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JP2014099223A - ディスクカートリッジ - Google Patents

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JP2014099223A JP2012250100A JP2012250100A JP2014099223A JP 2014099223 A JP2014099223 A JP 2014099223A JP 2012250100 A JP2012250100 A JP 2012250100A JP 2012250100 A JP2012250100 A JP 2012250100A JP 2014099223 A JP2014099223 A JP 2014099223A
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JP2012250100A
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Takaaki Sanpei
孝明 三瓶
Osamu Taguchi
修 田口
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
Kazumoto Yatabe
一元 谷田部
Jo Saito
丈 齋藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/032Containers for flat record carriers for rigid discs
    • G11B23/0323Containers for flat record carriers for rigid discs for disc-packs
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0328Containers for flat record carriers the disc having to be extracted from the cartridge for recording reproducing, e.g. cooperating with an extractable tray

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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)

Abstract

【課題】 ディスク状記録媒体の傷付きや損傷を防止すると共にディスク状記録媒体の押さえバネによる安定した保持状態を確保する。
【解決手段】 複数のディスク状記録媒体が中心軸の軸方向において並んで内部に収納可能とされると共にディスク状記録媒体の記録面に平行なベース面部を有する第1のシェルとディスク状記録媒体の記録面に平行な基面部を有する第2のシェルとが軸方向において離接することにより結合又は分離されるケース体と、ケース体に取り付けられる被取付部とディスク状記録媒体の外周面に接してディスク状記録媒体を押さえる押さえ部とを有する押さえバネとを備え、押さえバネが樹脂材料によって形成された。
【選択図】 図15

Description

本技術はディスクカートリッジについての技術分野に関する。詳しくは、第1のシェルと第2のシェルが分離可能なケース体とディスク状記録媒体を押さえる押さえバネとを備えたディスクカートリッジについての技術分野に関する。
特開平2−53276号公報
複数のディスク状記録媒体が中心軸の軸方向において並んで内部に収納可能とされたディスクカートリッジがある。このようなディスクカートリッジは、例えば、音楽再生用のディスク再生装置に用いられ、所望のディスク状記録媒体が取出機構によって取り出されてディスク状記録媒体に記録されている音楽データーの演奏が行われる。
また、近年、ディスク状記録媒体の記録容量の飛躍的な増大が図られ、記録容量の大きな複数のディスク状記録媒体が中心軸の軸方向において並んで収納可能とされデーターセンター等において用いられるディスクカートリッジの必要性も高まっている。
上記のようなディスクカートリッジには、各ディスク状記録媒体の外周部が一対の保持溝に挿入された状態で収納されるタイプがある。このようなタイプのディスクカートリッジはディスク状記録媒体を保持するディスクトレイを必要としないため、収納スペースが小さく小型化を図ることができると共に収納枚数を増やして保存するデーター量の増加を図ることも可能である。
また、ディスクカートリッジにあっては、ケース体が分離可能な第1のシェルと第2のシェルを有し、第1のシェルと第2のシェルの分離状態においてケース体に対するディスク状記録媒体の収納及び取出が行われるタイプがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたディスクカートリッジにあっては、ケース体に押さえバネ(保持バネ)が取り付けられており、押さえバネの各押さえ部によってケース体に収納された各ディスク状記録媒体が押さえられて所定の位置に保持されている。
ところが、上記のようなケース体に収納されたディスク状記録媒体が押さえバネによって押さえられるタイプのディスクカートリッジにおいては、押さえバネとの接触によるディスク状記録媒体の傷付きや損傷を防止する必要がある。
また、ディスク状記録媒体が所定の位置に保持されるようにするための適正な押圧力が押さえバネからディスク状記録媒体に付与される必要があるが、反面、ディスク状記録媒体の歪みや変形を生じないように押さえバネによる過度の押圧力がディスク状記録媒体に付与されないようにする必要もある。
そこで、本技術ディスクカートリッジは、上記した問題点を克服し、ディスク状記録媒体の傷付きや損傷を防止すると共にディスク状記録媒体の押さえバネによる安定した保持状態を確保することを課題とする。
第1に、ディスクカートリッジは、上記した課題を解決するために、複数のディスク状記録媒体が中心軸の軸方向において並んで内部に収納可能とされると共にディスク状記録媒体の記録面に平行なベース面部を有する第1のシェルとディスク状記録媒体の記録面に平行な基面部を有する第2のシェルとが前記軸方向において離接することにより結合又は分離されるケース体と、前記ケース体に取り付けられる被取付部と前記ディスク状記録媒体の外周面に接して前記ディスク状記録媒体を押さえる押さえ部とを有する押さえバネとを備え、前記押さえバネが樹脂材料によって形成されたものである。
従って、ディスクカートリッジにあっては、樹脂材料によって形成された押さえバネの押さえ部によってディスク状記録媒体が押さえられてケース体の内部において保持される。
第2に、上記したディスクカートリッジにおいては、前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体の並ぶ方向に離隔して複数設けられ前記複数の押さえ部がそれぞれディスク状記録媒体に接触可能とされることが望ましい。
押さえ部がディスク状記録媒体の並ぶ方向に離隔して複数設けられ複数の押さえ部がそれぞれディスク状記録媒体に接触可能とされることにより、各ディスク状記録媒体に対してそれぞれ押さえ部による適正な押さえ力が付与される。
第3に、上記したディスクカートリッジにおいては、前記複数の押さえ部のうち少なくとも二つの押さえ部の前記各ディスク状記録媒体に対して付与される押圧力を異ならせることが望ましい。
複数の押さえ部のうち少なくとも二つの押さえ部の各ディスク状記録媒体に対して付与される押圧力を異ならせることにより、ケース体による保持力と押さえ部による押さえる力との合計が各ディスク状記録媒体において略均等になる。
第4に、上記したディスクカートリッジにおいては、前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体の記録面を覆うカバー層以外の部分に接触されることが望ましい。
押さえ部がディスク状記録媒体の記録面を覆うカバー層以外の部分に接触されることにより、ディスク状記録媒体の記録面に歪みが発生し難い。
第5に、上記したディスクカートリッジにおいては、前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体に線接触されることが望ましい。
押さえ部がディスク状記録媒体に線接触されることにより、ディスク状記録媒体が押さえ部によって安定した状態で押さえられる。
本技術ディスクカートリッジは、複数のディスク状記録媒体が中心軸の軸方向において並んで内部に収納可能とされると共にディスク状記録媒体の記録面に平行なベース面部を有する第1のシェルとディスク状記録媒体の記録面に平行な基面部を有する第2のシェルとが前記軸方向において離接することにより結合又は分離されるケース体と、前記ケース体に取り付けられる被取付部と前記ディスク状記録媒体の外周面に接して前記ディスク状記録媒体を押さえる押さえ部とを有する押さえバネとを備え、前記押さえバネが樹脂材料によって形成されている。
従って、押さえバネの良好な成形性が確保され押さえバネを所望の形状及び大きさに形成することができ、ディスク状記録媒体の傷付きや損傷を防止することができると共にディスク状記録媒体の押さえバネによる安定した保持状態を確保することができる。
請求項2に記載した技術にあっては、前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体の並ぶ方向に離隔して複数設けられ前記複数の押さえ部がそれぞれディスク状記録媒体に接触可能とされている。
従って、各ディスク状記録媒体に対してそれぞれ適正な押さえ力を付与することが可能であり、各ディスク状記録媒体のケース体における安定した収納状態を確保することができる。
請求項3に記載した技術にあっては、前記複数の押さえ部のうち少なくとも二つの押さえ部の前記各ディスク状記録媒体に対して付与される押圧力を異ならせるようにしている。
従って、ケース体による保持力と押さえ部による押さえる力との合計が、ディスク状記録媒体において略均等になり、各ディスク状記録媒体のケース体における安定した収納状態を確保することができる。
請求項4に記載した技術にあっては、前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体の記録面を覆うカバー層以外の部分に接触されるようにしている。
従って、ディスク状記録媒体の記録面に歪みが発生し難く、ディスク状記録媒体の良好な記録再生動作を確保することができる。
請求項5に記載した技術にあっては、前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体に線接触されるようにしている。
従って、ディスク状記録媒体の押さえバネによる安定した押さえ状態を確保することができると共にディスク状記録媒体の記録面の歪みの発生を抑制することができる。
図2乃至図31と共に本技術ディスクカートリッジの実施の形態を示すものであり、本図は、ディスクカートリッジの斜視図である。 第1のシェルと第2のシェルが分離した状態を示すディスクカートリッジの斜視図である。 図2とは別の方向から見た状態で第1のシェルと第2のシェルが分離した状態を示すディスクカートリッジの斜視図である。 ディスクカートリッジの分解斜視図である。 図4とは別の方向から見た状態で示すディスクカートリッジの分解斜視図である。 第1のシェルに形成された位置決め凹部を示す拡大斜視図である。 ロックレバーの拡大斜視図である。 支持軸に支持されたロックレバーを付勢バネとともに示す拡大斜視図である。 ロックスライダーの拡大斜視図である。 第2のシェルとブリッジ部材と押さえバネとディスク状記録媒体を示す分解斜視図である。 第2のシェルに設けられた一方の位置決め突部を示す拡大斜視図である。 第2のシェルに設けられた他方の位置決め突部を示す拡大斜視図である。 位置決め突部の拡大側面図である。 位置決め突部の拡大背面図である。 押さえバネの拡大斜視図である。 押さえバネの押さえ部を示す拡大断面図である。 押さえバネの各押さえ部の位置関係を概念的に示す拡大側面図である。 第2のシェルと各ディスク状記録媒体の状態を概念的に示す正面図である。 ブリッジ部材が第2のシェルに取り付けられた状態を示す拡大断面図である。 ディスク状記録媒体が正規の位置に位置決めされて保持されている状態を示す拡大断面図である。 ロックレバーによって第1のシェルと第2のシェルがロックされている状態を示す拡大断面図である。 ロックスライダーによって第1のシェルと第2のシェルがロックされている状態を示す拡大断面図である。 ディスク状記録媒体の外周面に押さえバネの押さえ部が接している状態を示す拡大断面図である。 ディスクカートリッジと保持機構を示す斜視図である。 ディスクカートリッジと保持機構を示す底面図である。 保持機構によって第1のシェルと第2のシェルのロックが解除される直前の状態を示す断面図である。 保持機構によって第1のシェルと第2のシェルのロックが解除される直前の状態を示す拡大断面図である。 保持機構によって第1のシェルと第2のシェルのロックが解除された状態を示す断面図である。 保持機構によって第1のシェルと第2のシェルのロックが解除された状態を示す拡大断面図である。 保持機構によってロックスライダーによるロックが解除された状態を示す拡大断面図である。 保持機構によってロックスライダーによるロックが解除され第1のシェルと第2のシェルが分離された状態を示す拡大断面図である。
以下に、本技術ディスクカートリッジの実施の形態を添付図面に従って説明する。
以下の説明にあっては、ディスクカートリッジをディスクチェンジャーのカートリッジ挿脱口から挿入する方向を前方として前後上下左右の方向を示すものとする。また、以下には、必要に応じて前後方向を第1の方向とし左右方向を第2の方向として説明する。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
[全体構成]
ディスクカートリッジ1はケース体2の内部に所要の各部が配置されて成り、ケース体2は第1のシェル3と第2のシェル4を有している。ケース体2の内部には複数のディスク状記録媒体100、100、・・・が上下方向に等間隔で収納可能とされている。
第1のシェル3と第2のシェル4は、例えば、上下方向において結合又は分離可能とされている(図1乃至図3参照)。尚、ケース体2が縦長の状態とされている場合には、第1のシェル3と第2のシェル4は、左右方向において結合又は分離される。
第1のシェル3は樹脂材料によって形成され、ベース体5とベース体5の後端部に取り付けられた補助ベース6とが上下方向において結合されて成る。
ベース体5は、図4及び図5に示すように、上下方向を向くベース面部7とベース面部7の左右両端部からそれぞれ下方へ突出されたサイド面部8、8とベース面部7の後端部から下方へ突出されたリア面部9とベース面部7の下面側における後端部に設けられた補強部10とを有している。
ベース面部7の中央部には下方へ突出された丸軸状のセンターピン11が設けられている。ベース面部7の前端部には下方へ突出された押さえボス12、12が左右に離隔して設けられている。
ベース面部7の前端寄りの位置には下方へ突出された支持軸13、13が左右に離隔して設けられ、支持軸13、13はそれぞれ上端部がバネ支持部13a、13aとして設けられ、上端部以外の部分がバネ支持部13a、13aより径の小さいレバー支持部13b、13bとして設けられている。支持軸13は軸方向に直交する断面形状が円形状に形成されている。
ベース面部7の下面における支持軸13、13の近傍の位置には、それぞれバネ掛け突部14、14が設けられている。
サイド面部8、8の後端寄りの位置には、それぞれ下方に開口された支持凹部8a、8aが形成されている。
補強部10は、前方側に位置し略前方を向く外壁15と、外壁15の左右両端部からそれぞれ後方へ突出された側壁16、16とから成り、下方に開口されている。側壁16、16は後端部がそれぞれリア面部9の左右両端寄りの部分に連続されている。
外壁15は左右両端部が一部を除いてそれぞれ前方を向く平面部15a、15aとして設けられ平面部15a、15a間の部分が前方に凹の緩やかな円弧状に形成された規制部15bとして設けられている。規制部15bの曲率はディスク状記録媒体100の外周面の曲率と略同じにされている。
補強部10には平面部15a、15aにそれぞれ前方又は前方及び側方に開口された凹部10a、10aが形成されている。
補助ベース6は横長の底面板17と底面板17の左右両端部からそれぞれ上方へ突出された側面板18、18と底面板17の後端部から上方へ突出された後面板19と底面板17の前端部から上方へ突出された前面板20とを有し、上方に開口されている。補助ベース6は補強部10と同様に第1のシェル3を補強し第1のシェル3の強度を高める補強部として機能する。
底面板17の後端部における下面側には浅い凹状部17aが形成されている。
前面板20は左右両端部が一部を除いてそれぞれ前方を向く平面部20a、20aとして設けられ平面部20a、20a間の部分が前方に凹の緩やかな円弧状に形成された規制部20bとして設けられている。前面板20は第1のシェル3のベース体5における補強部10の外壁15と略同じ大きさ及び形状に形成されている。
補助ベース6には平面部20a、20aにそれぞれ前方又は前方及び側方に開口された凹部6a、6aが形成されている。補助ベース6の左右両端部における下端部にはそれぞれ側方及び下方に開口された溝状の把持部6b、6bが形成されている。
補助ベース6には左右両端寄りの位置にそれぞれ互いに近付く方向(側方)及び上下に開口された位置決め凹部21、21が形成され、位置決め凹部21、21は上下に延びる溝状に形成されている(図4乃至図6参照)。位置決め凹部21は凹部6aに開口され、下端部を除いた部分が溝幅が一定の同幅部22として形成され、下端部が同幅部22より溝幅が大きい幅変位部23として形成されている。
幅変位部23は位置決め凹部21の下側開口縁21aに近付くに従って前後方向及び左右方向とも幅が大きくなるように形成されている。
補助ベース6はベース体5にネジ止め等によって取り付けられる。補助ベース6がベース体5に取り付けられた状態においては、補助ベース6と補強部10、サイド面部8、8及びリア面部9とが重ね合わされ、内部に空間が形成される。このとき、ベース体5の外壁15と補助ベース6の前面板20が重ね合わされる。
また、補助ベース6がベース体5に取り付けられた状態においては、ベース体5の支持凹部8a、8aがそれぞれスライダー支持部3a、3aとして形成される(図2及び図3参照)。さらに、ベース体5の凹部10a、10aと補助ベース6の凹部6a、6aとがそれぞれ上下に対応して位置されてそれぞれ挿入凹部3b、3bが形成される。
第1のシェル3の支持軸13、13にはそれぞれロックレバー24、24が回動自在に支持される(図3乃至図5参照)。
ロックレバー24は、図7に示すように、支持軸13が挿入されて支持される筒状の被支持部25と、被支持部25の略上半部から突出されたロック部26と、被支持部25の略下半部から突出されたロック解除部27と、ロック部26から突出されたバネ支持突部28と、ロック部26の前端部から突出された係合突部29とから成る。
被支持部25は軸方向に直交する断面形状が長円状に形成され、内側に被挿入穴25aを有している。被挿入穴25aは軸方向に直交する断面形状が長円状に形成されている。
ロック部26は被支持部25から略前方へ突出されている。ロック部26は外周面(前方側の面)が被支持部25の中心軸を中心とした円弧面状に形成され、先端部に側方へ突出されたロック用突部26aを有している。ロック用突部26aは先端に行くに従って外形が小さくなる先細りの形状に形成されている。
ロック解除部27は被支持部25から斜め前方へ突出されている。
バネ支持突部28はロック部26から上方へ突出され、ロック解除部27が位置する側に設けられている。
係合突部29はロック用突部26aの外周面から突出されている。
ロックレバー24、24はそれぞれ被支持部25、25に支持軸13、13のレバー支持部13b、13bが挿入され支持軸13、13の各中心軸を中心として回動可能とされる(図8参照)。ロックレバー24、24が支持軸13、13に支持された状態において、ロックレバー24、24は付勢バネ30、30によってロック部26、26のロック用突部26a、26aがそれぞれサイド面部8、8に近付く方向へ付勢される。
付勢バネ30は、例えば、捩じりコイルバネであり、コイル部30aとコイル部30aからそれぞれ突出された一対の腕部30b、30cとから成る。付勢バネ30は、コイル部30aが支持軸13のバネ支持部13aに支持され、一方の腕部30bが第1のシェル3のベース面部7に設けられたバネ掛け突部14に係合され、他方の腕部30cがロックレバー24のバネ支持突部28に係合される。
第1のシェル3のスライダー支持部3a、3aにはそれぞれロックスライダー31、31が前後方向へスライド自在に支持される(図3乃至図5参照)。
ロックスライダー31は、図9に示すように、前後に延びる被支持部32と被支持部32の後端部から内方へ突出されたロック部33とロック部33の後面から後方へ突出されたバネ支持軸部34とロック部33の後半部から上下に突出された突状部35、35とから成る。
ロックスライダー31、31は被支持部32、32とロック部33、33がそれぞれ第1のシェル3のスライダー支持部3a、3aにスライド自在に支持され、バネ支持軸部34、34にそれぞれコイルバネ36、36が支持される。コイルバネ36は両端がそれぞれロック部33の後面とスライダー支持部3aを形成する後面とに接する。従って、ロックスライダー31はコイルバネ36によって前方へ付勢される。
第1のシェル3の前端部には開閉パネル37がネジ止めによって取り付けられている(図1乃至図3参照)。開閉パネル37は樹脂材料によって形成され、図4及び図5に示すように、前後方向を向く横長の矩形の板状に形成されたパネル部38とパネル部38の後面における下端部から後方へ突出された被取付突部39、39とパネル部38の後面に設けられた押し当て部40、40とを有している。
パネル部38の後面には後方に開口された挿入用凹部38a、38aが左右に離隔して形成されている。挿入用凹部38a、38aは円弧状の凹部として形成されている。パネル部38の左右両端部にはそれぞれ外方に開口された挿入用切欠38b、38bが形成されている。パネル部38には後方へ突出された被挿入用突部38c、38cが設けられている。被挿入用突部38cは上下方向から見て三角形状に形成され、先端面が外側から内側へ行くに従って前方へ変位する傾斜面に形成されている。
パネル部38には挿入用凹部38a、38aのそれぞれ外側に前方に開口された係合溝38d、38dが形成されている。
被取付突部39、39は左右に離隔して設けられ、押し当て部40、40はそれぞれ被取付突部39、39の内側において左右に離隔して設けられている。被取付部39、39はそれぞれ被挿入用突部38c、38cの下側に設けられている。
開閉パネル37には左右に離隔して挿入孔37a、37aが形成されている。挿入孔37a、37aは被挿入用突部38c、38cの内側に形成されている。
パネル部38の後面(内面)の左右方向における中央部には磁性板41が取り付けられている。尚、磁性板41は磁性を有するものであればよく、例えば、マグネットであってもよい。
開閉パネル37は、被取付突部39、39の先端部がそれぞれベース面部7に設けられた支持軸13、13の下面にネジ止めされ、押し当て部40、40がそれぞれベース面部7に設けられた押さえボス12、12の下面に押し当てられ、第1のシェル3に取り付けられる。
開閉パネル37が第1のシェル3に取り付けられた状態においては、被取付突部39、39がそれぞれ支持軸13、13の下方においてネジ止めされており、支持軸13、13に支持されたロックレバー24、24及び付勢バネ30、30の支持軸13、13からの脱落が防止される。被取付突部39、39がそれぞれ支持軸13、13に取り付けられた状態においては、ロックレバー24、24におけるロック部26、26の下面に被取付突部39、39の上面が近接して位置される。
開閉パネル37が第1のシェル3に取り付けられた状態において、挿入孔37a、37aの真後ろにそれぞれロックレバー24、24のロック解除部27、27が位置される。
第2のシェル4は樹脂材料によって形成され、上下方向を向く基面部42と基面部42の左右両端部からそれぞれ上方へ突出された側面部43、43が一体に形成されて成る(図3、図5及び図10参照)。
基面部42の左右方向における中央部は他の部分より僅かに厚みが薄くされた薄肉部42aとして設けられている。薄肉部42aは上方に凹の段差面として形成されている。
側面部43は外側壁部44と外側壁部44の内側に位置する内側壁部45とから成り、外側壁部44と内側壁部45の間には前後に離隔する複数の一定の隙間が形成されている。
外側壁部44は高さが内側壁部45の高さの略半分にされ、上面が内側壁部45の上面より低くされている。
内側壁部45は前後に延びる直線部46と直線部46の後端寄りの位置に連続し後方へ行くに従って内側へ変位する円弧状に形成された円弧部47とを有している。
内側壁部45の前端部には前方に開口され左右に貫通された第1のロック用凹部45aが形成されている。内側壁部45の直線部46における後端寄りの位置には後方及び外方に開口された第2のロック用凹部45bが形成されている。
内側壁部45の後端寄りの位置には上方に開口された取付穴45cが形成されている。内側壁部45の上面には取付穴45cの周囲の部分に他の部分より僅かに高さが低くされた段差面45dが形成されている。
内側壁部45の直線部46の外面には前後に離隔し上下に延びるリブ46a、46a、・・・が設けられ、リブ46a、46a、・・・の外面がそれぞれ外側壁部44の内面に連続されている。
内側壁部45の内面には保持溝45e、45e、・・・が形成され、保持溝45e、45e、・・・は上下方向において等間隔に離隔して位置されている。内側壁部45の後端部は後方へ突出された挿入突部45fとして設けられている。
挿入突部45f、45fの後端部又は後端寄りの位置には外方(側方)へ突出された位置決め突部48、48が設けられている(図11及び図12参照)。
位置決め突部48は上下方向に延び上半部49の前後両面が上方へ行くに従って互いに近付く方向変位する第1の傾斜面49a、49aとして形成されている(図13参照)。従って、上半部49は上方へ行くに従って厚み(第1の方向における幅)が薄くなるように形成されている。位置決め突部48の下半部50の厚みは上半部49の下端の厚みと同じにされ一定にされている。
また、位置決め突部48は上半部49の外面が上方へ行くに従って内方へ緩やかに変位する第2の傾斜面49bとして形成されている(図13参照)。従って、上半部49は上方へ行くに従って幅(第2の方向における幅)が小さくなるように形成されている。位置決め突部48の下半部50の幅は上半部49の下端の幅と同じにされ一定にされている。
第2のシェル4の側面部43、43における一方の第1の傾斜面49a、49aに対向する位置には、上方へ行くに従って前方へ変位するように傾斜された案内面43a、43aが形成されている。
一方の内側壁部45にはバネ取付凹部51が形成されている。バネ取付凹部51は上方に開口された挿入取付部51aと上方及び直線部46の内面に開口された突出用凹部51bとから成り、突出用凹部51bは挿入取付部51aの後端部に連通されている。
バネ取付凹部51には押さえバネ52が挿入されて取り付けられている(図2及び図4参照)。押さえバネ52は、図15に示すように、縦長の板状の被取付部53と被取付部53の後縁から突出された押さえ部54、54、・・・とが樹脂材料によって一体に形成されて成る。押さえ部54、54、・・・は保持溝45e、45e、・・・の上下の間隔と同じ間隔で上下方向において等間隔に離隔して設けられ、保持溝45e、45e、・・・と同数が設けられている。
押さえ部54の先端部には前後方向に対して稍傾斜された平面部54aが形成されている。押さえバネ52は平面部54aの一部がディスク状記録媒体100の外周面に線接触される。押さえ部54は、図16に示すように、平面部54aの下端部を除く部分が垂直な接触部54bとして形成され、平面部54aの下端部が下方へ行くに従って平面部54aの背面側に変位する傾斜部54cとして形成されている。
押さえバネ52は被取付部53が挿入取付部51aに挿入され押さえ部54、54、・・・が突出用凹部51bに挿入されてバネ取付部51に取り付けられる。押さえバネ52がバネ取付部51に取り付けられた状態においては、押さえ部54、54、・・・の平面部54a、54a、・・・が直線部46の内側に突出される。
押さえバネ52は、弾性変形される基端になる基端位置54d、54d、・・・が押さえ部54、54、・・・の少なくとも一部において変化され、被取付部53に対する弾性変形のし易さが異なるようにされている(図17参照)。即ち、ディスク状記録媒体100、100、・・・に対する押圧力が下方側に位置する押さえ部54、54、・・・より上方側に位置する押さえ部54、54、・・・の方が小さくなるようにされている。
上記したように、第2のシェル4は基面部42と側面部43、43を有し、これらの各部が樹脂材料によって一体に形成されており、第2のシェル4は成形状態において側面部43、43が互いに近付く方向へ傾斜し易い状態とされている(図18参照)。尚、図18は、理解を容易にするために、側面部43、43の成形状態を誇張して示している。従って、外周部が保持溝45e、45e、・・・に挿入されて保持されるディスク状記録媒体100、100、・・・の側面部43、43による保持力が下方へ行くに従って小さくされている。
そこで、上記したように、ディスク状記録媒体100、100、・・・に対する押圧力が下方側に位置する押さえ部54、54、・・・より上方側に位置する押さえ部54、54、・・・の方が小さくなるようにすることにより、押さえ部54、54、・・・によってディスク状記録媒体100、100、・・・を押さえる力を下方側より上方側の方が小さくなるようにされている。
従って、側面部43、43による保持力と押さえ部54、54、・・・による押さえる力との合計が、ディスク状記録媒体100、100、・・・において略均等になり、各ディスク状記録媒体100、100、・・・のケース体2における安定した収納状態を確保することができる。
第2のシェル4の側面部43、43間にはブリッジ部材55が取り付けられる(図2及び図10参照)。
ブリッジ部材55は板状の金属材料が所定の形状に折り曲げられて形成され、左右に延びる架け渡し部55aと架け渡し部55aの左右両端部からそれぞれ下方へ折り曲げられて形成された折曲部55b、55bと折曲部55b、55bの下縁からそれぞれ外方へ折り曲げられて形成された被取付面部55c、55cとから成る。
ブリッジ部材55は架け渡し部55aの厚みが第2のシェル4の内側壁部45、45に形成された段差面45d、45dの深さと同じにされている。
ブリッジ部材55は折曲部55b、55bと被取付面部55c、55cがそれぞれ内側壁部45、45の取付穴45c、45cに挿入され被取付面部55c、55cがネジ止め等によって第2のシェル4に取り付けられる。ブリッジ部材55が第2のシェル4に取り付けられた状態においては、図11及び図19に示すように、架け渡し部55aの左右両端部がそれぞれ内側壁部45、45の段差面45d、45dに配置され、架け渡し部55aの上面と内側壁部45、45の段差面45d、45d以外の部分の上面とが同一平面上に位置される。
上記したように、第2のシェル4は基面部42の左右方向における中央部に薄肉部42aを有し、側面部43、43間にブリッジ部材55が取り付けられている。
このように基面部42の左右方向における中央部に薄肉部42aを設けることにより、基面部42の薄肉部42a以外の部分の高い強度が確保され変形が生じ難く薄肉部42aに応力が集中し易いが、ブリッジ部材55によって側面部43、43を連結しているため、第2のシェル4の全体としての高い強度を確保することができる。
また、ブリッジ部材55によって側面部43、43を連結しているため、側面部43、43間の距離が一定に保持され、側面部43、43に形成された保持溝45e、45e、・・・の位置精度が向上する。従って、保持溝45e、45e、・・・に保持されるディスク状記録媒体100、100、・・・の位置精度が向上し、ディスク状記録媒体100、100、・・・の良好な保持状態を確保することができる。
さらに、第2のシェル4が樹脂材料によって形成され、ブリッジ部材55が金属材料によって形成されている。従って、第2のシェル4の成形性の向上を図ることができると共に第2のシェル4の全体としての強度の一層の向上及び側面部43、43の位置精度の一層の向上を図ることができる。
以上のように構成されたディスクカートリッジ1において、ディスク状記録媒体100、100、・・・がケース体2の内部に保持される(図2参照)。ディスク状記録媒体100は第1のシェル3と第2のシェル4が分離された状態において、外周部が第2のシェル4の側面部43、43に形成された保持溝45e、45eに前方から挿入されケース体2の内部に保持される。従って、第2のシェル4の前端に位置する開口はディスク状記録媒体100、100、・・・の第2のシェル4に対する挿入及び取出が行われるディスク挿脱口4aとして形成される。
第1のシェル3と第2のシェル4が結合され第1のシェル3に開閉パネル37が取り付けられてケース体2が構成された状態においては、第1のシェル3におけるサイド面部8、8の下面と第2のシェル4における外側壁部44、44の上面との間にそれぞれ前後に延びる挿入溝2a、2aが形成される(図1参照)。挿入溝2a、2aは、後端がそれぞれ第1のシェル3のスライダー支持部3a、3aに連続され、前端がそれぞれ開閉パネル37のパネル部38に形成された挿入用切欠38b、38bに連続される。
[ディスクカートリッジの結合動作及び分離動作]
以下に、ディスクカートリッジ1の結合動作及び分離動作について説明する(図20乃至図31参照)。
先ず、第1のシェル3と第2のシェル4が結合されている状態について説明する(図20乃至図22参照)。
第1のシェル3と第2のシェル4はベース体5のベース面部7と基面部42が上下で対向した状態で結合されている。
第1のシェル3と第2のシェル4が結合された状態においては、第1のシェル3の凹部10a、10aと凹部6a、6aによって形成された挿入凹部3b、3bにそれぞれ第2のシェル4の内側壁部45に設けられた挿入突部45f、45fが挿入されている。このとき、第1のシェル3の位置決め凹部21、21にそれぞれ第2のシェル4の位置決め突部48、48が挿入され第1のシェル3と第2のシェル4の位置決めが行われている。
第1のシェル3と第2のシェル4が結合された状態においては、ロックレバー24、24及びロックスライダー31、31によって第1のシェル3と第2のシェル4がロックされている。
ロックレバー24、24は付勢バネ30、30の付勢力によってロック用突部26a、26aが互いに離隔する方向(外方)における回動端に位置され(図20及び図21参照)、ロック用突部26a、26aが第2のシェル4の側面部43、43にそれぞれ形成された第1のロック用凹部45a、45aに挿入されて係合されている。このとき第1のロック用凹部45a、45aはロック用突部26a、26aによって隙間なく閉塞されている。
ロックスライダー31、31はコイルバネ36、36の付勢力によって前方へ付勢され、突状部35、35の前面がそれぞれ側面部43における後方を向く面に接して前方の移動端に位置されている(図20及び図22参照)。ロックスライダー31、31はロック部33、33が第2のシェル4の側面部43、43に形成された第2のロック用凹部45b、45bに挿入されて係合されている。
上記のように第1のシェル3と第2のシェル4が結合されてロックされディスク状記録媒体100、100、・・・がケース体2の内部に保持された状態においては、ディスク状記録媒体100、100、・・・の外周面の一部に押さえバネ52の押さえ部54、54、・・・がそれぞれ接して押さえられている(図20参照)。このとき保持溝45e、45e、・・・のうち、側面部43、43の円弧面部47、47にそれぞれ形成された部分にディスク状記録媒体100、100、・・・の外周面における他の部分が押し付けられディスク状記録媒体100、100、・・・がケース体2の内部において正規の位置に位置決めされている。
ディスク状記録媒体100、100、・・・が正規の位置に位置決めされた状態においては、第1のシェル3の補強部10に設けられた外壁15の規制部15b又は補助ベース6に設けられた前面板20の規制部20bがディスク状記録媒体100の外周面のうちの後端側の部分に近接して位置されている。
上記したように、押さえバネ52はディスク状記録媒体100、100、・・・の並ぶ方向に離隔して複数の押さえ部54、54、・・・が設けられているため、各ディスク状記録媒体100、100、・・・に対してそれぞれ適正な押さえ力を付与することが可能であり、各ディスク状記録媒体100、100、・・・のケース体2における安定した収納状態を確保することができる。
ディスク状記録媒体100は、例えば、基板101と基板101の下面に形成された記録面102を保護するカバー層103とを有している(図23参照)。カバー層103は加工上、基板101の下面から外周面の一部に回り込むように形成されている。
ディスク状記録媒体100が押さえ部54に押さえられた状態においては、押さえ部54の接触部54bがディスク状記録媒体100の外周面における下端部を除く部分、即ち、カバー層103が形成されていない部分に線接触される。
このように押さえ部54がディスク状記録媒体100のカバー層103以外の部分に接触されるため、記録面102に歪みが発生し難く、ディスク状記録媒体100の良好な記録再生動作を確保することができる。
また、押さえ部54の接触部54bがディスク状記録媒体100の外周面に線接触されるため、ディスク状記録媒体100の安定した押さえ状態を確保することができると共に記録面102の歪みの発生を抑制することができる。
第1のシェル3と第2のシェル4が結合された状態において、ロックレバー24、24のロック解除部27、27はそれぞれ付勢バネ30、30の付勢力によって開閉パネル37の被挿入用突部38c、38cの傾斜面に後方から押し付けられている(図21参照)。
また、第1のシェル3と第2のシェル4が結合された状態において、ロックレバー24、24におけるロック部26、26のロック用突部26a、26aが第2のシェル4の側面部43、43に形成された第1のロック用凹部45a、45aに挿入され第1のロック用凹部45a、45aがロック用突部26a、26aによって閉塞される。
このとき係合突部29、29がそれぞれ開閉パネル37のパネル部38に形成された係合溝38d、38dの開口縁に係合されている。従って、振動等によってロックレバー24、24にロック用突部26a、26aが第1のロック用凹部45a、45aから引き出される方向への力が付与された場合においても、ロックレバー24、24が不必要に回動されることがなく、第1のシェル3と第2のシェル4がロックされた状態が保持される。
ロック部26、26はロック用突部26a、26aが先細りの形状に形成されているため、ロック用突部26a、26aがそれぞれ第1のロック用凹部45a、45aの開口縁に密着し易くなり、ケース体2の内部における密閉性の向上を図ることができる。
第1のシェル3と第2のシェル4が結合された状態においては、ディスク状記録媒体100、100、・・は中心孔100a、100a、・・・に第1のシェル3に設けられたセンターピン11が挿入される(図20参照)。このときディスク状記録媒体100、100、・・・の前端には開閉パネル37のパネル部38における内面が近接して位置されている。
上記のように第1のシェル3と第2のシェル4が結合された状態において、例えば、ディスクカートリッジ1はディスクチェンジャーの図示しないカートリッジ挿脱口から挿入されディスクチェンジャーに設けられた保持機構60に保持される(図24参照)。
保持機構60は第1のケース保持部70と第2のケース保持部80とを有している。尚、図24等には、第1のケース保持部70と第2のケース保持部80の概略構成を示している。
第1のケース保持部70は上下方向を向く矩形の板状の保持ベース71に所要の各部が設けられて構成されている。
保持ベース71の前縁には下方へ突出され左右に離隔して位置する解除用押圧片72、72が設けられている。解除用押圧片72は保持ベース71に連続され前後方向を向く連結部72aと連結部72aの下縁から後方へ突出された押圧部72bとから成る。
保持ベース71の左右両側縁における後端寄りの位置にはそれぞれ下方へ突出されたロック解除片73、73が設けられている。ロック解除片73は保持ベース71に連続され左右方向を向く連結部73aと連結部73aの下縁から内方へ突出された解除部73bとから成る。
保持ベース71の左右両側縁における前端寄りの位置にはそれぞれ下方へ突出された補助片74、74が設けられている。補助片74は保持ベース71に連続され左右方向を向く連結部74aと連結部74aの下縁から内方へ突出された挿入部74bとから成る。
保持ベース71の前縁には下方へ突出された突面部75が設けられている。突面部75は解除用押圧片72、72の間に位置され、突面部75の後面に平板状の吸着部76が取り付けられている。尚、吸着部76は、ディスクカートリッジ1の開閉パネル37に磁性板41が取り付けられている場合にはマグネットが用いられ、開閉パネル37にマグネットが取り付けられている場合には磁性板又はマグネットが用いられている。
第2のケース保持部80は、例えば、上下方向を向く矩形の板状の底壁部81と底壁部81の左右両側縁からそれぞれ上方へ突出された側壁部82、82とを有している。第2のケース保持部80には図示しない複数の保持片が設けられている。
ディスクカートリッジ1が、図24に示すように、ディスクチェンジャーのカートリッジ挿脱口から挿入されていくと、第1のケース保持部70における解除用押圧片73、73の解除部73b、73bと補助片74、74の挿入部74b、74bとがそれぞれ挿入溝2a、2aに挿入されていく。尚、図25以下の各図においては、第2のケース保持部80の図示を省略している。
さらにディスクカートリッジ1がカートリッジ挿脱口から挿入されていくと、第1のケース保持部70における解除用押圧片72、72の押圧部72b、72bがそれぞれ開閉パネル37の挿入孔37a、37aに挿入される(図26及び図27参照)。
解除用押圧片72の押圧部72bが開閉パネル37の挿入孔37aに挿入されると、押圧部72bによってロックレバー24のロック解除部27が後方へ押圧される(図28及び図29参照)。
ロックレバー24は被挿入穴25aの軸方向に直交する断面形状が長円状に形成され、支持軸13は軸方向に直交する断面形状が円形状に形成されている。従って、押圧部72bによってロックレバー24のロック解除部27が後方へ押圧されたときには、ロックレバー24が支持軸13に対して後方へ移動され係合突部29の開閉パネル37に形成された係合溝38dに対する係合が解除され、ロックレバー24が回動可能な状態とされる。
ロックレバー24は押圧部72bによって付勢バネ30の付勢力に反して回動され、ロック部26のロック用突部26aが第2のシェル4の第1のロック用凹部45aから引き出され、ロックレバー24による第1のシェル3と第2のシェル4のロックが解除される。
また、ロック解除片73が挿入溝2aに挿入され解除部73bによってロックスライダー31の被支持部32が押圧されると、ロックスライダー31はコイルバネ36の付勢力に反して後方へ移動されロック部33が第2のシェル4の第2のロック用凹部45bから引き出される(図30参照)。ロック部33が第2のロック用凹部45bから引き出されると、ロックスライダー31による第1のシェル3と第2のシェル4のロックが解除される。ロックスライダー31による第1のシェル3と第2のシェル4のロックの解除は、ロックレバー24による第1のシェル3と第2のシェル4のロックの解除と同時に行われる。
ロックレバー24、24とロックスライダー31、31による第1のシェル3と第2のシェル4のロックが解除されたときには、第1のシェル3が第1のケース保持部70に保持された状態になる。また、このとき、同時に、第2のシェル4の所定の各部に第2のケース保持部80の保持片が係合され、第2のシェル4が第2のケース保持部80に保持された状態となる。
第1のシェル3は開閉パネル37に取り付けられた磁性板41が第1のケース保持部70の突面部75に取り付けられた吸着部76に吸着され、ディスクカートリッジ1が第1のケース保持部70に対する前方の挿入端において保持される。
上記のように、開閉パネル37に磁性板41が取り付けられることにより、磁性板41が吸着部76によって吸着され、第1のシェル3がガタツキを生じることなく第1のケース保持部70に保持される。従って、第1のケース保持部70に対する第1のシェル3の安定した保持状態を確保することができると共に保持された状態において第1のシェル3の第1のケース保持部70に対する位置精度の向上を図ることができる。
また、吸着部76の磁性板41に対する吸着力は両者の距離の二乗に比例して小さくなる。従って、上記のように、磁性板41を開閉パネル37の内面に取り付けることにより、第1のシェル3が第1のケース保持部70から後方へ引き出されるときの力が小さく、第1のシェル3の第1のケース保持部70に対する保持状態の解除を容易に行うことができる。
上記のように、ロックレバー24、24とロックスライダー31、31による第1のシェル3と第2のシェル4のロックが解除され、第1のシェル3が第1のケース保持部70に保持され、第2のシェル4が第2のケース保持部80に保持されることにより、第1のシェル3と第2のシェル4が上下方向に分離可能な状態になる。
第1のシェル3と第2のシェル4が上下方向に分離可能な状態において、例えば、第2のシェル4が第2のケース保持部80の下方への移動に伴って下方へ移動されると(図31参照)、収納されているディスク状記録媒体100が図示しない取出機構によってケース体2から取り出される。
上記のように第1のシェル3と第2のシェル4が分離された状態において、例えば、第2のケース保持部80の上方への移動に伴って第2のシェル4が第1のシェル3に近付くように上方へ移動されることにより第1のシェル3と第2のシェル4を結合することが可能である。
第2のシェル4が上方へ移動されていくと、第1のシェル3の位置決め凹部21、21にそれぞれ第2のシェル4の位置決め突部48、48が挿入されていき、第1のシェル3の凹部10a、10aと凹部6a、6aによって形成された挿入凹部3b、3bにそれぞれ第2のシェル4の内側壁部45に設けられた挿入突部45f、45fが挿入されていく。
第1のシェル3と第2のシェル4が結合されるときには、ロックレバー24、24がロックを解除した回動位置に保持され、ロックスライダー31、31がロックを解除した移動位置に保持されている(図29及び図30参照)。
第2のシェル4が上方へ移動されて第1のシェル3に接し両者が後方へ移動されると、解除用押圧片72、72の押圧部72b、72bによるロック解除部27、27に対する押圧が解除され、ロックレバー24、24がそれぞれ付勢バネ30、30の付勢力によって回動される。従って、ロック部26、26のロック用突部26a、26aがそれぞれ第2のシェル4の第1のロック用凹部45a、45aに挿入されて係合され、ロックレバー24、24による第1のシェル3と第2のシェル4のロックが行われる。
また、第2のシェル4が上方へ移動されて第1のシェル3に接し両者が後方へ移動されるときには、ロック解除片73、73の解除部73b、73bによる被支持部32、32に対する押圧が解除され、ロックスライダー31、31がそれぞれコイルバネ36、36の付勢力によって前方へ移動される。従って、ロック部33、33がそれぞれ第2のシェル4の第2のロック用凹部45b、45bに挿入されて係合され、ロックスライダー31、31による第1のシェル3と第2のシェル4のロックが行われる。
[まとめ]
以上に記載した通り、ディスクカートリッジ1にあっては、第1のシェル3と第2のシェル4のそれぞれに、分離時において両者の第1の方向と第2の方向における相対的な位置を許容し結合時において両者の第1の方向と第2の方向における相対的な位置を決定する位置決め凹部21、21と位置決め突部48、48が設けられている。
従って、第1のシェル3と第2のシェル4がそれぞれ第1のケース保持部70と第2のケース保持部80に保持された状態で位置ずれが生じた場合においても、第1のシェル3と第2のシェル4の結合動作が行われるときに位置決め突部48、48がそれぞれ位置決め凹部21、21に挿入されて両者の相対的な位置決めが行われ、第1のシェル3と第2のシェル4の良好な結合状態を確保することができる。
[本技術]
本技術は、以下のような構成にすることもできる。
(1)
複数のディスク状記録媒体が中心軸の軸方向において並んで内部に収納可能とされると共にディスク状記録媒体の記録面に平行なベース面部を有する第1のシェルとディスク状記録媒体の記録面に平行な基面部を有する第2のシェルとが前記軸方向において離接することにより結合又は分離されるケース体と、
前記ケース体に取り付けられる被取付部と前記ディスク状記録媒体の外周面に接して前記ディスク状記録媒体を押さえる押さえ部とを有する押さえバネとを備え、
前記押さえバネが樹脂材料によって形成された
ディスクカートリッジ。
(2)
前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体の並ぶ方向に離隔して複数設けられ前記複数の押さえ部がそれぞれディスク状記録媒体に接触可能とされた
前記(1)に記載のディスクカートリッジ。
(3)
前記複数の押さえ部のうち少なくとも二つの押さえ部の前記各ディスク状記録媒体に対して付与される押圧力を異ならせるようにした
前記(2)に記載のディスクカートリッジ。
(4)
前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体の記録面を覆うカバー層以外の部分に接触されるようにした
前記(1)から前記(3)の何れかに記載のディスクカートリッジ。
(5)
前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体に線接触されるようにした
前記(1)から前記(4)の何れかに記載のディスクカートリッジ。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
1…ディスクカートリッジ、2…ケース体、3…第1のシェル、4…第2のシェル、7…ベース面部、42…基面部、52…押さえバネ、53…被取付部、54…押さえ部、100…ディスク状記録媒体、102…記録面、103…カバー層

Claims (5)

  1. 複数のディスク状記録媒体が中心軸の軸方向において並んで内部に収納可能とされると共にディスク状記録媒体の記録面に平行なベース面部を有する第1のシェルとディスク状記録媒体の記録面に平行な基面部を有する第2のシェルとが前記軸方向において離接することにより結合又は分離されるケース体と、
    前記ケース体に取り付けられる被取付部と前記ディスク状記録媒体の外周面に接して前記ディスク状記録媒体を押さえる押さえ部とを有する押さえバネとを備え、
    前記押さえバネが樹脂材料によって形成された
    ディスクカートリッジ。
  2. 前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体の並ぶ方向に離隔して複数設けられ前記複数の押さえ部がそれぞれディスク状記録媒体に接触可能とされた
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 前記複数の押さえ部のうち少なくとも二つの押さえ部の前記各ディスク状記録媒体に対して付与される押圧力を異ならせるようにした
    請求項2に記載のディスクカートリッジ。
  4. 前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体の記録面を覆うカバー層以外の部分に接触されるようにした
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  5. 前記押さえ部が前記ディスク状記録媒体に線接触されるようにした
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
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