JP2724742B2 - 変速機の同期噛合装置 - Google Patents
変速機の同期噛合装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D2023/0656—Details of the tooth structure; Arrangements of teeth
-
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- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
- F16D2023/0656—Details of the tooth structure; Arrangements of teeth
- F16D2023/0675—Details relating to special undercut geometry
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、入、出力軸の一方に固定されるハブと;シ
フト操作に応じた前記ハブとの相対摺動を可能とすべく
ハブ外周面に内周面がスプライン結合されるスリーブ
と;入、出力軸の他方に連動、連結されながら入、出力
軸の一方との相対回転を自在として前記ハブの軸方向一
方側に配置され、前記スリーブが噛合可能なドグ歯を外
周に有する被同期ギヤと;スリーブ内周面のスプライン
歯に噛合し得るスプライン歯を外周に有するとともに被
同期ギヤとの摩擦係合を可能にしてハブおよび被同期ギ
ヤ間に配置されるブロッキングリングと;を備える変速
機の同期噛合装置に関する。
フト操作に応じた前記ハブとの相対摺動を可能とすべく
ハブ外周面に内周面がスプライン結合されるスリーブ
と;入、出力軸の他方に連動、連結されながら入、出力
軸の一方との相対回転を自在として前記ハブの軸方向一
方側に配置され、前記スリーブが噛合可能なドグ歯を外
周に有する被同期ギヤと;スリーブ内周面のスプライン
歯に噛合し得るスプライン歯を外周に有するとともに被
同期ギヤとの摩擦係合を可能にしてハブおよび被同期ギ
ヤ間に配置されるブロッキングリングと;を備える変速
機の同期噛合装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる装置は、実公昭54−37004号公報および
特開昭61−2921号公報等により公知である。
特開昭61−2921号公報等により公知である。
(3) 発明が解決しようとする課題 従来、かかる装置で、被同期ギヤに噛合する伝動ギヤ
外径よりもスリーブ内径が大きい場合があり、その場
合、シフト操作時にスリーブは前記伝動ギヤ側面に当接
するまで移動するようになっている。このためシフト操
作終了時にはスリーブと伝動ギヤとが相対的に逆方向に
回転することになってスリーブ端面および伝動ギヤ側面
に偏摩耗が生じる可能性があり、また被同期ギヤ端部外
縁とスリーブ端部内縁とが干渉して破損する可能性もあ
る。
外径よりもスリーブ内径が大きい場合があり、その場
合、シフト操作時にスリーブは前記伝動ギヤ側面に当接
するまで移動するようになっている。このためシフト操
作終了時にはスリーブと伝動ギヤとが相対的に逆方向に
回転することになってスリーブ端面および伝動ギヤ側面
に偏摩耗が生じる可能性があり、また被同期ギヤ端部外
縁とスリーブ端部内縁とが干渉して破損する可能性もあ
る。
このような問題を解決するために、例えば実開昭63−
166725号公報に開示される如く、スリーブの端面に当接
してそれのシフト移動限界を規制するストッパ手段を被
同期ギヤに装着することが考えられるが、そのような構
造では、専用のストッパ部品を被同期ギヤに特設する必
要があり、それだけ部品点数が増えてコストが嵩むと共
に組立等の作業性が悪くなる不都合がある。尚、斯かる
不都合を回避すべく、例えば前記ストッパ手段を被同期
ギヤと一体化することも考えられるが、この場合には、
被同期ギヤの、高い加工精度を要求されるギヤ面の加工
を行う際にストッパ手段が干渉し易くなって、加工作業
の邪魔となり、その干渉回避のためにストッパ手段とギ
ヤ面とを軸方向に離した場合には、それだけ被同期ギヤ
が軸方向に大型化してしまう。
166725号公報に開示される如く、スリーブの端面に当接
してそれのシフト移動限界を規制するストッパ手段を被
同期ギヤに装着することが考えられるが、そのような構
造では、専用のストッパ部品を被同期ギヤに特設する必
要があり、それだけ部品点数が増えてコストが嵩むと共
に組立等の作業性が悪くなる不都合がある。尚、斯かる
不都合を回避すべく、例えば前記ストッパ手段を被同期
ギヤと一体化することも考えられるが、この場合には、
被同期ギヤの、高い加工精度を要求されるギヤ面の加工
を行う際にストッパ手段が干渉し易くなって、加工作業
の邪魔となり、その干渉回避のためにストッパ手段とギ
ヤ面とを軸方向に離した場合には、それだけ被同期ギヤ
が軸方向に大型化してしまう。
本発明は、上記従来装置の問題を解決しながら、シフ
ト操作時にスリーブの被同期ギヤ側への移動を規制して
前記偏摩耗や破損が生じることを防止できるようにし
た、構造簡単な変速機の同期噛合装置を提供することを
目的とする。
ト操作時にスリーブの被同期ギヤ側への移動を規制して
前記偏摩耗や破損が生じることを防止できるようにし
た、構造簡単な変速機の同期噛合装置を提供することを
目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、ハブ外周面の相
隣なる2つのスプライン歯の、被同期ギヤ側の端部相互
が、その相互間に跨がって延びる係止部を介して一体に
接続され、その2つのスプライン歯間においてスリーブ
内周面のスプライン歯は、シフト操作時のスリーブの被
同期ギヤ側へのシフト移動時に前記係止部と干渉しない
よう切欠かれており、更に前記2つのスプライン歯間に
おいてスリーブ内周面には、該スリーブの前記シフト移
動の限界位置を前記係止部との係合により規制する係合
部が一体に突設されることを第1の特徴とし、また、ス
リーブ内周面の相隣なる2つのスプライン歯の、被同期
ギヤとは反対側の端部相互が、その相互間に跨がって延
びる係止部を介して一体に接続され、その2つのスプラ
イン歯間においてハブ外周面のスプライン歯は、シフト
操作時のスリーブの被同期ギヤ側へのシフト移動時に前
記係止部と干渉しないよう切欠かれており、更に前記2
つのスプライン歯間においてハブ外周面には、該スリー
ブの前記シフト移動の限界位置を前記係止部との係合に
より規制する係合部が一体に突設されることを第2の特
徴とする。
隣なる2つのスプライン歯の、被同期ギヤ側の端部相互
が、その相互間に跨がって延びる係止部を介して一体に
接続され、その2つのスプライン歯間においてスリーブ
内周面のスプライン歯は、シフト操作時のスリーブの被
同期ギヤ側へのシフト移動時に前記係止部と干渉しない
よう切欠かれており、更に前記2つのスプライン歯間に
おいてスリーブ内周面には、該スリーブの前記シフト移
動の限界位置を前記係止部との係合により規制する係合
部が一体に突設されることを第1の特徴とし、また、ス
リーブ内周面の相隣なる2つのスプライン歯の、被同期
ギヤとは反対側の端部相互が、その相互間に跨がって延
びる係止部を介して一体に接続され、その2つのスプラ
イン歯間においてハブ外周面のスプライン歯は、シフト
操作時のスリーブの被同期ギヤ側へのシフト移動時に前
記係止部と干渉しないよう切欠かれており、更に前記2
つのスプライン歯間においてハブ外周面には、該スリー
ブの前記シフト移動の限界位置を前記係止部との係合に
より規制する係合部が一体に突設されることを第2の特
徴とする。
(2) 作用 上記構成によれば、シフト操作時に係止部に係合部が
当接してスリーブの被同期ギヤ側への移動が規制され、
それによりスリーブが被同期ギヤ側に必要以上に移動す
ることが確実に回避される。
当接してスリーブの被同期ギヤ側への移動が規制され、
それによりスリーブが被同期ギヤ側に必要以上に移動す
ることが確実に回避される。
また特に上記係止部は、ハブ外周面(第2の特徴では
スリーブ内周面)の相隣なる2つのスプライン歯の一端
部相互を一体に接続すべく、その相互間に跨がって延び
ているため、その両スプライン歯間に両持ちで強固に支
持され、耐久性に優れた頑丈なストッパ構造が難なく得
られ、またその係止部の特設により、その両側のスプラ
イン歯相互も効果的に補強できる。またこのような係止
部の特設によるも、上記2つのスプライン歯間において
スリーブ内周面(第2の特徴ではハブ外周面)のスプラ
イン歯を切欠いたことでスリーブのシフト移動が該係止
部に邪魔されずにスムーズに許容され、更に上記2つの
スプライン歯間においてスリーブ内周面(第2の特徴で
はハブ外周面)に上記係合部を一体に突設したことで、
スリーブのシフト移動限界では該係合部と係止部とを的
確に係合させて移動規制を行うことができる。
スリーブ内周面)の相隣なる2つのスプライン歯の一端
部相互を一体に接続すべく、その相互間に跨がって延び
ているため、その両スプライン歯間に両持ちで強固に支
持され、耐久性に優れた頑丈なストッパ構造が難なく得
られ、またその係止部の特設により、その両側のスプラ
イン歯相互も効果的に補強できる。またこのような係止
部の特設によるも、上記2つのスプライン歯間において
スリーブ内周面(第2の特徴ではハブ外周面)のスプラ
イン歯を切欠いたことでスリーブのシフト移動が該係止
部に邪魔されずにスムーズに許容され、更に上記2つの
スプライン歯間においてスリーブ内周面(第2の特徴で
はハブ外周面)に上記係合部を一体に突設したことで、
スリーブのシフト移動限界では該係合部と係止部とを的
確に係合させて移動規制を行うことができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明を車両用多段ギヤ変速機に適
用したときの実施例について説明する。
用したときの実施例について説明する。
第1図ないし第6図は本発明の第1実施例を示すもの
であり、先ず第1図において、エンジンEの駆動力はク
ラッチCおよび多段ギヤ変速機Tを介して差動装置Dに
伝達され、さらに図示しない駆動輪に伝達される。多段
ギヤ変速機Tは、エンジンEのクランク軸1と同軸上に
配置されてミッションケース(図示せず)に回転自在に
支承される入力軸としてのメインシャフト2と、該メイ
ンシャフト2と平行にして上記ミッションケースに回転
自在に支承される出力軸としてのカウンタシャフト3と
の間に、前進用複数段ギヤ列たとえば第1速ギヤ列G1,
第2速ギヤ列G2、第3速ギア列G3、第4速ギヤ列G4およ
び第5速ギヤ列G5と、後進ギヤ列GRとが設けられて成
る。
であり、先ず第1図において、エンジンEの駆動力はク
ラッチCおよび多段ギヤ変速機Tを介して差動装置Dに
伝達され、さらに図示しない駆動輪に伝達される。多段
ギヤ変速機Tは、エンジンEのクランク軸1と同軸上に
配置されてミッションケース(図示せず)に回転自在に
支承される入力軸としてのメインシャフト2と、該メイ
ンシャフト2と平行にして上記ミッションケースに回転
自在に支承される出力軸としてのカウンタシャフト3と
の間に、前進用複数段ギヤ列たとえば第1速ギヤ列G1,
第2速ギヤ列G2、第3速ギア列G3、第4速ギヤ列G4およ
び第5速ギヤ列G5と、後進ギヤ列GRとが設けられて成
る。
第1速ギヤ列G1は、メインシャフト2に固設される駆
動ギヤ4と、該駆動ギヤ4に噛合されるとともにカウン
タシャフト3に相対回転自在に支承される被動ギヤ5と
から成り、第2速ギヤ列G2は、メインシャフト2に固設
される駆動ギヤ6と、該駆動ギヤ6に噛合されるととも
にカウンタシャフト3に相対回転自在に支承される被動
ギヤ7とから成る。またカウンタシャフト3には、第1
速および第2速ギヤ列G1,G2の被動ギヤ5,7に択一的に係
合可能なスリーブ8を有する第1−2速用同期噛合装置
S1-2が、第1速および第2速ギヤ列G1.G2を択一的に確
立すべく装着される。第3速ギヤ列G3は、メインシャフ
ト2に固設される駆動ギヤ9と、該駆動ギヤ9に噛合さ
れるとともにカウンタシャフト4に相対回転自在に支承
される被動ギヤ10とから成り、第4速ギヤ列G4は、メイ
ンシャフト2に固設される駆動ギヤ11と、該駆動ギヤ11
に噛合されるとともにカウンタシャフト3に相対回転自
在に支承される被動ギヤ12とから成る。またカウンタシ
ャフト3には、第3速および第4速ギヤ列G3,G4の被動
ギヤ10,12に択一的に係合可能なスリーブ13を有する第
3−4速用同期噛合装置S3-4が第3速および第4速ギヤ
列G3.G4を択一的に確立すべく装着される。第5速ギヤ
列G5は、メインシャフト2に相対回転自在に支承される
駆動ギヤ14と、該駆動ギヤ14に噛合されるとともにカウ
ンタシャフト3に固設される被動ギヤ15とから成り、メ
インシャフト2には、メインシャフト2を駆動ギヤ14に
係合可能な第5速用同期噛合装置S5が設けられる。さら
に後進ギヤ列GRは、メインシャフト2に固設される駆動
ギヤ16と、第1−2速用同期噛合装置S1-2のスリーブ8
に設けられる被動ギヤ17と、駆動ギヤ16および被動ギヤ
17に噛合する位置および噛合を解除する位置間で移動可
能なアイドルギヤ18とから成る。
動ギヤ4と、該駆動ギヤ4に噛合されるとともにカウン
タシャフト3に相対回転自在に支承される被動ギヤ5と
から成り、第2速ギヤ列G2は、メインシャフト2に固設
される駆動ギヤ6と、該駆動ギヤ6に噛合されるととも
にカウンタシャフト3に相対回転自在に支承される被動
ギヤ7とから成る。またカウンタシャフト3には、第1
速および第2速ギヤ列G1,G2の被動ギヤ5,7に択一的に係
合可能なスリーブ8を有する第1−2速用同期噛合装置
S1-2が、第1速および第2速ギヤ列G1.G2を択一的に確
立すべく装着される。第3速ギヤ列G3は、メインシャフ
ト2に固設される駆動ギヤ9と、該駆動ギヤ9に噛合さ
れるとともにカウンタシャフト4に相対回転自在に支承
される被動ギヤ10とから成り、第4速ギヤ列G4は、メイ
ンシャフト2に固設される駆動ギヤ11と、該駆動ギヤ11
に噛合されるとともにカウンタシャフト3に相対回転自
在に支承される被動ギヤ12とから成る。またカウンタシ
ャフト3には、第3速および第4速ギヤ列G3,G4の被動
ギヤ10,12に択一的に係合可能なスリーブ13を有する第
3−4速用同期噛合装置S3-4が第3速および第4速ギヤ
列G3.G4を択一的に確立すべく装着される。第5速ギヤ
列G5は、メインシャフト2に相対回転自在に支承される
駆動ギヤ14と、該駆動ギヤ14に噛合されるとともにカウ
ンタシャフト3に固設される被動ギヤ15とから成り、メ
インシャフト2には、メインシャフト2を駆動ギヤ14に
係合可能な第5速用同期噛合装置S5が設けられる。さら
に後進ギヤ列GRは、メインシャフト2に固設される駆動
ギヤ16と、第1−2速用同期噛合装置S1-2のスリーブ8
に設けられる被動ギヤ17と、駆動ギヤ16および被動ギヤ
17に噛合する位置および噛合を解除する位置間で移動可
能なアイドルギヤ18とから成る。
第3−4速用同期噛合装置S3-4は本発明に従って構成
されるものであり、以下、第3−4速用同期噛合装置S
3-4の構成について説明する。
されるものであり、以下、第3−4速用同期噛合装置S
3-4の構成について説明する。
第2図において、第3−4速用同期噛合装置S3-4は、
カウンタシャフト3にスプライン結合されるハブ20と、
軸方向摺動可能にしてハブ20にスプライン結合されるス
リーブ13と、カウンタシャフト3との相対回転可能な被
動ギヤ10と、カウンタシャフト3との相対回転可能な被
同期ギヤとしての被動ギヤ12と、スリーブ13および被動
ギヤ10間で軸方向移動可能に配置されるブロッキングリ
ング21と、ブロッキングリング21を囲繞するシンクロナ
イザスプリング22と、スリーブ13および被動ギヤ12間で
軸方向移動可能に配置されるブロッキングリング23と、
ブロッキングリング23を囲繞するシンクロナイザスプリ
ング24とを備える。
カウンタシャフト3にスプライン結合されるハブ20と、
軸方向摺動可能にしてハブ20にスプライン結合されるス
リーブ13と、カウンタシャフト3との相対回転可能な被
動ギヤ10と、カウンタシャフト3との相対回転可能な被
同期ギヤとしての被動ギヤ12と、スリーブ13および被動
ギヤ10間で軸方向移動可能に配置されるブロッキングリ
ング21と、ブロッキングリング21を囲繞するシンクロナ
イザスプリング22と、スリーブ13および被動ギヤ12間で
軸方向移動可能に配置されるブロッキングリング23と、
ブロッキングリング23を囲繞するシンクロナイザスプリ
ング24とを備える。
第3速ギヤ列G3の被動ギヤ10は、カウンタシャフト3
に嵌合された円筒部材25に軸受26を介して回転自在に支
承され、第4速ギヤ列C4の被動ギヤ12は軸受26を介して
カウンタシャフト3に回転自在に支承される。しかもカ
ウントシャフト3内には潤滑油路28が同軸に設けられて
おり、前記軸受26に潤滑油を供給するための油路29がカ
ウンタシャフト3および円筒部材25に設けられるととも
に軸受27に循環油を供給するための油路30がカウンタシ
ャフト3に穿設される。
に嵌合された円筒部材25に軸受26を介して回転自在に支
承され、第4速ギヤ列C4の被動ギヤ12は軸受26を介して
カウンタシャフト3に回転自在に支承される。しかもカ
ウントシャフト3内には潤滑油路28が同軸に設けられて
おり、前記軸受26に潤滑油を供給するための油路29がカ
ウンタシャフト3および円筒部材25に設けられるととも
に軸受27に循環油を供給するための油路30がカウンタシ
ャフト3に穿設される。
ハブ20は、カウンタシャフト3の外周面に突設される
環状規制突部31と前記円筒部材25とで軸方向位置を規制
されるようにして両被動ギヤ10,12間でカウンタシャフ
ト3にスプライン結合される。このハブ20の外周にはス
プライン歯39が設けられる。
環状規制突部31と前記円筒部材25とで軸方向位置を規制
されるようにして両被動ギヤ10,12間でカウンタシャフ
ト3にスプライン結合される。このハブ20の外周にはス
プライン歯39が設けられる。
第3速ギヤ列G3における被動ギヤ10のブロッキングリ
ング21側外周にはドグ歯32が設けられ、また該被動ギヤ
10のブロッキングリング21側端部にはブロッキングリン
グ21に嵌合すべくコーン部33が設けられる。一方、ブロ
ッキングリング21には、前記ドグ歯32に対応するスプラ
イン歯34が外周に設けられるとともに、コーン部33に対
向するテーパ部35が内周に設けられる。しかも被動ギヤ
10のドグ歯32およびブロッキングリング21のスプライン
歯34は、前記ハブ20のスプライン歯39に噛合すべくスリ
ーブ13の内周に設けられるスプライン歯36に噛合可能で
ある。さらにスリーブ13の外周に設けられる環状の係合
溝37に第3−4速切換用シフトフォーク38が係合され
る。
ング21側外周にはドグ歯32が設けられ、また該被動ギヤ
10のブロッキングリング21側端部にはブロッキングリン
グ21に嵌合すべくコーン部33が設けられる。一方、ブロ
ッキングリング21には、前記ドグ歯32に対応するスプラ
イン歯34が外周に設けられるとともに、コーン部33に対
向するテーパ部35が内周に設けられる。しかも被動ギヤ
10のドグ歯32およびブロッキングリング21のスプライン
歯34は、前記ハブ20のスプライン歯39に噛合すべくスリ
ーブ13の内周に設けられるスプライン歯36に噛合可能で
ある。さらにスリーブ13の外周に設けられる環状の係合
溝37に第3−4速切換用シフトフォーク38が係合され
る。
第4速ギヤ列G4における被動ギヤ12のブロッキングリ
ング23側外周にはドグ歯42が設けられ、また該被動ギヤ
12のブロッキングリング23側端部にはブロッキングリン
グ23に嵌合すべくコーン部43が設けられる。一方、ブロ
ッキングリング23には、前記ドグ歯42に対応するスプラ
イン歯44が外周に設けられるとともに、コーン部43に対
向するテーパ部45が内周に設けられる。しかも被動ギヤ
12のドグ歯42およびブロッキングリング23のスプライン
歯44は、スリーブ13の内周のスプライン歯36に噛合可能
である。
ング23側外周にはドグ歯42が設けられ、また該被動ギヤ
12のブロッキングリング23側端部にはブロッキングリン
グ23に嵌合すべくコーン部43が設けられる。一方、ブロ
ッキングリング23には、前記ドグ歯42に対応するスプラ
イン歯44が外周に設けられるとともに、コーン部43に対
向するテーパ部45が内周に設けられる。しかも被動ギヤ
12のドグ歯42およびブロッキングリング23のスプライン
歯44は、スリーブ13の内周のスプライン歯36に噛合可能
である。
かかる第3−4速用同期噛合装置S3-4においては、ス
リーブ13を第2図で示す中立状態からシフトフォーク38
により第3図で示すように被動ギヤ10側に移動せしめた
場合を想定する。スリーブ13の移動によりスプライン歯
36がシンクロナイザスプリング22を介してブロッキング
リング21を被動ギヤ10側に押圧し、それによりテーパ部
35がコーン部33に押付けられて被動ギヤ10およびカウン
タシャフト3の回転が同期され始め、次いでスプライン
歯36の端部チャンファがスプライン歯34の端部チャンフ
ァを押付けることによりコーン部33およびテーパ部35間
に強い摩擦力が発生して被動ギヤ10およびカウンタシャ
フト3が完全に同期し、スリーブ13はスプライン歯34を
経てドグ歯32に噛合する。これによりカウンタシャフト
3と被動ギヤ10とを連結した噛合状態として第3速ギヤ
列G3を確立することができる。
リーブ13を第2図で示す中立状態からシフトフォーク38
により第3図で示すように被動ギヤ10側に移動せしめた
場合を想定する。スリーブ13の移動によりスプライン歯
36がシンクロナイザスプリング22を介してブロッキング
リング21を被動ギヤ10側に押圧し、それによりテーパ部
35がコーン部33に押付けられて被動ギヤ10およびカウン
タシャフト3の回転が同期され始め、次いでスプライン
歯36の端部チャンファがスプライン歯34の端部チャンフ
ァを押付けることによりコーン部33およびテーパ部35間
に強い摩擦力が発生して被動ギヤ10およびカウンタシャ
フト3が完全に同期し、スリーブ13はスプライン歯34を
経てドグ歯32に噛合する。これによりカウンタシャフト
3と被動ギヤ10とを連結した噛合状態として第3速ギヤ
列G3を確立することができる。
またスリーブ13を第2図で示す中立状態からシフトフ
ォーク38により第4図で示すように被動ギヤ12側に移動
せしめた場合には、スリーブ13の移動によりスプライン
歯36がシンクロナイザスプリング24を介してブロッキン
グリング23を被動ギヤ12側に押圧し、それによりテーパ
部45がコーン部43に押付けられて被動ギヤ12およびカウ
ンタシャフト3の回転が同期され始め、次いでスプライ
ン歯36の端部チャンファがスプライン歯44の端部チャン
ファを押付けることによりコーン部43およびテーパ部45
間に強い摩擦力が発生して被動ギヤ12およびカウンタシ
ャフト3が完全に同期し、スリーブ13はスプライン歯44
を経てドグ歯42に噛合する。これによりカウンタシャフ
ト3と被動ギヤ12とを連結した噛合状態として第4速ギ
ヤ列G4を確立することができる。
ォーク38により第4図で示すように被動ギヤ12側に移動
せしめた場合には、スリーブ13の移動によりスプライン
歯36がシンクロナイザスプリング24を介してブロッキン
グリング23を被動ギヤ12側に押圧し、それによりテーパ
部45がコーン部43に押付けられて被動ギヤ12およびカウ
ンタシャフト3の回転が同期され始め、次いでスプライ
ン歯36の端部チャンファがスプライン歯44の端部チャン
ファを押付けることによりコーン部43およびテーパ部45
間に強い摩擦力が発生して被動ギヤ12およびカウンタシ
ャフト3が完全に同期し、スリーブ13はスプライン歯44
を経てドグ歯42に噛合する。これによりカウンタシャフ
ト3と被動ギヤ12とを連結した噛合状態として第4速ギ
ヤ列G4を確立することができる。
ところで、第3速ギヤ列G3における被動ギヤ10の外径
はスリーブ13の内径よりも大きく、第3速ギヤ列G3確立
のためにスリーブ13を被動ギヤ10側にシフト移動させて
もスリーブ13の端面は被動ギヤ10の側面に接触するだけ
であり、スリーブ13および被動ギヤ10間に相対回転は生
じないので偏摩耗が生じるおそれはない。一方、第4速
ギヤ列G4における被動ギヤ12の外径はスリーブ13の内径
よりも小さく、第4速ギヤ列G4確立のためにスリーブ13
を被動ギヤ12側にシフト移動させたときにスリーブ13の
端面が駆動ギヤ11の側面に接触すると、スリーブ13およ
び駆動ギヤ11間の相対回転により偏摩耗が生じる。そこ
でスリーブ13の被動ギヤ12側への移動を規制するため
に、スリーブ13内周面に少なくとも1つの係合部46が設
けられるとともに、該係合部46に当接可能な係止部47が
ハブ20外周面に設けられる。
はスリーブ13の内径よりも大きく、第3速ギヤ列G3確立
のためにスリーブ13を被動ギヤ10側にシフト移動させて
もスリーブ13の端面は被動ギヤ10の側面に接触するだけ
であり、スリーブ13および被動ギヤ10間に相対回転は生
じないので偏摩耗が生じるおそれはない。一方、第4速
ギヤ列G4における被動ギヤ12の外径はスリーブ13の内径
よりも小さく、第4速ギヤ列G4確立のためにスリーブ13
を被動ギヤ12側にシフト移動させたときにスリーブ13の
端面が駆動ギヤ11の側面に接触すると、スリーブ13およ
び駆動ギヤ11間の相対回転により偏摩耗が生じる。そこ
でスリーブ13の被動ギヤ12側への移動を規制するため
に、スリーブ13内周面に少なくとも1つの係合部46が設
けられるとともに、該係合部46に当接可能な係止部47が
ハブ20外周面に設けられる。
第5図および第6図において、ハブ20の外周面には、
周方向に等間隔をあけてスプライン歯36に噛合するスプ
ライン歯39が設けられるが、前記係合部46に対応する部
分で相隣なる2つのスプライン歯39の被動ギヤ12側端部
相互は、その相互間に跨がって延びる係止部47を介して
一体に接続され、該係止部47には当接面47aが被動ギヤ1
2と反対側に臨んで形成される。またスリーブ13の内周
面には周方向に等間隔をあけてスプライン歯36が設けら
れるが、前記係止部47に対応する少なくとも1つのスプ
ライン歯36は、後述するようなスリーブ13のシフト移動
時に前記係止部47と干渉しないよう、被動ギヤ12と反対
側の端部を残して切欠かれており、それにより被動ギヤ
12側に臨み且つ前記当接面47aに当接可能な当接面46aを
有する係合部46がスリーブ13内周面に一体に突設される
ことになる。またしかも係合部46および係止部47は、そ
れらの当接面46a,47aが相互に当接した状態では、スプ
ライン歯36がドグ歯42に噛合するとともにスリーブ13の
被動ギヤ12側の端面と駆動ギヤ11の側面との間に間隙が
生じるように、すなわちスリーブ13の端面が駆動ギヤ11
の側面に当接することのないように形成される。
周方向に等間隔をあけてスプライン歯36に噛合するスプ
ライン歯39が設けられるが、前記係合部46に対応する部
分で相隣なる2つのスプライン歯39の被動ギヤ12側端部
相互は、その相互間に跨がって延びる係止部47を介して
一体に接続され、該係止部47には当接面47aが被動ギヤ1
2と反対側に臨んで形成される。またスリーブ13の内周
面には周方向に等間隔をあけてスプライン歯36が設けら
れるが、前記係止部47に対応する少なくとも1つのスプ
ライン歯36は、後述するようなスリーブ13のシフト移動
時に前記係止部47と干渉しないよう、被動ギヤ12と反対
側の端部を残して切欠かれており、それにより被動ギヤ
12側に臨み且つ前記当接面47aに当接可能な当接面46aを
有する係合部46がスリーブ13内周面に一体に突設される
ことになる。またしかも係合部46および係止部47は、そ
れらの当接面46a,47aが相互に当接した状態では、スプ
ライン歯36がドグ歯42に噛合するとともにスリーブ13の
被動ギヤ12側の端面と駆動ギヤ11の側面との間に間隙が
生じるように、すなわちスリーブ13の端面が駆動ギヤ11
の側面に当接することのないように形成される。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、第4
速ギヤ列G4確立のためにスリーブ13を被動ギヤ12側に移
動させたときに、スプライン歯36がドグ歯42に噛合した
状態で、係合部46の当接面46aが係止部47の当接面47aに
当接することによりスリーブ13の被動ギヤ12側への移動
が規制され、これによりスリーブ13の被動ギヤ12側端面
が駆動ギヤ11の側面に当接することはない。したがっ
て、第4速ギヤ列G4確立時に、スリーブ13および駆動ギ
ヤ11間の相対回転方向が逆であってもスリーブ13の端面
および駆動ギヤ11の側面間で偏摩耗が生じることはな
い。
速ギヤ列G4確立のためにスリーブ13を被動ギヤ12側に移
動させたときに、スプライン歯36がドグ歯42に噛合した
状態で、係合部46の当接面46aが係止部47の当接面47aに
当接することによりスリーブ13の被動ギヤ12側への移動
が規制され、これによりスリーブ13の被動ギヤ12側端面
が駆動ギヤ11の側面に当接することはない。したがっ
て、第4速ギヤ列G4確立時に、スリーブ13および駆動ギ
ヤ11間の相対回転方向が逆であってもスリーブ13の端面
および駆動ギヤ11の側面間で偏摩耗が生じることはな
い。
なお、この実施例ではスリーブ13および被動ギヤ12
は、スプライン歯36と被動ギヤ12との干渉のおそれがな
い寸法を有するものであるが、そのような干渉のおそれ
がある寸法を有する場合でも上述のようにスリーブ13の
移動を規制することにより、上記干渉を確実に回避して
損傷が生じることを確実に防止することができる。
は、スプライン歯36と被動ギヤ12との干渉のおそれがな
い寸法を有するものであるが、そのような干渉のおそれ
がある寸法を有する場合でも上述のようにスリーブ13の
移動を規制することにより、上記干渉を確実に回避して
損傷が生じることを確実に防止することができる。
第7図は本発明の第2実施例を示すものであり、上記
第1実施例に対応する部分には同一の参照番号を付す。
第1実施例に対応する部分には同一の参照番号を付す。
この第2実施例は、スリーブ13の軸方向両側への移動
を規制するものであり、スリーブ13の内周面には、相互
に隣接するスプライン歯36の被動ギヤ12と反対側の端部
間を一体に接続する係止部52と、その係止部52が設けら
れている部分とは周方向にずれた位置で相互に隣接する
スプライン歯36の被動ギヤ12側端部間を一体に接続する
係止部53とが設けられる。一方ハブ20の外周面には、前
記係止部52に対応するスプライン歯39をその被動ギヤ12
側端部を残して切欠くことにより、係止部52に当接可能
な係合部54が一体に突設されると共に、係止部53に対応
するスプライン歯39をその被動ギヤ12とは反対側の端部
を残して切欠くことにより、係止部53に当接可能な係合
部55が一体に突設される。
を規制するものであり、スリーブ13の内周面には、相互
に隣接するスプライン歯36の被動ギヤ12と反対側の端部
間を一体に接続する係止部52と、その係止部52が設けら
れている部分とは周方向にずれた位置で相互に隣接する
スプライン歯36の被動ギヤ12側端部間を一体に接続する
係止部53とが設けられる。一方ハブ20の外周面には、前
記係止部52に対応するスプライン歯39をその被動ギヤ12
側端部を残して切欠くことにより、係止部52に当接可能
な係合部54が一体に突設されると共に、係止部53に対応
するスプライン歯39をその被動ギヤ12とは反対側の端部
を残して切欠くことにより、係止部53に当接可能な係合
部55が一体に突設される。
但し、前記係止部52,53および係合部54,55を設けたま
までは、スリーブ13およびハブ20を相互にスプライン結
合して組立てることができないので、それら係合部54,5
5のうちの少なくとも1つは、前記組立後に設けられる
必要があり、たとえば係合部54は、前記組立後にピンを
ハブ20に圧入することにより形成される。
までは、スリーブ13およびハブ20を相互にスプライン結
合して組立てることができないので、それら係合部54,5
5のうちの少なくとも1つは、前記組立後に設けられる
必要があり、たとえば係合部54は、前記組立後にピンを
ハブ20に圧入することにより形成される。
この第2実施例によれば、スリーブ13の軸方向両側の
移動が、係止部52および係合部54相互の当接、ならびに
係止部53および係合部55相互の当接により規制され、し
たがってスリーブ13がその両側の駆動ギヤ9,11に当接可
能である寸法を有するものである場合には、スリーブ13
の駆動ギヤ9,11との接触を回避して偏摩耗が生じること
を防止することができる。
移動が、係止部52および係合部54相互の当接、ならびに
係止部53および係合部55相互の当接により規制され、し
たがってスリーブ13がその両側の駆動ギヤ9,11に当接可
能である寸法を有するものである場合には、スリーブ13
の駆動ギヤ9,11との接触を回避して偏摩耗が生じること
を防止することができる。
以上の実施例では、第3−4速用同期噛合装置S3-4に
本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、
第3−4速用同期噛合装置S3-4に限定されるものではな
い。
本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、
第3−4速用同期噛合装置S3-4に限定されるものではな
い。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、スリーブ及びハブの一
方に設けた係止部と、その他方に設けた係合部との係合
によって、シフト操作時のスリーブの被同期ギヤ側への
シフト移動限を規制するようにしたので、スリーブが被
同期ギヤ側に必要以上にシフト移動することが確実に回
避され、従って被同期ギヤに噛合する伝動ギヤとスリー
ブとの当接を回避して偏摩耗が生じることを確実に防止
でき、また被同期ギヤおよびスリーブの干渉による損傷
を防止できる。
方に設けた係止部と、その他方に設けた係合部との係合
によって、シフト操作時のスリーブの被同期ギヤ側への
シフト移動限を規制するようにしたので、スリーブが被
同期ギヤ側に必要以上にシフト移動することが確実に回
避され、従って被同期ギヤに噛合する伝動ギヤとスリー
ブとの当接を回避して偏摩耗が生じることを確実に防止
でき、また被同期ギヤおよびスリーブの干渉による損傷
を防止できる。
また特に上記係止部と係合部とは、スリーブ及びハブ
相互のスプライン嵌合面の一方と他方とに軸方向に離間
させて一体化できるようにしたので、スリーブやハブか
ら独立した、シフト移動規制のための専用ストッパ手段
を特別に用意することなく、前記スプライン嵌合面自体
の僅かな構造(形状)変更により、そのスプライン嵌合
面内にストッパ機構を簡単且つコンパクトに組み込むこ
とができ、従って従来装置の基本構造を大幅に変更せず
に、しかも部品点数の増加が装置の大型化を来たすこと
なく、スリーブのシフト移動規制を確実に行うことがで
きる。その上、前記係止部は、ハブ外周面(請求項2で
はスリーブ内周面)の相隣なる2つのスプライン歯の一
端部相互を一体に接続すべく、その相互間に跨がって延
びているため、その両スプライン歯間に両持ちで強固に
支持され、耐久性に優れた頑丈なストッパ構造が難なく
得られ、またその係止部の特設により、その両側のスプ
ライン歯相互も効果的に補強できる。
相互のスプライン嵌合面の一方と他方とに軸方向に離間
させて一体化できるようにしたので、スリーブやハブか
ら独立した、シフト移動規制のための専用ストッパ手段
を特別に用意することなく、前記スプライン嵌合面自体
の僅かな構造(形状)変更により、そのスプライン嵌合
面内にストッパ機構を簡単且つコンパクトに組み込むこ
とができ、従って従来装置の基本構造を大幅に変更せず
に、しかも部品点数の増加が装置の大型化を来たすこと
なく、スリーブのシフト移動規制を確実に行うことがで
きる。その上、前記係止部は、ハブ外周面(請求項2で
はスリーブ内周面)の相隣なる2つのスプライン歯の一
端部相互を一体に接続すべく、その相互間に跨がって延
びているため、その両スプライン歯間に両持ちで強固に
支持され、耐久性に優れた頑丈なストッパ構造が難なく
得られ、またその係止部の特設により、その両側のスプ
ライン歯相互も効果的に補強できる。
第1図ないし第6図は本発明の第1実施例を示すもので
あり、第1図は車両の駆動系を示す概略図、第2図はス
リーブが中立位置にある状態での第3−4速用同期噛合
装置の縦断面図、第3図は第3速ギヤ列確立時の第3−
4速用同期噛合装置の縦断面図、第4図は第4速ギヤ列
確立時の第3−4速用同期噛合装置の縦断面図、第5図
はスリーブおよびハブのスプライン結合状態を示す横断
面図、第6図はスリーブ内周面およびハブ外周面を相互
に対応させて示す展開図、第7図は本発明の第2実施例
の、第6図に対応した展開図である。 2……入力軸としてのメインシャフト、3……出力軸と
してのカウンタシャフト、12……被同期ギヤとしての被
動ギヤ、13……スリーブ、20……ハブ、23……ブロッキ
ングリング、42……ドグ歯、36,39,44……スプライン
歯、46,54,55……係合部、47,52,53……係止部、S3-4…
…同期噛合装置、T……変速機
あり、第1図は車両の駆動系を示す概略図、第2図はス
リーブが中立位置にある状態での第3−4速用同期噛合
装置の縦断面図、第3図は第3速ギヤ列確立時の第3−
4速用同期噛合装置の縦断面図、第4図は第4速ギヤ列
確立時の第3−4速用同期噛合装置の縦断面図、第5図
はスリーブおよびハブのスプライン結合状態を示す横断
面図、第6図はスリーブ内周面およびハブ外周面を相互
に対応させて示す展開図、第7図は本発明の第2実施例
の、第6図に対応した展開図である。 2……入力軸としてのメインシャフト、3……出力軸と
してのカウンタシャフト、12……被同期ギヤとしての被
動ギヤ、13……スリーブ、20……ハブ、23……ブロッキ
ングリング、42……ドグ歯、36,39,44……スプライン
歯、46,54,55……係合部、47,52,53……係止部、S3-4…
…同期噛合装置、T……変速機
Claims (2)
- 【請求項1】入、出力軸(2,3)の一方に固定されるハ
ブ(20)と;シフト操作に応じた前記ハブ(20)との相
対摺動を可能とすべくハブ(20)外周面に内周面がスプ
ライン結合されるスリーブ(13)と;入、出力軸(2,
3)の他方に連動、連結されながら入、出力軸(2,3)の
一方との相対回転を自在として前記ハブ(20)の軸方向
一方側に配置され、前記スリーブ(13)が噛合可能なド
グ歯(42)を外周に有する被同期ギヤ(12)と;スリー
ブ(13)内周面のスプライン歯(36)に噛合し得るスプ
ライン歯(44)を外周に有するとともに被同期ギヤ(1
2)との摩擦係合を可能にしてハブ(20)および被同期
ギヤ(12)間に配置されるブロッキングリング(23)
と;を備えてなる、変速機の同期噛合装置において、 ハブ(20)外周面の相隣なる2つのスプライン歯(39,3
9)の、被同期ギヤ(12)側の端部相互が、その相互間
に跨がって延びる係止部(47)を介して一体に接続さ
れ、 その2つのスプライン歯(39,39)間においてスリーブ
(13)内周面のスプライン歯(36)は、シフト操作時の
スリーブ(13)の被同期ギヤ(12)側へのシフト移動時
に前記係止部(47)と干渉しないよう切欠かれており、 更に前記2つのスプライン歯(39,39)間においてスリ
ーブ(13)内周面には、該スリーブ(13)の前記シフト
移動の限界位置を前記係止部(47)との係合により規制
する係合部(46)が一体に突設されることを特徴とす
る、変速機の同期噛合装置。 - 【請求項2】入、出力軸(2,3)の一方に固定されるハ
ブ(20)と;シフト操作に応じた前記ハブ(20)との相
対摺動を可能とすべくハブ(20)外周面に内周面がスプ
ライン結合されるスリーブ(13)と;入、出力軸(2,
3)の他方に連動、連結されながら入、出力軸(2,3)の
一方との相対回転を自在として前記ハブ(20)の軸方向
一方側に配置され、前記スリーブ(13)が噛合可能なド
グ歯(42)を外周に有する被同期ギヤ(12)と;スリー
ブ(13)内周面のスプライン歯(36)に噛合し得るスプ
ライン歯(44)を外周に有するとともに被同期ギヤ(1
2)との摩擦係合を可能にしてハブ(20)および被同期
ギヤ(12)間に配置されるブロッキングリング(23)
と;を備えてなる、変速機の同期噛合装置において、 スリーブ(13)内周面の相隣なる2つのスプライン歯
(36,36)の、被同期ギヤ(12)とは反対側の端部相互
が、その相互間に跨がって延びる係止部(52)を介して
一体に接続され、 その2つのスプライン歯(36,36)間においてハブ(2
0)外周面のスプライン歯(39)は、シフト操作時のス
リーブ(13)の被同期ギヤ(12)側へのシフト移動時に
前記係止部(52)と干渉しないよう切欠かれており、 更に前記2つのスプライン歯(36,36)間においてハブ
(20)外周面には、該スリーブ(13)の前記シフト移動
の限界位置を前記係止部(52)との係合により規制する
係合部(54)が一体に突設されることを特徴とする、変
速機の同期噛合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1068913A JP2724742B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 変速機の同期噛合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1068913A JP2724742B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 変速機の同期噛合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02248722A JPH02248722A (ja) | 1990-10-04 |
JP2724742B2 true JP2724742B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=13387370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1068913A Expired - Lifetime JP2724742B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 変速機の同期噛合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724742B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007034620A1 (ja) | 2005-09-26 | 2007-03-29 | Aichi Kikai Kogyo Kabushiki Kaisya | 変速機 |
JP2013194807A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Honda Motor Co Ltd | 変速機のシンクロ装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10316947B3 (de) * | 2003-04-12 | 2004-08-12 | Daimlerchrysler Ag | Schaltvorrichtung |
CN106641116A (zh) * | 2016-12-01 | 2017-05-10 | 浙江玉马机械有限公司 | 变速箱及具有其的农用车辆 |
JP2019190563A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | マツダ株式会社 | 変速機の同期装置及び変速機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6243144U (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-16 | ||
JPS63166725U (ja) * | 1987-04-20 | 1988-10-31 |
-
1989
- 1989-03-20 JP JP1068913A patent/JP2724742B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007034620A1 (ja) | 2005-09-26 | 2007-03-29 | Aichi Kikai Kogyo Kabushiki Kaisya | 変速機 |
JP2013194807A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Honda Motor Co Ltd | 変速機のシンクロ装置 |
US8925410B2 (en) | 2012-03-19 | 2015-01-06 | Honda Motor Co., Ltd. | Synchronizer for transmission |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02248722A (ja) | 1990-10-04 |
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