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JP2763318B2 - 非磁性トナー及び画像形成方法 - Google Patents

非磁性トナー及び画像形成方法

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Publication number
JP2763318B2
JP2763318B2 JP1043877A JP4387789A JP2763318B2 JP 2763318 B2 JP2763318 B2 JP 2763318B2 JP 1043877 A JP1043877 A JP 1043877A JP 4387789 A JP4387789 A JP 4387789A JP 2763318 B2 JP2763318 B2 JP 2763318B2
Authority
JP
Japan
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magnetic
toner
magnetic toner
particle size
image
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1043877A
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English (en)
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JPH02877A (ja
Inventor
喜一郎 坂下
博英 谷川
聡 吉田
俊章 中原
直樹 松重
雅次 藤原
康夫 三橋
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Publication of JPH02877A publication Critical patent/JPH02877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2763318B2 publication Critical patent/JP2763318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0819Developers with toner particles characterised by the dimensions of the particles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S430/00Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
    • Y10S430/001Electric or magnetic imagery, e.g., xerography, electrography, magnetography, etc. Process, composition, or product
    • Y10S430/104One component toner

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、電子写真,静電記録の如き画像形成方法に
おける静電荷潜像を顕像化するための一成分系現像剤用
または二成分系現像剤用非磁性トナーに関する。さら
に、本発明は、特定な非磁性トナーを使用する画像形成
方法に関する。
〔背景技術〕
近年、電子写真複写機の如き画像形成装置が広く普及
するに従がい、その用途も多種多様に広がり、その画像
品質への要求も厳しくなってきている。一般の種類,書
物の如き画像の複写では、微細な文字に至るまで、つぶ
れたり、とぎれたりすることなく、極めて微細且つ忠実
に再現することが求められている。画像形成装置が有す
る感光体上の潜像が100μm以下の線画像の場合に、通
常の普通紙複写機では細線再現性が一般に悪く、線画像
の鮮明さがいまだ充分ではない。最近、デジタルな画像
信号を使用している電子写真プリンターの如き画像形成
装置では、潜像は一定電位のドツトが集まって形成され
ており、ベタ部,ハーフトーン部およびライト部はドツ
ト密度をかえることによって表現されている。ところ
が、ドツトに忠実にトナー粒子がのらず、ドツトからト
ナー粒子がはみ出した状態では、デジタル潜像の黒部と
白部のドツト密度の比に対応するトナー画像の階調性が
得られないという問題点がある。さらに、画質を向上さ
せるために、ドツトサイズを小さくして解像度を向上さ
せる場合には、微小なドツトから形成される潜像の再現
性がさらに困難になり、解像度および階調性の悪い、シ
ヤープネスさに欠けた画像となる傾向がある。
初期においては、良好な画質であるが、コピーまたは
プリントアウトをつづけているうちに、画質が劣悪化し
てゆくことがある。この現像は、コピーまたはプリント
アウトをつづけるうちに、現像されやすいトナー粒子の
みが先に消費され、現像機中に、現像性の劣ったトナー
粒子が蓄積し残留することによって起こると考えられ
る。
これまでに、画質をよくするという目的のために、い
くつかの現像剤が提案されている。特開昭51−3244号公
報では、粒度分布を規制して、画質の向上を意図した非
磁性トナーが提案されている。該トナーにおいて、8〜
12μmの粒径を有するトナーが約60%以上であるときが
最適であり、比較的粗く、この粒径では本発明者らの検
討によると、潜像への均密なるトナーの“のり”は困難
であり、かつ、5μm以下が30個数%以下(例えば、約
29個数%)であり、20μm以上が5個数%以下(例え
ば、約5個数%)であるという特性から、粒径分布はブ
ロードであるという点も均一性を低下させる傾向があ
る。このような粗めのトナー粒子であり、且つブロード
な粒度分布を有するトナーを用いて、鮮明なる画像を形
成するためには、トナー粒子を厚く重ねることでトナー
粒子間の間隙を埋めて見かけの画像濃度を上げる必要が
あり、所定の画像濃度を出すために必要なトナー消費量
が増加するという問題点も有している。
特開昭54−72054号公報では、前者よりもシヤープな
分布を有する非磁性トナーが提案されている。中間の重
さの粒子の寸法が8.5〜11.0μmと粗く、高解像性のト
ナーとしては、いまだ改良すべき余地を残している。
特開昭58−129437号公報では、平均粒径が6〜10μm
であり、最多粒子が5〜8μである非磁性トナーが提案
されているが、5μm以下の粒子が15個数%以下と少な
く、鮮鋭さの欠けた画像が形成される傾向がある。
本発明者らの検討によれば、5μm以下のトナー粒子
が、潜像の輪郭を明確に再現し、且つ潜像全体への緻密
なトナーののりの主要なる機能をもつことが知見され
た。特に、感光体上の静電荷潜像においては電気力線の
集中のため、輪郭たるエツジ部は内部より電界強度が高
く、この部分に集まるトナー粒子の質により、画質の鮮
鋭さが決まる。本発明者らの検討によれば5μm以下の
粒子の量が画質の鮮鋭さの問題点の解決に有効であるこ
とが判明した。
〔発明の目的〕
本発明の目的は上述のごとき問題点を解決した非磁性
トナーを提案するものである。
さらに、本発明の目的は、画像濃度が高く、細線再現
性、階調性の優れた二成分系現像剤用非磁性トナーを提
供するものである。
さらに本発明の目的は、長時間の使用で性能の変化の
ない二成分系現像剤用非磁性トナーを提供するものであ
る。
さらに本発明の目的は、環境変動に対して性能の変化
のない二成分系現像剤用非磁性トナーを抵抗するもので
ある。
さらに本発明の目的は、転写性の優れた二成分系現像
剤用非磁性トナーを提供するものである。
さらに、本発明の目的は、少ない消費量で、高い画像
濃度をえることの可能な二成分系現像剤用非磁性トナー
を提供するものである。
さらに、本発明の目的は、デジタルな画像信号による
画像形成装置においても、解像性、階調性、細線再現性
に優れたトナー画像を形成し得る二成分系現像剤用非磁
性トナーを提供するものである。
さらに、本発明の目的は、画像濃度が高く、細線再現
性、階調性の優れた一成分系現像剤用非磁性トナーを提
供するものである。
さらに本発明の目的は、長時間の使用で性能の変化の
ない一成分系現像剤用非磁性トナーを提供するものであ
る。
さらに本発明の目的は、環境変動に対して性能の変化
のない一成分系現像剤用非磁性トナーを提供するもので
ある。
さらに本発明の目的は、転写性の優れた一成分系現像
剤用非磁性トナーを提供するものである。
さらに、本発明の目的は、少ない消費量で、高い画像
濃度をえることの可能な一成分系現像剤用非磁性トナー
を提供するものである。
さらに、本発明の目的は、デジタルな画像信号による
画像形成装置においても、解像性、階調性、細線再現性
に優れたトナー画像を形成し得る一成分系現像剤用非磁
性トナーを提供するものである。
さらに、本発明の目的は、上記非磁性トナーを使用す
る画像形成方法に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
子が17〜60個数%含有され、8〜12.7μmの粒径を有す
る非磁性トナー粒子が1〜30個数%含有され、16μm以
上の粒径を有する非磁性トナー粒子が2.0体積%以下で
含有され、非磁性トナーの体積平均粒径が4〜10μmで
あり、5μm以下の非磁性トナー粒子群が下記式 〔式中、Nは5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
子の個数%を示し、Vは5μm以下の粒径を有する非磁
性トナー粒子の体積%を示し、kは4.5乃至6.5の正数を
示す。但し、Nは17乃至60の正数を示す。〕 を満足する粒度分布を有し、 非磁性トナー粒子には、シリカ微粉末又は酸化チタン
微粉末が少なくとも外添されている ことを特徴とする非磁性トナーに関する。
さらに、本発明は、 潜像保持部材に形成された静電潜像を交番電界下で、
非磁性トナーと磁性キャリアとを少なくとも有する二成
分系現像剤により現像してトナー画像を形成する画像形
成方法であり、 該非磁性トナーは、5μm以下の粒径を有する非磁性
トナー粒子が17〜60個数%含有され、8〜12.7μmの粒
径を有する非磁性トナー粒子が1〜30個数%含有され、
16μm以上の粒径を有する非磁性トナー粒子が2.0体積
%以下含有され、非磁性トナーの体積平均粒径が4〜10
μmであり、5μm以下の非磁性トナー粒子群が下記式 [式中、Nは5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
子の個数%を示し、Vは5μm以下の粒径を有する非磁
性トナー粒子の体積%を示し、kは4.5乃至6.5の正数を
示す。但し、Nは17乃至60の正数を示す。] を満足する粒度分布を有し、 非磁性トナー粒子には、シリカ微粉末又は酸化チタン
微粉末が少なくとも外添されている ことを特徴とする画像形成方法に関する。
さらに、本発明は、 潜像保持部材に形成された静電潜像を非磁性トナーを
有する一成分系非磁性現像剤により現像してトナー画像
を形成する画像形成方法であり、 該非磁性トナーは、 5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒子が17〜60
個数%含有され、8〜12.7μmの粒径を有する非磁性ト
ナー粒子が1〜30個数%含有され、16μm以上の粒径を
有する非磁性トナー粒子が2.0体積%以下含有され、非
磁性トナーの体積平均粒径が4〜10μmであり、5μm
以下の非磁性トナー粒子群が下記式 [式中、Nは5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
子の個数%を示し、Vは5μm以下の粒径を有する非磁
性トナー粒子の体積%を示し、kは4.5乃至6.5の正数を
示す。但し、Nは17乃至60の正数を示す。] を満足する粒度分布を有し、 非磁性トナー粒子には、シリカ微粉末又は酸化チタン
微粉末が少なくとも外添されている ことを特徴とする画像形成方法に関する。
さらに、本発明は、 潜像保持部材に形成された静電潜像を非磁性イエロト
ナー,非磁性マゼンタトナー及び非磁性シアントナーか
らなるグループから選択される非磁性トナーにより現像
してトナー画像を形成し、トナー像支持部材上の非磁性
イエロートナー画像,非磁性マゼンタトナー画像及び非
磁性シアントナー画像を定着してマルチカラーまたはフ
ルカラー画像を形成する画像形成方法であり、 該非磁性トナーは、 5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒子が17〜60
個数%含有され、8〜12.7μmの粒径を有する非磁性ト
ナー粒子が1〜30個数%含有され、16μm以上の粒径を
有する非磁性トナー粒子が2.0体積%以下含有され、非
磁性トナーの体積平均粒径が4〜10μmであり、5μm
以下の非磁性トナー粒子群が下記式 [式中、Nは5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
子の個数%を示し、Vは5μm以下の粒径を有する非磁
性トナー粒子の体積%を示し、kは4.5乃至6.5の正数を
示す。但し、Nは17乃至60の正数を示す。] を満足する粒度分布を有し、 非磁性トナー粒子には、シリカ微粉末又は酸化チタン
微粉末が少なくとも外添されている ことを特徴とする画像形成方法に関する。
〔発明の具体的説明〕
特定な粒度分布を有する本発明の非磁性トナーは、感
光体上に形成された潜像の細線に至るまで、忠実に再現
することが可能であり、網点およびデジタルのようなド
ツト潜像の再現にも優れ階調性および解像性にすぐれた
画像を与える。さらに、コピーまたはプリントアウトを
続けた場合でも高画質を保持し、かつ、高濃度の画像の
場合でも、従来の非磁性トナーより少ないトナー消費量
で良好な現像をおこなうことが可能であり、経済性およ
び、複写機またはプリンター本体の小型化にも利点を有
するものである。
本発明における非磁性トナーとは、外部磁場5000エル
ステツド(Oe)において飽和磁化が0〜10emu/gである
トナーを意味する。
本発明の非磁性トナーにおいて、このような効果が得
られる理由は、必ずしも明確でないが、以下のように推
定される。
本発明の非磁性トナーにおいては、5μm以下の粒径
の非磁性トナー粒子が17〜60個数%であることが一つの
特徴である。従来、非磁性トナーにおいては5μm以下
の非磁性トナー粒子は、帯電量コントロールが困難であ
ったり、非磁性トナーの流動性を損ない、トナー飛散し
て機械を汚す成分として、さらに、画像のカブリを生ず
る成分として、積極的に減少することが必要であると考
えられていた。
しかしながら、本発明者らの検討によれば、5μm以
下の非磁性トナー粒子が高品質な画質を形成するための
必須の成分であることが判明した。
例えば、0.5μm〜30μmにわたる粒度分布を有する
非磁性トナーを有する一成分系現像剤、または該非磁性
トナーおよびキヤリアを有する二成分系現像剤を用い
て、感光体上の表面電位を変化し、多数のトナー粒子が
現像され易い大きな現像電位コントラストから、ハーフ
トーンへ、さらに、ごくわずかのトナー粒子しか現像さ
れない小さな現像電位コントラストまで、感光体上の表
面電位を変化させた潜像を現像し、感光体上の現像され
たトナー粒子を集め、トナー粒度分布を測定したとこ
ろ、8μm以下の非磁性トナー粒子が多く、特に5μm
以下の非磁性トナー粒子が多いことが判明した。現像に
もっとも適した5μm以下の粒径の非磁性トナー粒子が
感光体の潜像に現像の円滑に供給される場合に潜像に忠
実であり、潜像からはみだすことなく、真に再現性の優
れた画像がえられるものである。
本発明の非磁性トナーにおいては、8〜12.7μmの範
囲の粒子が1〜30個数%(好ましくは、1〜23個数%)
であることが一つの特徴である。これは、前述の如く、
5μm以下の粒径の非磁性トナー粒子の存在の必要性と
関係があり、5μm以下の粒径の非磁性トナー粒子は、
潜像を厳密に覆い、忠実に再現する能力を有するが、潜
像自身において、その周囲のエツジ部の電界強度が中央
部よりも高く、そのため、潜像内部がエツジ部より、ト
ナー粒子ののりがすくなり、画像濃度が薄く見えること
がある。特に、5μm以下の非磁性トナー粒子はその傾
向が強い。しかしながら、本発明者らは、8〜12.7μm
の範囲のトナー粒子を1〜30個数%(好ましくは、1個
数%〜23個数%)含有させることによってこの問題を解
決し、さらに鮮明にできることを知見した。8〜12.7μ
mの粒径の範囲のトナー粒子が5μm以下の粒径の非磁
性トナー粒子に対して、適度にコントロールされた帯電
量をもつためと考えられるが、潜像のエツジ部より電界
強度の小さい内側に供給されて、エツジ部に対する内側
のトナー粒子ののりの少なさを補って、均一なる現像画
像が形成され、その結果、高い濃度で解像性および階調
性の優れたシヤープな画像が提供されるものである。
さらに、5μm以下の粒径の粒子について、その個数
%(N)と体積%(V)との間に、 N/V=−0.04N+k (但し、4.5≦k≦6.5;17≦N≦60) なる関係を本発明の非磁性トナーが満足していることも
特徴の一つである。第5図または第7図にこの範囲を示
す。他の特徴と共に、この範囲を満足する粒度分布の本
発明の非磁性トナーは優れた現像性を達成しうる。
本発明者らは、5μm以下の粒度分布の状態を検討す
る中で、上記式で示すような最も目的を達成するに適し
た微粉の存在状態があることを知見した。あるNの値に
対して、N/Vが大きいということは、5μm以下(例え
ば、2〜4μm)の粒子まで広く含んでいることを示し
ており、N/Vが小さいということは、5μm付近(例え
ば、4〜5μm)の粒子の存在率が高く、それ以下の粒
径の粒子が少ないことを示していると解され、N/Vの値
が2.1〜5.82の範囲内にあり、且つNが17〜60の範囲に
あり、且つ上記関係式をさらに満足する場合に、良好な
細線再現性および高解像性が達成される。
16μm以上の粒径の非磁性トナー粒子については、2.
0体積%以下にし、できるだけ少ないことが好ましい。
従来の観点とは全く異なった考え方によって、本発明
の非磁性トナーは従来の問題点を解決し、最近の厳しい
高画質への要求にも耐えることを可能としたものであ
る。
本発明の構成について、さらに詳しく説明をする。
5μm以下の粒径の非磁性トナー粒子が全粒子数の17
〜60個数%であることが良く、好ましくは25〜50個数%
が良く、さらに好ましくは30〜50個数%が良い。5μm
以下の粒径の非磁性トナー粒子が17個数%未満である
と、高画質に有効な非磁性トナー粒子が少なく、特に、
コピーまたはプリントアウトをつづけることによってト
ナーが使われるに従い、有効な非磁性トナー粒子成分が
減少して、本発明で示すところの非磁性トナーの粒度分
布のバランスが悪化し、画質がしだいに低下してくる。
60個数%を越える場合であると、非磁性トナー粒子相互
の凝集状態が生じやすく、本来の粒径以上のトナー塊と
なるため、荒れた画質となり、解像性を低下させ、潜像
のエツジ部と内部との濃度差が大きくなり、中ぬけ気味
の画像となりやすい。
8〜12.7μmの範囲の粒子が1〜30個数%、好ましく
は1〜23個数%であることが良く、さらに好ましくは8
〜20個数%が良い。23個数%より多いと、特に、30個数
%をこえる場合、画質が悪化すると共に、必要以上の現
像(すなわち、トナーののりすぎ)が起こり、トナー消
費量の増大をまねく。一方、1個数%未満であると、高
画像濃度が得られにくくなる。5μm以下の粒径の非磁
性トナー粒子群の個数%(N),体積%(V%)の間
に、N/V=−0.04N+kなる関係があり、4.5≦k≦6.5の
範囲の正数を示す。好ましくは4.5≦k≦6.0、さらに好
ましくは4.5≦k≦5.5である。先に示したように、17≦
N≦60、好ましくは25≦N≦50、さらに好ましくは30≦
N≦50である。
k<4.5では、5.0μmより小さな粒径の非磁性トナー
粒子数が少なく、画像濃度、解像性、鮮鋭さで劣ったも
のとなる。従来、不要と考えがちであった微細な非磁性
トナー粒子の適度な存在が、現像において、トナーの最
密充填化を果たし、粗のない均一な画像を形成するのに
貢献する。特に細線および画像の輪郭部を均一に埋める
ことにより、視覚的にも鮮鋭さをより助長するものであ
る。k<4.5では、この粒度分布成分の不足に起因し
て、これらの特性の点で劣ったものとなる。
別の面からは、生産上も、k<4.5の条件を満足する
には分級の如き手段によって、多量の微粉をカツトする
必要があり、収率およびトナーコストの点でも不利なも
のとなる。k>6.5では、必要以上の微粉の存在によっ
て、くり返しコピーをつづけるうちに、画像濃度が低下
する傾向がある。この様な現像は、必要以上の荷電をも
った過剰の微粉状非磁性トナー粒子が現像スリーブまた
は/およびキヤリア上に帯電付着して、正常な非磁性ト
ナーの現像スリーブまたはキヤリアへの担持および荷電
付与を阻害することによって発生すると考えられる。
16μm以上の粒径の非磁性トナー粒子が2.0体積%未
満であることが良く、さらに好ましくは1.0体積%以下
であり、さらに好ましくは0.5体積%以下である。2.0体
積%より多いと、細線再現における妨げになるばかりで
なく、転写において、感光体上に現像されたトナー粒子
の薄層面に16μm以上の粗めのトナー粒子が突出して存
在することで、トナー層を介して感光体と転写紙間の微
妙な密着状態を不規則なものとして、転写条件の変動を
ひきおこし、転写不良画像を発生する要因となる。ま
た、磁性トナーの体積平均径は4〜10μm、好ましくは
4〜9μm、さらに好ましくは4〜8μmであり、この
値は先にのべた各構成要素と切りはなして考えることは
できないものである。体積平均粒径4μm未満では、グ
ラフイク画像などの画像面積比率の高い用途では、転写
紙上のトナーののり量が少なく、画像濃度の低下という
問題点が生じやすい。これは、先に述べた潜像における
エツジ部に対して、内部の濃度が下がる理由と同じ要因
によると考えられる。体積平均粒径が10μmを越える場
合では解像度が良好でなく、複写の初めは良くとも使用
をつづけていると画質低下を発生しやすい。
トナーの粒度分布は種々の方法によって測定できる
が、本発明においてはコールターカウンターを用いて行
った。
測定装置としてはコールターカウンターTA−II型(コ
ールター社製)を用い、個数分布,体積分布を出力する
インターフエイス(日科機製)およびCX−1パーソナル
コンピユータ(キヤノン製)を接続し、電界液は1級塩
化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。測定
法としては前記電界水溶液100〜500ml中に分散剤として
界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩
を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20mg加える。試
料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散
処理を行い、前記コールターカウンターTA II型によ
り、アパチヤーとして100μアパチヤーを用いて、個数
を基準として2〜40μの粒子の粒度分布を測定して、そ
れから本発明に係わるところの値を求めた。
本発明のトナーに使用される結着樹脂としては、オイ
ル塗布する装置を有する加熱加圧ローラ定着装置を使用
する場合には、下記トナー用結着樹脂の使用が可能であ
る。
例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、
ポリビニルトルエンの如きスチレンおよびその置換体の
単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、ス
チレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナ
フタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重
合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル
共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合
体の如きスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フエノ
ール樹脂、天然変性フエノール樹脂、天然樹脂変性マレ
イン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸
ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、
キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、
クマロンインデン樹脂、石油系樹脂が使用できる。
オイルを殆ど塗布しない加熱加圧ローラ定着方式にお
いては、トナー像支持体部材上のトナー像の一部がロー
ラに転移するオフセツト現象、およびトナー像支持部材
に対するトナーの密着性が重要な問題である。より少な
い熱エネルギーで定着するトナーは、通常保存中もしく
は現像器中でブロツキングもしくはケーキングし易い性
質があるので、同時にこれらの問題も考慮しなければな
らない。それゆえ、本発明においてオイルを殆ど塗布し
ない加熱加圧ローラ定着方式を用いる時には、結着樹脂
の選択がより重要である。好ましい結着物質としては、
架橋されたスチレン系共重合体もしくは架橋されたポリ
エステルがある。
スチレン系共重合体のスチレンモノマーに対するコモ
ノマーとしては、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸フエニル、メタクリル酸、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタ
クリニトリル、アクリルアミドの如き二重結合を有する
モノカルボン酸もしくはその置換体;例えば、マレイン
酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸
ジメチルの如き二重結合を有するジカルボン酸およびそ
の置換体;例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビ
ニルの如きビニルエステル類;例えばエチレン、プロピ
レン、ブチレンの如きエチレン系オレフィン類;例えば
ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトンの如きビニ
ルケトン類:例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエ
ーテル類;の如きビニル単量体が単独もしくは2つ以上
用いられる。
ここで架橋剤としては主として2個以上の重合可能な
二重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジビニル
ベンゼン、ジビニルナフタレンの如き芳香族ジビニル化
合物;例えばエチレングリコールジアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオー
ルジメタクリレートの如き二重結合を2個有するカルボ
ン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、
ジビニルスルフイド、ジビニルスルホンジビニル化合
物;および3個以上のビニル基を有する化合物;が単独
もしくは混合物として用いられる。架橋剤は、結着樹脂
を基準にした場合、0.01〜10wt%(好ましくは0.05〜5w
t%)を結着樹脂を合成時に使用することが、耐オフセ
ット性及び定着性の点で好ましい。
加圧定着方式を用いる場合には、圧力定着トナー用結
着樹脂の使用が可能であり、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチレン、ポリウレタンエラストマ
ー、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、スチレン−
ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、
線状飽和ポリエステル、パラフインがある。
本発明の非磁性トナーは、マルチカラーまたはフルカ
ラートナー画像形成用のトナーとしても有用である。
カラートナー画像形成の方法は、原稿からの光をトナ
ーの色と補色の関係にある色分解光透過フイルターを通
して光導電層上に静電潜像を形成する。次いで、現像,
転写工程を経てトナーは支持体に保持される。次いで前
述の工程を順次複数回行い、レジストレーシヨンを合せ
つつ、同一支持体上にトナーは重ね合せられ一回の定着
によって最終のフルカラー画像が得られる。
トナーとして、イエローカラートナー、マゼンタカラ
ートナー及びシアンカラートナーが用いられ、場合によ
り黒色トナーがさらに用いられる。本発明の非磁性カラ
ートナーをフルカラー画像形成用のトナーとした場合に
は、混色性が優れた、光沢性のある良好なカラー画像を
得ることができる。その際、バインダー樹脂としては、
定着温度で低い粘度を示す非架橋のポリエステル樹脂を
用いるのが混色性の点で好ましい。
本発明の非磁性トナーには荷電制御剤をトナー粒子に
配合(内添)、またはトナー粒子と混合(外添)して用
いることが好ましい。荷電制御剤によって、現像システ
ムに応じた最適の荷電量コントロールが可能となり、特
に本発明では粒度分布と荷電とのバランスをさらに安定
したものとすることが可能であり、荷電制御剤を用いる
ことで先に述べたところの粒径範囲毎による高画質化の
ための機能分離および相互補完性をより明確にすること
ができる。正荷電制御剤としては、ニグロシンおよび脂
肪酸金属塩による変成物;トリブチルベンジルアンモニ
ウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフオン酸塩、テ
トラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートの如き
四級アンモニウム塩;ジブチルスズオキサイド、ジオク
チルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイド
の如きジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズボレー
ト、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボ
レートの如きジオルガノスズボレートを単独であるいは
2種類以上組合せて用いることができる。これらの中で
も、ニグロシン系、四級アンモニウム塩の如き荷電制御
剤が特に好ましく用いられる。
一般式 R1 :H、CH3 R2、R3:置換または未置換のアルキル基 (好ましくは、C1〜C4) で表わされるモノマーの単重合体:または前述したよう
なスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ルの如き重合性モノマーとの共重合体を正荷電性制御剤
として用いることができる。この場合これらの荷電制御
剤は、結着樹脂(の全部または一部)としての作用をも
有する。
本発明に用いることのできる負荷電性制御剤として
は、例えば有機金属錯体、キレート化合物が有効で、そ
の例としてはアルミニウムアセチルアセトナート、鉄
(II)アセチルアセトナート、3,5−ジターシヤリーブ
チルサリチル酸クロムがある。特にアセチルアセトン金
属錯体(モノアルキル置換体及びジアルキル置換体を包
含する)、サリチル酸系金属錯体(モノアルキル置換体
及びジアルキル置換体を包含する)または塩が好まし
く、特にサリチル酸系金属錯体またはサリチル酸系金属
塩が好ましい。
上述した荷電制御剤(結着樹脂としての作用を有しな
いもの)は、微粒子状として用いることが好ましい。こ
の場合、この荷電制御剤の個数平均粒径は、具合的に
は、4μm以下(更には3μm以下)が好ましい。
トナーに内添する際、このような荷電制御剤は、結着
樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部(更には0.2〜10
重量部)用いることが好ましい。
本発明の非磁性トナーにはシリカ微粉末を添加するこ
とが好ましい。本発明の特徴とするような粒度分布を有
する非磁性トナーでは、皮表面積が従来のトナーより大
きくなる。摩擦帯電のために非磁性トナー粒子と、キヤ
リアまたは内部に磁界発生手段を有した円筒状の導電性
スリーブ表面と接触せしめた場合、従来の非磁性トナー
よりトナー粒子表面とキヤリアまたはスリーブとの接触
回数は増大し、トナー粒子の摩耗やキヤリアまたは/お
よびスリーブ表面の汚染が発生しやすくなる。本発明に
係る非磁性トナーと、シリカ微粉末を組み合せるとトナ
ー粒子とキヤリアまたはスリーブ表面の間にシリカ微粉
末が介在することで摩耗は著しく軽減される。これによ
って、非磁性トナーおよびキヤリアまたは/およびスリ
ーブの長寿命化がはかれると共に、安定した帯電性も維
持することができ、長期の使用にも、より優れた一成分
系現像剤または非磁性トナーおよびキヤリアを有する二
成分系現像剤とすることが可能である。
さらに、本発明で主要な役割をする5μm以下の粒系
を有する非磁性トナー粒子は、シリカ微粉末の存在でよ
り効果を発揮し、高画質な画像を安定して提供すること
ができる。
シリカ微粉体としては、乾式法および湿式法で製造し
たシリカ微粉体をいずれも使用できるが、耐フイルミン
グ性、耐久性の点からは乾式法によるシリカ微粉体を用
いることが好ましい。
ここで言う乾式法とは、例えばケイ素ハロゲン化合物
の蒸気相酸化により生成するシリカ微粉体の製造法であ
る。
一方、本発明に用いられるシリカ微粉体を湿式法で製
造する方法は、従来公知である種々の方法が適用でき
る。
ここでいうシリカ微粉体には、無水二酸化ケイ素(コ
ロイダルシリカ);ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリ
ウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸亜
鉛の如きケイ酸塩を適用できる。
上記シリカ微粉体のうちで、BET法で測定した窒素吸
着による比表面積が30m2/g以上(特に50〜400m2/g)の
範囲内のものが良好な結果を与える。比磁性トナー100
重量部に対してシリカ微粉体0.01〜8重量部、好ましく
は0.1〜5重量部使用するのが良い。
本発明の非磁性トナーを正荷電性非磁性トナーとして
用いる場合には、トナーの摩耗防止、キヤリア,スリー
ブ表面の汚損防止のために添加するシリカ微粉体として
も、負荷電性であるよりは、正荷電性シリカ微粉体を用
いた方が帯電安定性を損うこともなく、好ましい。
正帯電性シリカ微粉体を得る方法としては、上述した
未処理のシリカ微粉体を、側鎖に窒素原子を少なくとも
1つ以上有するオルガノ基を有するシリコンオイルで処
理する方法、あるいは窒素含有のシランカツプリング剤
で処理する方法、またはこの両者で処理する方法があ
る。
本発明において正電荷性シリカとは、ブローオフ法で
測定した時に、鉄粉キヤリアーに対しプラスのトリボ電
荷を有するものをいう。
シリカ微粉体の処理に用いる、側鎖に窒素原子を有す
るシリコンオイルとしては、少なくとも下記式で表わさ
れる部分構造を具備するシリコンオイルが使用できる。
(式中、R1は水素、アルキル基、アリール基またはアル
コキシ基を示し、R2はアルキレン基またはフエニレン基
を示し、R3およびR4は水素、アルキル基、またはアリー
ル基を示し、R5は含窒素複素環を示す) 上記式中において、アルキル基、アリール基、アルキ
レン基、フエニレン基は窒素原子を有するオルガノ基を
有していても良いし、また帯電性を損ねない範囲で、ハ
ロゲン等の置換基を有していても良い。上記シリコーン
オイルは、シリカ微粉末を基準にして1〜50重量%、好
ましくは5〜30重量%を使用するのが良い。
本発明で用いる含窒素シランカツプリング剤は、一般
に下記式で示される構造を有する。
Rm−Si−Yn (Rは、アルコキシ基またはハロゲンを示し、Yはアミ
ノ基または窒素原子を少なくとも1つ以上有するオルガ
ノ基を示し、mおよびnは1〜3の整数であってm+n
=4である。) 窒素原子を少なくとも1つ以上有するオルガノ基とし
ては、有機基を置換基として有するアミノ基、または含
窒素複素環基、または含窒素複素環基を有する基が例示
される。含窒素複素環基としては、不飽和複素環基また
は飽和複素環基があり、それぞれ公知のものが適用可能
である。不飽和複素環基としては、例えば下記のものが
例示される。
飽和複素環基としては、例えば下記のものが例示され
る。
本発明に使用される複素環基としては、安定性を考慮
すると五員環または六員環のものが良い。
そのような処理剤の例としてはアミノプロピルトリメ
トキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ジ
メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジエチルア
ミノプロピルトリメトキシシラン、ジプロピルアミノプ
ロピルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロピルト
リメトキシシラン、モノブチルアミノプロピルトリメト
キシシラン、ジオクチルアミノプロピルトリメトキシシ
ラン、ジブチルアミノプロピルジメトキシシラン、ジブ
チルアミノプロピルモノメトキシシラン、ジメチルアミ
ノフエニルトリエトキシシラン、トリメトキシシリル−
γ−プロピルフエニルアミン、トリメトキシシリル−γ
−プロピルベンジルアミンがある。さらに含窒素複素環
としては前述の構造のものが使用でき、そのような化合
物の例としては、トリメトキシシリル−γ−プロピルピ
ペリジン、トリメトキシシリル−γ−プロピルモルホリ
ン、トリメトキシシリル−γ−プロピルイミダゾールが
ある。上記シランカツプリング剤は、シリカ微粉末を基
準にして1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%使用す
るのが良い。
これらの処理された正荷電性シリカ微粉体の適用量
は、正荷電性非磁性トナー100重量部に対して、0.01〜
8重量部のときに効果を発揮し、特に好ましくは0.1〜
5重量部添加した時に優れた安定性を有する正の帯電性
を示す。添加形態については好ましい態様を述べれば、
正荷電性非磁性トナー100重量部に対して、0.1〜3重量
部の処理されたシリカ微粉体がトナー粒子表面に付着し
ている状態にあるのが良い。前述した未処理のシリカ微
粉体も、これと同様の適用量で用いることができる。
本発明に用いられるシリカ微粉体は、必要に応じてシ
ランカツプリング剤、疎水化の目的で有機ケイ素化合物
などの処理剤で処理されていても良く、しりか微粉体と
反応あるいは物理吸着する上記処理剤で処理される。そ
のような処理剤としては、例えばヘキサメチルジシラザ
ン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシラン、トリ
メチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチ
ルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、ア
リルフエニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロル
シラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロ
ルエチルトリクロルシラン、β−クロルエチルトリクロ
ルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオ
リガノシリルメルカプタン、トリメチルシリルメルカプ
タン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメチ
ルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシラン、ジフエニルジエトキシシラン、ヘ
キサメチルジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメチル
ジシロキサン、1,3−ジフエニルテトラメチルジシロキ
サン、および1分子当り2から12個のシロキサン単位を
有し、末端に位置する単位にそれぞれ1個宛のSiに結合
した水酸基を含有するジメチルポリシロキサンがある。
これら1種あるいは2種以上の混合物で用いられる。上
記処理剤は、シリカ微粉末を基準にして1〜40重量%を
使用するのが好ましい。しかしながら、最終処理シリカ
微粉末が正荷電性を有するように留意しなければならな
い。
シリカ微粉末の代わりにBET比表面積50〜400m2/gの酸
化チタン微粉末(TiO2)を用いても良い。さらに、シリ
カ微粉末と酸化チタン微粉末の混合粉体を用いてもよ
い。
本発明において、フツ素含有重合体の微粉末(例えば
ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオラ
イドまたはテトラフルオロエチレン−ビニリデンフルオ
ライド共重合体の微粉末)を添加することは好ましい。
特に、ポリビニリデンフルオライド微粉末が流動性およ
び研磨性の点で好ましい。トナーに対する添加量は0.01
〜2.0wt%、特に0.02〜1.5wt%(さらに好ましくは、0.
02〜1.0wt%)が好ましい。
特に、シリカ微粉末と上記微粉末と組み合わせた非磁
性トナーにおいては、理由は明確ではないが、トナーに
付着したシリカの存在状態を安定化せしめ、例えば、付
着したシリカがトナーから遊離して、トナー摩耗やキヤ
リア,スリーブ汚損への効果が減少するようなことがな
くなり、かつ、帯電安定性をさらに増大することが可能
である。
着色剤としては従来より知られている染料及び/また
は顔料が使用可能である。例えば、カーボンブラツク,
フタロシアニンブルー,ピーコツクブルー,パーマネン
トレツド,レーキレツド,ローダミンレーキ,ハンザイ
エロー,パーマネントイエロー,ベンジジンイエロー等
を使用することができる。その含有量として、結着樹脂
100部に対して0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜20重量
部、さらにトナー像を定着したOHPフイルムの透過性を
良くするためには12重量部以下が好ましく、さらに好ま
しくは0.5〜9重量部が良い。
必要に応じて、その他の添加剤を使用しても良い。他
の添加剤としては、ステアリン酸亜鉛の如き滑剤、ある
いは酸化セリウム、炭化ケイ素の如き研磨剤あるいはコ
ロイダルシリカ、酸化アルミニウムの如き流動性付与
剤、ケーキング防止剤、あるいはカーボンブラツク、酸
化スズの如き導電性付与剤がある。例えば、カーボンブ
ラツク,酸化スズのごとき導電性付与剤を0.1〜5wt%添
加すると、スリーブ上での過度の帯電を抑え、安定した
荷電状態を維持できる。平均粒径0.05〜3μm、好まし
くは0.1〜1μmの球状微粒子樹脂粉の添加も同様の効
果を得ることができ、画質の鮮鋭さを増すのに有効であ
る。添加量は0.01〜10wt%、好ましくは0.05〜5wt%、
さらに好ましくは0.05〜2wt%が良い。非磁性トナーに
対して、逆極性の球状微粒子樹脂粉が逆帯電性または弱
同極性帯電であることが好ましい。
球状微粒子樹脂粉は、ビニル系重合体または共重合体
から形成されていることが好ましく、特に、メタクリル
酸アルキルエステル共重合体または共重合体が好まし
い。
熱ロール定着時の離型性を良くする目的で低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリス
タリンワツクス、カルナバワツクス、サゾールワツク
ス、パラフインワツクスの如きワツクス状物質を0.5〜5
wt%非磁性トナーに加えることも本発明の好ましい形態
の1つである。
本発明に使用し得るキヤリヤーとしては、例えば鉄
粉、フエライト粉、ニツケル粉の如き磁性を有する粉体
及びこれらの表面を樹脂で処理したもの、ガラスビーズ
または非磁性金属酸化物粒子及びこれらの表面を樹脂で
処理したものがあげられる。非磁性トナー10重量部に対
して、キヤリア10〜1000重量部(好ましくは30〜500重
量部)使用するのが良い。磁性キャリア(以下、「磁性
粒子」ともいう)の粒径としては体積平均粒径4〜100
μm(好ましくは10〜50μm)のものが小粒径非磁性ト
ナーとのマツチングにおいて好ましい。
本発明に係る静電荷像現像用非磁性トナーを作製する
にはビニル系、非ビニル系の熱可塑性樹脂、必要に応じ
て着色剤としての顔料又は染料、荷電制御剤、その他の
添加剤をボールミルの如き混合機により充分混合してか
ら加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱混
練機を用いて熔融、捏和及び練肉して樹脂類を互いに相
溶せしめた中に顔料又は染料を分散又は溶解せしめ、冷
却固化後粉砕及び厳密な分級をおこなって本発明に係る
ところの非磁性トナーを得ることが出来る。
本発明の二成分系現像剤は、非磁性トナーと磁性粒子
を用い、二成分系の画像形成方法に用いることができ
る。特に、トナー担持部材に対向して磁性粒子拘束部材
を設け、該保持部材表面の移動方法に関し、磁性粒子拘
束部材の上流に磁石の如き磁界発生手段の磁気力によっ
て磁性粒子の磁気ブラシを形成し、磁性粒子拘束部材に
よって磁気ブラシを拘束し、非磁性トナーの薄層をトナ
ー保持部材上に形成し、交番電界を印加することによっ
て潜在保持体表面に非磁性トナーを現像する画像形成方
法に好ましい。
この現像方法を第1図及び第2図を参照しながら説明
する。第1図において、3は潜像保持部材、21は現像剤
供給容器、22は非磁性スリーブ、23は固定磁石、24は磁
性又は非磁性ブレード、26は磁性粒子循環域限定部材、
27は磁性粒子、28は非磁性現像剤、28は現像剤捕集容器
部、30は飛散防止部材、31は磁性部材、32は現像領域、
34はバイアス電源を示す。スリーブ22はb方向に回転
し、それに伴い磁性粒子27はc方向に循環する。それに
よってスリーブ面と磁性粒子層との接触・摺擦が起こり
スリーブ面上に非磁性現像剤層が形成される。磁性粒子
はc方向に循環しつつも、その一部が磁性又は非磁性ブ
レード24とスリーブ22との間隙によって所定量に規制さ
れ、非磁性現像剤層上に塗布される。非磁性トナー(疎
水性シリカの如き外添剤が外添されているものも包含し
ている)は、スリーブ表面と磁性粒子表面との両方に塗
布される構成となり、実質的にスリーブ表面積を増大し
たのと同等の効果が示される。
現像領域32においては、固定磁石23の磁極の1つを潜
像面に対向させることにより明確な現像磁極を形成し、
交番電界によってスリーブ上及び磁性粒子上からトナー
粒子を飛翔現像させる。
第2図を参照しながら、現像現象をより具体的に説明
する。静電潜像は負電荷(画像暗部)によって構成され
ているので、静電潜像による電界は矢印aで示す方向で
ある。交互電界による電界の方向は交互に変化するが、
スリーブ22側に正成分が印加されている位相では、これ
による電界の方向は潜像による電界の方向と一致してい
る。この時に電界によって穂51に注入される電荷の量は
最大となり、したがって、穂51は図示のごとく最大起立
状態となって、長い穂は感光ドラム1表面に伸びる。
一方、スリーブ22および磁性粒子27の表面上のトナー
28は前述のごとく正極性に帯電しているので、この空間
に形成されている電界によって感光ドラム1に転移す
る。このときに穂51は粗の状態で起立しているので、ス
リーブ22表面は露出しており、トナー28はスリーブ22表
面および穂51の表面の両方から離脱する。加えて、穂51
にはトナー28と同極性の電荷が存在するため、穂51表面
上のトナー28は電気的反発力によってさらに移動し易
い。
交互電圧成分の負の成分がスリーブ22に印加される位
相では、交互電圧による電界(矢印b)は静電潜像によ
る電界(矢印a)と逆方向である。したがってこの空間
部での電界は逆方向に強くなり、電荷の注入量は相対的
に少なくなり、穂51は電荷注入量に応じて縮んだ接触状
態となる。
一方、感光ドラム1上のトナー28は前述のごとく正極
性に帯電しているので、この空間に形成されている電界
によってスリーブ22あるいは磁性粒子27に逆転移する。
このようにしてトナー28は感光ドラム1とスリーブ22表
面あるいはトナー28表面との間を往復運動し、感光ドラ
ム1およびスリーブ22の回転によって、これらの間の空
間が広がるにつれて、電界が弱くなるとともに現像が完
了する。
穂51にはトナー28との摩擦帯電電荷もしくは鏡映電
荷、感光ドラム1上の静電潜像電荷および感光ドラム1
とスリーブ22との間の交互電界によって注入される電荷
が存在するが、その状態は磁性粒子27の材質その他によ
って決定される電荷の充放電時定数によって変化する。
以上のごとく、磁性粒子27の穂51は上述の交互電界に
よって微小なしかし激しい振動状態となる。
現像後、磁性粒子及び未現像トナー粒子はスリーブの
回転と共に現像剤容器内に回収される。
スリーブ22は紙筒や合成樹脂の円筒でもよいが、これ
ら円筒の表面を導電処理するか、アルミニウム、真ちゆ
う・ステンレス鋼の如き導電体で構成すると現像電極ロ
ーラーとして用いることができる。
本発明の非磁性トナーを一成分系現像剤として使用す
る場合、円筒スリーブの如きトナー担持体から感光体の
如き潜像担持体へトナーを飛翔させながら潜像を現像す
る画像形成方法に適用するのが好ましい。非磁性トナー
は塗布部材によってスリーブに薄層塗布され、このとき
主にスリーブ表面との接触によってトリボ電荷が付与さ
れ、スリーブ表面上に薄層状に塗布される。非磁性トナ
ーの薄層の層厚は現像領域における感光体とスリーブと
の間隙よりも薄く形成される。感光体上の潜像の現像に
際しては、感光体とスリーブとの間に交互電界を印加し
ながらトリボ電荷を有する非磁性トナーをスリーブから
感光体へ飛翔させるのが良い。
交互電界としては、パルス電界、交流バイアスまたは
交流と直流バイアスが相乗されたものが例示される。
第6図に本発明の一成分系非磁性トナーの現像剤を用
いた静電潜像現像法及び現像装置の実施態様の一例を示
す。図中101は円筒状の潜像保持部材(以下、「静電像
保持体」ともいう)であり、例えば公知の電写真法であ
るカールソン法又はNP法によってこれに静電潜像を形成
せしめて、トナー供給手段であるホツパー103内の絶縁
性非磁性トナー105をトナー担持体102上にトナー層の層
厚を規制して塗布する塗布手段104により塗布されたト
ナー105で現像する。トナー担持体102は円筒状のステン
レス製からなる現像ローラである。この現像ローラの材
質としてアルミニウムを用いても良いし、他の金属でも
良い。金属ローラの上にトナーをより所望の極性に摩擦
帯電させるため樹脂を被覆したものも用いてもよい。さ
らにこの現像ローラは導電性の非金属材料からできてい
てもよい。このトナー担持体102の両端には図示されて
いないが、その軸に高密度ポリエチレンからなるスペー
サ・コロが入れてある。このスペーサ・コロを静電像保
持体101の両端につき当てて現像器を固定することによ
り、静電像保持体101とトナー担持体102との間隙をトナ
ー担持体102上に塗布されたトナー層の厚み以上に設定
し保持する。この間隔は例えば100μ〜500μ、好ましく
は150μ〜300μである。この間隔が大きすぎると静電像
保持体101上の静電潜像が、トナー担持体102上に塗布さ
れた非磁性トナーに及ぼす静電力は弱くなり、画質は低
下し、特に細線の現像による可視化は困難となる。この
間隔が狭すぎるとトナー担持体102上に塗布されたトナ
ーがトナー担持体102と静電像保持体101との間で圧縮さ
れ凝集されてしまう危険性が大となる。106は現像バイ
アス電源であり、トナー担持体102と静電保持体101の間
に電圧を印加できるようにしてある。この現像バイアス
電圧は特公昭58−32375号に記載した如き現像バイアス
電圧である。
本発明において、細線再現性は次に示すような方法に
よって測定を行った。直径5mmの画像濃度0.3(ハーフト
ーン)のオリジナル画像が、0.3〜0.5の画像濃度のコピ
ー画像が得られる複写条件で、正確に幅100μmとした
細線のオリジナル原稿を、コピーした画像を測定用サン
プルとし、測定装置として、ルーゼツクス450粒子アナ
ライザーを用いて、拡大したモニター画像から、インジ
ケーターによって線幅の測定を行う。このとき、線幅の
測定位置はトナーの細線画像の幅方向に凹凸があるた
め、凹凸の平均的線幅をもって測定点とする。これによ
り、細線再現性の値(%)は、下記式によって算出す
る。
本発明において、解像力の測定は次の方法によって行
った。線幅および間隔の等しい5本の細線よりなるパタ
ーンで、1mmの間に2.8,3.2,3.6,4.0,4.5,5.0,5.6,6.3,
7.1または8.0本あるように描かれているオリジナル画像
をつくる。この10種類の線画像を有するオリジナル原稿
を適正なる複写条件でコピーした画像を、拡大鏡にて観
察し、細線間が明確に分離している画像の本数(本/m
m)をもって解像力の値とする。
この数字が大きいほど、解像力が高いことを示す。
以下本発明を実施例により具体的に説明する。以下の
配合における部数はすべて重量部である。
実施例1 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に設
定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物を
冷却し、カツターミルにて粗粉砕した後、ジエツト気流
を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られた微粉砕粉
を固定壁型風力分級機で分級して分級粉を生成した。さ
らに、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した多分割
分級装置(日鉄鉱業社製エルボジエツト分級機)で超微
粉および粗粉を同時に厳密に分級除去して体積平均粒径
7.7μmの黒色微粉体(非磁性トナー)を得た。得られ
た非磁性トナーは、外部磁場5000エルステツドにおいて
飽和磁化は0emu/gであった。
得られた正帯電性の黒色微粉体である非磁性トナーを
前述の如く100μのアパチヤーを具備するコールターカ
ウンタTA II型を用いて測定したデータを下記第1表に
示す。
参考のために、多分割分級機を用いての分級工程を第
3図に模式的に示し、該多分割分級機の断面斜視図(立
体図)を第4図に示した。
得られた黒色微粉体の非磁性トナー100重量部に正荷
電性疎水性乾式シリカ(BET比表面積200m2/g)0.5重量
部を加え、ヘンシエルミキサーで混合し、さらにこの非
磁性トナー外添品10部と、フエライトキヤリア(体積平
均粒径40μm)90部を混合して、正帯電性の二成分非磁
性現像剤とした。
この非磁性トナーの粒度分布および諸特性は第3表に
示すとおりである。
調製した二成分現像剤を添付図面の第1図に示す現像
装置に投入して、現像試験を実施した。第1図を参照し
ながら現像条件を説明する。
感光体ドラム3は矢印a方向に100m/秒の周速で回転
する。22は矢印b方向に150mm/秒の周速で回転する外径
20mm、厚さ0.8mmのステンレス製のスリーブでその表面
は球型ガラスビーズによってブラスト加工を施した。
一方、回転するスリーブ22内にはフエライト焼結タイ
プの磁石23を固定して磁極配置は第1図の如くし、表面
磁束密度の最大値は約980ガウスとした。非磁性ブレー
ド24は1.2mm厚の非磁性ステンレスを用いた。ブレード
−スリーブ間隙は400μとした。
このスリーブ22に対向する積層型の有機光導体(OP
C)ドラム3の表面には、静電潜像として、暗部−600V
で明部−150Vの電荷模様とし、スリーブ表面との距離を
350μmに設定した。
そして、上記スリーブに対し電源34により周波数1800
Hz、ピーク対ピーク値が1300Vで中心値が−200Vの電圧
を印加して、ノーマル現像を行った。トナー像は、負電
荷のコロナ転写器で普通紙へ転写し、熱圧ローラ定着器
で定着した。画出しテストを10000回連続しておこな
い、10000枚のトナー画像を生成した。結果を第4表に
示す。
第4表から明らかなように、文字のライン部および大
面積部も共に高画像濃度で、細線再現性、解像性も本発
明の非磁性トナーは優れており、10000枚画出し後も、
初めの画質の良さを維持していた。パーコピーコストも
小さく、経済性にもすぐれたものであった。
本実施例で用いた多分割分級機および該分級機による
分級工程について第3図および第4図を参照しながら説
明する。多分割分級機51は、第3図および第4図におい
て、側壁は72,74で示される形状を有し、下部壁は75で
示される形状を有し、側壁73と下部壁75には夫々ナイフ
エツジ型の分級エツジ67,68を具備し、この分級エツジ6
7,68により、分級ゾーンは3分画されている。側壁72下
の部分に分級室に開口する原料供給ノズル66を設け、該
ノズルの底部接線の延長方向に対して下方に折り曲げて
長楕円弧を描いたコアンダブロツク76を設ける。分級室
上部壁77は、分級室下部方向にナイフエツジ型の人気エ
ツジ69を具備し、更に分級室上部には分級室に開口する
入気管64,65を設けてある。入気管64,65にはダンパの如
き第1,第2気体導入調節手段70,71および静圧計78,79を
設けてある。分級室底面にはそれぞれの分画域に対応さ
せて、室内に開口する排出口を有する排出管61,62,63を
設けてある。分級粉は供給ノズル66から分級領域に減圧
導入され、コアンダ効果によりコアンダブロツク76のコ
アンダ効果による作用と、その際流入する高速エアーの
作用とにより湾曲線80を描いて移動し、粗粉61、所定の
体積平均粒径および粒度分布を有する黒色微粉体62およ
び超微粉63に分級された。
実施例2 実施例1で使用したトナーの代わりに、微粉砕分級条
件をコントロールすることによって第3表に示すような
諸特性にしたトナーを用いる以外は、実施例1と同様に
して、評価を行った。
第4表に示すように、安定した鮮明な高画質の画像を
えることができた。
実施例3 実施例1で使用したトナーの代わりに、第3表に示す
諸特性を示すようなトナーを用いる以外は、実施例1と
同様にして、評価を行った。
第4表に示すように、安定した鮮明な高画質の画像を
えることができた。
実施例4 実施例1の黒色微粉体(非磁性トナー)100重量部
に、正荷電性疎水性乾式シリカ0.5重量部、ポリフツ化
ビニリデン微粉末(平均一次粒径約0.3μm,平均重量分
子量30万)0.3重量部を加え、ヘンシエルミキサーで混
合して非磁性トナー外添品とし、実施例1と同様にして
二成分系現像剤を得て評価を行った。第4表に示すよう
に、画像濃度、画質の安定性共にさらに優れた画像をえ
ることができた。
実施例5 上記材料を用いて、実施例1と同様にして、黒色微粉
体を得た。この黒色微粉体100重量部に負帯電性の疎水
性シリカ微粉末(BET比表面積130m2/g)0.3重量部を加
え、ヘンシエルミキサーで混合して負帯電性の非磁性ト
ナー外添品を調製した。
この黒色微粉体の粒度分布等は第3表に示す通りであ
った。
この非磁性トナー外添品10部と、フエライトキラリア
(体積平均粒系35μm)90部を混合して、二成分系現像
剤とした。
この二成分磁性現像剤を正荷電性の静電荷像を形成す
るアモルフアスシリコン感光ドラムを具備する二成分系
現像剤を使用できるように現像器を改造したキヤノン製
複写機NP7550に適用して、ノーマル現像による10000枚
の画出しテストを行った。
第4表に示すように、安定した鮮明な高画質の画像を
得ることができた。
比較例1 実施例1で使用した固定壁型風力分級機と多分割分級
機との組合せを用いずに固定壁型風力分級機2台を用い
て分級する他は、実施例1と同様にして第2表に示す黒
色微粉体を調製した。比較例1の黒色微粉体である非磁
性トナーは、5μmの粒径を有する磁性トナー粒子の個
数%が本発明で規定する範囲よりも少なく、体積平均粒
径が本発明で規定する範囲よりも大きく、5μm以下の
粒径を有する非磁性トナー粒子の個数%(N)/体積%
(V)の値も大きくて、本発明が規定している条件を満
足していない。得られた非磁性トナーの粒度分布を第2
表に示す。
実施例1と同様にして、黒色微粉体100重量部に正荷
電性疎水性乾式シリカ0.5重量部を混合して非磁性トナ
ー外添品を調製した。
この非磁性トナー外添品10部と、フエライトキヤリア
(体積平均粒径40μm)90部を混合して、二成分系現像
剤とし、実施例1同様な条件で画出しテストを行った。
得られたトナー画像は感光体上に形成された潜像から
のトナー粒子のはみ出しが多く、シヤープネスに欠けて
おり、細線再現性は145%と実施例1と比較して悪く、
解像性も4.0本であった。さらに、10000枚画出し後で
は、ベータ黒濃度の低下、細線再現性、解像性の悪化が
見られた。トナー消費量も多かった。結果を第4表に示
す。
比較例2 実施例1で使用した非磁性トナーの代わりに第3表に
示したようなトナーを用いる以外は、実施例1と同様に
して評価を行った。
細線はところどころに、トナー粒子の凝集体に起因す
ると思われる汚れを生じ、解像性も3.6本/mmであり、ラ
インおよび画像エツジ部の濃度に対して、ベタ黒および
画像の内側の濃度が低く、中ぬけ気味であった。斑点状
のカブリ汚れも生じた。コピーをくり返すことによって
画質はさらに悪化した。
比較例3 実施例1で使用した非磁性トナーの代わりに、第3表
に示した非磁性トナーを用いる以外は、実施例1と同様
にして評価を行った。
ドラム上の現像では、若干の乱れはあるが、比較的、
良い画質を有していた。しかしながら、転写において著
しく乱れ、転写不良をともなって、濃度の低下を生じ
た。特に、コピーをくりかえすと、不良なトナー粒子が
現像機中に残留・蓄積するため、濃度低下、画質不良は
さらに悪化した。
比較例4 実施例1で使用した非磁性トナーの代わりに、第3表
に示した非磁性トナーを用いる以外は、実施例1と同様
にして評価を行った。
画像濃度が低く、画像エツジ部へのトナーののりが悪
いため、輪郭が不鮮明で、シヤープネスに欠けた画像で
あった。解像性、階調性も劣っていた。
くりかえしコピーをすることで、シヤープネス、細線
再現性、解像性はさらに悪化した。
比較例5 実施例1で使用した非磁性トナーの代わりに、第3表
に示した非磁性トナーを用いる以外は実施例1と同様に
して評価を行った。
この結果、画像濃度、解像性、細線再現性共に劣った
ものであった。画像エツジ部のシヤープネスに欠けてお
り、細線はとぎれており、不明瞭であった。
実施例6 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に設
定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物を
冷却し、カツターミルにて粗粉砕した後、ジエツト気流
を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られた微粉砕粉
を固定壁型風力分級機で分級して分級粉を生成した。さ
らに、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した多分割
分級装置(日鉄鉱業社製エルボジエツト分級機)で超微
粉および粗粉を同時に厳密に分級除去して体積平均粒径
7.6μmの黒色微粉体(非磁性トナー)を得た。
得られた正帯電性の黒色微粉体である非磁性トナーを
前述の如く100μのアパチヤーを具備するコールターカ
ウンタTA II型を用いて測定したデータを下記第5表に
示す。
参考のために、多分割分級機を用いての分級工程を第
3図に模式的に示し、該多分割分級機の断面斜視図(立
体図)を第4図に示した。
得られた黒色微粉体100重量部に正荷電性疎水性乾式
シリカ(BET比表面積200m2/g)0.6重量部を加え、ヘン
シエルミキサーで混合して非磁性トナー外添品を有する
正帯電性の一成分非磁性現像剤とした。
この非磁性トナーの粒度分布および諸特性は第6表に
示すとおりであった。
調製した一成分非磁性トナー外添品を添付図面の第6
図に示す現像装置に投入して、現像試験を実施した。第
6図を参照しながら現像条件を説明する。
一成分現像剤105は、矢印107の方向に回転するステン
レス製円筒スリーブ102表面上に塗布部材104によって薄
層に塗布した。矢印107の方向に回転する負荷電性潜像
を有する有機光導電性層を具備する感光ドラム101とス
リーブ102の最近接距離は約250μmに設定した。感光ド
ラム101とスリーブ102との間で、交流バイアスと直流バ
イアスを相乗した2000Hz/1300Vppのバイアスを印加し
た。スリーブ102上の一成分現像剤層の単位面積当りの
電荷量は7.0×10-9μc/cm2、単位面積当りの塗布量は0.
60mg/cm2、トナー層厚は25μmであった。
感光ドラム101に形成された負荷電性潜像を正荷電性
のトリボ電荷を有する一成分現像剤105を飛翔させてノ
ーマル現像をおこなった。画出しテストを10000回連続
しておこない、10000枚のトナー画像を生成した。結果
を第7表に示す。
第7表から明らかなように、文字等のライン部および
大面積部も共に高画像濃度で、細線再現性、解像性も本
発明の非磁性トナーは優れており、10000枚画出し後
も、初めの画質の良さを維持していた。パーコピーコス
トも小さく、経済性にもすぐれたものであった。
実施例7 実施例6で使用したトナーの代わりに、微粉砕分級条
件をコントロールすることによって第6表に示すような
諸特性にしたトナーを用いる以外は、実施例6と同様に
して、評価を行った。
第7表に示すように、安定した鮮明な高画質の画像を
えることができた。
実施例8 実施例6で使用したトナーの代わりに、第6表に示す
粒度分布を示すような黒色微粉体(非磁性トナー)100
重量部に正荷電性疎水性シリカ0.6重量部、酸化スズ微
粉末(粒径約0.4μm)0.5重量部を加え、ヘンシエルミ
キサーで混合して得た一成分系非磁性現像剤を用いる以
外は、実施例6と同様にして、評価を行った。
第7表に示すように、安定した鮮明な高画質の画像を
えることができた。
実施例9 実施例6の黒色微粉体(非磁性トナー)100重量部
に、正荷電性疎水性乾式シリカ0.6重量部、ポリフツ化
ビニリデン微粉末(平均一次粒径約0.3μm,平均重量分
子量30万)0.2重量部を加え、ヘンシエルミキサーで混
合して一成分現像剤とし、実施例6と同様にして評価を
行った。第7表に示すように、画像濃度、画質の安定性
共にさらに優れた画像をえることができた。
実施例10 上記材料を用いて、実施例6と同様にして、黒色微粉
体を得た。この黒色微粉体(非磁性トナー)100重量部
に負帯電性の疎水性シリカ微粉末(BET比表面積130m2/
g)0.3重量部および、n−ブチルアクリレート/メチル
メタクリレート共重合体よりなる平均粒径約0.3μmの
球状微粒子0.5重量部を加え、ヘンシエルミキサーで混
合して負帯電性の一成分非磁性現像剤を調製した。
この黒色微粉体(非磁性トナー)の粒度分布は第6表
に示す通りであった。
この一成分非磁性現像剤を正荷電性の静電荷像を形成
するアモルフアスシリコン感光ドラムを具備するNP7550
(キヤノン社製)に適用して、10000枚の画出しテスト
を行った。
第7表に示すように、安定した鮮明な高画質の画像を
得ることができた。
実施例11 実施例6で調製した正帯電性の一成分非磁性現像剤を
用いて、アモルフアスシリコン感光ドラムを具備するデ
ジタル式複写機NP9330(キヤノン社製)に適用して、正
荷電性の静電荷像を反転現像方式を適用して10000枚の
画出しテストを行った。第7表に示すように、細線再現
性,解像性は非常に優れており、階調性の高い鮮明な画
像であった。
比較例6 実施例6で使用した固定壁型風力分級機と多分割分級
機との組合せを用いずに固定壁型風力分級機2台を用い
て分級する他は、実施例6と同様にして第6表に示す黒
色微粉体(非磁性トナー)を調製した。比較例6の黒色
微粉体である非磁性トナーは、5μmの粒径を有する磁
性トナー粒子の個数%が本発明で規定する範囲よりも少
なく、体積平均粒径が本発明で規定する範囲よりも大き
く、5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒子の個数
%(N)/体積%(V)の値も大きくて、本発明が規定
している条件を満足していない。
実施例6と同様にして、黒色微粉体100重量部に正荷
電性疎水性乾式シリカ0.5重量部を混合して一成分非磁
性現像剤を調製し、実施例6と同様な条件で画出しテス
トを行った。
スリーブ上の非磁性トナーの単位面積当りの電荷量は
9.0×10-9μc/cm2、単位面積当りの塗布量は1.1mg/c
m2、トナー層厚は約65μmであった。
得られたトナー画像は感光体上に形成された潜像から
のトナー粒子のはみ出しが多く、細線再現性は145%と
実施例6と比較して悪く、解像性も3.6本であった。さ
らに、10000枚画出し後では、ベタ黒濃度の低下、細線
再現性、解像性の悪化が見られ、画出しを続けるに従っ
て、塗布部材およびスリーブへトナーの付着が見られ
た。トナー消費量も多かった。結果を第7表に示す。
比較例7 実施例6で使用した非磁性トナーの代わりに第6表に
示したようなトナーを用いる以外は、実施例6と同様に
して評価を行った。
細線はところどころに、トナー粒子の凝集体に起因す
ると思われる汚れを生じ、解像性も3.6本/mmであり、ラ
インおよび画像エツジ部の濃度に対して、ベタ黒および
画像の内側の濃度が低く、中ぬけ気味であった。斑点状
のカブリ汚れも生じた。コピーをくり返すことによって
画質はさらに悪化した。
比較例8 実施例6で使用した非磁性トナーの代わりに、第6表
に示した非磁性トナーを用いる以外は、実施例6と同様
にして評価を行った。
ドラム上の現像では、若干の乱れはあるが、比較的、
良い画質を有してた。しかしながら、転写において著し
く乱れ、転写不良をともなって、濃度の低下を生じた。
特に、コピーをくりかえすと、不良なトナー粒子が現像
機中に残留・蓄積するため、濃度低下、画質不良はさら
に悪化した。
比較例9 実施例6で使用した非磁性トナーの代わりに、第6表
に示した非磁性トナーを用いる以外は、実施例6と同様
にして評価を行った。
画同濃度が低く、画像エツジ部へのトナーののりが悪
いため、輪郭が不鮮明で、シヤープネスに欠けた画像で
あった。解像性、階調性も劣っていた。
くりかえしコピーをすることで、シヤープネス、細線
再現性、解像性はさらに悪化した。
比較例10 実施例6で使用した非磁性トナーの代わりに、第6表
に示した非磁性トナーを用いる以外は実施例6と同様に
して評価を行った。
この結果、画像濃度、解像性、細線再現性共に劣った
ものであった。画像エツジ部のシヤープネスに欠けてお
り、細線はとぎれており、不明瞭であった。
実施例13 上記の各処方量を充分ヘンシエルミキサーにより予備
混合を行い、3本ロールミルで少なくとも2回以上溶融
混練し、冷却後カツターミルにて粗粉砕した後、ジエツ
ト気流を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られた微
粉砕粉を固定壁型風力分級機で分級して分級粉を生成し
た。さらに、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した
多分割分級装置(日鉄鉱業社製エルボジエツト分級機)
で超微粉および粗粉を同時に厳密に分級除去して体積平
均粒径7.9μmのイエロー微粉体(非磁性トナー)を得
た。次いで、該イエロー微粉体100重量部にヘキサメチ
ルジシラザンで処理した疎水性シリカを0.5重量部外添
混合し、イエロートナー外添品(非磁性カラートナー)
とした。この非磁性トナーの粒度分布を第8表に示す。
この非磁性カラートナー外添品(組成物)9重量部に
対しビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン
共重合体(共重号重量比8:2)とスチレン−アクリル酸
2−エチルヘキシル−メタクリル酸メチル(共重号重量
比45:20:35)を50:50の重量比率で約0.5重量%コーテイ
ングした、磁性Cu−Zn−Fe系フエライトキヤリア(平均
粒径48μm;250メツシユパス,350メツシユオン79重量
%;真密度4.5g/cm3)を総量100重量部になるように混
合して、二成分系現像剤とした。
この二成分系現像剤をOPC感光ドラムを有したカラー
レーザー複写機PIXEL(キヤノン製)を用いて単色モー
ドで反転現像をおこない、2000枚の画出しテストを行っ
た。結果を第9表に示す。
第9表から明らかなように、文字等のライン部および
大面積部も共に高い画像濃度で、解像性も本発明の比磁
性トナーは優れており、2000枚画出し後も、初めの画質
の良さを維持していた。パーコピーコストも小さく、経
済性にもすぐれたものであった。
特に、ベタ画像内部とエツジ部のトナー粒子ののりに
差がなく、しかも、ベタ画像内部内のトナー粒子ののり
が均一であり、光沢性の優れた画像が得られた。光沢度
の測定は次の様にして行った。VG−10型光沢度計(日本
電色製)を用い、得られたベタ画像を試料画像とした。
測定としては、まず定電圧装置により6Vにセツトし、投
光角度,受光角度をそれぞれ60゜に合わせた。
0点調整及び標準板を用い、標準設定の後に試料台の
上に前記試料画像を置き、さらに白色紙を3枚上に重ね
測定を行い、標示部に示される数値を%単位で読みとっ
た。この時S,S/10切替SWはSに合わせ、角度,感度切替
SWは45−60に合わせた。
実施例14 イエロー用着色剤のC.I.ピグメントイエロー17の3.5
重量部をマゼンタ用着色剤のC.I.ソルベントレツド52の
1.0重量部とC.I.ソルベントレツド49の0.9重量部に変え
た以外は実施例13と同様にして、第8表に示す粒度分布
を有するマゼンタトナー(非磁性カラートナー)を得
た。
このマゼンタトナーを実施例13と同様にして用い、実
施例13と同様にして評価を行った。
第9表に示すように、安定した鮮明で光沢性の優れた
高画質のマゼンタ画像を得ることができた。
実施例15 イエロー用着色剤のC.I.ピグメントイエロー17の3.5
重量部をシアン用着色剤のC.I.ピグメントブルー15の5.
0重量部に変えた以外は実施例13と同様にして、第8表
に示す粒度分布を有するシアントナー(非磁性カラート
ナー)を得た。
このシアントナーを実施例13と同様にして用い、実施
例13と同様にして評価を行った。
第9表に示すように、安定した鮮明で光沢性の優れた
高画質のシアン画像を得ることができた。
実施例16 イエロー用着色剤のかわりに、黒色用着色剤としてC.
I.ピグメントイエロー17の1.2重量部と、C.I.ピグメン
トレツド5の2.8重量部と、C.I.ピグメントブルー15の
1.5重量部との混合物を使用する以外は実施例13と同様
にして、第8表に示す粒度分布を有する黒色トナー(非
磁性カラートナー)を得た。
この黒色トナーを実施例13と同様にして用い、実施例
13と同様にして評価を行った。
第9表に示すように、安定した鮮明で光沢性の優れた
高画質の黒色画像を得ることができた。
比較例11 実施例13で使用した固定壁型風力分級機と多分割分級
機との組合わせを用いずに固定壁型風力分級機2台を用
いて分級する他は、実施例13と同様にして、第8表に示
す粒度分布を有するイエロートナーを得た。このイエロ
ートナーは5μmの粒径を有する磁性トナー粒子の個数
%が本発明で規定する範囲よりも少なく、体積平均粒径
が本発明で規定する範囲よりも大きく、5μm以下の粒
径を有する磁性トナー粒子の個数%(N)/体積%
(V)の値も大きくて、本発明が規定している条件を満
足していない。
このイエロートナーを用い、実施例13と同様にして、
二成分系現像剤を調整し、同等条件で画出し評価を行っ
た。
得られたトナー画像は、感光体上に形成された潜像か
らのトナー粒子のはみ出しが実施例13の場合と比較して
多く、シヤープネスに欠けており、解像性も若干劣り4.
0本であった。
コピー1枚当りのトナー消費量も多かった。さらに、
実施例13と比較した場合、ベタ画像エツジ部のトナー粒
子ののりと比べてベタ画像内部のトナー粒子ののりが不
十分で、ベタ画像内部内のトナー粒子ののりが不均一な
部分が見られ、光沢性の若干劣った画像であった。
比較例12 実施例14で使用した固定壁型風力分級機と多分割分級
機との組合をせを用いずに、固定壁型風力分級機2台を
用いて分級する他は、実施例14と同様にして、第8表に
示す粒度分布を有するマゼンタトナーを得た。
このマゼンタトナーを実施例13と同様にして用い、実
施例13と同様にして評価を行った。
第9表に示すように、実施例14と比較してラインの解
像性、光沢性が若干悪く、ベタ部の画像の濃度もやや低
いマゼンタ画像であった。
比較例13 実施例15で使用した固定壁型風力分級機と多分割分級
機との組合をせを用いずに、固定壁型風力分級機2台を
用いて分級する他は、実施例15と同様にして、第8表に
示す粒度分布を有するシアントナーを得た。
このシアントナーを実施例13と同様にして用い、実施
例13と同様にして評価を行った。
第9表に示すように、実施例15と比較してラインの解
像性、光沢性が若干悪く、ベタ部の画像の濃度もやや低
いシアン画像であった。
比較例14 実施例16で使用した固定壁型風力分級機と多分割分級
機との組合わせを用いずに、固定壁型風力分級機2台を
用いて分級する他は、実施例16と同様にして、第8表に
示す粒度分布を有する黒色トナーを得た。
この黒色トナーを実施例13と同様にして用い、実施例
13と同様にして評価を行った。
第9表に示すように、実施例16と比較してラインの解
像性、光沢性が若干悪く、ベタ部の画像の濃度もやや低
い黒色画像であった。
実施例17 実施例13〜16で得た各色の二成分系現像剤を用い、単
色モードをフルカラーモードに変えた以外は実施例13と
同様にして、多色コピー画像及びフルカラーコピー画像
の評価を行った。
第9表に示すように、安定した鮮明でオリジナルフル
カラーチヤートを忠実に再現するフルカラートナー画像
が得られた。特に、ベタ画像内部内のトナー粒子ののり
が均一である為、光沢性と同時に混色性が向上し、色調
再現性の優れたフルカラー画像が得られた。
比較例15 比較例11〜14で得た各色の二成分系現像剤を用い、単
色モードをフルカラーモードに変えた以外は実施例17と
同様にして評価を行った。
実施例17と比較した場合に、ほぼオリジナルカラーチ
ヤートを再現するフルカラー画像が得られたが、ベタ画
像内部内のトナー粒子ののりが不均一な部分が見られ、
光沢性、色調再現性のやや劣る画像であった。
【図面の簡単な説明】
添付図面中、第1図は実施例および比較例において画出
しに用いた現像装置の概略的な断面図を示し、第2図は
該装置の現像部の部分拡大図を示し、第3図は多分割分
級手段を用いた分級工程に関する説明図を示し、第4図
は多分割分級手段の概略的な断面斜視図を示し、第5図
は非磁性トナーにおける5μm以下の粒径を有する粒子
の個数%(N)/体積%(V)の値をプロツトしたグラ
フを示す図であり、第6図は実施例および比較例におい
て、画出しに用いた現像装置の概略的な断面図を示し、
第7図は非磁性トナーにおける5μm以下の粒径を有す
る粒子の個数%(N)/体積%(V)の値をプロツトし
たグラフを示す図である。 3……潜像保持部材 22……非磁性ブレード 28……非磁性トナー 32……現像領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 俊章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 松重 直樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 藤原 雅次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 三橋 康夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−245267(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
    子が17〜60個数%含有され、8〜12.7μmの粒径を有す
    る非磁性トナー粒子が1〜30個数%含有され、16μm以
    上の粒径を有する非磁性トナー粒子が2.0体積%以下含
    有され、非磁性トナーの体積平均粒径が4〜10μmであ
    り、5μm以下の非磁性トナー粒子群が下記式 [式中、Nは5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
    子の個数%を示し、Vは5μm以下の粒径を有する非磁
    性トナー粒子の体積%を示し、kは4.5乃至6.5の正数を
    示す。但し、Nは17乃至60の正数を示す。] を満足する粒度分布を有し、 非磁性トナー粒子には、シリカ微粉末又は酸化チタン微
    粉末が少なくとも外添されている ことを特徴とする非磁性トナー。
  2. 【請求項2】潜像保持部材に形成された静電潜像を交番
    電界下で、非磁性トナーと磁性キャリアとを少なくとも
    有する二成分系現像剤により現像してトナー画像を形成
    する画像形成方法であり、 該非磁性トナーは、5μm以下の粒径を有する非磁性ト
    ナー粒子が17〜60個数%含有され、8〜12.7μmの粒径
    を有する非磁性トナー粒子が1〜30個数%含有され、16
    μm以上の粒径を有する非磁性トナー粒子が2.0体積%
    以下含有され、非磁性トナーの体積平均粒径が4〜10μ
    mであり、5μm以下の非磁性トナー粒子群が下記式 [式中、Nは5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
    子の個数%を示し、Vは5μm以下の粒径を有する非磁
    性トナー粒子の体積%を示し、kは4.5乃至6.5の正数を
    示す。但し、Nは17乃至60の正数を示す。] を満足する粒度分布を有し、 非磁性トナー粒子には、シリカ微粉末又は酸化チタン微
    粉末が少なくとも外添されている ことを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】潜像保持部材に形成された静電潜像を非磁
    性トナーを有する一成分系非磁性現像剤により現像して
    トナー画像を形成する画像形成方法であり、 該非磁性トナーは、 5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒子が17〜60個
    数%含有され、8〜12.7μmの粒径を有する非磁性トナ
    ー粒子が1〜30個数%含有され、16μm以上の粒径を有
    する非磁性トナー粒子が2.0体積%以下含有され、非磁
    性トナーの体積平均粒径が4〜10μmであり、5μm以
    下の非磁性トナー粒子群が下記式 [式中、Nは5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
    子の個数%を示し、Vは5μm以下の粒径を有する非磁
    性トナー粒子の体積%を示し、kは4.5乃至6.5の正数を
    示す。但し、Nは17乃至60の正数を示す。] を満足する粒度分布を有し、 非磁性トナー粒子には、シリカ微粉末又は酸化チタン微
    粉末が少なくとも外添されている ことを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】潜像保持部材に形成された静電潜像を非磁
    性イエロトナー,非磁性マゼンタトナー及び非磁性シア
    ントナーからなるグループから選択される非磁性トナー
    により現像してトナー画像を形成し、トナー像支持部材
    上の非磁性イエロートナー画像,非磁性マゼンタトナー
    画像及び非磁性シアントナー画像を定着してマルチカラ
    ーまたはフルカラー画像を形成する画像形成方法であ
    り、 該非磁性トナーは、 5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒子が17〜60個
    数%含有され、8〜12.7μmの粒径を有する非磁性トナ
    ー粒子が1〜30個数%含有され、16μm以上の粒径を有
    する非磁性トナー粒子が2.0体積%以下含有され、非磁
    性トナーの体積平均粒径が4〜10μmであり、5μm以
    下の非磁性トナー粒子群が下記式 [式中、Nは5μm以下の粒径を有する非磁性トナー粒
    子の個数%を示し、Vは5μm以下の粒径を有する非磁
    性トナー粒子の体積%を示し、kは4.5乃至6.5の正数を
    示す。但し、Nは17乃至60の正数を示す。] を満足する粒度分布を有し、 非磁性トナー粒子には、シリカ微粉末又は酸化チタン微
    粉末が少なくとも外添されている ことを特徴とする画像形成方法。
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