JP2769877B2 - 極薄状連続木板の製造方法 - Google Patents
極薄状連続木板の製造方法Info
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- JP2769877B2 JP2769877B2 JP1232268A JP23226889A JP2769877B2 JP 2769877 B2 JP2769877 B2 JP 2769877B2 JP 1232268 A JP1232268 A JP 1232268A JP 23226889 A JP23226889 A JP 23226889A JP 2769877 B2 JP2769877 B2 JP 2769877B2
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- Japan
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- continuous
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- wood board
- thin continuous
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- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
- Finished Plywoods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、木製テープ等として用いられる極薄状連続
木板の製造方法に関する。
木板の製造方法に関する。
[発明が解決しようとする課題] 極薄状連続木板は、有機材料のテープと異なり、天然
材料特有の味わいがあり、このため表面仕上材等のほ
か、種々の分野で待望されている。
材料特有の味わいがあり、このため表面仕上材等のほ
か、種々の分野で待望されている。
ところが、従来構成のものは、突板の端縁を繋ぎ合わ
せて、その裏面をテープ等で接合することにより形成さ
れており板層のみから成るため割れ易く、特に湾曲保持
力が低く、曲率の大きな面に貼着するとヒビ割れを生じ
るという欠点があった。このため専ら平滑面または緩い
曲面にのみ適用可能であり、その用途に限界を生じてい
た。
せて、その裏面をテープ等で接合することにより形成さ
れており板層のみから成るため割れ易く、特に湾曲保持
力が低く、曲率の大きな面に貼着するとヒビ割れを生じ
るという欠点があった。このため専ら平滑面または緩い
曲面にのみ適用可能であり、その用途に限界を生じてい
た。
本発明は、湾曲保持力が強く、柔軟性に富む極薄状連
続木板を供するための製造方法の提供を目的とするもの
である。
続木板を供するための製造方法の提供を目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] 本発明は、突板を接続して形成される連続状突板の裏
面に不織布を接合して極薄状連続木板を製造するための
方法であり、次の構成からなる。
面に不織布を接合して極薄状連続木板を製造するための
方法であり、次の構成からなる。
I 突板の連繋すべき端縁を雌雄の切断型により夫々切
り落して当接し、その上面で接合テープにより仮留めし
て繋ぎ合わせることにより連続状突板を形成する。
り落して当接し、その上面で接合テープにより仮留めし
て繋ぎ合わせることにより連続状突板を形成する。
II 連続状突板の裏面に接着剤により不織布を接合す
る。
る。
III 高温圧締する。
IV その上面を研削し、仮留めテープを除去すると共に
所定厚とする。
所定厚とする。
[実施例] 第1図に従って本発明の一実施例を説明する。
・突板の準備 第1図イに示す様に木工用スライサーによって得られ
た0.3〜1mm厚程度の突板1を所定の形状に裁断加工す
る。この整形により得られる突板の幅は、30cm〜5cm程
度の広範囲に渡り、その用途に対応して定められる。
た0.3〜1mm厚程度の突板1を所定の形状に裁断加工す
る。この整形により得られる突板の幅は、30cm〜5cm程
度の広範囲に渡り、その用途に対応して定められる。
・フィンガージョイント この突板1の連繋する端縁相互を、第1図ロに示すよ
うに所定形状の二種類のフィンガー状切断型10a,10bに
より切り落す。この切断型10a,10bは雌雄の関係にな
り、このため切断加工後にその鋸歯状端縁1a,1bを突き
合わせると一致し、第1図ハに示す様に突き合わせ部の
上面に接合テープ3を貼着して、端縁1a,1b相互を仮留
めする。而して、連続状突板2を形成する。
うに所定形状の二種類のフィンガー状切断型10a,10bに
より切り落す。この切断型10a,10bは雌雄の関係にな
り、このため切断加工後にその鋸歯状端縁1a,1bを突き
合わせると一致し、第1図ハに示す様に突き合わせ部の
上面に接合テープ3を貼着して、端縁1a,1b相互を仮留
めする。而して、連続状突板2を形成する。
・接着剤の塗布 連続された連続状突板2の裏面には接着剤4が塗布さ
れる。この接着剤4はエポキシ樹脂等の二液性材料や、
酢酸ビニル系接着剤を用いることができ、この場合には
主剤と硬化剤とを均一になるまでよく攪拌した後に塗布
する。
れる。この接着剤4はエポキシ樹脂等の二液性材料や、
酢酸ビニル系接着剤を用いることができ、この場合には
主剤と硬化剤とを均一になるまでよく攪拌した後に塗布
する。
・不織布の貼着 第1図ニに示すように連続状突板2の裏面にはパル
プ,レーヨン,麻等を主体とする不織布5が接合され
る。
プ,レーヨン,麻等を主体とする不織布5が接合され
る。
この不織布5は、あらかじめウレタン樹脂、酢酸ビニ
ル系樹脂等の接着剤を塗布するようにしてもよく、その
接着剤の含浸により製品を柔らかくできると共に、曲げ
強度を増大させる効果を生ずる。尚、該不織布5をその
まま接着剤4により連続状突板2に接合するようにして
も良い。
ル系樹脂等の接着剤を塗布するようにしてもよく、その
接着剤の含浸により製品を柔らかくできると共に、曲げ
強度を増大させる効果を生ずる。尚、該不織布5をその
まま接着剤4により連続状突板2に接合するようにして
も良い。
・高温圧締加工 次に第1図ホに示す様に連続状突板2に不織布5を接
合した後、ただちにこれを上下のホットロール11,11で
挟持しながら走行させ、プレスし高温圧締する。このプ
レス圧は4〜7Kg/cm2とし、ロール11,11の温度は150〜2
00℃とする。これにより、連続状突板2と不織布5との
接合強度が向上し、分離不能となる。
合した後、ただちにこれを上下のホットロール11,11で
挟持しながら走行させ、プレスし高温圧締する。このプ
レス圧は4〜7Kg/cm2とし、ロール11,11の温度は150〜2
00℃とする。これにより、連続状突板2と不織布5との
接合強度が向上し、分離不能となる。
・サンディング ホットロールで高温圧締した後に、その表面をサンデ
ィング処理して、連続状突板2と共に表面を研削して表
面を平滑にし、かつ所定厚とする。この研削処理により
突板1,1の繋ぎ目はほとんど消失して、見かけ上連続し
た一枚板の外観を呈する。
ィング処理して、連続状突板2と共に表面を研削して表
面を平滑にし、かつ所定厚とする。この研削処理により
突板1,1の繋ぎ目はほとんど消失して、見かけ上連続し
た一枚板の外観を呈する。
・養生 この後、数日間放置して養生させ、樹脂の安定化を待
つ。而して第1図へに示す極薄状連続木板6が完成す
る。
つ。而して第1図へに示す極薄状連続木板6が完成す
る。
・後加工 上記手段により形成された極薄状連続木板6は、その
まま製品として用いられて、現場で接着剤により貼着す
る様にしても良い。一方、その貼着作業を簡易とするた
めに、連続木板6の裏面に両面接着剤をあらかじめ接合
しておいてこれを製品としたり、または裏面に熱溶融性
の接着剤層を形成して、その使用に当たっては上面から
アイロン等の高熱源で加圧することにより接合可能とす
る等の加工を施すことができる。
まま製品として用いられて、現場で接着剤により貼着す
る様にしても良い。一方、その貼着作業を簡易とするた
めに、連続木板6の裏面に両面接着剤をあらかじめ接合
しておいてこれを製品としたり、または裏面に熱溶融性
の接着剤層を形成して、その使用に当たっては上面から
アイロン等の高熱源で加圧することにより接合可能とす
る等の加工を施すことができる。
[発明の効果] 本発明は、上述の方法に係り、かかる方法により製造
された極薄状連続木板6は、不織布5により保持され、
耐久性及び湾曲性能が向上する。このため極薄状連続木
板6は、これを湾曲してもヒビ割れを生じないから巻き
取り保存が可能となり、通常の巻きテープと同様の仕様
も可能となる。従って細幅状の連続木板6により木製テ
ープを構成して、必要に応じて引き出して用いる等取り
扱いが容易となると共に、種々の湾曲面に貼着すること
が可能となり、用途が拡大することとなる。而して、本
発明方法は、かかる有用な極薄状連続木板6を供し得る
優れた効果がある。
された極薄状連続木板6は、不織布5により保持され、
耐久性及び湾曲性能が向上する。このため極薄状連続木
板6は、これを湾曲してもヒビ割れを生じないから巻き
取り保存が可能となり、通常の巻きテープと同様の仕様
も可能となる。従って細幅状の連続木板6により木製テ
ープを構成して、必要に応じて引き出して用いる等取り
扱いが容易となると共に、種々の湾曲面に貼着すること
が可能となり、用途が拡大することとなる。而して、本
発明方法は、かかる有用な極薄状連続木板6を供し得る
優れた効果がある。
第1図は本発明の製造工程を示す説明図である。 1;突板 2;連続状突板 4;接着剤 5;不織布 6;極薄状連続木板
Claims (1)
- 【請求項1】下記工程から成る極薄状連続木板の製造方
法。 I 突板の連繋すべき端縁を雌雄の切断型により夫々切
り落して当接し、その上面で接合テープにより仮留めし
て繋ぎ合わせることにより連続状突板を形成する。 II 連続状突板の裏面に接着剤により不織布を接合す
る。 III 高温圧締する。 IV その上面を研削し、仮留めテープを除去すると共に
所定厚とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1232268A JP2769877B2 (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | 極薄状連続木板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1232268A JP2769877B2 (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | 極薄状連続木板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0393502A JPH0393502A (ja) | 1991-04-18 |
JP2769877B2 true JP2769877B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=16936585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1232268A Expired - Lifetime JP2769877B2 (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | 極薄状連続木板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2769877B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2559151B2 (ja) * | 1990-01-16 | 1996-12-04 | ファンシーツダ 株式会社 | ロ−ル状突板の製造方法 |
KR100350106B1 (ko) * | 2000-07-10 | 2002-08-28 | 신현문 | 천연목재를 이용한 래핑시트 및 우드롤 |
US6612955B2 (en) * | 2000-12-08 | 2003-09-02 | The Gates Corporation | Power transmission belt |
CN107618079A (zh) * | 2016-07-13 | 2018-01-23 | 南通亚振东方家具有限公司 | 一种利用高频拼板机及多边锯拼板的方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62122703A (ja) * | 1985-11-25 | 1987-06-04 | 松下電工株式会社 | ラツピング用シ−ト |
-
1989
- 1989-09-07 JP JP1232268A patent/JP2769877B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0393502A (ja) | 1991-04-18 |
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