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JP2799330B2 - コイル移送装置 - Google Patents

コイル移送装置

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Publication number
JP2799330B2
JP2799330B2 JP4194926A JP19492692A JP2799330B2 JP 2799330 B2 JP2799330 B2 JP 2799330B2 JP 4194926 A JP4194926 A JP 4194926A JP 19492692 A JP19492692 A JP 19492692A JP 2799330 B2 JP2799330 B2 JP 2799330B2
Authority
JP
Japan
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coil
transport
transfer
path
skid
Prior art date
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Application number
JP4194926A
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JPH0616207A (ja
Inventor
真二 難波
良清 土居
輝行 中西
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JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
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Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16332647&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2799330(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP4194926A priority Critical patent/JP2799330B2/ja
Publication of JPH0616207A publication Critical patent/JPH0616207A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延または冷延された
薄板製品であるコイルの、精整工場からの払出しとか、
倉庫内での移動とか、さらにはこの倉庫からの払出しと
かに利用されるコイル移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱延または冷延された薄板製品であるコ
イルの移送、特に精整工場から払出されたコイルを受入
れると共に、この受入れたコイルを安置格納してから要
求時に払出すコイル倉庫でのコイルの移送は、倉庫建物
の天井を走行する複数の倉庫クレーンで行われていた。
【0003】従来のコイル倉庫は、一つの受入れ口と、
一つの払出し口とを有し、受入れおよび払出し兼用の2
台の倉庫クレーンを設けた構成となっており、コイル
を、倉庫の床面に形成されたコイル置場と、受入れ口ま
たは払出し口に位置している搬送用コンベヤや輸送車等
の輸送機器との間でハンドリングして、このコイルの受
入れおよび払出しを行っている。
【0004】この移送手段は、受入れ口および払出し口
とコイル置場との間のコイルの移送を、2台の倉庫クレ
ーンのハンドリングだけで行っているために、受払作業
費および保管費が発生すること、受払作業に伴う不安全
行動が発生すること、ハンドリング回数が増大し、長期
滞留によるコイル品質の劣化を生じること、リードタイ
ムが延長すること、等の不都合があった。
【0005】また、前記したように、一つの受入れ口ま
たは一つの払出し口に対して、2台の倉庫クレーンが設
けられているので、この2台の倉庫クレーンが互いに干
渉し易く、このためコイルの受入れおよび払出しの作業
効率が低いと云う不都合があった。
【0006】さらに、コイルの精整工場からコイル倉庫
への搬入、およびコイルのコイル倉庫からの搬出を、輸
送能力の大きいディーゼル輸送を利用しようとしても、
コイル倉庫のコイル受入れ能力およびコイル払出し能力
が充分ではないため、ディーゼル輸送の持つ大きい輸送
能力を有効に発揮させることができないと云う不都合が
あった。
【0007】そこで、これらの不都合の程度を少しでも
軽減すべく、コイルを搭載して、専用の搬送路上を自走
できる搬送台車と、搬送路の側近に配置され、この搬送
台車との間でコイルの移載が自在であるスキッドとの組
合せにより構成されたコイル移送手段が提案されてい
る。
【0008】このコイル移送手段は、コイルの精整工場
からの払出しをリアルタイムで行うことができ、かつコ
イル倉庫側では、コイルを一つ一つ受入れるので、受入
れたコイルの品番を一元的に対応させることができ、こ
れによりコイルの格納管理を正確にかつ円滑に達成でき
ると云う利点がある。
【0009】また、コイル倉庫内においては、搬送路側
近に配置されたスキッドの数だけ、コイルの受入れ口お
よび払出し口とすることができるので、コイル倉庫のコ
イル受入れおよび払出し能力を大幅に高めることができ
ると云う利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術は、コイルを搬送する搬送台車が、不動に敷
設された搬送路上を往復移動するだけであるので、コイ
ルを移送できる箇所が特定されてしまうと云う問題があ
る。
【0011】また、何らかの手段を設けて、隣接する搬
送路間、または交差する搬送ろ間での搬送台車の移り替
えを可能としたとしても、搬送路上での移動形態が限定
されている搬送台車の運行管理制御が面倒となり、効率
の良い搬送台車の運行を得ることができないと云う問題
がある。
【0012】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、近接する搬
送路間での搬送台車に対するコイルの移載を可能とする
ことを技術的課題とし、もって搬送台車を利用したコイ
ル移送手段のコイル移送能力と運用効率を高めることを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決
るための本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
画形成したコイル置場に対するコイル(K) の出し入れを
倉庫クレーンで行う倉庫建物に装備され、この倉庫建物
に対するコイルの出し入れを行うコイル移送装置である
こと、少なくとも一部を近接させた第1と第2の搬送路
を有すること、第1と第2の搬送路上には、それぞれコ
イルを搭載して自走する搬送台車が設けられているこ
と、各搬送台車を、搬送路上を自走する親台車と、この
親台車に搭載され、親台車の自走方向と直交する方向
に、コイルを搭載して自走可能である子台車とから構成
すること、第1と第2の搬送路の近接した部分間に、両
搬送路に接続端部を直交させて全通し、子台車の走行路
を形成する子台車用レールを有し、子台車がコイルを搭
載して出入り自在であると共に、この子台車との間でコ
イルの移載が可能である門型サドルを有し、第1と第2
の搬送路間でのコイルの移載のための、コイルの受け渡
し場所を形成するスキッドが設けられていること、にあ
る。
【0014】第1と第2の搬送路を、近接した間隔で平
行に、かつ直線状に設けるのが実用上効果的である。
【0015】本発明の内、請求項3記載の発明の手段
は、複数のコイル置場に沿って敷設された直線状の第1
の搬送路と、この第1の搬送路に一端を直交する方向か
ら近接させた直線状の第2の搬送路を有すること第1
と第2の搬送路上には、それぞれコイルを搭載して自走
する搬送台車が設けられていること各搬送台車を、搬
送路上を自走する親台車と、この親台車に搭載され、親
台車の自走方向と直交する方向に、コイルを搭載して自
走可能である子台車とから構成すること第1の搬送路
と第2の搬送路の一端との側近に、第1の搬送路に直交
する一方の接続端部と、第2の搬送路に直交する他方の
接続端部とを有し、この両接続端部に切替え接続して子
台車の走行路を形成する子台車用レールを、水平面内で
回動変位可能なターナー上に設け、子台車がコイルを搭
載して出入り自在であると共に、この子台車との間での
コイルの移載が可能である門型サドルを有し、第1と第
2の搬送路間でのコイルの移載のための、コイルの受け
渡し場所を形成するスキッドを設けることにある
【0016】この場合、スキッドには、第1の搬送路に
直交する子台車用レール部分と、第2の搬送路に直交す
る子台車用レール部分との二つの子台車用レール部分が
設けられており、この二つの子台車用レール部分に対し
て、回動変位により接続切替え可能な子台車用レール部
分がターナー上に設けられていることになる
【0017】
【作用】第1と第2の内の一方の搬送路上を、コイルを
搭載して自走して来た搬送台車を、搬送路の側近に設け
られたスキッドに一方の真横から対向させて停止させ、
搬送台車の親台車上の子台車にコイルを搭載させた状態
で、この子台車を親台車上からスキッド上に自走前進さ
せて乗り移させる。
【0018】子台車がスキッドに乗り移ったならば、子
台車の操作により、コイルをスキッドの門型サドルに移
載し、コイルの移載完了後、子台車は自走後退して親台
車上に戻る。子台車が親台車に戻ったならば、この搬送
台車は、次のコイルを受け取るために一方の搬送路を目
的とする箇所まで自走移動する。
【0019】一方の搬送路側からスキッドへのコイルの
移載が完了して、スキッド内から一方の搬送路の搬送台
車の子台車が親台車上に戻ったならば、他方の搬送路上
の搬送台車を、このスキッドに他方の真横から対向さ
せ、親台車上の子台車をスキッド内に自走前進させ、こ
の子台車をスキッドの門型サドルに搭載されたコイルの
直下に位置させる。
【0020】子台車がスキッド内の所定箇所に停止した
ならば、この子台車を稼働させて門型サドル上のコイル
を子台車に移載し、そのままコイルを搭載した子台車を
他方の搬送路上に待機している親台車上に自走後退さ
せ、他方の搬送路の搬送台車へのコイルの搭載を達成す
る。
【0021】これで、一方の搬送路から他方の搬送路へ
のコイルの移載が達成されたことになり、他方の搬送路
上の搬送台車は、一方の搬送路から移載したコイルを他
方の搬送路上を目的とする箇所まで自走して移送するの
である。
【0022】第1の搬送路と第2の搬送路とが、近接し
た間隔で平行に配置されている場合には、多数のスキッ
ドを設けることができるので、両搬送路間でのコイルの
移送能力を充分に高めることが可能となる。また、両搬
送路が直線状であるならば、多数のスキッドの設置箇所
は全く任意に設定できることになり、スキッドの構造を
簡単化することができると共に、子台車のコイルを搭載
しての自走動作が安定したものとなる。
【0023】搬送方向が交差した第1と第2の搬送路の
側近にターナーを有するスキッドを設けた場合には、
1と第2の内の一方の搬送路上の搬送台車からのコイル
のスキッドへの移載が完了してから、スキッドのターナ
ーを両搬送路の交差角度に対応した角度だけ水平面内で
回動させて、スキッドに形成されている子台車用の走行
路を、他方の搬送路に対応させた姿勢に切替える。
【0024】次いで、他方の搬送路上の搬送台車をスキ
ッドに対向させ、前記と同様の操作により、スキッドに
搭載されたコイルを他方の搬送路上の搬送台車に移載
し、一方の搬送路から他方の搬送路へのコイルの移送を
達成する。
【0025】このターナーを有するスキッドを用いた場
合には、コイルの移送方向の大幅な変更を、簡単にかつ
確実にそして安全に達成できる。
【0026】このターナーを有するスキッドを用いた場
合において、一方の搬送路に対して他方の搬送路を直交
させた場合には、スキッドの構造を簡単なものとするこ
とができると共に、コイルを一定した向きの姿勢で移送
することが可能となる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照しな
がら説明する。図1は、本発明によるコイル移送装置
を、コイルKの岸壁倉庫に実施した場合の全体配置平面
構成を示すもので、直線状の第1と第2の搬送路1を近
接した間隔で平行に敷設した第1の搬送路1群は、倉庫
建物4の一方端部から他方端部の略4分の1を残した位
置まで延びており、この第1の搬送路1群の一方端部の
直上には、岸壁13とは反対側の陸側に位置する精整工
場に接続され、かつ第1の搬送路1群に直交している2
本の平行な搬入路5の搬出端部が位置し、さらに岸壁1
3側の第1の搬送路1群のやや他方端部側寄り箇所の側
近には、直線状の第1と第2の搬送路1を近接した間隔
で平行に敷設し、搬出端を全天候バース12の浜出し位
置に位置させた第2の搬送路1群の一方端が位置してい
る。
【0028】両搬入路5には、それぞれ一台の自走可能
な搬入台車6が設けられており、この搬入台車6による
コイルKの搬出端は、第1の搬送路1群の両搬送路1の
間の直上に設定されており、この両搬入路5の搬出端直
上には、搬入台車6上のコイルKを吊り上げ、搬入台車
6が退避した後に第1の搬送路1群に吊り下ろす受入リ
フター7が設けられている。
【0029】この受入リフター7の直下の第1の搬送路
1群の両搬送路1間の床面には、それぞれ搬入路3に対
応して一対の受入スキッド2bが、第1の搬送路1群
沿って配置されている。
【0030】第1の搬送路1群の第1と第2の搬送路1
を倉庫建物4の中央に敷設することにより、この倉庫建
物4の床面を陸側と岸壁13側とに区画し、この区画さ
れた両床面にはコイル置場8が多数区画形成されてい
る。
【0031】第1の搬送路1群の陸側の第1の搬送路1
において、中央よりもやや一方端側に寄った陸側側近に
は、同一搬送路1上の搬送台車3間でのコイルKの移載
を達成するための中継スキッド2cが配置されていて、
この中継スキッド2cを境として、陸側の倉庫建物4内
を、搬入側である一方側を第1ゾーンに、そして他方側
を第2ゾーンに区画しており、第1ゾーンの陸側側近に
複数並列に配置された一方の屋内スキッド2aに接近し
てトラック通路9が設けられており、第2ゾーンの第1
搬送路1の端部の陸側側近に複数並列に配置された他
方の屋内スキッド2aの近くにもトラック通路9が設け
られている。
【0032】なお、この屋内スキッド2aは、コイルK
の受入れ口および払出し口を形成するものであり、この
屋内スキッド2aを利用して搬送台車3と倉庫クレーン
10との間のコイルKの受渡しが達成される。
【0033】また、第1の搬送路1群の岸壁13側の
2の搬送路1において、中央よりもやや他方端側に寄っ
た岸壁13側側近に中継スキッド2cが配置されてい
て、同様に岸壁13側の倉庫建物4内を第1ゾーンと第
2ゾーンとに区画しており、第1ゾーンの岸壁13側側
近には複数並列に配置されて一方の屋内スキッド2aが
配置されており、第2ゾーンの第2の搬送路1端部の岸
壁13側側近に複数並列に配置された他方の屋内スキッ
ド2aに接近してトラック通路9が設けられている。
【0034】トラック通路9を設けることにより、コイ
ルKの受入れを、搬入路5と輸送トラックとを併用して
行うことができ、同様にコイルKの払出しを第2の搬送
路1群と輸送トラックとを併用して行うことができ、コ
イルKの取扱いをよりフレキシブルなものとしている。
【0035】第1の搬送路1群の各搬送路1に設けられ
た2台の搬送台車3は、基本的には、一方の搬送台車3
は、第1ゾーン側でのコイルKの搬送を担当し、他方の
搬送台車3は、第2ゾーン側でのコイルKの搬送を担当
するように取り決められており、これにより第1および
第2の搬送路1上における2台の搬送台車3の衝突の発
生を未然に防止するようにしている。
【0036】この2台の搬送台車3に対して、2台の倉
庫クレーン10は、その移動範囲が第1ゾーンおよび第
2ゾーンに制限されることはない。
【0037】第2の搬送路1群の陸側端部と第1の搬送
路1群の岸壁13側の第2の搬送路1との両方の側近
に、第2の搬送路1群の第1と第2の搬送路1に対向し
て二つのクロススキッド2dが設けられており、また
2の搬送路1群の両搬送路1の陸側端部側近には、複数
並列に並べられた三群の搬出スキッド2eが設けられて
おり、第2の搬送路1群の両搬送路1の間に設けられた
搬出スキッド2eは、この第2の搬送路1群の両搬送路
1の搬送台車3とのコイルKの受渡しが可能となってい
る。
【0038】クロススキッド2d(図5ないし図7参
照)は、搬送台車3の子台車35の走行通路を上面に形
成した床板の下に、この床板を90度回動変位させるこ
とのできるターナー23を設けて構成されている。
【0039】第1の搬送路1群の両搬送路1間のクロス
スキッド2dに対向した箇所、および他方端箇所に接続
スキッド2fが設けられており、この接続スキッド2f
を中継することにより、第1の搬送路1群の陸側の第1
搬送路1の搬送台車3から岸壁13側の第2の搬送路
1の搬送台車3にコイルKを移載することができ、特に
クロススキッド2dに対向した接続スキッド2fでコイ
ルKの移載を行う場合には、両搬送台車3を走行移動さ
せることなしに、陸側の第1の搬送路1の搬送台車3か
らクロススキッド2dにコイルKを移載することができ
る。
【0040】第2の搬送路1群の搬出端は、岸壁13に
接岸した船14に対して、雨天時でも岸壁クレーン12
を使用して船積み作業を実施することができる、全天候
バース11の浜出し位置に位置しており、第2の搬送路
1群の搬出端部の側近には、複数並列に浜出しスキッド
2gが設けられており、倉庫側と全天候バース11側と
の間の調整用バッファを形成している。
【0041】搬送台車3(図8ないし図10参照)は、
親台車30と子台車35とから構成され、親台車30
は、搬送路1を形成する搬送路レール1’上に車輪32
を介して搭載した台車フレーム31上に、搬送路1方向
に直交する方向に沿って子台車レール34を設けると共
に、一対の門型受け台33を立設し、この一対の門型受
け台33のコイル受け部分の間に、子台車35の昇降受
け台38が出入り自在な間隔を形成して構成されてい
る。
【0042】この親台車30の子台車レール34上を自
走自在に搭載された子台車35は、子台車レール34上
に車輪37を介して搭載したフレーム36に、一対のプ
ランジャ39により昇降変位する昇降受け台38を昇降
変位可能に組付けて構成されている。
【0043】なお、第1の搬送路1群上の搬送台車3と
第2の搬送路1群上の搬送台車3とは、搭載するコイル
Kの姿勢が90度異なるので、親台車30子台車35
のコイルK受け部分の構成が、90度変位した姿勢とな
っている。
【0044】搬送台車3は、各スキッドとの間でのコ
イルKの移載を、子台車35にコイルKを搭載して行
い、搬送路1に沿ったコイルKの移送を、親台車30に
コイルKを搭載して行う。
【0045】各スキッド(図2ないし図7を参照)
は、倉庫建物4の床面に固定されたベース20の上面中
央に、子台車用レール22を敷設すると共に、コイルK
を搭載保持する一対の門型サドル21を立設し、両門型
サドル21の対向した端面間には、子台車35の昇降受
け台38が出入り自在な間隔が形成されている。なお、
両門型サドル21は、製作および取付けを容易であるよ
うにするため、二つに分割された構造となっている。
【0046】なお、接続スキッド2fは、その子台車用
レール22が形成する走行路が、接続スキッド2fを全
通する必要があるが、他のスキッド2の子台車35の走
行路は全通する必要はない。また、図7に示すように、
クロススキッド2dは、一対の門型サドル21を、それ
ぞれ二分割し、この二分割したそれぞれの門型サドル2
1間に子台車35の昇降受け台38が出入りできる間隔
を形成している。
【0047】この図示実施例において、第1の搬送路1
に対して搬入路5は直交しており、同様に第1の搬送
路1群に対して第2の搬送路1群も直交しているので、
コイルKの向き姿勢を、搬入路5を介して受入れた姿勢
のまま、倉庫建物4内の移し替えの取扱いを含めた受
入れから払出しの取扱いを行うことができ、これにより
コイルKの取扱い操作が簡単となると共に、取扱い設備
の構成を簡単なものとすることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。近接する搬送路間に、両
搬送路上の搬送台車の子台車が出入り自在であると共
に、この子台車との間でのコイルの移載が可能であるス
キッドを設けたので、このスキッドを介することによ
り、近接する搬送路間でのコイルの移載が可能となり、
もって搬送台車を利用したコイルの移送において、単一
の搬送路の持つ移送可能範囲に限定されることなく、コ
イル移送目的箇所を広い範囲で選択することができる。
【0049】近接した搬送路間でのコイルの移載は、こ
の搬送路間に設置されたスキッドを介して達成されるの
で、一つのコイルの一方の搬送路の搬送台車からスキッ
ドへの移載と、このスキッドから他方の搬送路の搬送台
車への移載とを連続的に行わなければならないと云う制
限はなく、これによりそれぞれの搬送台車とスキッドと
の間でのコイルの移載を、相互間に規制を生じることな
く行うことができ、もって搬送台車の運用を円滑にかつ
高い効率で達成できる。
【0050】同様に、一つのコイルの、第1の搬送路の
搬送台車からスキッドへの移載のタイミングと、このス
キッドから第2の搬送路の搬送台車への移載のタイミン
グとは、相互に規制されることがないので、一方の搬送
台車を、他方の搬送台車の作業が完了するまで“待ち”
状態にすることなく、常に稼働状態とし、適当なタイミ
ングでスキッドからのコイルの移載を行うことができ、
もって搬送台車によるコイルの移送能力を飛躍的に高め
ることができる。
【0051】ターナーを設けたスキッドを介して、搬送
方向が交差した搬送路間でのコイルの移載を達成する場
合には、コイルの移送方向を急激に変更することができ
るので、コイルの移送目的箇所の選択をより広範囲で達
成でき、もって搬送台車を利用したコイルの移送手段の
利用分野を大幅に拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を岸壁倉庫に施した構成例の
全体平面構成図。
【図2】本発明に使用されるスキッドの基本的な実施例
の構成を示す正面図。
【図3】図2に示したスキッドの側面図。
【図4】図2に示したスキッドの平面図。
【図5】本発明に使用されるスキッドの内、ターナーを
有するものの実施例の構成を示す正面図。
【図6】図5に示したスキッドの側面図。
【図7】図5に示したスキッドの平面図。
【図8】本発明に使用される搬送台車の一実施例を示す
正面図。
【図9】図8に示した搬送台車の側面図。
【図10】図8に示した搬送台車の平面図。
【符号の説明】
1 ; 搬送路 1’; 搬送路レール 2 ; スキッド 20; ベース 21; 門型サドル 22; 子台車用レール 23; ターナー 2a; 屋内スキッド 2b; 受入スキッド 2c; 中継スキッド 2d; クロススキッド 2e; 搬出スキッド 2f; 接続スキッド 2g; 浜出しスキッド 3 ; 搬送台車 30; 親台車 31; 台車フレーム 32; 車輪 33; 門型受け台 34; 子台車レール 35; 子台車 36; フレーム 37; 車輪 38; 昇降受け台 39; プランジャ 4 ; 倉庫建物 5 ; 搬入路 6 ; 搬入台車 7 ; 受入リフター 8 ; コイル置場 9 ; トラック通路 10; 倉庫クレーン 11; 全天候バース 12; 岸壁クレーン 13; 岸壁 14; 船 K ; コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 輝行 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所 内 (56)参考文献 特開 昭61−45806(JP,A) 特開 昭58−174059(JP,A) 特開 昭64−78624(JP,A) 実開 昭56−51702(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 1/00,1/04 B65G 63/00 B65G 67/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 区画形成したコイル置場(8) に対する
    コイル(K) の出し入れを倉庫クレーン(10)で行う倉庫建
    物(4) に装備され、該倉庫建物(4) に対する前記コイル
    (K) の出し入れを行うコイル移送装置であって、少なく
    とも一部を近接させた第1と第2の搬送路(1) 上に、そ
    れぞれ前記コイル(K) を搭載して自走する搬送台車(3)
    を設け、該各搬送台車(3) を、前記搬送路(1) 上を自走
    する親台車(30)と、該親台車(30)に搭載され、該親台車
    (30)の自走方向と直交する方向に、前記コイル(K) を搭
    載して自走可能である子台車(35)とから構成し、前記第
    1と第2の搬送路(1) の近接した部分間に、該両搬送路
    (1) に接続端部を直交させて全通し、前記子台車(35)の
    走行路を形成する子台車用レール(22)を有し、前記子台
    車(35)が前記コイル(K) を搭載して出入り自在であると
    共に、該子台車(35)との間での前記コイル(K) の移載が
    可能である門型サドル(21)を有し、前記第1と第2の搬
    送路(1) 間での前記コイル(K) の移載のための、前記コ
    イル(K)の受け渡し場所を形成するスキッド(2) を設け
    て成るコイル移送装置。
  2. 【請求項2】 第1と第2の搬送路(1) を、近接した
    間隔で平行に、かつ直線状に設けた請求項1に記載のコ
    イル移送装置。
  3. 【請求項3】 複数のコイル置場(8) に沿って敷設さ
    れた直線状の第1の搬送路(1) と、該第1の搬送路(1)
    に一端を直交する方向から近接させた直線状の第2の搬
    送路(1) の上に、それぞれコイル(K) を搭載して自走す
    る搬送台車(3) を設け、該各搬送台車(3) を、前記搬送
    路(1) の上を自走する親台車(30)と、該親台車(30)に搭
    載され、該親台車(30)の自走方向と直交する方向に、前
    記コイル(K) を搭載して自走可能である子台車(35)とか
    ら構成し、前記第1の搬送路(1) と第2の搬送路(1) の
    一端との側近に、前記第1の搬送路(1) に直交する一方
    の接続端部と、前記第2の搬送路(1) に直交する他方の
    接続端部とを有し、該両接続端部に切替え接続して前記
    子台車(35)の走行路を形成する子台車用レール(22)を、
    水平面内で回動変位可能なターナー(23)上に設け、前記
    子台車(35)が前記コイル(K) を搭載して出入り自在であ
    ると共に、該子台車(35)との間での前記コイル(K) の移
    載が可能である門型サドル(21)を有し、前記第1と第2
    の搬送路(1) 間での前記コイル(K) の移載のための、前
    記コイル(K) の受け渡し場所を形 成するスキッド(2) を
    設けて成るコイル移送装置。
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