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JP2796425B2 - 多層構造からなる板状ガム・キャンディの製法 - Google Patents

多層構造からなる板状ガム・キャンディの製法

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JP2796425B2
JP2796425B2 JP2305640A JP30564090A JP2796425B2 JP 2796425 B2 JP2796425 B2 JP 2796425B2 JP 2305640 A JP2305640 A JP 2305640A JP 30564090 A JP30564090 A JP 30564090A JP 2796425 B2 JP2796425 B2 JP 2796425B2
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candy
gum
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chewing gum
die
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陽一 入江
山崎  勝也
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Kanebo Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、板状キャンディと板状チューインガムと
が多層状に挟着成型されたガム・キャンディの製法に関
するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来、板状チューイングガム及び板状キャンディとを
挟着し、一体化したガム・キャンディの製造方法は、キ
ャンディ材料とチューインガム材料とをそれぞれ別個の
供給槽に貯留して、一定の軟化状態に保持し、各材料を
それぞれ帯状に送出して一種の材料を他種の材料間に挟
むようにした製法が一般的に採られている。しかし、一
種の材料を挟持するために他種の材料を均等な状態で送
出し、かつ重ね合わせる時に、両者間にズレが生じた
り、挟持が不十分なため、後で剥離が生じたり、又、型
崩れが生じたりし、安定した状態で、上記製品を大量に
得ることは困難であった。
この板状キャンディと板状チューインガムとを挟着し
たガム・キャンディの製造方法として、特公昭52−2053
8号公報が開示されている。この発明は第6図に示すよ
うに、チューインガム材料またはキャンディ材料を供給
装置2により帯状に連続的に送出し、これを圧延ロール
3にて一定の厚みに圧延した後、切断ロール4に2等分
に切断すると共にその互いに接合する面に刻み溝を刻設
し、切断された一方の前記材料上にキャンディ材料また
はチューインガム材料を帯状に連続的に送出し、次いで
切断された他方の材料を前記一方の材料上に重ね合わす
ように移送し、これらを圧延ローラ6を介して二種材料
のうち一種の材料を中間に圧着挟持させながら連続的に
送り出すことを特徴とするガムキャンディの製造方法が
開示されている。すなわち、この発明は、チューインガ
ム材料1を供給装置2より帯状に連続して送出し、圧延
ロール3によって適当な厚さになるまで圧延した後、切
断ロール4で送出方向に対し2等分に切断し、帯片1aと
帯片1bとにする。この場合、チューインガム材料は、後
述するキャンディ材料との圧着による接着効果を強化す
る目的で、切断ロール4のロール面に刻み突起を設けて
おき、帯片の切断と同時にその表面に刻み溝7を刻設す
るようにする。このように分断した2条の均等な帯片1b
の上に他方の帯片1aを重ね合わせるように移送する。そ
こで、この重ね合せ工程の前段において、帯片1bの上に
キャンディ材料5を供給装置2′よりその前面にわたっ
て帯状に送出する。次いで、帯片1aをその間にキャンデ
ィ材料5を介在させ帯片1b状に重ね合わせ、さらに圧着
ローラ6間を通過させて互いに圧着して3層状のガム・
キャンディを連続的に製造するものである。しかしなが
ら、この発明に係る製法では、キャンディとチューイン
ガムの延性が異なることにより、圧延時において第7図
のように、模様形成用キャンディが吐出方向に対し幅方
向にはみ出し(5a)、これが圧延ロールに付着し、トラ
ブルの原因となっていた。また、供給装置2へ投入する
ガムの物性の違い、例えばガムの品温等の違いにより厚
みに脈動を起し、出来上った製品の厚みが不揃いとなっ
ていた。
また、他の製法として第8図に示す装置が提供されて
いる。これは、チューインガム供給口26aを有するチュ
ーインガム押出し成型機26を2基併設し、一方の押出し
成型機26のダイス27の吐出口部28内に他方の押出し成型
機29のダイス30の吐出口部31を延ばし、その吐出口部31
の開口端32を、第2図に示すように、長方形に形成す
る。26bはスクリュ40a,40bを回転させる回転駆動装置で
ある。そして、一方の押出し成型機26からチューインガ
ムをダイス27の吐出口部28内に押出し成型すると同時
に、他方の押出成型機29からキャンディを押出し成型
し、連続的に棒状のガム・キャンディを製造するもので
ある。この製法では、成型機から吐出する時に2種の材
料を圧縮接合して吐出するため、前者に比し強固に接合
することが出来る。しかしながら、この製法では、他方
の押出し成型機29のダイス30の吐出口部31から吐出され
る長方形のキャンディが、一方の押出し成型機26のダイ
ス27の吐出口部28から吐出される長方形状のチューイン
グガムの内部に適正に収まらず、変形することがある。
これは、上記併設された2基の押出し成型機26,29のう
ちの一方の押出し成型機26と他方の押出し成型機29とに
よるキャンディ及びチューインガムの押出し量が経時的
にばらつくことに起因される。すなわち、上記一方及び
他方の押出し成型機26,29に供給されるキャンディ及び
チューインガムは、その前工程である混合工程において
混練製造され、搬送手段によって搬送されて、上記押出
し成型機26,29に供給されるのであるが、上記混合工程
における混合の程度は全てのキャンディ及びチューイン
ガムで均一ではなく、ばらつきがあり、また搬送工程で
搬送される過程でのキャンディ及びチューインガムの冷
却状態もばらつきを生じる。上記の混合の程度、冷却の
程度はいずれも押出し量に影響するものであり、これら
の常時、適正に制御することは実質的に不可能である。
したがって、明瞭な長方形の模様が収まった板状ガム・
キャンディの製造は実質的に困難であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであっ
て、供給されるキャンディ及びチューインガムの物性が
バラツイても常に一定の厚みのかつ強固に接合した多層
構造のものが連続的に生産することのできる多層構造か
らなる板状ガム・キャンディの製法を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的は、押出し成型機のダイスの吐出部内に、
開口部が所望の形状に形成された賦形用筒体が軸を上記
吐出口部の軸と略平行にした状態で配設されているダイ
ス装置を用い、上記賦形用筒体内に、中間部に拡大部を
有する筒状流路を介してセンター用部材を供給するとと
もに、上記賦形用筒体の外周の吐出口部内に、中間部に
拡大部を有する筒状流路を介して外層部材を供給し、前
記両部材をダイスの吐出口から外層部材にてセンター用
部材を包み込む様、連続的に押出し成型をした後、圧延
ロールにより圧延し、その後カッタにより両端の一部を
切断することを特徴とした多層構造からなる板状ガム・
キャンディの製法によって達成される。
すなわち、上記の方法を用いることにより、キャンデ
ィとチューインガムの接合を強固にすることが出来るた
め、後日剥離することが防止されると共に、供給部材の
物性のバラツキによる供給量の変動があっても、これを
吸収して、常に一定の厚みの多層構造からなる板状ガム
・キャンディを連続的に製造することが可能となった。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
〔実施例〕
第1図及び第2図は、この発明に用いる製造装置の説
明図で第1図は、その断面構造図、第2図はダイスの側
面図を示す。これらの図において、(8)はダイスであ
り、(10)はその開口部が長方形状に形成された賦形用
の筒体である。この賦形用筒体(10)はダイス(8)の
吐出口部(9)内に、その軸をダイス(8)の軸と平行
にした状態で配設されている。(11)はダイス(8)の
吐出口部(9)の内奥に形成された筒体であり、(12)
は第2図に示すように、壁体(11a)の表面に外周方向
に沿って形成されている開口吐出穴である(11a)は賦
形用筒体(10)の内奥部に形成された壁体であり、(1
3)はこの壁面に形成されている開口吐出穴である。上
記ダイス(8)の吐出口部(9)の内奥の開口(12)か
らは、後方に向かって筒状の流路(14)が延びており、
その流路(14)の途中に大径の筒状の第2の拡大部(1
5)が形成され、その第2の拡大部(15)から流路(1
6)が後方に延びている。さらに、その流路(16)は、
後方に形成された大径円筒状の第1の拡大部(17)に接
続されている。そして、(18)は第1の押出し成形機で
あり、その吐出ノズル(19)が上記大径円筒状の第1の
拡大部(17)から延びる流路(26)に嵌挿されている。
また、賦形用筒体(10)の内奥部の開口(13)から、筒
状の流路(20)が後方に延びており、その中間部に大径
円筒状の拡大部(21)が形成され、さらに、その円筒状
の拡大部(21)から小径の筒状流路(22)が伸び、途中
で直角に曲折している。そして、(23)は第2の押出成
形機であり、そのノズル(24)と上記筒状流路(22)と
が連通した状態になっている。すなわち、第1および第
2の押出し形成機(18),(23)は、それぞれ軸を直交
させた状態で配設されている。そして、それぞれの押出
し成形機(18),(23)には駆動用のモータ(図示せ
ず)がそれぞれ個別に設けられている。(25)は上記流
路から形成された基台であり鉄材等で構成されている。
このような装置を用いて、板状ガム・キャンディは次の
ようにして製造される。すなわち、第1の押出し形成機
(18)のノズル(19)から、チューインガム部材を上記
筒状流路(26)に吐出させる。この吐出チューインガム
部材は第1の拡大部(17)を経由し、さらに細径の筒状
流路(16)から第2の拡大部(15)を介し、さらに細径
流路(14)を通ってダイス(8)の吐出口部(9)内の
円形開口(12)から吐出される。また、第2の押出し形
成機(23)のノズル(24)から、キャンデイ部材が筒状
流路(22)を通り中間拡大部(21)を経由し、さらに細
径筒状流路(20)を経て長方形状をしている賦形用筒体
(10)の体内に吐出される。この場合、上記第1および
第2の押出し形成機(18),(23)のノズル(19),
(24)から吐出されるチューインガム部材およびキャン
ディ部材は、そのままダイス(8)の吐出口部(9)内
に達するのではなく、中間部に拡大部(15),(17),
(21)を有する筒状流路(14),(20)を経て供給され
るため、この拡大部(15),(17),(21)に、一旦、
溜った状態になる。したがって、上記第1および第2の
押出し形成機(18),(23)に前工程から供給されるチ
ューインガム部材及びキャンディ部材の物性(粘性・硬
度及び融点等)が異なって、第1および第2の押出し形
成機(18),(23)のノズル(19),(24)から供給す
るチューインガム部材およびキャンディ部材の供給量に
ばらつきが生じても、そのばらつきが上記拡大部(1
5),(17),(21)によって吸収され、ダイス(8)
の吐出口部(9)の内奥に形成された開口(12)から、
常時、一定量のチューインガム部材が吐出されるように
なると同時に、賦形形筒体(10)の内奥部の開口(13)
から吐出されるキャンディ部材も、常時、一定量吐出さ
れるようになる。したがって、得られる板状ガム・キャ
ンディは、長方形が形崩れすることなく、適正な状態で
収まった断面形状を有し、シートの厚み及びセンター量
にばらつきが無く均一な厚みのシートが得られるように
なる。
上記の方法で押し出されたガム・キャンディを第4図
に示す。この場合、板状キャンディをチューインガムで
包むことにより、キャンディと圧延ロールは直接触れる
ことはないため、圧延ローラ等にキャンディが付着する
ことはない。
また、押出し形成後の板状ガム・キャンディの厚みが
一定であるため、圧延ロール(3)により、圧延時にお
けるセンターの変形によるセンター量ばらつきが生じる
ことがない。そして、この様にして得られた多層構造か
らなるシートの両端を切断ロール(4)によって切断す
ると、第5図に示すように板状に3層を形成した板状ガ
ム・キャンディが製造できる。尚、実施例においてはセ
ンター部材をキャンディを用いるように述べたが、逆に
センター部材にガムを用いても同様に製造することがで
きる。又、図示しないが、本発明に係るダイスを多段に
連結すれば多層構造のシートを得ることが出来る。
なお、上記の実施例では、チューインガムとキャンデ
ィを用いているが、外層、内層用部材はこれに限定され
るものではなく、例えば、グミゼリー、餅様菓子、ジャ
ム等の粘性、弾性を有する菓子材でもよい。
また、多層構造シートは、幅広のものにすることも可
能でその場合は、第3図に示す切断ロール(4)によっ
て格子状に切断すると、両端の外層部材を一括して切断
することができ、センター用部材断面の表出した板状ガ
ム・キャンディを大量に生産することができる。
〔発明の効果〕
この発明の多層構造からなるガム・キャンディの製法
は、中間部に拡大部を有する筒状流路を用い、これを組
み合わせることによって、切断面に層を形成するため、
押出し形成機等に供給されるチューインガムおよびキャ
ンディの物性が異なり、押出し形成機のノズルから吐出
されるチューインガムおよびキャンディ等の量が変化し
ても、その変化が筒状流路の中間部の拡大部で吸収され
るようになる。したがって、常時、一定量のガム及びキ
ャンディが吐出されるので、安定した状態で層が形成さ
れるようになる。また、板状キャンディをチューインガ
ムで包み、板状ガム・キャンディとして吐出することに
より、圧延でのキャンディの変形によるセンター量のバ
ラツキ及び圧延ロールへのキャンディ付着を防止するこ
とができ、板状ガム・キャンディの連続的な製造が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に用いる成形装置の断面構造図、 第2図は、第1図を矢印A方向から見た拡大図、 第3図は、第1図の形成装置を用いた製造装置、 第4図は、圧延後の板状ガム・キャンディの断面図、 第5図は、両端切断後の板状ガム・キャンディの断面
図、 第6図は、従来の製造装置の説明図、 第7図は、第6図の装置により製造された製品の断面
図、 第8図は、他の従来の成型装置の断面構造図を示す。 (1)……チューインガム材料 (2),(2′)……供給装置 (3)……圧延ロール、(4)……切断ロール (5)……キャンディ材料、(6)……圧着ロール (7)……刻み溝、(8)……ダイス (9)……吐出部、(10)……賦形用筒体 (12),(13)……開口 (14),(16),(20),(22)……流路 (15),(17),(21)……拡大部 (18),(23)……押出し成形機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−188348(JP,A) 特開 昭48−5971(JP,A) 特開 昭49−50161(JP,A) 特開 平1−168243(JP,A) 特開 昭47−23572(JP,A) 特公 昭52−20538(JP,B2) 特公 昭46−7550(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23G 3/00 - 3/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出し成型機のダイスの吐出口部内に、開
    口部が所望の形状に形成された賦形用筒体が軸を上記吐
    出口部の軸と略平行にした状態で配設されているダイス
    装置を用い、上記賦形用筒体内に、中間部に拡大部を有
    する筒状流路を介してセンター用部材を供給するととも
    に、上記賦形用筒体の外周の吐出口部内に、中間部に拡
    大部を有する筒状流路を介して外層部材を供給し、前記
    両部材をダイスの吐出口から外層部材にてセンター用部
    材を包み込む様連続的に押出し成型をした後、圧延ロー
    ルにより圧延し、その後カッタにより両端の一部を切断
    することを特徴とする多層構造からなる板状ガム・キャ
    ディの製法。
JP2305640A 1990-11-09 1990-11-09 多層構造からなる板状ガム・キャンディの製法 Expired - Lifetime JP2796425B2 (ja)

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