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JP2719086B2 - 光検出装置 - Google Patents

光検出装置

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Publication number
JP2719086B2
JP2719086B2 JP6023693A JP6023693A JP2719086B2 JP 2719086 B2 JP2719086 B2 JP 2719086B2 JP 6023693 A JP6023693 A JP 6023693A JP 6023693 A JP6023693 A JP 6023693A JP 2719086 B2 JP2719086 B2 JP 2719086B2
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JP
Japan
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photocurrent
capacitor
integrator
amplifier
photodetector
Prior art date
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JP6023693A
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JPH06273230A (ja
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誠一郎 水野
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
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Publication of JPH06273230A publication Critical patent/JPH06273230A/ja
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Publication of JP2719086B2 publication Critical patent/JP2719086B2/ja
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  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光検出器の出力から背
景光の成分を除去してより正確に光検出をおこなう光検
出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンフォトダイオードなどの受光素
子は様々な民生品に利用され、例えば、PSDなどのシ
リコンフォトダイオードなどを用いた位置検出素子は、
近年、カメラのオートフォーカスシステムに適用されて
いる。
【0003】図4はその一般的な原理を示したものであ
る。LED等の投光手段を使って被写体にパルス光を投
射し、そこから反射されてくるスポット光をカメラの光
学手段を通じてこのPSDに投射する。このPSD上で
のスポット光の位置について、丁度中央であれば両端か
ら検出される電流IL1とIL2の比は1:1であり、これ
が左右どちらかに移動するにつれ、IL1とIL2の比もそ
の位置に応じて変化していく。この作用により、三角測
距の原理を応用して、被写体までの距離情報を得ること
ができるのである。
【0004】この検出方式では、スポット光の情報をそ
の回りの背景光からいかに正確に識別し読み出すかとい
うのが正確な距離を測定する上での技術的なポイントで
ある。図5は、この点について改良を行った従来方式の
一例である。図ではPSDの一方の側を示したもので、
もう一方は図では省略してある。
【0005】投光手段が発光しない状態においては、P
SDから背景光のみの光電流成分IL1がトランジスタQ
1を通じてトランジスタQ2に流入している。オペアン
プA1はPSDからの電流の大小に関わらず、PSDの
端子電圧を一定に保つべく作用する。この間、スイッチ
SWはオンであり、トランジスタQ2のベースにはIL1
をコレクタ電流として流すためのベース電圧に保持され
ている。この図の場合は約0.5Vであり、ダイオード
D1A、トランジスタQ4を用いて構成したカレントミ
ラー回路の作用によりダイオードD2、D3にもIL1だ
けの電流が流れる。これがスポット光の無い場合の定常
状態である。
【0006】次に、パルス発光器が点灯した時に、スイ
ッチSWはオフとなり、トランジスタQ2のベース電圧
がコンデンサCに蓄えられた状態でホールドされる。そ
のため、トランジスタQ2には定常光成分IL1のみが引
き続き流れ続ける。そこでスポット光成分による電流増
加分△IL1がトランジスタQ3のベースに流れ込み、h
fe倍されてダイオードD2、D3に流れる。この時の最
終電圧出力Vo1はつぎの式(1)で示される。
【0007】 Vo1=2kT/q・ln{(hfe・△IL1+IL1)/Is)} …(1) ここで、q:電子電荷 k:ボルツマン定数 T:絶対温度 Is:ダイオードD2、D3の飽和電流 通常、PSDの他端に接続された第2の検出回路も同様
の回路にて構成されるので、両チャンネルの電圧差Vod
を取ると距離に比例した電圧が対数の形で得られる(式
(2))。
【0008】 Vod=2kT/q×ln((hfe2 ・△IL2+IL2)/(hfe1 ・△IL1+ IL1)) …(2) 通常hfe1 ・△IL1>>IL1,hfe2 ・△IL2>>IL2であ
り、さらに、hfe1 とhfe2 がほぼ等しいものとする
と、電圧差Vodは式(3)で示される。
【0009】 Vod=2kT/q・ln(△IL2/△IL1) …(3) これをA/D変換した後にCPUによって、もしくは、
A/D変換前に逆対数回路によって逆対数変換を行なう
ことにより比(△IL2/△IL1)が求められる。これを
用いて距離の測定が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の回路では、蓄積
容量の電圧が理想的に保持された場合に式(3)が成り
立つものである。しかし、実際はQ2のベース電流成分
がSWオフ後も流れるので、Q2のコレクタ電流もどん
どん減少してしまい、精度も極めて悪くなる。これを解
決しようとしたものとして、例えば、「特開昭59−1
42412」に記載されているものがある。図6はこれ
を示したものであり、原理的にはトランジスタQ5〜Q
8でカレントミラー回路を構成し、これによって蓄積容
量の電荷保持を保証しようというものである。ところ
が、この回路原理が理想的に成り立つのは、トランジス
タQ2とQ5のhfeの特性が揃った場合であり、実際に
はこのhfeの合わせ込みはかなり困難であるので、最終
出力電圧の精度を保つのは困難なものになっている。
【0011】また、トランジスタのhfeのばらつきは、
バイポーラ回路の泣き所であり、回路全体に渡って、こ
れを一定に保つのは至難の技である。さらに、図5に示
したように、蓄積容量Cの端子電圧を決めるオペアンプ
A2は、これは必ずオフセット電圧を発生するので、ト
ランジスタQ2とQ3のベース電圧を等しく保てない。
従ってダイオードD1BとトランジスタQ3を流れる電
流値は理想的なカレントミラー状態から外れるわけで、
これも精度を悪化させる原因となりやすい。
【0012】上述の例とは少し回路形式が異なるが、特
公平4−34087において、やはりPSDなどの位置
検出の際に、これらの回路ばらつきの影響を抑える方式
が紹介されている。この方式は、一度の測距のために数
回投光・検出サイクルを繰返し、毎回左右のPSDに接
続された検出回路を交互に入れ換えてその平均を取り、
ばらつきを抑えようというものである。しかしながら、
この方式では回路構造が大がかりになってしまい、タイ
ミング切り換え等の操作もかなり繁雑になってしまうと
いう欠点があった。
【0013】上記従来の方式では、アナログ出力である
ので、必ず外付けのA/D変換器を必要とする。このた
め、コストアップにつながることは必至であり、また、
このA/D変換に要する時間もシステム全体の動作を速
くしようとする場合にボトルネックとなる。
【0014】また、蓄積容量Cとして精度の確保するた
めに一般的に数μFのオーダーで使用するのが通例であ
り、この部分のワンチップ化が困難であるので、やむな
く外付の容量素子を使ってきた。全部品をコンパクトに
納めなければならないカメラなどの用途では、この点が
大きな問題であった。
【0015】本発明は、上述の問題点に鑑み、精度の良
い検出出力が得られる光検出装置を提供するのを第1の
目的とし、よりコンパクト化を可能にすることを第2の
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る第1の光検出装置は、(1) 入射光を光
電流に変換する光検出器と、(2) 増幅器の入力端子と出
力端子との間に第1および第2の容量が互いに並列に設
けられており、光電流を入力端子に入力する積分器と、
(3) 光電流のうち入射光に含まれる背景光の成分を第1
の容量に蓄積させ、光電流を第2の容量に蓄積させ、そ
の後、第1および第2の容量のうち何れか一方を増幅器
の入力端子と出力端子との間に逆に並列に接続して、光
電流のうち背景光の成分を減算するスイッチ手段と、を
備えることを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る第2の光検出装置は、
(1) 入射光を光電流に変換する光検出器と、(2) 増幅器
の入力端子と出力端子との間に容量が設けられており、
光電流を入力端子に入力する積分器と、(3) 光電流のう
ち入射光に含まれる背景光の成分を容量に蓄積させ、容
量を増幅器の入力端子と出力端子との間に逆に並列に接
続した後に光電流を容量に蓄積させて、光電流のうち背
景光の成分を減算するスイッチ手段と、を備えることを
特徴とする。
【0018】また、上記第1または第2の光検出装置
は、(1) 積分器が光電流を積分した後に放電させるため
の放電手段と、(2) 積分器の出力を所定の電圧と比較す
る比較器と、(3) 積分器の放電開始から比較器の出力が
変化するまで計数するカウンタと、を更に備えることを
特徴とする。
【0019】また、上記第1または第2の光検出装置
は、積分器及びスイッチ手段それぞれが光検出器の出力
に対して複数系統設けられていることを特徴とする。
【0020】
【作用】第1の光検出装置では、入射光は光検出器で光
電流に変換され、その光電流は積分器で積分される。こ
こで、スイッチ手段により、光電流のうち入射光に含ま
れる背景光の成分が積分器の第1の容量に蓄積され、光
電流が積分器の第2の容量に蓄積され、そして、第1お
よび第2の容量それぞれに蓄積された電荷の極性が互い
に逆になるように第1および第2の容量が並列に接続さ
れて、光電流のうち背景光の成分が減算される。こうし
て、光電流のうち背景光の成分が除去された真の信号成
分が得られることになる。また、第2の光検出装置で
は、入射光は光検出器で光電流に変換され、その光電流
は積分器で積分される。ここで、スイッチ手段により、
光電流のうち入射光に含まれる背景光の成分が積分器の
容量に蓄積され、蓄積される電荷の極性が逆になるよう
に容量が接続された後に光電流が容量に蓄積され、光電
流のうち背景光の成分が減算される。こうして、光電流
のうち背景光の成分が除去された真の信号成分が得られ
ることになる。
【0021】比較器,カウンタなどを持つ構成とする
と、積分器は放電開始からその放電時定数で出力が変化
する。所定の電圧になって比較器の出力が変化するまで
の時間は、積分器の蓄積された電荷(背景光の成分が除
去された光電流の成分)の対数に比例することになる。
そのため、この時間を計数することによりカウンタから
背景光の成分が除去された光電流の成分が対数圧縮され
てディジタル値として得られる。
【0022】光検出器の出力に対して複数系統設ける
と、それぞれに対して背景光の成分が除去された光電流
の成分が得られる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、最も基本的な実施例の回路構成を示したもの
で、半導体基板上にモノリシックに形成される。
【0024】この光検出装置は、光検出器D1、増幅器
A1、積分容量C1,C2、スイッチS11,S12,S21
〜24,S31,S41で構成したものである。
【0025】光検出器D1は、入射光を受光し光電流に
変換するもので、例えば、フォトダイオード,PSDな
ど半導体光検出素子が用いられる。増幅器A1及び積分
容量C1,C2は積分器を構成し、光検出器D1からの
光電流を蓄積するためのものである。この容量C1,C
2それぞれは、一方の端子が増幅器A1の入力端子に、
他方の端子が増幅器A1の出力端子に、スイッチS11,
S12,S21〜24を介して接続される。図の符号「十」ま
たは「一」は、動作を分かり易くするために増幅器A1
の入力端子へ電流が流れ込む場合の電荷の極性を示した
ものであり、容量自体の極性を示すものではない。この
回路では積分動作時間が数μsecオーダーであること
から、容量C1,C2は、その値が数pFの非常に小さ
な値に設定されるものであり、基板上にモノリシックに
形成される。
【0026】スイッチS11,S12,S21〜24,S31,S
41は、MOSトランジスタによるスイッチであり、図示
せぬ制御回路からのパルスによりその両端のオンオフを
行う。スイッチS11,S12は積分容量C1の接続を制御
するためのものであり、スイッチS21〜24は積分容量C
2の接続を制御するためのものであり、スイッチS41は
積分容量C1,C2の放電即ちリセット用であり、スイ
ッチS31は増幅器A1の入力のオンオフのためのもので
ある。
【0027】図2は、光検出器D1に2次元のPSDを
用い、PSDの各出力に上記の回路をもうけたものであ
る。ここでは、増幅器A1の出力に比較器A2,カウン
タQ11,レジスタQ12をさらに設けてディジタル値で出
力が得られる回路1101 ,1102 とし、これらの回
路1101 ,1102 の出力を加減算回路Q13で減算す
ることで、前述の比(△IL2/△IL1)を求めるように
している。
【0028】また、スイッチS41に直列に抵抗R1が設
けられており、容量を放電しリセットするのを一定の時
定数で行うようにしている。この抵抗R1は、MOSス
イッチにて代用することも可能である。
【0029】比較器A2は、増幅器A1の出力電圧を基
準電圧Vref と比較するものである。カウンタQ11は、
前記増幅器の積分開始後、比較器の出力信号が変化する
までの時間を基準クロックにより計測し、積分器のリセ
ット時間を計測して光情報の真値の対数変換情報を検出
する。レジスタQ12はカウンタQ11の計数値を保持する
ためのものである。
【0030】なお、図では被写体にスポット光を投射す
るLEDなどの投光手段は略してある。このLEDは図
3のt3 〜t4 の間でパルス状のスポット光を投射す
る。
【0031】図3(a)〜(h)は、上記各スイッチへ
の制御信号を示したものであり、ハイのときスイッチが
オン、ローのときオフである。(i),(j)は増幅器
A1,コンパレータA2の出力を示したものである。こ
のタイミングチャートを使って上記の回路の動作例を説
明する。
【0032】最初の状態では、スイッチS31、積分器の
リセットスイッチS41がともにオンであり、リセット状
態に固定されている。また、スイッチS11はオン、スイ
ッチS12はオフ、スイッチS21、スイッチS24はオン、
スイッチS22、スイッチS23はオフである。測定被対象
物に特定のLEDなどの光源からなにも光が当たらず、
自然光のみが照射されている状態では、増幅器A1のリ
セットスイッチS41がオフにされる。この時点t1 から
所定の期間T1に背景光取込みを行う。この状態で時点
2 までの時間T1では、光検出器D1の光電流のうち
背景光成分に相当する電流が容量C2に蓄積される。期
間T1経過後、スイッチS31がオフとなり、容量C2へ
の蓄積作用が終了する。同時にスイッチS21、スイッチ
S24もオフとなる(図のt2 )。
【0033】さらに、スイッチS11がオフ、スイッチS
12がオンとなり、さらにスイッチS41が短時間オンとな
ることによって積分容量C1をリセットして次の動作に
備える(図のt2 〜t3 )。
【0034】LEDより測定被対象物に向かってスポッ
ト光が照射されると同時に、今度はスイッチS31がオン
となる(図のt3 )。この後、蓄積容量C1にスポット
光の成分と背景光の成分との和に相当する光電流が時間
T2の間蓄積される。期間T2経過後、スイッチS31が
再びオフとなることによって、蓄積作用が停止する(図
のt4 )。
【0035】次にスイッチS22がオンとなって容量C2
の−側の端子が増幅器A1の入力に接続されると同時
に、+側の端子もスイッチS23がオンとなり基準電源V
ref に接続され、それまで容量C2に蓄積されていた電
荷が全て容量C1に向って流れ出す(図のt5 )。この
時、容量C1,C2は並列につながれ、これらに蓄積さ
れるトータル電荷量Qtは次式で表される。
【0036】 Qt=−(Vref +(Id ×T1/C2)−Vref )×C2+(Vref +( (lsh+ld )×T2/C1)−Vref)×C1 =−(Id ×T1)+((lsh+ld )×T2) …(4) ここで Vref :基準リファレンス電圧 Ish:スポット光成分光電流 Id :背景光成分 T1,T2:積分時間 であり、(Ish+Id )は図のt3 〜t4 での光検出器
D1の光電流である。もし、T1=T2にすると Qt=Ish×T1 …(5) となり、容量C1,C2には、スポット光成分の電荷量
のみが保存される。この時の増幅器A1の出力電圧「I
sh×T1/(C1+C2)」がスポット光成分の真値で
あり、図のt4 以降でこれをA/D変換器などで検出す
ることでこの値がディジタル値で得られる。増幅器A1
のオフセットについては式では示していないが容量C
1,C2の値に応じて減少する。
【0037】ここまでは、図1及び図2の回路は同じ動
作をし、図のt5 以降で増幅器A1からスポット光成分
の真値がえられる。ここから後、図2の回路ではつぎの
ようにしてディジタル値に変換する。
【0038】図のt5 では、リセットスイッチS41をオ
ンにするととともに、このパルスでカウンタQ11の計数
動作を開始させる。増幅器A1の出力が基準リファレン
ス電圧Vref までに戻る時間Tr は次式で表される。
【0039】 Tr =R1×(C1+C2)×ln(Vo /Vref ) …(6) ここでVo :リセット直前の増幅器A1の出力である。
【0040】すなわち、リセット時間Trst は、入射ス
ポット光量に比例する電圧Vo をVref で割った値の対
数変換値に定数を掛けた値となる。そして、増幅器A1
の出力がVref になると比較器A2が信号を発生しカウ
ンタQ11の動作を停止させる。この時のカウンタQ11の
データがレジスタ回路Q12にセーブされる。
【0041】すなわち、この時セーブされたカウンタ値
Nは、カウンタ基本クロック時間Toをもちいて N=Tr /To =R1×(C1+C2)×ln(Vo /Vref )/To …(7) で示される。
【0042】こうして、図2の回路1101 ,1102
では、特殊な対数変換器などを使うことなく、スポット
光成分の真値の対数変換値が得られる。加減算器Q13で
はこの両方の回路ブロック1101 ,1102 のカウン
ト結果N1 、N2 の差をとる(次式)。
【0043】 N1 −N2 =R1×(C1+C2)×ln(Vo1/Vref )/To−R1× (C1+C2)×ln(Vo2/Vref )/To =R1×(C1+C2)×ln(Vo1/Vo2)/To …(8) こうして、PSD上のスポット光の位置に比例する値、
すなわちVo1とVo2の比を対数の形で得られる。すでに
これはデジタル値であるので、ただちに外部のCPUに
取り込んでデータ処理を行なうことができる。
【0044】尚、式(8)で得られた値を定数項に考慮
して逆対数変換してVo1/Vo2の真値を外部CPUに取
り出してもよいし、また、あるいは、この回路が設けら
れた固体撮像素子にオンチップにROMテーブルを用意
してリアルタイムに逆対数変換してVo1/Vo2の真値を
得るようにしても良い。
【0045】このように本発明では、スポット光および
背景光の成分を含んだ光電流を積分し、それから減算値
を求める構成となっているので、積分器の能力で精度が
決まることになる。一般的に、積分器を構成する増幅器
について所定のゲインを確保できれば、その積分容量値
で積分器の精度が左右される。オンチップに形成する容
量値のバラツキは小さく抑えることは容易であるので、
積分容量C1、C2のバラツキも小さく抑えることがで
きる。そのため、背景光成分を差し引いて真のスポット
光成分を高精度に求めることができる。
【0046】通常上記回路が使用されるような用途にお
いては積分時間は数μsecオーダーである。そのた
め、積分電荷量が極端に大きくなることはないので、増
幅器A1の帰還容量C1、C2については数pFオーダ
ーで十分である。従来では数μFのような大きな値の容
量素子を使うことを要し内蔵が不可能であったが、本発
明では、数pF程度の小さな値の容量素子を内蔵して機
能を構成することが可能であるので、ワンチップ化する
ことができ、回路全体をコンパクトなサイズにできる。
【0047】さらに、図2の回路では、容量C1、C2
の放電によって積分器の出力が所定になる時間が対数に
比例することを利用し、検出出力をディジタルの対数値
で得ているので、アナログもしくはデジタルの割算器を
必要とせず、回路全体の規模を比較的小さくできる。ま
た、デジタル値で得ているので、まったく外付けのA/
D変換器を必要としない。従って、この回路を使ってシ
ステム構成を行なえば、全体のコストを著しく下げるこ
とができる。
【0048】本発明は前述の実施例に限らず様々な変形
が可能である。
【0049】前述の実施例では、容量C1に光電流を蓄
積した後に図のt5 で容量C2に蓄積された背景光の成
分を除去するようにしたが、図のt3 でスイッチS22及
びスイッチS23をオンとし、予め背景光の成分を除去し
て容量C1、C2に図のt以降光電流を蓄積するよう
にしても良い。この場合、スイッチS22及びスイッチ
S23は図のt3 以降オン状態になる(図3(f)、
(g))。
【0050】また、積分容量は、背景光の蓄積用と光電
流の蓄積用の2種類設けたが、複数種類設けても構わな
い。この場合、背景光の大きさで積分容量を切り替え可
能にすることで、積分器の飽和を抑えることができる。
さらに、積分器の出力が飽和しないならば、図1、図2
に示した構成から容量C1ならびにスイッチS11および
S12を省略することも可能である。この場合、積分器
は、増幅器A1の入力端子と出力端子との間に容量C2
が並列に設けられ、スイッチS21〜S24それぞれの適切
なるオンオフ動作により、容量C2と増幅器A1との並
列接続を逆にすることができる。すなわち、図3におい
て、時刻t1 から時刻t2 までの時間T1の間に、光検
出器D1の光電流のうち背景光成分に相当する電流を容
量C2に蓄積する。次に、この場合には、時刻t3
降、スイッチS22およびスイッチS23それぞれをオン状
態として、上記時間T1のときとは逆に容量C2と増幅
器A1とを並列接続する。そして、時刻t3 から時刻t
4 までの時間T2の間に、既に背景光成分が蓄積されて
いる容量C2に、上記時間T1のときとは逆極性となる
ように、光電流(スポット光成分+背景光成分)を蓄積
する。こうすることにより、時刻t4 以降では、光電流
のうち背景光成分が除去された真のスポット光成分のみ
が容量C2に蓄積され積分器から出力され、また、増幅
器A1のオフセットもほぼ完全に補償される。
【0051】また、上記の構成をPSDなどの位置検出
素子の両端に1ブロックずつ接続してその出力比から位
置を検出するようにしても良いし、さらに図2の回路1
10n (n=1,2…)をアレイ状に複数組ならべても
構わない。
【0052】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、光電流のう
ち入射光の背景光の成分が積分して保持され、この保持
された背景光の成分を光電流から減算して背景光の成分
が除去された光電流の成分が得られるため、入射光から
真の光情報を得ることができ、より精度良い光を用いた
各種計測を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図を示す図である。
【図2】ディジタル値の出力を得る場合の実施例の構成
図を示す図である。
【図3】実施例のタイミングチャートを示す図である
【図4】従来例の説明図を示す図である。
【図5】従来例の構成例を示す図である。
【図6】従来例の構成例を示す図である。
【符号の説明】
D1…光検出器、A1…増幅器、C1,C2…積分容
量、S11,S12,S21〜24,S31,S41…スイッチ、A
2…比較器,Q11…カウンタ,Q12…レジスタ、Q13…
加減算回路。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を光電流に変換する光検出器と、 増幅器の入力端子と出力端子との間に第1および第2の
    容量が互いに並列に設けられており、前記光電流を前記
    入力端子に入力する積分器と、 前記光電流のうち前記入射光に含まれる背景光の成分を
    前記第1の容量に蓄積させ、前記光電流を前記第2の容
    量に蓄積させ、その後、前記第1および前記第2の容量
    のうち何れか一方を前記増幅器の前記入力端子と前記出
    力端子との間に逆に並列に接続して、前記光電流のうち
    前記背景光の成分を減算するスイッチ手段と、 を備えることを特徴とする光検出装置。
  2. 【請求項2】 入射光を光電流に変換する光検出器と、 増幅器の入力端子と出力端子との間に容量が設けられて
    おり、前記光電流を前記入力端子に入力する積分器と、 前記光電流のうち前記入射光に含まれる背景光の成分を
    前記容量に蓄積させ、前記容量を前記増幅器の前記入力
    端子と前記出力端子との間に逆に並列に接続した後に前
    記光電流を前記容量に蓄積させて、前記光電流のうち前
    記背景光の成分を減算するスイッチ手段と、 を備えることを特徴とする光検出装置。
  3. 【請求項3】 前記積分器が前記光電流を積分した後に
    放電させるための放電手段と、 前記積分器の出力を所定の電圧と比較する比較器と、 前記積分器の放電開始から前記比較器の出力が変化する
    まで計数するカウンタと、 を更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の光検出装置。
  4. 【請求項4】 前記積分器及び前記スイッチ手段それぞ
    れは、前記光検出器の出力に対して複数系統設けられて
    いる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の光検出装置。
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