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JP2706693B2 - エアゾール組成物 - Google Patents

エアゾール組成物

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Publication number
JP2706693B2
JP2706693B2 JP1134028A JP13402889A JP2706693B2 JP 2706693 B2 JP2706693 B2 JP 2706693B2 JP 1134028 A JP1134028 A JP 1134028A JP 13402889 A JP13402889 A JP 13402889A JP 2706693 B2 JP2706693 B2 JP 2706693B2
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JP
Japan
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aerosol composition
foam
active ingredient
pentane
aerosol
Prior art date
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JP1134028A
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JPH02255889A (ja
Inventor
亮一 大和田
聡 目加多
邦雄 大栗
Original Assignee
株式会社大阪造船所
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Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18283316&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2706693(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
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Priority to AT89123326T priority patent/ATE102641T1/de
Priority to ES89123326T priority patent/ES2052879T3/es
Priority to DE68913693T priority patent/DE68913693T3/de
Priority to US07/453,887 priority patent/US5160665A/en
Publication of JPH02255889A publication Critical patent/JPH02255889A/ja
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエアゾール組成物に関する。さらに詳しく
は、霧状ないし泡状に噴射したときに破泡によってパチ
パチと音をたてるフォームを形成するエアゾール組成物
に関する。
[従来の技術] 従来からエアゾール製品としては、ヘアースプレーな
どのように有効成分を霧状に噴射するもの、シェービン
グクリームなどのような有効成分をフォームとして噴射
するものなどがあるが、近年たとえば、特公昭45-32053
号公報、特開昭62-54784号公報などに記載されているよ
うにエアゾール製品から噴射されたフォームを使用者が
手で皮層上に擦ったときにパチパチという音を発するエ
アゾール組成物が開発されている。
しかしながら、前記特公昭45-32053号公報に開示され
た組成物は、化粧上活性な成分中に存在する水に不溶の
油成分と水を振盪せしめることにより乳濁液をうるもの
であり、長時間使用しないばあい、水成分と油成分とが
分離するので、水成分と油成分を均一に分散せしめるた
めに使用の都度強力な振盪または長時間の振盪をしなけ
ればならないばかりか多量の水を使用するために噴射さ
れたフォームを使用者が手で皮膚上に擦ったばあい、皮
膚上での乾燥が遅いという問題がある。
また、前記特開昭62-54784号公報に開示された組成物
は、水に不溶の油性の有効成分などが容易に水性成分と
均一に分散し、しかも皮膚上での乾燥がはやいという利
点を有するものであるが、前記特公昭45-32053号公報に
開示された組成物と同様、噴射剤としてクロロフルオロ
カーボンが主成分として使用されているため、高価とな
り、しかも環境破壊のおそれがあるなどの欠点があっ
た。
[発明が解決しようとする課題] そこで本発明者らは、前記従来技術に鑑みて鋭意研究
を重ねた結果、水に不溶の油性の有効成分などが容易に
水性成分と均一に分散し、しかも速乾性にすぐれるとと
もに環境破壊などの問題がまったく生じない成分からな
る霧状ないし泡状に噴射したときに破泡によってパチパ
チと音をたてるエアゾール組成物を初めて見出し、本発
明を完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は沸点が−5〜40℃の脂肪族炭化水
素を含有した水性組成物からなることを特徴とする霧状
ないし泡状に噴射したときに破泡によってパチパチと音
をたてるフォームを形成するエアゾール組成物に関す
る。
[作用および実施例] 本発明のエアゾール組成物は、沸点が−5〜40℃の脂
肪族炭化水素を含有した水性組成物からなることに特徴
を有するものであるが、かかるエアゾール組成物は主と
して原液および噴射剤からなる水性組成物で構成され
る。
前記沸点が−5〜40℃の脂肪族炭化水素は、噴射剤に
おいてはエアゾール組成物を噴射したときに破泡によっ
てパチパチと音をたてる好適なフォームを形成するとい
うすぐれた性質を有するとともに、原液においては形成
されたフォームを迅速に乾燥するのに有効な速乾性を付
与する成分として作用する。
したがって、前記沸点が−5〜40℃の脂肪族炭化水素
は、噴射剤としては従来のクロロフルオロカーボンのご
とき、環境破壊を生じることがなく、またプロパン、i
−ブタンを用いたばあいよりも破泡によってパチパチと
音をたてる好適なフォームを形成し、また速乾性を付与
する成分として作用するものであるから、従来より使用
されている速乾性を付与する成分を配合しなくてもよ
く、繁雑なかかる成分の配合工程が不要となるとともに
コストの低減を図りうるという従来技術からでは予期さ
れないまったく新しい作用を発揮するものである。
なお、従来技術において、二重容器を用いた後発泡性
ゲルといわれる製品に後発泡剤としてn−ペンタンを5
%(重量%、以下同様)程度使用した例はあるが(特公
昭49-34912号公報)、かかる製品を用いては霧状ないし
泡状に噴射することはできず、しかもゲル状に噴射した
ときに破泡によってパチパチと音をたてるフォームが形
成されず、しかもかかるフォームが速乾性を有するもの
ではないため、かかる技術からではとてもや本発明のエ
アゾール組成物を見出すことができるものではない。
ところが、本発明のごとく、沸点が−5〜40℃の脂肪
族炭化水素を使用したばあいには、ジクロロテトラフル
オロエタンを使用したばあいのようにすぐれた内容物お
よび泡の状態ならびにすぐれた透明感がえられ、視覚的
にも清涼感が付与されうるのである。とくにペンタンを
使用したばあいには非常に透明感があるものがえられる
のである。
前記沸点が−5〜40℃の脂肪族炭化水素の具体例とし
ては、たとえばペンタン、n−ブタン(沸点:−0.5
℃)などがあげられる。前記ペンタンの具体例として
は、たとえばi−ペンタン(沸点:27.9℃)、n−ペン
タン(沸点:36.1℃)、ネオペンタン(沸点:9.5℃)な
どがあげられ、これらの脂肪族炭化水素は単独でまたは
2種以上を混合して用いられるが、とくにi−ペンタン
は汎用化粧品原料集に、またn−ブタンは化粧品原料規
準に記載されているものであり、人体用品に使用するば
あい、安全性の点で好ましいものである。
前記ペンタンは、噴射剤において主成分として含まれ
るほか、ばあいによっては原液にも含まれるものであ
る。
前記ペンタンは、噴射剤においてはエアゾール組成物
を噴射したときに破泡によってパチパチと音をたてる好
適なフォームを形成するというすぐれた性質を有する圧
力調整剤として作用する。また、原液とペンタンを主成
分とする噴射剤との分散性に問題があるばあいなどに
は、あらかじめペンタンと原液を均一に分散させておく
とこの混合液は容易に分散可能である。
前記原液に含まれるペンタンおよび噴射剤に含まれる
沸点が−5〜40℃の脂肪族炭化水素の合計量はエアゾー
ル組成物中10〜90部(重量部、以下同様)、好ましくは
15〜85部、とくに好ましくは20〜80部である。かかる沸
点が−5〜40℃の脂肪族炭化水素の合計量は、かかる合
計量が10部未満であるばあい、破泡が遅くなったり、破
泡してもパチパチという音がたたなくなる傾向があり、
また90部をこえるばあい、有効成分が少なくなりすぎ、
原液と沸点が−5〜40℃の脂肪族炭化水素との分散性が
小さくなる傾向がある。
なお、前記噴射剤としてペンタンを単独で用いたばあ
いには、蒸気圧が低すぎ、充分な噴射状態がえられなく
なるため、ペンタンの一部は、たとえばi−ブタン、n
−ブタン、プロパン、ジメチルエ−テル、ジクロロジフ
ルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、モノク
ロロジフルオロメタン、モノクロロジフルオロエタン、
テトラフルオロエタンなどの液化ガスや、N2、CO2、N2O
などの圧縮ガスで置換されているのが好ましい。これら
の噴射剤の中では、i−ブタン、n−ブタンが環境破壊
のおそれがなく、しかも霧状ないし泡状に噴射したとき
に破泡によってパチパチと音をたてるフォームをとくに
好ましく形成するのでとくに望ましいものである。
前記ペンタンと置換される他の噴射剤の配合量は、か
かる液化ガスの種類によって異なるので一概には決定す
ることはできないが、ペンタンに対して5〜95%、好ま
しくは10〜90%、とくに好ましくは20〜80%である。前
記他の噴射剤の配合量は5%未満であるばあい、蒸気圧
が低すぎて充分な噴射状態がえられなくなる傾向があ
り、また95%をこえるばあい、蒸気圧が高くなる傾向が
ある。また、n−ブタンについてはn−ブタン単独(10
0%)でも何らの問題がなく使用しうる。
また、圧縮ガスを用いるばあいには、製品圧力を35℃
で8kg/cm2以下とすることが好ましい。
本発明のエアゾール組成物に用いられる前記原液は、
有効成分を必須成分とし、必要に応じてペンタン、アル
コール成分、界面活性剤、粉体などを含有し、精製水に
よって調製されたものである。
前記アルコール成分としては、たとえばエタノール、
イソプロピルアルコールなどのアルコールがあげられ、
かかるアルコール成分は水溶性成分および水に不溶の種
々の有機化合物に対して可溶性を示すので、これら両成
分の可溶化剤または分散剤として用いられるものであ
る。これらエタノールおよびイソプロピルアルコールは
その沸点は低く気化しやすいので、速乾性を有するとか
清涼感をうるための成分としても有用であり、さらには
エタノールおよびイソプロピルアルコールは破泡性にす
ぐれており、破泡音を大きくする成分としても有用であ
る。
前記アルコール成分は通常水溶液として用いられ、か
かるアルコール成分の水溶液の濃度は60%以下、好まし
くは3〜60%、さらに好ましくは5〜40%、とくに好ま
しくは5〜30%であるのが望ましい。なお、該濃度は3
%未満であるばあい、とくに原液中にペンタンが配合さ
れていないばあいには、水に不溶の油性の有効成分が水
性成分と均一に分散しにくくなり、また乾燥が遅くなる
傾向があるので、3%以上であるのが望ましい。また60
%をこえると沸点が−5〜40℃の脂肪族炭化水素との相
溶性が大きくなりすぎて噴射したときに泡立ちが少なく
なり、パチパチという音がたたなくなる傾向がある。
前記アルコール成分の水溶液の配合量は、エアゾール
組成物中に60%以下、好ましくは50%以下、さらに好ま
しくは40%以下、とくに好ましくは35%以下含有される
ように調整されるのが望ましい。かかる配合量は60%よ
りも多いばあいには、破泡が遅くなったり、パチパチと
いう音がたたなくなる傾向がある。なお、とくに原液中
にペンタンが配合されていないばあいであっても、水に
不溶の油性の有効成分と均一に分散するようにし、また
えられたエアゾール組成物の分散性を向上せしめるため
には前記アルコール成分の水溶液は原液中に2%以上、
好ましくは5%以上、さらに好ましくは10%、とくに好
ましくは12%以上含有されていることが望ましい。
前記界面活性剤は、原液と沸点が−5〜40℃の脂肪族
炭化水素を主成分とする噴射剤およびペンタンを含む原
液と噴射剤とを均一に分散させるための成分であり、か
かる界面活性剤の具体例としては、たとえばカルボン酸
塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩などのアニオン界面
活性剤;脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、
ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウ
ム塩、イミダゾリニウム塩などのカチオン界面活性剤;
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、単一鎖長
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レン2級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロール
エーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪族エステル、
ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体および硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪族エステル、ポ
リオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどのノ
ニオン界面活性剤などがあげられるが、分散が可能なも
のであれば、他の界面活性剤を用いてもよい。これらの
界面活性剤のなかでは、とくにノニオン界面活性剤は、
エアゾール用金属製容器との腐蝕性などの面から好適に
使用しうるものである。
前記界面活性剤は、エアゾール組成物中に0.03〜5
%、好ましくは0.05〜4%、とくに好ましくは0.1〜3
%含有されるように調整されるのが望ましい。かかる配
合量は0.03%よりも少ないばあいには、原液と沸点が−
5〜40℃の脂肪族炭化水素を主成分とする噴射剤および
ペンタンを含む原液と噴射剤とを均一に分散させるため
には強力な振盪または長時間の振盪が必要となり、また
5%をこえるばあいには、えられたエアゾール組成物の
フォームがべたつきを生じ、皮膚に不快感を与える傾向
がある。
前記粉体は賦形効果を付与する成分として用いられ、
かかる粉体としては本発明のエアゾール組成物中に溶解
しにくい成分であればとくに限定はないが、たとえば酸
化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、軽質(沈降)
炭酸カルシウム、重質炭酸マグネシウム、軽質炭酸マグ
ネシウム、重質炭酸カルシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、
黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、無水ケイ酸、ケイ
酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マ
イカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニ
ウム、水酸化クロム、カラミン、ナイロンパウダー、ポ
リエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、アクリル
樹脂パウダー、セルロースパウダー、たとえば酸化チタ
ンなどの無機顔料とナイロン12などの有機高分子パウダ
ーとのハイブリッドファインパウダーなどがあげられ、
これらの粉体は単独でまたは2種以上を混合して用いら
れる。前記粉体のなかでは、たとえばタルク、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、軽質(沈降)炭酸カルシウム、重質炭酸
カルシウム、軽質炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシ
ウムなどは、エアゾール組成物に配合し、振盪して水成
分と油成分の乳濁液をえたばあいには、界面活性剤と同
等の効果を呈するか、または界面活性剤を配合すること
により奏される効果を高め、ばあいによっては界面活性
剤を用いなくても簡単な振盪で乳濁液をうることができ
るので、とくに好ましいものである。かかる粉体の大き
さは、エアゾール用容器から噴射させる際の噴射口での
詰まりを防止するために、100μm以下、好ましくは20
〜50μmとするのが望ましい。かかる粉体の配合量はエ
アゾール組成物液中に10%以下、好ましくは8%以下、
とくに好ましくは5%以下含有されるように調整される
のが望ましい。該粉体の配合量は10%をこえるばあい、
えられるエアゾール組成物を皮膚などに噴射して乾燥し
たあとに、皮膚上に粉体がしみとして残ることがある。
また、前記粉体の配合量は、水成分と油成分とを振盪せ
しめることにより均一な乳濁液をうるためには、エアゾ
ール組成物中に0.03%以上、好ましくは0.05%以上、さ
らに好ましくは0.1%以上含有されるように調整するの
が望ましい。
前記有効成分は、本発明のエアゾール組成物の用途に
応じて適宜選択して使用されるため、かかる有効成分の
種類にはとくに限定はないが、かかる有効成分の具体例
としては、たとえば制汗有効成分、ヘアトニック有効成
分、アフターシェーブローション有効成分、ハンドロー
ション有効成分、アストリンゼント有効成分、アクネ用
ローション有効成分、サンタンローションエアゾール有
効成分、ボディーローション有効成分、忌避剤有効成
分、かゆみ止め有効成分、消炎鎮痛剤有効成分、殺菌剤
有効成分、養毛剤有効成分、水虫薬有効成分、クレンジ
ングローション有効成分、メーキャップベース有効成
分、香料などがあげられる。該有効成分の配合量はエア
ゾール組成物中に0.01〜10%、好ましくは0.05〜8%と
くに好ましくは0.1〜6%含有されるように調整され
る。かかる有効成分の配合量は0.01%未満であるばあ
い、有効成分を配合することによる効果が充分には発揮
されなくなる傾向があり、また10%をこえるばあい、有
効成分の分散性が低下する傾向がある。
前記したごとく、本発明に用いられる原液は有効成分
を必須成分とし、必要に応じてペンタン、アルコール成
分、界面活性剤、粉体などに残部水を配合してなるもの
であるが、本発明においては、必要に応じてたとえばプ
ロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、1,
3−ブチレングリコールなどの多価アルコール;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン類;ジエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルなどのエーテル類;ミリスチン酸イソ
プロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブ
チル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、
ミリスチン酸オクチルドデシルなどの脂肪酸エステル;
スクワラン、流動パラフィンなどのの炭化水素油やホホ
バ油、オリーブ油、アボカド油などの天然動植物油、増
粘剤、色素などを添加して用いてもよい。
前記原液に配合される水は、パチパチと音をたてるフ
ォームを形成するための成分であり、かかる水として
は、通常精製水が使用される。なお、原液にアルコール
成分が配合されるばあいには、通常該アルコール成分と
ともにアルコール成分の水溶液として使用され、またア
ルコール成分が配合されないばあいには、水単独で配合
される。かかる水の配合量はエアゾール組成物中に1〜
54%、好ましくは2〜45%、とくに好ましくは4〜36%
含有されるように調整される。かかる配合量は1%未満
であるばあい、パチパチという音がしなくなり、しかも
エアゾール組成物としての分散性がわるくなる傾向があ
り、また54%をこえるばあい、パチパチという音がしな
くなり、しかも乾燥性がわるくなる傾向がある。
ところで、エアゾール製品から噴射された泡がパチパ
チと音がするのは、泡にとり込まれた噴射剤の急速な蒸
発による泡の破泡のためであるが、手で噴射された泡を
つぶすことによってさらに大きな音が出る。
つぎに本発明のエアゾール組成物を実施例によってさ
らに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限
定されるものではない。
実施例1〜16および比較例1〜9(ボディコロン) 第1表に示す組成からなる原液と噴射剤を混合してエ
アゾール組成物をえた。えられたエアゾール組成物120g
をエアゾール用耐圧容器(満注量:300ml)に充填し、エ
アゾール用バルブおよびボタンを取り付けてボディコロ
ン用エアゾールを作製した。
えられたエアゾール組成物の物性として分散性、フォ
ームの付着性、乾燥性、破泡音および透明感について下
記の方法で調べた。その結果を第1表に示す。
(分散性) エアゾール組成物を約50cmの幅で20回振盪したときの
エアゾール組成物の分散性を調べ、以下の判定基準によ
って評価した。
(判定基準) ○:乳濁液を形成し均一に分散したもの ×:2相に分離し、均一に分散しなかったもの (フォームの付着性) エアゾール組成物を腕の約3cm四方に噴射し、液だれ
の有無を観察し、エアゾール組成物のフォームの付着性
を調べ、以下の判定基準によって評価した。
(判定基準) ○:液だれない △:わずかに液だれあり ×:液だれあり (破泡音) エアゾール組成物を、腕の約3cm四方に噴射し、手で
噴射された泡をつぶすことにより破泡音の発生の有無を
調べ、以下の判定基準によって評価した。
(判定基準) ○:破泡音あり △:破泡音わずかにあり ×:破泡音なし (乾燥性) エアゾール組成物を腕の約3cm四方に噴射し、手で噴
射された泡をつぶしたあと1分間放置し、腕の表面での
乾燥性を観察し、以下の判定基準によって評価した。
(判定基準) ○:指触でさらっとした感じ △:指触で少し湿った感じ ×:指触でぬるぬるとした感じ (透明感) エアゾール組成物を噴射したときの泡の透明感を調
べ、以下の判定基準によって評価した。
(判定基準) ◎:非常に透明感あり ○:透明感あり △:わずかに透明感あり ×:透明感なし(乳白色状) 実施例17〜22 第2表に示す組成からなる原液と噴射剤とを混合して
各々用途別にエアゾール組成物をえた。えられたエアゾ
ール組成物120gをエアゾール用耐圧容器(満注量:300m
l)に充填し、エアゾール用バルブおよびボタンを取付
けて各種用途別にエアゾールを作製した。
えられたエアゾール組成物の物性として分散性、フォ
ームの付着性、破泡音、乾燥性および透明感を実施例1
〜16と同様にして測定した。その結果を第2表に示す。
[発明の効果] 本発明のエアゾール組成物は環境破壊を生起するクロ
ロフルオロカーボンの使用量を大幅に削除または使用し
なくてもよいものであり、沸点が−5〜40℃の脂肪族炭
化水素を主成分としたものであるので、気化しやすく速
乾性を示し、べとつき感がなく、かつ液だれがないの
で、人体の垂直面にも使用することができ、しかも使用
時に快感な清涼感を皮膚に付与しうるいう効果を奏す
る。
また、従来のエアゾール組成物の噴射状態にはない透
明感がえられるので、視覚的にも清涼感を付与しうると
いう効果を奏する。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沸点が−5〜40℃の脂肪族炭化水素を含有
    した水性組成物からなることを特徴とする霧状ないし泡
    状に噴射したときに破泡によってパチパチと音をたてる
    フォームを形成するエアゾール組成物。
  2. 【請求項2】脂肪族炭化水素がペンタンである請求項1
    記載のエアゾール組成物。
  3. 【請求項3】脂肪族炭化水素がn−ブタンである請求項
    1記載のエアゾール組成物。
  4. 【請求項4】ペンタンを主成分とする噴射剤を含有した
    ものである請求項1記載のエアゾール組成物。
  5. 【請求項5】ペンタンを含む原液を含有したものである
    請求項1記載のエアゾール組成物。
JP1134028A 1988-12-27 1989-05-25 エアゾール組成物 Expired - Lifetime JP2706693B2 (ja)

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ES89123326T ES2052879T3 (es) 1988-12-27 1989-12-16 Composicion de aerosol.
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