JP2783408B2 - 汚泥疎水化処理工法 - Google Patents
汚泥疎水化処理工法Info
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- JP2783408B2 JP2783408B2 JP63254509A JP25450988A JP2783408B2 JP 2783408 B2 JP2783408 B2 JP 2783408B2 JP 63254509 A JP63254509 A JP 63254509A JP 25450988 A JP25450988 A JP 25450988A JP 2783408 B2 JP2783408 B2 JP 2783408B2
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- Japan
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- sludge
- flow
- mixing
- hydrophobizing agent
- hydrophobizing
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- Treatment Of Sludge (AREA)
- Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (技術分野) この出願の発明は、汚泥疎水化処理工法に関するもの
である。さらに詳しくはこの出願の発明は、汚泥疎水化
剤と汚泥粘性物との高速で効率的に均一な撹拌混合によ
る汚泥の分離固化処理を可能とする疎水化処理工法に関
するものである。
である。さらに詳しくはこの出願の発明は、汚泥疎水化
剤と汚泥粘性物との高速で効率的に均一な撹拌混合によ
る汚泥の分離固化処理を可能とする疎水化処理工法に関
するものである。
(背景技術) 従来より、流体の撹拌混合には、機械的な強制撹拌手
段を用いるものや、流体流のみで混合するものなどの様
々方式のものが知られている。また、回分式、または連
続式のものも多様なものが知られてもいる。
段を用いるものや、流体流のみで混合するものなどの様
々方式のものが知られている。また、回分式、または連
続式のものも多様なものが知られてもいる。
しかしながら、汚泥粘性物に固形分の分離のための疎
水化剤等の添加剤を加える場合等では、これらを効率的
に、均一に混合することは極めて難しく、多くの場合
は、回分式プロセスにおいて長時間かけて撹拌すること
が行なわれてきている。短時間に高速で均一に混合を行
うことは、連続式プロセスの場合には特に困難であっ
た。このため、薬剤を注入して、大量の汚泥粘性流体を
短時間に変性処理することや、大量に混合処理すること
が汚泥の疎水化処理に望まれていたが、従来では、この
ような疎水化処理は困難であって、現実的な汚泥処理に
は多大の労力、時間、コストが費されていた。
水化剤等の添加剤を加える場合等では、これらを効率的
に、均一に混合することは極めて難しく、多くの場合
は、回分式プロセスにおいて長時間かけて撹拌すること
が行なわれてきている。短時間に高速で均一に混合を行
うことは、連続式プロセスの場合には特に困難であっ
た。このため、薬剤を注入して、大量の汚泥粘性流体を
短時間に変性処理することや、大量に混合処理すること
が汚泥の疎水化処理に望まれていたが、従来では、この
ような疎水化処理は困難であって、現実的な汚泥処理に
は多大の労力、時間、コストが費されていた。
(発明の目的) この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもの
であり、従来技術の欠点を改善し、汚泥粘性流と疎水化
処理剤との連続的で高速な均一混合を可能とし、汚泥分
を液分から急速に分離固化させることのできる新しい疎
水化処理工法を提供することを目的としている。
であり、従来技術の欠点を改善し、汚泥粘性流と疎水化
処理剤との連続的で高速な均一混合を可能とし、汚泥分
を液分から急速に分離固化させることのできる新しい疎
水化処理工法を提供することを目的としている。
(発明の開示) この発明の疎水化処理工法は、上記の目的を実現する
ために、汚泥粘性圧縮流の流路としての管路には単一ま
たは多段の撹拌混合域を設け、該混合域では汚泥疎水化
処理剤を圧入し、かつ、管路に設けた進行方向に向って
滑らかに湾曲した曲面を持つ環状スリットより圧縮空気
を送入してスパイラルフローを生成させ、このスパイラ
ルフローにより急速に圧縮流と汚泥疎水化剤を撹拌混合
させ、汚泥分を液分から分離して固化させることを特徴
としている。
ために、汚泥粘性圧縮流の流路としての管路には単一ま
たは多段の撹拌混合域を設け、該混合域では汚泥疎水化
処理剤を圧入し、かつ、管路に設けた進行方向に向って
滑らかに湾曲した曲面を持つ環状スリットより圧縮空気
を送入してスパイラルフローを生成させ、このスパイラ
ルフローにより急速に圧縮流と汚泥疎水化剤を撹拌混合
させ、汚泥分を液分から分離して固化させることを特徴
としている。
この工法は、汚泥粘性物を短時間に大量に処理するの
と特に適したものであり、前記の流路としての管路内で
の速度は10m/秒程度まで可能とするものである。
と特に適したものであり、前記の流路としての管路内で
の速度は10m/秒程度まで可能とするものである。
添付した図面に沿って、この発明の工法を次に詳しく
説明する。
説明する。
第1図は、この発明の工法の一例をプロセスフローの
概念図として示したものである。
概念図として示したものである。
この疎水化処理工法の例においては、多段階の撹拌混
合域(1)(2)(3)(4)を有する流路(5)に、
貯槽(6)からポンプ(P1)などを介して汚泥粘性物の
圧縮流を送入する。混合域(1)(2)(3)(4)で
は、疎水化剤、pH調整剤、その他の添加剤をポンプ
(P2)(P3)(P4)(P5)によって圧入する。
合域(1)(2)(3)(4)を有する流路(5)に、
貯槽(6)からポンプ(P1)などを介して汚泥粘性物の
圧縮流を送入する。混合域(1)(2)(3)(4)で
は、疎水化剤、pH調整剤、その他の添加剤をポンプ
(P2)(P3)(P4)(P5)によって圧入する。
この流路(5)を高速で通過しながら、汚泥粘性物
は、疎水化剤と均一に混合される。
は、疎水化剤と均一に混合される。
この場合、混合域(1)(2)(3)(4)では、圧
縮空気の高速送入によるスパイラル流が生成させる。
縮空気の高速送入によるスパイラル流が生成させる。
第2図は、この圧縮空気の高速送入によるスパイラル
フローの生成のため装置手段を例示したものである。こ
の装置手段は、たとえば流路を形成する円形管路(8)
(9)の接続部に設けることができる。
フローの生成のため装置手段を例示したものである。こ
の装置手段は、たとえば流路を形成する円形管路(8)
(9)の接続部に設けることができる。
管路(8)(9)の接続部には、環状のスリット(1
0)を形成し、進行方向に向って滑らかに湾曲した曲面
(11)を内壁に形成している。この環状スリット(10)
には、導管(12)より圧縮空気を送る。添加剤を、この
圧縮空気に混入して流路に送入してもよいし、また、別
の位置で送入してもよい。
0)を形成し、進行方向に向って滑らかに湾曲した曲面
(11)を内壁に形成している。この環状スリット(10)
には、導管(12)より圧縮空気を送る。添加剤を、この
圧縮空気に混入して流路に送入してもよいし、また、別
の位置で送入してもよい。
圧縮空気は、流路において管路方向のベクトルと合成
させて特有な流水としてのスパイラルフローとしての渦
流を生成する。これにより粘性物汚泥と疎水化剤とは急
速に、かつ均一に混合されることになる。
させて特有な流水としてのスパイラルフローとしての渦
流を生成する。これにより粘性物汚泥と疎水化剤とは急
速に、かつ均一に混合されることになる。
管路(9)のスリット(10)の近傍に傾斜を形成し、
デフューザーとしての機能を持たせると、渦流はさらに
強力なものとなる。
デフューザーとしての機能を持たせると、渦流はさらに
強力なものとなる。
また、この発明におけるスパイラルフローの場合には
コアンダ効果によって、管壁近傍には動的境界層が形成
されるので、管壁への粘性物の付着による障害もない。
コアンダ効果によって、管壁近傍には動的境界層が形成
されるので、管壁への粘性物の付着による障害もない。
圧縮空気の圧力としては、2〜10kg/cm2程度とするこ
とができる。また、この圧縮空気は、第1図のように多
段とする場合には、流路の下流域での送入圧力を高め
て、上流域からの流れを呼び込むようにするのがさらに
効果的である。
とができる。また、この圧縮空気は、第1図のように多
段とする場合には、流路の下流域での送入圧力を高め
て、上流域からの流れを呼び込むようにするのがさらに
効果的である。
第3図に示したように、撹拌混合のための羽根(13)
を流路に設けることもできる。この場合には、羽根(1
3)としては、第3図のA−A断面を示した第4図から
も明らかなような固定型の十字のねじれ羽根としてもよ
い。
を流路に設けることもできる。この場合には、羽根(1
3)としては、第3図のA−A断面を示した第4図から
も明らかなような固定型の十字のねじれ羽根としてもよ
い。
スパイラルフローにより混合処理された汚泥粘性物
は、ねじれを起こして混合をさらに均一なものとする。
は、ねじれを起こして混合をさらに均一なものとする。
あるいはまた、第5図に示したようならせん羽根(1
4)によるスターティックミキサー方式の羽根を設ける
ようにしてよい。
4)によるスターティックミキサー方式の羽根を設ける
ようにしてよい。
以上のような工法を用いることにより、汚泥圧縮流と
しての粘性物の疎水化剤との撹拌混合ならびに汚泥分等
の分離固化は高速で連続的に実施することができる。
しての粘性物の疎水化剤との撹拌混合ならびに汚泥分等
の分離固化は高速で連続的に実施することができる。
従って、この工法は、変質しやすい汚泥粘性物の混合
処理に特に有用である。
処理に特に有用である。
なお、疎水化剤としては、アニオンおよび/またはカ
チオンの高分子または無機凝集剤からなる疎水化剤、pH
調整剤、その他のものを適宜に用いることができる。
チオンの高分子または無機凝集剤からなる疎水化剤、pH
調整剤、その他のものを適宜に用いることができる。
(発明の効果) この発明により、以上の通り、従来は実現することが
できなかった汚泥と疎水化剤との連続的な高速均一混合
と効率的な分離固化処理が可能となる。油状物、ポリマ
ー、食品、その他の様々な汚泥粘性物の疎水化処理工法
としても、この発明の工法は極めて有益なものである。
できなかった汚泥と疎水化剤との連続的な高速均一混合
と効率的な分離固化処理が可能となる。油状物、ポリマ
ー、食品、その他の様々な汚泥粘性物の疎水化処理工法
としても、この発明の工法は極めて有益なものである。
第1図は、この発明の工法の一例を示した概念図であ
る。第2図は、圧縮空気の送入装置手段の一例を示した
断面図である。第3図および第4図は、撹拌混合のため
の羽根手段の例を示した断面図である。 第5図は、スターティックミキサの例を示した断面図で
ある。 1,2,3,4……撹拌混合域 5……流路、6……貯槽 7……回収槽、8,9……管路 10……スリット、11……湾曲壁面 12……導管、13……十字ねじれ羽根 14……らせん羽根
る。第2図は、圧縮空気の送入装置手段の一例を示した
断面図である。第3図および第4図は、撹拌混合のため
の羽根手段の例を示した断面図である。 第5図は、スターティックミキサの例を示した断面図で
ある。 1,2,3,4……撹拌混合域 5……流路、6……貯槽 7……回収槽、8,9……管路 10……スリット、11……湾曲壁面 12……導管、13……十字ねじれ羽根 14……らせん羽根
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−177850(JP,U) 特公 昭64−10255(JP,B2) 特公 昭56−20919(JP,B2) 特公 昭61−32078(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 11/00 - 11/20 B01F 9/00 - 13/10
Claims (2)
- 【請求項1】汚泥粘性圧縮流の流路としての管路には撹
拌混合域を設け、該混合域では汚泥疎水化剤を圧入し、
かつ、管路に設けた進行方向に向って滑らかに湾曲した
曲面を持つ環状スリットより圧縮空気を送入してスパイ
ラルフローを生成させ、このスパイラルフローにより急
速に圧縮流と汚泥疎水化剤を撹拌混合させ、汚泥分を液
分から分離して固化させることを特徴とする汚泥疎水化
処理工法。 - 【請求項2】圧縮空気により環状スリットより汚泥疎水
化剤を圧入する請求項1の汚泥疎水化処理工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63254509A JP2783408B2 (ja) | 1988-10-08 | 1988-10-08 | 汚泥疎水化処理工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63254509A JP2783408B2 (ja) | 1988-10-08 | 1988-10-08 | 汚泥疎水化処理工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02102799A JPH02102799A (ja) | 1990-04-16 |
JP2783408B2 true JP2783408B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=17266041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63254509A Expired - Lifetime JP2783408B2 (ja) | 1988-10-08 | 1988-10-08 | 汚泥疎水化処理工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783408B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3145601B2 (ja) * | 1994-03-09 | 2001-03-12 | 日本碍子株式会社 | 無機凝集剤混合汚泥の製造方法及び装置 |
KR100721709B1 (ko) * | 2006-09-28 | 2007-05-25 | 덕암산업 주식회사 | 오수 개질 장치용 라인 믹서 및 상기 라인 믹서를 채용하는오수 개질 장치 |
KR200471668Y1 (ko) * | 2013-08-29 | 2014-04-11 | 케이팩코리아주식회사 | 파이프형 오폐수 처리장치 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5477729A (en) * | 1977-11-28 | 1979-06-21 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | Porous hollow fiber and its production |
JPS5620919A (en) * | 1979-07-30 | 1981-02-27 | Saburo Katayose | Heat recovering apparatus using heavy-oil substances or the like as fuel |
JPS6132078A (ja) * | 1984-07-25 | 1986-02-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 磁気ブラシ現像装置 |
JPS6410255A (en) * | 1987-07-03 | 1989-01-13 | Fuji Xerox Co Ltd | Electrophotographic sensitive body |
-
1988
- 1988-10-08 JP JP63254509A patent/JP2783408B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02102799A (ja) | 1990-04-16 |
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