JP2773195B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
スイッチング電源装置Info
- Publication number
- JP2773195B2 JP2773195B2 JP1061773A JP6177389A JP2773195B2 JP 2773195 B2 JP2773195 B2 JP 2773195B2 JP 1061773 A JP1061773 A JP 1061773A JP 6177389 A JP6177389 A JP 6177389A JP 2773195 B2 JP2773195 B2 JP 2773195B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- transformer
- voltage
- winding
- power supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02M—APPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
- H02M3/00—Conversion of dc power input into dc power output
- H02M3/22—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
- H02M3/24—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
- H02M3/28—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac
- H02M3/325—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal
- H02M3/335—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
- H02M3/33569—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only having several active switching elements
- H02M3/33576—Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only having several active switching elements having at least one active switching element at the secondary side of an isolation transformer
- H02M3/33584—Bidirectional converters
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は産業用や民生用の機器に直流安定化電圧を供
給するスイッチング電源装置に関するものである。
給するスイッチング電源装置に関するものである。
従来の技術 従来、この種のスイッチング電源装置は、第22図に示
すような構成であった。第22図において、1は直流電源
で交流電圧を整流平滑することで、もしくは電池などで
構成されるものであり、入力端子2−2′に入力電圧を
供給し正電圧を入力端子2に接続し、負電圧を入力端子
2′に接続している。3はトランスであり、1次巻線3a
の一端を入力端子2に接続し他端をスイッチング素子4
を介して入力端子2′に接続し、2次巻線3cの一端を出
力端子11′に接続し他端をダイオード7を介して出力端
子11に接続し、バイアス巻線3bの一端を入力端子2′に
接続し他端を同期発振制御回路13に接続している。4は
スイッチング素子であり、制御端子に印加される同期発
振制御回路13のオン・オフ信号によりオン・オフして入
力電圧を前記1次巻線3aに印加したり遮断したりする。
13は同期発振制御回路であり、絶縁伝達手段14の出力信
号によりオン期間を変化させ、オフ期間を前記バイアス
巻線3bの電圧の極性が反転するまで持続するように動作
する。7は整流ダイオードであり、アノード側を前記2
次巻線3cの一端に接続しカソード側を出力端子11に接続
する。9は平滑コンデンサであり、出力端子11−11′間
に接続され前記2次巻線3cの誘起電圧を整流ダイオード
7を介して整流し、平滑コンデンサ9により平滑して出
力電圧とする。15は誤差増幅器であり、基準電圧16と出
力端子11−11′間の出力電圧を比較増幅し絶縁伝達手段
14に信号を供給する。14は絶縁伝達手段であり、1次巻
線側と2次巻線側を絶縁するとともに誤差増幅器15の信
号を同期発振制御回路13に伝達する。以下に従来例の動
作について説明する。
すような構成であった。第22図において、1は直流電源
で交流電圧を整流平滑することで、もしくは電池などで
構成されるものであり、入力端子2−2′に入力電圧を
供給し正電圧を入力端子2に接続し、負電圧を入力端子
2′に接続している。3はトランスであり、1次巻線3a
の一端を入力端子2に接続し他端をスイッチング素子4
を介して入力端子2′に接続し、2次巻線3cの一端を出
力端子11′に接続し他端をダイオード7を介して出力端
子11に接続し、バイアス巻線3bの一端を入力端子2′に
接続し他端を同期発振制御回路13に接続している。4は
スイッチング素子であり、制御端子に印加される同期発
振制御回路13のオン・オフ信号によりオン・オフして入
力電圧を前記1次巻線3aに印加したり遮断したりする。
13は同期発振制御回路であり、絶縁伝達手段14の出力信
号によりオン期間を変化させ、オフ期間を前記バイアス
巻線3bの電圧の極性が反転するまで持続するように動作
する。7は整流ダイオードであり、アノード側を前記2
次巻線3cの一端に接続しカソード側を出力端子11に接続
する。9は平滑コンデンサであり、出力端子11−11′間
に接続され前記2次巻線3cの誘起電圧を整流ダイオード
7を介して整流し、平滑コンデンサ9により平滑して出
力電圧とする。15は誤差増幅器であり、基準電圧16と出
力端子11−11′間の出力電圧を比較増幅し絶縁伝達手段
14に信号を供給する。14は絶縁伝達手段であり、1次巻
線側と2次巻線側を絶縁するとともに誤差増幅器15の信
号を同期発振制御回路13に伝達する。以下に従来例の動
作について説明する。
入力端子2−2′に接続された直流電源1より供給さ
れた入力電圧は、同期発振制御回路13のオン信号でスイ
ッチング素子4がオンし、オン期間にトランス3の1次
巻線3aに印加され、1次電流が流れてトランス3に磁束
が発生しエネルギーが蓄積される。この時トランス3の
2次巻線3cに誘起電圧が発生するが、整流ダイオード7
を逆バイアスする方向に電圧が印加されるように構成さ
れている。同期発振制御回路13のオフ信号でスイッチン
グ素子4がオフすると前記1次巻線3aにフライバック電
圧が発生すると同時に、前記2次巻線3cにもフライバッ
ク電圧が発生し、整流ダイオード7を順バイアスする方
向に電圧が印加されるため、トランス3に蓄積されたエ
ネルギーが前記2次巻線3cを介して2次電流として放出
され、平滑コンデンサ9により平滑されて出力電圧とし
て出力端子11−11′に供給される。トランス3に蓄積さ
れたエネルギーがすべて放出されると前記1次巻線3a、
2次巻線3cのフライバック電圧はなくなり、各巻線のイ
ンダクタンスと分布容量により決定される共振電圧でリ
ンギングを発生するが、トランス3のバイアス巻線3bの
両端電圧も同様な電圧を発生し、フライバック電圧の極
性から逆の極性へと変化しようとする。この極性の変化
は同期発振制御回路13に伝達され再びスイッチング素子
4をオンさせる。これらの動作が繰返されることで、出
力電圧は連続的に出力端子11−11′より供給される。
れた入力電圧は、同期発振制御回路13のオン信号でスイ
ッチング素子4がオンし、オン期間にトランス3の1次
巻線3aに印加され、1次電流が流れてトランス3に磁束
が発生しエネルギーが蓄積される。この時トランス3の
2次巻線3cに誘起電圧が発生するが、整流ダイオード7
を逆バイアスする方向に電圧が印加されるように構成さ
れている。同期発振制御回路13のオフ信号でスイッチン
グ素子4がオフすると前記1次巻線3aにフライバック電
圧が発生すると同時に、前記2次巻線3cにもフライバッ
ク電圧が発生し、整流ダイオード7を順バイアスする方
向に電圧が印加されるため、トランス3に蓄積されたエ
ネルギーが前記2次巻線3cを介して2次電流として放出
され、平滑コンデンサ9により平滑されて出力電圧とし
て出力端子11−11′に供給される。トランス3に蓄積さ
れたエネルギーがすべて放出されると前記1次巻線3a、
2次巻線3cのフライバック電圧はなくなり、各巻線のイ
ンダクタンスと分布容量により決定される共振電圧でリ
ンギングを発生するが、トランス3のバイアス巻線3bの
両端電圧も同様な電圧を発生し、フライバック電圧の極
性から逆の極性へと変化しようとする。この極性の変化
は同期発振制御回路13に伝達され再びスイッチング素子
4をオンさせる。これらの動作が繰返されることで、出
力電圧は連続的に出力端子11−11′より供給される。
さらに出力電圧が安定に制御される動作について、第
23図を参照して詳しく説明する。第23図において(a)
はスイッチング素子4の両端電圧波形VDSを示してお
り、(b)は前記1次巻線3aに流される1次電流IDを示
しており、(c)は同期発振制御回路13の駆動パルス波
形VGを示しており、(d)は前記2次巻線3cに流れる2
次電流波形IOを示しており、実線は出力端子11−11′よ
り出力電流IOUTが多く流れ出ている時でいわゆる重負荷
時を示し、点線は出力電流IOUTが少なく流れ出ている時
でいわゆる軽負荷時を示している。一般に前記出力電流
IOUTは で表わされ、出力電圧VOUTは で表わされ、スイッチング周波数 で表わされる。ここで、NSは前記2次巻線3cの巻線数で
あり、NPは前記1次巻線3aの巻線数であり、LSは前記2
次巻線3cのインダクタンス値であり、VINは直流電源1
より供給される入力電圧であり、TONはスイッチング素
子4のオン期間であり、TOFFはスイッチング素子4のオ
フ期間であり、Tは発振周期である。
23図を参照して詳しく説明する。第23図において(a)
はスイッチング素子4の両端電圧波形VDSを示してお
り、(b)は前記1次巻線3aに流される1次電流IDを示
しており、(c)は同期発振制御回路13の駆動パルス波
形VGを示しており、(d)は前記2次巻線3cに流れる2
次電流波形IOを示しており、実線は出力端子11−11′よ
り出力電流IOUTが多く流れ出ている時でいわゆる重負荷
時を示し、点線は出力電流IOUTが少なく流れ出ている時
でいわゆる軽負荷時を示している。一般に前記出力電流
IOUTは で表わされ、出力電圧VOUTは で表わされ、スイッチング周波数 で表わされる。ここで、NSは前記2次巻線3cの巻線数で
あり、NPは前記1次巻線3aの巻線数であり、LSは前記2
次巻線3cのインダクタンス値であり、VINは直流電源1
より供給される入力電圧であり、TONはスイッチング素
子4のオン期間であり、TOFFはスイッチング素子4のオ
フ期間であり、Tは発振周期である。
出力電圧VOUTは、誤差増幅器15により基準電圧16と比
較増幅され絶縁伝達手段14を介して同期発振制御回路13
に伝達され、スイッチング素子4のオン期間を制御する
ため、絶えず一定となるように制御されており、前述の
出力電流IOUTおよび入力電圧VINの変動に対しても、オ
ン期間が変化して一定に保たれることになる。第23図は
その様子を示してるが、オン期間の変化によりオフ期間
も同様な変化をするため、発振周波数fも変化している
ことがわかる。さらに出力端子11−11′の短絡などの過
電流によって、オン期間が無制限に広がるのを防止する
ため、同期発振制御回路13に最大オン期間を制限する機
能もしくは1次電流を制限する機能が必要となる。
較増幅され絶縁伝達手段14を介して同期発振制御回路13
に伝達され、スイッチング素子4のオン期間を制御する
ため、絶えず一定となるように制御されており、前述の
出力電流IOUTおよび入力電圧VINの変動に対しても、オ
ン期間が変化して一定に保たれることになる。第23図は
その様子を示してるが、オン期間の変化によりオフ期間
も同様な変化をするため、発振周波数fも変化している
ことがわかる。さらに出力端子11−11′の短絡などの過
電流によって、オン期間が無制限に広がるのを防止する
ため、同期発振制御回路13に最大オン期間を制限する機
能もしくは1次電流を制限する機能が必要となる。
しかしこのような第22図に示す従来のスイッチング電
源装置では、スイッチング素子4のターンオンおよびタ
ーンオフ時に印加される電圧波形と電流波形が同時にス
イッチング素子4の応答スピードで決まる傾きによりク
ロスしながら変化するためにスイッチング損失が大きく
発生し、しかもスイッチング素子4の応答スピードを速
くすることでスイッチング損失を減少させると電圧波形
と電流波形がより急峻となるため、スイッチングノイズ
およびスイッチング素子4に印加される電圧、電流のス
パイクが増加する。
源装置では、スイッチング素子4のターンオンおよびタ
ーンオフ時に印加される電圧波形と電流波形が同時にス
イッチング素子4の応答スピードで決まる傾きによりク
ロスしながら変化するためにスイッチング損失が大きく
発生し、しかもスイッチング素子4の応答スピードを速
くすることでスイッチング損失を減少させると電圧波形
と電流波形がより急峻となるため、スイッチングノイズ
およびスイッチング素子4に印加される電圧、電流のス
パイクが増加する。
最近、このような問題点を解決するために、スイッチ
ング回路上にインダクタンスとキャパシタンスを挿入し
てLC共振を利用した共振型スイッチング電源装置が種々
提案されている。
ング回路上にインダクタンスとキャパシタンスを挿入し
てLC共振を利用した共振型スイッチング電源装置が種々
提案されている。
第24図は従来の共振型スイッチング電源装置の一構成
例を示している。第24図において、第22図と同じものは
同一の符号を付し説明は省略する。第24図において、45
はインダクタンスであり、入力端子2とトランス3の1
次巻線3a間に直列に挿入され、41はコンデンサであり、
スイッチング素子4に並列に接続され、インダクタンス
45とコンデンサ41によりCL共振回路が構成される。5は
ダイオードであり、スイッチング素子4に並列にアノー
ドを入力端子2′の接続点に接続し、カソードを前記1
次巻線3aの接続点に接続し、インダクタンス45に貯えら
れたエネルギーが直流電源1に回生される時にスイッチ
ング素子4がオフしていても電流を流すことができるよ
うに入れられている。42は同期発振制御回路であり、ス
イッチング素子4のオン・オフ信号を発生し絶縁伝達手
段14の出力信号によりオン期間を変化させ、オフ期間を
ダイオード5に電流が流れるまで持続させるようにダイ
オード5の電流を検出して動作させる。
例を示している。第24図において、第22図と同じものは
同一の符号を付し説明は省略する。第24図において、45
はインダクタンスであり、入力端子2とトランス3の1
次巻線3a間に直列に挿入され、41はコンデンサであり、
スイッチング素子4に並列に接続され、インダクタンス
45とコンデンサ41によりCL共振回路が構成される。5は
ダイオードであり、スイッチング素子4に並列にアノー
ドを入力端子2′の接続点に接続し、カソードを前記1
次巻線3aの接続点に接続し、インダクタンス45に貯えら
れたエネルギーが直流電源1に回生される時にスイッチ
ング素子4がオフしていても電流を流すことができるよ
うに入れられている。42は同期発振制御回路であり、ス
イッチング素子4のオン・オフ信号を発生し絶縁伝達手
段14の出力信号によりオン期間を変化させ、オフ期間を
ダイオード5に電流が流れるまで持続させるようにダイ
オード5の電流を検出して動作させる。
第25図は各部の動作波形を示しており、第25図におい
て(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形VDSを示
しており、(b)はスイッチング素子4とダイオード5
に流れる電流波形I′DSを示しており、(c)は同期発
振制御回路42の駆動パルス波形VG1を示しており、
(d)はコンデンサ41に流れる電流波形I′Cを示して
おり、(i)は前記2次巻線3cに流れる2次電流波形IO
を示しており、(j)は前記2次巻線3cの両端に発生す
る誘起電圧波形VOを示している。各動作波形よりわかる
ように、スイッチング素子4のオン期間にトランス3と
インダクタンス45にエネルギーが蓄積され、オフ期間に
トランス3に蓄積されたエネルギーは前記2次巻線3cを
介して出力端子11−11′に放出されると共にインダクタ
ンス45に蓄積されたエネルギーはコンデンサ41を充電す
る方向に放出され、インダクタンス45のインダクタンス
値Lとコンデンサ41の容量値Cで決定される共振周波数 で正弦波状に振動する電圧がコンデンサ41の両端に発生
する。さらに、前記正弦波状に振動する電圧は、直流電
源1の入力電圧と前記1次巻線3aに発生するフライバッ
ク電圧との和を中心にして振動するため、振幅が前記入
力電圧とフライバック電圧の和より十分大きくなるよう
にインダクタンス45とコンデンサ41の値およびオン期間
を設定することで、コンデンサ41の両端電圧が負になる
期間を発生させ、この期間はコンデンサ41の両端電圧が
ゼロでダイオード5を介して電流がインダクタンス45に
流れている時で同期発振制御回路42によりスイッチング
素子4はオンするが、この時スイッチング素子4にはコ
ンデンサ41の放電電流は流れず、しかも印加電圧がゼロ
の状態でオンするいわゆるゼロクロススイッチングとな
る。この動作を繰返して出力端子11−11′に出力電圧が
供給される。このような共振型スイッチング電源装置で
は、スイッチング素子4のダーンオンおよびターンオフ
時に印加される電圧波形(方式によっては電流波形であ
ることも、両方の波形であることもある。)がスイッチ
ング素子4の応答スピードに関係なく正弦波状に傾きを
もってゆるやかに変化するため、電源波形が急峻に変化
してもスイッチング損失は小さく、しかも電圧波形が正
弦波のためスイッチングノイズも非常に少ない。しかし
このような共振型スイッチング電源装置は、スイッチン
グ素子4がオンする時に必ず前記ゼロクロススイッチン
グで行わなければ、コンデンサ41の蓄積電荷をスイッチ
ング素子4で短絡することになり、スイッチング素子4
を破壊したり、スイッチング損失が急激に増加したり、
スイッチングノイズが増加したりする。そこで前記ゼロ
クロススイッチングを確保しながら、広範囲な入力電圧
の変動や出力電流の変動に対し出力電圧を一定に保つた
めに制御を行うことは非常に困難であり、かつ現在まで
有効な手段が発見されておらず実用化することができな
い。すなわちオン期間は前記ゼロクロススイッチングを
確保するため最小値が制限され、オフ期間TOFFも前記ゼ
ロクロススイッチングを確保するため前記共振周波数fc
が一定であることよりおよそ の範囲である必要があるため、パルス幅制御では十分に
広い制御特性が得られない。さらに、第22図に示す従来
方式ではスイッチング素子4に印加される電圧(又は電
流)波形は方形波であるが、第24図に示す共振型では正
弦波となるため印加波形のピーク値が増加してスイッチ
ング素子4が大容量化し、さらに大きな共振電流がイン
ダクタンス45、コンデンサ41および前記1次巻線3aを介
して直流電源1に流れる。さらに、トランス3の2次巻
線を複数とし、それぞれの巻線に整流平滑手段を設けて
複数の出力電圧を得るように構成した従来のスイッチン
グ電源装置の一構成例を第26図に示す。第26図におい
て、第22図と同じものは同一の符号を付し説明は省略す
る。第26図において、3fはトランス3に巻かれた第2の
2次巻線であり、一端を出力端子62′に接続し、他端を
整流ダイオード60を介して出力端子62に接続している。
61はコンデンサであり、出力端子62−62′間に接続され
前記2次巻線3fの誘起電圧を平滑して出力電圧とする。
て(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形VDSを示
しており、(b)はスイッチング素子4とダイオード5
に流れる電流波形I′DSを示しており、(c)は同期発
振制御回路42の駆動パルス波形VG1を示しており、
(d)はコンデンサ41に流れる電流波形I′Cを示して
おり、(i)は前記2次巻線3cに流れる2次電流波形IO
を示しており、(j)は前記2次巻線3cの両端に発生す
る誘起電圧波形VOを示している。各動作波形よりわかる
ように、スイッチング素子4のオン期間にトランス3と
インダクタンス45にエネルギーが蓄積され、オフ期間に
トランス3に蓄積されたエネルギーは前記2次巻線3cを
介して出力端子11−11′に放出されると共にインダクタ
ンス45に蓄積されたエネルギーはコンデンサ41を充電す
る方向に放出され、インダクタンス45のインダクタンス
値Lとコンデンサ41の容量値Cで決定される共振周波数 で正弦波状に振動する電圧がコンデンサ41の両端に発生
する。さらに、前記正弦波状に振動する電圧は、直流電
源1の入力電圧と前記1次巻線3aに発生するフライバッ
ク電圧との和を中心にして振動するため、振幅が前記入
力電圧とフライバック電圧の和より十分大きくなるよう
にインダクタンス45とコンデンサ41の値およびオン期間
を設定することで、コンデンサ41の両端電圧が負になる
期間を発生させ、この期間はコンデンサ41の両端電圧が
ゼロでダイオード5を介して電流がインダクタンス45に
流れている時で同期発振制御回路42によりスイッチング
素子4はオンするが、この時スイッチング素子4にはコ
ンデンサ41の放電電流は流れず、しかも印加電圧がゼロ
の状態でオンするいわゆるゼロクロススイッチングとな
る。この動作を繰返して出力端子11−11′に出力電圧が
供給される。このような共振型スイッチング電源装置で
は、スイッチング素子4のダーンオンおよびターンオフ
時に印加される電圧波形(方式によっては電流波形であ
ることも、両方の波形であることもある。)がスイッチ
ング素子4の応答スピードに関係なく正弦波状に傾きを
もってゆるやかに変化するため、電源波形が急峻に変化
してもスイッチング損失は小さく、しかも電圧波形が正
弦波のためスイッチングノイズも非常に少ない。しかし
このような共振型スイッチング電源装置は、スイッチン
グ素子4がオンする時に必ず前記ゼロクロススイッチン
グで行わなければ、コンデンサ41の蓄積電荷をスイッチ
ング素子4で短絡することになり、スイッチング素子4
を破壊したり、スイッチング損失が急激に増加したり、
スイッチングノイズが増加したりする。そこで前記ゼロ
クロススイッチングを確保しながら、広範囲な入力電圧
の変動や出力電流の変動に対し出力電圧を一定に保つた
めに制御を行うことは非常に困難であり、かつ現在まで
有効な手段が発見されておらず実用化することができな
い。すなわちオン期間は前記ゼロクロススイッチングを
確保するため最小値が制限され、オフ期間TOFFも前記ゼ
ロクロススイッチングを確保するため前記共振周波数fc
が一定であることよりおよそ の範囲である必要があるため、パルス幅制御では十分に
広い制御特性が得られない。さらに、第22図に示す従来
方式ではスイッチング素子4に印加される電圧(又は電
流)波形は方形波であるが、第24図に示す共振型では正
弦波となるため印加波形のピーク値が増加してスイッチ
ング素子4が大容量化し、さらに大きな共振電流がイン
ダクタンス45、コンデンサ41および前記1次巻線3aを介
して直流電源1に流れる。さらに、トランス3の2次巻
線を複数とし、それぞれの巻線に整流平滑手段を設けて
複数の出力電圧を得るように構成した従来のスイッチン
グ電源装置の一構成例を第26図に示す。第26図におい
て、第22図と同じものは同一の符号を付し説明は省略す
る。第26図において、3fはトランス3に巻かれた第2の
2次巻線であり、一端を出力端子62′に接続し、他端を
整流ダイオード60を介して出力端子62に接続している。
61はコンデンサであり、出力端子62−62′間に接続され
前記2次巻線3fの誘起電圧を平滑して出力電圧とする。
出力端子62−62′の出力電圧VOUT1が誤差増幅器15、
基準電圧16、絶縁伝達手段14、同期発振制御回路13によ
り安定に制御される動作については、すでに第22図およ
び第23図を用いて説明したものと同じため省略するが、
直接制御されない非制御出力となる出力端子11−11′の
出力電圧VOUT2は、出力電圧VOUT1と比例した電圧すなわ
ち で表わされる電圧になるが、主に2次巻線インピーダン
スや整流ダイオードの動作インピーダンスおよび前記2
次巻線3cと3fのリーケージインダクタンスの影響により
出力電流による電圧降下が生じるため、出力電圧VOUT2
の安定度はあまり良くない。ここで、NS1は前記2次巻
線3fの巻線数で、NS2は前記2次巻線3cの巻線数を示
す。
基準電圧16、絶縁伝達手段14、同期発振制御回路13によ
り安定に制御される動作については、すでに第22図およ
び第23図を用いて説明したものと同じため省略するが、
直接制御されない非制御出力となる出力端子11−11′の
出力電圧VOUT2は、出力電圧VOUT1と比例した電圧すなわ
ち で表わされる電圧になるが、主に2次巻線インピーダン
スや整流ダイオードの動作インピーダンスおよび前記2
次巻線3cと3fのリーケージインダクタンスの影響により
出力電流による電圧降下が生じるため、出力電圧VOUT2
の安定度はあまり良くない。ここで、NS1は前記2次巻
線3fの巻線数で、NS2は前記2次巻線3cの巻線数を示
す。
発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、第22図において入力電圧
および出力電流の変動に対して、出力電圧を一定に制御
するには発振周波数を大きく可変する必要があり、スイ
ッチング素子4の動作周波数や同期発振制御回路13の応
答および制御系の応答等により、発振周波数の上限が決
定されるため、制御範囲を広くするには発振周波数の下
限を低くするしかなく、トランス3や2次巻線側の整流
平滑回路は最小発振周波数で設計するため大型化、大容
量化して電源形状が大型化しコストアップになってしま
う。さらに出力電流の過渡的な変動に対して、制御ルー
プの応答遅れがあるため出力電圧に過渡的な変動が発生
するが、特に出力電圧が過渡的に高くなった場合に平滑
コンデンサ9の放電は出力電圧11−11′より出力電流と
して行われるため、出力電流が小さい場合に放電スピー
ドが遅く出力電圧の安定に時間がかかり出力電圧の過渡
応答が著しく悪化する。さらに出力端子間の短絡や出力
電流の過電流による保護を行うため、オン期間の最大値
を制限する回路が必要となり、1次巻線側と2次巻線側
の絶縁が必要な場合には制御信号の伝達のためフォトカ
プラ通の絶縁伝達手段14が必要になるなど、回路が複雑
化してコストアップになる。さらにスイッチング素子4
のターンオンやターンオフ時のスイッチング損失を減少
させ高周波化するため、スイッチング素子4の応答スピ
ードを速くすればスイッチングノイズが増加し、機器の
ノイズ障害防止のため入出力端子に挿入されるノイズフ
ィルタが大型化し、さらにスイッチング素子4に印加さ
れる電圧と電流波形のサージが増加するため、必要以上
の大容量スイッチング素子が必要となる。このような課
題を解説するために、スナバーを強化してターンオフ波
形の急峻な変化を抑制すると、ターンオン損失の増加や
スナバー損失が増加するなど効率の低下があり、実用的
でない。さらにスイッチング損失を減少し、同時にスイ
ッチングノイズも減少させる方法として最近第24図に示
すような共振型スイッチング電源装置が種々提案されて
いるが、ゼロクロススイッチングを達成するためには出
力電圧の安定化制御が困難であり、さらにスイッチング
素子4に印加される電圧波形もしくは電流波形が正弦波
となりピーク値が増加するためスイッチング素子4の容
量を大きくする必要があり、大きな共振電流により効率
があまり向上しないなど実用的でない。
および出力電流の変動に対して、出力電圧を一定に制御
するには発振周波数を大きく可変する必要があり、スイ
ッチング素子4の動作周波数や同期発振制御回路13の応
答および制御系の応答等により、発振周波数の上限が決
定されるため、制御範囲を広くするには発振周波数の下
限を低くするしかなく、トランス3や2次巻線側の整流
平滑回路は最小発振周波数で設計するため大型化、大容
量化して電源形状が大型化しコストアップになってしま
う。さらに出力電流の過渡的な変動に対して、制御ルー
プの応答遅れがあるため出力電圧に過渡的な変動が発生
するが、特に出力電圧が過渡的に高くなった場合に平滑
コンデンサ9の放電は出力電圧11−11′より出力電流と
して行われるため、出力電流が小さい場合に放電スピー
ドが遅く出力電圧の安定に時間がかかり出力電圧の過渡
応答が著しく悪化する。さらに出力端子間の短絡や出力
電流の過電流による保護を行うため、オン期間の最大値
を制限する回路が必要となり、1次巻線側と2次巻線側
の絶縁が必要な場合には制御信号の伝達のためフォトカ
プラ通の絶縁伝達手段14が必要になるなど、回路が複雑
化してコストアップになる。さらにスイッチング素子4
のターンオンやターンオフ時のスイッチング損失を減少
させ高周波化するため、スイッチング素子4の応答スピ
ードを速くすればスイッチングノイズが増加し、機器の
ノイズ障害防止のため入出力端子に挿入されるノイズフ
ィルタが大型化し、さらにスイッチング素子4に印加さ
れる電圧と電流波形のサージが増加するため、必要以上
の大容量スイッチング素子が必要となる。このような課
題を解説するために、スナバーを強化してターンオフ波
形の急峻な変化を抑制すると、ターンオン損失の増加や
スナバー損失が増加するなど効率の低下があり、実用的
でない。さらにスイッチング損失を減少し、同時にスイ
ッチングノイズも減少させる方法として最近第24図に示
すような共振型スイッチング電源装置が種々提案されて
いるが、ゼロクロススイッチングを達成するためには出
力電圧の安定化制御が困難であり、さらにスイッチング
素子4に印加される電圧波形もしくは電流波形が正弦波
となりピーク値が増加するためスイッチング素子4の容
量を大きくする必要があり、大きな共振電流により効率
があまり向上しないなど実用的でない。
さらにスイッチングノイズは、トランスの1次巻線側
のみに発生するだけでなく、2次巻線側にも同様にリー
ケージインダクタンス(2次巻線側から見たトランスの
2次巻線と1次巻線のリーケージインダクタンス)と2
次巻線の分布容量によるリンギング波形の発生や整流ダ
イオードのリカバリー電流などにより大きなスイッチン
グノイズが主にスイッチング素子4のターンオン時に発
生する。これらの対策として、前記1次巻線側の対策と
同様にスナバー回路を前記2次巻線の両端や整流ダイオ
ードの両端に接続して防止するが、スナバー損失の増加
やスナバーに流れる電流がトランスの2次巻線から1次
巻線に伝達され、スイッチング素子4のターンオン時の
スパイク電流が増大し損失を増加させる。
のみに発生するだけでなく、2次巻線側にも同様にリー
ケージインダクタンス(2次巻線側から見たトランスの
2次巻線と1次巻線のリーケージインダクタンス)と2
次巻線の分布容量によるリンギング波形の発生や整流ダ
イオードのリカバリー電流などにより大きなスイッチン
グノイズが主にスイッチング素子4のターンオン時に発
生する。これらの対策として、前記1次巻線側の対策と
同様にスナバー回路を前記2次巻線の両端や整流ダイオ
ードの両端に接続して防止するが、スナバー損失の増加
やスナバーに流れる電流がトランスの2次巻線から1次
巻線に伝達され、スイッチング素子4のターンオン時の
スパイク電流が増大し損失を増加させる。
さらに第26図に示す複数の2次巻線を有する従来の構
成では、多出力のうち出力電圧が検出され制御されてい
る制御出力については絶えず安定に制御されるが、それ
以外の直接制御されない非制御出力については出力電流
の変動により少なからず影響を受け出力電圧が若干変化
する。特に非制御出力の出力電流が少なくなる軽負荷時
には、前記制御出力を構成するトランスの2次巻線と非
制御出力を構成する他の2次巻線の結合が悪いと、トラ
ンスのリーケージインダクタンスにより発生するスパイ
ク電圧の影響を受けやすくなり、非制御出力の出力電圧
が大きく上昇してしまう。この場合、制御出力の出力電
流が大きい程また非制御出力の出力電流が少ない程、非
制御出力の出力電圧の上昇は大きくなる。非制御出力の
軽負荷時の出力電圧の上昇を防止するには、軽負荷にな
らないように非制御出力の出力端子間に抵抗などを接続
してブリーダー電流を流すことや、レギュレータ回路を
介して出力を供給するなどで対策が行われるが、ブリー
ダー電流による損失がレギュレータ回路損失が発生する
ため、スイッチング電源効率が低下するという課題があ
った。
成では、多出力のうち出力電圧が検出され制御されてい
る制御出力については絶えず安定に制御されるが、それ
以外の直接制御されない非制御出力については出力電流
の変動により少なからず影響を受け出力電圧が若干変化
する。特に非制御出力の出力電流が少なくなる軽負荷時
には、前記制御出力を構成するトランスの2次巻線と非
制御出力を構成する他の2次巻線の結合が悪いと、トラ
ンスのリーケージインダクタンスにより発生するスパイ
ク電圧の影響を受けやすくなり、非制御出力の出力電圧
が大きく上昇してしまう。この場合、制御出力の出力電
流が大きい程また非制御出力の出力電流が少ない程、非
制御出力の出力電圧の上昇は大きくなる。非制御出力の
軽負荷時の出力電圧の上昇を防止するには、軽負荷にな
らないように非制御出力の出力端子間に抵抗などを接続
してブリーダー電流を流すことや、レギュレータ回路を
介して出力を供給するなどで対策が行われるが、ブリー
ダー電流による損失がレギュレータ回路損失が発生する
ため、スイッチング電源効率が低下するという課題があ
った。
本発明はこのような課題を解決するもので、出力電圧
の過渡応答が改善でき、電源の小型化・低コスト化を実
現するものであり、さらに安定化制御が従来方式と同一
で、広く安定しており、スイッチング損失を減少でき、
しかもスイッチングノイズを減少することが可能とな
り、高周波化を実現するものであり、さらに複数の2次
巻線を有する多出力においても損失の低下が少なく、非
制御出力の軽負荷時の出力電圧上昇を抑えることがで
き、スイッチング電源装置の高効率化を実現することを
目的とするものである。
の過渡応答が改善でき、電源の小型化・低コスト化を実
現するものであり、さらに安定化制御が従来方式と同一
で、広く安定しており、スイッチング損失を減少でき、
しかもスイッチングノイズを減少することが可能とな
り、高周波化を実現するものであり、さらに複数の2次
巻線を有する多出力においても損失の低下が少なく、非
制御出力の軽負荷時の出力電圧上昇を抑えることがで
き、スイッチング電源装置の高効率化を実現することを
目的とするものである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明は、第1のスイッチ
手段がオン・オフされ、前記第1のスイッチ手段がオン
のとき入力電圧をトランスの1次巻線に印加して1次電
流を流し前記トランスにエネルギーを貯え、前記第1の
スイッチ手段がオフのとき前記トランスに貯えられたエ
ネルギーを2次電流として前記トランスの2次巻線より
放出し、前記2次電流を整流手段と平滑手段により整流
平滑して出力電圧を得て、前記トランスに貯えられたエ
ネルギーをすべて前記トランスの2次巻線より放出した
後に前記整流手段に並列接続された第2のスイッチ手段
を介して前記出力電圧を前記トランスの2次巻線に印加
され、前記第2のスイッチ手段により前記出力電圧が前
記トランスの2次巻線に印加される期間を変化させるこ
とで前記出力電圧の制御を行うように構成したものであ
り、さらに前記第1のスイッチ手段および前記第2のス
イッチ手段のどちらか一方または両方にコンデンサを並
列に接続するように構成したものであり、また前記第1
のスイッチ手段がオフ期間に前記トランスに貯えられた
エネルギーを前記トランスの複数の2次巻線より整流平
滑手段を介して複数の出力電圧として供給し、少なくと
も前記出力電圧の一つが安定化されるように前記第1の
スイッチ手段のオン期間が制御され、他の安定化されな
い前記出力電圧のうち少なくとも一つの出力電圧を前記
第2のスイッチ手段を介して前記トランスの2次巻線に
前記第1のスイッチ手段がオフの期間に印加するように
構成したものである。
手段がオン・オフされ、前記第1のスイッチ手段がオン
のとき入力電圧をトランスの1次巻線に印加して1次電
流を流し前記トランスにエネルギーを貯え、前記第1の
スイッチ手段がオフのとき前記トランスに貯えられたエ
ネルギーを2次電流として前記トランスの2次巻線より
放出し、前記2次電流を整流手段と平滑手段により整流
平滑して出力電圧を得て、前記トランスに貯えられたエ
ネルギーをすべて前記トランスの2次巻線より放出した
後に前記整流手段に並列接続された第2のスイッチ手段
を介して前記出力電圧を前記トランスの2次巻線に印加
され、前記第2のスイッチ手段により前記出力電圧が前
記トランスの2次巻線に印加される期間を変化させるこ
とで前記出力電圧の制御を行うように構成したものであ
り、さらに前記第1のスイッチ手段および前記第2のス
イッチ手段のどちらか一方または両方にコンデンサを並
列に接続するように構成したものであり、また前記第1
のスイッチ手段がオフ期間に前記トランスに貯えられた
エネルギーを前記トランスの複数の2次巻線より整流平
滑手段を介して複数の出力電圧として供給し、少なくと
も前記出力電圧の一つが安定化されるように前記第1の
スイッチ手段のオン期間が制御され、他の安定化されな
い前記出力電圧のうち少なくとも一つの出力電圧を前記
第2のスイッチ手段を介して前記トランスの2次巻線に
前記第1のスイッチ手段がオフの期間に印加するように
構成したものである。
作用 この構成により、オン期間に1次巻線に流れる1次電
流によりトランスに貯えられたエネルギーを、オフ期間
中に2次巻線を介して2次電流として出力に放出したエ
ネルギーのうち出力で消費されない過剰なエネルギーを
再び2次巻線に流れる逆方向の2次電流としてトランス
に貯え、1次巻線を介して逆方向の1次電流として1次
巻線側に回生することにより出力の制御を行うもので、
2次巻線に流れる前記逆方向の2次電流を制御すること
で、1次巻線側に回生するエネルギーを制御し出力より
供給するエネルギーを制御し、出力電圧を一定になるよ
うに制御するものであり、さらに、1次巻線側および2
次巻線側のスイッチ手段に並列にコンデンサを接続し、
前記回生するエネルギーを利用し前記コンデンサの蓄積
電荷を放電することで、スイッチ手段のターンオフ時の
電圧波形およびターンオン時の電流波形の急峻な変化を
防止させ、スイッチング損失とスイッチングノイズを減
少させるものであり、また前記トランスの複数の2次巻
線と整流平滑手段より供給される複数の出力で、非安定
化出力から前記回生エネルギーを供給して直流電源に回
生することにより、出力が軽負荷になっても1次巻線を
介して回生するエネルギーだけ絶えず負荷がつながって
いることになり、軽負荷時の出力電圧の上昇を防止でき
るうえに、回生されたエネルギーは直流電源に再び戻る
ため損失が発生しないものである。
流によりトランスに貯えられたエネルギーを、オフ期間
中に2次巻線を介して2次電流として出力に放出したエ
ネルギーのうち出力で消費されない過剰なエネルギーを
再び2次巻線に流れる逆方向の2次電流としてトランス
に貯え、1次巻線を介して逆方向の1次電流として1次
巻線側に回生することにより出力の制御を行うもので、
2次巻線に流れる前記逆方向の2次電流を制御すること
で、1次巻線側に回生するエネルギーを制御し出力より
供給するエネルギーを制御し、出力電圧を一定になるよ
うに制御するものであり、さらに、1次巻線側および2
次巻線側のスイッチ手段に並列にコンデンサを接続し、
前記回生するエネルギーを利用し前記コンデンサの蓄積
電荷を放電することで、スイッチ手段のターンオフ時の
電圧波形およびターンオン時の電流波形の急峻な変化を
防止させ、スイッチング損失とスイッチングノイズを減
少させるものであり、また前記トランスの複数の2次巻
線と整流平滑手段より供給される複数の出力で、非安定
化出力から前記回生エネルギーを供給して直流電源に回
生することにより、出力が軽負荷になっても1次巻線を
介して回生するエネルギーだけ絶えず負荷がつながって
いることになり、軽負荷時の出力電圧の上昇を防止でき
るうえに、回生されたエネルギーは直流電源に再び戻る
ため損失が発生しないものである。
実施例 第1図は本発明の一実施例によるスイッチング電源装
置の回路構成図である。第1図において、第22図と同じ
ものは同一の符号を付し説明は省略する。1は直流電源
であり、2−2′は入力端子であり、3はトランスで1
次巻線3a、2次巻線3c、バイアス巻線3bより構成されて
おり、4は第1のスイッチ手段であるスイッチング素子
であり、7は整流ダイオードであり、9は平滑コンデン
サであり、11−11′は出力端子である。5はダイオード
であり、トランス3に貯えられたエネルギーが前記1次
巻線3aを介して直流電源1に電力回生する時に、スイッ
チング素子4がオフしている時でも1次巻線3aの回生電
流を流すことができるように、スイッチング素子4と並
列に接続され、アノードを入力端子2′へ接続し、カソ
ードを前記1次巻線3aの一端に接続したものである。6
は同期発振回路であり、スイッチング素子4を決められ
たオン期間でオン動作させ、スイッチング素子4のオフ
期間を前記バイアス巻線3bの誘起電圧の極性が反転する
まで持続するようにオフ動作させ、このオン・オフの繰
返しにより発振を続けるものである。8は第2のスイッ
チ手段である2次スイッチング素子であり、スイッチン
グ素子4のオン期間に貯えられたトランス3のエネルギ
ーが、スイッチング素子4のオフ期間に前記2次巻線3c
を介して整流ダイオード7又は前記2次スイッチング素
子8から平滑コンデンサ9に放出された後、今度は逆に
平滑コンデンサ9から前記2次スイッチング素子8を介
して前記2次巻線3cに2次電流を流す逆流期間を、制御
回路10より制御される。10は制御回路であり、出力端子
11−11′間の出力電圧を検出し内部基準電圧と比較し
て、2次スイッチング素子8の前記2次電流を流す逆流
期間を変化させる。
置の回路構成図である。第1図において、第22図と同じ
ものは同一の符号を付し説明は省略する。1は直流電源
であり、2−2′は入力端子であり、3はトランスで1
次巻線3a、2次巻線3c、バイアス巻線3bより構成されて
おり、4は第1のスイッチ手段であるスイッチング素子
であり、7は整流ダイオードであり、9は平滑コンデン
サであり、11−11′は出力端子である。5はダイオード
であり、トランス3に貯えられたエネルギーが前記1次
巻線3aを介して直流電源1に電力回生する時に、スイッ
チング素子4がオフしている時でも1次巻線3aの回生電
流を流すことができるように、スイッチング素子4と並
列に接続され、アノードを入力端子2′へ接続し、カソ
ードを前記1次巻線3aの一端に接続したものである。6
は同期発振回路であり、スイッチング素子4を決められ
たオン期間でオン動作させ、スイッチング素子4のオフ
期間を前記バイアス巻線3bの誘起電圧の極性が反転する
まで持続するようにオフ動作させ、このオン・オフの繰
返しにより発振を続けるものである。8は第2のスイッ
チ手段である2次スイッチング素子であり、スイッチン
グ素子4のオン期間に貯えられたトランス3のエネルギ
ーが、スイッチング素子4のオフ期間に前記2次巻線3c
を介して整流ダイオード7又は前記2次スイッチング素
子8から平滑コンデンサ9に放出された後、今度は逆に
平滑コンデンサ9から前記2次スイッチング素子8を介
して前記2次巻線3cに2次電流を流す逆流期間を、制御
回路10より制御される。10は制御回路であり、出力端子
11−11′間の出力電圧を検出し内部基準電圧と比較し
て、2次スイッチング素子8の前記2次電流を流す逆流
期間を変化させる。
次に第2図も参照して詳しく動作説明を行う。第2図
において(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形V
DSを示しており、(b)は前記1次巻線3aに流れる1次
電流IDを示しており、(c)は同期発振回路6の駆動パ
ルス波形VG1を示しており、(d)は前記2次巻線3cに
流れる2次電流波形IOを示しており、(e)は2次スイ
ッチング素子8の駆動パルス波形VG2を示しており、オ
フ期間中で斜線で示した期間が前記2次巻線3cに2次電
流を流す逆流期間を示している。同期発振回路6により
決められたオン期間で動作するスイッチング素子4のオ
ン期間に前記1次巻線3aを介して流れる1次電流により
トランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄積される。こ
の時トランス3の2次巻線3cに誘起電圧が発生するが、
整流ダイオード7を逆バイアスする方向に電圧が印加さ
れるように構成されるとともに、2次スイッチング素子
8はオフしているように構成されている。同期発振回路
6のオフ信号でスイッチング素子4がオフすると前記1
次巻線3aにフライバック電圧が発生すると同時に、前記
2次巻線3cにもフライバック電圧が発生し、整流ダイオ
ード7を順バイアスする方向に電圧が印加されるため、
トランス3に蓄積されたエネルギーが前記2次巻線3cを
介して2次電流として放出され、平滑コンデンサ9によ
り平滑されて出力電圧として出力端子11−11′に供給さ
れる。この時、2次スイッチング素子8も制御回路10に
よりオンされるがどちらを2次電流が流れても特に動作
上変化は生じない。トランス3に蓄積されたエネルギー
がすべて放出され2次電流がゼロになると、すでにオン
している2次スイッチング素子8を介して平滑コンデン
サ9の両端電圧、すなわち出力電圧は前記2次巻線3cに
印加されるため、平滑コンデンサ9より逆方向に2次電
流が流れ、トランス3に前記とは逆方向の磁束が発生し
エネルギーが蓄積される。この状態ではトランス3の各
巻線に発生する誘起電圧の極性は変化しないため、前記
バイアス巻線3bのフライバック電圧も変化しないため同
期発振回路6はスイッチング素子4のオフ期間を持続さ
せる。制御回路10により2次スイッチング素子8のオン
期間は制御されており、2次スイッチング素子8がオフ
するとトランス3の各巻線に発生する誘起電圧は極性が
反転するため、前記2次巻線3cに発生する誘起電圧は整
流ダイオード7を逆バイアスし、2次スイッチング素子
8もオフしているため2次巻線電流は流れなくなり、前
記1次巻線3aに発生する誘起電圧はスイッチング素子4
の接続端を負電圧に、入力端子2の接続端を正電圧にす
る方向に発生するため、ダイオード5を介して直流電源
1を充電する方向に1次電流が流れ、オフ期間中に蓄積
されたトランス3のエネルギーを直流電源1に電力回生
を行う。この時に前記バイアス巻線3bに発生する誘起電
圧の極性も反転するため、同期発振回路6はスイッチン
グ素子4をオンさせるが、1次電流がどちらを流れても
特に動作上変化は生じない。オフ期間にトランス3に蓄
積されたエネルギーがすべて放出され1次電流がゼロに
なると、すでにオンしているスイッチング素子4を介し
て直流電源1より前記とは逆方向に放電するように1次
電流が流れてトランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄
積される。この状態ではトランス3の各巻線に発生する
誘起電圧の極性は変化せず、同期発振回路6によりスイ
ッチング素子4はオンを持続する。同期発振回路6によ
り決められたオン期間で動作するスイッチング素子4を
オフすると、トランス3に蓄積されたエネルギーは前記
2次巻線3cを介して2次電流として放出される。これら
の動作を繰返すことで、出力電圧は連続的に出力端子11
−11′より供給される。
において(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形V
DSを示しており、(b)は前記1次巻線3aに流れる1次
電流IDを示しており、(c)は同期発振回路6の駆動パ
ルス波形VG1を示しており、(d)は前記2次巻線3cに
流れる2次電流波形IOを示しており、(e)は2次スイ
ッチング素子8の駆動パルス波形VG2を示しており、オ
フ期間中で斜線で示した期間が前記2次巻線3cに2次電
流を流す逆流期間を示している。同期発振回路6により
決められたオン期間で動作するスイッチング素子4のオ
ン期間に前記1次巻線3aを介して流れる1次電流により
トランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄積される。こ
の時トランス3の2次巻線3cに誘起電圧が発生するが、
整流ダイオード7を逆バイアスする方向に電圧が印加さ
れるように構成されるとともに、2次スイッチング素子
8はオフしているように構成されている。同期発振回路
6のオフ信号でスイッチング素子4がオフすると前記1
次巻線3aにフライバック電圧が発生すると同時に、前記
2次巻線3cにもフライバック電圧が発生し、整流ダイオ
ード7を順バイアスする方向に電圧が印加されるため、
トランス3に蓄積されたエネルギーが前記2次巻線3cを
介して2次電流として放出され、平滑コンデンサ9によ
り平滑されて出力電圧として出力端子11−11′に供給さ
れる。この時、2次スイッチング素子8も制御回路10に
よりオンされるがどちらを2次電流が流れても特に動作
上変化は生じない。トランス3に蓄積されたエネルギー
がすべて放出され2次電流がゼロになると、すでにオン
している2次スイッチング素子8を介して平滑コンデン
サ9の両端電圧、すなわち出力電圧は前記2次巻線3cに
印加されるため、平滑コンデンサ9より逆方向に2次電
流が流れ、トランス3に前記とは逆方向の磁束が発生し
エネルギーが蓄積される。この状態ではトランス3の各
巻線に発生する誘起電圧の極性は変化しないため、前記
バイアス巻線3bのフライバック電圧も変化しないため同
期発振回路6はスイッチング素子4のオフ期間を持続さ
せる。制御回路10により2次スイッチング素子8のオン
期間は制御されており、2次スイッチング素子8がオフ
するとトランス3の各巻線に発生する誘起電圧は極性が
反転するため、前記2次巻線3cに発生する誘起電圧は整
流ダイオード7を逆バイアスし、2次スイッチング素子
8もオフしているため2次巻線電流は流れなくなり、前
記1次巻線3aに発生する誘起電圧はスイッチング素子4
の接続端を負電圧に、入力端子2の接続端を正電圧にす
る方向に発生するため、ダイオード5を介して直流電源
1を充電する方向に1次電流が流れ、オフ期間中に蓄積
されたトランス3のエネルギーを直流電源1に電力回生
を行う。この時に前記バイアス巻線3bに発生する誘起電
圧の極性も反転するため、同期発振回路6はスイッチン
グ素子4をオンさせるが、1次電流がどちらを流れても
特に動作上変化は生じない。オフ期間にトランス3に蓄
積されたエネルギーがすべて放出され1次電流がゼロに
なると、すでにオンしているスイッチング素子4を介し
て直流電源1より前記とは逆方向に放電するように1次
電流が流れてトランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄
積される。この状態ではトランス3の各巻線に発生する
誘起電圧の極性は変化せず、同期発振回路6によりスイ
ッチング素子4はオンを持続する。同期発振回路6によ
り決められたオン期間で動作するスイッチング素子4を
オフすると、トランス3に蓄積されたエネルギーは前記
2次巻線3cを介して2次電流として放出される。これら
の動作を繰返すことで、出力電圧は連続的に出力端子11
−11′より供給される。
さらに出力電圧が安定に制御される動作について詳し
く説明する。第2図に各動作波形を示しているが、同期
発振回路6の駆動パルス波形VG1のオフ期間(t1〜t3)
をTOFFとし、そのうち2次電流IOの逆流期間(t2〜t3)
をT′OFFとし、一方オン期間(t3〜t5)をTONとし、そ
のうち1次電流IDの回生期間(t3〜t4)をT′ONとす
る。この時の出力端子11−11′より出力電流IOUTは、 ここで、NSは前記2次巻線3cの巻線数であり、NPは前
記1次巻線3aの巻線数であり、LSは前記2次巻線3cのイ
ンダクタンス値であり、VINは直流電源1より供給され
る入力電圧であり、TONはスイッチング素子4のオン期
間であり、TOFFはスイッチング素子4のオフ期間であ
り、Tは発振周期である。
く説明する。第2図に各動作波形を示しているが、同期
発振回路6の駆動パルス波形VG1のオフ期間(t1〜t3)
をTOFFとし、そのうち2次電流IOの逆流期間(t2〜t3)
をT′OFFとし、一方オン期間(t3〜t5)をTONとし、そ
のうち1次電流IDの回生期間(t3〜t4)をT′ONとす
る。この時の出力端子11−11′より出力電流IOUTは、 ここで、NSは前記2次巻線3cの巻線数であり、NPは前
記1次巻線3aの巻線数であり、LSは前記2次巻線3cのイ
ンダクタンス値であり、VINは直流電源1より供給され
る入力電圧であり、TONはスイッチング素子4のオン期
間であり、TOFFはスイッチング素子4のオフ期間であ
り、Tは発振周期である。
前記オン期間TONは、同期発振回路6により決められ
た一定値に保たれているため、出力電圧VOUTが一定であ
れば前記オフ期間TOFFも一定で発振周波数fも一定とな
る。しかし前記逆流期間T′OFFは、制御回路10により
制御される2次スイッチング素子8で変化でき、出力電
流IOUTが変化すると前記関係式より で出力電圧VOUTが一定であれば一定となる。)で表わさ
れるように、前記逆流期間T′OFFを変化することで制
御可能となる。さらに前記入力電圧VINの変化に対して
も、前記関係式 より前記逆流期間T′OFFを変化させることで制御可能
となる。以上のことより、出力電圧VOUTは、制御回路10
により制御される2次スイッチング素子8のオン期間を
制御することで逆流期間T′OFFを変化させ、絶えず一
定となるように制御される。
た一定値に保たれているため、出力電圧VOUTが一定であ
れば前記オフ期間TOFFも一定で発振周波数fも一定とな
る。しかし前記逆流期間T′OFFは、制御回路10により
制御される2次スイッチング素子8で変化でき、出力電
流IOUTが変化すると前記関係式より で出力電圧VOUTが一定であれば一定となる。)で表わさ
れるように、前記逆流期間T′OFFを変化することで制
御可能となる。さらに前記入力電圧VINの変化に対して
も、前記関係式 より前記逆流期間T′OFFを変化させることで制御可能
となる。以上のことより、出力電圧VOUTは、制御回路10
により制御される2次スイッチング素子8のオン期間を
制御することで逆流期間T′OFFを変化させ、絶えず一
定となるように制御される。
第3図は出力電圧IOUTが変化した時の各動作波形、第
4図はその時のトランス3の磁束変化を示しているB−
H曲線で、第3図において第2図と同じものは同一の符
号を付し説明は省略する。第3図で実線は出力端子11−
11′より出力電流IOUTが最大に流れている時でいわゆる
最大負荷時を示し、点線は出力電流IOUTがゼロの時でい
わゆる無負荷時を示している。第4図で実線は前記最大
負荷時の磁束変化で点線は前記無負荷時の磁束変化を示
しており、入力電圧が一定であれば出力電流が変化して
もTON期間TOFF期間が一定であることから磁束変化幅Δ
Bは絶えず一定となる。
4図はその時のトランス3の磁束変化を示しているB−
H曲線で、第3図において第2図と同じものは同一の符
号を付し説明は省略する。第3図で実線は出力端子11−
11′より出力電流IOUTが最大に流れている時でいわゆる
最大負荷時を示し、点線は出力電流IOUTがゼロの時でい
わゆる無負荷時を示している。第4図で実線は前記最大
負荷時の磁束変化で点線は前記無負荷時の磁束変化を示
しており、入力電圧が一定であれば出力電流が変化して
もTON期間TOFF期間が一定であることから磁束変化幅Δ
Bは絶えず一定となる。
第5図に本発明の他の実施例を具体的に示す。第1図
と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。3dはト
ランス3の2次巻線3cに巻き上げて作られた2次バイア
ス巻線であり、21,23,30はバイポーラ型トランジスタ
(以下、BPTと略す)であり、22,25,27,29は抵抗であ
り、24,26はコンデンサであり、28はダイオードであ
り、31は誤差増幅器であり、32は基準電圧である。本実
施例では、スイッチング素子4としてBPT21を、2次ス
イッチング素子8としてBPT30を使用している。さらに
同期発振回路6を構成している回路の動作は、BPT21の
オン期間に前記バイアス巻線3bに発生する誘起電圧より
抵抗25とコンデンサ26の直列接続回路を介してBPT21の
駆動電流が供給されBPT21のオンは持続するが、オン期
間では前記バイアス巻線3bに発生する入力電圧に比例し
た誘起電圧より抵抗27を介してコンデンサ24を充電する
ため、コンデンサ24の両端電圧が上昇しBPT23のベース
を駆動するとBPT23はオンし、BPT21のベースをショート
してオフさせる。オン期間は、BPT21のオフ期間に発生
する前記バイアス巻線3bの出力電圧に比例したフライバ
ック電圧によりダイオード28を介しコンデンサ24に貯え
られたBPT23のベースを逆バイアスする電圧をオン期間
に充電してBPT23のベースを駆動するまでの時間で決定
され、入力電圧、出力電圧により多少変化はするがほぼ
一定のオン期間を確保するように構成されている。さら
に制御回路10を構成している回路の動作は、BPT21のオ
フ期間に前記2次バイアス巻線3dに発生するフライバッ
ク電圧により抵抗29を介してBPT30のベースがドライブ
されてオンし、オン期間にトランス3に蓄積されたエネ
ルギーがオフ期間に前記2次巻線3cを介して2次電流と
して放出された後、すでにオンしているBPT30を介して
コンデンサ9より逆方向に2次電流が前記2次巻線3cに
流れ込み、その2次電流I′Oは で決まる直線的に増加する電流であり、さらにBPT30の
ベース電流IBは出力電圧を検出して基準電圧32と比較さ
れ誤差増幅器31により制御されているため、2次電流
I′OはI′O=I′B×hFEで決まる値で制限される
ことになり、BPT30のベース電流I′Bを制御すること
で逆流期間T′OFFは となり変化させることが可能となる。
と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。3dはト
ランス3の2次巻線3cに巻き上げて作られた2次バイア
ス巻線であり、21,23,30はバイポーラ型トランジスタ
(以下、BPTと略す)であり、22,25,27,29は抵抗であ
り、24,26はコンデンサであり、28はダイオードであ
り、31は誤差増幅器であり、32は基準電圧である。本実
施例では、スイッチング素子4としてBPT21を、2次ス
イッチング素子8としてBPT30を使用している。さらに
同期発振回路6を構成している回路の動作は、BPT21の
オン期間に前記バイアス巻線3bに発生する誘起電圧より
抵抗25とコンデンサ26の直列接続回路を介してBPT21の
駆動電流が供給されBPT21のオンは持続するが、オン期
間では前記バイアス巻線3bに発生する入力電圧に比例し
た誘起電圧より抵抗27を介してコンデンサ24を充電する
ため、コンデンサ24の両端電圧が上昇しBPT23のベース
を駆動するとBPT23はオンし、BPT21のベースをショート
してオフさせる。オン期間は、BPT21のオフ期間に発生
する前記バイアス巻線3bの出力電圧に比例したフライバ
ック電圧によりダイオード28を介しコンデンサ24に貯え
られたBPT23のベースを逆バイアスする電圧をオン期間
に充電してBPT23のベースを駆動するまでの時間で決定
され、入力電圧、出力電圧により多少変化はするがほぼ
一定のオン期間を確保するように構成されている。さら
に制御回路10を構成している回路の動作は、BPT21のオ
フ期間に前記2次バイアス巻線3dに発生するフライバッ
ク電圧により抵抗29を介してBPT30のベースがドライブ
されてオンし、オン期間にトランス3に蓄積されたエネ
ルギーがオフ期間に前記2次巻線3cを介して2次電流と
して放出された後、すでにオンしているBPT30を介して
コンデンサ9より逆方向に2次電流が前記2次巻線3cに
流れ込み、その2次電流I′Oは で決まる直線的に増加する電流であり、さらにBPT30の
ベース電流IBは出力電圧を検出して基準電圧32と比較さ
れ誤差増幅器31により制御されているため、2次電流
I′OはI′O=I′B×hFEで決まる値で制限される
ことになり、BPT30のベース電流I′Bを制御すること
で逆流期間T′OFFは となり変化させることが可能となる。
前記2次電流が直線的な増加から一定電流に制限され
ると、前記2次バイアス巻線3dの誘起電圧がなくなるた
め急速にBPT30はオフし、同時にトランス3の各巻線の
誘起電圧の極性は反転し、前記バイアス巻線3bにもBPT2
1のベースを順バイアスする方向に誘起電圧が発生する
ため、再びBPT21はオンされることになる。以上の動作
の繰返しにより発振は持続し、出力電圧が制御される。
尚、抵抗22はBPT21のベースに微少な電流を供給し起動
開始を行わせる。
ると、前記2次バイアス巻線3dの誘起電圧がなくなるた
め急速にBPT30はオフし、同時にトランス3の各巻線の
誘起電圧の極性は反転し、前記バイアス巻線3bにもBPT2
1のベースを順バイアスする方向に誘起電圧が発生する
ため、再びBPT21はオンされることになる。以上の動作
の繰返しにより発振は持続し、出力電圧が制御される。
尚、抵抗22はBPT21のベースに微少な電流を供給し起動
開始を行わせる。
第6図に本発明の他の実施例を示すが、第5図のスイ
ッチング素子4および2次スイッチング素子8を電界効
果型トランジスタ(以下、FETと略す)にしたもので、F
ETの寄性的に内蔵されているボディーダイオードを利用
することで、ダイオード5および整流ダイオード7を無
くした構成であり、動作は第5図と同一のため説明は省
略する。33,34はFETであり、抵抗22はFET33のゲートに
電圧を供給し起動開始を行わせる。
ッチング素子4および2次スイッチング素子8を電界効
果型トランジスタ(以下、FETと略す)にしたもので、F
ETの寄性的に内蔵されているボディーダイオードを利用
することで、ダイオード5および整流ダイオード7を無
くした構成であり、動作は第5図と同一のため説明は省
略する。33,34はFETであり、抵抗22はFET33のゲートに
電圧を供給し起動開始を行わせる。
第7図に本発明の他の実施例を示すが、第1図のトラ
ンス3に別巻線である帰還巻線3eを設け、トランス3の
2次巻線3cによりトランス3に貯えられたエネルギーを
出力端子11−11′に放出し、前記帰還巻線3eに直列に接
続されたダイオード35と2次スイッチング素子8の直列
接続回路により出力電圧が印加されることで、トランス
3に再びエネルギーを貯えトランス3の1次巻線3aを介
して直流電源1にエネルギーを回生するように構成した
ものであり、動作は第1図と同一のため説明は省略す
る。ただしこの場合、前記2次巻線3cと前記帰還巻線3e
の巻線数は同一もしくは前記2次巻線3cの巻線数の方が
前記帰還巻線3eより少ないことが必要であり、特に前記
巻線数が同一であればダイオード35は省略できる。
ンス3に別巻線である帰還巻線3eを設け、トランス3の
2次巻線3cによりトランス3に貯えられたエネルギーを
出力端子11−11′に放出し、前記帰還巻線3eに直列に接
続されたダイオード35と2次スイッチング素子8の直列
接続回路により出力電圧が印加されることで、トランス
3に再びエネルギーを貯えトランス3の1次巻線3aを介
して直流電源1にエネルギーを回生するように構成した
ものであり、動作は第1図と同一のため説明は省略す
る。ただしこの場合、前記2次巻線3cと前記帰還巻線3e
の巻線数は同一もしくは前記2次巻線3cの巻線数の方が
前記帰還巻線3eより少ないことが必要であり、特に前記
巻線数が同一であればダイオード35は省略できる。
第8図に本発明の他の実施例を示すが、第1図のトラ
ンス3に別巻線である多出力巻線3fを設け、出力電圧を
多出力構成としたものであり、前記多出力巻線3fに接線
された整流ダイオード36、平滑コンデンサ37により整流
平滑された第2の出力電圧を出力端子38−38′を介して
供給するように構成したものであり、動作は第1図と同
一のため説明は省略する。なお、さらに多くの出力電圧
を得るために、トランス3に別巻線を同様に多数個構成
することも可能である。
ンス3に別巻線である多出力巻線3fを設け、出力電圧を
多出力構成としたものであり、前記多出力巻線3fに接線
された整流ダイオード36、平滑コンデンサ37により整流
平滑された第2の出力電圧を出力端子38−38′を介して
供給するように構成したものであり、動作は第1図と同
一のため説明は省略する。なお、さらに多くの出力電圧
を得るために、トランス3に別巻線を同様に多数個構成
することも可能である。
第9図に本発明の他の実施例を示すが、第1図の同期
発振回路6を他励発振回路39に変更しさらにトランス3
のバイアス巻線3bを外したもので、前記他励発振回路39
は予め決められた一定周波数でオン・オフしスイッチン
グ素子4をドライブするように構成されており、第1図
と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。第9図
の本発明の動作説明は、第10図も参照して説明を行う。
第10図において第2図と同じものは同一の符号を付し説
明は省略する。他励発振回路39のオン期間(t15〜t16)
にトランス3に貯えられたエネルギーは、他励発振回路
39のオフ期間(t11〜t15)のうちトランス3の2次巻線
3cを介して出力電圧に放出する期間TOFF1(t11〜t12)
とトランス3の2次巻線3cに2次スイッチング素子8を
介して出力電圧が印加される逆電流期間TOFF2(t12〜t
13)と前記1次巻線3aを介して逆電流期間TOFF2にトラ
ンス3に貯えられたエネルギーが直流電源1に回生する
回生期間TOFF3(t13〜t14)とトランス3に磁束が発生
していなくスイッチング素子4の両端電圧が直流電源1
の入力電圧VINと同一となるデット期間TOFF4(t14〜
t15)に分けられる。これらの動作により第1図と同一
な動作で出力電圧は制御されるが、他励発振回路39のオ
フ期間はデット期間TOFF4が発生するように設定する必
要がある。
発振回路6を他励発振回路39に変更しさらにトランス3
のバイアス巻線3bを外したもので、前記他励発振回路39
は予め決められた一定周波数でオン・オフしスイッチン
グ素子4をドライブするように構成されており、第1図
と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。第9図
の本発明の動作説明は、第10図も参照して説明を行う。
第10図において第2図と同じものは同一の符号を付し説
明は省略する。他励発振回路39のオン期間(t15〜t16)
にトランス3に貯えられたエネルギーは、他励発振回路
39のオフ期間(t11〜t15)のうちトランス3の2次巻線
3cを介して出力電圧に放出する期間TOFF1(t11〜t12)
とトランス3の2次巻線3cに2次スイッチング素子8を
介して出力電圧が印加される逆電流期間TOFF2(t12〜t
13)と前記1次巻線3aを介して逆電流期間TOFF2にトラ
ンス3に貯えられたエネルギーが直流電源1に回生する
回生期間TOFF3(t13〜t14)とトランス3に磁束が発生
していなくスイッチング素子4の両端電圧が直流電源1
の入力電圧VINと同一となるデット期間TOFF4(t14〜
t15)に分けられる。これらの動作により第1図と同一
な動作で出力電圧は制御されるが、他励発振回路39のオ
フ期間はデット期間TOFF4が発生するように設定する必
要がある。
第11図に本発明の他の実施例を示すが、第1図の入出
力絶縁構成から非絶縁構成にしたもので、いわゆるバッ
クブースト(BUCK−BOOST)型のコンバータで、動作は
第1図と同一のため説明は省略する。
力絶縁構成から非絶縁構成にしたもので、いわゆるバッ
クブースト(BUCK−BOOST)型のコンバータで、動作は
第1図と同一のため説明は省略する。
40はチョークトランスでメイン巻線40aとバイアス巻
線40bより構成されている。スイッチング素子4がオン
すると前記メイン巻線40aに入力より電流が流れチョー
クトランス40にエネルギーが蓄積され、オフすると前記
メイン巻線40aを介してチョークトランス40に蓄積され
たエネルギーが出力に放出され、前記バイアス巻線40b
は同期発振回路6のオン開始タイミングを与えるもので
ある。
線40bより構成されている。スイッチング素子4がオン
すると前記メイン巻線40aに入力より電流が流れチョー
クトランス40にエネルギーが蓄積され、オフすると前記
メイン巻線40aを介してチョークトランス40に蓄積され
たエネルギーが出力に放出され、前記バイアス巻線40b
は同期発振回路6のオン開始タイミングを与えるもので
ある。
さらに本発明では出力電流の渦電流に対して、TON期
間は絶えず同期発振回路6および他励発振回路39で予め
決められた一定に固定されており、最大出力電流は自動
的に制限されるが、入力電圧の変化により最大出力電流
も変化する。さらに入力電圧に対して反比例的にTON期
間を変化させることで、入力電圧が変動しても出力電流
の渦電流に対して最大出力電流を一定にすることもでき
る。さらにダイオード7は、スイッチング素子4がオフ
した時に同期して2次スイッチング素子8がオンするよ
うに構成すれば、2次電流はすべて2次スイッチング素
子8に流れるため整流ダイオード7は不要となる。同様
に同期発振回路6のオンが2次スイッチング素子8のオ
フに同期するように構成すればダイオード5は不要とな
る。
間は絶えず同期発振回路6および他励発振回路39で予め
決められた一定に固定されており、最大出力電流は自動
的に制限されるが、入力電圧の変化により最大出力電流
も変化する。さらに入力電圧に対して反比例的にTON期
間を変化させることで、入力電圧が変動しても出力電流
の渦電流に対して最大出力電流を一定にすることもでき
る。さらにダイオード7は、スイッチング素子4がオフ
した時に同期して2次スイッチング素子8がオンするよ
うに構成すれば、2次電流はすべて2次スイッチング素
子8に流れるため整流ダイオード7は不要となる。同様
に同期発振回路6のオンが2次スイッチング素子8のオ
フに同期するように構成すればダイオード5は不要とな
る。
第12図に本発明の他の実施例を具体的に示す。第12図
において、第1図、第24図と同じものは同一の符号を付
し説明は省略する。41はスイッチング素子4に並列に接
続されたコンデンサ、42は同期発振制御回路、43は制御
回路であり、2次スイッチング素子8の前記2次電流を
流す逆流期間を決める。44は2次側制御ブロックを示し
ている。
において、第1図、第24図と同じものは同一の符号を付
し説明は省略する。41はスイッチング素子4に並列に接
続されたコンデンサ、42は同期発振制御回路、43は制御
回路であり、2次スイッチング素子8の前記2次電流を
流す逆流期間を決める。44は2次側制御ブロックを示し
ている。
次に第13図を参照して動作説明を行う。第13図におい
て、(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形VDSを
示しており、(b)はスイッチング素子4とダイオード
5に流れる電流波形IDSを示しており、(c)は同期発
振制御回路42の駆動パルス波形VG1を示しており、
(d)は前記2次巻線3cに流れる2次電流波形IOを示し
ており、(e)は制御回路43の駆動パルス波形VG2を示
しており、(f)はコンデンサ41に流れる電流波形ICを
示しており、オン期間中で前記1次巻線3aから直流電源
1に1次電流を流す回生期間を示し、オフ期間中で斜線
で示した期間が前記2次巻線3cに2次電流を流す逆流期
間を示している。さらに第13図において、実線は出力端
子11−11′より出力電流IOUTが流れている状態を示し、
点線は出力電流IOUTが無い場合のいわゆる無負荷状態の
各波形の変化を示している。
て、(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形VDSを
示しており、(b)はスイッチング素子4とダイオード
5に流れる電流波形IDSを示しており、(c)は同期発
振制御回路42の駆動パルス波形VG1を示しており、
(d)は前記2次巻線3cに流れる2次電流波形IOを示し
ており、(e)は制御回路43の駆動パルス波形VG2を示
しており、(f)はコンデンサ41に流れる電流波形ICを
示しており、オン期間中で前記1次巻線3aから直流電源
1に1次電流を流す回生期間を示し、オフ期間中で斜線
で示した期間が前記2次巻線3cに2次電流を流す逆流期
間を示している。さらに第13図において、実線は出力端
子11−11′より出力電流IOUTが流れている状態を示し、
点線は出力電流IOUTが無い場合のいわゆる無負荷状態の
各波形の変化を示している。
スイッチング素子4に並列に接続したコンデンサ41に
より、同期発振制御回路42のオフ信号でスイッチング素
子4がオフすると前記1次巻線3aにオン期間とは逆極性
の誘起電圧すなわちフライバック電圧が発生するが、コ
ンデンサ41によりフライバック電圧の上昇は比較的ゆる
やかになりスイッチング素子4に印加される電圧の急激
な上昇を抑制しターンオフ損失を減少させると同時に、
前記2次巻線3cにもフライバック電圧が発生し、整流ダ
イオード7を順バイアスする方向に電圧が印加されるよ
うになるため、トランス3に蓄積されたエネルギーが前
記2次巻線3cを介して2次電流として放出される。前記
2次巻線3cより放出される2次電流がゼロになると、す
でにオンしている2次スイッチング素子8を介して平滑
コンデンサ9の両端電圧すなわち出力電圧は前記2次巻
線3cに印加されるため、平滑コンデンサ9より前記2次
巻線3cに向って逆方向の2次電流が流れ、トランス3に
前記とは逆方向の磁束が発生しエネルギーが蓄積され
る。制御回路43により逆方向の2次電流が流れる期間で
ある逆流期間は制御されており、2次スイッチング素子
8がオフするとトランス3の各巻線に発生する誘起電圧
の極性が反転するため、前記2次巻線3cに発生する誘起
電圧は整流ダイオード7を逆バイアスし、2次スイッチ
ング素子8もオフしているため、前記1次巻線3aに発生
する誘起電圧はコンデンサ41の接続端子を負電圧に、入
力端子2の接続端を正電圧にする方向に発生してコンデ
ンサ41のすでに蓄積された電荷を放電する方向に1次電
流が直流電源を充電する方向に流れ、前記逆流期間に蓄
積されたエネルギーを直流電源1に電力回生を行う。こ
の動作によりコンデンサ41の両端電圧は低下して、ゼロ
電圧になるとダイオード5を介してさらに前記逆流期間
に蓄積されたエネルギーがなくなるまで1次電流は流れ
続けるがこの期間を回生期間とする。この時ダイオード
5を流れる電流を検出して同期発振制御回路42はスイッ
チング素子4をオンさせるが、前記回生期間にすでにコ
ンデンサ41の両端電圧はゼロのためスイッチング素子4
のターンオン時に損失は発生しなく、いわゆるゼロクロ
ススイッチングとなっている。
より、同期発振制御回路42のオフ信号でスイッチング素
子4がオフすると前記1次巻線3aにオン期間とは逆極性
の誘起電圧すなわちフライバック電圧が発生するが、コ
ンデンサ41によりフライバック電圧の上昇は比較的ゆる
やかになりスイッチング素子4に印加される電圧の急激
な上昇を抑制しターンオフ損失を減少させると同時に、
前記2次巻線3cにもフライバック電圧が発生し、整流ダ
イオード7を順バイアスする方向に電圧が印加されるよ
うになるため、トランス3に蓄積されたエネルギーが前
記2次巻線3cを介して2次電流として放出される。前記
2次巻線3cより放出される2次電流がゼロになると、す
でにオンしている2次スイッチング素子8を介して平滑
コンデンサ9の両端電圧すなわち出力電圧は前記2次巻
線3cに印加されるため、平滑コンデンサ9より前記2次
巻線3cに向って逆方向の2次電流が流れ、トランス3に
前記とは逆方向の磁束が発生しエネルギーが蓄積され
る。制御回路43により逆方向の2次電流が流れる期間で
ある逆流期間は制御されており、2次スイッチング素子
8がオフするとトランス3の各巻線に発生する誘起電圧
の極性が反転するため、前記2次巻線3cに発生する誘起
電圧は整流ダイオード7を逆バイアスし、2次スイッチ
ング素子8もオフしているため、前記1次巻線3aに発生
する誘起電圧はコンデンサ41の接続端子を負電圧に、入
力端子2の接続端を正電圧にする方向に発生してコンデ
ンサ41のすでに蓄積された電荷を放電する方向に1次電
流が直流電源を充電する方向に流れ、前記逆流期間に蓄
積されたエネルギーを直流電源1に電力回生を行う。こ
の動作によりコンデンサ41の両端電圧は低下して、ゼロ
電圧になるとダイオード5を介してさらに前記逆流期間
に蓄積されたエネルギーがなくなるまで1次電流は流れ
続けるがこの期間を回生期間とする。この時ダイオード
5を流れる電流を検出して同期発振制御回路42はスイッ
チング素子4をオンさせるが、前記回生期間にすでにコ
ンデンサ41の両端電圧はゼロのためスイッチング素子4
のターンオン時に損失は発生しなく、いわゆるゼロクロ
ススイッチングとなっている。
さらに出力電圧が安定に制御される動作については、
すでに第22図に示す従来技術で詳しく説明した動作と同
じため説明は省略する。
すでに第22図に示す従来技術で詳しく説明した動作と同
じため説明は省略する。
第12図において制御回路43により制御される逆流期間
T′OFFは、コンデンサ41が回生期間T′ONで完全に両
端電圧がゼロに放電することが可能な値に選定されるた
め、コンデンサ容量および入力電圧とフライバック電圧
により固定または可変される。スイッチング素子4に並
列に接続したコンデンサ41により、スイッチング素子4
のターンオフ時の電圧の急激な上昇は防止されターンオ
フ損失は減少し、さらにトランス3のリーケージインダ
クタンスにより発生するスパイク電圧も吸収されるため
印加電圧が低くなり、さらにターンオン時にはゼロクロ
ススイッチングのためターンオン損失は発生しなく、さ
らにコンデンサ41に蓄積された電荷および逆流期間にト
ランス3に蓄積されたエネルギーもすべて直流電源1に
回生されるため損失がほとんど発生せず、さらに急激な
電圧波形の変化も防止できるためスイッチングノイズが
大幅に減少する。
T′OFFは、コンデンサ41が回生期間T′ONで完全に両
端電圧がゼロに放電することが可能な値に選定されるた
め、コンデンサ容量および入力電圧とフライバック電圧
により固定または可変される。スイッチング素子4に並
列に接続したコンデンサ41により、スイッチング素子4
のターンオフ時の電圧の急激な上昇は防止されターンオ
フ損失は減少し、さらにトランス3のリーケージインダ
クタンスにより発生するスパイク電圧も吸収されるため
印加電圧が低くなり、さらにターンオン時にはゼロクロ
ススイッチングのためターンオン損失は発生しなく、さ
らにコンデンサ41に蓄積された電荷および逆流期間にト
ランス3に蓄積されたエネルギーもすべて直流電源1に
回生されるため損失がほとんど発生せず、さらに急激な
電圧波形の変化も防止できるためスイッチングノイズが
大幅に減少する。
第14図は、第12図の本発明の実施例における2次側の
制御回路43の具体的な回路構成例を示しており、第12図
と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。
制御回路43の具体的な回路構成例を示しており、第12図
と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。
第14図において、3eはトランス3の2次巻線3cの一端
に接続され巻き上げられたドライブ巻線3eであり、他端
を抵抗46を介してBPT47のベースに接続されており、47
はBPTでダイオード7のカソードにコレクタを接続し、
ダイオード7のアノードに抵抗49を介してエミッタを接
続しており、48はBPTでベースを抵抗49とBPT47のエミッ
タの接続点に接続し、コレクタを抵抗46とBPT47のベー
スの接続点に接続し、エミッタをダイオード7と抵抗49
の接続点に接続している。
に接続され巻き上げられたドライブ巻線3eであり、他端
を抵抗46を介してBPT47のベースに接続されており、47
はBPTでダイオード7のカソードにコレクタを接続し、
ダイオード7のアノードに抵抗49を介してエミッタを接
続しており、48はBPTでベースを抵抗49とBPT47のエミッ
タの接続点に接続し、コレクタを抵抗46とBPT47のベー
スの接続点に接続し、エミッタをダイオード7と抵抗49
の接続点に接続している。
第14図の動作については、第5図で説明したものと同
じであるが、スイッチング素子4がオフ期間になると、
トランス3に蓄積されたエネルギーの一部が前記2次巻
線3cを介して出力端子11−11′に2次電流として放出さ
れるが、この時前記ドライブ巻線3eにも誘起電圧が発生
しBPT47のベースに抵抗46を介してドライブ電流が供給
され、BPT47はオン状態になるが、前記2次巻線3cより
放出される2次電流のほとんどはダイオード7を流れ
る。トランス3に蓄積されたエネルギーがすべて放出さ
れると、すでにオン状態であるBPT47と抵抗49を介して
出力電圧VOUTは前記2次巻線3cに印加され、この時前記
2次巻線3cに逆流期間T′OFFで流れる電流は、2次電
流 で決まる直線的に増加する電流であり、抵抗49の両端に
は前記2次電流に比例した電圧が発生し、抵抗49の両端
に接続されたBPT48のベース・エミッタ間が順バイアス
される電圧になるとBPT48はオンするため、BPT47のベー
スはショートされBPT47はオフする。このBPT47がオフす
ればトランス3の各巻線に発生していた誘起電圧の極性
が反転するため、前記ドライブ巻線3eはBPT47のベース
を逆バイアスする方向に電圧が発生するため、BPT47は
オフ状態を持続することになる。この動作により決定さ
れる逆流期間T′OFFは、 で決定され、VBEはBPT48のベース・エミッタ間順方向ス
レッシュ電圧であり、R49は抵抗49の抵抗値である。
じであるが、スイッチング素子4がオフ期間になると、
トランス3に蓄積されたエネルギーの一部が前記2次巻
線3cを介して出力端子11−11′に2次電流として放出さ
れるが、この時前記ドライブ巻線3eにも誘起電圧が発生
しBPT47のベースに抵抗46を介してドライブ電流が供給
され、BPT47はオン状態になるが、前記2次巻線3cより
放出される2次電流のほとんどはダイオード7を流れ
る。トランス3に蓄積されたエネルギーがすべて放出さ
れると、すでにオン状態であるBPT47と抵抗49を介して
出力電圧VOUTは前記2次巻線3cに印加され、この時前記
2次巻線3cに逆流期間T′OFFで流れる電流は、2次電
流 で決まる直線的に増加する電流であり、抵抗49の両端に
は前記2次電流に比例した電圧が発生し、抵抗49の両端
に接続されたBPT48のベース・エミッタ間が順バイアス
される電圧になるとBPT48はオンするため、BPT47のベー
スはショートされBPT47はオフする。このBPT47がオフす
ればトランス3の各巻線に発生していた誘起電圧の極性
が反転するため、前記ドライブ巻線3eはBPT47のベース
を逆バイアスする方向に電圧が発生するため、BPT47は
オフ状態を持続することになる。この動作により決定さ
れる逆流期間T′OFFは、 で決定され、VBEはBPT48のベース・エミッタ間順方向ス
レッシュ電圧であり、R49は抵抗49の抵抗値である。
第12図において、トランス3に複数の2次巻線を有す
る多出力構成においても、複数の2次巻線のうち少なく
とも一つの巻線に同様な構成を設ければ同一の結果が得
られることは容易にわかり、さらに前記スイッチング素
子4に並列に接続されたコンデンサ41をトランス3の1
次巻線間に接続しても同様な効果が得られる。
る多出力構成においても、複数の2次巻線のうち少なく
とも一つの巻線に同様な構成を設ければ同一の結果が得
られることは容易にわかり、さらに前記スイッチング素
子4に並列に接続されたコンデンサ41をトランス3の1
次巻線間に接続しても同様な効果が得られる。
さらに第15図に本発明の他の実施例を示す。第15図に
おいて、第12図と同じものは同一の符号を付し説明は省
略する。52はコンデンサであり、前記整流ダイオード7
の両端に接続され、2次スイッチング素子8がオフする
時に両端に印加されるトランス3の2次巻線3cと1次巻
線3aのリーケージインダクタンスにより発生するスパイ
ク電圧を吸収し急峻な電圧変化を防止する。8は2次ス
イッチング素子であり、2次側同期発振制御回路53の信
号によりオン・オフする。53は2次側同期発振制御回路
であり、2次スイッチング素子8の駆動オン・オフ信号
を発生し、整流ダイオード7に電流が流れるのを検出し
てオンとし、さらに2次スイッチング素子8の電流を検
出して前記2次巻線3cから出力端子11′に流れる電流が
一定値を越えるまでオンを持続するように動作する。
おいて、第12図と同じものは同一の符号を付し説明は省
略する。52はコンデンサであり、前記整流ダイオード7
の両端に接続され、2次スイッチング素子8がオフする
時に両端に印加されるトランス3の2次巻線3cと1次巻
線3aのリーケージインダクタンスにより発生するスパイ
ク電圧を吸収し急峻な電圧変化を防止する。8は2次ス
イッチング素子であり、2次側同期発振制御回路53の信
号によりオン・オフする。53は2次側同期発振制御回路
であり、2次スイッチング素子8の駆動オン・オフ信号
を発生し、整流ダイオード7に電流が流れるのを検出し
てオンとし、さらに2次スイッチング素子8の電流を検
出して前記2次巻線3cから出力端子11′に流れる電流が
一定値を越えるまでオンを持続するように動作する。
第15図の動作については、第12図の1次巻線側で説明
した動作を2次巻線側にも同様に適用したものであり、
トランス3の1次巻線側と2次巻線側にそれぞれコンデ
ンサ41,52が接続されているため、トランス3のリーケ
ージインダクタンスにより発生する1次巻線3aおよび2
次巻線3cにそれぞれ発生するスパイク電圧を吸収し、同
時に誘起電圧の急激な上昇も防止するため、トランス3
の1次巻線側3aと2次巻線3c側にそれぞれ発生するスイ
ッチングノイズが減少するためよりいっそうの低ノイズ
化が図られる。さらに、コンデンサ41,52に吸収され蓄
積されたエネルギーはすべてそれぞれ入力および出力に
回生され回収されるため損失は発生せず、またスイッチ
ング素子4および2次スイッチング素子8のターンオン
時にはゼロクロススイッチングのためターンオン損失は
発生せず、ターンオフ時の印加電圧の急激な上昇を防止
するためターンオフ損失も共に低減される。
した動作を2次巻線側にも同様に適用したものであり、
トランス3の1次巻線側と2次巻線側にそれぞれコンデ
ンサ41,52が接続されているため、トランス3のリーケ
ージインダクタンスにより発生する1次巻線3aおよび2
次巻線3cにそれぞれ発生するスパイク電圧を吸収し、同
時に誘起電圧の急激な上昇も防止するため、トランス3
の1次巻線側3aと2次巻線3c側にそれぞれ発生するスイ
ッチングノイズが減少するためよりいっそうの低ノイズ
化が図られる。さらに、コンデンサ41,52に吸収され蓄
積されたエネルギーはすべてそれぞれ入力および出力に
回生され回収されるため損失は発生せず、またスイッチ
ング素子4および2次スイッチング素子8のターンオン
時にはゼロクロススイッチングのためターンオン損失は
発生せず、ターンオフ時の印加電圧の急激な上昇を防止
するためターンオフ損失も共に低減される。
第15図においても第12図と同様にコンデンサ41,52を
トランス3の1次巻線間、2次巻線間に接続しても同様
な効果が得られる。
トランス3の1次巻線間、2次巻線間に接続しても同様
な効果が得られる。
第12図および第15図の実施例では、制御回路43および
2次側同期発振制御回路53の動作を2次スイッチング素
子8を流れる2次電流を一定にするように制御を行い、
出力電圧制御は1次スイッチング素子4のオン期間を変
化させることで行ったが、第1図に示すように出力電圧
制御を2次スイッチング素子8のオン期間を変化させる
ことで行うようにしてもよく、この場合すでに第1図で
詳細に説明したように絶縁伝達手段14は不要となり、1
次スイッチング素子4のオン期間は一定に制御される。
2次側同期発振制御回路53の動作を2次スイッチング素
子8を流れる2次電流を一定にするように制御を行い、
出力電圧制御は1次スイッチング素子4のオン期間を変
化させることで行ったが、第1図に示すように出力電圧
制御を2次スイッチング素子8のオン期間を変化させる
ことで行うようにしてもよく、この場合すでに第1図で
詳細に説明したように絶縁伝達手段14は不要となり、1
次スイッチング素子4のオン期間は一定に制御される。
さらに第16図に本発明の他の実施例を具体的に示す。
第16図は本発明の一実施例によるスイッチング電源装
置の回路構成図である。第16図において、第1図および
第26図と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。
3fはトランス3に巻線された第2の2次巻線であり、整
流ダイオード60、平滑コンデンサ61を介して出力端子62
−62′に出力電圧を供給する。63は制御回路であり、2
次スイッチング素子8の前記2次電流を流す逆流期間を
決める。64は非制御出力ブロックを示す。
置の回路構成図である。第16図において、第1図および
第26図と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。
3fはトランス3に巻線された第2の2次巻線であり、整
流ダイオード60、平滑コンデンサ61を介して出力端子62
−62′に出力電圧を供給する。63は制御回路であり、2
次スイッチング素子8の前記2次電流を流す逆流期間を
決める。64は非制御出力ブロックを示す。
次に第17図も参照して詳しく動作説明を行う。第17図
において、(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形
VDSを示しており、(b)は前記1次巻線3aに流れる1
次電流IDを示しており、(c)は前記2次巻線3fに流れ
る2次巻線電流波形IO1を示しており、(d)は前記2
次巻線3cに流れる2次電流波形IO2を示しており、
(e)は同期発振制御回路13の駆動パルス波形VG1を示
しており、(f)は制御回路63により制御される2次ス
イッチング素子8の駆動パルス波形VG2を示しておりオ
フ期間中で斜線で示した期間が前記2次巻線3cに2次電
流を流す逆流期間を示している。さらに第17図におい
て、実線は出力端子11−11′より出力電流IOUT2が多く
流れ出ている状態を示し、点線は出力端子11−11′より
出力電流IOUT2が少なく流れ出ている状態の各波形の変
化を示している。なおこの場合、出力端子62−62′より
流れ出る出力電流IOUT1は一定としている。出力端子62
−62′の出力電圧VOUT1が安定に制御される動作につい
ては、すでに第26図に示す従来の技術で詳細に説明した
ので省略するが、出力端子11−11′の出力電圧VOUT2が
安定化される動作について詳細に第18図も使用して説明
を行う。第18図は、出力端子62−62′の出力電流IOUT1
を一定とし、出力端子11−11′の出力電流IOUT2を変化
させた時の各出力端子の出力電圧VOUT1およびVOUT2の変
動を示したグラフであり、実線で示した方が本発明の実
施例によるもので、点線で示した方が従来の出力特性で
あり、出力電圧VOUT1については絶えず制御されるため
どちらの場合も変動はしない。
において、(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形
VDSを示しており、(b)は前記1次巻線3aに流れる1
次電流IDを示しており、(c)は前記2次巻線3fに流れ
る2次巻線電流波形IO1を示しており、(d)は前記2
次巻線3cに流れる2次電流波形IO2を示しており、
(e)は同期発振制御回路13の駆動パルス波形VG1を示
しており、(f)は制御回路63により制御される2次ス
イッチング素子8の駆動パルス波形VG2を示しておりオ
フ期間中で斜線で示した期間が前記2次巻線3cに2次電
流を流す逆流期間を示している。さらに第17図におい
て、実線は出力端子11−11′より出力電流IOUT2が多く
流れ出ている状態を示し、点線は出力端子11−11′より
出力電流IOUT2が少なく流れ出ている状態の各波形の変
化を示している。なおこの場合、出力端子62−62′より
流れ出る出力電流IOUT1は一定としている。出力端子62
−62′の出力電圧VOUT1が安定に制御される動作につい
ては、すでに第26図に示す従来の技術で詳細に説明した
ので省略するが、出力端子11−11′の出力電圧VOUT2が
安定化される動作について詳細に第18図も使用して説明
を行う。第18図は、出力端子62−62′の出力電流IOUT1
を一定とし、出力端子11−11′の出力電流IOUT2を変化
させた時の各出力端子の出力電圧VOUT1およびVOUT2の変
動を示したグラフであり、実線で示した方が本発明の実
施例によるもので、点線で示した方が従来の出力特性で
あり、出力電圧VOUT1については絶えず制御されるため
どちらの場合も変動はしない。
トランス3の2次巻線3cより供給されたエネルギー
は、出力端子11−11′より出力電流IOUT2として使用さ
れる以外に、2次スイッチング素子8を介して前記2次
巻線3cに逆流期間だけ電流が流れることで一部使用され
ることになり、たとえ出力端子11−11′より供給される
出力電流IOUT2が無負荷となっても逆流期間に流れる電
流は絶えず使用されていることから等価的に負荷が接続
された状態となり、そのブリーダー電流I′OUT2は、 となる。ここで、LS2は前記2次巻線3cのインダクタン
ス値であり、T′OFFは逆流期間を示している。したが
って、逆流期間T′OFFを制御回路63により変化させる
ことでブリーダー電流I′OUT2を調整でき、必要に応じ
てブリーダー電流I′OUT2を設定できる。すでに説明し
たように、逆流期間に前記2次巻線3cに流れた電流すな
わちブリーダー電流I′OUT2はトランス3にエネルギー
として蓄積され2次スイッチング素子8がオフすると前
記1次巻線3aを介して回生期間となり、直流電源1に戻
されるため損失は発生せず、逆流期間T′OFFと回生期
間T′ONの関係は となる。
は、出力端子11−11′より出力電流IOUT2として使用さ
れる以外に、2次スイッチング素子8を介して前記2次
巻線3cに逆流期間だけ電流が流れることで一部使用され
ることになり、たとえ出力端子11−11′より供給される
出力電流IOUT2が無負荷となっても逆流期間に流れる電
流は絶えず使用されていることから等価的に負荷が接続
された状態となり、そのブリーダー電流I′OUT2は、 となる。ここで、LS2は前記2次巻線3cのインダクタン
ス値であり、T′OFFは逆流期間を示している。したが
って、逆流期間T′OFFを制御回路63により変化させる
ことでブリーダー電流I′OUT2を調整でき、必要に応じ
てブリーダー電流I′OUT2を設定できる。すでに説明し
たように、逆流期間に前記2次巻線3cに流れた電流すな
わちブリーダー電流I′OUT2はトランス3にエネルギー
として蓄積され2次スイッチング素子8がオフすると前
記1次巻線3aを介して回生期間となり、直流電源1に戻
されるため損失は発生せず、逆流期間T′OFFと回生期
間T′ONの関係は となる。
このように、出力端子11−11′の出力電圧VOUT2は、
出力電流IOUT2の電流が無負荷になっても第18図に示す
ように出力電圧VOUT2の上昇を防止することが可能とな
る。2次スイッチング素子8と制御回路63の具体的な構
成は、第14図の回路構成と同じため説明は省略する。
出力電流IOUT2の電流が無負荷になっても第18図に示す
ように出力電圧VOUT2の上昇を防止することが可能とな
る。2次スイッチング素子8と制御回路63の具体的な構
成は、第14図の回路構成と同じため説明は省略する。
第19図は、第16図の本発明の実施例における非制御出
力ブロック64の具体的な他の回路構成例を示しており、
第6図と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。
第19図において、71はダイオードであり、65,70はツェ
ナーダイオードであり、66,68,69は抵抗であり、67はBP
Tである。
力ブロック64の具体的な他の回路構成例を示しており、
第6図と同じものは同一の符号を付し説明は省略する。
第19図において、71はダイオードであり、65,70はツェ
ナーダイオードであり、66,68,69は抵抗であり、67はBP
Tである。
スイッチング素子4がオフ期間になると2次バイアス
巻線3dより抵抗46を介してFET34のゲート・ソース間に
電圧が印加されるが、ダイオード71、ツェナーダイオー
ド65、抵抗66により分圧されるため、FET34のゲート・
ソース間電圧VGSは、 で決定される電圧となり、FET34のゲートスレッシュ電
圧Vth以下になるように抵抗46,66およびツェナーダイオ
ード65の各値を設定すればFET34はオフのままとなり、F
ET34の内蔵ダイオードのみが動作し通常の整流ダイオー
ドとして動作し、逆流期間は存在しない。ここで、Veは
前記2次バイアス巻線3dのフライバック電圧であり、VZ
はツェナーダイオード65のツェナー電圧であり、R46,R
66は抵抗46,66の抵抗値である。
巻線3dより抵抗46を介してFET34のゲート・ソース間に
電圧が印加されるが、ダイオード71、ツェナーダイオー
ド65、抵抗66により分圧されるため、FET34のゲート・
ソース間電圧VGSは、 で決定される電圧となり、FET34のゲートスレッシュ電
圧Vth以下になるように抵抗46,66およびツェナーダイオ
ード65の各値を設定すればFET34はオフのままとなり、F
ET34の内蔵ダイオードのみが動作し通常の整流ダイオー
ドとして動作し、逆流期間は存在しない。ここで、Veは
前記2次バイアス巻線3dのフライバック電圧であり、VZ
はツェナーダイオード65のツェナー電圧であり、R46,R
66は抵抗46,66の抵抗値である。
しかし、出力端子11−11′の出力電流IOUT2が軽負荷
になり減少して出力電圧VOUT2が上昇し、ツェナーダイ
オード70のツェナー電圧を超えるとBPT67のベースより
抵抗68、ツェナーダイオード70を介してドライブ電流が
流れ、BPT67はオン状態となり抵抗66の両端電圧が上昇
し、FET34のゲート・ソース間印加電圧が上昇し、FET34
はオン状態となることで逆流期間を発生させ、ブリーダ
ー電流が流れて出力電圧VOUT2の上昇を防止する。この
場合でも、FET34のゲート・ソース間電圧は最大でもツ
ェナーダイオード65のツェナー電圧で固定されるため、
ゲートの保護およびブリーダー電流の無制限の増加を防
止できる。
になり減少して出力電圧VOUT2が上昇し、ツェナーダイ
オード70のツェナー電圧を超えるとBPT67のベースより
抵抗68、ツェナーダイオード70を介してドライブ電流が
流れ、BPT67はオン状態となり抵抗66の両端電圧が上昇
し、FET34のゲート・ソース間印加電圧が上昇し、FET34
はオン状態となることで逆流期間を発生させ、ブリーダ
ー電流が流れて出力電圧VOUT2の上昇を防止する。この
場合でも、FET34のゲート・ソース間電圧は最大でもツ
ェナーダイオード65のツェナー電圧で固定されるため、
ゲートの保護およびブリーダー電流の無制限の増加を防
止できる。
第20図は出力電圧VOUT2が安定化される様子を示して
おり、ツェナーダイオード70のツェナー電圧を変えるこ
とで出力電圧VOUT2の上昇値を設定でき、出力電圧VOUT2
が前記ツェナー電圧以下ならば逆流期間はなくブリーダ
ー電流もないことから、ブリーダー電流分の出力電力の
増加が防止できる。
おり、ツェナーダイオード70のツェナー電圧を変えるこ
とで出力電圧VOUT2の上昇値を設定でき、出力電圧VOUT2
が前記ツェナー電圧以下ならば逆流期間はなくブリーダ
ー電流もないことから、ブリーダー電流分の出力電力の
増加が防止できる。
第16図において、制御出力の出力電圧安定化をスイッ
チング素子4のオン・オフ期間を制御することで行うよ
うに構成したが、直流電源1の入力電圧をレギュレター
等により制御することで出力電圧を安定化するように構
成しても同様に応用可能なことも容易にわかる。さら
に、直接出力電圧を検出して制御する以外に、トランス
3に検出巻線を設けて出力電圧と同様の電圧を得て、前
記検出巻線の電圧を一定に制御することで出力電圧を制
御するいわゆる3次巻線制御方式に対しても同様に出力
電圧の安定化として応用可能なことも容易にわかる。さ
らに、非制御出力が複数であっても、同様な回路構成を
複数行うことで同様な効果が得られることも容易にわか
る。
チング素子4のオン・オフ期間を制御することで行うよ
うに構成したが、直流電源1の入力電圧をレギュレター
等により制御することで出力電圧を安定化するように構
成しても同様に応用可能なことも容易にわかる。さら
に、直接出力電圧を検出して制御する以外に、トランス
3に検出巻線を設けて出力電圧と同様の電圧を得て、前
記検出巻線の電圧を一定に制御することで出力電圧を制
御するいわゆる3次巻線制御方式に対しても同様に出力
電圧の安定化として応用可能なことも容易にわかる。さ
らに、非制御出力が複数であっても、同様な回路構成を
複数行うことで同様な効果が得られることも容易にわか
る。
発明の効果 以上のように本発明によれば、入力電圧および出力電
流の変動に対して、出力電圧を一定に制御するにはオン
期間を固定することができ発振周波数の変化を非常に少
なくでき、特に出力電流の変動に対しては発振周波数は
固定されるため高周波化が可能となり、トランスや2次
側整流平滑回路が小型化可能となり、発生ノイズに対し
ても周波数の変動が少ないためノイズフィルタの減衰帯
域が狭くてよいなど、小型化、低コスト化が図れる。さ
らに、出力電流の過渡的な変動に対しても、過渡応答が
改善される理由は、制御動作が2次巻線側のみで行われ
るため信号の伝達が簡単となり応答が早くなり、特に出
力電圧が過渡的に高くなった場合に平滑コンデンサの放
電は出力端子より出力電流として行われるだけでなく、
前記出力電流IOUTの関係式で示したIOUT=K×(TOFF−
2T′OFF)のように、逆電流期間T′OFFが になれば出力電流IOUTは負となり動作範囲のすべての領
域で出力電流が1次巻線側に回生できるため、平滑コン
デンサの放電が早くなり出力応答が非常に改善される。
さらに出力端子間の短絡や出力電流の過電流による保護
を行うための特別な回路は不要となり、過渡的な応答に
対してもオン期間が固定されるため1次巻線側から供給
される電力が絶えず一定に制限されるため完全に保護さ
れ、出力の制御信号を1次巻線側に伝達する必要がない
ためフォトカプラ等の絶縁伝達手段が不要となり、回路
が簡単化でき信頼性も非常に高くなりコスト的にも低価
格化できるなどの効果が得られる。
流の変動に対して、出力電圧を一定に制御するにはオン
期間を固定することができ発振周波数の変化を非常に少
なくでき、特に出力電流の変動に対しては発振周波数は
固定されるため高周波化が可能となり、トランスや2次
側整流平滑回路が小型化可能となり、発生ノイズに対し
ても周波数の変動が少ないためノイズフィルタの減衰帯
域が狭くてよいなど、小型化、低コスト化が図れる。さ
らに、出力電流の過渡的な変動に対しても、過渡応答が
改善される理由は、制御動作が2次巻線側のみで行われ
るため信号の伝達が簡単となり応答が早くなり、特に出
力電圧が過渡的に高くなった場合に平滑コンデンサの放
電は出力端子より出力電流として行われるだけでなく、
前記出力電流IOUTの関係式で示したIOUT=K×(TOFF−
2T′OFF)のように、逆電流期間T′OFFが になれば出力電流IOUTは負となり動作範囲のすべての領
域で出力電流が1次巻線側に回生できるため、平滑コン
デンサの放電が早くなり出力応答が非常に改善される。
さらに出力端子間の短絡や出力電流の過電流による保護
を行うための特別な回路は不要となり、過渡的な応答に
対してもオン期間が固定されるため1次巻線側から供給
される電力が絶えず一定に制限されるため完全に保護さ
れ、出力の制御信号を1次巻線側に伝達する必要がない
ためフォトカプラ等の絶縁伝達手段が不要となり、回路
が簡単化でき信頼性も非常に高くなりコスト的にも低価
格化できるなどの効果が得られる。
さらに本発明によれば、従来と同一の制御範囲を有
し、スイッチング素子のターンオン・ターンオフ損失を
大幅に減少でき、同時にスイッチング素子に印加される
スパイク電圧およびスパイク電流も大幅に低減され、さ
らにトランスの1次巻線側および2次巻線側に発生する
スイッチングノイズも減少できるなど、スイッチング電
源装置の高効率化および低ノイズ化が可能となり、さら
に高周波化も可能となるなどの大きな効果が得られる。
し、スイッチング素子のターンオン・ターンオフ損失を
大幅に減少でき、同時にスイッチング素子に印加される
スパイク電圧およびスパイク電流も大幅に低減され、さ
らにトランスの1次巻線側および2次巻線側に発生する
スイッチングノイズも減少できるなど、スイッチング電
源装置の高効率化および低ノイズ化が可能となり、さら
に高周波化も可能となるなどの大きな効果が得られる。
また、本発明によれば、同一トランスの複数の2次巻
線より供給される多出力電源において、非制御出力の軽
負荷時における出力電圧の上昇を防止することが比較的
簡単な回路で可能となり非制御出力の安定度を大幅に向
上でき、しかも軽負荷を防止するためのブリーダー電流
を1次巻線を介して入力側の直流電源へ回生されること
から損失をほとんど発生させず、スイッチング電源効率
を向上させることが可能となるなどの効果が得られる。
線より供給される多出力電源において、非制御出力の軽
負荷時における出力電圧の上昇を防止することが比較的
簡単な回路で可能となり非制御出力の安定度を大幅に向
上でき、しかも軽負荷を防止するためのブリーダー電流
を1次巻線を介して入力側の直流電源へ回生されること
から損失をほとんど発生させず、スイッチング電源効率
を向上させることが可能となるなどの効果が得られる。
また、本発明によれば、スイッチング素子と2次スイ
ッチング素子の同時導通も発生せず、同時導通防止の特
別な回路も必要ないなどの効果も得られる。
ッチング素子の同時導通も発生せず、同時導通防止の特
別な回路も必要ないなどの効果も得られる。
第1図は本発明の一実施例によるスイッチング電源装置
を示す回路構成図、第2図〜第4図は本発明の第1図の
回路構成図の動作波形を示す説明図、第5図〜第9図は
本発明の他の実施例によるスイッチング電源装置を示す
回路構成図、第10図は本発明の第9図の回路構成図の動
作波形を示す説明図、第11図〜第12図は本発明の他の実
施例によるスイッチング電源装置を示す回路構成図、第
13図は本発明の第12図の回路構成図の動作波形を示す説
明図、第14図は本発明の第12図に示す2次側制御ブロッ
クの具体的な回路構成図、第15図〜第16図は本発明の他
の実施例によるスイッチング電源装置を示す回路構成
図、第17図は本発明の第16図の回路構成図の動作波形を
示す説明図、第18図は本発明の第16図の出力特性を示す
説明図、第19図は本発明の第16図に示す2次側非制御ブ
ロックの回路構成図、第20図は本発明の第19図の出力特
性を示す説明図、第21図は本発明の効果を示す説明図、
第22図は従来の回路構成図、第23図は従来の第22図の回
路構成図の動作波形を示す説明図、第24図は従来の他の
実施例による回路構成図、第25図は従来の第24図の回路
構成図の動作波形を示す説明図、第26図は従来の他の実
施例による回路構成図である。 1……直流電源、2−2′……入力端子、3……トラン
ス、4……スイッチング素子、5……ダイオード、6…
…同期発振回路、7……整流ダイオード、8……2次ス
イッチング素子、9……平滑コンデンサ、10……制御回
路、11−11′……出力端子。
を示す回路構成図、第2図〜第4図は本発明の第1図の
回路構成図の動作波形を示す説明図、第5図〜第9図は
本発明の他の実施例によるスイッチング電源装置を示す
回路構成図、第10図は本発明の第9図の回路構成図の動
作波形を示す説明図、第11図〜第12図は本発明の他の実
施例によるスイッチング電源装置を示す回路構成図、第
13図は本発明の第12図の回路構成図の動作波形を示す説
明図、第14図は本発明の第12図に示す2次側制御ブロッ
クの具体的な回路構成図、第15図〜第16図は本発明の他
の実施例によるスイッチング電源装置を示す回路構成
図、第17図は本発明の第16図の回路構成図の動作波形を
示す説明図、第18図は本発明の第16図の出力特性を示す
説明図、第19図は本発明の第16図に示す2次側非制御ブ
ロックの回路構成図、第20図は本発明の第19図の出力特
性を示す説明図、第21図は本発明の効果を示す説明図、
第22図は従来の回路構成図、第23図は従来の第22図の回
路構成図の動作波形を示す説明図、第24図は従来の他の
実施例による回路構成図、第25図は従来の第24図の回路
構成図の動作波形を示す説明図、第26図は従来の他の実
施例による回路構成図である。 1……直流電源、2−2′……入力端子、3……トラン
ス、4……スイッチング素子、5……ダイオード、6…
…同期発振回路、7……整流ダイオード、8……2次ス
イッチング素子、9……平滑コンデンサ、10……制御回
路、11−11′……出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願昭63−313387 (32)優先日 昭63(1988)12月12日 (33)優先権主張国 日本(JP)
Claims (16)
- 【請求項1】入力電圧をオン・オフさせる第1のスイッ
チ手段と、この第1のスイッチ手段は決められたオンの
期間で動作し、前記第1のスイッチ手段と直列に1次巻
線が接続されたトランスと、このトランスの2次巻線に
接続された整流平滑手段と、この整流平滑手段の出力を
前記第1のスイッチ手段がオフの期間中において前記ト
ランスの2次巻線に戻す第2のスイッチ手段を有し、前
記第2のスイッチ手段を介して前記トランスの2次巻線
に印加された前記整流平滑手段の出力を前記トランスの
1次巻線に戻し、前記第2のスイッチ手段のオン期間は
整流平滑手段の出力により制御されるスイッチング電源
装置。 - 【請求項2】第2のスイッチ手段は整流平滑手段の第1
の整流手段と並列に接続される請求項1に記載のスイッ
チング電源装置。 - 【請求項3】第2のスイッチ手段はFETで構成され、こ
のFETは整流平滑手段の第1の整流手段も兼ねる請求項
2に記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項4】1次巻線には1次巻線に戻されたエネルギ
ーを流す第2の整流手段が接続されている請求項1に記
載のスイッチング電源装置。 - 【請求項5】第2の整流手段と第1のスイッチ手段が単
一のFETで構成される請求項4に記載のスイッチング電
源装置。 - 【請求項6】第1のスイッチ手段と並列にコンデンサが
接続されている請求項1に記載のスイッチング電源装
置。 - 【請求項7】第2のスイッチ手段と並列にコンデンサが
接続されている請求項1に記載のスイッチング電源装
置。 - 【請求項8】第2のスイッチ手段は整流平滑手段に接続
された別の2次巻線に接続される請求項1に記載のスイ
ッチング電源装置。 - 【請求項9】トランスがインダクタンス素子である請求
項1に記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項10】トランスの2次巻線が複数であり、各2
次巻線には整流平滑手段が接続される請求項1に記載の
スイッチング電源装置。 - 【請求項11】入力電圧をオン・オフさせる第1のスイ
ッチ手段と、この第1のスイッチ手段と並列に接続され
たコンデンサと、前記第1のスイッチ手段と直列に1次
巻線が接続されたトランスと、このトランスの2次巻線
に接続された整流平滑手段と、この整流平滑手段の出力
を前記第1のスイッチ手段がオフの期間中において前記
トランスの2次巻線に戻す第2のスイッチ手段と、前記
整流平滑手段の出力により前記第1のスイッチ手段を制
御する制御手段を有し、前記第2のスイッチ手段を介し
て前記トランスの2次巻線に印加された前記整流平滑手
段の出力を前記トランスの1次巻線に戻し前記第2のス
イッチ手段は前記トランスの2次巻線に戻す電流が一定
となるように制御されるスイッチング電源装置。 - 【請求項12】1次巻線には1次巻線に戻されたエネル
ギーを流す整流手段が接続されている請求項11に記載の
スイッチング電源装置。 - 【請求項13】第2のスイッチ手段と並列にコンデンサ
が接続されている請求項11に記載のスイッチング電源装
置。 - 【請求項14】入力電圧をオン・オフさせる第1のスイ
ッチ手段と、この第1のスイッチ手段に1次巻線が直列
に接続されたトランスと、このトランスの第1と第2の
2次巻線に接続された第1と第2の整流平滑手段と、こ
の第1の整流平滑手段の出力を前記第1のスイッチ手段
がオフの期間中において前記トランスの第1の2次巻線
に戻す第2のスイッチ手段と、前記第2の整流平滑手段
の出力により前記第1のスイッチ手段のオン期間を制御
する制御手段を有し、前記第2のスイッチ手段を介して
前記トランスの第1の2次巻線に印加された前記第1の
整流平滑手段の出力を前記トランスの1次巻線に戻し、
前記第2のスイッチ手段のオン期間は前記第1の整流平
滑手段の出力により制御されるスイッチング電源装置。 - 【請求項15】1次巻線には1次巻線に戻されたエネル
ギーを流す整流手段が接続されている請求項14に記載の
スイッチング電源装置。 - 【請求項16】第1のスイッチ手段と並列にコンデンサ
が接続されている請求項14に記載のスイッチング電源装
置。
Applications Claiming Priority (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8332788 | 1988-04-05 | ||
JP63-83327 | 1988-04-05 | ||
JP63-106392 | 1988-04-28 | ||
JP10639288 | 1988-04-28 | ||
JP63-142117 | 1988-06-09 | ||
JP14211788 | 1988-06-09 | ||
JP63-313387 | 1988-12-12 | ||
JP31338788 | 1988-12-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02261053A JPH02261053A (ja) | 1990-10-23 |
JP2773195B2 true JP2773195B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=27466819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1061773A Expired - Lifetime JP2773195B2 (ja) | 1988-04-05 | 1989-03-14 | スイッチング電源装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4958268A (ja) |
EP (1) | EP0336725B1 (ja) |
JP (1) | JP2773195B2 (ja) |
DE (1) | DE68916995T2 (ja) |
Families Citing this family (64)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3920235A1 (de) * | 1989-06-21 | 1991-01-03 | Thomson Brandt Gmbh | Schaltnetzteil |
DE58907619D1 (de) * | 1989-09-29 | 1994-06-09 | Siemens Ag | Schaltungsanordnung für ein Sperrwandler-Schaltnetzteil. |
DE4004707A1 (de) * | 1990-02-15 | 1991-08-22 | Thomson Brandt Gmbh | Schaltnetzteil |
US5448469A (en) * | 1990-02-15 | 1995-09-05 | Deutsche Thomson-Brandt Gmbh | Switch mode power supply with output feedback isolation |
DE59008729D1 (de) * | 1990-07-04 | 1995-04-20 | Siemens Ag | Schaltungsanordnung für ein freischwingendes Sperrwandler-Schaltnetzteil. |
EP0494629B1 (en) * | 1991-01-08 | 1997-08-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Electric power source |
DE4111277A1 (de) * | 1991-04-08 | 1992-10-15 | Thomson Brandt Gmbh | Anlaufschaltung fuer ein schaltnetzteil |
DE4112855A1 (de) * | 1991-04-19 | 1992-10-22 | Thomson Brandt Gmbh | Schaltnetzteil |
JP3419797B2 (ja) * | 1992-01-10 | 2003-06-23 | 松下電器産業株式会社 | スイッチング電源装置 |
US5517400A (en) * | 1992-02-03 | 1996-05-14 | Ulrich Schwan | Method for synchronizing converters of an inductive element for reversible energy transmission |
DE4202988A1 (de) * | 1992-02-03 | 1993-08-05 | Schwan Ulrich | Verfahren zur ansteuerung von stromrichtern |
DE4212472B4 (de) * | 1992-04-14 | 2006-02-09 | Deutsche Thomson-Brandt Gmbh | Freischwingendes Schaltnetzteil |
US5333104A (en) * | 1992-05-22 | 1994-07-26 | Matsushita Electric Works, Ltd. | Inverter power source |
JP3366058B2 (ja) * | 1992-10-07 | 2003-01-14 | 浩 坂本 | 電源装置 |
US5392206A (en) * | 1993-02-12 | 1995-02-21 | Valor Electronics, Inc. | Control circuit for a switching DC-DC power converter including a controlled magnetic core flux resetting technique for output regulation |
JP3349781B2 (ja) * | 1993-08-30 | 2002-11-25 | 富士通株式会社 | スイッチングレギュレータ電源装置 |
JPH0767329A (ja) * | 1993-08-30 | 1995-03-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スイッチング電源装置 |
US5422562A (en) * | 1994-01-19 | 1995-06-06 | Unitrode Corporation | Switching regulator with improved Dynamic response |
US5570278A (en) * | 1994-02-25 | 1996-10-29 | Astec International, Ltd. | Clamped continuous flyback power converter |
US5796595A (en) * | 1994-02-25 | 1998-08-18 | Astec International Limited | Interleaved continuous flyback power converter system |
JP2833998B2 (ja) * | 1994-06-06 | 1998-12-09 | 日本電気精器株式会社 | 高周波電力の非接触給電装置 |
US5610508A (en) * | 1994-06-16 | 1997-03-11 | Reltec Corporation | Circuitry to maintain proper current transformer operation |
FR2729516B1 (fr) * | 1995-01-13 | 1997-04-18 | Sextant Avionique | Convertisseurs de tension bidirectionnels de type continu-continu et capteur de courant |
US5694304A (en) * | 1995-02-03 | 1997-12-02 | Ericsson Raynet Corporation | High efficiency resonant switching converters |
US5712772A (en) * | 1995-02-03 | 1998-01-27 | Ericsson Raynet | Controller for high efficiency resonant switching converters |
DE19507084A1 (de) * | 1995-03-01 | 1996-09-12 | Bosch Gmbh Robert | Als Schaltregler ausgebildeter Sperrwandler |
US5663635A (en) * | 1995-05-24 | 1997-09-02 | Vlt Corporation | Reverse energy transfer in zero-current switching power conversion |
JP2792536B2 (ja) * | 1995-09-26 | 1998-09-03 | 日本電気株式会社 | 共振型dc−dcコンバータ |
JP2845188B2 (ja) * | 1995-12-11 | 1999-01-13 | サンケン電気株式会社 | Dc−dcコンバ−タ |
US7269034B2 (en) | 1997-01-24 | 2007-09-11 | Synqor, Inc. | High efficiency power converter |
US5923548A (en) * | 1997-03-28 | 1999-07-13 | Reltec Corporation | Active clamp used to maintain proper current transformer operation |
JP3492882B2 (ja) * | 1997-04-07 | 2004-02-03 | パイオニア株式会社 | スイッチング電源装置 |
JPH1155949A (ja) * | 1997-06-06 | 1999-02-26 | Canon Inc | 電源装置 |
JP3273598B2 (ja) * | 1998-01-28 | 2002-04-08 | 株式会社村田製作所 | スイッチング電源装置 |
US5991171A (en) * | 1998-02-05 | 1999-11-23 | Pi Electronics (H.K.) Ltd. | DC-to-DC converters |
JPH11235036A (ja) * | 1998-02-09 | 1999-08-27 | Murata Mfg Co Ltd | 自励発振型スイッチング電源装置 |
DE19828038A1 (de) * | 1998-06-24 | 1999-12-30 | Philips Corp Intellectual Pty | Schaltnetzteil |
US6005303A (en) * | 1998-06-30 | 1999-12-21 | Intersil Corporation | Linear voltage regulator compatible with bipolar and MOSFET pass devices and associated methods |
JP3387456B2 (ja) * | 1998-10-29 | 2003-03-17 | 株式会社村田製作所 | スイッチング電源装置 |
DE19851789A1 (de) * | 1998-11-10 | 2000-05-11 | Thomson Brandt Gmbh | Schaltnetzteil |
ES2157784B1 (es) * | 1999-05-06 | 2002-02-16 | Cit Alcatel | Convertidor de alimentacion conmutado a tension cero. |
JP3498669B2 (ja) | 2000-03-03 | 2004-02-16 | 株式会社村田製作所 | スイッチング電源装置 |
JP3480438B2 (ja) | 2000-09-07 | 2003-12-22 | 松下電器産業株式会社 | 多出力スイッチング電源装置 |
KR20020074177A (ko) * | 2000-10-27 | 2002-09-28 | 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. | 컨버터 제어 |
US6400584B1 (en) | 2001-03-23 | 2002-06-04 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Two stage switching power supply for connecting an AC power source to a load |
EP1405396A2 (en) | 2001-06-28 | 2004-04-07 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Bidirectional flyback switch mode power supply (smps) |
JP3707409B2 (ja) * | 2001-09-10 | 2005-10-19 | 株式会社村田製作所 | スイッチング電源装置 |
US6552917B1 (en) | 2001-11-05 | 2003-04-22 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | System and method for regulating multiple outputs in a DC-DC converter |
US7450402B2 (en) | 2002-04-12 | 2008-11-11 | Det International Holding Limited | Soft switching high efficiency flyback converter |
JP2005524375A (ja) * | 2002-04-23 | 2005-08-11 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | Llcハーフブリッジコンバータ |
JP2004173421A (ja) * | 2002-11-20 | 2004-06-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Dc/dcコンバータ |
JP3841049B2 (ja) | 2002-12-27 | 2006-11-01 | ヤマハ株式会社 | 電源回路 |
US7106602B2 (en) * | 2003-07-29 | 2006-09-12 | Astec International Limited | Switching-bursting method and apparatus for reducing standby power and improving load regulation in a DC—DC converter |
JP2007267450A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-11 | Sanken Electric Co Ltd | 多出力電源装置 |
TW200849777A (en) * | 2007-06-11 | 2008-12-16 | Zhong-Fu Zhou | Secondary-side controlled power converter |
US8446134B2 (en) * | 2008-03-10 | 2013-05-21 | Techtium Ltd. | High efficiency AC/DC power supply |
US8026704B2 (en) | 2008-06-06 | 2011-09-27 | Infineon Technologies Austria Ag | System and method for controlling a converter |
DE112012005944T5 (de) | 2012-04-27 | 2014-12-18 | Mitsubishi Electric Corporation | DC/DC-Wandler, Onboard-Einheit und Ladevorrichtung |
US9071152B2 (en) * | 2012-07-03 | 2015-06-30 | Cognipower, Llc | Power converter with demand pulse isolation |
US10199950B1 (en) | 2013-07-02 | 2019-02-05 | Vlt, Inc. | Power distribution architecture with series-connected bus converter |
JP6403042B2 (ja) * | 2014-02-28 | 2018-10-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電源装置およびそれを用いた照明器具 |
US10122287B2 (en) | 2016-02-24 | 2018-11-06 | Infineon Technologies Austria Ag | Power supply systems and feedback through a transformer |
US10554206B2 (en) | 2018-02-27 | 2020-02-04 | Cognipower, Llc | Trigger circuitry for fast, low-power state transitions |
US10892755B2 (en) | 2018-02-27 | 2021-01-12 | Cognipower, Llc | Driver circuitry for fast, efficient state transitions |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3986097A (en) * | 1975-06-30 | 1976-10-12 | Bell Telephone Laboratories, Incorporated | Bilateral direct current converters |
JPS5838071B2 (ja) * | 1978-08-25 | 1983-08-20 | 東光株式会社 | スイツチングレギユレ−タ |
EP0013332A1 (de) * | 1979-01-16 | 1980-07-23 | Siemens-Albis Aktiengesellschaft | Zerhackerschaltung |
JPS5922790Y2 (ja) * | 1979-12-27 | 1984-07-06 | 横河電機株式会社 | 電力回生形スイッチング・レギュレ−タ |
US4399499A (en) * | 1981-12-18 | 1983-08-16 | Gte Automatic Electric Labs Inc. | Bi-lateral four quadrant power converter |
JPS60207453A (ja) * | 1984-03-29 | 1985-10-19 | Wako Denki Kk | スイツチングレギユレ−タ |
US4605999A (en) * | 1985-03-11 | 1986-08-12 | At&T Bell Laboratories | Self-oscillating high frequency power converter |
JPS62131768A (ja) * | 1985-11-30 | 1987-06-15 | Tokyo Electric Co Ltd | 電源装置 |
US4736151A (en) * | 1986-12-23 | 1988-04-05 | Sundstrand Corporation | Bi-directional buck/boost DC/DC converter |
JP3249547B2 (ja) * | 1991-06-26 | 2002-01-21 | マツダ株式会社 | スタッド溶接装置 |
-
1989
- 1989-03-14 JP JP1061773A patent/JP2773195B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1989-04-04 DE DE68916995T patent/DE68916995T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1989-04-04 EP EP89303338A patent/EP0336725B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-04-05 US US07/333,310 patent/US4958268A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02261053A (ja) | 1990-10-23 |
DE68916995D1 (de) | 1994-09-01 |
EP0336725B1 (en) | 1994-07-27 |
EP0336725A2 (en) | 1989-10-11 |
DE68916995T2 (de) | 1995-02-09 |
EP0336725A3 (en) | 1990-05-02 |
US4958268A (en) | 1990-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2773195B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
CA2019525C (en) | Switching power supply device | |
KR100517552B1 (ko) | 스위칭 전원 장치 | |
JP3201324B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
EP0351144B1 (en) | Power supplies | |
US6469913B2 (en) | Switching power supply device having series capacitance | |
US5420777A (en) | Switching type DC-DC converter having increasing conversion efficiency at light load | |
EP0055064A2 (en) | DC-DC converter | |
US9548662B2 (en) | Switching power-supply circuit | |
US6366480B2 (en) | Switching power supply apparatus | |
JP3419797B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
US6778412B2 (en) | Synchronous converter with reverse current protection through variable inductance | |
US7113411B2 (en) | Switching power supply | |
JPH09131058A (ja) | 同調スイッチ・モード電源装置 | |
JP2803186B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH0379948B2 (ja) | ||
JP2803176B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH0357708B2 (ja) | ||
JP2797599B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP2803150B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH0974746A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH10191632A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH0368631B2 (ja) | ||
JPS6126441A (ja) | 充電回路 | |
KR19990027151A (ko) | 스너버전력을 이용한 역률개선회로 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080424 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090424 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |