JP2808455B2 - バックラッシュレス歯車伝動装置 - Google Patents
バックラッシュレス歯車伝動装置Info
- Publication number
- JP2808455B2 JP2808455B2 JP1043302A JP4330289A JP2808455B2 JP 2808455 B2 JP2808455 B2 JP 2808455B2 JP 1043302 A JP1043302 A JP 1043302A JP 4330289 A JP4330289 A JP 4330289A JP 2808455 B2 JP2808455 B2 JP 2808455B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- drive shaft
- helical
- pinion
- backlash
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Gear Transmission (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転駆動力を歯車によって伝達する歯車伝
動装置のうち、バックラッシュを除去した歯車伝動装置
に関する。
動装置のうち、バックラッシュを除去した歯車伝動装置
に関する。
たとえば、精密機械の減速機等の、ピニオンとギヤー
との噛合部には、従来から種々のバックラッシュ除去機
構が用いられている。第4図及び第5図は、上記バック
ラッシュ除去機構の従来例を示すものである。両図にお
いて、102はメインピニオンであり、ほぼ軸対称の2個
所にねじ穴102aが穿設され、駆動軸101に嵌着されてい
る。103はアジャストピニオンであり、上記ねじ穴102a
に対応して2箇所にスリット状のボルト穴103aが穿設さ
れ、メインピニオン102のボス部102bに回転自在に嵌装
されている。そして、双方のメインピニオン102及びア
ジャストピニオン103は、アジャストボルト104によって
締結され、スプリットピニオン100が構成されている。
スプリットピニオン100は、ギヤー106と噛合し、駆動軸
101の回転をギヤー106を介して被動軸(図示せず)に伝
達する。スプリットピニオン100とギヤー106とのバック
ラッシュを除去するには、アジャストボルト104を緩
め、第4図に示すように、アジャストピニオン103を少
し回転してスプリットピニオン100の歯厚を拡げ、ギヤ
ー106との噛み具合を調整する。
との噛合部には、従来から種々のバックラッシュ除去機
構が用いられている。第4図及び第5図は、上記バック
ラッシュ除去機構の従来例を示すものである。両図にお
いて、102はメインピニオンであり、ほぼ軸対称の2個
所にねじ穴102aが穿設され、駆動軸101に嵌着されてい
る。103はアジャストピニオンであり、上記ねじ穴102a
に対応して2箇所にスリット状のボルト穴103aが穿設さ
れ、メインピニオン102のボス部102bに回転自在に嵌装
されている。そして、双方のメインピニオン102及びア
ジャストピニオン103は、アジャストボルト104によって
締結され、スプリットピニオン100が構成されている。
スプリットピニオン100は、ギヤー106と噛合し、駆動軸
101の回転をギヤー106を介して被動軸(図示せず)に伝
達する。スプリットピニオン100とギヤー106とのバック
ラッシュを除去するには、アジャストボルト104を緩
め、第4図に示すように、アジャストピニオン103を少
し回転してスプリットピニオン100の歯厚を拡げ、ギヤ
ー106との噛み具合を調整する。
スプリットピニオン100とギヤー106との噛合部が摩耗
してバックラッシュが許容値を超えるとアジャストボル
ト104を緩めて再びスプリットピニオン100の歯厚を拡
げ、両者の噛み具合を調整する。また、別のバックラッ
シュ除去機構として、スプリットピニオンのメインピニ
オンとアジャストピニオンとをスプリングで付勢してそ
の歯厚を拡げ、その歯面をギヤーの歯面と常に接触させ
るものもある。
してバックラッシュが許容値を超えるとアジャストボル
ト104を緩めて再びスプリットピニオン100の歯厚を拡
げ、両者の噛み具合を調整する。また、別のバックラッ
シュ除去機構として、スプリットピニオンのメインピニ
オンとアジャストピニオンとをスプリングで付勢してそ
の歯厚を拡げ、その歯面をギヤーの歯面と常に接触させ
るものもある。
上記従来のバックラッシュ除去装置には解決するべき
次の課題があった。
次の課題があった。
即ち、従来のバックラッシュ除去装置は、そのバック
ラッシュ除去、調整手段が、ピニオン、ギヤーに直接設
けられているので、動力伝達装置に内蔵されることにな
り、その組立、調整、保守点検およびバックラッシュ除
去に多大な作業時間を要する欠点がある。
ラッシュ除去、調整手段が、ピニオン、ギヤーに直接設
けられているので、動力伝達装置に内蔵されることにな
り、その組立、調整、保守点検およびバックラッシュ除
去に多大な作業時間を要する欠点がある。
本発明は上記課題の解決手段として、回転力を歯車に
よって駆動軸から被動軸に伝達する歯車伝動装置におい
て、前記駆動軸及び被動軸に、ねじれ角度が異なり、か
つピッチ円径が同一で、相手歯車と直接噛み合う2組の
ねじれ歯車を軸方向に並設するとともに、前記駆動軸ま
たは前記被動軸を軸方向に移動可能に支承した軸受と、
前記駆動軸又は被動軸の何れか1つに、同軸を軸方向に
移動調整する移動調整装置とを具備してなることを特徴
とするバックラッシュレス歯車伝動装置を提供しようと
するものである。
よって駆動軸から被動軸に伝達する歯車伝動装置におい
て、前記駆動軸及び被動軸に、ねじれ角度が異なり、か
つピッチ円径が同一で、相手歯車と直接噛み合う2組の
ねじれ歯車を軸方向に並設するとともに、前記駆動軸ま
たは前記被動軸を軸方向に移動可能に支承した軸受と、
前記駆動軸又は被動軸の何れか1つに、同軸を軸方向に
移動調整する移動調整装置とを具備してなることを特徴
とするバックラッシュレス歯車伝動装置を提供しようと
するものである。
本発明は上記のように構成されるので次の作用を有す
る。
る。
即ち、駆動軸または被動軸を移動調整装置によって軸
方向に移動しようとすると、まず、ねじれ角度の小さい
双方のねじれ歯車の噛合部が接触し、移動しようとする
駆動軸または被動軸の上記ねじれ歯車が固定された被動
軸または駆動軸の上記ねじれ歯車にガイドされ、そのね
じれ角度に応じてねじのように回転しなから移動する。
方向に移動しようとすると、まず、ねじれ角度の小さい
双方のねじれ歯車の噛合部が接触し、移動しようとする
駆動軸または被動軸の上記ねじれ歯車が固定された被動
軸または駆動軸の上記ねじれ歯車にガイドされ、そのね
じれ角度に応じてねじのように回転しなから移動する。
この駆動軸または被動軸の移動によって、ねじれ角度
の大きい双方のねじれ歯車の噛合部が接触し、軸心方向
への移動が停止する。
の大きい双方のねじれ歯車の噛合部が接触し、軸心方向
への移動が停止する。
このとき、ねじれ角度の小さいねじれ歯車の噛合部お
よび、ねじれ角度の大きいねじれ歯車の噛合部の歯面は
いずれも接触していて、バックラッシュが除去されてい
る。従って、本発明の手段によれば、2組のねじれ歯車
の一方側が取付けられた駆動軸あるいは被動軸の何れか
1つを移動調整装置により軸方向に移動調整するのみ
で、前記2組の歯車のバックラッシュを同時に除去する
ことができる。
よび、ねじれ角度の大きいねじれ歯車の噛合部の歯面は
いずれも接触していて、バックラッシュが除去されてい
る。従って、本発明の手段によれば、2組のねじれ歯車
の一方側が取付けられた駆動軸あるいは被動軸の何れか
1つを移動調整装置により軸方向に移動調整するのみ
で、前記2組の歯車のバックラッシュを同時に除去する
ことができる。
本発明の第1実施例を第1図により説明する。
第1図は本発明に係る、例えばロボットのアーム旋回
軸や、精密プレスの帯板間欠送給装置の減速機のよう
な、バックラッシュの発生を嫌う動力伝達装置の縦断面
図である。
軸や、精密プレスの帯板間欠送給装置の減速機のよう
な、バックラッシュの発生を嫌う動力伝達装置の縦断面
図である。
図において、1は駆動軸であり、ねじれ角度θ1の大
きいヘリカルピニオン2とねじれ角度θ2の小さいヘリ
カルガイドピニオン3とが嵌着され、ころ軸受4を介し
てケーシング10に支承されている。ころ軸受4の内輪4a
ところ4bとは軸心方向に摺動するようになっていて、駆
動軸1は軸心方向に移動可能になっている。5は被動軸
であり、前記駆動軸1と平行(異芯)に配置されてお
り、ヘリカルピニオン2に噛合するヘリカルギヤ6と、
ヘリカルガイドピニオン3に噛合するヘリカルガイドギ
ヤ7とが前記ヘリカルピニオン2及びヘリカルギヤ6と
それぞれ軸方向に平行に嵌着され、ころ軸受8を介して
ケーシング10に支承されている。第1図から明らかなよ
うに、上記ヘリカルギヤ6とヘリカルガイドギヤ7とは
同一のピッチ円径を有し、またヘリカルピニオン2とヘ
リカルガイドピニオン3とは同一のピッチ円径を有す
る。11はケーシング10の外面に固着されたナット、13は
このナット11に螺合されたアジャスタであり、駆動軸1
の作業側(図中左方)は、スラスト軸受9を介してこの
アジャスタ13及びナット11に支持されている。ナット11
の外周端部に刻設された溝部にはレバー12が枢着され、
アジャスタ13の外周にわたって多数のストッパ13aが、
レバー12が挿入可能な間隔で突設されている。14はふた
であり、図示しないハンドルを挿入して回転する回転穴
14aが十文字状に穿設され、アジャスタ13の端面に固着
されている。ヘリカルピニオン2とヘリカルギヤ6のバ
ックラッシュを除去するに際し、駆動軸1をアイドル状
態にすると共に、レバー12を2点鎖線で示すように回動
してストッパ13aの間から抜き出し、ふた14及びアジャ
スタ13を回転すると、ナット11との螺合によってアジャ
スタ13は図中右方へ移動し、スラスト軸受9を介して駆
動軸1を駆動側(図中右方)へ移動させる。いま仮に、
ヘリカルピニオン2のねじれ角度θ1とヘリカルガイド
ピニオン3のねじれ角度θ2とが同一であるとすれば、
固定されているヘリカルギヤ6及びヘリカルガイドギヤ
7にガイドされてその噛合部が摺動し、駆動軸1、ヘリ
カルピニオン2、ヘリカルガイドピニオン3は、ねじれ
角度θ1,θ2に応じてねじのように回転しながら駆動側
に連続して移動する。ところが、ヘリカルピニオン2の
ねじれ角度θ1がヘリカルガイドピニオン3のねじれ角
度θ2よりも大きく、かつヘリカルピニオン2とヘリカ
ルガイドピニオン3、並びにヘリカルギヤ6とヘリカル
ガイドギヤ7とが、夫々ピッチ円径が等しいので、ヘリ
カルピニオン2とヘリカルギヤ6との噛合部が直ちに接
触してその隙間がゼロになると、前記回転及び駆動側へ
の移動は停止し、ヘリカルピニオン2とヘリカルギヤ6
とのバックラッシュは除去される。このとき、ヘリカル
ガイドピニオン3とヘリカルガイドギヤ7との噛合部は
接触して摺動しているので、その隙間はゼロになってい
て、バックラッシュは除去されている。次いで、レバー
12を回動して図示のようにストッパ13aの間に挿入して
アジャスタ13を固定し、上記噛合部を固定する。
きいヘリカルピニオン2とねじれ角度θ2の小さいヘリ
カルガイドピニオン3とが嵌着され、ころ軸受4を介し
てケーシング10に支承されている。ころ軸受4の内輪4a
ところ4bとは軸心方向に摺動するようになっていて、駆
動軸1は軸心方向に移動可能になっている。5は被動軸
であり、前記駆動軸1と平行(異芯)に配置されてお
り、ヘリカルピニオン2に噛合するヘリカルギヤ6と、
ヘリカルガイドピニオン3に噛合するヘリカルガイドギ
ヤ7とが前記ヘリカルピニオン2及びヘリカルギヤ6と
それぞれ軸方向に平行に嵌着され、ころ軸受8を介して
ケーシング10に支承されている。第1図から明らかなよ
うに、上記ヘリカルギヤ6とヘリカルガイドギヤ7とは
同一のピッチ円径を有し、またヘリカルピニオン2とヘ
リカルガイドピニオン3とは同一のピッチ円径を有す
る。11はケーシング10の外面に固着されたナット、13は
このナット11に螺合されたアジャスタであり、駆動軸1
の作業側(図中左方)は、スラスト軸受9を介してこの
アジャスタ13及びナット11に支持されている。ナット11
の外周端部に刻設された溝部にはレバー12が枢着され、
アジャスタ13の外周にわたって多数のストッパ13aが、
レバー12が挿入可能な間隔で突設されている。14はふた
であり、図示しないハンドルを挿入して回転する回転穴
14aが十文字状に穿設され、アジャスタ13の端面に固着
されている。ヘリカルピニオン2とヘリカルギヤ6のバ
ックラッシュを除去するに際し、駆動軸1をアイドル状
態にすると共に、レバー12を2点鎖線で示すように回動
してストッパ13aの間から抜き出し、ふた14及びアジャ
スタ13を回転すると、ナット11との螺合によってアジャ
スタ13は図中右方へ移動し、スラスト軸受9を介して駆
動軸1を駆動側(図中右方)へ移動させる。いま仮に、
ヘリカルピニオン2のねじれ角度θ1とヘリカルガイド
ピニオン3のねじれ角度θ2とが同一であるとすれば、
固定されているヘリカルギヤ6及びヘリカルガイドギヤ
7にガイドされてその噛合部が摺動し、駆動軸1、ヘリ
カルピニオン2、ヘリカルガイドピニオン3は、ねじれ
角度θ1,θ2に応じてねじのように回転しながら駆動側
に連続して移動する。ところが、ヘリカルピニオン2の
ねじれ角度θ1がヘリカルガイドピニオン3のねじれ角
度θ2よりも大きく、かつヘリカルピニオン2とヘリカ
ルガイドピニオン3、並びにヘリカルギヤ6とヘリカル
ガイドギヤ7とが、夫々ピッチ円径が等しいので、ヘリ
カルピニオン2とヘリカルギヤ6との噛合部が直ちに接
触してその隙間がゼロになると、前記回転及び駆動側へ
の移動は停止し、ヘリカルピニオン2とヘリカルギヤ6
とのバックラッシュは除去される。このとき、ヘリカル
ガイドピニオン3とヘリカルガイドギヤ7との噛合部は
接触して摺動しているので、その隙間はゼロになってい
て、バックラッシュは除去されている。次いで、レバー
12を回動して図示のようにストッパ13aの間に挿入して
アジャスタ13を固定し、上記噛合部を固定する。
第2図は本発明の第2実施例に係る動力伝達装置の要
部を示す縦断面図であり、図示以外の個所及び第1実施
例と同様の符号を付した部材は第1図の第1実施例と同
一のものである。
部を示す縦断面図であり、図示以外の個所及び第1実施
例と同様の符号を付した部材は第1図の第1実施例と同
一のものである。
第2図において、21はハウジング10の外面に固着され
たシリンダ、22はシリンダ21の端面に固着されたふたで
あり、このふた22とスラスト軸受9の間にはスプリング
23が介装されている。この第2実施例では、駆動軸1を
スプリング23によって図中右方へ常時押圧し、第1実施
例と同様の作用でバックラッシュを除去するものであ
る。
たシリンダ、22はシリンダ21の端面に固着されたふたで
あり、このふた22とスラスト軸受9の間にはスプリング
23が介装されている。この第2実施例では、駆動軸1を
スプリング23によって図中右方へ常時押圧し、第1実施
例と同様の作用でバックラッシュを除去するものであ
る。
第3図は本発明の第3実施例に係る、ドラムシヤの縦
断面図であり、第1実施のバックラッシュ除去機構をド
ラムシヤに利用したものである。
断面図であり、第1実施のバックラッシュ除去機構をド
ラムシヤに利用したものである。
第3図において、51は駆動軸であり、下ナイフ51bを
有する下ドラム51aが嵌着され、さらにねじれ角度θ11
の大きい下ヘリカルメカタイギヤ52と、ねじれ角度θ12
の小さい下ヘリカル分配ギヤ53とが嵌着されていて、こ
ろ軸受54を介して軸受スタンド60に支承されている。こ
ろ軸受54は第1実施例及び第2実施例のころ軸受4と同
様に、内輪54aところ54bとは、軸心方向に摺動可能にな
っている。
有する下ドラム51aが嵌着され、さらにねじれ角度θ11
の大きい下ヘリカルメカタイギヤ52と、ねじれ角度θ12
の小さい下ヘリカル分配ギヤ53とが嵌着されていて、こ
ろ軸受54を介して軸受スタンド60に支承されている。こ
ろ軸受54は第1実施例及び第2実施例のころ軸受4と同
様に、内輪54aところ54bとは、軸心方向に摺動可能にな
っている。
55は被動軸であり、上ナイフ55bを有する上ドラム55a
が嵌着され、さらに下ヘリカルメカタイギヤ52に噛合す
る上ヘリカルメカタイギヤ56と、下ヘリカル分配ギヤ53
に噛合する上ヘリカル分配ギヤ57とが嵌着されていて、
ころ軸受58を介して軸受スタンド60に支承されている。
が嵌着され、さらに下ヘリカルメカタイギヤ52に噛合す
る上ヘリカルメカタイギヤ56と、下ヘリカル分配ギヤ53
に噛合する上ヘリカル分配ギヤ57とが嵌着されていて、
ころ軸受58を介して軸受スタンド60に支承されている。
61は軸受スタンド60の外面に固着されたナット、63は
ナット61に螺合されたアジャスタであり、駆動軸51の作
業側は、スラスト軸受59を介してこのアジャスタ63及び
ナット61に支持されている。ナット61にはレバー62が枢
着され、アジャスタ63の外周には多数のストッパ63a
が、レバー62が挿入可能な間隔で突設されている。
ナット61に螺合されたアジャスタであり、駆動軸51の作
業側は、スラスト軸受59を介してこのアジャスタ63及び
ナット61に支持されている。ナット61にはレバー62が枢
着され、アジャスタ63の外周には多数のストッパ63a
が、レバー62が挿入可能な間隔で突設されている。
64はふたであり、図示しないハンドルを挿入する回軸
穴64aが十文字状に穿設され、アジャスタ63の端面に固
着されている。
穴64aが十文字状に穿設され、アジャスタ63の端面に固
着されている。
下ヘリカルメカタイギヤ52と上ヘリカルメカタイギヤ
56及び下ヘリカル分配ギヤ53と上ヘリカル分配ギヤ57の
噛合部のバックラッシュを除去するに際し、先ず、上ナ
イフ55bの下死点の位置で被動軸55及び上ドラム55aを固
定し、下ナイフ51bを下ドラム51aから取外す。
56及び下ヘリカル分配ギヤ53と上ヘリカル分配ギヤ57の
噛合部のバックラッシュを除去するに際し、先ず、上ナ
イフ55bの下死点の位置で被動軸55及び上ドラム55aを固
定し、下ナイフ51bを下ドラム51aから取外す。
次いで、レバー62をストッパ63aから外し、ふた64及
びアジャスタ63を回転してナット61内を駆動側(図の右
方)へ移動させ、スラスト軸受59を介して駆動軸51を駆
動側へ移動させると、第1実施例と同様の作用によって
バックラッシュが除去される。
びアジャスタ63を回転してナット61内を駆動側(図の右
方)へ移動させ、スラスト軸受59を介して駆動軸51を駆
動側へ移動させると、第1実施例と同様の作用によって
バックラッシュが除去される。
次いで、下ナイフ51bを下ドラム51aに装着し、シム等
によって上ナイフ55bとの隙間を所定の寸法に調整す
る。
によって上ナイフ55bとの隙間を所定の寸法に調整す
る。
なお、上記第1、第2、第3いずれの実施例もねじ回
転、スプリング等の軸方向移動装置を駆動軸の作業側に
設けているが、第1実施例及び第2実施例では、被動軸
の駆動側に、第3実施例では被動軸の駆動側または作業
側に設けてもよい。
転、スプリング等の軸方向移動装置を駆動軸の作業側に
設けているが、第1実施例及び第2実施例では、被動軸
の駆動側に、第3実施例では被動軸の駆動側または作業
側に設けてもよい。
以上の通り、第1、第2、第3実施例によれば駆動軸
と被動軸に設けたねじれ角度の異なる2組のねじれ歯車
のねじれ角度が異なるので、移動調整装置によって被動
軸または駆動軸を移動させると、それぞれの組の歯車の
ねじれ角度が相違するので、たとえば一方の組の歯と他
方の組の歯とが位相の違う先細りの溝を形成している中
を、一方から、両方の傾斜角度が相違する楔が進入する
場合の効果に似て、楔はまず、溝の片面に当接し、進入
に従って今度は溝の対向面に反対側が当接して進入がと
まるのと同様に位相の違う一対の面が進入して溝の両
側、即ちねじれ角度の相違するそれぞれの歯に当接して
止まる。従って進入方向に見て左右のガタ、即ち、バッ
クラッシュの完全に除去された歯車伝動装置が得られる
ものである。
と被動軸に設けたねじれ角度の異なる2組のねじれ歯車
のねじれ角度が異なるので、移動調整装置によって被動
軸または駆動軸を移動させると、それぞれの組の歯車の
ねじれ角度が相違するので、たとえば一方の組の歯と他
方の組の歯とが位相の違う先細りの溝を形成している中
を、一方から、両方の傾斜角度が相違する楔が進入する
場合の効果に似て、楔はまず、溝の片面に当接し、進入
に従って今度は溝の対向面に反対側が当接して進入がと
まるのと同様に位相の違う一対の面が進入して溝の両
側、即ちねじれ角度の相違するそれぞれの歯に当接して
止まる。従って進入方向に見て左右のガタ、即ち、バッ
クラッシュの完全に除去された歯車伝動装置が得られる
ものである。
なお、進入する一対の歯は進入方向(軸方向)に見て
歯車のピッチ円上における両方の歯のピッチのズレによ
っては、先に相手側の歯と当接するのはねじれ角度の大
小に拘らない場合が考えられるが、結果においては上述
の通りの効果が得られる。
歯車のピッチ円上における両方の歯のピッチのズレによ
っては、先に相手側の歯と当接するのはねじれ角度の大
小に拘らない場合が考えられるが、結果においては上述
の通りの効果が得られる。
また、上記各実施例の説明及び第1図、第3図からも
明らかなように移動調整装置は駆動軸端(被動軸端でも
よい)に設けられるので、その組立、調整、保守点検を
容易に行なえるという利点も併せて持つものである。
明らかなように移動調整装置は駆動軸端(被動軸端でも
よい)に設けられるので、その組立、調整、保守点検を
容易に行なえるという利点も併せて持つものである。
本発明は上記のように構成されるので次の効果を有す
る。
る。
即ち、駆動軸及び被動軸にねじれ角度の異なる2組の
ねじれ歯車を設けたことにより、駆動軸または被動軸の
何れか1つを軸方向に移動するだけで、かつ中間軸及び
中間歯車等を一切必要としない簡単かつ低コストの構造
で以って、双方の軸を連結する2組のねじれ歯車のバッ
クラッシュを容易に除去することが出来る。
ねじれ歯車を設けたことにより、駆動軸または被動軸の
何れか1つを軸方向に移動するだけで、かつ中間軸及び
中間歯車等を一切必要としない簡単かつ低コストの構造
で以って、双方の軸を連結する2組のねじれ歯車のバッ
クラッシュを容易に除去することが出来る。
また、軸方向の移動調整装置を歯車伝動装置の外部に
設けたことにより、その組立、調整、保守点検作業及び
バックラッシュ除去作業が容易になる。
設けたことにより、その組立、調整、保守点検作業及び
バックラッシュ除去作業が容易になる。
第1図は本発明の第1実施例に係る歯車伝動装置の縦断
面図、第2図は本発明の第2実施例に係る歯車伝動装置
の要部を示す縦断面図、第3図は本発明の第3実施例に
係る歯車伝達装置を備えたドラムシヤの縦断面図、第4
図は従来のバックラッシュ除去機構の一例であるスプリ
ットピニオン及びギヤの正面図、第5図は第4図のV−
V矢視断面図である。 1……駆動軸、2……ヘリカルピニオン、 3……ヘリカルガイドピニオン、4……ころ軸受、 5……被動軸、6……ヘリカルギヤ、 7……ヘリカルガイドギヤ、9……スラスト軸受、 10……ケーシング、11……ナット、 13……アジャスタ、21……シリンダ、 22……ふた、23……スプリング、 51……駆動軸、52……下ヘリカルメカタイギヤ、 53……下ヘリカル分配ギヤ、54……ころ軸受、 55……被動軸、56……上ヘリカルメカタイギヤ、 57……上ヘリカル分配ギヤ、59……スラスト軸受、 60……軸受スタンド、61……ナット、 63……アジャスタ、 θ1・θ2・θ11・θ12……ねじれ角度。
面図、第2図は本発明の第2実施例に係る歯車伝動装置
の要部を示す縦断面図、第3図は本発明の第3実施例に
係る歯車伝達装置を備えたドラムシヤの縦断面図、第4
図は従来のバックラッシュ除去機構の一例であるスプリ
ットピニオン及びギヤの正面図、第5図は第4図のV−
V矢視断面図である。 1……駆動軸、2……ヘリカルピニオン、 3……ヘリカルガイドピニオン、4……ころ軸受、 5……被動軸、6……ヘリカルギヤ、 7……ヘリカルガイドギヤ、9……スラスト軸受、 10……ケーシング、11……ナット、 13……アジャスタ、21……シリンダ、 22……ふた、23……スプリング、 51……駆動軸、52……下ヘリカルメカタイギヤ、 53……下ヘリカル分配ギヤ、54……ころ軸受、 55……被動軸、56……上ヘリカルメカタイギヤ、 57……上ヘリカル分配ギヤ、59……スラスト軸受、 60……軸受スタンド、61……ナット、 63……アジャスタ、 θ1・θ2・θ11・θ12……ねじれ角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 57/12 F16H 1/26 F16H 55/18
Claims (1)
- 【請求項1】回転力を歯車によって駆動軸から同駆動軸
と平行に配設された被動軸に伝達する歯車伝動装置にお
いて、前記駆動軸及び被動軸にねじれ角度が異なり、か
つピッチ円径が同一で、相手歯車と直接噛み合う2組の
ねじれ歯車を軸方向に並設するとともに、前記駆動軸ま
たは前記被動軸を軸方向に移動可能に支承した軸受と、
前記駆動軸又は被動軸の何れか1つに、同軸を軸方向に
移動調整する移動調整装置とを具備してなることを特徴
とするバックラッシュレス歯車伝動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1043302A JP2808455B2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | バックラッシュレス歯車伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1043302A JP2808455B2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | バックラッシュレス歯車伝動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02225867A JPH02225867A (ja) | 1990-09-07 |
JP2808455B2 true JP2808455B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=12659998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1043302A Expired - Lifetime JP2808455B2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | バックラッシュレス歯車伝動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808455B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002238882A (ja) * | 2001-02-21 | 2002-08-27 | Hitachi Medical Corp | X線装置のアーム支持機構 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5939619A (ja) * | 1982-08-30 | 1984-03-05 | Daifuku Co Ltd | 荷用ストツパ駆動装置 |
JPS6249046A (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-03 | Takashi Takahashi | 制御用変速装置 |
-
1989
- 1989-02-27 JP JP1043302A patent/JP2808455B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02225867A (ja) | 1990-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5145468A (en) | Adjustable cycloidal speed reducer | |
JP3763648B2 (ja) | 2軸押出機の駆動伝達装置 | |
DE2541726C2 (de) | Hauptrotor-Getriebe für einen Hubschrauber | |
DE69102392T2 (de) | Mechanismus zum Umwandeln einer Rotationsbewegung in eine Längsbewegung. | |
DE102007015289B4 (de) | Oszillierendes innen eingreifendes Planetenradreduktionsgetriebe | |
KR940007402A (ko) | 맞물림기어의 톱니사이에 적은 차분을 가지는 싱글링 기어 유성전동장치 | |
DE3731490A1 (de) | Stufenlos regelbares getriebe | |
DE68906037T2 (de) | Differentialgetriebevorrichtung mit einem planeten-untersetzungsgetriebe vom hohlradtyp. | |
JP2808455B2 (ja) | バックラッシュレス歯車伝動装置 | |
EP0089129B1 (en) | A power transmission mechanism with a backlash regulator for industrial robots | |
EP0378978A2 (en) | A gear transmission | |
EP3308055B1 (de) | Getriebe mit einem gehäuse und einer planetengetriebestufe | |
EP0999032B1 (de) | Getriebe insbesondere für Doppelschneckenextruder | |
DE19951988B4 (de) | Planetenreibradgetriebe mit Anpressmitteln | |
KR100824522B1 (ko) | 로타리 테이블에 더블 피니언을 이용한 백래쉬 제거장치 | |
DE4446115A1 (de) | Geschwindigkeitswandler | |
JPH05118409A (ja) | ウオームギヤ装置 | |
DE69500447T2 (de) | Gangschaltungssystem | |
DE2458762A1 (de) | Reibrad-planetengetriebe | |
JPS6095272A (ja) | バツクラツシ除去機構 | |
EP2154100A1 (en) | Winching & drawing machine | |
DE10002798B4 (de) | Getriebe mit Rollelementen | |
JPS6411864B2 (ja) | ||
EP0793038B1 (de) | Stirnradgetriebe für den Antrieb einer Walze | |
JPH0338459B2 (ja) |