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JP2722512B2 - ディスク収納ケース及びディスクローディング装置 - Google Patents

ディスク収納ケース及びディスクローディング装置

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Publication number
JP2722512B2
JP2722512B2 JP63203562A JP20356288A JP2722512B2 JP 2722512 B2 JP2722512 B2 JP 2722512B2 JP 63203562 A JP63203562 A JP 63203562A JP 20356288 A JP20356288 A JP 20356288A JP 2722512 B2 JP2722512 B2 JP 2722512B2
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disk
storage case
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opening
disc
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信行 原
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明ディスク収納ケース及びディスクローディング
装置を以下の項目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術[第15図] a.一般的背景 b.従来のディスク収納ケースの一例[第15図] D.発明が解決しようとする問題点(1)・・・ディスク
収納ケースについての問題点 [第15図] E.ディスク収納ケースについての問題点を解決するため
の手段 F.発明が解決しようとする問題点(2)・・・ディスク
ローディング装置についての問題点 G.ディスクローディング装置についての問題点を解決す
るための手段 H.実施例[第1図乃至第14図] H−1.ディスク収納ケース[第1図乃至第5図] a.ディスク収納ケースの概要[第1図乃至第3図] b.ケース本体[第1図乃至第5図] b−1.本体主部[第1図乃至第4図] b−2.底板[第1図乃至第3図、第5図] c.仕切板[第1図乃至第4図] d.蓋体[第1図乃至第4図] e.ロックスライダー[第1図乃至第3図、第5図] f.ケース本体内部の閉塞等[第3図] g.ディスクの収納状態 h.ディスク押出機構[第1図、第2図、第4図] H−2.ディスクローディング装置[第6図乃至第14
図] a.記録再生装置の概要[第6図乃至第8図、第12
図] b.蓋体開閉機構[第8図、第11図] c.ディスクローディング装置[第7図乃至第10図、
第12図乃至第14図] c−1.駆動部[第8図乃至第10図、第12図、第13
図] c−2.ディスク押出部[第8図乃至第10図、第12
図乃至第14図] c−2−a.押出レバー c−2−b.制御板 c−2−c.駆動ギヤ、揺動レバー c−2−d.ディスク押出動作 c−3.ディスク移相部[第7図の至第10図、第12
図、第13図] c−3−a.構成 c−3−b.動作 c−4.ローディング、アンローディング c−4−a.ローディング c−4−b.アンローディング I.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なディスク収納ケース及びディスクロー
ディング装置に関する。詳しくは、ディスクが収納され
かつ一側面がディスク取出用に開口された略箱状をし上
記ディスクに対する記録及び/又は再生を行なう記録再
生装置のディスク収納ケース装着部に着脱自在に装着さ
れるディスク収納ケースと、該ディスク収納ケースから
ディスクを取り出して記録再生部へ供給するローディン
グと取り出したディスクをディスク収納ケース内に戻す
アンローディングとを行なうディスクローディング装置
に関するものであり、ディスクの取出し易さを何ら損な
うこと無く非使用時においてはケースのディスク取出用
開口部を閉塞しておくことができてディスクに対するゴ
ミや埃の付着の防止あるいはディスクのケースからの脱
落を防止することができるようにした新規なディスク収
納ケースと新規なディスクローディング装置を提供しよ
うとするものである。
(B.発明の概要) 本発明ディスク収納ケースは、略箱状の外筐体に設け
られ、ディスクが収納されるディスク収納部と、上記外
筐体の一側面に設けられ、上記ディスクが搬入及び搬出
される開口部と、上記開口部を開閉するように上記外筐
体に回動自在に設けられた開閉蓋体と、上記開閉蓋体に
よってその全面が覆われる上記外筐体の一側面に設けら
れ、押圧操作されることによってディスクを上記外筐体
外に搬出するための被操作部とを備え、それによって、
ディスクの取出の容易性を何ら損なうこと無く非使用時
においてはケースのディスク取出用開口部を閉塞してお
くことができてディスクに対するゴミや埃の付着4の防
止あるいはディスクのケースからの脱落を防止すること
ができるようにしたものである。
また、本発明ディスクローディング装置は、略箱状の
外筐体に設けられ、少なくとも一つのディスクが収納さ
れるディスク収納部と、上記外筐体の一側面に設けられ
上記ディスクが搬入及び搬出される開口部と、上記開口
部を開閉するように上記外筐体に回動自在に設けられた
開閉蓋体と、上記開閉蓋体によってその全面が覆われる
上記外筐体の一側面に設けられ、押圧操作によってディ
スクを上記外筐体外に搬出するための被操作部とを備え
たディスク収納ケースが装着されるディスク収納ケース
装着部と、上記被操作部が押圧操作されることによって
搬出されるディスクをディスク再生部まで搬送する搬送
手段とを備え、それによって、この種のディスクローデ
ィング装置において、非使用時にディスクにゴミなどが
付着したりするのを防止することができるようにしたも
のである。
(C.従来技術)[第15図] (a.一般的背景) 今日、記録媒体ディスクには磁気ディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク等があり、これらのうち磁気ディス
クと光磁気ディスクについては通常記録内容の書き替
え、即ち、オーバーライトが可能であり、信号がピット
の形で記録される光ディスクについては一般的には再生
専用の記録媒体ディスクとして使用されている。
また、このような記録媒体ディスクを使用する記録再
生装置には従来から各種のもがあるが、その中の1つ
に、複数枚の記録媒体ディスクをカセットケースに入れ
ないままの状態で直に収納したディスク収納ケース(こ
のようなディスク収納ケースを「ディスクカートリッ
ジ」あるいは「ディスクマガジン」等と称する場合があ
る。)に装着しておき、その中から任意の記録媒体ディ
スクを選んで記録再生部に取り出して記録や再生を行な
う所謂オートチェンジャー方式のものがあり、例えば、
ディスク自動交換式のCDプレーヤがこのように構成され
ている。また、このようなディスク収納ケースを使用す
る記録再生装置として、複数の記録再生部を備えると共
に装着されたディスク収納ケースから記録媒体ディスク
を上記複数の記録再生部に各別に取り出して複数の記録
媒体ディスクに対する記録や再生を同時に又は選択的に
行なう方式のもの、例えば、コンピュータシステムにお
ける外部記憶装置としてのディスクプレーヤの開発が進
められている。
(b.従来のディスク収納ケースの一例)[第15図] 第15図はそのような記録再生装置に使用される従来の
ディスク収納ケースの一例aを示すものである。
同図において、bは主部であり、該主部bは平面形状
で見て矩形をし、かつ、前面cが開口された箱状を為す
と共に一側壁dに前後方向へ延びる細長い孔e、e、・
・・が高さ方向に一定の間隔で配列されている。f、
f、・・・は高さ方向に略等間隔で配置された仕切板で
あり、主部bの内部はこれら仕切板f、f、・・・によ
って多数のディスク収納空間g、g、・・・に仕切られ
ており、上記孔e、e、・・・はこれらディスク収納空
間g、g、・・・と各別に対応している。そして、ディ
スク収納空間g、g、・・・に記録媒体ディスクh、
h、・・・が1枚づつ収納され、該記録媒体ディスク
h、h、・・・は各ディスク収納空間g、g、・・・の
他側壁寄りの位置に配置された図示しない弾発部材によ
りディスク収納空間g、g、・・・から抜け落ちること
の無いように保持されている。また、i、i、・・・は
ディスク収納空間g、g、・・・に各別に設けられたデ
ィスク押出レバー(図面には一部のみ示してある。)で
あり、その被操作腕j、j、・・・が孔e、e、・・・
を通して一側壁dから外側へ突出されると共に前後方向
へ一定の範囲内で移動自在なるように支持され、かつ、
図示しない弾発手段により常時後方へ向けて付勢されて
おり、前方へ向けて押圧されていない間は実線で示す位
置に保持されている。
そして、このようなディスク収納ケースaは、図示し
ないディスクプレーヤのディスク収納ケース装着部に所
定の向きで装着され、該ディスク収納ケース装着部に設
けられているディスクローディング機構によって、任意
に指定された記録媒体ディスクに対応したディスク押出
レバーiが同図に2点鎖線で示すように前方へ移動され
ることにより当該指定された記録媒体ディスクhがその
一部が開口部cから突出するように押し出され、そのよ
うに押し出された記録媒体ディスクhはディスクローデ
ィング機構のディスク移送手段により記録再生部へ取り
出されて行くようになっている。
尚、そのようにして記録再生部に取り出された記録媒
体ディスクhは他の記録媒体ディスクが指定されあるい
はディスク収納ケースaの取出指令が為されることによ
りディスクローディング機構によってディスク収納ケー
スaの所定のディスク収納空間g内に戻されるようにな
っている。
(D.発明が解決しようとする問題点(1)・・・ディス
ク収納ケースについての問題点)[第15図] ところで、磁気ディスクや光磁気ディスクに対する信
号の読取は、記録面に磁気ヘッドを接触させた状態で行
なわれるので、当該記録面にゴミが付着したりあるいは
傷が付いたりしていると、再生の際、その部分の信号が
所謂ドロップアウトしてしまうことになる。
この点、前記した従来のディスク収納ケースaは、そ
のディスク取出用の開口部cが常時開放されており、し
かも、ディスク押出レバーi、i、・・・の腕j、j、
・・・をケース外に突出させるための多数の孔e、e、
・・・が形成されているため、これら開口部cや孔e、
e、・・・からゴミや埃がケース内部に容易に入って記
録媒体ディスクh、h、・・・に付着してしまうという
問題がある。
また、記録媒体ディスクh、h、・・・はディスク収
納空間内において図示しない弾発部材により一応保持さ
れてはいるが、完全にロックされているわけでは無いの
で、記録媒体ディスクh、h、・・・にディスク収納ケ
ースaの開口部cの方向へ向う大きな重力が加えられた
場合は上記弾発部材の弾発力に抗してディスク収納空間
から飛び出してディスクが割れたりあるいは傷が点いて
しまうという問題がある。
尚、光ディスクにあっては、記録信号であるピットが
形成されている記録面が透明な保護層により覆われてい
るのでゴミや埃の付着あるいは傷等に対する問題は磁気
ディスク等に比べると小さいが、それでも、そのゴミや
埃等の大きさが信号読取用ビームの記録面に対する照射
を阻害するほどに大きい場合には、これも信号のドロッ
プアウトの原因になる。
(E.ディスク収納ケースについての問題点を解決するた
めの手段) そこで、本発明ディスク収納ケースは、上記した問題
点を解決するために、略箱状の外筐体に設けられ、ディ
スクが収納されるディスク収納部と、上記外筐体の一側
面に設けられ、上記ディスクが搬入及び搬出される開口
部と、上記開口部を開閉するように上記外筐体に回動自
在に設けられた開閉蓋体と、上記開閉蓋体によってその
全面が覆われる上記外筐体の一側面に設けられ、押圧操
作されることによってディスクを上記外筐体外に搬出す
るための被操作部とを備えたものである。
従って、本発明ディスク収納ケースによれば、ディス
ク収納ケースが記録再生装置に装着されていない間はデ
ィスク取出用開口部を蓋体によって閉塞しておくことが
できると共に、ディスク取出用開口部を開放したときは
ディスクをケース外に搬出するための被操作部がケース
外に臨まされて被操作部に対する操作を行なうことがで
きる状態となるため、被操作部をケース外へ突出させて
おく必要が無く、従って、非使用時においてはディスク
収納ケースの内部を略完全に閉塞しておくことができ、
これにより、ゴミや埃がケース内部に侵入するのを防止
することができると共にディスクが不用意にケース外に
出てしまうのを確実に防止することができる。
(F.発明が解決しようとする問題点(2)・・・ディス
クローディング装置についての問題点) ところで、ディスク収納ケースを上記したように構成
すると、そのディスク押出手段に対する押圧はディスク
収納ケースのディスク取出用開口部の前方から行なう必
要があり、しかも、この押圧はローディング時において
のみ行なわれるようにする必要がある。
そこで、このようなディスク収納ケースを使用する記
録再生装置のディスクローディング装置については、デ
ィスク収納ケースのディスク押出手段を押圧するための
手段を、例えば、ディスク収納ケースの装着方向と平行
な方向へ一定の範囲内で移動されるように支持された適
宜な押圧レバーと該押圧レバーを移動せしめるための電
磁プランジャー機構等により構成し、上記押圧レバーを
ローディング時にのみディスク収納ケース側へ移動させ
るようにすることが考えられる。
ところが、このようにすると、いずれもディスクロー
ディング用の駆動系でありながら、ディスク収納ケース
のディスク押出手段を動作させるための駆動系とディス
ク収納ケースから押し出されて来た記録媒体ディスクを
記録再生部へ移送するディスク移送手段を駆動するため
の駆動系が別々に構成されることになるので、部品点数
が多くなり、従って、構造が複雑で、コストが高く、大
型化する等の問題が生じ、また、これら2つの駆動系相
互の間の動作タイミングをとるための制御手段等が必要
になるという問題が生じて来る。
(G.ディスクローディング装置についての問題点を解決
するための手段) そこで、本発明ディスクローディング装置は、上記し
た問題点を解決するために、略箱状の外筐体に設けら
れ、ディスクが収納されるディスク収納部と、上記外筐
体の一側面に設けられ上記ディスクが搬入及び搬出され
る開口部と、上記開口部を開閉するように上記外筐体に
回動自在に設けられた開閉蓋体と、上記開閉蓋体によっ
てその全面が覆われる上記外筐体の一側面に設けられ、
押圧操作によってディスクを上記外筐体外に搬出するた
めの被操作部とを備えたディスク収納ケースが装着され
るディスク収納ケース装着部と、上記被操作部が押圧操
作されることによって搬出されるディスクをディスク再
生部まで搬送する搬送手段とを備えるようにしたもので
ある。
従って、本発明ディスクローディング装置によれば、
非使用時にディスクにゴミなどが付着したりするのを防
止することができる。
(H.実施例)[第1図乃至第14図] 以下に、本発明ディスク収納ケース及びディスクロー
ディング装置の詳細を図示した実施例に従って説明す
る。
(H−1.ディスク収納ケース)[第1図乃至第5図] 第1図乃至第5図は本発明ディスク収納ケースを光磁
気ディスク収納ケースに適用した実施の一例1を示すも
のである。
(a.ディスク収納ケースの概要)[第1図乃至第3図] ディスク収納ケース1は、前面(第1図における左方
へ向う方向を前側とし、右方へ向う方向を後側とする。
また、同図における上方へ向う方向を左側とし、下方へ
向う方向を右側とする。以下、ディスク収納ケース1に
ついての説明において向きを示すときはこの方向による
ものとする。)に大きな開口部2が形成された略箱状を
為すケース本体3と、該ケース本体3に上記開口部2を
開閉するように回動自在に支持された蓋体4と、ケース
本体3の内部に高さ方向へ一定の間隔を有して配置され
た4枚の仕切板5、5、・・・と4つのディスク押出機
構6、6、・・・等から成り、ケース本体3の内部は上
記仕切板5、5、・・・等により4つの薄い空間7、
7、・・・(以下、「ディスク収納空間」と言う。)に
仕切られており、これら4つのディスク収納空間7、
7、・・・に光磁気ディスク8、8、・・・が1枚づつ
出し入れ自在に収納され、これら光磁気ディスク8、
8、・・・はケース本体3内部の左端部に配置されたデ
ィスク保持バネ9によりケース外へ向けて容易に移動し
ないように保持されている。
また、蓋体4は第2図に示すように開口部2を開放す
る開放位置と第3図に示すように開口部2を閉塞する閉
塞位置との間を移動されるようにケース本体3に回動自
在に支持されており、閉塞位置に来ているときはケース
本体3内部の下端部に配置されたロックスライダー10に
よりロックされ、ディスク収納ケース1が後述する記録
再生装置のディスク収納ケース装着部に装着されるとき
上記ロックが解除されると共に開放位置へと移動される
ようになっている。
更に、ディスク押出機構6、6、・・・は4つのディ
スク収納空間7、7、・・・に各別に配置されると共
に、前後方向へ摺動自在に支持された摺動レバー11、1
1、・・・と略前後方向へ回動自在に支持されかつその
基端が上記摺動レバー11、11、・・・の後端部と噛合し
た回動アーム12、12、・・・(図面では一番上のものの
み示してある。)とから成り、摺動レバー11、11、・・
・の前端面11a、11a、・・・(以下、「被押圧部」と言
う)はケース本体3の開口部2付近に前方を向いて位置
されており、摺動レバー11、11、・・・が後方へ向けて
押圧されると回動アーム12、12、・・・が第1図に実線
で示す位置(以下、「非押出位置」と言う。)から2点
鎖線で示す位置(以下、「押出位置」と言う。)へと移
動され、それによって当該回動アーム12が光磁気ディス
ク8を第1図に2点鎖線で示すように、即ち、その一部
が開口部2から前方へ突出するようにケース1から所定
量押し出すようになっている。尚、摺動レバー11、11、
・・・に対する押圧は後述する記録再生装置のディスク
ローディング機構により行なわれる。
(b.ケース本体)[第1図乃至第5図] ケース本体3は本体主部と底板とから成る。
(b−1.本体主部)[第1図乃至第4図] 13はケース本体3の大部分を成す本体主部であり、そ
の各部が合成樹脂により一体に形成されている。
即ち、本体主部13は、略矩形の板状をした天板14と、
該天板14の左右両側縁及び後縁から下方へ向けて突設さ
れた外周壁15と、天板14の下面から垂設された3つの内
部壁16、17及び18と、底板取付用のボス部19、20等が一
体に形成されて成る。
天板14は左右方向における長さが前後方向における長
さより稍長く、前後方向における長さは光磁気ディスク
8、8、・・・の直径より稍長くなっており、また、外
周壁15の左右両端部21、22、即ち、左側壁21及び右側壁
22の前端部21a、22a、はその内側面がその余の部分の内
側面により内側に位置するように肉厚に形成され、これ
ら厚肉に形成された部分21a、22aの外側面に上端が天板
14の上面に達し前端が側壁21、22の前端面21b、22bに達
した蓋体配置用切欠部23、23が形成され、更に、内部壁
16、17及び18はその下端が外周壁15の下端より稍高い位
置で終っている。
そして、3つの内部壁16、17及び18のうち左側壁21寄
りの位置に配置された左内部壁16は、その前端が左側壁
21の厚肉な前端部21aの後端に連続し、後端が後側壁2
4、即ち、外周壁15の後側部24近くまで延びると共に、
前後方向における中間部より稍前寄りの位置にバネ配置
用切欠25が形成され、かつ、該切欠25から前側の部分は
左側壁21と平行に延び、上記切欠25から稍後方へ寄った
位置と後端部26との間の部分27は、上方から見て、天板
14の中央部に位置した点を中心とした円弧状に延びるよ
うに湾曲され、後端部26は円弧状に延びる部分27の後端
から略後斜め右側へ向けてへ字状に延びるように形成さ
れている。また、右側壁22寄りの位置に配置された右内
部壁17は右側壁22との間に稍間隔を有し、かつ、該右側
壁22の略後半分と平行に延びるように形成されると共
に、前端部17aはその右側面がその余の部分の右側面よ
り右側に位置するように厚肉に形成されている。更に、
もう1つの内部壁18は後側壁24の右側略4分の1との間
に稍間隔を有してそれと平行に延びるように形成されて
いる。
28は仕切板係止部であり、後側壁24の左右方向におけ
る中央と右端との間の略中間の位置から前方へ向けて突
出した部分28aと該部分28aの前端から略後ろ斜め左方へ
向けて突出した部分28bとから成る。
29、29、・・・は左側壁21の前端部21aの内側面に形
成された仕切板支持凹部、30、30、・・・は右側壁22の
前端部22aの内側面に形成された仕切板支持凹部、31、3
1、・・・は内部壁16の円弧状に湾曲した部分27に形成
された仕切板支持孔、32、32、・・・は右内部壁17の肉
厚な前端部17aの内側面に形成された仕切板支持凹部、3
3、33、・・・は後内部壁18に形成された仕切板支持
孔、34、34、・・・は後側壁24の内面から突設された仕
切板支持突部であり、これら仕切板支持凹部29、29、・
・・、30、30、・・・、32、32、・・・、仕切板支持孔
31、31、・・・、33、33、・・・及び仕切板支持突部3
4、34、・・・は、それぞれ、4つづつ互いに高さ方向
で等間隔に配置されて形成されると共に、仕切板支持凹
部29、29、・・・、30、30、・・・、32、32、・・・、
仕切板支持孔31、31、・・・、33、33、・・・はそれぞ
れの高さ方向における配列順位が同じもの同士同じ高さ
にあり、かつ、一番上のものは天板14との間に所定の間
隔を有して位置され、また、仕切板支持突部34、34、・
・・は支持凹部29、29、・・・等の間の部分と各別に対
応した高さに配置されている。
そして、前記2つのボス部19と20は本体主部13内部の
後側の2つの隅角部に配置され、これらボス部19及び20
と左右両側壁21及び22の肉厚な前端部21a、22aの下面に
タッピング下穴35、35、・・・が形成されている。
また、左右両側壁21、22の前端部21a、22aのうち前記
蓋体配置用切欠部23、23の下端部の後端寄りの隅角部に
対応した位置に蓋体支持穴36、36が形成されている。
(b−2.底板)[第1図乃至第3図、第5図] 37はケース本体3の底板である。
底板37は略矩形を為す板状に形成されると共に、その
前端部37aを除く大部分が本体主部13の下端部、即ち、
側方から見て内部壁16、17、18及びボス部19、20の下端
面と外周壁15の下端面との間の部分にぴったり内嵌され
ると共にその外周縁寄りの位置に形成されたねじ挿通孔
38、38、・・・を挿通されたねじ39、39、・・・が本体
主部13に形成された前記タッピング下穴35、35、・・・
に螺合されることにより本体主部13に固定され、それに
よって、前面のみが開口されたケース本体3が形成され
る。前端部37aは本体主部13の前面より前方へ突出する
ように位置している。
そして、底板37の前端部上面の左右両端部を除く部分
に切欠40が形成され、該切欠40が形成された部分の右端
部にコ字形をした切欠41が形成され、更に、上面の右側
端の隅角部に略L字状をしたスライダー配置用凹部42が
形成され該スライダー配置用凹部42の前後方向に沿って
延びる部分42aの前端は上記切欠41と連続している。
(c.仕切板)[第1図乃至第4図] 仕切板5、5、・・・は、それぞれ同じ厚さ及び外形
を有し、前端部の左右両側から側方へ突設された係合部
43、43、・・・及び43′、43′、・・・(図面では一番
上の仕切板5についてのもののみ示してあるが他の3枚
の仕切板5、5、5についても同様な部分が、形成され
ている。以下同じ。)が本体主部13の左右両側壁21、22
に形成された前記仕切板支持凹部29、29、・・・及び3
0、30、・・・に各別に係合され、かつ、その右側端面
の前後方向における略中央から後方を切欠くことによっ
て形成された角部44、44、・・・が本体主部13の右内部
壁17に形成された前記仕切板支持凹部32、32、・・・に
係合され、左側場面の後半部の略円弧状部分の中間から
後方へ向けて突出するように形成された突片45、45、・
・及び後端面の右端面から後方へ向けて突出するように
形成された突片46、46、・・・が本体主部段13の左内部
壁16に形成された前記仕切板支持孔31、31、・・・及び
後内部壁18に形成された前記仕切板支持孔33、33、・・
・に各別に挿通され、更に、後端縁の一部が本体主部13
の後側壁24から突設された前記仕切板支持突部34、34、
・・・の各間又は一番下の仕切板支持突部34と底板37と
の間に挿入されており、これによって、板厚方向へ一定
の間隔で階層状に配置された状態で本体主部13に支持さ
れている。
尚、一番下の仕切板5は底板37上に重なるように位置
され、また、仕切板5、5、・・・には2つの係止部4
7、47、・・・及び48、48、・・・が後方へ向けて突設
されており、これら係止部47、47、・・・及び48、48、
・・・の爪部47a、47a、・・・及び48a、48a、・・・が
本体主部13の左内部壁16の後端部26と仕切板係止部28に
後方から係合されることによってケース本体3からの抜
止が為されている。
そして、仕切板5、5、・・・の上面の後寄り、か
つ、右側縁寄りの部分に背の低い立上壁49、49、・・・
が突設されており、これら立上壁49、49、・・・は仕切
板5、5、・・・の略中央部にある点を中心とした円弧
状に形成されている。
従って、ケース本体3内部の空間は、仕切板5、5、
・・・により、高さ方向において、4つの薄い部分空間
に仕切られると共に、これら4つの部分空間は前方へ向
けて開口した略U字状を為すように画成される。このU
字状を成す空間が前記したディスク収納空間7、7、・
・・となる。
また、仕切板5、5、・・・の上面の右側縁の互いに
略前後方向へ離間した3つの位置に背の低いガイドピン
50、50、・・・が固定され、一番後のガイドピン50、5
0、・・・から左稍斜め後方へ稍離間した位置にアーム
支持ピン51、51、・・・が固定され、更に、上面の右側
縁の中央と後端との間の略中央にバネ掛片52、52、・・
・が突設されている。
53、53、・・・は仕切板5の左側縁の中央より稍前側
に形成された切欠であり、本体主部13の左内部壁16に形
成された前記バネ配置用切欠25に対向する位置に形成さ
れている。
(d.蓋体)[第1図乃至第4図] 54は蓋体4の主部を為す前面部であり、前方から見て
ケース本体3の前面の大きさと略同じ大きさを有する左
右方向に長い矩形を為すと共に、横断面で後方に向かっ
て開口した略コ字状をしている。55、55は前面部54の左
右両端部の高さ方向における略中央から後方へ向って突
設された腕片であり、これら腕片55、55の互いに対向す
る側面の後端部に支持ピン55a、55aが突設されている。
尚、前面部54の右側端面の高さ方向における略中央部
に略横倒U字状をした浅い引掛凹部54aが形成されてお
り、該引掛凹部54aの前端は前面部54の前面に達しかつ
その前端部は前方へ向けて拡開されている。
そして、このような蓋体4はその腕55、55が本体主部
13の左右両側壁21、22に形成された前記蓋体配置用切欠
部23、23に位置されると共にその腕55、55に形成された
支持ピン55a、55aが上記側壁21、22に形成された蓋体支
持穴36、36に回動自在に挿入されることによって、前記
開放位置と閉塞位置との間を移動されるように支持され
ている。尚、蓋体4が閉塞位置に来ると、前面部54の左
右両端部を除く部分の下端部56が底板37に形成された前
記切欠40に略ぴったり嵌るように位置され、この状態
で、該下端部56が切欠40の前方を向いた面に当接され、
これにより、それ以上反開放位置側へ回動するのを阻止
される。
56aは蓋体5の下端部の下面、即ち、蓋体4が閉塞位
置に来た状態で下方を向く面のうち底板37の前端部37a
に形成された前記切欠41と対向した位置に形成された斜
面であり、上記状態で、上方へ行くに従って後方へ変位
するように形成されている。
(e.ロックスライダー)[第1図乃至第3図、第5図] ロックスライダー10は前後方向に長い板状をした主部
57と側方から見て前方に向って開口した略コ字状を為す
前端部右58とが一体に形成されて成ると共に、主部57に
前後方向に長い長孔57a、57aが形成され、主部57の後端
部57bは上方へ向けて折曲されている。また、前端部58
の上片59は下片60より短く、上片59の前端面59aは上方
へ行くに従って後方へ変位する斜面に形成されている。
そして、このようなロックスライダー10は、その前端
部58の下部が底板37に形成された切欠部41内に、また、
主部57が底板37に形成された前記スライダー配置用凹部
42の前後方向に延びる部分42a内にそれぞれ位置される
と共に、上記凹部42に固定されたガイドピン61、61が長
孔58a、58aに摺動自在に係合されることによって前後方
向へ一定の範囲内で移動し得るようにされている。62は
上記スライダー配置用凹部42の後端部に配置された板バ
ネであり、その先端部62aがロックスライダー10の後端
部57bに後側から弾接され、これによってロックスライ
ダー10は常時前方へ向けての移動力を付勢されており、
後方へ向けて押圧されていない間は前端部の下片60の前
端面が底板37の前端面と同一平面上に位置したロック位
置に保持されている。この状態において、上片59は蓋体
4の前面部54の下端部56の回動軌跡と交差するように位
置している。
そして、蓋体4が閉塞位置以外の位置に来ている状態
から閉塞位置へと移動するとき、その前面部54の下端部
56の下面に形成された斜面56aがロックスライダー10の
上片59に形成された斜面59aに当接してここを略斜め後
方へ向けて押圧して板バネ62の弾発力に抗してロックス
ライダー10を後方へ移動させ、蓋体4が閉塞位置に来る
のと略同時に前面部54の下端部56がロックスライダー10
の上片59より下方に位置され、これによって、一旦後方
へ移動されたロックスライダー10が板バネ62の弾発力に
よりロック位置に戻されて、第3図に示すように、その
上片59が蓋体4の下端部56に上方から係合される。これ
によって、蓋体4が開放位置へ移動するのを阻止され
る。即ち、閉塞位置にロックされる。
(f.ケース本体内部の閉塞等)[第3図] しかして、ケース本体3はその前面に開口部2がある
他はどこにも開口部が無いので、蓋体4が閉塞位置に来
て上記開口部2を閉塞している状態においてケース本体
3の内部は略完全に閉塞されることになり、また、蓋体
4が閉塞位置に来ている状態はロックスライダー10によ
って前記したように確実に保持される。
従って、少なくとも開口部2が蓋体4によって閉塞さ
れている状態においては、ケース1の内部へのゴミや埃
の侵入が阻止されるので、ケース1の内部に収納されて
いる光磁気ディスク8、8、・・・にゴミや埃が付着す
るのを防止することができると共に光磁気ディスク8、
8、・・・が開口部2から外へ抜け落ちるのを確実に防
止することができる。
(g.ディスクの収納状態) 前記ディスク保持バネ9は、板バネ材料から成り、左
右方向から見て前後に長い略矩形をし、上方から見て略
へ字上に屈曲され、前後方向における略中央部が右方へ
向けて突出しかつ左方に向って開口した略U字状を為す
よう形成されると共に、高さ方向に略等間隔に形成され
た3つの細い切溝63、63、・・・により、各別に板厚方
向へ撓むことのできる4つの保持片64、64、・・・が形
成されている。
そして、このようなディスク保持バネ9はその大部分
が本体主部13の左側壁21と左内部経16との間の空間内に
配置され、保持片64、64、・・・の中央部64a、64a、・
・・が上記左内部壁16に形成されたバネ配置用切欠25を
通してディスク収納空間7、7、・・・内に各別に突出
されかつその一部が仕切板5、5、・・・の切欠53、5
3、・・・内に配置されている。
また、ディスク収納空間7、7、・・・に収納された
光磁気ディスク8、8、・・・はその外周縁が内部壁16
の円弧部27の当該ディスク収納空間7に対応した部分と
当該光磁気ディスク8が載置されている仕切板5の立上
壁49とに当接した状態においてディスク収納空間7に一
番奥まって位置され、この状態で、ディスク保持バネ9
の保持片64、46、・・・の中央部64a、64a、・・・が第
1図に示すように光磁気ディスク8、8、・・・の外周
縁の稍前寄りの位置に弾接することによって光磁気ディ
スク8、8、・・・を右稍斜め後方へ向けて押圧し、こ
れによって光磁気ディスク8、8、・・・はディスク収
納空間7、7、・・・の一番奥まった位置に保持され
る。
(h.ディスク押出機構)[第1図、第2図、第4図] 図面においてディスク押出機構6、6、・・・の詳細
は一番上のディスク収納空間7に配置されたもの6につ
いてのみ示してあるが、それ以外の3つのディスク押出
機構6、6、6も一番上のディスク押出機構6と全く同
じ構造を有している。
前記したように、ディスク押出機構6は摺動レバー11
と回動アーム12とから成る。
揺動レバー11は前後方向に細長い板状をし、その下面
の互いに長手方向に離間した3つの位置に前後方向に長
い略小判形をした被ガイド凹部65、65、65、が形成され
ると共に、その左側縁の後端部にラック66が形成され、
また、右側縁の後端部から小さなバネ掛片67が突設され
ている。
そして、このような摺動レバー11は、その被ガイド凹
部65、65、65に仕切板5の上面に固定された前記3つの
ガイドピン50、50、50が摺動自在に係合されることによ
って、仕切板5に前後方向へ一定の範囲内で摺動自在な
るように支持されている。従って、摺動レバー11の前端
面11a、即ち、被押圧部11aは前方を向いて位置すること
になる。また、摺動レバー11はそのバネ掛片67と仕切板
5に形成されたバネ掛片52との間に張設された引張スプ
リング68の引張力により、常時、前方へ向けての移動力
を付勢されており、後方へ向けて押圧されていない間
は、第1図に実線で示すように、その被押圧部11aがケ
ース本体3の前端面より稍前方に突出した前進位置に保
持されている。
回動アーム12はその右端部69が上方から見て略扇状を
しその余の部分70が緩やかに屈曲した略くの字状に形成
されると共に扇状部69の要に相当する位置に支持孔71が
形成され、扇状部69の円弧縁にラック69aが形成されて
いる。
そして、このような回動アーム12はその支持孔71に仕
切板5に固定された前記アーム支持ピン51が挿通される
ことにより仕切板5に略前後方向へ回動自在なるように
支持されると共に、そのラック69aが摺動レバー11に形
成されたラック66と噛合されており、摺動レバー11が前
進位置に来ているときは、第1図に実線で示すように、
その回動端側の略半分が本体主部13の後側壁24に接触す
る非押出位置に保持され、この状態において、回動アー
ム12の前側縁が光磁気ディスク8に後方から軽く接触も
しくは近接されている。
そして、摺動レバー11が前方から押圧されて後方へ移
動すると、そのラック66が回動アーム12のラック69aを
略後方へ向けて送るので、回動アーム12が同図に2点鎖
線で示す押出位置まで回動され、それにより、対応した
光磁気ディスク8が、同図に2点鎖線で示すように、そ
の一部がケース本体3の開口部2から前方へ突出するよ
うに押し出され、このとき、ディスク保持バネ9の光磁
気ディスク8と接触していた保持片64は、一旦、左方へ
向けて押圧された後光磁気ディスク8が対向しなくなっ
たところで再びディスク収納空間7内に突出する位置に
戻る。
尚、ロックスライダー10による蓋体4に対するロック
の解除と蓋体4の閉塞位置から開放位置への移動及び摺
動レバー11に対する押圧はディスク収納ケース1が後述
する記録再生装置に装着されることによりあるいは該装
置に設けられているディスクローディング機構により行
なわれる。
(H−2.ディスクローディング装置)[第6図乃至第14
図] 第6図乃至第14図は本発明ディスクローディング装置
を前記光磁気ディスク収納ケースを使用する記録再生装
置におけるディスクローディング装置に適用した実施の
一例を示すものである。
(a.記録再生装置の概要)[第6図乃至第8図、第12
図] 72は記録再生装置である。
73は記録再生装置72の外筐であり、その前面74の上端
部に左右方向(記録再生装置72については、第6図にお
ける左斜め下方へ向う方向を左側とし、右斜め上方へ向
う方向を右側とする。また、同図における右斜め下方へ
向う方向を前側、左斜め上方へ向う方向を後側とす
る。)に細長いケース挿入口74aが形成されている。
そして、外筐73の内部の後側略半分の空間に、第1乃
至第4の4つの記録再生部751、752、753(この第3の
記録再生部については図示を省略してあるが、説明には
符号753を用いる。)及び754が上下方向に互いに所定の
間隔を有して配置されており、一番上の第1の記録再生
部751はケース挿入口74aと略対向した位置に配置されて
いる。そして、これら4つの記録再生部751、752、753
及び754は、外筐73に対して固定されたメカシャーシ7
6、76、・・・と、該メカシャーシ76、76、・・・に固
定された図示しないモータにより回転されるターンテー
ブル77、77、・・・と、メカシャーシ76、76、・・・に
水平方向へ移動自在に支持された図示しない記録再生用
ヘッド部と、メカシャーシ76、76、・・・に上下方向へ
移動自在に支持されたディスク昇降体78、78、・・・
と、該ディスク昇降体78、78、・・・に支持されたクラ
ンパー79、79、・・・等前記光磁気ディスク8、8、・
・・に対する記録及び/又は再生を行なうのに必要な部
材や機械から成る。
80は前記ディスク収納ケース1が着脱自在に装着され
るケースキャリアであり、外筐73に固定された図示しな
いガイド手段に上下方向へ移動自在なるように支持され
ると共にキャリア移動機構81により移動され、装着され
たディスク収納ケース1内の光磁気ディスク8、8、・
・・を記録再生部751、752、753及び754に各別に供給す
る4つの供給位置の間を移動されるようになっている。
尚、図面では、第1の記録再生部751に対向した初期位
置に来ている状態で示してある。
そして、このケースキャリア80は前後方向から見て横
に長い矩形の枠状をしており、その底板82の上面にケー
ス載置部82aが設けられ、初期位置に来ている状態から
ディスク収納ケース1を外筐73内に所定量挿入すること
によりディスク収納ケース1がこのケースキャリア80に
装着される。
尚、ディスク収納ケース1の前記蓋体4を開放位置へ
と移動せしめるための蓋体開閉機構83がこのケースキャ
リア80に設けられており、上記蓋体4はディスク収納ケ
ース1がケースキャリア80に装着されるとき開放位置へ
と移動され、ケースキャリア80から取り出されるとき閉
塞位置へと移動される。
84、84、・・・は記録再生部75、75、・・・のディス
ク昇降体78、78、・・・に各別に設けられたディスクロ
ーディング装置(図面では、一番上の記録再生部751
ディスク昇降体78に設けられたディスクローディング装
置84についてのみその全体の構成を示してあり、他の3
つの記録再生部752、753及び754のディスク昇降体78、7
8、・・・に設けられたディスクローディング装置84、8
4、・・・についてはその一部のみを示してあるが、い
ずれも同じ構造を有している。)であり、ディスク収納
ケース1内に収納されている4枚の光磁気ディスク8、
8、・・・の所定のものを1枚取り出して当該ディスク
昇降体78、78、・・・に供給するローディングとディス
ク昇降体78、78、・・・に供給されている光磁気ディス
ク8、8、・・・をディスク収納ケース1内へ戻すアン
ローディングとを行なうための機構であり、1個のロー
ディングモータ85と、該モータ85により回転される駆動
ギヤ86と、前後方向応へ移動自在に支持され上記駆動ギ
ヤ86により移動される押圧レバー87と、上記モータ85に
より回転される上下1対のディスク送りローラ88及び89
等から成り、ローディングが行なわれるときはローディ
ングモータ85が正転し、それによって、押圧レバー87
が、第12図(C)に示すように、ディスク収納ケース1
の前記4つの摺動レバー11、11、・・・の所定のものを
押圧することによって対応した光磁気ディスク8を第8
図に太い2点鎖線で示すようにディスク収納ケース1か
らディスク昇降体78側へ押し出させると共に押し出され
て来た光磁気ディスク8をディスク送りローラ88及び89
により、第8図に1点鎖線で示すように、ディスク昇降
体78上に移送し、また、アンローディングが行なわれる
ときはローディングモータ85が逆転し、ディスク送りロ
ーラ88及び89がディスク昇降体78上にある光磁気ディス
ク8をディスク収納ケース1内に戻すように移送し、こ
のとき、押圧レバー87は移動しないように制御される。
(b.蓋体開閉機構)[第8図、第11図] 90は前記ケースキャリア80の左側の隅角部に前後方向
へ一定の範囲内で移動自在なるように支持された開蓋ス
ライダーであり、水平な底部91と該底部91の左側縁から
立設された側部92とから成り、底部92の後端縁から突当
片91aが立上状に設けられ、図示しない弾発手段によっ
て常時前方へ向けての移動力を付勢されている。
93は側部92の左側面に回動自在に支持された蓋開アー
ムであり、該蓋開アーム93の回動端部の右側面から引掛
ピン94が突設され、また、この蓋開アーム93の左側面に
扇状ギヤ95が固定されている。96は扇状ギヤ95の上方で
前後方向へ延びるようにケースキャリア80に固定された
ラックである。
そして、開蓋スライダー90が後方へ向けて押圧されて
いない状態において、扇状ギヤ95はラック96の前端部と
噛合しており、それにより、蓋開アーム93が第11図に実
線で示すように略水平に延びる姿勢に保持される。
そこで、ケースキャリア80にディスク収納ケース1が
挿入されて来ると、先ず、そのロックスライダー10の前
端部58の下片60が開蓋スライダー90の突当片91aに当接
して相対的に収納ケース1内に押し込まれ、第11図に示
すようにその上片59が蓋体4の下端部56の回転軌跡から
外れたロック解除位置へと移動され、また、これと略同
時に、蓋開アーム93の引掛ピン94が蓋体4に形成されて
いる前記引掛凹部54aに相対的に係合される。そして、
ディスク収納ケース1が更に押し込まれると、開蓋スラ
イダー90がディスク収納ケース1と一体的に後方へ移動
され、このとき、扇状ギヤ95と蓋開アーム93は扇状ギヤ
95がラック96と噛合して後方へ移動されることによって
第11図における時計回り方向へ回動され、これにより、
蓋体4が第11図に2点鎖線で示すように、開閉位置へと
移動される。
尚、開蓋スライダー90が所定の位置まで来ると、開蓋
スライダー90及びディスク収納ケース1がケースキャリ
ア80に設けられている図示しないロック手段によってケ
ースキャリア80にロックされる。これにより、ディスク
収納ケース1のケースキャリア80に対する装着が完了
し、ケースキャリア80の移動はこの状態で行なわれる。
従って、ケースキャリア80が前記記録再生部75、75、・
・・と対向したときはディスク収納ケース1に設けられ
ているディスク押出機構6、6、・・・の摺動レバー1
1、11、・・・の被押圧部11a、11a、・・・が記録再生
部75、75、・・・に対向することになる。
(c.ディスクローディング装置)[第7図乃至第10図、
第12図乃至第14図] ディスクローディング装置84は、前記駆動ギヤ86及び
押圧レバー87を含みディスク収納ケース1の所定のディ
スク押出機構6を動作せしめるためのディスク押出部
と、前記ディスク送りローラ88及び89を含みディスク収
納ケース1から押し出されて来た光磁気ディスク8のデ
ィスク昇降体78に対する移送及びディスク収納ケース1
内への戻しを行なうためのディスク移送部と、前記ロー
ディングモータ85を含み上記ディスク押出部とディスク
移送部に共通の1つの駆動部とから成る。
(c−1.駆動部)[第8図乃至第10図、第12図、第13
図] 97(第8図参照)はディスク昇降体78の左側壁98に固
定されたモータ支持板であり、ローディングモータ85は
軸方向が前後方向に沿う向きでモータ支持板97に固定さ
れており、その回転軸85aにウォームギヤ99が固定され
ている。
100は左側壁98から右方へ向けて水平に突設された支
持軸であり、該支持軸100に回転伝達体101が回転自在に
支持され、該回転伝達体101はウォームホィール102と大
径な平ギヤ103とピニオンギヤ104が右側からこの順序で
互いに同軸に配列されて一体に形成されており、そのウ
ォームホォール102が上記ウォームギヤ99と噛合されて
いる。
尚、ローディングモータ85はローディング時において
正転され、アンローディング時において逆転されるよう
になっており、正転されるときの回転方向は上記回転伝
達体101を第12図における反時計回り方向に回転させる
方向である。
(c−2.ディスク押出部)[第8図乃至第10図、第12図
乃至第14図] (c−2−a.押圧レバー) 押圧レバー87は水平な小片105と該上片105の左側縁か
ら下方へ向けて突出するように位置した側片106と上片1
05の前端縁の右端から下方へ向けて突出しかつ左側から
見て略L字状とした押圧片107とが一体に形成されて成
り、上片105に前後方向に延びる被ガイド孔108、108、1
08が形成され、側片106に3つの螺孔109、109、109(第
10図参照)が形成されている。
そして、ディスク昇降体78の天板110の下面の右端部
に3本のガイドピン111、111、111(図面では第12図に
2本のみ示してある。)が固定されており、押圧レバー
87は、その被ガイド孔108、108、108に上記ガイドピン1
11、111、111が各別に摺動自在に係合されることによ
り、天板110に一定の範囲内で前後方向へ移動自在に支
持されており、その側片106は第9図に示すようにディ
スク昇降体78の左側壁98との間に稍間隔を有してそれと
略平行に対向している。
(c−2−b.制御板) 112は押圧レバー87に取着された制御板である。
該制御板112は、押圧レバー87の側片106の高さの略半
分位の高さを有する中央片113と、該中央片113の後側に
位置し下端部が中央片113の下端部の連続しかつ中央片1
13の略5倍の高さを有する後片114と、中央片113の幅よ
り稍狭い幅を有しかつ中央片113の下側略半分と連続し
略右斜め前方へ向けて屈曲された案内片115とが板バネ
材料により一体に形成されて成り、中央片113の上端部
と後片114の上下両端部に取付孔116、116、116(第10図
参照)が形成され、中央片113と後片114との間の部分11
7は上下方向に沿って細長い溝状をしており、この部分1
17(以下、「切溝」と言う。)はその下端部が制御板11
2の下端部に位置し上端が開口している。
そして、このような制御板112はその取付孔116、11
6、116を挿通されたねじ118、118、118が押圧レバー87
の側片106に形成されている螺孔109、109、109に螺合さ
れることによって側片106に取着されており、また、こ
の側片106との間にねじ118、118、118に外嵌されたスペ
ーサ119、119、119が介挿されることによって側片106と
の間の所定の間隔、即ち、案内片115の右側端が側片106
に軽く接触し又は近接する大きさの間隔が形成されてい
る。
しかして、制御板112は押圧レバー87にそれと一体的
に移動するように支持されると共に、押圧レバー87に対
する取付が上記したように為されていることにより、中
央片113と後片114とが連続している位置から前側の部分
のうち中央片113の押圧レバー87に固定されている上端
部を除く部分120(以下、「可撓部」と言う。)が板厚
方向、即ち、左右方向へある程度変位し得るようになっ
ている。
(c−2−c.駆動ギヤ、揺動レバー) 駆動ギヤ86は略平ギヤ状をし、その半径は前記制御板
112の中央片113の高さより稍短くなっており、その右側
面の外縁寄りの位置から押圧ピン121が略水平に突設さ
れている。尚、押圧ピン121は駆動ギヤ86に固定された
軸121aと該軸121aに回転自在に外嵌されたローラ121bと
から成る。また、駆動ギヤ86の歯部はその一部が欠落し
ており、この欠落した部分、即ち、歯欠部122aは中心角
で略135゜の範囲に亘っており、従って、歯部86aは中心
角で略225゜の範囲に形成されている。
123はディスク昇降体78の左側壁98の前記制御板112に
対向した部分のうち制御板112の中央片113が押圧レバー
87に固定されている位置と略同じ高さから右方へ向けて
水平に突設されたギヤ支持軸であり、駆動ギヤ86はこの
ギヤ支持軸123に回転自在に支持されている。
従って、駆動ギヤ86はその押圧ピン121の回転軌跡の
うち下側のある範囲が制御板112の可撓部120と対向する
ように位置されており、また、押圧ピン121の先端は押
圧レバー87の側片106に左側から近接したところまで延
びている。
尚、ローディングが行なわれる前の状態において、押
圧ピン121の先端部が制御弁112の切溝117の下端部に摺
動自在に係合している。
124は長い板状をした揺動レバーであり、その略中央
部が前記回転伝達体101を支持している支持軸100の上記
回転伝達体101と左側壁98との間の部分に回動自在に支
持されており、その一方の回動端部を板厚方向へ貫通す
るように固定された軸125の右側の部分に揺動ギヤ126が
回転自在に支持され、該揺動ギヤ126が回転伝達体101の
ピニオンギヤ104と常時噛合されている。
尚、127はディスク昇降体78の左側壁98に形成された
規制孔であり、上記揺動ギヤ126を支持している軸125の
左端部がこの規制孔127内に位置され、揺動レバー124は
上記軸125が12図(A)に示すように規制孔127の下端縁
127aに当接した位置(以下、「第1の位置」と言う。)
と軸125が第12図(B)に示すように規制孔127の上端縁
127bに当接した位置(以下、「第2の位置」と言う。)
との間で回動するようにその回動範囲が規制されてい
る。また、揺動ギヤ126は前記駆動ギヤ86に略後方から
対向しており、揺動レバー124が上記回動範囲のいずれ
の位置に来ていても前記駆動ギヤ86の歯部86aが対向さ
れたときはそれと噛合するようになっている。更に、回
転伝達体101が回転すると、その回転が図示しないフリ
クション手段を介して揺動レバー124に加えられ、それ
によって、揺動レバー124に回動力が付勢されるように
なっている。
(c−2−d.ディスク押出動作) 第12図(A)はディスクのローディングが開始される
前の状態及びディスクアンローディングが完了した時点
の状態を示し、この状態において、揺動レバー124は前
記第1の位置に来ており、駆動ギヤ86はその歯欠部122
の同図における時計回り方向側端が揺動ギヤ126に対向
しかつその押圧ピン121が駆動ギヤ86の回転中心の真下
の位置より稍後方へ寄った位置にあって制御板112の切
溝117の下端部に係合している位置(以下、「初期位
置」と言う。)に来ている。そして、駆動ギヤ86がこの
初期位置に来ている状態において押圧レバー87はその押
圧部107aがケースキャリア80に装着されたディスク収納
ケース1の揺動レバー11、11、・・・の被押圧部11a、1
1a、・・・との間に所定の距離L(第12図(A)参照)
を有して対向する位置(以下、「非押圧位置」と言
う。)に保持されている。
そこで、ローディングモータ85が正転すると、回転伝
達体101が第12図における反時計回り方向へ回転される
ので、第12図(B)に示すように、揺動レバー124が第
2の位置へと移動されて揺動ギヤ126が駆動ギヤ86の歯
部86aの反時計回り方向側端部に噛合されると共に揺動
ギヤ126が時計回り方向へ回転され、それによって、駆
動ギヤ86が反時計回り方向へ回転せしめられる。従っ
て、駆動ギヤ86の押圧ピン121が反時計回り方向へ移動
するので、該押圧ピン121が制御板112の切溝117の前後
縁117aを略前方へ向けて押圧し、それにより、制御板11
2及び押圧レバー87が前方へ向けて移動せしめられる。
上記押圧ピン121による制御板112に対する前方への押
圧は、第12図(C)に示すように、押圧ピン121が駆動
ギヤ86の回転中心の真前に位置するまで、即ち、前方へ
の移動成分が0になるところまで行なわれ、この間に、
押圧レバー87が前記距離Lより稍長い距離前方へ移動さ
れ、それによって、押圧レバー87の押圧部107aがディス
ク収納ケース1の所定の摺動レバー11を同図に示すよう
に所定量押し込むことになる。これにより、当該押し込
まれた摺動レバー11と対応した光磁気ディスク8がディ
スク収納ケース1の開口部2から記録再生部75側へ向け
て押し出される。
そして、駆動ギヤ86は更に回転され続け、第12図
(D)に示すように、その歯部86aの時計回り方向側端
部が揺動ギヤ126から外れて歯欠部122が揺動ギヤ126に
対向したところで回転が停止し、そして、この間の押圧
ピン121の移動には後方への移動成分が含まれるので、
押圧ピン121が制御板112の切溝117の後側縁117b、即
ち、後片114の前側縁を後方へ向けて押圧することにな
り、従って、制御板112及び押圧レバー87が後方へ移動
せしめられると共に、押圧ピン121は切溝117から上方へ
抜け出ることになる。
尚、このようにして駆動ギヤ86の反時計回り方向への
回転が停止した時点において、押圧ピン121は初期位置
と略上下対称を為す位置に来る。従って、押圧レバー87
は前記非押圧位置に戻されることになる。また、ローデ
ィングモータ85の回転はディスク送りローラ88、89によ
るディスクの移送が終了した後停止する。
そして、この状態からローディングモータ85が逆転す
ると、回転伝達体101が時計回り方向へ回転するので、
揺動レバー124が第1の位置へと移動されて揺動ギヤ126
が駆動ギヤ86の歯部86aの時計回り方向側端部に噛合さ
れると共に揺動ギヤ126が反時計回り方向へ回転され、
それによって、駆動ギヤ86が時計回り方向へ回転せしめ
られる。この場合、押圧ピン121は制御板112の切溝117
に係合していないので、押圧ピン121は制御板112及び押
圧レバー87を移動させること無く時計回り方向へ移動し
て行き、駆動ギヤ86が略半回転したところで、押圧ピン
121の先端が第14図(A)に示すように制御板112の案内
片115に略前方から当接する。従って、ここから、押圧
ピン121は、第13図及び第14図(B)に示すように、制
御板112の可撓部120の左側面に乗り上げてここ120を右
方へ撓ませながら移動して行くことになる。そして、駆
動ギヤ86が初期位置に戻ると、押圧ピン121が切溝117と
対向され、それにより、可撓部120が元の位置に戻って
押圧ピン121が第14図(C)に示すように、切溝117の下
端部に係合され、これと略同時に、駆動ギヤ86の歯欠部
122が揺動ギヤ126と対向するので、駆動ギヤ86の回転が
停止される。しかして、ディスク押出部はローディング
が開始される前の状態、即ち、第12図(A)に示す状態
に戻る。
(c−3.ディスク移送部)[第7図乃至第10図、第12
図、第13図] (c−3−a.構成) 128はディスク昇降体78の底板129の上面に固定された
支持枠(第7図及び第8図参照)であり、左右2つの側
壁部130、130′とこれら側壁部130、130′の上縁の後部
間を連結している天板131、即ち、前記クランパー79を
支持している部材131とにより、前後方向から見て、下
方に開口しかつ左右方向に長い略コ字形を為すように形
成されている。
89aは下側のディスク送りローラ89の軸であり、該軸8
9aはその左右両端部が上記支持枠128の側壁部130、13
0′の前端部に回転自在に支持されると共に、左側壁部1
30から左方へ突出した部分にギヤ132が固定されてい
る。
尚、前記したように、ディスク昇降体78はメカシャー
シ76に上下方向へ一定の範囲内で移動自在に支持されて
おり、第7図に示した上昇位置と該上昇位置より稍下方
の下降位置との間を移動され、この移動はメカシャーシ
76に前後方向へ移動自在に設けられたスライダー133、1
33(第8図参照)により行なわれる。
134、134′はローラ支持アームであり、その後端部が
上記支持枠128の左右両側壁部130、130′の前端寄りの
位置に固定されたアーム支持軸135、135に回動自在に支
持されると共に、その回動端部に上側のディスク送りロ
ーラ88の軸88aの両端部が回転自在に支持され、該軸88a
のうち左側のローラ支持アーム134から左方へ突出した
部分にギヤ136が固定されている。
137は左側のローラ支持アーム134の略中間部から左方
へ向けて突出した軸であり、該軸137に方向変換ギヤ138
が回転自在に支持され、この方向変換ギヤ138は上記ギ
ヤ136と常時噛合している。
139は比較的大径な減速ギヤであり、大径部139aと小
径部139bとが一体に形成され、前記アーム支持軸135、1
35の左側のもの135のうちローラ支持アーム134から左方
へ突出した部分に回転自在に支持され、その大径部139a
に前記回転伝達体101の大径ギヤ103が略後方から、ま
た、下側ディスク送りローラ89の軸89aに固定されたギ
ヤ132が略前方からそれぞれ噛合され、その小径部139b
に前記方向変換ギヤ138が常時噛合されている。
尚、上記ディスク送りローラ88の軸88aを支持してい
るローラ支持アーム134及び134′には図示しない弾発手
段の弾発力によって、常時、第7図における時計回り方
向への回動力が付勢されており、ディスク送りローラ88
はディスク昇降体78が上昇位置に来ているときは、第7
図に実線で示すように、下側のディスク送りローラ89に
略上方から弾接され、ディスク昇降体78が下降位置へと
移動されるとローラ支持アーム134、134′がカムスライ
ダー133、133によって第7図における反時計回り方向へ
回動されることにより同図に2点鎖線で示す位置、即
ち、下側ディスク送りローラ89から上方へ離間した位置
へと移動されるようになっている。
(c−3−b.動作) そこで、ローディングモータ85が正転すると、回転伝
達体101が反時計回り方向へ回転するので、減速ギヤ139
が時計回り方向へ回転される。従って、ギヤ132が反時
計回り方向へ回転されるので下側ディスク送りローラ89
が反時計回り方向へ回転され、また、方向変換ギヤ138
が反時計回り方向へ、ギヤ136が時計回り方向へ回転さ
れるので、上側ディスク送りローラ88が時計回り方向へ
回転されることになる。
また、ローディングモータ85が逆転したときは上側デ
ィスク送りローラ88が反時計回り方向へ、下側ディスク
送りローラ89が時計回り方向へそれぞれ回転されること
になる。
しかして、前記したようにディスク昇降体78が上昇位
置に来ているときは上下2つのディスク送りローラ88及
び89が互いに弾接しているので、この状態でローディン
グモータ85が回転すると、2つのディスク送りローラ88
と89とが弾接して互いに反対方向へ回転するので、ロー
ディングモータ85が正転する状態で、これらディスク送
りローラ88と89との接触部に光磁気ディスク8が第7図
に実線で示すように前方から挿入されて来ると該ディス
ク送りローラ88と89が光磁気ディスク8を後方へ移送
し、また、ディスク送りローラ88と89とにより光磁気デ
ィスク8の一部が挟まれている状態でローディングモー
タ85が逆転すると光磁気ディスク8が前方へ移送される
ことになる。
(c−4.ローディング、アンローディング) このように構成されたディスクローディング装置84に
よる光磁気ディスク8のローディング及びアンローディ
ングは次のように行なわれる。
尚、この説明はケースキャリア80が初期位置、即ち、
第1の記録再生部751に光磁気ディスクを供給する位置
に来ている状態で説明する。
(c−4−a.ローディング) ディスクローディングは、ローディングモータ85が正
転され、それによって、上下2つのディスク送りローラ
88と89とが互いに弾接したままで上側のディスク送りロ
ーラ88が時計回り方向へ、下側のディスク送りローラ89
が反時計回り方向へそれぞれ回転され、また、これと共
に、押圧レバー87が前方へ移動されて摺動レバー11を押
圧し、それによって当該光磁気ディスク8がディスク収
納ケース1から押し出されてディスク送りローラ88と89
との間へ供給される。これにより、上記光磁気ディスク
8がディスク送りローラ88と89によって、第7図に2点
鎖線で、また、第8図に1点鎖線で示すように、ディス
ク昇降体78の図示しないディスク載置部へ移送され、こ
の後ローディングモータ85の回転が停止する。
そして、ディスク昇降体78に対する光磁気ディスク8
の供給が完了すると、カムスライダー133、133が移動し
てディスク昇降体78が下降位置へと移動され、このと
き、上側のディスク送りローラ88が下側のディスク送り
ローラ89から上方へ離間せしめられ、また、ディスク昇
降体78が下降位置に到達する少し前に光磁気ディスク8
が第7図に1点鎖線で示すようにターンテーブル77上に
載置され、次いで、クランパー79が光磁気ディスク8の
中心部を挟んでターンテーブル77に吸着され、これによ
って、光磁気ディスク8がターンテーブル77に装着され
る。尚、この状態において光磁気ディスク8の一部が2
つのディスク送りローラ88と89との間に位置しているが
これらディスク送りローラ88と89はいずれも光磁気ディ
スク8から離間している。
(c−4−b.アンローディング) アンローディングは、ケースキャリア80が第1の記録
再生部751に対向した位置へと移動されると共に、カム
スライダー133、133が移動してディスク昇降体78を上昇
位置へと移動せしめる。これによって、光磁気ディスク
8がターンテーブル77から上方へ離間されると共にクラ
ンパー79が光磁気ディスク8から上方へ離間され、ま
た、これと共に、下側のディスク送りローラ89が光磁気
ディスク8に下方から接触し、かつ、上側のディスク送
りローラ88が光磁気ディスク8を挟んで下側ディスク送
りローラ89に弾接される。
そして、この状態からローディングモータ85が逆転さ
れる。従って、上側のディスク送りローラ88が反時計回
り方向へ、下側のディスク送りローラ89が時計回り方向
へ回転され、それにより、光磁気ディスク8を前方へ向
けて移送し、該光磁気ディスク8がディスク収納ケース
1の所定のディスク収納空間7に戻される。また、これ
と共に、駆動ギヤ86が初期位置に戻され、その押圧ピン
121が制御板112の切溝117の下端部に係合することにな
る。
(I.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明デ
ィスク収納ケースは、略箱状の外筐体に設けられ、ディ
スクが収納されるディスク収納部と、上記外筐体の一側
面に設けられ、上記ディスクが搬入及び搬出される開口
部と、上記開口部を開閉するように上記外筐体に回動自
在に設けられた開閉蓋体と、上記開閉蓋体によってその
全面が覆われる上記外筐体の一側面に設けられ、押圧操
作されることによってディスクを上記外筐体外に搬出す
るための被操作部とを備えたことを特徴とする。
従って、本発明ディスク収納ケースによれば、ディス
ク収納ケースが記録再生装置に装着されていない間はデ
ィスク取出用開口部を蓋体によって閉塞しておくことが
できると共に、ディスク取出用開口部を開放したときは
ディスクをケース外に搬出するための被操作部がケース
外に臨まされて被操作部に対する操作を行なうことがで
きる状態となるため、被操作部をケース外へ突出させて
おく必要が無く、従って、非使用時においてはディスク
収納ケースの内部を略完全に閉塞しておくことができ、
これにより、ゴミや埃がケース内部に侵入するのを防止
することができると共にディスクが不用意にケース外に
出てしまうのを確実に防止することができる。
また、本発明ディスクローディング装置は、略箱状の
外筐体に設けられ、ディスクが収納されるディスク収納
部と、上記外筐体の一側面に設けられ、上記ディスクが
搬入及び搬出される開口部と、上記開口部を開閉するよ
うに上記外筐体に回動自在に設けられた開閉蓋体と、上
記開閉蓋体によってその全面が覆われる上記外筐体の一
側面に設けられ、押圧操作によってディスクを上記外筐
体外に搬出するための被操作部とを備えたディスク収納
ケースが装着されるディスク収納ケース装着部と、上記
被操作部が押圧操作されることによって搬出されるディ
スクをディスク再生部まで搬送する搬送手段とを備えた
ことを特徴とする。
従って、本発明ディスクローディング装置によれば、
非使用時にディスクにゴミなどが付着したりするのを防
止することができる。
尚、ディスク収納ケースの前記実施例においては、蓋
体がディスク取出用開口部を閉塞する位置に来ることに
よってその位置にロックされディスク収納ケースが記録
再生装置のディスク収納ケース装着部に装着されること
により上記ロックが解除されるロック手段を設けたが、
このようにすることにより、非使用時におけるディスク
取出用開口部の閉塞をより確実にすることができる。
また、ディスクローディング装置の前記実施例におい
ては、駆動ギヤに歯欠部を設け、ローディング時及びア
ンローディング時に必要な駆動ギヤの回転角がこの歯欠
部により制御されるようにしたが、このようにすること
により、特別な制御手段によらなくても駆動ギヤの回転
角を制御することができるので、その分更に、構造を簡
単にすることができる。
尚、前記実施例においては、本発明ディスク収納ケー
スを光磁気ディスク用のディスク収納ケースに適用した
ものを示したが、本発明ディスク収納ケースはこのよう
なディスクに限らず、磁気ディスクや光ディスク等各種
の記録媒体ディスクを収納するためのディスク収納ケー
スに適用することができる。
また、前記実施例においては、ディスク押出手段を互
いに連動するレバーにより構成したが、このディスク押
出手段はその非押圧部がディスク収納ケースのディスク
取出用開口部付近において外ディスク取出用開口部の開
口方向を向くように配置されるものであればどのような
構造のものであっても良い。
更に、前記実施例においては、本発明ディスクローデ
ィング装置を複数の記録再生部を備えた記録再生装置の
ディスクローディング装置に適用したが、本発明ディス
クローディング装置がこのような記録再生装置のディス
クローディング装置に限られることは無く、記録再生部
を1つ備えディスク収納ケースに収納されている複数の
記録媒体ディスクの中から1つの記録媒体ディスクを選
択的に取り出して記録再生部へ装着する方式の記録再生
装置におけるディスクローディング装置にも適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明ディスク収納ケースを光磁気
ディスク収納ケースに適用した実施の一例を示すもの
で、第1図は第3図のI−I線に沿う断面図、第2図は
蓋体をケース本体のディスク取出用開口部を開く位置へ
と移動させた状態で示す斜視図、第3図は第1図のIII
−III線に沿う断面図、第4図は底板部以外の部分を分
解して示す斜視図、第5図は底板とロックスライダー等
を示す斜視図、第6図乃至第14図は本発明ディスクロー
ディング装置の実施の一例を示すものであり、第6図は
記録再生装置とディスク収納ケースの外観を示す斜視
図、第7図は第6図のVII−VII線に沿って切断し一部省
略して示す拡大断面図、第8図は第7図のVIII−VIII線
に沿う断面図、第9図はディスクローディング装置の要
部を拡大して示す平面図、第10図はディスクローディン
グ装置の要部を分解して示す拡大斜視図、第11図はディ
スク収納ケースの蓋体を開閉するための機構を示す拡大
側面図、第12図はディスクローディング動作を(A)か
ら(D)へ順を追って示す要部拡大側面図、第13図はデ
ィスクアンローディング動作を説明するための要部拡大
側面図、第14図はディスクアンローディングが行なわれ
るときの押圧ピンと板バネ部材の動きを(A)から
(C)へ順を追って示す第13図のX IV−X IV線に沿う拡
大断面図、第15図は従来のディスク収納ケースの一例を
示す斜視図である。 符号の説明 1……ディスク収納ケース、2……開口部、3……外筐
体、4……開閉蓋体、7……ディスク収納部、8……デ
ィスク、10……ロック手段、11a……被操作部、75……
ディスク再生部、80……ディスク収納ケース装着部、84
……ディスクローディング装置、87……押圧手段、88、
89……搬送手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略箱状の外筐体に設けられ、ディスクが収
    納されるディスク収納部と、 上記外筐体の一側面に設けられ、上記ディスクが搬入及
    び搬出される開口部と、 上記開口部を開閉するように上記外筐体に回動自在に設
    けられた開閉蓋体と、 上記開閉蓋体によってその全面が覆われる上記外筐体の
    一側面に設けられ、押圧操作されることによってディス
    クを上記外筐体外に搬出するための被操作部とを備えた ことを特徴とするディスク収納ケース。
  2. 【請求項2】略箱状の外筐体に設けられ、ディスクが収
    納されるディスク収納部と、 上記外筐体の一側面に設けられ、上記ディスクが搬入及
    び搬出される開口部と、 上記開口部を開閉するように上記外筐体に回動自在に設
    けられた開閉蓋体と、 上記開閉蓋体によってその全面が覆われる上記外筐体の
    一側面に設けられ、押圧操作によってディスクを上記外
    筐体外に搬出するための被操作部とを備えたディスク収
    納ケースが装着されるディスク収納ケース装着部と、 上記被操作部が押圧操作されることによって搬出される
    ディスクをディスク再生部まで搬送する搬送手段とを備
    えた ことを特徴とするディスクローディング装置。
  3. 【請求項3】上記開閉蓋体は開放方向へ付勢されている
    と共に、上記ディスク収納ケース内に配置されたロック
    手段によって閉塞位置に保持され、上記ディスク収納ケ
    ース装着部に上記ディスク収納ケースが装着されると上
    記ロック手段が解除されて上記開閉蓋体が開閉される ことを特徴とする請求項2に記載のディスクローディン
    グ装置。
  4. 【請求項4】上記ディスク収納ケースが上記ディスク収
    納ケース装着部に装着されると上記被操作部に対向する
    位置に配されると共にモータ駆動の往復運動により上記
    被操作部を押圧して所定のディスクを搬出するように設
    けられる押圧手段とを備えた ことを特徴とする請求項2に記載のディスクローディン
    グ装置。
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