JP2632560B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
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- JP2632560B2 JP2632560B2 JP23723488A JP23723488A JP2632560B2 JP 2632560 B2 JP2632560 B2 JP 2632560B2 JP 23723488 A JP23723488 A JP 23723488A JP 23723488 A JP23723488 A JP 23723488A JP 2632560 B2 JP2632560 B2 JP 2632560B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] この発明は基板の表面に厚手の単板片をモザイク模様
に貼着する化粧板の製造方法に関する。
に貼着する化粧板の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、厚さが1mm以上ある厚手の化粧単板片を合板な
どの基板上にモザイク模様状に組み合わせて貼着するに
は、圧手の単板は乾燥すると反りやあばれを生じ易いた
め、湿潤状態の単板を所望の形状に切断後、基板上に並
べるようにして熱圧接着するか、時には予め裁断した木
材を模様状に集成接着後、所定の厚さに切断して得た化
粧単板を基板上に熱圧接着するなどの方法がとられてい
た。
どの基板上にモザイク模様状に組み合わせて貼着するに
は、圧手の単板は乾燥すると反りやあばれを生じ易いた
め、湿潤状態の単板を所望の形状に切断後、基板上に並
べるようにして熱圧接着するか、時には予め裁断した木
材を模様状に集成接着後、所定の厚さに切断して得た化
粧単板を基板上に熱圧接着するなどの方法がとられてい
た。
一方、乾燥単板片を用いる方法としては、乾燥した厚
手の単板片を予め求める大きさのモザイク模様に組み合
わせ、それぞれの単板片表面に紙テープを貼着して連結
し、それを基板上に接着剤を介して熱圧接着後、表面の
紙テープを研削削除するものであった。
手の単板片を予め求める大きさのモザイク模様に組み合
わせ、それぞれの単板片表面に紙テープを貼着して連結
し、それを基板上に接着剤を介して熱圧接着後、表面の
紙テープを研削削除するものであった。
[発明の解決すべき課題] 所が、上記の方法の内、湿潤単板片を用いる方法で
は、湿潤状態の単板片を熱圧接着すると、単板片が乾燥
して収縮し、ひび割れが生じたり、単板片の接合部に隙
間を生じ、モザイク模様が変形するなどの問題点が有っ
た。
は、湿潤状態の単板片を熱圧接着すると、単板片が乾燥
して収縮し、ひび割れが生じたり、単板片の接合部に隙
間を生じ、モザイク模様が変形するなどの問題点が有っ
た。
一方、乾燥単板片を用いる方法では、単板が反り狂っ
て扱いにくい。更には、基板に単板片を貼着後表面に貼
着した紙テープを剥離するための余分な作業が必要にな
るなどの問題点があった。
て扱いにくい。更には、基板に単板片を貼着後表面に貼
着した紙テープを剥離するための余分な作業が必要にな
るなどの問題点があった。
[課題を解決するための手段] この発明は、上記の従来の問題点を解決するためなさ
れたもので、その構成は、シート状物の表面にプライマ
ーと主剤からなる分別塗布型ハイセッティング用接着剤
のプライマーまたは主剤の何れかを塗布し、一方、厚手
の乾燥単板片の裏面にシート状物に塗布した接着剤と一
対となる主剤またはプライマーの何れかを塗布して後、
シート状物の接着剤塗布面に前記厚手の乾燥単板片をそ
の接着剤塗布面と接する様に所望の模様形状に載置し、
ついでそれらを圧締装置により短時間圧締して仮接着す
ることで化粧片を作成後、表面に熱硬化性樹脂を主体と
する接着剤を塗布した基板上に前記化粧片のシート状物
面を重ね、最後に基板と化粧片を熱圧接着する化粧板の
製造方法に係る。
れたもので、その構成は、シート状物の表面にプライマ
ーと主剤からなる分別塗布型ハイセッティング用接着剤
のプライマーまたは主剤の何れかを塗布し、一方、厚手
の乾燥単板片の裏面にシート状物に塗布した接着剤と一
対となる主剤またはプライマーの何れかを塗布して後、
シート状物の接着剤塗布面に前記厚手の乾燥単板片をそ
の接着剤塗布面と接する様に所望の模様形状に載置し、
ついでそれらを圧締装置により短時間圧締して仮接着す
ることで化粧片を作成後、表面に熱硬化性樹脂を主体と
する接着剤を塗布した基板上に前記化粧片のシート状物
面を重ね、最後に基板と化粧片を熱圧接着する化粧板の
製造方法に係る。
以下、この発明を図面にを参照しながら説明する。
第1図はこの発明の方法により得られた化粧板の正面
図で、第2図はそのA−A′断面図である。
図で、第2図はそのA−A′断面図である。
シート状物1は、薄紙、不織布、寒冷紗等からなる薄
いシートである。
いシートである。
一方、厚手の乾燥単板片2とは、厚さが1〜3mm程度
の、いわゆるハーフロータリー、ロータリーレース、鋸
などで切削したセン、ナラ、サクラ、カバ、マツ、ケヤ
キなどの厚突き単板片で、モザイク模様を構成するよう
に切断されたものである。そして、その単板片2は、含
水率を10〜15%程度に乾燥されたものが用いられる。
の、いわゆるハーフロータリー、ロータリーレース、鋸
などで切削したセン、ナラ、サクラ、カバ、マツ、ケヤ
キなどの厚突き単板片で、モザイク模様を構成するよう
に切断されたものである。そして、その単板片2は、含
水率を10〜15%程度に乾燥されたものが用いられる。
シート状物1や単板片2に塗布する分別塗布型ハイセ
ッティング用接着剤3とは、例えば、変性SBR樹脂系の
主剤と水溶性のプライマーの2成分からなり、両成分を
接触させた場合、10秒から60秒間程度の非常に短時間で
初期の接着力が発揮される接着剤を指し、ボンド・HB10
(コニシ株式会社製)などを用いる事が出来る。
ッティング用接着剤3とは、例えば、変性SBR樹脂系の
主剤と水溶性のプライマーの2成分からなり、両成分を
接触させた場合、10秒から60秒間程度の非常に短時間で
初期の接着力が発揮される接着剤を指し、ボンド・HB10
(コニシ株式会社製)などを用いる事が出来る。
従って、この接着剤3を用いる時は、シート状物1に
主剤またはプライマーの何れかを塗布し、厚手の乾燥単
板片2には逆にプライマーまたは主剤を塗布すれば良
い。なお、接着剤3の塗布量としては、プライマーの場
合は、50〜70g/m2、主剤の場合は、100〜200g/m2程度で
ある。
主剤またはプライマーの何れかを塗布し、厚手の乾燥単
板片2には逆にプライマーまたは主剤を塗布すれば良
い。なお、接着剤3の塗布量としては、プライマーの場
合は、50〜70g/m2、主剤の場合は、100〜200g/m2程度で
ある。
そして、接着剤3の塗布された単板片2はシート状物
1上の接着剤塗布面と接する様に所望のモザイク模様形
状(第1図参照)に載置する。
1上の接着剤塗布面と接する様に所望のモザイク模様形
状(第1図参照)に載置する。
ついで、それらを圧締装置4により短時間低圧で圧締
して仮接着することで化粧片を作成する。
して仮接着することで化粧片を作成する。
圧締装置4としては、第3図に示す様な上下に一定の
間隔を保持しながら回転するゴム製のベルトやロールプ
レスなどが用いられる。
間隔を保持しながら回転するゴム製のベルトやロールプ
レスなどが用いられる。
圧締圧力としては、2〜10kg/cm2程度である。
その後、表面には尿素樹脂、メラミン樹脂単体或いは
それらに酢酸ビニール樹脂を添加した熱硬化性樹脂を主
体とする接着剤6を塗布した合板、LVL、パーティクル
ボード、MDFなどの常用木質基板7上に前記化粧片のシ
ート状物1面を重ね、最後に基板7と化粧片をホットプ
レスなどにより熱圧接着する。
それらに酢酸ビニール樹脂を添加した熱硬化性樹脂を主
体とする接着剤6を塗布した合板、LVL、パーティクル
ボード、MDFなどの常用木質基板7上に前記化粧片のシ
ート状物1面を重ね、最後に基板7と化粧片をホットプ
レスなどにより熱圧接着する。
接着剤6の塗布量は70〜100g/m2、ホットプレスによ
る圧締は100〜120℃−10〜15kg/cm2−1〜3分間程度の
条件で良い。
る圧締は100〜120℃−10〜15kg/cm2−1〜3分間程度の
条件で良い。
[作用] この発明において、厚手の乾燥単板片2をハイセッテ
ィング型の接着剤3でシート状物1に貼着後、基板7に
常用の熱硬化型接着剤6を用いて熱圧接着するのは、単
板片2の取扱いを容易にすると共に、乾燥単板を用いる
ことで単板片2の乾燥収縮による割れや目隙の発生を防
止するためである。また、シート状物1を基板7と厚手
の単板片2間に介在させるのは、空気中の湿度変化によ
る単板片2と基板7の伸縮差による単板片2の干割れを
防止するためである。更に、シート状物1は基板7と厚
手の単板片2間に介在させるので、研削削除する必要が
ない。
ィング型の接着剤3でシート状物1に貼着後、基板7に
常用の熱硬化型接着剤6を用いて熱圧接着するのは、単
板片2の取扱いを容易にすると共に、乾燥単板を用いる
ことで単板片2の乾燥収縮による割れや目隙の発生を防
止するためである。また、シート状物1を基板7と厚手
の単板片2間に介在させるのは、空気中の湿度変化によ
る単板片2と基板7の伸縮差による単板片2の干割れを
防止するためである。更に、シート状物1は基板7と厚
手の単板片2間に介在させるので、研削削除する必要が
ない。
[実施例] 以下、この発明の実施例を記す。
厚さ2mmで含水率13%の単板片2の裏面に分別塗布型
ハイセッティング用接着剤3であるボンド・HR10の主剤
を60g/m2塗布し、吸引式の送りベルト上面にダイヤ模様
を構成する様に組み合わせて並べた。一方、厚さ30g/m2
のの表面に前記接着剤3のプライマーを50g/m2塗布して
約半日乾燥したものを接着剤3塗布面が単板片2の接着
剤3塗布面と接するように載置した。次に、それらの上
下に平行して移動する圧締ベルト5間に挿入して1〜2k
g/cm2程度の僅かな圧力で圧締し、単板片2と薄紙1を
仮接着して化粧片とした。
ハイセッティング用接着剤3であるボンド・HR10の主剤
を60g/m2塗布し、吸引式の送りベルト上面にダイヤ模様
を構成する様に組み合わせて並べた。一方、厚さ30g/m2
のの表面に前記接着剤3のプライマーを50g/m2塗布して
約半日乾燥したものを接着剤3塗布面が単板片2の接着
剤3塗布面と接するように載置した。次に、それらの上
下に平行して移動する圧締ベルト5間に挿入して1〜2k
g/cm2程度の僅かな圧力で圧締し、単板片2と薄紙1を
仮接着して化粧片とした。
ついで、化粧片を尿素酢酸ビニール樹脂変性接着剤6
を100g/m2塗布した厚さ15mmの合板7上に薄紙1を下に
して重ね、110℃−10Kg/cm2−2分間ホットプレスによ
って熱圧し、求める突き板貼り化粧板を得た。
を100g/m2塗布した厚さ15mmの合板7上に薄紙1を下に
して重ね、110℃−10Kg/cm2−2分間ホットプレスによ
って熱圧し、求める突き板貼り化粧板を得た。
[効果] この発明の化粧板は、上記の様な構成のため、単板の
取扱いを容易にすると共に、乾燥単板を用いることで単
板の乾燥収縮による割れや目隙の発生を防止する。ま
た、シート状物を基板と厚手の単板間に介在させるの
で、空気中の湿度変化による単板と基板の伸縮差による
単板の干割れを防止する。更に、シート状物は基板と厚
手の単板間に介在させるので、従来の様に、シート状物
を研削削除する必要がない等の効果を有している。
取扱いを容易にすると共に、乾燥単板を用いることで単
板の乾燥収縮による割れや目隙の発生を防止する。ま
た、シート状物を基板と厚手の単板間に介在させるの
で、空気中の湿度変化による単板と基板の伸縮差による
単板の干割れを防止する。更に、シート状物は基板と厚
手の単板間に介在させるので、従来の様に、シート状物
を研削削除する必要がない等の効果を有している。
第1図はこの発明の方法により得られた化粧板の正面図
で、第2図はそのA−A′断面図で、第3図は化粧板の
圧締装置例を示す模式図的な側面図である。 1……シート状物、2……厚手乾燥単板片 3……分別塗布型ハイセッティング接着剤 4……圧締装置、5……圧締ベルト 6……常用接着剤、7……常用木質基板
で、第2図はそのA−A′断面図で、第3図は化粧板の
圧締装置例を示す模式図的な側面図である。 1……シート状物、2……厚手乾燥単板片 3……分別塗布型ハイセッティング接着剤 4……圧締装置、5……圧締ベルト 6……常用接着剤、7……常用木質基板
Claims (2)
- 【請求項1】シート状物の表面にプライマーと主剤から
なる分別塗布型ハイセッティング用接着剤のプライマー
または主剤の何れかを塗布し、一方厚手の乾燥単板片の
裏面に布状物に塗布した接着剤と一対となる主剤または
プライマーの何れかを塗布して後、シート状物の接着剤
塗布面に前記厚手の乾燥単板片をその接着剤塗布面と接
する様に所望の模様形状に載置し、ついでそれらを圧締
装置により短時間圧締して仮接着することで化粧片を作
成後、表面に熱硬化性樹脂を主体とする接着剤を塗布し
た基板上に前記化粧片のシート状物面を重ね、最後に基
板と化粧片を熱圧接着することを特徴とした化粧板の製
造方法。 - 【請求項2】シート状物の表面にプライマーと主剤から
なる分別塗布型ハイセッティング用接着剤のプライマー
または主剤の何れかを塗布し、一方、厚手の乾燥単板片
の裏面にシート状物に塗布した接着剤と一対となる主剤
またはプライマーの何れかを塗布して吸引装置上で所望
の模様状に組合せて保持し、ついで前記のシート状物を
その接着剤塗布面が前記厚手の乾燥単板片の接着剤塗布
面と接する様に吸引装置上で載置し、その後それらを表
裏面から挟み込みベルト装置により連続的に僅かに圧締
して仮接着することで化粧片を作成後、表面に熱硬化性
樹脂接着剤を塗布した基板上に前記化粧片のシート状物
面を重ね、最後に基板と化粧片をホットプレスにより熱
圧接着することを特徴とした化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23723488A JP2632560B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23723488A JP2632560B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0284301A JPH0284301A (ja) | 1990-03-26 |
JP2632560B2 true JP2632560B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=17012373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23723488A Expired - Lifetime JP2632560B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2632560B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2514573B2 (ja) * | 1993-06-08 | 1996-07-10 | 株式会社森祥化粧合板 | 化粧板片の貼着方法 |
JP4507902B2 (ja) * | 2005-02-08 | 2010-07-21 | Dic株式会社 | 化粧造作部材の製造方法 |
-
1988
- 1988-09-20 JP JP23723488A patent/JP2632560B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0284301A (ja) | 1990-03-26 |
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