JP2851490B2 - 揚水発電装置 - Google Patents
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Description
流励磁同期機を接続した揚水発電装置に関するものであ
る。
次のようなものが知られている。
2号公報に示された可変速揚水発電装置の原理を説明す
るブロック図であり、図において、Mは巻線形誘導発電
電動機の2次側をスベリ周波数により2次励磁し、可変
速度で指定された電力にて運転される交流励磁同期機M
(以下、AESMと略称する)、1はその巻線形誘電発
電電動機の電機子、2はその誘電発電電動機の回転子
(2次コイル)、3は可逆式ポンプ水車、4はシャフ
ト、5はサイクロコンバータ用変圧器、6は励磁用変換
器としてのサイクロコンバータ(以下、EXと略称す
る)、7は回転数検出器、8はサイクロコンバータの制
御器である。
運転特性を示すもので、縦軸はポンプ入力を%表示、横
軸はポンプの揚程である。揚程の100%は最高揚程
で、最低揚程が90%の場合を示している。点P1〜P
4,P13,P14は特定のポイントを示しており、ラ
インL12は最大ポンプ入力、L5は100%ポンプ入
力、L6は安定なるポンプ運転の限界線、L7は最低揚
程におけるポンプ入力の最小しぼり込み値の限界、ライ
ンL8〜L11は回転数を各々102,100,97.
5,95%に変えた場合の運転特性曲線である。
0%)で運転される揚水発電装置の揚水方向運転特性
は、図5のラインL9に示す特性で揚程によって一義的
にポンプ入力が決められてしまうのに対し、上記可変速
揚水発電装置の場合は回転を定格の回転数より下げるこ
とにより、点P2〜P4を結ぶ範囲内でポンプ入力の調
整が可能であり、回転を定格回転数より上げることによ
り点P13,P14,P2,P3を結ぶ範囲内でポンプ
入力の調整が可能であり、合せてP13,P2,P4,
P14で囲まれた範囲が運転可能である。
大会、第11−55,第11−56の「可変速揚水発電
システムの励磁装置保護方式」に示されたサイクロコン
バータ形可変速揚水発電装置のブロック図であり、前記
図4と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。図6において、9は周波数変換装置としてのサイク
ロコンバータであり、この入力側にそれぞれ並列に過電
圧抑制用サイリスタ10、過電圧抑制アレスタ11、過
電圧検出回路12が接続されている。
変速で運転するには、AESMを2次励磁する方式が通
常採用される。回転数が変っても、系統周波数と一致す
るようにスベリ分だけ2次励磁により周波数を補正して
やれば、系統との並列運転が可能である。
過電圧が発生することが知られており、過電圧検出回路
12で過電圧を検出し、過電圧抑制用アレスタ11を点
弧して過電圧を抑制していた。
6号公報に示されたサイクロコンバータ形可変速揚水発
電装置の概要を示すブロックであり、前記図4と同一部
分には同一符号を付して重複説明を省略する。図7にお
いて、13は計器用変流器、14は計器用変圧器であ
る。図8は上記装置に適用する12相非循環電流方式サ
イクロコンバータの回路図である。
Mを可変速で同期運転するには、該AESMの電機子1
を2次励磁する交流励磁方式が通常採用される。この励
磁方式は、例えば、図示のように、AESMの電機子1
の出力電圧をコンバータ用変圧器5で電圧変換した2次
電圧をEX6に入力する。
に両機の周波数,電圧の大きさ、及び位相の3要素が一
致していなければ並列投入と同時にじょう乱が発生する
ので、常に回転子2の回転数が高まっても系統周波数と
一致するように、スベリ分だけ2次励磁により周波数を
補正してやる必要がある。
交流電源からサイリスタのスイッチ作用を利用して直接
に周波数の異る交流電力を得、これをAESMの回転子
2に供給するサイクロコンバータ制御方式が使用され
る。
回転位置検出機(例えば、レゾルバ)7の位置信号や変
流器13による発電機出力電流,及び計器用変圧器14
による発電機出力電圧等を制御要素として入力したサイ
クロコンバータ制御器8によって制御し、最終的に設定
された電力及び最適回転数になるようにAESMをシス
テム制御している。
号、昭62,第210頁、図12に示された揚水発電装
置のブロックであり、図において、Mは電機子1と回転
子2を有するAESM、3はAESMに直結されたポン
プ水車、15はサイクロコンバータ、16は自動電流制
御回路、17は負荷調整回路、18は出力設定器、19
はポンプ水車3の入出力制御サーボ、20はガバナ、2
1は回転速度演算回路、22は弁開度演算回路、P,
N,H,GVOは各々実際の発生電力、回転数、落差、
ガイドベーン開度である。各々のサフィックスの零は指
令値を示す。
設定された電力(65P)になるように、出力設定器1
8、負荷調整回路17、自動電流制御回路16によりサ
イクロコンバータ15を制御して電力をPのごとく制御
し、最適回転数(N0 )になるように、出力設定器1
8、回転速度演算回路21、ガバナ20、弁開度演算回
路22により入出力制御サーボ19を制御して回転数N
でAESMを運転する。
発電装置の始動装置を示すブロック図であり、図4と同
一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。図1
1において、23はAESM用しゃ断器、24はAES
Mの相切替断路器、25は主変圧器、26はEX用しゃ
断器、27は始動用しゃ断器、28は始動用変圧器、2
9は始動変圧器用しゃ断器、30はサイリスタ始動装置
である。
替断路器24の揚水方向断路器(P側)を投入し、しゃ
断器26,29を投入しておき、始動指令によりまずポ
ンプ水車3の水面を押下げてからしゃ断器27を投入
し、サイリスタ始動装置30にて始動を開始する。サイ
リスタ始動装置30にて昇速し、昇速中の励磁はEX6
によりDCまたは低周波(スベリ3%以下)励磁とし、
同期速度近くまで加速したら始動用しゃ断器27を解放
し、EX6を制御して揃速制御を行ない、発電機しゃ断
器23で同期投入する。水面押下げ用空気排気後、プラ
イミング圧力を確立し、ガイドベーンを開けて揚水運転
に入る。なお、図9の揚水発電装置および図11の始動
装置に関連する従来例として、特開昭60−20107
8号公報、特開平2−111300号公報、特公平3−
51910号公報等がある。
以上のように構成されているので、それぞれ次のような
問題点があった。
リ零(S=0)即ち、定格回転数(n=100%)付近
では、EX6の出力が非常に低周波で直流に近くなるた
め、3相の1アームに長く通電することにより、熱的に
EX6の容量を大きくしなければならず、不経済とな
る。
揚水発電装置は、一度過電圧保護回路を動作させると、
復帰が困難となったり、復帰回路が複雑になったり、E
X6の出力側に過電圧保護装置を設ける必要があり、構
成も複雑なため装置スペースも大きく、不経済である。
出し、系統周波数や位相との差によるスベリ周波数でA
ESMを励磁しているため、系統並入指令が出たら、A
ESMの発生電圧と系統電圧が一致すればすぐ並入して
いた。これは周波数と位相に常に一致しているものとし
て確認せず、従来の同期機と同じように電圧や位相を3
相回路で比較し、同期判定していたため、不十分な条件
で並入したり、装置が複雑になるなどの問題点があっ
た。
揚水発電装置は、EX6の容量は変換器の使用素子の容
量によって制限を受け、大容量の変換器への適用が難し
く、AESMの容量を大きくできなかったり、変換器で
AESMを自己始動できない等の問題点があった。
器を操作した時、電力は出力設定器18により電気的に
EX6により即応するが、ガイドベーン動作が機械的で
遅いために、一時的に回転速度が反対方向に応動する。
また早い制御が電力でフィードバックされているため、
電力が一定に保たれることからガバナ系ループの安定性
が悪くなり、回転速度が可変速範囲を逸脱するおそれも
あり、AFC信号での応動に問題がある場合があった。
にサイリスタ始動装置の設置を必要としたり、EX6で
ベクトル制御のみで自己始動する場合は該EXの容量を
大きくしなければならず、不経済である。
ためになされたもので、経済的な揚水運転時の自動周波
数調整(以下、AFCと略称する)が可能な揚水発電装
置を得ることを目的とする。
水発電装置は、スベリ零付近の運転を避けるために一定
以下のスベリにならないように運転禁止帯を設け、指令
回転数がスベリ零付近の運転禁止帯に入ったら該運転禁
止帯の外側で運転するように指令回転数を修正する回転
修正装置と、前記運転禁止帯を通過中は励磁電流を絞る
電流絞り回路とを具備したものである。
リ零付近の運転を禁止するように制御し、運転禁止帯を
通過中は励磁電流を絞り込む制御を行なうことにより、
容量が小さくても揚水運転中の自動周波数調整を可能と
する。
この発明の一実施例を示す可変速揚水発電装置のブロッ
ク図であり、図において、Mは巻線形誘導発電 電動機の
2次側をスベリ周波数により2次励磁し、可変速度で指
定された電力にて運転される交流励磁同期機M(以下、
AESMと略称する)、1はその巻線形誘電発電電動機
の電機子、2はその誘電発電電動機の回転子(2次コイ
ル)、3は可逆式ポンプ水車、4はシャフト、5はサイ
クロコンバータ用変圧器、6は励磁用変換器としてのサ
イクロコンバータ(以下、EXと略称する)、7は回転
数検出器、8はインバータ制御回路(サイクロコンバー
タの制御器)である。
6bとで構成され、インバータ制御回路8はψ検出回路
8a、3相−2相変換回路8b、励磁系制御指令演算回
路8c、q軸制御回路8d、d軸制御回路8e、電圧、
無効電力制御回路8f、2相−3相変換回路8g等で構
成されている。
ベリ運転を避けるための回転指令回路、33は運転禁止
帯を通過中は電流を絞り込む電流絞り回路、34は回転
数修正装置としての最適回転数演算回路、35はガバナ
系制御指令演算回路、36はガバナ、37は電力検出回
路である。
の特性曲線を参照しながら説明する。なお、図2におい
て、前記図5と同一部分には同一符号を付して重複説明
を省略する。
まれた範囲が運転禁止帯(例えば±0.5Hz)であ
る。一例として揚程が95%でAFC信号のポンプ入力
指令値が点P17と同P18の中間であれば、点P18
の回転数になるように図1の回転指令回路32で判定し
て、ガバナ系制御指令演算回路35で回転数を制御し、
ポンプ入力指令値が点P17と同19の中間であれば、
点19の回転数になるように動作する。更に運転禁止帯
を通過中であれば、電流を絞り込む回路33で励磁電流
を絞り込むように制御する。このようにすることにより
容量が小さくても回転数調整が可能になる。
量である。L−1は理論的特性、L−2は実現上の特
性、L−3はスベリが大きい場合のEX6の容量、L−
4は運転禁止帯スベリをラインL−8から同L−9の間
とした場合の理論上の容量、L−5はL−4に余裕を付
した実現上の容量、L−6は従来の理論的必要容量、L
−7は従来の実現上の容量を示している。
相で次々に点弧して各相素子に均等に流れていた電流が
一相素子のみに連続して流れるため、理論的にはスベリ
が大きい場合、熱容量に対し3倍の容量を必要とし、実
現レベルでは更に余裕を付ける必要があるため、非常に
大容量とせざるを得ないが、本発明によれば容量L−5
で良いため、経済的な可変速揚水発電装置を提供するこ
とができる。
ックの場合について説明したが、回転数フィードバック
でも、電力フィードバックに回転数補正回路を付加して
も良く、回転数フィードバックに電力補正回路を付加し
ても良い。また、EX6がインバータ6aとコンバータ
6bで構成された場合について説明したが、サイクロコ
ンバータの場合でも良く、更に可変速発電のみの場合で
も、可変速機の応用としての可変速調相機、フライホイ
ール付可変速発電機でも上記実施例と同様の効果を奏す
る。
ば、励磁用変換器のスベリ零付近の運転を避けるように
し、また、スベリ零付近を通過中は励磁電流を絞り込む
ように構成したので、励磁用変換器の容量が小さくても
揚水運転中の自動周波数調整を可能とする。
置のブロック図である。
転特性曲線図である。
る。
ク図である。
線図である。
装置のブロック図である。
発電装置のブロック図である。
クロコンバータの回路図である。
性図である。
ある。
バータ、6b コンバータ、33 電流絞り回路、34
最適回転数演算回路(回転数修正装置)、35 ガバ
ナ系制御指令演算回路、M 交流励磁同期機。
Claims (1)
- 【請求項1】 可逆式ポンプ水車に直結された交流励磁
同期機と、この交流励磁同期機の2次側電圧を制御して
該交流励磁同期機の可変速運転を行なう励磁用変換器と
を有する揚水発電装置において、指令回転数がスベリ零
付近の運転禁止帯に入ったら、該運転禁止帯の外側で運
転するように指令回転数を修正する回転数修正装置と、
前記運転禁止帯を通過中は励磁電流を絞る電流絞り回路
とを具備したことを特徴とする揚水発電装置。
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