形分として54.8部)とヘキサメチレン
ジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物0.
2部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例1と同様な操作を行い、厚さ60ミクロンの本発
明の経皮吸収製剤を得た。
【0036】実施例5 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏体溶
液はヘキサメチレンジイソシアナートのトリメチロール
プロパン付加物を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 粘着剤 55部
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏体溶
液はヘキサメチレンジイソシアナートのトリメチロール
プロパン付加物を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 粘着剤 55部
【0037】比較例3 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリドを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 粘着剤 84.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリドを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 粘着剤 84.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
【0038】比較例4 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はミリ
スチン酸イソプロピルを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 粘着剤 64.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はミリ
スチン酸イソプロピルを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 粘着剤 64.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
【0039】比較例5 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルを配
合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 粘着剤 94.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルを配
合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 粘着剤 94.8部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.2部 トリメチロールプロパン付加物
【0040】比較例6 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリド、ミリスチン酸イソプロピル及び
ヘキサメチレンジイソシアナートのトリメチロールプロ
パン付加物を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 粘着剤 95部
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例4
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリド、ミリスチン酸イソプロピル及び
ヘキサメチレンジイソシアナートのトリメチロールプロ
パン付加物を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 粘着剤 95部
【0041】実施例6 塩酸ブプレノルフィン10部にカプリル酸モノグリセリ
ド35部、ミリスチン酸イソプロピル15部、酢酸エチ
ル173部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィ
ンを分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液9
9.25部(固形分として39.7部)とヘキサメチレ
ンジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物
0.3部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以
下、実施例1と同様な操作を行い、厚さ40ミクロンの
本発明の経皮吸収製剤を得た。
ド35部、ミリスチン酸イソプロピル15部、酢酸エチ
ル173部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィ
ンを分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液9
9.25部(固形分として39.7部)とヘキサメチレ
ンジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物
0.3部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以
下、実施例1と同様な操作を行い、厚さ40ミクロンの
本発明の経皮吸収製剤を得た。
【0042】比較例7 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例6
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルを配
合していない。 塩酸ブプレノルフィン 10部 粘着剤 89.7部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例6
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルを配
合していない。 塩酸ブプレノルフィン 10部 粘着剤 89.7部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物
【0043】実施例7 塩酸ブプレノルフィン10部にカプリル酸モノグリセリ
ド45部、ミリスチン酸イソプロピル5部、酢酸エチル
173部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液99.
25部(固形分として39.7部)とキシリレンジイソ
シアナートのトリメチロールプロパン付加物0.3部を
添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶
液を厚さ75ミクロンのポリエステル製剥離ライナー上
に乾燥後の厚みが20ミクロンとなるように塗布し、9
0℃で4分間乾燥後、厚さ12ミクロンのポリプロピレ
ン製支持体を貼りあわせて本発明の経皮吸収製剤を得
た。
ド45部、ミリスチン酸イソプロピル5部、酢酸エチル
173部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例1で得た粘着剤溶液99.
25部(固形分として39.7部)とキシリレンジイソ
シアナートのトリメチロールプロパン付加物0.3部を
添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶
液を厚さ75ミクロンのポリエステル製剥離ライナー上
に乾燥後の厚みが20ミクロンとなるように塗布し、9
0℃で4分間乾燥後、厚さ12ミクロンのポリプロピレ
ン製支持体を貼りあわせて本発明の経皮吸収製剤を得
た。
【0044】比較例8 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例7
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリドを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 10部 ミリスチン酸イソプロピル 5部 粘着剤 84.7部 キシリレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例7
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はカプ
リル酸モノグリセリドを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 10部 ミリスチン酸イソプロピル 5部 粘着剤 84.7部 キシリレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物
【0045】比較例9 実施例1で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が以
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例7
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はミリ
スチン酸イソプロピルを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 10部 カプリル酸モノグリセリド 45部 粘着剤 44.7部 キシリレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物
下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例7
と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液はミリ
スチン酸イソプロピルを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 10部 カプリル酸モノグリセリド 45部 粘着剤 44.7部 キシリレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物
【0046】実施例8 実施例4において、カプリル酸モノグリセリドにかえて
カプロン酸モノグリセリドを使用した以外は全て同様の
操作を行い経皮吸収製剤を得た。
カプロン酸モノグリセリドを使用した以外は全て同様の
操作を行い経皮吸収製剤を得た。
【0047】実施例9 実施例6において、塩酸ブプレノルフィンにかえてブプ
レノルフィンを使用した以外は全て同様の操作を行い経
皮吸収製剤を得た。
レノルフィンを使用した以外は全て同様の操作を行い経
皮吸収製剤を得た。
【0048】実施例10 不活性ガス雰囲気下でフラスコ内にアクリル酸5部とア
クリル酸2−エチルヘキシル75部、アクリル酸ブチル
20部を仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル0.3部を添加し、酢酸エチル中で温度60℃
に維持しつつ重合してアクリル系感圧接着剤溶液(固形
分35%)を得た。ブプレノルフィン10部にカプロン
酸モノグリセリド30部、ミリスチン酸イソプロピル1
0部、酢酸エチル210部を加え、よく攪拌して、ブプ
レノルフィンを溶解させる。これに粘着剤溶液141.
86部(固形分として49.65部)とアルミニウムジ
イソプロポキシドモノエチルアセテート0.35部を添
加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶液
を厚さ75ミクロンのポリエステル製剥離ライナー上に
乾燥後の厚みが30ミクロンとなるように塗布し、90
℃で4分間乾燥後、ポリエステル不織布(12g/
m2 )に2ミクロンのポリエステルフィルムをラミネー
トした支持体を貼りあわせて本発明の経皮吸収製剤を得
た。
クリル酸2−エチルヘキシル75部、アクリル酸ブチル
20部を仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル0.3部を添加し、酢酸エチル中で温度60℃
に維持しつつ重合してアクリル系感圧接着剤溶液(固形
分35%)を得た。ブプレノルフィン10部にカプロン
酸モノグリセリド30部、ミリスチン酸イソプロピル1
0部、酢酸エチル210部を加え、よく攪拌して、ブプ
レノルフィンを溶解させる。これに粘着剤溶液141.
86部(固形分として49.65部)とアルミニウムジ
イソプロポキシドモノエチルアセテート0.35部を添
加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶液
を厚さ75ミクロンのポリエステル製剥離ライナー上に
乾燥後の厚みが30ミクロンとなるように塗布し、90
℃で4分間乾燥後、ポリエステル不織布(12g/
m2 )に2ミクロンのポリエステルフィルムをラミネー
トした支持体を貼りあわせて本発明の経皮吸収製剤を得
た。
【0049】実施例11 実施例10で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
10と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏
体溶液はアルミニウムジイソプロポキシドモノエチルア
セテートを配合していない。ブプレノルフィン
10部 カプロン酸モノグリセリド 30部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 粘着剤 50部
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
10と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏
体溶液はアルミニウムジイソプロポキシドモノエチルア
セテートを配合していない。ブプレノルフィン
10部 カプロン酸モノグリセリド 30部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 粘着剤 50部
【0050】比較例10 実施例10で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
10と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプロン酸モノグリセリドを配合していない。 ブプレノルフィン 10部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 粘着剤 79.65部 アルミニウムジイソプロポキシド 0.35部 モノエチルアセテート
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
10と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプロン酸モノグリセリドを配合していない。 ブプレノルフィン 10部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 粘着剤 79.65部 アルミニウムジイソプロポキシド 0.35部 モノエチルアセテート
【0051】比較例11 実施例10で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
10と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
ミリスチン酸イソプロピルを配合していない。 ブプレノルフィン 10部 カプロン酸モノグリセリド 30部 粘着剤 59.65部 アルミニウムジイソプロポキシド 0.35部 モノエチルアセテート
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
10と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
ミリスチン酸イソプロピルを配合していない。 ブプレノルフィン 10部 カプロン酸モノグリセリド 30部 粘着剤 59.65部 アルミニウムジイソプロポキシド 0.35部 モノエチルアセテート
【0052】比較例12 実施例10で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
10と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプロン酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピル
を配合していない。 ブプレノルフィン 10部 粘着剤 89.65部 アルミニウムジイソプロポキシド 0.35部 モノエチルアセテート
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
10と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプロン酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピル
を配合していない。 ブプレノルフィン 10部 粘着剤 89.65部 アルミニウムジイソプロポキシド 0.35部 モノエチルアセテート
【0053】実施例12 ブプレノルフィン20部にカプリル酸モノグリセリド3
0部、ミリスチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル2
10部を加え、よく攪拌して、ブプレノルフィンを溶解
させる。これに実施例9で得た粘着剤溶液113.7部
(固形分として39.8部)とキシリレンジイソシアナ
ートのトリメチロールプロパン付加物0.2部を添加
し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、実施例10
と同様な操作を行い、厚さ30ミクロンの本発明の経皮
吸収製剤を得た。
0部、ミリスチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル2
10部を加え、よく攪拌して、ブプレノルフィンを溶解
させる。これに実施例9で得た粘着剤溶液113.7部
(固形分として39.8部)とキシリレンジイソシアナ
ートのトリメチロールプロパン付加物0.2部を添加
し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、実施例10
と同様な操作を行い、厚さ30ミクロンの本発明の経皮
吸収製剤を得た。
【0054】実施例13 塩酸ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド
30部、ミリスチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル
181部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例10で得た粘着剤溶液15
6.6部(固形分として54.8部)とヘキサメチレン
ジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物0.
2部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例10と同様な操作を行い、厚さ30ミクロンの本
発明の経皮吸収製剤を得た。
30部、ミリスチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル
181部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン
を分散させる。これに実施例10で得た粘着剤溶液15
6.6部(固形分として54.8部)とヘキサメチレン
ジイソシアナートのトリメチロールプロパン付加物0.
2部を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例10と同様な操作を行い、厚さ30ミクロンの本
発明の経皮吸収製剤を得た。
【0055】実施例14 塩酸ブプレノルフィン2.5部、ブプレノルフィン2.
5部にカプリル酸モノグリセリド30部、ミリスチン酸
イソプロピル10部、酢酸エチル181部を加え、よく
攪拌して、塩酸ブプレノルフィンを分散させる。これに
実施例10で得た粘着剤溶液156.6部(固形分とし
て54.8部)とキシリレンジイソシアナートのトリメ
チロールプロパン付加物0.2部を添加し、よく攪拌し
て粘稠な溶液を得た。以下、実施例10と同様な操作を
行い、厚さ30ミクロンの本発明の経皮吸収製剤を得
た。
5部にカプリル酸モノグリセリド30部、ミリスチン酸
イソプロピル10部、酢酸エチル181部を加え、よく
攪拌して、塩酸ブプレノルフィンを分散させる。これに
実施例10で得た粘着剤溶液156.6部(固形分とし
て54.8部)とキシリレンジイソシアナートのトリメ
チロールプロパン付加物0.2部を添加し、よく攪拌し
て粘稠な溶液を得た。以下、実施例10と同様な操作を
行い、厚さ30ミクロンの本発明の経皮吸収製剤を得
た。
【0056】実施例15 実施例1で得た粘着剤156.6部(固形分として5
4.8部)にキシリレンジイソシアナートのトリメチロ
ールプロパン付加物0.08部を添加し、65℃で2日
間加温して架橋する。これをホモミキサーで攪拌・分散
した後、塩酸ブプレノルフィン2.5部、ブプレノルフ
ィン2.5部、カプリル酸モノグリセリド30部、ミリ
スチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル181部を加
え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィンを分散させ、
粘稠な溶液を得た。以下、実施例10と同様な操作を行
い、厚さ30ミクロンの本発明の経皮吸収製剤を得た。
4.8部)にキシリレンジイソシアナートのトリメチロ
ールプロパン付加物0.08部を添加し、65℃で2日
間加温して架橋する。これをホモミキサーで攪拌・分散
した後、塩酸ブプレノルフィン2.5部、ブプレノルフ
ィン2.5部、カプリル酸モノグリセリド30部、ミリ
スチン酸イソプロピル10部、酢酸エチル181部を加
え、よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィンを分散させ、
粘稠な溶液を得た。以下、実施例10と同様な操作を行
い、厚さ30ミクロンの本発明の経皮吸収製剤を得た。
【0057】実施例16 不活性ガス雰囲気下でフラスコ内にアクリル酸5部とア
クリル酸2−エチルヘキシル95部を仕込み、重合開始
剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.3部を添加
し、酢酸エチル中で温度60℃に維持しつつ重合してア
クリル系感圧接着剤溶液(固形分40%)を得た。塩酸
ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド10
部、ミリスチン酸イソプロピル15部、含水ケイ酸(塩
野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)5部、
酢酸エチル203部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレ
ノルフィン及び含水ケイ酸を分散させる。これに上記の
粘着剤溶液162.5部(固形分として65部)を添加
し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶液を
ポリエステル不織布(12g/m2 )に2ミクロンのポ
リエステルをラミネートした支持体上に乾燥後の厚みが
60ミクロンとなるように塗布し、90℃で4分間乾燥
後、厚さ75ミクロンのポリエステル製剥離ライナーを
貼りあわせて本発明の経皮吸収製剤を得た。
クリル酸2−エチルヘキシル95部を仕込み、重合開始
剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.3部を添加
し、酢酸エチル中で温度60℃に維持しつつ重合してア
クリル系感圧接着剤溶液(固形分40%)を得た。塩酸
ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド10
部、ミリスチン酸イソプロピル15部、含水ケイ酸(塩
野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)5部、
酢酸エチル203部を加え、よく攪拌して、塩酸ブプレ
ノルフィン及び含水ケイ酸を分散させる。これに上記の
粘着剤溶液162.5部(固形分として65部)を添加
し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶液を
ポリエステル不織布(12g/m2 )に2ミクロンのポ
リエステルをラミネートした支持体上に乾燥後の厚みが
60ミクロンとなるように塗布し、90℃で4分間乾燥
後、厚さ75ミクロンのポリエステル製剥離ライナーを
貼りあわせて本発明の経皮吸収製剤を得た。
【0058】実施例17 塩酸ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド
20部、ミリスチン酸イソプロピル5部、含水ケイ酸
(塩野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)1
0部、酢酸エチル210部を加え、よく攪拌して、塩酸
ブプレノルフィン及び含水ケイ酸を分散させる。これに
実施例1で得た粘着剤溶液150部(固形分として60
部)を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例16と同様な操作を行い、厚さ60ミクロンの本
発明の経皮吸収製剤を得た。
20部、ミリスチン酸イソプロピル5部、含水ケイ酸
(塩野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)1
0部、酢酸エチル210部を加え、よく攪拌して、塩酸
ブプレノルフィン及び含水ケイ酸を分散させる。これに
実施例1で得た粘着剤溶液150部(固形分として60
部)を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。以下、
実施例16と同様な操作を行い、厚さ60ミクロンの本
発明の経皮吸収製剤を得た。
【0059】実施例18 塩酸ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド
30部、ミリスチン酸イソプロピル10部、含水ケイ酸
(塩野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)1
0部、酢酸エチル233部を加え、よく攪拌して、塩酸
ブプレノルフィン及び含水ケイ酸を分散させる。これに
実施例1で得た粘着剤溶液111.75部(固形分とし
て44.7部)とヘキサメチレンジイソシアナートのト
リメチロールプロパン付加物0.3部を添加し、よく攪
拌して粘稠な溶液を得た。以下、実施例16と同様な操
作を行い、厚さ40ミクロンの本発明の経皮吸収製剤を
得た。
30部、ミリスチン酸イソプロピル10部、含水ケイ酸
(塩野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)1
0部、酢酸エチル233部を加え、よく攪拌して、塩酸
ブプレノルフィン及び含水ケイ酸を分散させる。これに
実施例1で得た粘着剤溶液111.75部(固形分とし
て44.7部)とヘキサメチレンジイソシアナートのト
リメチロールプロパン付加物0.3部を添加し、よく攪
拌して粘稠な溶液を得た。以下、実施例16と同様な操
作を行い、厚さ40ミクロンの本発明の経皮吸収製剤を
得た。
【0060】実施例19 実施例16で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏
体溶液は含水ケイ酸に代えて無水ケイ酸(日本アエロジ
ル社製「アエロジルA200」)を含む。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 無水ケイ酸(「アエロジルA200」) 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 44.7部
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏
体溶液は含水ケイ酸に代えて無水ケイ酸(日本アエロジ
ル社製「アエロジルA200」)を含む。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 無水ケイ酸(「アエロジルA200」) 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 44.7部
【0061】実施例20 実施例16で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏
体溶液は含水ケイ酸を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 54.7部
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏
体溶液は含水ケイ酸を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 54.7部
【0062】比較例13 実施例16で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプリル酸モノグリセリドを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 含水ケイ酸(「カープレックス#80」) 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 74.7部
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプリル酸モノグリセリドを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 ミリスチン酸イソプロピル 10部 含水ケイ酸(「カープレックス#80」) 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 74.7部
【0063】比較例14 実施例16で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
ミリスチン酸イソプロピルを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 含水ケイ酸(「カープレックス#80」) 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 54.7部
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
ミリスチン酸イソプロピルを配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 カプリル酸モノグリセリド 30部 含水ケイ酸(「カープレックス#80」) 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 54.7部
【0064】比較例15 実施例16で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプリル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピル
を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 含水ケイ酸(「カープレックス#80」) 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 84.7部
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプリル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピル
を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 含水ケイ酸(「カープレックス#80」) 10部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 84.7部
【0065】比較例16 実施例16で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプリル酸モノグリセリド、ミリスチン酸イソプロピル
及び含水ケイ酸を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 94.7部
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
18と同様にして経皮吸収製剤を得た。この膏体溶液は
カプリル酸モノグリセリド、ミリスチン酸イソプロピル
及び含水ケイ酸を配合していない。 塩酸ブプレノルフィン 5部 ヘキサメチレンジイソシアナートの 0.3部 トリメチロールプロパン付加物 粘着剤 94.7部
【0066】実施例21 塩酸ブプレノルフィン5部にカプリル酸モノグリセリド
30部、ミリスチン酸イソプロピル10部、含水ケイ酸
(塩野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)2
0部、酢酸エチル248部を加え、よく攪拌して、塩酸
ブプレノルフィン及び含水ケイ酸を分散させる。これに
実施例1で得た粘着剤溶液86.75部(固形分として
34.7部)とヘキサメチレンジイソシアナートのトリ
メチロールプロパン付加物0.3部を添加し、よく攪拌
して粘稠な溶液を得た。以下、実施例16と同様な操作
を行い、厚さ40ミクロンの本発明の経皮吸収製剤を得
た。
30部、ミリスチン酸イソプロピル10部、含水ケイ酸
(塩野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)2
0部、酢酸エチル248部を加え、よく攪拌して、塩酸
ブプレノルフィン及び含水ケイ酸を分散させる。これに
実施例1で得た粘着剤溶液86.75部(固形分として
34.7部)とヘキサメチレンジイソシアナートのトリ
メチロールプロパン付加物0.3部を添加し、よく攪拌
して粘稠な溶液を得た。以下、実施例16と同様な操作
を行い、厚さ40ミクロンの本発明の経皮吸収製剤を得
た。
【0067】実施例22 不活性ガス雰囲気下でフラスコ内にアクリル酸5部とア
クリル酸2−エチルヘキシル75部、アクリル酸ブチル
20部を仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル0.3部を添加し、酢酸エチル中で温度60℃
に維持しつつ重合してアクリル系感圧接着剤溶液(固形
分35%)を得た。塩酸ブプレノルフィン10部にカプ
ロン酸モノグリセリド45部、ミリスチン酸イソプロピ
ル5部、含水ケイ酸(塩野義製薬株式会社製「カープレ
ックス#80」)10部、酢酸エチル245部を加え、
よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン及び含水ケイ酸を
分散させる。これに上記の粘着剤溶液84.6部(固形
分として29.6部)とアルミニウムジイソプロポキシ
ドモノエチルアセテート0.4部を添加し、よく攪拌し
て粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶液を厚さ75ミクロ
ンのポリエステル製剥離ライナー上に乾燥後の厚みが2
0ミクロンとなるように塗布し、90℃で4分間乾燥
後、ポリエステル不織布(12g/m2 )に2ミクロン
のポリエステルフィルムをラミネートした支持体を貼り
あわせて本発明の経皮吸収製剤を得た。
クリル酸2−エチルヘキシル75部、アクリル酸ブチル
20部を仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル0.3部を添加し、酢酸エチル中で温度60℃
に維持しつつ重合してアクリル系感圧接着剤溶液(固形
分35%)を得た。塩酸ブプレノルフィン10部にカプ
ロン酸モノグリセリド45部、ミリスチン酸イソプロピ
ル5部、含水ケイ酸(塩野義製薬株式会社製「カープレ
ックス#80」)10部、酢酸エチル245部を加え、
よく攪拌して、塩酸ブプレノルフィン及び含水ケイ酸を
分散させる。これに上記の粘着剤溶液84.6部(固形
分として29.6部)とアルミニウムジイソプロポキシ
ドモノエチルアセテート0.4部を添加し、よく攪拌し
て粘稠な溶液を得た。この粘稠な溶液を厚さ75ミクロ
ンのポリエステル製剥離ライナー上に乾燥後の厚みが2
0ミクロンとなるように塗布し、90℃で4分間乾燥
後、ポリエステル不織布(12g/m2 )に2ミクロン
のポリエステルフィルムをラミネートした支持体を貼り
あわせて本発明の経皮吸収製剤を得た。
【0068】実施例23 実施例22で得た粘着剤溶液を用いて、乾燥後の比率が
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
22と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏
体溶液は含水ケイ酸を配合していない。 ブプレノルフィン 10部 カプロン酸モノグリセリド 45部 ミリスチン酸イソプロピル 5部 アルミニウムジイソプロポキシド 0.4部 モノエチルアセテート 粘着剤 39.6部
以下に示す組成となるように膏体溶液を調製し、実施例
22と同様にして本発明の経皮吸収製剤を得た。この膏
体溶液は含水ケイ酸を配合していない。 ブプレノルフィン 10部 カプロン酸モノグリセリド 45部 ミリスチン酸イソプロピル 5部 アルミニウムジイソプロポキシド 0.4部 モノエチルアセテート 粘着剤 39.6部
【0069】実施例24 ブプレノルフィン10部にカプリル酸モノグリセリド2
0部、ミリスチン酸イソプロピル20部、含水ケイ酸
(塩野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)1
0部、酢酸エチル225部を加え、よく攪拌して、含水
ケイ酸を分散させる。これに実施例22で得た粘着剤溶
液113.4部(固形分として39.7部)とアルミニ
ウムジイソプロポキシドモノエチルアセテート0.3部
を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な
溶液を厚さ75ミクロンのポリエステル製剥離ライナー
上に乾燥後の厚みが40ミクロンとなるように塗布し、
90℃で4分間乾燥後、20ミクロンのエチレン−酢酸
ビニル共重合体フィルムに9ミクロンのポリエステルフ
ィルムをラミネートした支持体を貼りあわせて本発明の
経皮吸収製剤を得た。
0部、ミリスチン酸イソプロピル20部、含水ケイ酸
(塩野義製薬株式会社製「カープレックス#80」)1
0部、酢酸エチル225部を加え、よく攪拌して、含水
ケイ酸を分散させる。これに実施例22で得た粘着剤溶
液113.4部(固形分として39.7部)とアルミニ
ウムジイソプロポキシドモノエチルアセテート0.3部
を添加し、よく攪拌して粘稠な溶液を得た。この粘稠な
溶液を厚さ75ミクロンのポリエステル製剥離ライナー
上に乾燥後の厚みが40ミクロンとなるように塗布し、
90℃で4分間乾燥後、20ミクロンのエチレン−酢酸
ビニル共重合体フィルムに9ミクロンのポリエステルフ
ィルムをラミネートした支持体を貼りあわせて本発明の
経皮吸収製剤を得た。
【0070】実施例25 実施例22で得た粘着剤143部(固形分として49.
9部)にヘキサメチレンジイソシアナートのトリメチロ
ールプロパン付加物0.1部を添加し、60℃で2日間
加温して架橋する。これをホモミキサーで攪拌・分散し
た後、ブプレノルフィン10部、カプロン酸モノグリセ
リド20部、ミリスチン酸イソプロピル10部、含水ケ
イ酸(塩野義製薬株式会社製「カープレックスFPS−
1」)10部及び酢酸エチル307部を加え、よく攪拌
して、含水ケイ酸を分散させ、粘稠な溶液を得た。以
下、実施例24と同様な操作を行い、厚さ40ミクロン
の本発明の経皮吸収製剤を得た。
9部)にヘキサメチレンジイソシアナートのトリメチロ
ールプロパン付加物0.1部を添加し、60℃で2日間
加温して架橋する。これをホモミキサーで攪拌・分散し
た後、ブプレノルフィン10部、カプロン酸モノグリセ
リド20部、ミリスチン酸イソプロピル10部、含水ケ
イ酸(塩野義製薬株式会社製「カープレックスFPS−
1」)10部及び酢酸エチル307部を加え、よく攪拌
して、含水ケイ酸を分散させ、粘稠な溶液を得た。以
下、実施例24と同様な操作を行い、厚さ40ミクロン
の本発明の経皮吸収製剤を得た。
【0071】試験例1 上記実施例1〜15及び比較例1〜12で得られた各製
剤を60℃で2日間保存した後、下記の試験を行った。 皮膚上残留物試験(糊残り試験) 各製剤をボランテイア3名の前腕内側に30分間貼付
し、剥がした後の貼付部位への残留物の有無の程度(糊
残りの程度)を判定した。残留物のなかったものを○、
貼付した製剤の縁の部分にのみ残留物を認めたものを
△、部分的及び全面に残留物を認めたものを×と評価し
た。 ヘアレスラット摘出皮膚透過性試験 ヘアレスラットより摘出した腹部皮膚に各製剤を貼付
し、2−チャンバータイプの皮膚透過実験用セル(有効
面積1.0cm2 、体積2.5ml)に装着し、皮膚を
透過した薬物量を高速液体クロマトグラフ法にて定量
し、透過速度を求めた。各製剤の膏体組成及び試験結果
を表1〜4に記載した。
剤を60℃で2日間保存した後、下記の試験を行った。 皮膚上残留物試験(糊残り試験) 各製剤をボランテイア3名の前腕内側に30分間貼付
し、剥がした後の貼付部位への残留物の有無の程度(糊
残りの程度)を判定した。残留物のなかったものを○、
貼付した製剤の縁の部分にのみ残留物を認めたものを
△、部分的及び全面に残留物を認めたものを×と評価し
た。 ヘアレスラット摘出皮膚透過性試験 ヘアレスラットより摘出した腹部皮膚に各製剤を貼付
し、2−チャンバータイプの皮膚透過実験用セル(有効
面積1.0cm2 、体積2.5ml)に装着し、皮膚を
透過した薬物量を高速液体クロマトグラフ法にて定量
し、透過速度を求めた。各製剤の膏体組成及び試験結果
を表1〜4に記載した。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】粘着剤(1) アクリル酸:アクリル酸2−エ
チルヘキシル=5:95 粘着剤(2) アクリル酸:アクリル酸2−エチルヘキシ
ル:アクリル酸ブチル=5:75:20 架橋剤(1) ヘキサメチレンジイソシアナートのトリメチ
ロールプロパン付加物 架橋剤(2) キシリレンジイソシアナートのトリメチロー
ルプロパン付加物 架橋剤(3) アルミニウムジイソプロポキシドモノエチル
アセテート
チルヘキシル=5:95 粘着剤(2) アクリル酸:アクリル酸2−エチルヘキシ
ル:アクリル酸ブチル=5:75:20 架橋剤(1) ヘキサメチレンジイソシアナートのトリメチ
ロールプロパン付加物 架橋剤(2) キシリレンジイソシアナートのトリメチロー
ルプロパン付加物 架橋剤(3) アルミニウムジイソプロポキシドモノエチル
アセテート
【0077】本発明の経皮吸収製剤は、いずれも高い
(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性を示した。実施
例1と比較例1〜2の結果を比較する。吸収促進剤とし
てカプリル酸モノグリセリド単独を含有する製剤では、
皮膚透過性が低い(比較例1)。カプリル酸モノグリセ
リドとミリスチン酸イソプロピルを併用しても吸収促進
剤総量が15重量%の場合は、十分な皮膚透過速度が得
られなかった(比較例2)。これに対して、カプリル酸
モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルを併用し、
吸収促進剤総量が25重量%である製剤は、皮膚透過性
が顕著に改善された(実施例1)。
(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性を示した。実施
例1と比較例1〜2の結果を比較する。吸収促進剤とし
てカプリル酸モノグリセリド単独を含有する製剤では、
皮膚透過性が低い(比較例1)。カプリル酸モノグリセ
リドとミリスチン酸イソプロピルを併用しても吸収促進
剤総量が15重量%の場合は、十分な皮膚透過速度が得
られなかった(比較例2)。これに対して、カプリル酸
モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルを併用し、
吸収促進剤総量が25重量%である製剤は、皮膚透過性
が顕著に改善された(実施例1)。
【0078】実施例4〜5と比較例3〜6の結果を比較
する。カプリル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプ
ロピルを併用した製剤(実施例4、5)は、それぞれの
成分を単独で含有する製剤(比較例3、4)と比較して
皮膚透過速度が相乗的に増加した。架橋処理した製剤
(実施例4)では糊残り(凝集破壊)が観察されなかっ
た。
する。カプリル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプ
ロピルを併用した製剤(実施例4、5)は、それぞれの
成分を単独で含有する製剤(比較例3、4)と比較して
皮膚透過速度が相乗的に増加した。架橋処理した製剤
(実施例4)では糊残り(凝集破壊)が観察されなかっ
た。
【0079】実施例7と比較例8〜9の結果を比較す
る。カプリル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロ
ピルを併用した製剤(実施例7)は、それぞれの成分を
単独で含有する製剤(比較例8、9)と比較して皮膚透
過速度が相乗的に増加した。
る。カプリル酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロ
ピルを併用した製剤(実施例7)は、それぞれの成分を
単独で含有する製剤(比較例8、9)と比較して皮膚透
過速度が相乗的に増加した。
【0080】実施例10〜11と比較例10〜12の結
果を比較する。カプロン酸モノグリセリドとミリスチン
酸イソプロピルを含有する製剤(実施例10、11)
は、それぞれの成分を単独で含有する製剤(比較例1
0、11)と比較して皮膚透過速度が相乗的に増加し
た。架橋処理した製剤(実施例10)では糊残り(凝集
破壊)が観察されなかった。
果を比較する。カプロン酸モノグリセリドとミリスチン
酸イソプロピルを含有する製剤(実施例10、11)
は、それぞれの成分を単独で含有する製剤(比較例1
0、11)と比較して皮膚透過速度が相乗的に増加し
た。架橋処理した製剤(実施例10)では糊残り(凝集
破壊)が観察されなかった。
【0081】ビーグル犬の貼付試験(血中濃度測定) ビーグル犬の胸腹部をシェーバーにて注意深く除毛した
後、実施例6及び比較例7の製剤を3cm2 /kg貼付
し、各時間毎の血中濃度をガスクロマトグラフ質量分析
計にて定量した。その結果を表5に記載した。
後、実施例6及び比較例7の製剤を3cm2 /kg貼付
し、各時間毎の血中濃度をガスクロマトグラフ質量分析
計にて定量した。その結果を表5に記載した。
【0082】
【表5】
【0083】本発明の経皮吸収製剤は、長時間にわたり
安定な血中濃度を維持することができた。
安定な血中濃度を維持することができた。
【0084】試験例2 上記実施例16〜25及び比較例13〜16で得られた
各製剤を60℃で2日間保存した後、下記の試験を行っ
た。 皮膚上残留物試験(糊残り試験) 各製剤をボランテイア3名の前腕内側に30分間貼付
し、剥がした後の貼付部位への残留物の有無の程度(糊
残りの程度)を判定した。残留物のなかったものを○、
貼付した製剤の縁の部分にのみ残留物を認めたものを
△、部分的及び全面に残留物を認めたものを×と評価し
た。 ヘアレスラット摘出皮膚透過性試験 ヘアレスラットより摘出した腹部皮膚に各製剤を貼付
し、2−チャンバータイプの皮膚透過実験用セル(有効
面積1.0cm2 、体積2.5ml)に装着し、皮膚を
透過した薬物量を高速液体クロマトグラフ法にて定量
し、透過速度を求めた。各製剤の膏体組成及び試験結果
を表6および表7に記載した。
各製剤を60℃で2日間保存した後、下記の試験を行っ
た。 皮膚上残留物試験(糊残り試験) 各製剤をボランテイア3名の前腕内側に30分間貼付
し、剥がした後の貼付部位への残留物の有無の程度(糊
残りの程度)を判定した。残留物のなかったものを○、
貼付した製剤の縁の部分にのみ残留物を認めたものを
△、部分的及び全面に残留物を認めたものを×と評価し
た。 ヘアレスラット摘出皮膚透過性試験 ヘアレスラットより摘出した腹部皮膚に各製剤を貼付
し、2−チャンバータイプの皮膚透過実験用セル(有効
面積1.0cm2 、体積2.5ml)に装着し、皮膚を
透過した薬物量を高速液体クロマトグラフ法にて定量
し、透過速度を求めた。各製剤の膏体組成及び試験結果
を表6および表7に記載した。
【0085】
【表6】
【0086】
【表7】
【0087】表中の粘着剤(1)-(2) 及び架橋剤(1)-(3)
は前記の通り。 含水ケイ酸(#80):「カープレックス#80 」(商品名;塩
野義製薬株式会社製) 含水ケイ酸(FPS-1):「カープレックスFPS-1 」(商品
名;塩野義製薬株式会社製) 無水ケイ酸(A200): 「アエロジルA200」(商品名;日本
アエロジル社製)
は前記の通り。 含水ケイ酸(#80):「カープレックス#80 」(商品名;塩
野義製薬株式会社製) 含水ケイ酸(FPS-1):「カープレックスFPS-1 」(商品
名;塩野義製薬株式会社製) 無水ケイ酸(A200): 「アエロジルA200」(商品名;日本
アエロジル社製)
【0088】本発明の経皮吸収製剤は、いずれも高い
(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性を示した。実施
例18と比較例13〜16の結果を比較する。カプリル
酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルを併用し
た製剤(実施例18)は、それぞれの成分を単独で含有
する製剤(比較例13、14)と比較して皮膚透過速度
が相乗的に増加した。
(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性を示した。実施
例18と比較例13〜16の結果を比較する。カプリル
酸モノグリセリドとミリスチン酸イソプロピルを併用し
た製剤(実施例18)は、それぞれの成分を単独で含有
する製剤(比較例13、14)と比較して皮膚透過速度
が相乗的に増加した。
【0089】ビーグル犬の貼付試験(血中濃度測定) ビーグル犬の胸腹部をシェーバーにて注意深く除毛した
後、実施例18及び比較例16の製剤を3cm2 /kg
貼付し、各時間毎の血中濃度をガスクロマトグラフ質量
分析計にて定量した。その結果を表8に記載した。
後、実施例18及び比較例16の製剤を3cm2 /kg
貼付し、各時間毎の血中濃度をガスクロマトグラフ質量
分析計にて定量した。その結果を表8に記載した。
【0090】
【表8】
【0091】本発明の経皮吸収製剤は、長時間にわたり
安定な血中濃度を維持することができた。 薬物の溶出試験 実施例18、実施例19、実施例20、実施例22及び
実施例23の製剤につき試験を行った。各製剤20cm
2 を32℃の水800mlに沈め、パドル回転数100
回転/分で攪拌しながら経時的に試験液を分取し、試験
液中の薬物量を液体クロマトグラフいて測定した。この
値より薬物溶出量を求め、予め測定したあった試験前の
各製剤の薬物量より溶出率を算出した。また、60℃で
2カ月保存した製剤についても同様に試験を行い、初期
値からの変化を検討した。その結果を表9に記載した。
安定な血中濃度を維持することができた。 薬物の溶出試験 実施例18、実施例19、実施例20、実施例22及び
実施例23の製剤につき試験を行った。各製剤20cm
2 を32℃の水800mlに沈め、パドル回転数100
回転/分で攪拌しながら経時的に試験液を分取し、試験
液中の薬物量を液体クロマトグラフいて測定した。この
値より薬物溶出量を求め、予め測定したあった試験前の
各製剤の薬物量より溶出率を算出した。また、60℃で
2カ月保存した製剤についても同様に試験を行い、初期
値からの変化を検討した。その結果を表9に記載した。
【0092】
【表9】
【0093】含水ケイ酸を含有する実施例18、22の
製剤は60℃で2カ月保存しても溶出率の変化は小さか
ったが、含水ケイ酸を含まない実施例20、23の製剤
は溶出率が大きく増加し、また無水ケイ酸を含有する実
施例19の製剤は溶出率が大きく低下した。
製剤は60℃で2カ月保存しても溶出率の変化は小さか
ったが、含水ケイ酸を含まない実施例20、23の製剤
は溶出率が大きく増加し、また無水ケイ酸を含有する実
施例19の製剤は溶出率が大きく低下した。
【0094】
【発明の効果】本発明の経皮吸収製剤は、吸収促進剤と
して炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセリドとミリスチ
ン酸イソプロピルとを特定の配合割合で併用することに
より、(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性が相乗的
に増大し、長時間にわたり安定な血中濃度を維持するこ
とのできる製剤である。また本発明の経皮吸収製剤で膏
体中に含水ケイ酸を配合した製剤は、保存中の吸収促進
剤のしみだしが防止され、製剤の特性変化(薬物の溶出
性の変化等)が少なく、保存安定性に優れている。この
製剤はまた、膏体溶液の塗工が容易で、膏体層を形成し
やすいという利点を有する。
して炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセリドとミリスチ
ン酸イソプロピルとを特定の配合割合で併用することに
より、(塩酸)ブプレノルフィンの皮膚透過性が相乗的
に増大し、長時間にわたり安定な血中濃度を維持するこ
とのできる製剤である。また本発明の経皮吸収製剤で膏
体中に含水ケイ酸を配合した製剤は、保存中の吸収促進
剤のしみだしが防止され、製剤の特性変化(薬物の溶出
性の変化等)が少なく、保存安定性に優れている。この
製剤はまた、膏体溶液の塗工が容易で、膏体層を形成し
やすいという利点を有する。
【0095】さらに、粘着剤に架橋処理を施した製剤
は、皮膚透過性に優れると共に、保形性にも優れてお
り、剥がす際に皮膚上に残留物(糊残り)を残さない実
用上好適な製剤である。本発明の経皮吸収製剤は、非麻
薬性鎮痛薬であるブプレノルフィンの有効量を持続的に
経皮投与することができるので、癌性疼痛や術後疼痛を
緩和するために有用である。
は、皮膚透過性に優れると共に、保形性にも優れてお
り、剥がす際に皮膚上に残留物(糊残り)を残さない実
用上好適な製剤である。本発明の経皮吸収製剤は、非麻
薬性鎮痛薬であるブプレノルフィンの有効量を持続的に
経皮投与することができるので、癌性疼痛や術後疼痛を
緩和するために有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 康裕 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (72)発明者 渡辺 重行 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (72)発明者 落合 満 埼玉県大宮市北袋町1丁目346番地 日 研化学株式会社大宮研究所内 (72)発明者 奥村 睦男 埼玉県大宮市北袋町1丁目346番地 日 研化学株式会社大宮研究所内 (72)発明者 細川 祐子 埼玉県大宮市北袋町1丁目346番地 日 研化学株式会社大宮研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 31/485 AAH A61K 9/70 341 A61K 9/70 352 A61K 9/70 363 A61K 47/14 CA(STN)
Claims (7)
- 【請求項1】 粘着剤中に塩酸ブプレノルフィン及び/
又はブプレノルフィンと吸収促進剤とを含有する膏体層
を支持体の片面に設けた経皮吸収製剤であって、該吸収
促進剤が炭素数6〜8の脂肪酸のモノグリセリドとミリ
スチン酸イソプロピルとの組合せよりなり、膏体中に炭
素数6〜8の脂肪酸のモノグリセリドを10重量%以
上、ミリスチン酸イソプロピルを5重量%以上含有し、
かつ吸収促進剤総量が膏体中25重量%以上、50重量
%以下である塩酸ブプレノルフィン及び/又はブプレノ
ルフィンを投与するための経皮吸収製剤。 - 【請求項2】 粘着剤が常温で感圧接着性を有するアク
リル酸とアクリル酸と共重合可能なアクリル系モノマー
との共重合物である請求項1記載の経皮吸収製剤。 - 【請求項3】 粘着剤がアクリル酸とアルキル基の炭素
数が4以上、15以下のアクリル酸アルキルエステルと
の共重合物である請求項2記載の経皮吸収製剤。 - 【請求項4】 粘着剤がアクリル酸とアクリル酸2−エ
チルヘキシルとの共重合物である請求項3記載の経皮吸
収製剤。 - 【請求項5】 膏体中に含水ケイ酸を2.5重量%以
上、20重量%以下含有する請求項1記載の経皮吸収製
剤。 - 【請求項6】 粘着剤が架橋されている請求項1〜5の
いずれかに記載の経皮吸収製剤。 - 【請求項7】 塩酸ブプレノルフィン及び/又はブプレ
ノルフィンを膏体中2.5〜20重量%含有する請求項
1記載の経皮吸収製剤。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6094241A JP2819236B2 (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | 経皮吸収製剤 |
CA002147918A CA2147918A1 (en) | 1994-05-06 | 1995-04-26 | Percutaneous absorption preparation |
US08/430,384 US5618555A (en) | 1994-05-06 | 1995-04-28 | Percutaneous absorption preparation |
TW084104420A TW325406B (en) | 1994-05-06 | 1995-05-03 | Percutaneous absorption preparation |
DE69505041T DE69505041T2 (de) | 1994-05-06 | 1995-05-05 | Buprenorphine enthaltendes Präparat für perkutäne Absorption |
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