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JP2897233B2 - 原稿供給装置 - Google Patents

原稿供給装置

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Publication number
JP2897233B2
JP2897233B2 JP63330153A JP33015388A JP2897233B2 JP 2897233 B2 JP2897233 B2 JP 2897233B2 JP 63330153 A JP63330153 A JP 63330153A JP 33015388 A JP33015388 A JP 33015388A JP 2897233 B2 JP2897233 B2 JP 2897233B2
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義久 鎌田
孝雄 大竹
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH02175564A publication Critical patent/JPH02175564A/ja
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原稿を読取ってコピー用紙に記録する記録装
置において、トレイからプラテンに原稿を供給する原稿
供給装置に関し、特に、トレイ上の原稿の状態および原
稿供給モードに応じて原稿供給を適切に制御することが
可能な原稿供給装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、複写機等の記録装置ではコンピュータの導入に
よって高度な制御技術、データ処理技術を駆使するよう
になり、利用できる機能も多様化している。原稿を読取
るための操作においても、原稿を手操作でプラテン上に
置く以外に原稿供給装置を使用することによって、 片面自動原稿送り(ADF:オートドキュメントフィー
ダ)モード プラテンに供給した原稿を反転させ、原稿の裏表の画
像を自動的に読取る両面自動原稿送り(DADF:デュープ
レックスオートドキュメントフィーダ)モード 手差しトレイにセットされた原稿を自動的にプラテン
に供給する半自動原稿送り(SADF:セミオートドキュメ
ントフィーダ)モード 大型原稿を手差しトレイから供給する大型原稿自動送
り(LDC:Large Document Capability)モード 2枚の原稿を手差しトレイから並列して同時に送る並
列原稿自動送り(2−UP)モード コンピュータ用の連続帳票を送るコンピュータフォー
ムフィーダ(CFF)モード など種々の原稿供給モードを選択使用することが可能と
なっている。
これらの原稿供給モードの内、トレイへ原稿を並列に
セットする2−UPモードは、その供給制御が他の原稿供
給モードに比べて複雑であり、種々の不都合を生じてい
る。例えば、2−UPモードは2枚の原稿の同時供給を原
則としているため、原稿が奇数枚の場合、トレイの片側
のみへの原稿セット状態が生じ、2−UPを適用すること
ができない。このため、2−UPモードの解除を行い、他
の原稿供給モードを選択して片側原稿のコピーを行う必
要があり、このための操作が煩雑となっている。一方、
このような片側原稿の供給を2−UPモードでも可能する
ことも考えられるが、この場合には原稿がセットされて
いない他側も同時読取り、記録されるため、コピー用紙
の他側部分に不要像などが転写され、外観が劣化する。
また、2−UPモードでは2枚の原稿のトレイへの位置決
めやそのセット状態に応じて原稿供給を制御する必要が
あるが、この制御が複雑であると共に、光学系、転写
系、コピー用紙搬送系などの記録装置の他の機構との同
期調整も煩雑となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように各種の原稿供給モードを可能とした記録装
置の原稿供給装置では、並列原稿送りを行う2−UPモー
ドの管理、制御が特に、難しいものとなっている。
特に、従来の原稿供給装置によると、2−UPモードに
よって供給される原稿の検出と原稿サイズの検出を別々
のセンサで行うとすると、センサ数が増加するとともに
センサを配置するための設計上の位置的な制約が生じ
る。また、2−PUモードによって供給される原稿の少な
くとも一方の原稿を検出すると、その原稿をプラテン上
へ供給するようになっているため、2つの原稿の先端が
不揃いのままコピーされる恐れがある。更に、センサが
原稿を検出すると、供給ロールが原稿をレジゲートまで
供給するようになっているため、原稿を重複して供給す
る恐れがある。
従って、本発明の目的はセンサ数を減少し、センサ配
置の位置的制約を緩和し、2つの原稿の先端の不揃いを
防止し、原稿の供給の重複を防ぐ原稿供給装置を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の目的を実現するため、原稿トレイに
並列にセットされた複数の原稿を同時にプラテン上に供
給する原稿供給モードを有する原稿供給装置において、 前記複数の原稿中の1つの原稿が通過する前記原稿ト
レイの第1の通過領域に設けられ、前記1つの原稿の通
過方向に前記1つの原稿の通過方向のサイズより小なる
間隔を有して配置された第1および第2の原稿検出セン
サと、 前記第1の通過領域に隣接し、前記複数の原稿中の他
の原稿が前記第1の原稿に並置されて通過する前記原稿
トレイの第2の通過領域に設けられ、前記他の原稿の通
過方向に前記他の原稿の通過方向のサイズより小なる間
隔を有して配置された第3および第4の原稿検出センサ
と、 前記第1より第4の原稿検出センサの検出信号に基づ
いて前記1つおよび他の原稿のプラテンへの供給を制御
する制御手段を備え、 前記第3および第4の原稿検出センサ中の1つの原稿
検出センサは、原稿の有無信号に加えてサイズ信号を出
力する構成を有し、 前記第3および第4の原稿検出センサ中の他の原稿検
出センサは、前記第1および第2の原稿検出センサ中の
1つの原稿検出センサと同じ位置決めの位置に配置さ
れ、 前記制御手段は、前記第1より第4の原稿検出センサ
の検出信号から前記1つおよび他の原稿の前記原稿トレ
イの前記第1および第2の通過領域へのセット、および
第4の原稿検出センサ中の前記1つの原稿検出センサの
前記サイズ信信号から前記1つおよび他の原稿の合計サ
イズを判断する構成を有することを特徴とする原稿供給
装置を提供する。
また、本発明は、上記の目的を実現するため、原稿ト
レイに並列にセットされた複数の原稿を同時にプラテン
上に供給する原稿供給モードを有する原稿供給装置にお
いて、 前記複数の原稿中の1つの原稿が通過する前記原稿ト
レイの第1の通過領域に設けられ、前記1つの原稿の通
過方向に前記1つの原稿通過方向のサイズより小なる間
隔を有して配置された第1および第2の原稿検出センサ
と、 前記第1の通過領域に隣接し、前記複数の原稿中の他
の原稿が前記第1の原稿に並置されて通過する前記トレ
イの第2の通過領域に設けられ、前記他の原稿の通過方
向に前記他の原稿の通過方向のサイズより小なる間隔を
有して配置された第3および第4の原稿検出センサと、 前記第1および第2の原稿検出センサの間、および前
記第3および第4の原稿検出センサの間に配置され、前
記1つおよび他の原稿をニップして前記プラテン側へ供
給するロールと、 前記原稿トレイの原稿排出側に設けられ、閉塞して前
記1つおよび他の原稿の位置決めを行うゲートと、 前記第1より第4の原稿検出センサの検出信号を供給
され、前記1つあるいは他の原稿が前記原稿トレイの第
1あるいは第2の通過領域にセットされたとき、前記ロ
ールのニップを解除するとともに前記ゲートを閉塞し、
前記1つおよび他の原稿が位置決めされたとき、前記ロ
ールに前記1つおよび他の原稿をニップさせるとともに
前記ゲートを開放する制御手段を備えたことを特徴とす
る原稿供給装置を提供する。
更に、本発明は、上記の目的を実現するため、原稿ト
レイに並列にセットされた複数の原稿を同時にプラテン
上に供給する原稿モードを有する原稿供給装置におい
て、 前記原稿トレイで前記複数の原稿を検出する複数の検
出手段と、 前記複数の原稿を前記原稿トレイから原稿読取用のプ
ラテンへ搬送し、前記プラテンから排出部へ排出する原
稿搬送手段と、 前記複数を原稿を前記プラテンへ搬送する前に前記複
数の原稿を所定の位置に位置決めする位置決め手段と、 前記複数の原稿が前記位置決め手段を離れて前記プラ
テンへ搬送されるまで点灯して次原稿の手差しによる供
給を禁止する前記複数の原稿に対応した複数の表示手段
と、 前記複数の検出手段の少なくとも1つが前記複数の原
稿の少なくとも1つを検出したとき、前記位置決め手段
に前記複数の原稿の少なくとも1つを前記所定の位置に
位置決めさせた後、前記原稿搬送手段に前記複数の原稿
の少なくとも1つを前記プラテンへ搬送させて画像形成
手段に原稿読取を行わせ、かつ、前記複数の表示手段の
少なくとも1つを点灯させ、前記複数の原稿の少なくと
も1つが前記プラテンへ搬送されたとき、点灯中の前記
複数の表示手段の少なくとも1つを消灯させる制御手段
を備え、 前記制御手段は、前記複数の検出手段の少なくとも1
つが前記原稿トレイ上で原稿を検出しないとき、検出さ
れなかった原稿に対応する部分の記録を前記画像形成手
段に消去させ、かつ、検出されなかった原稿に対応する
前記複数の表示手段の少なくとも一つを点灯させない構
成を有することを特徴とする原稿供給装置を提供する。
〔実施例〕
第1図は本発明の原稿供給装置を示すブロック図であ
る。原稿供給装置は後述するINPUTサブシステム37(第
3図参照)に組み込まれており、複数の検出手段である
37−1a,37−1b,……37−1nと、これらセンサからの信号
が入力される判定部37−2と、判定部37−2からの情報
に基づいて制御を行う制御部37−3と、制御部37−3に
よって原稿供給作動を制御される駆動部37−4を備えて
いる。センサ37−1a,37−1b,……37−1nは原稿がセット
されるトレイに配されて、トレイ上への原稿の有無や位
置などを検出する。特に、本実施例ではトレイへの2枚
の原稿の並列セットをそれぞれ検出するセンサおよびこ
の並列セット原稿のそれぞれの先端部分を検出するセン
サが含まれる。判定部37−2はこれらセンサ37−1a,37
−1b,……37−1nからの信号が入力され、入力された信
号に基づいてトレイ上での原稿の位置および状態を検出
し、制御部37−3に出力する。また、判定部37−2には
駆動部37−4からの信号がフィードバックされて、セン
サからの信号と共に制御部37−3に出力する。駆動部37
−4はトレイへの原稿セットからプラテンへの原稿供給
の一連の作動を行うものである。この駆動部37−4には
トレイからプラテンへの原稿の供給およびプラテンから
原稿の排出を行うために駆動されるサーボモータなどの
モータ、プラテンへ供給される原稿の位置決めを行う位
置決め部材などが含まれる。この場合、モータは原稿供
給を行うロールや無端ベルトなどの供給部材を直接また
は間接に駆動する構成とすることができる一方、位置決
め部材には原稿の先端をレジ位置で停止あるいはレジ位
置からプラテンに供給するレジロールおよびレジゲート
や原稿のスキュー補正を行うスキューロールが含まれ
る。そして、これらモータおよび位置決め部材はその駆
動信号が判定部37−2に出力されて制御データのひとつ
として活用される。制御部37−3は判定部37−2からの
原稿に関するデータおよび位置データ、駆動部37−2か
らのフィードバックデータに基づいて原稿供給に関する
駆動信号を出力して駆動部37−4を制御する。この制御
部37−3の制御は後で詳述するため、省略するが、特に
トレイへの原稿の並列セットに対しての制御を行うよう
になっている。
以上のINPUTサブシステム37は記録装置全体の動作を
監視するシーケンスマネージャー(SQMGR)32に接続さ
れており、SQMGR 32との相互通信を行うことにより、記
録装置の他のシステムとの同期を保ちながら原稿供給の
制御を行う。36はユーザインタフェースであり、SADFモ
ード、2−UPモード、LDFモード、ADFモードなどの原稿
供給モードの設定、等倍・拡大・縮小などのコピー倍率
の設定、コピー枚数などの設定が行われ、これらの情報
をSQMGR 32を介してINPUTサブシステム37に入力するよ
うになっている。また、40はIELサブシステムであり、
読取られた原稿画像の静電潜像の感光体への形成を制御
する。このIELサブシステム40はSQMGR 32に接続され
て、SQMGR 32との通信を行っており、後述するように、
INPUTサブシステム37からの信号の入力によって感光体
への像形成の制御を行っている。
第2図は本発明の原稿供給装置が適用された複写機の
全体構成の一例を示す図である。本発明が適用される複
写機は、ベースマシン1に対して幾つかの付加装置が装
備可能になったものであり、基本構成となるベースマシ
ン1は、上面に原稿を載置するプラテンガラス2が配置
され、その下方に光学系3、マーキング系5の各装置が
配置されている。他方、ベースマシン1には、上段トレ
イ6−1、中段トレイ6−2、下段トレイ6−3が取り
付けられ、これらの各給紙トレイは全て前面に引き出せ
るようになっており、操作性の向上と複写機の配置スペ
ースの節約が図られるとともに、ベースマシン1に対し
て出っ張らないスッキリとしたデザインの複写機が実現
がされている。また、給紙トレイ内の用紙を搬送するた
めの用紙搬送系7にはインバータ9、10およびデュープ
レックストレイ11が配置されている。さらに、ベースマ
シン1上には、CRT Tディスプレイからなるユーザイン
タフェース12が取付けられると共に、プラテンガラス2
の上に原稿供給装置(ここでは、デュープレックスオー
トドキュメントフィーダ:以下DADFと記載する)13が取
り付けられる。また、用紙搬送系7の供給側には、MSI
(マルチシートインサータ:手差しトレイ)16およびHC
F(ハイキャパシティフィーダ:大容量トレイ)17を取
り付けることが可能であり、用紙搬送系7の排出側に
は、1台ないし複数台のソータ19が配設可能である。
第3図は本発明が適用される複写機のサブシステムの
構成を示す図であり、第4図はCPUによるハード構成を
示す図である。本発明が適用される複写機のシステムは
第3図に示すようにメイン基板31上にSQMGRサブシステ
ム32、CHMサブシステム33、IMMサブシステム34、マーキ
ングサブシステム35からなる4つのサブシステムと、そ
の周りのU/Iサブシステム36、INPUTサブシステム(原稿
供給装置制御システム)37と、OUTPUTサブシステム38、
OPTサブシステム39、IELサブシステム40からなる5つの
サブシステムとによる9つのサブシステムで構成してい
る。そして、SQMGRサブシステム32に対して、CHMサブシ
ステム33およびIMMサブシステム34は、SQMGRサブシステ
ム32と共に第4図に示すメインCPU41下にあるソフトウ
ェアで実行されているので、通信が不要なサブシステム
間インターフェイス(実線表示)で接続されている。し
かし、その他のサブシステムは、メインCPU41とは別個
のCPU下のソフトウェアで実行されているので、シリア
ル通信インターフェース(点線表示)で接続されてい
る。
次にこれらのサブシステムを簡単に説明する。
SQMGRサブシステム32は、U/Iサブシステム36からコピ
ーモードの設定情報を受信し、効率よくコピー作業が実
施できるように各サブシステム間の同期をとりながら、
各サブシステムに作業指示を発行すると共に、各サブシ
ステムの状態を常時監視し、異常発生時には速やかな状
況判断処理を行うシーケンスマネージャーである。
CHMサブシステム33は、用紙収納トレイやデュープレ
ックストレイ、手差しトレイの制御、コピー用紙のフィ
ード制御、コピー用紙のパージ動作の制御を行うサブシ
ステムである。
IMMサブシステム34は、感材ベルト上のパネル分割、
感材ベルトの走行/停止の制御、メインモータの制御そ
の他感材ベルト周りの制御を行うサブシステムである。
マーキングサブシステム35は、コロトロンや露光ラン
プ、現像機、感材ベルトの電位、トナー濃度の制御を行
うサブシステムである。
U/Iサブシステム36は、ユーザインターフェースの全
ての制御、マシンの状態表示、コピーモード決定等のジ
ョブ管理、ジョブリカバリーを行うサブシステムであ
る。。
INPUTサブシステム37は、本発明のフィード制御切替
機能付き原稿供給装置の制御システムであり、原稿の自
動送り(DADF)や原稿の半自動送り(SADF)、大型サイ
ズ(A2)の原稿送り(LDC)、コンピュータフォーム原
稿の送り(CFF)、原稿の2枚自動送り(2−UP)の制
御、原稿サイズの検知等を行い、さらに、フィード制御
切替機能において、制御部04の役割を果たすサブシステ
ムである。
OUTPUTサブシステム38は、ソーターやフィニッシャー
を制御し、コピーをソーティングやスタッキング、ノン
ソーティングの各モードにより出力したり、綴じ込み出
力するサブシステムである。
OPTサブシステム39は、原稿露光時のスキャン、レン
ズ移動、シャッター、PIS/NON−PISの制御を行い、ま
た、LDCモード時のキャリッジ移動を行うサブシステム
である。
IELサブシステム40は、感材ベルト上の不要像の消し
込み、像に対する先端・後端の消し込み、編集モードに
応じた像の消し込みを行うサブシステムである。
上記システムは、第4図に示す7個のCPUを核として
構成され、ベースマシン1とこれを取り巻く付加装置等
の組み合わせに柔軟に対応することを可能にしている。
ここで、メインCPU41が、ベースマシン1のメイン基板
上にあってSQMGRサブシステム32、CHMサブシステム33、
IMMサブシステム34のソフトを含み、シリアルバス53を
介して各CPU42〜47と接続される。これらのCPU42〜47
は、第3図に示すシリアル通信インターフェースで接続
された各サブシステムと1対1で対応している。シリア
ル通信は、100msecを1通信サイクルとして所定のタイ
ミングに従ってメインCPU41と他の各CPU42〜47との間で
行われる。そのため、機構的に厳密なタイミングが要求
され、シリアル通信のタイミングに合わせることができ
ない信号については、それぞれのCPUに割り込みポート
(INT端子信号)が設けられシリアルバス53とは別のホ
ットラインにより割り込み処理される。すなわち、例え
ば、64cpm(A4LEF)、309mm/secのプロセススピードで
コピー動作をさせ、レジゲートのコントロール精度等を
±1mmに設定すると、上記の如き10msecの通信サイクル
では処理できないジョブが発生する。このようなジョブ
の実行を保証するためにホットラインが必要となる。
従って、この複写機では、各種の付加装置を取りつけ
ることができるのに対応して、ソフトウエアについても
これら各付加装置に対応したシステム構成を採用するこ
とができるようになっている。
このような構成を採用した理由の1つは、これらの
付加装置すべての動作制御プログラムを仮にベースマシ
ン1に用意させるとすれば、このために必要とするメモ
リの容量が膨大になってしまうことになる。また、将
来新しい付加装置を開発したり、現在の付加装置の改良
を行った場合に、ベースマシン1内のROM(リード・オ
ンリ・メモリ)の交換や増設を行うことなく、これらの
付加装置を活用することができるようにするためであ
る。
このため、ベースマシン1には、複写機の基本部分を
制御するための基本記憶領域と、ICカードからなる機能
情報と共に取り込まれたプログラムを記憶する付加記憶
領域が存在する。付加記憶領域には、DADF13の制御プロ
グラム・ユーザインターフェース12の制御プログラム等
の各種プログラムが格納されるようになっている。そし
て、ベースマシン1に所定の付加装置を取りつけた状態
でICカードをICカード装置(図示省略)にセットする
と、ユーザインターフェース12を通してコピー作業に必
要なプログラムが読み出され、付加記憶装置にロードさ
れるようになっている。このロードされたプログラム
は、基本記憶領域に書き込まれたプログラムと共働し
て、あるいはこのプログラムに対して優先的な地位をも
ってコピー作業の制御を行う。ここで使用されるメモリ
は電池によってバックアップされたランダム・アクセス
・メモリから構成される不揮発性メモリである。もちろ
ん、ICカード、磁気カード、フロッピーディスク等の他
の記憶媒体も不揮発性メモリとして使用することができ
る。この複写機ではオペレータによる操作の負担を軽減
するために、画像の濃度や倍率の設定等をプリセットす
ることができるようになっており、このプリセットされ
た値を不揮発性メモリに記憶するようになっている。
第5図はメインシステムのステート分割を示す図であ
る。本実施例では、メインシステムを複数のステートに
分割してシステム動作の管理を行っている。メインシス
テムのステート分割はパワーONからコピー動作、および
コピー動作終了後の状態をいくつかに分割してそれぞれ
のステートで行うジョブを決めておき、各ステートでの
ジョブを全て終了しなければ次のステートに移行しない
ようにしてコントロールの能率と正確さを期するように
するためのもので、各ステートに対応してフラグを決め
ておき、各サブシステムはこのフラグを参照することに
よりメインシステムがどのステートにいるか分かり、自
分が何をすべきか判断する。また各サブシステムもステ
ート分割されていてそれぞれ各ステートに対応して同様
にフラグを決めておき、メインシステムはこのフラグを
参照して各サブシステムのステートを把握し管理してい
る。
先ず、パワーオンするとプロセッサーイニシャライズ
の状態になり、ダイアグモードかユーザーモード(コピ
ーモード)かが判断される。ダイアグモードはサービス
マンが修理用等に使用するモードで、NVRAMに設定され
た条件に基づいて種々の試験を行う。本実施例では、フ
ィード形式設定をダイアグモードで行い、NVRAMのフィ
ードモード(フィード形式)を変更するようにした。
ユーザーモードにおけるイニシャライズ状態において
はNVRAMの内容により初期設定を行う。例えば、キャリ
ッジをホームの位置、レンズを倍率100%の位置にセッ
トしたり、また各サブシステムのイニシャライズの指令
を行う。イニシャライズが終了するとスタンバイに遷移
する。
スタンバイは全てのサブシステムが初期設定を終了
し、スタートボタンが押されるまでのステートであり、
全自動画面で「おまちください」の表示を行う。そして
コルツランプを点灯して所定時間フェーザー空回転を行
い、フェーザーが所定のコントロール温度に達するとU/
Iがメッセージで「コピーできます」を表示する。この
スタンバイ状態は、パワーON1回目では数10秒程度の時
間である。
セットアップはスタートボタンが押されて起動がかけ
られたコピーの前準備状態であり、メインモータ、ソー
ターモータが駆動され、感材ベルトのVDDP等の定数の合
わせ込みを行う。またADFモータがONし、1枚目の原稿
送り出しがスタートし、1枚目の原稿がレジゲートに到
達して原稿サイズが検知されてAPMSモードではトレイ、
倍率の決定がなされ、ADF原稿がプラテンに敷き込まれ
る。そして、ADF2枚目の原稿がレジゲートまで送り出さ
れ、サイクルアップに遷移する。
サイクルアップはベルトを幾つかのピッチに分割して
パネル管理を行い、最初のパネルがゲットパークポイン
トへくるまでのステートである。即ち、コピーモードに
応じてピッチを決定し、オプチカル・サブシステムに倍
率を知らせてレンズ移動を行わせる。そして、CHMサブ
システム、IMMサブシステムにコピーモードを通知し、
倍率セットが認識されると、倍率と用紙サイズによりス
キャン長が決定されてオプチカル・サブシステムに知ら
せる。そして、マーキング・サブシステムにコピーモー
ドを通知し、マーキング・サブシステムの立ち上げが終
了すると、IMMサブシステムでピッチによって決まるパ
ネルL/Eをチェックし、最初のコピーパネルが見つか
り、ゲットパークポイントに到達するとゲットパークレ
ディとなってサイクルに入る。
サイクルはコピー動作中の状態で、ADC(Automatic D
ensity Control)、AE(Automatic Exposure)、DDPコ
ントロール等を行いながらコピー動作を繰り返し行う。
そしてR/L=カウント枚数になると原稿交換を行い、こ
れを所定原稿枚数だけ行うとコインシデンス信号が出て
サイクルダウンに入る。
サイクルダウンは、キャリッジスキャン、用紙フィー
ド等を終了し、コピー動作の後始末を行うステートであ
り各コロトロン、現像機等をOFFし、最後に使用したパ
ネルの次のパネルがストップパーク位置に停止するよう
にパネル管理して特定のパネルだけが使用されて疲労を
生じないようにする。
このサイクルダウンからは通常スタンバイに戻るが、
プラテンがモードでコピーしていた場合に再度スタート
キーを押すリスタートの場合にはセットアップに戻る。
またセットアップ、サイクルアップからでもジャム発生
等のサイクルダウン要因が発生するとサイクルダウンに
遷移する。
パージはジャムが発生した場合のステートで原因ジャ
ム用紙を取り除くと他の用紙は自動的に排出される。通
常、ジャムが発生するとどのようなステートからでもサ
イクルダウン→スタンバイ→パージと遷移する。そして
パージエンドによりスタンバイまたはセットアップに遷
移するが、再度ジャムが発生するとサイクルダウンへ遷
移する。
ベルトダウンはタッキングポイントよりトレイ側でジ
ャムが発生したような場合に生じ、ベルトクラッチを切
ることによりベルト駆動が停止される状態で、ベルトよ
り先の用紙は排出することができる。
ハードダウンはインターロックが開けられて危険な状
態になったり、マシーンクロックフェイルが発生して制
御不能になったような状態で、24V電源供給が遮断され
る。
そして、これらベルトダウン、ハードダウン要因が除
去されるとスタンバイに遷移する。
以上、説明した本発明が適用される複写機の全体構成
を踏まえて、フィード制御切替機能付き原稿供給装置を
詳細に説明する。
第6図(a)および(b)は本発明の原稿供給装置
(DADF)13を示し、フィード機構ユニットとして、パド
ル形式フィード機構ユニットAを取付けたものである。
第6図(a)においてDADF13は、ベースマシン1のプ
ラテンガラス2の上に取りつけられている。このDADF13
には、原稿原稿601を載置する原稿トレイ602が備えられ
ている。原稿トレイ602の原稿送り出し側には、送出パ
ドル603配置されており、これにより原稿601が一枚ずつ
送り出される。送り出された原稿601は第1の駆動ロー
ル605とその従動ロール606および第2の駆動ロール607
とその従動ロール608により円弧状搬送路に搬送され
る。さらに、円弧状搬送路609は、SADF原稿トレイ(手
差し用搬送路)610と合流して水平搬送路611に接続され
ると共に、円弧状搬送路609の出口には、レジロール612
とその従動ロール613が設けられている。レジロール612
は、ソレノイド(図示せず)により上下に昇降自在にな
っており、従動ロール613に対して接離可能に構成され
ている。水平搬送路611には、図示しない駆動モータに
より回動されるレジゲート615が設けられている。レジ
ゲート615は原稿を読取る光学系と原稿の供給との同期
を図るため、その閉鎖で原稿の先端部分を停止させるも
のであり、読取り可能状態となると、その信号によって
開放作動して原稿の可能とする。一方、レジロール612
はこのレジゲート615への原稿の移動、停止を切り換え
るものであり、これらレジロール612、レジゲート615に
よって原稿の位置決めを行う位置決め部材が構成されて
いる。
さらに、手差しトレイ(手差し用搬送路)610には、
第6図(b)に示すようにスキューロール627が設けら
れている。スキューロール627はその回転軸が手差しト
レイ610における3用紙搬送方向Aと平行とならずに、
一定角度を有して設けられており、その回転駆動によっ
て手差しトレイ610上にセットされた原稿のスキュー補
正を行うものである。
次に、以上の搬送路に設けられるセンサS1〜S14につ
いて、第6図(a)、(b)を参照して説明する。S1
原稿トレイ602上の原稿601の有無を検出するノーペーパ
ーセンサ、S2は原稿の送り出しを検出するテイクアウェ
イセンサ、S3は原稿トレイ602または手差しトレイ610か
らレジロール612に供給される原稿を検出し、原稿の位
置決め用の信号を出力するレジセンサ、S4は手差しトレ
イ610への原稿のセットを検出するインセンサ、S6〜S10
は原稿のサイズを検出するペーパーサイズセンサ、S11
は原稿が排出されたか否かを検出する排出センサ、S12
はクリーニングテープ625の終端を検出するエンドセン
サ、S13およびS14は手差しトレイ610の奥側(REAR)お
よび手前側(FRONT)に設けられて手差しトレイ610への
複数の原稿の並列セットの有無を検出するセンサであ
る。このセンサS13、S14は原稿がトレイ610の所定位置
にあるか否かを検出するものであり、第6図(b)で示
すように、原稿の供給方向Aを中心に右側(REAR)およ
び左側(FRONT)に配設されるところから、以下センサS
13をREAR PRE REGI SNR S13、センサS14をFRONT PRE RE
GI SNR S14と記載する。前記原稿サイズを検出するペー
パーサイズセンサS6〜S10は原稿のサイズに合わせた間
隔に配設される。
第7図は、これらペーパーサイズセンサS6〜S10と原
稿のサイズとの関係を示しており、センサS6はA4サイズ
の原稿のショートエッジ供給(A4LEF)、S7はB5サイズ
原稿のロングエッジ供給(B5LEF)、S8はA4サイズ原稿
のロングエッジ供給(A4LEF)、S9はB4サイズ原稿のロ
ングエッジ供給(B4LEF)、S10はA3サイズ原稿のロング
エッジ供給(A3LEF)を検出するようになっている。な
お、第6図(a)および(b)で示すように、DADF13の
円弧状搬送路609の側面にはLED(発光ダイオード)63
0、631が設けられている、このLED630および631は手差
しトレイ610への原稿のセットの有無を表示するもので
あり、LED630は手差しトレイ610のREAR側への原稿のセ
ットを表示し、LED631は同トレイ610のFRONT側への原稿
のセットを表示する。これらLED630、631は原稿がない
状態では消灯して次原稿の受付け可能状態を表示し、原
稿がセットされた状態では点灯して次原稿の受付け禁止
状態を表示する。従って、オペレータはLED630,631の点
灯、消灯を見ることによってトレイの空状態を知ること
ができる。この場合、LED630の点灯はREAR PRE REGI SN
R S13の原稿検出信号に基づいて行われ、LED631の点灯
はFRONT PRE REGI SNR S14の原稿検出に基づいて行われ
るものである。
第8図は前述したDADF13の各部とINPUTサブシステム3
7の関係を示した図である。図示の如く、センサS1〜S14
によって検出された信号は、INPUTサブシステム37に入
力され、後述するステートにおいて原稿搬送動作が正常
に終了したかどうかの判定信号等に用いられる。一方、
送出パドル603、各ロール605,607,612,617,622,626,61
9,およびレジゲート615はINPUTサブシステム37によっ
て、その駆動を制御される。
第9図はINPUTサブシステム37のステート分割および
ステートの遷移を示すINPUTサブシステムステート遷移
図である。本実施例では原稿供給装置の制御を制御単位
として、INITステート,STBYステート,Feed−INステー
ト,REGISTステート,EXPELステート,EXCHGステート,INVE
RTステート,PURGEステート,DIAGステート,FAILステー
ト,HD−DWNステートの11種のステートに分割し、該11種
のステートを所定の遷移条件(図中記載の受信信号)に
従って遷移することによって、ADFモード,DADFモード,S
ADFモード,2−UPモード,LDCモード,CFFモードの6種の
原稿供給モードを制御可能としている。
以下、各ステートを説明する。
INITステート INPUTサブシステム37の初期設定を行うステートであ
り、複写機のパワーON時にシーケンスマネジャー32より
NVMの情報が転送され、これに基づいてINPUTサブシステ
ム37の初期設定を行う。
STBYステート スタンバイはINPUTサブシステム37の初期設定が終了
しDADF13が使用可能な状態である。STBYステートでは、
ノーペーパーセンサS1およびセンサS3,S4を介して、ADF
原稿トレイ602およびSADF原稿トレイ610の原稿載置の有
無を監視しており、原稿有りならば、即ち、DADF13の使
用を検出する。
Feed−INステート Feed−INステートは、原稿をADF原稿トレイ602あるい
はSADF原稿トレイ610からプラテン上の所定のレジ位置
に載置するステートである。具体的な制御はステートに
登録されたモジュールによって行われる。ここでは、原
稿の入力部が2箇所であるため、何れから入力するかに
よって次の2つが選択される。
例えば、Feed−IN(ADF)モジュール実行時、ADF原稿
トレイ602から1枚の原稿をレジゲート615の位置まで敷
き込む。この時、テイクアウェイセンサS2により原稿が
通過したか否かのチェックを行う。続いて、レジゲート
615およびスキューローラ627により原稿の斜め送り補正
し、プリレジセンサS5で原稿のスキュー補正が終了した
か否か検出し、同時に、ペーパサイズセンサS6〜S10
よって原稿のサイズを検出する。その後、原稿をプラテ
ン上に敷き込み所定のレジ所定に停止させる。この時、
ADF原稿トレイ602に次の原稿があれば、次の原稿をレジ
ゲート615の位置まで敷き込み、スキュー補正を行う。
Feed−IN(SADF)モジュール実行時、SADF原稿トレイ
610から入力される原稿は、原稿をトレイに載置した段
階で、すぐにレジゲート615の位置まで敷き込められス
キュー補正を実施されるため、ここでは、原稿をプラテ
ン上に敷き込み所定のレジ位置に停止させる。
REGISTステート 原稿がプラテン上の所定のレジ位置に載置された状態
であり、コピー動作が可能な状態である。REGISTステー
トにおいて、INPUTサブシステム37は、他のサブシステ
ムが所定の動作を実施し、原稿のスキャンを終えるのを
待つ状態(待機状態)である。
EXGHGステート スキャンを終了したプラテン上の原稿を排出し、次原
稿をプラテン上の所定のレジ位置に搬送する。
EXPELステート スキャンを終了したプラテン上の原稿を排出しする。
INVERTステート スキャンを終了したプラテン上の原稿を反転用通路を
介して反転させる。
PURGEステート 他のシステムにおいてジャムが発生した状態であり、
シーケンスマネジャー32よりPURGE REQWEST信号を受信
することにより遷移し、原稿パージ制御を行う。
HD−DWNステート 原稿ジャム発生、インターロックが開けられた時、24
V電源供給遮断受信時、通信FAIL発生時、サーボモータF
AIL発生時等のハードダウン要因が検出された時にDADF1
3を停止させる。
FAILステート 異常発生時に最終的に遷移するステートであり、INPU
Tサブシステム37を停止させる。
DIAGステート ダイアグステートはサービスマンが修理用等に使用す
るステートで、NVMに設定された所定の手順にしたがっ
て種々の試験が実施される。
このような各ステートには、そのステートで行うべき
ジョブ(登録モジュール)がそれぞれ格納されている。
この内、INITステート、STBYステート、DIAGステート、
FAILステート、HD−DWNステートの5つのステートは原
稿供給モードに関係なく共通の処理を行うため、それぞ
れ1つのモジュールが登録されている。この5つのステ
ート以外のステートに格納されている登録モジュールは
以下の通りである。なお、各登録モジュールにおけるか
っこ書は原稿供給モードに対応する記号である。
Feed−INステート Feed−IN(ADF),Feed−IN(DADF),Feed−IN(SAD
F),Feed−IN(2−UP),Feed−IN(LDC),Feed−IN(C
FF) REGISTステート REGIST(ADF),REGIST(DADF),REGIST(SADF),REGI
ST(2−UP),REGIST(CFF) EXPELステート EXPEL(ADF),EXPEL(DADF),EXPEL(SADF),EXPEL
(2−UP),EXPEL(LDC),EXPEL(CFF) EXCHGステート EXCHG(ADF),EXCHG(DADF),EXCHG(SADF),EXCHG
(2−UP),EXCHG(CFF) INVERTステート INVERT(DADF) PURGEステート RURGE(ADF),PURGE(DADF),PURGE(SADF),PURGE
(2−UP),PURGE(LDC),PURGE(CFF) これら各ステートに登録されたモジュールは、INPUT
サブシステム37で同時に複数の原稿供給モードが実施で
きない(即ち、それぞれのモードが排他的に制御され
る)のと同時に、原稿供給モードに応じて一つのステー
トにおいて、一つのモジュールが実施される。ここで一
見モジュールの登録数が多いように思われるが、各モジ
ュールはそれぞれのステートに対応した範囲で制御を行
うため、ステップ数の少ないスッキリしたものとなって
おり、制御プログラムの作成およびデバッグ等が効率良
く行えるものである。
第10図は各ステート間の遷移条件を示すテーブルであ
る。遷移条件として、遷移元ステートから遷移できる遷
移先ステートを規定し、かつ、該遷移先ステートに遷移
するための条件を登録してある。遷移するための条件
は、テーブルに示すように、シーケンスマネジャー32か
ら特定の信号を受信することであり、または所定の動作
(SERVO MOTOR正常停止等)が終了することである。シ
ーケンスマネジャー32は記録装置の全システムの動作を
監視しており、前記特定の信号を各システムの所定の動
作が終了した時に送信する構成である。これによりINPU
Tサブシステム37は他のシステムとの同期をとりつつス
テート遷移を行うことができる。
第11図は転写系と光学系の感光体として有機感材ベル
ト4が配置されている。有機感材ベルト4は電荷発生
層、トランスファ層等何層にも塗って感材を形成してい
るので、Seを蒸着して感材を形成する感光体ドラムに比
して自由度が大きく、製作が容易になるのでコストを安
くすることができ、また、ベルト回りのスペースを大き
くすることができるので、レイアウトがやり易くなると
いう特徴がある。
一方、ベルトには伸び縮みがあり、また、ロールも温
度差によって径が変化するので、ベルトにホールを設け
てこれを検出し、一周のマシーンクロックを常時カウン
トし、伸び縮みに応じてピッチの信号、レジゲートのタ
イミングを補正する必要がある。
本装置における有機感材ベルト4は長さが1m以上あ
り、A4サイズ4枚、A3サイズ3枚が載るようにしている
が、ベルトにはシームがあるため常にパネル(ベルト上
に形成される像形成領域)管理をしておかないと、定め
たパネルのコピーがとれないのでロール77aの近傍の位
置Xで基準となる信号を出すようになっている。これは
ゲットパークと呼ばれるもので、スタートボタンを押し
て最初にコピーをとるパネルがXの位置にきたとき信号
を出し、ここからコピーがとれるという合図をするため
のものである。
有機感材ベルト4はチャージコロトロン(帯電器)60
によって一様に帯電されるようになっており、図の矢印
方向に定速駆動されている。そして最初のパネルがレジ
(露光箇所)71の一定時間前にきたときピッチという信
号を出してそのピッチを基準にしてスキャンとフィード
のタイミングがとられる。チャージコロトロン60によっ
て帯電されたベルト表面は露光箇所71において露光され
る。露光箇所71には、プラテンガラス5上に載置された
原稿の光像が入射されるようになっている。このため
に、露光ランプ56と、これによって照明された原稿面の
反射光を伝達する複数のミラー57−1〜57−6および光
学レンズ58が配置されており、このうちミラー57−1は
原稿の読み取りのためにスキャンされる。またミラー57
−4〜57−6は第2の走査光学系を構成し、これはPIS
(Precession Image Scan)と呼ばれるもので、プロセ
ススピードを上げるのには限界があるため、プロセスス
ピードを上げずにコピー速度が上げられるように、ベル
トの移動方向と反対方向に第2の走査光学系をスキャン
して相対速度を上げ、最大64枚/min(CPM)を達成する
ようにしている。
露光箇所71でスリット状に露光された画情報によって
有機感材ベルト4上には原稿に対応した静電潜像が形成
される。そして、IEL(インターイメージランプ)64で
不要な像や像間のイレーズ、サイドイレーズを行った
後、静電潜像は、通常黒色トナーによる現像を行う現像
装置59−1、またはカラートナーによる現像を行う現像
装置59−2によって現像されたトナー像が作成される。
トナー像は有機感材ベルト4の回転と共に移動し、プリ
トランスファコロトロン(転写器)65、トランスファコ
ロトロン66の近傍を通過する。プリトランスファコロト
ロン65は、通常、交流印加によりトナーの電気的付着力
を弱めトナーの移動を容易にするためのものである。ま
た、ベルトは透明体で形成されているので、転写前にプ
リトランスファランプ68(イレーズ用に兼用)で背面か
らベルトに光を照射してさらにトナーの電気的付着力を
弱め、転写が行われ易くする。
一方、各種のトレイに収容されているコピー用紙、あ
るいは手差しトレイ16に沿って手差しで送り込まれるコ
ピー用紙は、送りロールによって送り出され、搬送路50
1に案内されて有機感材ベルト4とトランスファコロト
ロン66の間を通過する。用紙送りは原則的にLEF(Long
Edge Feed)によって行われ、用紙の先端と露光開始位
置とがタッキングポイント(図の位置L)で一致するよ
うにレジゲートが開閉制御されてトナー像がコピー用紙
上に転写されることになる。そしてデタックコロトロン
67で用紙と感材ベルト4とが剥がされ、転写後コピー用
紙はフェーザ521およびプレッシャロール541の間を通過
して熱定着され、搬送ロール75、76の間を通過して図示
しない排出トレイ上に排出される。
コピー用紙が剥がされた感材ベルト4はプレクリーン
コロトロン69によりクリーニングし易くされ、ランプ68
による背面からの光照射により不要な電荷が消去され、
ブレード70によって不要なトナー、ゴミ等が掻き落とさ
れる。
なお、ベルト4上にはパッチジェネレータ61により像
間にパッチを形成し、パッチ部の静電電位をESVセンサ6
3で検出して濃度調整用としている。またベルト4には
ホールが開けられており、ベルトホールセンサ62でこれ
を検出してベルトスピードを検出し、プロセススピード
制御を行っている。またADC(Auto Density Control)
センサ71で、パッチ部分に載ったトナーからの反射光量
とトナーがない状態における反射光量とを比較してトナ
ーの付着具合を検出し、またポップセンサ72で用紙が剥
がれずにベルト4に巻きついてしまった場合を検知して
いる。
本発明は以上の構成を踏まえて、手差しトレイ610に
原稿が並列にセットされた場合の原稿の供給および原稿
の読取りによるコピー用紙への記録などを制御するもの
であり、以下、順を追って説明する。
(1)原稿の供給の制御 2−UPモードでは手差しトレイ610のREAR側およびFRO
NT側に原稿が並列にセットされ、REAR側への原稿の差し
込みはインセンサ(IN SNR)S4によって検出され、FRON
T側への原稿の差し込みはペーパーサイズセンサのB4セ
ンサ(B4 SNR)S9によって検出される。そして、これら
のセンサS4、S9の検出信号に基づいて、レジロール612
およびレジゲート615からなる位置決め部材およびベル
ト駆動ロール619を作動するサーボモータ(SERVO MOTO
R:図示せず)が制御される。
レジロール(REGI ROLL)612およびレジゲート(REGI
GATE)615はプラテン2への原稿を待機状態すると共
に、待機状態からプラテン2への原稿敷き込みを行う。
前者の待機状態はレジロール612をリリースすると共
に、レジゲート615をクローズし、後者の原稿敷き込み
はレジロール612を原稿にニップルすると共に、レジゲ
ート615をオープンする。そして、これらレジロール61
2、レジゲート615は同期するように第1表に示すような
条件で制御される。
なお、第1表における項は、原稿の排出時における
次原稿のプラテンへの敷込みを防止するための制御であ
る。また、項においては、まずレジロール612がニッ
プし、所定時間(例えば、90ms)経過後にレジゲート61
5がオープンする。
第12図および第13図は2−UPモードおよびSADFモード
における原稿排出動作を示すタイミングチャートであ
る。これらは原稿がレジスト状態(プリレジセンサ
S13、S14がON状態)で最終スキャンとなった場合であ
る。第12図は手差しトレイ610に次原稿がなく、インセ
ンサS4およびB4センサS9が共にOFFの場合の作動であ
り、LAST SCAN END信号の入力によりサーボモータが所
定時間C(最終原稿がプラテンから排出される時間、例
えば598±5ms)駆動される。第13図は手差しトレイ610
に次原稿がある状態(インセンサS4またはB4センサS9
いずれかがON状態)で、レジスト位置の原稿がスキュー
補正終了されていない(すなわち、レジスト位置の原稿
が位置決めされていない)場合である。この状態では、
同図のようにLAST SCAN END信号の入力によってREGI RO
LL612がリリースすると同時にREGI GATE615がオープン
してレジスト部分が解放される。そして、上記信号の入
力から所定時間A(例えば、170±10ms)経過後にサー
ボモータが所定時間B(例えば、598±5ms)駆動され
る。これにより位置決めされていない原稿は読み取られ
ることなく、プラテンへ引き込まれた後、プラテンから
自動的に排出される。従って、誤った原稿の読取りが防
止されている。
第14図はSQMGR 32からEXPELコマンドが入力された場
合の制御を示すタイミングチャートである。EXPELコマ
ンドはプラテンからの原稿の排出を指示する信号であ
り、この信号の入力時にインセンサ(IN SNR)S4がONし
ている場合(すなわち、手差しトレイ610のREAR側に次
原稿がある場合)、REGI ROLL612がリリースすると同時
にREGI GATE615がオープンする。このREGI ROLL612のリ
リースにより、トレイ610上の次原稿のプラテンへの敷
き込みが防止される。そして、EXPELコマンドの入力か
ら170ms経過後、SERVO MOTORが起動してプラテン上から
原稿を排出する。かかる制御においては、手差しトレイ
610のREAR側またはFRONT側のいずれかに次原稿が検出さ
れていれば、同様の制御を行うものであり、図示例に限
らずINSNR S4またはB4センサS9のいずれかのセンサがON
となっていれば同図のように制御される。なお、EXPEL
コマンドの入力時に、これらのセンサS4、S9のいずれも
がOFFの場合は、次原稿がトレイ610にないものと判断さ
れ、この場合はEXPELコマンドの入力と同時にSERVO MOT
ORが起動されるようになっている。
(2)原稿サイズ検出タイミングの制御 原稿サイズはペーパーサイズセンサS6〜S14によって
検出されるが、本発明では原稿供給モードに対応して、
サイズ検出のタイミングが異なっている。これは原稿供
給モードによってIMMサブシステム34、OPTサブシステム
39、マーキングサブシステム35、IELサブシステム40、C
HMサブシステム33などのサブシステムとの同期を効率良
く行うためであり、以下、原稿供給モード別に説明す
る。
ADFモードおよびDADFモード 原稿の自動供給を行う原稿トレイ(ADFトレイ)602か
ら原稿が引き込まれ、レジセンサS3が検出してONとなっ
てから所定時間(例えば、150ms)経過後に、ペーパサ
イズセンサS6〜S14が原稿サイズを検出する。なお、原
稿の裏表の記録を行うDADFモードでは、原稿のインバー
トでレジセンサS3がONしても、インバート時にはサイズ
検出を行わないが、ペーパサイズセンサS6〜S14のイン
バート時に出力されるON信号は記録装置のソフトコント
ロール上のトリガとして使用している。このインバート
時のペーパサイズセンサS6〜S14のON信号はレジセンサS
3のONから所定時間(例えば、300ms)経過後に出力され
るようになっている。
SADFモードおよびLDCモード 手差しトレイ610へ原稿がセットされて、プレレジセ
ンサS13またはS14がONしてから所定時間経過後にサイズ
検出を行う。この場合の時間は、例えば、600msであ
り、ダイアグによって適宜、変更可能である。
2−UPモード 2枚の原稿がトレイ610に並列にセットされてREAR PR
E REGI SNR S13およびFRONT PRE REGI SNR S14が共にON
してから所定時間経過後にサイズ検出を行う。所定時間
は例えば、600msであり、ダイアグによって適宜、変更
可能である。この2−UPモードにおいては、手差しトレ
イ610の片側(例えば、REAR側)のみに原稿がセットさ
れてREAR PRE REGI SNR S13がONしている状態でスター
トボタンが押釦された場合、このスタートボタン押釦に
よるINPUT START信号の入力と同時に原稿サイズの検出
が行われる。これは後述するように、2−UPモードにお
いても片側原稿の状態での記録を可能とするためであ
る。
第15図は第7図に示すような配置でペーパーサイズセ
ンサS6〜S10が配設された場合における2−UPモードの
原稿サイズの検出とペーパーサイズセンサの出力とを対
応させたテーブルである。同図において、「○」印はサ
イズ検出の指標となるペーパーサイズセンサのONを、
「×」印はOFFを示し、「△」はペーパーサイズ検出の
指標とならないセンサであり、ON,OFFいずれでも良いこ
とを示す。
(3)2−UPモードにおける原稿供給の制御 第16図は2−UPモードにおける原稿セットからプラテ
ンへの原稿供給の動作を示すタイミングチャートであ
る。まず、手差しトレイ610のREAR側に原稿をセットす
ると、IN SNR S4がONし、このONによってREGI ROLL 612
がリリースすると共にREGI GATE 615がクローズする。R
EGI ROLL 612のリリースによりレジスト位置への原稿の
差し込みが可能となる一方、REGI GATE 615のクローズ
によりプラテンへの原稿の敷き込みが防止される。原稿
の差し込みによってREAR PRE REGI SNR S13がONとな
り、このONから200ms後にREAR LED 630が点灯する。こ
れにより、REAR側への原稿のセットと次原稿の受け付け
禁止の表示が行われるため、オペレータによる操作ミス
を防止することができる。また、REAR LED 630の点灯と
同期してユーザインタフェース(U/I)は「紙あり(片
側)」を表示する。次に、手差しトレイ610のFRONT側に
原稿がセットされると、B4センサ(B4 SNR)S9がONし、
さらに、原稿が差し込まれると、FRONT PRE REGI SNR S
14がONする。そして、このセンサS14のONから200ms後に
FRONT LED 631が点灯してFRONT側への原稿セットと次原
稿の受け付け禁止を表示すると共に、ユーザインタフェ
ース(U/I)は「紙アリ(両側)」を表示する。かかるF
RONT PRE REGI SNR S14のONから600ms後に原稿サイズの
検出を行い、このサイズ情報をSQMGR 32に送信する。こ
の状態でスタートボタンが押釦されると、まず、REGI R
OLL 612が原稿をニップし、90ms後にREGI GATE 615がオ
ープンする。その後(170ms後)、サーボモータが起動
して並列した原稿のプラテンへの同時供給が行われる。
同図における区間P、Q、R、Sはこれらの区間でスタ
ートボタンが押釦された場合であり、区間Pにおいては
「紙なし」を認識し、サーボモータの起動は行われな
い。区間Qにおいては、REAR PRE REGI SNR S13のONか
ら600ms(この時間は原稿がREAR側の所定位置に落ち着
くまでの時間である。)経過を待ち、REAR側にセットさ
れた原稿のサイズが検出されてSQMGRに出力される、そ
して、REGI ROLL 612がニップし、90ms後にREGI GATEが
オープンし、その後、170ms後にサーボモータが起動し
てプラテンへ原稿が供給されて読取りおよび記録が開始
される。区間Rでは、FRONT PRE REGI SNR S14のONから
600ms経過を待った後、区間Qと同様なタイミングでREG
I ROLL 612のニップ、REGI GATE 615のオープン、そし
てサーボモータの起動が行われる。なお、この場合にお
いては、FRONT PRE REGI SNR S14のONから600ms経過し
たと同時に原稿サイズの検出が行われて、そのサイズ情
報がSQMGR 32に出力される。区間Sでは原稿サイズの検
出が終了しているため、直ちにREGI ROLL 612がニップ
し、90msにREGI GATE 615がオープンした後、170ms後に
サーボモータが起動する。
(4)2−UPモードにおける片側原稿の記録制御 前(2)、(3)項で説明したように本発明は2−UP
モードでも片側原稿のみの記録スタートが可能となって
いる。
第17図はこの場合の制御を示すサブシステム間の相関
図である。STAND BYステートにおいては、ユーザインタ
フェース(U/I)で2−UPモードが選択され、その信号
がSQMGRからDADFに入力される。また、DADFでは手差し
トレイ610のREAR側に原稿がセットされると、INPUT TRA
Y STATUS信号をSQMGRに出力する。その後、すなわち手
差しトレイ610のFRONT側に原稿がセットされていない状
態で、スタートボタンが押釦されると、その信号の入力
でSET UPステートに遷移し、INPUT START信号がSQMGRか
らDADFに出力される。これにより、DADFは原稿サイズを
検出し、そのサイズ情報をSQMGRに送信する。SQMGRはこ
のサイズ情報(DOC SIZE信号)をユーザインタフェース
(U/I)に送信して、ユーザインタフェースでのサイズ
表示が行われる。このサイズ情報の出力によって、以
後、原稿サイズの検出は行われなくなる。そしてINPUT
START信号の受信から670ms後に、DADFはREAR側への原稿
のセットを知らせるFEED IN信号をSQMGRに出力すると共
に、FRONT側は空であることを知らせるINPUT TRAY STAT
US信号をSQMGRに出力する。このINPUT TRAY STATUS信号
はU/Iに出力され、U/IはFRONT側に原稿がないことを認
識し、表示する。その後、DADFはREAR側の位置決めを知
らせるDOC REG信号をSQMGRに出力する。次に、ステータ
スはCYCLE UPに遷移し、SQMGRはSTART COPY信号をIMMに
出力する。このとき、SQMGRは原稿サイズ(実施例で
は、A4S)をIMMに出力する。IMMはこの信号の入力によ
って、原稿がセットされているREAR側に対応する画像形
成を感材ベルトに指示すると共に、原稿がセットされて
いないFRONT側は消し込みを行うように指示する。以後
は、CYCLEステートに遷移して原稿の読取りおよび原稿
画像のコピー用紙への記録が行われるが、この記録にお
いて、原稿がセットされていないFRONT側は像が消し込
まれるため、FRONT側に対応するコピー用紙の部分は白
紙の状態で出力される。従って、コピー用紙の片側をメ
モ用などに使用しても、極めて鮮明なメモ書きを行うこ
とができる。
(5)原稿セット表示の制御 手差しトレイ610のREAR側およびFRONT側への原稿セッ
トの表示は前(3)項で説明したように、REAR LED 630
およびFRONT LED 631の点灯によって表示される。これ
らLED 630、631の点灯は対応する各PRE REGI SNR S13
よびS14のONから所定時間(200ms)経過後に行われてオ
ペレータへの告知が行われ、次原稿受け付け禁止が表示
されるため、オペレータの操作ミスを防止することがで
きる。このLEDの点灯は前(3)項で説明したので省
き、以下、LED630、631の消灯タイミングを説明する。
第18図はSADFモードおよび2−UPモードにおけるLED
の消灯タイミングを示し、対応するPRE REGI SNR S13
S14はOFFと同期して消灯する。第19図はLDFモードにお
ける消灯タイミングを示し、原稿の供給を行うサーボモ
ータの停止と同期してLED630、631が消灯する。これらL
EDの消灯によってオペレータは手差しトレイが空となっ
たことを確認でき、次原稿のセットが可能となる。この
ため、オペレータの操作を円滑化することができる。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、本発明の原稿供給装置によると、
2−UPモードにおいて原稿サイズを検出するセンサと原
稿のセットを検出するセンサを兼用させたため、センサ
数を減少させることができるとともにセンサの配置位置
の設計上の制御を緩和することができ、また、同一の位
置決めの位置に設けられた2つの位置決め検出センサの
信号に基づいてプラテンへの原稿の供給を制御するた
め、2−UPモードにおける2つの原稿の先端の不揃いを
解消することができ、更に、次原稿の供給の禁止を表示
するようにしたため、原稿を重複して供給する事態を回
避することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
複写機の全体構成を示す説明図、第3図は本発明に適用
される複写機のシステム構成を示す説明図、第4図は本
発明に適用される複写機のCPUによるハード構成を示す
説明図、第5図はメインシステムのステート分割を示す
説明図、第6図(a)、(b)は本発明の原稿供給装置
の構成を示す説明図、第7図はトレイのペーパーサイズ
センサと原稿との関係を示す図、第8図はDADFとINPUT
サブシステムの関係を示す説明図、第9図はINPUTサブ
システムステート遷移図、第10図はステート間の遷移条
件を示すテーブル、第11図は光学系と転写系を示す側面
図、第12図、第13図、第14図は位置決め部材の作動を示
すタイミングチャート、第15図は2−UPモードにおける
原稿サイズ検出を示すテーブル、第16図は2−UPモード
における作動を示すタイミングチャート、第17図は2−
UPモードにおける片側原稿の記録制御を示すサブシステ
ム間の相関図、第18図および第19図はLEDの消灯タイミ
ングを示すタイミングチャート。 符号の説明 1……ベースマシン 2……プラテンガラス 3……光学系(走査露光装置) 4……感材トレイ、5……マーキング系 6−1……上段ベルト、6−2……中段トレイ 6−3……下段トレイ、7……用紙搬送系 9,10……インバータ 11……デュープレックストレイ 12……ユーザインタフェース 12a……NVRAM、13……DADF 16……マルチシートインサータ 17……HCF、19……ソータ 20……シンプルキャッチトレイ 31……メイン基板 32……SQMGRサブシステム 33……CHMサブシステム 34……IMMサブシステム 35……マーキングサブシステム 36……U/Iサブシステム 37……INPUTサブシステム 37a……ROM 38……OUTPUTサブシステム 39……OPTサブシステム 40……IELサブシステム 41……メインCPU 42……マーキング用CPU 43……INPUT用CPU 44……OUTPUT用CPU 45……OPT用CPU 46……U/I用CPU 47……IEL用CPU 48……シリアルバス 50……ジャム検出部 51……センサ 52……判定部 53……検出制御部 54……フューザ制御部 55……プラテンガラス 56……露光ランプ 57……ミラー 58……レンズ 59……現像装置 60……チャージコロトロン 61……パッチジェネレータ 62……ベルトホールセンサ 63……ESVセンサ 64……インターイメージランプ 65……プリトランスファコロトロン 66……トランスファコロトロン 67……デタックコロトロン 68……プリトランスファランプ 69……プレクリーンコロトロン 70……ブレード 71……露光位置 72……ポップセンサ 77……ロール 600……露光点、601……原稿 602……原稿トレイ 603……送出パドル 605……第1の駆動ロール 606……従動ロール 607……第2の駆動ロール 608……従動ロール 609……円弧状搬送路 610……手差し用搬送路 611……水平搬送路 612……レジロール 613……従動ローラ、615……レジゲート 616……反転用搬送路 617……反転用ロール 619……ベルト駆動ロール 620……従動ロール 621……ベルト 622……排出ロール 625……クリーニングテープ 626……テープ巻取ロール 627……スキューロール 630……LED(REAR側) 631……LED(FRONT側) S1……ノーペーパーセンサ S2……テイクアウェイセンサ S3……CFFセンサ S4……インセンサ S6〜S10……ペーパーサイズセンサ S11……排出センサ S12……エンドセンサ S13……プリレジセンサ(REAR側) S14……プリレジセンサ(FRONT側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 7/02 G03G 15/00 107 G03G 21/00 370

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿トレイに並列にセットされた複数の原
    稿を同時にプラテン上に供給する原稿供給モードを有す
    る原稿供給装置において、 前記複数の原稿中の1つの原稿が通過する前記原稿トレ
    イの第1の通過領域に設けられ、前記1つの原稿の通過
    方向に前記1つの原稿の通過方向のサイズより小なる間
    隔を有して配置された第1および第2の原稿検出センサ
    と、 前記第1の通過領域に隣接し、前記複数の原稿中の他の
    原稿が前記第1の原稿に並置されて通過する前記原稿ト
    レイの第2の通過領域に設けられ、前記他の原稿の通過
    方向に前記他の原稿の通過方向のサイズより小なる間隔
    を有して配置された第3および第4の原稿検出センサ
    と、 前記第1より第4の原稿検出センサの検出信号に基づい
    て前記1つおよび他の原稿のプラテンへの供給を制御す
    る制御手段を備え、 前記第3および第4の原稿検出センサ中の1つの原稿検
    出センサは、原稿の有無信号に加えてサイズ信号を出力
    する構成を有し、 前記第3および第4の原稿検出センサ中の他の原稿検出
    センサは、前記第1および第2の原稿検出センサ中の1
    つの原稿検出センサと同じ位置決めの位置に配置され、 前記制御手段は、前記第1より第4の原稿検出センサの
    検出信号から前記1つおよび他の原稿の前記原稿トレイ
    の前記第1および第2の通過領域へのセット、および前
    記第1および第2の通過領域上での位置決めを判断し、
    かつ、前記第3および第4の原稿検出センサ中の前記1
    つの原稿検出センサの前記サイズ信号から前記1つおよ
    び他の原稿の合計サイズを判断する構成を有することを
    特徴とする原稿供給装置。
  2. 【請求項2】原稿トレイにて並列にセットされた複数の
    原稿を同時にプラテン上に供給する原稿供給モードを有
    する原稿供給装置において、 前記複数の原稿中の1つの原稿が通過する前記トレイの
    第1の通過領域に設けられ、前記1つの原稿の通過方向
    に前記1つの原稿通過方向のサイズより小なる間隔を有
    して配置された第1および第2の原稿検出センサと、 前記第1の通過領域に隣接し、前記複数の原稿中の他の
    原稿が前記1の原稿に並置されて通過する前記原稿トレ
    イの第2の通過領域に設けられ、前記他の原稿の通過方
    向に前記他の原稿の通過方向のサイズより小なる間隔を
    有して配置された第3および第4の原稿検出センサと、 前記第1および第2の原稿検出センサの間、および前記
    第3および第4の原稿検出センサの間に配置され、前記
    1つおよび他の原稿をニップして前記プラテン側へ供給
    するロールと、 前記原稿トレイの原稿排出側に設けられ、閉塞して前記
    1つおよび他の原稿の位置決めを行うゲートと、 前記第1より第4の原稿検出センサの検出信号を供給さ
    れ、前記1つあるいは他の原稿が前記原稿トレイの第1
    あるいは第2の通過領域にセットされたとき、前記ロー
    ルのニップを解除するとともに前記ゲートを閉塞し、前
    記1つおよび他の原稿が位置決めされたとき、前記ロー
    ルに前記1つおよび他の原稿をニップさせるとともに前
    記ゲートを開放する制御手段を備えたことを特徴とする
    原稿供給装置。
  3. 【請求項3】原稿トレイに並列にセットされた複数の原
    稿を同時にプラテン上に供給する原稿モードを有する原
    稿供給装置において、 前記原稿トレイで前記複数の原稿を検出する複数の検出
    手段と、 前記複数の原稿を前記原稿トレイから原稿読取用のプラ
    テンへ搬送し、前記プラテンから排出部へ排出する原稿
    搬送手段と、 前記複数の原稿を前記プラテンへ搬送する前に前記複数
    の原稿を所定の位置に位置決めする位置決め手段と、 前記複数の原稿が前記位置決め手段を離れて前記プラテ
    ンへ搬送されるまで点灯して次原稿の供給を禁止する前
    記複数の原稿に対応した複数の表示手段と、 前記複数の検出手段の少なくとも1つが前記複数の原稿
    の少なくとも1つを検出したとき、前記位置決め手段に
    前記複数の原稿の少なくとも1つを前記所定の位置に位
    置決めさせた後、前記原稿搬送手段に前記複数の原稿の
    少なくとも1つを前記プラテンへ搬送させて画像形成手
    段に原稿読取を行わせ、かつ、前記複数の表示手段の少
    なくとも1つを点灯させ、前記複数の原稿の少なくとも
    1つが前記プラテンへ搬送されたとき、点灯中の前記複
    数の表示手段の少なくとも1つを消灯させる制御手段を
    備え、 前記制御手段は、前記複数の検出手段の少なくとも1つ
    が前記原稿トレイ上で原稿を検出しないとき、検出され
    なかった原稿に対応する部分の記録を前記画像形成手段
    に消去させ、かつ、検出されなかった原稿に対応する前
    記複数の表示手段の少なくとも一つを点灯させない構成
    を有することを特徴とする原稿供給装置。
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